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兵庫県加西市にある兵庫県立フラワーセンターで本日から「チューリップまつり」が開催される。本施設は年間で約60万株もの草花が植えられ、美しい花と植物を年間に渡って楽しめる施設。自然の松林に囲まれた園内は亀ノ倉池や、南国ムードあふれる大温室、花壇や樹木園で構成されている。「チューリップまつり」では約350品種、16万本のチューリップが咲きほこる。例年は4月の上旬から中旬が見ごろになる。なお、本イベントの開催期間中は無休で開園される。チューリップまつり 20203月20日(金・祝)から4月30日(木)まで兵庫県立フラワーセンター9時から17時まで(入園は16時まで)一般500円、70歳以上250円、高校生以下無料
2020年03月20日ただの17歳ではない。元二コラモデルという経歴に加え、江崎グリコ「ポッキー」や「キリン 午後の紅茶」ソフトバンク「SoftBank学割」のCMに出演するなど、一見キラキラした印象を受けるが、女優として物語の中に入ると、見事なまでのその輝きとオーラを打ち消し、教室の隅っこで居心地が悪そうにうつむいているような、悩める10代に変身してしまう。いや“変身”という言葉は適切ではない。本人曰く「もともと、どちらかというとそういうタイプ(苦笑)」とのこと。「キャピキャピしたクラスの中心の女子の役もやってみたいんですけどね……」――。南沙良はそう笑う。女優デビュー作『幼な子われらに生まれ』では母と再婚相手の間に子が生まれることを知り家族に反発を強めていく思春期の少女を、初主演映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』では吃音というコンプレックスを抱えた女子高生を体当たりで演じ高い評価を得た。3月20日公開の主演映画『もみの家』でも、演じたのは世間のマジョリティという縁の外側の存在――心に不安を抱える若者たちが共同生活を送る“もみの家”で少しずつ成長していく不登校の少女・彩花を演じた。最初に脚本を通じて彩花という主人公に触れたとき「あまり好きになれなかった」と語る南。その理由は「自分の殻に閉じこもってしまったり、集団の中で他人との距離感がうまく掴めなかったりするところや、コンプレックスが私自身と重なるところがたくさんあったから」だった。「以前、私がそういう居心地の悪さや疎外感を感じたときに、母に話したら“それは合わなかっただけよ”と言ってくれて、すごく救われたことがあったんです。映画の中でもまさに彩花が同じことを言われるシーンがあるんですけど、あそこは演じていても心が軽くなるのを感じました。ただ、演じていくうちに彩花と私は似ているけど、やっぱり違う――彩花は私にはない強い心を持っていると気づいて、安心して(笑)、そこから演じやすくなりました」稲作を中心とした共同生活を通じて成長していくだけでなく、近隣の人々との触れ合いを通じて、生や死について考えていくことになる彩花。ここでもひとつ、映画と現実が重なる部分が……。映画の中で、彩花と交流を深める近所に暮らすハナエを演じた佐々木すみ江が、昨年2月に他界した。佐々木との時間を南は「すごく貴重な経験でした」と振り返る。「すみ江さんとお芝居をさせていただいた時間は、私にとって宝物と言える時間です。すみ江さんのお芝居に対する姿勢を見せていただいて、本当にこちらの背筋が伸びるような思いでしたし、私もいつかすみ江さんのような女優さんになりたいと強く思いました」。女優デビューからわずか3年。10代の女優の中でも群を抜いた確かな演技力と存在感が光るが、当人は「自分の成長が分からず困っています」と苦笑する。本作を含め、現代を象徴するような“生きづらさ“を抱えた役柄を演じることが多いが、「これまで出演してきた作品は、どれもすごく強いメッセージを持っている。私自身、生活を送る中でふと息苦しさや窮屈さを感じることがたまにあるけど、そういう感覚を掬い取ってくれる作品に出会うと、それだけで救われるんですよね。そういう映画って素敵です」と語る。何より、昔から憧れていた女優になって、映画に出演できる幸せを感じている。「小さい頃から違う何かになってみたい、普段の自分と違う視点でものを見てみたいという思いが強くて、女優さんに憧れていました。自分じゃない“何か”を通していろんな感情を知れるって、ドキドキするし、ひとりじゃ絶対に知ることができなかった感情を発見できたとき、ゾワッとするんです(笑)」。恐るべき17歳にこの先、どんな女優人生が待ち受けているのだろうか――?『もみの家』3月20日(金)公開取材・文:黒豆直樹撮影:稲澤朝博
2020年03月19日「新しい映画の才能の発見と育成」を目的に、1977年から続く自主映画の祭典「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」が新たに設立した映画賞「大島渚賞」の授賞式が、本日3月19日に都内で行われ、栄えある第1回目の受賞者となった小田香監督がトロフィーを受け取った。2011年に米ホリンズ大学の教養学部映画コースを修了した小田監督は、13年に『ニーチェの馬』『サタンタンゴ』で名高いハンガリーの巨匠タル・ベーラが指揮した若手映画作家育成プログラム「film.factory」に第1期生として参加。15年にベーラ監督監修のもと、ボスニアの炭鉱を捉えた初長編作品『鉱 ARAGANE』を完成させ、大反響を呼んだ。最新作『セノーテ』はメキシコ・ユカタン半島の北部に点在し、セノーテと呼ばれる洞窟内の泉に迫り、山形国際ドキュメンタリー映画祭2019、ロッテルダム国際映画祭2020への正式出品を経て、この6月から劇場公開される予定だ。小田監督は、大島監督の座右の銘でもある、ハンセン病と闘った詩人・明石海人の言葉に触れて「映画とともに生きる上で、困難に立ち向かうことも多々あると思いますが、かつて不条理の中で、それでも光を見出そうと己を燃やし、生きるために表現せざるを得なかった人々が確かにいたことを、瞬間瞬間思い出したいです」と真摯に語り、「命を、人生をかけて、今自分は生きて表現できているのか。常に問いかけ、映画の道を歩んでいく所存です」と決意を新たにしていた。授賞式には小田監督をはじめ、審査員長で、かつて大島監督の『戦場のメリークリスマス』(1983年)でヨノイ大尉を演じた坂本龍一氏、審査員の黒沢清監督と荒木啓子(PFFディレクター)、矢内廣(一般社団法人PFF 理事長、ぴあ株式会社 代表取締役社長)、大島監督の妻で女優の小山明子が出席した。ニューヨークから駆けつけた坂本は「すばらしい監督の名前を冠した賞にふさわしいのは、小田香しかいないと僕から推薦させていただいた。先進的な思想家でもあった大島監督の思想に、(小田監督の作品は)通底するものがある」と輝く才能を絶賛。黒沢監督は「重たい賞ですが、背負ってさらにすばらしい作品を生み出してください」とエールを送った。また、授賞式にはベーラ監督から「あなたがこれまで作ってきた映画に、あなたの誠実さと強さに、心から感謝したいと思います。そして、ゴー・ア・ヘッド!わが道を行きなさい」と祝福のメッセージが届いた。「大島渚賞」は高い志で世界に挑戦した大島監督のように、新しい道を切り拓こうとしている若い映画監督を顕彰する賞で、すでに商業デビューを果たした若手監督を対象とする、まったく新しい映画賞。日本在住の映画監督(劇場公開作3本程度)、原則として前年に発表された作品がある監督を選考対象とし、毎年5監督を選出。その中から審査員が受賞者1名を決定する。取材・文・写真=内田涼
2020年03月19日キュウソネコカミが結成10周年を記念した全国対バンツアーを開催することが発表され、一部の公演はチケット発売がすでにスタート。大規模なワンマン公演の先行予約も始まっている。キュウソネコカミは2009年12月に結成。今年は結成10周年にあたるため、6月14日(日)にインテックス大阪で「キュウソネコカミ 10th ANNIVERSARY LIVE -アルテマウスの逆襲-」と題したワンマン公演を、11月29日(日)には幕張メッセで「キュウソネコカミ 10th ANNIVERSARY LIVE -アルテマウスの覚醒-」と題したワンマンを開催する。現在、大阪・東京のワンマン公演の先行予約がuP!!!で3月22日(日)まで受け付け中。先行チケット購入者にオリジナル特典が予定されている。「キュウソネコカミ 10th ANNIVERSARY LIVE -アルテマウスの逆襲-」6月14日(日)インテックス大阪「キュウソネコカミ 10th ANNIVERSARY LIVE -アルテマウスの覚醒-」11月29日(日)幕張メッセuP!!!先行受付は3月22日(日)23時59分まで【関連リンク】 uP!!!公式サイト()
2020年03月19日乃木坂46が3月19日、「au PAY マーケット(au Wowma!)とのコラボレーション企画をスタートし、10バージョンのスペシャル動画を公開した。この企画に参加した乃木坂46のメンバーは齋藤飛鳥、堀未央奈、与田祐希、遠藤さくら、久保史緒里、岩本蓮加、筒井あやめの7名。彼女たちが看板娘としてキャンペーンを盛り上げる。スペシャル動画は特設サイトから見ることが可能。7名が笑顔で手を振ったり、メンバー同士でじゃれ合ったり、それぞれの個性や特技を披露したりと、さまざまな形で「au PAY マーケット(au Wowma!)」を紹介する内容だ。公開されているのは齋藤と堀、与田による「齋藤飛鳥からの堀未央奈からの与田祐希からの遠藤さくら」篇をはじめ、遠藤と齋藤による「わちゃわちゃ二人羽織」篇、「看板娘、全員集合!」篇。「遠藤さくらもビックリ」篇、「久保史緒里もビックリ」篇、「岩本蓮加もビックリ」篇。さらに「筒井あやめも驚愕」篇、「堀未央奈は知ってた」篇、「与田祐希もビックリ」篇、全員による「ネットでお買い物するなら」篇の全10バージョン。さらにメイキング動画も公開されている。オレンジと白のストライプ柄のワンピースにも注目してほしい。参加メンバーたちのコメントは以下のとおり。●今回の見どころは?岩本蓮加:趣味のギターを使って、驚く演技をしたところが一番の見どころ。わたしのギターが好きな一面が笑顔として出ていると思うので、注目してみてください。与田祐希:見どころは、蓮加がギターだったりわたしは方言だったり、クラリネットとか、一人ひとりのメンバーに合わせてセリフを言っていたりするシーンがあると思うので、そこは見どころだと思います。遠藤さくら:セットと衣装がオレンジで統一されていて、とてもかわいいですし、みんなの色々な表情にも注目してみてください!●撮影の感想筒井あやめ:驚く演技をするシーンがあったんですけど、わたしはそういうシーンを撮るのが初めてで、「どうすればいいのかな」と思っていたんですけど、裏でモニターで先輩の撮ったやつを見て、いろいろ学んで、自分にも活かせたかなと思うので、あの、ありがとうございます(笑)。久保史緒里:今回、すごくかわいい衣装の中でやらせていただいて、メンバーそれぞれがカチューシャをつけたり、イヤリングをつけたりとかみんなスカーフつけてたりとか、なりきりながらできたので、すごく楽しかったです。堀未央奈:auカラーにつつまれて撮影をしたんですけど、(わたしは)普段淡々と思ったことを言ってしまうところがあって、素の感じがあると思うんですけど、それがでていると思うので、是非チェックしていただきたいです。■乃木坂46 x au PAY マーケットキャンペーン詳細日時:3月19日(木)10時~特設サイト:
