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本年度のカンヌ国際映画祭での喝采から4か月余り、公開を今か今かと盛り上がるを見せている、是枝裕和監督の最新作『空気人形』。9月19日(土)、シルバーウィークでにぎわいを見せる渋谷HMVにて、是枝監督と来日中のペ・ドゥナに加えて共演の板尾創路を交え、和やかなムードの中、トークイベントが開催された。先日のトロント国際映画祭を始め、各地を回り観客へのアピールを精力的に行ってきた是枝監督は、プロモーション活動の終盤にきて「『空気人形』が終わったらしばらく休もうと思います」と宣言。「(この作品で)出し切った感じがします。とても納得のいく作品になりました。(自分で言うのも何ですが)素晴らしいスタッフのみなさまのおかげで自分の力以上の作品になっていると思います。しばらく休んで、鍛え直して戻ってこようと思ってます」と、公開を前に早くも決意を新たにしていた。主演を務めたペ・ドゥナも同じく感慨深げな様子で「初日を迎えると『空気人形』を送り出さないといけないのが、すごく残念な気持ちもします。いまはまだ『自分』に戻れきれていない気がします」とコメント。観客から「共演者の中で誰が一番好き?」との直撃されると、「共演者の中で一番可愛がったのは柄本さんで、精神的に頼っていたのはARATAさんです。板尾さんは私が近づくことが出来ないくらいのカリスマ性を持っていて、イタズラできない感じでした。ARATAさんはとても優しくて気遣いの出来る方でした」とふり返った。ここで、ドラマのクランクアップ直後の板尾さんが会場に駆けつけ、観客の興奮はさらに高まりを見せた。「この何十年間の間に観た映画の中で、ベスト10に入る作品です」と胸を張って作品をアピールする板尾さん。「カンヌ映画祭のとき、(睡眠不足など)極度の疲労でARATAさん共々寝てしまいましたが(笑)、とても心地よい作品になっております」と話すと、監督も「(役者もカメラワークも)リズムが同じ方向を向いていたから、心地よかったのだと思います」と話し、あらためて一同の一体感をうかがわせた。『空気人形』は9月26日(土)より渋谷シネマライズ、新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:空気人形 2009年9月26日よりシネマライズ、新宿バルト9ほか全国にて順次公開© 2009業田良家/小学館/『空気人形』製作委員会■関連記事:ARATA、メイド従業員に手ほどき「ぺ・ドゥナをしっかり研究して」オダギリジョーも飛び入り参戦!トロント映画祭で『空気人形』観客総立ちの絶賛「中華食べるの楽しみ」 『空気人形』トロントへ出発を前に“意気込まない”是枝監督是枝裕和監督ティーチイン付き『空気人形』試写会に25組50名様をご招待是枝裕和監督『空気人形』、カンヌに続きトロント映画祭に“マスターズ”出品決定
2009年09月24日最後にご紹介する4人目のスマイルさんは、ちょっと上級編です。普段は日本で見られる海外ドラマを中心に取り上げている本コラムですが、彼を紹介せずしてこのお題は終われない!ということで、日本未上陸作「ザ・メンタリスト」(原題)から主人公パトリック・ジェーンのスマイルさんぶりに迫りたいと思います。「ザ・メンタリスト」は現在全米で人気沸騰中の犯罪捜査ドラマ。昨年9月にCBSネットワークで放送が始まり、ちょうど今月、シーズン2に突入したばかりです。主軸となるストーリーは、カリフォルニア州捜査局、通称CBIの捜査官たちが様々な事件を解決していくというもの。その際、捜査のコンサルタントとしてCBIの面々に協力しているのがパトリック・ジェーンです。と言うのも、ジェーンは洞察力が尋常ではないほど鋭く、サイキックなのでは?と誰もが疑ってしまうほど。事件関係者のふとした仕草や会話から、彼らの裏事情をびゅんびゅんと見抜いていくのがジェーンの役目なのです。その能力を活かし、かつてはサイキックのふりをしてタレント活動をしていたことも。しかも、実はその折、女性をターゲットにする連続殺人鬼レッド・ジョンをテレビ番組で侮辱して怒らせたことで、信じがたく恐ろしい仕打ちにあった過去が…。そんな彼と未だ逮捕されていないレッド・ジョンの攻防も、シリーズ全体に関わるサブストーリーとして描かれていきます。となると、ものすごくシリアスなドラマを想像してしまいますが、そうではないのはジェーンがまさにスマイルさんだから!常に笑顔を絶やさず、ピースフルで銃も嫌い、体を張ったアプローチは捜査官たちにお任せな彼は、凄惨な事件の捜査にあたっているときもユーモア満点で終始ニコニコ。キュートなタレ目と飄々とした雰囲気で油断させておきながら、人間の感情の奥深い部分にずぶずぶと踏み込んでいくのがジェーンのスタイルなのです。そのため、周りの人たちや事件関係者には、ものすご〜く鬱陶しがられるか、「ああ、この人、私のことを分かってくれるのね…」と好意を抱かれるかのどちらか。とりわけ、女性の事件関係者からは後者の反応が多い気がします。もちろん、ジェーンの笑顔は過去の悲劇を覆い隠すための切ないスマイルでもあるのですが…。「微笑めば何でも許されると思ってない?」なちゃっかり姿勢で物事を強引に運びがちにもかかわらず、どこか憎めないムードを醸し、ゆるゆると活躍するジェーンに魅了されるのは劇中の登場人物だけではなく、全米視聴者&メディアも同様。演じるサイモン・ベイカーは「グレイズ・アナトミー」のパトリック・デンプシーを抑え、米TVガイド誌が選ぶ“最もホットなTVスター”に輝いたほか、ピープル誌が選ぶ“世界で最も美しい100人”にも選出。先頃発表されたエミー賞では、主演男優賞候補に挙がりました。サイモン・ベイカーはオーストラリア出身の俳優ですが、映画『プラダを着た悪魔』でアン・ハサウェイが惹かれる作家を演じていた人と言えば、思い出される方も多いでしょう。いまや彼は高視聴率番組の看板スターとして、全米の人気者となっています。「ザ・メンタリスト」は数多い犯罪捜査ドラマの中でも、特に見応えのある要注目シリーズ。ぜひぜひ日本でも放送、もしくはDVD発売していただきたいものです!(text:Hikaru Watanabe)© Everett Collection/AFLO■関連作品:ザ・メンタリスト [海外TVドラマ]
2009年09月24日北川景子の時代劇初挑戦作品として注目を集める『花のあと』の主題歌を一青窈(ひととよう)が歌うことが発表された。本作は藤沢周平の短編小説「花のあと」(文春文庫刊)の映画化作品。日本アカデミー賞で全部門優秀賞受賞の『たそがれ清兵衛』、木村拓哉主演で大ヒットを記録した『武士の一分』など近年、次々と藤沢文学が映画化されているが、実は一青さんにとって、藤沢文学の映画化作品の歌を担当するのは『蝉しぐれ』、『山桜』に続き今回が3度目(※『蝉しぐれ』はイメージソング)。意外な縁の深さを感じさせるが、一青さんは映画について「目の前の彼が真っ直ぐなので 思わず自分も真っ直ぐになってしまう、 映画館の中で背筋を伸ばしたくなる、そういう映画だ。好きな人の信念を守るために闘った女、花のあとはあなたの心にまた開く」と思いいれを強く感じさせるコメントを発表している。また、本作で時代劇に初挑戦し、かつ藤沢作品には珍しい女性の主人公である以登を演じる北川さんは、「以登の恋の始まりと終わり、そして愛する人を失ってからの成長が“誰にも言えない恋”“誰にも負けない愛”というフレーズに昇華されていて、素敵な詞でした。切ないメロディーが作品の世界観とマッチしていて相乗効果で良いと思いました」と一青さんによる主題歌を絶賛している。凛とした強さを見せる以登の心情を美しく、そして切なく歌い上げた主題歌はどのように響き渡るのか?『花のあと』は2010年春、全国にて公開。■関連作品:花のあと 2010年春、全国にて公開■関連記事:北川景子が藤沢周平原作『花のあと』で時代劇初挑戦!女剣士役で殺陣も自らこなす
2009年09月24日マット・デイモンが22日、ニューヨーク市内のシェラトン・ホテルで開催されたビル・クリントン元米大統領が主催の「クリントン・グローバル・イニシアチブ」に登壇した。開会式にオバマ米国大統領も出席した、今年で5回目の開催となるこの会議で、マットは自身が共同設立者を務め、発展途上国に安全な飲料水を提供する活動を行う非営利団体「Water.org」を通して今後3年間で少なくともハイチの住民5万人に対して安全な飲料水と下水設備を整えるための支援を申し出た。クリントン元大統領が2005年から始めた同会議は、世界の様々な問題を解決するために支援する側と援助を必要とする側、双方の橋渡し的な役割を果たすもので、政財界のリーダーや学者、宗教関係者など、各界の名士が参加。今年は世界の気候変動や中近東情勢などについてパネル・ディスカッションが行われた。ちなみに同日、ニューヨークの国連本部でも気候変動サミットが開催され、日本の鳩山由紀夫首相が演説を行った開会式では、アフリカ・ベナン出身でハリウッドで活躍中のジャイモン・フンスーもスピーチに立ち、ジョディ・フォスター主演の『コンタクト』の原作者で宇宙飛行士だった故カール・セーガン氏の著書からの一節を朗読した。(text:Yuki Tominaga)© Reuters/AFLO■関連作品:THE INFORMANT! (原題) 2009年12月、恵比寿ガーデンシネマ、梅田ガーデンシネマほかにて公開© 2009 Warner Bros.Ent.All Rights Reserved
