FASHION HEADLINEがお届けする新着記事一覧 (798/858)
「トラサルディ(TRUSSARDI)」は、「モレラート(MORELLATO)」グループと共同でブランド初のウォッチコレクションを発表した。新しいウォッチコレクションは全モデルがスイス製となり、10気圧防水、及び無反射コーティングのサファイアグラスを標準で採用。オーバルシェイプのスチールケースには手彫り加工が施され、蝶型の留め金とプッシュボタンがあしらわれた。ダイヤルにはグレイハウンドやヘリルボーンなど、ブランドを代表するスタイルやシンボルが取り入れられている。ブレスレットウォッチをフィーチャーしたウィメンズモデルは、ダイナミックで強いキャラクター性を感じさせる全8種類を展開。ダスティーブルーダイヤルにエレガントローズゴールドとダイヤモンドケースを組み合わせ、レザーバンドにブラッククロコダイルを採用するなど、いずれも存在感のあるモデルがそろった。こうしたレザーバンドや留め具といったパーツが、トラサルディのカラーを一際強調している。一方、メンズモデルはブレスレットタイプからウォッチバンドタイプまで全10種類をラインアップ。ブラッシュ加工を施したメタルケースが印象的で、ユニバーサルカレンダー機能を標準で採用。更にスクリューバックケースとスクリューオンクラウンが文字盤に姿をのぞかせる。
2014年12月27日ファッションは、時代の空気をまとうことで進化していくものだ。20世紀が「ファッションの世紀」と呼ばれたのは、社会背景の変化に伴いディケード毎に更新されていくファッションを女性達が謳歌したからに違いない。21世紀を迎える頃になると、新しさを競い使い捨てていくファッションは地球環境の破壊につながるとのエコ意識が高まっていく。環境に優しいファッション製品、またそれを製造する人達の人道的な側面も考慮したファッションを考える「エシカルなファッション」に注目が集まるようになった。こうした一連の動きに呼応するように、活動を始めたのが国連機関のITC(International Trade Centre)が行うEFI(The Ethical Fashion Initiative)というプログラムだ。ITC/EFIは“Not Charity, Just Work”のスローガンのもと、アフリカ、ハイチ、パレスチナといった貧困地域に暮らす人々、特に女性職人の手仕事と世界中のファッションブランドやリテーラーと結びつけ、新しい雇用を産み出す手助けをおこなっている。ITC/EFIは、「エシカル」について考えるエキシビションとパネルディスカッションを、12月8日から14日まで新丸ビルで開催し、EFIの協働先であるユナイテッドアローズ(UA)も参加した。11日に行われたパネルディスカッションのメンバーは、ITCからアランチャ・ゴンザレス、EFIのシモーネ・チプリアーニ、ミラノコレクションで活躍するデザイナーのステラ・ジーン、UAの上級顧問であり、同社新レーベル「テゲ(TEGE)」 生みの親・栗野宏文。立場は違うが、エシカルなファッションを実現させるという課題に臨むメンバーだ。何がエシカル(道徳的)なファッションか、なぜエシカルなファッションへ向かうのか、「ファッションは人々を幸せにできるのか」についてディスカッションされた。この活動の全容は、ケニアでは伝統的なビーズのアクセサリー、ブルキナファソに古くから伝わる手織りの生地、マリではボゴランと呼ばれる泥で染めた生地などをヴィヴィアン・ウエストウッドやステラ・マッカートニー、今回来日したステラ・ジーンなどのデザイナーがコレクションに使用、UAもそれらの一部を使い「TEGE」というブランドを立ち上げた。デザイナーやリテーラーがこれらを使用・買い付けすることで、7,000人(内95%が女性)が仕事を得て貧困から脱出し、普通に食事をとり、子供達が学校に通うことができるようになった。何より重要なことは、女性たちが「尊厳」を持ち生きていけるようになったことだと、ITCのアランチャ・ゴンザレスは言う。もはやチャリティーではなく、持続可能な仕事を提供する“Not Charity, Just Work”に意味があるのだ。2/2「新しいファッションが始まる時」に続く。
2014年12月27日2015年の干支は未(ひつじ)。白くてほわほわ!愛嬌いっぱいの羊達が街中に溢れ返るお正月。伊勢丹新宿店にも2015年1月2日以降、個性豊かな羊アイテムが大集結する。毎日過ごすリビングやベッドルームで、新しい1年をスタイリッシュな羊に見守ってもらいたいなら、人気作家・北村直登によるアート作品を手に入れてはいかがだろう。動物や植物を独自のタッチで描く北村の手に掛かれば、真っ白な羊の毛もとりどりの光の輝きを帯び、空間全体にまで彩りをもたらしてくれる。北村が手掛けるポスター額付き(4,600円)の他、2015年度カレンダーなどの各種アイテムが展開されるのは、同店本館3階ウエストパーク。家族みんなで可愛い羊を愛でたいなら、「コトモノミチ(coto mono michi)」の羊型のアニマルスツール(3万3,800円)がイチオシ。見た目の可愛さはもちろん、手に触れた時の優しい肌触りも好印象だ。リビングにさりげなく干支アイテムを取り込みたいなら、「プラスディー(+d)」のシープケーブルホルダー(500円)だ。Sサイズ、Lサイズの2個セットで、ボディ部分にケーブルを巻きつけると羊の毛のように見えるユニークなホルダーは、機能性と見た目のよさを兼ね備えている。スツール、ケーブルホルダーともに同店本館2階TOKYOクローゼット リ・スタイルTOKYOで展開する。外出する時も常に羊と一緒にいたいなら、人気のモコモコアニマルシリーズの羊モチーフバージョンはどうだろう。同店先行販売となる「ケオラケオラ(KEORA KEORA)」のポーチ(小サイズ3,600円、大サイズ4,300円)なら、バッグから取り出すたびにほうっと心が和むこと間違いなし。プレゼントにもぴったりなアイテムなので、1月に誕生日を迎える年女さんへの贈り物をお探しの方はぜひご検討を。販売は同店本館2階イセタン ガールにて。