2020年03月19日新型コロナで映画の撮影に影響を与える中、ニュージーランドで撮影中だった「アバター」も撮影中止となった。『アバター』は4本の続編が作られることになっており、2作目と3作目は、この春に撮影を終える予定だった。『アバター2』の公開予定日は来年12月、『アバター3』は2023年12月。ほかには、ベルリンで撮影中だった『マトリックス4』も、撮影中止の判断をした。こちらの公開予定は来年5月。文=猿渡由紀
2020年03月19日PR(#)3月のオススメWOWOWドラマ特設サイト特設サイト()ヒューマンミステリー、政治経済エンタメ大作、映画ファン必見の異色作……3月のWOWOWドラマは見逃せない!『連続ドラマW蝶の力学殺人分析班』や劇場公開もされた『連続ドラマWそして、生きる』など、WOWOWのオリジナルドラマは“ハズレなし!”の秀作揃い。いずれの作品も映像化のハードルが高い原作や企画にあえてチャレンジ。実力派キャストとスタッフが時間とアイデアを存分に投じて、ここでしか見られない、そして繰り返し観たくなるドラマをおくりだしており、ここ数年は視聴者の反響を受けてシリーズ化された作品も多い。特に今春はヒューマンミステリー、政治経済を描く超大作、映画ファン必見の異色作と気になるドラマが一挙登場。どれかひとつかなんて選べない! 今春はWOWOWで“ドラマ尽くし”の夜を過ごせそうだ。『パレートの誤算~ケースワーカー殺人事件』 (#sec01)『オペレーションZ~日本破滅、待ったなし~』 (#sec02)『有村架純の撮休』 (#sec03)『連続ドラマWパレートの誤算~ケースワーカー殺人事件』社会福祉の“闇”と“希望”を描き出すヒューマンミステリー『連続ドラマWオペレーションZ~日本破滅、待ったなし~』1000兆円の危機を救え! 前代未聞のプロジェクトが始まる!『WOWOWオリジナルドラマ有村架純の撮休』誰も知らない“女優の休日”を描く有村架純×気鋭監督のドラマ©「有村架純の撮休」製作委員会
2020年03月19日“桜の季節の風物詩”「東京・春・音楽祭」の名物「マラソンコンサート」の今年のテーマは、生誕250年を迎える“クラシック界のスーパースター”ベートーヴェンだ。午前11時にスタートするこの公演は、最終19:00スタートに至る各回60分の5部構成。その中身は、ベートーヴェンが後半生を過ごしたウィーンにゆかりの作品を取り上げながら、彼の波乱万丈の障害を辿るという興味深いもの。第1部「ベートーヴェンと革命思想のウィーン」、第2部「ベートーヴェンと皇侯貴族のウィーン」、第3部「ベートーヴェンと楽友協会のウィーン」、第4部「ベートーヴェンと祝祭会議のウィーン」、第5部「ベートーヴェンと保守反動のウィーン」。以上どのパートも名曲名演のオンパレード。今更ながらにベートーヴェンの凄さを実感する一時になりそうだ。公演トータルタイム6時間の長丁場のこのイベント、さてさて途中棄権することなく乗り切れるのか。本物のマラソンと違うのは、公演単位での途中参加も途中棄権も可能なこと。“好きなパートを好きなだけ”というのがマラソン・コンサートの楽しみ方だ。レッツ・エンジョイ・ベートーヴェン!(c)東京・春・音楽祭実行委員会/青柳聡●公演概要3月29日(日)東京文化会館小ホール「東京春祭マラソン・コンサートVol10ベートーヴェンとウィーン」
2020年03月19日山田孝之を主演に迎え、大切なものを失った人たちの“10年間”の軌跡を描いた感動作『ステップ』。この度、劇中のロケ地で秦基博が歌う主題歌『在る』のミュージックビデオが公開された。名実ともに日本が世界に誇る個性派俳優・山田。エキセントリックな役柄のイメージが広く浸透している中、久々に実年齢とも重なる等身大の父・健一を彼は演じている。しかも初のシングルファザー役で、娘の美紀を育てながら、自身も成長していく様を体現している。健一や美紀を温かく見守る登場人物に、國村隼、余貴美子、広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈など豪華俳優陣が結集し物語を彩っている。原作は、『とんび 』『流星ワゴン』など、家族の再生物語を描き続けてきた作家・重松清によるもの。監督は、『虹色デイズ』『笑う招き猫』『大人ドロップ』などを手がけてきた飯塚健だ。人気シンガーソングライターの秦が手がけた本作の主題歌『在る』は、製作陣からの熱烈オファーを受けた彼が、本作を観て書き下ろした渾身の一曲。聴く者を優しく温かく包み込む、大切な人たちへの想いが込められた歌詞とメロディが、早くも評判となっている。公開されたミュージックビデオには、秦自らが出演し、演奏と歌唱を披露。また、映画で山田演じる健一の娘・美紀の6歳から8歳の時代を演じた人気子役の白鳥玉季も、美紀役として出演している。健一と美紀の父娘を中心に展開される映画本編のシーンと、今回新たに撮影された秦、白鳥のシーン、そして『在る』の歌詞とメロディがリンクし合い、観る者の心を揺さぶる珠玉のものとなっている。撮影は、実際に映画に登場するロケ地で実施。健一が幼い娘の美紀をベビーカーに乗せて歩く坂道や、陸橋、三差路など、登場するのはいずれも父娘が人生の重要な一歩を踏み出すシーンで度々映し出される、象徴的なスポットだ。そこに秦が降り立ち、ギターを弾きながら『在る』を繊細に歌い上げている。秦が陸橋で歌唱するシーンでは、ちょうどサビの部分で陸橋の下を電車が走る様子を収めることに成功。メガホンを取った飯塚監督は、「とてもいいタイミングで電車が通るところを撮れたので、効果的な絵になっていると思います」と自信をのぞかせている。また飯塚監督は、「どんな場所で秦さんに歌ってもらおうかと考えた時に、妻を亡くした健一と美紀が再出発する場所じゃないと、何も撮れないと思った」と語り、「映画で美紀の成長に合わせて俯瞰で撮っていたあの場所以外で撮ることは、思いつかなかったですね。その場所で、見る人の背中を押すようなものが撮れればいいなと思っていました」と“場所”にこだわって撮影したことを告白。出来上がりについても、「この場所で主題歌と映画がうまくリンクしたんじゃないかな」と手ごたえを感じていることを明かしている。秦も、映画のキーとなる場所での撮影に「そこで自分が歌っているというのは、不思議な気持ちでしたが、とても嬉しかった」と素直な気持ちを語りつつ、あらためて主題歌『在る』の曲作りについても言及。「映画を見させていただいた後、エンドロールにどんな曲が流れたら良いのかなというのをイメージしていて、それであのギターのフレーズだったり、歌詞のいくつかが出てきたという感じでした。そこから完成に至るまで、映画からいただいたインスピレーションをもとに楽曲が生まれていきました」と語る。また、今回曲作りにおいて重きを置いたのは、映画の主人公・健一が妻を亡くしたことに代表される“喪失感”だったという。「誰かがいなくなってしまうこと、だけどそこに存在するということ、それは映画からすごく感じたことでした」と、主題歌との向き合い方を語った。天国から見守ってくれている妻を近くに感じながら、“うまくいかないことだらけ”の毎日を娘とふたりで過ごしていく健一。映画『ステップ』はそんな健一を中心とした物語だが、秦はその上で「いろんな人にとって、それぞれの存在がどんな風にして“そこに在るのか”ということをすごく考えさせられる作品」だと本作を絶賛。「僕も『在る』という曲を書きましたが、自分でも考えることがたくさんあって、たくさんの人たちとの繋がりの中で今があるし、その先があるということを強く感じる映画だなと思いました」と語っている。ちなみに、本作で秦が好きなシーンは「健一が夜に家事とかやることを全部終えて、お酒を飲みながら妻の遺影に話しかける場面」なのだと言う。『ステップ』主題歌秦基博『在る』MV『ステップ』4月3日(金)より全国公開
2020年03月19日7月3日(金)、8月7日(金)より、2作連続で公開される映画『るろうに剣心』シリーズ完結編『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』。この度、本作の重要人物である雪代巴役を有村架純が務めることが発表され、ビジュアルとコメントが公開された。緋村剣心役の佐藤健のほか、神谷薫役の武井咲、喧嘩屋の相楽左之助役の青木崇高、女医の高荷恵役の蒼井優、唯一シリーズ全作出演となる斎藤一役の江口洋介といったお馴染みのキャストの続投が次々と発表。そんな中、先日ついに、『最終章』2作品に大きく関わる、剣心の“十字傷の謎”を知る男で、上海マフィアの頭目であるシリーズ史上最恐の敵・縁(えにし)役を、新田真剣佑が務めることが発表された。徹底的に作り上げられたそのキャラクターには、SNSをはじめ大きな話題となっている。特報映像は公開から24時間で200万回以上の再生数を達成。そしてこの度、剣心の“十字傷の謎”の鍵を握り、かつて剣心の妻であった巴役を、数多くの作品で主演を務め、透明感溢れる美しさと、作品ごとにさまざまな表情を見せる確かな演技力が高い評価を得ている有村架純が演じることに。有村が演じる巴は、幕末、剣心が血も涙もない人斬り抜刀斎の時代に、唯一心を許した相手にも関わらず、その手で斬殺した妻。巴は剣心の頬の十字傷に深く関わっており、縁が剣心に復讐を仕掛ける理由とも関係している。公開されたビジュアルには、雪の情景の中に佇み、遠くを見つめるその表情から儚さが漂う巴の姿が。儚い瞳の奥には、これまで明かされてこなかった剣心の過去にまつわる秘密が隠されている……。今回の『最終章』は、原作では最後のエピソードとなる“人誅篇”をベースに、縁との究極のクライマックスが描かれる『The Final』と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む“追憶篇”をベースに“十字傷の謎”に迫る『The Beginning』の2部作。幕末を描いた『The Beginning』がシリーズ最後になるが、時系列では1作目の前のストーリーになる珍しい構成となっている。またその中でも、このふたつの時代を繋ぐキャラクターが、縁に続く雪代巴だ。彼女は、今にも消えてしまいそうな弱さと、一方では、心の深いところでは揺るがない強い意志を持つ女性。誰もが自分の正義を通すために刀をふるった動乱の幕末、剣心はなぜ唯一心を許した妻を斬殺したのか?剣心はなぜ“不殺の誓い”を立てたのか?これまで語られることのなかった剣心の原点が、ついに明らかになる。