2009年09月24日写真撮影の際も、微笑み合って言葉を交わすほど息はぴったり。まさにお似合いの美男美女とも言うべきEXILEのMAKIDAIこと眞木大輔と吉瀬美智子だが、2人は開口一番、意外な撮影秘話を明かしてくれた。「役作りのために、撮影前には会っちゃいけないと監督から言われていたんです(笑)」。そんな彼らが共演したのは、『バッシング』、『愛の予感』などで知られる鬼才・小林政弘の監督作『白夜』。フランスのリヨンを舞台に繰り広げられる、ロマンティックなラブストーリーだ。登場人物は全編ほぼ彼らのみ。リヨンの赤い橋の上で出会い、惹かれ合って恋に落ち、ある結末を迎えるまでの数時間がふたりの会話劇によって構成されていく。撮影が進むにつれて“立夫”と“朋子”に「僕が演じる立夫と吉瀬さん演じる朋子が橋の上で出会うシーンまで、監督は僕たちを会わせないようにしていたんです」と眞木さん。「だから、もちろん吉瀬さんのことは知っていましたけど、なるべく情報を入れないようにしていました。実際にお会いしてからも、吉瀬さんとは立夫と朋子でいた気がします。しかも、撮影が進むにつれ、お互いに立夫度と朋子度が増していきましたね」と撮影時を振り返った。「でも、一度仲良くなり過ぎて、監督に怒られたことがあったんだよね」と言い加える吉瀬さん。その真相とは!?「まだ2人の距離がそんなに縮まっていないシーンで、仲のいい雰囲気を出し過ぎてしまって。『ここはまだそんなんじゃない!』と叱られました。撮影の2日目くらいのことでしたね。いま思えば可笑しいけれど、そのときはすごく怖かったです(笑)」。これには、「『緊張感がねえんだよ!』とか言われてね」と眞木さんも同調。「撮影中は自分のマネージャーともあまり話さないように言われていましたから。それは、立夫と朋子の孤独感をよりリアルに描くためだったんですが、そうやって小林監督ワールドが生まれていったように思います」。ロマンティックなラブストーリーの裏側には、鬼才監督が指揮する現場ならではの良い緊迫感があったようだ。そんな中、眞木さんの口から出た「孤独感」という単語は、この作品のキーワードのひとつでもある。バックパッカーの立夫はある事情を抱えながら、海外をひとり放浪してきた身だ。「立夫は朋子の中に、自分が抱えている孤独感や寂しさに似た感情を見出したんです。僕自身も誰かに出会い、相手と自分の考え方が似てるなと思うことってありますからね。あと、孤独感という点に関して言うならば、英語も通じない場所での撮影だったので、言葉の通じないもどかしさと哀しみは十分味わいました…。買い物ひとつするにしても、レジの人は絶対に英語を使ってはくれないですからね。ちょっとしたやりとりでも、徹底してフランス語を貫かれました(笑)」。朋子に対して“かわいそう”という気持ちも一方の朋子には、一度は別れた不倫相手を追いかけ、会社も辞めてパリに来た経緯がある。「30代女性らしい人生の悩みとか、悩む時期を迎える感覚は私自身にも共感できるところでしたね。でも、“かわいそうだな”という気もしました。朋子にとってはそれが幸せだったのかもしれないけれど、吉瀬美智子自身の目で見るならば、そんな彼女の姿が少しかわいそうにも映る。そういった意味でも、すごく難しい役だなと思いました。ただ、実は私、撮影に入るときに風邪をひいてしまっていたんですね。だから、必然的にひとりにならざるを得ない状況で…。孤独感の役作りはリアルにいけました(笑)」。孤独感さえも揃って仲良く(?)味わっていた眞木さんと吉瀬さん。では、旅先で誰かと恋に落ちる可能性は、おふたり自身としてはあり?なし?すると、「MAKIDAIさんみたいに素敵な男性が旅先にいたら、可能性はありますよねえ。日本でだったら分からないけど!」と吉瀬さん。「またまた、まいったなあ〜」と嬉しそうな眞木さんも、ニューヨーク滞在時の思い出話を披露してくれた。「タクシーから颯爽と降りてきたキャリアウーマン風の女性が、タバコを投げ捨て、パッとこちらをふり返ったことがあったんですよ。いまはタバコを吸ってる人ってあまり好きじゃないけど、あのときはしばらく動けなかったくらいドキドキしました。とりあえず、捨てたタバコを見に行きましたね(笑)」。そんな彼らが「単なる綺麗な夢物語ではなく、その裏に主人公ふたりの人間ドラマが見え隠れする。いい意味で夢物語と現実を行き来するラブストーリーなんです」と自信を持つ『白夜』。果たして、立夫と朋子が迎える恋の結末は?ふたりの好演共々、ぜひチェックを!(text:Hikaru Watanabe)■関連作品:白夜 2009年9月19日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 「白夜」製作委員会■関連記事:EXILE眞木大輔、初キスシーンに「緊張」、「恥ずかしかった」『白夜』初日眞木大輔&吉瀬美智子、監督の嫉妬で接近できず?「全然距離が縮まらず…」ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!眞木大輔&吉瀬美智子登壇!『白夜』完成披露試写会に10組20名様をご招待
2009年09月21日20世紀を代表するファッション・デザイナーであり、現代女性のカリスマ的存在として崇められる、ココ・シャネル。類まれなる才能と反骨精神を糧にして、田舎の仕立て屋のお針子から伝説のデザイナーとなった彼女だが、その成功の裏には、ある一人の男性の存在がいた。彼の名は、アーサー・“ボーイ”・カペル。現在公開中の『ココ・アヴァン・シャネル』で、シャネルが生涯唯一、本当に愛したと言われるイギリス人実業家・カペルを演じた、アレッサンドロ・ニボラに話を聞いた。異国の地・フランスで支えになったオドレイの存在深い教養と先見的な視野を兼ね備え、出会った瞬間にシャネルの心を射止めるカペル。流暢なフランス語でココを口説く紳士に、女性の心は虜に。ニボラは、今回ハリウッドを離れ、異国の地・フランスでこの役に挑んだ。「今回、僕にとっての一番のチャレンジは、やっぱりフランス語で演技をすることだった。とにかくリアリティをもたらすために、言葉に集中しながら、かなり細かく指導を受けながら台詞を覚えました。普段、自分が慣れている仕事のやり方とも違ってとても難しかったよ」。そんな中、主人公・シャネル役のオドレイ・トトゥが、力強い支えになったようだ。「オドレイは何作か英語での役をやったことがあったから、なじみのない言葉で味わう境遇をよく理解してくれたんだ。撮影初日、僕は死にたい気分だったんだけど、彼女が僕を呼んでこう言ってくれたんだ。『最悪なのは最初だけよ、そこからはもう良くなるしかないわ』とね。とても心強いパートナーだった。彼女は、見た目はとても小柄で細くて、脆くてデリケートで純粋な、鳥のような生き物のように見えるけど、実際はタフな女性なんだ。とても野心的だし、知的で強い面を持った女性でした」。フランスでの撮影は3か月にも及んだ。改めてハリウッド映画の撮影との違いを尋ねると、時折いたずらっぽい笑顔を見せながら答えてくれた。「フランスのスタッフとは3か月の撮影の間ずっと一緒にいたから、家族のような気持ちになったよ。アメリカとの違いは、いつも昼にワインとチーズが出ることかな(笑)。そんな贅沢はアメリカでは味わえないからね。あともう一つの贅沢といえば、いつも朝の8時から夜の6時までしか働かないことだね。アメリカのインディペンデント映画では、1日14〜16時間働くのも普通だから。この作品は3か月かかったけど、アメリカだったら1か月で終わってたんじゃないかな(笑)」。また、本作でカギとなるのは、シャネルのスタイルを象徴する衣裳の数々。そのヒントとなったと言われる男性たちの衣裳も然り。目の前で話す、カジュアルルックなニボラと、髭を蓄えスーツを上品に着こなす劇中のカペル、どう見ても同一人には見えないのだが…。「衣裳というのは仮面舞踏会の仮面みたいで、別人のようにちょっと大胆になれますよね。でも今回、撮影の初日に監督に『カウボーイみたいな歩き方をしている。イギリスの貴族に見えないからダメ』と指摘されたんだ。僕としては、労働者階級から出てきた人物だったから、もう少し荒削りのほうがいいと思ったんだけど」。では、お気に入りの劇中のシャネルの衣裳は…?「僕の好きな衣裳は、シャネルとカペルが初めてキスするときに着ている少年っぽい服だね。小さい帽子に、小さなジャケットと短いズボンを合わせて。何でかは分からないけど、すごくセクシーだったよ。実は、(シャネルに言う)『少年の服を脱がせるのは慣れてないんだ』というのが一番のお気に入りの台詞なんだ(笑)」。男性視点での、ココ・シャネルの魅力カペルはシャネルの生涯の恋人であったのと同時に、男性中心の社会の中で、彼女の才能を開花させた立役者の一人でもあった。最後に、カペル役を通して見た、シャネルという女性の魅力を語ってもらった。「シャネルは最初の現代的な女性の一人だったと思います。女性がまだ社会に出て働いていない時代に仕事を持っていたからね。そのためには、多大な勇気と情熱、そしてときには残酷さも必要だったと思うし、それらの要素が彼女の能力と成功を支えていたんだ。現代においても男女関係なく、成功するためにはそんな資質が求められると思うけど、この時代では、常に競争の世界で生きる男性に対して、残酷さに関しては、女性が露骨にそれを出すのは敬遠されていたんだ。もちろん、女性だって残酷さは持ってるけどね(笑)。女性が自分の力を示しつつも女性らしさを保つのは困難なことだけど、シャネルはその両方を持ちあわせていた。そんなうまいバランスをいまの女性は追い求めているんじゃないかな」。■関連作品:ココ・アヴァン・シャネル 2009年9月18日より全国にて公開© Haut et Court - Cine@ - Warnerbros. Ent. France et France 2 Cinema■関連記事:オドレイ・トトゥ、シャネルを熱演!ダンスシーンに「恥ずかしがり屋なので」と照れも“シャネル”オドレイ・トトゥ来日に国民的美少女・工藤綾乃も感激!生まれ変わりたい女優は誰?「MTV」オリジナル携帯ストラップを10名様プレゼントファッション小噺vol.109王道の伝記&ピグマリオン精神に見る“シャネル”ファッション小噺vol.108現役ミューズが演じる“シャネル”伝説