2014年12月27日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。今回は、洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が、2014年発行の書籍から最もオススメしたい一冊を紹介します。■「The Decisive Moment」アンリ・カルティエ=ブレッソン暮も押し迫ったところで、今年のビッグニュースが到来! 「決定的瞬間」という言葉を生み出し、写真史に残る傑作写真集と謳われる「Henri Cartier-Bresson:The Decisive Moment(アンリ・カルティエ=ブレッソン:決定的瞬間)」が60余年ぶりに復刊された。"自分の眼の延長"と言うほどにライカを使いこなし卓越したスナップショットを数多く残したアンリ・カルティエ=ブレッソン。今回の版ではアンリ・マティスの作品を表紙に起用したオリジナル版をそのまま再現。1932年から52年までに撮影された彼の作品に解説ブックレットが付き、スリップケースに収められている。写真史で最も有名な写真集と言っても過言ではない本作だが、決して再版されることがなかった。それが今回復刊したというのは2014年写真集出版における最もビッグなニュースだ。【書籍情報】「The Decisive Moment」著者:アンリ・カルティエ=ブレッソン出版社:Steidl言語:英語ソフトカバー/(写真集)160ページ+(解説ブックレット)48ページ/370×270mm発刊:2014年価格:1万8,630円
2014年12月27日東京国立博物館は特別展「鳥獣戯画 -京都 高山寺の至宝-」を開催する。期間は2015年4月28日から6月7日まで。今回の特別展では国宝「鳥獣人物戯画」の全4巻が、一堂に集めて展示される。更に、絵巻の一部を掛け軸などに仕立てた作品も集められ、鳥獣戯画の世界を余すことなく鑑賞出来る展示となるという。その他、会場には鳥獣戯画が伝えられている、京都の高山寺に収蔵された文化財や仏教美術なども出展される。そのうちの一つ、「華厳宗祖師絵伝」は国宝に指定されたもの。また、中興の祖として知られる明恵上人が愛した子犬の彫刻も、寺の歴史を知る上で貴重な資料となっている。【イベント情報】鳥獣戯画 -京都 高山寺の至宝-会場:東京国立博物館 平成館住所:東京都台東区上野公園13-9会期:4月28日から6月7日時間:9:30から17:00(金曜日は20:00まで。土・日・祝・休日は18:00まで。入館は閉館の30分前まで)料金:一般1,600円大学生1,200円高校生900円休館日:月曜日(5月4日は開館)、5月7日
2014年12月27日「パルファム ジバンシイ(PARFUMS GIVENCHY)」は1月9日、新フレグランス「レーヴ エスカパード オーデトワレ」(8,000円/50ml)を限定発売する。新たに登場した香水の名は、フランス語で“夢”と“エスケープ”を表している。澄んだ甘みを放つ、フレッシュでロマンティックな香りは、磨かれた審査美を持つ女性達が夢見たもの。自由さと女性らしさを引き立て、その人生をより大胆に解き放つ。トップノートはマンダリン、グレープフルーツ、ホワイトピーチといった瑞々しくも甘い香り。ミドルノートはガーデニアとローズによるホワイトフローラルブーケで、仄かにアプリコットを帯びたキンモクセイが、エキゾチックなアクセントとなった。ラストノートにはシダーウッド、サンダルウッド、ホワイトムスクのセンシュアルな香りがすべてを包み込む。パッケージデザインに描かれたモチーフは、63年にユベール・ド・ジバンシイによってデザインされたもの。サンゴとレースを組み合わせることで、自由さ、女性としての信念の強さを表現している。なお、高島屋京都店のジバンシイカウンターでは、12月26日より商品をいち早く提供。その後、1月7日には伊勢丹新宿店、阪急うめだ本店でも先行販売が行われる予定だ。
2014年12月26日伊勢丹新宿店では石川県の伝統工芸、九谷焼にオリジナルシールでファッション性を加えたブランド「クタニシール(KUTANI SEAL)」の食器を迎春や干支をテーマに同店本館3階センターパーク/ザ・ステージ3で、12月26日から2015年1月6日まで販売する。クタニシールは、2009年、九谷焼の窯元・上出長右衛門(かみでちょうえもん)窯と日本のものづくりをプロデュースする丸若屋が立ち上げたワークショップブランド。同ブランドは「九谷焼をみなさんの身近に」をテーマに“転写技術”を使った製品を企画している。会場では販売会期を2回に分け、食器など正月に使用されるアイテムを中心に販売する(会期パート1:12月26日から12月31日まで/会期パート2:2015年1月2日から1月6日)。パート1では、「正月準備」をテーマに、2015年の干支・ひつじをモチーフにした二段重箱(2万円)、3寸梅型小皿(3,500円)、そばちょこ(4,000円)、ポット急須(1万円)、屠蘇器(2万5,000円)など正月料理で使用される食器類を始め、熊手(大サイズ:3万6,000円、小サイズ:6,000円)も登場、いずれも同店限定で販売される。パート2のテーマは「楽しむお正月」で、会場にエンターテインメント性が加わる。箸置きとおみくじが入ったカプセル(1回税込1,000円)が登場する他、福笑いをモチーフにした豆皿(1,200円)や花型皿(1,600円)も紹介。尚、パート1で扱う商品はパート2でも引き続き販売される。同ブランドによれば、「九谷焼は本来、職人が筆で絵を描くが、あらかじめ印刷された文様をシールのように器に貼り付け、製品を量産する技術がある。低コストで職人による絵付けを再現することができるが、逆に転写にしか出来ない表現の可能性もあり、それを使って遊んでみようとしたのがクタニシールである」という。
