アメリカ映画『東京カウボーイ』が、6月7日(金) に日本公開されることが決定した。主演を務めるのは、映画『福田村事件』『アンダーカレント』『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』『ゴールデンカムイ』『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』、大河ドラマ『光る君へ』、ドラマ『おっさんずラブ -リターンズ-』など話題作への出演が相次いでいる井浦新。本作でついにアメリカ映画デビューを果たす。物語の舞台は、どこまでも空が続くことから「ビッグ・スカイ・カントリー」と呼ばれるモンタナ州。とある牧場の経営を立て直すためにやってきた主人公のヒデキ(井浦)は、壮大な計画をプレゼンするも東京の常識は通じず、すぐに行き詰まってしまう。だが、いやいやながらもスーツを脱いでカウボーイ姿に着替え、自然や動物とともに生きる人々と交流するうち、人生を変える出会いが訪れる――。メガホンを取ったマーク・マリオット監督は、かつて山田洋次監督への弟子入りを志願し、山田組の海外現場(第41作『男はつらいよ 寅次郎心の旅路』)に参加した経歴の持ち主。その時の異国体験が作家としての原点となり、その後モンタナの牧場で研修する日本人会社員について書かれた記事からもヒントを得て本作を企画。日本のオフィス街とは何もかもが異なるモンタナの原始的な風景を舞台に、“異邦人”が経験するさまざまな感情を普遍的なヒューマンドラマに仕立て上げた。脚本は、『Man from Reno』で数々の映画賞を受賞し、Netflixシリーズ『忍びの家 House of Ninjas』で脚本&監督を務めたデイヴ・ボイルと、平成『ガメラ』シリーズ3部作のヒロインや、ミシェル・ゴンドリー監督『TOKYO!/インテリア・デザイン』主演などを経て、現在はアメリカを拠点に脚本家としても活躍する藤谷文子が担当。藤谷は主人公の上司であり恋人でもある役柄でキャストにも名を連ねている。さらに國村隼が和牛の専門家役としてコミカルな存在感を放つほか、ゴヤ・ロブレス、ロビン・ワイガートらアメリカのテレビドラマに欠かせない名優たちが牧場の人々として出演。プロデューサーは実写版『ジャングル・ブック』、『プーと大人になった僕』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ、『トロン: レガシー』などハリウッド大作を多数手がけてきたディズニー・スタジオ所属プロデューサーのブリガム・テイラーが務める。併せて、3月10日(日) の第19回大阪アジアン映画祭でインターナショナルプレミアとなるクロージング上映が行われるほか、3月11日(月) には東京・YEBISU GARDEN CINEMAで舞台挨拶付き特別先行上映会が実施されることが発表された。■井浦新 コメント「あなたの出演している映画を観てきて、一緒に仕事がしたいとずっと想っていた」。世界中がまだCOVID-19の不安の中にあった頃、オンラインで初めてマーク・マリオット監督と話した時にいただいた言葉。具体的に自分の芝居の特徴や感じたことなど、言葉でたくさん伝えてくれた。作品への取り組み方や役へのアプローチの仕方、俳優としてどのような道を歩んできたのかなどにも興味を持ってくれていて語らい合った。マーク監督始めプロデューサーのブリガム・テイラーと脚本チームの藤谷文子さんとデイヴ・ボイル。そこにいるマーク組の皆さんはちゃんと観てくれていて、必要としてくれているのを感じました。とても嬉しかった。その想いに応えたい!一緒に映画づくりがしたい!ここから私の『東京カウボーイ』が始まりました。アメリカのモンタナ州の壮大な大自然の中と東京の街とで撮影されたハートウォーミングなこの映画が、皆さんの心に優しく響き、楽しんでいただけたら幸いです。<作品情報>『東京カウボーイ』6月7日(金) 公開公式サイト:
2024年02月29日超特急バックボーカルのタカシとシューヤが、アコースティック超特急『せぶいれのうた』を行った。初となるボーカルふたりによるライブだ。大宮ソニックシティでの追加公演も決定し、大きな注目集めた。今回は2月1日(木) にZepp Hanedaにて行われた第2部の公演の模様をレポートする。伝わる、歌うことの楽しさ、ふたりでいることの安定感ステージ上にはさまざまなデザインのライトが並び、いつもの超特急とはまったく違う雰囲気を作り上げている。バンドメンバーがステージに上がり、客席はもうまもなく、という期待感が高まっていく。バンド編成はドラムとベース、キーボード、とシンプルだ。ドラマの音が響きわたる。ステージ中のランプに光が灯り、タカシとシューヤがステージに現れる。オープニングを飾る曲は「Asayake」。一音目からふたりがこの日を楽しみにしていたというのが感じられる。音が弾み、笑みがこぼれる。声を重ね、遠くに向かって手を伸ばし、時折目を合わせる様子が微笑ましい。「セブイレのうたへようこそ!」というタカシの言葉のあとに始まったのは「Call My Name」。シューヤは「みんな、歌って!一緒に楽しんでいきましょう!」と客席に向けて声をかける。アコースティックライブと聞いていたので、これは意外な選曲だ。歌いながら、じっとしていられないというように、ふたりが体を動かすが、それは客席も同じだ。「みんなでいくよ!」と言うと客席からも楽しそうなコールが飛ぶ。「今日は最高の1日にしましょう」と「a kind of love」へ。腰を下ろして、シューヤの声に楽しそうに体を揺らすタカシ。「はぐれそうな僕の袖 掴んだ」という歌詞の部分ではシューヤがタカシの腕をつかみ、その様子に客席のあちこちからは声が漏れる。伸びやかなタカシの歌声が響き、最後は一緒に音を締めくくった。スポットライトが明るく当たるとタカシが「2部、開幕しました!」と言い、改めてふたりが「超特急です!」と元気よく言ったあとに自己紹介。3曲を終えて、「今日ですね、アコースティック超特急というテイで来ていますよね」とシューヤ。タカシも「そうやね、そう書いてるからな」と頷く。「だって言ってんだもん、こっちが。ただ、こちらも作りながらテンションあがっちゃって。エレクトリックじゃね?っていうところが、ところどころあるんですよ。なので、テンションあがっちゃったんだな、と思ってください。アコースティックのところもありますけど」とシューヤが言うと、客席から笑いが漏れた。タカシは「結構もりもりになっている所もあります。超特急って本当にいろんなジャンルの曲があるので『これこんな感じで来るか、へえー!』みたいな。ちょっとこの曲、後で調べよう、みたいな(笑)。正直、曲によってはあんまり聴いたことない人もおると思うんですよ。そう言ったことも踏まえて、いろんな感じの音楽で届けていくので、楽しんでいただけたらな、と思います」。ということで、ここからはアコースティックパートへ。「せっかくなんでゆったりしましょう」と客席に座るように促すと、2人もステージ上に用意されているソファに腰を下ろす。公演中のドリンクについて談笑したあと、まずは「Thinking of you」だ。薄暗い照明の中、差し込む青い光。同じ高音でも響く美しさの質が異なるせいか、ふたりの声が重なったときの厚み、声の広がりに圧倒される。響くピアノの音。そのまま、「UNKNOWN…」へ。巧みな照明の使い方で、音に重ねて、世界観を深めていく。増す、声の表現力。表情がはっきりと見えなくえも痛いほど歌に込めた想いが伝わってくるようだ。その歌声に圧倒されたかのように、客席からは一拍の間のあとに大きな拍手が響いた。「この曲をやっと今日歌えました!」「ここからは軽快な曲が続きます、立って立って!」とタカシ。届けるのは「クレッシェンド」。超特急、5人体制最後のシングルだ。サビ部分では手を振る2人に合わせて、客席のペンライトも揺れる。先ほどまでとは異なり、笑顔を弾けさせていく。タカシが元気いっぱいで微笑ましい。「みんなでペンライト回して」「みんなで一緒にこの曲を締めましょう」と言うタカシ。なんとなくこの「みんな」という言葉が一体感を高めてくれる気がする。そしてラストはみんなで大きなジャンプをして締め括った。「クレッシェンド」についてタカシは「もともとからええ曲なんですけど、サンバというかボサノバとかそういう要素が入るとこんなに新しく生まれ変わるんやな、と思って」というとシューヤは「聴いたときはびっくりしましたけどね、おぉどこの国の曲だ、これは、と。こんにちは、って(曲に)言いましたけど」と言いつつ、思い入れのある曲だと語る。「オーディションのときに、本当に聴く余裕もなかったんですが、良い曲すぎてずっと聴いてたんですよ。この曲を歌いたいという話をしていて、やっと今日歌えました。記念すべき日!」そんなシューヤに会場も温かい拍手で応えた。続いては客席と一緒に動画を鑑賞。二桁号車が加入したばかりのころの「Re-TRAIN」のレコーディング映像で、タカシとシューヤの距離感が新鮮だ。2人の副音声付きで観ていく。観終えると「うーん、初々しい」と感慨深げに言うふたり。このあとに歌うのは……もちろん、「Re-TRAIN」だ。二桁号車にとっても一桁にとっても思い入れのある曲。しかし、アコースティックにするには、原曲はハードルが高い気もするが……。赤いライティングの中で始まる「Re-TRAIN」だが、これもオリジナルとは全く違うアレンジで驚く。しかし、2人の声がよりしっかりと生かされているのは分かる。ごく近くで隣り合わせで歌い上げる。それはVTRであったような、初めて会ったときのような昔の距離を感じさせないような距離感。力強い歌声に、客席からも大きな歓声と拍手が湧き起こる。続いてはシューヤが「僕がどうしてもやりたい曲を持ってきました」「なんの曲だと思います?」と急に客席に振りつつ、それは超特急に入って間もないときに、タカシが絶対にこの曲好きだと思う、と言ってくれた曲なのだそう。その曲は「FLASHBACK」。勧められて、その曲が好きだった、という事実はシンプルに嬉しいことではないだろうか。歌い終え、「ええ曲やな」とタカシ。「勧めたのよな、俺が。だからこれで披露しましたけど、ダンスついたらどんな感じになるのか」と9人でのパフォーマンスにも期待を寄せた。そして、シューヤがやりたい曲を持ってきた、ということはもちろんタカシも。「いろんな季節を歌う曲ってあるんですけど、この曲も超特急で季節を歌ってる曲なんやろな、って。でも僕にとって思い入れのある曲なんです」少し大人っぽくアレンジしているという曲のタイトルは「Whiteout」。しっとりと落ち着いたアレンジは、ふたりのまとう空気も変化させていく。サビのメロディが心をざわつかせる。そして重なる声が、切なさを加速させる。声で物語を感じさせてくれているようだ。そんなしっとりとした空気感から一転、バンド隊が急にリズムを刻み始める。そのリズムに客席も次の楽曲が何か、徐々に気がつき始める。シューヤが「みなさん、テンション上げていけますか!」と呼びかけ、「宇宙ドライブ」のイントロが流れると、歓声が上がった。一気に空気がゴキゲンなものになる。客席も声を出し、楽しさも増していく。シューヤが「まだまだ終わらないよ」と声をかけ、さらにスピードアップして、客席はペンライトを回し、テンションを最高潮にまで上げきって締めくくった。「この人と一緒なら死ぬまで歌い続けられる」タカシとシューヤも顔を見合わせ「楽しい」と口にするが、早くもライブは終盤戦。「少し真面目な話になるんだけど」と切り出したタカシ。「去年ぐらいから、少しずつボーカル2人でライブできることがあれば良いな、音楽活動ができたらいいな、とふたりで話してたわけなんですよ。チームのみなさんだったり、たくさんの方が動いてくださり、今回、『せぶいれのうた』という1部、2部そして追加公演までできるという運びになりました」その言葉に大きな拍手が沸き起こる。そして、「こうやって超特急のボーカルとして活動できるっていうことがなかなかできなくなった時期もあって。それこそ歌は歌いたいけど、いろんな時期と重なってしまって、歌うことにだんだん自信がなくなってしまって、どうしようかな、って悩んだ時期もあったんですよね。だけどそれを超特急の楽曲や8号車のみんなの声でそういうもので本当に救われました。僕はこうやって『せぶいれのうた』が実現できたからこそ、今度は笑顔をくれた8号車のみんなに笑顔の恩返し、いろんな感情の恩返しをしたいな、と思っています。まだ始まったばかりの『せぶいれのうた』ですけど、いろんな感情を共有してくれたみんなにこれからも先、ずっとシューくんと一緒に超特急の音楽、届けていきたいな、と思います」深くお辞儀をするふたりに長く、大きな拍手が響いた。シューヤは「みなさんご存じのとおり、僕は最初にタカシくんを支えたいと言って入ってきたじゃないですか。超特急のライブで、横で歌っている時ももちろん、支えよう、この人と一緒ならって思いがあるんですが、でも今日、せぶいれの歌を通して本当に、この人と一緒なら死ぬまで歌い続けられるな。いや、歌い続けたいな、と本当に強く思いました」噛み締めるように言った。「去年の年末の番組とか、いろいろ出させてもらって、僕たちが夢を持った当初に、輝かれていたすごい人たちのライブを観させていただいて、僕の心にズシッときたんです。歌ってすげえな、って改めて思いましたし、歌い続けられて、こうやって超特急に出会えて、タカシくんに出会えて本当によかったな、と改めて、年明け早々に思わされることが多くて。今日こうして『せぶいれのうた』を開催できたことを本当に嬉しく思いますし、これから先も開催して、こんなにたくさん良い曲あるんだ、とか逆にこういう歌ってこう聴こえるんだ、今度は9人のパフォーマンスを見たいな、と思ってもらえるようにどんどん、超特急を広めて、2人の歌も広めていけたらな、と思います。ぜひ2人の応援もよろしくお願いします」これからについて強い想いを語ったふたり。「こう言うライブって、みんなと会えてるって当たり前のことじゃない」とタカシ。「みんなとこうやって、ずっとこれから先も笑顔で笑っていたいな、と思うし、この先もずっと、明るい未来に向かって、ずっとずっと進んでいけるような気持ちをこめて、次の曲をお届けします」向かい合い、アカペラで始まったのは「君と、奏で」。ピアノだけの伴奏に2人の声が、歌詞がぽつぽつと心に落ちていく。そして、2人に促されるように、客席もクラップ加わる。シューヤが「みんなで一緒に」と声をかけ、8号車の歌声が重なる。そして、この2人にもぴったりな曲と言ってもいいかもしれない「My Buddy」。歌声を弾ませ、体を弾ませ、客席に手を振り、笑顔をこぼす。バンド紹介も交えつつ、ラストスパート、ということでさらに勢いは増していく。シューヤが「みんな、まだまだいけそう?」と客席を煽り、「Burn!」へ。一緒にダンスでバッテンもして、ラストスパートにふさわしい盛り上げを見せていく。「ぶちあがっていくぞ!」というシューヤの言葉と共に、さらにテンションをあげる。2人でカメラに向かってピースをしてみたり、とかわいい表情を見せつつ、最後はジャンプで締めくくった。タカシが「駆け抜けてきたね」というとシューヤも「あっという間でしたね、本当に。燃え尽きました!」と頷く。「こうやってZeppでね、8号車のみなさんがこうやって2人の歌を聞くために来てくれること、僕たち、たぶんみんなが思っている以上に嬉しいし、幸せです」というシューヤの言葉に温かい拍手が響く。「普段、超特急では出せない感じの曲感だったり、雰囲気を今日聴いていただいて、みんながどう感じてくれるのかは分からないですけど、僕はきょう、『せぶいれのうた』を通して改めて歌の素晴らしさとタカシくんの素晴らしさ再確認というか。