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5月14日(現地時間)に別居中の妻によってロサンゼルス市警に捜索願が出されたニック・スタール(『ターミネーター3』)が、友人に無事を報せるメールを送っていたことが明らかになった。「TMZ.com」によると、18日(現地時間)にニックは複数の友人に自分が無事であると伝え、心配をかけたことを詫びるメールを送ったという。そこには、ドラッグやアルコールの依存症からの更正を目指してリハビリ施設に入るため、今後1か月間連絡が取れなくなるとも書いてあったそうだ。ニックの友人は、一斉メールの送信リストに妻のローズさんのアドレスが含まれていなかったと語っているが、誰にでも書ける内容のメールの信ぴょう性を疑う声もある。ロサンゼルス市警は、メールが送られてきたというだけでは不十分だとして、引き続き捜索にあたると発表した。(text:Yuki Tominaga)© ロイター/AFLO
2012年05月21日グリム童話の名作「白雪姫」を、これまでにない解釈でアクションエンターテイメントに仕上げた映画『スノーホワイト』に、邪悪な女王・ラヴェンナ役で出演しているオスカー女優、シャーリーズ・セロンが来日。5月20日(日)に都内でレッドカーペットイベントが行われ、日本語吹替え版で同役の声を担当している小雪、同じく日本語吹替え版で参加している椎名桔平、ルパート・サンダース監督と共にレッドカーペットを歩いた。シャーリーズの来日は2008年の『ハンコック』のプロモーションで訪れて以来。体にピッタリと密着した黒いセクシーなドレスで登場し、「また日本に戻って来られて嬉しいです。大好きなうどんを食べました」と親日家ぶりをのぞかせた。小雪さんは「偉大な女優さんのアフレコということでプレッシャーはありました。喜怒哀楽の表現が激しくやりがいがあり、難しさを感じながらも楽しめました」と述懐。日米の美女と並んだ椎名さんは「横にいて楽しいです」と満面の笑みを浮かべていた。翌朝に173年ぶりの金環日食が控えており、この機会を逃すと次回は300年後となってしまうのだが、シャーリーズはさすが“永遠の美”を求める女王様役とあって「私は次回見るから大丈夫よ(笑)」と余裕たっぷり。さらに天気予報が曇りだと知ると、「魔法で晴れにしてあげたいわね。任せといて!」と語り笑いを誘っていた。サンダース監督は「日本にはファンタジーや叙事詩を受け入れてくれる土壌があると思います。この作品は大作でありつつ、感情面も細やかで強いストーリーとメッセージを持っています」と日本の観客に映画をアピール。シャーリーズも「誰もが知っている童話が全く違う形で語られているところに惚れ込みました。スケールが大きく、ビジュアルも素晴らしいです!」と誇らしげに語った。『スノーホワイト』は6月15日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。■関連作品:スノーホワイト 2012年6月15日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2011 Universal Studios. All Rights Reserved.■関連記事:“悪の女王”演じる小雪、夫・松山ケンイチも「楽しんだら?」と背中押す女児誕生のクリス・へムズワース、父になった喜びを語る悪の女王演じるシャーリーズ・セロン、『スノーホワイト』を引っさげ4年ぶり来日!これが新時代の“白雪姫”!『スノーホワイト』最新ポスター&予告編解禁シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第26回)あなたの“理想の母親”女優は誰?
2012年05月21日カンヌ国際映画祭4日目となる5月19日(現地時間)、コンペティション部門でジョン・ヒルコート監督の『Lawless』(原題)が上映され、主演のシャイア・ラブーフ、トム・ハーディ、ジェシカ・チャステイン、ミア・ワシコウスカ、そして脚本を手がけたミュージシャンのニック・ケイブらが公式会見を行った。映画は禁酒法時代のヴァージニアを舞台に、密造酒で大儲けした実在の3兄弟と、残虐なFBI捜査官との熾烈な闘いをユーモアと共に描いている。『裏切りのサーカス』で印象的な演技を見せたトム・ハーディが、何をされても生き返る不死身の次男・フォレストを演じ、カリスマティックな魅力を発揮。ふてぶてしい表情はマーロン・ブランドを意識したのかと聞かれたトムは、「マーロンの映画は『ゴッドファーザー』も『波止場』も観たことがないから、真似のしようがないな。写真の彼はすごくカッコいいと思うよ」と答え、マイペースぶりを発揮。ヒルコート監督と同じくオーストラリア出身のミュージシャンで作家でもあるニック・ケイヴは、セリフがリズミカルだという指摘を受けて、「脚本を書いていても、頭の中にはいつも音楽が流れているんだ。だから、セリフが音楽的に聴こえるんだと思う」と、クールな表情で答えていた。第65回カンヌ国際映画祭は今月27日(現地時間)まで開催。(photo/text:Ayako Ishizu)特集:第65回カンヌ国際映画祭■関連作品:第65回カンヌ国際映画祭 [映画祭]Lawless (2012/原題)■関連記事:【カンヌレポート】ジャッキー、クォン・サンウ初共演作でアクション解禁のワケ明かす【カンヌレポート】柳沢慎吾も仲間入り!『マダガスカル3』上映にファン大興奮【カンヌレポート】ラクダ闊歩に美女との豪奢クルーズ…“将軍様”が大暴れ!【カンヌレポート】B・ウィリス&B・マーレイら、W・アンダーソン組集合で開幕!いよいよ開幕、カンヌ映画祭今年注目すべき華麗なるミューズを一挙チェック!
2012年05月21日アジアの鷲が帰ってきた!ジャッキー・チェンとクォン・サンウが初共演するアクション映画『チャイニーズ・ゾディアック』(原題:十二生肖)の製作発表会見が18日(現地時間)、映画祭で盛り上がるカンヌで行われた。『チャイニーズ・ゾディアック』は、ジャッキーが“アジアの鷹”と呼ばれる凄腕トレジャー・ハンターを演じた『サンダーアーム/龍兄虎弟』(’86)、『プロジェクト・イーグル』(’91)に続く、21年ぶりの続編。自らの単独監督作品としても、1998年の『WHO AM I?』以来となる。チャイニーズ・ゾディアックとは、干支のこと。世界中に散らばった秘宝の十二支像をめぐる冒険アクションで、ジャッキーの助手役にクォン・サンウが扮している。撮影はフランスと台湾で、長期間にわたるロケが行われた。ジャッキーは「演技が出来ることを証明したくて、このところアクション以外の作品を選んで出ていたら、みんなに『もうジャッキーは年をとってアクションが出来なくなった』と言われてしまった(笑)。だから久々に純粋なアクション・アドベンチャーをやろうと思ったんだ。でもやるなら、自分で監督しようと思った。だって年をとったから、自分のペースで出来るほうがいいからね(笑)」と笑わせた。ジャッキーと初共演となるクォン・サンウは「子供の頃から、ジャッキーは僕のヒーローでした。映画界に入ってから、ずっとジャッキーと共演したいと思っていて、ついに夢が叶ったので、本当に嬉しい。ジャッキーは本当にものすごくサポートしてくれて、いまや兄のような存在です」と語った。また、今回の共演をきっかけに、ジャッキーが率いるJCエンタテインメントの一員となったことも明かした。カンヌ映画祭初参加となるサンウは会見や、レッドカーペットを歩いた際はやや緊張気味だったが、感想を聞くと「カンヌを楽しんでいます。僕のことを誰も知らないから、すごく気が楽ですよ(笑)」と笑顔を見せた。映画は年末に中国ほかで公開予定。(photo/text:Ayako Ishizu)特集:第65回カンヌ国際映画祭■関連作品:第65回カンヌ国際映画祭 [映画祭]■関連記事:【カンヌレポート】柳沢慎吾も仲間入り!『マダガスカル3』上映にファン大興奮【カンヌレポート】ラクダ闊歩に美女との豪奢クルーズ…“将軍様”が大暴れ!【カンヌレポート】B・ウィリス&B・マーレイら、W・アンダーソン組集合で開幕!いよいよ開幕、カンヌ映画祭今年注目すべき華麗なるミューズを一挙チェック!ユアン・マクレガー、A・ペイン監督らが今年のカンヌ国際映画祭コンペ部門審査員に
2012年05月19日南仏にて開幕中の第65回カンヌ国際映画祭にて、5月18日(現地時間)、特別招待作品として招待された大人気アニメーションシリーズ3作目『マダガスカル3』のプレミア上映が行われ、ベン・スティラー、クリス・ロックらオリジナルキャストとスタッフが一挙集結!日本からは吹き替え版の声優を務める柳沢慎吾が駆けつけ、オリジナルキャストとのご対面を果たした。プレミアに先駆けて、前日の17日にはカールトンホテルのテラスにて一同が集結し、フォトコールが行われた。テラス前はシマウマのマーティのトレードマークのカラフルなアフロヘアを頭につけた約600人のファンと一般客で埋め尽くされ、大興奮の渦に包まれた。単身日本から参加した柳沢さんは緊張気味の様子で「アウェイって辛いね」と漏らしていたが、「僕が日本のマーティ、慎吾!慎吾!」と果敢にスターたちに挨拶すると、それを受けた同じマーティ役のクリスから大歓迎を受け、ベンらとも意気投合!快晴のカンヌの空の下、日米キャストの夢の競演が実現した。ハリウッドスターの仲間入りを果たし、すっかりハイテンションになった柳沢さんは、翌日の夜に行われたプレミアイベントにも参加。世界中から400人の報道陣が詰め掛ける中、ベンやクリス、さらにデヴィッド・シュワイマーなどオリジナルのキャストに加えて、ロバート・デ・ニーロ、ジェーン・フォンダ、ジェニファー・コネリー、サルマ・ハエック、ナオミ・ワッツなど世界中の豪華スターが登場すると、割れんばかりの歓声が沸き起こり、会場は一時騒然に。このプレミアの席で世界で初めて3Dの本作が披露されたが、上映中は終始笑い声や拍手で満たされ、エンドロール中からスタンディングオベーションが起こるほどの興奮の上映となった。前作から4年、今度はモンテカルロからローマ、さらにオリンピック開催が待たれるロンドンまで、ヨーロッパを舞台に、指名手配になったライオンのアレックス、マーティと仲間たちのワールドワイルドな大冒険が描かれる本作。世界各国からの注目度の高さに驚きを隠せない様子の柳沢さんは「人生で最初で最後のカンヌのレッドカーペットです。一生ものです!」と大興奮で語った。カンヌ国際映画祭は今月27日まで開催。『マダガスカル3』は8月1日(水)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。© Kazuko WAKAYAMA特集:第65回カンヌ国際映画祭■関連作品:第65回カンヌ国際映画祭 [映画祭]マダガスカル3 2012年8月1日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.■関連記事:【カンヌレポート】ジャッキー、クォン・サンウ初共演作でアクション解禁のワケ明かす【カンヌレポート】ラクダ闊歩に美女との豪奢クルーズ…“将軍様”が大暴れ!【カンヌレポート】B・ウィリス&B・マーレイら、W・アンダーソン組集合で開幕!いよいよ開幕、カンヌ映画祭今年注目すべき華麗なるミューズを一挙チェック!ユアン・マクレガー、A・ペイン監督らが今年のカンヌ国際映画祭コンペ部門審査員に
2012年05月19日『容疑者Xの献身』、『白夜行』、『麒麟の翼』など、原作小説&映画共にヒットを飛ばし、いまや国民的ミステリー作家となった東野圭吾。そんな東野さんの裏のライフワークとも言えるのが「毒笑小説」や「歪笑小説」(共に集英社刊)といったブラックユーモアあふれる短編集“笑”シリーズだ。そのうちの3編が、KDDIとJ:COMによる新サービス「ドラマJoker<ジョーカー>」内でドラマ配信されることがこのほど決定、豪華全キャストと主題歌が明らかとなった。今回ドラマ化が決定したのは、「モテモテ・スプレー」(「黒笑小説」所収)、「あるジーサンに線香を」(「怪笑小説」所収)、「誘拐電話網」(「毒笑小説」所収)の3編。第1笑となる「モテモテ・スプレー」は、告白しても成功しない青年・タカシが、ある怪しげなサイトで出会った博士から絶対モテるというスプレーを受け取ったことをきっかけに物語が展開する。本作でタカシを演じるのは、2012年に入ってから映画『ロボジー』や『宇宙兄弟』、『ポテチ』と話題作への出演が続く濱田岳。タカシが想いを寄せるあゆみ役に倉科カナ、そしてタカシに秘密のアイテムを提供する博士役に津川雅彦が扮する。山田雅子プロデューサーも「あの年代の俳優の中では唯一無二の『天才』」と太鼓判を押す濱田さんが、本作で魅せる快演にも期待がかかる。また、「老い」をテーマとした第2笑「あるジーサンに線香を」で若返りの実験に参加する「ジーサン」を演じるのは、日本映画界きってのバイプレイヤー、笹野高史。ジーサンの若返り役となる2人1役にはいま最も注目される若手俳優・菅田将暉、2人が想いを寄せる千春役に、アイドルグループ「AKB48」の宮澤佐江が扮する。続く第3笑「誘拐電話網」は子供のいない蕎麦屋の夫婦の元に、身代金要求の電話がかかってくるという奇想天外なストーリー。『貞子3D』の英勉監督がメガホンを取り、蕎麦屋の店主をNHK大河ドラマ「平清盛」の鳥羽上皇役でも好評を博す三上博史、三上の妻役をミムラが演じる。豪華キャストが集結したドラマにさらにスパイスを加えるのが、トータス松本が歌う主題歌「笑ってみ」。トータスさんは「なかなかうまく笑えないとき、笑いを誘う何かに触れれば少し笑えるかもしれない。この歌がそんな何かになれば嬉しい」とコメントを寄せている。「今回、東野さんの『笑』をやるにあたっての裏テーマの一つは“メインキャストを芸人さんにしない”ということでした。登場人物は決して“自発的に人を笑わせる”とか、“面白い”という要素を持たないのが理想的だったから」と語る山田プロデューサー。ミステリー作家・東野圭吾の知られざる「笑い」の世界を、独特な味わいを持つ俳優陣がどのように表現してくれるのか楽しみだ。ドラマ「モテモテ・スプレー」は8月1日(水)より、「あるジーサンに線香を」は9月1日(土)、「誘拐電話網」は10月1日(月)よりJ:COMオンデマンドメガパックにて、またauスマートフォンスマートパス・ビデオパスにて配信予定。■関連作品:容疑者Xの献身 2008年10月4日より日劇PLEXほか全国にて公開© 2008 フジテレビジョン/アミューズ/S・D・P/FNS27社白夜行 2011年1月29日より全国にて公開© 2011 映画「白夜行」製作委員会 麒麟の翼~劇場版・新参者~ 2012年1月28日より全国東宝系にて公開© 2012映画『麒麟の翼』製作委員会■関連記事:TBS4月連ドラ&スペシャルドラマに中居、錦戸ら主演!18年ぶり映画枠も復活スーツ男子1位は藤木直人!向井理、G・クルーニーら色気と知性を備えた俳優たちも向井理「場違い承知」と恐縮しきり 『麒麟の翼』ヒット御礼にサプライズ登壇阿部寛、客席の父への思いを吐露『麒麟の翼』監督、続編に意欲も溝端淳平は降板!?『麒麟の翼』阿部寛インタビュー刑事・加賀を通して見る父への思い、後輩への思い