2014年12月26日「ナイキ(Nike)」は12月29日、「ナイキ シュベドッカ(Nike ZVEZDOCHKA)」(3万2,400円)の発売10周年を記念した復刻モデルを限定発売する。「Nike ZVEZDOCHKA」は組み合わせ自在な四つのパーツから構成するという、型破りなコンセプトから生まれたシューズ。そのデザインはインダストリアルデザイナーのマーク・ニューソンが手掛けたもので、かつてロシア連邦宇宙局で活動していたキャリアを生かし、宇宙飛行士をイメージした作品となっている。「ZVEZDOCHKA」という名前も、人工衛星スプートニク10号に乗船した犬の名前から取られた。外殻となるケージ、インナースリーブ、インソール、アウトソールを組み合わせることで、「Nike ZVEZDOCHKA」は用途や環境を選ばずに着用出来るアイテムとなる。素足に近いフィット感にもこだわっており、柔軟性に優れたインナースリーブが足全体をカバー。悪天候から足を守ってくれる。中敷きのかかと部分にはNike Zoom Airが配置され、高いクッション性を確保した。これらのコンセプトによって、「Nike ZVEZDOCHKA」は再利用が可能となり、接着剤もあまり使わない環境にやさしいシューズとなっている。取り扱い店舗はドーバーストリートマーケット銀座店、及びNIKE.COM/NIKELABとなり、全5色のカラーバリエーションを用意。それに先駆けて、YouTubeではシューズのイメージビデオが公開された。
2014年12月26日パナソニック 汐留ミュージアムは「ジュール・パスキン」展を開催する。期間は2015年1月17日から3月29日まで。ジュール・パスキンはエコール・ド・パリを代表する画家の1人。繊細で震えるような輪郭線、真珠のように輝く柔らかな色合いが特徴で、女性や子供をモチーフとした作品を得意としている。その作風は第1次世界大戦後のパリで、ピカソやシャガールと並んで高い評価を受けた。今回の展覧会は日本では16年ぶりとなる、パスキンの本格的な回顧展となる。会場では20世紀初頭に雑誌で風刺画を描いていた頃に始まり、パリへの移住、アメリカ時代までの作品を順を追って紹介。パスキンが本格的に油彩画を始め、アメリカや中米の風土に影響を受けるまでの一部始終を追った内容となっている。最後には1920年代の全盛期にパリで発表された真珠母色の油彩、版画、パステル、コラージュなどを配置した。2月14日にはオープニングイベントとして、熊本県立美術館で学芸課長を務める村上哲による講演会「パスキンとエコール・ド・パリをめぐって」を開催。赤ちゃんからの家族鑑賞プログラム「パスキンといっしょ」、会話式の「みる・はなすパスキン」など、一風変わったギャラリートークも催される。【イベント情報】「ジュール・パスキン」展会場:パナソニック 汐留ミュージアム住所:東京都港区東新橋1-5-1パナソニック東京汐留ビル4階会期:2015年1月17日から3月29日時間:10:00から18:00(入館は閉館の30分前まで)料金:一般1,000円65歳以上900円大学生700円中高生500円休館日:水曜日(2月11日は開館)
2014年12月26日フレグランスの選び方などをナビゲートするサイト「カフェ デ パルファム」で、15年の香り初めにおすすめのフレグランスTOP3が発表された。このランキングはパルファム ソムリエール40人がセレクトしたもの。パルファム ソムリエールとは日本フレグランス協会の資格を取得した、香りのコンサルティングを行うフレグランスのスペシャリスト。そんなプロの視点で選ばれた、新年の目標を後押ししたり、初心を思い返させてくれるフレグランスがこの3アイテムだ。■女性におすすめTOP1メゾン フランシス クルジャン アクア ユニヴェルサリス オードトワレTOP2アニック グタール プチシェリー オードパルファムTOP3ブルガリ モン ジャスミンノワール オー エキスキーズ オードトワレ■男性におすすめTOP1クリード オードパルファム シルバー マウンテン ウォーターTOP2アニック グタール オーダドリアン オードトワレTOP3メゾン フランシス クルジャン アクア ユニヴェルサリス オードトワレなお、「カフェ デ パルファム」では、一般からも香り初めにオススメなフレグランスを募集中。期間は12月25日から1月7日までとなっており、この結果によって最終的なランキングが決定ことになる。
2014年12月26日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週金曜日は、代官山蔦屋書店(東京都渋谷区猿楽町17-5)が2014年発行の書籍から、最もオススメしたい一冊を紹介します。■「The Architecture of the Book 『XXL』」イルマ・ブームオランダを拠点に活動するイルマ・ブーム(Irma Boom)はブックデザインに特化した稀有なデザイナー。ニューヨークタイムズ紙に「現代最高のブックデザイナー」と評されるほど世界的な評価を得ている。彼女が手がけた書籍は、印刷や製本、紙質など、狂気的なまでのこだわりで作られており、ニューヨークMoMAやパリのポンピドゥセンター、アムステルダム大学のパーマネントコレクションに認定されている。本書は1986年から2013年までの彼女の全仕事を、800ページのボリューム、横360mm×縦475mmという大判サイズで網羅。2010年には同内容の小サイズ版が出版されており、今回はそれのXXL版にあたる。序文と表紙の「BOOM」のロゴは彼女と旧知の仲であるレム・コールハースが執筆した。代官山蔦屋書店で扱う数あるビジュアルデザイン書の中でも最高額となる本書。「本」としては常識を覆す価格だが、これが「アート作品」と考えれば安いもの。イルマが手がけた書籍は美術館に収蔵されているものも多く、本書もその中に入ることは間違いない。150部限定、アートピースという事を踏まえて今後、価格高騰が予想されるため、将来の財産として先行投資におすすめの1冊。【書籍情報】著者:The Architecture of the Book 『XXL』出版社:Lecturis言語:英語ソフトカバー/800ページ/360×475mm発刊:2014年価格:29万5,650円
