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ホテル雅叙園東京の東京都指定有形文化財「百段階段」では、これまでに『百段雛祭り』『和のあかり×百段階段』など多くの企画展が開催され話題を呼んできた。3月23日より開催中の『昭和モダン×百段階段~東京モダンガールライフ~』も4月に来場者数1万人を突破する人気となっている。過去に2度ほど『大正ロマン×百段階段』として大正をテーマにした企画展が開催されてきたが、昭和カルチャーをテーマにするのは初めて。西洋文化の影響を受け、大正末期から昭和初期にかけて現れたモダンガールは「職業婦人」とも呼ばれ、職を持ち自立した姿は当時の大衆メディアで取り上げられ注目を浴びていた。新しい時代の象徴となったモダンガールの最先端ファッションや、当時の人気作家による女性画などが7部屋ある豪華絢爛な空間で展示されている。ファッション、香水瓶、化粧品……と時代の先端をいく女性たちがたしなんだもの、その女性たちを画家らが描いた作品で、ノスタルジックな昭和レトロに没入できる。【INFORMATION】『昭和モダン×百段階段~東京モダンガールライフ~』ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」(東京都目黒区下目黒1丁目8-1 ホテル雅叙園東京 内)期間:2024年6月16日(日)まで時間:11:00~18:00(最終入館17:30)料金:(当日券)一般:1,600円ほか
2024年05月12日《JR東海ありがとうございます》新幹線でなくした財布が戻ってきたという投稿も、ニュースとして報じられるようになった駐日ジョージア大使のティムラズ・レジャバさん(36)。いまや日本でいちばん有名な外国の大使だが、日本の醤油メーカーの“ダメ社員”はどのようにしてジョージアの“バズる大使”となったのか。レジャバさん本人がその半生を語った――。「どうぞー、よくいらっしゃいました」流ちょうな日本語で、ティムラズ・レジャバさんが、東京都内の閑静な住宅街にある邸宅に招き入れてくれた。リビングルームの大きなテレビにはスーパーファミコンが接続されており、そばには、なつかしのゲームソフトが積まれている。テレビ脇の棚に飾られているのは、多数の『ドラゴンボール』のフィギュア。ややオタク感も漂うこの家は、まぎれもなくジョージアの駐日大使の公邸だ。北はロシア、南はトルコ、アルメニアなどと国境を接し、そして西は黒海に面した北海道よりやや小さな国土を持つジョージア(旧名グルジア)は日本人にはなじみが薄い国だった。ところが、’19年、レジャバさんが臨時代理大使(当時)として「即位礼正殿の儀」に民族衣装で参列したことが評判に。その後は自らもX(旧Twitter)に積極的に写真やコメントでの発信を続け、5月3日時点でのXのフォロワー数は約33万8千人!ニュースでもたびたび話題になり、日本におけるジョージアの認知度を爆上がりさせたのだ。フォロワーたちを喜ばせているのは、レジャバさんの日本への深い愛情に満ちた投稿。「これ、おいしいんですよ」公邸内の和室でレジャバさんは黒塗りに金箔が施された小さな重箱を広げ、あられや茎わかめなど、日本のお菓子を本誌記者に勧めながら、ジョージア産のミネラルウオーターをコップに注いでくれた。「ジョージア人が、日本のお菓子を日本人に紹介したり、勧めたりするのも面白いですよね」そう笑うと、慣れた手つきでスマホをいじり、さっそくXに『女性自身』が取材に来たことを投稿したのだった。「ジョージアを身近に感じてほしくて、日常的なことをつぶやいています。ジョージアにいる親戚の子が日本に遊びに来たときは、彼が納豆や焼きそば、日本そばを食べている写真を投稿したり、ティッシュが世界最高品質であることを発信したりしています」この“親戚の子”シリーズはいまや人気企画だという。「各企業が『ぜひ、自社商品を親戚の子に』と、ふりかけやらせんべいやら、納豆やらを、山のように届けてくれるんです」3月には『ジョージア大使のつぶや記』(教育評論社)という著書も出版したばかり。そんな“バズる大使”レジャバさんが、自身の半生をつぶやきはじめる。■「日本には子どもの感性を育むものがたくさんあるんですね」ティムラズ・レジャバさんは、ジョージアの首都・トビリシで’88年に生まれた。「父のアレキサンダーは発酵を専門とする生物学の研究者で、母のリカとともに、私を愛情深く育ててくれました」とはいうものの、幼いころのジョージアの記憶はほとんどない。記憶を掘り起こせるのは、父が知人を頼りに広島大学に博士課程の研究者として入学することになり、来日した3歳のときから。だからレジャバさんは“日本で人生が始まった”と言う。「日本語は理解していたのに、友達とはしゃべれない子でした。幼いながら、見た目がみんなと違うことで、うまく溶け込めなかったんでしょうね。保育園でおもちゃを使って遊ぶとき、友達に『どっちにする?』と聞かれても、答えられないんです。『どっちか言って、ねえ、どっち?』と何度も繰り返されるうちに、休み時間が終わるという感じでした」心配した母は、レジャバ家に日本人の来客があるときは「いろいろ質問されるから、しっかり答えないと鬼が来るよ」と脅かした。「それが怖くて。たまたま電車が通ったとき『あれ、何?』と聞かれて、満を持して『でんしゃ』って答えたんです。それで“ああ、ちゃんとしゃべれる”と自信がついて、ふつうにコミュニケーションが取れるようになりました」一般的な日本人の子どものように、アニメや漫画に囲まれて育った。「アニメの『ドラゴンボール』が好きだったし、スーパーファミコンの『ドンキーコング』でよく遊んでいました。カードゲームも好きで、レアカードやシークレットカードを当てたときの喜びは忘れられません。日本には子どもの感性を育むものがたくさんあるんですね」すくすくと育ったレジャバ少年は、小2でジョージア、小4でアメリカに移住し、小6で再来日。中・高と日本の学校で勉強やスポーツに打ち込む生活を送っていた。「ただ高校に入るころから“自分って何者だろう”って考えるようになって。人間、誰しも思春期に考えてしまうものですが、私の場合、日本では珍しいジョージア人だったから、なおさら、考える機会が多かったんだと思います」そこで自分のルーツを確かめるために、高校の1年間を利用して、ジョージアに帰国したという。「母国の文学や歴史を学び、料理やダンスにふれたり、チョハという民族衣装を積極的に着たりして、ようやく“これが自分の国の文化だ”と言えるものに出合ったんですね」足場がしっかり固まったことで、日本文化に思い切り飛び込むことができたのかもしれない。「ジョージアで通っていたアメリカンスクールでは欧米の大学に進学するのがポピュラーでしたが、私は迷わず日本に戻りました」早稲田大学に入学し、レジャバさんは大好きな作家である村上春樹も住んでいた「和敬塾」という学生寮で生活を始めた。だがコンプライアンス的にはかなり“不適切”だったとか。「もっとも驚いたのは、吐く練習をすること。『お酒はコミュニケーションを取るのに大事なものだから、吐くことに抵抗を持ってはならない』という理屈で、先輩が、何リットルもの水を飲んで、目の前で吐いてみせる。いま考えてみても、ちょっと行きすぎた慣習ですね(笑)。でも、寮生活では上下関係も学び、より深く、日本人のメンタリティを知ることができました」■「大統領を接待するときにも、キッコーマンでの経験が役立っているんです」大学生活はつつがなく送ったが、就職活動でつまずいてしまった。「何社か連続で落ちたことが、ものすごくストレスで、自分のすべてが否定されている気分に。心にダメージを負いました……」そんなとき、たまたま「キッコーマン」が外国人を募集しており「なんとか拾ってくれた」そうだが、レジャバさんは社会に出るのが怖くて、明るい未来を描くことができなかった。営業部門に配属されるも、当然のことながら、新入社員に大事な仕事は任されない。「任されないのだから、やる意味を感じられなかったんです」仕事はさっぱりだったが、レジャバさんに自身の強みを見いだすきっかけが訪れた。「春闘の待機時間に新人が余興をするのが習わしで、私が台本を作って、衣装も用意して劇をやったんですね。それがウケたことで自分は社内の余興ではアピールできる存在だと思ったんです」日本ならではの商習慣や接待文化を学ぶのも楽しかった。「エレベーターに乗るときの順番、車では誰がどこの座席に座るのか、お祝いをいただいたら半返しをする、どのタイミングでお礼状を書くのかなどを学びました。接待のときは相手に失礼がないよう、何度もお店に足を運んで打ち合わせをするんです」こうした日本の“おもてなし”が、思わぬ武器になった。「退職される人の送別会を仕切ったとき、その人は仕事では一度も褒めてくれなかったのに、『本当にありがとう!』って驚くほど喜んでくれたんです。いま大使となって大統領や首相を接待するときにも、キッコーマンでの経験がものすごく役立っているんです」宴会では大活躍だったが、仕事ではなかなか将来像を描けず、入社3年で退職を決意した。当時、経済成長が始まったジョージアで再起を図るために帰国。その直後、たまたま訪れたレストランで、のちに結婚するアナさんに出会った。「高校時代にジョージアに帰国したときに通っていたアメリカンスクールのクラスメートだったんです。第一印象ですか?まあ、別にあまりなかったんですが、あちらは私に気があったみたいで(笑)、ときどき連絡を取り合っていたんです」レジャバさんとアナさんが、ジョージアでは初めてとなるスーパーマーケットのオンラインデリバリーサービス事業を始めたころから、交際も始まった。「結婚を意識する年齢でしたし、母ががんを患って体調を悪くしていたので、“家庭を築く姿を見てもらいたい”という思いもあって結婚しました。いちばん上の子が生まれるまで母は頑張ってくれました。孫の顔を見ても、話すことはできませんでしたが、心の中ではすごく喜んでくれたと思います」ちょうどその前のことだったが、レジャバさんのもとにジョージアの外務大臣から連絡が入った。「何だろうと緊張したんですが、大使就任の打診でした。ジョージアは日本やアジアとの関係強化を図っていて、日本との関わりが深い人材を探していたんです」当然、迷いもあった。妻との事業の業績は伸びていたし、子どもも生まれたばかりで、母国での生活は楽しかったから。「そのとき、たまたま元首相と会う機会があって『あなたは得意分野を伸ばしていくべき。日本との関係が深いのだから、それを強みにしたらいいじゃないか』というアドバイスを受けたんです。妻も『ジョージアに残るにしても、日本に行くにしても、あなたが好きなようにしなさい』と後押ししてくれたんですね」’19年8月、駐日特命全権公使兼臨時代理大使という大役を背負い、レジャバさんは、また日本の地を踏む決心をしたのだった。【後編】“バズる大使”レジャバさん「皇室の方々とお会いして感じるのは奥ゆかしさと品格」“日本文化大好き”の理由を明かしたへ続く(取材・文:小野建史)
2024年05月12日話題の主演ドラマ『ブルーモーメント』で、気象学の天才・晴原柑九朗を熱演中の山下智久(39)。お天気お兄さんとして情報番組で活躍しながら、気象災害から人命を守るSDM(特別災害対策本部)としても奮闘する晴原を演じているが、山下自身のお天気模様も日々変化しているようだ。――春のポカポカ陽気のような気分になる瞬間は?「天気のいい日に、友人とランチをしたりコーヒーを飲む時間はすごく穏やかだな、と思います。今は撮影があってゆっくりはできないけれど、ジムに行った後、コーヒーを飲むだけでも癒されますね。ジムにはほぼ毎日行っています。運動は体が整いますし、心と体はつながっている、といいますから。メンタル的にもクリアになるのはとてもいいことだと思っています。女性にもおすすめしますね」――では、嵐のように怒ってしまうようなときは……。「怒ることはほとんどありません。時間の無駄だと思っています(笑)。理不尽なことであっても、何かに腹を立てるより、どうやったらそれを回避できるのか、改善できるか、と考えたほうがいいと思っています。LOVE&PEACEで生きていたいので」役柄では人命救助に奮闘する。シリアスなシーンが多い撮影だが、そんな山下が幸せを感じるときは?「仲間とご飯を食べているとき。自分の大切なコミュニティでわちゃわちゃやっているときが、いちばん幸せです」昔から後輩や仲間たちとのつながりを大事にしている山下。占いバラエティ『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)では、プロデュースをお願いされた、という話もあがった。「そういうお話をもらえるのはとてもありがたいです。やらせてもらうからには誠心誠意取り組んでいきたい、と思っています。後輩と出会えたのも縁、先輩と出会えたのも縁。一つ一つ大切にしていきたい、という気持ちですね。まだ解禁になっていないので詳しくは言えないんですが、早くお話ししたい気持ちでいっぱいです」プロデューサー・山下智久としての今後の展開も楽しみだが、ドラマの今後も見逃せない。「3話(5月8日放送)は火事の話ですが、道路を封鎖しておおがかりな撮影をしたので、かなりスケールの大きいものになったと思います。ドラマの中で、緊急時に役立つ知識や学べることもあるので、ぜひ、見てほしいです」ドラマも山P自身の今後にも期待だ。(スタイリング:櫻井賢之/casico、ヘアメーク:北一騎)
2024年05月12日「私が『ナースのお仕事』に参加したのは、パート3から。プライベートでも仲よしの観月ありさちゃん演じる朝倉いずみの後輩ナースという役どころ。ミニスカ対決もあったから、プロデューサーから『ありさちゃんにミニスカで対抗できるのは、うのちゃんしかいない』とオファーがあって、二つ返事でOKしたんです」そう振り返るのは、神田うのさん(49)。もともとドラマの現場にはトラウマがあったという。「初めてドラマに出演したときは、バラエティ番組などが忙しくて迷惑をかけていたのかもしれません。ある日、お弁当を探していたら、ドラマの裏方さんから『バラエティと違って弁当なんてねえんだよ!』なんて怒鳴られたことも。“もうドラマはこりごり”と避けていました」ところがバラエティ番組で知り合った大島渚監督から映画『御法度』への出演依頼が。「『うのちゃん、お願いだから出てよ』って。お芝居できませんよと言っても『いいの、いいの、セリフないから』と花魁道中のシーンにだけ参加したんです」こうした経緯もあって、ドラマの現場で感じていた壁がなくなったそう。『ナースのお仕事』では、リアリティを出すため、本物の医療機器を使用したという。「さすがに針はつけないけど、注射器も本物だし、医師やナースの指導で血圧計の使い方も勉強しました。聴診器は撮影終了後にプレゼントしてくれました」当時はバブル全盛期。夜の飲み会も盛んだった。「現場では、待ち時間はうつむいて寝ていて、本番がくるとむくっと起き出す感じ。休みの日の前日は、ありさちゃんとごはんを食べに行って、ボーイフレンドの話で盛り上がったりしていました」ドラマの撮影期間に、『御法度』がカンヌ映画祭に出品されることが決まった。「大島監督が『うのちゃんをカンヌに連れていきたい』とドラマのプロデューサーにかけあってくれて、(ビート)たけしさんや(松田)龍平君と一緒にカンヌに行きました。いきなり女優みたいな感じになった時期でしたね(笑)」このころは、女優の仕事も楽しく感じていたという。「ドラマ開始当初は10代だったありさちゃんを成長させたのが松下由樹さんだと、プロデューサーから聞いていました。たしかに由樹さんとからむと、女優初心者の私も芝居っぽくならずに自然な演技ができるんです。年上のお姉さんだった由樹さんが、若手キャストの演技を引き上げる、裏ボス的な存在だったんです」『ナースのお仕事』(フジテレビ系・1996年~)ドジな新米ナース・朝倉いずみ(観月ありさ)が、先輩ナース・尾崎翔子(松下由樹)の指導を受けて成長していく医療コメディ。2人の「あ~さ~く~ら~!」「せ~んぱ~い!」という掛け合いが人気となり、本編はパート4まで、映画版やスペシャル版も制作された。【PROFILE】かんだうの1975年、東京都生まれ。14歳でモデルとして事務所に所属し、19歳の頃から多くのバラエティ番組に出演するように。自身のブランドを立ち上げるなど多方面で活躍している。
