FASHION HEADLINEがお届けする新着記事一覧 (827/858)
「カルティエ(CARTIER)」は、ショートムービー「シェイプ ユア タイム(Shape Your Time)」の公開を開始した。手掛けたのは、2012年に世界で1億6,000万人以上が視聴したショートムービー「オディセ ドゥ カルティエ」を手掛けたフランス人監督ブルーノ・アヴェイラン。起業家、クリエーターなど果てなき挑戦を続ける男性達に捧げるメッセージを込めた。90秒の映像には黎明期の発明から今日の現行モデル、未来のウォッチメイキングを予感させるコンセプトウォッチまでが映し出される。カルティエは、1904年に飛行中も時間が読み取れるように考案された初の男性用腕時計・サントス ウォッチ、12年に針が宙に浮いているように見えるミステリークロックの初代モデル、17年に初期の戦車にインスピレーションを得て描き出されたタンク ウォッチなどを発表し、現在では30種以上のマニュファクチュール ムーブメントを擁する。
2014年10月02日ファッションブランド「ナチュラル ビューティー ベーシック(NATURAL BEAUTY BASIC)」(以下NBB)がニットのキャンペーン「knit,knit,knit.」を全国の店舗で実施している。元々ニットを得意としていた同ブランド。同キャンペーンでは「ニットを、もっと自由に。ニットと、もっと遊ぶ。」をコンセプトに、更に品ぞろえを強化。店内では、定番のベーシックなデザインから、ボーダー柄やレオパード柄などトレンドを採り入れたものまで、素材や丈感、釦などディテールにもこだわったニットをカラーバリエーション豊かに取りそろえ、ニットが主役のファッションを提案している。商品は、6色展開の「イタリーウール ベーシックニット カーディガン」(4,400円)、「ハトメ釦ニット」(5,600円)や、4色展開の「イタリーラムナイロンニット」(6,000円)、「クロップトフィッシャーマンニット」(5,600円)など全12型をラインアップ。更に、雑誌『VERY』とコラボした「NATURAL BEAUTY BASIC×チームVERY バイカラーボートネックニット」(5,600円)が2色展開で7日から、『BAILA』で活躍するスタイリストの辻直子とコラボレーションした「NATURAL BEAUTY BASIC×BAILAスタイリスト辻直子さん 片畦編みVネックニット」(5,800円)が4色展開で11日から販売される。また期間中は特設ウェブサイトにて、13のコーディネートを紹介するムービーやカタログが閲覧出来る他、雑誌とのコラボレーションニットコンテンツも展開。NBB公式インスタグラム、フェイスブックでは、ニットスナップを毎日配信しているので、秋のおしゃれのヒントを探しに、ぜひ訪れたい。詳細は、「knit,knit,knit.」キャンペーンサイト()からも確認可能。
2014年10月02日「クロエ(Chloe)」は9月29日、15SSコレクションを発表した。テーマはモダンフォークロア。クリエーティブディレクターのクレア・ワイト・ケラーはアクティブかつボーイッシュな女性像を描いた。白のレースドレスからスタート。よく見ると孔雀が胸元で向かい合っている。胸の開きのカッティングバリエーションも今季の特徴。デニムのセットアップやインディゴで染めたスウェット地のポンチョやイージーパンツはルーズでボーイッシュな雰囲気。厚めの紡毛生地のジャケットは大きなラペルが珍しい。同素材で作られたノースリーブワンピースはワイドな襟が70年代の雰囲気だ。一方ギャザーを存分に寄せ、ふんだんに布を用いたシルクシフォンのドレスシリーズやポンチョはフェミニンに優美に揺れる。スエードのブルゾン、フォークロアな白と茶のジャカードドレスと相まってヒッピーテイストを醸す。カラーパレットは白、ピンク、ベージュ、ミントなどパウダーカラーにマスタードや茶を差し色に用いて引き締めた。足下の編み上げサンダルがスタイリングにスパイスを利かせている。
2014年10月02日「ロエベ(LOEWE)」は、10月8日から14日まで伊勢丹新宿店本館1階のザ・ステージで開催されるイベントで、新作「メカノ カプセル コレクション」を先行発売する。手掛けたのは、新クリエイティブ ディレクターのジョナサン・アンダーソン。洗練されたフォルムと多彩なパーツで世界中に多くのファンを持つ組み立てオモチャ「メカノ(MECCANO)(R)」にインスパイアされた、多彩なカラーパレットがラインアップ。7月に発売され好評を博している「フラメンコ ノット」「アマソナ75」そして「ショッパーバッグ」の新色が登場する。1975年に発表されたオリジナルの「アマソナ」の台形シルエットがベースとなった「アマソナ75 ラージ」(36万円)は、少し丸みを帯びた柔らかいフォルムながらも高い収納力と機能性を兼備。カーフ製でカラーは鮮やかなイエロー。アマソナ75にはコンパクトで機能的なスモールサイズも登場する。オーバーサイズのノットが特徴の「フラメンコ ノット」にはカーフ製レッドの「フラメンコ ノット スモール」(24万4,000円)が登場。ドローストリングスを絞れば巾着風、緩めるとスクエアのフォルムに。ショルダーストラップの長さは調節可能で斜め掛けにも対応する。
2014年10月02日東京・渋谷のセレクトショップ「キャンディー(CANDY)」「シスター(Sister)」を運営するフェイクトーキョー(FAKE TOKYO)が、新事業としてライフスタイル提案型ショップ「フェイク ファニチャー バイ フェイク トーキョー(FAKE FURNITURE by FAKE TOKYO)」を9月26日にオープンした。住所は東京都目黒区目黒4-26-5。インテリアショップがひしめき合う目黒通りに位置する同ショップ。この地を選んだことについてPRは「アンティーク家具を扱うショップと、大手が経営するインテリアショップの中間となる、この土地にないショップを目指した」と話す。ターゲットは20代から30代。植物のグリーンとウッディーな内装は、リラックスした雰囲気が漂い友人宅に招かれたような空間となっている。しかし、「ファッションようにスタイリングを楽しむ感覚で、他店には無い、訪れる度に新しさを感じられるショップにしていきたい」との思惑のもと、FAKE TOKYOがこれまで行ってきた、若手のクリエーターをフィーチャーするというスタイルは崩さない。