2014年12月26日伊勢丹新宿店本館5階アートギャラリーでは、2015年1月2日から6日まで「中原亜梨沙・宝居智子 華やぎの色 日本画二人展」を開催する。また、同会場では「浅香弘能の彫刻展 -華BUKIMON- 」も行われる他、同館6階催物場では若手アーティストによる作品展(5日まで)も開催。同店では正月、新春にふさわしいアート作品を随所でフォーカスする。中原亜梨沙と宝居智子による日本画展は、同年齢の2人が新春をイメージした華やかで麗しい作品を制作、両名とも約10点ずつ新作を発表する。中原が描く作品『はじまりの朝』(23×27.3cm/17万円)は、雲肌麻紙(くもはだまし)という福井県越前市で生産される和紙に、岩絵具や水干絵具などで描き、華やかな和装ながらも、凛とした眼差しの女性の顔が描かれる。この他、正面を見つめた女性の目元が美しい印象の『とばり』(3号サイズ/12万円)も販売。中原は1984年生まれで、東京藝術大学大学院修了後、三菱アートゲートプログラムに入選。現在は生活の友社の『アートコレクターズ(ART collectors’)』(2014年4月号)や『美術の窓』(2013年6月号)の表紙などを手掛けた。宝居が描く作品『扇面紅白梅図』(38×45.5cm/18万円)は、雲肌麻紙に金箔や金泥、白金泥なども画材に取り入れ、琳派(りんぱ)の要素も感じられる華やかな紅白梅図だ。『牡丹の乙女』(3号サイズ/10万円)は、絹本(けんぽん)着色という絹に色彩をつけて描く技法で女性の横顔を描いた。宝居も1984年生まれで、女子美術大学卒業後、2011年には第22回 臥龍桜日本画大賞展に桜入選。現在は日本の美しさをテーマに美人画や動植物を中心に作品を制作している。両氏は、1月2日から4日まで、各日11時から17時まで来場する。また、同会場で開催される浅香弘能の彫刻展では、刀や手裏剣などの古武器が大理石や御影石で制作され、素材特有の質感に加え、細部にまで施される彫りなどを表現。同氏のモダンで斬新な和の世界を見ることができる。会場では、黒御影石や白大理石を始め、プラチナ箔まで施される薙刀(なぎなた)の「華BUKIMON -昇炎龍- 」(230×45×125cm/220万円)、太刀(105×15×27cm/88万円)や小刀(70×15×25cm/68万円)まで販売される。同館6階催物場では「アートのチカラ -若手アーティストのWA- 」と題し、現役美大生から現在活躍中の作家まで、次世代アーティスト90名の絵画や立体作品、約400点を一堂に紹介するイベントが行われる。同イベントでは、新年の干支“未(ひつじ)”と“縁起”をテーマに、参加アーティスト全員が1人1点ずつ制作した作品と絵馬も紹介。各アーティストの作品を購入した客には、そのアーティストが制作したオリジナル年賀状がプレゼントされる特典もあるという。
2014年12月26日ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)がタバコのセブンスター(SevenStars)とコラボレーションしたキャンペーンを12月から行っている。JTスモーカーズ IDのポイントを貯めて応募することで、ヨウジヤマモトのシルバーアクセサリーブランド「ゴシック ヨウジヤマモト(GOTHIC YOHJI YAMAMOTO)」別注のアイテムが抽選でプレゼントされる。アイテムはAコース・シルバーネックレス(15ポイント、70名)、Bコース・ZIPPOライター(2ポイント、400名)の二つ。どれもブランドネームとアイコン、七つの星が渋いシルバーボディに刻印されたクールなデザインだ。応募はセブンスター上蓋裏のQRコードから。満20歳以上、日本国内居住者が対象。2015年3月31日まで行っている。禁煙の風潮の中、タバコを好むデザイナー・山本耀司らしい反骨精神あふれる取り組みだ。
2014年12月26日菓子メーカーの「meiji」とアクセサリーブランド「キューポット(Q-pot.)」の甘~いコラボレーションが実現。「明治ミルクチョコレート スティックパック」(参考小売価格115円)のコラボレーションパッケージを1月6日に発売する(※一部店舗では販売中)。本コラボレーションは、“One Piece For World Peace.”をテーマに、明治の「チョコレートで応援しますプロジェクト」に、キューポットの「Q-pot.とろ~りリボン・プロジェクト」が賛同する形で企画されたもの。明治のスティックパックチョコレートは、一口サイズに個包装された箱入りのミルクチョコレート。今回キューポットがこの人気定番商品のパッケージに施したデザインは3種類。チョコレートをブロック状に並べたクラシックなバージョン、チョコレートブラウン×ホワイトのストライプがポップなバージョン、そして小さなホイップのモチーフを散らしたエレガントなバージョンだ。いずれも、明治ミルクチョコレートがとろりと流れ落ちるスイートな“ミルチ”が描かれている。これら商品の売上の一部が、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の公式支援窓口である国連UNHCR協会を通じて、「アフリカの難民の子どもたちの栄養改善プログラム」に寄付される。また、本コラボレーションを記念したウェブキャンペーンも実施。ウェブサイト()から応募すると、チェーン付きの明治ミルクチョコレートスティックパック専用ケース「Q-pot. デザイン meiji ミルクチョコレートスティックパックケース」(カラーはブラウン、ゴールド、ピンク)が毎月30名に、更に応募者の中から抽選で10名に「meiji×Q-pot. ダブルネームチョコレートネックレス」がプレゼントされる。応募期間は2015年1月6日から2月27日まで。
2014年12月26日「コーチ(COACH)」は12月26日、数量限定コレクション「C.O.A.C.H.」を発売する。このコレクションはニューヨークと行楽地コニーアイランドの、二つの街に輝くネオンにインスピレーションを受けたもの。そこに、コーチの伝統を象徴するサドルカラーレザーが組み合わされて誕生した。ラバーコーティングされたバブルドハードウエア、バイン ディング、トリミングなどがネオンカラーに染まり、バッグやアクセサリーを美しく彩る。また、コーチ史上初となる自転車も登場する。尚、同コレクションの名前は「Cult of the Outrageous Atomic Carriage House」(偉大な小さな馬車への崇拝の意味)の頭文字に由来。全国のコーチの主要店舗と公式サイトで販売する。コレクションの発表に合わせて、公式サイトではイメージビデオも公開。BGMは若手アーティストを支援する「コーチ・バックステージ」プロジェクトにも参加した、ゾーイ・クラヴィッツ(Zoe Kravitz)率いるバンド「ローラウルフ(Laura Wolf)」が担当。エレクトリックかつポップな楽曲「Calm Down」が、コレクションのコンセプトとのハーモニーを奏でる。更に1月2日、公式iPhoneアプリでC.O.A.C.H.にちなんだコンテンツを公開。コレクションを購入出来る他、ネオンカラーのアイテムを使ったパズルゲームや写真をネオン仕様に加工するフォトフィルター、ネオンサインで写真をデコレーションできる3Dネオンステッカーなどが用意され、ゲームのスコアや写真をSNSに投稿することも出来る。