2012年05月19日奥田英朗の人気小説を映画化した『ガール』の試写会が女子高生およそ100名を招待して5月18日(金)に都内で開催され、上映後には主演の香里奈が舞台挨拶に登壇した。30歳を前にしてもお姫様気分でオシャレをやめられないOL(香里奈さん)の成長物語を始め、ひと回りも年の若い新入社員に恋をした上司(吉瀬美智子)、男性部下との軋轢に悩む管理職(麻生久美子)、頑張りすぎのシングルマザー(板谷由夏)など女性たちの奮闘を描き出す本作。事前に香里奈さんの登壇を知らされていなかった女子高生たちは香里奈さんが劇場後方から姿を現すと「ヤバい!」「かわいい!」と口々に叫び大興奮。この熱狂に「つい最近まで私も同じ年代だったんですが…やっぱ違うなぁ」と香里奈さんも驚いていた。ちなみに、香里奈さんは高校時代は安室奈美恵のファン、つまり“アムラー”だったとか。高校時代からすでにモデルとして忙しい日々を過ごしていたが「安室さんを真似たり、厚底を履いたりメッシュを入れたりしてました」と照れくさそうに明かした。当然のようにルーズソックスも履いていたそうで「紺とかゴム抜きルーズとか流行りました」と語り、女子高生たちに「いまはルーズ履く?」と質問。客席からは「いまはハイソ(ハイソックス)」、「(ルーズソックスも)時々履きます!」といった声があがった。女子高生からは香里奈さんの美しさの秘密についての質問が飛んだが「そう思ってもらわないといけない職業なので頑張ってます」と語り、水分補給やマッサージ、風呂上がりのストレッチなど自らが実践している方法を明かした。一方で「夜にラーメン食べたりは…?」という質問に「食べる食べる!炭水化物が大好き」と即答。「人並みに太るし、やせるし、怒られるし…(笑)、炭水化物とお酒を一生懸命、少なくしようとしてるんですが(苦笑)」と意外な食生活の一端を垣間見せ、女子高生たちを唸らせていた。最後に、香里奈さんは女子高生たちに「私も10代にやってたことがいまに生きてる。怖がらずに挑戦して、ダメだったら次の道を探せばいい。新しいこと、夢を追いかけてファッションに恋に学校に頑張って!」と力強く呼びかけた。『ガール』は5月26日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ガール 2012年5月26日より全国東宝系にて公開© 2012 "GIRL"Movie Project■関連記事:『ガール』深川監督×『宇宙兄弟』森監督、売れっ子コンビが「映画監督」を熱弁!深川栄洋監督、撮影中は香里奈、麻生久美子らのガールズトークにタジタジ?麻生久美子、出産後初の母親役はパンクロッカー!『グッモーエビアン!』特報解禁向井理VS香里奈のバトル勃発?「女性は陰険」「何かあったの?」と舌戦『宇宙兄弟』&『ガール』の監督が登壇! NCWクリエイティブセミナーに6名様ご招待
2012年05月18日その温もりあふれる愛くるしい姿かたちと、時に名言も飛び出すウィットの効いた掛け合い。半世紀以上にわたり、変わらぬ魅力が世界中の子供たち、そしてかつて子供だった大人たちに愛される「マペット」。ご長寿番組「セサミストリート」、その前身である「マペット・ショー」など、TVを通して親しまれてきた彼らが、何と銀幕の主役となって登場!それだけでなく、人間と共存する世界が舞台になっているというのが驚きなのが、映画『ザ・マペッツ』である。本作でその“共存”を実現させたのが、TVコメディで才覚を発揮してきたイギリス出身の気鋭、ジェームズ・ボビン。監督に気になるその舞台裏を聞いた。本作で大活躍を見せるのは、かつて世界で一世を風靡した元スター・マペット集団“ザ・マペッツ”の面々。いまや忘れ去られた存在となった彼らが、もう一度かつての輝きを取り戻すため、そして愛するホームベースを取り戻すため、ハリウッドのショービジネス界に戦いを挑んでいく。世界中のファンと同様、自身もマペットを見て育った大ファンだというボビン監督。聞けば、彼らの存在は自身の「コメディ」のルーツの一部となっているよう。「実は『マペット・ショー』は元々、イギリスのショーなんだ。イギリス人なら誰でも知っていることだし、それを誇りにしているぐらいなんだ。いま見返してみても分かるけど、アメリカ的というよりは『モンティ・パイソン』のような、いかにもイギリスらしいコメディのタッチだしね。僕としてはアメリカのものにイギリス人として取り組むという感じではなく、ごく自然な流れだったね。(1976年~81年のオンエア時)毎週日曜日におばあちゃんの家でマペット・ショーを見ていたし、子供の頃から親しんでいたんだ。だから大好きなマペットたちの映画を監督してみないかと言われて、すごく嬉しかったよ」。このチャンスは、子供時代に夢中になっていた楽しみを次の世代に伝えるということにも繋がった。「自分自身の子供たちにマペットたちを紹介するいい機会になるとも思った。子供の頃からテレビで見ていた憧れのカーミットやミス・ピギー、フォジーなどと一緒に仕事をすることになるなんて夢にも思っていなかったし、何だか不思議な感じだったけど、最高に楽しい体験だったよ」。マペットの祖であり、カリスマ的な人気を誇るカエルのカーミットに、パワフルビューティのミス・ピギーを筆頭に、本作に登場するマペットの数は数え切れない。これだけ大勢の“スター”マペットを束ねるのはさぞかし大変だったようにも思うが、実際の現場はどんなものだったのだろうか?「ミュージカル・コメディは得意だからそう言った面では不安はなかったんだけれども、マペットを使った作品を手がけたことはなかったから、技術的なことを急いでマスターする必要があったという点では大変だったね。一番苦労したのは、パペティアー(マペットを操るスタッフ)たちがフレームの中に映り込まないようにショットを工夫しなければならなかったことだった。マペットたちの全身を撮影するのが難しかったので、上半身のショットが多くなるなど、ショットのバリエーションがかなり限られてしまう。そのうえ、人間たちと一緒のシーンで違和感のないように見せなければならないからね。僕にとってはそういった体験全てが初めてだったので、撮影しながらいろいろと学んでいったよ。でもすごい楽しかったよ」。アメリカで人気を博したTVコメディシリーズ「Flight of the Conchords」では、アメリカンドリームを夢見てニュージーランドからはるばるN.Y.で活動を始める若きミュージシャンたちを主人公に描いていたボビン監督。本作でも、アメリカのショービズ界の輝かしい栄光と、儚く散っていく挫折の光と影を見事に捉えている。監督自身クリエイターとして、ハリウッドのショービズ界で活躍する中で、その点どう折り合いをつけているのだろうか?「仕事をするうえで一番大事にしているのは、常に自分にとって個人的に思い入れのあるもので、なおかつしっくり来るプロジェクトを選ぶということ。だから商業的な成功などはあまり念頭にない。スーパーヒーローものや今の流行りものはあるにしても、何が観客にウケるのかなんて誰も予測できないからね。僕にとっては観客が興味をもってくれる面白い題材や新しいアイディアを生み出すことが一番の仕事だと思っている。商業的な結果というのは、蓋を開けてみないと分からないものだから。予算の大きい大作になるとプレッシャーもあるけれど、いいアイディアを生み出すことに集中しなければ、逆に方向性を見失ってしまうということもあるからね」。そんな監督の揺るぎない思い入れを、マペットたちの活躍が代弁しているようにも思える。時代が変わっても色褪せない、マペットの魅力。なぜ、彼らは変わらず愛されるのか?最後に、監督が彼らのメッセージを代弁してくれた。「マペットの魅力は何と言っても(マペットの生みの親である)ジム・ヘンソンやフランク・オズと言ったクリエイターたちが創りだしたキャラクターたちの魅力だと思う。彼らは基本的に負け犬的なキャラクターなんだ。一生懸命トライするほど裏目に出てうまくいかないといったシチュエーションは、誰もが共感できるもの。でもそんな彼らでも力を合わせれば成し遂げられるというポジティブなメッセージが込められているんだよ。どんなに困難でも諦めずにやることが大切なんだというシンプルなメッセージが、そこには込められているんだよ」。ボビン監督の愛情がたっぷりと込められた、ちょっぴり不思議な世界。あなたもぜひ、体験してみませんか?■関連作品:ザ・マペッツ 2012年5月19日より全国にて公開© Disney Enterprises,Inc.All Rights Reserved.■関連記事:笑いと感動の“ありえない”世界!『ザ・マペッツ』ブロガー限定試写会に5組10名様ご招待ミシェル・ウィリアムズの新恋人は、やはりあの人!うわさの彼が交際を認める“ありえない”ほど楽しい!マペットたちが歌う、大ヒット曲カバーシーンを初公開ウーピー&セレーナがカメオ出演!『ザ・マペッツ』出演シーン写真を公開人間とマペットが歌い上げる!アカデミー賞ノミネート『ザ・マペッツ』主題歌映像公開
2012年05月18日今年で14回目を数えるアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルム & アジア 2012」(以下:SSFF & ASIA)。国内外の若手映画人の登竜門として広く知られている本映画祭だが、実は意外な豪華スターも数多く参加していることをご存知だろうか?今年も多くのスターたちが出演する短編作品が到着!その一部をここでご紹介する。まず注目したいのがこの人。2010年に公開された『アリス・イン・ワンダーランド』で脚光を浴び、加瀬亮との共演で話題となった『永遠の僕たち』(’11)など、繊細な演技で観る者を魅了する、若手実力派女優ミア・ワシコウスカ。今年の「SSFF & ASIA」では、世界最高レベルの秀作たちが競い合う「インターショナル」部門で、ミアが出演するショートフィルムが2本も上映される。ある少年の一途な思いをファンタジックに描いたラブストーリー『愛しの君』では、恋焦がれられる年上ヒロインを演じているミア。もう1本、オーストラリア郊外を舞台に2人の少年が体験する甘酸っぱい夏の思い出を描いた『ある夏の日』では、心に葛藤を抱く等身大の女性を演じている。美しく、そして憂いを帯びたミア独特の表情がショートフィルムという短い時間の中でどう刻まれているのか?さらに、海外のミュージックシーンからも大物スターが参加。2009年に惜しくも解散となったUKロックバンド「OASIS」の元メンバー、ノエル・ギャラガーである。今月23日(水)から日本公演も予定している彼のソロ活動「ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ」の三部作からなるミュージック・ビデオ「RIDE THE TIGER」が「ミュージックShort」部門にて上映される。本作でノエル自身、退屈な日常から抜け出そうとするウェイトレスを、闇の力から守る神様のような役柄で出演している。同部門ではほかにも、女優の黒木メイサと「RIP SLYME」のSU&ILMARIがタッグを組んだ作品や、染谷将太、松坂桃李など日本の若きスターが出演する作品も多数上映される予定。さらに「ストップ!温暖化」と題した部門では、現在開催中の第65回カンヌ国際映画祭にも登場したエドワード・ノートンがナレーションを務める『空から見た地球』が上映されるなど、その名を挙げていけば切りがない。今年も「SSFF & ASIA」を華やかに彩ってくれる豪華なスターたち。劇場で一般公開されることが少ないショートフィルムなので、この機会を逃す手はないはず。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2012」は6月15日(金)から19日(火)までラフォーレミュージアム原宿で、6月22日(金)から24日(日)まで表参道ヒルズ スペース オーほかにて開催。公式サイト:特集「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2012」■関連作品:ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2012 [映画祭] 2012年6月15日から19日までラフォーレミュージアム原宿で、6月22日から24日まで表参道ヒルズ スペース オーほかにて開催ジェーン・エア 2012年6月2日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© RUBY FILMS (JANE EYRE) LTD./THE BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2011.■関連記事:未来のスターを祝福!「モエ・エ・シャンドン」×「SSFF&ASIA」新アワード設立英国文学史上に残るスキャンダル!『ジェーン・エア』試写会に10組20名様ご招待第14回目を迎える「SSFF & ASIA」、“お家で映画祭”開催中!ミア・ワシコウスカ、『ジェーン・エア』に続いて『ボヴァリー夫人』のヒロインにジュード・ロウに新恋人。お相手は舞台で共演した9歳年下の女優
