チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (109/342)
来年105周年の節目を迎える宝塚歌劇団。その幕開きの大劇場公演に主演するのが、先ごろ第3回台湾公演を成功させた星組トップスター・紅ゆずる。「責任を感じますが、自分の人生において財産になれば」と、キリッとした表情で話す。【チケット情報はこちら】『霧深きエルベのほとり』は劇作家・菊田一夫氏が1963年に宝塚歌劇に書き下ろした名作で、今回36年ぶり5度目の上演。物語の舞台はドイツの港町、船乗りのカール(紅)と、家出をしてきた名家の令嬢マルギット(綺咲愛里)がビア祭りで出会い、恋に落ちるものの身分の違いなどからすれ違ってゆく。「ふたりだけのときは“お互いがいればそれでいい”と夢見心地だったのが、彼女の家に行って突然現実を突きつけられる。カールは我慢し、人のために自分を犠牲にするという、今の時代とは違った意味の男らしさがあり、難しいです。不器用で、投げつけたような言葉の中に温かさがある人です」。その人情深い部分を見つめ、「現代に忘れ去られつつあるものを甦らせたい」と意気込む。潤色・演出は、ときに繊細にときに大胆に作品世界へと引き込む気鋭の上田久美子。「明るく振る舞うところなど、カールは私と似ているとおっしゃるのですが、そうなのかな…」と笑う紅。「上田先生の要求されるものがとてもハイレベルなので、私としても組としても勉強になります。この公演を経て、星組全体の芝居力を上げることができれば」。再演では衣装のテイストや歌など変更点も。「衣装は、現代に近いイメージ。大階段を使ってのショーアップされたプロローグから違います。私自身古き良き宝塚を知り、現代にリメイクするなかで何かプラスアルファできたらと思います」。今作で退団する男役スター・七海(ななみ)ひろきは船乗り仲間を演じる。「彼女は普段から気配りができて、すごく心のあるお芝居をする人なので、惜しい存在です」と語った。同時上演の『ESTRELLAS(エストレージャス) ~星たち~』は、満天の星々を星組生にたとえたスーパー・レビュー。「宇宙的に始まるプロローグから突然スパニッシュになるなど、場面ごとに全くテイストが異なります。トップとして大階段での黒燕尾群舞は今回が初めてなので、それも楽しみです」と、男役の真髄を新たに見せる。台湾公演を経て、「“楽しんでほしい”という気持ちが1番大切」と実感した。「今は覚えること、考えることが100もある状態ですが、そういうなかで底力を出せたら。来年は挑戦することを恐れない1年にしたいです」。やはりどんなときも、明るく笑って突き進む。公演は1月1日(火・祝)から2月4日(月)まで、兵庫・宝塚大劇場、2月15日(金)から3月24日(日)まで、東京・東京宝塚劇場にて。取材・文:小野寺亜紀
2018年12月25日手塚治虫の生誕90周年を記念した舞台『悪魔と天使』が2019年1月19日(土)より神奈川・KAAT神奈川芸術劇場大ホールにて開幕。12月19日、東京都内で製作発表会が行われた。【チケット情報はこちら】本作は、手塚治虫の幻の作品と呼ばれる『ダスト8』を原作にした、初の舞台作品。物語は、大事故の惨事から生き延びた8人の人生が中心に描かれる。彼らは事故を起こす直前に「生命の山」に接触し、その破片である「生命の石」の力で再び生命を得ることができた。人間たちが死と向き合った時、どう生きるかの葛藤やどう対処するのかを問う形で展開していく舞台だ。主演の観月ありさは、精霊の悪魔キキモラと海江田沙月の2役を演じる。観月は「素晴らしい作品に出演させていただくことになり、本当にありがたいなぁと思っております。まだ稽古に入っていないので、これからどういう風になっていくのか、とても楽しみです」と語る。『ブラック・ジャック』や『鉄腕アトム』、『ジャングル大帝』など子どもの頃から手塚作品に触れてきたという観月は「ぜひ原作の『ダスト8』も、舞台版『悪魔と天使』も、みなさんの心に残るような作品に出来たらいいなと思っています。頑張って最後までやっていきたいと思います」と意気込んだ。精霊の天使キキモラと岬慎吾役の2役を演じる白石隼也は「原作を読んで、人間の欲望の恐ろしさ、そして心からの純粋さというものを感じました。