また、今後はアーティストを呼んでの企画展なども予定しているそう。取り扱いは、国内外からセレクトしたインテリアや雑貨、植物をセレクト。海外からは「ディヴィドディヴィド(DAVID DAVID)」「セレッティ(SELETTI)」「コモングッド(COMMON GOOD)」「イーリーキシモト(ELEY KISHIMOTO)」や、国内からは「ラ メゾン ド サボン ドゥ マルセイユ(La Maison du Savon de Marseille)」「メタルシステム(METALSISTEM)」や「セカンドラボ(SECOND LAB.)」などが展開する雑貨、独自でセレクトしたヴィンテージ品、それらをリメイクした商品などに加え、オーストラリアのファッションブランド「パム(P・A・M)」とカリモク」とコラボレーションしたチェアなどもラインアップ。オンラインショップは10月上旬オープン予定で、現在は「フェイク ファニチャー バイ フェイク トーキョー」のinstagram公式アカウントにて最新情報を配信中。
2014年10月02日「アンリアレイジ(ANREALAGE)」は、パリファッションウィーク中の9月22日から10月2日まで、パリ3区にあるレクレルール・セヴィニ店で展覧会「ANREALAGE EXHIBITION “A REAL UN REAL AGE”」を開催した。店に入ってすぐのスペースと奥の広いスペースに、アンリアレイジのアーカイブコレクションを展示。森永が自ら服を縫っていた、初期の頃に製作されたパッチワークの作品や、13-14AWに発表され話題になった光で色が変わるドレスが並ぶ。店内の壁に無数に設置されたモニターには、過去のコレクションの映像が映し出され、レクレルールがアンリアレイジの世界観に染まった。24日にはレセプションが開かれ、多くの招待客でにぎわった。その中には、前日のショーの評判を聞きつけてやってきたというイエール国際モード・フェスティバルのプレジデントの姿もあった。レクルールのオーナーであり、数々の才能あるクリエーター達を見出してきたアルモン・アデイダ(Armand Hadida)氏は、「ショーは本当に美しくポエティックでもあり、素晴らしかった。彼のクリエーティビティーやオリジナリティーなど、他に類を見ない才能を高く評価している。パリは彼にとってブランドを成長させるのにベストな場所だと思う。一歩一歩、大きく成長する姿を見守って行くのが楽しみだ。レクレルールはロサンゼルスに来月新店をオープンするが、そこでもアンリアレイジを紹介する予定」と話し、新たな才能の今後に期待を寄せている。
2014年10月02日2012年に大ヒットとなった、「ユニクロ(UNIQLO)」と「アンダーカバー」のコラボレーション「UU」が、キッズライン限定で復活する。今回の復活では、「子どもが子どもらしくいられる服、世界中の子どもたちが楽しく着ることのできる服」をテーマに、全14型、38柄で展開。軽くてあたたかなばかりか、肌触りがよく速乾性にもすぐれたフリース素材を活用したアイテムを中心に、部屋着やワンマイルウェアなど、幅広いシーンで活用できるアイテムがそろう。近所への散歩にもジョギングにも活用できるUUプリントフリースパーカ(2,990円)は、UUレギンス(990円)やUUフリースパンツ(1,500円)、UUショートパンツ(1,990円)などのパンツルックと相性抜群。よりシンプルなテイストを好むなら、UUファーリーフリースブルゾン(2,990円)、UUファーリーフリースベスト(1,990円)もイチオシだ。おしゃまな女の子には、スカートやワンピースとも好相性のUUフリースコート(4,990円)もおすすめしたい。コートなんか羽織らずワンピース1枚で元気いっぱいに遊びたいの!という活発な女の子なら、UUフリースワンピース(1,990円)もいいだろう。シティ派ルックが好きな男の子は、UUフリースミリタリーコート(4,990円)なんていかが?クールなファッションが好みなら、UUライダースジャケット(5,990円)も捨てがたい!寒い冬でも屋外スポーツを楽しみたいなら、UUフリースプルパーカ(1,990円)も必須のアイテムだ。また、お部屋の中でパパやママと過ごす時間を満喫したいなら、UUフリースカーディガン(1,990円)がもってこい。いずれのアイテムもデザイン性が高いだけでなく、ポップなカラ―展開やデザインのセンスのよさにも注目してほしい。子どもだからこそ着こなせる楽しいデザインのアイテムは、周囲にも明るい気持ちをもたらしてくれそうだ。
2014年10月01日10月1日、伊勢丹新宿店本館6階ベビー&キッズフロアに、親子で地球環境や各国の文化について知り、考えるきっかけを提案する新ゾーンが誕生した。14日までの期間は「パタゴニア(patagonia)」の商品をフィーチャー。かねてから地球と人に優しい企業として知られる同ブランドが並ぶ一角には「ダウンに使われている羽はどんな動物のものであるか」を示すパネルを展示するなど、子どもたちに、「人間の生活は自然界の恵みによって成り立っている」ことを考えてもらうための工夫が凝らされている。また、10月4日、5日には、ダウンジャケットに使われる羽毛がどこからきたのかをみんなで考えるワークショップも開催される。その他、商品デザインに環境について学んでもらうための工夫を凝らしたのは、フランスのベビーキッズ用品ブランド「コックアンパット(Coq en Pate)」。定番のキリンやライオンなどの動物モチーフアイテムに加え、シロクマやゴリラなどの絶滅危惧種をデザインしたラインを展開する。バッグ(5,900円)、Tシャツ(4,300円)、リュックサック(6,900円)、小銭入れ(2,300円)などのアイテムには、「助けて」のモール信号をデザインするなど、子どもたちに世界の環境について知ってもらうためのユニークな仕掛けが満載だ。人気ブランド「フェールラーベン(FJALL RAVEN)」もまた、絶滅危惧種の北極ギツネをデザインしたカンケンバッグ(7,800円)を展開。ちなみに「カンケン」とは「持ち運ぶ」という意味で、リュックとしてはもちろん、手で持ってもかわいいことから、世界中でヒットしているバッグだ。ライオンやキツネなどの愛らしい動物たちのぬいぐるみが集められた一角にも、粋な仕掛けが施されている。展示されている動物たちの手前に立ち、床にデザインされた動物の足型を踏むと、さまざまな動物の鳴き声が聞こえてくる。同ゾーンでは親子で見る、触れる、聞くなどの体験を通じて、環境や文化について考えるきっかけとなるポップアップやイベントを今後も提案していくという。