2009年09月21日人気グループEXILEのメンバー、MAKIDAIこと眞木大輔が19日(土)、東京・新宿武蔵野館で主演映画『白夜』の初日舞台挨拶をW主演した女優の吉瀬美智子、小林政広監督と行い、初キスシーンの感想を語った。別れた恋人を追いかけてフランス・リヨンを訪れた朋子(吉瀬さん)とバックパッカーとして海外を放浪中の青年・立夫(眞木さん)が運命的に出会い、惹かれ合う姿を描くラブストーリー。印象的なシーンについて司会者から聞かれた眞木さんは、「橋の上を立夫と朋子が2人で走るシーンがあったんですが、生まれて1回もやったことなかったし、ベッタベタなんですが、やってみたら楽しかったです。お勧めですよ」と呼びかけ、「キスシーンも初めてだったので、緊張しました」と楽しげな笑顔。すかさず小林監督から「っていうかさ、あのキスシーン、長くなかった?」とツッコミが。眞木さんは「えっ?(監督の)オッケーが出るまでっていうことで、やっていたんじゃないですか。オッケー出てまで故意に長くやっていたわけではなかったですよ」と反論。「監督の部屋で音のチェックがあって、キスするシーンの音、チュッチュッっていうのをスタッフのみなさんに聞かれたことがあって、恥ずかしかったです」と女性ファンをやきもきさせつつ笑わせた。一方の吉瀬さんは、今年1月に10日間行われたリヨンでのオールロケをふり返り「最後のシーンが裸足にノースリーブで本当に寒かった。マイナス(気温)の世界でしたから」と苦労談を吐露。初日を祝い、タイトルにひっかけて2つで足して108本というバラの花束を、眞木さんと共に小林監督から手渡されるという粋な演出に「好きな人からも、もらったことがないのに。初めての経験で嬉しいです」ととびきりの笑顔を輝かせた。この日の観客はほぼ女性で、中にはボードを掲げる熱狂的ファンの姿も。小林監督は「僕の映画の客はいつもヤローばっかり、年がいっている人ばっかり」と驚きながらも「パート2ができるようにしてもらえたら嬉しいです」と、ちゃっかりPRしていた。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:白夜 2009年9月19日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 「白夜」製作委員会■関連記事:眞木大輔&吉瀬美智子、監督の嫉妬で接近できず?「全然距離が縮まらず…」ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!眞木大輔&吉瀬美智子登壇!『白夜』完成披露試写会に10組20名様をご招待
2009年09月19日俳優の松山ケンイチが19日、東京・丸の内ピカデリー1で主演映画『カムイ外伝』の初日舞台挨拶を行い、「僕にとって重要な、必要な作品になりました」と充実の笑顔を見せた。本作を通じて知り合ったヒロイン役の小雪との熱愛が今年4月から報じられ、それに関して直接的なコメントはしていないものの、「重要な作品になった」とこれまでの本作のイベントで繰り返し言い、この日も「僕にとって重要な、必要な作品になりました」と意味深に言葉に力を込めた。さらに司会者から原作者の漫画家、白土三平氏が「生身のカムイを見たよう」と松山さんを評したコメントが紹介されると、「一番のほめ言葉です。僕がケガをして撮影を半年間中断させてしまったので、この日を迎えられて本当に嬉しい」と照れくさそうな笑顔を浮かべ、公私の(?)充実ぶりをうかがわせた。松山さんとの間に、共演の伊藤英明を挟んで立つ形となった小雪さんは、初のアクション挑戦をふり返り「右も左もわからず、ただただスタッフのみなさんのお力を借りてやらせていただいた。年を重ねてできないことにチャレンジして、克服するのは感慨深いものがあります。いい経験になりました」と満足げ。だが、司会者から今後もアクションに挑む?と聞かれると「楽しかったけど、考えながらやらせていただきます」と苦笑いだった。2人とは対照的に、伊藤さんは「僕はぶっちゃけ大変じゃなかった。松山くんは心身ともに大変そうでしたが僕は大変そうな顔をしていました。沖縄のおいしい料理とお酒を毎晩いただいて、撮影は充実していました」と飄々とした調子。壮絶なアクションシーンについての質問にも「沖縄の砂浜で撮ったんですが、いや暑かった。でも撮り終えないと崔さん(洋一監督)に殺されると思い、恐怖と闘いながらやりました」と冗談交じりに崔監督の鬼采配ぶりを吐露。それを裏付けるように、崔監督と初タッグとなった佐藤浩市も、「現場で監督の怒鳴り声が聞こえない日はないという、うわさにたがわない温厚で柔和な方でした」とユーモアたっぷりに“証言”。小林薫も「撮影で使った魚は本物で、スズキを200匹鹿児島から空輸したんですが、そのスズキさんに怒鳴っていました。『演技しろ!さっきはできていたじゃないか!』って。初めて見ましたね」と悪ノリ。崔監督は「言ってません」と釈明しながら、前日にカナダ・トロント映画祭から帰国したばかりとあって、本作が特別上映された様子を「カムイの術のところで場内が割れた。笑いとどよめきで。カナダ人はどういう人たちなんだろうと思った」と観客の反応の良さを面白おかしく報告。松山さんと2度目の共演となった大後寿々花は「今回の松山さんの顔つきが前と全然違いました」と現場の緊張感を伝えていた。松山さんと崔監督はこの日から23日まで全国27か所、31回の舞台あいさつ行脚をスタートさせた。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:カムイ外伝 2009年9月19日より丸の内ピカデリー2ほか全国にて公開© 2009「カムイ外伝」製作委員会■関連記事:松ケン&小雪、熱愛コメントはなくも類似メッセージを呼びかけ【どちらを観る?】愛か自由か?松ケン『カムイ外伝』VS小栗旬『TAJOMARU』松山ケンイチ『カムイ外伝』インタビュー 孤高のヒーロー誕生の陰にあった挫折、恐怖ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!松山ケンイチ、忍術で壁渡りも何のその?崔洋一「カムイは彼しかいない!」
2009年09月19日山崎豊子の長編小説を映画化した『沈まぬ太陽』の完成披露試写会が17日(木)に都内で開催された。上映前には舞台挨拶が行われたが、主演の渡辺謙はアメリカで新作ハリウッド映画を撮影中とあって、現地からの生中継で大画面を通して参加、共演の三浦友和、松雪泰子、鈴木京香、石坂浩二、そして若松節朗監督も出席し、会場は大きな盛り上がりを見せた。冒頭、場内が暗転し、渡辺さんの低い声が響き渡る。「ようこそいらっしゃいました。お忙しい中、新内閣発足のさなか、そして騒がしいスケジュールの中、足を運んでいただきありがとうございます」との挨拶に続いて、渡辺さん自らがひとりひとりのキャストを呼び込んだ。渡辺さんの紹介に合わせて、三浦さんらが客席の中を歩いて登場すると、会場は歓声に包まれた。そして、スクリーンにはロサンゼルスにいる渡辺さんの姿が!渡辺さんは、撮影で初めてアフリカのサバンナに立ったときの心境を尋ねられ「深い海に、ボンベもマスクもつけずに降り立ったような気持ちでした。『もしかしたら僕らが立ってはいけない場所なのかも?』という思いと共に、一個の“動物”として動物たちと同じ目線でサバンナに立ったことは、役を作り上げていく上ですごく大きなインパクトがありました」と感慨深げにふり返った。三浦さんは本作で、主人公・恩地(渡辺さん)とは対照的な道を歩む“悪役”的な存在・行天を演じているが「行天は、日本の礎を築いた世代の功罪の“罪”の部分の象徴的存在。でもいま冷静に考えたとき、間違っているけど、当時はそういう風にしか生きられなかったのではないかと思っています」と語った。監督曰く「行天はまさしく三浦さん!ピッタリの悪役でした」とのこと。松雪さんは、恩地を尊敬しつつ、行天と愛人関係になる美樹を演じた。2人との共演について「全体で4か月半の撮影の中で、私はひと月に1回のペースで現場に行っていました。すると、2人が身にまとっている空気や雰囲気が、時間と共に濃密になっていくのを身近に感じることができました」とふり返った。石坂さんは、ここ数年、日本を襲った激動をふり返りつつ「“沈まぬ太陽”とは日本のことではないか?いま西に傾きかけ沈もうとしているではないか?」と憂いの表情を見せ「それを沈めないために努力するのか?それとも、たとえ沈んでもまた明日の朝、新たな太陽が東に昇ることを期待するのか?時代がいま問うているのではないかということを鳩山さんに代わって申し上げたい」と力強く語った。恩地の妻・りつ子を演じた京香さんは「とにかく、りつ子として謙さんが演じる元(はじめ)を見つめていればいいか、という思いでした。意志を貫く素晴らしい男性として、尊敬して見つめていました」と撮影時の気持ちを明かした。渡辺さんは「男たちには会社があって、役職や場所で変化を表現することができるけど、りつ子がそれを表現できるのは、子供の成長くらい」とりつ子という役の難しさを説明し「一緒に年をとった感じです」と“夫”として妻への感謝と労いの気持ちを口にした。若松監督は完成披露を迎え感無量といった面持ち。「1年前のいまごろは“進まぬ太陽”なんて言われていましたが…」と自嘲気味にふり返りながらも「男の矜持を描きました」と誇らしげ。さらに「最近の芸能界は、男が逃げたり、責任を取らなかったり。そんな若い人たちにこそ観てほしい」と踏み込んだ言葉で作品を送り出した。渡辺さんは最後に、遠くロサンゼルスから「もしこの映画が明日への希望になればありがたいです」と作品をアピール!『沈まぬ太陽』は10月24日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:沈まぬ太陽 2009年10月24日より全国東宝系にて公開© 2009 「沈まぬ太陽」製作委員会■関連記事:ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!渡辺謙が渾身の直球を投げ込んだ『沈まぬ太陽』三浦友和は悪役がお似合い?