いつも思っていますけど、超特急の曲も良い曲で歌えて幸せだな、と改めて思いました。本当にありがとう」タカシは「照れるやん」とはにかみつつ、「こうやってシューくんと一緒に歌えているのもすごく嬉しいことやし、こんなに一緒に歌って楽しいと思える存在ってね、なかなかいないと思うんですよ」というと拍手が起こった。「ふたりだからできることなんですよね。これは自信をもって言える。せぶいれだからできたことっていうのは確実にあります」ときっぱりと言い、「そんな最中、本当に新年早々色々なことあったと思うんですよ。そんな中ね、こうやってライブに遊びに来てくれてる8号車の方々もおると思うから。これから先も俺らができることっていうのは歌で気持ちを届けることなんですよ。だから歌っていうのを通して、本当にいろんな感情にこれからもさせてあげるので、せぶいれのうた、もっといろんなところで開催しようと思っています。気持ちはね」と再会を誓った。「遠い場所にいたとしても気持ちは繋がっているし、心はひとつやし、みんなが同じ方向向いてるんやで、という気持ちを込めて」と本編を締め括ったのは「Synchronism」。思いを込めて歌い上げた。最後まで、華やかな笑顔で、目を合わせて、歌い上げた。「歌い終わったら、拍手をください」しかし、ここでは終わらない。会場からの「せぶいれ」コールに応えて再び登場した2人がまず届けたのは「gr8est journey」。疾走感そのままに、生バンドで力強く歌い上げ、客席のコールと共に一体感を高めていく。「せぶいれコールありがとう!」とアンコールへのお礼を述べたあと、ふたりが触れたのは着ているTシャツについて。実はまだタカシとシューヤの2人分しかないTシャツなのだそう。もちろん、客席からは「欲しい!」の声が上がる。「スタッフさーん」と舞台裏に向かって声をかけるシューヤ。「まじで言っとくわ、通販やってくれ」と茶目っけのある笑顔を見せた。そして最後の曲については撮影がOKとアナウンスされると客席からは驚きの大きな歓声が。ただし、「僕たちが歌い終わったらやっぱりみんなの拍手がめっちゃほしくて。切実に。曲が終わったら撮影を終えて、拍手を」とお願いをした。最後に届けたのは「Yell」。サビでは2人でも目を合わせて歌い、美しいハーモニーを響かせ、最後の最後まで会場を魅了し続けた。この日、2公演を終えて、バンドメンバーへの感謝を述べたあと、ステージに残ったふたり。楽しそうに1日を振り返り、去り際に「いいわ、Zeppって。またやりたい」とポソリ。その言葉をシューヤが聞き逃すはずがない。「いつかZeppツアーとか回れたらいいですね!」とにっこり。唯一無二のハーモニーを響かせ、充実の表情を見せたタカシとシューヤ。きっとまた、その歌声を「せぶいれのうた」でも響かせてくれるはず。今から次が、待ち遠しい。取材・文:ふくだりょうこ撮影:鈴木友莉
2024年02月29日Bialystocksの新曲「近頃」が、4月2日(火) よりスタートするドラマ『RoOT / ルート』のオープニングテーマに決定した。映画化、舞台化と展開してきたアニメ『オッドタクシー』の世界から新たに誕生する本作は、河合優実と坂東龍汰がW主演を務めるドラマ。漫画『RoOT / ルート オブ オッドタクシー』で展開する若手探偵コンビの奮闘劇をもとに、ドラマオリジナルストーリーが描かれる。「近頃」は本作のために書き下ろされた楽曲。併せてBialystocksからコメントが到着した。■Bialystocks コメントこの度RoOTに「近頃」という曲を書き下ろしました。日本の探偵ものというと金田一耕助、木暮修、濱マイク……などなど、得体のしれない職業なのに誰しも一度は憧れた事があるのではないでしょうか。自分が探偵ドラマに関われる喜びをヒシヒシと感じながら楽曲制作を進めてきました。「近頃」が街の雑音に混ざりながら物語の始まりを告げるオープニングとして流れるのを、イチ視聴者として毎週楽しみにしております。<番組情報>『RoOT / ルート』4月2日(火) よりテレビ東京ほかで放送開始『RoOT / ルート』キービジュアル (C)P.I.C.S.・此元和津也 / RoOT製作委員会公式サイト:<ツアー情報>Bialystocks Tour 20245月31日(金) 愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール6月2日(日)大阪・NHK大阪ホール6月28日(金)東京・TOKYO DOME CITY HALL特設サイト: 各種リンク:
2024年02月29日ハンバート ハンバートの代表曲と同名タイトルの映画『ぼくのお日さま』が、2024年秋に公開されることが決定した。『ぼくのお日さま』は、史上最年少で第66回サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞を受賞した奥山大史監督の商業デビュー作。雪の降る街を舞台に、吃音をもつホッケー少年のタクヤと、フィギュアスケートを学ぶ少女さくら、そして元フィギュアスケート選手でさくらのコーチ荒川(池松壮亮)の3人の視点で物語が紡がれる。奥山が子どもの頃に約7年間フィギュアスケートを習っていた経験から、「雪が降り始めてから雪が解けるまでの少年の成長を描きたい」と本企画がスタート。プロットを考える中でハンバート ハンバートの楽曲「ぼくのお日さま」と出会い、その歌詞を聞いた途端「主人公の少年の姿がはっきり浮かび、物語がするすると動きだした」という。一方、本企画をスタートさせる前後に、奥山が総監督を務めた「エルメス(HERMÈS)」のドキュメンタリーフィルム『HUMAN ODYSSEY ―それは、創造を巡る旅。―』で池松と撮影をともにしたことで、彼の佇まいに魅せられ、この物語に大人の目線を加えたいと思ったことから「夢に敗れた元フィギュアスケート選手のコーチ」という池松が演じたキャラクターが作られた。また、ハンバート ハンバートの楽曲「ぼくのお日さま」は、2014年に発表したアルバム『むかしぼくはみじめだった』に収録されている。これまで主題歌オファーがあっても断ってきたほど大切な楽曲だったが、奥山からの手紙を読んで、オファーを快諾したという。■池松壮亮 コメント奥山大史という凄まじい才能に出会い、対話を繰り返し、共感し合い、共犯できた全ての時間に感謝しています。この世界の光の粒のようなふたりの才能に出会えたことにも感謝しています。今作をともに創り上げたスタッフキャストと共に、この素晴らしい作品を届けることができることを幸せに思います。この世界の雪解けを予感させてくれるような、あまりにもピュアで、心に響く映画になりました。是非楽しみにしていてください。■佐藤良成(ハンバート ハンバート) コメント奥山監督から最初手紙をいただきました。今作ろうとしている映画は、私の曲の中の「ぼく」から物語がふくらんだもので、主題歌にもその曲「ぼくのお日さま」を使いたいと。脚本や前作も拝見して、彼と是非仕事したいと思い快諾しました。出来上がった作品は、どのシーンのどのカットも実に美しい光と色で、こんな絵を撮る奥山監督は恐ろしい人だなと思います。自分の曲がこんなにも素晴らしい映画となって生まれ変わるなんて、本当に幸せです。■佐野遊穂(ハンバート ハンバート) コメントとにかく映像の美しさが印象的でした。どこを切り取っても儚さが漂っていて、監督のキャラクターがそこに一番現れてるように感じました。この楽曲の「ぼく」や、タクヤ、荒川コーチ、それぞれに小さな救いがあったように、この映画がまた誰かのお日さまになれば嬉しい事だと思います。■監督・撮影・脚本・編集:奥山大史 コメントいつの日か、子どもの頃に習っていたフィギュアスケートの映画を作りたいと思っていました。でもなかなか作れずにいました。ただ思い出を映像にするだけでは映画にならない、と頭を抱える日々でした。そんな時、「ぼくのお日さま」という楽曲に出会い、惹かれるまま毎日聴くうちに、全く新しい物語が動き始め、時を同じくして、池松さんに出会い、この方の魅力を映し出すことができたら、映画になると確信できました。この作品で商業映画に初挑戦できたこと、嬉しく思います。どうぞご期待ください。<作品情報>『ぼくのお日さま』2024年秋公開予定公式サイト:「ぼくのお⽇さま」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
2024年02月29日5月11日(土)・12日(日) に静岡・富士山こどもの国で開催される『FUJI & SUN’24』の第3弾出演アーティストが発表された。今年で5度目の開催となる『FUJI & SUN』は、アーティストとの一体感を感じられるステージで届けられるライブはもちろんのこと、開放感にあふれる空間でキャンプやアクティビティなどを楽しみながら、ゆったりと流れる非日常のひと時を家族や友人と過ごすことができる“ゆとりある余白”が魅力のキャンプインフェス。このたび第3弾アーティストとして、石野卓球、EGO-WRAPPIN’(Acoustic Set)、Dos Monos、suimin、midori yamada(the hatch)の出演が決定。なお石野のステージは、2日券を購入し、キャンプサイトを利用する人向けとなる。チケットは先着先行を3月17日(日) 22時30分まで受け付けている。<公演情報>『FUJI & SUN’24』会場:静岡・富士山こどもの国5月11日(土) OPEN9:00 / START10:00 / CLOSE21:005月12日(日) OPEN8:30 / START9:30 / CLOSE19:00【出演】(50音順)∈Y∋ / Akie /石野卓球 / EGO-WRAPPIN’(Acoustic Set) / 踊ってばかりの国 / Campanella / KID FRESINO(band set) / くくく(原田郁子&角銅真実) / くるり / クレイジーケンバンド / suimin / 鎮座DOPENESS / Dos Monos / ハンバート ハンバート / Fabiano do Nascimento × 石若駿 / maya ongaku / midori yamada(the hatch) / 民謡クルセイダーズ / 森山直太朗 / 優河 with 魔法バンド / and more※石野卓球をご覧いただくには二日券を購入の方でキャンプサイトのご利用が前提となります。■チケット先行先着:3月17日(日) 22:30まで()イベント公式サイト:
2024年02月29日六本木、泉ガーデン内に位置する泉屋博古館東京では、2024年3月16日(土)より『企画展ライトアップ木島櫻谷― 四季連作大屏風と沁みる「生写し」』を開催する。木島櫻谷(このしま・おうこく1877-1938)が描いた金地大屏風「四季連作屏風」の全点公開と、櫻谷ならではの「生写し」の表現に光を当てる展覧会だ。木島櫻谷は、近代の京都画壇を代表する存在として近年再評価がすすむ日本画家。円山四条派の写生を基礎とした表現から、「技巧派」「最後の四条派」と称された。そんな櫻谷が、大正4年頃から2年をかけて制作したのが、当時、大阪茶臼山に建築された住友家本邸、書院大座敷のための「四季連作屏風」。《柳桜図》《燕子花図》《菊花図》《雪中梅花》の四双は、各々縦180㎝、幅720㎝を超える大きさで、大正期に流行した「琳派風」の装飾性と反復美が特徴だ。同展ではこの金地大屏風全点を広げたパノラマ空間を創出。独得な色感の絵の具を使って、油絵の様に顔料を厚く盛り上げた、櫻谷の絢爛たる美の世界を紹介する。前述したように櫻谷の作品は、江戸時代中期(18世紀)に円山応挙が編み出した、「生写し」と呼ばれる「写生」が基礎となっている。これは中国画や西洋画の手法を取り入れつつ、目の前の自然や事物をありのままに描写することで、絵画修行は描かれた手本を写すことが一般的だった当時において、極めて斬新かつ驚くべきものだった。展覧会では円山四条派の写生に基づく江戸時代の画家たちの作品と比較しながら、木島櫻谷の得意ジャンルであった動物画の表現にも迫っていく。獅子(ライオン)、鹿、雁などは、古くから日本で親しまれてきた画題だが、櫻谷は、円山四条派の「写生」に、さらに西洋画式の「写実」を加えることで、より生き生きと、豊かな表情をたたえた動物画を生み出した。その心に沁みる作品の数々を楽しみたい。<開催概要>『企画展ライトアップ木島櫻谷』会期:2024年3月16日(土)~5月12日(日)会場:泉屋博古館東京時間:11:00~18:00、金曜は19:00まで(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜(4月29日、5月6日は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)料金:一般1,000円、大高600円公式サイト:
2024年02月29日『ラリーのミッドライフ★クライシス』で知られるリチャード・ルイスが亡くなった。76歳。死因は心臓発作だが、パーキンソン病を患っていることを昨年公表していた。ニューヨークのブルックリン生まれ。オハイオ州立大学を卒業後、ニューヨークとロサンゼルスのコメディクラブでスタンダップコメディアンとして活動。コメディ番組で人気を得るようになった。出演した映画に『モンテカルロ殺人事件』『ビッグ・ランニング』『リービング・ラスベガス』『ヒューゴ・プール』『マイ・ファニー・レディ』などがある。文=猿渡由紀