2014年12月26日KDDIが、オープンなモバイルプラットフォーム「ファイヤーフォックス(Firefox OS)」を採用した日本初のスマートフォン「Fx0」を発表した。Fx0はそのオープン性を表現した、スケルトンボディが特徴。デザインを手掛けたのは、今回がauとの3回目のコラボレーションとなる吉岡徳仁。au design project「MEDIA SKIN」、iida「X-RAY」に次ぐモデルとなった今作は、メカの機能美が内側から放たれる、未来感のあるデザイン(吉岡)となった。ホームボタンにファイヤーフォックスのロゴを配置するなど、一目見ただけでその独自性が感じられる。
2014年12月25日2015年1月30日から代官山「ギャラリー スピーク フォー(GALLERY SPEAK FOR)」で、イラストレーター ヒラノトシユキの個展「once upon a time」が開催される。2月11日まで。本展では、「昔々…」を意味するタイトルで、ヒラノの創作の歩みと、新しく始まりそうな表現活動を示唆。新作を中心にアーカイブから自薦するアクリル画、ドローイング、最近手掛け始めた立体的な奥行きのある絵のシリーズなど、約50点を展示・販売する。また本展のために制作されたオリジナル作品集、手ぬぐいなどの雑貨、関連商品も合わせて紹介・販売。1月30日18時半から19時まで、本人によるギャラリートークを開催。ヒラノトシユキは1984年生まれ。学生時代から各種のコンペに入賞。2009年以降、井上ひさし、池澤夏樹などの本の装画、『ウオモ(UOMO)』などの雑誌・広告のイラストレーションを幅広く手掛け、高く評価されている。【イベント情報】once upon a time会場:ギャラリー スピーク フォー住所:東京都渋谷区猿楽町28-2スピークフォー2階会期:2015年1月30日から2月11日時間:11:00から19:00(最終日は18:00まで)休廊日:木曜日、12月28日から1月5日
2014年12月25日デザイナー・井本雅子手掛ける「ルール ロジェット(leur logette)」はフランスのファブリックメーカー、マリア・ケント社とコラボレーションしたポップアップショップを伊勢丹新宿店にオープンする。期間は2015年2月4日から10日まで。ルール ロジェットの特徴は、時にはデザイナーが糸から選定するなど、国内外から厳したファブリックを用いたフェミニンなアイテム達。15SSシーズンは“ Time tested Hi-couture Hi-standard - 時間が経過しても、色あせない、愛され続ける服”をコンセプトにコレクションを展開する。ミリタリー、デニム、ボーダーなどの定番アイテムに、クチュール感のあるテクニックを取り入れた。今回のポップアップショップでは、マリア・ケント社のファブリックを用いた、1点もののコート(8万9,000円から16万5,000円)やTシャツ(1万2,000円)、ジャケット、クラッチバッグを販売。その他、アーカイブファブリックを使用したエコバッグ(2,900円)など、ポップアップショップ限定のアイテムを豊富にラインアップする。会場は伊勢丹新宿店の本館3階、センターパーク/ザ・ステージ#3。2月8日の14時と16時には、東京フィルハーモニー交響楽団を招いてのスペシャルイベントが開催される。
2014年12月25日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「ナディッフ」各店がオススメする書籍をご紹介。今回は東京・恵比寿の本店、ナディッフ アパート(東京都渋谷区恵比寿1-18-4NADiff A/P/A/R/T1階)のスタッフが、2014年発行の書籍から、最も注目すべき1冊をピックアップ!■「dOCUMENTA (13) Materials: 01-10/スペシャル・エディション」大竹伸朗世界のアートファンから注目を集める、アーティスト大竹伸朗。本作はドイツで5年に一度開催される国際展、ドクメンタに出展された彼の作品「MON CHERI: A Self-Portrait as a Scrapped Shed」が完成するまでに撮影された写真・動画などをブック、CD、DVD付きパンフレットでまとめた資料集。上記のほか、大竹の巨大作品「MON CHERI」(2012年)を記録した作品集、実際に作品に使用された木片や屋根スレート、釘など、作品の現物から採用された断片も封入され、印刷物とオブジェが混在する重層的な資料集の形態を成している。限定30部という少部数で製作された本作は、規格や仕様に限界のある大量生産の製品、一般市場の流通品では成し得ない、新しいユニークな本の在り方を示し、今年最も型破りだった本と言える。アルミ製のシルバーボックスに封入された豪華な仕様にも注目だ。【書籍情報】『dOCUMENTA (13) Materials: 01-10』スペシャル・エディション著者:大竹伸朗出版社:edition.nord言語:日本語発刊:2014年価格:36万円内容:「dOCUMENTA (13) Materials: 01-07」ボックスエディション「dOCUMENTA (13) Materials: 08」CDエディション「dOCUMENTA (13) Materials: 09」ブックエディション ハードカバー版「dOCUMENTA (13) Materials: 10」ドキュメントエディション「MON CHERI」作品部分 (木片、スレート)、 コラージュ素材セット、貼り込み済み素材シート、作家手染めの布、アルミ製化粧函入り