2009年09月19日鬼才ジム・ジャームッシュの監督最新作は、スペインを舞台にした、いわくありげな不可思議世界を突きつけるロードムービー。「自分こそが最も偉大だと思っている男を墓場に送れ」。そんな指令を受け取った男が、スペインを巡り、行く先々で謎の暗号を受け取りながら、目指すターゲットへと迫っていく。まず、ジャームッシュ作品4度目となるイザック・ド・バンコレ演じる主人公の寡黙なキャラクターが目を引く。登場シーンでは、いきなり空港のトイレで太極拳をし、精神統一!以降もただただストイックに任務遂行を念頭に置き、携帯電話なし、銃なし、たとえセクシー美女が全裸でぺろんと横たわり、迫ってきてもセックスなしの殺し屋生活を黙々と繰り広げていく。さらに、カフェでは2杯のエスプレッソを注文するのが彼のお約束。いわくありげな不可思議世界とは言ったものの、ストーリーラインは至ってシンプル。もちろん、いわくはあるし、不可思議ではあるが、ジャームッシュならではのクスリと笑えるユーモアをのんびりゆるゆるとはらみながら、意外なほど実直に任務の全うを待ちわびるカメラの眼差しが独特だ。ノー・セックス、ノー・バイオレンスの“異色”殺し屋がアートに傾倒し、それらに触れたときのみ表情を崩す一方、彼の前に現れる道先案内人たちは映画や音楽、科学についてとうとうと熱弁。このあたりからは映画人たるジャームッシュの姿勢を慮ることもできるが、ティルダ・スウィントン、ガエル・ガルシア・ベルナルから工藤夕貴まで、豪華な道先案内人たちの妙演を味わうだけでも楽しい。そして、あるコードネームを背負ったビル・マーレイ登場のクライマックス。殺し屋も私たちも、「無に等しい」と作中で繰り返し強調されてきた世界が開けるのを感じる。これはジャームッシュ流の感動作でもあるのだ。(text:Hikaru Watanabe)■関連作品:リミッツ・オブ・コントロール 2009年9月19日よりシネマライズほか全国にて公開© 2008 PointBlank Films Inc. All Rights Reserved.■関連記事:工藤夕貴インタビュー「二十歳の頃よりもいまの方がずっと元気だなって感じますね」ジャームッシュの世界『リミッツ・オブ・コントロール』試写会に20組40名様ご招待
2009年09月18日ジョニー・デップ×ティム・バートンの最強コンビで贈る『アリス・イン・ワンダーランド』の前売り鑑賞券の発売が、映画公開のおよそ7か月も前の明日9月19日(土)より全国の劇場にて開始される。先日、ジョニー扮する帽子屋の強烈なビジュアルが公開され大いに話題を呼び、ほかのキャラクターはどのようなビジュアルに仕上がっているのか?とファンの間で注目が集まっていたが、この前売鑑賞券を購入すると必ずもらえるという特製5枚組のポストカードには、様々なキャラクターの姿が!注目はヘレナ・ボナム=カーター扮する独裁者“赤の女王”らしきビジュアルと、その妹でアン・ハサウェイが演じる慈悲深き“白の女王の姿”。特にヘレナの一見コミカルな赤の女王に関しては、このメイク&衣裳で彼女が一体どのような演技を見せてくれるのか?といまから気になるところ。ちなみに、こちらのポストカードは、本作のジャパン・プレミアへの招待券プレゼントの応募券付き。いち早くジャパン・プレミアの招待券が当たるチャンスとあって、各地の映画館には前売券に関する問い合わせが殺到しているとか。もちろん、プレミアを狙うファンのお目当ては――ジョニー様!現時点で、ジョニーが来日するということは公式に発表されていないが、日本びいきのティム・バートン作品とあって、前作『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』のときと同様、ティム&ジョニーのコンビで、いや、ヘレナやアン・ハサウェイも加えて来日する可能性も十分に考えられる。今後も、来年4月の公開に向けて限定プレミア特典つきの前売鑑賞券の発売が第2弾(12月5日〜)、第3弾(3月6日〜)と続いていく予定。第2弾では、本作の2010年カレンダーが、第3弾ではオリジナル・ストラップが特典としてもれなく付いてくるとのこと。まだまだ公開まで先は長いが、ファンの心をガッチリ掴んで離してくれそうにない『アリス・イン・ワンダーランド』。公開は2010年4月17日(土)より丸の内ルーブルほか全国にて。劇場限定プレミアム特典第1弾:ジャパン・プレミア招待応募券つき特製ポストカード(9月19日〜)第2弾:2010年アリス・カレンダー(12月5日〜)第3弾:オリジナル・ストラップ(3月5日〜)価格:1,300円(一般)/800円(小人)※一部劇場では取り扱いはございません。また料金が異なる劇場があります。※特典がなくなり次第終了となります。■関連作品:アリス・イン・ワンダーランド 2010年4月17日より全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.スウィーニー・トッドフリート街の悪魔の理髪師 2008年1月19日より丸の内ピカデリー1ほか全国にて公開© 2007 Warner Bros. Entertainment Inc. and DreamWorks LLC. All Rights Reserved.■関連記事:ジョニー・デップ『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ第4作に出演決定コミコンのパネル・ディスカッションに、ジョニーがサプライズ登壇ジョニー・デップの強烈“帽子屋”初公開!映画版「不思議の国のアリス」で鍵握る【ハリウッドより愛をこめて】『トワイライト』カップル、やっぱり私生活でも交際中?ジョニー・デップ&ヴァネッサ・パラディ挙式のうわさを代理人が否定
2009年09月18日日本初の実写長編デジタル3D作品として注目を集め、先のヴェネチア国際映画祭でも喝采を浴びた『戦慄迷宮3DTHE SHOCK LABYRINTH』。16日(水)、本作の世界配給決定を受けて清水崇監督が都内で凱旋記者会見を行い、主演の柳楽優弥もサプライズで駆けつけた。清水監督は「ヴェネチアの大きな会場の大きなスクリーンでは、『こんなに奥行きがあったのか!飛び出したのか!』と観客の反応も良くて、興奮して帰ってきました」と手ごたえを語った。世界配給決定についても「嬉しいです!どうしてもホラーのイメージが強いので、僕としても作り手として新しいところに行きたかったし、違ったところに行きたかった。その思いをプロデューサーが汲んでくれて、観たことのない映画が出来たと思っています」と自信をのぞかせた。柳楽さんはこの場で世界配給決定の知らせを聞いたそうで「すっげーなぁと思いました。良い結果になってくれれば嬉しいです」と喜びと期待を口にした。ちなみに柳楽さんは、これまで怖い映画が苦手だったそうだが、「演じていると意外と怖くないなと。お化け屋敷での撮影もあまり怖くなかったです。新たな発見をしちゃいましたね」と克服を強調!「いやぁ、小学生みたいですね(笑)。お化け屋敷も前なら絶対入らなかったのに、楽しめるようになりました」と嬉しそうに語った。清水監督からの(柳楽さんが『誰も知らない』で主演男優賞を受賞した)カンヌ以外の映画祭にも連れて行ってあげたいという言葉に「ほかの映画祭も楽しみたいです。でも映画祭より普通に観光したい(笑)。パスポートを判子でいっぱいにしたいんです!忙しいビジネスマンみたいに」とおどけた。最後に柳楽さんは「カップルや家族で観に来てください。3Dだし!特にカップルにお勧めです」と映画をアピールした。『戦慄迷宮3DTHE SHOCK LABYRINTH』は10月17日(土)より新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開。■関連作品:戦慄迷宮3DTHE SHOCK LABYRINTH 2009年10月17日新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開© ショック・ラビリンス・フィルム・コミッティ2009■関連記事:清水崇ティーチイン付き!『戦慄迷宮』3D特別試写会に5組10名様をご招待清水崇、アジア代表でヴェネチア入りジャパニーズ3Dホラーに1,000人驚愕!『戦慄迷宮3D』撮影快調!柳楽優弥「暗いところは本当に怖い…」世界最大のお化け屋敷“戦慄迷宮”が、清水崇監督&柳楽優弥主演で映画化
2009年09月18日変わりやすいものの代表格といえば、女心と秋の空。予測がつかず、一寸先もどうなるかわからない。9月はそんな女心を見事にとらえた作品をご紹介したいと思います。初回は、第33回モントリオール世界映画祭で最優秀監督賞を受賞した『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』。太宰治原作の「ヴィヨンの妻」をベースに、いくつかの太宰作品の要素を取り入れた作品です。主人公は小説家の妻、佐知。そして、この小説家というのが、借金を抱え、女グセ、酒グセがとことん悪いダメ男。そんな夫を健気に、明るく支える妻の姿を通して、男と女の本質の違い、他人にはわからない夫婦の絆について描いています。正直なことを言ってしまえば、この妻の気持ちは、女性の私にも分からないところが多々あります。太宰自身をモデルにしている放蕩夫は、ほかの女性との心中を繰り返し、問題を起こすたびに自分勝手な理論を展開し、悪びれもしません。浮気なら許せる人でも、愛人と心中までされたのではあまりにやるせないのではないのでしょうか。自分を置いて、ほかの人と消えてしまおうとするなんて、そんなのまさに、“存在の耐えられない軽さ”というものです。「こんな夫婦関係は、実は男性の理想なんじゃないの?」と一緒に試写を観た男性陣に訊ねてみましたが、さすがに「うーん、この夫婦の関係、わからん」と首をひねっていました。男性はもちろん、女性をも悩ます佐知の行動、そして夫への想い。唯一理解できたのは、夫婦(=男女の関係)なんて、他人にはわからないものなのだということ。確かに、現実世界では、傍からは決して理解できないような関係があふれています。友人同士ですら「どうしてあんな男といつまでも一緒にいるの」「だって好きなんだもん」「ひどい男じゃない」「私がいないとダメな人なの」「自分の幸せを考えなさいよ」…といった話が展開することなど珍しくもありません。悪い男とつきあっているとか、不倫をしている友達を説き伏せようとしても、無駄だったという経験、かなり多くの女性が持ち合わせているのではないでしょうか。結局は、自分が納得しなければ男と女は別れないし、他人が理解できようと出来まいと、自分がその関係に納得している以上、男女は別れたりしないもの。部外者はただただ、その関係を見守るしかない。まさに、この映画を観ている自分は、そんなスタンスをとっているというわけだったのです。そして、自分だったらどうするかな、自分のパートナーだったらどうするかな、などと考えつつ、自分たちの関係をふり返ったり、自分の恋愛観、夫婦観を見直したりして。そんな心の動きを誘発させる、佐知の人物描写はやっぱり、“第33回モントリオール世界映画祭最優秀監督賞”級。某誌でインタビューをした際、主演の松たかこさんは、「何でもいいから、何か感じてもらえたら嬉しいです。この二人より、自分はましかなと思ってもらってもいい」と笑っていました。なるほど。余談ではありますが、こんな話も付け加えておきましょう。ある夜、女性5人が集まっての食事会でのこと。そこには、既婚者、独身者、離婚経験者がいました。離婚経験のある一人が、「私の周りでうまく結婚生活を送っている人の多くが、男性(夫)の人生を一緒に生きている人なのよね」とぽつり。「夫の才能に惚れ込んで、この人のためなら自分の人生を捧げてもいいと思える人がいたら幸せになれるかも」。その女性は、とある業界の第一線でばりばり活躍する美人。何事もうまく行っているはずなのに、そう考えちゃうときがあるのだなとふと思ったのでした。そんな彼女は、きっと佐知に少しだけ嫉妬してしまうのかもしれません。もしかすると、そう思ってしまうキャリア女性は結構多いのかも。『ヴィヨンの妻』を観ると、自分では気づかなかった願望が目覚めてしまうかも。さて、あなたはどうでしょう。もしかして、この映画は女の踏み絵なのでしょうか…。(text:June Makiguchi)■関連作品:ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜 2009年10月10日より全国東宝系にて公開© 2009 フジテレビジョンパパドゥ新潮社日本衛星放送■関連記事:松たか子、夫婦像について意味深な感想「常識で線を引かずに自由でいいかも」『ヴィヨンの妻』モントリオール監督賞受賞で浅野忠信、松たか子からも喜びの声が到着根岸吉太郎監督『ヴィヨンの妻』がモントリオール映画祭で監督賞受賞!ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!松たか子×浅野忠信『ヴィヨンの妻』がモントリオール出品で、太宰イヤーを飾る!