2024年02月29日2月21日、新国立劇場が2024/2025シーズンのオペラ・ラインアップを発表。会見を開き、大野和士芸術監督が概要を発表した。シーズン・ラインアップは以下のとおり。●ベッリーニ:夢遊病の女【新制作】© Javier del Real | Teatro Real10月3日(木)~14日(月・祝)[全5公演]指揮:マウリツィオ・ベニーニ演出:バルバラ・リュックアミーナ:ローザ・フェオーラ(ソプラノ)エルヴィーノ:アントニーノ・シラグーザ(テノール)ほか新シーズンの開幕を飾る新制作。ベッリーニ作品が新国立劇場で上演されるのはこれが初めて。かねてから大野芸術監督が標榜している、ベルカント・オペラのレパートリーを増やすという狙いに合う選曲。プロダクションはマドリードのテアトル・レアル、バルセロナのリセウ大劇場、パレルモ・マッシモ劇場との共同制作で、すでにマドリードで初演されている。大野「輝かしい愛の歓びで終わるハッピーエンドのオペラ。演出のリュックは俳優出身で、オペラの世界に新しい光を放ちつつある。巨匠指揮者ベニーニとのコンビネーションをぜひ楽しんで。主役二人は説明不要。とくにフェオーラは、まだ若いがMETをはじめ急激に活躍の場を広げている。大スター、シラグーザとの愛の二重唱が繰り広げられる」●ロッシーニ:ウィリアム・テル(ギヨーム・テル) 【新制作】11月20日(水)~11月30日(土)[全5公演]指揮:大野和士演出・美術・衣裳:ヤニス・コッコスギヨーム・テル:ゲジム・ミシュケタ(バリトン)アルノール・メルクタール:ルネ・バルベラ(テノール)マティルド:オルガ・ペレチャッコ(ソプラノ)ほかロッシーニ最後のオペラ。序曲は有名だが、オペラ全幕を見る機会はなかなかない。約5時間の大作。オリジナルのフランス語台本による上演(「ウィリアム・テル」という名前はフランス語では「ギヨーム・テル」となる)。大野「演出のコッコスは、コロナ禍の2021年に『夜鳴きうぐいす/イオランタ』がリモートでの演出だったので、オペラパレスには初登場。リリックな性格を描き出すのが上手い。苦しみながらも自由を希求する村人たちの内面性が強く浮かび上がるだろう。テルを歌うのは、この役のスペシャリストのミシュケタ。ただ優美なだけでなく、人を包み込むあたたかさを持った声に惹かれて彼にお願いした」●モーツァルト:魔笛(再演・2018年制作)12月10日(火)~12月15日(日)[全4公演]指揮:トマーシュ・ネトピル演出:ウィリアム・ケントリッジタミーノ:パヴォル・ブレスリック(テノール)パミーナ:九嶋香奈枝(ソプラノ)ほか大野「不思議な世界に連れて行ってくれるケントリッジ演出の《魔笛》。タミーノ役のブレスリックはいまや誰もが推す大スター。タミーノは若い頃から歌っているが、レパートリーを変えず、あたまの真ん中からぴーんと美しい線を描くように声を出す技術を維持しているのは素晴らしい。夜の女王に安井陽子さん、九嶋香奈枝さんがパミーナ・デビュー。パパゲーナには新国立劇場オペラ研修所出身の種谷典子さん。研修所で学んだ成果を発揮してほしい」●ワーグナー:さまよえるオランダ人(再演・2007年制作)新国立劇場「さまよえるオランダ人」2012年公演より撮影:三枝近志2025年1月19日(日)~2月1日(土)[全5公演]指揮:マルク・アルブレヒト演出:マティアス・フォン・シュテークマンオランダ人:エフゲニー・ニキティン(バス・バリトン)ゼンタ:エリザベート・ストリッド(ソプラノ)ほか大野「指揮者アルブレヒトに注目してほしい。オペラ指揮者として指折りの存在で、招聘が難しい指揮者の一人。何回もラブコールしてやっと初登場が叶った。オランダ人役には2012年の同役以来の登場のニキティン。威圧感があって、オランダ人の不思議な性格をよく表現することができるバス・バリトン。ゼンタには新国立劇場初登場のストリッド。“ユーゲント・ドラマティシュ”=若く劇的な声で適役。●ツェムリンスキー:フィレンツェの悲劇/プッチーニ:ジャンニ・スキッキ(再演・2019年制作)2025年2月2日(日)~2月8日(土)[全4公演]指揮:沼尻竜典演出:粟國淳(フィレンツェの悲劇)グイード・バルディ:デヴィッド・ポメロイ(テノール)シモーネ:トーマス・ヨハネス・マイヤー(バリトン)ビアンカ:ナンシー・ヴァイスバッハ(ソプラノ)(ジャンニ・スキッキ)ジャンニ・スキッキ:ピエトロ・スパニョーリ(バリトン)ラウレッタ:三宅理恵(ソプラノ)ほか大野「沼尻・粟國 の名コンビで生まれたプロダクション。シモーネに私たちの『マイスタージンガー』でハンス・ザックスを歌ったマイヤー。スキッキ役のスパニョーリは2017年の《フィガロの結婚》でアルマヴィーヴァ伯爵を歌っているが、その頃よりはるかに声が充実している。しかも面白いことができる歌手なので、ぜひにとお願いした」●ビゼー:カルメン新国立劇場「カルメン」2021年公演より撮影:寺司正彦2025年2月26日(水)~3月8日(土)[全5公演]指揮:ガエタノ・デスピノーサ演出:アレックス・オリエカルメン:サマンサ・ハンキー(メゾソプラノ)ドン・ホセ:アタラ・アヤン(テノール)エスカミーリョ:ルーカス・ゴリンスキー(バス・バリトン)ほか大野「2021年の新制作時はコロナ禍で、人と人の距離を離さなければならなかった。演出のオリエは今回、その距離を詰めて、声の交錯が浮かび上がっているようにしたいと、再来日してくれる。ホセ役のアヤンは若手ナンバーワンとして、強い声で将来を嘱望されているテノール。すでにカルメンで世界的に活躍しているハンキーの深い声と、彼の元気に満ちた強い声が、作品をより劇的にしてくれるはず」●プッチーニ:蝶々夫人2025年5月14日(水)~5月24日(土)[全4公演]指揮:エンリケ・マッツォーラ演出:栗山民也蝶々夫人:小林厚子(ソプラノ)ピンカートン:ホセ・シメリーリャ・ロメロ(テノール)ほか大野「蝶々さんを歌う小林厚子さんは、以前に高校生のためのオペラ鑑賞教室ではこの役を歌っているが、本公演ではこれがこの役のデビュー。彼女の大きなデビューになると思う」●ロッシーニ:セビリアの理髪師2025年5月25日(日)~6月3日(火)[全5公演]指揮:コッラード・ロヴァーリス演出:ヨーゼフ・E.ケップリンガーアルマヴィーヴァ伯爵:ローレンス・ブラウンリー(テノール)ロジーナ:脇園彩(メゾソプラノ)フィガロ:ロベルト・デ・カンディア(バリトン)ほか大野「アルマヴィーヴァのブラウンリー、ロジーナの脇園彩さん、フィガロのデ・カンディア、バジリオの妻屋さん。まさに総スター。これだけの歌手が揃った《セビリア》はなかなかないだろう。こんなにもいろんなキャラクターがあるのかというぐらい、登場人物によって歌い方が違う作品。お客さんにもそのキャラクターの違いを心から楽しんでもらええるはず」●細川俊夫:ナターシャ【新制作/創作委嘱作品・世界初演】2025年8月11日(月・祝)~8月17日(日)[全4公演]指揮:大野和士演出:クリスティアン・レートナターシャ:イルゼ・エーレンス(ソプラノ)アラト:山下裕賀(メゾソプラノ)メフィストの孫:クリスティアン・ミードル(バリトン)ほか大野芸術監督による日本人作曲家委嘱作品シリーズ第3弾。細川俊夫は、大野和士がエクサン・プロヴァンス音楽祭で世界初演した《班女》(2004)や、2018年に新国立劇場で上演された《松風》など、オペラ作品での評価も高い。新作《ナターシャ》は細川自身の原案によるオリジナルのストーリーで、しばしばノーベル文学賞候補の一人としても名の上がる作家・多和田葉子がオペラ台本を手がけているのも注目。新国立劇場の本公演としては異例の8月の公演。大野「この日本人委嘱シリーズで、私がずっと胸に抱いていた作曲家が細川俊夫さんです。どこか不思議な国の話。ウクライナ語を話すナターシャと日本語を話すアラトの二人が、なんとなく通じ合いながら旅をする。二人は現代のさまざまな問題で埋め尽くされている地下の世界へ下りていき、驚き、絶望しながらも、この地獄を自分たちの中に据え置いてはいけないのだと確信し、最初に出会った海辺に戻り肩を寄せ合う……。というのは私の想像(笑)。まだそこまで具体的にはなっていなくて、多和田さんの戯曲がほぼ完成して、そろそろ細川さんの作曲が始まるところです」この数年、コロナ禍で邪魔をされた格好ではあったが、大野監督の周到な計画がもう一度軌道に乗り始めたのを感じるラインアップ。古典から現代まで、喜劇から悲劇まで、オペラの魅力をたっぷり味わえるシーズンになりそうだ。文:宮本 明
2024年02月29日パニックサスペンス映画『新幹線大爆破』が、Netflix映画としてリブートされることが決定。併せて監督を樋口真嗣、主演を草彅剛が務めることが発表された。『新幹線大爆破』は、1975年に佐藤純彌監督がメガホンを取り、東映が製作した作品。その人気は海を越え、後に映画『スピード』(ヤン・デ・ボン監督)に影響を与えるなど、多くの映画人や鉄道ファンにも愛されている。樋口監督と草彅がタッグを組むのは、2006年に公開された映画『日本沈没』以来18年ぶり。樋口監督は元々原作のファンであり、本作では爆弾を抱えた新幹線の内外で起こる様々な危機を、最新のVFXと特撮を融合させ、新たな“新幹線大爆破”として創出する。■草彅剛 コメント樋口監督とは18年ぶりにタッグを組むのでとても楽しみです。世界をドキドキさせられる作品を作り上げたいと思います!前作の主演の高倉健さんの気持ちを受け継ぎ、全力で挑みます。■樋口真嗣監督 コメント子どもの頃からの憧れ、新幹線・超特急。かつては210キロを誇っていた最高時速も今では320キロ。高速化に比例した緊張感。そして複雑化し混沌とした閉塞感を孕んだ時代の“止まることのできない新幹線”が、まもなく出発します。犯人の要求は?交渉は?運行を管理する事業者の策は?人質となった乗客たちの運命は?その時、あなたならどうする?空前のスケール、ショッキングな展開をシャープに描きます。ご期待ください。■エグゼクティブ・プロデューサー 佐藤善宏(Netflix)コメント『新幹線』は日本の絶対的な信頼と安全性を象徴する世界中が認める鉄道インフラです。その一方で、その原則を逆手に取り危険性を最大限に表出したタイトル『新幹線大爆破』は日本が世界に誇る映画のひとつです。この安全性と危険性の極端な要素を融合させてしまった非現実性こそが、エンターテイメントの力を引き出す魅力的なコラボレーションの作品だったと言えます。そして、約半世紀の時を経て、この新たなリブート作品は、より洗練された安全性と新たな映像技術で描かれる危険性によりさらなるエンターテイメントの高みを目指せる作品になると確信しています。ただただ、純粋にオモシロい!と叫んで頂ける作品を日本のみならず世界のお客様にお届けできるようスタッフ・キャスト一同全力を尽くします。<作品情報>Netflix映画『新幹線大爆破』Netflixで配信予定
2024年02月29日『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』『ブレット・トレイン』などで知られるデヴィッド・リーチ監督の最新作『フォールガイ』の日本公開が、8月16日(金) に決定し、併せて特報映像とティザービジュアルが公開された。本作は、ハリウッドで自身もスタントマンとして活躍していたリーチ監督による、あらゆるスタント技術を詰め込んだリアリティ溢れるアクション映画。一線を退いていたスタントマンが、元カノの頼みで失踪した俳優を探すうちに事件に巻き込まれてしまう。スタントマンとして超一流の能力を持ちながら、元カノにはめっぽう弱い主人公コルト・シーバース役にライアン・ゴズリング、元カノ役にエミリー・ブラント、失踪した俳優役をアーロン・テイラー=ジョンソンが演じる。公開された特報映像は、ハリウッドのスタントマン、コルトがスタントを務めるド派手なカーアクションシーンの撮影風景から始まる。トレーラーに引きずられながらも火花を散らし高速道路を滑走するカースタントや、巨大セットの前でのジョディとのラブシーン、そして大空に浮かぶヘリに飛び乗るシーンが収められている。併せて、公開されたティザービジュアルは「アクションと愛は、命懸け。」のコピーとともに、スタントアクションの臨場感たっぷりのビジュアルに。「映画館にいる間、人々にはライドに乗ってとにかく楽しんでもらいたい」というリーチ監督の言葉どおりの特報映像&ティザービジュアルになっている。『フォールガイ』特報<作品情報>『フォールガイ』8月16日(金) 全国公開『フォールガイ』ティザービジュアル(C)2023 UNIVERSAL STUDIOS. ALL Rights Reserved.
2024年02月29日『映画 マイホームヒーロー』のキャストリレーインタビュー映像第3弾「ラスボス編」が公開された。どこにでもいる普通の父親・鳥栖哲雄(佐々木蔵之介)が、愛する一人娘の零花(齋藤飛鳥)に危害を加えようとする半グレ犯罪組織の彼氏・麻取延人(内藤秀一郎)を殺害してしまうことで全てが始まるドラマ『マイホームヒーロー』。映画版では、ドラマから7年後を舞台に、哲雄が埋めた死体が発見され、死体とともに消えた10億円の行方を探っていた半グレ犯罪組織のボス・志野(津田健次郎)たちとの最後の戦いが描かれる。公開された映像には佐々木と津田が登場。津田が演じる癖が強すぎる狂気のラスボス・志野は映画版から登場するキャラクターで、津田の印象について佐々木は「ドラマでは吉田栄作さんがクセ強だったのですが、映画になってさらにクセ強な方が登場された」と振り返る。志野が哲雄の職場に現れ、初対面となるシーンでは隣のデスクでシャボン玉を吹いたり、倉庫で哲雄をリンチしたりと、かなりの狂いっぷりで「(キャラクターを)面白く作ってきはったな」と感激したことを明かした。一方、津田は「蔵之介さんとガッツリお芝居させていただくことが一番の楽しみで早く撮影が来ないかな」と佐々木との共演を心待ちにしていたと語った。またクセ強なキャラクターの役作りについて、青山貴洋監督の「新しい悪役像を作りたい」「(志野のキャラに)クセをつけたい」というリクエストを聞き、その場のアドリブでキャラ案を出し、絶賛されていたという。津田は撮影時を振り返り、「そんなリクエストをもらえるなんて本当に光栄で(志野を演じて)とても楽しかった」と演技に対して率直に楽しんでいる様子を見せた。作中では緊迫シーンが多い佐々木と津田だが、撮影中のほっこりエピソードを聞かれると、津田は着ていた衣装を速攻着替え、大浴場に向かう佐々木の姿を見て「よっぽどお風呂がお好きなんだろうな」と佐々木のお風呂好きに驚きと感心を覚えたとコメント。寒い中での撮影だったということで佐々木は「一刻も早く風呂に入り温まって、ビールを飲んで寝る」と撮影後の束の間のほっこりエピソードを振り返った。また、山川直輝(原作)も「志野を演じられた津田健次郎さんの怪演により、全体のクオリティを大きく上げていただいたと思います。脚本執筆時、原作に志野がまだほとんど登場していなかったため、実写版のスタッフの皆様にほぼオリジナルでイチから作り上げて頂いて、あのいいキャラになったことに感謝しています」とコメント。さらに、朝基まさし(作画)も「出来上がった映画は真摯に、誠実に、丁寧に作られた作品だと思います。観た人の心に届く1本になれば嬉しいなぁ」と映画の公開に向けて期待を寄せている。『映画 マイホームヒーロー』キャストリレーインタビュー映像<ラスボス編><作品情報>『映画 マイホームヒーロー』3月8日(金) 公開映画公式サイト:映画「マイホームヒーロー」製作委員会
2024年02月29日アメリカ同時多発テロ「9.11」の日、カナダの小さな町で実際に起こっていた奇跡を描くブロードウェイのヒット作、『カム フロム アウェイ』。テロの発生によりアメリカに着陸できなくなった飛行機の乗員・乗客と、人口の倍近い人数を迎え入れることになった町の住人、計100近い登場人物を、たった12人の出演者が演じ分ける趣向のミュージカルだ。待望の日本初演にあたって集まった空前の豪華キャストより、同年生まれで親交も深い加藤和樹と田代万里生に、稽古場の様子や本作の魅力を語ってもらった。“稽古”ではなく“訓練”、体に叩き込むしかない――おふたりのミュージカルでの共演(競演)は、2021年の『マタ・ハリ』と『ジャック・ザ・リッパー』以来となりますね。田代そうですね。和樹君はいつも僕より先に台詞を覚えていたので、困ったら和樹君のほうを見ると口の動きで教えてくれて、“歩くプロンプ”みたいでした(笑)。加藤あははは! ただ今回はもう、いっぱいいっぱいですね!田代そう! こんな和樹君、初めて見たと思って。いつもだったらほかの人の台詞と立ち位置まで全部すぐ覚えるのに、今回はまだテンパってるから、和樹君も人間だったんだなー!って(笑)。加藤人間ですよ~。この作品は全員が出ずっぱりだから、覚えることがすごく多いんです。台詞も動きもタイミングの指定が細かくて、頭で覚えるんじゃなく体に叩き込むしかない。田代演出補のダニエルが、稽古初日に「これは稽古じゃなく訓練」とおっしゃっていたけど本当にそうで、ほかの作品とは違う覚え方が必要なんだよね。1個の文章を何人かで分担して言うことが多いし、ほかの作品だと相手の台詞を聞いて咀嚼してから自分の台詞を言ったりできるけど、この作品は聞いてからじゃ遅いんですよ。加藤そう、遅いの(笑)。今はようやく体に入ってきたという段階です。田代超ざっくりだけど、通し稽古もできたしね。全貌が見えて、これからやるべきことが明確になってきた。加藤芝居を作っていくのはこれからですけど、形は見えてきましたよね。僕もようやく皆さんの稽古に追いついてきたかな。田代稽古してて思うのは、この作品は、みんながお互いに支え合わないと成立しないっていうこと。加藤本当にそう。それがこの物語とリンクしていて、よく出来ているなあと思います。――それぞれの役どころを紹介していただけますか。加藤僕はニューファンドランド島にやってくるニューヨーカー、ボブを主に演じます。