2014年10月01日「ラルチザンパフューム(L’Artisan Parfumeur)」は、「ホリデーコレクション2014」を10月29日から発売する。同コレクションはラルチザンと、そのサヴォワールフェール(フランス式ノウハウ)を讃えたもの。“モダンなレース”をコレクションテーマとし、レース芸術への愛を表現した。フランスの芸術とリュクスの象徴ともいえるレースにインスパイアされた、鮮やかな色彩やモチーフが落とし込まれたレザー調のヴァニーケースで登場する。今季初登場となる「エクスプロージョン オブ エモーション ディスカバリーセット」(1万2,000円)は、“感情を香りで表現する”をテーマに6種の香りをラインアップ。ホットミルクとキャラメルの香りに火薬と蘭をアクセントに加えた「アムール ノクターン」。サフランやウィスキー、ローズがムスクやスキンエフェクトと融け合う官能的な「スキン オン スキン」。感情の高まりを誘うメタリックやラム、トフィーアップルとキャンディフロスの甘いグルマンノート「ソート ド ユムール」。芳醇なビオニーとフルーティーなザクロが融合した「オート ヴォルティージュ」。ガーデニアと四川山椒がエレガンスな雰囲気を漂わせる「ラペル トワ」。ジンジャーやサフラン、クミンのスパイシーな香りと、ジュニパーベリーやカルダモンの冷たい香りのコントラスト「オンド ソンシュエル」がセットになっている。「ディスカバリー ギフトセット」(7,000円)は、ブランドにおけるベストセラーのフレグランス4種を集めたもの。ブラックベリーとムスクのフルーティーな甘さが漂うブランドの代表作「ミュール エ ムスク EDT」。女性らしいフローラルな香り「シャッセ オ パピオン EDT」。ラベンダーやオレンジブロッサムが織りなすフローラルなフレグランス「セヴィーヤ ローブ EDP」。月下に咲くチュベルーズをベースとしたミステリアスな香り「ニュイ ド チュベルーズ EDP」をひとまとめに体験できる。「シャッセ オ パピオン ギフトセット」(1万4,000円)は、“香り高いホワイトフローラルに囲まれて、ちょうちょを追いかける昼下がり”をイメージ。フローラルフレグランスの名作「シャッセ オ パピオン」のオードトワレとボディーローションをセットした。「ニュイ ド チュベルーズ ギフトセット」(2万4,000円)は、艶やかなパリの夜を彩る、月下に咲くチュベルーズを称える香り「ニュイ ド チュベルーズ」のセット。オールドパルファンとボディーローションをそろえた。「カリーニャ ギフトセット」(2万4,000円)は、南フランスの四季からインスパイアされた香り「カリーニャ」のセット。ラベンダーやジャスミン、ローズなどを調香した、自然の香り漂うオードパルファンとボディーローションを組み合わせた。
2014年10月01日「アシックス(ASICS)」から、俳優水嶋ヒロがプロデュースした「ライダースダウンジャケット MH」が100着限定で登場。10月2日にアシックスオフィシャルECサイトで販売を開始する。水嶋がアシックスのスポーツアパレルのイメージキャラクターを務めていることをきっかけに、「ファッション性の高いウエアを作りたい」という水嶋とアシックスの思いが合致し、同企画が実現。ファッション感度が高いことで知られる水嶋だが、商品プロデュースを手掛けるのは初の試みとなる。企画、開発から携わり、アシックススポーツ工学研究所を訪れながら何度も試作を重ね、細部にまでこだわった仕様を追求したという。ダウンジャケットには珍しいライダース型をベースに、細身でスタイリッシュなシルエットを採用したのも水嶋独自のアイデアだ。ブラックの本体素材にはほど良く光沢感を持たせた他、軽く、防風性と撥水性に優れているため高い保温性を維持する。また、背中中央、脇下、ひじの内側、裾まわりなど体が屈曲する際に引きつれを起こしやすい部分に伸縮性の高い素材を配すことで、タイトなシルエットでありながら動きやすさも考慮されるなど、スポーツ分野で培ったアシックスならではの機能性も十分に兼ね備えている。価格は4万5,000円、MとLの2サイズで展開。水嶋氏はデザインについて「前と横から見た時のシルエットと素材感に強くこだわることで、重厚かつ色気のある仕上がりになった。ライダースやジャケットの要素をダウンに無理なく落とし込み、ワイルドにも上品にも見せられるよう考えた」と話す。また、「これ1着あれば冬のスタイリングはカッコ良く決まる…そんな使い勝手の良いアイテムになればという願いを込めた。機能性も携えた贅沢なライダースダウンジャケット、ぜひ袖を通してみて欲しい」とコメントしている。購入および商品詳細の確認は、アシックス公式オンラインストア()から。また、水嶋ヒロプロデュース「ライダースダウンジャケット MH」特設サイト()では商品のメイキング映像も配信している。
2014年10月01日「ポール・スミス(Paul Smith)」は、ロックバンド「レッド・ツェッペリン」とのコラボレーションによる限定スカーフを発売する。このコラボレーションは、レッド・ツェッペリンの最新リマスタリング・シリーズの続編発売を記念したもの。6月にスタートした同プロジェクトで既に発売されているアルバム3枚のジャケットビジュアルに加え、計6種類のアートワークを大判スカーフにプリントする。アルバム『レッド・ツェッペリン I』のジャケットで使われた、飛行船ヒンデンブルグ号のモノクロ写真は写真織によって表現。アクセントディテールとして、赤色のフィルクーペを採用した。一方、セカンドアルバムのカラフルなジャケットのデザインにあたっては、クオリティと太さが異なる4種類の糸を使用。サードアルバムのサイケディックなデザインも、ブークとメリウールによって美しい曲線が再現されている。29日に発売されるリマスタリング・シリーズの続編では、ビジュアルをジャカード織で表現する予定。その後に、完全オリジナルデザインによる新作アイテムが登場を控えており、全部で6枚のスカーフが販売される予定だ。スカーフは各デザインにつき、世界50枚の数量限定販売。価格は7万3,000円。10月23日よりポールスミスの公式サイト、またはロンドンのPaul Smith Albemarle Streetで発売される。日本ではPaul Smith SPACEでも発売予定。