2009年09月18日現在開催中のトロント国際映画祭で出演作『The Private Lives of Pippa Lee』(原題)が上映されたキアヌ・リーヴスが記者会見に出席、1991年の『ハートブルー』で共演した故パトリック・スウェイジの思い出を語った。14日、すい臓がんのため57歳で亡くなったスウェイジとキアヌは、『ハートブルー』で銀行強盗容疑のあるサーファー役とFBI捜査官役で共演、追う者と追われる者の間に芽生える奇妙な友情を演じた。「僕らはスカイダイビングのシーンを一緒に撮影した。パトリックは飛行機から何度もジャンプし続けることになった。30回以上は飛んだよ。不当労働行為禁止命令の域に達するほどだったよ。ハワイ・ロケまで続いた。彼はそこからまた飛行機から飛び降りたんだ」と語ったキアヌは、懐かしむように微笑みながら「彼はオープンな態度で取り組んでいた。本当に親切で、ユーモアのセンスも素晴らしくて、その場を明るくしてくれた。充実した生涯だったと思う」。「彼はアーティストであり、美しい人だった。ご遺族には心からお悔やみを申し上げます」と語ったキアヌ。『ハートブルー』は彼にとって転機になった作品でもあったという。「この作品で大きなチャンスをつかんだ。これを機に僕の人生は変わったんだ」。『The Private Lives of Pippa Lee』も人生の転機がテーマの作品。キアヌは、ロビン・ライト・ペン扮するヒロイン、ピッパと親しくなる隣人を演じている。(text:Yuki Tominaga)© Moviestore Collection/AFLO
2009年09月18日世界各国の良質の映画を集め、多くの映画人やファンが一堂に会する、年に一度の祭典、東京国際映画祭。第22回を迎える今年も昨年に続いて“エコロジー”をテーマに、10月17日(土)より9日間にわたり六本木を中心に開催される。開幕を1か月後に控え、9月16日(水)に記者会見が行われ、本年度のラインナップが発表された。会見には、映画祭大使を務める木村佳乃、グリーンアンバサダーを務めるモデルの杏、さらにコンペティション部門出品作品『ACACIA』より監督の辻仁成と主演のアントニオ猪木が出席した。昨年、新たに映画祭チェアマンに就任した依田巽氏の言によると「今年はホップ、ステップ、ジャンプのステップの年」を目指すという本年度の映画祭。オープニングとクロージング作品には、それぞれネイチャー・ドキュメンタリー『オーシャンズ』とディズニー/ピクサー最新作『カールじいさんの空飛ぶ家』と、“海”と“空”を舞台にした作品を配すなど、エコロジー色も健在だ。昨年に続き、グリーンアンバサダーを務める杏さんは、「映画祭を通して、多くの人に楽しみながら地球環境問題を考えていただければ」と意気込みを語った。杏さん同様、2年連続で映画祭大使に任命された木村さんも、「私も映画産業に携わる人間として映画祭が成功することを祈りつつ、お力になれれば」と挨拶した。目玉となるコンペティション部門には、本年度は各国から選りすぐりの15作品が集結。日本から唯一の出品となった『ACACIA』は、辻監督の6年ぶりの監督作であるとともに、猪木さんの初主演映画である。前妻の南果歩さんとの間に生まれた自身の息子への思いを映画にしたという辻監督は、「いま一緒に暮らすことは出来ないのですが、(いま一緒に暮らしている)2人目の子供と過ごしていると思い出します。会えないけど毎日思っている、この思いを100年残ると言われる映画で届けたいと思った」と映画化のきっかけを語った。そんな中で“日本の父性がある、男のいい皺のある人”として主演に抜擢したのが猪木さんだった。「ホテルのロビーで打ち合わせしてたときに、『例えばアントニオ猪木さん…』って話してたら目の前を猪木さんが通り過ぎて…。飛んでいって出演のお願いをしました」とその経緯を話す監督。実際の撮影を通して、「泣くシーンでは朝から役作りをしていて、誰も近寄れませんでした。いつもは気迫というものを闘魂でしか表してませんが、実は内側に強い思いを秘めていて、自分の命や魂を削ってでも何かに向かう姿には本当に頭が下がります」と“奇跡のタッグ”を組んだ主演俳優に敬意を表した。素顔を明かされ、やり場のない表情を見せる猪木さんだが、曰く「不安もありましたが、とにかく一歩踏み出す気持ちでやった。とてもいい人生の体験をさせてもらいました」とのこと。「人生は一寸先が“闇”じゃなくて、“ハプニング”。何か起こればおもしろいなという気持ちで生きています」。そう話す猪木さんが演じるのは、ある少年との出会いを通して、過去の痛みを乗り越えていく、元レスラー。改めてふり返り、「人生が出ているような映画は感動します。私自身、8歳の子供を飛行機の中で亡くしまして、ある部分が重なり、ふと涙が込み上げることがありました。人生には苦しみもありますが、それぞれの心の中にしまったものをふと開けたときに、その人の人間らしさが見えてくる。そんな思いで撮影に挑んだ」と重みのあるコメント。加えて、監督からは「自信がなく大作ではないですが、そこにある何かを感じとっていただければ嬉しいです」との渾身のメッセージが残された。2人の言葉から早くも期待がかかる。映画祭開幕まであと1か月。本年度はどんな盛り上がりを見せるのか?第22回東京国際映画祭期間:2009年10月17日(土)〜25日(日)場所:六本木ヒルズをメイン会場に都内劇場および施設・ホール公式サイト:■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催ACACIA© 2008 "ACACIA" Film Partners■関連記事:還暦を迎えた永ちゃんが東京国際映画祭に出現!素顔が映るプレミアチケットも発売闘魂・猪木が東京国際映画祭に殴りこみ!辻仁成とタッグで『ACACIA』コンペ出品東京国際映画祭、今年の審査委員長に『バベル』イニャリトゥ監督が就任!辻仁成の最新作にアントニオ猪木主演!高齢化社会に闘魂注入!
2009年09月17日質の高いオリジナルの脚本作品を数多く世に送り出し、映画ファンを魅了してきた是枝裕和監督が、業田良家の傑作短編集を原作に、9年の歳月をかけて完成させた恋愛映画『空気人形』。先日開催されたトロント国際映画祭で上映され、喝采を浴びたばかりの本作だが、9月17日(木)、公開を記念し、大型シネコン・新宿バルト9にて、是枝監督はじめ主演で来日中のぺ・ドゥナ、ARATAの3人が出席してのイベントが行われた。トロントから帰国したばかりの是枝監督は、「カンヌでワールド・プレミアを行ってから、監督のわがままでまた編集をして、おとといはトロントで初公開。ようやく日本で公開できて嬉しい」と、公開までの長い道のりをふり返り、喜びもひとしおと言った表情。ぺ・ドゥナとARATAさんも「みなさんにとっていろんなことを考えさせてくれる映画になってくれたら嬉しい」(ぺ・ドゥナ)、「個人的にとても思い入れのある是枝組で一緒できて、素晴らしい映画ができました」(ARATA)と共に公開される喜びを語った。実はここ新宿バルト9では、迫るシルバーウィーク(9月19日〜23日)の期間中、本作の公開を記念し、劇中でぺ・ドゥナ扮する空気人形が着用するメイド服をイメージし、劇場の女性スタッフ全員がメイド姿で接客するというキャンペーンを開催!舞台下の階段からはメイド服姿の女性たちが次々と登場し、一同を驚かせた。ずらりと整列した彼女たちを前に、ぺ・ドゥナは「綺麗な方たちばかりで、全身で応援してくれてありがとうございます」と満面の笑み。一方、男性陣はというと、ARATAさんは少々戸惑った様子で「みなさんは…映画を観られましたか?」と尋ねるや「映画を観てぺ・ドゥナの動きや歩き方を研究して、頑張ってください」とアドバイス。是枝監督は「お客さんとして来ようと思います」とニンマリ。さらに、「こんなにしていただいて心日和です。劇場に来る方もぜひこの格好で来ていただければ(笑)」と冗談を交え、観客を沸かせた。『空気人形』は9月26日(土)より新宿バルト9、シネマライズほか全国にて順次公開。■関連作品:空気人形 2009年9月26日よりシネマライズ、新宿バルト9ほか全国にて順次公開© 2009業田良家/小学館/『空気人形』製作委員会■関連記事:オダギリジョーも飛び入り参戦!トロント映画祭で『空気人形』観客総立ちの絶賛「中華食べるの楽しみ」 『空気人形』トロントへ出発を前に“意気込まない”是枝監督是枝裕和監督ティーチイン付き『空気人形』試写会に25組50名様をご招待是枝裕和監督『空気人形』、カンヌに続きトロント映画祭に“マスターズ”出品決定ペ・ドゥナ、駆け込みセーフに日本語で「遅れて申し訳…」ARATAも板尾もホッ…
2009年09月17日その独特の世界観が熱烈な支持を集めるジム・ジャームッシュ。『ブロークン・フラワーズ』以来、4年ぶりとなる新作『リミッツ・オブ・コントロール』では、これぞジャームッシュという、夢と現実を往き来するようなシュールかつスタイリッシュな世界を構築している。本作に日本から参加し、実に20年ぶりとなるジャームッシュとのコラボレーションを果たしているのが工藤夕貴である。「ジムの前で英語で演技するのは恥ずかしかったです…」「長かったような、短かったような…複雑な心境でした」。『ミステリー・トレイン』からの20年間をこう表現する工藤さん。「ずっと会っていなかったわけではなく、機会があるたびに会ってたんですよ。でも、仕事は20年ぶりで、おまけに前作は母国語での演技だったのに、今回は英語。すごく不思議な気持ちになりました」。では、改めて今回の撮影をふり返ってみての感想は?「やりやすかったですよ。でもプレッシャーはありましたね、昔から知ってるから。ジムの前で英語で表現するっていうのが恥ずかしかったです(笑)。彼は、日本語で表現する私を知っていて、彼こそが私にきっかけを与えてくれた人で…。そういう前提がある上で、彼の言葉(英語)で表現する…全て見透かされちゃう気がして。その上で、彼がどういう風に私を見るのか?不安だったし緊張しましたよ」。工藤さんが演じるのは、コードネーム「分子」。その名の通り、“分子”について話をするわけだが…。「本当にセリフも独特で…(苦笑)。“Wait three days until you see the bread.(=パンを見つけるまで3日間待ちなさい)とか。『パン?パンてどういうこと?』とか思って辞書まで引いちゃったりして、『やっぱり、パンはパンだよな…』とか(笑)。前日に、ジムとリハーサルもやったんですが、リハそっちのけで、20年分しゃべってて…。『どうせ練習しても、分子だしね』って」。苦笑交じりにふり返るが、短い時間の中で充実した撮影を過ごしたことがうかがえる。「失敗して、学んで、強さを身につけて…最高じゃないですか!」自身の女優としてのスタイルについて尋ねると、「水のようにサラサラと流れていろんな色に染まっていきたい」とも。そこからは、年齢を重ねることを楽しんでいる様子が感じられる。「実は、二十歳の頃よりもいまの方がずっと元気だなって感じますね。農業やって、カフェ始めて、女優やって最近では歌もまた始めて…今年の初めくらいからは空手にムチャクチャはまってるんですよ!20代の頃だったら空手やるなんてこと自体、考えられなかった。若いときに失敗もして、学んで、いま、その上に立つ自分なりの強さみたいなものができて…かつ楽しむっていうエネルギーを持ってて。最高じゃないですか(笑)!」インタビューを通じて、何度も口をついて出たのは「楽しむ」という言葉。強さとしなやかさを併せ持った彼女の姿は、きっと同じ世代の女性たちにとっても憧れ、励みとなるはず。まずは、この映画で、分子についてサラリと語る彼女の姿に注目!■関連作品:リミッツ・オブ・コントロール 2009年9月19日よりシネマライズほか全国にて公開© 2008 PointBlank Films Inc. All Rights Reserved.■関連記事:ジャームッシュの世界『リミッツ・オブ・コントロール』試写会に20組40名様ご招待
2009年09月17日今回ご紹介する3人目のスマイルさんは、歴史ドラマ「THE TUDORS〜背徳の王冠〜」のヘンリー8世。実はこの「THE TUDORS」、私自身が日本上陸をいまかいまかと待ちわびていた大注目海外ドラマの1本であり、この度、ついにCSチャンネル、AXNミステリーでの放送が決定しました!「THE TUDORS」はタイトルからも分かるように、16世紀イングランドのチューダー朝が舞台。その国王ヘンリー8世を中心に、彼を取り巻く宮廷模様が描かれていきます。ヘンリー8世と言えば、最近では映画『ブーリン家の姉妹』でエリック・バナが演じていたのが記憶に新しいところ。そこでは、王の愛を得るために姉妹同士で争ったアン&メアリー・ブーリンの運命を狂わせた人物として描かれていました。史実では、聡明だけれど冷酷にして激情型、6人の女性との結婚&離婚を繰り返したことで知られるヘンリー8世ですが、そんな彼がなぜ3人目のスマイルさんなんでしょう?それは、ひとえに母国アイルランドどころか、ハリウッドが誇るスーパーイケメン映画スター、ジョナサン・リース=マイヤーズがヘンリー8世を演じているから!そう、この「THE TUDORS」では、端正でセクシーな顔立ちのジョナサンが、悪名高いヘンリーをダークな分だけ人を惹きつけ、繊細な分だけ目の離せない刺激的な主人公にしているのです。では、実際にどんな笑顔術が繰り広げられているかと言いますと、基本はイングランドを牽引するリーダーなので、威厳を持って思慮深い表情をキープ。しかし、誰か気に食わない奴を失脚させるプランが整った際には、策士らしくフフフと軽くニヤリ。そして、イングランドが諸外国に対して優位な立場を取れそうなときもニヤリ。また、エゴいっぱいの王様でもありますから、「ヘンリー様に適う者なんて、いませんよ〜」と周りの人間たちに褒められたときも、嬉しさを隠し切れずうっかりニッコリ。さらには、気になる美女を発見したときにチラリと垣間見せるエロ大王スマイルも…。これらのどれもこれもがカッコよく(!)、人間らしさにあふれています。余談として笑顔からは離れますが、「THE TUDORS」の全米放送局は「Lの世界」などで知られるケーブルチャンネルSHOWTIME。過激描写も辞さない意欲作を送り出すSHOWTIMEの作品ということはつまり…、「THE TUDORS」にもエロティックなシーンが満載です!何せ6人の妻を持ったどころか、宮廷の美女たちと次々に関係を結んでいったヘンリー8世ですから、半裸全裸は当たり前。もちろん、恍惚のスマイル付きです。かつてTVムービー「ELVIS エルヴィス」でエルヴィス・プレスリーを演じ、ゴールデン・グローブ賞主演男優賞に輝いたことのあるジョナサンですが、ヘンリー役でも同賞にノミネート。全米では最終章となるシーズン4が来年放送予定です。(text:Hikaru Watanabe)「THE TUDORS〜背徳の王冠〜」10月3日(土)21:00〜23:00AXNミステリーにて第1・2話先行プレミア放送※11月3日(火)よりレギュラー放送(毎週火曜23:00〜ほか)■関連作品:THE TUDORS〜背徳の王冠〜 [海外TVドラマ]© 2007 TM Productions Limited and PA Tudors Inc. All Rights Reserved.