2024年05月12日皇室や日本文化の奥深さを語った――。2019年8月、駐日特命全権公使兼臨時代理大使という大役を背負い、レジャバさんは、また日本にやってきた。当時、日本は平成から令和へ改元したばかり。レジャバさんにとって着任して最初の大仕事となったのは天皇陛下の即位の礼への対応だった。なかでも重要な儀式である即位礼正殿の儀には、大統領とともに参列した。「ジョージア代表として、おめでたいときに着ようと作っておいた、民族衣装の白いチョハを着て出席しました」このときの写真の投稿がきっかけで、レジャバさんは“バズる大使”となる。「皇居内に設けられた式典会場の前で車を降りると、待ち受けていたカメラのフラッシュが一斉にたかれたんですね。だから“もしかしたら民族衣装がかなり注目されるんじゃないか”という期待はあったんです。それで儀式終了後に“誰かネットで話題にしているかな”と、《民族衣装》《正殿の儀》《海外》などと検索してみると、《ジェダイの騎士ぽくて凄いカッコいいなーと印象に残ってるんだけど、どちらのお国の方なんだろう》というXの投稿を発見。うれしくて《ジョージアに一票》と書き込んだところ、“ジョージア大使本人がリプライしている”と話題になったのです。“人生初バズり”でした」前任者のころから、在日ジョージア大使館はSNSを利用していたものの、当たりさわりのないお知らせばかりだった。そのためレジャバさんは自分のコメントが世間からどのように受け止められるのか、不安も感じていた。「でも私の投稿が話題になったことで、大統領も『おー、いいじゃないか。とことんやりなさい』と後押ししてくれたんです」以来、レジャバさんはXに日々のつぶやきを投稿することに。特に大きな反響を呼んだのはシュクメルリという鶏肉をガーリックソースで煮込んだ伝統的なジョージア料理にまつわる発信だ。「牛丼チェーンの『松屋』で、シュクメルリを限定メニューとして販売していたんです。そのことを日本の友人から聞いたというジョージアに住む友人から伝え聞きました」すぐに大使館近くの店舗に行くと、ジョージアの国旗が印刷されたシュクメルリのポスターが。“松屋に何が起きたのか”と仰天した一連の出来事をXで発信すると、みるみるうちに拡散され、メディアで取り上げられることに。ついには街中で“シュクメルリの人!”と呼ばれるまでになった。ジョージア料理が話題になったことは、妻のアナさんの励みにもなったようだ。「日本でジョージアを感じられる機会は少ないので喜んでいました。もともと妻は日本での生活が初めて。来日当時、ジョージア語をしゃべれる親戚や友人もいなかったので、大変だったと思います。そんな状況でも妻は、日本のご祝儀袋を気に入り、広げた袋の裏側に文字を書いて、手紙のようにして友人に送っていました。本来の用途とは違いますが、彼女も日本文化になじもうとしてくれたんですね」そんなアナさんは、毎日のようにレジャバさんにお弁当を持たせている。「最初はプラスチックの保存容器に詰めていたから味も素っ気もなくて。それを不満に思って日本にはお弁当の文化があることを教えたんです。すると近所のショップで、黒塗りの木のお弁当箱を買ってきて。機能性に優れた日本のナプキンに包み、持たせてくれるようになりました」SNSに投稿する「愛妻弁当」シリーズによって、さらにフォロワーが増えていくことに。より一層、レジャバさんを日本文化の“沼”に引き入れたのは、皇室関連行事だった。「’21年11月には信任状をお渡しするために皇居で天皇陛下に謁見しました。陛下は私自身のバックグラウンドも詳しくご存じのうえでお話ししてくださるため、身の引き締まる思いでした」この信任状捧呈式をもって、レジャバさんは駐日特命全権大使へと昇進。「昨年の園遊会には雅子さまも出席されました。天皇陛下や皇室の方々とお会いして感じるのは、奥ゆかしさと、品格。その2つが合わさり、日本文化の奥深さとなるのだと思います」レジャバさんもその奥深さを探究するため、茶道も学び始めた。「以前は、お茶を飲むのにあんなにかしこまったり、飲む前にお茶わんを回すなんて、変な文化だと思っていたんですが、すっかり魅せられて、いまでは茶道の専門誌にも連載を持っています」毎年、元日に催される新年祝賀の儀にも、レジャバさんは参列している。「今年の元日は、家族で北陸に行く予定だったので、儀式の後に家族と落ち合って、新幹線に乗って移動していたんです」だが能登半島を襲った大地震により、新幹線は緊急停車。レジャバさんはXに《新幹線が停電で止まりましたが無事です》と情報発信につとめ、《石川県の皆様、どうぞお気をつけください》と気持ちも伝えた。車内販売の飲み物が売り切れてしまったが、《子供もいるから少し心配ですが、大変なのはみんな同じです。一緒に乗り越えましょう!》と励まし続けたのだ。このときおなかをすかせる子どもたちを救ったのが、新年祝賀の儀のお土産でもらったおせち料理。《幸運にも皇室より賜ったおせち弁当がありました》と、子どもたちの食事姿もアップ。「突然の運行ストップにも、パニックにならずに冷静に対応する日本人の姿に感動しました。しかも儀式でいただいたお弁当がありがたかった気持ちを発信すると、4千万もの閲覧数で、あらためて言葉の力を感じました」コメントを発信するとき、言葉の使い方には人一倍こだわるという。「言葉は、日本では“言霊”ともいわれ、自分自身の心を表現する大切なものですし、ときには人を傷つけるもの。そして言葉によってその国の文化が生まれます。それほど重要な言葉ですが、ジョージアは地政学的な問題から、母国語が奪われる危機に見舞われ、先人たちが命をかけて守ってきた歴史があるんです」レジャバさんの“つぶやき”が多くの人たちに響くのは、言葉の力を信じているからなのだろう。■「日本では珍しいジョージア人。子どもたちはプラスにとらえて育ってほしい」「ジョージア大使館の職員は7人。わずかな人員で、政治、経済、安全保障、文化、領事の仕事までカバーしています。さらに新たな仕事をしなければ、私が着任した意味がありません」こう語るレジャバさんは、公務の傍ら、休日を利用して著書のトークイベントや講演会、ラジオ出演などにも精力的だ。そんな多忙ななかでも、積極的にリカちゃん(5)、マリアナちゃん(3)、ミサちゃん(1)の3人娘の子育てに奮闘している。「どうしても仕事の効率は悪くなってしまいますが、子どもとの時間も限られているので、できるだけごはんをいっしょに食べたり、寝るときに物語を読んだり、ふざけたりしています。子どもたちには、ジョージア人であることの誇りを持ってほしいといつも話していて、頻繁に母国と行き来するようにしているんです。日本では珍しい存在ですが、それをマイナスではなくプラスにとらえて育ってほしい」そう語ると、外出していたマリアナちゃんが帰宅。一目散にレジャバさんに駆け寄り、ほっぺたをくっつけ合う。「これ、家族では、ほっぺキスと呼んでいて、うまくお互いのほっぺがバウンドすると成功なんです」いつも愛妻弁当を作ってくれる妻・アナさんとも桜を見に行ったりするなど、いっしょの時間を大切にしている。「仕事、プライベートを含めた日々の出来事をSNSで発信し続けているのは、ジョージアのことを知ってほしいし、やっぱり日本が大好きだからです」“日本大好き”なティムラズ・レジャバさん一家に一票!(取材・文:小野建史)
2024年05月12日木村拓哉や山下智久など王道の主人公がカムバックしたりと、豪華な顔ぶれがそろった春ドラマ。本誌ドラマウオッチャーたちが、女性にオススメの作品を徹底討論!30代編集N(以下、N):春ドラマも各局、出そろいました。世帯平均視聴率では、日曜劇場『アンチヒーロー』が2桁台をキープしています。30代記者S(以下、S):1話の冒頭の長谷川博己の長ゼリフはすごかったですね。舞台を見ているようで、一気に引き込まれました。50代記者H(以下、H):殺人犯を無罪にしてしまう型破りな弁護士が次はどんな手を打ってくるのか、見ていてハラハラしちゃう。裁判のシーンも二転三転したうえに、さらにどんでん返しがあって、毎話見応えがあります。N:長谷川博己に対して、若手弁護士役の北村匠海も負けてないですよね。若さゆえの青い部分も見せつつ、長谷川博己ときちんと渡り合えているのがすごいです。S:石原さとみ主演の『Destiny』もミステリー要素が強いですよね。石原さとみが演じる検事の父親の死もまだまだ謎が多いし、先の展開が読めないところが面白い。H:亀梨和也が演じる元カレの出現で、婚約者との仲も気になるところ。穏やかな安藤政信が豹変するんじゃないかとヒヤヒヤ!N:私は、『アンメット ある脳外科医の日記』にハマっちゃいました。三瓶先生役の若葉竜也がめちゃめちゃタイプなんです(笑)。S:これで一気に人気が出そう。映画畑の人って演技力はあるし、雰囲気のあるたたずまいも素敵。H:杉咲花のお芝居も好きだなあ。ナチュラルでかわいらしい。記憶が1日でリセットされるという設定も彼女が演じるとすんなり入ってくるのよ。井浦新や岡山天音が演じる医師もいい人なのか悪い人なのか不明で、一挙一動が気になりますね。S:スリリングな展開の『Re:リベンジ-欲望の果てに-』も面白いですよ。何もかも奪われライバル心を燃やす主演の赤楚衛二と、陰のある謎の名医を演じる錦戸亮、ともにハマり役だと思います。H:赤楚衛二は母性本能をくすぐるタイプで、応援したくなる。今後の巻き返しが楽しみですね。あと、『ACMA:GAME アクマゲーム』の間宮祥太朗が演じる主人公も素敵だなあ。心理戦では常に冷静で、対戦相手にも情をかけるところは人間として魅力的。N:悪魔も意外に優しいですよね(笑)。デスゲームって、人が死ぬところが怖いけれど、このドラマは楽しみながら見られますね。S:今期は、木村拓哉の『Believe―君にかける橋―』、山下智久主演の『ブルーモーメント』など、ドラマの王道的な作品が帰ってきた感も強いですね。大手ゼネコンの土木設計家を演じるキムタクも、自然災害から人々の命を守る気象学の天才役の山Pも、奇をてらうことのない正攻法なキャスティングでハマり役ですよね。N:『Believe~』は、キムタクが演じる主人公が一話からいきなり刑務所に入る展開は衝撃でしたが、ミステリー要素もあって引き込まれました。キャストも豪華で、上川隆也や竹内涼真の役も謎が多い。そして妻役・天海祐希とキムタクの絡みも見どころですね。S:山Pは、5年ぶりに民放ドラマ復帰と聞くと、やっぱりうれしいですね。メガネと笑顔がトレードマークの“ハルカン”とSDM(特別災害対策本部)のクールなリーダーの、2つの顔を使い分けているところがいかにも山Pって感じ(笑)。H:自然災害が多い現代にマッチした作品。SDMの変形する特殊車両が実在するものだと知って、がぜん、興味が湧きました。N:広瀬アリスと眞栄田郷敦の『366日』は真っすぐな恋愛を描いたドラマ。ひたむきなヒロインを演じる広瀬アリスは新しい魅力を発揮していますし、眞栄田郷敦の恋愛モノも新鮮です。また、彼らを取り巻く仲間たちも爽やかで、王道のラブストーリーだけど、ベタベタしたところがないのがいいですね。S:バディやチームモノも良作が多いですよ。’95 年の渋谷を舞台に、チーマーと呼ばれる集団を描く『95』は、主演の髙橋海人の演技が本当素晴らしくて。中川大志たちとの掛け合いもリアルで、私たち世代が憧れていた平成時代のドラマ感も味わえて楽しいです。H:『花咲舞が黙ってない』の今田美桜と山本耕史コンビは、最初からバディ感がしっくりきているよね。杏の演じた花咲舞も見ていましたが、今田美桜はイマドキの若者の価値観も見せつつ、やる気にあふれているところが好感を持てます。N:オジサンをけちょんけちょんに言うところが気持ちいいですね。グルメな話をしている山本耕史は、実際もそういう人なのかもって(笑)。S:篠原涼子とバカリズムの『イップス』も最高のバディだと思います。推理作家と刑事が協力して事件を解決していく軽妙なタッチも見やすいし、篠原涼子のコメディ演技もまた一皮むけた感じがして、気に入ってます。H:そういう1日の終わりに軽く見られるドラマの存在も貴重よ。そういう意味では、生見愛瑠の『くるり~誰が私と恋をした?~』は、一人の女性の成長物語としても応援したくなる内容で、めるるの演技も上手でかわいい。オバサン世代もしっかり没入できます!S:しかも、瀬戸康史、神尾楓珠、宮世琉弥と、イケメン度が高いのもポイント。何か秘密を抱えていそうな男性陣からも目が離せません!N:それでいうと、『9ボーダー』も負けてないですよ。松下洸平、井之脇海、木戸大聖と、今をときめく俳優陣が勢ぞろい。シンガー・ソングライターの松下洸平の歌が聴けちゃうお得感も。H:私は、川口春奈のお芝居に釘付けですよ。頑張りすぎて一人涙する川口春奈は、世代を超えて共感できるし、彼女に寄り添う松下洸平に胸キュン間違いなし!あと、個人的には声優の緒方恵美が演じる占い師は今後も登場してほしいなあ。「貯金と結婚はできるうちにしておけ」って、そのとおりじゃない。19、29、39、それぞれの世代が抱えるリアルな悩みに対して、素晴らしい格言を与えてくれそう!■本誌記者のBEST3作品【50代記者H】1位『9ボーダー』2位『アンメット』3位『Believe』【30代記者S】1位『アンチヒーロー』2位『アンメット』3位『95』【30代編集N】1位『アンメット』2位『アンチヒーロー』3位『くるり』
2024年05月12日Xで人気沸騰中の人間まおがミドルエイジのモヤモヤを描く連載コミック!【あらすじ】歳を重ね、絞られていった友達。厳選メンバーだから、一緒にて楽しいけれど、ひとつモヤモヤしていることが。それは、遊びの誘いがいつも“私から”なこと。これ、誘わなかったらどうなるの!?>過去のお話はこちら【全4話】兄ばかりだいじにする母【人間まおのヒトモヤ】【全4話】パートを始めた妻と夫のすれ違い【人間まおのヒトモヤ】【PROFILE】人間まお’18年に『くず系女子。』(KADOKAWA)でデビュー。現在はサルのあげおと共存の日々を送りながら、日常のあるあるをゆる~く描いた漫画ブログが大人気。4月から『おはスタ』(テレビ東京系)で「あげおとティム」のアニメ放送がスタート!
