Currytion(カレーション)がお届けする新着記事一覧 (5/8)
画像:Joshua Resnick/Shutterstock焼肉、しゃぶしゃぶ、すき焼き……魅力的な肉料理は数あれど、「肉料理の王様」といえばやはり“ステーキ”ではないでしょうか?分厚くて大きな肉にガブッとかぶりつけば、口の中いっぱいが幸せに。そんなステーキを、大胆にも“レトルトカレー”にした商品があるとのこと。ステーキには目がない筆者、「これは!」と思い早速食べてみました。 ■ステーキ部位80g入り!? 「岡山 千屋牛 炭火炙り牛カレー 」というわけで、筆者が今回いただくのが、こちらの『岡山 千屋牛 炭火炙り牛カレー』。名前の通り、岡山県の特産『千屋牛(ちやぎゅう)』を使用したレトルトカレーです。パッケージによれば、千屋牛は“優良和牛”と呼ばれる和牛とのこと。日本最古の蔓牛(つるうし)『竹の谷蔓牛(たけのたにつるうし)』の系統をひく、由緒正しい和牛なのだとか。ほどよい霜降りと赤身が特徴なんだそうですよ。この説明だけでお腹がすいてきますね。パッケージにはキラキラと輝く「厳選ステーキ部位80g入り」の表記が。このステーキ肉こそが『炙り牛カレー』の主役というわけですね。レトルトカレーには珍しい、包み紙状のパッケージが特徴的。裏面には、びっしりと千屋牛の魅力がつづられています。そんな千屋牛が贅沢に使用された『炙り牛カレー』、一体どんな味がするのでしょうか? ■板のように大きな肉が3枚も!作り方は、湯せんか電子レンジ。今回筆者は電子レンジで作りました。完成!ルーの上に浮いているのは牛の脂でしょうか。ジューシーな和牛の予感がします!ルーを一口食べてみると、一般的なレトルトカレーよりはコクのある味わいです。牛肉から旨味が染み出しているのかもしれませんね。パッケージによれば、「千屋牛の良質の牛肉を炭火で炙り深い味わいを引き出し、地元名産の完熟トマトを使用してじっくりと時間をかけて煮込み……」とのこと。確かに、かすかにトマトの風味もするような。そしていよいよステーキ肉の登場!想像していた牛肉よりも大きい!そして形がいかにもステーキです!カレーに入ってる肉はたいていがサイコロ状だと思いますが、この『炙り牛カレー』に入っている肉はまるで板のような見た目。まさに“ステーキを鉄板の上で切ったとき”のような形状です。これにはテンションも上がりますね!そして一口食べてみると、若干筋っぽいような食感もありますが、スプーンでも切れそうなほど柔らかく、良質な牛肉を感じさせます。味は……意外と普通だったのが拍子抜けでしたが、それでも一般的なレトルトカレーに比べるとかなりおいしいお肉でした。 ■総評!「千屋牛」は星いくつ?味★★★★☆辛さ★★☆☆☆千屋牛っぽさ★★★☆☆千屋牛について「味は意外と普通」と書いてしまったのですが、ステーキ肉らしい見た目とボリュームに星3つ!全体的なカレーの味も、非常に満足できるものでした。お値段は1,188円(税込)と、レトルトカレーにしてはかなり値が張りますが、値段の価値はある一品だと思います。気になる方はぜひ味わってみてくださいね。【画像】※ Joshua Resnick/Shutterstock【筆者略歴】カレーが如く
2018年09月23日今回ご紹介するのは、その名も『大地の恵み まめな豆カレー』。商品名からもわかる通り、お豆がたくさん入ったカレーですが、ただの豆カレーではないのです。本当に“まめ”な豆カレーなのです。今回はそんな豆カレーが、いかにまめなのかをご紹介します。こちらがパッケージ写真。カレールーには沢山の豆が入っていて美味しそうです。ですが、このカレーの“まめさ”は中身だけではありません。「※黒豆入り※」「全国観光土産品連盟推奨品」「飛騨美濃特産」と、購買欲をそそる煽り文句がこれでもかと投入されています。またパッケージによると、「まめ」とは、「健康でいること」を表す岐阜県郡上地方の方言なんだとか。「まめでいるかな?」と聞かれたら「元気にしていますか?」という意味になるそうです。商品に関する情報はもちろん、周辺情報も余すところなくカバーしています。この豆カレーの魅力を伝えたい気持ちが存分に伝わってきました。まめだなぁー! ■いざ開封!そこにも…こちらはパッケージ開封後のパウチです。一見するとなんの変哲もないシンプルなパウチですが、よく見ると……ありました「豆」の文字! まめだなぁー! 細部にもしっかりとこだわりが感じられます。 ■いざ実食!「豆カレー」の“まめさ”はいかほど?さて、実食です。パッケージの写真通り、豆がたっぷり入っています。ルーのお味は全体的にマイルドで、豆もしっかりと味わうことができる仕上がりですが、ときどき深いコクが感じられます。コクの正体はなんだろうと思い、原材料名を見ると、岐阜県のお味噌「郡上味噌(ぐんじょうみそ)」が入っていました。これが隠し味になっているようです。味噌も大豆製品でしたね……まめだなぁー!(しつこい)パッケージには中辛とありますが、女性問題ないレベルの辛さです。 ■総評カレーの味★★★☆☆辛さ★☆☆☆☆本格度★★★★☆まめさ★★★★★筆者が注目したのは、カレーに含まれる豆の栽培方法。こちらのカレーに使われている大豆は、『ぎふクリーン農業』という、化学肥料などの使用を従来の30%以上削減することで、作物の安全性や環境に配慮する農法によって栽培されているそうです。安心、安全にも手を抜かないまめさ。大豆は栄養価も高いので、育ちざかりの小さなお子様からお年寄りまで幅広くおすすめできますね。最初から最後まで“まめ”なカレー、皆さんも一度食べてみてはいかがですか? 【参考】※ 大地の恵み まめな豆カレー 【筆者略歴】J
2018年09月22日今回ご紹介するカレーは、カレーションではおなじみの『五島軒』より『函館港町カレー 中辛』。パッケージ(表)には、新鮮な海の幸とマッシュルームを完熟トマトと伝統のソースで煮込んだマイルドでコクのあるシーフードカレーです。という説明が。魚介類好きの心をグッと掴む文言に、口からよだれが垂れそうになる筆者。ただ正直、レトルトになっている時点で新鮮ではない気がするし(偏見)、伝統のソースって美味しいものとそうでないものの差が激しいし(個人的感想)、食べる前に期待しすぎるのは危険だな……と思っていました。(パッケージ写真拡大)また、パッケージ(表)のカレーの画像についても、Amazonで475円と比較的リーズナブルな価格で売られているレトルトカレーに、こんなに大量の海老・イカ・あさり貝が入っているわけないじゃないか……と少々の不信感を抱きながら、箱からカレーの袋を取り出します。袋を触ってみると、やっぱり具、少ない!!!!!!想像通り、パッケージの写真は盛られているようで、本来の海老・イカ・あさり貝の量は、写真の4分の1程度な気がしました……。まぁ、食べ物というものは“量や見た目ではなく、味が大事”だと思っている心の広~い筆者は、その点はあまり気にせず、カレーを鍋で温め、白いご飯にかけます。ジーーーッ(凝視)。う~ん。マッシュルームと、わずかなあさり貝しか見当たりません。海老・イカは溶けて消えてしまった模様。なんか全体的に黒いし、ちょっとグロいかも(失礼)。うわぁぁああ♡食べ物というものは“量や見た目ではなく、味が大事”だと思っている筆者(大切なことなので2回言います)に、ガッカリしている暇はないのでいざ実食!口に入れた瞬間に、あさり貝のうま味が口の中に広がります。本物のシーフードカレー!レトルトカレーとは思えないくらい美味しい!食べ進めていく中で、海老・イカの風味もしっかりと感じることができました。贅沢すぎるお味です。このレトルトカレーを作っている『五島軒』は、明治12年に創業したロシア料理とパン・ケーキのお店で、明治19年の大火以降、フランス料理店として再出発を果たしたそう。レトルトカレーでさえこんなに美味しいのだから、お店で振舞われるカレーは極上の味なのだと思います。あと……、お店のカレーはパッケージの写真のように海老・イカもしっかり見えるんだろーなー(笑)今すぐ北海道の五島軒に行って、食べたいです(会社が出張費を出してくれますよーに)! ■総評味★★★★☆シーフード感★★★★★見た目★★☆☆☆今日のひとこと「人もカレーも見た目で判断してはいけませんね。」【筆者略歴】まみにゃんキーマカレーがすき。ラッシーは取り敢えず注文するけど、別にそこまで好きじゃない。デートでカレー店は少しイヤ。
2018年09月21日「めっちゃ好きやねん」「なんでやねん!」「おおきに」……これらの方言を聞いて、あなたはどの地域を思い浮かべますか?おそらく、大半の方がこの地域を思い出すのではないでしょうか。そう、それは大阪!画像出典:まちゃー/PIXTA(ピクスタ)大阪といえば笑いの発祥地。“おもろい人が一番モテる!”というセオリー(これ本当ですby関西出身の筆者)があるほど、“笑い”には日本一うるさい場所です。そんな笑いにうるさい大阪には、とんでもなくユニークなお土産がたくさんあるんです。 ■付属のチョコをトッピング!衝撃のカレーが大阪にあったそのなかのひとつが、パロディ駄菓子の専門メーカー・オリオンから生まれた『ミルクチョコ付 ミルクカレー』。こちらは昔懐かしい駄菓子をレトルトカレーにしたという衝撃の一品。しかも!ご丁寧にチョコレートが付属されていて、そのチョコレートをトッピングして食べるというもの(怯)。甘い×辛いという相反するふたつが融合したとき……そこにはなにが生まれるのでしょうか。好奇心だけは人一倍(いや、3倍)ある筆者が、さっそく開封! ■チョコレート×カレーってどんなん?封を開けると白いルーが登場。「カレーのルー=茶色」が普通だと思っていた筆者は、ここでまた衝撃を受けました。続いて、付属のホワイトチョコレートをトッピング。見た目はメルヘンチックで可愛いのですが、これは食べ物。味の想像がつかないので、正直食べるのが怖いです(泣)。ぱくり。 「あっ、普通のカレーや」 そう、見た目に反して味は普通のカレー。甘口でとても食べやすいです。トッピングしたチョコレートの甘さがルーの辛味を引き立たせていて、違和感なく食べることができます。また、ルーにトウモロコシが入っているのですが、そのトウモロコシがまたいいアクセントになっています!シャキシャキ感と甘みが口いっぱいに広がるのがいいですね。ということで総評です。 ■総評辛さ★☆☆☆☆ルーがマイルドで食べやすく、辛さレベルは1。小さいお子さまでも、難なく食べられる辛さだと思います。付属のチョコレートとトウモロコシの甘さがさらにルーを食べやすくしているので、ここは星1つで。 味★★★☆☆見た目に反して、味は普通のカレーです。無難な味(※ 褒めています)なので、星3つ! ユニーク度★★★★★さすが笑いの都・大阪から生まれたレトルトカレー。これは文句なしの星5つでしょう。カレーにチョコレートという発想がユニークですもんね。会社の同僚や、仲の良い友人へのお土産に喜ばれそうですし、渡すことでひと笑いが生まれると思います。 見た目も発想もユニークなレトルトカレー。笑いの聖地・大阪のお土産としていかがでしょうか? 【画像】※ まちゃー/PIXTA(ピクスタ)【筆者略歴】アラサーさん