2014年10月01日ソウル在住のアーティスト・リギョンの展覧会「『逆転移』リギョン展」が、10月31日より銀座メゾンエルメス フォーラムにて開催される。初期作品より一貫して光をテーマとする制作を行うリギョンは、今回はインスタレーション2作品を展示。2001年制作の「善悪の知恵の木」は、禁断の果実をメタファーに捉え強い光に満ちた部屋で背後の闇や影を消し去る。新作「蛇の口づけ」は不可視そのものを表現することに焦点を当て、フォーラムの空間特有の自然光の移り変わりを元に“太陽の光を描くこと”を目指す。リギョンは1969年韓国・全州生まれ。ソウルを中心に個展を開催し、ドイツやイギリス、日本など世界各国のグループ展にも参加。見えるものと見えないものの関係を再定義する要素として光を用い、視覚への絶対的な信頼関係を揺るがし、見えるものの限界と不完全性を問い掛ける。【イベント情報】「逆転移」リギョン展会場:銀座メゾンエルメス フォーラム住所:東京都中央区銀座5-4-1会期:10月31日から2015年1月7日時間:11:00から20:00(日曜日は19:00まで)休廊日:年末年始入場無料
2014年10月01日9月30日から10月7日までイタリアのレザーブランド、ドローム(DROMe)とツイスティーパラレルユニバース(TWISTY PARALLEL UNIVERSE)が合同でポップアップイベントを 伊勢丹新宿店本館3Fのステージ3にて開催。この「DROMe & TWISTY PARALLEL UNIVERSE LIMITED SHOP at ISETAN Shinjuku SYAGE#3」と題されたイベントは、ドロームにとって日本で初となる期間限定ショップだという。両ブランドともに、ヘッドデザイナーMarianna Rosattiが手がており、ドロームは世界屈指のレザーの生産背景と高い技術を基盤に、ミニマル&コンテンポラリーに表現するイタリアのレザーブランドで、一方のツイスティーパラレルユニバースはアートと写真をテーマに展開している。2ブランドを交差させ、デザイナーのMariannaの世界観をひとつの空間で表現するという意味では、世界初のイベントだ。空間には、Mariannaの敬愛するフラワーアーティスト東信率いる「JARDIN des FLEURS」が手がけている。彼女の世界観の根底にある「ダークファンタジー」を表現したアレンジメントで、『ALICE IN WONDERLAND』の世界を彷彿とさせるような、ファンタジーでありながらもどこかシュールでダークな空間を演出している。イベント期間中の10月4日には、イタリアを拠点に活動するドローイングアーティストGabrielle Rosattiによる、ライブペインティングのパフォーマンスも実施。GabrielleはデザイナーMariannaの弟でもあり、彼女のクリエーションに多大な影響を与えているという。実際にツイスティーパラレルユニバースでは彼のドローイングを使ったテキスタイルを展開している。また今回のイベントを記念した1点ものや限定品の販売も。2007 年「SANTACROCE」デザイナーとして、キャリアをスタート。ウーゴ・カッチ ャトーリと共にヘッドデザイナーとしてプラダ、ニールバレット等との仕事を経験、その後父のFerrero Rosattiと共にDROMeを立ち上げる。写真やフィジカルシアター等から多くのインスピレーションを受け、またイギリス、イタリアの劇団コスチュームを手がける等、アート性の高いコレクションを得意としてい る。ドロームは、イタリアのレザーの革新者としてプラダやニールバレット、ジルサンダーなど世界に名高いメゾンのレザーを一手に引き受け、蓄積された知識や経験に裏付けられた高い技術を持つ創業者Ferrero Rosattiと、アートをこよなく愛するイマジネーションで常にレザ ーの新しい価値を追求するデザイナーMarianna Rosattiにより2009年SSシーズンよりスタートしたファクトリーブランド。イタリア版『VOGUE』や仏『ELLE』等海外メディアでは度々登場し、またLe Bon Marche、 L’Eclaireur, Rinascente、selfridges等、世界中の300を越えるショップで取り扱われ、 精巧なテクニックによる表現力のあるレザーによるコレクションは各国で高い評価を受けている。
2014年10月01日「マイケル マイケル・コース(MICHAEL Michael Kors)」は、ホリデー2015広告キャンペーンでパーティ・シーズンならではのお祭り気分のエッセンスを写し取った。モデルのカルメン・ペダル(Karmen Pedaru)とアイデム(Eidem)が、ティナ(Tina Tian Yi)やシンディ・ブルナ(Cindy Bruna)、マーク・コックス(Mark Cox)、コンラッド・ブルームフィールド(Conrad Bromfield)らとパーティーを楽しむ様子は、ブラックとレッドが基調。撮影を手掛けたのは、写真家のマリオ・テスティーノ(Mario Testino)。「にじみ出る楽しさ、ホリデイ・シーズンがもたらす陽気な空気感を表現したかった」とマイケル・コースはコメントする。本キャンペーンは『ヴォーグ(VOGUE)』『ハーパース バザー(Harper’s Bazaar)』『エル(ELLE)』『ヴァニティフェア(Vanity Fair)』のグローバル・エディション10月号を皮切りに、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの計39ヶ国の雑誌に掲載。デジタル、ソーシャルメディアや屋外広告でも展開される。