2024年05月11日TBS『3年B組金八先生』シリーズやNHK連続テレビ小説『マー姉ちゃん』、NHK大河ドラマ『徳川家康』などのヒットドラマで知られる脚本家・小山内美江子さんが5月2日、老衰のため死去した。長男で俳優の利重剛(61)が自身のホームページ「利重人格」で次のように発表した。《5月2日、母、小山内美江子が天命を全う致しました。老衰による穏やかな逝去でした。94歳でした。やりたいことをやり、言いたいことを言い、多くの人々に愛された、幸せな人生だったと思います。生前のご厚情を深く感謝いたします。本当にありがとうございました》小山内さんは米寿を迎えた18年、本誌のインタビューに応じ、自身の“これからの生き方”について次のように語っていた。「正直、貯金は全部使い切ってあの世へ行くつもり。それもあって、終活と呼ばれるようなことは具体的には何もしていません。明日逝っちゃうかもしれないのに、ジタバタしたってしょうがない。高齢者が蓄財しようとして詐欺に引っかかるなんてニュースも頻繁に見るけれど、それも必要以上に『終活しなければ』と不安に駆られているからですよ」息子の利重からも「借金は困るけど、それ以外は何も残してくれなくていい」という言葉を受け取っていたという。お墓や遺言の準備、財産相続などの就活をしなかったおかげで、「還暦後の人生がますます豊かになった」とも話していた。数多くの名作を世に送り出す一方で、還暦を迎えた90年から始めた海外ボランティアにも注力。認定NPO法人「JHP・学校をつくる会」の代表理事を務め、カンボジアに350校以上、ネパールには14もの学校を作った。このときの本誌の取材の前にも、海外に足を運んだばかりだった。「つい先月も1週間ほどカンボジアに滞在しました。まわりは私の体調を心配して『行くな』と引き留めたけど、気にしません(笑)」JHPを共に立ち上げた盟友・二谷英明さん(享年81)をはじめ、何人もの旅立ちを見送っていた小山内さんは、次のような死生観も明かしている。「次は自分の番でしょうね。自分の思うような生き方を貫いてきたから、それでいい。ただ、あれをやらないで失敗したと思うのはつまらないですよね」インタビュー後、写真撮影に入ると、小山内さんは鮮やかな赤色のリップを唇にひと塗り。「ちょっと色っぽくなったかしら」と華やかな笑顔を浮かべ、まっすぐにカメラを見つめていた。そのチャーミングな人柄と、時代を彩った名作の数々は、多くの人々の記憶の中で生き続ける――。
2024年05月11日お笑いトリオ「ネルソンズ」の青山フォール勝ち(38)が、出演した千原ジュニア(50)のYouTubeチャンネルの企画「スナックJ」で、共演NGのアイドルについて告白した。青山が出演したのは5月9日に投稿された“スナックJ第2弾!ついに「あの男」とジュニアが対面!”という動画。動画の中盤では、フワちゃんの飛行機での迷惑行為を目撃し苦手意識があるという体験談を語っていたが、千原から「一応コンセプトとして、もし悩みみたいなことがあったら、それを吐露することによっては、少しでも楽にとか、もしかしたら多少のなんかアドバイスみたいなことがあるかもわからへんし」と悩みを明かすようアシストされた。青山が「フワちゃんとの接し方ですよね。僕が大人になんないとダメだなと」と語ると、出演するてつみちが「青山っていじると拗ねちゃう癖もある」と指摘。「大人になんないとダメなんすよねって言ってるけど、そこあるよな」と言われると、青山は「ちょっとほんとにイラッとしちゃうこととか、あるかもしんないです」と認めていた。てつみちは先日、かまいたちの番組で“ロケバスの中で芸人がボケまくる”という企画があったと説明。青山もその企画に参加していたが、最後に審査員のアイドルから、「一番面白くなかった人」に選ばれてしまったという。アイドルはその理由について「全然喋らない。一発ボケた後、みんなにいじられて拗ねてましたよね」と語っていたといい、青山の拗ねる癖が出ていたようだ。すると今度は千原が「だってな、渋谷凪咲ちゃん(27)、共演NGだしな」と暴露。「なんでなん?あんなちゃんと芸人に愛があって、笑いが好きで、素晴らしいやんか」と問うと、青山はきっかけとなった出来事を語り始めた。「かまいたちさんの大阪の番組で、朝から色んな検証をするみたいなロケがあって、結構キツかったんですよ。だから僕も変なスイッチ入ってたのもあるんですけど、変なボケ方をしたというか。自分も良くなかったなとは思いながらも、ちょっとそういう時もあるじゃないですか。そう、なんか、ほんとはただ痛い!ってリアクションとってればいいはずなのに、痛くない!って言ってみたくなる時が……」青山としては、その場面は使われないだろうと思っていたというが、実際にはその場面がVTRとして使用されたという。「そしたら、渋谷凪咲さんが番組の最後、V見た後に、あの人はなんか趣旨を理解してないって言ったんですよ。趣旨理解してないは、ちょっと一線超えてきたよね、っていう」青山の一線を超えてきたので共演NGだという渋谷。千原は「超えてない超えてない!コメントで美味しくしてくれてんねん!」と渋谷を擁護するも、青山は「わかってはいますけど、もうちょっと優しい言葉かけてほしかったなっていう」と不満げだ。千原がなおも「それぐらい言った方が、青山が生きるやん」と嗜めると、青山は「わかっちゃいるんすけどね、1発目に出てきた言葉が”共演NG”っていうので、出ちゃいましたね。大人になる前に、先に脳みそとかじゃなくて、先に言葉が出ちゃった」と気まずそうにしていた。
2024年05月11日日本初の女性弁護士で、後に裁判官を務めた三淵嘉子さんをモデルに描くNHK連続テレビ小説『虎に翼』。5月10日の放送回では、ついに伊藤沙莉(30)演じるヒロイン・猪爪寅子が高等試験に合格をはたし、「日本初の女性弁護士誕生」と盛り上がる様子が描かれた。道を切り拓いていく寅子を見守るのが、母・はる(石田ゆり子)と父・直言(岡部たかし)だ。帝都銀行で経理課長職を務めていた直言は、贈賄の容疑で逮捕・起訴されてしまうものの、寅子たちの尽力もあって無罪を勝ち取った。困難を乗り切った“家族の絆”は多くの視聴者の涙を誘った。家族思いの直言を演じる岡部たかしは“イケオジ”として注目度を高めている。朝ドラヒロインの父親といえば、子どもをやさしく見守ったり、反対に自分勝手で家族を振り回すトラブルメーカーだったり、または夢に向かう主人公の前に立ちはだかる“壁”となることも。今回本誌は、「朝ドラ(2000年以降に放送された作品)に登場する好きなお父さん」についてアンケートを実施。どの主人公の父親が印象に残っているのかを調査した。上位5人の名前と、支持される理由をみていこう。第5位に入ったのは、『ひよっこ』のヒロイン・みね子(有村架純)の父である谷田部実だ。家族と離れ出稼ぎに出ていた実だが、ひったくりに遭った際に犯人ともみあいになり、頭を殴られたことをきっかけに記憶喪失となってしまう。後にみね子らと再会するも、記憶は戻らないままだった。それでも“お父ちゃんのやさしさ”が記憶を失う前と変わらないところに、感動を覚えた人は多かった。実が好きな理由については、《おおらかでいつでも子供の味方である優しいお父さんだから》《記憶を無くしても家族の元に戻って家族のために生きたから》《やさしくて家族想いで辛抱強い。記憶喪失のときもそのままだったから本当の資質なんだろうと感じたから》といった声があった。続いて4位にランクインしたのは『ちむどんどん』のヒロイン・暢子(黒島結菜)の父である比嘉賢三(大森南朋)。穏やかでやさしい賢三は、音楽が大好きで三線で弾き語りをするのが得意。料理も上手で、料理人を目指す暢子に大きな影響を与えた。沖縄暮らしのやさしい父親には、《自分を持っていて、昔かたぎで昭和なお父さんに愛着を持ったから》《沖縄の方言に癒された》《真っ直ぐなところ》といった声が。その語り口に好印象をもった人が多いようだ。第3位にも沖縄のお父さんの名前が。『ちゅらさん』のヒロイン・恵里(国仲涼子)の父親である古波蔵恵文(堺正章)がランクインした。小浜島から那覇引っ越した後、タクシードライバーとして勤務するものの成果があまり上がらないなど頼りないところこそあるものの、明るい性格で恵里を励ますことも。そんな恵文には、《働かない駄目な父親だが憎めないところがあるから》《いつも明るく優しく主人公を見守っていたから》《家族仲よく楽しそうだった》《生き方が気楽》など、そのキャラクターを支持する声が。第2位に選ばれたのは『舞いあがれ!』の主人公・舞(福原遥)の父親である岩倉浩太(高橋克典)。大阪で街工場を営む浩太は、“夢”を大切にする男性。その背中は、後にパイロットを目指す舞に大きな影響を与えた。浩太が第66話で急死してしまうと、ネット上などで悲痛の声があがった。浩太を指示する理由には、《見た目もカッコいいお父さんだから》《優しくて誠実で温かい雰囲気で家族思いなところがよかった》《小さいころから物作りをすることを楽しいと思えるように、一緒に工作したり子どもの目線に立っていたところ。背中で生き様を見せていたと思う》《亡くなった後も主人公にいい影響を与えてくれていた》など、生き様に魅力を感じた人が多かった。そして、見事第1位に輝いたのは、『ブギウギ』のヒロイン・スズ子の父親、花田梅吉(柳葉敏郎)だ。スズ子の母・ツヤ(水川あさみ)が亡くなった後、映画で一花咲かせようと意気込んだものの、早々にやる気をなくして飲んだくれていた姿は“ダメ親父”のイメージも。しかし、妻を一途に想い続ける姿や、最後はスズ子のいちばんの味方であろうとする姿には、愛らしさを感じる人も多かったようだ。好きな理由については、《子どもに対する愛に溢れているような感じがするから、とても好感を持った》《あまり働かないけど、奥さん、子どもをとっても愛している》《人情があり、まわりの状況を見て自分の立ち位置をしっかり理解しているところ。他人に感じさせない優しさを持っているところ》《まじめでないようで、常にみんなのことを考えている》《破天荒なところ》といった声があがった。常にやさしい父親、また不器用ながらも愛情にあふれた父親……朝ドラで描かれた“家族を思うお父さん”の姿は、多くの人の共感を呼んだ。次期朝ドラ『おむすび』では、橋本環奈演じるヒロイン・結の“娘が心配で仕方ないお父さん”米田聖人を北村有起哉が演じることが発表されている。朝ドラで描かれる父の背中に、今後も注目だーー。
2024年05月11日日本初の女性弁護士で、後に裁判官を務めた三淵嘉子さんをモデルに描くNHK連続テレビ小説『虎に翼』。5月10日の放送回では、ついに伊藤沙莉(30)演じるヒロイン・猪爪寅子が高等試験に合格をはたし、「日本初の女性弁護士誕生」と盛り上がる様子が描かれた。道を切り拓いていく寅子を見守るのが、母・はる(石田ゆり子)と父・直言(岡部たかし)だ。帝都銀行で経理課長職を務めていた直言は、贈賄の容疑で逮捕・起訴されてしまうものの、寅子たちの尽力もあって無罪を勝ち取った。困難を乗り切った“家族の絆”は多くの視聴者の涙を誘った。朝ドラヒロインの父親といえば、子どもをやさしく見守る存在であることが多いが、物語によっては自分勝手で家族を振り回すトラブルメーカーだったり、夢に向かう主人公の前に立ちはだかる“壁”であったりも。その姿は、ときに“毒親”のような印象を視聴者に与えることも。今回本誌は、「朝ドラ(2000年以降に放送された作品)に登場する、“毒親だと思う”お父さん」についてアンケートを実施。どの主人公の父親が印象に残っているのかを調査した。上位5人の名前と、よくない印象を持った理由をみていこう。第5位にランクインしたのは、『おかえりモネ』の清原果耶演じるヒロイン・百音の父である永浦耕治(内野聖陽)。娘を思う気持ちが強すぎて、自身と離れた場所で働く百音を実家に連れ戻そうとする行動に出たことも。物語では“子離れできない父親”の姿がいくつも描かれた。そんな耕治が“毒親”に映った理由としては、《過保護すぎるところ》《干渉しすぎ》《怖い感じが全面に出ている》といった回答が寄せられた。続いて第4位には『スカーレット』のヒロイン・川原喜美子(戸田恵梨香)の父親である川原常治(北村一輝)の名前が。常治は頑固で亭主関白、「昭和の父」といえるキャラクター。言動に身勝手なところもあり、借金の返済のために、喜美子が貯めていたお金に手を出してしまったシーンはネット上などで多くの非難の声があがった。常治については、《すごいいい加減なお父さんの感じがしたから》《頑固で亭主関白だから》《自分勝手で言動に角があるところ》《無茶苦茶だった》など、やはり厳しい声が集まった。第3位には、『オードリー』のヒロイン・美月(岡本綾)の父親である佐々木春夫(段田安則)が入った。米国育ちの翻訳であり、美月にオードリーという英語名をつけた。美月は人前で名前を呼ばれることを嫌がるが、春夫は意に介さず。また、元恋人で旅館の女主人・吉岡滝乃(大竹しのぶ)に幼い美月を取り上げられ、妻・愛子(賀来千香子)が狼狽するも、事態を収拾しようとはしなかった。春夫のキャラクターについては、《娘をほったらかしだから》《嫌みで性格が悪そう》《変わりものだから》などの指摘が。『オードリー』は現在再放送中だ。第2位には、趣里が演じた『ブギウギ』のヒロイン・スズ子の父・花田梅吉(柳葉敏郎)がランクイン。スズ子の母・ツヤ(水川あさみ)が亡くなった後、寂しさを紛らわすために、かつて目指していた映画の脚本家になる夢をかなえようと一念発起するも、すぐに放り出し酒に溺れてしまった。その姿はスズ子を深く悲しませた。家族思いではあるものの、“飲んだくれのダメ親父”のイメージが勝ってしまった人も少なくないようだ。そんな梅吉に関しては、《母の亡くなった後、酒を飲んだくれてダメな親父の印象が強かった》《働いていない》《お酒で性格変わるから》《自由気ままなところ》などの声が上がった。そして、断トツで“毒親”のイメージがあると指摘されたのは、『おちょやん』のヒロイン。千代(杉咲花)の父親である竹井テルヲ(トータス松本)だ。テルヲの“桁違いのクズっぷり”は、放送中たびたび話題に。養鶏で生計を立てているものの、鶏の世話や家事は千代に丸投げ。さらに幼い千代を芝居茶屋に奉公に出し、たびたび千代の元を訪ねては金をせびり、千代のお金を持ち出すことさえあった。テルヲの“毒親”ぶりには、《家族を捨てて自分の好きな事をしていたイメージ》《娘が貯めたお金を盗んだ》《子供を売って自分は平気でいるところが許せない》《自分の道楽の為に子供を犠牲にするところ》《ありとあらゆるダメ父親として描かれている》《記憶にある限り自分の親だと嫌だなという感じ》厳しい非難の声の数々が……。NHK大阪制作の朝ドラでは“ダメ親父”は多く登場するが、テルヲは群を抜いてひどい父親のイメージだったのだろう。“家族の絆”が描かれる朝ドラだけに、父親の行き過ぎた振る舞いは視聴者の記憶に残っていることが多くあるようだ。次期朝ドラ『おむすび』では、橋本環奈演じるヒロイン・結の“娘が心配で仕方ないお父さん”米田聖人を北村有起哉が演じることが発表されている。朝ドラで描かれる父の背中に、今後も注目だーー。