2014年12月25日東京藝術大学大学美術館、及び名古屋ボストン美術館は展覧会「ボストン美術館×東京藝術大学 ダブル・インパクト 明治ニッポンの美」を開催する。期間は東京展が4月4日から5月17日まで、名古屋展が6月6日から8月30日まで。この展覧会は19世紀の開国にともなう、日本と西洋のアートにおける影響を再確認しようというもの。ボストン美術館と東京芸術大学のコレクションから、当時の絵画や工芸、写真など約150点が出展される。会場は「不思議の國JAPAN」など全6章から構成され、それぞれのテーマに合わせた作品が展示される。そのプロローグとなる「黒船が来た!」では、開港間もない横浜の外国人居留地を描いた浮世絵など、激動の時代とそこに過ごす人々を描いた作品を紹介。他にも、生麦事件の現場写真など、外国人の視点から見た日本を追体験出来るような作品も集められた。その他、「文明、開化せよ」では錦絵に描かれた洋装、蒸気機関車、鉄橋など、西洋と東洋の光景が入り混じった日本の姿にフォーカス。「西洋美術の手習いたち」では西洋画の技法を取り入れた絵師達の、「日本美術の創造」ではそれに反発して伝統美術を見直そうとした作品が展示される。その一つ、橋本雅邦による「雪景色山水図」は、伝統的な山水画に西洋画の表現を取り入れたもので、今回が初めての公開となった。そして、こうした時代のうねりは日本を帝国主義へと歩ませ、最終章「近代國家として」へと続いていく。この時代には、ナショナリズムの台頭を表すような、日本神話や戦争を主題とした歴史画や彫刻が数多く登場しており、一方で画壇では伝統回帰と西洋志向が対立。その中にも、互いの影響を感じさせる作品が数多く出展されている。【イベント情報】ボストン美術館×東京藝術大学 ダブル・インパクト 明治ニッポンの美東京展会場:東京藝術大学大学美術館住所:東京都台東区上野公園12-8会期:4月4日から5月17日時間:10:00から17:00(入館は閉館の30分前まで)料金:一般1,500円高・大学生1,000円休館日:月曜日(4月6日と5月4日は開館)名古屋展会場:名古屋ボストン美術館住所:愛知県名古屋市中区金山町1-1-1 金山南ビル会期:6月6日から8月30日時間:10:00から19:00(土・日・祝・休日は17:00まで、入館は閉館の30分前まで)料金:一般1,300円高・大学生900円休館日:月曜日(祝・休日の場合は翌日)
2014年12月25日「ロンシャン(LONGCHAMP)」は、15SS広告キャンペーンビジュアルを発表した。15SS広告キャンペーンモデルに選ばれたのは、今回が3回目の起用となるアレクサ・チャン。ブランドフィロソフィーでもある“クリエーティブムーブメント”をコンセプトに、ミニサイズの「ル・プリアージュ エリタージュ」など、今シーズンのアイコンバッグを携える。キャンペーンビジュアルは南フランス・マルセイユのアートセンター「MAMO」で撮影された。この日のために屋上部分が初めて解放され、コンセプチュアルアーティストのダニエル・ビュランが手掛けた作品を配置。その中で、ロンシャン15SSコレクションにおけるグラフィカルなムード、カラーリングが、メゾンのオプティミスティックな雰囲気を解き放っている。ショートムービーは2月9日にオンラインにて配信予定。これに先駆けてメイキングムービーがYouTubeで公開されている。サウンドトラックには、ジャングルの「Busy earnin」が使用されている。
2014年12月25日「ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)」は、ミラノ万博開催前日の2015年4月30日に、ブランド40周年を記念したイベントを開催する。今回のミラノ万博で、ジョルジオ・アルマーニはスペシャルアンバサダーに任命された。会場では大規模なファッションショーが催される他、ファッションと文化による複合施設「アルマーニ/サイロ」をオープンする。アルマーニ/サイロでは、ブランドのデジタルアーカイブが数多く出品される。それらはコレクションを出発点に、アルマーニのファッション、コスチューム、ビジョンを辿るような内容になるという。長年培われた技術と未来への創造性を知り、ファッショナブルなイマジネーションを働かせる場として機能することになるだろう。
2014年12月25日「ロベルト カヴァリ(Roberto Cavalli )」は、15SS広告キャンペーンにアメリカのラッパー、ニッキー・ミナージュ(Nicki Minaj)を初めて起用した。撮影はフランチェスコ・カロッツィーニ(Francesco Carrozzini)。ビジュアルは、ニッキー・ミナージュのトライバルなダンスが美しいドレスを引き立たせる仕上がりとなった。ファイヤーオレンジ、ブルー、サフランイエロー、グリーンのカラーが誘惑的な夏のエネルギー溢れるダンスを映し出し、強いセンシュアリティーがアニマルやフローラルプリントが施されたシルクジョーゼットのドレスを揺らす。ブランドの魅惑的でセクシーな強い女性像を表現。また、彼女の代表曲「アナコンダ(Anaconda)」とロベルト カヴァリのアイコンモチーフ・スネークがリンクする。「ニッキーはブランドのモダンフェミニティを具現化している存在。自分自身のカーヴィーなシルエットを露出することを恐れない、そんなセクシーな女性を表現したい」とカヴァリは話している。
2014年12月25日「フォション(FAUCHON)」は「エクレール ボンヌシヤンス!」(600円)を期間限定で発売する。今回発売される招き猫をモチーフとしたエクレアは、口当たりがまろやかなクリームに、ホワイトガナッシュのフレーバーを加えたもの。猫のイラストとともに、フランス語で“幸運を!”を意味する「Bonne Chance!」の文字が書かれ、受験シーズンや新年のお祝いに向けたギフトにぴったりのアイテムとなっている。販売期間は12月26日から2015年1月31日まで。新宿高島屋店、日本橋高島屋店、横浜高島屋店での取り扱いとなる。