2014年10月01日「メゾン マルタン マルジェラ(Maison Martin Margiela)」は9月26日、15SSウィメンズコレクションをパリで発表した。インスピレーション源は、1940年代に英国政府が発行したパンフレット「Go through your wardrobe」。戦時下でも、女性達がエレガントでいられるためのヒントが詰まったこの手帖に記されたアイディアが出発点となった。オーバーサイズのコートにデイジーの花をハンドペイントしたり、ジャケットにはリボンのひもを施したり、夫が着なくなった服を女性用にアレンジしたようなデザインが象徴的。レディライクなドレスにはメンズのジャケットのそでを取り付け、パンツはひざ裏で切り替えることでフェミニンなフレアのラインを作り出した。男性的なものと女性的なもの、相反する要素の組み合わせはメゾンの得意とするところだ。小さくなって着れなくなった服には端切れで作ったようなフリルを取り付け、ショート丈のトップスとして着こなす。ハト目とリボンでサイズを調整して新しいシルエットを生み出す手法も今季の特徴。ハンドペイントのデイジーをプリントしたシルクジョーゼットのドレスは、40年代を彷彿とさせるシャーリングのディテールが施され、シルエットも当時のレプリカだ。天竺のカットソーは、バックをネクタイのようなジオメトリック柄のジャカード生地で切り替え、上からデイジーをペイントした。ジャケットなどにも使用されたこのネクタイ生地はリヨンの老舗工場織られたもの。その他アーガイルのモチーフや、パッチワーク、色使いもレトロなムードに包まれている。アクセサリーもデイジーがモチーフ。道端や庭に咲くこの花を、庶民の生活を象徴するものとして採用したという。幼い頃に作った花冠のようなデザインがノスタルジックでかわいらしい。注目なのは、財布とキーリング、ポーチといったバッグの中身をメタルのリングにぶらさげたユニークなデザインの新作バッグ。女性のバッグの中身を外に出す、という逆転の発想から生まれた。
2014年10月01日東京・青山のキハチ青山本店2階(東京都港区北青山2-1-19)にて、「ファン トゥ シェア(Fun to Share)!ーガーリックを楽しもう!ー」が10月30日19時より開催される。「食を通じて誰かと楽しさをシェアする」をテーマに開催される「ファン トゥ シェア」だが、第11回目となる今回はガーリックに注目。世界各国の料理に使われる万能食材ながらも主役になることの少ないガーリックを、シェフ・石川泰史が多彩なアレンジを加えた料理にして提供。締めにはキハチ流ガーリックステーキライスも登場する。参加費は料理、フリーワイン、サービス料込で7,000 円。ウェブまたは電話にて予約を受け付け、定員40名に達し次第申し込みを終了する。ファン トゥ シェアは、毎月一つのテーマを設定しいつもとはちょっと違う遊び心満載の料理と演出で提供。これまでに生ハムや野菜、チーズとワイン、タパス&カレーなどをテーマに開催しており、回によっては半数以上をリピーターが占めることもあるほど定着したイベントとなりつつある。
2014年10月01日「ディオール(Dior)」は9月26日、15SSコレクションを発表した。「私が挑戦したのは、非常に歴史的なものにコンテンポラリーなリアリティーを吹き込むこと」とアーティスティックディレクターのラフ・シモンズと話すように、古典と現代をミックスしたコレクションを見せた。7月発表の14-15AWオートクチュールコレクションの要素が引き続き取り入れられている。ラフは、ムッシュ・ディオールがインスパイアされていたという18世紀の伝統を紐解き、スケーターやアビエーター、スクールスタイルと混ぜ、現代的に昇華させた。当時の宮廷スタイル・アビアラフランセーズを踏襲。ジャケットであるジュストコールはデザイン的に取られたダーツや切り替え、豪奢な刺繍など、メゾンのクチュールテクニックが光るアイテム。Tシャツやスケーターショーツと合わせ、コンテンポラリーに提案している。ブラウスも細かい刺繍が施されている。目を引くのは18世紀後半バロックスタイルの湾曲した袖の仕様。当時のパターンは単純に弧を描いたものだったが、ラフは最適なダーツとカットで立体的・美しいシルエットの袖を作り出した。図案も一筋縄ではいかない。陰翳を織り出したジャカードや糸を染めて織るワーププリントで小花柄を表現するなど、デジタルプリントが隆盛のこの時代にラフは手の込んだ本物を求めた。デイドレスはTシャツ素材で現代的に。オリジナルで開発した張りのある天竺を、タックや切り替えによりエレガントなドレスに変化させている。
2014年10月01日伊勢丹新宿店1階アクセサリー売場では、9月30日から一部の売場にてアクセアリー×ファッションの最旬スタイルを発信することを目的に「大人コスチューム」をスタートさせた。大人コスチュームとは、売場で人気のデザイン性豊かな“コスチュームアクセサリー”ブランド「ソワリー(Soierie)」「アデル(ADER)」「グランマティック(GRANDMATIC)」「エテ ペルル(ete perle)」の店頭スタッフが、私服におすすめのアクセサリーを身に付け、リアルコーディネート提案するというもの。これまで同売場では、一律して制服であるスーツを着用することが義務付けられていた。しかし今回「よりアクセサリーを身近に感じて楽しんでもらいたい」という売場スタッフの声のもと同販売スタイルが実現。1階のフロアに点在していた4ブランドは1ヶ所に集結し、今後もこの場から、旬なアクセサリー×ファッションのスタイルを発信していくという。選ばれたブランドはそれぞれ“大人が付ける大振りのアクセサリー”を打ち出しているブランド。デザイナー、杉原明子が1点1点ハンドメイドで作り出すクチュールアクセサリーブランド、ソワリーはクラシックなパーツと、未来的なデザインが織り交ざった。パリ発のアデルは、アンティーク調でシックな色味がラインアップ。深みのあるグリーン、重厚感のある真鍮素材など秋冬にはマストなアイテムとなりそう。「ミュベール(MUVEIL)」のデザイナー、中山路子ディレクションを手掛けるグランマティックは、中山がアメリカやヨーロッパを渡って買い付けを行った1点物のヴィンテージ品や、リメイク品などがそろう。どこか懐かしさも感じられるのは、グランマが愛用してきたというコンセプトの世界観からだ。9月に伊勢丹新宿店にオープンしたばかりの「ete perle(エテ ペルル)」は、パール専門ブランド。シャツの上から付け襟風に身に付ける「カラードレス」など、新感覚でカジュアルに身に付けられるパールアクセサリーがそろう。