巴役は『るろうに剣心』の中で最もファンが多いキャラクターのひとり。それは、剣心が人斬りをやめ、“不殺の誓い”を立てることに至る理由になった女性だからだ。プロデューサーの小岩井宏悦は、巴役の有村のキャスティングの経緯について「雪代巴のキャスティング、いよいよその時が来たかというのが正直な感想でした。“追憶編”と呼ばれる巴のエピソードを実写化することは、『るろうに剣心』 の第1作目からずっと熱く語られ、それでいてどこか現実離れしている話でした。雪代巴、クールな表情の下に沸き立つような愛憎を秘めた完全無欠のヒロイン。みんなの思い入れが強過ぎるこの役は、全員一致で有村架純さんに託されました。華があるのに儚げな彼女の存在感そのものにみんなが“雪代巴”を見たのです。作品を観てもらえば、間違いなくその“ヒロイン力”に圧倒されると思います」と、唯一無二のキャスティングだったことを明かしている。2014年公開の前作『京都大火編』『伝説の最期編』の公開から6年が経ったが、「剣心にとって最も大事なエピソード。最終章を撮らないと、るろうに剣心が終わらない」と覚悟を決め、「作るなら一番良いものを届けたい」と、前作超えを誓って挑んだ製作陣の並々ならぬ思いが込められた本作。2019年5月まで約7カ月以上にわたり、京都、奈良、滋賀、三重、兵庫、熊本、広島、栃木、埼玉、静岡など全国43カ所という大規模ロケを敢行。日本映画を代表するスタッフ陣が細部までこだわりぬき、常に観客の期待以上のクオリティで進化し続ける『るろうに剣心』シリーズの最後に相応しい最高のキャスティングが実現し、シリーズ史上最高のクライマックスへと向かう。公開された有村、主演の佐藤、監督の大友啓史のコメントは下記。■有村架純(雪代巴役)プロデューサーの方から「このエピソードは巴がいないと成り立たない作品だ」と言って頂きました。1作目から原作ファンの方や映画ファンの方からすごく大切にされている作品ですし、健さんやキャストの方、監督やスタッフの皆さんが大切に作られている作品ですので、嬉しい思いもありましたが、同時に大きなプレッシャーも感じました。佐藤さんと撮影現場でお話した際に、「本当に大切に思っている作品で、7年前の“るろうに剣心”の始まりの役づくりは巴からスタートしている」とお話されていて、7年間ずっと巴がベースにあって、今の剣心ができているという、その言葉の重みを深く受け止めました。どれだけ“るろうに剣心”を愛しているのかというのは、ひしひしと隣にいて感じました。アクションにしてもお芝居にしても、ご自身の中で表現したいものが見えているからこそできることがたくさんあって、それを間近で拝見していると本当に尊敬しますし、改めてすごい役者さんだなと思いました。■佐藤健(緋村剣心役)剣心の頬の十字傷は悲しみの象徴であり、この傷が残り続ける限り、剣心は悲しいんです。巴との出会いを経て、その十字傷に“殺さず”を誓った剣心は、市井の人々の平和を守るため流浪の旅を始めます。これまでの『るろうに剣心』シリーズ3作は、そのような過去を経て流浪人になった剣心の、新たな冒険の物語でした。つまり、それらすべてを演じた僕の中には、雪代巴というひとりの女性が内包されていました。パート1の撮影初日、鳥羽伏見の戦いで新時代の来訪を悟った時、志々雄真実が目の前で自らの愛する女性を斬殺した時、僕は剣心としての自分を見つめ直そうとする度に、巴を想い、深呼吸をして本番に臨みました。『The Beginning』の撮影初日、僕の中に7年間内包されていたものが、突如実体を持って目の前に現れました。巴として初めてお会いするはずの有村さんに、どうしようもない懐かしさを感じました。それからの撮影の日々は、辛く悲しくありながらも夢のようで、今思い返しても、あんなにも美しく、そして儚い時間を過ごした経験はありません。そして剣心と同じく、巴に深く愛情を持つ男、雪代縁。『The Final』のクライマックスで縁との決闘を終え、彼と向き合い、新田さんの目を見た時に、僕はこの『るろうに剣心』という物語の終幕を受け入れることができました。このシリーズに自分のすべてを捧げることができたと思っています。無事にこの映画が完成し、公開されることを願うと共に、支えてくださったすべての皆様、共に闘った仲間たちに心から感謝します。■大友啓史(監督)“人斬り抜刀斎”として幕末の京都をうごめいていた時代。剣心の孤独に光を灯したのが、雪代巴でした。運命に導かれ、心の奥底に秘めた複雑な感情に突き動かされていくこのヒロインは、演じるのに決して簡単な役ではありません。思い浮かんだのが、『3月のライオン』でご一緒した有村架純さんでした。彼女なら、真っ白い心で、この役を、孤独なふたつの魂の、燃えるような邂逅の物語を一緒に走ってくれるのではないか。悲劇的な憂いの中に、強い意志と限りない優しさを帯びて。これだけドラマチックなヒロインには滅多にお目にかかれません。魂を込めて演じ切った有村架純さんの“巴”像を、一刻も早く皆さんにお披露目したい気持ちでいっぱいです。『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』『るろうに剣心 最終章 The Final』7月3日(金)より全国公開『るろうに剣心 最終章 The Beginning』8月7日(金)より全国公開
2020年03月19日『ぴあ』がセレクトする今が旬♡なイケメンに、今ハマっていることや恋愛のこと、お仕事観を聞いちゃいます!()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()
2020年03月19日PR(#)『ステップ』公式サイト/SNS公式サイト() Twitter() Instagram() Facebook()(C)2020映画『ステップ』製作委員会山田孝之(主演) × 重松 清(原作) × 秦 基博(主題歌)一歩一歩少しずつ成長していく“家族”の物語大切なものを失った家族の再生を描き続けてきた作家・重松 清による同名小説を、『荒川アンダー ザブリッジ THE MOVIE』の飯塚健監督が山田孝之を主演に迎え映画化した『ステップ』。結婚3年目に妻を亡くした主人公とその幼い娘が、周囲の人々との交流の中で成長していく姿を綴った10年間の物語は懸命に生きるすべての人の心を刺激します。ぴあでは公開に先立ち、昨年2019年12月2日にタイトルを伏せたスニークプレビューを実施。観客は好きなキャストや監督目的で参加したわけではなかったにも関わらず、老若男女問わず多くの参加者から絶賛の声が! そんな本作の魅力を映画ファンたちの生の声から徹底検証します!検証!感動ポイントをアンケートから導き出す!プライベートでは二児の父!片桐仁が語る『ステップ』()タイトルを伏せた試写会を昨年実施!事前情報なしで鑑賞した映画ファンの感想は……?スニークプレビュー 2019年12月2日実施試写会には10代~60代までの各世代バランスよく参加。参加者の9割以上が2、3ヶ月に1本劇場で映画を観るという映画コアファンが集結しました。そんな映画鑑賞頻度の高い強者たちが、どう評価するのか試写会後にアンケートを実施したところ、なんと満足度92点とかなりの高得点を記録。「“感動する”と言われて観るのは好きではないのですが、そんなこと忘れるくらいに泣けました(36歳・女性)」「是枝監督に続く、“家族”を描ける監督の誕生‼(61歳・男性)」「ヒューマンドラマを好んで観るわけではないが、こんなにも泣いたのは久しぶり。観終わったあとの清々しさがよい!(47歳・女性)」など様々な絶賛の声が届きました。映画の内容も派手な演出があるわけではなく、ある“家族”の日常を淡々と描いた作品。それなのに、観る者の心を刺激するは何故なのか? 映画ファンの生の声から分かったその理由を紐解きます!検証! 感動ポイントをアンケートから導き出す!【Point1】自分の歩んできた人生と重ね、誰もの心に響く物語人生にはいろいろなことがあります。映画『ステップ』が老若男女を問わず多くの人を魅了するのは、主人公・健一のただの子育て奮闘記に終わらせず、数々の障害を乗り越えていく父親と娘の姿を通して、誰もが共感できる家族の成長物語にしているから。1歳半の娘を残して、妻が他界することは多くの人に起こることではありません。でも、結婚、出産、子育てと仕事の両立、思春期の娘に距離を置かれて寂しさを感じたり、公園でリレーのバトンを渡す練習をしたりする本作の映し出す日常の風景の幾つかに自分の記憶を重ねる人も多いはず。結婚してない人も、自分が子供のころに親にしてもらったことを思い出すに違いありません。しかも、健一と娘の美紀の成長を、ふたりを見守るさまざまな人々の想いも絡めて多角的に描いているのも素敵です。母親を亡くした娘の抱きしめ方を教えてくれる保育士、仕事のフォローをしてくれる同僚や健一のことを気にかけてランチに誘ってくれる昔の上司、再婚をバックアップしてくれる義父と義母などなど……そんな周りの人たちの優しさに触れ、自分もみんなに支えられているんだな~としみじみ感じます。そんな本作のスニークプレビューを実施したところ、年齢や性別、親と子の視線の違いによって琴線に触れる箇所が違うものの、自分の人生と重ね合わせた感動のコメントがいっぱい。その反応を見ても、映画『ステップ』がすべての人の背中を押す応援歌のような作品であることが分かります。25歳・女性親子関係の難しさを感じるニュースが多い中、この映画が示す“ステップ”が家庭・家族のあり方のひとつの答えのように思いました。段々親になっていく、というのも大切なことだと思いました。親元を離れてもまだ子供でいたい私自身と、大人っぽくふるまうけど年相応なところもある娘の美紀ちゃんが重なりました。自分は結婚していませんが、結婚したいなぁと思わせてくれる映画でした。死別までのストーリーに重きを置いていないので、観客ひとりひとりがそのストーリーを自分の生きてきたストーリーと重ねられる気がするので良いと思う。伝えたいテーマが分かりやすく、心に響きました。面白かった!35歳・男性43歳・女性素直に感動したし、それだけでなく家族や自分の周りの人に感謝したくなる映画だった。私にも娘がいますが、娘には人を愛することはもちろん、愛することを感じながら成長してほしいとまだ娘たちが幼いころ思いながら子育てをしていたことを思い出し、自分も周りに支えられ成長させられていることを改めて実感できた素敵な愛ある作品でした。気持ちがすれ違う中で時間をかけて寄り添うことが人として大切な感情を思い起こさせてくれた。誰しもが経験する大切な人との別れを自らの経験となぞらえて感動しました。辛い思いをするからこそ、人は優しくなれるのだと思います。43歳・男性【Point2】山田孝之が演じる“どこにでもいそうな普通のお父さん”『闇金ウシジマくん』シリーズ(12~16)や『凶悪』(13)、『全裸監督』(19)などの作品で奇抜な役柄を演じることが多かった山田孝之が、本作ではどこにでもいる普通のお父さんを自然体で好演! スーツ姿にリュックを背負い、ベビーカーを押す冒頭のシーンからシングルファーザーそのもの。