2018年09月20日レトルトカレーとレンジでチンするインスタントご飯があまり好きではない、手作り料理推奨派の筆者。33年の人生において、レトルトカレーを食べるのは年に1回あるかないかだったのですが、このカレーションがスタートしてからは月に1回以上はカレーを食べ、レビューしています。食レポを始めてみると面白いもので、「全国各地の名産品を活用したご当地カレーってこんなにあるのか!」「レトルトっぽくない!美味しい!」と、手作り料理派(しつこい)の筆者も舌鼓をうつ商品もあるのですが、そんな美味しいレトルトカレーにはなかなか出会えません。そして同じようなカレーばかり食べていると、どうしても飽きてきます……。そこで今回は、勝手に“レトルトカレーをより美味しくするトッピング選手権“を開催します!!カレーションとしても初の試み!(たぶん)ご期待ください! ■キュートなルックスからは想像つかないクラシックなカレー今回お送りするカレーは『ベルカレー研究所 クラシック~すっきり味~』。スタンダードな味付けの欧風カレーです。実はこのカレー、見た目のキュートさとは裏腹に結構すごいやつなのです。「カレーを作り続け半世紀のベル食品工業が仕上げたビーフカレーの自信作」とのこと。調べてみると、日本初の固形カレールーを開発した会社(※1)なんだそうです。(メモメモ!)なんだかほっこりするデザインのパッケージ。愛らしい博士が一生懸命研究していますね!温め方がちょっと変わっているようです。中に切れ目を入れ、箱を開けてレンジでチンするとは筆者も初めての体験です。 ■いざ実食!クラシックカレーに合うトッピングはどれ?今回はいたってシンプルなカレーだろうな、と思ったのと、レトルトカレーって具がごろごろ入っていなくて物足りないな……と感じ始めていたので、こんなトッピングを用意してみました。(案の定、具は少なめ……)トッピング材料は、味玉、きくらげ、らっきょう、しそきくらげの4種類。なんだか色味が地味ですね……。そして、一口で食べにくくなってしまったので、お皿を変えました。(笑)味玉のまろやかさと絶妙にからみあったり、きくらげがぴりっと辛かったり、らっきょうの酸味がちょうどよくマッチングしたり、しその香りが口の中でふわぁ~と広がったり……。どれも美味しかったですが、筆者の独断と偏見で、最終的な点数を発表します! ■結果発表!トッピング王決定戦を制したのはどれ?それでは結果発表です! (1)味玉・・・80点!正直合わないはずがないといった組み合わせで美味しかったのですが、味玉本来の旨味がカレーに負けてしまっているのがちょっと惜しかったです。 (2)きくらげ・・・90点!!これはかなりの高得点です。カレーで味付けされたきくらげの食感にハマりそう! (3)らっきょう・・・89点!らっきょうの酸味がカレールーに絡んでこれまた新鮮なのと、やはりあの独特のパリッとした食感がGood! (4)しそきくらげ・・・75点!こちらは75点。美味しかったのですが、筆者的には、普通のきくらげの方がカレーには合うかな?と思いました。 どの組み合わせも美味しく、甲乙つけがたい戦いでしたが、筆者としては90点を獲得したきくらげが優勝! ■カレーの総評!味★★★★☆辛さ★☆☆☆☆具だくさん度★☆☆☆☆日本初の固形ルーを開発したなんて初耳度★★★★★あまり辛さやスパイシーさもなく、具も小さくて少なめだったので、少し辛口な総評となりました。ただ裏を返せば、様々なトッピングがハマるので、アレンジレシピにはもってこいのカレーといえるでしょう。読者の皆さまも、ぜひ様々なトッピングを試してお気に入りのアレンジを見つけてくださいね。ごちそうさまでした!【参考】(※1)ベルカレー研究所クラシック~すっきり味~パッケージ裏面より引用【筆者略歴】しゅかりくママ
2018年09月18日日本が誇る高級食材、“和牛”。美しい霜降りと、期待を裏切らないおいしさ……まさに、“高級”を地で行くような一品です。和牛は、そんな高嶺の花、いや“高値の花”ですから、まさかレトルトで楽しめるわけないですよね。と思ったら、『神戸牛カレー』なるものを発見してしまいました。 ■世界の舌をうならせた!『神戸牛カレー』神戸牛の卸売・加工品販売をしている『神戸ビーフ株式会社』が経営する『すきやき・しゃぶしゃぶ 匠苑 にくいち』。日本トップクラスの料亭やレストランが軒を連ねる“銀座”にお店を構える、いわば名店です。その「匠苑 にくいちが」作ったのが、今回ご紹介する『神戸牛カレー』(税込1,080円)。にくいち自慢の“神戸牛”を使用したというこのカレー。パッケージには「一杯のカレーで神戸牛の世界を魅了いたします」の文字。自慢の一品であるようです。さらには、「世界の舌をうならせた上質な神戸牛を使い……」とまで書かれています。日本に留まらず、世界まで魅了してしまった神戸牛。期待が高まります。パッケージ裏を見ると、確かに“牛肉(神戸牛)”の文字が。期待がますます高まります。作り方は、湯せんか電子レンジ。筆者は今回電子レンジで作りました。 ■黒いルーからゴロンと出てくる神戸牛完成!かなり黒いですね。個人的にですが、色が濃いカレーはそれだけでおいしそうに見えます。早速食べてみましょう。……さすが神戸牛。さすが銀座。筆者はこれまでいくつかレトルトカレーを食べてきましたが、このカレーはこれまでのカレーの中でもかなり上位に入るおいしさでした。レトルトとは思えないほど、深みのある味わい。辛さはさほどありません。そして、特筆すべきはこの神戸牛!和牛!……と言いたいところですが、正直なところ、ルーのおいしさの割に神戸牛は案外普通でした。しかしゴロンと大きめのサイズで入っている神戸牛はとっても柔らかく、噛むほどにお肉の味がします。レトルトカレーの具とは思えないほどおいしいお肉でした。神戸牛に大きな期待を寄せすぎてしまいましたが、カレーの具としては満点です。 ■総評!「神戸牛」は星いくつ?味★★★★☆辛さ★★☆☆☆神戸牛っぽさ★★★☆☆実は筆者は神戸牛を食べたことがないので、“神戸牛っぽさ”の評価は非常に曖昧なのですが、お肉としてとてもおいしかったので星3つとしました。あっという間に完食。このカレー、お値段は1,080円(税込)とレトルトカレーの割にそこそこの価格ですが、値段の価値はあると思います。気になる方はぜひ。【筆者略歴】カレーが如く
2018年09月17日カレーの好みは人それぞれ。あなたはどんなカレーが好きですか?筆者が今回食べたのは『甲州 信玄豚カレー』。山梨のご当地カレーです。 ■山梨で生まれた地産地消カレーこちらのレトルトカレーは、本物の“山梨ブランド”をつくりたいという願いから発足した『甲州信玄の会』がプロデュースしたもの。“「山梨県内で生産・製造された商品若しくは山梨県産の原料を用いた物」を基準”に、地産地消にこだわってつくられており、山梨の豊かな自然と、美しい水で育てられた、甘みがのったとろける脂が自慢という甲州信玄豚がたっぷり使われています。 ■旨みがギュッと詰まった「食べるワイン」!?『甲州信玄の会』のHPを見てみると、「甲州 信玄豚カレー」は“食べるワイン”との記載が。お酒は日本酒派の筆者ですが、「素敵OLの飲み物ワインが食べられるって?えっ、どういうこと?」と思い、パッケージの裏面を確認。すると、隠し味には山梨県産のワインの搾りかすからつくられたワインペーストを使用しているとのこと。「なるほど、それはコク深い味わいにちがいない……!」食べる前から期待が高まります。 ■合計11個!ゴロゴロ豚がたっぷりいざ実食!ルーをご飯の上にかけてみるとびっくり。想像以上にお肉がゴロゴロ入っているではないですか!数えてみるとなんと11個もの大きな豚肉が入っていました。とろとろというよりは歯ごたえのある豚肉で、噛むたびに肉のうまみが口に広がります。ルーはやや辛みがあり、“お上品な中辛カレー”という印象。気になる隠し味は……「やっぱり隠し味は隠れているから隠し味なんだな」というのが正直な感想。おそらくお上品な味わいを実現するために一役買っているのがワインなのでしょう。ワインの味はまったくせず、コクは期待したほど深いわけではありませんでした。 ■小忙しいOL的レビュー味★★★☆☆辛さ★★★☆☆もう一度食べたい度★★☆☆☆さらっとしていて食べやすく、なによりお肉たっぷりのカレー。ポークカレー派ならば一度は食してみる価値アリです。こだわりの詰まった『甲州信玄豚カレー』ぜひご賞味あれ。【参考】※ 甲州信玄HP【筆者略歴】小忙しいOL
2018年09月16日「小岩井農場」と聞くと、何を連想しますか?・素材にこだわった製品を作っている・飲み物や食べ物でも、濃厚で美味しい製品が多い・美味しそうなイメージ小岩井農場に関してあまり知識がない人でも、上記のような印象を抱くのではないでしょうか。そんな皆さんに、今回ご紹介するのは『小岩井農場 厳選素材カレー』の小岩井ビーフカレーです。こだわりの製品と小岩井農場の歴史を知り、その魅力についてさらに知っていただけたら幸いです。 ■「小岩井農場」の歴史と、製品へのこだわりとは今や有名な小岩井農場ですが、最初はなんと何もない荒野に、一本の木を植えることから始まったそうです。小岩井農場は1891(明治24)年に開設され、共同創始者である小野義眞(日本鉄道副社長)、岩崎彌之助(三菱社社長)、井上勝(鉄道庁長官)の三名の頭文字をとって「小岩井」と命名されました。ネーミングにそんな経緯があったなんて、知っている人は少ないのではないでしょうか。さらに1899(明治32)年からは、畜産を軸とした経営に移行し、海外から輸入した優良種畜をもとに牛・馬等の種畜の生産供給(ブリーダー)事業を開始しました。その後は酪農事業にも取組み、日本の乳用種牛の改良と乳業事業の発展に貢献。1938(昭和13)年からは小岩井農牧株式会社を設立し、農場はその事業所となったのです。その後、第二次世界大戦・農業政策の転換・経済の国際化など、著しい日本の変遷の中でも、一貫して農林畜産業を基軸とした運営を継続してきた小岩井農場。一本の木から始まった不毛の原野は、百年を越す歴史の中で生産性の高い緑の大地に変わり、今では様々な質の高い製品・サービスを生み出す豊かな大地となりました。長い歴史の中で、先人のひらめきや絶え間ない努力があったからこそ、今でもおいしい製品を味わえるのですね。 ■角切りビーフがゴロゴロ!小岩井農場特製「濃厚ビーフカレー」今回食べた小岩井農場特製ビーフカレーは、小岩井農場自慢のりんご、たまねぎ、トマト、にんじんなどの野菜と、角切りの小岩井農場産牛のバラ肉がたっぷり含まれた濃厚カレーになっています。湯煎で5分、しっかりと温まったことを確認し、封を切ってみると、いきなり大きめの角切りビーフが出てきました!野菜は濃い目のルーに溶けて見えなくなっていますが、スパイスが聞いている中辛のカレールーにほのかに玉ねぎなどの甘さが感じられ、王道のカレーのおいしさにコクが加わったような味わいです。ビーフは存在感もあり、4~5個ほどしっかり入っていました。しかも、脂っぽくなく歯ごたえがあり、濃厚なルーに絡めて食べるとおいしさも倍増。 ■総評辛さ:★★☆☆☆旨さ:★★★★☆歴史の深さ:★★★★★どの食材が欠けてもこの味は出せないのでは?と思えるほど、全ての食材がマッチしていておいしいです。レトルトカレーで、ここまで高品質な具材がたくさん入っているのは、ある意味予想を裏切られて嬉しいですね。小岩井農場の歴史を学んだあとに味わってみると、さらにそのおいしさに“深み”が感じられるのでした……。 小岩井農場のレトルトカレーシリーズは、『小岩井ビーフカレー』の他にも『小岩井カマンベールチーズカレー』、『小岩井クリームチーズカレー』、『小岩井ビーフカレー(辛口)』などのラインナップがあります。どの製品も安心・安全にこだわり抜いて作られたもの。ぜひご家庭で味わってみてくださいね。 【参考】※ 小岩井農場の歴史 – 小岩井農場ホームページ 【筆者略歴】モエコ50%