2014年10月01日ロンドン生まれのランド、「J&M デヴィッドソン(J&M DAVIDSON)」が、創設30周年を期に青山に旗艦店をオープンし、限定アイテムを発売する。9月20日にリニューアルオープンする青山店(東京都港区南青山 5-3-25)は、レザーグッズを集めた1階、クロージングのフルコレクションをそろえた地下2階という構成。各フロアは、デザイナー夫妻が選んだヴィンテージのシャンデリアやソファが配置されたラグジュアリーな空間で、ブランドの世界観を堪能することが出来る。アニバーサリーアイテムは、ブランドを代表するアイコンバッグ「MINI MIA」の限定モデル。センシュアルなオールブラックで、ヘアオン×パイソンのリュクスな素材を使ったモデル(29万円)と、30周年を記念し、ホワイト×ネイビー×ブラウンのカーフレザーを使ってトリカラーに仕上げたモデル(15万9,000円)の2型展開となる。また、2014AWよりスタートしたオフィシャルオンラインストアでは、定番の人気モデルのみならず、シーズンコレクションまで幅広い商品を購入可能。イングリッシュローズ柄で作られた、ブロンズカラーの「JM 30th」(24万円)などの希少アイテムもそろうので、ぜひ一度ご覧あれ。
2014年10月01日「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、10月1日17時(現地時間同日10時)から行われる15SSウィメンズコレクションのランウェイショーをストリーミング配信する。14-15AWシーズンから就任したアーティスティックディレクター、ニコラ・ジェスキエールにとって初のSSシーズンとなる。※会場の都合により、開始時間が遅れる場合あり。
2014年10月01日日本橋三越本店で10月15日から、織物の美の象徴である絹にスポットを当てた「純国産『宝絹』展」が開催される。期間は21日まで。近年、国産の繭・生糸の生産量が極めて少なくなり、このままでは消滅が危惧されているという。同展では「蚕が生み出す、唯一無二の風合いを次世代へ」という思いを込め、日本が誇る絹を消失させないために、養蚕や純国産の絹で作られた質の高い品々や、繊細な生産工程などから魅力を紹介する。メイン会場となる本館1階中央ホールに展示されるのは、三越伊勢丹オリジナルブランド「三煌(さんこう)」。同ブランドは、良質な絹に着目して、細く強いしなやかな品質を追求し、長野の養蚕家や群馬の製糸場のほか、染色、製織、販売に至るまでそれぞれの専門家とともに開発した。同展では希少な反物から小物類まで、幅広い製品を展示する。その他にも、三煌に使用される繭を始めとする様々な蚕品種や生きた蚕の展示、6月21日に世界文化遺産登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」に関する模型や各種パネルによる展示、「純国産『宝絹』~奇跡の糸ができるまで」と題された、絹作りを支える職人にクローズアップし、蚕が純国産絹製品になるまでをドキュメントタッチで追った映像上映なども行われる。また、会期中は同店本館1階中央ホール・4階呉服売場にて毎日イベントも開催される予定。実演型ワークショップとして、財団法人蚕糸科学研究所による、日本の製糸のルーツと言える“座繰り”の実演を行う。参加型ワークショップには、東京・人形町の和装小物を製造販売する「龍工房」の福田隆を招き、絹糸を組んで作られる“組紐”の技術を使ったブレスレット作り体験を開催。参加型ワークショップは1日3回開催され、時間は11時、13時、15時から。各回約30分で定員は6名。応募予約は10月8日10時より電話にて受け付ける。【イベント情報】純国産「宝絹」展場所:日本橋三越本店 本館1階 中央ホール、4階呉服売場住所:東京都中央区日本橋室町1-4-1会期:2014年10月15日から10月21日時間:10:00から19:00入場無料
2014年10月01日創業から144年あまりの歴史をもつ、英国王室御用達の香水ブランド「ペンハリガン(PENHALIGON’S)」は、コレクション「ホリデーコレクション2014」を発売する。同コレクションでは今年新たにヴァーラ、アイリス、プリマ、バイオリアなどの最新作をラインアップ。19世紀のデカダン派からインスパイアされたパッケージには、ユーモラスな衣装をまとった古き紳士、淑女の肖像が描かれている。「ジェントルマンズ ミニチュア フレグランス コレクション」(8,500円)は、ジェントルマン御用達のクラシックな香り。ブレナムブーケ、サルトリアル、オーパス1870に加え、新作のバイオリア、ジュニパー スリングが加えられている。「レディース ミニチュア フレグランス コレクション」(8,500円)は、ヴァーラ、アイリスプリマを追加し、マラバー、エレニシア、クァーカスと、ウィメンズで人気の香りが集結した。「ブレナム ブーケ コレクション」(1万5,000円)は、ブレナムブーケのオードトワレとバス&シャワージェルをセット。ブレナム宮殿に由来するジェントルマンにふさわしい、フレッシュでほのかなシトラスが香るアイテムだ。「エレニシア コレクション」(1万6,000円)は、エレニシアのオードパルファンとハンド&ボディクリームをセット。ホワイトフラワーブーケの香りがエレガントな雰囲気を漂わせる。「アルテミジア コレクション」(2万2,000円)は、人気のフェミニンなフレグランス“アルテミジア”のオードパルファンとバス&シャワーをセットした。「ジュニパースリング コレクション」(2万2,000円)は、1920年代のロンドンにオマージュしたもの。当時生まれたドライジンからインスパイアされた香りは、爽やかさとほのかな甘さが特徴。フレグランスとバス&シャワージェルをセットした。これらのコレクションは、10月29日から伊勢丹新宿店、松屋銀座、うめだ阪急、阪急メンズ、高島屋、公式オンラインストアにて先行販売。11月12日より、全国で販売される。
2014年10月01日ファッションECサイト「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するスタートトゥデイが、ファッションコーディネートアプリ「ウェア(WEAR)」を新たに世界21ヶ国へと対応させた。既にアプリを提供している日本、台湾、韓国、香港に加え、欧米諸国や東南アジア諸国などを中心に世界21ヶ国でサービスを展開。アイルランド、アメリカ、イギリス、イタリア、インドネシア、インド、オーストラリア、カナダ、シンガポール、スペイン、タイ、ドイツ、ニュージーランド、フィリピン、ブラジル、フランス、ベトナム、ポーランド、マレーシア、メキシコ、ロシアでアプリの配信を開始する。アメリカやイギリス、シンガポール、マレーシアでは、現地ブランドと商品情報を共有。更にファッションECサイトの「エイソス(ASOS)」や「ネッタポルテ(Net-a-Porter)」、ニューヨーク発のファッションブランド「アーバンアウトフィッターズ(Urban Outfitters)」などとも連携し、コーディネートに用いられたアイテムを購入出来る仕組みを用意する。WEARはユーザーが自身のファッションコーディネートを写真で投稿するアプリ。すでに100万件以上のコーディネートが投稿されており、一般ユーザーだけでなく、モデルやブロガー、デザイナーなどの著名人の作品も多く見られる。このような、ファッション感度の高いユーザーは“WEARISTA”と呼ばれており、今後もSNSのフォロワー数が100万人を超えるようなファッションブロガーやモデルの参加を予定している。