仕事も子育てもうまくできなくて、仕事をカバーしてくれる同僚への申しわけなさと自己嫌悪を募らせたり、授業参観で教科書を読む娘を嬉しそうに見つめるその姿にはまったく嘘がありません。しかも、2歳、6~8歳、9~12歳の美紀を演じ分けた3人の子役たちとの距離感も自然で、駆けっこをしたり、ハンバーグを一緒に作るシーンなどでは思わず頬が緩み、娘との何気ない会話ではクスッと笑ってしまいます。スニークプレビューのアンケートでもその芝居を絶賛するコメントばかり。今回の山田孝之も観る者を裏切りません。山田孝之さんと子役3人の掛け合いがステキでした!義理の父親役の國村さんと山田さんの会話のシーンが特に印象的でした。自分自身の家族との別れを振り返ることができたし、ひとりの父親としても考えさせられました。37歳・男性49歳・女性イメージがいつもと違う感じで山田孝之さんの演技がとても良かった。また、子役の3人もとても上手でした。山田さんの老けメイクがかなり自然で、子供だけでなく父親の成長がよく伝わってきました。話に嘘っぽさがなく、山田孝之とその家族にそれぞれの章で感動した。死を安易に悲しみにするのではなく、懸命に生きるからこそ感動があり涙が流れた。2020年邦画No.1 間違いない! 今年観たどの日本映画よりも良かった!!山田孝之はやはりうまい!保育士役の 伊藤沙莉も良かった。61歳・男性60歳・女性テンポよく山田孝之の表情が刻一刻と変化し成長していく様子が興味深かった。【Point3】大切な人を想い、優しい気持ちになれる。父と娘の新たな一歩!最初にも書いたように、本作では多くの人が体験するであろう人生のいろいろな局面が描かれます。子供の成長、父親の新たな人生、新しい母親と向き合おうとする娘の葛藤と父親のことを思う気持ち、そして病で倒れた義父との悲しい別れ……それぞれのエピソードが飯塚健監督ならではのユーモアを交えながら微笑ましいタッチで無理なく描かれるので、観る者も健一や美紀、義父らの気持ちに寄り添い、自分のこととして考えることができます。しかも、素晴らしいのは、新たな一歩を踏み出す父と娘を見つめながら“家庭とは何か?”という健一が掲げた問題に映画が力強い、清々しい答えを出しているところ。そこでは“永遠の不在”となった亡き妻の存在もおろそかにしない優しさも感じられて、心がほっこりします。アンケートでも「心が温かくなった」「優しい気持ちになった」という感想が多かったように、人の温もりが感じられる本作を観れば、優しさと前向きな気持ちがあなたの心にも宿るはず。新生活をスタートさせるこの時期に、大切な人と一緒に観るのにピッタリの作品です。家族の大切さ、命の尊さ、大切な人と過ごせる時間がどれだけ貴重かを感じました。感動しました!友人や家族、職場の先輩に勧めたいと思いました。21歳・男性36歳・女性仕事でトゲトゲしている気持ちが丸くなりました。しばらくは他人に優しくできそうです。人の温かさ、優しさを押し付けがましくなく映像にまとめられていてとても感動しました。劇場公開されたら必ず観に行きたいし、日々疲れている同世代の友人たちに勧めたいと思いました。山田さん演じる健一に感情移入してしまった。“家族”というカタチ、いろんな表現や想いがあるが、成長し続けられる場所、亡くなった方も同時にいるということも教えていただいたので、人に絶対に勧めたいと思える作品でした。時間経過とともに成長や出来事が間延びせずにそれぞれ出演者の視線から同時に見られた。48歳・男性51歳・女性とても素敵な作品でした。心の芯がぎゅっと掴まれたようです。大切な人に「あなたが大切です」と伝えたくなりました。泣ける映画はいろいろ観ていますが、(こんなに恋愛色が薄いのに)愛に溢れた作品にはなかなか出会えないので絶対人に勧めたいです。友人にも勧めるけど、まずは家族と一緒にもう一度観たいです。文:イソガイマサト
2020年03月19日新型コロナの影響で映画の公開延期が続く中、マーベルの『ブラック・ウィドウ』も5月1日(金)の公開予定日から延期になった。新しい公開日は未定だ。ディズニーは他に、20 th Centuryの『The Woman in the Window』、サーチライトの『The Personal History of David Copperfield』の延期も決めている。いずれも5月に公開が予定されていた。『ムーラン』など、今月、あるいは4月に公開の作品はすでに延期が決定しており、現段階でまだ動いていないディズニーの作品で最初のものは、5月29日(金)の『Artemis Fowl』、次が6月19日(金)のピクサーアニメーション『ソウルフル・ワールド』となる。文=猿渡由紀『ブラック・ウィドウ』公開日未定
2020年03月18日2年前の2018年にスタートした、ギタリスト荘村清志のスペシャル・プロジェクト「デビュー50周年特別公演」がいよいよ大団円を迎える。Vol.4の今回は、大友直人指揮東京都交響楽団との共演によるロドリーゴの「アランフェス協奏曲」を中心に据えた豪華なプログラムが用意され、50周年記念の最後を飾る素敵なステージに華を添える。その中身はといえば、モーツァルトのオペラ「皇帝ティートの慈悲」序曲を皮切りに、ロドリーゴの代表作「あるき貴紳のための幻想曲」&「アランフェス協奏曲」のほか、cobaの「ギター協奏曲」世界初演まで行われるという、なんとも盛り沢山な内容だ。しかも会場は、日本最高峰のステイタスを誇るサントリーホールとなれば、ギターファンならずとも気になるところ。ピアノと並んで最も身近な楽器ギターの奥深さを、“ギター界のレジェンド”のステージで堪能したい。●公演概要3月29日(日)サントリーホール「荘村清志 スペシャル・プロジェクト vol.4デビュー50周年特別公演」●荘村清志(ギター)荘村清志は実力、人気ともに日本を代表するギター奏者として近年ますます充実した活動を展開している。2017年から20年にかけてギターの様々な可能性を追求する「荘村清志スペシャル・プロジェクト」(全4回)に取り組んでいる。第1回は17年にさだまさしと、第2回は18年6月(いずれも東京オペラシティコンサートホール)にcoba、古澤巌、錦織健と共演し、ジャンルの垣根を越えたコラボレーションが話題となった。本年はデビュー50周年に当たり全国各地でリサイタルを行っている。9歳からギターを始め、父・荘村正人と、後に小原安正に師事する。1963年、来日した巨匠ナルシソ・イエペスの歓迎演奏会で氏に認められ、翌年スペインに渡りイエペスに師事。同時期にスペインに滞在していた岩崎洋に音楽理論も学ぶ。1967年イタリア各地で18回、翌1968年にはミラノなど22都市でリサイタルを開き、各地で好評を博す。帰国後、1969年の日本デビュー・リサイタルで、「テクニック、音楽性ともに第一人者」との高い評価を得る。1971年にイタリアで開かれた世界青少年協会国際フェスティヴァルに日本代表ギタリストとして参加し、この成功により北米各都市で28回にのぼる公演を開き、国際的評価を確実なものにする。1974年にはNHK教育テレビ「ギターを弾こう」に講師として出演し、一躍、日本全国にその名と実力が知られることになった。1977年と1980年に再びスペインに渡り、イエペスのもとでさらに研鑚を積み、ヨーロッパ各地でコンサート活動を行なう。以後、リサイタルや、日本の主要オーケストラとの共演で活躍を続けている。99年マルク・グローウェルス(フルート)、2001年グローウェルスと、インマ・ゴンザレス(カスタネット)との共演、2004年女優の岸田今日子とのコラボレーションによる《ギターと朗読の庭》のツアーを行い、カステルヌオーヴォ=テデスコの「プラテーロとわたし」をメインにした内容が好評を博す。05年にはCD《郷愁のショーロ》をリリース、アコーディオンのシュテファン・フッソングをゲストに、猿谷紀郎の委嘱新曲と新アレンジを含む意欲的なアルバムで、東京や大阪で記念コンサートを開催するなどギターの魅力をさまざまな形で伝えている。07年にはNHK教育テレビ「趣味悠々」に講師として登場し、改めて日本ギター界の第一人者としての存在を強く印象づけた。08年ミラノ弦楽合奏団の日本ツアーにソリストとして参加。同年ビルバオ交響楽団の定期演奏会に出演。《アランフェス協奏曲》を録音09年にCDをリリース、また同団との日本ツアーを行い好評を博した。14年デビュー45周年を記念して東京にて大友直人指揮東京都交響楽団と協奏曲3曲を演奏。2015年10月にはイ・ムジチ合奏団と共演、レコーディングを行い、ジュリアーニ、ヴィヴァルディのギター協奏曲を含むアルバムが16年1月にリリースされた。現代のギター作品を意欲的に取り上げるだけでなく、日本人作曲家に多数の作品を委嘱、初演するなど、ギターのレパートリー拡大にも大きく貢献している。特に武満徹には74年に「フォリオス」、93年に「エキノクス」を委嘱、77年荘村のために編曲された「ギターのための12の歌」を初演・録音、96年には「森のなかで」を全曲初演している。16年は武満徹没後20年に際し、同氏のギター曲を各地で演奏し好評を得た。現在、東京音楽大学客員教授。
2020年03月18日THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカリスト、川村壱馬のファーストフォトエッセイ『SINCERE』が、6月23日に発売されることが決定した。昨年からの全国アリーナツアーを大成功させた、EXILE TRIBEに所属する16人のダンス&ボーカルグループ、THE RAMPAGE。川村はTHE RAMPAGEのボーカリストとしての活躍はもちろん、映画『HiGH&LOW THE WORST』では、花岡楓士雄として圧倒的存在感を放ち、現在公開中の映画『貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-』にも出演と、俳優としても多くの観客を虜にしている。ファンから熱狂的な支持を受けながら、これまでグループ活動以外、あまり多くを語ってこなかった川村が、今回、BOOKコンセプトから加わり、自身について深く内面もさらしている。撮影は憧れの地、ロサンゼルス。タイトル『SINCERE(シンシア)』(誠実な、心からの)は、何事にも一途に懸命に取り組む、川村の生きる姿勢を表している。先行公開されたカットでは、料理をする爽やかな笑顔から、色気たっぷりのベッドでのカットなど、さまざまな川村の姿を垣間見ることができる。発売決定にともない寄せられた川村からのコメントは下記の通り。●川村壱馬 コメント(このフォトエッセイは)人生かけて向き合って作った作品です。表現者としての幅を伝えられたら……、なのでページをめくっていただくと、あれ?違う人?と間違えるぐらい、何人もの登場人物が存在するような感覚になってもらえると思います。イメージにとらわれない、自分のスタイルを感じてもらえれば嬉しいです。エッセイの部分は、仲のいい友達同士だと、僕はああでこうで、とかまどろっこしい説明をしないですよね。だからこの作品でも、俺こうだから!とズバッと伝えるような距離感で作らせてもらいました。■販売情報『SINCERE』6月23日(火)発売予定〈仕様〉A5版/ソフトカバー/オールカラー/208頁予定〈本体価格〉・特別限定版DVD付:2,600円+税・通常版:2,400円+税公式サイト:
2020年03月18日社会性や実験性の高い斬新な新作公演を重ねている燐光群。彼らが2016年から3年間実施した「アジア共同プロジェクト」では、タイとフィリピンで取材やワークショップを行い、両国の俳優・演出家を招いて清水弥生作の2本、『Summer House After Wedding』(2016年)と『リタイアメン』(2018年)を東京で初演。バンコク、チェンマイ、マニラでのツアーでも好評を博したが、今回は同企画に参加していたタイの気鋭、ニコン・セタンの戯曲『Rai Phamnak』を、日本版『安らかな眠りを、あたなに YASUKUNI』として、セタンと坂手洋二の共同演出で上演する。物語に登場するのは、亡霊となった昔の彼女に取り憑かれているワンチャイ。そして、幼なじみのシンスケの霊魂を探している日本兵の亡霊タダシ。彼は、泰緬鉄道が建設されていたカンチャナブリで消息を絶っていた。現在のバンコクで、不思議な出会いを果たした仲間たち。迷いながらたどりつく、それぞれの真実とは……。本作は、アジアの演劇人が初めて日本の靖国神社について描く作品であり、歴史性にポップさとユーモアを交えながら、伝統と現代、国際性を融合した国際合作。セタンは今回の上演に向けて「靖国神社。その名前は安らぎの地を意味し、第二次世界大戦よりも遥か昔から、国のために犠牲となった老若男女すべての人々の御霊を祀るという大切な意味をもっている。それなのに何故、日本の首相がこの神社を参拝するたびに、中国、韓国からの抗議の火種になってしまうのだろうか」と疑問を呈する。また、作品については「バンコク・サムヤンに私たちの劇団が持っていた小さな劇場を閉館する前の最後の作品だった。あれから13年を経て、ついに、この作品を日本で上演することになった。私にとっては、タイで行方不明になった日本人の帰国の手助けをするような感じだ。日本の人たちがどう受け入れてくれるか、想像するとわくわくする」と語る。燐光群とタイ気鋭のアーティストが、戦争の時代と現在、霊界と今を生きる人間の交錯を描き出す舞台は、3月20日(金・祝)から29日(日)まで東京・劇場MOMOにて上演。文:伊藤由紀子
2020年03月18日AKB48が3月18日、ニューシングル『失恋、ありがとう』をリリースする。AKB48は56枚目のシングル『サステナブル』が、「第61回日本レコード大賞 優秀作品賞」「第34回日本ゴールドディスク大賞 シングル・オブ・ザ・イヤー」を獲得。次なる新曲に期待が集まっていた。満を持して発表された57枚目のシングルが『失恋、ありがとう』。タイトルに「失恋」とありながらも、レトロなビートとバックコーラスが特徴的だ。卒業を控え、選抜メンバー最後のシングルとなる峯岸みなみは、「単なる失恋ソングという枠に収まらず、広い意味で旅立ちという側面も持った、春の歌だなと思います」とコメントしている。センターは初の抜擢となる山内瑞葵。ミュージックビデオでは、ベージュ調の衣装にひとりベレー帽で存在感をアピールする。加入してからセンターというポジションだけを目指してきた、という彼女は「こんなに素敵な楽曲で今回センターを務めさせていただけることが光栄です」と語った。なおMVは通常版の映像に加え、今春から運用がスタートする次世代大容量高速通信「5G」を駆使した「多視点ミュージックビデオ」も製作されている。18名の選抜メンバーそれぞれが主役となる、推しメンバージョンの映像にも注目したい。■リリース情報『失恋、ありがとう』/AKB483月18日発売■収録内容<Type A>M-1『失恋、ありがとう』表題楽曲M-2『また会える日まで』峯岸みなみ卒業ソングM-3M-1(off vocal ver.)M-4M-2(off vocal ver.)DVD:1.M-1 Music Video2.M-2 Music VideoType A収録・峯岸みなみ卒業ソング峯岸みなみ岩立沙穂、岡田奈々、北澤早紀、込山榛香、篠崎彩奈、向井地美音、村山彩希、茂木忍<Type B>M-1『失恋、ありがとう』表題楽曲M-2『思い出マイフレンド』1st Campus楽曲M-3M-1(off vocal ver.)M-4M-2(off vocal ver.)DVD:1.M-1 Music Video2.M-2 Music VideoType B収録・1st Campus楽曲浅井七海、安藤千伽奈、石田千穂、梅山恋和、運上弘菜、大盛真歩、小熊倫実、熊崎晴香、末永桜花、鈴木優香、田口愛佳、千葉恵里、西川怜、松岡はな、薮下楓、山本彩加<Type C>M-1『失恋、ありがとう』表題楽曲M-2『ジタバタ』Team 8楽曲M-3M-1(off vocal ver.)M-4M-2(off vocal ver.)DVD:1.M-1 Music Video2.M-2 Music VideoType C収録・Team 8楽曲大西桃香、岡部麟、小栗有以、小田えりな、川原美咲、行天優莉奈、倉野尾成美、坂口渚沙、下尾みう、永野芹佳、吉川七瀬<劇場盤>M-1『失恋、ありがとう』表題楽曲M-2『愛する人』M-3M-1(off vocal ver.)M-4M-2(off vocal ver.)劇場盤収録・『愛する人』石田千穂、大盛真歩、★岡田奈々、岡部麟、小栗有以、柏木由紀、久保怜音、倉野尾成美、坂口渚沙、白間美瑠、須田亜香里、瀧野由美子、田中美久、本間日陽、向井地美音、武藤十夢、村山彩希、山内瑞葵、横山由依、吉田朱里
2020年03月18日新型コロナがますますハリウッドに打撃を与えている。すでにトム・ハンクス夫妻、オルガ・キュリレンコなどの感染がわかっているが、今度はイドリス・エルバに陽性反応が出た。本人のインスタグラムでの発表で明らかになったもの。ほかには、ユニバーサル・ミュージックの会長が陽性とわかり、NBCの人気番組『Today』のスタッフ、HuluのL.A.本社内で感染者が出た。コロナの影響で撮影中止となった作品は数多くあるが、本日は新たに『マトリックス4』も加わっている。また、撮影準備中『ファンタスティック・ビースト』最新作にも、ストップがかけられた。文=猿渡由紀
2020年03月17日連載開始から絶大な支持を集め、映画化されることが発表された『とんかつDJアゲ太郎』。この度、主演を務める北村匠海の、誰も見たことの無い全編“爆アガり”の姿が収められた特報映像が公開された。集英社“少年ジャンプ+”が創刊された2014年9月22日から2017年3月まで連載されていた、原案・イーピャオ、漫画・小山ゆうじろうによるウェブコミック『とんかつDJアゲ太郎』。本作は連載が開始されるやいなや、ネット上で絶大な支持を集めた伝説のギャグ漫画だ。2015年には“少年ジャンプ+”にて初めて単行本化され、全11巻を刊行し、2016年4月にはテレビアニメ化も実現。そして今回、映画化されることになったとあって、大きな注目を集めている。北村、山本舞香、伊藤健太郎らキャスト情報公開時には、「バイブス上げまくるしかない!」「ワクワクが止まらない」「実写化はもはや意味がわからないwwwww」と、Twitterのトレンド5位、さらにYahoo!のリアルタイム検索ワードでも1位を獲得するほどの大反響を呼んだ。公開された特報映像では、ランニングに短パンという、果たしてDJの訓練なのかも疑わしい恰好で渋谷の街を駆け抜けるアゲ太郎(北村)の姿や、老舗とんかつ屋“しぶかつ”の二代目で、父である揚作(ブラザートム)に、「とんかつもフロアも“アゲ”られる男になる」と宣言してスルーされる様子も。“お調子者で全力で、一直線すぎる愛すべきアゲ太郎”の姿を垣間見ることができるものとなっている。さらに、ダンスロックバンド“DISH//”のボーカル&ギターとしても活躍する北村が、キレッキレすぎるダンスを披露する様子も。アゲ太郎がフロアで憧れのヒロイン・苑子(山本舞香)に求愛の舞いのごとく、ダンスを披露し「アゲた豚、お好きですか?」と優しく語りかけている。『君の膵臓をたべたい』や『君は月夜に光り輝く』といった作品での繊細な表現と高い演技力が評価されている北村が、完全に今までのイメージを覆す様が見どころだ。『とんかつDJアゲ太郎』6月19日(金)より全国公開
2020年03月17日『トイ・ストーリー』制作から25周年を迎えるディズニー&ビクサー映画の最新作『ソウルフル・ワールド』(原題『Soul』)が2020年夏に日本で公開されることが決定。それに合わせ、ポスターと日本版特報が公開された。同作を手がけるのは、アカデミー賞長編アニメーション賞を獲得した『カールじいさんの空飛ぶ家』や『インサイド・ヘッド』で監督を務めたビート・ドクター。彼が23年の歳月をかけて製作したという今作の主人公は、ニューヨークでジャズミュージシャンの夢を見る音楽教師のジョーだ。日本版の特報は、主人公の力強いジャズピアノの演奏と共にスタート。視聴者に「どんな人間だと思われたい?」と問いかける主人公は、ある日ニューヨークで一番有名なジャズクラブで演奏するチャンスを手に入れる。しかし、浮かれ気分で街を歩いている最中にマンホールへ落下。目を覚ますと自分の身体が青い妖精のような姿に変わっていたーー。主人公がマンホールで落下したのは、人間が生まれる前に性格や才能、自分の個性や興味を決める“魂(ソウル)の世界”。前作の『インサイド・ヘッド』で描いた“頭の中の世界”に引き続き、独創的な世界観が繰り広げられる『ソウルフル・ワールド』はどんな感動を我々に与えてくれるのだろうか。『ソウルフル・ワールド』夏、全国公開