2024年05月11日ハライチの岩井勇気(37)が自身のXで呟いた、テレビ番組に出演した野呂佳代(40)への感想が波紋を呼んでいる。岩井は5月9日の22時過ぎにXを更新。同時間帯に放送された『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)の画面を写真に撮り、次のようにコメントした。《野呂さんでかいなー》写された画面には、左上に「ダウンタウンDX 日常のうっぷん&モヤモヤ34連発春のデトックス祭り」という企画ロゴが写っている。そして画面左手前には椅子に座ってトークを繰り広げる野呂が、その右奥には話を聞く土屋アンナが座っていた。この投稿に対し、野呂本人も反応。《そおですか??明日からまた食べるロケ行きますけどねw》とコメントし、岩井は《見つかった!食べるロケじゃないロケも食べてるからなぁ》と返していた。野呂本人は気にしていないようにも見えるが、この岩井のコメントは一部のXユーザーから反感を買ってしまったようだ。岩井のXには非難の声が相次いで寄せられている。《なんでそんなひどいこと言うんですか》《くそおもんなびっくりした。よく芸人やれてんなー》《こんなことを口に出して言う人がいるから過度なダイエットとかして摂食障害なる人いるのになぁ。私もそうだったから、これ流れてきて辛くなった》《でかいはない野呂さん大好きだから許せない》今年2月に出演したメークアップアーティスト・小田切ヒロ(42)のYouTubeチャンネル「小田切ヒロの『そうよ~』な日常」で、野呂は芸能界の「体型いじり」に関する変化を語っていた。「今までだったら自虐でやれてたきたっていうクセがあって。たとえば“全然やせてなくて、太ってますけど!”みたいな。そしたら、周りの人は“いや、そんなことないけど”って。こっちがまた引き受けなきゃいけない。言って放ったら、そっちの人たちが笑いにしてくれるけど、今は返ってくるから、返しが大変!自分も変わらなくちゃいけないと思って(自虐は)あんまり言わないようにしてますけど」“面白い”の価値観が変化してきている時代にあって、野呂も自身の体型に関する自虐は控えているという。今回のような、体型に関するコメントを不快に感じる人は増えているようだ。
2024年05月11日《こんな人だったのか、、やばいね》《女性蔑視発言に適当な謝罪。最低ですね本当に》《無痛って誰でも簡単に出来るものではありません。体質もあります。赤ちゃんにもリスクあります》《最低するかしないかは女性が決めることで、旦那に許可もらうものではない》俳優・生田斗真(39)への批判が止まらない。5月5日、Instagramのストーリーでの「質問箱」機能を使ってファンんからの質問に答えていた生田。しかし、《今日で妊娠9ヶ月です出産こわいよー》という妊娠中の女性からの質問に対し、《旦那様に無痛おねだりするか》と返答。すると、この投稿はたちまちSNSで拡散され、批判が殺到し、ネットニュースとして取り上げられ大炎上することとなった。登校から5日経った今も冒頭のように、Instagramの最新投稿に批判コメントが連日追加されている。’20年に女優の清野菜名(29)と結婚しており、’22年に第一子が誕生した生田。妻の妊娠や出産を間近に見てきたにも関わらず、妊娠というセンシティブな話題を「旦那様」に「おねだり」と表現して自ら窮地を招いてしまった。その後、5月8日までに生田はストーリーを更新し、《僕の発言で傷つけてしまった方がいるようです。ごめんなさい》と書き出し、こう謝罪した。《費用はかかってしまうけど恐怖心を緩和するためにも、一つの大切な選択だと勉強をしていたのでそれをご家族で話し合われる事もいいのではないかとお伝えしたかったのだけど言葉足らずでした。というか変な伝え方をしました。以後気をつけます!質問くれた方も本当にごめんね!応援しているからね!》しかしこの謝罪の論点がずれていると捉えた人もいたようで、さらに批判が加速する事態に。《弁明されたストーリー見ましたが、無痛分娩は恐怖心の緩和にはならないかと思います。言葉足らずや伝え方ではなく根本が間違ってるのでは…》その後も生田の最新の投稿にはコメントが増え続け、8日時点では1100件ほどだったコメントが10日時点で1750件以上になるなど、今も批判の声は増え続けており、鎮火する気配は見えない。これまで目立った炎上もなく屈指の“好感度俳優“として人気を誇っていた生田。“たった一言”が招いた代償はあまりにも大きかったようだーー。
2024年05月11日お笑いトリオ「ネルソンズ」の青山フォール勝ち(38)が、千原ジュニア(50)のYouTubeチャンネルの企画「スナックJ」に出演。フワちゃんの飛行機内での迷惑行為を暴露した。青山が出演したのは5月9日に投稿された“スナックJ第2弾!ついに「あの男」とジュニアが対面!”という動画。千原と芸人のてつみちに対し、青山が先輩から挨拶が弱いと指摘されたという話をしていると、千原が「あの話してよ。飛行機でめっちゃムカついた話」と話題を転換。青山は「いやダメでしょ」と引き気味ながらも、千原に促され語り始めた。ことが起きたのは、青山がテレビのロケで福岡を訪れるための飛行機の中だったという。日本航空のクラスJという、アップグレードされた座席に座っていた青山は、近くに変わった乗客がいたことに気づいたという。「斜め前にジャージでサンダルの女の子がいたんですよ。なんか、家出少女みたいな。トー横キッズみたいな、だいぶラフな感じの女の子が。周りとはだいぶ雰囲気違うなーと思ってたんですよ」そして、その乗客の様子が明らかにおかしかったのだという。「その子が、飛行機が飛ぶ前から椅子を倒して寝てたんですよ。そしたら、すいませんってCAさんがやってきて、“今から離陸するんで、椅子起こしてもらってもいいですか?”って言ってるんですけど、もうずっと寝てるんですよ。すいませんすいませんって言っても全然起きなくて。で、戻しますねってCAさんが自分で戻して。“ベルトつけてますか?ベルト確認しますね。ベルトつけますね”って。CAさん2人くらいでやって、あ、めちゃくちゃ迷惑な子いるなと思って」寝入っているのか、CAの指示を全く聞かなかったというその女性。着陸時にもリクライニングを倒して寝ていたといい、CAから「すいません、着陸するんで、椅子戻してもらっていいですか」と言われても、微動だにしなかったという。■「めっちゃ迷惑なやついるなと思って」千原が「爆睡やん」と突っ込むと、青山は「でも絶対そんなことないと思う。なんか様子おかしいんすよ。だって、CAさん結局3人くらい来たんですよ。すいません!つって」と否定。3人も呼びかけているのに気づかないのは「無視」をしているのではないかと思ったという。「ベルトまたつけて、戻しますねって。自分でやんないから自分で(CAが)戻して。で、めっちゃ迷惑なやついるなと思って。で、着陸した瞬間に普通に起きて出てったんです。なんかわかんないけど、ちゃんと起き上がることもできるし」あまりに迷惑だと思ったため「どんな顔してんだろうと思って」と、その顔を見ようと思ったという青山。しかし、機内ではそのチャンスは来なかった。「変な子いたな〜」とモヤモヤしながら、福岡の空港をこがけん(45)と相席スタートの山添寛(38)と3人で歩いていたところ、先ほどの女性が後ろ歩いていたという。「うわ、気になる。うわ、どんな顔してんだろう?と思って、チラチラ見てて。でも、やっぱちょっと怖くて見れなくて。そしたらその子がポケットからスマホ出して、山添とこがけんさんのことを『イェ〜イ!』って撮り出したんですよ。こっわ!!と思って。何こいつって……。そしたら山添が“お前何してんねん”みたいに、結構フランクに突っ込んだんですよ。えっ知り合い?と思って、それよく見たら、フワだったんですよ」青山が、迷惑行為を行なっていたのがフワちゃんだったと暴露するとその場は失笑に包まれた。■「もうちょっとみんな厳しく言った方がいいと思いますけどね」千原は「俺はこの話おもろいとこ、こいつ腹立ってたるから“ちゃん”付してない」とツッコミ。てつみちに「なんでちゃんつけないの?」と問われると青山は「なんで後輩のあんなやばい女にちゃんつけないといけないの」と反論していた。2回くらいしかフワちゃんと会ったことがないという青山。1回目に会った時には、ネタ番組の収録で”うんこマン”というネタを披露した後に、面識がないのに「ねぇ、めっちゃ“うんこマン”面白かった。動画送ってよ!!」と話しかけられたという。「それで俺ちょっとなんか 変な子だなと思って。タメ口なんだと思って……」と苦手意識が芽生えたと明かしていた。千原は「向こうは向こうで芸人やし。もういろんなことで距離をなんとか縮めようってして。合う人は合うやろうし。ん?ていう人はいるやろうし」とフォロー。てつみちから「体育会系だから気になるんだろう」と言われると、青山は「いや、体育会系だから気になるっていうか、もうちょっとみんな厳しく言った方がいいと思いますけどね」と私見を述べていた。また、「多分仲良くなったらわかるんすよ。多分絶対いい子ではあるんすけど、俺やっぱほぼ面識ない状態でそういう姿しか見てないから。ちょっとなんでみんな仲いいんだろうな?って思ってるだけです。ほんとに」とも吐露。親しくない青山から見るとフワちゃんの振る舞いは納得いかないようだ。
2024年05月11日日本初の女性弁護士で、後に裁判官を務めた三淵嘉子さんをモデルに描くNHK連続テレビ小説『虎に翼』。5月10日の放送回では、ついに伊藤沙莉(30)演じるヒロイン・猪爪寅子が高等試験に合格をはたし、「日本初の女性弁護士誕生」と盛り上がる様子が描かれた。道を切り拓いていく寅子のことをやさしく、ときに厳しく励ましているのが、母・はる(石田ゆり子)の存在だ。物語の初めのころ、はるは結婚せずに進学したいという寅子の前に立ちはだかる“大きな壁”だった。そんなはるを寅子が説得していく様子に第1週から多くの視聴者が引き付けられた。朝ドラでは、子どもを思う気持ちから、価値観を押し付けたり、夢に猛反対にしたりする母親の姿が、ときに“毒親”のような印象を視聴者に与えることも。本誌は、朝ドラ(2000年以降に放送された作品)に登場する「“毒親だと思う”お母さん」についてアンケートを実施。どの主人公のお母さんの、どんな言動が印象に残っているかを調査した。上位5人に入った登場人物と、毒親だと思う理由をみていこう。第5位にランクインしたのは、『オードリー』のヒロイン・美月(岡本綾)の母である佐々木愛子(賀来千香子)だ。夫の春夫(段田安則)を紹介してくれた老舗旅館「椿屋」女主人の滝乃(大竹しのぶ)に頭が上がらず、娘の美月を取り上げられてしまう。そんな愛子には次のような声が。《セリフがキツイ》《自分がない》《ヒステリックだったイメージ》娘を取り上げられて以降の、夫に対して不満をぶつけるシーンを覚えている人が多かったようだ。第4位は、『まんぷく』のヒロイン・福子(安藤サクラ)の母である今井鈴(松坂慶子)。経営者である夫を早くに亡くした経験から不安定な職業の男性を嫌い、三人の娘たちには“安定した職業の男性”と結婚することを求めており、福子と発明家の萬平(長谷川博己)の交際にも当初は反対していた。鈴に対しては、《母なのに、自分本位で、動くことが多くてヒロインを悩ませてきた》《自分本位ともとれる発言や行動があったから》《わざと家族のことを困らせたり、子離れができていない感が強かった》《心配症が故に、子どもへの口出しが多い》子どもを思うあまりの行動が、自分本位に移ってしまうところがあったのかもしれない。第3位には、『あまちゃん』のヒロイン・アキの母親である天野春子(小泉今日子)がランクイン。かつては自身もアイドルを目指したことがあり、娘のアイドルになる夢を応援するが、劇中では「あんたみたいなブス、(アイドルに)なれるわけないじゃないの!」と言ってしまう場面も。そんな春子には、《アキへの悪態がきつかったかなと思います》《子どものことがわかってないから》《強引なところ》《優しいところもあるが、娘に対してブスとストレートにいうのはきつい》と、毒舌のイメージをもつ視聴者もいたようだ。第2位には、『ちむどんどん』の黒島結菜演じる主人公・暢子の母である比嘉優子(仲間由紀恵)が。子どもたちを思い、困っている人の家庭にごちそうを譲るなど、とてもやさしい性格だが、“お人好し過ぎる”と面も。優子に関しては、《子どもたちを叱らないで甘やかしてばかりの育て方(主に息子に対して)でイライラした。もっと叱るシーンがほしかった》《子どものことを思っているようで全然しつけができていない》《子どもの言いなり》《お人好しでみんなに迷惑をかけるから》と、やさしすぎることがアダになっていると指摘する声があった。もっとも多くの票が集まったのは、『マッサン』の亀山早苗(泉ピン子)。主人公・亀山政春は、エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)と当時は珍しい国際結婚をしようとするが、「外国人の嫁は認めません!」という早苗の猛反対に遭う。嫁と認めていないからとエリーにだけ食事のお膳を出さず、息子と家の将来を案じて、涙を流してエリーに帰国を懇願するシーンも描かれた。第1週から主人公に立ちはだかる姿が印象に残っている人が多いようで、《厳しすぎたので》《主人公の外国人の妻を世間体を考えて、容易に受け入れてくれなかった》《怖い》《温かみが感じられないから》《マッサンの夢や、妻エリーを最初認めなかったから》《いじわるそうだから》といった声が寄せられた。お母さんの子どもへ注がれる愛情の形も、朝ドラごとにさまざま。次期朝ドラ『おむすび』では、橋本環奈演じるヒロイン・結の“元ヤンお母さん”を麻生久美子が演じる。