2018年09月16日いまや恒例となっている社内のレトルトカレーみくじ。またまた海鮮カレーを引きました。しかも今回はなんと、筆者が大好きな”帆立”カレー!!! ■帆立カレーありすぎる問題あれ?帆立カレーって前にもあったような……?と思ってみてみると、Currytionで取り上げているだけでも、“帆立カレー”は何種類もありました。同じ帆立カレーで食べ比べしてみるのも面白そうですね!! 今回食すのは、『株式会社しんや』の帆立カレー。キャッチコピーには、「北海道産帆立の豊潤な旨み、潮の香りが活きている」とあります。食べる前から食欲をそそりますね!株式会社しんやのホームページを覗いてみると、なんと明治時代から帆立を中心とした仲立業を営んできた企業とのこと。日本第3位の汽水湖、サロマ湖を初めとした豊かな自然に囲まれた、北海道は北見市常呂町。しんやは、ここ常呂の地に明治24年に鮭・帆立を中心とした仲立業として初代新谷徳治により創業。 以来、しんやと帆立の深い関係が始まりました。まさに、帆立への限りない愛着をもった”帆立のプロ”が選りすぐった帆立カレー。期待が高まります! ■帆立の旨みがつまったレトルトカレー!パッケージを温めて封を開けた瞬間……溢れ出す”帆立の匂い”!!!これでもかというくらい、帆立の存在感が訴えてきます。ただひとつ残念なことに、パッケージのような”どーーん!”と丸々入った帆立は見つかりません……。レトルトだからか、写真のように貝柱が崩れてしまっています。しかし丸々ではないものの、貝柱をまるごと一粒使用しているだけあって食べ応えはあります。「帆立を主役にしたカレー」としての期待も裏切りません。また、帆立の甘みがルーに染み込んでいて、中辛程度の辛さのなかにも、自然な甘さを感じます。レトルトカレー独特のぱさぱさ感はところどころありましたが、ルーも甘すぎず辛すぎず、食べやすい濃厚な味わいだと感じました。 ■総評カレーの味★★★☆☆辛さ★★★☆☆ほたて愛★★★★☆欲を言えば、イメージと分かりつつ、帆立を丸々頬張りたかったのですが、お手軽に帆立の旨みを味わえる嬉しいカレーではないでしょうか。ぜひ一度ご賞味あれ! 【参考】株式会社しんや【筆者略歴】Ms.39
2018年09月15日カレーの隠し味といえば、あなたは何を思い浮かべますか?牛乳でしょうか。それとも、はちみつでしょうか。はたまたヨーグルトでしょうか……?今、画面の前にいるほとんどの方が、この食材を思い浮かべると思います。そう、それは“りんご”。かくいう筆者もその一人で、カレーの隠し味といえば真っ先にりんごが頭に浮かびました。“カレーの隠し味=りんご”という図式が頭のなかにある筆者ですが、恥ずかしながら自分で作るカレーにりんごを入れたことがありません……。そこで今回は、本当に合うのか自分の舌で確かめてみることに。 ■りんごの名産地・長野で生まれたレトルトカレー今回筆者が当選したのは、『りんご和牛信州牛カレー』。青森に次いでりんごの生産地第2位を誇る長野県で生まれたご当地カレーです。このカレーは、長野県のりんごを飼料にし、育てられた牛肉をふんだんに使っているそう。カレー×りんごの相性をはかるには、ぴったりのレトルトカレーではないでしょうか。(自分に言い聞かす)パッケージの文言にも、りんごを全面に押し出しています。 ■「りんご×カレー」は本当に合う?改めて相性を確かめてみる見た目はいたって普通のレトルトカレー。にんじん、じゃがいも……そして、りんごで育った銘柄牛がルーから顔を出します。ルーにとろみはあまりなく、どちらかというとさらさらしています。信州の空気と水、りんごで育った銘柄牛をいただきま~す。 もぐもぐ…… (お肉、やわらかっ!) りんごで育ったからなのか、普通の牛肉よりも噛みやすくやわらかい!ルーは、辛さが後からじわっときますが、さっぱりと食べやすいです。たしかにこれはおいしい。りんご×カレーの相性のよさを身(舌)をもって実感しました。 ということで、総評です。 ■総評味★★★☆☆じっくり煮込んだ牛肉の旨みとコクがしっかり出ているルーでした。スパイシーながらも、りんごの甘酸っぱさがあって食べやすかったです。ここは標準の星3つ。辛さ★★★☆☆パッケージには辛さレベルは5段中4と表示されていたとおり、確かに後からくる辛さはありました。ただ、ごくごく普通の舌をもつ筆者が悶絶するほどの辛さではなかったので、ここも星3つで。りんごとの相性★★★★★りんごの甘みと酸味がルーをまろやかに、そして牛肉をやわらかくしていました。りんごを入れることによってカレーが断然食べやすくなっていると感じたので、ここは満点の星5つ! 結論。カレーの隠し味はいろいろありますが、やっぱりりんごが一番合う!! 【画像】※ mipo、freeangle / PIXTA(ピクスタ)【筆者略歴】アラサーさん
2018年09月14日今回カレーション編集部がピックアップしたのは、『いわて白金豚カレー』。突然ですが、「白金豚」って何て読むと思いますか?筆者はずっと“しろがねぶた”と読んでおり、東京都港区「白金」または“シロガネーゼ”(古い)のイメージから、浅はかにも「高級な味なんだろうな~」と思いながら、食すのを楽しみにしていました。ちなみに、港区の「白金」の正式町名は“しろがね”ではなく、“しろかね”なんだとか。 ■さあ、答え合わせ!「白金豚」の読み方は…?パッケージ裏によると、「白金豚」とは日本の銘柄豚で、またの名をプラチナポークとも呼ぶ、高源精麦株式会社の登録商標のようです。飼育環境に気を配り、丁寧に育てられた「白金豚」は、すっきりとジューシーな肉質でクセのない甘みのある脂身が特徴なのだとか。ちなみに「白金豚」の名前の由来は、岩手県花巻市出身の宮沢賢治。彼の作品『フランドン農学校の豚』に出てくる一文から「白金豚」=“はっきんとん”と名付けられたそう。ということで、正しい読み方は“はっきんとん”。“しろがねぶた”じゃなかった……。(泣) ■気になる“はっきんとん”のお味は…?ルーの色は、こっくりと深めな茶色。ルーの質感は、サラッと滑らか。はっきんとんと思われる豚肉がゴロゴロと5つほど入っており、大ぶりの角切りにんじんや玉ねぎなど、具材の充実っぷりにびっくりしました。これは満足できそうです。では早速、“はっきんとん”からいただきます。「“はっきんとん”うまっ!!!!」肉質はかなり柔らかく、脂身は少なめ。スジも口の中で簡単に噛み切ることができ、まさに「口の中でとろけるお肉」とはこういうものだと実感。 続いて、お肉以外の具材も食べてみましょう。にんじんは歯ごたえがありながらも主張しすぎず、パクパクといただけます。そして個人的に印象に残ったのは、意外にも“玉ねぎ”。写真では形状がなかなか確認しづらいものの、甘くてトロットロで美味しかったです! ■総評味★★★★★辛さ★★☆☆☆子供におすすめ★★★★☆「中辛」となっているものの、辛いもの好きの筆者からすると、かなり甘めの印象だったため、小さいお子さんでも食べやすいだろうと思いました。 “はっきんとん”を知るきっかけをつくった、宮沢賢治の作品に触れながら食べるカレータイムもアリ……?【筆者略歴】ナタリー
2018年09月13日福岡グルメといえば、あなたはなにを思い浮かべますか?とんこつラーメン、餃子、明太子、もつ鍋……と、西の都・福岡には、絶品グルメがたくさん。なにを隠そう、筆者も大の福岡好きで、小学校の修学旅行で福岡に行って以来その魅力にハマっている一人なんです。「安い!」「うまい!」そして「味が濃い!(これは筆者にとって誉め言葉)」この3拍子がそろった福岡ならではのご当地グルメが大好き。そんな福岡グルメ好きの筆者が今回クジで引き当てたカレーは、福岡の料亭『博多華味鳥(はなみどり)』の『華味鳥カレー』。心のなかでガッツポーズをするとともに、「華味鳥ってなに??」と素朴な疑問を感じました……。 ■スーパーの鶏肉とは一味違う!? 九州のブランド鶏「華味鳥」さっそくインターネットで調べたところ、公式通販サイトがヒット。華味鳥は九州生まれの九州育ちの銘柄鶏で、肉の色が華やかなピンク色であることから「華」と名付けられたそうです。その名前からも、スーパーで売っている鶏肉とは一味違いそう!期待を胸に、さっそく実食!パッケージは落ち着いたかんじ。どことなく気品が漂っています(気がするだけ?)。鶏肉がウリのカレーだけあって、お肉の一つひとつが大きい。期待は高まる一方です……!一口すくって、ぱくり。ルーは甘みがあり、辛いのが苦手な小さい子どもでも無理なく食べられそうな味。鶏肉は弾力がありモチモチしていて、こちらもほんのり甘みがありました。「どうせ、レトルトでしょ」と侮っていましたが、お肉の旨みがルーに溶け込んでいて、味に深みがあり、本当においしい!ということで総評です。 ■総評辛さ★★★★☆辛みはほぼなく、マイルドで食べやすい味なので星4つ。お肉自体に甘さがあるので、さらにルーの味がマイルドになっている気がします。うまさ★★★★★これは星5つ!!なによりお肉の弾力があり、深い旨みを堪能できますよ。老若男女食べやすい味なので、画面の前のあなたにもぜひ食べてほしいです。福岡度★★★★☆福岡が大好きな筆者なので、最後の項目は福岡度で(笑)。鶏ガラスープで煮込んだちょっぴり味が濃いめのルーに、西の都・福岡を感じました。ということで、星4つで。 鶏肉の旨みが絶妙に引き立てられたレトルトカレーでした。福岡にいなくても、この味を手軽に食べられるのはうれしいですね。福岡好きのあなた(そうじゃないあなたも!)、ぜひ食べてみてくださいね。 【参考】※ 水たき料亭 博多華味鳥【筆者略歴】アラサーさん