2020年03月17日RADWIMPSが3月18日、BD&DVD『ANTI ANTI GENERATION TOUR 2019』を発売する。昨年、映画『天気の子』の音楽を担当して注目を浴びたRADWIMPS。先日は「第43回日本アカデミー賞」で最優秀音楽賞に選出、東日本大震災の災地復興への想いを込めた新曲『世界の果て』を公開した。さらにボーカルの野田洋次郎がNHK連続テレビ小説『エール』で音楽家として出演することも発表となり、話題に欠くことがない。BD&DVD『ANTI ANTI GENERATION TOUR 2019』は昨年8月29日に行われた、横浜アリーナ公演の模様を収録。『泣き出しそうだよ feat.あいみょん』を含む本編23曲に加え、ドキュメント映像と『グランドエスケープ feat.三浦透子』『IKIJIBIKI feat.Taka』『TIE TONGUE feat.Miyachi, タイタン・ゾンビーズ』を含んだ内容となっている。ドキュメント映像は、11箇所20公演を駆け抜けたツアーのリハーサルやバックステージ、各公演でゲスト参加したアーティストとの交流の様子など、メンバーの素顔が垣間見れるオフショット満載。RADWIMPSのライブの熱気をぜひ映像で楽しもう。■リリース情報BD/DVD『ANTI ANTI GENERATION TOUR 2019』3月18日(水)発売収録内容:<本編>01. Anti Anti overture02. tazuna03. NEVER EVER ENDER04. ギミギミック05. カタルシスト feat.タイタン・ゾンビーズ06. 万歳千唱07. 謎謎08. アイアンバイブル feat.タイタン・ゾンビーズ09. I I U10. そっけない11. 洗脳12. PAPARAZZI〜*この物語はフィクションです〜13. おしゃかしゃま14. DARMA GRAND PRIX15. TIE TONGUE feat.タイタン・ゾンビーズ16. 泣き出しそうだよ feat.あいみょん17. IKIJIBIKI18. 君と羊と青19. いいんですか?20. 愛にできることはまだあるかい-ENCORE-01. 正解02. DADA03. 会心の一撃<特典映像>01. IKIJIBIKI feat.Taka02. TIE TONGUE feat.Miyachi, タイタン・ゾンビーズ03. グランドエスケープ feat.三浦透子04. Documentary of ANTI ANTI GENERATION TOUR
2020年03月17日銀杏BOYZが、全国6か所をまわるツアー「2020年銀杏BOYZの旅」を行うことが発表され、早くも先行予約がスタートしている。今回のツアーは、約15年ぶりのアルバムリリースワンマンツアーで、6月9日(火)のSENDAI GIGSからスタートして、愛知、福岡、札幌、大阪で公演を行い、7月15日(水)にはバンド史上初の横浜アリーナ公演を行う。明日17日(火)23:59まで先行予約を受付中のuP!!!では、先行チケット購入者にオリジナル特典が予定されている。「2020年銀杏BOYZの旅」6月9日(火)SENDAI GIGS6月15日(月)Zepp Nagoya6月18日(木)Zepp Fukuoka6月26日(金)Zepp Sapporo6月29日(月)Zepp Osaka Bayside7月15日(水)横浜アリーナuP!!!先行受付は3月17日(火)23時59分まで
2020年03月16日3月14日、15日の全国映画動員ランキングは、公開2週目の『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』(全国346館)が先週に続いて首位をキープした。ランキングは上位4作品に変動がなく、公開2週目の『仮面病棟』(全国322館)は2位に、公開10週目の『パラサイト 半地下の家族』(全国347館)は3位に、公開4週目の『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(全国321館)は4位につけている。続いて公開4週目の『ミッドサマー』(全国127館)は先週7位から5位に順位を上げた。また新作では、2018年にドラマ版が、そして2019年に映画版が公開された『PRINCE OF LEGEND』に続くアクションドラマ『貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-』(全国201館)が初登場6位に入った。またアンコール上映がスタートした『新聞記者』(全国142館)は11位につけている。次週は『一度死んでみた』『CURED キュアード』『ナイチンゲール』『21世紀の資本』『人間の時間』『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒BIRDS OF PREY』『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』『弥生、三月-君を愛した30年-』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』2位『仮面病棟』3位『パラサイト 半地下の家族』4位『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』5位『ミッドサマー』6位『貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-』7位『犬鳴村』8位『劇場版 SHIROBAKO』9位『ヲタクに恋は難しい』10位『ジュディ 虹の彼方に』
2020年03月16日2013年の演出家デビュー作『月雲の皇子-衣通姫伝説より-』が、いきなり高い評価を受けて以来、常に注目される中、次々と質の高いヒット作、話題作を提供してきた宝塚歌劇団の演出家、上田久美子。多忙を極める上田に、現在手がけている3月30日(月)開幕の宙組 TBS赤坂ACTシアター公演『FLYING SAPA-フライング サパ-』、7月に幕を開ける雪組公演『fff-フォルティッシッシモ-~歓喜に歌え!~』について、話を聞いた。2月27日に行なわれた『FLYING SAPA』の制作発表会で、主人公の過去を消された男を演じる宙組トップスターの真風涼帆が、自分の役について「ちょっとこれ以上は……」と言いよどむ場面があった。地球人が移住した未来の水星を舞台に描かれるオリジナルのSF作品ということで、作・演出の上田久美子が“箝口令”を敷いたためだ。「SF映画などの常套手段ですが、曖昧に世界観がスタートして、観ていくうちに、そういう関係なのかと、だんだん情報を得ていって、その不思議な世界に入り込んでいく体験が、私は結構好きで、今回も、ストーリーテリング自体を観せるような作品にしたいなと思っています。“ミステリアスなあのカッコいい人は何だろう”というところから入って、観終わったあとに、そういうことだったのかとわかるようにしたいんです。だから衣裳も、日常の男性の衣服に近い飾り気のないデザインで、鍛え抜かれた男役としての雰囲気や身体の動かし方、ポーズでカッコよく見せるようにして。そこは男役芸の見せ所ですし、真風さんならそれができると思いました」ポスターではマシンガンを手にしているが、真風が演じるオバクは、アンニュイな雰囲気を漂わせ、動きも少ないらしい。「真風さんの持ち味と、私がやりたかった役のイメージが近くて、しかも劇場がTBS赤坂ACTシアターと聞き、これはぴったりの人だと思いました。そこからさらに、真風さんが演じるなら、こういう行動をとれば説得力があるとか、こんなことを言ったら似合うと考えながら作っていきました。真風さんには、持って生まれた不思議な愛嬌と言うか、温かみがあって、ぶっきらぼうに愛想のないことを言ったり、シニカルに歯に衣着せぬ言い方をしても、ちょっと面白いんですよ。そういう普段の彼女が出るように、セリフも、ニコリともしないでボソッと言うけれど、なんだか面白いという感じにしたいなと」上田が手がけてきた作品は、時代や国、その歴史的背景や社会情勢、主人公の身分や職業もさまざまだが、SF物の芝居は初挑戦となる。しかし近未来の物語は、実はかなり以前から気になっていた題材だと言う。「10年ぐらい前にiPhoneをみんなが持ち始めた頃、検索結果とか健康状態とか、個人のすべての情報を、その気になれば一企業が閲覧できるのがちょっと不気味だな、みんなはこれで平気なのかなとうっすら思ったんです。それが今や当たり前で、ゆくゆくはスマホが生命を維持するためのデバイスになるのではないかと。実際、人と何かについて議論する時にスマホを持って検索しながらしゃべるのと、使わないでしゃべらなければいけない時では、脳の動き方が違うらしいですし、記憶をすべて携帯やパソコンにアウトソーシングするようになると、例えば道を覚えなくてもよくなって、動物としての感覚や機能も変わっていきますよね。その重大な変化が、持っていたほうが楽しいからぐらいの軽い気持ちでどんどん広がっていくのが不気味で、せめて自分は自覚しながら加わりたいと思ったんです。でも、そのうちみんなの情報や精神までがひとつの中心に吸い寄せられ、吸収されていく光景が思い浮かんで、そこからこの話を思いつきました。情報化が加速度的に進んでいる時代なので、今やらないと遅すぎると思ったのですが、宝塚でこういう題材を上演するのは珍しいかもしれません」宝塚としてはかなり挑戦的、実験的な舞台になりそうだが、久しぶりに手がける小劇場作品だからこそ、柔軟に挑むことができるオリジナルの題材とも言えるだろう。「大劇場のお芝居では、先人から受け継いだ伝統芸を守るという意味もあって、自分が好きな物より、古典的な物を演ったほうがいいと思いますが、小劇場で、短期間に少人数でとなると、逆に挑戦的なことをやってみたいなと。歌劇団にはたぶん両輪が必要なのだと思います。今回は、ただ自分が語りたい物語を語ろうと思っていて、あまり宝塚だということは意識しないでやってみたいですね。意外と生徒たちもそういう挑戦にやり甲斐を感じているようで、今の世の中に対して何か問いかけたり考えたりという、文化的に資する新しいものを作りたいという気概が、時にはキャストにも必要なのではないかなと思うようになりました」上田作品は多くの観客の感涙を誘ってきたが、これも、その効果を意図して題材を探したわけではない。『星逢一夜(ほしあいひとよ)』(2015年)は、郡上八幡を訪れた折に偶然知った、天文学好きの藩主と一揆の話に想を得て書き上げ、『神々の土地~ロマノフたちの黄昏~』(2017年)は、実在した主人公の姉の自叙伝と思いがけず出会ったのをきっかけに書かれた作品だ。「いつもちょっとした時に見つかりますね。デビュー作の『月雲の皇子』も、家の近所の古墳をウロウロしていて、立て看板に“土蜘蛛”と書いてあるのを見つけ、そこから興味を持ちました。物語が好きなんですね。例えば祖父母が若い頃の話を聞いて、まるで物語のようで面白いと感じる能力は、子どもの頃にあまり刺激がない田舎で育ったので、普通の裏山だと思っていたら崩れかけた古墳だと気づいて、ワクワクしながら探検したり、“ここにお姫様がいたら”と想像したりすることで、養われたのだと思います」他の人間なら見過ごしてしまうような何気ない物に興味を持ち、それを旺盛な好奇心で採り入れていく。上田久美子のポケットにはどれほどの情報が詰まっているのだろう。「いえ、むしろ情報量は抑えて、何か来た時に、“わあ、楽しい”と思えるだけ飢えていたほうがいいんです。人間には本能的に、生存に有利だから1日これぐらい情報が欲しいという量があって、摂取できる情報量はカロリーなどと一緒で決まっているので、例えばザッピング的にインターネットでいろいろなニュースを見て、ジャンキーな情報で1日当たりの摂取量がいっぱいになると、家に帰って新聞や本を読む気になれないんですよ。逆に、インターネット断ちをしてテレビのニュースも見ないと、読書が相当はかどります。それは情報に飢えるから。