2012年05月18日大人気『トランスポーター』シリーズを始め、ロバート・デ・ニーロとの共演作で先日公開された『キラー・エリート』、さらに錚々たる顔ぶれと競演した『エクスペンダブルズ』など、いまや“肉体派”俳優の代表格として大活躍を見せるジェイソン・ステイサム。彼の最新作となる映画『SAFE/セイフ』が今秋、日本公開されることが決定!そのティザービジュアルもこのほど披露された。アクション俳優として数多あるオファーの中からジェイソンが選んだ本作のプロデュースを手がけるのは、『キル・ビル』や『イングロリアス・バスターズ』などバイオレンスあふれる作風で知られるクエンティン・タランティーノ監督作のほとんどを手がけるハリウッド屈指の敏腕プロデューサー、ローレンス・ベンダー。本作で初めてタッグを組むこととなるが、タランティーノ監督の作品を知る人ならば、これまで以上にハードかつ過酷なシーンがジェイソンを待ち受けているのでは?と期待は高まるはず。物語の舞台となるのは、闇が潜む街・ニューヨーク。ジェイソン扮する元市警の特命刑事だった男は愛する妻を殺したマフィアたちから一人の少女を救おうと、あの手この手で逃れるが、気づけば市警の悪名高き汚職警官グループやチャイニーズ・マフィアたちを巻き込み、孤立無援の壮絶なバトルを繰り広げていく。ブルース・ウィリスやシルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガーといった一流のアクション・スターと呼ばれる男たちは、泥だらけ血だらけでボロボロになりながらも闘う熱血漢タイプが目立つが、イギリス紳士のジェイソンは、『トランスポーター』シリーズなどでもおなじみだが、スーツ姿でアクションをこなす紳士的な肉体派。今回披露されたビジュアルからも分かる通り、本作でもそれは変らない。それに加えて、ジェイソンはリアルさを追求するべく、アクションシーンでは敢えて生身でいることにこだわり、アクションの王道たる鉄拳バトルはもちろん、壮絶な銃撃戦、カーチェイスに体当たりで挑戦!もう彼にできないアクションは存在しない!?『SAFE/セイフ』は10月13日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:エクスペンダブルズ2 2012年10月20日より全国にて公開© 2012 Barney’s Christmas, Inc.SAFE/セイフ 2012年10月13日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Safe Productions,LLC All Rights Reserved■関連記事:最強の男たちが再集結!総勢12名のキャラクターポスターが解禁
2012年05月18日先月より撮影がスタートした、北野武監督最新作『アウトレイジ ビヨンド』が、現在開幕中の第65回カンヌ国際映画祭にて、プリセールスを開始することが決定!2年前の同映画祭コンペティション部門にて上映され、衝撃を与えた前作『アウトレイジ』に続き、世界に向けて殴りこみをかける。さらに、現在まさに撮影進行中の本作から西田敏行始め、ド迫力の“悪人”たちによる緊張と興奮入り交じる口撃シーンのメイキング映像が到着した!前作からの続投キャストに加え、今回新たに登場する関西最大勢力「花菱会」のメンバー、西田敏行演じる若頭・西野や塩見三省演じる幹部・中田ら北野武映画初参加の面々の“悪人”対決にも注目が集まる本作。5月15日(火)、神戸ではビートたけし率いる関東勢と西田さんらが率いる関西・花菱会の直接対決のシーンが撮影されたが、そこでは激しい銃撃戦の迫力を超える、怒号合戦が繰り広げられている。その圧巻ぶりをぜひ一足早くチェックしてほしい。さらに、本作が完成してからの動向も注目されるところ。前述の通り、16日からそのプリセールスがカンヌ映画祭で開始されたのに加えて、前作に続き本作に出演する加瀬亮と撮影の柳島克己も、アッバス・キアロスタミ監督作『ライク・サムワン・イン・ラブ』(原題/コンペティション部門出品)の上映に合わせて、撮影の合間を縫って現地入りすることも決定。別作品での参加となるが、「北野武監督の最新作撮影中での参加となりますが、この映画についても、多くの方に広めてこれたらと思います」(加瀬さん)と本作のアピールにも意気込みを見せる。また、同映画祭では、2007年に北野監督が各国の名匠と一緒に参加した映画祭記念短編作品集『それぞれのシネマ』に収められた短編『素晴らしき休日』の一部も、映画祭65周年を記念して上映されるとのこと。“世界の北野”と認められる監督の最新作とあって、各方面から注目を集めそうだ。『アウトレイジ ビヨンド』は10月6日(土)より、新宿バルト9、新宿ピカデリーほかにて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:アウトレイジビヨンド 2012年10月6日より全国にて公開© 2012 「アウトレイジ ビヨンド」製作委員会■関連記事:『アウトレイジ』続編で三浦vs西田たけし演じる前作主人公は「実は生きていた」
2012年05月18日リュック・ベッソン監督が自ら執筆した児童文学を原作に3DCGアニメーションと実写を融合させた革新的な映像で作り上げてきたファンタジー『アーサー』シリーズが遂に完結!『アーサーとミニモイの不思議な国』、『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』に続く3部作の最終章となる『アーサーとふたつの世界の決戦』のDVDが先日、リリースとなった。原作の第1巻が刊行されたのが2002年。他作品の監督やプロデューサーをも務めつつも製作を進めてきたこの壮大な3部作を送り出した心境は――?ちょうど1年前に本作を携えて「フランス映画祭2011」の団長として来日を果たした際のベッソン監督のインタビューをお届け!好奇心旺盛な少年・アーサーが体長2ミリのミニモイ族の世界で大冒険を繰り広げる本シリーズ。タイトルにもあるように、本作ではミクロ世界のみならず、人間界にも冒険が波及!復活を遂げた魔王・マルタザールやその軍団が人間界をも支配しようとするのを阻止すべく、アーサーと仲間たちが奮闘する。3部作を作り終えての心境を尋ねると監督は「まずは終わったことに満足してるし、ホッとしたよ」と素直な胸の内を明かしてくれた。監督にとって、この3部作は子供のような存在だという。「3人の子供たちが自分の中でどんどん大きくなっていったような気分だよ。子供たちの方も『パパ、僕らのことはもういいよ』って気持ちじゃないかな(笑)?本を書くことと映画を作るってことは全く表現の仕方が違うでしょ?だから最初に小説を書き始めたときに今回の映画のようなイメージを思い浮かべていたわけじゃないんだ。まずは本を書くことに集中し、それから今度は映画の世界に没頭することにした。結局、両方合わせて10年近くを費やすことになったから、そろそろ違うことをやりたいなって気持ちだよ」。実写部分に関しては第1作目から3作目までほぼ同時期にまとめて撮影されており、主演のフレディ・ハイモアは当時まだあどけなさの残る10代半ばの少年だったが、今年20歳を迎えた。フレディと初めて会ったときの“衝撃”を懐かしそうにこうふり返る。「彼が部屋に入ってきて、話し始めて3分で『あぁ、彼しかいない』って思ったよ。どうしてって?そんなの説明できないよ。女性に会って『彼女が運命の人だ』って感じるあの感覚さ。分かるでしょ?僕の頭の中にボンヤリとあったアーサー像にピタッと重なって明確になったんだ」。このインタビューが行われたのは、ナタリー・ポートマンが『ブラック・スワン』で悲願のアカデミー賞を獲得した数か月後。ナタリー(『レオン』)を始め、ミラ・ジョヴォヴィッチ(『フィフス・エレメント』)などベッソン監督の作品をきっかけに世界的なスターとなっていった俳優は多いが、自作に出演した俳優たちについては、監督も何かと気にかけているよう。「もちろん気になるよ。責任まで感じちゃうね。でもフレディに関しては別だよ!だって彼は『アーサー』以前から『ネバーランド』や『チャーリーとチョコレート工場』でジョニー・デップと共演したりして活躍してただろう?フレディのことまで責任を持つことになったら大変だからね(笑)。というか、彼は演技が出来るだけでなく、本当に頭がいいしフランス語まで話せるし、そもそも僕が心配しなくても大丈夫だよ」。「この映画は子供たちに観てほしい。12歳以上の大人は子供の許可を取ってから観るように」とは監督一流のユーモア。自身も撮影の現場で、そして家庭で常に子供たちから刺激を受けていると頷く。「偉大な哲学者がこう言ってるよ。『子供は人類の父である』ってね(※ロックバンド『ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ』のアルバム名)。僕はいつも、物事はそんなに複雑ではなくシンプルだってことを子供たちから教わってるよ。長く大人でいるとドライになり過ぎちゃうものだけど、正直でまっすぐで敏感な子供たちの感性が『あぁ、そうだよな』って思い起こさせてくれるんだ」。ちなみに本作では、悪役マルタザールの不肖の息子・ダルコスの存在が物語の大きなカギを握る。監督はマルタザールとダルコスについて「あの親子の関係はシェークスピア的だね」と評する。「愛と憎しみ。父の横に息子が存在し、育っていくときの問題をたっぷりと見せているよ。父は息子を常に裏切るものだけど、逆に息子はどのように父を裏切るのか?ってね」。ダルコス(声を担当したのはイギー・ポップ!)がデヴィッド・ボウイ(※第1作でマルタザールの声を担当)の名曲「Rebel Rebel」(邦題『美しき反抗』)を歌うシーンまであり、完全に監督が楽しんでるような…。「確かに、このシーンも含めて2人の関係を描くのは楽しかったよ。歌いながらダルコスの反抗心が出てるでしょ?『悪の帝王になんてなりたくない。歌手になりたい』って歌いながら反抗してるんだ。でもデヴィッドの歌を歌うところに愛があるよね(笑)」。以前は「10作ほど作ったら監督業は引退する」と公言し、日本のみならず世界中のファンを心配させていたが、いまではその心配は不要だろう。監督として映画を作る上での心の支えとなっているものを尋ねると、こんな熱っぽい答えが返ってきた。「どんなものでも映画のテーマになりうるし、出会いで触発されることもある。何かに心が揺り動かされ、虜になると、興奮するような気持ちがどんどんわき上がってくるんだ。カメレオンみたいなものだね。虫が目の前を通った瞬間に舌が反応して即座に獲物をキャッチしてるんだ」。このとき「次回作はミャンマーのアウンサン・スーチーのドラマだよ。また全く違うドラマだろう?」と語っていたが、その言葉通り『アーサー』シリーズに続いて『The Lady ひき裂かれた愛』を完成させた(日本では7月21日より公開)。この先もあっと言わせる手法で日本のファンを楽しませてくれそうだ。(text:Naoki Kurozu)「アーサーとふたつの世界の決戦」DVD価格:2,940円(税込)「アーサーとふたつの世界の決戦」ブルーレイ価格:4,935円(税込)発売元・販売元:角川書店発売中© 2010 EUROPACORP – TF1 FILMS PRODUCTION – APIPOULAÏ PROD- AVALANCHE PRODUCTIONSPhoto : Guy Ferrandis © 2007 EuropaCorp■関連作品:アーサーと魔王マルタザールの逆襲 2010年4月29日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2009 EUROPACORP–TF1 FILMS PRODUCTION–APIPOULAÏ PROD- AVALANCHE PRODUCTIONSImages et Effets 3D–BUF photos:Daniel Smith © 2009 EUROPACORP – TF1 FILMS PRODUCTION – APIPOULAÏ PROD- AVALANCHE PRODUCTIONS The Ladyひき裂かれた愛 2012年7月、角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011 EuropaCorp - Left Bank Pictures - France 2 Cinemaアーサーとふたつの世界の決戦© 2010 EUROPACORP - TF1 FILMS PRODUCTION - APIPOULAI PROD- AVALANCHEPRODUCTIONS Images et Effets 3D - BUFアーサーとミニモイの不思議な国 2007年9月22日より丸の内プラゼールほか松竹・東急系にて公開©2006 EUROPACORP - AVALANCHE PRODUCTIONS - APIPOULAI PROD■関連記事:議会選挙で圧勝したアウンサンスーチー!壮絶なる“愛”描く映画ポスター公開!フランス映画祭団長、リュック・ベッソン監督来日!『アーサー』のGACKTの声に賞賛団長リュック・ベッソンも来日「フランス映画祭2011」鑑賞券をプレゼントベッソン監督がフランス映画祭団長で来日決定!V・パラディ&デュリス作品も上映GACKTがアニメ版「SUPERNATURAL」のボイスキャストに!“選ばれた子供”演じる