2024年05月11日日本初の女性弁護士で、後に裁判官を務めた三淵嘉子さんをモデルに描くNHK連続テレビ小説『虎に翼』。5月10日の放送回では、ついに伊藤沙莉(30)演じるヒロイン・猪爪寅子が高等試験に合格をはたし、「日本初の女性弁護士誕生」と盛り上がる様子が描かれた。道を切り拓いていく寅子のことをやさしく、ときに厳しく励ましているのが、母・はる(石田ゆり子)の存在だ。「第5回放送で、寅子のことを『甘やかされて育ったお嬢さん』となじる裁判官の桂場(松山ケンイチ)に対し、はるが『お黙んなさい!』と一喝するシーンは“スカッとした!”と女性を中心に多くの人の共感を呼びました。母娘のやり取りに引き込まれる視聴者が多いようです」(スポーツ紙記者)ヒロインに愛情を注ぎ、叱咤激励し、ときに対立したりーー、朝ドラを盛り上げるのに欠かせないのが“お母さん”の存在だ。5月12日の母の日を前に、本誌は「朝ドラ(2000年以降に放送された作品)に登場する好きなお母さん」についてアンケートを実施。どの主人公のお母さんが印象に残っているのかを調査した。上位5人の名前と、支持する理由をみていこう。第4位には同率で2人のお母さんがランクイン。1人目は『まんぷく』のヒロイン・福子(安藤サクラ)の母である今井鈴(松坂慶子)だ。武士の末裔であることを誇りとし、品格を大事にしている女性。経営者である夫を早くに亡くした経験から不安定な職業の男性を嫌い、三人の娘たちには安定した職業の男性と結婚することを求めていた。福子と発明家の萬平(長谷川博己)の交際を当初は反対していたが、2人の意思の固さを前に結婚を認めた。好きな理由については、《口ぐせで「私は武士の娘です」と言うところ》《話し方がとても優しいトーンで好きです》《包容力があるから》《可愛さと凛とした感じが好き》と、凛としたイメージが好印象だったようだ。もう1人の第4位は、沖縄を舞台にした『ちむどんどん』の、黒島結菜演じる主人公・暢子の母である比嘉優子。沖縄県出身の仲間由紀恵が演じた。優子は困っている人の家庭にごちそうを譲るなど、とてもやさしい性格だが、それが“お人好し過ぎる”と周囲が心配するほどだった。この“やさしすぎるお母さん”については、《苦労を苦労と思わず母親として子供を第一に考えている》《大きく包み込むように、見守り支える姿が母親らしい》《いつも笑顔が柔らかく、優しいけれど、時には厳しいところ》《庶民のお母さんって感じがしたから》といった声が集まった。第3位に入ったのは、『あまちゃん』の天野育子(小泉今日子)。ヒロイン・アキのお母さんだ。アイドルを志すアキを支える育子自身、高校生のころに家出して上京し、アイドルを目指し活動したことがあったが、その夢を諦めた過去があった。育子については次のような支持の声がーー。《アイドルを目指していたという設定がぴったりだった》《元アイドルが母親役って、感慨深い》《単なる母親ではなく、物語のもう一人の主人公。歌ってたテーマ曲もよかった》《自由なお母さんという印象が残っているから》一世を風靡したアイドルが演じる母親像が、強いインパクトを残したようだ。第2位は『ちゅらさん』のヒロイン・恵里の母である古波蔵勝子(田中好子)。涙もろく、お人好しな性格。八重山諸島小浜島から那覇市に移住し、市場で働き、家計を支えた。勝子のキャラクターには、ゆったりしたイメージを思い浮かべる人が多かった。《のんびりとした口調が沖縄の言葉と合っていたのが印象的》《沖縄の言葉が良くあっていたし優しさが伝わった》《おばーと仲良く、ほっこりと見る事ができたから》《懐かしい感じがするから》《ほんわかしていて、こういうお母さんがいいなぁと思うから》21世紀最初の朝ドラだが、そこで描かれたお母さん像は多くの人の心に残っているようだ。そして、もっとも多くの票を集めたのは、『ブギウギ』の趣里演じるヒロイン・スズ子の母である花田ツヤ(水川あさみ)だ。戦後のスター・笠置シヅ子さんをモデルに、ヒロインがスターに成長していく姿を描いた物語の中で、ツヤは義理と人情を大切にし、子どもたちのことを第一に思う優しい母。ツヤの子どもを思う気持ちに、次のような声が。《明るくて子どもを愛しているのが伝わってくるから》《娘を応援することに一生懸命なところが好きです》《おおらか、子どもに心配をかけない》《はつらつとした印象が良かった》《人間味があってよい、気取った感じがないところに好感が持てる》《家族思いのお母さんキャラクターがつたわってきた》大阪を舞台にした物語で、大阪出身である水川が演じたお母さんが、第1位となった。朝ドラごとに、キャラクターや描かれ方もさまざまなお母さんたち。次期朝ドラ『おむすび』では、橋本環奈演じるヒロイン・結の“元ヤンお母さん”を麻生久美子が演じる。朝ドラで描かれる母と娘の関係性に、今後も注目だーー。
2024年05月11日「国民の信頼回復のため、火の玉となって自民党の先頭に立ち、取り組んでいく」昨年12月、臨時国会の閉会に伴い行った記者会見で、自民党の派閥による政治資金パーティー収入の裏金疑惑をめぐる政治不信の払拭についてこう語った岸田文雄首相(66)。そこから5カ月が経とうとするが、信頼回復の兆しは見えていない。4月に行われた衆院3補欠選挙では、衆議院東京15区、島根1区、長崎3区のいずれも立憲民主党が勝利し、自民党は候補者擁立を見送った選挙区を含め全敗となった。共同通信社が、自民党が唯一候補を擁立した島根1区補選で実施した出口調査によると、投票の際、自民の裏金問題をどの程度重視したかとの質問に「大いに重視した」と回答したのは40%、「ある程度重視した」と回答したのは37%で、計77%に上ったという。その結果の敗戦ということであれば、裏金問題による自民党への不信は未だ根強いといっていいだろう。また、日本経済新聞社とテレビ東京が4月29〜30日に行った世論調査では、岸田文雄内閣を「支持しない」は前回調査から3ポイント上昇し69%で、政権発足後最多となっている。そこで、今「信用できる・信用できない」政治家は誰なのか? 20〜60代の男女1000人を対象にセルフアンケートツール『QiQUMO』を利用して調査を実施した。今回は「信用できる」政治家として名前が上がった人の結果を発表する。3位に選ばれたのは、れいわ新選組の山本太郎代表(49)。裏金問題については、1月の会見で「もうとっと逮捕しろなんですよ。一般の人らで3000万円以上隠し金を持って、納税もしなかったってなったらどうなりましたか?ってことですよ。永田町にいる汚いおっさんだけ免税なんですか?」と述べるなど、厳しく追求する姿勢を見せてきた。そんな山本氏には《国民に寄り添って意見を述べ実行に移そうとしているから》《ちゃんと庶民の方を向いている》《国民目線での答弁をしている》などの声が寄せられている。れいわ新選組の公式YouTubeでは国会での質疑の様子などが公開されていて、これらの動画がXで拡散されることもしばしば。どのような発言をしているのか、支持者が把握していることが信頼感につながっているようだ。2位に選ばれたのは自民党の石破茂元幹事長(67)。元々人気が高く、「次の首相にふさわしい人」についての世論調査では1位に選ばれることも多い。特に、自民党の派閥をめぐる裏金問題によって、派閥に属さない石破氏の評価は大きく向上したようだ。《誠実そうだし、問題も起こしていないから》《言葉に誠意と説得力があるので》などのコメントが寄せられた。鳥取1区選出の石破氏。今回の補選では、島根1区から立候補した新人・錦織功政氏の応援演説を行なっていた。だが、その応援で”自民党を取り巻く現実”を目の当たりにしたようだ。4月29日に出演した『深層NEWS』(BS日テレ)では、「地方の人が今の政治に違和感、ズレを感じている」と実感したとコメント。地方の声として、株価が高いのはめでたいが「地方で実質賃金は上がりましたか、株が高いってことは日本の経済がそんなにいいっていうことを意味しますか、それは地方にとってどうなんですか、みたいな。地方の実感と違うことが喧伝されていませんかっていう、そういう思いを島根に限らず全国の地方が持っているのではないだろうか。アベノミクスとは一体何だったのか。有権者の声を認識していると明かすことも、信頼感の醸成につながるのかもしれない。そして、第1位に輝いたのは、自民党の麻生太郎副総裁(83)。過去には漫画好きとして、”オタク層”からの支持を得たこともあるが、今年1月にも上川陽子外相に対する「おばさん」「美しい方とは言わない」発言で炎上するなど、数々の失言が波紋を呼んできた人物でもある。実際「信用できない」政治家ランキングでも2位にランクインしている。しかし、意外にも《ある意味、裏表がない》《本音をいってくれるため》と、歯に衣着せぬ発言がむしろ信頼できるとする声が上がった。裏表ないという点ではそうかもしれないが、麻生氏の発言には歴史認識の誤りや偏った点もあることには留意が必要だろう。祖父は吉田茂で、父親は元衆議院議員で九州電力の会長も務めた麻生多賀吉。大金持ちの家系を持つ麻生氏は、’19年の副総理時代に「自分の年金を心配したことない」と発言するなど、庶民感覚からほど遠く批判を受けることも多々だ。だが、昨今の裏金問題に影響を受けてかその裕福さを信用できる理由に上げる人もいた。《そもそも汚いことをする必要がないという余裕を感じるから》と逆に信頼できるというのだ。裏金問題の反動から、資産を持っている人が政治家として信頼できる状況になるというのは非常に皮肉なものである。自由回答で行った今回のアンケート。実は、今回最も多かったのは「信頼できる政治家はいない」というものだった。株式会社社会調査研究センターが今年2月に実施した調査によると、日本の政治を「信頼していない」と答えた人は74%に上ったという。これらの回答をした人に「あなたの政治不信が向けられているのは」と尋ねたところ、「全ての政党・政治家」が54%となっていた。裏金問題に見舞われた与党だけでなく野党も、厳しい現実を直視しなければならないようだ。
2024年05月11日いまや数々のバラエティ番組に引っ張りだこのタレント・村重杏奈(25)。5月6日には、大阪市内で開催された「御堂筋ビューティーコレクション2024」に登場した。イベントではすっきりとしたまとめ髪に、白と黒を基調としたシックなデザインの着物姿でランウェイを歩き、観客を魅了。各メディアによれば、「普段は着物を着る機会がないので、新鮮で大人っぽくて可愛いですね」と喜んでいたという。そんな村重だが、9日にInstagramで披露した“イメチェン”が反響を呼んでいる。投稿では、《気持ちが暇だったので刺激欲しくてまた髪切りました。こんな素敵な可愛い写真誰が撮ってるの!?って思いますよね。村重も思います。できればイケてるメンズに撮ってもらいたいんですけどゴチゴチのマネージャーです》と報告。続けて《梅雨が来るのにあえてショートにするのが村重の強さです》とアピールし、《髪色も何色かわかんないけど美容師さんいわくトレンドのカラーです。グレーって言ってたような気がします。意思あんまりないけどミーハーなのでトレンドという言葉に弱いです》と説明していた。添えられた6枚の写真では、以前よりもトーンダウンしたカラーで、あごよりやや下までバッサリとカットされたボブヘアを披露。村重は黒いサングラスをかけ、ざっくりと胸元があいた黒のトップスとジーンズのコーディネートで大人っぽい印象に。サングラスについては《芸能人ぽいのでかけてます。ただそれだけ!でも可愛いのでオールオッケー!結果が全て!やったー!》と綴っており、満足している様子だった。そんな彼女に、コメント欄ではファンから絶賛の声が続々。《やばいこの村重過去一可愛い》《大人女子美しかぁ》《LEONのマチルダみたいでかわいいです!》《まるでハリウッドスター》《どんどん可愛くなってる私も頑張って、しげちゃんみたいに綺麗になりたい、、、!》昨年は200本以上のテレビに出演し、一躍ブレークを果たした村重。4日放送の『土曜はナニする!?』(フジテレビ系)では悩みを聞かれ、「大人になってきちゃってる。今年で26歳なるけど、26歳で世間知らずって『結構キツくね?』と思って」と吐露していた。大人っぽくイメチェンで心機一転、“脱・おバカキャラ”となるだろうか?