演劇も、あまりにも観過ぎてお腹いっぱいになってしまうと、ふと見つけた物を自分の中に入れて、そこから考えるという余力が無くなりそうなので、月1回、適度に摂取するぐらいが、刺激を受けていいかなと。要は情報過多にならないことで、私も退屈な田舎で自然に囲まれて育ったのがよかったんだと思います。いい物にちょっとだけ触れて、あとはボーッとしているのがいいのかもしれません」上田久美子『FLYING SAPA』の次は、先ごろ退団を発表した雪組トップスター、望海風斗のサヨナラ公演となる『fff-フォルティッシッシモ-~歓喜に歌え!~』が控える。フランス革命後のヨーロッパを舞台に、ベートーヴェンが交響曲第九を生み出すまでの過程を、同時代のナポレオンやゲーテの生き方と絡めて描き出すという。上田は、2014年に『翼ある人びと-ブラームスとクララ・シューマン-』で、やはり作曲家の物語を手がけているが、一見宝塚のイメージから遠いベートーヴェンを取り上げるのはなぜだろう。「ベートーヴェンはもともと好きでした。子どもの頃は古臭いと思っていましたが、名曲喫茶でアルバイトをした時、1日中クラシックを聴いていて、白いご飯のようにいくら聴いても飽きない曲があると気づいたんです。その作曲家のひとりがベートーヴェンで、これほど普遍性があるのは、何か調和のとれたシンプルで確固とした美があって、それがあるから飽きないんだと思い、彼が曲を生み出すに至った経緯を知りたくて、伝記や資料を読んでみたら、これが壮絶な人生で。耳が聞こえなくなって絶望し、一度は死ぬことも考えたけれど、神から与えられた才能は自分だけの物ではないから、身体の中の音を外に出すまでは死ねない、どんなに不幸でも生きていようと思ったそうなんです。すごいですよね。そうやって作った最後の交響曲が第九で、その合唱部分の『歓喜の歌』は、今で言ったら異常に盛り上がるロックみたいな感じだったと思うんです。それを、音楽のために一切の個人的幸福を諦めた人がどうして作れたのか、ぜひその物語を書きたいと思いました」主演のベートーヴェンを演じるのはもちろん望海風斗、望海と同時退団するトップ娘役の真彩希帆は、彼と共に歩んで互いに影響を与え合う女性の役だ。劇団屈指の歌唱力を誇るトップコンビの歌も堪能できるだろう。「私が心を打たれたのは、壮絶な人生を送りながらも、ポジティブに生きようとするベートーヴェンの不屈の精神と、世のため人のために善なる物を一生懸命目指そうとしたその純粋さなのですが、そんな一見気難しいけれど、中にある物はピュアで優しいという役は、望海さんの芸風にすごく合うだろうなと思います。クセのある役など上手な人ですし、とてもピュアで、音に対して純粋に子供のような喜びを持っていて、しかもベートーヴェン並みにほとばしる物が強い人ですから。真彩さんの役は謎の女ですが、基本的にはいつもベートーヴェンと一緒で、彼にとってとても重要な存在です。真彩さん自身の持ち味も生かしたいですし、この名コンビがどんな関係性で最後のステージを飾るのか、お客様も気になると思うので、満足していただけるような形にしたいですね。ゲーテやナポレオンなど、他の登場人物も豪華で、宝塚ファンには馴染み深いフランス革命とも関わりが深い激動の時代なので、面白くなると思います」宝塚歌劇宙組『FLYING SAPA-フライング サパ-』は、3月30日(月)から4月15日(水)までTBS赤坂ACTシアターにて上演。宝塚歌劇雪組 ミュージカル・シンフォニア『fff-フォルティッシッシモ-~歓喜に歌え!~』(レビュー・アラベスク『シルクロード~盗賊と宝石~』を同時上演)は、7月17日(金)から8月17日(月)まで兵庫・宝塚大劇場、9月4日(金)から10月11日(日)まで東京宝塚劇場にて上演。取材・文:原田順子
2020年03月16日「ぴあ」調査による2020年3月13日、14日公開のぴあ映画初日満足度ランキングは、米郊外の農場を営む夫婦の姿を描いたドキュメンタリー映画『ビッグ・リトル・ファーム理想の暮らしのつくり方』が第1位になった。ランキングは以下の通り。1位『ビッグ・リトル・ファーム理想の暮らしのつくり方』92.5点2位『貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-』88.0点3位『シェイクスピアの庭』86.1点4位『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』83.6点5位『ムルゲ 王朝の怪物』82.0点6位『コロンバス』81.0点『ビッグ・リトル・ファーム…』は大都会にあるマンションから移動し、郊外の農場を自分たちで経営しようと奮闘する夫婦の姿を描いたドキュメンタリー作品。自然や動物たちと共存しながら、あらゆる食材を伝統的な農法で育てようと考えた夫婦は、様々な賢人たちの助けを借りながら、土壌をよみがえらせ、虫や獣の被害に対処し、少しずつ理想の農場をつくりあげていく。劇場には幅広い層の観客が集まり、多くの観客から賞賛の声が集まった。「私は都会で育ったので新鮮だった」と語る女性は「薬に頼らず自然の声を聞き力を借りた農業は、奥が深くておもしろい!」と語り、19歳の女性は「自然の力を用いた農業の素晴らしさを改めて感じた。日本政府は農業のIT化を進めようとしているので考えさせられた」とコメント。映画は理想や美しい場面だけでなく、自然の厳しさや農場経営の難しさも描いており「酷い現実も包み隠さず出てくるので、こんなことがあったのかと勉強にもなった」と語る人もいた。映画はドキュメンタリーだが、単に農場の様子を追うだけでなく作品を観ていく中で、人間と自然の関わりや、生命が時に連関したり調整しあったりしながら存続してくることが伝わってくる内容になっており、出口調査でも映画の面白さを評価するだけでなく、作品が投げかけるメッセージについてじっくりと語る人が目立った。(本ランキングは、3/13と14に公開された新作映画6本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)直近1か月の満足度ランキング結果■3月6日公開作品のランキング1位『ジュディ 虹の彼方に』89.4点2位『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』88.8点3位『仮面病棟』87.8点4位『星屑の町』85.7点5位『酔うと化け物になる父がつらい』82.2点■2月28日、29日公開作品のランキング1位『劇場版 SHIROBAKO』93.6点2位『架空OL日記』93.0点3位『仮面ライダージオウNEXT TIMEゲイツ、マジェスティ』92.8点4位『娘は戦場で生まれた』92.5点5位『ママをやめてもいいですか!?』90.5点6位『子どもたちをよろしく』89.3点7位『黒い司法 0%からの奇跡』88.8点8位『PMC:ザ・バンカー』87.5点9位『初恋』87.1点10位『レ・ミゼラブル』86.5点■2月21日、22日公開作品のランキング1位『スウィング・キッズ』92.1点2位『世界一初恋プロポーズ編』90.5点3位『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』90.2点4位『映画 ねこねこ日本史 ~龍馬のはちゃめちゃタイムトラベルぜよ!~』88.2点5位『名もなき生涯』87.8点6位『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』86.5点7位『スキャンダル』84.1点8位『ミッドサマー』82.5点9位『Red』80.1点10位『チャーリーズ・エンジェル』79.2点
2020年03月16日渡辺航原作の人気スボーツ青春漫画を実写映画化する『弱虫ベダル』が、8月14日(金)に公開される。この度、永瀬廉(King & Prince)演じる小野田坂道が自転車で青春を駆け抜けるティザービジュアルと、特報映像が公開された。永瀬演じる『弱虫ベダル』の主人公は、地元・千葉から秋葉原にママチャリで通うアニメ好きの高校生・小野田。あることをきっかけに自転車競技部に入部することとなり、そこで出会ったかけがえのない仲間たちのために、自分の限界や壁を越え、レースに勝利するための努力を重ねていく。また、主人公・坂道の良きライバルである今泉俊輔(いまいずみ・しゅんすけ)役を演じるのは伊藤健太郎。自転車競技部のマネージャー・寒咲幹(かんざき・みき)役を橋本環奈が務める。監督は、映画『植物図鑑 運命の恋拾いました』『旅猫リボート』『隠れ“ビッチ”やってました』を手がけた三木康一郎。この度公開されたティザービジュアルでは、永瀬が黒髪に短い前髪、そして丸眼鏡姿という、原作の小野田がそのまま抜け出してきたかのような姿が切り取られている。永瀬曰く、ここまで前髪を短くするのはジャニーズ事務所に入所して以来初めてで、実に15、6年ぶりとのこと。最初は慣れなかったようだが、スタッフから口々に「可愛い」「坂道そのものだね!」と絶賛され安心したもよう。映画の冒頭シーンは高校の入学式ということもあり、青春の始まりを感じさせる桜並木と青い空、そして愛用のママチャリで坂を駆け上がる、爽やかなビジュアルとなった。そして特報映像では、「ひとりぼっちの僕が、仲間と出会い、自転車と出会い、 今ここにいる……」という永瀬本人のナレーションからスタート。永瀬は、「坂道くんの気持ちに入り込んでナレーションさせていただきました!ひとりでも多くの皆さんにご覧いただきたいです!」と感想を述べている。坂道にとって、仲間でありよきライバルの今泉や、自転車競技部のマネージャー・寒咲の姿も初登場。タイトルコールには、アニメ版『弱虫ペダル』で2013年から坂道を演じる山下大輝を起用。アニメと映画のW坂道によるコラボレーションとなった。山下は実写映画化に対し、「原作の1巻から描かれることがわかって、とても嬉しかったです。これを機にアニメと映画でコラボレーションし、もっと『弱虫ペダル』を盛り上げたいです!」とコメントした。『弱虫ペダル』8月14日(金)公開