物が盗まれたり人が撃たれたりといったことが日常的にあるニューヨークから来たので、無条件に助けてくれる島の人たちに対しても最初は疑心暗鬼になっていて。でもみんなの優しさに触れてどんどん変わっていく、人間的な変化の大きい役どころかなと思いますね。モデルになった方とリモートで少しお話することができたんですが、島に着いたばかりの頃はやはり不安だったと。でも1日で不安が消えて、その後も何度も島に行ってるとおっしゃっていました。田代僕が演じるケビンJは、浦井健治さん演じるロサンゼルスの会社経営者、ケビンTの恋人兼秘書。作詞作曲家のコンビは、実際にこの出来事に遭遇したたくさんの人にインタビューしてこの作品を書いてるんですが、ケビンJにはしてないみたいなんですね。ケビンTから聞いた、“T曰く”の役だからか、劇中ではTが発した言葉に対してJがちょろっと皮肉を言うようなシーンが多くて。秘書でありながら若干僕のほうに主導権があって、健ちゃんを困らせるようなことを言って健ちゃんがタジタジする関係性を楽しんでる、みたいな感じですね(笑)。あとは、イスラム教徒のアリ、現地の空港職員ドワイトなども演じます。加藤僕もボブのほかにいくつか役があって、そのひとつがメグ姉(濱田めぐみ)が演じるアネットの“妄想”の中というか(笑)、ちょっと誇張された回想シーンに登場する機長。田代セクシー機長ね(笑)。イメージとしては、もう上裸です!加藤上裸にサスペンダーに帽子、みたいなイメージではやってます(笑)。限られた時間の中でのお芝居なので、面白くできたらいいなと。あとは、クミさん(森公美子)とアフリカ系夫婦の役も演じます。田代クミさんと和樹君、本番では帽子とかストールなんだろうけど、稽古場だとふたりして頭にタオルを巻いてるから、なんかラーメン屋さんを経営する夫婦みたいで(笑)。加藤みんなそれで笑ってましたよね(笑)。あともうひとつ、ネタバレになるので詳しくは言えないんですが、自分では結構見せ場だなと思ってる役もあるので楽しみにしていてください。ミュージカルではあまり見たことのない“日常の加藤和樹”が見られるかも?――稽古場でのお互いの印象を教えてください。加藤万里生さんは、共演する度に違う表情を見せてくれるので本当に楽しいんですよ。『マタ・ハリ』の時は、同じ役だったからこそ、こういうアプローチもあるのか!という衝撃があって。田代あの時は、同じ役をやってる感じがしなかったよね。それぞれが違う役をやって、「グッジョブ!」って言い合ってた感じ(笑)。加藤万里生さんのラドゥーは、演出の(石丸)さち子さんですら思い描いてなかったラドゥーだったと思います(笑)。そのあとの『ジャック~』では、陽気でちょっと人を食ったような役。今回みたいな軽めの万里生さんを見るの、僕は初めてという気がします。田代それは和樹君もだよ。今回はみんなそれぞれ等身大の自分を生かせる役を演じてるから、ちょっと当て書きみたいに感じられる時があって。和樹君のボブもそうで、ミュージカルではあまり見たことがない“日常の加藤和樹”が見られてる感じがします。ボブのちょっと、アタフタしてるところとか(笑)。加藤舞台では見せないだけで、日常の僕は常にテンパってますからね(笑)。今回の出演者の中で僕は下から2番目なので、そういう気質が特に出てるのかもしれないです。元々末っ子なので、この現場はすごく居心地がいいんですよ。田代あ、末っ子なんだ! そういう感じしないよね。お兄ちゃん気質に見える。加藤面倒を見たいタイプでもあるんですけど、先輩ばかりの現場に来ると元々の末っ子気質が出てきて、自由に居られる感じがします。田代多分この現場は、全員居心地がいいよね(笑)。誰も遠慮をしないから本当に清々しい。加藤そうそう、みんな自由だから(笑)。田代まず先輩のクミさんとか(吉原)光夫さんが切り出して、(橋本)さとしさんがボケて(笑)。加藤ボケてるつもりはないんでしょうけど(笑)、そうですね。台詞を噛んでも「もう1回お願いしまーす!」って遠慮なく止めるから、僕も間違えていいんだって思えます。田代だけどさとしさん、メディアの皆さんを入れた公開稽古では急にスイッチが入ってて。加藤めっちゃカッコ良かったですよね!田代多分皆さん、お客さんが入ったら化ける人たちなんだろうな。加藤百戦錬磨の方ばっかりですからね。僕もしっかりついて行かなきゃと思ってます。――音楽の印象はいかがですか?田代100分間、最初から最後までずーっと音が鳴ってるんです。歌と台詞が常に同時進行してて、前奏でも間奏でも後奏でも誰かが喋ってて、サビの途中で誰かが歌ってる中にも別の人の台詞が入ってきたりするので、100分間ずっとカオス(笑)。加藤あははは! 100分間の長~い1曲だと思ってもらったほうがいいかもしれないですね。田代そうそう、お客さんが拍手するタイミングも3回しかない演出になってるし。加藤拍手が入ると途切れちゃうから、ってことだと思いますが、ドSな演出ですよね(笑)。音楽自体は、どのジャンルとは言えないくらい色々なジャンルが入っていて、色々な国の色々な人種の登場人物が入り混じってるこの物語を、音楽でも表しているのかなと思います。田代確かに。でもサウンド的には完全にケルティックで、ケルトの楽器が刻むビートの中で僕らが生きてく感じだから、ずっと統一感はあって。加藤ノリが良いですよね。ただ、歌うのは難しい。これだけのメンバーが、ブレスも音量感もニュアンスも揃えるっていうのは大変なことだなと実感してます。その分、ピタッとはまったらとんでもないエネルギー量になるんだろうなと。田代ほかの作品だと、テノールの人はこのパート、バリトンの人はこのパートという分かれ方だけど、この作品は一人ひとりパートが違うからそこも難しいよね。それぞれの自己責任(笑)。加藤そうなんですよ。僕は万里生さんと同じパートのところが多いんですが、たまに違うところにも行くから頼れない(笑)。さっきまで下の段だったのに、急に上の段に行くの!? とかもありますし。歌稽古が去年の10月末くらいに始まって、ずいぶん早いなと思ったんですが、それくらいやらないといざ稽古になった時に稽古ができない作品なんだと。本稽古も、長いなと最初は思ったんですけど、最近ではひょっとしたら足りないくらいかも?と思ってて。田代歌も台詞も動きも、把握するのに時間が掛かる作品なんだよね。開幕1か月前には通し稽古ができるように、しっかり逆算してくれた製作陣に感謝しています。優しさと愛にあふれた大充実の100分間をぜひ体感して――最後に改めて、読者の皆さんにお誘いのメッセージをどうぞ!田代短いミュージカルですが、それはもう大充実の100分間で、1.25倍速くらいで再生している感覚になると思います(笑)。前知識なくサクっと観られる作品ですし、何より面白いのは、今の時代の実話に基づいてるということ。「9.11」の裏で起こっていたことを、時代の当事者として観られるのは、今生きている僕たちだけの特権だと思います。観ると震災を思い出す方もいるかもしれませんが、怖さや悲しみではなく無償の愛、お互いに手を差し伸べあうことの大切さを描いているから、観ていただけたら明日への活力になるんじゃないかな。加藤事故とか震災のニュースって、悲しみとか苦しみにスポットが当たりがちですけど、この作品に描かれてるような優しさと愛があふれる出来事ってきっと実際にもあって、それが人を救うのだと僕も思います。僕自身この間、能登の震災に遭った老夫婦のインタビューをたまたま観て、「元気です」「支援に感謝しています」という笑顔を見たら、自分ももっと頑張ろうという気持ちになりましたし。人に優しくされたら優しくしようと改めて思える、本当に愛にあふれた作品なので、何も考えずに観に来ていただきたいですね。田代和樹君の話を聞いてて思い出したんだけど、子どもの頃、乗り継ぎで降りたチューリッヒの空港で全部の飛行機が飛ばなくなって、3時間くらい空港中の人が足止めされたことがあって。その時、たまたまそこにいたスイスの民族楽団が、みんなの前で演奏してくれたんだよね。加藤へえ~、すごい!田代それで空港中が、すごく温かい雰囲気になったのを覚えていて。この作品にはそれに通じる温かさがあると思うから、ぜひ多くの方に体感していただきたいですね。取材・文:町田麻子撮影:You Ishii★加藤和樹さん&田代万里生さんのサイン入りポラをプレゼント!ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★加藤和樹さん&田代万里生さんのサイン入りポラをプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>ブロードウェイミュージカル『カム フロム アウェイ』脚本・音楽・歌詞:アイリーン・サンコフデイヴィッド・ヘイン演出:クリストファー・アシュリーミュージカルステージング:ケリー・ディヴァイン【キャスト】(50音順)安蘭けい石川禅浦井健治加藤和樹咲妃みゆシルビア・グラブ田代万里生橋本さとし濱田めぐみ森公美子柚希礼音吉原光夫(スタンバイ)上條駿栗山絵美湊陽奈安福毅【東京公演】2024年3月7日(木)~3月29日(金)会場:日生劇場<ツアー公演>【大阪公演】4月4日(木)~4月14日(日) SkyシアターMBS【愛知公演】4月19日(金)~4月21日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール【福岡公演】4月26日(金)~4月28日(日) 久留米シティプラザ ザ・グランドホール【熊本公演】5月3日(金・祝)・4日(土) 熊本城ホール メインホール【群馬公演】5月11日(土)・12日(日) 高崎芸術劇場 大劇場チケット情報:()公式サイト:
2024年02月29日2月28日、横浜DeNAベイスターズのフロント、監督、コーチ陣、選手、スタッフ、球団職員が横浜スタジアムに集結。3年連続で横浜総鎮守である伊勢山皇大神宮より神職を招き、チームの必勝を祈願した。三浦大輔監督はハマスタに集ったファンに向けて「選手、チーム、ファンの方々と一緒に優勝して、スローガンの『横浜進化』のように進化し続けていきます。1年間よろしくお願いします」とメッセージを送った。必勝祈願後に三浦監督は牧秀悟主将とともにメディア対応を実施、改めて26年ぶりとなるリーグ制覇への思いを口にした。三浦監督「優勝したい気持ちは自分もそうだし、ファンの方にも98年からお待たせし続けているので、何としても今年こそという気持ちでいる」三浦大輔監督(横浜DeNAベイスターズ)牧主将「もう優勝しかない。本当に今年は去年とも変わるシーズンになると思う。チームとしても、個人としても、変わっていこうと強い思いで今日は臨んだ」必勝祈願に際し、三浦監督は思いを込め、牧は身を引き締めた。三浦監督「本当にいい天気でたくさんのファンに集まっていただき良かった。全員で優勝を勝ち取るように同じ方向を向いて戦っていけるようにという思い、願いを込めた」牧「身が引き締まる思い。『これからいよいよ始まんだな』という気持ちになった」指揮官はキャンプでの手応えをこのように振り返った。「沖縄のオープン戦でもそうだが、『今年これでいくんだ』という試合がグラウンドでできている。実戦でどんどん試して、どんどんチャンレンジしていってシーズンに発揮していきたい。攻守で積極的に、そこでミスもあるが、オープン戦だけではなく、シーズンに入ってもチャレンジし続けていけるようにと思っている」牧はキャンプでは主将の役割を優先したと言う。「今年は個人としてよりもチームのことを優先してやってきたので、いい状態。キャンプは最終クルーでベテランも合流してきたが、若い選手が多かったのでコミュニケーションを取ってきた。投手も話せる人と話したり、状態を聞いたり、多少なりともやってきた。これから試合に入るので、コミュニケーションを取っていきたい」牧秀悟(横浜DeNAベイスターズ)主将はこれから1か月が勝負だと力説した。「みんないい準備をして、これから競争が始まる。バチバチの競争になる。チームは優勝を目指してやっているので、この1か月はチーム作りのために大切。あと1か月、チームとしても個人としても、いい1か月にしたい」優勝するために打点王を狙うと牧はキッパリ。「そこはブレずにチームのためにやっていきたい」三浦監督は改めてファンへ共闘を求めた。「もちろん一試合一試合全力で戦っていきながら、勝って一緒に喜び、負けて一緒に悔しがり、同じ気持ちで1年間戦って、そして秋には一緒に優勝して全員で喜びを分かち合いたい。我々もファンも1年間同じ気持ちで進化し続けていきたい」果たして、『横浜進化』の先に待っているのは26年ぶりの歓喜の瞬間か。DeNAは横浜スタジアムでの3月5日(火)・6日(水)・千葉ロッテマリーンズ戦、8日(金)・北海道日本ハムファイターズ戦、9日(土)・10日(日)・埼玉西武ライオンズ戦、12日(火)・13日(水)・東京ヤクルトスワローズ戦、15日(金)・東北楽天ゴールデンイーグルス戦、19日(火)・20日(水・祝)・オリックス・バファローズ戦などオープン戦14試合を戦い、3月29日(金)~31日(日)・ハマスタでの広島東洋カープとの開幕3連戦戦に臨む。3月29日(金)の開幕戦では「進化する遺伝子の波動」をテーマとした演出、『勇者の遺伝子』の合唱、LEDブレスレットを使用した光の演出を『OPENING GAME 2024』セレモニーとして実施する。4月12日(金)~14日(日)には東京ヤクルトスワローズを相手に10年目を迎える『YOKOHAMA GIRLS☆FESTIVAL 2024 Supported by ありあけハーバー』を開催。イベントテーマである「起こせ、春の嵐。」を表現したデザインのスペシャルユニフォームが女性の来場者に配布されるなど、うれしい企画が盛りだくさんとなる模様。横浜スタジアムでのオープン戦と広島との開幕3連戦のチケットは発売中。『GIRLS☆FESTIVAL』ヤクルト戦をはじめ、4月9日(火)・10日(水)・中日ドラゴンズ戦、23日(火)・24日(水)・阪神タイガース戦、26日(金)~28日(日)・読売ジャイアンツ戦のチケットは3月2日(土)一般発売。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)横浜DeNAベイスターズ対広島東洋カープ/公式戦のチケット情報()横浜DeNAベイスターズのチケット情報