2012年05月18日先週末より公開中の、トム・ハンクス×ジュリア・ロバーツ主演のハートフル・ムービー『幸せの教室』。『フォレスト・ガンプ/一期一会』や『ターミナル』などの名演で知られるトム・ハンクス自らが監督としてメガホンを握ったことでも話題を集める本作の舞台裏を楽しめるメイキング映像がこのたびシネマカフェに到着した。“俳優”トム・ハンクスとはまた違う監督としての顔、彼が率いるチームとの和やかな撮影の様子、さらにジュリアとの緊張のキスシーンも!いままで勤務していたスーパーの職を、学歴を理由にある日突然リストラで失い、地元の大学に通うことにした中年男・ラリーと、教えることへの情熱を失った女性教師・メルセデスが、大学の講義を通じて変わっていくさまを描く本作。トムが監督を務めるのは、リヴ・タイラーと共演した『すべてをあなたに』(’96)以来6年ぶり。ジュリアも彼の監督としての力量を「驚異的」と表現しているが、現場のスタッフやほかのキャストのコメントの数々からも、トムが俳優だけでなく監督としてもどれだけ優れているかが分かるはず。自らも演技のプロフェッショナルとして俳優たちへ的確な演技指導までこなすトムだが、その現場は常に笑いであふれていた様子。共演のブライアン・クラストン(ディーン・テイノー役)が「トムとゲイリー(・ゴーツマン/製作)が軽快な雰囲気を作り出したから、みんな毎日楽しく撮影現場にやってきた」と証言するように、大爆笑の中「カット!」の声をかけるトムの楽しそうな姿に、見ている側も思わず口元がゆるんでしまう。しかし、そんな“天才”トム・ハンクスもジュリアとのキスシーンにはなかなか苦戦を強いられたよう。「親友だから笑わずに演じるのが難しい」と話すトムだが、どうやらその“緊張”はジュリアにまで伝染してしまったようで、教卓越しのキスシーンでは我慢できずに吹き出してしまう2人の何とも微笑ましい姿が。「想像力を駆使して4回撮影した」という2人のキュートなキスシーンの仕上がりは――?まずはこちらのメイキング映像でチェックしてみて。『幸せの教室』は全国にて公開中。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY特集:大人からはじめる、新たなスタート■関連作品:幸せの教室 2012年5月11日より全国にて公開© 2011 Vendôme International, LLC. All Rights Reserved.■関連記事:もう一度学生になるなら…何を学ぶ?1位は英語!「手に職」という声も多数!トム・ハンクス×ジュリア・ロバーツインタビュー仲良しの秘訣は「家族第一主義」?『幸せの教室』で再発見!ナチュラル美人、ジュリア・ロバーツの魅力郷ひろみ、結婚は「運ばれてきた幸せではなく自分で掴み取ったもの」あなたが「新しく学びたい」ことは何?『幸せの教室』四つ葉のクローバー栽培キットを10名様プレゼント
2012年05月18日ベストセラー作家・西加奈子の人気小説で、夫婦の大きな愛の物語を描いた「きいろいゾウ」の実写映画化が決定!本作で主人公の夫婦役で宮﨑あおいと向井理が初共演を果たすことが明らかとなった。片田舎の町に移り住んできた、天真爛漫な妻・利愛子(通称・ツマ)と売れない小説家の無辜歩(通称・ムコ)の夫婦の温かな日常、一通の手紙がきっかけで少しずつズレていく2人の想いを描いた本作。『余命1ヶ月の花嫁』や『軽蔑』など男女の様々な愛の形を描き続ける廣木隆一監督が、互いへの大きな愛情ゆえにすれ違う、夫婦の切ない想いを繊細な描写で映し出す。いまや日本映画界において若手俳優の中でも群を抜いた人気と実力を兼ね備えた宮﨑さんと向井さん。「本当に好きな原作だったので、お話をいただけたことがまず何よりも嬉しかったです。自分が26歳になってこの役ができる年齢になったんだなあということも改めて実感しました」(宮﨑さん)、「いろいろなところで好きな作品と言っていたので、お話をいただけて嬉しかったです」(向井さん)と共に原作の大ファンだったそうで、夫婦役はまさに運命を感じさせる。また、2人は今回が初共演となるが、「話しやすい方ですし、すごくいい意味で“普通”だったんです(笑)。それがとても安心しましたし、ツマとムコを一緒に作っていく中で、きちんと2人の関係性を作り上げることができるなあと思いました」(宮﨑さん)、「実際お会いして顔合わせのときに宮﨑さんの髪型が前髪パッツンになっているのを見たときに、“ああ、ツマっぽいな”と思いました。一緒に作っていけたらいいなと思います」(向井さん)と、お互いに役を越えて心を寄せ合う様子がうかがえる。『神様のカルテ』、『ツレがうつになりまして。』など、夫を温かく見守る“妻”役が続く宮﨑さん。一方、向井さんもNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」や連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」などで、夫婦役を演じることが多くなってきたが、柔和なイメージを放つ2人が演じる、新たな夫婦像とは?これまでの作品とはまた一味ちがう魅力が発見できるかも?「(宮﨑)あおいちゃんと向井くんのいままで見たことのない表情や芝居を引き出せたら」と語る廣木監督の手腕に期待したい。『きいろいゾウ』は2013年、新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:きいろいゾウ 2013年、新宿ピカデリーほか全国にて公開
2012年05月18日『ターミネーター3』(’03)でジョン・コナーを演じたニック・スタールが、今月9日(現地時間)から行方不明になっていることが明らかになった。ゴシップ・サイト「TMZ.com」によると、別居中の妻が14日(現地時間)にロサンゼルス市警察に捜索願を提出したという。現在32歳のニックはロサンゼルスの犯罪多発地区として知られる「スキッド・ロウ」に出入りしていたことから、何らかの犯罪に巻き込まれたと見られている。夫妻は2009年に結婚し、2歳になる娘がいるが、今年2月に別居した。妻が養育している娘の親権を係争中で、ニックは週1回の面会を許されていたが、妻は彼のドラッグ服用を疑っていて、面会前の24時間以内にドラッグ摂取をしたか検査を受けることを条件として裁判所に申請していた。ニックは12歳のときに出演したメル・ギブソン主演の『顔のない天使』(’93)で注目され、その後も『イン・ザ・ベッドルーム』(’01)や『シン・シティ』(’05)などに出演、撮影済みの新作も2本ある。一昨年に『388 Arletta Avenue』(原題)で彼を起用したランドール・コール監督は「トロントの撮影現場には奥さんが赤ちゃんを連れて訪ねてきて、とても仲睦まじい様子だったし、彼が問題を抱えているようには見えなかった」と「People」誌に語っているが、ニックは今年1月にハリウッドでタクシー料金の84ドルが払えず逮捕されるなど、トラブルが続いていた。2001年の出演作『Bullyブリー』で主演を務めたブラッド・レンフロは2008年、ヘロインの過剰摂取で25歳の若さで命を落としている。自分と同じように子役としてスタートしたブラッドの死について「僕も経験者だから、ブラッドが問題を抱えているのはすぐに分かった」と語ったニック。彼もまた同じ破滅の一途をたどってしまうのだろうか。(text:Yuki Tominaga)© ロイター/AFLO
2012年05月18日映画監督や製作に携わるクリエイターから、配給・宣伝に携わるディストリビューターまで、映画業界に数多くの人材を輩出している映画学校「ニューシネマワークショップ」(以下、NCW)。今年4月に設立15周年を迎えたのを記念して、5月13日(日)、同校の出身で、今月公開の『宇宙兄弟』、『ガール』という話題作をそれぞれ手がけた森義隆監督と深川栄洋監督の2人によるセミナーが開催。日本映画界を引っ張る2人が「映画監督になるには!」をテーマに熱い持論を交わした。『狼少女』(’05/深川監督)と『ひゃくはち』(’08/森監督)で、共に20代で長編劇場用映画でデビューを果たし、30代に突入してからメジャー配給映画の監督として抜擢された2人。元々はどちらも監督志望ではなく、深川監督は脚本、森監督は演劇俳優を志していたそうだが、映画作りに興味を抱きNCWの門を叩いたという。実践の授業の中で2人が特に学ぶことが多かったと明かすのが、役者の演出。「“役者の資質をどれだけ役に引っ張ってこられるか?”を常に考えていた。現場で起こる“生モノを大事にしたい”という考えはいまに繋がっている」(森監督)。NCW卒業後は実家の稼業を継ぎながら、自分で制作費を集めるなどプロデューサー的な動きをしながら監督として映画制作にチャレンジし続けてきた深川監督は、間もなく公開となる映画『ガール』の撮影について、「日本版『SEX and the CITY』を作りたいと聞き、男の自分には向いていない作品ではないかと一度オファーを断った」ことを告白。だが、プロデューサーから言われた「そう思っているのは君だけ」という言葉に納得し、監督することを決意、女性誌や女子会への参加でとことん女性のことを研究したそう。さらに、撮影中にはストレスで肺気腫になりながらも現場に出てやり遂げたという涙ぐましい苦労も。一方、同校卒業後はテレビ番組制作会社に入りドキュメンタリーを制作してきた森監督は、NCW時代の映画に主演した友人との再会をきっかけに、2007年『ひゃくはち』の撮影をスタート。本作が「宇宙兄弟」の原作者と編集者の目に留まり、直々に映画化のオファーがあったという。本作の撮影では、40分にも及ぶ長回しやアドリブの撮影も行ったといい、“生モノ”を大事にしたいという監督のこだわりを垣間見せた。今後の活動については、次回作の製作がほぼ決まっているという森監督は「これまではマイルドな描写で間口の広い作品を作ってきたので、次は自分の照れをとっぱらって(登場人物の)人格を、より深いところまで掘り下げられるような作品を目指したい」とコメント。深川監督は、新境地を開いた『ガール』の後は「少し充電期間に入りますが、5年計画くらいでまた新たなチャレンジをしていくつもり」と抱負を語った。これからの日本映画界を背負って立つ2人の活躍から目が離せない!『宇宙兄弟』は現在、全国東宝系にて公開中。『ガール』は5月26日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ガール 2012年5月26日より全国東宝系にて公開© 2012 "GIRL"Movie Project宇宙兄弟 2012年5月5日より全国東宝系にて公開© 2012「宇宙兄弟」製作委員会■関連記事:岡田将生、“兄”小栗旬からのサプライズの感謝の手紙に涙!深川栄洋監督、撮影中は香里奈、麻生久美子らのガールズトークにタジタジ?麻生久美子、出産後初の母親役はパンクロッカー!『グッモーエビアン!』特報解禁小栗旬&岡田将生、『宇宙兄弟』興収30億円も射程圏内のロケットスタートに浮き足立つ!『宇宙兄弟』新井浩文×濱田岳インタビュー「目をつけるとこが一緒なんです(笑)」