2014年10月01日■三煌の繭は糸が細い、だからゆっくりと巻きとる三煌の繭を質の高い生糸にするために製糸にもとことんこだわっている。生糸作りを担うのは、群馬県・安中市にある碓氷製糸農業協同組合だ。現在、国内では2社しかない機械繰糸製糸場の1社であり、昔から国内外の有名デザイナーや様々な工房からの依頼が絶えない技術力に定評のある製糸工場だ。組合長の高村育也氏は「通常の繭は、繭糸の太さが3デニールぐらいですが、三煌の繭は約2.3デニールとかなり細い。細い糸は、光沢が出るし染まりやすく発色もいい。だけど細いということは、通常の糸よりも切れやすいということ。だから繰糸速度を通常の7割以下に設定して、ゆっくりと巻きとるようにしています」と話す。■三煌を始め、難易度の高い糸作りを手掛け続けるもちろん糸を巻きとるスピードが速いほうが、生糸を早く仕上げることが出来る。しかし生産効率よりも品質。「回転数を落とすことで糸の繊度、汚れ、節がないかの見落としがなくなる。相当な時間と手間をかけて糸を作っているからこそ、製品になった時に大きな差が出るのは当然なんですよ」と高村氏。機械への工夫はもちろんだが、工場には糸作り20年や30年といった熟練工員ばかり。だから三煌のような難易度の高い糸作りを安心して任せることが出来るのだ。高村氏は、「工場のスタッフはね、みんな家族みたいなものです。蚕糸業自体は最盛期の1割になってしまったけれども、要望がある限りは続けていく。そして三煌を始め、常に難易度の高い国産の生糸作りに挑戦していきたい」と笑う。■優雅な光沢、しなやかな質感、美しい発色、それが純国産絹の魅力10年の歳月をかけた蚕の品種改良からはじまり、専門の飼育会社と養蚕農家で繭になるまで大切に飼育されて、そして特別仕様の機械と熟練工員がつきっきりで製糸する。時間と人の手を掛けて、ゆっくりゆっくりと作られる三煌。そんな糸を使って丹後・五泉で織られる着物は、上品で優雅な光沢、しなやかな質感、美しい染め上がりが特徴だ。生産に関わる人の想いが込められた着物は、多くの着物愛好家から注目されている。日本の絹文化を次世代につなぐために、着る人はもちろん作り手にも煌めきを与える三煌であるために、国内産絹市場の再興を目指して糸づくりの試行錯誤は続いていく。今日も明日も。日本橋三越本店で開催される『純国産宝絹展』(10月15日~10月21日)では、着物、帯、ネクタイ、ショール、傘など純国産の絹で作られた逸品が勢揃い。日本の宝ともいうべき純国産絹の魅力をご覧あれ。前編に戻る。
2014年09月30日織物の美の象徴として日本が誇る絹。繭が生み出す唯一無二の風合いを持つ絹には、どれほど幾多の生産者の想いが紡がれているのだろうか?養蚕から製糸、製織まですべて国産にこだわったある絹ブランド「三煌」の誕生秘話とともに迫る。■太古の昔から受け継いだ蚕糸技術、最盛期には輸出の7割が生糸明治時代から昭和40年代にかけて、生糸(繭を繰糸した状態の絹糸)が日本を代表する輸出品のひとつだったことはご存じだろうか?日本への養蚕技術が伝来したのは、およそ紀元前200年。稲作とともに中国から伝わったとされている。養蚕、繰糸(そうし*糸をつむぐこと)や撚糸(ねんし*糸によりをかけること)などの蚕糸技術を独自に発展させて、時を超えて受け継ぎ向上させてきた。そして明治時代には、国策として生糸を大量生産し輸出することで莫大な外貨を稼ぎだした。生糸は、日本を近代化へと推し進める糧であり、最盛期には輸出品の7割を占めた時期もあるほど、諸外国における日本製生糸の評価は高いものだった。しかし昭和40年代、ナイロンを始めとする化学繊維の誕生により、日本の蚕糸業(養蚕・製糸)は衰退の一途をたどる。養蚕農家や製糸工場とともに、その生糸生産量も急激に減少していった……。■日本の絹を次代へつなぎ、世界に誇る絹織物を作る三煌物語現在、国内産の絹のシェアは、日本で消費される絹量の1%にも満たない。そんな中、養蚕から製糸、製織まですべて国産にこだわった絹作りを、という思いで生まれた国産絹ブランドが「三煌(さんこう)」だ。平成17年、「日本の絹を次代へつなぎ、世界に誇れる絹織物を作る」ために、三煌プロジェクトがはじまった。品のある光沢を持ちしなやかな質感の絹作りを目指し、蚕業技術研究所の研究者の協力を得て、蚕の品種改良を繰り返す日々。日本産の蚕種を交配させて、細くしなやかな糸を作る三煌の蚕を誕生させるまでには、20年を越える長い歳月が必要だったそうだ。■品種改良した蚕種は飼育会社、契約農家で大切に飼育蚕は、脱皮を繰り返して大きくなり、4度目の脱皮後に繭作りを始める。最初の脱皮を行うまでの期間を1齢といい、5齢になり繭づくりをする。蚕は暑さ寒さ、また病気に弱い繊細な生き物であり、飼育にはとても手間がかかる。また3齢(3回目の脱皮)までは、特に感染予防や温度調節に気を使う必要がある。三煌の蚕は、3齢までの飼育管理は専門の高原社という会社で行っている。その後、水や土壌がよく、良質な桑がとれる長野県・伊那市の養蚕農家に手にゆだねると言う。愛情をもって大切に飼育された三煌の蚕から質の高い繭玉がつくりあげられていくのだ。後編に続く。