2018年09月13日超一流レストランのカレー。美味しいに決まってます。そんな最上級のカレーを、敢えて“カレーうどん”にして食べてみたいと思ったことはありせんか?はい、筆者は食べてみたいと思いました。なぜなら、こんな一流レストランでカレーうどんなど、絶対に食べられないから。そんなこんなで、かの有名な東京・青山の超一流レストラン『Casita(カシータ)』が贈るレトルトカレーとうどんを混ぜ、“オリジナルカレーうどん”として食してみました。 ■青山の超一流イタリアン「Casita(カシータ)」のすごさ聞いたことがない、行ったことがないという人に、この「カシータ」というお店を簡単にお伝えしましょう。某口コミグルメサイトで非常に高い点数を獲得し、全国87万店の飲食店を網羅するサイト内でTOP5000に入る、名店中の名店です。(2018年9月現在)カシータの現・総料理長は秋田和則氏。パッケージ裏によるとイタリア ピエモンテ州で星を獲得したレストランをはじめ、北部を中心に修行後、アルトアディジュ州にて料理長を経て帰国。帰国後は各イタリアン有名店で料理長としての経験を積む。その後、Casitaグループを運営する株式会社サニーテーブルへ入社、本店である青山・表参道Casitaを中心に、料理用として就任、現在に至る。こんな華やかな経歴の方が作るカレーです。美味しくないはずがありません。 ■そんなすごいお店のすごいシェフがつくる絶品カレーを食べてみる。うどんでで、食べてみました。こちらの『東京・青山 CasitaITALIAN VEGETABLE CURRY』。もちろん、この写真のようにご飯とは食べませんよ。ライスではなく、うどんで。この組み合わせです。作り方は簡単。コンビニで売っているうどんを電子レンジでチンします。封を切ると、うどん特有の小麦の風味が広がってきました。そして、このカシータのカレーをかけてみます。具材も大きく、想像以上に映えますね。これをぐちゃぐちゃに混ぜてみました。もちろん、ルーをうどんにしっかり絡めるためですよ。ストレス解消のためにぐちゃぐちゃに混ぜているわけではありません。盛る器がだめだったのか、焼うどんみたいな風貌になってしまっています。 ちなみにこちらがお肉。小ぶりですね。これはにんじん。煮崩れしておらず、好感度が上がりました。見た目は、正直どのレトルトカレーもそこまで大きくは変わらないので、次にお味のほうを。まずルーの香りを嗅いでみました。ファーストインプレッションは想像よりもスパイシー。実際に口に含むと、スパイシーななかにも心地よい酸味を感じさせます。 さらに憎いのが、この酸味がうどんの(炭水化物を最上級の糖分に変換させた)甘味と絶妙なバランスを出してくるところ。これはカレーというより、とろみも残した絶品スープと言うべきかもしれません。具材も一口大のじゃがいもとにんじん、豆、なすがほど良い食感を出してくれているのですが、特に個人的に好きなのが“なす”。カレー特有の酸味となすの旨味の絡みあいは、まさに絶品でした。■総評辛さ★★★☆☆気持ち辛いのが好きな人にはベストな辛味です。うどんとの相性度★★★★☆辛味や酸味と、うどん特有の炭水化物の甘味がベストマッチ!おしゃれレストランのカレーをうどんで食べたい人向け★★★★★過去最高に品のあるカレーうどんでした。 ちなみに……うどんもいいけど、やっぱりライスでも食べたくなったので、結局うどんとライス両方で食べちゃいました。もちろん、お米の甘味、旨味とのルーの辛味とのマリアージュは間違いなかったです。 お洒落なレストランのレトルトカレーで、カレーうどんを作ってみたいと思ったチャレンジャーな方は、ぜひこのカシータのレトルトカレーでトライしてみてください。【筆者略歴】中辛
2018年09月12日筆者は適度に辛いものが好きです。が、激辛は嫌いです。なのに今回筆者が食レポを担当するのは、なんと激辛カレー。ちょっと怯えながらも、『琉球ハバネロ辛ウマカレー』をレポートしたいと思います。 ■「琉球ハバネロ辛ウマカレー」は誰のためのカレーなのか。早速、このカレーの特徴をチェックしていきましょう。沖縄県産の島とうがらしとハバネロのミックスですって。地産のものを使っているご当地レトルトカレーということで、辛党さんのお土産にはいいかもですね。また、パッケージひとつに1食145gのレトルトパウチが2食分入っているようです。お得。 パッケージを眺めていて、ふと思いました。「このカレーって、誰に向けた商品なんだろう?」(真面目か) でかでかと書かれた「94kcal」という文字や、「激辛スリムカレー」という文言を見ていると、どうもダイエットをしている人に向けてアピールしているような気がするのです。「ダイエット中だけどカレーが食べたいな~」という人や、「辛い食べ物で発汗&代謝アップが狙えるかも」と考える意識の高いダイエッターの方には、手に取ってもらえるのではないでしょうか。とにかく、これまでの“激辛”推し一辺倒だった他のレトルトカレーとは違う何かを感じます。まぁ、なんでもいいや。とりあえず食べてみましょう。 ■控えめなルックスからは想像できないほどの…\ジャーン!/ぱっと見、そんなに辛そうな感じはしません。しかし、香りはややスパイシー。気になるルーの質感ですが、割としゃばしゃばしています。とうがらしが入っているということで、赤みがかったルーなのかと思っていましたが、色味は薄めです。さっぱり系のカレーが好きな方は嬉しいかも!主な具は、黒米ともち麦、じゃが芋、人参、玉ねぎ。食べやすさへの配慮か、どれも控えめな大きさです。黒米ともち麦が入ったレトルトカレーは初めて見ました。結構珍しいのでは?では、一口。 …………辛い、無理。想像以上に辛い、と言うか、口が痛い。うぅ……食道が熱い。燃えてる。(泣) ごめんなさい。カレーの味<<<<<<<<<<<辛いが強すぎて、レポート不可能です!!! 頑張って3口くらい食べてみたのですが、ホントに涙目。ひたすら辛いと辛いとしか感想が言えません。「辛い(カライ)」って「辛い(ツライ)」とも書けますしね。この漢字考えた人天才やん。……このあと数十分、ハバネロカレーとの闘いが続きました。 ■死闘を制した先に待っていたものは…やっと食べ終わりました。もう二度と食べたくない。……と思いながら後片付けをしていたところ、もう一袋あったことを思い出しました。(絶望) ■総評:ダイエッター向け(?)のカレーを食べて知ったこと味★★☆☆☆辛さ(からさ)★★★★★辛さ(つらさ)★★★★★パッケージのポップさに騙されると痛い目を見るくらい、とにかく辛いです。体内に異常をきたすかもしれないので、辛い食べ物が苦手な方は要注意! 食べ進めるのも辛いほどでしたが、完食してひとつ学んだことがあります。それは、「ダイエットは甘くない!」ということです。これは、全国のダイエッターに、“ダイエットの厳しさ”を伝えるためのカレーなのでしょう。しっかり覚悟をもって、厳しいダイエットを乗り越えた者が、理想の姿に近づけるということです。ダイエットを諦めそうになったときに食べるといいよ、きっと!【筆者略歴】sugar
2018年09月12日関西一の高級飲食店街といえば、大阪・北新地でしょう。この地に、馬肉が美味しいと評判の居酒屋があります。その名は『あらえびす』。ディナータイムは、馬刺しや鮮魚の盛り合わせなどの新鮮な料理がたっぷりと楽しめるお店です。そんな「あらえびす」ですが、ランチタイムはまた違った顔を見せるのです……。 ■名店の真っ黒カレー!コク深いルーの秘密に迫る今回ご紹介するカレーは、『あらえびす北新地 牛スジ墨カレー』です。これは、あらえびすのもう一つの顔・ランチタイムに提供されているカレーをもとに作られたレトルトカレーなのです。しかも、このカレーはただのカレーではありません。30種類のスパイスに加えて、なんとイカ墨もブレンドしてあるのだそう。イカ墨と言えば珍味中の珍味。筆者も某ファミリーレストランでイカ墨パスタを食べたことがありますが、まさに旨味のかたまりといった濃厚な味わいでした。これは期待せざるを得ない! ちなみに、「あらえびす」ではカレーに揚げ物をトッピングすることができるのだとか。今回はそれを再現して、から揚げをトッピングしてみました!サラッとしたルーの中には、かなり大ぶりの牛スジがドドンと2つ。から揚げを添えて、いざ実食! ■サラッとしているのに濃厚!イカ墨の旨味が堪能できる一皿(あまりに美味しすぎて、食べている最中の写真を撮り忘れてしまいました……)まずはライスをルー絡めて、ひとくち。まず最初に感じられるのは、よく炒められた飴色玉ねぎの甘味です。それがキリッとしたスパイスの辛さに乗り、爽やかな辛さとなって舌を心地よく刺激してきます。その後、イカ墨のまったりとした濃厚な旨味がぶわっと口の中に広がります。しかし、後味は意外とさっぱり。しつこくなく、何皿でも食べられそうな計算された味です。よく煮込まれた牛スジも見逃せません。ルーの旨味を吸っている上に、ぷるぷるした食感も楽しい、まさにカレーの名脇役と言えるのではないでしょうか。もちろん、ルーとから揚げとの相性もバツグン。美しい洋服を着た鶏肉が黒いルーの雨に打たれた結果、大人の魅力をゲットしたのです。ますますセクシーな味を筆者に見せつけるのでした。 ■総評味★★★★★辛さ★★★☆☆旨味と爽やかさの調和っぷり★★★★★イカ墨の旨味を活かしつつも、意外とさっぱりした、バランスの取れたカレーでした。どんなトッピングにも合いそうです!これからも色々試してみたいと思います。【筆者略歴】やきそばパン