これからみなさんといい舞台を作っていけるように、頑張りたいと思います」とコメントした。不死身の身体を手に入れたらどうしたいかと記者に問われた観月は「いろんな国に行って、生活をしてみたい。ヨーロッパなど、日本とは懸け離れた文化のところに行って生活をしてみたいです。今、いちから語学を勉強するのは大変ですが、これから50年も100年生きられるとなると、語学もイチから勉強できるので、夢が膨らみます」と話す。一方の白石は「暴飲暴食をしたいです。何を食べても、病気になったり死んだりしないと思うので。夜にラーメンを食べたいなと思った時に食べたいですね」と庶民的な願望を語り、笑いを誘った。出演は観月、白石のほか、野村宏伸、黒川智花、鍵本輝(Lead)、矢部昌暉(DISH//)、向山毅(SOLIDEMO)、木全寛幸(SOLIDEMO)、佐藤B作、高島礼子ら。1月19日(土)から2月3日(日)まで、神奈川・KAAT神奈川芸術劇場、2月9日(土)・10日(日)大阪・梅田芸術劇場、3月1日(金)から3日(日)愛知・御園座にて上演する。取材・文・撮影:五月女菜穂
2018年12月25日神秘の聖剣エクスガリバー、これを引き抜いた者は王となるだろう――。神話時代のヨーロッパで生まれた有名なアーサー王伝説を元に紡ぎだす、新たな英雄譚。OSK日本歌劇団の最新作「円卓の騎士」が12月21日、大阪・近鉄アート館で開幕した。OSK日本歌劇団チケット情報王の息子として生まれながらも魔法使いマーリンに育てられた青年アーサーが、様々な試練を糧に真の王として覚醒していく様は、明快にして痛快。裏切りや隠された真実といったドラマや、聖剣を手にしたものが実力に関係なく最強になるという構図もゲーム的で面白い。ともすれば子供向けのおとぎ話に終始しそうな題材だが、そこはファンタジーの旗手、作・演出の荻田浩一。子供には痛快なヒーロー物語として、大人には示唆に富んだ奥深い作品として楽しめるよう手腕を発揮する。登場人物が出揃う1幕はテンポよく要点をまとめつつ、台詞では語りきれない役の心情やムードを歌やダンスが補い効果的。2幕では各キャラクターが真価を発揮する見せ場もあり、小気味良いエンターテイメントに仕上がっている。「僕はダメなんだ…」と両親の愛を知らず、どこか魔法使いマーリンに言われるがまま盲目的に人生を送る青年アーサー。王の証である聖剣エクスガリバーを手にした後も不安げな表情をのぞかせる。そんな揺れる主人公の心情を、主演の楊琳は澄んだ瞳で繊細かつ雄弁に物語る。なかでも、愛を知り加速度的に感情を解き放っていく2幕での変化は人が変わったよう。抜群の集中力で感情の振れ幅を表現している。ヒロインの王妃グウィネヴィアには舞美りら。アーサーの目を開かせる重要な役どころだ。舞美は登場から光を得たような存在感で場の空気を変えていく。愛嬌たっぷりのヒロインがアーサーと終盤、どんな愛の旅路を辿るのかも見所のひとつ。また、愛ゆえに混乱を招く好敵手ランスロットには翼和希。陽気で逞しい剣士ぶりが甘いマスクによくハマる。そして、アーサーの人生を左右するキーマンとして、魔法使いマーリンと湖の乙女の存在も外せない。マーリン役の愛瀬光は抑えた演技にも威厳を漂わせ、黒幕的キャラクターを造形。湖の乙女は作品の良心的ポジション。演じる朝香櫻子は、確かな表現力で観る者をファンタジックな劇世界へと誘う。人ならざるものの佇まいと幻想的な歌声はさすがのひとことだ。例えば、他国から異なる価値観を持ち込むヒロインや、魔術で生み出された騎士モードレッドには、移民問題や共生が進むAIの存在など、極めて今日的なテーマを深読みすることができる。と同時に「愛とは」「生きるとは」といった普遍的なテーマも届けられ、語り継がれる名作の所以を思わずにはいられない。とりわけ、アーサー王最後の台詞に託された、タイトルにも通じるメッセージは、あまりの純粋さに心洗われる思いだ。本編後にはプチショーも付いてお得感満載。家族での観劇にもぴったりの作品といえそうだ。公演は、12月27日(木)まで大阪・近鉄アート館にて、2019年1月24日(木)から27日(金)まで東京・博品館劇場にて上演。