2024年02月29日20世紀美術を代表する画家のひとり、アンリ・マティス。彼が晩年、精力的に取り組んだ「切り紙絵」に焦点を当てた展覧会『マティス 自由なフォルム』が5月27日(月) まで、国立新美術館にて開催中だ。アンリ・マティスは1869年生まれ。20世紀初頭に鮮やかな色彩を大胆に用いたフォーヴィスムの中心人物として頭角を現し、1954年に生涯を閉じるまで60年以上にわたり美術の世界を牽引し続けた。同展は、彼が後半生を過ごした南仏、ニースにあるニース市マティス美術館のコレクションを中心に、絵画や彫刻、素描などから切り紙絵にいたるまで、約160点が紹介されている。展示風景より、ヴァンスのロザリオ礼拝堂の祭服のためのマケットの一部(C) Succession H. Matisse展覧会は、マティスの作品をテーマごとに並べつつ、ゆるやかな時系列を持つよう5つのセクションで構成されている。マティスが明るい色彩に関心をもつようになるまでの道のりをたどるセクション1「色彩の道」、ニースのアトリエで描かれた作品やアトリエを主題に描かれた作品を中心に展示するセクション2「アトリエ」、衣装デザインや装飾壁画、テキスタイルの領域まで創作の範囲を広げたセクション3「舞台装置から大型装飾へ」と順路に沿って歩みを進めていくと、色彩がどんどん豊かになり、造形は自由になり、そして次第に作品のサイズが大きくなっていくことが見て取れる。左:赤い“ムシャラビエ(アラブ風格子出窓)”19世紀末〜20世紀初頭 個人蔵(寄託:ニース市マティス美術館)右:アンリ・マティス《小さなピアニスト、青い服》1924年 ニース市マティス美術館蔵 (C) Succession H. Matisseバレエ「ナイチンゲールの歌」のための衣装。1999年(再制作) モンテカルロ・バレエ団蔵 (C) Succession H. Matisseアンリ・マティス左:《森の中のニンフ(木々の緑)》1935〜1943年 オルセー美術館蔵(寄託:ニース市マティス美術館)右:《パペーテ―タヒチ》1935年ニース市マティス美術館蔵 (C) Succession H. Matisseマティスは1930年、アメリカの実業家、アルバート・C・バーンズに壁画《ダンス》の制作を依頼された。同展では、この《ダンス》のための習作や、制作中の写真などが展示されている。《ダンス》の制作過程で、構図調整のためにマティスは「切り紙絵」の技法を使うようになったという。展示風景より 《ダンス》を制作中のアンリ・マティス、デジレ=ニール通りのアトリエ、ニース、1931年4月末展示風景よりアンリ・マティス《ダンス》のための習作 1935〜1936年 ニース市マティス美術館蔵 (C) Succession H. Matisseセクション4「自由なフォルム」では、いよいよ同展でフォーカスしている「切り紙絵」の作品を紹介する。晩年、体調が悪化し、思うようにキャンバスに向かえなくなったマティスは、アシスタントに色を塗ってもらった紙をハサミで切り抜き、それらを組み合わせる手法を考案。絵筆とキャンバスのかわりに、色紙とハサミを使うことで、マティスが長年にわたって追い求めてきた「色」と「かたち」の表現はより自由になり、「切り紙絵」によってマティス芸術は新しい境地へと達することとなる。アンリ・マティス左:《ポリネシア、海》1946年(1946年の切り紙絵に基づく)羊毛のタペストリールーヴル美術館蔵(ニース市マティス美術館寄託)右:《クレオールの踊り子》1950年ニース市マティス美術館蔵(C) Succession H. Matisseアンリ・マティス《ジャズ》1947年刊行ニース市マティス美術館蔵(C) Succession H. Matisseアンリ・マティス《ブルー・ヌードIV》1952年 オルセー美術館蔵(ニース市マティス美術館寄託)(C) Succession H. Matisse日本初公開となる《花と果実》は、高さ4.1メートル、幅8.7メートルという大作。アメリカ人コレクターのための壁画の習作として制作された本作はこの展覧会のために修復され、初来日を果たしている。アンリ・マティス《花と果実》ニース市マティス美術館蔵1952-1953年(C) Succession H. Matisseそして、同展のクライマックスとなるセクション5「ヴァンスのロザリオ礼拝堂」へ。ニースから約20kmの場所にある小さな村、ヴァンスでマティスは1948年から4年の間、ヴァンスのロザリオ礼拝堂の建設に携わった。室内装飾はもちろん、典礼用の調度品や、祭服などデザインのほとんどに携わり、全体をひとつの作品として作り上げたのだ。展示風景より、アンリ・マティスヴァンスのロザリオ礼拝堂の祭服のためのマケットの一部(C) Succession H. Matisseヴァンスのロザリオ礼拝堂の壁面を彩るステンドグラスの青色、黄色、緑色は生命の木がモティーフ。透過する色鮮やかな光が、白い陶板の上に描かれた《聖ドミニクス》など3つの図像上に降り注ぐように設計されている。同展の展示室内にほぼ原寸大で再現された空間では、太陽の動きをスピーディーに再現。朝から夕方までの光の動きを体験できる。ヴァンスのロザリオ礼拝堂(内部空間の再現)ヴァンスのロザリオ礼拝堂(内部空間の再現)何度見てもあたらしい発見と感動を与えてくれるマティスの絵画。ヴァンスのロザリオ礼拝堂の空間再現では美しい光の流れと、空間の心地よさを会場でぜひ体感してほしい。取材・文:浦島茂世<開催情報>『マティス自由なフォルム』会期:2月14日(水)~5月27日(月)会場:国立新美術館企画展示室2E時間:10:00~18:00(金・土は~20:00)※入館は閉館の30分前まで公式サイト:チケット情報:()
2024年02月28日連続ドラマW-30『白暮のクロニクル』が3月1日(金) よりWOWOWで放送・配信される。このたび、主演の神山智洋(WEST.)をはじめ、松井愛莉、中川和博監督、高江洲義貴プロデューサーらが参加したスペシャル座談会の模様が、YouTubeとWOWOWオンデマンドで公開となった。原作は、『機動警察パトレイバー』『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』などで知られるゆうきまさみの同名漫画。ドラマ版では不老不死の体質を持つ種族“オキナガ”であり、見た目が18歳、実年齢は88歳の雪村魁役で神山、オキナガたちを管轄する厚生労働省の「夜間衛生管理課」、通称“夜衛管(やえいかん)”への異動を通告され、魁との連絡係を命じられる新米職員の伏木あかり役で松井が出演する。座談会は高江洲プロデューサーが司会を務め、作品に関する裏話はもちろん、神山、松井がそれぞれのキャラクターに関するこだわりなどを語る。配信は全3回を予定しており、今後は毎月アップされる予定だ。また、新たな場面写真が公開となった。<番組情報>連続ドラマW-30『白暮のクロニクル』3月1日(金) 午後11時よりWOWOWにて放送・配信(全12話)特設サイト:
2024年02月28日M・ナイト・シャマランの娘であるイシャナ・ナイト・シャマランが長編監督デビューを果たす映画『ザ・ウォッチャーズ』の日本での公開日が、6月21日(金) に決定した。『ザ・ウォッチャーズ』は、作家A・Mシャインが2021年に出版した同名ホラー小説『The Watchers』をもとにしており、スタジオ各社が争奪戦の末にニュー・ライン・シネマが映画化権を獲得した作品。M・ナイト・シャマランがプロデューサーとして参加しており、彼が2023年にワーナーと複数年にわたるファーストルック契約を結んでから最初の劇場公開作品となる。主演を務めるのは、『I am Sam アイ・アム・サム』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『オーシャンズ8』『イコライザー THE FINAL』などで知られるダコタ・ファニング。“謎の何か”に毎晩監視されることになる、28歳の孤独なアーティスト・ミナを演じる。共演にはオルウェン・フエレ、ジョージナ・キャンベル、アリスター・ブラマー、オリバー・フィネガンが名を連ねた。併せてUS版の予告映像が公開された。映像では、ミナが道中で車も携帯も故障し、地図にない森に迷い込み、避難したガラス貼りの部屋の中で見知らぬ3人とともに、未知の“監視者”の存在に戸惑う姿が映し出されている。『ザ・ウォッチャーズ』US版予告<作品情報>『ザ・ウォッチャーズ』6月21日(金) 公開公式サイト: WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED
2024年02月28日主演クリント・イーストウッド、監督セルジオ・レオーネ、音楽エンニオ・モリコーネで製作された『荒野の用心棒』(64)、『夕陽のガンマン』(65)、『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』(66)=《ドル3部作》の4K復元版が、3月22日(金) より公開されることが決定した。2024年はイタリア製西部劇=マカロニウエスタンの先駆け、『荒野の用心棒』のイタリア公開からちょうど60年。黒澤明監督の時代劇『用心棒』(61) をリメイクした『荒野の用心棒』は1964年9月にイタリアで公開されると、当時の興行記録を塗りかえる爆発的なヒットとなり各国でマカロニウエスタンブームに。中でもイーストウッド、レオーネ、モリコーネの出世作となったこの3作は3年連続イタリア年間興収NO.1となり、以降《ドル3部作》として初公開から60年近くたった今でも世界中のファンに愛されている。《ドル3部作》4Kビジュアル併せて、日本オリジナルの予告篇も公開。悪党たちと対峙するガンマンの早撃ちの銃声と共に、《ドル3部作》【4K】のロゴが画面に。モリコーネの名曲「さすらいの口笛」が流れる中、『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』の見せ場が続く。さらに、3発の銃声と共にイーストウッド、レオーネ、モリコーネの名前が現れ、【不滅のマカロニ・ウエスタン3大傑作、日本初一挙上映】の見出しが広がる。最後は【宇宙一カッコいいロードショー】の一文で締めくくられる映像となっている。《ドル3部作》【4K復元版】 日本オリジナル予告篇<作品情報>『荒野の用心棒』(英題:A FISTFUL OF DOLLARS)監督:セルジオ・レオーネ音楽:エンニオ・モリコーネ出演:クリント・イーストウッド、ジャン・マリア・ヴォロンテ【ストーリー】メキシコ国境の町に一人の流れ者がやって来た。ジョーと名乗るそのガンマンは、町を牛耳る二大勢力、悪徳保安官バクスター一家と情無用の悪党ロホ一家を争わせ、一挙に共倒れさせようと画策するが……。【解説】黒澤時代劇『用心棒』を西部劇にリメイク。目深に被ったハット、無精ひげにシガーをくわえた正体不明のガンマンのキャラは、映画史上のアイコンとなり、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』PART2と3にも引用された。今なおポンチョの着こなし宇宙一の座に揺るぎない、イーストウッドのクールな魅力が炸裂する第1弾。(C)1964 Unidis, S.A.R.L. All Rights Reserved. 日本上映権権利元:黒澤プロダクション『夕陽のガンマン』(英題:FOR A FEW DOLLARS MORE)監督:セルジオ・レオーネ音楽:エンニオ・モリコーネ出演:クリント・イーストウッド、リー・ヴァン・クリーフ、ジャン・マリア・ヴォロンテ【ストーリー】大悪党エル・インディオが脱獄し、1万ドルの賞金が懸けられた。インディオ一家を追う二人の賞金稼ぎ、若きモンコとモーティマー大佐は商売敵だったが、一家全員の賞金山分けを条件に手を組むことに。しかし大佐には別の目的があった……。【解説】前作より一段と際立つイーストウッドのカッコ良さ、眼光鋭い新キャラ、リー・ヴァン・クリーフの堂々たる風格、悪役ヴォロンテの複雑怪奇な個性がドラマを膨らませ、面白さ倍増。フラッシュバックとパンフォーカス撮影を駆使したレオーネのスタイリッシュな演出も絶好調の第2弾。(C)1965 P.E.A. Films, Inc. All Rights Reserved『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』(英題:THE GOOD, THE BAD AND THE UGLY)監督:セルジオ・レオーネ音楽:エンニオ・モリコーネ出演:クリント・イーストウッド、リー・ヴァン・クリーフ、イーライ・ウォラック【ストーリー】南北戦争下、賞金稼ぎのブロンディとお尋ね者のトゥコは、いかさまを仕組んでは巻き上げた賞金を山分けにしていた。ある時、瀕死の南軍兵士から軍資金20万ドルの隠し場所を訊き出した二人は、その地に向かう途中、運悪く北軍の捕虜に。そして捕虜収容所長代理のエンジェル・アイズもまた20万ドルの行方を追っていた……。【解説】レオーネ版『戦場にかける橋』ともいうべき3時間に及ぶ超大作。“いい奴、悪い奴、汚い奴”というふざけた原題通りコメディ色が強まり、エキサイティングな見せ場もたっぷり。圧倒的ボリュームの第3弾。(C)1966 P.E.A. Films, Inc. All Rights Reserved.3月22日(金) 全国ロードショー
2024年02月28日注目のチェリスト岡本侑也が、世界最高峰ともいわれるエベーヌ弦楽四重奏団の正式メンバーとして迎えられたニュースは、クラシックファンを驚かせたに違いない。2017年エリザベート王妃国際コンクール第2位受賞の快挙を成し遂げた岡本侑也は、2019年、巨匠クリスチャン・ツィメルマン(ピアノ)に実力を認められ、室内楽プロジェクトのメンバーとして国内外で共演するなど世界の音楽界で活躍。昨年夏からはエベーヌ弦楽四重奏団のゲスト・チェリストとして欧州で数多くの共演を重ねている。その流れを見れば、エヴェーヌ弦楽四重奏団への加入も自然に思えるのだが、なにしろ相手は現在世界最高峰の呼び声も高い話題の四重奏団だ。まさに「あっぱれ!」。今後の活躍が益々気になる。その注目のチェリスト岡本侑也の“無伴奏リサイタル”が目前だ。ポーランドを代表する現代作曲家ペンデレツキの作品を冒頭と終曲に置き、日本、アジアの巨匠作品に現代の古典というべきブリテンの名作を並べたプログラムからは、岡本侑也の自信と探究心が迸るようだ。チェロの秘める無限の可能性に挑む俊英の姿に拍手喝采。岡本侑也(チェロ)無伴奏II3月10日(日) 17:00開演トッパンホール■チケット情報()ペンデレツキ:ジークフリート・パルムのためのカプリッチョ尾高惇忠:独奏チェロのための《瞑想》ブリテン:無伴奏チェロ組曲第1番 Op.72ユン・イサン:グリッセ細川俊夫:小さな歌ペンデレツキ:チェロのための組曲●岡本侑也プロフィール●エベーヌ弦楽四重奏団プロフィール
2024年02月28日4月6日(土) 21時からWOWOWにて日本独占放送&配信されるオリジナルドラマ『TOKYO VICE Season2』より、新たな場面写真6点が公開された。1990年代の日本を舞台に東京のリアルで凶暴な裏の姿を描いた本作。日本の大学を卒業し大手新聞社に就職したアメリカ人青年ジェイク(アンセル・エルゴート)が、特ダネを追いかけるうちにヤクザ絡みの事件を解決する刑事、片桐(渡辺謙)と出会い、危険な闇社会へと入り込んでいく姿を描く。登場人物達それぞれがショッキングな展開を迎えるというクリフハンガーで幕を閉じたSeason1だが、Season2ではジェイクは東京の犯罪の裏社会により深く入り込んでいき、自分自身や身近な人々の命が危機にさらされていることに気づく。若きヤクザのリーダー・佐藤(笠松将)の兄貴分となるヤクザ・葉山(窪塚洋介)や、片桐の相棒となる警視・⻑田(真矢ミキ)、さらに、サマンサ(レイチェル・ケラー)が昔務めていたクラブのママ・エリカ(玄理)もSeason2から新たに加わるのも見どころとなっている。左より)佐藤(笠松将)、サマンサ(レイチェル・ケラー)公開された場面写真では、ジェイクと片桐が車中で会話をしているシーンや、サマンサと佐藤、さらに詠美(菊地凛子)、葉山、⻑田、アキラ(山下智久)の姿も。また、キャスト陣が登場する緊迫感溢れるプロモーション映像も公開された。葉山(窪塚洋介)さらに、Season2の放送・配信を記念して、3月21日(木) にキャスト陣が登壇する舞台挨拶と第1話&第2話の特別試写会が開催されることが決定。アンセル・エルゴートの来日も発表された。『TOKYO VICE Season2』プロモーション映像<作品情報>ハリウッド共同制作オリジナルドラマ『TOKYO VICE Season2』WOWOWにて4月6日(土) スタート毎週土曜21:00放送・配信(全10話)第1話無料放送※WOWOWオンデマンドにて、Season1全8話配信中詳細はこちら:
2024年02月28日2016年に公開された映画『湯を沸かすほどの熱い愛』が、舞台化されることが決定した。『湯を沸かすほどの熱い愛』は死にゆく母の熱い想いを描き、日本アカデミー賞をはじめ数々の賞を受賞した感動作。家族をテーマに脚本を書き続けてきた劇作家・成井豊も映画館で感銘を受け、「自身の手でこの物語を舞台で届けたい」という思いから今回の舞台化が実現した。主人公の「幸野双葉」には、成井の演劇集団キャラメルボックスで数々の主演を務めてきた岡内美喜子、娘の「安澄」には不動のエースとして活躍したSTU48を卒業したばかりの瀧野由美子、夫「一浩」は、舞台『遙かなる時空の中で』『戦国BASARA』、ミュージカル『刀剣乱舞』など、2.5次元でも活躍中の中村誠治郎とキャラメルボックスの鍛治本大樹のダブルキャスト。また、物語のキーパーソンとなるヒッチハイカー「向井拓海」を小坂涼太郎が演じる。公演は、5月18日(土) から26日(日) まで東京・サンシャイン劇場、6月1日(土)・2日(日) に大阪・サンケイホールブリーゼにて上演される。■岡内美喜子 メッセージ幸野双葉を演じさせていただきます岡内美喜子です。こんなにも素敵な作品の舞台化に携わることができ、本当に嬉しいです。大切に大切に、稽古に励みます。お客さまが舞台を観終わって劇場から出たときに、まるで銭湯に入った後のような、身体が芯からあったまったみたいに、心の奥がぽかぽかとあたたかくなっていただけたら嬉しいです。この熱い愛の物語が、明日からを生きる勇気になりますように。劇場でお待ちしています。■瀧野由美子 メッセージ瀧野由美子です。血のつながりだけではない家族の愛の形、銭湯のお湯に浸かった時のようなあたたかい気持ちになる作品です。グループを卒業して、個人としての初舞台、しっかり周りの皆様から沢山のことを吸収して舞台を作り上げていきたいです。精一杯頑張りますので、今の私を観ていただきたいです。■中村誠治郎 メッセージこんな素敵な作品にお声掛けくださり、心より感謝しておりますし、光栄に思っております。元々映画を観た事があったのですが、物凄く心が動かされて感動しました。舞台ならではの生の感じを味わって、そして楽しんでいただけるよう自分にできる最大限をやらせていただきます。そしてお客様の心を動かせるよう精一杯生きます。何卒よろしくお願い致します。■小坂涼太郎 メッセージ向井拓海役で出演させていただきます、小坂涼太郎です。2016年に公開された映画原作の舞台化ということで、携わることができてとても光栄です。向井拓海という人間と向き合い、これからの稽古でたくさんのことを発見できたらなと思います。稽古から本番まで今からとても楽しみです。■脚本・演出 成井豊 メッセージ『湯を沸かすほど熱い愛』は、2016年10月に公開された映画。中野量太監督の商業用長編映画のデビュー作で、数々の賞を獲得しました。僕は公開当時に映画館で観たのですが、嗚咽が出るほど泣いてしまって、一生忘れられない作品になりました。そして、「これを舞台でやりたい!」と思いました。それから8年。ついに夢が実現する日がやってきました。死を前にして怯まない「双葉」の勇気、母の思いを真っ直ぐに受け継ごうとする「安澄」の愛情を、一人でも多くの人に見てほしい。劇場でお待ちしています。<公演情報>NAPPOS PRODUCE 舞台『湯を沸かすほどの熱い愛』原作:中野量太『湯を沸かすほどの熱い愛』脚本・演出:成井豊【キャスト】岡内美喜子瀧野由美子中村誠治郎(Wキャスト) 鍛治本大樹(Wキャスト) 小坂涼太郎石森美咲筒井俊作夏目愛海関口秀美和田みなみ東京公演:5月18日(土)~5月26日(日) サンシャイン劇場大阪公演:6月1日(土)・2日(日) サンケイホールブリーゼ【チケット料金】東京公演:全席指定 8,500円(税込)大阪公演:全席指定 S席8,500円(税込)A席7,000円(税込)発売日:3月30日(土)※未就学のお子様はご入場いただけません。オフィシャルサイト:
2024年02月28日絵本画家・いわさきちひろ(1918-1974)の没後50年を記念した展覧会が、練馬区の自宅兼アトリエ跡に建てられた「ちひろ美術館・東京」で、3月1日(金)から開催される。かつて、ちひろの絵本を読んで育った世代も、今まさに絵本を手にしている世代も、ともに楽しめる展覧会だ。福井県に生まれ、東京で育ったちひろは、書と絵画を学び、第二次世界大戦後は子供の本を中心に画家として活躍。55歳で亡くなるまで、子供や花の絵を描き続けた。活動期にあたる戦後の日本は高度成長期のまっただ中で、多くの自然が失われていった時代だ。ちひろは、「私は私の絵本のなかで、いまの日本から失われたいろいろなやさしさや、美しさを描こうと思っています」と語っていた。そこには、身近な自然が失われていくことへの危惧が含まれていたのだろうという。同展は、「あそび」「自然」「平和」の3つのテーマに現代科学の視点も加え、ちひろの絵を通して、様々な「いのち」と仲良く生きるにはどうしたらよいかを考える展覧会だ。タイトルの「あれ これ いのち」には、「あれ? とたちどまってみる。これ? とみつけてみる。あれこれかんがえてみる」という呼びかけが示唆され、身近な自然やいのちの存在に自ら気づき、考えようという気持ちが込められている。見どころは、生態学の視点とアートユニット「plaplax」 による観客参加型のインタラクティブな展示を通して、ちひろの描いた絵の中の草花や生きものたちに、まるで道草をするように出合えること。作品を見たり、展示に触れたり、身体を動かしたりしながら、楽しみつつ学ぶ体験型展示は、通常の絵本展とはまた違った新鮮さをもっている。科学の視点から企画された興味深い展示もある。ちひろが愛した紫色は、生態学的には、植物が動物と共生関係を結ぶために進化させた花や熟した果実の色なのだとか。様々な紫色を「共生の色」として注目した後には、ぜひ、美術館の庭へ。「共生の庭」と名づけられた庭では、絶滅が心配されるサクラソウや、絵本『あかまんまとうげ』にも登場するワラビやフキも目にできる。実物の植物を実感することで、地球の未来に想いを馳せる機会ともなるだろう。<開催概要>『いわさきちひろ ぼつご50ねん こどものみなさまへあれ これ いのち』会期:2024年3月1日(金)~6月16日(日)会場:ちひろ美術館・東京時間:10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜(祝日の場合開館翌平日休館)※GW期間は無休料金:一般1,200円、65 歳以上・大学・18歳以下に同伴する保護者(お子さま 1 名につき 2 名まで) 900円展覧会特設サイト: 2024kodomo/
2024年02月28日チュートリアルの5年ぶりとなる単独ライブツアー『恍惚の暁』が、2024年5月から7月にかけて開催されることが決定した。単独ライブは、東京・大阪・名古屋・福岡・北海道・仙台の6カ所で行われる予定で、披露するネタはすべて新作となる。また、徳井義実がソロキャンプをする様子を配信し人気を集めているYouTubeチャンネル「徳井Video」のキャンプイベント『Tokui video camp第三弾』が、2024年5月11日(土)・12日(日) に群馬・ホテルサンバードで開催されることが発表された。イベントでは徳井と一緒にキャンプを楽しめるほか、来場者も楽しめるような催しも予定している。■徳井義実 コメントずいぶん久しぶりに単独ライブをやることになりました。前回のライブ『奮発の黄昏』がついこの間のように感じますが、なかなかの年月が経ったようです。今の我々のライブ、ネタを沢山ご用意する予定ですので、是非ご覧ください。そしてキャンプイベント、これはもうただただ平和に楽しく皆さんと過ごせたらと思います。こちらも皆さんに笑っていただけるような催しを沢山考えておりますので、奮ってご参加ください。■福田充徳 コメント5年ぶりの単独ライブ漫才コント全力で頑張ります。キャンプは参加しないです。<公演情報>チュートリアル ライブツアー『恍惚の暁』宮城公演:2024年5月24日(金) 仙台市戦災復興記念館記念ホール開場18:00 / 開演19:00 北海道公演:2024年6月2日(日) 共済ホール開場13:00 / 開演14:00 福岡公演:2024年6月22日(土) よしもと福岡ダイワファンドラップ劇場開場19:10 / 開演19:30 愛知公演:2024年7月7日(日) 名古屋市中小企業振興会館7Fメインホール開場13:00 / 開演14:00 大阪公演:2024年7月15日(月) COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール開場16:00 / 開演17:00 東京公演:2024年7月26日(金) 有楽町よみうりホール開場18:00 / 開演19:00チケット情報:()『Tokui video camp第三弾』2024年5月11日(土)・12日(日) 群馬・ホテルサンバード開場12:00 / 開演13:00(予定)YouTubeチャンネル「徳井Video」:
2024年02月28日BUCK-TICKが3月7日(木) にリリースするライヴ映像作品『TOUR 2023 異空-IZORA- 0723 TOKYO GARDEN THEATER』より、ライヴミュージックビデオ「さよならシェルター destroy and regenerate-Mix (Live at TOKYO GARDEN THEATER 2023/7/23)」「Boogie Woogie (Live at TOKYO GARDEN THEATER 2023/7/23)」が公開された。2曲は、いずれもアルバム『異空 –IZORA-』に収録された最新曲。ライヴ映像作品『TOUR 2023 異空-IZORA- 0723 TOKYO GARDEN THEATER』は、アルバムを引っ提げて行われた全国ホールツアー『BUCK-TICK TOUR 2023 異空-IZORA-』の最終日、2023年7月23日に行われた東京ガーデンシアター公演の模様を全曲収録したライヴ映像作品だ。また、ヴォーカル櫻井敦司唯一のソロアルバム『愛の惑星』の初となるアナログ盤および2023年最新リマスター盤CD、櫻井敦司のプロジェクトTHE MORTALのアルバム『I AM MORTAL』のアナログ盤も同日に発売される。さらに、3月3日(日) 23時よりテレビ朝日系『関ジャム 完全燃SHOW』にて、「今改めて知りたいBUCK-TICK特集」の放送も決定。日本のロックシーンに偉大な足跡を残し続ける唯一無二のBUCK-TICKの音楽を様々な角度から分析。バンドの成り立ちから、長年愛されるメンバーたちの魅力に迫る番組となっている。「さよならシェルター destroy and regenerate-Mix (Live at TOKYO GARDEN THEATER 2023/7/23)」「Boogie Woogie (Live at TOKYO GARDEN THEATER 2023/7/23)」<リリース情報>BUCK-TICK ライヴ映像作品『TOUR 2023 異空-IZORA- 0723 TOKYO GARDEN THEATER』3月7日(木) リリースBUCK-TICK『TOUR 2023 異空-IZORA- 0723 TOKYO GARDEN THEATER』完全生産限定盤ジャケット【収録曲】SE. QUANTUM Ⅰ01. SCARECROW02. ワルキューレの騎行03. IGNITER04. 唄05. 愛のハレム06. さよならシェルター destroy and regenerate-Mix07. Campanella 花束を君に08. THE SEASIDE STORY09. 無限 LOOP -LEAP-10. Boogie Woogie11. 野良猫ブルー12. THE FALLING DOWN13. Jonathan Jet-Coaster14. 太陽とイカロス15. die16. 世界は闇で満ちている17. CLIMAX TOGETHER18. MISTY ZONE19. 凍える20. ヒズミ21. 名も無きわたしSE. QUANTUM Ⅱ【完全生産限定盤特典(Blu-ray / DVD共通)】・LIVE CD(2枚組)付属 ※すべてのCDプレーヤーで再生できる高品質CD「SHM-CD」を採用・全64Pフォトブック付属・スペシャルパッケージ仕様●Blu-ray完全生産限定盤(BD+2SHM-CD+PHOTOBOOK):12,100円(税込)●DVD完全生産限定盤(DVD+2SHM-CD+PHOTOBOOK):11,000円(税込)●Blu-ray通常盤(BD):7,700円(税込)●DVD通常盤(DVD):6,600円(税込)<番組情報>テレビ朝日系『関ジャム 完全燃SHOW』3月3日(日) 23:00~23:55※TVer・テレ朝動画・TELASAにて放送後1週間の見逃し配信を予定番組オフィシャルHP:関連リンクBUCK-TICK オフィシャルサイト デビュー35周年記念特設サイト: Sounda LABEL SITE オフィシャルFacebook オフィシャルX オフィシャルYouTubeチャンネル 楽曲配信リンク:
2024年02月28日ブラッド・ピットとジョセフ・コシンスキー監督が次回作でコンビを組む。ピット、コシンスキーはプロデューサーも兼任する。プロデューサーにはほかにジェリー・ブラッカイマーも名を連ねる。コシンスキーとブラッカイマーは2022年の『トップガン マーヴェリック』を大ヒットさせた。映画のタイトルは決まっていない。撮影はすでに開始している。ピットが演じるのは、久々にF1の世界に復帰するレースカードライバー。共演はハビエル・バルデム、ケリー・コンドン、サラ・ナイルズら。Apple TV+が製作するが、彼らが手がけた『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』『ナポレオン』『ARGYLLE/アーガイル』同様、劇場オンリーで公開の時期をしっかり設けるとのことだ。ピットの次回公開作は、やはりApple TV+の『Wolfs』。共演はジョージ・クルーニー。文=猿渡由紀