2018年09月11日カレーションで執筆するようになってから、某カレーチェーン店に行く機会が減っているような気がする……そんな筆者です。皆さん、こんにちは!今日のお昼もカレーですか? 今回筆者が食べたのは、『三重 伊賀の国伊賀忍者カレー』です。パッケージの表はこんな感じになってます。三重県と聞くと“松坂牛”のイメージが強いのですが、あえての“伊賀牛”なんですね。気になったのでネットで調べてみると、松坂牛と並ぶブランド牛であることが分かりました。(食レポライターなのに、グルメに疎くてすみません。) ■鎌倉時代から存在した!幻の「伊賀牛」は松坂牛と並ぶ美味!伊賀牛は、鎌倉末期の1,310年ごろの書物にも登場するほど長い歴史を持つ和牛です。大変数が少ないため、そのほとんどが伊賀またはその周辺地域で消費され、他の地域にはめったに出回らない貴重なブランド牛なんだとか。そのお味は、牛肉本来の旨味や赤身の甘みが感じられるそうです。伊賀牛について調べた際に参考にした三重県の観光サイトを見ていると、伊勢海老や牡蠣、ふぐ等、海の幸も美味しいとのこと。松坂牛と伊賀牛の存在も相まって、三重県は絶品グルメ旅に最高なスポットなんですね!「伊賀=忍者」のイメージでしたが、筆者はもう、彗星のごとく現れた「伊賀牛」のことで頭がいっぱいです。忍者という部分は全無視でレビューを進めていきたいと思います!全国屈指のグルメスポット・三重県が誇るブランド牛「伊賀牛」を使ったこちらの伊賀忍者カレー、早速食べてみましょう! ■ユーザーフレンドリーなパッケージがうれしいレトルトカレーを調理するには、熱湯で湯せんするか、耐熱容器に移し替えて電子レンジで温めるかのどちらかですが、こちらのカレーは箱に入れたまま、電子レンジでチンできる手軽さが良いですね! ■伊賀牛の甘味と歯ごたえで満足感大!本格派な大人のカレーパッケージ表面の「レンジで鎮印(チン)の術」という文言で、安っぽい味を想像してしまいましたが、まるで逆でした。大きめのジャガイモやニンジンがしっかり入っており、ルーも水っぽくなくしっかりコクが感じられます。また、悪ノリするような辛さではなく、味わって食べることができるスパイシーさ。そして伊賀牛ですが、噛みしめると甘味があり、和牛に多いトロトロ系のお肉ではなく肉の繊維がしっかり感じられる歯ごたえの良いお肉で、小ぶりながら満足感は抜群。個人的にはこの中辛のカレールーとすごく合っていると感じました。まさに本格的な大人のカレーでした。ごちそうさまです! ■総評味★★★★☆(3.8点)辛さ★★★☆☆(3.5点)肉★★★★☆(3.7点)お肉の評価については、やはり普通のレトルトカレーとは違うなと感じましたが、他のブランド牛を使ったレトルトカレーと比較してみないとなかなか評価が難しいです。(筆者の舌がもっと肥えていれば……)ただ、筆者的にはかなり満足のいくカレーでした!伊賀牛100%使用の贅沢な大人のカレー、ぜひご自宅で味わってみてください! 【参考】※ 観光三重(かんこうみえ)|三重県の観光・旅行情報はここ!※ 三重ブランド 伊賀牛【筆者略歴】INA
2018年09月11日カレーションをご愛読の皆さま、いつもありがとうございます。またまた美味しいレトルトカレーに当たってしまいました。その名も『あさや特製和牛カレー』。製造・販売は株式会社あさやホテルさんのようです。はて、『あさやホテル』とは? ■新宿から約2時間の温泉郷・鬼怒川で創業130年を数える老舗だった!どこのホテルだろうと思い調べてみると、栃木県の鬼怒川温泉近くにある、創業明治21年・130余年の歴史を誇る老舗旅館であることが判明!普段から「温泉行きたいなー」と思いつつ、どこに行くか決められないため、「これは運命ではないか!? 」と思いアクセスを調べてみました。行き方は様々あるものの、JR湘南新宿ラインの特急列車『スペーシアきぬがわ』なら、新宿駅から乗り換えなしで2時間ほどで鬼怒川温泉に着くとのこと!これは、9月の連休で鬼怒川温泉とあさやホテルに行くしかない!? ■あさや特製和牛カレーあさや特製和牛カレーは、厳選した九州産黒毛和牛のみを使用した本格的な欧風ビーフカレーで、あさやホテルのレストランでも根強い人気のあるメニューだそうです。「このカレーを家庭でも楽しみたい」という要望を受け、商品化したのだそう。商品化の要望が出るほどって相当美味しいのではないでしょうか? ■ソースポットに入れて食べたい、上品でコクのある欧風カレー一口食べてみると、非常にコクがあり、旨味が口いっぱいに広がりました。黒毛和牛の上質な脂が、コクを生んでいる要因でしょう。真っ先に頭に浮かんだのは、ホテルで出されるソースポットに入った欧風ビーフカレー。「うまいわー」と11回くらい独り言を言ってしまいました。こんな上品なお味のカレーがレトルトで、しかも1000円を切る価格(2018年9月現在)で食べられるのだから、常識がひっくり返された気分です。ごちそうさまでした。 ■総評味★★★★★辛さ★★☆☆☆コスパ★★★☆☆今回はお皿にそのまま入れて食べてしまいましたが、こんなに本格的なら凝った盛り付けにしても良かったです。また食べる機会があったら、今度は上等なお皿にライスをよそい、ソースポットにこのカレーを入れて、“ホテルスタイル”でいただこうと思いました。皆さんはぜひ、ソースポットに入れて優雅に食べてみてくださいね! 【参考】※ 鬼怒川温泉あさや通販ショップ ※ 日光旅ナビ 【筆者略歴】INA
2018年09月11日今までの沢山のカレーを食べてきて、レトルトカレーについては多少詳しくなった筆者。 ■初のポークカレー今回は『三田屋総本家 黒豚のポークカレー』。素朴な色合いのパッケージに、筆で書いたような力強い文字が味のある雰囲気です。どうやら三田屋総本家は肉のプロフェッショナルのようです。使用されている肉もきっと美味しいに違いない!と心躍る筆者。原材料を見てみると、野菜と果実が一番多いので、結構フルーティーなルーかもしれませんね。とにかく謎が尽きません!ということで早速いただきます! ■またもや当たり!見てください!レトルトカレーにしては、肉厚で食べ応えのある大きさです。口に含むと、普段のカレーでは味わえないような、とろける肉の食感が最高です。カレーにしておくにはもったいないのではないかという幸福感を感じさせてくれる黒豚。うーん、2切れ分しかないのが残念です……。ルーはほんのりと甘みがあり、たまねぎとリンゴの甘みと、黒豚の脂の甘み(!?)のようなものを感じます。しつこくない甘さで食べやすいです。普通のレトルトカレーにはない深い味わいなのに、お値段はなんと1000円以下!(2018年9月現在)この幸福がたったこの価格で手に入る!これは“買い”ですよ!ごちそうさまでした! ■総評味★★★★☆辛さ★☆☆☆☆コスパ★★★★☆ボリューム★★★☆☆調べてみると、このカレーは三田屋総本家さんとアイキューファームズ株式会社さんとの共同開発のようで、他にも沢山のレトルトカレーを開発しているそうです。(全19種類)次は『三田屋総本家 黒酢仕立て 黒豚のポークカレーDX』が食べてみたい……!【参考】※ アイキューファームズ株式会社【筆者略歴】ぎりし
2018年09月09日筆者が奈良を訪れたのは、人生で2回。初回は中学時代の修学旅行で、京都・奈良をベタに廻る旅程で、JR奈良駅に降り立った。本当に、鹿がいた。しかも沢山。想像以上の大規模な群れで、「こんなにもワイルドルッキングな生き物がこんな至近距離で生活する世界が、まだこの現代日本にあったのか」と衝撃を受けたものだった。 逆に言えば、「鹿」。そう、鹿の群れしかいなかったとも言える。奈良駅の周囲は、山々が見渡せるほど低層の建物がぽつぽつとあるだけで(一応もう平成だった気がするが)、周囲には人の数よりも多い、鹿……。ティッシュを出そうものなら、エサだと思い手に鼻を近づけてきた。鹿リテラシー激低の筆者たちはうろたえ、最後は(なんだか鹿に悪い気がしながらも)ガチで怖がり全力で声をあげて逃げまどう始末だった。しかし、なんでまたこんなに鹿がタウンに溢れているのか気になって、修学旅行の課題論文テーマには奈良の鹿の生態を題材に選んだ。(内容は忘れた)人生で二度目の奈良は、30歳になったかならないかのとき、当時付き合っていた遠距離恋愛の彼氏に会うために訪れた。筆者の当時の彼氏は、奈良県で内装工事の事業を営む家業を継いだ2代目社長で、遠距離恋愛の末、お酒のうえでの口論で別れを迎えた。そんな彼との恋愛中に、彼に会うために関西を訪れ、彼の地元である奈良駅に再び降り立った。宵闇の奈良駅……。鹿はチラホラと道に寝そべっていたが、明らかにかつて私たちを襲った大群より少なく、数が減っていたのを寂しく思った。島田紳助が経営しているという焼肉屋の内装を手掛けたというので、奈良県にあるその店に行って焼肉を食べた。しかし、それ以外に奈良という土地で何かをした記憶はなく。なぜか大阪で「社会勉強だ」と言って連れまわされた飛田新地(置屋街)の印象の方が強い。飛び飛びに建つ置屋の座敷に佇む、造花に囲まれ置屋のおかみに売り出されている“一億総浜崎あゆみ”のようなお嬢さんたちのことしか思い出せない。 ■何が言いたいかというと、奈良って…「奈良って、そういえば鹿以外の印象がないな」ってことです。冷静に考えると、「三輪そうめん」「柿の葉寿司」などの名物も聞いたことがありますが……。ですが「大阪、京都、神戸に比して、やはりメジャーなものはない」ということに異論がある方も、そう多くはないでしょう。そんな状況を奈良県民の皆様もご認識されているとよく聞きますが、奈良名物を作るべく立ち上がった1人の名物カフェのマスターが産み出したのがこの『奈良鹿ないカレー』なのです。 ルーをお皿によそった第一印象は、「肉がデカい!リッチ~!っていうか、えっ、コレ、鹿なんだっけ??えっ、えっ、ジビエ的な?」と焦ってパッケージを確認するに、どうやら「鹿は入っていない」ようで、奈良県産豚トロ肉使用、とあります。食べた感触は、重さのあるカレールーというよりは、ハヤシルーのようにサラサラとしたスープ感のほうが強く、とはいえ、ハヤシっぽいトマト感ありありというよりは、カレー感がある。生クリームとかふわっと載せて、ホテルカレー風に楽しみたいお味です。開発者の意向としても、高級ホテルのカレーを目指したということ。 このカレーの生みの親は、奈良県大和郡山市にあるショットバー『Bar Sally』オーナー・新田さん。土日限定のランチメニューとして、2016年2月にスタートしたそう。「こってりした味の濃いものが苦手」と、カレー嫌いを公言する新田さんが試行錯誤の末に生み出した、カレー好きもカレー嫌いもおいしく食べられる『サリーズ・カレー』は、5年ほど前から店の隠れた名物となり、県内のカレーコンテスト『奈良カレー1グランプリ2015』でも優勝を飾りました。バーのお客さんでもあった食品卸売会社『泉屋』さんの「レトルトにしてみたら?」のアドバイスをきっかけに、クラウドファンディングを実施。あっさりと目標金額を達成し、開発・販売に漕ぎ着けたという実力派です。サリーズ・カレーの特徴は、ふんだんに使用した県産食材のバランスのよさ。かたまりで入っているのは、ほろほろと口の中で崩れるほど柔らかい県産の豚トロ。赤ワインで煮込まれたトマトとたっぷりのタマネギをベースに、すり下ろしたリンゴなどのフルーツが甘みを引き出しています。商品名の由来は奈良の代名詞でもある鹿と、ご当地カレーの意味をかけて『奈良鹿ないカレー』と名付けたそうで、シリーズ化も着々と進行中の模様です。 ■総評カレーの味★★★★★辛さ★★☆☆☆本格度★★★★☆パッケージのキャラクター『ぶ~しか』は、おそらく、豚と鹿の掛け合わせでしょうか?「鹿・シカ・ない奈良県」に、「奈良・鹿・ないカレー」というネーミングもキュート☆なんだか「スキトキメトキス♪」(アニメ『さすがの猿飛』テーマソングで、1982年に発売された伊藤さやかの作品。昭和っ子なら誰でも知っている歌詞)な気分になるこのネーミングも幻想的だ。「スキトキメトキス♪」とか口ずさむと、不思議とわけもなく飛田新地の残影がシンクロする。……。ご当地カレーにシンクロする残影すら奈良じゃない奈良鹿ないカレー……。応援しています。【筆者略歴】Makolovesyou♡