2012年05月17日5月16日(現地時間)、華やかに開幕した第65回カンヌ国際映画祭の初日、映画界の問題児ことサシャ・バロン・コーエンが大暴れ!主演作『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』の世界各地での公開を目前に控え、これまで各国で騒動を起こしてきた独裁者・アラジーン将軍の姿で、愛すべきラクダに乗って、いま世界で一番賑やかな舞台に登場。好き放題なワールドプロモーションの終幕を飾った。本作は、自由の国・アメリカを舞台に、サシャ扮する身元不明となった“ワディヤ共和国”の独裁者・アラジーン将軍に襲いかかる人生最大の試練と恋を描いたコメディ。世界の映画人と観光客で賑わうカンヌの海上に颯爽とクルーズで現われ、美女を伴い豪遊する姿がキャッチされたアラジーン将軍ことサシャ。彼とイチャイチャする美女とは、ジョージ・クルーニーとの破局や『ジャッカス』のスティーヴォーとの蜜月など恋のうわさが絶えない33歳のイタリア人モデル、エリザベッタ・カナリス。セクシーな水着姿を披露した彼女はクルーズ後には将軍にゴミ袋に包まれ、カンヌの海に捨てられてしまうという驚きのスタントまで見せた。その後もサシャの暴走は止まることを知らず、床から天井まで自身の将軍肖像で占拠(デコレート)された老舗高級ホテル・カールトン前で演説を披露。新たに就任したフランス大統領に祝辞を述べたかと思えば、N.Y.の街で行ったのと同様に、「ワディヤ1」のナンバープレートを付けた“愛ラクダ”のオサマに乗り、美女ボディガード軍団を伴ってカンヌの街に繰り出す始末。このゲリラパフォーマンスに道行く人々やビーチの人たちは一時騒然!だが、そんな人々の反応などよそに、将軍は立ち寄ったカフェでオサマにコーヒーを勧めるなど、独裁者としての余裕を見せつけた。さすがは「世界のお騒がせ男」の名を欲しいままにするサシャ、このワールドプロモーションを失速することなく最後まで“好き放題”を貫徹!爆笑のパフォーマンスで世界の映画祭に強烈なパンチを食らわせていた。『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』は9月7日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて順次公開。特集:第65回カンヌ国際映画祭■関連作品:第65回カンヌ国際映画祭 [映画祭]ディクテーター 身元不明でニューヨーク 2012年9月7日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて順次公開© 2011 Paramount Pictures. All Rights Reserved.■関連記事:【カンヌレポート】B・ウィリス&B・マーレイら、W・アンダーソン組集合で開幕!いよいよ開幕、カンヌ映画祭今年注目すべき華麗なるミューズを一挙チェック!S・B・コーエン、オスカー授賞式の遺灰(?)ばらまき事件を謝罪していたアンナ・ファリス、『ディクテーター』でコメディ・スター・オブ・ザ・イヤー受賞将軍様がラクダに乗りN.Y.をパレード!?『ディクテーター』超過激映像が解禁
2012年05月17日“鬼才”という言葉とはかけ離れた柔和な笑顔を浮かべながら、こちらの質問に耳を傾ける。全世界で大ヒットした『アリス・イン・ワンダーランド』に続いて8回目となるジョニー・デップとのコンビで、ティム・バートンが“ポスト・ワンダーランド”の舞台として選んだのは1972年。「奇妙だけど愛すべきもの」と語る家族の物語である。まもなく公開となる『ダーク・シャドウ』に込めた監督の思いを聞いた。監督自身の家族観や理想が反映された、奇妙な家族の物語魔女の呪いでヴァンパイアになり、地中深くに埋められてしまった男が200年ぶりに復活し、時代の変化に戸惑いつつも没落した一族の再興のために悪戦苦闘する。オリジナルは1966年から71年にかけて放送されて異色の昼ドラマとして人気を誇った連続ドラマで、監督もジョニーも大ファンだったという。ジョニーがその版権を獲得し、監督に映画化の話を持ち込む形で本作の旅路は始まった。本作に限らず、『チャーリーとチョコレート工場』や『PLANET OF THE APES/猿の惑星』など、監督は既に映像化された作品をあえてリメイクという形で再映像化してきた。もちろんそこに、オリジナルにはないバートン流のユーモアや仕掛けが散りばめられるのだが、監督にとっては“リメイク”とはどういうことなのだろう?「僕としてはリメイクという風には考えてないかな。今回の作品で言うと、何よりオリジナルのドラマが持っているスピリットを捉えたかったんだ。その中でも描きたかったのは『家族』。ヴァンパイアやゴーストが出てくるというオリジナルの構造を残しつつ、なかなかうまく機能しない共同体としての家族の姿を映画にしたかったんだ」。そこには、幼少期から現在に至るまでの監督自身の家族観や理想といったものが反映されているという。「実は僕自身は子供の頃、決して仲の良い家庭で育ったわけではなくて、よその家庭を『あぁ、うらやましいな』という思いで見てたんだ。でも後々、我が家に限らず、どの家庭もおかしな部分をはらんでいるということに気づいたよ。それは富裕層や中流家庭、貧しい家庭といったあらゆる区別を超越して、全ての家庭にある。それこそが家族の“リアル”なんだと考えるようになったし、その点は映画に表れていると思うよ」。無名俳優だったジョニーとの出会い、20年以上にわたる「繋がり」ジョニー同様にバートン組の常連であり、本作にも出演しているヘレナ・ボナム=カーターが監督のプライベートでのパートナーであることは周知の事実。映画を観てのお楽しみだが劇中、ヘレナが演じる歪んだ精神科医は、なかなか凄まじい扱いを受けることになる。「家族こそが財産」(※劇中のコリンズ家の家訓)と謳いつつ、自らの最愛のパートナーへのこの仕打ち…。現場で監督はどのような思いで見ていたのか?「いや、もちろん奇妙な感じだったよ(笑)。そういうことができるから僕は映画が大好きなんだよ!ヘレナに限らずジョニーとも20年以上の付き合いだし、ミシェル(・ファイファー)とは約20年ぶり(※『バットマン リターンズ』以来)に一緒に仕事ができた。ある意味で、みんな“おかしな家族”といった気持ちになったよ」。ジョニーの名前が出たが、先述のように2人のコンビ作はこれが8作目。互いがどれだけ特別な存在であるかは言うまでもない。いまさらではあるが、二十数年前、当時はまだ無名の若手俳優だったジョニーと初めて出会ったときのことについて尋ねてみた。「よく覚えてるよ。『シザーハンズ』のキャスティングをしていて、コーヒーショップで待ち合わせて話をしたんだ。当時のジョニーはTV俳優だったから、僕はほとんど彼について知らなかったんだけど、2時間ほどそこで話をして彼こそが(『シザーハンズ』で)探していたキャラクターだって感じたよ。もちろん、その後こうして長い関係を築くことになるとまでは想像してなかったけど、すぐに気が合ったのは確かだし、互いの気持ちが繋がっているのを感じたよ」。これだけの長い付き合いの中で、映画の製作現場であれ、プライベートであれ言い争ったりケンカになったりすることは?と尋ねると「それが不思議と全くないんだよ」と微笑む。「例えば、撮影中に僕が『こう演じてほしい』と言って、彼は『こうやりたい』と言ったとする。そういう状況でも言い争うわけでもなく、『YESか、NOか?』という二者択一で揉めるわけでもなく、あくまで共同作業として互いに探り合いながら仕事を進めていくんだ。さっき、会ってすぐに気持ちが繋がったと言ったけど、まさにそういう部分で互いの気持ちや感覚的に意見が合致することが圧倒的に多いんだ」。「僕は好きなことを続けて前に進んで行くだけ」劇中、実在のミュージシャン、アリス・クーパーが本人役で登場するほか、「ムーディー・ブルース」に「T.ReX」、「カーペンターズ」など時代を彩った様々なミュージシャンたちの音楽が挿入歌として使われている。1972年という年についてジョニーは「いろんな意味で奇妙なものが流行していた年」と語っているが、監督もその意見に全面的に同意し、この時代を舞台にしたことについてこう説明する。「僕自身が70年代にティーンエイジャーとして成長して思春期を迎えて、社会というものが自分に合わないということを実感したんだ。200年前からやって来たバーナバス(ジョニー)にとってはモダンな時代だけど、音楽であれファッションであれデザインであれ、本当に奇妙な時代だと思う。音楽のジャンルで見ても、アリス・クーパーからカーペンターズまで様々で、ノベルティ扱いされたものもあれば陳腐なポップ以外の何物でもないものも多い。僕の立ち位置?個人的にはやっぱりアリス・クーパーが好きだったかな(笑)。でもそうした全てが時代のほんの一部だったってことは感じているよ」。奇妙な時代の奇妙な家族の物語。何よりこれを作った監督が、二十年以上にわたって、敬意と称賛を込めて「奇妙な映画監督」と言われ続けてきた。そんな評価を監督自身は笑って受け流す。「あまり鏡を見ないようにしているという感じかな。良い評価であれそうでないものであれ、周りが何を言ってるかは気にしないようにしてるし、僕は好きなことを続けて前に進んで行くだけ。自分を分析しようとも思わないよ。これからまた映像化してみたい題材?常にいろんな物語や童話、おとぎ話にインスパイアされてるよ。でも自分で書いてみたはいいけど実際には使い物にならなかったりすることもあるし、逆に何でもない発想からまとまっていくこともある。こればっかりは分かんないね(笑)」。(photo&text:Naoki Kurozu)■関連作品:ダーク・シャドウ 2012年5月19日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2012 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED■関連記事:奇才ティム・バートンが佐藤健にサインのおねだり!次回作オファーも?美女たちに囲まれ、ジョニーもタジタジ…「夢中になりすぎて、ティムにさえ夢中に」クロエ・グレース・モレッツ、今度はゾンビ役に?ジョニー・デップ、初のヴァンパイア役は2人の子供たちにも好評!ジョニー・デップ、異例のファンサービス延長戦!イベント終了後に再びファンの元へ
2012年05月17日『青い春』、『空中庭園』の豊田利晃監督の最新作『I’M FLASH!』のマスコミ向け完成披露試写会が5月17日(木)に都内で開催され、上映前に豊田監督と主演の藤原竜也が舞台挨拶に立ち、映画さながらの愛と憎しみの交じった“舌戦”を繰り広げた。新興宗教のカリスマ教祖・ルイ(藤原さん)が、交通事故で同乗の女性に瀕死の重傷を負わせ、ほとぼりが冷めるまで孤島に逃れるが、そこでの日々が彼を少しずつ変えていく。やがてルイは教団を辞することを決意するが、それは教義に背くことを意味していた…。豊田作品への出演を以前より熱望していた藤原さんは「夢が叶った」と満足そう。2003年の『ナイン・ソウルズ』以降、ずっと監督にラブコールを送り続けており、実現しかけた企画もあったが結局なくなってしまったため、およそ10年の歳月を経て夢を結実させた。監督は「昨年の震災の後、藤原くんから電話がかかってきて『年内に1本撮ろう』という話になった。でも藤原くんは9月しか空いてなくて、GOサインが出たのは6月。『何を作ったらいいのか?』と思いましたが震災で多くの人が亡くなり、僕も身近な友人を3人亡くしました。“死”をテーマにエンターテイメントが作れないかと思った」と作品について語った。過酷なスケジュールも去ることながら、撮影自体もかなり厳しいものだったよう。藤原さんは「いまふり返っても、毎日地獄でした。『ここまでOK出ないか?』というくらい出ない」と監督の演出を述懐。「(松田)龍平なんてちょっと喋ったら『はいOK』ってなるのに。雨上がりにサンダルで水中銃を持って走るシーンがあって、滑るんですが監督に『もう少しスピード出せる?』と言われて、『やります』と猛ダッシュした。龍平は革靴で後ろから追いかけてくるんですが、終わった後、監督が近づいてきたので初めて褒められるのかと思ったら、僕はスルーして龍平に『よかったよ』って(苦笑)。僕は現場に対して真面目でいよう、挨拶とかもしっかりしようと思ってたけど、そのとき、この現場は勝手に来て勝手に帰ればいいって心に誓った。才能ある監督と仕事するのはここまで自己否定しなくちゃいけないものなのかと思った」と恨みつらみをぶちまけ、「憎悪と尊敬の念だけでやってきた」と明かした。当の監督は藤原さんの演技についてサラリと「最高でしたよ」と絶賛。「舞台で百人や千人の前で芝居するのと、映画でひとりの前で芝居するのは違う。藤原くんは“蜷川の呪い”が掛かり過ぎてるので、それを解くのが僕の仕事だった」と語った。藤原さんの恨み節はさらに続き「『蜷川の舞台じゃない』とか『カイジ』じゃないよ、とボソッとボディブローで攻めてくるんです」と告白。当然、そこまで追い詰められたからこそ充実感も感じているようで、特に松田さんとの共演については「面白かった。龍平との出会いはこの映画での大きな収穫」と語り、「久しぶりに一流の映画人に囲まれて、ドロドロにもまれて撮影できた」と晴れ晴れとした表情を見せていた。『I’M FLASH!』は9月1日(土)よりテアトル新宿、ユーロスペースほか全国にて公開。