2024年05月10日新垣結衣(35)が5月9日、都内で開催された映画『違国日記』の完成披露上映会に出席。イベントには瀬田なつき監督(45)だけでなく、共演者の早瀬憩(16)、夏帆(32)、小宮山莉渚(18)も集結した。6月7日に公開予定の本作は、漫画家のヤマシタトモコ氏による同名コミックを映画化。新垣は生きることに不器用な35歳の小説家を演じ、両親を交通事故で亡くした15歳の姪(早瀬憩)との同居生活を通して心の交流を描く物語だ。イベントで満席の観客を前に、司会者から「どんなお気持ちでしょうか?」と聞かれた新垣。「嬉しいですね」とコメントし、作品への思いをこう続けた。「『違国日記』という原作は私もとても大好きで、今回こうやって映画で主演をさせてもらうことになり、同時にすごく思い入れがあるので緊張もしています。でも、すごく嬉しいですね。やっぱり、こうやって駆けつけてくれるのは。どういった反応が返ってくるのか、すごく楽しみです」そんななか、注目を集めたのは“イメチェン”ぶりだ。現在公開されている『Nintendo Switch』のCMでは、おでこを出したふんわりパーマヘアを披露していた新垣。だがイベントでは、眉上まできれいに切り揃えられた“パッツン前髪”だったのだ。落ち着いたカラーのセミロングで、着用していたシックなジャケットによく似合うヘアスタイルだった。イベントの様子は、10日放送の『ノンストップ!』(フジテレビ系)や『DayDay.』(日本テレビ系)などでも取り上げられた。『DayDay.』のX公式アカウントでは、新垣が出題したクイズも紹介されている。《Q.かなりの夜型休日が続くと朝に寝てしまうこともあるのですが、以前夜中から朝まで“あること“をして過ごしていました一体なんでしょうか?》とのお題で、正解は「料理」だった。新垣は《家に栗があった。湯がいてひたすら包丁でむいてたら、朝になってた大量じゃないけど下処理が初めてだったんで、ネットで調べてたら何時間も経ってて栗ごはんを作りました!》と、エピソードを披露していた。貴重な素顔を見せつつ、ガラリと印象を変えたイメチェンも話題になった新垣。SNSでは歓喜の声が相次いでいる。《ガッキーのオン眉が可愛すぎて震えてる》《ガッキーのぱっつん前髪。ほんとにかわいいしイケメンだし 綺麗だし無双感すごい》《ガッキーはどんな髪型も素敵なんだよ、だって天使なんだから》《新垣結衣、オン眉パッツン前髪、超かわいい。ガッキー、本当に変わらないね》6月11日には36歳を迎え、ますます女優として躍進しているようだ。
2024年05月10日セブン-イレブンは5月13日から、消費期限切れが間近で売れ残りそうな商品の値引きを始めます。対象はおにぎりやサンドイッチ、弁当など約300品。20円、30円、50円、100円引きの「エコだ値」シールを貼って販売します。スーパーなどではおなじみの“見切り品”の値下げ販売は、2021年からファミリーマートが、2023年末からローソンがAIを活用したシステムで行っています。コンビニ最大手のセブン-イレブンもやっと“値引きしないコンビニ”を脱却するようです。消費者としては「今すぐ食べるから、安いものを買おう」という選択肢ができたことは大歓迎です。節約できて、食品ロス削減にも貢献できるからです。食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のこと。日本の食品ロスは年間523万トンに及び、大問題です(2021年度、農林水産省)。原因は食べ残しなど家庭でのロスがおよそ半分。残り半分は事業系のロスで、作りすぎや売れ残り品の廃棄などです。廃棄するにもコストがかかり、ごみとして燃やすと二酸化炭素を排出するなど環境に悪影響を与えます。「捨てずに値引きして売り切る」商習慣が当たり前になればいいと思います。■ユーザーはアプリ上で“レスキュー価格”の商品を購入食品ロス削減には、新しい取り組みがたくさんあります。たとえば「TABATE」というアプリでは、閉店間際にまだおいしく食べられるのに残ってしまいそうな食品を、多少割り引いた“レスキュー価格”で掲載。欲しいと思ったユーザーはアプリ上で購入し、商品を店舗まで取りに行く仕組みです。ユーザーはお得に、店側は売り上げを増やして、食品ロスを削減できます。家の近くや帰宅途中にレスキュー商品があれば試してみたいですね。また、「Kuradashi」というショッピングサイトでは、まだ食べられるのに廃棄されそうな食品などを最大97%引きで販売しています。冷凍一口タイプのモッツァレラチーズが82%引き、生チョコの詰め合わせが76%引きといった価格で並んでいます。賞味期限が近い、シーズンオフなど、食品ロスになりそうな理由が書かれているので安心です。ネットショッピングは苦手という方には、過剰在庫などを買い取り、店内すべての商品を半額で販売する「半額倉庫」や「222(トリプルツー)」などもあります。道の駅や産直販売所で、大きすぎたり小さかったりする規格外の野菜などを買うのも一手です。廃棄されそうな食品を買うことは、食品ロス削減への貢献と節約ができて一石二鳥ですが、購入量には注意しましょう。安いからといって大量に買っても、食べ切れなかったら本末転倒です。円安が進行し、今後は輸入品を中心に物価高が加速するでしょう。適量を購入し、大切に使い切る基本に立ち戻ることが、家計管理にも食品ロス削減にも大切です。
2024年05月10日アップルは7日に公開した新しいiPad Proのプロモーション映像が「的外れだった」として正式に謝罪した。「Crush!」と題されたこの映像では、トランペットやピアノなどの楽器やゲーム機、本、カメラなどが油圧プレス機で跡形もなく潰される。プレス機が上がるとそこにiPad Proが現れ、「これまででもっともパワフルで、もっとも薄いiPadです」というナレーションが流れるという展開だ。XやYouTubeでこの映像が公開されると、ミュージシャンや俳優、作家など、各界のクリエイターが不快感を示し、アップルに対し抗議の声を挙げた。俳優のヒュー・グラントは「人間的経験の破壊。提供:シリコンバレー」とアップルのティム・クックCEOのポストを引用し批判。『アイルトン・セナ 〜音速の彼方へ』や『AMY エイミー』など、優れたドキュメンタリー作品を手がけてきた映画監督・プロデューサーのアシフ・カパディアは「iPadは好きだが、この広告が良いアイディアだとなぜ思ったんだろうか。これこそ、テック企業が芸術家、ミュージシャン、クリエイター、作家、映画制作者に対して行っていることの最も正直な比喩だ。搾り取り、使うだけ使い、まともに対価を払わず、全てをかっさらった上に、自分たちで創ったと言ってのける」と痛烈なコメントをXに投稿した。アップルのマーケティングコミュニケーション担当トール・ミューレン副社長は、Ad Ageに以下の謝罪声明を発表した。「クリエイティビティはアップルのDNAであり、世界中の創作物に力を与えるような製品をデザインすることは我々にとって非常に重要です。我々の目標は、iPadを通じてユーザーが無数の方法で自分自身を表現し、アイディアを実現してくれることです。このビデオは的外れであり、申し訳なく思っています」Ad Ageによると、このCMはテレビ放映される予定だったが、計画は白紙に戻されたという。
2024年05月10日5月9日、女優の剛力彩芽(31)がInstagramに自身の“激変姿”をアップ。SNSで話題を呼んでいる。その2日前、都内で行われた舞台『Change the World』の取材会に参加した剛力。黒髪ショートのイメージが強い剛力だが、この日は自身が演じる役柄・天羽史に合わせてなんと鮮やかなピンク色のロングヘアー姿。さらに毛先をカールしていた。取材会で剛力は「こんな身なりですが、ちゃんと刑事です」と笑いを交えながら話し、「私も最初に『こうなります』と言われた時にすごく衝撃を受けました」と語っていた。この取材会の様子が9日にネットニュースで伝えられた後、剛力はInstagramを更新。そして、ファンに向けてピンクのロングヘアー姿を6点公開した。それらの写真にはカメラの外を見ながらピースをしたり、ポスターとともに並んで笑顔を見せたりと、激変した剛力の様々な表情やポーズが収められている。Instagramで激変姿を披露する前日、剛力は黒髪のショートヘアーでドレスを着た清楚な姿をInstagramにアップしていた。そのためイメージを一新するようなピンクのロングヘアー姿に、ファンの驚きも大きい様子。コメント欄には新鮮な姿に喜ぶ声が寄せられている。《髪、格好いいし、綺麗だし、最高です!》《ピンク髪もいいね》《こんな剛力さん見たことない》《雰囲気違ってドキドキ》
2024年05月10日「国や各自治体が行っている補助金や助成金制度は、年度はじめに再び開始されます。まだ5月ですので、申請をすればお金が戻ってくる行政サービスを利用できるチャンスは大きい」こう語るのは『60歳からの「届け出」だけでもらえるお金 最新版』(宝島社)を監修した、社会保険労務士の小泉正典さんだ。こうした補助金や助成金は、国や自治体が推し進めたい事業が対象となっている。近年、サービスが拡充されているのが、SDGsに代表されるエコ対策だ。今年度、国が大々的に支援しているのが「住宅省エネ2024キャンペーン」。このなかでも人気が高いのは、すでに予算の16%に達している「給湯省エネ2024事業」だ。「家庭の電気代のなかでも大きな割合を占めるのが給湯器です。この事業は、高効率給湯器などの導入を支援してくれます」(小泉さん・以下同)ヒートポンプ給湯器(エコキュート)は1台につき8万円、家庭用燃料電池(エネファーム)は1台につき18万円などの補助を受けられる。戸建て住宅はいずれか2台まで補助対象だ。ちなみに従来型ガス給湯器からエコキュートに入れ替えると、年間約4万円も光熱費が安くなるという試算もある。長期的にみて切り替えを検討してみよう。前述キャンペーンの「先進的窓リノベ2024事業」は、熱効率の悪い窓を気密性や断熱性能の高い窓に変更したり、内窓を設置したりする際、1戸あたり5万円から最大200万円の補助金を支給してくれるというもの。「断熱効果が上がるため、エアコンが効率的に運転され、電気代が節約されます」同キャンペーンで、エネルギー価格の高騰により影響を受けやすい18歳未満の子供がいる子育て世帯や、夫婦どちらかが39歳以下の世帯などを対象にしたのが「子育てエコホーム支援事業」。「高い省エネ性能を有する新築住宅を取得した場合、最大100万円の支援があります」リフォームする場合は、節水型トイレや高断熱浴槽などの導入費用が補助の対象となる。前記3つの補助金申請は、いずれも工事を請け負う登録業者を通じて申請する流れなので、工事前にチェックしよう。■スズメバチの巣の駆除にも補助金が出る!各自治体では、さらに細かい支援も用意されている。「エコ支援に関しては、環境相も務めた小池百合子東京都知事が力を入れているようです。『東京ゼロエミポイント』では、省エネ性が優れた家電の買い替えを、商品券などで支援してもらえます」たとえば対象のエアコンを購入した際、機種によって8千~2万2千円分の商品券+千円分のLED割引券が、冷蔵庫の場合は機種により1万3千~2万5千円分の商品券+千円分のLED割引券、LED照明器具の購入で4千円分の商品券が貰える。埼玉県戸田市では、地球環境対策の推進に寄与することを目的に、環境配慮型システム等設置費補助金制度がある。「太陽光発電システムや給湯器の導入が対象ですが、宅配ボックスも1台あたり3万円の補助金が出ます。宅配サービスを利用する際、不在であればドライバーが何度も配達することになり、CO2の排出量が増えるため、置き配を促進したい狙いがあるのでしょう」緑豊かな庭にしたいというのなら、生け垣緑化助成を検討したい。「ヒートアイランド現象の抑制や地震発生時のブロック塀倒壊防止のための助成金といえます」既存のブロック塀を撤去する際、たとえば1mあたり6千円、生け垣を造成する際は1mあたり1万5千円の助成金(経費の3分の2かつ限度額50万円)が出る自治体も。「申請担当窓口は各自治体になりますが、それぞれサービス内容が異なり、サービスそのものがないケースもあるので、事前に調べておくことをお勧めします」エコのため生ごみを出したくない人は、生ごみ処理機助成金を利用したい。「15年ほど前から各自治体で始められたサービスです。非常に人気が高く、毎年、続けている自治体も多いです。微生物を不活性化する乾燥式、有機肥料を作るバイオ式、その両方の機能を持ったハイブリッド式などがあり、助成金は購入金額の2分の1、上限3万円など、自治体によって異なります」最後に変わり種としてお金が貰えるのは、害虫駆除費用だ。「千葉県成田市では、スズメバチの巣の駆除に要した費用の2分の1(上限5万円)を補助してくれます」エコに関心が高い人は、上記のサービスを検討しておこう。