2018年09月09日『飛騨牛 最高ランク5等級使用 飛騨牛カレー』。このカレーをレビューすることになった筆者の気持ちは高揚していました。黒毛和牛“飛騨牛”のなかでも、最高ランクの5等級の肉のみ使用しているそう。一流中の一流の牛です。見てください……!最高ランク5等級の名に相応しいこの素晴らしい姿。こんな肉の入ったカレーを食べられる……、今にもヨダレが垂れそうでした。5等級の飛騨牛。人間で例えるならば、有名企業のエリートサラリーマンといったところでしょうか。そんな男性と合コンかなにかで出会って、今度2人デートすることに……。う~ん、高まる気持ちを抑え切れない。早速箱を開け、カレーの袋を沸騰したお湯に入れてまつこと5分。心なしか、他のカレーと比べお湯に入れる動作が丁寧になります。気になる男性とのデートの朝に、気合を入れて身支度するのと一緒ですね。 ■白いご飯にカレーをかけて…さぁ、デートの始まり!飛騨牛カレーということで、まずはお肉をパクリ♡キラキラプルプル輝いています♡はぁ~ん♡やっぱり最高ランク5等級の飛騨牛はそこらへんの肉とは違う!牛すじ煮込みに入っているような肉で、口の中でホロホロ溶けて消えていきました。でも「私って幸せ者♡」と、脳内お花畑状態だったのはほんの一瞬でした。なぜなら筆者は、カレーをよそった瞬間に気づいてしまったのです。 ■飛騨牛のお肉はひとつしか入ってなかったそのたったひとつの飛騨牛を食べてしまった筆者の目の前にあるのは、カレールーのみ。飛騨牛にときめいていたのに、その要素がなくなったら……。有名企業のサラリーマンとのデート中に「俺、今の会社辞めることにしたんだ。次の仕事は、辞めた後にゆっくり考えるよ」と告げられた感じでしょうか。でも筆者は諦めません。せっかく出会えたのだから。飛騨牛カレーのカレールーも一流の味なのかもしれないですもの。かすかな期待を胸に、ルーをペロリと舐めてみる。ふ……普通のカレー……。飛騨牛要素は微塵も感じられず、しかもちょっと辛い。舌にピリピリと電気が走る感覚で、あまり心地よい辛さではなかったです。この時点で筆者の飛騨牛カレーへの興味はなくなってしまいました。 ■「飛騨牛カレー」に惚れていたんじゃない。肩書きに惚れていたのだ。会社を辞めるという有名企業のサラリーマンの内面の良さを探ろうと頑張ったものの、結局見つけることができなかった。逆に欠点ばかりが目について、自分が彼の肩書きに惚れていたのに気づいた……といった感じでしょうか。虚無感しかありません。でもカレーを残すのはもったいない。この“飛騨牛なき飛騨牛カレー”をなんとか美味しくする方法はないだろうか?と考えながら、トッピングを考えながら冷蔵庫をガサゴソと探していると……。「チーズ×飛騨牛は胃もたれしそうだし、卵×飛騨牛はマズくはならないだろうけどマイルドな味になり過ぎてしまいそうだし……」ガサゴソ「あっ!紅生姜ならばサッパリ爽やかなカレーに変身するかも!!」ということで、入れてみました。イイ……!悪くない!かすかな酸味が、イヤなピリピリした辛さを消してくれます。むしろ美味しいかも……。「飛騨牛なき飛騨牛カレー」には紅生姜が合うようです。無事完食。ただ筆者は思いました。「工夫してまでレトルトカレーを美味しくするのは面倒臭い。一度でいいや」と。モヤモヤしながらも、最後までデートを楽しむ努力をしてイイ感じの雰囲気のままバイバイした。でもその後、彼から「今日は楽しかったね。また2人で遊びに行こう!」とLINEが届いても、それに返信することはない。といった感じでしょうか。もう名前だけを見てカレーを選ぶのはやめよう。肩書きだけ見て男性を選ぶのはやめよう。※ 注意:筆者自身は、男性を肩書きで選ぶなんていう愚かなことはしません。 ■総評味★☆☆☆☆辛さ★★★☆☆顧客満足度★☆☆☆☆<今日の格言>「男もカレーもスペックだけで選んではいけない。大切なのは中身。」飛騨牛最高ランク5等級使用飛騨牛カレー ¥ 753 / 箱内容量:1箱あたり200g 【画像】※ Dari Ya / shutterstock【筆者略歴】まみにゃんキーマカレーがすき。ラッシーは取り敢えず注文するけど、別にそこまで好きじゃない。デートでカレー店は少しイヤ。
2018年09月08日語呂がいいんだか悪いんだか、この世には“ペリーカレー”なるものが販売されている。あのペリー提督の肖像画をパッケージに採用した、斬新なレトルトカレー。どうやらペリーは開国したとき、炭酸飲料を日本に持ち込み、黒船来航よろしく国民に衝撃を与えたという。そして炭酸飲料の代表格・コーラを使用したこだわりのカレーが、この『魚藍亭 よこすか開国ペリーカレー』なるものらしい。そういえば、元料理人の親父は豚の角煮を作るとき、「隠し味にコーラを入れると肉が柔らかくなるんだぞー」と言って、コーラをドバドバ注いでいたな。 うむ、確かにこれはおいしそうだ。ただし、レトルト版のペリーカレーにはコーラが入っていないという。(そこが肝じゃないの!? )だが安心してほしい、このレトルトカレーは、店舗のレシピに限りなく近いとのこと。時は2018年、「ペリーカレー」の衝撃度はいかに! ■可もなく不可もないせっかくなら、と、水ではなく、コーラと一緒にいただくことに。黒と赤を基調としたパッケージが、コーラによく合う(パッケージもコーラありきなんじゃないかコレ?)(お米で黒船を再現するも失敗。よい子は真似しないでね)いざ実食。黒船来航の衝撃を再現してくれるのかと思いきや……。普通である。ほんのり辛いくらい、まぁ普通においしい。レトルトカレーの悪い意味での“肉の柔らかさ”はなく、ほどほどに噛みごたえもある。ただ気になるのが、「レトルト版にはコーラが使用されていない」ということ。であればコーラを足したくなるのが、人の性(さが)である。キャップ1杯のコーラを……注ぐ。美味しそう、とはお世辞でも言えない。(これは筆者のせいです)しっかり混ぜてルーに馴染ませてから、食す。 今度はほんのり甘くなり、少しドロッとしていたルーもサラサラになって、食べやすくなった印象。あれ、こっちのほうがいいかも……!? ■総評カレーの味★★★☆☆辛さ★★★★☆パッケージ★★★★★話題性★★★☆☆黒船来航時の衝撃には遠く及ばないであろう普通さでしたが、「コーラを足す」というひと手間で、ほんのり甘くくせになる味が完成します。ぜひお試しあれ! 【筆者略歴】ミッツ
2018年09月08日筆者は過去2度に渡り、激辛のカレーと戦ってきた。その結果、強靭な舌と消化器官を手に入れることに成功した。今回の相手は、全国に店舗を持つ居酒屋『赤から』の名物・赤から鍋を再現したカレー『赤から 辛味の極み10番カレー』。しかも今回は最上級の辛さを誇る“赤10番”である。どうやらただ辛いだけではないらしく、「辛さを極めたやみつきの旨さ」とある。これは期待。鶏セセリ焼きといった鶏肉料理を楽しめる「赤から」らしく、チキンカレーのようだ。コチュジャンや豆板醤(トウバンジャン)といった、カレーにはなじみの薄い調味料も含まれている。「赤から鍋」は何度でも食べたくなるようなクセになる味が特徴だったが、このカレーは果たしてどんな味がするのだろうか……! ■濃厚、旨辛☆「赤からカレー」いざ実食!筆者は毎回、そのカレーに関連した助っ人を副菜に添えているのだが、今回は鶏料理店「赤から」監修のカレーということもあり、焼き鳥をチョイス。パッと見たところ存在感は小さめだが、ブロック状に切られた鶏肉と人参が実はゴロゴロ入っている。焼き鳥をほおばりつつカレーを一口。……これは確かに辛い。しかし、後から感じられるはちみつのコクと、コチュジャンをはじめとする香辛料の濃厚な風味が、辛さを丸く包み込んでくれる。まさに旨辛の一言に尽きる。小さいが存在感のある鶏肉もジューシーで旨味たっぷりだ。当初、激辛ということを見越して飲み物も用意したのだが、あまりの旨さに水を飲む暇すらなく、完食してしまった。これは旨い。 ■総評:もはや辛みは敵ではない。宿敵(とも)である。辛さ★★★★☆旨さ★★★★★「赤から」に行きたくなる度★★★★★これまではカレーの辛さと戦ってきた。しかし今は違う。辛さは筆者のよりよいカレーライフを助けてくれる宿敵(とも)だったのだ。認識を改めなければ!【筆者略歴】やきそばパン
2018年09月07日”カレーに入ってちゃいけないモノが入ってる”レトルトカレーばかりに当たる気がし始めている今日この頃。“スイーツ系無双”を目指そうかな、とカレーション編集部内でのポジショニングを意識しつつ……今回ご紹介するのは九州は熊本の誇る豪華メロンを入れちゃったカレーです。 ■「熊本 菊池 メロンカレー」を食べます!パウチを開けた瞬間……メロンの香り!とかは全然しなくて、具量も普通のレトルトカレー。色は若干赤み寄り。お肉は3センチ×1.5センチ程度の薄切りで、ごろごろブロック、といった感じはありません。ハヤシっぽい、たまねぎの甘味がしっかり効いたルーですね。お味のほうは甘口ですが、不思議と奥深い、ささやか~な“ピリ辛さ”を感じるのが意外。メロンピューレが入っているようですが、うん、やはりメロン感はあまりなし。言われてみれば……というレベルでもないです。しかし上品であっさりとしていて、後引くちょい辛さが、よくあるカレーとは一線を画しています。 ■パッケージ裏の情報量よカレーよりも印象的だったのは、パッケージ裏の情報量!限られたスペースのなか、菊池市を全力でアピールしてきます。せっかくなので読んでみましょう。菊池市は、熊本県北東部に位置する、豊かな自然と光あふれる田園文化の町だそう。阿曽外輪山を源とする豊富な水が菊池川本流などの河川を通して菊池平野を麗します。その肥沃な大地を活かして、江戸時代から愛される美味しいお米と名高い菊池米(参考)をはじめ、メロン、水田ごぼう、牛肉などの豊富な農畜産物にも恵まれています。また菊池渓谷を中心に、四季を彩る自然などゆるりと満喫できる「癒しの里」とも呼ばれているそう。「どうせならこの菊池米と一緒に食べたかったな」と、ちょっと心残りです。 ■「メロンドーム」とはなんぞや七城町の特産品は『七城メロン』だそう。七城町でのメロン栽培の歴史は古く、昭和8年6月に七城町在住の有働貫一氏(当時16歳!)が、単身ドイツへ研修に赴いて現地での先端技術を学び、帰国後にガラス温室棚上栽培によるアールスメロンとサットンスカーレットメロンの栽培をしたのが始まりだそうです。昔から栽培されていたわりに、知名度があまりないの流通に理由があるよう。当時の一般庶民にとって、メロンはとても手が出せない高級果実であり、長らく限られた裕福な消費者の方々に愛されいたことが背景にあります。この七城メロンをかたどった道の駅も有名です。『七城メロンドーム』は、国道325号線・山鹿~菊池間に位置する道の駅で、菊池の特産品や農産物など、数多くの商品が売られているようです。特産のメロンの形をしたユニークなドームが3つ並ぶ姿はインパクト抜群というか、シュールというか、とにかく目立つこと間違いなし。 ■超エコシステムで飼育されている「えこめ牛」が気になる菊池の緑豊かな水田では育まれたお米を食べて育つ、“えこめ牛”。そしてこの牛の堆肥が、お米の飼料になるという素晴らしいエコシステムで育てられている牛なのです。飼料を輸入に頼らないのは、輸送によるCO2排出を抑えられるというメリットもある、超優等生なエコシステムですね! ■総評カレーの味★★★☆☆辛さ★★☆☆☆本格度 ★★★★☆熊本名物多けれど、メロンは知らない人も多いのでは?熊本出身の編集部員も「メロンなんて作ってましたっけ?(笑)」というほど。この機会に、お見知りおきをば、七城メロン! 【参考】※ 自然の恵み 菊池まるごと市場【筆者略歴】Makolovesyou♡