2014年09月30日イラストレーター・布川愛子の個展「パレード(Parade)」が、代官山の「ギャラリー スピーク フォー(GALLERY SPEAK FOR)」で10月24日より開催される。近年の多彩な仕事や創作の機会に生まれた着想を、「パレード」というタイトルに重ね一堂に自由に表現。描き下ろし新作の他、塗り絵ブック原画、オーストラリアで販売中の壁紙を作品化したものなど、代表的アーカイブも織り交ぜた大小約50点の作品を展示・販売する。絵付けした一点物の食器やタイル、刺繍小物やエコバッグ、自らデザインする紙ものブランド「ai」の新作ペーパーアイテムも紹介・販売。作家在廊時には原画購入者に動物の似顔絵、食器購入者に外箱に絵を描いてプレゼントする。布川は2005年に東京芸術大学美術学部デザイン科を卒業し、広告や書籍・雑誌、絵本、ステーショナリーの絵から海外のクライアントワークなどを手掛ける。江國香織『真昼なのに昏い部屋』、恩田陸『私の家では何も起こらない』の装画、伊勢丹新宿店サロンド・ショコラ(2011年)やビューティーアポセカリー、アトレ上野の広告などを担当。国内外での展示活動も活発で、2013年にギャラリー スピーク フォーで個展「ビューポイント(VIEW POINT)」を開催した。【イベント情報】布川愛子「パレード」会場:ギャラリー スピーク フォー住所:東京都渋谷区猿楽町28-2 スピークフォー2階会期:2014年10月24日から11月5日時間:11:00から19:00休廊微:木曜、年末年始
2014年09月30日ステラ マッカートニー(Stella McCartney)は9月29日、2015サマーコレクションを発表した。斜めのニット使い、左右非対称な裾のジャボ、そしてオーバーサイズのアウター達が滑らかに、軽やかに夏スタイルを醸し出す。裾の大きなステッチ風の刺繍や穿たれたカットワーク、大きめのバックルなどがデザインアクセント。セーラーパンツやワイドキュロットなどが動きを与え、トップスやスカートは存分に取ったフレアで優美に揺れる。時折差し込まれるビッグサイズのネックレスチェーンはブランドらしくPVCフリーのエコプロダクト。ニットのドレス達は肌を露出し、ナチュラルなセクシーさを演出する。チェックやスキンベージュ、ホワイトのシルクで作られたロングMA-1やトレンチコートは風をはらみ大きくはためくほど軽い。ラストは穏やかなカラートーンから一転、フラワーのハンドメイド刺繍やにぎやかなプリントで華やかに。プリントと刺繍がミックスし合い、楽しげな印象を残して幕を閉じた。
2014年09月30日「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」は9月26日、パリファッションウィークで15SSウィメンズコレクションを発表した。初めに登場したのは、ストラップドレスに布をレイヤードし、左右非対称なジャケット、シャツなどを組み合わせた白と黒のルック。布が重なる間から肌が見え隠れし、危うげなムードだ。ここ数シーズン自らのタブーに挑戦してきたデザイナーの山本耀司だが、今コレクションでは、彼なりのエロスを表現。これまで、マスキュリンなウエアであえて身体を隠ことで強調される、女性らしさやセンシュアリティーを追求してきた彼にとっての新しい挑戦だ。アイコニックな黒のルックにも透ける素材を多用し、ジャンプスーツやボンバージャケットがセクシーな表情を見せる。紙の繊維を用いた生地は優しく透け、独特のハリ感でやわらかなテーラードスタイルを実現。エプロンドレスの後ろ姿からは脚が露わになり、布を割いて編んだウエアも素肌に纏う。テーラードジャケットは背中やサイドがカットされ、オーバーオールやコートはジッパーを開けて危うげなスタイリングで提案した。ところどころ透けたり、格子の枠だけ残るチェックの生地は、ネット状の素材に、手のひら大の四角いシフォンをパッチワークして重ねたもの。理想のバランスを求めて、ショー直前まで手直しを続けたという渾身の作だ。透ける花柄の生地は、サテンの表面を溶かして柄を描いた。伝統的な手仕事も取り入れている。ジャケットにパッチワークされたのは、タイの少数民族によるビンテージの手織り布。オーバーオールのストラップには、インドのメタル刺繍が施された。最後はブーケに包まれた白いマリエ。唐突とも思えるこのラストルックは、山本耀司ならではのウィットだ。
2014年09月30日「バーバリー(BURBERRY)」は、ブランドの代名詞であるトレンチコートのコレクションを「ヘリテージ・コレクション」として今秋から展開する。このコレクションでは、バーバリーがこれまで展開してきたトレンチコートのモデルを集約。アーカイブを元に、カラーはハニー、ストーン、ブラックの3色のみに限定。過去に逆上ってベルトのステッチや肩章といったディティールを統一し、丈はショート、ミドル、ロングの3種類、シルエットはスリム・モダン・クラシックの3種類にそろえた。タイトなスリムフィトは「サンドリンガム」、ニュートラルなサイズ感のモダンフィットは「ケンジントン/ウィルトシャー」、ゆったりとしたクラシックフィットは「ウェストミンスター」と、イギリスの地名をスタイル名として採用。バーバリーチェックのライナーには、各スタイル名と“Made in England”の刺繍が施されたラベルが付けられている。素材はこれまでと同様にコットン・ギャバジンを採用。撥水性と通気性、耐久性を備えたこの素材は、トーマス・バーバリー(Thomas Burberry)が開発したもの。防寒性に優れており、ノルウェー探検家のロアルド・アムンゼン(Roald Amundsen)大佐など多くの極地探検家に愛用され、英国陸海軍が第一次世界大戦時に装備として採用したことで知られる。またバーバリーのトレンチコートは、すべてイングランド北部ウェストヨークシャー州キャッスルフォードの工場で、熟練の職人により100もの工程を経て作られる。日本でもバーバリーのトレンチコートは長い歴史を持ち、丸善株式会社が1914年に輸入販売を始めてから今年が100年目にあたる。同コレクションはバーバリー表参道、バーバリー六本木、バーバリー銀座マロニエ通り、バーバリー神戸、仙台藤崎バーバリー、水戸京成バーバリー、千葉そごうバーバリー、船橋西武バーバリー、渋谷西武バーバリー、富山大和バーバリー、名古屋栄三越バーバリー、京都大丸バーバリー、梅田大丸バーバリーや広島福屋八丁堀店バーバリーで取り扱う。東京大丸バーバリー期間限定ショップでは、10月1日まで販売する。
2014年09月30日「ディーゼル(DIESEL)」から、風雨に強いウィンターデニム「ディーゼル レインブロック(DIESEL RAINBLOCK)」が発売される。防風レイヤーと撥水コーティングの機能を備えつつ、デニム本来の質感を両立したハイパフォーマンスなデニムファブリックを使用。デニムジャケットは6万8,000円、パンツは5万円でディーゼル ギンザ(DIESEL GINZA)とディーゼル オオサカ(DIESEL OSAKA)店舗にて取り扱う。
2014年09月30日