2024年05月10日「被告人は、いずれも無罪――」『虎に翼』の5月3日放送回では、ヒロインの父・直言(岡部たかし・51)が、1年半に及んだ裁判で無罪を勝ち取るシーンが描かれた。父を信じる寅子たちの思いによって、不利な状況を覆し無実が証明されたことに、SNS上などで感動の声が多数上がった。法廷闘争の間、お茶の間の注目を集めたのが、父親役の岡部の好演だ。「名バイプレイヤーとして数々のドラマに出演してきた岡部さんですが、’22年放送の『エルピス-希望、あるいは災い-』(フジテレビ系)でとがったプロデューサーを演じ、一躍知名度を高めました。朝ドラ『ブギウギ』にも“アホのおっちゃん”役で出演、先日放送の『情熱大陸』(TBS系)で特集されるなど“イケオジ俳優”としてブレーク中です」(演劇関係者)勢いに乗る岡部だが、じつはこの春に、一つの“別れ”を迎えることになるという。「演出家の平田オリザさんが芸術総監督を務める『こまばアゴラ劇場』が今月末に閉館し、40年の歴史に幕を閉じるのです。この劇場は若手俳優や地方の劇団に公演の場を提供してきており、岡部さんも数々の作品に出演しています」(前出・演劇関係者)岡部は芸能界入りを志して’96年に上京。柄本明(75)が座長を務める「劇団東京乾電池」の研究生になった。研究生としての卒業公演の舞台こそ、こまばアゴラ劇場だったのだ。自身の初舞台について岡部に取材を申し込むと、当時の様子を次のように振り返ってくれた。「勢い勇んで、脚本・演出、さらには主演もやろうとしたのですが、筆が進まず、十二指腸潰瘍を患い、異常なまでに激ヤセしました。さらに自分が書いたものが恥ずかしくて、本番では舞台上で前を向けず、どんどん舞台の後ろに下がっていってしまって。当時付き合っていた彼女からも……、これ以上は言わぬが花でしょう(笑)」記念すべき初舞台は自身にとって“有罪”の苦い記憶となっているようだが、この後正式に劇団員となった岡部は役者の道を本格的に歩みだす。初舞台から10年が経過したころ、壁にぶつかった際にヒントをくれたのも、こまばアゴラ劇場のステージだったと岡部は言う。「おれ停滞してるな、という気持ちになって、おもしろいと思う企画や劇団のオーディションを受けまくり、アゴラで開催する公演に出演することになったんです。これまでやってきたこととは違う稽古で新鮮だったのですが、同時に慣れないことへの戸惑いやふがいなさも感じました。それを乗り越えた公演が、おもしろかったと好評だったんです。自ら動き、実感を得たことは、俳優としての大きな経験になりましたね」それだけ思い入れの深い劇場が閉館することについて、いまの胸中を岡部に聞いてみると――。「心寂しい気持ちもありますが、僕の友人たちがすでにあちこちで活躍しているのを見ると、『こまばアゴラ劇場』で、平田オリザさんのもとで学び培ってきたものは、すでに未来に向かっているんだなと。ええ感じに伝承されていくんだな、と感じています」遅咲きのイケオジ俳優は初舞台を踏んだ“役者の原点”の記憶を胸に、これからも愛あふれる演技を見せてくれるに違いない。
2024年05月10日俳優の生田斗真(39)が炎上している。発端は、5月5日までにInstagramのストーリー機能でファンからの質問に答えたことがキッカケだ。「今日で妊娠9ヶ月です出産こわいよー」と励ましを求めるファンのコメントに対し、生田は《旦那様に無痛おねだりするか》と返信。すると、出産の不安は無痛分娩で解消されるものではないことや、無痛分娩のリスクを把握していないとの指摘、妻が夫に”おねだり”するものではないとして批判が噴出。《生田斗真の本性が知れた》《こういう人だったんだ》《出産の大変さを全く理解してないような発言で残念》と大炎上となっている。生田は5月8日までに《僕の発言で傷つけてしまった方がいるようです。ごめんなさい。費用はかかってしまうけど恐怖心を緩和するためにも、一つの大切な選択だと勉強をしていたのでそれをご家族で話し合われる事もいいのではないかとお伝えしたかったのだけど言葉足らずでした。というか変な伝え方をしました。以後気をつけます!》と投稿。発言の意図を説明し、謝罪した。しかし、謝罪も虚しく炎上は続いており、妻や出産に対する男性の誤った認識がいかに女性を不愉快にさせるかを象徴する出来事だと言えるだろう。確かに、妊娠や出産はデリケートな問題でもあるため、励ましやリアクションが難しい側面もある。コラムニストのおおしまりえさんは、「今の時代は妊娠や出産への理解が進んだとはいえ、不用意な発言で怒りを買う男性は一定数存在する」と分析する。また、「その発言には傾向がある」と話す。どのようなものがあるのだろうか。■妊娠・出産は病気じゃない妊娠や出産時の発言は、同性同士でも難しいものがあります。とはいえ、SNSや私の身の回りで挙げられている”ひんしゅく発言”には、いくつかの傾向があるようです。1つめは、「妊娠や出産は病気じゃない」という思い込みにより、妊娠・出産を軽んじる無神経発言です。「そんなに辛がって、病気でもないのに」「みんな経験していることなんだから仕方ないでしょ」「オーバーだなあ」妊娠・出産は、トラブルがなければ現状は医療保険の適応外です。法的には「病気」ではありませんし、妊婦は「患者」ともカテゴライズされません。しかし、妊娠出産は命がけですから、病気に該当しないからといって、状態を軽視して良いわけではありません。日本の周産期医療は非常に進歩していますが、それでも一歩間違えたら自分や胎児の死と隣合わせ。多くの女性は一般的な病気よりも慎重に考えています。また、つわりや出産時のつらさには大幅な個人差があるため、他者との比較はご法度です。こうした女性の中にある当たり前の感覚を理解せず、自分の知識や思い込みを過信して発言すると、先のような無神経発言がポロッと出てしまうようです。■合理的意見で女性の怒りを買う「そんなに辛いなら堕ろせば」「(帝王切開に対し)お腹を切られるだけなら楽」「経験してないから分からない」続いての無神経発言は、いわゆる合理的な意見を何も考えず返した結果、相手を傷つけているパターンです。男性の傾向として、女性が困っていると解決策を示したくなる性質があります。妊娠時の発言の多くは寄り添いや共感を求められているにもかかわらず、面倒くささも相まって、スパッと切れ味バツグンの発言を返し、絶望的に関係が悪化するケースはよくあります。ちなみに「そんなに辛いなら堕ろせば」と言われたケースは、なんと30年前の発言とか。重要なのは、妊娠出産時の怒りや恨みは30年たっても鮮明であるということです。■励ましの温度感を間違える最後のパターンは、相手を思って励まそうとするも、温度感を間違えてしまうケースです。これは先にご紹介した2つのタイプとは違い、善意の空回りの側面もあるため、発する側にも同情する余地があります。また、励ましの温度を間違えて地雷を踏むケースは、女性同士でもよくあるので、難しいところです。「頑張ってよ!死ぬわけじゃないんだから!」「◯◯は(知人やきょうだい、親)意外と楽だったって言ってたよ」「俺がついてるから!」などがあります。「俺がついてるから」は、人によって捉え方が異なるので、やや事故的な側面が強いですが、いっぱいいっぱいな時の女性からすると「お前は何も出来ないじゃん!」と突っ込みたくなるようです。身近な事例を持ち出して「意外と楽だったらしい」という励ましは、「私は楽じゃないの!」と反感を買う場合もあります。いくつかの無神経発言をご紹介しましたが、最も大事なのは、相手を見て、相手を思いやり、相手の気持ちに寄り添うことです。否定もせず肯定もせず、鼓舞したりする必要もありません。今回の生田さんの炎上はすぐに謝罪してもなお続いていることから、若干の同情心も抱くほどの燃え具合です。しかし、「無痛分娩をおねだり」という無知や家父長制を感じさせる返答は、不用意だったと言わざるを得ません。(文:おおしまりえ)
2024年05月10日今、日本は外国人にとっての「安い旅行先」となっている。外国人特需による物価高、円安による物品やサービスの値上がり。これからの日本を待ち受ける(恐)シナリオとは……。円安がすさまじい。4月29日には1ドル160円台と34年ぶりの円安水準を記録した。その後、政府・日銀による為替介入があったとみられるが、「円安基調は止まらない」というのが大方の見方だ。「円安は、消費者にとってマイナスでしかありません」そう話すのはエコノミストの斎藤満さん。以前、日本は円安のほうがもうかると聞いたが……。「円安とは円の価値が下がること。輸出企業にはプラスですが、お金の価値が下がり、消費者は買えるものが減って貧しくなります。自国の通貨が安くなって潤う国はありません」(斎藤さん、以下同)円相場は、’24年初の1ドル140円台から先日の160円台まで、5カ月足らずで10%以上下落している。これは輸入にかかるコストが10%増えることを意味する。「日本の輸入総額は年100兆円余り。10%の円安で、輸入コストは年約10兆円増える計算です。これを誰が負担するのか。企業は商品価格に転嫁するので、結局消費者が払うことになるのです」概算だが、約10兆円の負担増を1億人の国民で賄うと、1人あたり年間10万円となる。乳児から高齢者までが一様に10万円とは相当なダメージだろう。さらに円安が170円まで進むと、春闘で獲得した賃上げ効果は消滅し、実質賃金はマイナスのままだという。生活の隅々まで広がる円安のデメリットとは?斎藤さんに20の項目を聞く。■輸入品の値段は1割上昇。影響を強く受ける品目【1】小麦・うどん需要の約9割を輸入に頼る小麦は、政府が買い上げ売渡価格を決めている。次回10月の改定で10%程度上がってもおかしくない。政府が値上げ分を吸収するというが、「負担吸収には限界がある。いずれ10%高となるでしょう」。1杯500円のうどんは、約半分の輸入コスト250円がまずは円安で275円に上昇。それだけなら525円で販売できるが、人件費や輸送費、電気・ガス料金なども高騰中だ。10%値上げして550円で販売しないと採算が合わない。【2】国産米、納豆輸入とは無縁に感じる国産米も肥料の多くを輸入に頼る。また、大豆は9割以上が輸入品。輸入大豆を多く使う納豆も、円安の直撃が大きいもののひとつだ。ただ納豆などは値上げがむずかしいため、生産者の利益を圧迫し、廃業が増加するリスクが大きい。【3】オリーブ油記録的な不作で、家庭用オリーブ油は5月から最大66%値上げされた。これに10%の円安が追い打ちをかけ、さらなる値上げがあるだろう。もう使えないかも。【4】海外ブランド品輸入コストの割合によって円安の影響額は異なる。人件費や輸送費、電気・ガス料金など円安以外のコスト上昇も大きく、結局10%程度の値上げになるのでは。【5】輸入車テスラ社などの自動車は輸入コストが大きく、円安の影響がダイレクトだ。約600万円の「Model3」は約660万円に上がるだろう。【6】外国産ワイン’23年産のボジョレーヌーボーは約3千円。輸入コストは半分程度だが、人件費や輸送コストも含めると’24年産は10%値上げかも。■エネルギー価格の高騰であおりを受けるもの【7】ガソリン原油自体の値動きがなくても、10%の円安で10%値上げの可能性は大。だが、政府の補助金があるので急激な値上げはないだろう。「政府の補助金の元は税金です。今ガソリン価格を抑えられても、ツケは国民に回ってくるでしょう」【8】輸送業や製造業ガソリンを多く使うトラック輸送やタクシーなど、またエネルギーを使って機械を動かす製造業なども、コスト増加は必至だ。そして配送と無縁な産業はないので、ガソリンの高騰は全産業に波及するだろう。【9】電気・ガス料金液化天然ガスなどを輸入する東京ガスでは、1円の円安が6億円の減益要因になるという。6月から政府の補助金廃止と円安が重なり、家計は大打撃を受けるだろう。■インバウンドの増加で享受できなくなること【10】観光地のホテル需要が増え宿泊料が2倍以上になっても、訪日外国人には「日本は安い」。宿泊料が右肩上がりで、日本人は旅行にも行けない。【11】ビジネスホテル宿泊料が3倍になったビジネスホテルや、1泊1万円超のカプセルホテルも。「出張手当で泊まれるホテルがない」と嘆く声も。【12】海外旅行外国パック旅行の料金は’23年比で7割の値上げ(’24年4月、東京都区部の消費者物価指数)。海外旅行はかなわぬ夢になりそう。【13】海外での外食海外旅行が実現しても、ハワイではラーメン1杯3千円、ハンバーガー1個2千円とか。パックごはんなどを持参して、日本人は“海外で自炊”がトレンドに。【14】各地の名物料理豊洲の6千980円の海鮮丼が“インバウン丼”と話題。米ドル換算ならチップ込みで約43ドル。高くないようで、さらに高価なプレミアム丼も。日本人には高嶺の花だ。【15】マンション購入都内のマンションも外国人には「安い買い物」。需要増→価格上昇→それでも売れてさらに高騰。日本人に買えない億ションばかりに。【16】コンビニ日本に進出する外国企業は、高時給で周辺からの転職を誘う。人材が流出した企業は人手不足、倒産の危機に。近くのコンビニがバタバタ閉店に追い込まれることも。【17】介護などの福祉ケア外国人労働者は円安の日本で働いてももうからないので、日本に来ない。外国人の労働力に依存する産業は存続すら危うく。特に介護産業など、なくなると地域で暮らせなくなる高齢者が増える。■見えづらいが確実に波及効果のある事象【18】貯蓄の目減り円安による物価高がお金の価値を低下させ老後資金が目減りする。「投資でもうかる保証はないし金利も上がりません。個人は節約して貯蓄を増やすしかありません」【19】日本企業の価値の減少企業の時価総額も円安で安くなる。外国人に勤め先が乗っ取られた挙げ句のリストラが現実問題に。【20】増税円安で物価が上がると消費税が増え、賃上げで所得が上がると所得税や社会保険料も増える。政府には“インフレ増税”がかなう好機だが、国民には物価高と隠れ増税のダブルパンチだ。円安は全方位から家計を苦しめる凶器といえよう。岸田首相に国民の困窮は見えないのだろうか。