2024年02月28日2022年に開幕し、総観客数が85万人を突破した舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』東京公演。このたび、春の応援大使就任会見が2024年2月27日(火) に東京・TBS赤坂ACTシアターで実施された。本作は、小説『ハリー・ポッター』シリーズの作者であるJ.K.ローリングが、ジョン・ティファニー、ジャック・ソーンとともに舞台のために書き下ろしたシリーズ8作目の物語。小説の最終巻から19年後、父親になった37歳のハリー・ポッターとその息子・アルバスの関係を軸に描かれる新たな冒険物語は、世界中で多くの演劇賞を獲得するなど好評を博している。また2024年7月以降の公演延長が決定しており、先日新たに14名のキャストが発表となった。春の応援大使を務めるのは、俳優のみならず帯番組のMCなどマルチに活躍する中尾明慶と、ハリーポッター好きの永尾柚乃。さらに会見にはハリー・ポッター役の大貫勇輔も登場し、名前入りの杖の贈呈式も行われた。中尾は本作の見どころについて「魔法もそうですが、やっぱり親子のエピソードなどの人間模様ですね。もちろん世界が違うけど、どこか父親としてハリーと通じるものがあります」と自身と重ねてコメント。また永尾は「私はハリーポッターが大好きで、今回応援大使に就任できてすっごく嬉しいです!杖をいただいて、めっちゃ嬉しくて本当に嬉しくて、どんどん魔法が使えそうです!」と喜びを語った。中尾明慶永尾柚乃そして大貫は「ふたりの息がぴったりで、春の応援大使として頼しいし盛り上げていただけそうですね。まさに子どもから大人まで楽しめるこの作品をふたりの力でたくさんの方に届けてくれたら嬉しいです。既に盛り上げていただきありがとうございますという感じですが、この春ハリー・ポッターを盛り上げてください!」とコメントを寄せた。大貫勇輔■中尾明慶 コメント全文見どころは魔法もそうですが、やっぱり親子のエピソードなどの人間模様ですね。もちろん世界が違うけど、どこか父親としてハリーと通じるものがあります。息子と舞台を観にきたのですが、小4の息子も大興奮して、なんでなんでと集中して舞台を観劇していて、終演後、「パパありがとう」と言ってくれました。世界で公演が行われている舞台で、演劇ファンももちろん、大人も子どもも楽しめる舞台です!【使いたい魔法】奥さんが帰ってくる前に、部屋を片付けてくれる魔法■永尾柚乃 コメント全文私はハリーポッターが大好きで、今回応援大使に就任できてすっごく嬉しいです!杖をいただいて、めっちゃ嬉しくて本当に嬉しくて、どんどん魔法が使えそうです!舞台はトリックもすごくて、本当に面白いので日本中、いや地球上の皆さんに見ていただきたいです!【使いたい魔法】魔法が使えるなら、夜にトイレ行きたい時とか、バスの中で本を読む時にルーモスをつかいたい!■大貫勇輔 コメント全文ふたりの息がぴったりで、春の応援大使として頼しいし盛り上げていただけそうですね。まさに子どもから大人まで楽しめるこの作品をふたりの力でたくさんの方に届けてくれたら嬉しいです。既に盛り上げていただきありがとうございますという感じですが、この春ハリー・ポッターを盛り上げてください!よろしくお願いいいたします!撮影:宮川舞子<公演情報>舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』ロングラン上演中会場:東京・TBS赤坂ACTシアターチケット情報:公式サイト:
2024年02月28日映画『男はつらいよ』公開55周年を記念した「Go! Go! 寅さん」プロジェクトが始動。併せて、山田洋次監督と黒柳徹子による対談番組の放送など、現時点で決定している企画の詳細が発表された。1969年8月27日に第1作が公開された『男はつらいよ』は、のちにギネスブックに認定されるなど、総観客動員数8,000万人を超える国民的映画シリーズ。2019年には50周年を迎え、それまでの全49作が4Kデジタル修復技術によって蘇ったほか、22年ぶりの新作となる第50作『男はつらいよ お帰り 寅さん』が公開となった。「Go! Go! 寅さん」プロジェクトは、何かと窮屈な現代だからこそ寅さんの言葉の数々を伝えたい、まだ作品を観たことがないミレニアム世代・Z世代にも観てほしいという想いがコンセプトとなっている。公開されたキービジュアルは、プロジェクトのコンセプトに沿って、「明るく、前向きな寅さんの笑顔」を前面に押し出し、軽やかな跳躍で勢いを表現。また、「そうよ、人生は賭けよ。」というコピーは、『男はつらいよ 純情篇』(第6作/1971年)より、挑戦する人々の背中を押し、励ましてくれる寅さんのセリフを大きく打ち出したものとなっている。また、山田監督と黒柳の対談番組『渥美清にあいたい 山田洋次と黒柳徹子が語る』(仮)は、3月17日(日) にNHK-BSで放送される。番組では、『男はつらいよ』シリーズの主演を務めた渥美清とのエピソードが語られる。併せて同局では、映画『男はつらいよ』シリーズから厳選された4本『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』『男はつらいよ 噂の寅次郎』『男はつらいよ 柴又慕情』『男はつらいよ 奮闘篇』が放送される予定だ。『渥美清にあいたい 山田洋次と黒柳徹子が語る』(仮)よりさらに、第1作の4K UHD化や、「辰年の寅さん」グッズが「Amazon Merch on Demand」で発売されることが決定。また、シリーズ55周年に寄せて、山田監督からメッセージが到着した。■山田洋次監督 コメント第2作『続・男はつらいよ』(1969年)撮影風景『男はつらいよ』55周年に寄せて「寅さん」こと車寅次郎という人物の魅力とはなんだろうか。誕生から半世紀を超えてもなお、人々がいまでも彼のことを忘れないのは、なぜだろうか。寅さんは人一倍の深い「情」を持っていて、困っている人々をみると放っておけない。親との関係に悩む娘、恋心を抱きながらも行動に移せない者、大金を騙し取られた芸者、不治の病に侵された貴婦人、大切な家族を亡くした人 。 寅さんは彼ら彼女らに寄り添い、共に心を痛め、叱咤激励し、時に自らの空回りが思いがけず功を奏するなどして、周囲の人たちの心を癒し、背中を押して次の一歩を踏み出すきっかけを与える。しかし、寅さんが持っている価値基準は「情」だけであり、統一した基準を持たない。要するに無茶苦茶なのであり、そこが寅さんの魅力なのだが、私たちは誰もが「寅さんのようには生きていけない」ということを知っている。困っているときには頼りになり必要とされるが、問題が解決すると途端に厄介者になる人物だ。寅さんは困難な時代でこそ光り輝き、人々を救ってくれるスーパーヒーローだとすれば、暗く、重苦しい今の世の中にこそ逢いたい人物ではないだろうか。弱った人間を励ます時に、寅さんは的確にその人を慰める言葉を持っている。「おい青年!」「労働者諸君!」と呼びかける時、<日本の未来は君たちにかかっている>という期待を込めて励ましている。その言葉の根底には、<自分はだめな人間だ>という想いがある。「お前は俺と違うんだぞ、立派なんだぞ」と、低い位置から応援している。そんなだめな男の破天荒な言動に、周囲の人々は「馬鹿だねえ」と笑い、呆れながらも、寅さんを愛していく。「笑い」は人の内側で、心が自由になる感動だ。めちゃくちゃな価値観を許している自分にホッとして、そのひと時解放される。大人だけではない。寅さんに憧れる子供たちに何人も出会ってきた。きっと彼らも大人と同じように、生きる苦しさを味わっているのだろう。遠い他国を旅している寅さんよ、帰って来てくれ。そして魂が自由であることの喜びを、もう一度味わせてくれ。<番組情報>『渥美清にあいたい 山田洋次と黒柳徹子が語る』(仮)3月17日(日) 14:49~15:48 NHK-BSで放送※「辰年の寅さん」グッズの詳細はこちら:
2024年02月28日真田広之が主演を務める超大作『SHOGUN 将軍』が、2月27日(火)からディズニープラスの「スター」で独占配信される。本作で真田は主人公・吉井虎永を演じるだけでなく、プロデューサーとしてプロダクションを率いた。世界各地から集った精鋭がつくりだす“日本人が観ても違和感のない時代劇”の誕生は、海外を拠点に活動する真田にとって新章を告げるものになったようだ。『麻雀放浪記』『リング』『助太刀屋助六』『たそがれ清兵衛』など数々の作品で人気を博し、日本のトップ俳優の仲間入りを果たした真田は、2003年公開の『ラスト サムライ』への出演以降にアメリカに拠点を移した。その後、『ウルヴァリン:SAMURAI』『アベンジャーズ/エンドゲーム』『モータルコンバット』『ジョン・ウィック:コンセクエンス』など数々の超大作に主要キャストとして出演。世界的なスターとして活躍中だが、その過程では常に“日本の映画人・活動屋の粋と魂を、海外でも”という願いと戦いがあった。日本人が観ても違和感のない描写、アクション/殺陣のデザイン、セリフまわし……真田は海の向こうで海外のスタッフと話し合い、信頼を築き、孤軍奮闘してきたのだ。そして、ついにその活動が新たなフェーズに入った。戦国の日本を描いたジェームズ・クラベルの小説『SHOGUN』の映像化プロジェクトだ。当初、真田は主演としてオファーを受けたが、新たにショーランナーに就任したジャスティン・マークスの要請を受けて、プロデューサーも兼任することに。演技をするだけではなく、脚本開発、撮影の準備、衣装や美術デザインのチェック……真田は創作のプロセス全面に関わることになり、ハリウッドの映画人と、日本のプロフェッショナルが合同チームを結成することになった。「やっとチームを組むことができる状況がきました。ひとりで戦っていた時は、どこか遠慮がちにやっていましたし、もどかしさを感じながら学んできたと思います。しかし、本作で初めてプロデューサーというタイトルを得て、日本の時代劇の専門のクルーと共に働き、日本人の役はすべて日本の俳優で取り組むことができました。“チームジャパン”で作品に関わることができたことは大きなステップですし、画期的なことだと思っています。ですから、本当に心強かったです。各パートに日本のスペシャリストがいますから、“こうあってほしい”と伝えて、彼らがそれぞれ、ハリウッドのクルーと動いてくれる。もし、何か問題が起れば、僕がプロデューサーたちと話し合いました。もちろん、彼らにもやりたいことがあるわけですけど、その表現が日本人から見ておかしいものであれば、この作品では絶対にやってはいけない。最終的にはクリエイターのジャスティンが『日本のクルーの意見や指示をよく聞きなさい』と言ってくれるので、これまでとは段違いでした」「ステレオタイプではない侍を描きたかった」本作は現実の日本史からインスパイアされたフィクションで、日本を統べるべく武将たちが熾烈な争いを繰り広げていた戦国時代が舞台だ。それまで日本を統一していた太閤がこの世を去り、諸国は五人の大老によって治められていたが、関東地方を治める大名、吉井虎永(真田広之)は、五大老のひとり、石堂和成(平岳大)の策略によって他の大老たちと対立関係に陥ってしまう。絶体絶命の状況の中、虎永の領地に海外からの船が漂着し、彼は英語を話せるキリシタン、戸田鞠子(アンナ・サワイ)の通訳を得て、英国人航海士ジョン・ブラックソーン(コズモ・ジャーヴィス)と出会う。自由を奪われ、いつ首をはねられてもおかしくない立場に立たされた虎永の運命は決まったかに思えたが、彼には自らの宿命、そしてこの国の未来を変える“秘策”があった。真田が演じた虎永は、徳川家康からインスパイアされたキャラクター。虎永は目の前の権力や報酬になびくことはなく、自分は将軍にはなりたくないと言い放つが、その視線は常に“未来”を見据えている。そこにいるだけで伝わってくる威厳、すべてを明かさない“余白”を感じさせる態度、そして家臣や民を惹きつける人間性……多くを語らない虎永を演じるのは容易ではなさそうだ。「ステレオタイプではない侍を描きたかったですし、策略家でミステリアスでパワフルでありながら、家族を愛し、近しい者には弱みも見せる“人間・虎永”を描きたいと思いました。本作のプロダクションにおける自分のポジションと、物語における虎永のポジションが重なる部分がありましたから、準備段階で虎永のキャラクターがちゃんと自分の腑に落ちていたんです。ですから準備を終えて、俳優としてカメラの前に立つ時にはすごい自由を感じました。本業をやればいいのだ、ということですね(笑)。この作品においてはカメラの前に立っている時間の方が圧倒的に短いので、楽しまなければ!と思いましたし、これだけ準備したからもらえるご褒美かなって(笑)。だから、余計なことはしようと思いませんでしたし、本質的に必要なことだけをカメラに定着させたいと思いました。役としてそこにいて、そこで起こっていることに反応していく。内面的なものは、7、8年の準備期間を経ていますから、すでに自分の中に渦巻いていて、むしろ抑えることの方が難しかった。自分でやりたいことはあるんですけど、あえてそれを封じ込んで、そこにいる。プロデューサーを兼ねたからこそ到達できた“無の境地”のようなものがありました」「これまでのすべての作品が僕をここに導いてくれた」『SHOGUN 将軍』では、劇中に登場する日本人はすべて日本の俳優が演じ、外国人とは時に通訳を交えながら、言語の壁を乗り越えて関係を築いていく。真田はこの物語を、日本とハリウッドの合同チームで取り組んだことに意義を感じているようだ。「本作の題材が文化の衝突や、お互いの理解を深めていく、というものですから、このチームが最適だったと思います。この作品を東西のチームが壁を乗り越えて、理解しあい、学び合い、尊重しあいながら作り上げることそのものが、メッセージになっていると思うんです」本作は細部まで日本人スタッフのこだわりと情熱が込められている。一例をあげると本作の衣装をデザインしたのは『蜘蛛の巣を払う女』や『ドント・ブリーズ』も手がけたカルロス・ロザリオだが、すべて日本の生地だけで制作され、どう着るのか、どう動くのか(所作)も含め、日本の専門家が細部にいたるまで徹底的にこだわり抜いた。“日本人が見ても違和感のない海外の作品”がこうして生まれた今、この流れは他の国にも広がっていくかもしれない。「そうなればいいなと思い続けてきました。“異文化を描く時にはこの作品のようでなければならない”というものが、こうしてできたわけですから、この作品が“ニューノーマル”になってほしいと思っています。異文化を描く時にはここまでやらなければ、クリエイターとして恥ずかしいよ、と言われるきっかけになってほしいと思うんです」なぜ、真田広之は海外に拠点を移してまで、日本人の文化や魂を世界に伝えようとしてきたのだろうか? 流されることなく、仲間をつくり、丁寧に説明し、自ら率先して動いてきた原動力はどこにあるのだろうか? 真田は「どうでしょうか……」と少し照れ笑いを浮かべてから、穏やかに話し出す。「日本で活動していた頃から1作、1作の積み重ねと言いますか、導かれてきた感じがするんです。この作品のテーマでもありますが“宿命”のようなものを僕は少し感じていますし、これまでのすべての作品が僕をここに導いてくれた気がするんです。どれかひとつでも欠けていたら、違う道を選んでいたかもしれない。シェイクスピア(真田は1999年と2000年にロイヤル・シェイクスピア・カンパニー公演『リア王』に出演し、名優ナイジェル・ホーソンらと共演した)がなければ、『ラスト サムライ』に飛び込まなかったかもしれない。『ラスト サムライ』がなければ次もなかった……何ひとつ欠けてもここにいないと思うんです。だから、すべての作品との出会いに感謝していますし、畑を耕し続けて種を植えて水をやって、この作品でプロデューサーというタイトルを得たことで、そこに“光”を当てられた気がするんです。それまで欠けていたもの、最後の大事なものがやっと備わった。だからこの作品は僕にとって“最初の一輪”なのかもしれないですね」そう、本作は真田のこれまでの集大成であり、次なる章のはじまりを告げる作品なのだ。「自分の中でも“はじめの一歩”という言葉が出てくるんです。そうしなきゃいけないとも思っています。これがゴールじゃないことは本能的にわかっていて、これを布石にどこまで行けるのか、後進をどこまで育てられるのか。僕が大先輩から受け継いだものを、伝えていくポジションになってきたと思うんです。年齢的にも。そこでプロデューサーという新たな経験をしたことで、還暦を過ぎて新たな一歩を踏み出したので、毎日が本当に楽しいんです(笑)。クリエイティブに関わることができて、物申せる立場にある。その醍醐味をこれからもキープしながら、培ってきたものをすべて投入できる新しい作品に出会えるように触覚を磨いていきたいです」真田の長い長い活動と戦いがいま、『SHOGUN 将軍』という名の一輪の花に結実した。それは日本人の心に響く、世界各地の人を魅了する花として人気を集めるだろう。季節はめぐる。真田広之はまだ進み続ける。地球のどこかで彼と仲間たちが植えた花が咲き乱れる日は近い。『SHOGUN 将軍』ディズニープラス「スター」で独占配信中(c)2024 Disney and its related entitiesCourtesy of FX Networks