2012年05月17日映画『ファミリー・ツリー』の公開を記念して、タレントの神田うのが“アロハキャンペーンPR大使”に就任。5月17日(木)、都内で開催されたイベントで産後シェイプアップのためのフラダンスに挑戦した。ジョージ・クルーニーを主演に迎え、全編ハワイで撮影された本作。仕事ばかりで家族を顧みなかった男が、妻が事故で昏睡状態に陥ったことをきっかけに徐々に家族と向き合い、人生を再生させていく。ハワイアンスタイルで登場したうのさんは、大のハワイ好きで「ハワイから帰ってきて、(日本は)寒いからその翌日のフライトでまたハワイに向かったこともある」と言うほど。昨年10月に長女を出産したが、「娘の海外旅行デビューもハワイになると思います」と語った。この日は産後ダイエットを兼ねてフラダンスに挑戦。「妊娠で19キロ太ったんですがその後、15.5キロ戻しました。ここから先は努力しないと戻らないと思うけど、完全母乳で育てているので食事でダイエットはできない。しっかり食べて、体を動かして、以前の体に戻れたらいいなと思います」と意気込む。福島県いわき市のレジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」のフラガールのみなさんから直接指導を受けたうのさん。バレエ経験があるだけにすぐに振付を覚え、「フキラウソング」に乗せて華麗な舞を披露した。指導にあたったフラガールの石井美子さんから「こんな短期間でほぼ完璧に覚えて素晴らしい」と絶賛されると、「褒められて伸びるタイプなので嬉しい!子供と一緒にやりたい」と満面の笑みを浮かべていた。芸能界にもこれから出産を控える女性タレントや女優が多いが、うのさんは先輩ママとしてアドバイスを求められると「マタニティ生活は限られた期間なので楽しんで!私は楽しんだ結果、体重が増えましたが(笑)、産んだ後に戻りますから」とエールを送った。映画を観て「ハワイに行きたくなった」と語るうのさん。一方、映画の中でジョージ・クルーニーの妻が、実は浮気をしていたことが明らかになるが、これについては「(夫が)忙しいから浮気をするというのはNG!私なら家族の行事を作って『一緒に遊ぼう』、『どこか行こう』って言います。奥さんで男性は変わると思います。(夫の)いいところを引き出す妻にならないと」と強調。報道陣からの「2人目のお子さんの予定は?」という問いに、「いま妊娠すると、1学年しか違わなくて大変そう。2つくらい離れている方がいいかな」と語り、浮気の心配については「私のところは大丈夫!娘が絆を深めてくれました」と家庭円満をアピールした。『ファミリー・ツリー』は5月18日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。特集:Livin’ Lovin’ Hawaii■関連作品:ファミリー・ツリー 2012年5月18日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2011 Twentieth Century Fox■関連記事:『ファミリー・ツリー』ジョージ・クルーニー 等身大の“ダディ”役への挑戦、そして発見『ファミリー・ツリー』シャイリーン・ウッドリーインタビュー 現代セレブの“凄み”G・クルーニー宅でオバマ大統領選挙資金集めパーティ開催シメにはバスケットボール梅宮一家、父娘孫の三世代が初共演!“ジイジ”辰夫は孫の成長にウルウル“素顔”を見たら、もっと好きになっちゃいそう。『ファミリー・ツリー』×ハワイ
2012年05月17日「LOST」のJ.J.エイブラムスが製作総指揮を務める注目ドラマ「ALCATRAZ/アルカトラズ」。その日本放送を記念し、主要キャストのホルヘ・ガルシアが来日!単独インタビューの模様を2回にわたってお届けします。1963年に脱出不可能と言われる刑務所・アルカトラズから忽然と姿を消した囚人や看守たちが2012年の現代に現れ、数々の事件を巻き起こしていく「ALCATRAZ/アルカトラズ」。ホルヘが演じているのは、アルカトラズ刑務所に詳しい研究者、ディエゴ・ソト博士です。事件の謎を追う女性刑事・レベッカをサポートするディエゴ・ソト博士こと“ドク”ですが、ホルヘ曰く「“博士”を演じるのはとっても大変!」だそう。「『ALCATRAZ/アルカトラズ』には一連の事件を追うチームの捜査本部が登場するわけだけど、撮影スケジュールの都合上、そこでのシーンを各話の撮影初日にまとめて撮ることが多いんだ。捜査本部と言えば、捜査官たちが事件についてあれこれ語り合う場所だろう?だから、ドクである僕は撮影の初日から、アルカトラズの歴史や囚人たちの情報について長々と解説しないといけないんだよね(笑)」。出世作の「LOST」では飛行機墜落事故の生存者・ハーリーを演じていたホルヘ。心優しき愛されキャラとして認知されていたハーリーですが、このドラマのドクは「ちょっとだけひねくれているよね。国家権力に対する反発心があって、捜査チームに協力的じゃないときもあるんだ」とのこと。そもそも、ドクはホルヘが演じることを想定してキャラクター設定されたそうですが?「僕は自分自身を役に注入しようとするタイプの役者。そうすることでリアリティを出せると信じているんだ。だから、ドクに限らず、いままで演じたほかのキャラクターにも自分自身が少しずつ加わっているとは思う。でも、ドクの一筋縄ではいかないところは僕自身とは違うよ。僕はみんなに協力的さ!ハーリーみたいに誰からも愛されるタイプかと言ったら、それだけとは言い切れないけどね(ニヤリ)。でも、ドクが僕やハーリーほど真っ直ぐな人間ではないのには理由があるんだ。彼の過去が人格形成に関わっている…という感じかな」。ちなみに、ファッション面に関してもドクとホルヘ自身はかなり違うのだとか。「ドクを演じていて楽しいことの1つだね。僕はネクタイなんて全然しないけど、ドクはトラッドスタイルのおしゃれが好き。最初は妙な気分だったけど、着ていると慣れてくるもの。逆に影響されてきたりもして、以前よりネクタイを締めるのが上手になったよ。でも、その反動でプライベートではいままで以上にカジュアルになっちゃったりもするんだ。この間なんて、撮影を終えてすぐに楽ちんなサンダルを3足も買っちゃったよ」。…と、ドクのキャラ、ホルヘの人柄が明らかになったところで、インタビュー前編は終了。後編では、壮大なミステリーが渦巻く「ALCATRAZ/アルカトラズ」の謎について、ドクのロマンス(!)について、さらには共演キャストとのほのぼのエピソードにも迫ります。「ある展開について知ったときは“えええ!?ああ…、うーん、なるほど”って感じだった」と語るホルヘですが、その言葉の真意は次週!(text:Hikaru Watanabe)「ALCATRAZ/アルカトラズ」AXNにて放送中【字幕版】毎週日曜9:55~、【吹替版(二か国語)】毎週木曜23:00~公式サイト:■関連作品:ALCATRAZ/アルカトラズ [海外TVドラマ]■関連記事:“番長”清原、50年後の世界に行ったら記者たちに復讐?契約間近の松井にエールも!
2012年05月17日映画の祭典、カンヌ国際映画祭が5月16日、南仏カンヌで開幕した。第65回となる今年のオープニング作品は、カンヌには初登場となるウェス・アンダーソン監督の最新作『ムーンライズ・キングダム』(原題)。アンダーソン監督に加え、ブルース・ウィリス、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、ティルダ・スウィントンら主要キャストがレッドカーペットを飾った。映画は、1965年のニューイングランドの小さな島を舞台に、ボーイスカウトのキャンプから逃避行をする12歳の少年と少女の恋と、彼らを取り巻く大人たちの混乱を描いた、いわばウェス版『小さな恋のメロディ』(’71)といった趣。ウェス・アンダーソンは「僕が子供の頃、こんなことが起きてほしいと願っていたことを映画にしたんだ。それと、子供の頃に誰かを好きになる感覚をみんなに思い出してほしい、という気持ちも込めている」と、作品への思いを語った。子供たちを捜す警察署長を演じるブルース・ウィリスは、ウェス作品には初出演。「ウェスの演出方法は独特で、とても新鮮な体験だったよ。映画の中ではいろんな事件が起きるけれど、これは愛についてのお話なんだ。誰もが、愛されたいし、愛されるべきなんだよ」と語った。また、『ザ・ロイヤル・テネンバウムス』(’01)、『ライフ・アクアティック』(’05)ほかアンダーソンの全作品に出演しているビル・マーレイは、「アート映画と言われる映画だけど、ギャラは少なくて拘束時間は長い。ほかに稼げる仕事があるから、ウェスのためには奉仕できるんだよ」と語って笑わせた。今年の審査委員長は、『息子の部屋』(’01)でパルム・ドールを受賞しているナンニ・モレッティ。審査員は、ユアン・マクレガー、ダイアン・クルーガー、アレクサンダー・ペインといった映画人に、デザイナーのジャン=ポール・ゴルチエも加わり、総勢9名。27日まで世界の映画が青い空と海と共に、カンヌを彩る。(photo/text:Ayako Ishizu)特集:第65回カンヌ国際映画祭■関連作品:第65回カンヌ国際映画祭 [映画祭]ムーンライズ・キングダム (原題) 2013年公開© Focus Features■関連記事:【カンヌレポート】ラクダ闊歩に美女との豪奢クルーズ…“将軍様”が大暴れ!いよいよ開幕、カンヌ映画祭今年注目すべき華麗なるミューズを一挙チェック!ユアン・マクレガー、A・ペイン監督らが今年のカンヌ国際映画祭コンペ部門審査員にミス・ユニバース優勝の森理世が故郷・静岡とカンヌの結びつきを猛アピール!三池崇史、2年連続でカンヌに殴りこみ!『愛と誠』、カンヌ国際映画祭で上映決定
2012年05月17日アンジェリーナ・ジョリーが元夫のビリー・ボブ・ソーントンの回顧録「The Billy Bob Tapes:A Cave Full of Ghosts」(原題)に寄せた序文の一部が「Life&Style Magazine」誌に掲載された。ビリー・ボブについて「大きくて美しい心を持っている」と評するアンジェリーナはさらに、「彼は比類ないウィットの持ち主で、顔が痛くなるほど笑わせてくれる。彼と過ごすのは、マッドな数学者と一緒にいるようなもの。いつも計算を繰り返しているから」と綴り、以下のように締めくくった。「頭の中で聞こえる声を静めて生きていける人もいるけれど、彼は違う。私を含めて彼をよく知る人たちは、だからこそ彼のことを愛している。これだけは言える。彼がもしいなかったら、世界はとんでもなくつまらないものになっているはず」。アンジェリーナとビリー・ボブは1999年に『狂っちゃいないぜ!』で共演し、2000年に結婚。2003年に離婚したが、ビリー・ボブは最近になって「僕が彼女にふさわしくなかったんだ。彼女には彼女の生き方が、僕には別の生き方があった。僕が不安定すぎたんだ」と破局の原因は自分にあると語っていた。(text:Yuki Tominaga)© ロイター/AFLO■関連作品:In the Land of Blood and Honey (原題)■関連記事:アンジェリーナ・ジョリー、ブラッド・ピットにヘリコプターをサプライズでプレゼントアンジー、サラエボ名誉市民となった喜びをビデオ・メッセージで伝えるアンジェリーナ・ジョリー、婚約記念旅行後はUNHCRの活動で単身エクアドルへブラッド&アンジェリーナ、子供たちも一緒にガラパゴス諸島へ婚前旅行ブランジェリーナついに婚約アンジーの父親や同性愛者グループからも祝福メッセージ
2012年05月17日ダンディズムとスマートさを感じさせる大人の男の色気、そして少年のような熱いハートとやんちゃさ。この全てを兼ね備えた俳優はそうそういない。俳優、監督として、人をリードし惹きつけてやまない、ジョージ・クルーニー。言わずと知れたハリウッドの頼れる“兄貴”であり“ミスター・パーフェクト”のイメージが定着した彼がその脚本に惚れ込んだ『ファミリー・ツリー』では見事な愛され“ダメ親父”っぷりを見せている。「良い脚本を手にしたら、自分は何も…ね?」。そう断言する彼はこの役のどこに惚れこみ、役を通して何を発見したのか?ジョージに語ってもらった。ジョージ=クレバーな独身貴族というイメージを抱く人も少なくないだろうが、これまでにも『素晴らしき日』(’96)での父親役を始め、『オー・ブラザー!』(’00)、『シリアナ』(’05)、『ファンタスティックMr.FOX』(’09)と、父親役や夫役を演じた作品も少なくない。だが、本作で見せる父親役が新鮮な印象を放つのは、これまでにない“等身大”の不器用さが備わっているためだろう。「『ファミリー・ツリー』は今までの役とは違うんだ。もっとずっと感情が絡んでいるし、家族との繋がりが強い作品だからね。クセのある作品だし、とにかく良く出来た脚本だった。僕が唯一苦労したのは、素材をうまく活かしたいということなんだ。これは、いわば、人が“一人前になる”成長のストーリーみたいなものだけど、何と、その一人前になるのが50歳の男なんだよ(笑)。それから、これまで何回か父親を演じた経験があるけど、『ファミリー・ツリー』は子供たちが素敵だったんだ(笑)。(次女役の)アマラ(・ミラー)は初めての映画だったから、いくつものカットを撮ることを知らなくて、与えられたアイスクリームをずっと食べ続けていたんだ。7カット撮り終わったときには、7個のアイスを食べちゃっていたんだよ!」ジョージが演じる父親・マットは、妻に浮気され、多感な娘に反抗され、おまけに事故で昏睡状態に陥った妻に浮気相手がいたことを知らなかったのは自分だけ…という面目丸つぶれ状態に。でも、そんな彼のことをジョージは全てをひっくるめて「ナイス・ガイ」と呼ぶ。「この映画の僕の役は簡単に入りこめる。彼はナイス・ガイで、仕事熱心だし、彼なりには家族によく尽くしていると思っている。彼は何もかも適切にやっていると思っているんだ。(ロバート・)レッドフォードが『普通の人々』(’80)について話していたことで覚えてるんだけど、彼は『あの作品の登場人物たち、あの家族は何事もなくうまくいっていた』と言うんだ。夫婦の関係は冷え切っているとはいえ(表面上は)何もかも順調だったはずが、途中で悲惨な出来事が起こる。こういう考えが好きなんだ。