2018年09月07日筆者は、世の中多くのものが“ピンキリ”だと考えています。しかしながら現代において、われわれ消費者はこと食品に関して、“安心安全かつ美味なるもの”を求める時代となりました。そこで今回はレトルトカレーを題材にして、レトルト食品の審美眼を試してみることにしましょう。 ■「金沢ビーフカレー」の概要今回食べたレトルトカレーは佃食品株式会社が製造している『壺屋壷亭 金沢カレー(ビーフ)』。パッケージからわかることは“内容量200g”、“牛肉入り”ということ。筆者の記憶では、100円ほどで買えそうなレトルトカレーは大体180gで、具材は小さな肉片のようなものがコロコロ入っている程度だと思っています。そんななか、200gかつ牛肉入りというのはリッチな匂いがします。そして製品情報の詳細からわかるポイントはこちら。「化学調味料・保存料・着色料は、使用しておりません」とのこと。すなわち無添加です。これらの3つのポイントを参考にすると、現在の筆者の予想金額は最低でも500円以上というところでしょうか。あなたの現在の予想金額はいくらでしょうか? ■ビジュアルと味のポイントはいかに?今回のカレーは、一言で言うと美味でした。前回食べた『近江牛カレー』と同じ雰囲気を感じます。ちなみにその近江牛カレーは、1個1,400円(税別)というレトルトカレーでは破格の金額……!しかし香り、味、見た目においてすべてがレトルトカレーでは別格の存在。放たれしロイヤリティはケタ違いでした。「そんな近江牛カレーに近いこのカレー……一体いくらなんだ。」と金額が気になりながらも食べ進めます。もちろん近江牛カレーにも肉が入っていたのですが、正直に言って遜色ない食感です。ここまで来て、筆者の予想金額は1,200円まで釣り上がりました。なお、ここまでのこのカレーの評価を定量的に表すとこんな感じです。カレーの味★★★★★辛さ★★☆☆☆コスパ★★★★★ ■答え合わせをしよう単刀直入に言って、筆者が予想するこのカレーの金額は980円です。直前で1,200円以上だろうと伝えておきながらなぜ200円価格を下げたか。はっきり言ってここは“カン”です。今まで様々なレトルトカレーを食べてきた筆者として、「1,200円まではいかない」と感じました。これはこの記事を読んでいるあなたには伝えにくい“なにか”というものですので、知りたい方はぜひ購入して食べてみてください。さて、今回の評価ポイントをまとめましょう。内容量200g牛肉入り無添加1個1,400円クラスの近江牛カレーと似た雰囲気カレーの味★★★★★辛さ★★☆☆☆コスパ★★★★★さて、上記のポイントと直感を踏まえて、あなたが導き出す答えはいくらですか……?【筆者略歴】よっちむ
2018年09月06日今回のカレーは『堂島カレー ビ―フマイルド』。堂島カレーにはこれに加えて、「ビーフ・オリジナル」「ビーフ・大人の甘口」「ビーフ・ハヤシ」というお味のバリエーションがあります。全てビーフカレーということで、いかにも関西らしいなといった印象です。オレンジ色のパッケージに描かれたシェフのイラスト、文字のフォント、デザイン……どこか懐かしく、レトロなパッケージがなんともお洒落。公式サイトによると、丹精込めて作り上げた昔ながらの洋食屋のカレー。厳選した何種類ものスパイスとフルーツをふんだんに使い、コクと旨みを出しました。フルーティーで風味豊かに仕上げています。とのこと。 ■食べてみると……一口食べると、フルーツの香りがふわっとしました。最後の一口まで一貫していたイメージは「フルーツの香りがする、昔ながらの欧風カレー」です。特にりんごピューレとチャツネは、かなりクッキリした輪郭を感じることができると思います。 ■「堂島」はレトロで落ち着いた街?大阪出身の方、もしくは大阪を何度か訪れたことがある方には伝わるかと思うのですが、「堂島」というのはなんというか、東京で言えば“青山”みたいな印象ですね。もしくは、「生まれも育ちも東京」というような方々にとっては、“湯島”や“千駄ヶ谷”なんかが近いのではないでしょうか?筆者にとってはいずれの街も、歴史があって、風情があって、落ち着いたレトロな街区といった印象です。今はもう無い堂島の有名デザイナーズホテルに、筆者は出張で宿泊したことがあるのですが、なんともクラシックな佇まいで心躍ったのを覚えています。 ■総評味★★★☆☆辛さ★★★☆☆野菜感★★★☆☆肉感★★★☆☆万能感★★★★☆街の数だけあるご当地レトルトカレー。どれも、地域性を強く打ち出していますよね。その地ならではの味つけや、地産の食材で勝負しているご当地レトルトカレーが多いように感じますが、街のイメージで戦うカレーもあるのだな、と一つ発見しました。歴史を感じる、お洒落でクラシックな街・堂島ーーそんなイメージを裏切らない上品なレトルトカレーです。自分へのご褒美はもちろん、長い付き合いの友人への大阪土産にもふさわしいでしょう。いかがですか? 【参考】※ 堂島カレー【筆者略歴】フムフム
2018年09月05日もうすぐ9月の大型連休、通称「シルバーウィーク」がやってきますね!皆さんはどんな予定を立てられていますか?ところで、旅先の楽しみの一つといえば宿泊したホテルや旅館の“お料理”ですよね!ホステルやAirbnbなどが登場したことで、最近はカジュアルステイも浸透しましたが、やはり「高級ホテルに泊まって極上のお料理に舌鼓を打つ」といった体験を一度はしてみたいな、という憧れがあります。お金と時間の問題でなかなか難しいものの、“お料理を味わうだけ”なら、お家でも会社でもできますよ……! ■「日光金谷ホテル 百年ライスカレー」のこだわりを見よ!「百年ライスカレー」「ビーフカレー」「BEEF CURRY」と、とにかく“カレー”であることを強調してくる『日光金谷ホテル 百年ライスカレー』。燦然と輝く『NIKKO KANAYA HOTEL』の金色の文字。ラグジュアリーな雰囲気です。パッケージを開封すると、ソースと具が別々のパウチに入っていました。裏面によると、金谷ホテルでは肉や魚介類の具材はカレーソースで煮込まず、ソテーした具材をカレーソースに絡めて提供するスタイルのようです。「ご家庭でもこの金谷ホテルのスタイルで……」と、老舗のこだわりがうかがえる一文。こちらもそれなりの心構えでいただくのが礼儀なのでは?という気がしてきました。 ■マイルドな色味のルーに驚き!それでは実食に移りましょう。まずは温め。金谷ホテル曰く、温め方は3つあるとのこと。レトルトパウチの食品は、湯せんで温めたほうが風味を損なわず、美味しく食べられると聞きますよね。こちらのカレーを美味しくいただくには、沸騰したお湯で5分加熱しないといけないようです。筆者は大阪生まれ×現代っ子なのでとにかく待てません。電子レンジ一択です。いざ、開封!……!ルーの色が薄い!!一瞬カニと誤認しましたが、しっかりビーフでした。レトルトカレーあるあると言えば、“煮込まれすぎてなくなりかけている極小の具”だと思うのですが、このカレーは具の形がしっかり残っていて、よく噛んで味わうにはちょうどいい一口サイズ。これが老舗ホテルならではの心遣いなのでしょうか。別添のルーを混ぜたら、薄めの茶色に。ココナッツミルクが入っているとのことで、まろやかな色味をしています。 ■ココナッツミルクとリンゴが織りなす、やさしいお味器に綺麗に盛りつけたところで、いざ実食!一見大盛のようですが、これはお皿が小さいだけです。実際はカレーソースと具を合わせて220gと、普通のレトルトカレーと同じくらいの量なのでご安心を!(背景の散らかりは無視してください)さて、お味のほどは……?ん~~~~~~~~。なんというか、“やさしい”。これはバーモントカレーの系統ですね。もちろんバーモントカレーより、味が重層的で美味しいですよ!ビーフもほろほろでお肉もしっかり歯ごたえがあり、老舗のこだわりはひしひしと伝わってきます。ただ、フルーツチャツネ系で結構甘いので、辛党さんには物足りないかもしれませんね。 ■総評味★★★☆☆辛さ★★☆☆☆やさしさ★★★★☆「甘味、酸味、辛味が一体となった独特の味……」との触れ込みだったはずですが、酸味はあまり感じられず。なぜだろう?と思い、原材料一覧を見てみると……見事に甘め素材のオンパレードでした。特にリンゴなんて、既視感がすごい……。そりゃ甘くなりますよね。ですが、合いの手的に辛さは感じられましたし、しつこく後引くことはありませんでした。小学校高学年くらいのお子様なら美味しく食べられるであろう、老舗のやさしさ溢れる高級カレーでした!【筆者略歴】しゃんぷ