2024年02月28日1998年2月21日に日本で劇場公開された黒沢清監督によるサスペンス映画『蛇の道』が、黒沢監督によってセルフリメイクされることが決定。日仏共同製作映画として6月14日(金) に公開されることが発表された。主人公の新島小夜子(さよこ)役を務めるのは、『Dr.コトー診療所』『君たちはどう生きるか』『ミステリと言う勿れ』など話題作に立て続けに出演し、アーティストとしても活動を続ける柴咲コウ。他人の復讐に協力する謎に包まれた精神科医という難しい役どころに挑戦する。一方、殺された娘の復讐に燃える男・アルベール役は、主演を務めた『レ・ミゼラブル』(19)が第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で審査員賞を受賞、フランス国内では米アカデミー賞にあたるセザール賞主演男優賞にノミネートされた俳優・ダミアン・ボナールが演じる。全編フランスロケ・フランス語で撮影され、撮影の約半年前から仏語のレッスンを受け臨んだという柴咲は、今回の主演オファーに対し「なぜ私なのだろう、フランス語も話せないのに」と驚いたことを明かした。同時に「黒沢清監督とお仕事がしたかったこと、それにプラスしてフランスや仏語に魅力を感じ、ずっと深く触れたかったという個人的な理由も絡み、前のめりでお引き受け致しました」と意欲あふれる想いを寄せている。■黒沢清監督 コメント26年前にオリジナルビデオ作品として脚本家高橋洋に書いてもらった脚本は、徹底的に復讐していく物語なのですが、これが非常によくできていて、チャンスがあればもう一度映画化したいとずっと願っていました。それがひょんなきっかけでフランス映画としてリメイクできたことは幸運という他ありません。そして、それ以上の幸運は何と言っても柴咲コウさんの参加でしょう。本当に素晴らしい女優でした。彼女の鋭く妖しい眼差しと、野獣のような身のこなしが、この映画をオリジナル版にもましてミステリアスで深みのある作品に格上げしてくれました。■主演・柴咲コウ コメント【オファーがきた時の心境】なぜ私なのだろう?フランス語も話せないのに?と思いましたし、そのことは黒沢清監督とプロデューサーにお会いした際にお伝えしました。しかし、単純に黒沢清監督とお仕事したかったこと、それにプラスしてフランスや仏語に魅力を感じ、ずっと深く触れたかったという個人的な理由も絡み、前のめりでお引き受け致しました。【フランスでの撮影を振り返り、感動したことや苦労したこと】フランス人スタッフの皆さんの黒沢清監督へのリスペクトが、現場の空気感や集中力に表れているなと思いました。私自身はとにかく夢中で撮影のみに専念していました。苦労をあげればキリがありませんが、「楽しく毎日撮影する」という目標は達成できました。録音部・フランソワからダメ出しされないときには「よしっ!」とガッツポーズしてました(笑)。【フランス語・フランスでのロケ、どのように準備したか】撮影の半年ほど前から仏語レッスンを日本で受けました。当然台詞中心ですが、あまりに基礎的なところは飛ばすとどうにも応用が利きませんから、基礎的なところも含めつつ進行してもらいました。監督からは発音に関してはそんなに完璧は求めていないと事前に言われましたが、観客の方が聴いて違和感のないように、と撮影中も改善を努めました。2カ月強の滞在中はキッチン付きのアパートを要望しました。自分で食べるものの用意ができたのと、まるで役そのもののようにフランスで生活している人として街に溶け込めた気がしたのは良かったです。【本作はどのような作品となったか】外国語でお芝居をすることの難しさ、そしてそれを上回る楽しさを教えてくださいました。■ダミアン・ボナール コメント黒沢清監督の次回作に参加させていただけることを大変光栄に思い、また、彼が私にアルベール役を任せてくださったことにとても感動しました。この作品をご一緒できたことは私にとって非常に豊かな経験となりました。柴咲コウさんと一緒にこの冒険を経験できたこと、彼女と一緒に1000もの顔を持つこの探求に飛び込むことができたことは大きな喜びでした。復讐、痛み、狂気、幽霊、消失、祟りが入り混じる迷宮のような世界。この映画が日本で上映されるのが待ちきれませんし、皆さんと共有できるのをとても楽しみにしています。■プロデューサー コメント【映画化の経緯について】最初のきっかけは、CINEFRANCEと本作品が始まる前から何か一緒にできないかと話していたことでしたが、それとは別に黒沢監督とお話する機会があり、監督が『蛇の道』を再度映画化したいと考えており、更にはフランスで再び映画を撮りたいと思っていたことを知りました。それを仏側に伝えたところ「是非、黒沢監督に『蛇の道』をフランスで再映画化の提案をしよう」ということになり、お受け頂いたのが企画の始まりです。実際の現場は本当に素晴らしく、大げさにいえば毎日ちょっとした奇跡をみているような感覚にとらわれました。監督への尊敬と今日これから始まる撮影への期待が現場全体にあふれており、全てのスタッフとキャストがこの作品に関わっていることに誇りと喜びを感じていました。【キャスティングについて】小夜子については、パリ在住の心療内科医という役どころに加え、何といっても全編フランスにおいてフランス語での演技が求められましたが、フランス語が話せるかということより、この難易度の高い役に時間と労力をかけてチャレンジしてくれる方にお願いしたいと思っていたところ、柴咲さんからかなり早い段階でご返事を頂き、ご一緒させて頂くことになりました。柴咲さんが撮影前の脚本の読み合わせ時にすでにかなりのレベルまでフランス語のセリフを練習してきており、初めてフランス語のセリフを言った時にフランスのスタッフから「柴咲さんのフランス語は思った以上にいいね」と言われたことを覚えています。<作品情報>『蛇の道』6月14日(金) 公開(C)2024 CINÉFRANCE STUDIOS – KADOKAWA CORPORATION – TARANTULA
2024年02月28日WOWOWで放送・配信される『連続ドラマW 坂の上の赤い屋根』の完成披露試写会が2月27日(火)、都内で行われ、主演の桐谷健太、倉科カナ、橋本良亮(A.B.C.-Z)、蓮佛美沙子、村上正典監督が登壇。放送開始を目前に控えた心境や、作品の魅力を語った。原作は人間の心の暗部を描く“イヤミス”の名手、真梨幸子による同名小説。ある新人作家が、18年前の女子高生両親殺害事件をモチーフにした小説企画を、出版社に持ち込んだことから始まり、やがて登場人物たちが抱える嫉妬、劣等感、孤独、過去など“黒い感情”の正体と事件の真実が明らかになっていく……。主人公の轟書房編集者・橋本涼を演じた桐谷は、企画書の段階で「自分が橋本を生きたら、どうなるか興味が湧きました。登場人物の視点、ご覧になる方の視点で、真実が変わる。そこに刺激を受けた」と出演を即決した理由を説明。「心の闇の階段をどんどん降りていく感覚。黒い渦がぶつかり合って、それが皆さんにも広がっていけば。手前味噌ですけど、見応えがある」と自信のアピールだった。桐谷健太倉科は新人作家・小椋沙奈役を務めており、「自分の能力を誇示したい気持ちや焦燥感を持ち合わせていて、演じていてエネルギーを使った。思った以上にヘビーでした」と回想。共演回数の多い桐谷の存在が「癒しだった」といい、「私の中ではお兄ちゃん。オフタイムはふざけ合っていて、それがいいバランスになった」と感謝していた。倉科カナ橋本は、事件の主犯格とされる死刑囚・大渕秀行を演じるため、13キロ減量したといい「マネージャーさんから『死刑囚役だから、やせてください』って。しかも(撮影の)1ヶ月半前に」と苦笑い。新境地ともいえるダークな役どころに「正直プレッシャーとの戦いでした。サイコパスで感情をむき出しにするが、どこか優しさもあって。どういう気持ちで演じたらいいのか(悩んだ)」と振り返っていた。橋本良亮(A.B.C.-Z)大渕と獄中結婚した法廷画家・礼子役の蓮佛も「本当に難しい役で、メンタル面で終始つらかった」と役作りに苦労した様子。村上監督は、『フジコ』(原作『殺人鬼フジコの衝動』)に続き、真梨氏の小説を映像化し「原作が非常に面白いので、製作過程は楽しいが、難しいところも。ダークな部分に引っ張られがちだが、共感性を大事にした。俳優の皆さんがそれを背負ってくれたおかげで、共感できる作品になった」と話していた。蓮佛美沙子取材・文・撮影:内田涼<作品情報>『連続ドラマW 坂の上の赤い屋根』3月3日(日) 午後10:00~WOWOWで放送・配信公式サイト:
2024年02月27日『TBSドキュメンタリー映画祭2024』が、3月15日(金) より全国6都市で順次開催される。このたび、TBSテレビ報道局の局次長であり、本映画祭の企画・エグゼクティブプロデューサーを務める大久保竜による特別講義が、2月26日(月) に映画学校「ニューシネマワークショップ」で行われた。第4回の開催となる本映画祭は、人種や戦争、社会問題など現代を取り巻く重要なテーマに迫る「ソーシャル・セレクション」、家族の形や身体的な障がいなど多様な生き方や新たな価値観を描く「ライフ・セレクション」、五感を司る表現者たちやテーマを通し、新たな感性に出会う「カルチャー・セレクション」と、3つのテーマに沿って選ばれた15作品が一挙に上映される。特別講義では、映画業界を目指す学生や社会人約40名に向けて、大久保プロデューサーが「我々は普段膨大な人とお金をかけて様々な取材を行っていますが、取材映像はテレビだとニュースの中のたった数分の紹介で終わってしまうこともあるので、それをまとめる場所があればいいなと思っていました。こうした取材映像は当時の記録として大切に保管すべきですし、今ならまだ実際に事件や歴史を知る人が生きているので、ファクトチェックもできます。そうしたロードマップの作成にも意義があると思いますし、実際に賛同してくれる人々も多かったです」と、取材映像を形として残すことの重要性を説明。そうしたTBSのアーカイブ映像を整えて映画として上映したら面白いのではないか、それを望んでいる人がどこかにいるのではないか、という思いから『TBSドキュメンタリー映画祭』は始動したのだという。大きなきっかけとなったのは、2021年に開催された第1回でも上映された『三島由紀夫vs東大全共闘 〜50年目の真実〜』(豊島圭介監督)。TBSが所蔵する映像をもとに製作されたドキュメンタリー映画である本作は、報道部門と映画部門のコラボによって作られ、ドキュメンタリーでは異例の興行収入2億円以上を記録。知的財産である膨大な取材映像を使ったIP展開の可能性を高める1作となった。以来大久保プロデューサーは、過去の取材映像をアップデートして作品化し、映画館で上映することをミッションとしているそうだ。当初はアーカイブ映像の発表の場として生まれた本映画祭だったが、実際に社内で上映作品を募集すると、記者やディレクターたちから次々に手が上がり、アーカイブ映像に限らず、新作も含めて自分たちが伝えたいことを映画にして伝えたい人たちが多数いることが判明。そこでTBSのドキュメンタリー番組『解放区』で反響が大きかったものを中心に、作り手の熱量の高い作品を上映ラインナップとして選定していったのだという。上映作品に応募してくる監督は、記者やニュース編集やドラマのプロデューサーまで実に様々。大久保プロデューサーは、「普段の仕事という意味での本業は別にある人たちですが、自分のライフテーマ、気になったことをどうしても世間に伝えたいという思いや熱意にあふれています。本当にいろんなテーマのドキュメンタリー作品が出てくるので、テーマが絞れないこともこの映画祭の特徴のひとつ。だから毎年、どうしても撮りたいものがあって熱い気持ちが感じられる作品を選定しています。今年上映する15本も力作揃いです!」と自信を覗かせている。さらに、テレビとは違う映画ならではの強みとして、「表現の幅」について言及。「テレビで放送する時は、放送コードも意識しながら適宜映像を編集しますが、発信者にはジレンマがあります。たとえばストレートニュースだと事件や事実を紹介するだけでも、映画ならもっと掘り下げられる。表現の幅が広がるし、自分の伝えたいテーマを深く掘り下げられるのも、映画祭の重要なポイントです」と語った。大久保プロデューサーが重視しているのは、映画祭という興行を意識した作品選び。「ドキュメンタリーの場合、興行作品として重要なのは、ジャンルのコミュニティやソサエティの人々に興味を持ってもらえるかどうか。たとえば今年のラインナップでいうと、ボーイズグループ・カラフルダイヤモンドに密着した『カラフルダイヤモンド君と僕のドリーム』は、彼らのファンクラブの方々が観に来てくれるというイメージがつきやすい。坂本龍一さんの活動を追った『坂本龍一 WAR AND PEACE 教授が遺した言葉たち』も、坂本さんのファンや影響を受けた世代の方々がたくさんいらっしゃるので、そういったコミュニティやソサエティに属する人たちを呼べる可能性が高い。お金を払って作品を観ていただくというのは、それだけ大変なことなんです」と、上映ラインナップの選定における戦略についてもコメントした。その上で、「もちろんそれだけでなく、イスラム国の今を追いかけた『BORDER 戦場記者 × イスラム国』のような、見る人に問いかけをする“問題提起作品”も扱っていきたい。まだあまりファンがついていないと思われる作品を広めることも本映画祭の使命だと思っているので」と語り、「いずれは海外の映画祭にも出品するなど、世界にも広げていきたいんです。もっと気軽にドキュメンタリーが観られる空気を作って、ドキュメンタリー文化も発展させていきたい。世界ではどんなドキュメンタリーが流行っているかとか、ソーシャルで話題になりやすいのはどんなものかとか、いろいろとしっかり勉強していかねばと思っています」と今後の展望についても明かした。講義の後半には、参加者たちから続々と質問が。「予告編でドローンの映像など本格的なシーンも見られたが、社内ではどんな体制でドキュメンタリーを撮っているのか?」という質問には、「希望する監督にはプロの編集ディレクターを用意して、適宜アドバイスしたり、監督の撮りたいイメージを具現化するサポートをしています」と、日々いろんな番組を手掛けているTBSならではの充実したサポート体制について言及。作品や映画祭に関する費用についての質問をされると、「たとえ報道番組のアーカイブ映像から作ったドキュメンタリー作品であっても、映画祭はイベント事業として別の予算になります。テレビ放送と興行は別なので、映画祭はすべて興行の予算になるんです」と、意外と知られていない予算事情について答える一幕もあった。最後に大久保プロデューサーは、「本気で頑張っている熱量が高い人々がいて、それに負けない熱量の監督たちがいる。その集合体がTBSドキュメンタリー映画祭です。監督たちは、自分の思いや人生を投影してドキュメンタリーを作っているので、どうかその熱量の高さを受け取ってほしいなと思います。もっともっと映画祭の認知度を上げていかに盛り上げるかが、私のミッションでもあります」と力強いメッセージを送った。<イベント情報>『TBSドキュメンタリー映画祭2024』3月15日(金) より東京、大阪、京都、名古屋、福岡、札幌で順次開催『TBSドキュメンタリー映画祭2024』メインビジュアル東京:3月15日(金)~28日(木) ヒューマントラストシネマ渋谷大阪:3月22日(金)~4月4日(木) シネ・リーブル梅田愛知:3月22日(金)~4月4日(木) センチュリーシネマ京都:3月22日(金)~4月4日(木) アップリンク京都福岡:3月29日(金)~4月11日(木) キノシネマ天神札幌:3月30日(土)~4月11日(木) シアターキノ公式サイト:
2024年02月27日