(本作では)人生の過程で、子供たちは失敗し、妻が煙草を吸って酒を飲み浮気をしていたとしても、彼はそんなことになっているとは全く気づいていない。でも、ある事件が起きて、この男は自分がいままで主張してきたものを全部失ったことを認めざるを得なくなる。彼には人を“見抜く”力がないんだ。僕がいつも演じるキャラクターはしっかりした人物で、徐々に心を失っていることに気づくけど、今回の役は心を失ってはいないが、優しい男。ただ認識が甘い。監督ともずいぶん話し合ったんだけど、(必要なのは)許すこと、受け入れること。妻を許すとか彼女がやったことを許すというだけではなくてね。人としての失敗を許すということ。こういう考えがあるから、この役は面白いと思ったんだよ」。役に対する冷静かつ愛情深い分析を見せるジョージだが、同時に「この作品は“エモーショナルなこと”だけじゃなくて、“家族”という要素と深く結びついているから難しかった。『自分をそのまま見せているだけだから簡単だよ』と言う役者がいるけれど、本当に自分自身を演じることは役者にとっては一番大変なことだよ」とパーソナル部分に関わる今回の役がいかにチャレンジングだったかを明かす。また、そこをカバーしてくれる人こそが「理解し合える監督」であり、本作で初めて組んだアレクサンダー・ペイン監督(『サイドウェイ』)もその一人だったことを認める。「僕が(作品への出演の)判断を下すときのポイントは2つだけなんだ。監督と脚本、この2つさ。僕はペイン監督と仕事がしたいとかなり前から思っていたんだ。機会があって監督とトロントで夕食を一緒にしたとき、彼が僕に脚本を送ってくれると言ったんだ。実は、僕はどんな脚本だろうと関係なく出演しようと思っていたんだけど。脚本を読んで自分はとてもラッキーだと思ったよ。彼のような才能を持っている人はなかなかいないよ。彼は物語の“面白い”から“悲しい”への切り替えを見事に捉えることができるんだ。例えばラストの方のシーンでは、(自分の妻の不倫相手の妻を演じた)ジュリー(ジュディ・グリア)が面白いところを見せている。ひどく悲しいのに、おかしいんだ。ジュリーはまさに渾身の演技を見せた。あれは監督の演出力の賜物だよ。彼はとても賢くて、才能があって…もっと働くべきだね」。長年の下積み時代を経てTVドラマシリーズ「ER/緊急救命室」で花開かせて以来、スクリーンで彼の顔を見ない年はないほど、あらゆる役を生きてきたジョージ。その輝かしいキャリアの中で、本作は間違いなく彼の代表作と呼べる1本となるだろう。もちろんそれはジョージ自身にとっても同じはず。「僕にとって『バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲』(’97)や『ピースメーカー』(’97)は一種の助走のようなものだった。役者として仕事を手にし始めた時期というのは、とにかく、『ノー』と言わずに仕事を受けるものなんだ。かなりの数のTVシリーズに出演し、2、3本の映画に出るようになったときだったから、とても嬉しかった。あちこちに電話をかけて『「バットマン」が決まったぞ、ワオー!』、『僕はイシュタール役だ、ウワァー』って(笑)。(どんな役でも演じる)可能性はあるからね。それから、僕もだんだん分かってきたんだよ。自分の責任範囲が単に演じる役だけではなく、これから作る映画全体に及ぶってことがね。おかげで、次に取り組んだ『アウト・オブ・サイト』(’98)、『スリー・キングス』(’99)、『オー・ブラザー!』(’00)はとても良く出来た脚本だった。あの3本にたどり着けてラッキーだったよ。その後は、できるだけ良く出来た脚本に焦点を絞るようにしているんだ。もう一つ大事なのは、一緒に組む監督と互いに理解しあうこと、同じタイプの映画を作りたいと考えているかどうかってことだ。それに、素晴らしい人たちと協力することは役者にとっては自分の身を守ることに繋がる。つまり、自分の多くの欠点を隠せるからね。(小声で)ペイン監督も僕の悪いところを隠してくれているよ」。特集:Livin’ Lovin’ Hawaii■関連作品:ファミリー・ツリー 2012年5月18日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2011 Twentieth Century Fox■関連記事:神田うの「娘が絆を深めてくれた」と家庭円満を強調!『ファミリー・ツリー』シャイリーン・ウッドリーインタビュー 現代セレブの“凄み”G・クルーニー宅でオバマ大統領選挙資金集めパーティ開催シメにはバスケットボール梅宮一家、父娘孫の三世代が初共演!“ジイジ”辰夫は孫の成長にウルウル“素顔”を見たら、もっと好きになっちゃいそう。『ファミリー・ツリー』×ハワイ
2012年05月17日恋愛には年の差なんて関係ない?では、仕事のパートナーとなると別問題?ひょんなことから、実年齢34歳から25歳に年齢詐称してアパレル業界で働くこととなったヒロインの大奮闘と恋愛模様を描いた注目の韓国ドラマ「童顔美女」が先日、日本でDVDリリースとなった。本作のタイトルロールである“最強童顔”の持ち主を演じたチャン・ナラと彼女に恋するお相手、チェ・ダニエルのツーショットインタビュー映像が到着!「童顔美女」というタイトルからして強烈なインパクトを放つ本作だが、ひょんなきっかけで9歳もサバ読んでアパレル業界で働くヒロイン・ソヨン(チャン・ナラ)の姿には、年齢に対して女性が抱くコンプレックスや、男性と肩を並べて働く女性たちの悩みなど、女性にとって共感できるポイントが込められている。ナラ曰く、これに加えて本作のもう一つの見どころは「チェ・ダニエルさんが演じるチェ・ジヌクのかわいらしさ、愛嬌」とのことだが、当のダニエルは「日本人とは、たぶん感性が違うよ…」とバッサリ。息の合った掛け合いで場を和ませてくれるナラとダニエル。劇中同様に、実年齢でもダニエルより年上のおネエさんであるナラだが、彼と演じた「年の差恋愛」については「(年齢は)関係なくはない気がする」と言いつつ、「ある部分では年上がいいと思うし、ある部分では年下の人もいいかと思いますが、人によってだと思います」とも。対してダニエルはと言うと、過去に年上の女性との恋愛を経験したことがあるようで、ナラを横目に年上女性の魅力を語る。「年上の女性は、年下の目から見ると、純粋に見えて彼女の短所が長所に思えることが多いんです。とても可愛いなと感じることもあります。僕もそんな気持ちで付き合っていました」。彼の言葉に「なるほど…」と納得したような表情を浮かべるナラ。30代とは思えぬ美貌と自然な可愛らしさこそ、彼女が“童顔美女”に抜擢された最大の理由であるが、本人は「最近は年を感じます…」と言葉を濁す。美貌を維持する秘訣を聞いても「お化粧を一生懸命し、メイクアップの方に細かく配慮することはとても大切だと思います。時々、エステも受けてます」と控えめなお答え。そんなナラと弟分のダニエルが劇中で見せるキュートな“格差”恋愛のゆくえも見逃せないのだが、恋愛から一歩進んで結婚に至っても考えは同じ?最近、日本では「格差婚」の言葉を耳にすることが増えてきたが…。これについては「金銭的なことを除いて、ほかの面が良ければいいと思います」と言い切るナラ。一方、ダニエルは「男性のみなさん、頑張りましょう!」と自らをも奮い立たせる。そう考える理由とは?続きはこちらの映像でチェック。あなたはこの“格差”恋愛をどう楽しむ?「童顔美女」は現在、DVDリリース中。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY「童顔美女」DVD<セル>「童顔美女」DVD‐SET1価格:17,850円(税込)発売中「童顔美女」DVD‐SET2価格:17,850円(税込)発売日:6月6日(水)<レンタル>vol.1~vol.5リリース中vol.6~vol.106月6日(水)リリース発売・販売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントLicensed by KBS Media Ltd.© 2011 KBS. All rights reserved.特集「史上最強ヒロインに学べ!美人力UP向上計画」■関連作品:童顔美女 [海外TVドラマ]Licensed by KBS Media Ltd. © 2011 KBS. All rights reserved.■関連記事:とびきりキュートなアラサー女子応援ラブコメ!「童顔美女」QUOカードを3名様にプレゼントあなたの“美人力”を高める韓ドラを診断!DVDほか最新韓国ドラマ特製グッズ18名様プレゼント
2012年05月16日キャメロン・ディアスとジャスティン・ティンバーレイクの元恋人同士の共演で話題を集める映画『バッド・ティーチャー』の公開を記念して、5月16日(水)、恋多き“肉食女子”アイドルを代表して元「SDN48」の芹那がトークショーに登壇。本作の公開日である5月19日(土)に迎える27歳の誕生日に向けての“恋活”宣言が飛び出した。金なし、夢なし、熱意なしのナイナイ尽くしのアラサー女性教師・エリザベスが、ちょっとズレたイケメン・セレブの代理教師・スコットのハートを射止めるべく、豊胸手術の費用稼ぎに奔走する姿を描いたラブコメディ。この日、芹那さんはキャメロン扮するセクシー教師・エリザベスを意識したという、高級靴ブランド「クリスチャン・ルブタン」製のピンクのハイヒールに美脚を大胆に見せるパンツスタイルで登場。大胆な行動を見せるエリザベスについて「何でも気持ちを素直に出す行動派で、観ていて気持ちよかったです。すっごくキュートで女性としても憧れます!」とその魅力を語った。また、大学時代は教師になりたかったと明かす芹那さん。生徒から告白されたらどうする?という質問には「恋のレクチャーもありかな(笑)」と“肉食系”全開のコメントで会場を沸かせた。一方で、本作の公開日に迎える27歳の誕生日の予定を聞かれると「地元・北海道でミスチルのライヴがあるので、お仕事が入ってなければ行きたい」と恋多き女性らしからぬ答えが。さらに、恋のテクニックや今後のお相手についての質問が矢継ぎ早に飛んだが、のらりくらりと笑顔でかわすや、ついには限界を迎えたようで「恋多き女としていろんなイベントに出させていただくのですが、ここまで根掘り葉掘り聞かれることはないので、いつもは(恋人が)いるフリで頑張ってました」と“干物女”であることをカミングアウト。そして、「芸能界(の恋愛事情)でいろいろ大変な思いをされてる方がいらっしゃいますが、相手がいるだけ幸せですよ」と寂しげに呟き、「(私も)相手が欲しい!」、「27歳は恋活を頑張りたい」と高らかに宣言すると、会場からは励ましとも思える温かい(?)拍手が送られた。ちなみに、最近夢中になっている男性は「高橋秀樹」だという芹那さん。恋敵として、元「SND48」のメンバーを始め「AKB48」など姉妹グループも含めた「全員に負けたくない!」と“肉食女子”らしい恋活への意欲を見せていた。『バッド・ティーチャー』は5月19日(土)より渋谷HUMAXシネマほか全国にて公開。■関連作品:バッド・ティーチャー 2012年5月19日より渋谷HUMAXシネマほか全国にて公開© Columbia Pictures Industries,Inc.All Rights Reserved.■関連記事:ミシェル・ウィリアムズの新恋人は、やはりあの人!うわさの彼が交際を認めるキャメロン&ジャスティン元恋人コンビで競演!『バッド・ティーチャー』予告編が到着
2012年05月16日本日よりいよいよ開幕となった第65回カンヌ国際映画祭。毎年異なるスタイリッシュなビジュアルで会場でも披露されるポスター・ビジュアルだが、今年のメインビジュアルに選ばれたのは“永遠のセックス・シンボル”マリリン・モンロー。没後50年にあたる節目にあって、いまも尚多くの人たちを魅了し続ける伝説の大女優にオマージュが捧げられている。今年のカンヌ映画祭では、そんな彼女に負けず劣らずの美貌と実力を誇る“現代のミューズ”たちの注目の最新作が数多く集まっている。その中から注目すべきミューズ&映画をご紹介。まずは、2007年公開の『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』でオスカー女優の称号を手にしたフランス出身の人気女優、マリオン・コティヤール。『真夜中のピアニスト』などで知られるジャック・オーディアール監督との初タッグを果たした『Rust & Bone』(英題)で、彼女は悲劇的な事故により、脚と夢をいっぺんに失ってしまう女性・ステファニーを演じる。夢を閉ざされ絶望の淵に立たされたステファニーは、家もお金も友人もいない男・アリと出会い、恋に落ち、希望の光を見つけていく。同作はコンペティション部門に出品。体を張った難役に果敢に挑んだマリオンの女優魂がいかに評価されるのか?一方、若手女優の中でもここ数年でめきめきと頭角を現しているのが、『Lawless』(原題/コンペティション)のミア・ワシコウスカ。本作の舞台は1931年、禁酒法真っ只中のアメリカ。密売人として名を馳せていたボデュラント兄弟が自分たちの生きる道を守るため、汚職にまみれた警察、専横的な司法、そしてライバルのギャングたちと闘う姿を描いたハードボイルドな本作で、ミアはシャイア・ラブーフ扮するジャックが恋に落ちる美女・バーサを演じている。ほかにもトム・ハーディやゲイリー・オールドマン、ガイ・ピアース、ジェシカ・チャステインと錚々たる面々が集結している本作。映画祭でのキャスト集合も期待されるところ。