2014年12月25日英国内に16店舗、日本国内に5店舗と積極的な直営出店で、ファンを拡大する「プリティーグリーン(PRETTY GREEN)」。1月にはロンドン・メンズ・ファッションウィークで3回目となるプライベートショー、続くピッティ・ウオモにも初参加を予定しており、元オアシス、リアム・ギャラガーのブランドというイメージから、グローバルブランドとしてメンズマーケットで急成長を果たしている。3年前から同ブランドのデニムラインのデザインを担当し、14SSシーズンから全体のデザインを手掛けるようになったパット・サルター(Pat Salter)は、英国ファッションのリアルな現場で経験を積んだ。パターンカッターとしての職人として腕を磨き、テッド・ベイカーでガーメントテクノロジストとして13年経験を積み、テキスタイルに関して造詣も深い。アートスクール出身のジェンダーレスなファッションを志向する若手モードクリエーター達とは一線を画す職人らしさが語り口ににじむ。リアムが認めた“ブリット”デザイナーに来日の合間を縫って話を聞いた。――リアムと服の話をしはじめると終わらないとか?そう、2人とも本当に洋服オタクだからね。リアムが日本で洋服を沢山買っていくことはよく知られているようだけれど、2人ともショッピングが好きで、このステッチはいつの時代のどこのミリタリーのビンテージで、このポケットはいつ頃のデザインで、とか止まらない。それと2人とも日本のメンズブランドが大好きなんだ。ハンドワークなど細かなところが信じられないくらいに細やかで、精密な仕事がされていてすべてが好きだと言える。服に対してその情熱が伝わってくる。日本ローンチ以降、特に14AWから本格的に日本生産も進めていて、一部商品はUKの直営店舗でも限定販売したら、そのクオリティーの高さがとっても好評だったんだ。今後も積極的に日本生産を取り入れて行きたいと考えているんだ。――日本人の着こなしのスタイルに関してはどう思いますか?本当に“クール”だと思う。日本はあらゆるスタイルが、認められているのがすごい。ミックスの仕方がクールなんだ。この間、新宿でカウボーイブーツにショートパンツの男性が普通に歩いていて驚いた。他の都市ではあり得ない光景だった。でも、東京で見るとそれもアリかな?と思えてしまうんだ。ロンドンは色や着こなしに対しては保守的だからね。――日本で好きなブランドは?ホワイトマウンテニアリングやビズビム、エンジニアードガーメンツ、オムニゴッドなど挙げれば、キリが無い。日本のブランドが提案する“ウォッシュドカジュアル”が、自分自身が好きなメンズのスタイリングに非常に近い。でも勿論、ポール・スミスやアレキサンダー・マックイーン、クリストファー・ベイリー、バーバリーなどのイギリスブランドも好きなんだよ。――いつデザイナーになろうと思ったのですか?はっきり覚えていないんだけれど、母親はずっとデザイナーになりたいって言っていたと言うんだ。ただ自分がデザインの仕事をするようになって、パターンカッターという仕事が大好きだと言うことに気が付いた。働き始めた頃にクラブなどで夜に遊びに行くようになって生地をカットしてシャツを自分で作るということが楽しくて仕方なかった。当時はオアシスよりもハウスミュージックを聞いていたけど。――あなたがブランド全体をデザインするようになって3シーズンが経過しましたが、自分自身ではブランドに対して何か大きな変革を目指したのですか?特に大きな変革を目指したわけではないけれど、プリティーグリーンは常に変化していなければならないと思っている。ブランド設立6年目を迎えたけれど、カジュアルなレーベルとショーで発表するブラックレーベルにラインを分けて発表するようになった。リアム・ギャラガーはブランドの創設者で現在もすべてのアイテムのチェックしており、ブランドと切っても切れない関係ではあるけれど、今後はプリティーグリーンの店に来てくれた人々が、ここにリアムがかかわっている商品があるという程度に、ブランド自身が成長していかなればならないと思っている。■ピンクフロイドファン垂涎の15SSコレクション――毎シーズンのテーマの決定もリアムと2人で行うのですか?シーズンごとのブランドのテーマに関してはリアムと2人で決めている。テーマが決まったら、膨大な資料を集めて、彼と細かくディスカッションして商品に落とし込む。15SSのテーマは「ザ・プロダクション」なんだけれど、ショーを行った「ギブソンギタースタジオ」はアビーロードに実在したレコーディングスタジオなんだ。周辺にはEMIのスタジオなどもあって、当時のスタジオマンはみんな白のカフスのシャツで3ピースのスーツスタイルでスタジオワークしていたんだ。1960年代初頭はミュージシャンも勿論お洒落だったんだけど、プロデューサーやスタジオマンはラボコート(白衣)か、厳格にロンドンの上質なテーラーリングなスーツを着ていた。ビートルズが現れ、ローリングストーンズやピンクフロイド、キンクス、フーなどが登場して60年代後半からスタジオで働く連中のスタイルは変化し、フィル・スペクターやジョージ・マーティン、ブライアン・ウィルソンなどのプロデューサーが、スタジオを舞台に音楽の“プロダクション”の精神そのものを変えて行った。今シーズンのプリティーグリーンは、その当時のスタジオの時代背景、裏方スタッフのファッションの変化をテーマにコレクションを構成した。――具体的にそういったテーマ自体はどういうディテールで表現されているのですか?僕達はビートルズが登場した時代というよりは、それよりもう少し後の時代に興味があった。特にピンクフロイドが『狂気』をこのスタジオでレコーディングした事実を知って驚いた。今回使用したファブリックにはこのピンクフロイドのジャケットデザインをしたストーム・ソーガソンの原画のプリントファブリックがリバティ社に残っていて、今回のコレクションにはそのアーカイブを使っている。豚が飛んでいる『アニマルズ』にインスパイアされたシャツもコレクションに加えた。スーツではモッズフィーリングのポケットフラップやラペルやステッチに当時のディテールを配している。リアムが所有しているビンテージのレザーパーカーなどからインスパイアされたアイテムなども発表している――東京で見て驚いたというショートパンツにカウボーイブーツのようなスタイルを今後、プリティーグリーンが発表する可能性はあるのでしょうか?リアムが着たいと思えばね(笑)。ただ、プリティーグリーンは英国ブランドとうコアな部分は変えないけれど、ロンドンが世界に発信したビートルズやストーンズやキンクスのようなロックを代表するスタイル、モッズやパンクといった新しいカルチャーは大切にしたい。そういう点では東京のような最先端のミックスカルチャーを上手く取り入れて発信できればと思っているよ。