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2018年12月25日還暦及び噺家生活40周年を迎えた桂米團治が2019年、記念の独演会を全国で開催、30公演を行う。その皮切りとなるのが1月4日(金)に行われる大阪・サンケイホールブリーゼ公演だ。還暦&噺家生活40周年記念「桂米團治独演会」チケット情報米朝一門のホームグラウンドであるホールで、お正月から独演会ができてうれしいと顔をほころばせる。メインの演目は「高津の富」を選んだ。ある男が、大見得を切って買った1枚の富くじが大当たりをするという噺だ。「お正月に笑いに来てくれはるお客さんには絶対『高津の富』だと。ハッピーエンドだし、おめでたい噺なのでこれやと思いました」。還暦を迎えた心境を改めて尋ねると、「まさかこの年で会社経営に携わることになるとは思ってもみなかった。思えば人生は思ってもみないことの連続でしたね」と振り返った。2015年3月には師匠であり父でもある米朝が亡くなった。「米朝が他界して3年、あとは好きなことをしよう、やっと吹っ切れるぞと思った矢先、米朝事務所の代表になるという重荷がのしかかってきました。多分、天上界で米朝・中川絹子夫妻がニヤニヤ笑いながら、僕にやらしているような気がする。これを天命と受け止めて、この圧力に倒されることなく、バネにして楽しく演じようと思っています!」。米團治の名跡を継いで10年。まだまだ世間一般には認知されていないと話す。「これからの10年は米團治という名前を認知してもらうように一生けん命、頑張ります。ただ、60代ということで元気なだけではない、ある種枯れていく時代にも入ります。7割ぐらいの力で楽しんでいる米團治を見ていただければと思います」。「還暦&噺家生活40周年記念『桂米團治独演会』」ではほかに「稽古屋」を披露。また、2018年に上方落語協会会長に就任した笑福亭仁智がゲスト出演。弟子の桂米輝が開口一番を務めるほか、桂米紫、桂吉の丞による『スライドショー』も行われる。チケットは発売中。取材・文:岩本和子
2018年12月21日劇団四季が上演しているミュージカル『ライオンキング』が12月20日、日本初演から20周年を迎えた。特に東京では、1998年12月20日よりロングランを重ねて20年。ミュージカルの王者が、日本演劇史にまた偉大な記録を更新した。チケット情報はこちらアフリカのサバンナを舞台に、ライオンの子シンバの成長を通し“生命の連環”という深遠なテーマを描き出す『ライオンキング』。日本公演はブロードウェイで開幕した翌年の1998年12月20日、東京浜松町・四季劇場[春]のこけら落とし公演として登場。2017年5月には同劇場が竹芝エリア再開発に伴い一時休止したが、約1か月半後には現在上演中の大井町・四季劇場[夏]へと劇場を移し、無期限ロングラン公演を継続している。本日の周年当日時点で総公演回数は11732回、観客動員数は約1197万人。この記録はいずれも国内最多である。この日の公演では<日本上演20周年特別カーテンコール>を実施。通常のカーテンコールが終了すると、ふたたび緞帳があがり、『彼はお前の中に生きている(リプライズ)』に乗せて、20年の歴史を振り返るVTRが流される。映像最後に<20t YEARS IN JAPAN>というロゴが映し出されると客席から拍手が沸き、その拍手の中、キャストが再登場し劇中を代表するナンバー『サークル・オブ・ライフ』を特別バージョンで披露。客席通路も使った、『ライオンキング』らしい壮大かつ特別な演出で魅せた。ちなみにこの日のザズ役・明戸信吾は日本初演の1998年12月20日のステージにも同役で出演している。曲中ではスカー役の道口瑞之が代表し、この日に日本上演20周年を迎えたことを客席に伝え、「これもひとえにお客さまおひとりおひとりが作品を愛し、育んでくださったからこそ。今後もさらなるロングランを目指し、挑戦を続けてまいります」と挨拶も。20周年の看板幕を背景にキャストがポーズを取ると、キャノン砲も発射され、劇場は大きな拍手と歓声に包まれた。客席はスタンディングオベーションでこの記念日を祝い、カーテンコールは9度繰り返された。チケットは現在、2019年6月30日(日)公演分まで発売中。