映画祭の舞台、フランスのミューズたちももちろん忘れてはならない。そのうちのひとりが、シャルロット・ゲンズブール。女優としてだけでなくファッション・アイコンとしても注目される彼女が出演するのは、「ある視点部門」に出品された、詩人アルフレド・ドゥ・ミュゼの自伝に基づいた映画『Confession of a Child of the Century』(英題)。ケイト・モスの元カレであり、ミュージシャンのピート・ドハーティを主演に迎えた本作で、シャルロットはピート演じる10歳年の離れた青年と情熱的な恋に落ちる未亡人を演じる。お騒がせロックン・ローラー、ピートのスクリーンデビュー作とあって映画業界のみならず、音楽業界でも話題となっている本作のカンヌでの反響にも期待が高まる。もうひとりは、“永遠に愛されるミューズ”の代表格、オドレイ・トトゥ!最近では『ココ・アヴァン・シャネル』で、『アメリ』のイメージを払拭し時代のリーダーを見事に演じきった彼女。この演技の幅の広さこそが、彼女が映画界で愛される理由といえよう。本映画祭では、彼女の最新作であり、今年4月に逝去したクロード・ミレール監督の遺作となった『Thérèse D』がクロージング作品として上映される。政略結婚が広く行われていた時代のフランス・ランド地方を舞台に、前衛的な考えを持ち、地方に根差す慣習に縛られない女性をオドレイが演じる。自らに課された運命から解放され人生を満喫するために、あらゆる手を尽くす彼女の姿は、現代の女性たちにも生きる“ヒント”と“勇気”を与えてくれそう。もちろん、この美しきミューズたちはほんの一部。今年のカンヌ映画祭には、今後の映画界を担うであろう次世代ミューズたちの出演作もまだまだ多数出品される。自由に飢えた3人の若者の旅路を描いたロードムービー『On The Road 』(原題)で奔放で魅力的なヒロインを演じるクリステン・スチュワートもそのひとり。プライベートのパートナーとしてたびたび報じられる、ロバート・パティンソンも主演作『COSMOPOLIS』(原題)も本作同様にコンペ部門に出品されるとあって、もしかしたら2人のツーショットが見られるチャンスも!?ミューズに注目しただけでもひと味違う楽しみ方ができる今年のカンヌ。開催は、5月16日から27日まで。特集:第65回カンヌ国際映画祭■関連作品:Thérèse D (原題)第65回カンヌ国際映画祭 [映画祭]Confession of a Child of the Century (原題)Lawless (原題)Rust & Bone (原題)On The Road (原題)■関連記事:ユアン・マクレガー、A・ペイン監督らが今年のカンヌ国際映画祭コンペ部門審査員にミス・ユニバース優勝の森理世が故郷・静岡とカンヌの結びつきを猛アピール!三池崇史、2年連続でカンヌに殴りこみ!『愛と誠』、カンヌ国際映画祭で上映決定
2012年05月16日大人になり、社会に出て忙しい毎日を過ごしていると、学生時代にあった時間が途端に恋しくなるもの。「学生のとき、もっとちゃんと勉強していれば良かった…」、「学生だった頃の時間をもっと有意義に使っていれば良かった…」なんて感じている人も少なくないのでは…?現在公開中の映画『幸せの教室』で描かれる主人公・ラリーの“キャンパスライフ”の物語は、そんな方にこそ観てほしいストーリー。観終わった後にはきっと「私も何か始めようかな?」という新たな気持ちが湧いてくるはず。シネマカフェでは本作の公開を記念して、読者を対象に「あなたが新しく学びたいこと(又はもう一度学び直したいこと)」を大調査!大人になって感じる、「勉強」のありがたみとは…?ある日、学歴を理由に突然職を解雇され、人生のゼロ地点に立たされた中年男・ラリーが、薦められたコミュニティ・カレッジへの入学で選んだコースは「経済学」と「スピーチ」。再就職のための大学卒業資格を取るために入学した彼だったが、授業を通して新たな自分を発見していく――。さて、シネマカフェ読者を対象にした調査の結果に目を移すと、圧倒的大多数だったのが「英語」「語学」という答え。社会人になってから海外旅行をする機会が増えた人が多いようで、「海外旅行に最近目覚めたのですが、学生時代に英語をもっとしっかりやっておけば良かったという後悔がチラリと…」(20代・女性)、「継続しておけば良かった…と旅行や海外の人と会うたびに思う」(30代・女性)といった理由が半分以上を占めた。また、国内にいても英語やそのほかの外国語と接する機会はもちろん多くある。「外国の人に話しかけられて言葉を返すことが出来ないのが悔しい」(50代・女性)と悔しい思いをしている人もいれば、「字幕なしで映画を楽しみたい」「洋楽を聴くようになったので、英語がもっと出来たらと感じる」など、ダイレクトに外国語の表現を楽しみたいという声も多数。「今はネットを通じて全世界の人とコミュニケーションがとれるので、積極的に自分を発信できるようになれたら素晴らしいなと思う」(27歳・女性)という願望は、現代ならではだろう。2位にランクインしたのは、様々な人間関係に揉まれる社会人ならではの「心理学・コミュニケーション学」。特に、職場において活かしていきたい人が多いのだろう、「人間関係に悩まされたときに、自分なりに理由を考えて気持ちを整理できるようになりたい」(20代・女性)という意見もあれば、「人の気持ちや感情を感じ取る能力を人の役に立てられたら自分自身も成長できるような気がする」(20代・女性)という前向きな声も。続いて多かったのは“文系”読者の票数?「忘れてしまったから」という声が目立つ「数学」である。学生時代に一生懸命覚えた数式や方程式を実生活に役立てられている人がどれだけいるかは不明だが、どうやら後悔の念や危機感から数学を選ぶ人が多いようで、「いまでは掛け算も危うくなっているほど使っていないので」(20代・女性)、「もっと限界まで勉強すればよかったと思う。苦手≠不可能だと今ではよくわかるから」(30代・女性)、「学校時代にサボってしまったせいで、大きなものを失ってしまった気がする。学校で学ぶことって必要なんですよね」(30代・女性)という声が集まった。このほかに目立っていたのが、「手に職をつけたい」という就職難の世相を反映する現実的な声。「年齢を重ねても長く働くことが出来ると思うから」(30代・女性)と「薬学」を選ぶ人もいれば、「世の中で損をしないように」(30代・男性)と「法学」、また「いずれは必要になるから」という理由で「医学・介護学」を挙げる人も目立っていた。もちろん、カリキュラム内で学ぶことは難しいと思われるものも。「いろいろ間違った恋愛をしてきたから」(20代・女性)、「失敗ばかりだから」(30代・女性)とのことで、「恋愛の仕方」と答える女性もちらほら…。キャリアのステップアップに直接結びつけるというのも一つ、仕事に繋がらなくても自分の趣味をより楽しむというのも一つ、「学びたい」という理由や考え方は、実に多種多様。でも「もっとちゃんとやっていれば良かった…」と思う節があるのなら、その学問こそ勉強し直すことで、映画の主人公・ラリーのように新たな道が開けるかも…?『幸せの教室』は全国にて公開中。特集:大人からはじめる、新たなスタート■関連作品:幸せの教室 2012年5月11日より全国にて公開© 2011 Vendôme International, LLC. All Rights Reserved.■関連記事:トム・ハンクス×ジュリア・ロバーツインタビュー仲良しの秘訣は「家族第一主義」?『幸せの教室』で再発見!ナチュラル美人、ジュリア・ロバーツの魅力郷ひろみ、結婚は「運ばれてきた幸せではなく自分で掴み取ったもの」あなたが「新しく学びたい」ことは何?『幸せの教室』四つ葉のクローバー栽培キットを10名様プレゼント“永遠のチャレンジャー”郷ひろみ、『幸せの教室』スポットナレーションに挑戦!
2012年05月16日映画『るろうに剣心』で主演を務める佐藤健と、先日ジョニー・デップと共に『ダーク・シャドウ』のPRのため来日していたティム・バートン監督が夢の対談を果たしていたことがこのほど明らかとなった。映画化が決定して以来、世界各国でいまや遅しと公開が待たれる話題作の主演に抜擢された佐藤さんと、『ダーク・シャドウ』だけでなく今年は伝説の映画のアニメ化作品『フランケンウィニー』の公開も待たれるバートン監督。いま多忙を極める2人だが、その合間を縫って2人はそれぞれの作品を鑑賞して対談に臨んだとのこと。「あまりに好き過ぎて…」と、緊張と興奮が入り混じった表情を浮かべる佐藤さんだが、それ以上に(?)興奮していたのがバートン監督。佐藤さんが劇中で見せる殺陣について「君は本当に素晴らしかったよ!本編を観るのが楽しみだ」とベタ褒めするや「いつか日本でも映画を撮影できたらいいな。君のことも覚えておくよ!」と早速、次回作のオファーも?また、奇しくも本作の日本での公開日である8月25日はバートン監督の誕生日でもある。そのことを知って運命を感じたのか「素敵なバースデイプレゼントになるよ!」と、満面の笑みを浮かべていた。その後も、映画の撮影方法やメイクなど話題は尽きず、すっかり意気投合した様子の2人。最後には、バートン監督が剣心のフィギュアに佐藤さんのサインをおねだりするという微笑ましい一幕も。佐藤さんは「ものすごく緊張しました」と明かすも、「でも僕の質問に丁寧に答えてくれたのが本当に嬉しかった」とティム・バートンのいちファンとしての素顔を垣間見せた。バートン監督作品での佐藤さんのハリウッド進出が実現する日もそう遠くないかも…?『ダーク・シャドウ』は5月19日(土)より全国にて公開。『るろうに剣心』は8月25日(土)より全国にて公開。■関連作品:るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会ダーク・シャドウ 2012年5月19日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2012 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED■関連記事:美女たちに囲まれ、ジョニーもタジタジ…「夢中になりすぎて、ティムにさえ夢中に」クロエ・グレース・モレッツ、今度はゾンビ役に?ジョニー・デップ、初のヴァンパイア役は2人の子供たちにも好評!ジョニー・デップ、異例のファンサービス延長戦!イベント終了後に再びファンの元へジョニー・デップ、大興奮!『ダーク・シャドウ』L.A.プレミアに女優陣も集結
2012年05月16日女優の小雪と俳優の椎名桔平が5月16日(水)、グリム童話の名作「白雪姫」のイメージを一新させるハリウッド映画『スノーホワイト』の日本語吹き替え版のアフレコを都内スタジオで行った。本作は『トワイライト』シリーズのクリステン・スチュワートを主演に迎えて“戦う白雪姫”スノーホワイトの冒険を描くアクション大作だ。小雪さんが務めるのは、オスカー女優のシャーリーズ・セロン演じる悪の女王、ラヴェンナ役。永遠の若さとパワーを維持するため、スノーホワイトの心臓を狙うという役柄で「喜怒哀楽が激しいキャラクターで、やりがいがある。セロンさん自身もきっとアニメ的な演技を楽しんでいたはず」。声を荒げるシーンも多いと言い「声が枯れかかったし、酸素不足でクラクラしてしまった」とふり返る。出産後の女優復帰作でもあり「夫が『いままでやったことない役だから、面白いんじゃない?楽しんできたら』って言ってくれた」と夫・松山ケンイチも“悪の女王”の背中を押しているのだとか。一方、椎名さんは洋画アフレコに初挑戦。女王と戦う術をスノーホワイトに教え、全身全霊で彼女を支えるエリック(演じるのは『マイティ・ソー』、『アベンジャーズ』のクリス・ヘムズワース)の声を担当している。「すでに俳優さんが演じているだけに、そこに声を乗せるのは難しい」と椎名さん。「ちょっとならず者な面もあるし、何より姫を助けるというのがカッコいいじゃないですか。楽しくやらせていただいた」と手応え十分だ。1812年の原作誕生から200年を迎えた今年、『アリス・イン・ワンダーランド』のスタッフが新たな命を吹き込んだ『スノーホワイト』。ただキスを待つヒロインから、自らの手で未来を切り開くニューヒロインの冒険と挑戦に、小雪さんも「新しい視点で楽しめる。衣装やセットも非常に芸術的」と期待している様子。「それに悪の女王の人生や背景は、いままで描かれたことがほとんどないので、発見がありそう」とアピールしていた。『スノーホワイト』は6月15日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。■関連作品:スノーホワイト 2012年6月15日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2011 Universal Studios. All Rights Reserved.■関連記事:女児誕生のクリス・へムズワース、父になった喜びを語る悪の女王演じるシャーリーズ・セロン、『スノーホワイト』を引っさげ4年ぶり来日!これが新時代の“白雪姫”!『スノーホワイト』最新ポスター&予告編解禁シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第26回)あなたの“理想の母親”女優は誰?小雪、白雪姫の美貌を狙う悪の女王に!『スノーホワイト』日本語吹き替え声優に挑戦
2012年05月16日