2009年09月17日その演技力の高さはもちろん、清楚で真面目で凛とした雰囲気を放つ女優として、映画、テレビ、舞台に引っ張りだこの女優、小西真奈美。彼女が新作『のんちゃんのり弁』で演じるのは、初のお母さん役だ!31歳の主婦・小巻(こまき)がダメ亭主と別れ、娘・のんちゃんと一緒に人生の再スタートを切る姿を綴ったこの人間ドラマで、小西真奈美が見せた意外な一面とは?母親役を通して感じたのは、1人の女性としての生き方――役柄同様、小西さん自身も今年31歳という年齢を迎える。彼女が子供の頃に思い描いていた30歳は「酸いも甘いも経験していて、ちょっとのことには動じずにドーンと受け止められるような、ものすごく大人なイメージ」だったそうだが、実際に30歳を迎えてみると「ドーンと受け止めるどころか、ちょっとのことで動揺するし、悩みます(笑)」と、理想とは少し違ったよう。「でも、悩むということはそれだけ女性の選択肢が広がったっていうことなのかもしれないですね」と、実はかなり前向きな性格!今回の母親役は前向きな彼女が30歳を迎えたタイミングで舞い込んできた役柄。けれど、脚本を読んでいくうちに見えてきた小巻という女性像から感じたのは、母親としての生き方ではなく、1人の女性としての生き方だったと語る。「子供という守る存在があるのに仕事もお金もない──そんな女性が社会に出て成長をしていくさまを描きたいんじゃないかなと思ったんです。だから、お母さんお母さんしているよりも、1人の人間が奮闘しながら前に進んでいく姿を演じられたらなと。それに、共感する部分も多くて…何でも前向きに考えるポジティブさとか、思ったことをすぐに行動に移すところとか、似ていますね」。確かに、小巻の行動力はすごい!娘のために作ったお弁当がおいしいと評判になると、“安くて美味しい最高のお弁当屋を開く”ことを決意。目標に向かって一生懸命努力する姿は、何歳であろうとも輝いている。これまでにもキラキラと輝く女性を数多く演じてきた小西さんだが、今回はそれに加えてコミカルさが求められ、「全身全霊でぶつかっていくしかなかった。どれだけ本気でぶつかれるかが勝負でした」と、現場をふり返る。「この人を撮りたい!」と、出会って10分で小西真奈美に惚れたという緒方明監督が、ヒロイン・小巻像に求めたものは一体どんなものだったのだろうか?「このキャラクターならこのシーンはこんな感じだろうなと、ある程度想像して現場に行っても、監督は私のイメージを軽々と超える要求をしてくる。例えば、重要なことを語るシーンであれば、私としてはシリアスに語った方がいいのかな?と思うわけですよ。でも、監督は、ここはコミカルに、ここはシリアスに、ここはテンポ重視で…と、1シーンの中で色々なものを要求してくるんです。何度かテストを重ねてようやく自分のなかでつかめてきたかなと思うと、いままでのことは全部忘れて自由に演じてくださいって言うんです!」と明るく話すが、現場では相当苦労したはず。けれど、それは監督が小西真奈美という女優の力を認めているからこそ。小さなことで必死に喧嘩する夫婦に愛おしさを感じる――小巻がダメ亭主(岡田義徳)と繰り広げる喧嘩のシーンでは、こんな小西真奈美は見たことない!と、驚いてしまうほどのインパクトを残している。「前日にアクション指導の方から指導を受けて要領は分かっていても、本番になるとお互い2割増しくらい本気になっちゃって(笑)。リハーサルでは予想できなかったハプニングも起きたりしました。小さなことで必死に喧嘩してバカな夫婦だなと思いつつも愛おしくて泣けてくる、そんなシーンになっています」。ちなみに、旦那を額縁で殴る場面では勢いあまって額が頭を突き抜けたり、小西さん自身も本気で突き飛ばされ青あざができたのだとか。また、忘れてはならない見どころは“お弁当”。小巻が娘のんちゃんに作るお弁当は、愛情と工夫が満載!小巻がその日ののり弁を解説するくだりもユニークだ。そこで聞いてみたいのは、小西さんがお弁当に欠かせないおかずベスト3!で、そのおかずは…「タコさんウインナー、玉子焼き、ふりかけとかでんぶの模様入りのごはん」とのこと。どれもお弁当の定番ではあるけれど、手作りという魔法が特別なおかずにしてくれるのだ。そして、手作りの“手”から伝わるものの大切さをこう語る。「手をつないだり、抱きしめてあげたり、愛情って手から伝わっていく気がするんです。お弁当を作ることも、子供を育てることもそうだと思いません?手には温かさと何かを導いていく強さが込められているのかなって。私の手はまだまだ成長過程の手かもしれません(笑)」。(text:Rie Shintani/photo:HIRAROCK)■関連作品:のんちゃんのり弁 2009年9月26日より有楽町スバル座ほか全国にて公開© 2009「のんちゃんのり弁」製作委員会■関連記事:お弁当が切り開く幸せ!舞台挨拶付き『のんちゃんのり弁』試写会に10組20名様ご招待小西真奈美、7歳の娘からの手紙に涙目「子供と一緒に成長する母を演じた」小西真奈美が初の母親役に挑戦!下町の人情ドラマ『のんちゃんのり弁』快調撮影中
2009年09月17日若い世代にカリスマ的人気を誇るモデルで女優の佐々木希の初主演作『天使の恋』のポスタービジュアルが到着、佐々木さんが大胆なセミヌードでふり返る姿が初めて公開された。こちらは、9月19日(土)からの大型連休より、ポスター&チラシとして劇場に設置されるもので、劇中のシーンではなく、佐々木さん扮する主人公の女子高生・理央をイメージして、あくまでも今回のポスターのためだけに撮り下ろしたスペシャル・ショット。チラシは観音開きの作りとなっており、こちらのビジュアルに加え、もう一方の面には谷原章介とのキス寸前のショットがプリントされている。ちなみに、劇中でも佐々木さんは数々の大胆な姿を披露。もちろん、セクシーなものだけでなく、同世代の女性ファンが思わず「かわいい!欲しい!」と叫んでしまいそうなオシャレな衣裳を身にまとった姿も満載なので要チェック!『天使の恋』は11月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:天使の恋 2009年11月7日より全国にて公開(C) 「天使の恋」製作委員会
2009年09月17日スカーレット・ヨハンソンがインターネットのオークション・サイト「eBay」と慈善団体「オックスファム・アメリカ」共催のチャリティ・オークションに参加、出演作のプレミア上映にペアで出席し、スカーレットと直接会える権利を出品することになった。スカーレットが出品するのは、来春公開予定の『アイアンマン2』のロサンゼルス・プレミアに落札者とその同伴者1名が出席できる権利。レッド・カーペットを歩くことになるので、ビバリーヒルズのクリストフ・サロンでドレスアップとヘアメイクを受けることも出来るという。オークションはアメリカの東部時間の17日午後10時から1週間行われる。「オックスファム」は世界100か国以上で貧困に苦しむ人々を支援し、貧困撲滅のための活動を続けている民間の国際協力団体で、日本支部「オックスファム・ジャパン」()もある。歌手活動も行っているスカーレットのサイン入りの最新シングル「Realtor」と、『そんな彼なら捨てちゃえば?』の撮影時に使用していたディレクターズ・チェアも出品しているスカーレットは「オックスファムを支援するeBayのチャリティ企画に参加することができて、とても嬉しいです」とコメントを出している。スカーレットの後を受けて、24日から10月1日の間はコリン・ファースが、最新出演作『Disney’sクリスマス・キャロル』のロンドン・プレミア参加資格などを出品する予定だ。(text:Yuki Tominaga)7月にドルチェ&ガッバーナのプロモーションに出席した際のスカーレット。© ED/AJ/Camera Press/AFLO■関連作品:アイアンマン2 (原題) 2010年公開そんな彼なら捨てちゃえば? 2009年8月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© MMVIII IFP BLACKSWAN GMBH & CO. KG TM NEW LINE PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVEDDisney’sクリスマス・キャロル 2009年11月14日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.■関連記事:これで未来も明るい!?『クリスマス・キャロル』“スクルージ金運UP!?”人形を5名様プレゼントジョニー・デップ『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ第4作に出演決定2年間で3度目!ショーン・ペン夫妻がまた離婚を申請レニー・ゼルウィガーに新恋人登場!お相手はアラフォー女優キラーのあの俳優そんな彼なら捨てない?ドリュー・バリモア、ジャスティン・ロングと公私共々再共演
2009年09月17日公開が待たれる大人気シリーズの第2弾『ニュームーン/トワイライト・サーガ』において、本作よりこのシリーズに参加し注目を集めるダコタ・ファニングの出演シーンの画像がこのほど初めて公開された。『アイ・アム・サム』、『宇宙戦争』などでの好演で、天才子役の名をほしいままにしてきたダコタ。そんな彼女が清純派のイメージを一新、ダークな魅力をまとったヴァンパイアを演じることは、この人気シリーズ第2弾の大きな見どころとして製作当初より注目を集めていた。彼女が演じるのは、イタリアを本拠地とする、三千年もの歴史を持つ最古のヴァンパイア、ヴォルトゥーリ族のジェーン。黒いローブに身を包み、赤く、妖しく輝く瞳でこちらを見る彼女の姿はインパクト大!確かにこれまで彼女が演じてきた役柄とは全く異なるようだ。「(これまで演じてきた役柄同様に)実際のダコタも清純。だからこそ、これまでと違う、奇妙な悪役を演じてほしかった」とは製作者サイドの弁。15歳という大人と子供の境目で、まさに今しかない美しさを湛える彼女が、いかに“奇妙な悪役”を演じているのか?なお、日本での公開を前に主演のロバート・パティンソンが前作に続いて来日することも決定!アカデミー賞ではプレゼンターを務め、5月のカンヌ国際映画祭では、オークションで彼のキスが250,000ドル(約250万円)で競り落とされるなど、その評価はうなぎのぼり。ロバートとダコタの劇中での絡みにも注目だ。『ニュームーン/トワイライト・サーガ』の日本での公開は11月28日(土)より全国の劇場にて。■関連作品:トワイライト〜初恋〜 2009年4月4日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2008 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.ニュームーン/トワイライト・サーガ 2009年11月28日より全国にて公開© 2009 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:矢口、“永遠LOVE(トワラブ)”大使就任式でいきなりの二股宣言?生まれ変わりたい女優は誰?「MTV」オリジナル携帯ストラップを10名様プレゼント波乱匂わす『ニュームーン』ポスター解禁!異例の1人あたり千円ペア鑑賞券発売も決定今年も開催、ティーン・チョイス・アワードで、予想通りのあの映画が11冠!『トワイライト』熱再燃!ロバート・パティンソンら登場に泊まり込みファンが殺到