2024年05月10日5月7日、宝塚歌劇団は宙組所属の生徒2名がこの日づけで退団したことを発表した。今回退団したのは、舞こころと陽彩風華。ともに104期生で、亡くなったAさんの1期後輩にあたる。宙組は昨年秋に劇団員のAさんが急死したことを受け活動を停止していたが、先月13日に活動再開を発表。6月からレビュー公演が開催される予定だが、二人は舞台に復帰することなく、宝塚を去ることとなった。Aさんの急死をめぐって、遺族側はかつてより上級生らからパワハラを受けていたことを主張。パワハラの存在を真っ向から否定する劇団側と争っていたが、事件から半年以上経った3月28日、ついに劇団が14項目のパワハラがあったことを認め、合意文書を締結したと明かした。遺族代理人として会見を開いた弁護士によると、パワハラには宙組の幹部上級生4人、宙組上級生は3人、劇団プロデューサー2名、演出担当者1名の合計10名が関与していたという。それらの加害者から遺族への謝罪は手紙形式で行われたというが、うち3名からは手紙は提出されておらず、「提出しないと受け止めている」としていた。同日、劇団を運営する阪急阪神ホールディングスも会見を開き「過密なスケジュールとパワハラ行為によって劇団員に負担を強いる運営をしていた」と猛省。時代風土に改め認識を変えていくことを宣言し、「新しい宝塚歌劇団に生まれ変わったと認めていただけるよう全力で改革に取り組んでまいります」としていた。その具体策として、4月1日づけで弁護士や大学教授などが助言する「アドバイザリーボード」を設置することを挙げていた。しかし現実には、その会見直後の3月末に彩妃花、葉咲うららが退団を発表しており、今回の発表で退団者は計4人となった。立て続けに発生する退団者に、ネット上では「組織改革が進んでいないのでは」と疑問を持つ声も寄せられていた。《運営側が未だに真剣に事を受け止め再発防止に取り組んでいない証拠ではないでしょうか劇団の中では今までと変わらず若手生徒に不安と恐怖が有るのでしょう劇団員の精神的軽減とケアに真剣に取り組まないと若者の夢を奪っていくことになると思います》《宙組の問題をきちっとしないまま公演再開することに会社としての姿勢が理解出来ない。まだまだ内部ではおかしな状況なのかな?退団者が出ているではないか。一旦解散して作り直すべきだったよ。加害者はの処分も不明のままですか?》そこで本誌は宝塚歌劇団に、現在の宙組をとりまく状況についていくつかの問い合わせを行った。まず、今回発表された舞こころと陽彩風華の退団理由については、「退団理由につきましては、個人のプライパシー保護に鑑みて、回答を差し控えさせていただきます」との回答。続いて、謝罪の手紙を出していないとされる加害者3名が、その後手紙を出したについては、「本年3月28日の会見でご説明を差し上げた内容以上のことにつきましては、回答を差し控えさせていただきます」と回答が。そして、再発防止策の一環で設置するとしていた「アドバイザリーボード」について、具体的にどう運用されているのか尋ねると、次の回答があった。「本年3月28日の会見でご説明を差し上げた内容、および当日配布致しました『再発防止に向けた取組(劇団の改革)について』に記載させて頂きました内容については、鋭意体制・システムの整備、意識改革の推進、サポート体制の整備を進めております。ご質問にあります外部有識者で構成されるアドバイザリーボードを2024年4月1日付で設置し、メンバーから容観的な視点に立ったご指導・助言を頂戴し、そうしたご意見の内容などをもとに具体的な施策を検討しているところです。その内容等につきましては、検討の進捗状況を鑑みながら、今後皆さまにもお伝えしていく所存です」果たして、宝塚は本当に“生まれ変わった”のか。その真価が今後問われていくことになるだろう。
2024年05月10日「今作の撮影は昨年の9月末に始まり、今年の8月末までを予定しています。少し撮影は遅れ気味ではありますが、主演の伊藤さんの明るさに助けられている部分はかなり大きいです」(NHK関係者)現在、放送中のNHK連続テレビ小説『虎に翼』で主人公の猪爪寅子を演じている伊藤沙莉(30)。伊藤は日本初の女性弁護士・判事・裁判所所長となった三淵嘉子氏をモデルに、法曹の世界に飛び込むヒロインを熱演している。「現場では彼女は常に出演者やスタッフとコミュニケーションを取っていて、同年代や自分より年下の俳優さんたちはみんな下の名前で呼んでいます。同級生を演じる年上の岩田(剛典)さんにも『岩ちゃん!』と呼びかけていました。『女王の教室』(’05年)で共演した、同じく子役出身の松川尚瑠輝さんと今作で再共演した際も『尚瑠輝!久しぶり!!』と彼女から声をかけていたとか。松川さんは『あんな大女優になったのに全然偉ぶることなく声をかけてくれて、こっちが逆に緊張するよ』と笑いながら話していましたよ」(前出・NHK関係者)また、伊藤は明律大学の同級生たちの結束を深めるため、プライベートでも率先して動いていた。「よね役の土居志央梨さん、涼子役の桜井ユキさん、崔役のハ・ヨンスさん、梅子役の平岩紙さんら明律大学の女子学生役とLINEグループを作ったそうです。お互い撮った写真を送ったり、たわいもない雑談をしていると聞きました。そのため、撮影現場では演技の意見交換もしやすいといいます」(前出・NHK関係者)特に伊藤は、韓国では主演級の俳優であるヨンスに、“日本と韓国ドラマの違い”を熱心に聞いていたという。「ヨンスさんは『韓国は遅くまで撮影もあるし、休みもあまりないけど、日本は撮影の手際がよくてうらやましい』と話していたそうです」(前出・NHK関係者)30歳にして芸歴21年の伊藤は、現場以外でも役者同士のつながりを大切にしていた。「伊藤さんは朝ドラの撮影がオフの日は、恋人の劇作家・蓬莱竜太さんとともに朝ドラで共演した出演者の舞台をサプライズで観劇しに行くこともあるそうです。ある出演者は“伊藤さんが多忙を縫って小劇場までわざわざ来てくれた”と感激していました。ただ、伊藤さんは単に観劇後に仲間たちと飲みたいだけと言っているとか(笑)。本人いわく“休肝日のない女”だそうです」(前出・NHK関係者)芸歴が長いだけに、伊藤は現場への差し入れにもこだわりが――。「彼女は千葉県出身に誇りを持っていて、千葉の“名産”を差し入れとして持参することが多いです。有名なのが、『御菓子処袖ヶ浦』の芋ようかん。千葉県産の紅あずまを使用しています。また、県内の果樹園『梨のカネク』で秋に収穫できる『あきづき』という梨も彼女の差し入れの定番。今回のクランクアップまでにギリギリ間に合うかもしれませんね」(制作関係者)■「カタログから3種類全部選んでください」実は『虎に翼』ではNHKから先に伊藤に“差し入れ”があった。「昨冬の撮影時に、局が防寒対策のため『虎に翼』のロゴが入ったネックウオーマーなど“冷え防止グッズ”を作って出演者たちに配ってくれました。伊藤さんはその好意に感謝して旧知のイラストレーター・師岡とおるさんと相談し、『虎に翼』のオリジナルグッズを作って配ろうと思い立ったそうなんです」(前出・NHK関係者)伊藤は師岡さんとコラボしたファッションブランドを始めている。「“のんべえ”の伊藤さんらしく、『NONBEE!』というブランド名なんです。『春に使えるTシャツを皆さんにプレゼントする!』と宣言した彼女は、すでに販売されていた虎のデザインTシャツの文字《BECOME A TIGER》(虎になる)を《WINGS ON THE TIGER》(虎に翼)と変え、新たに作ったのです。元のデザインのTシャツは公式HPでも全色完売するほどの人気デザインで、1枚6,600円します。それ以外にも、『虎に翼』スエットとトートバッグを新たに作りました。先日、これらの3種類のカタログが出演者とスタッフ全員に配られたんです。どれか好きな1つを選ぶのかなと思っていたら、伊藤さんは『全部ですよ!ぜひ3つとも選んでください!!』と太っ腹なことを言っていました。3種類全部あわせれば、おそらく2万円前後はすると思います。出演者とスタッフの数は150人以上いますので、300万円以上の出費となるはずです。“さすが座長だ”とみんな感心していました」(前出・NHK関係者)伊藤は『虎に翼』放送開始直前の各メディア合同取材で、「作品としても役としてもとても魅力的ですし、人間的にも成長できる予感があります。撮影中、ちょうど30歳になるというタイミングも含めて、いろいろなことが折り重なっていく、とても大事な作品になると思います」と語っていた。彼女にとって300万円の差し入れは、人生の節目となった感謝の表れなのだろう。
2024年05月10日子どもとの向き合い方、方針などについては家庭によってそれぞれの考え方があると思いますが我が家では基本的に、誰かのためになにか行動を起こしてくれたら、それがどんなに小さなことだとしても感謝を伝えまくります。自分が暮らしている家の中のことですから家事も雑用も当然「やるべきこと」です。だからって、せっかくやってくれたことにたいして当たり前のことだからと切り捨ててしまったりスルーしたりするのはね……我がことに置き換えてみるとよくわかりますが、たったひと言のありがとうがあるだけで全然違いますから。ふと思いついて慣れないことをわざわざやってくれた子どもたちの気持ち、嬉しいんです。だからお腹いっぱいになるくらい全身全霊でありがとうを表現します。これからも。
2024年05月10日4月に行われた衆院の3補選で、大敗を喫すこととなった自民党。自民党の総裁である岸田文雄首相(66)は敗因について、「補選の結果については真摯に重く受け止めています。自民党の政治資金の問題が大きく足を引っ張ったことは候補にも応援してくださった方にも申し訳ない」と述べている。しかし、自民党に対する不信感をあおったのは裏金問題だけではない。これまでも旧統一教会との癒着ぶりや、大量の税金を投入して強行的に開催された安倍晋三元首相(享年67)の国葬などが問題視されてきた。さらには円安や物価高により国民の生活が圧迫されていることや、不祥事、失言など自民党議員の人権感覚や倫理観を問う声も相次いできた。自民党が評判を落とす一方で、期待されるのが野党だが、その野党についても支持率は伸びないまま。政治不信は政党を問わず拡大しているようだ。そこで今回、本誌は、「信用できる・できない政治家」をテーマに20代〜60代の1000人を対象にアンケートを実施した。ここでは「信用できない」政治家の結果について公表する。まず第3位に選ばれたのは自民党の二階俊博衆議院議員(85)だ。和歌山県第3区が選挙区である二階議員は当選13回。自民党の幹事長を歴代最長となる5年あまり務め、裏金問題で解散するまで二階派こと志帥会を束ねていた重鎮議員だ。安倍元首相の国葬について世論から疑問の声が上がった際には、「国葬をやらなかったらバカ」「黙って見送ったらいい」「日本人ならやってよかったと思うはず」と発言し、批判が噴出。また裏金問題では’20年からの3年間で、政治資金収支報告書に記載していなかった裏金で書籍を約3470万円分も購入していたことが発覚。問題を受けて、“政治不信を招いた”責任から次回の衆議院選挙に出馬しないと表明した。しかし、この“引退”会見で、不出馬の理由が高齢なのかと問われると否定した上で「年齢制限があるか?おまえもその年がくるんだよ」と、記者を睨みつけ威嚇。そして横を向き「バカ野郎」と呟いた。今後、出馬はしないものの3男の伸康氏が県内の町村長らから出馬要請を受けており、伸康氏が“選挙の三バン”を世襲的に継ぐ可能性がある。そんな二階議員について、アンケートでは《裏金作りをしても何らペナルティーを受けていない、息子を出馬させる》と怒りの声が。さらに、その言動から《人を見下した態度》《威張りすぎ》《権力だけはあって牛耳ってるイメージ》《愛想が悪く、裏で何をしているかわからず、かつ偉そうにしている》と厳しい声が相次いだ。公式サイトに「天に星 地に花 人に愛」と直筆で綴っている二階議員。しかし、“人への愛”は国民になかなか伝わっていないようだ。第2位は自民党の麻生太郎衆議院議員(83)だ。当選14回を果たし、現在自民党の副総裁である麻生議員。第92代内閣総理大臣であり、外務大臣や総務大臣といった大臣職を務めたという経歴の持ち主でもある。しかし、何より’83年の「婦人に参政権を与えたのが最大の失敗だった」発言を筆頭に失言が多く、’19年には「(少子高齢化は)子どもを産まなかった方が問題なんだから」と暴言を吐き、’20年1月には「2000年の長きにわたって、1つの民族、1つの王朝が続いているなんていう国は、ここ(日本)しかない」とアイヌ民族を否定するような発言をしている。今年1月の講演でも上川陽子外務大臣(71)のことを「カミムラ」と複数回誤って発言した上に、「そんなに美しい方とは言わんけれども」「俺たちから見てても、『このおばさんやるねえ』と思った」と話し、呆れ声が上がっていた麻生議員。アンケートでも《言葉も人名も覚え間違いして堂々と発言してて本当に理解する気ないんだなって落胆と呆れを感じる》《失言が多い》《失言はするし、態度がでかい》と振る舞いを問題視する声が上がった。‘23年5月、『北國新聞』の記事で「萩生田光一政調会長は親分タイプですね。西村康稔経済産業相は、頭はいいと思いますが、みこしに乗ってじっとしていられるタイプですかね」など当時の安倍派の会長候補を論評していた麻生議員。しかし、キングメーカーを気取る前に、政治家として国民に誠意を見せてほしいところだ。そして第1位は岸田文雄首相だ。10回当選し、外務大臣や防衛大臣といった大臣職を務めた岸田首相。’21年10月から国のトップに立っている。しかし世論からの支持は得られておらず、冒頭で説明したような問題が積み重なり、内閣支持率が10%台になったことも。また7割を超える人が、裏金問題をめぐる岸田首相の対応を「評価しない」と回答したという世論調査もある。子育て支援金やインボイス制度などが「実質的な増税だ」と指摘されており、SNSを中心に「増税メガネ」という不名誉なあだ名で呼ばれている。今回のアンケートでも、《嘘つき増税》《国民の金銭的負担をどんどん増やしていくから》《国民の貧困に対応できていない》《減税とか強調して結局大幅に増税となってしまいます》と増税に対する意見が噴出。さらに《説得力がない》《信用できない、価値観が違いすぎ》《何をしたいかわからない》と政治家としての資質を問う声も相次いでいた。「中国新聞」による今年年始のインタビューで、経済などの政策分野について「具体的な結果を示す1年にしたい」と語っていた岸田首相。結果を示し、世論との溝を埋めることはできるだろうか。今回のアンケートでは二階議員、麻生議員、岸田首相という3名に票が集中したが、「政治家は誰1人として信用できない」という声も多数寄せられていた。《すべての政治家が、国民のためではなく自分のためにやってるようにしか見えないから》《何も変わらなかったから》《嘘だらけ》とその理由が挙げられており、こうした嘆きを救う政治家が今、求められているのかもしれない。
2024年05月10日