2020年03月16日おとな向け映画ガイド「悪カワヒロインアクション」と「三島由紀夫vs東大全共闘秘蔵映像」が今週のオススメ。ぴあ編集部 坂口英明20/3/16(月)イラストレーション:高松啓二今週末に公開される映画は13本(ライブビューイング、映画祭を除く)。全国約100スクリーン以上で拡大上映されるのは『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』『一度死んでみた』『弥生、三月ー君を愛した30年ー』の3本。ミニシアターや一部シネコンなどで上映される作品が10本です。この中から、おすすめしたいおとな向きの2作品をご紹介します。『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』いやあ、あなどっておりました。恐るべしハーレイ・クイン、面白いです。スーパーマン、バットマンまではわかるけど、最近のマーベル・コミックとか、DCコミックスとか(あ、これはDCです)、キャラクターものありすぎでよくわからんなという人にも、かなり親切な作りになっています。おとなにもやさしい、「悪カワ」ヒロインの痛快アクションです。観終わって気分がスカッとします。ハーレイ・クインは、あのジョーカーの元彼女。実は精神科医で、ジョーカーは患者だったのですが、恋人になってしまい、といったこれまでのいきさつは、最初にハーレイがアニメを使って紹介してくれます。ジョーカーの庇護下で好き勝手やってたのに、別れた途端、町の悪党どもがみんな手のひら返しで……。なかでも最強の敵は、サイコで残忍なブラック・マスク。路上暮らしの少女、カサンドラが盗んだダイヤをめぐって、ふたりはブラック・マスクに追われることになります。キュートなのにクール、服やメイクもぶっとんでいて、腕っぷし(というか蹴りか)も強い。ちょっと狂気もはらんで、暴力的。武器はショットガンにドでかいハンマー。ハーレイのキャラクターがなんとも楽しいです。住まいは、ダウンタウンにある謎の中国料理店の上。ごたごたとしたポップなインテリアに、ペットはハイエナの「ブルース」です。ハーレイを演じているのは、前作の『スーサイド・スクワッド』と同じマーゴット・ロビー。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のシャロン・テート役、そして『スキャンダル』ではアカデミー賞助演女優賞ノミネートと、のりにのっている女優です。実は、一匹狼のハーレイが、行きがかり上、タフな女性3人と手を組み、最後はチームになります。それぞれのキャラクターがまた凄いんです。クラブの元歌手で、その声が凶器というブラック・キャナリーとか。この女性陣がサブタイトルの「BIRDS OF PREY (猛禽類)」なわけです。監督は中国系のキャシー・ヤン。スーパーヒーロー(ヒロイン)映画を演出した初のアジア人女性となりました。バトルの前にバストのガードを考えたり、ファイトの途中で髪留めの貸し借りがあったり、男性監督じゃ気づかない細部のこだわりというか、ちょとした気の使いかた、テンポのよさ、この監督うまいです。『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』今から50年前に三島由紀夫と東大全共闘が激論を交わした討論会のフィルム、こんなものが残っていたのかと驚くTBS秘蔵の映像に、新たな取材を加えて作られた貴重なドキュメンタリーです。三島由紀夫は、当時、若者向け雑誌『平凡パンチ』の「オール日本ミスター・ダンディ」という人気投票で、ダントツの1位(2位三船敏郎、3位伊丹十三)だったと、紹介されます。ノーベル賞の候補である大作家というだけでなく、映画に出演したり、マスコミにもよく登場する人気者でした。討論会が行われたのは1969年5月13日。東大安田講堂事件の数カ月後です。前年には新宿南口が炎上した新宿騒乱事件があり、学生運動はますます過激化。繰り返されるデモでは、ヘルメットにゲバ棒の新左翼が投石と火炎瓶で機動隊と激突していました。そういう空気のなか、行動右翼として、つまり敵とみられていた三島由紀夫が東大全共闘から招かれ、駒場キャンパスへ論争に乗り込んだのです。驚くのは、会場に集まった1000人の学生や壇上の全共闘メンバーを相手に、知識をひけらかして論破してやろうとか、馬鹿にするような態度は一切なく、真摯に意見に耳を傾けているところです。逆に全共闘の方が、超うえから目線で、えらそうです。それにしても、三島が、前年に楯の会という私兵のような集団を組織し、この討論会の翌年には、市ヶ谷の自衛隊で軍服を身にまとい、切腹自決するという最期を知っているだけに、いまにしてみればと、意味深長な発言もあります。論争そのものはやや難解ですが、内田樹さん、小説家・平野啓一郎さん、社会学者・小熊英二さん、瀬戸内寂聴さんのコメントがあり、理解が深まります。実際に討論に参加した元全共闘の闘士たち、三島を師と仰ぐ楯の会メンバー、現場に立ち会ったジャーナリストへのインタビューなど、秘話満載です。内田樹さんは「スクリーン越しにこの映画からいやおうなく吹きつけてくるのは1969年の『時代の空気』である。『政治の季節』の空気である。」と記しています。熱い! あの頃の熱気、熱情がびしびし伝わってくる映画です。
2020年03月16日文学座アトリエの70周年記念公演として、岸田國士作『歳月』『動員挿話』を文学座アトリエの会が2本立てで上演。問題作『ジョー・エッグ』(2018年)を手がけた西本由香と、『いずれおとらぬトトントトン』(2019年)で怪作を世に送り出した所泰がそれぞれ演出し、文学座の創設者のひとりである岸田の作品を現代に甦らせる。『歳月』の舞台となるのは、大正8年、東京・山の手にある浜野家。隠居生活をおくる元知事・浜野計蔵のひとり娘・八州子は、信じる男の子どもを身ごもるが、相手が結婚を拒んでいることから自殺未遂にまで追い込まれる。妹のために兄・計一と弟・紳二は結束し、厳格な父の耳に入る前に最善策を探る。それから7年、さらに10年と歳月は過ぎ……。演出の西本は「岸田國士が、これが私の“戯曲を書くために何かしら云う”最後の作品となった、と記しているのが本作『歳月』です。活動の初期から創作の上で意識的に様々な実験を行ってきた彼にとってひとつの到達点ともいうべきこの作品に、同じだけの実験精神をもって臨みたい」と意気込む。もう1本『動員挿話』の舞台は、明治37年の夏、日露戦争真っ只中の東京。陸軍少佐・宇治の師団に動員令が下り、宇治は馬丁の友吉を連れて行こうと声を掛ける。だが、友吉の妻・数代は断固拒否。宇治夫人・鈴子の説得にも応じず、主従関係の断絶を言い渡されてしまう。まもなく宇治は戦地へ。その時、友吉と数代が選んだ道は……。こちらを演出する所いわく「戦争という狂気に巻き込まれた人たちのおはなし。短編らしいあっと驚く結末。そのボルテージの高さは岸田戯曲の中でも別格だと思います。ただ後味が良くありません。その後味の悪さを、2020年の観客はどう捉えるのでしょうか」。3月17日(火)から29日(日)まで東京・信濃町の文学座アトリエにて上演。なお今公演は、鵜山仁の監修のもと、昨年12月から今年12月まで1年にわたり、さまざまな演出家が岸田戯曲を連続上演する「岸田國士フェスティバル」の一環として行われる。文:伊藤由紀子
2020年03月16日世界で最も注目されているアーティストのひとり、バンクシーの過去最大級となる展覧会『バンクシー展 天才か反逆者か』が、横浜・アソビルにて3月15日(日)に開幕。9月27日(日)まで長期開催されている。社会風刺を凝らしたグラフィティアートやストリートアートで強いメッセージを発信し続け、世界中から注目を集めているアーティスト、バンクシー。代表作として知られるのは、街中にある壁にステンシル(型紙)を使用して描かれたグラフィティだ。ハート形の風船に手を伸ばす少女、火炎瓶での代わりに花束を投げる過激派風の若者、傘をさしたドブネズミなど、描かれた場所と合間ってその作品からは、痛烈な社会風刺や政治的メッセージが伝わってくる。また、バンクシーの作品はグラフィティだけに留まらない。アート業界の虚実を切り取る映画を監督したり、ダークユーモアたっぷりのアート作品が並ぶテーマパーク「ディズマランド」を期間限定でオープンしたり、イスラエルの分離壁を見渡せるホテル「ザ・ウォールド・オフ・ホテル」を建てたり、自身の作品がオークションで落札された直後に、フレーム内に仕掛けられたシュレッダーで絵を断裁するというドッキリを仕掛けたりと、多種多様なパフォーマンスやプロジェクトでも話題をさらってきた。ただ、路上に描かれたバンクシー作品はすぐに消されてしまいがちで、実際に原画を見たことのある人は多くはない。そんな中、同展はバンクシーの貴重なオリジナル作品や版画、立体オブジェクトなど70点を超える作品を一堂に集結。2018年からモスクワ、サンクトペテルブルク、マドリード、リスボン、香港の世界5都市の巡回を経て、ついに日本で公開されるものだ。会場内では、「POLICE」「PROTEST」「CCTV」などテーマごとに作品をまとめて紹介。日本でも多くの人に知られる、平和へのメッセージが込められた《LOVE IS IN THE AIR》や希望を願う《GIRL WITH BALLOON》、社会的弱者をドブネズミに重ねた「RAT」シリーズなどが展示されるほか、「ディズマランド」の映像インスタレーションや、「ザ・ウォールド・オフ・ホテル」の一室の再現、ステンシルの型やスプレー缶、制作イメージ映像、作家の制作風景を連想させるインスタレーションなど、多彩な作品・表現から、謎に包まれたバンクシー像と、彼の制作意図をあぶり出していく作品はシンプルなものが多いが、一つひとつのアートワークに込められた意味は奥深く、私たちの心にストレートに訴えかけてくる。バンクシーとは何者なのか? 天才なのかそれとも単なる反逆者なのか? 同展でしか見られない貴重なコレクションを、その答えを自分自身で確かめてほしい。【開催情報】『バンクシー展天才か反逆者か』3月15日(日)〜9月27日(日)まで横浜・アソビルにて開催【関連リンク】 バンクシー展天才か反逆者か( )《LOVE IS IN THE AIR》「RAT」シリーズ
2020年03月15日相沢沙呼の同名小説を映画化する『小説の神様 君としか描けない物語』が、5月22日(金)に全国公開される。本日ホワイトデーに、佐藤大樹演じる千谷一也と、佐藤流司演じる九ノ里正樹の未公開場面写真が公開された。『小説の神様』は、ナイーブで売れない作家×ドSな売れっ子作家という、すべてが真逆なふたりの高校生小説家が、まさかの共作を果たし、大ベストセラーを目指すという青春ストーリー。売れない高校生小説家・一也役を演じるのは、EXILE/FANTASTICSのパフォーマーとして活躍する一方、『ママレード・ボーイ』『センセイ君主』などに出演し、俳優としても人気を集める佐藤大樹。ヒット作を連発する高校生小説家・詩凪役を、『銀魂』シリーズ、『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~』をはじめ、数々の話題作に出演し、幅広い役を演じる橋本環奈が務める。そして監督には、『HiGH&LOW』シリーズの久保茂昭を迎えた。この度公開された場面写真は、本作に登場する一也と、佐藤演じる九ノ里正樹の姿が切り取られたもの。ナイーブで売れない小説家・一也は、デビュー作以降、売り上げが激減した上、ネットの中傷を真に受けてしまい完全なスランプ状態。一方、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズで主演を務めるなど、2.5次元俳優として絶大な人気を博している佐藤流司が演じる久ノ里は、一也や詩凪が所属する文芸部の部長。勉強もスポーツも得意な明るい性格で皆の頼れる存在だ。また、一也が小説家であることを知る数少ない友人で、物語のキーマンでもある。『小説の神様 君としか描けない物語』5月22日(金)全国公開
2020年03月14日