2014年12月24日伊勢丹新宿店は、1月2日からの新春企画「伊勢丹新春祭」のキャンペーンビジュアルに花札や漫画『ベルサイユのばら』(池田理代子作)のキャラクターを起用し、同企画のテーマである「愛でたい日本」をアピールする。1月6日まで。ショーウインドーでの披露は1月20日まで。「愛でたい日本」とは、正月文化の中に潜む“日本人の精神性や幸福感”を “愛でる”つまり、大切にしたいという意味を、正月の“目出たい”に掛け、未来に向けた日本文化の新しい継承のスタイルを探るというもの。同店は新春祭において、今や日本を代表する文化となった“漫画”と、日本の四季の花鳥風月を題材にした遊びである“花札”を掛け合わせ、正月文化に込められてきた“1年の招福の願い”を新しいアミューズメントに仕立てた。今回、漫画には長年にわたり多くの読者に親しまれている『ベルサイユのばら』を採用、同漫画の12人の登場人物と、美や健康、成功、恋愛成就などの12種類の願い、さらに花札の12ヶ月を関連づけ、同店オリジナルの“ご利益花札”を12種類創作した。例えば、キャラクターのオスカルが描かれた“牡丹に蝶”の花札には“身共に気高く美しくありますように”という願いが込められている。また、マリー・アントワネットが描かれた“桜”の花札には、“美とファッションセンスに恵まれますように”、ナポレオンが描かれた“菖蒲に八橋”の花札には、“勝利と成功により未来が開けますように”と続く。これら12種類の花札は、同店ショーウインドーやデジタルサイネージ(電子看板)にもディスプレイされる予定。同店担当者は「来店されたお客様には、七福神めぐりのように12枚の『ベルばら花札』を巡っていただき、様々な“ご利益”でハッピーな1年のスタートを切って欲しい」とコメントする。
2014年12月24日六本木の「IMA gallery」は6人の若手写真家による展覧会「LUMIX MEETS JAPANESE PHOTOGRAPHERS #2」を開催する。期間は2015年1月21日から29日まで。この展覧会はパナソニックによる若手写真家を支援する活動の一環として行われるもので、14年11月にパリで開催されて好評を博した。その出展作家の1人、水谷吉法は前回の展覧会にも参加しており、その後に世界最大の写真の祭典と言われる「PARIS PHOTO」で作品を発表するなど、世界中で高い評価を受けている。その他、佐久間里美と山本渉は、パナソニックのデジタル一眼レフ「LUMIX GH4」による撮り下ろしの新作を発表。Kosuke、加納俊介、山崎雄策の3人は、それぞれの代表作を出展する。【イベント情報】LUMIX MEETS JAPANESE PHOTOGRAPHERS #2会場:IMA gallery住所:東京都港区六本木5-17-1 AXISビル3階IMA CONCEPT STORE内会期:1月21日から1月29日時間:11:00から22:00入場無料
2014年12月24日東京・虎ノ門、Andazホテルのアンダーズ タヴァンから、漆黒の空と東京の夜景を見ている。甘苦く冷たいジンが口の中に広がる。めまぐるしく過ぎる日々のなかで漠然と募る焦りを窓の景色に問い掛けていた。空回りし始めた時間の速度を少しやわらげるために、今夜はこの51階に来た。目の前に景色として現れた東京は、地上にいるときより数段優しい。色とりどりの光をやわらかく包み込み、静けさに変える冬の空を見ていると、不安は遠のき、時間がまた少しずつ私のもとに戻ってくるように感じた。東京の夜空を離れ、地上に戻ろうとオフィスとは逆のエントランスを出ると、オーバル広場の巨大な彫刻が私を待っていた。スペインを代表するアーティスト ジャウメ・プレンサの彫刻「ルーツ」。日本語、中国語、アラビア語、ヘブライ語、ラテン語、ギリシャ語、 ヒンディー語、ロシア語の八つの言語が、膝を抱えて座る巨大な人型の像となって白く浮かび上がる。遠い昔から意思の疎通や記録という、個人を超え、時間を超えるコミュニケーションのために生まれ、培われてきた言葉。言葉で形作られた人型の模型は、上も下も向かず、ただまっすぐ前を向いて座っている。人類が受け継いできたものを無言でまとい、何を思うのか。今日、テクノロジーに乗り、手のひらから一瞬で地球の反対側にまで運ばれていく言葉を、私たちは毎日発信し、受け取っている。この彫刻が無言で語るように、人類が受け継いできた「言葉」は、遠い昔から伝えるために生まれ、理解することを目的に培われてきたはずだ。これからも、私は惜しみなく言葉を発しつづける。受けとりつづける。知ろうとしたこと、寄り添ったこと、戦ったこと、分かり合おうとしたこと。かけ合った言葉が、いつかのあなたに、互いの未来に着地すればいい。そう信じて。【イベント情報】TORANOMON HILLS WINTER 2014期間:2015年2月15日まで内容:Toranomon White Forest(2階アトリウム)、虎ノ門ヒルズパブリックアート ジャウメ・プレンサ「ルーツ」設置(オーバル広場) 他
2014年12月24日オルセン姉妹手掛ける「ザ ロウ(THE ROW)」は2月18日、伊勢丹新宿店本館3階に新店舗をオープンする。伊勢丹新宿店ではショップ限定のアイテムに加え、「エッセンシャル(Essentials)」ラインが展開される。このラインは現代女性のワードローブに不可欠なジャケット(16万8,000円など)、シャツ(17万2,000円など)、パンツ(8万3,000円など)、スカートなどを、シーズンレスに提供。そのミニマルなスタイルが特徴だ。
2014年12月24日ファッション広告初出演となるジュリア・ロバーツのキャンペーンビジュアルを公開した「ジバンシィ(GIVENCHY)」だが、定番のジバンシィギャングを採用したビジュアルも新たに発表した。モデルのイマン・ハマム、ミカエラ・アルカニャラズ、ステラ・ルチア、アレッシオ・ポッツィがアメリカンバイカーのようにロサンゼルスの森林でバイクと佇む。リカルド・ティッシクリエーティブディレクションの下、パワフル、センシュアルで自信に溢れた男女のジバンシィビジュアルが生み出された。撮影はマート&マーカス(Mert and Marcus)が担当した。
2014年12月24日