2009年09月17日“死のトラップ”で観る者を恐怖と興奮に陥れる『ファイナル・デスティネーション』シリーズ最新作!全米公開で2週連続第1位というヒットを記録した『ファイナル・デッドサーキット3D』が、間もなく日本にも公開される。9月15日(火)、本作の日本語吹き替えを担当する田中直樹(ココリコ)、はるな愛、たくませいこが揃って集結し、爆笑アフレコ収録の様子が公開された。飛行機事故、ハイウェイ事故、そしてジェットコースターの大惨事に続くのは…死のサーキット!この日収録されたのは、混乱に陥る問題のサーキット・シーン。田中さん扮する主人公・ニックや、たくまさん扮するサマンサは客席で和やかに過ごしていると、後ろから「おい、見えねえぞ!座れ、このバカヤロー!」という野太い罵声が飛んできた。その声の主は何を隠そう、“おっさん”と化したはるなさん!普段のかわいいキャラとのあまりのギャップに、報道陣も両隣の2人も笑いをこらえきれない様子。今回、はるなさんが演じたのは乱暴なおっさん・アンディ。ドスを利かせ過ぎたせいか、声も潰れてしまった様子で、終わった瞬間に「やーだ!お母さんごめんなさい!」と照れまくり。「この役をやることは収録ギリギリになって知ったんです。収録はまさかの一発OKで、ミキシングのときには女性スタッフがみんな笑ってるんですよ。辛かったです、同じ女性として」とふり返ると、田中さんが「ま、男性ですけどね」とポツリ。作品については、「本当に恐い!3Dなのでいままでの作品と違う迫力」とビビリまくりの田中さん。一方、はるなさんが「映像を観てるうちに慣れてきちゃって、自分で『怖い、怖い』って言うのは作り上げたキャラなのかなと思った」とコメントすると、またも「みんな気づいてるよ」と田中さんが冷静なツッコミを入れた。さらに映画にちなみ、いままでの恐怖体験を聞くと、「昔、相方(遠藤)が給料の40,025円から借金の4万円を引かれて呆然と25円を握り締めてたときの顔はホラーでしたね。映画といい勝負ですけど、相方は飛び出してこないのでね」と語り、笑いを誘った。本作を、カップルのデートムービーに最適の作品として太鼓判を押す一同。最後に田中さんが、「シリーズ最高傑作でものすごく楽しめるので、恋人同士、友人同士でワーキャー言いながら観てください!」とアピールし、笑いの絶えないアフレコ収録は終了した。はるなさんのドス声にも注意!『ファイナル・デッドサーキット3D』は10月17日(土)より全国にて公開。■関連作品:ファイナル・デッドサーキット 3D 2009年10月17日新宿ピカデリーほか全国にて公開TM&© MMIX NEW LINE PRODUCTIONS,INC.ALL RIGHTS RESERVED.
2009年09月16日ガイドブックによるとイポーという街は、マレーシアで三番目に大きな街なのだそうだ。しかし、どちらかというと郊外に大型ショッピングモールができてしまい駅前が閑散としてしまった日本の地方都市に似ている。ホテルも併設されているマレー鉄道イポー駅の建物は歴史的建造物としては立派だが、乗客も宿泊客もほとんど見当たらない。そもそもこの駅には一日に数本しか電車は停まらないのだ。駅前の道路を渡った反対側にこれまた立派な市民ホールが建っているが使っている気配は全くない。駅の近くには素敵な趣ある建物は多いのだが、人の気配をほとんど感じないのである。「どうしたイポー!僕は7時間もバスに揺られて、この街にやってきたんだぞ!」と思わず叫びそうになるほどである。まぁ、イポーの街からすれば、誰も来てくれと頼んでないけどと言われそうだが。旧市街から新市街に移ると多少は、活気が出てくるものの、それでもやはりどこか寂しい街のイメージはぬぐえない。その理由は潰れた映画館が多すぎることにある。地図に書かれていた一軒目の映画館は中華レストラン、二軒目は家具屋、そして三軒目は洋服屋と携帯電話屋、どこも映画館の建物のまま別の店として営業していた。潰れた映画館の数だけ、街の寂しさをより感じさせる。「どうしたイポー!僕は世界の映画館を探しているんだよ!」と思わず叫びそうになるほどである。まぁ、イポーの街からすれば、あなた一人の為に映画館を維持することはできないんだけどと言われそうだが。ホテルで尋ねると、少し先のショッピングモールの中にシネコンがあると言われた。世界の映画館は確実にシネコンに変わりつつある。1館で1本の作品を上映するより、同じスペースを区分けして4、5本の映画を上映した方が効率いいことは、いくらビジネスに疎い僕でも理解できる。これも時代の流れなので仕方がないのだが、特色ある映画館がなくなっていくのはやはり残念なものである。きっと以前は、映画館が散らばり、人も散らばっていたのだが、シネコンとデパートが合体することで人が一極集中して、ほかの場所が閑散としていったのだろう。四軒目でようやく辿りついた映画館は、この街を流れるキンタ川と呼ばれる川の近くに建つこれまた活気のない雑居ビルの中に併設されていた。インド映画のポスターが貼られ、質素な電飾で飾られた奥の扉が点滅して光っていた。どうやらここは営業しているようである。入口からは想像できないほど、映画館の中は大きく千名近く入りそうなのだが僕を含めて4、5名程度しか客は入っていない。「どうしたイポー!これじゃ、この映画館がなくなるのも時間の問題だぞ!」と思わず叫びそうになる。まぁ、イポーの街からすれば、平日の昼間からぶらぶらしているあなたの方が問題だと思うけどと言われそうだが…。(photo/text:ishiko)
2009年09月16日人気漫画を原作にした『カイジ 〜人生逆転ゲーム〜』の完成披露が15日(火)に行われ、上映前の舞台挨拶に主演の藤原竜也を始め、天海祐希、香川照之、光石研、佐藤東弥監督、そして原作者の福本伸行が上映前の舞台挨拶に登壇。タイトルに因んで“人生逆転”や“ゲーム”についてトークを繰り広げた。開口一番、「よろしくお願いします!」と絶叫した藤原さん。すばり、藤原さんにとって、人生逆転の転機となった出来事は?と尋ねると「僕は15歳で演劇の道に引っ張られたんですが、そうじゃなきゃ秩父の山奥で畑仕事してたと思います(笑)。それがいま、こうしてみなさんとご一緒してる。そう考えると、15のときが人生の転機だったのかな、と思います」との答えが返ってきた。香川さんは、自身のことはそっちのけで、高校時代はサエなかったパソコン好きの同級生が、自慢のパソコン技術で同級生たちの間でいまや“神”のように崇められている現実を語り「人生ってわかんないな、と思ってます」とコメント。「ちなみに僕は、その同級生たちの間でも細々と生きてます…」とポツリ、会場の笑いを誘った。光石さんは、小さい頃の「こどもの日」の思い出を披露。「抽選で当たるとお餅がもらえるんですが、僕は外れてあめ玉をもらって帰りました。次の日に学校行くと、お餅をもらった人があたって休んでまして…。小さな逆転劇を味わいました(笑)。全く“大逆転”とは言えないんですが…」と少し恥ずかしそうにふり返った。人生の大逆転(小逆転?)を告白する男性陣をよそに、天海さんは「私には、逆転しなきゃいけないことなど何ひとつございません!いまの状態で本当に幸せです」と力強く宣言。続けて「まだまだ、コン…いつかまた大逆転狙いたいかなと…。ううん、しなくても全然OK!」とやや不自然な笑みを浮かべながら答え、恐らく会場にいた多くの人の頭をよぎったであろう「結婚は?」という無言の問いかけを封じた。続いて映画に関連して、得意なゲームは?という質問が出ると、天海さんは「香川さんは、きれいなお姉さんたちとやる王様ゲームがお得意だそうです」と香川さんに代わって回答。監督は「ドラクエです」とかなり具体的な答えで会場の笑いを誘った。最後にマイクを握った藤原さんは観客に向けて「やれるかどうかじゃない、やらなきゃいけないんだ!」と絶叫して映画をアピール。会場は歓声に包まれた。『カイジ 〜人生逆転ゲーム〜』は10月10日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:カイジ 〜人生逆転ゲーム〜 2009年10月10日より全国東宝系にて公開© 福本伸行・講談社/2009「カイジ」製作委員会
2009年09月16日ソフトボールに燃える男子の姿を描いた青春ムービー『ソフトボーイ』の撮影現場が15日(火)、報道陣に公開され、永山絢斗に賀来賢人、そして本作で映画デビューを果たした北京オリンピックの金メダリストの上野由岐子らのコメントが到着した。“瑛太の弟”という枕詞はもはや必要なし!永山さんは、『フレフレ少女』、『罪とか罰とか』に続いての映画出演であり、初主演作となる本作では、真面目な学生生活を送るオニツカを演じる。上野さんとの共演に、永山さんは「上野投手を見て、単純に感動しました。こういう機会は2度とない経験だし、初めて見た球は強くて速かったです」と興奮気味に語った。初主演のプレッシャーについては「撮影前は、凄い緊張で、練習もソフトボー合宿をしたりと頑張りました」と語る一方、「オニツカ役は自分と重なる部分が多く、楽しんでやっています」と笑顔も見せた。男子ソフトボール部創設に燃え、周囲を巻き込んでいくノグチ役の賀来さんも、上野さんの投球を目の当たりにして「自分がいかにヘナチョコか思い知りました。僕らも頑張って、上手くならなきゃと思いました」とコメント。自身の役柄については「常にハイテンションな役なので、本番以外は、静かに過ごしています」とのこと。上野さんは、練習中のオニツカやノグチを剛速球でビビらせる豪腕ピッチャー役として登場する。この日はそのシーンの撮影が行われたが、「凄く緊張したし、笑いを耐えるのにも必死でした。今日の経験をソフトボールに例えると、新人一年生が初めてマウンドに立ったような心境です。ソフトは9人全員で行うものですが、今日は出演者、みなさんが支えてくれたと思います」とふり返った。そして「ソフトボールを映画として取り上げてもらって嬉しいです。これをきっかけにソフトボールブームを作りたい」とも。このメンバーのほかに、部のマネージャーを務めるヒロイン役に、現在公開中の『女の子ものがたり』にも出演している波瑠、さらにソフト部監督には大倉孝二と、フレッシュな顔触れとクセのある個性派俳優陣が顔を揃えている。映画は2010年の初夏、公開を予定。■関連作品:ソフトボーイ 2010年初夏、全国にて公開