2018年09月04日湯葉。豆乳を加熱した時の表面にできる薄皮で、お吸い物の具にしたり、お刺身のようにお醤油につけてそのまま食べたりと用途が広い食材です。ヘルシーで京都風なフードとしてすっかりお馴染みですね。都として長らく「王朝文化」の中心地であった京都で、栄養価の高い食材として受け継がれてきた湯葉。平安時代の「有職料理(ゆうそくりょうり)」、鎌倉時代の「精進料理」、室町時代の「本膳料理(ほんぜんりょうり)」から「懐石料理」へと、日本の食文化の中で受け継がれた、まさに世界遺産『醍醐寺』に相応しい食材です。この湯葉をカレーにどっさり(!)入れた『世界遺産京都醍醐寺醍山ゆばカレー』。「卍」という字をインスパイアする雰囲気のパッケージがなんとも言えません。 ■そもそも「醍醐寺」って…?醍醐寺は聖宝理源大師が貞観16年(874年)に創建。開創後、醍醐・朱雀・村上三帝にわたる深い帰依により山上に薬師堂・五大堂、山下に釈迦堂、法華三味堂、五重塔が落成し、山上山下にわたる大迦藍(だいがらん)が完成しました。以後、貴族や武士の支援を得て、三宝院をはじめとする御堂(みどう)が建立され、真言密教の中心的寺院として多くの信仰を集めています。その後応仁の乱など相次ぐ戦争で下醍醐は荒廃し、五重塔しか残らないありさまでした。しかし豊臣秀吉による「醍醐の花見」を契機に秀吉並びに秀頼によって金堂や三宝院、また山上では開山堂や如意輪堂などが再建されました。平成6年にはユネスコの世界文化遺産にも登録されています。 ■醍醐寺に詳しくなったところで、いざ実食ビーフのかわりに短冊状の湯葉がどっさり。結構ムセるほど入っています……。湯葉の肉厚さが大きなニラのような存在感です。大豆からできた湯葉はタンパク質が多めなので、やはり加熱すると歯ごたえが出ますね。京都の飲食店やカフェなどで提供される湯葉は、ここ最近“ほろろととろける系”が多い印象なので、筆者にとっては逆に新鮮でした。とろ湯葉や生湯葉といった、なめらかな口当たりの湯葉が観光客に好まれているんでしょうか?京都観光で食べる湯葉はいまいち物足りない、もう少し歯ごたえがほしいなんて方にはむしろ喜ばれそうです。ルーは小麦粉とタマネギベースで、基本は濃口ビーフカレー。にんにくと香辛料の辛味が口に広がり美味しいです。和風なお味かと思いきや、ちょっとボルシチっぽい……固めのテクスチャーのルーです。 ■総評カレーの味★★★☆☆辛さ★★☆☆☆本格度★★☆☆☆ニンジン、お芋など大きめのお野菜がゴロゴロ入っていて、とどめは大量の湯葉。京都の雅を感じるというよりかは、意識高い系女子に捧げるヘルシーカレーでした!【画像】※ Patryk Kosmider/Shutterstock【筆者略歴】Makolovesyou♡
2018年09月03日インドといえば、スパイスの効いたカレーをイメージしますよね!味付けに使うのはもちろん、整腸作用や消化促進作用など、組み合わせによって健康への様々な有用性も期待されているスパイス。そんなスパイスをふんだんに使ったインドカレー。ほら、食べたくなってきたでしょう?今回ご紹介するのは、神戸の有名な老舗インド料理専門店『ゲイロード』さんが監修した『ゲイロード ビーフカレー』。製造は神戸ではお馴染みの食品メーカー・MCC食品さんということで、なんだか神戸企業の地元愛を感じるカレーでもあります。「インドなのにビーフカレーっていいのか?」という突っ込み(注1)はさておき、このカレーをさらに美味しく食べるために、もう少し調べてみることにしました。(注1:インドで多数派を占める民族宗教・ヒンドゥー教では、牛を神聖な動物として崇めているので、牛肉食は避けられる傾向にあります) ■35種類のスパイスを独自ブレンドだと…?ゲイロードの公式サイトを覗いてみると、“当店のカレーは、35種類のスパイスを独自ブレンドしたゲイロードスパイスだけで作るため、新陳代謝を高め食欲を増進させ、胃腸の働きを高め、疲労回復するなどの効能をもっている医食同源・カラダが美人になるカレーです。”とのこと。一つのカレーに35種類もスパイスを使っているんですね……!これは期待できます。また医食同源という考え方が、「さすが“アーユルヴェーダ”を生み出した国」といった印象です。 ■インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」って?アーユルヴェーダとは、サンスクリット語で「生命の科学」という意味だそうです。世界三大伝統医学のひとつで、病気になりにくい心身をつくることを重んじており、病気を予防し健康を維持する“予防医学”の考え方に立っています。今回紹介するカレーは、スパイスをふんだんに使ったレトルトカレー。アーユルヴェーダの考えが生きているインドカレーといっても過言ではないでしょう。通常のご当地レトルトカレーには無印のパウチが多いのですが、ゲイロードのロゴマークや注意事項がプリントされています。見えないところもこだわっている点には好感が持てますね! ■スパイスが効いているのにほんのり甘い不思議な味わい!実際に食べてみたところ、流石スパイスカレーを謳っているだけあって、かなり汗がだらだらでます。しかしなんというか、スパイスが効いて辛いのに、ほんのり甘いんです。これはおそらく、みじん切りのたまねぎとトマトがたっぷり入っているからでしょう。スパイスの辛さと野菜の甘さのコラボレーションとでもいうべきでしょうか。絶妙にマッチしていて、大変美味しかったです。ごちそうさまでした! ■カレーの評価カレーの味★★★★★辛さ★★★★☆本格度★★★★★カレーションの活動を始めてから、レトルトカレーをよく食べるようになった気がします。美味しいレトルトカレーを求めてアンテナを張るようになりました。(笑)お手軽だけど美味しい、そんな神戸・ゲイロードのレトルトカレー、ぜひ一度ご賞味あれ。 【参考・引用】※ ゲイロード公式サイト【筆者略歴】つっくん
2018年09月03日筆者が今回食レポを担当するのは、『八重垣 純米 山田錦カレー』!飲めないくせにお酒が大好きな筆者。前々から当選者が現れないこのカレーを見ていて、ひそかに「当たればいいな」と思っていたんです。喜びもひとしお!こちらがその全貌です。ちょっとフィルターなんかかけてみたり、角度なんかつけちゃったりして、完全に浮かれきっています。 ■よく聞くけれど、意外と知らない「山田錦」とは?Wikipedia先生によると、山田錦とは……イネ(稲)の品種の一つ。主に日本酒醸造に用いられており、酒造好適米の代表ともいわれる。なるほど、代表的な“日本酒のもと”なのですね。これは日本酒の味わいにも期待がもてそうです!ふむ。黒毛和牛のひき肉を使用ですか……。黒毛和牛なら薄切りやカタマリでいただき、サシのとろけっぷりや赤身部分との絡まり具合を舌で感じることこそが至福だと思うのですが……。あの食感を味わいたかったな、という残念な気持ちは拭えません。牛ひき肉にしたのも、キーマカレーとして仕上げたのも、全て「純米酒の香りを閉じ込め」るためとのことなので、ひとまず確かめてみましょうか。 ■赤みがかったルーが出現!普段はレンチン一択な筆者。今回は丁寧に湯せんにかけます。杜氏になった気分で、ちょっと手間ひまかけて支度をします。開けてみると、結構赤みが強め。うっすらと見える黒色や赤色の点々。スパイスでしょうか?なんか辛そう……。 ■(山田錦の)一瞬の風を感じろ一口すくって食べてみたところ、まず感じたのはトマト味!そしてなかなかピリ辛です。普段から中辛以上を食べている人にはそれほどでもなさそうですが……筆者には辛めに感じました。そして日本酒(山田錦?)の味は……全く感じられず。もう少し日本酒の芳醇な味わいがあるかと思ったのですが。ちょっとがっかりしながらスプーンを口に運んだそのときです。え?ふわっ……?……!?やっぱり日本酒の香りがする!スプーンを口に運ぶ瞬間、微かにですが日本酒の香りがしたんです。というか、この一瞬に“山田錦”を感じろってこと!?高度すぎません!?(笑)ですが、この“一瞬の(山田錦の)風”を感じたいがために、スプーンを運ぶペースはぐんとアップ。あっという間に完食してしまいました。結論からいえば、”アツアツで湯気が出ているうち”に食べるのがおすすめです。冷めると風を感じられなくなるんでね……。 ■総評:隠れてスキをうかがっている醤油味に気をつけろ!味★★★☆☆辛さ★★★☆☆一瞬の山田錦度★☆☆☆☆醤油味の暴れん坊度★★★★★評価はこのとおり。特筆すべきは、隠し味であろう醤油の暴れっぷりです。裏面を眺めていて、「このカレー、醤油が入っているのか。言われてみれば醤油味がするような……」と思ったのですが、それからは醤油味がトマト味を押しのけて、永遠につきまとってくるようになりました。『ルビンの壺』という“だまし絵”があるじゃないですか。人の横顔のようにも壺のようにも見え、どちらか一方を認識すると、もう一方が見えにくくなるあの絵。このカレーも似たような感じです。個人的には“もうひと頑張り”感が強かった山田錦カレー。『宇奈月ビールカレー』もそうでしたが、製造の工程でお酒の成分が飛ばされてしまうのではないでしょうか。お酒×カレーって実は難しい組み合わせなのかな……?と思いながら、スプーンを口に運んでいました。そして完食後、筆者はあることに気づいてしまったのです……。賞味期限!!!!!!(笑)カレー曜日でなかなか当たらなかったからか、過ぎてしまっていました。皆さんはぜひ、賞味期限内にお召し上がりくださいね!【参考】※ 山田錦※ 清酒 白鶴 山田錦【筆者略歴】しゃんぷ
2018年09月02日最近野菜不足な筆者。今回当選したレトルトカレーは『南房総・館山 神戸地区 潮風と大地のレタスカレー』ということで、「これで野菜不足が解消できる!」と大喜びです。このいかにもヘルシーそうなネーミングや、パッケージに写るレタスのみずみずしさ!パッケージ裏によると、南房総で育てられた『神戸レタス』のピューレと、千葉県産ゆで落花生、そして千葉県産の『いもぶた』の豚肉が入っているとのこと。館山でオーベルジュを展開する『オーパヴィラージュ』のレストラン部門と安西ファーム、田辺農園とのコラボレーションによって実現した、緑黄色野菜のエキスたっぷりのご当地カレー。よだれが止まりません。 ■神戸レタスとは?ここで、千葉県で生産されているのに“神戸”と名の付く神戸レタスが気になり、調べてみました。神戸レタスとは、館山市の旧神戸村地域で作っている冬レタスのことです。『館山市清浄そ菜組合』に加盟している約36件の農家が生産しているレタスを“神戸(かんべ)レタス”と呼んでます。東京の大田市場や築地市場青果部で行われている冬レタスの全国品評会で高順位を毎年獲得しているようです。なるほど、「神戸」と書いて「かんべ」と読むんですね。兵庫県にある神戸市のことを真っ先に思い浮かべましたが、「神戸」と名の付く地域は関東にもあるようです。 ■歴史ある神戸レタス終戦後の昭和20年9月、本州で最初に米軍が上陸した地が館山でした。最初は日本原産の野菜を食べていた米兵でしたが、やはり口に合った野菜が恋しくなり、レタスの栽培を館山の地元農家に依頼しました。これが「神戸(かんべ)レタス」の始まりだそうです。神戸レタスには、戦後の歴史が詰まっているんですね! ■神戸レタスのヘルシーカレーのお味は?神戸レタスに詳しくなった筆者。どんな見た目だろうとワクワクしながらパウチを開けてみました。器によそうと、このような感じ。ルーはグリーン系で、大きな“いもぶた”のお肉が1枚入っています。さらに……“ゆで落花生”!一口食べてみると、ミルキーで優しい味わいにびっくり。カレーというよりポタージュという表現の方がしっくりきます。豚肉もしっとり柔らかくて食べやすかったです。 ■総評カレーの味★★★★☆辛さ★☆☆☆☆コスパ★★☆☆☆評価はご覧のとおり。野菜のレタスに豆類の落花生、肉類のいもぶた(豚肉)が入っているので、他のレトルトカレーに比べると栄養バランスが良いと思います。千葉県の本気とこだわりが詰まったヘルシーカレー、美味しくいただきました!皆さんもぜひ食べてみてください!【参考】※ オーパヴィラージュ オリジナル商品【筆者略歴】kazueごはん
2018年09月01日