2009年09月16日昨年、すい臓がんを患っていると公表し、闘病中だったパトリック・スウェイジが14日、ロサンゼルス近郊の自宅で亡くなった。享年57。スウェイジの代理人は「パトリック・スウェイジは過去20か月間の闘病の末、家族に見守られながら安らかに眠りにつきました」と声明を発表した。スウェイジは昨年1月にすい臓がんの4期と診断され、化学療法を受けていた。経過は良く、昨年9月にはガン撲滅運動「Stand Up to Cancer」に参加、今年からスタートしたTVシリーズ「The Beast」(原題)に主演するまで回復した。治療を続けながらの撮影だったが、病状の悪化によりシリーズは13話で打ち切りとなっていた。バレエダンサーとしてキャリアをスタートさせたスウェイジはブロードウェイの舞台からハリウッドへと活躍の場を移し、1983年にフランシス・フォード・コッポラ監督の『アウトサイダー』で注目を浴び、1987年の『ダーティ・ダンシング』で人気を不動のものにした。彼にとって最大のヒット作であり代表作『ゴースト/ニューヨークの幻』(’90)で共演したデミ・ムーアは「あなたは多くの人に愛されました。そしてあなたの光は私たちを永遠に照らし続けるでしょう」とコメントを発表。同じく同作の共演者であるウーピー・ゴールドバーグは「私は『ゴースト/ニューヨークの幻』のメッセージを信じています。これからも彼はいつもそばにいてくれるでしょう」と話している。TVインタビューで病に倒れた気持ちを聞かれて「とても怖いし、怒りもある。なぜ僕が?と思っているよ」と正直に答えながら、希望を捨てずに闘病していた彼の冥福を、心よりお祈りいたします。(text:Yuki Tominaga)今年1月、「The Beast」に出演した際のパトリック。© Splash/AFLO
2009年09月16日『アメリカン・グラフィティ』に『スター・ウォーズ』シリーズ、そして昨年復活を遂げた『インディ・ジョーンズ』シリーズと、数え切れないほどのヒット映画に出演してきたハリソン・フォード。そんな彼にとって、デビュー以来、初めてメジャースタジオ以外の出演作となったのが、まもなく公開を迎える『正義のゆくえI.C.E.特別捜査官』である。彼が演じたのは、国境近くの街で働く移民局I.C.Eのベテラン捜査官。これまで演じてきたものとは違った今回の役柄、そして作品についてハリソンが口を開いた。密入国者や不法労働者の捜査を職務とするマックス・ブローガンという男について、ハリソンはこう説明する。「彼は、ちょっとくたびれた感じの男というのかな。プライベートでは離婚を経験して、さらに一人娘との関係も疎遠になっている。仕事の上でも、昔気質でルールよりも感情で動いてしまうところがあって、新米刑事や同僚とぶつかることも多い。自分の周りの人たちと、どうにもうまくなじめなくなっているんだ」。正義感が強く、移民に対し同情的なマックスの視点を通して、アメリカが抱える移民問題、人種問題を鋭く描き出す本作。ハリソンは「アメリカの移民問題に関して、私たちは狭い考え方で捉えがちだ。だが実際は、いくつもの国と様々な人種が絡んだ複雑な問題なんだ」と広い視点でこの問題を考えることを提起する。本作は、決して潤沢な資金に支えられて製作されたわけではない。撮影チームの指揮を執ったウェイン・クラマー監督について、ハリソンの評価は?「ウェインは非常に明確な映像プランの持ち主だね。あらかじめ全シーンの絵コンテを用意しているんだ。あそこまで綿密なプランを持った監督には、いままで出会ったことがないよ。ただそれだけじゃなくて、撮影現場では周囲の意見を聞く余裕をちゃんと持ち合わせている。一緒に仕事をする上で、本当にありがたい存在だ」と20以上も歳の離れた新鋭監督に最大限の称賛を贈る。そして、自身の代表作『インディ・ジョーンズ』を引き合いに出しながら、この作品に出演した喜びを素直にこう表現する。「『正義のゆくえ』と『インディ・ジョーンズ』シリーズほど、かけ離れた作品はないよ。全く異なるタイプの作品に出演して、自分が演じる役にいままでとは違う新たな可能性を得ることができたのは、素晴らしいことだと思う。客層の幅も広がるしね。俳優として様々な役を演じることができるのは最大の喜びだし、そんな機会を与えてもらったことに、感謝の気持ちでいっぱいだよ」。どんなに稼いでも、どんなに名声を得ても、今年で67歳を迎えようとも、この男の挑戦は終わらない。ハン・ソロ(『スター・ウォーズ』シリーズ)やインディを演じた頃と同じ瞳で彼は走り続ける――。■関連作品:正義のゆくえI.C.E.特別捜査官 2009年9月19日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2008 The Weinstein Company, LLC All Rights Reserved.■関連記事:ハリソン・フォード主演最新作『正義のゆくえ』試写会に10組20名様をご招待日本の“正義”は己のみ?鳩山邦夫議員、夏の一戦に向け“白ハト”宣言ハリウッドで最も稼いだ男優、今年の1位はハリソン・フォードハリソンがアメリカの“正義”に一石投じる!『正義のゆくえ』最新映像が到着「将来、何が起きるか楽しみにしていきたい」MITの天才を演じたジム・スタージェス
2009年09月15日29歳、素人童貞、弱小企業で働くダメ男に遅ればせながら到来した“青春”を描き、圧倒的支持を集める花沢健吾の傑作漫画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」(ビックスピリッツコミックス刊)が映画化、来年公開される。すでに、主人公・田西役に「銀杏BOYS」のボーカルとしてカリスマ的人気を誇り、『少年メリケンサック』や『色即ぜねれいしょん』など俳優としても活躍する峯田和伸、田西の憧れのヒロインのちはる役に黒川芽以というキャスティングが発表されていたが、このたび、田西の敵役となるヤリ手営業マン・青山を、松田龍平が演じることが明らかとなった。峯田さんが扮する田西は、営業先ではバカにされ、実家暮らしでエロビデオ三昧の毎日。憧れの同僚・ちはるを想う悶々とする日々の中、エリート営業マン・青山の手ほどきで、何とその恋に実りの予感が!だが、その裏には青山の影が…。事態が最悪な方向に転がっていく中で、遂に男・田西の恋心に火がつく!松田さん演じる青山は、表の顔は爽やかでデキる男。だが、裏では、ちはるをお遊びで横取りしようと企む、冷酷非道なヤツ。松田さんの豹変ぶり、さらに新鮮な組み合わせとなる峯田さんとの対決に注目が集まる。本作で初メガホンに挑んだのは、一見低俗で下品な中に人間の本質をえぐり出す表現で、2006年には「愛の渦」が岸田國士戯曲賞を受賞した、劇団「ポツドール」主の宰・脚本・演出の三浦大輔。さらに、田西を応援するソープ嬢にYOU、弱小企業の社長役にリリー・フランキー、飲んだ暮れのダメ中年・鈴木さん役に小林薫と、個性的な面々も集結し、笑いと共感を呼び起こす。映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』は2010年新春、シネセゾン渋谷、テアトル新宿ほか全国にて公開。■関連作品:ボーイズ・オン・ザ・ラン 2010年新春、シネセゾン渋谷、テアトル新宿ほか全国にて公開© 2009花沢健吾/「ボーイズ・オン・ザ・ラン」製作委員会
2009年09月15日フォークが全盛を誇る70年代初頭、日本にロックという新風を巻き起こして以来30余年間、一切ぶれることなく、ロック街道をノンストップで突き抜けてきたスター、矢沢永吉。この不世出のカリスマの軌跡を映し出したドキュメンタリー『E.YAZAWA ROCK』がこの秋、公開される。実は、矢沢さんは昨日9月14日(月)が60回目の誕生日、つまり還暦を迎えたわけだが、この記念すべき日に、この映画が10月開催の第22回東京国際映画祭の特別招待作品として上映されることが正式に発表された!2007年、矢沢さんが成し遂げた前人未踏の偉業、武道館100回公演のライヴシーンを軸に、ビートルズに憧れた少年時代、まだロックが認めれられていなかった時代に鮮烈に飾ったデビュー、そして音楽界の先頭を走り続ける彼の軌跡に迫る本作。自身の人生をふり返る数々の言葉から、彼の素顔が明らかになる。さらに今回、このスーパースターのお宝写真を使った限定セット券が発売されることも決定。79年、アメリカ一人旅中にバスの中で眠る姿、99年、横浜競技場で開催した50歳のバースデイライヴ時に、感極まり涙を浮かべる姿、そして2007年の武道館100回目のライヴシーン。矢沢さんの歴史を語る、ファン垂涎の写真が3枚綴りでプリントされている。5,000枚限定のこのプレミアチケットは、9月19日(土)より矢沢永吉オフィシャルショップ<DIAMOND MOON>にて発売。『E.YAZAWA ROCK』は10月21日(水)、東京国際映画祭にて上映されたのち、11月21日(土)より全国にて公開。■関連作品:E.YAZAWA ROCK 2009年秋、全国東映系にて公開©映画「ROCK」製作委員会第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催■関連記事:闘魂・猪木が東京国際映画祭に殴りこみ!辻仁成とタッグで『ACACIA』コンペ出品東京国際映画祭、今年の審査委員長に『バベル』イニャリトゥ監督が就任!
2009年09月15日