2018年12月20日「現代能『陰陽師 安倍晴明』~晴明 隠された謎…~」が、来年2019年1月9日(水)、10日(木)に東京・中野サンプラザホールで追加上演されることになった。2001年に初演され、これまで海外公演を含め20回以上の上演を重ねてきた本作。今年9月に野村萬斎の演出、藤間勘十郎の脚本補綴により新たな『陰陽師 安倍晴明』が誕生し、注目を集めたが、早くも再演が決まった。【チケット情報はこちら】12月に東京都内で行われた取材会では、葦屋道満役の梅若実玄祥、演出と安倍晴明役を務める野村萬斎が参加した。萬斎は本作について、「現代能というタイトルではあるが、能、狂言、宝塚、日本舞踊、そしてイリュージョンやプロジェクションマッピングなど現代のハイテクをも使っている。能や狂言の入り口になる作品でもあるし、能や狂言を基にしたエンターテイメントのあり方のひとつの指針となる作品だ」と話す。そして「仕掛けばかりではなくて、(梅若)実先生、(葛葉姫/榊の前を演じる)大空ゆうひさん、私も含めた3人が激突するという“技合戦”もご注目いただきたいし、能の囃子と歌舞伎の鳴物も含めた“演奏合戦”もある。本当に見応えもあるものかと思う」と語った。10月下旬から約3週間、十二指腸潰瘍で入院していた梅若実玄祥は「つい1か月前に退院して、12月9日の襲名披露も何とか無事に終えた。体力的にはまだ完璧に復活はしていないが、今回も萬斎さんの力を借りて、一生懸命やらせていただきたい」と意気込む。作品については「萬斎さんが安倍晴明、僕が葦屋道満というのは僕の念願でもあった。割と短い作品だが、内容が詰まっていて、楽しめる作品だと思うので期待してほしい」と話した。9月公演の観客の反応について問われた梅若実は「たくさんアンケートを頂いたが、つまらなかったというものはなかった」と話して笑いを誘い、「ご覧になった方が“これが能なんですか”と仰っていた。萬斎さんがうまく芝居と能の中間を演出してくれている。飽きの来ない作品だと思う」と語った。共演する大空ゆうひについて、萬斎は「宝塚のスターであるということは言わずもがなだが、ある意味道場破り的な、アウェイ感が強い環境で堂々と演じ切られているのはさすがだ。実力と技術がないとなかなかできない」と絶賛。梅若実は「宝塚時代からファンだが、男も女も超えたところで演じている人なので、僕としてはやりやすいし、だからこそ能に近くなっている感じがする」と話していた。公演は1月9日(水)14時、10日(木)18時30分の2公演。チケット発売中。文・写真:五月女菜穂
2018年12月20日国内外から観光客が集まる大阪のランドマーク・梅田スカイビル。タワーウエスト27階に位置する「絹谷幸二 天空美術館」では、開館2周年を迎えるのにあわせて、12月21日(金)より特別展示『夢見る力~空想大劇場~』がスタートする。「絹谷幸二 天空美術館」チケット情報青山・こどもの城に描かれていたアフレスコ(壁画の古典技法)の20連作『アラベスク』をメインに大きくレイアウトを変更するほか、絵の中に飛び込む3D映像体験もリニューアル! 合戦絵巻の傑作とされる「平治物語絵巻」に着想を得た新作『平治の乱』を追加し、エネルギーと色彩に満ちた絹谷幸二の世界観を余すところなく映像化した1作目『夢無辺』との2本立てにて上映する。梅田スカイビルの25周年記念として特別制作したコラボ作品『祝 飛龍遊々スカイビル』や俵屋宗達の風神雷神へのオマージュである『黄金背景富嶽旭日・風神・雷神』、七福神がマリンアクティビティを楽しむユーモラスな『波乗り七福神』など、50点以上の色彩豊かな作品を鑑賞したあとは、併設の「天空カフェ」へどうぞ。作品をモチーフにしたイタリアンソーダやバリ島の豆「ゴッドマウンテン」で淹れたスペシャルティコーヒー、フォンダンショコラやアイスもなかなど、美術館併設のカフェながら豊富なメニューが魅力。高層階からの眺望とともにコーヒーブレイクが楽しめると、隠れ家カフェとしても人気が急増中だ。大阪駅から約9分とアクセスも抜群。じっくりアートにひたるもよし、ショッピング帰りに楽しむもよし、カフェとして利用するもよし。2周年を迎える話題の美術館へ出かけてみては?お得な割引入館引換券はチケットぴあにて発売中。休館日は火曜日(祝日の場合は開館、翌平日が休館)。展示替え期間は特別休館。絹谷幸二 天空美術館開館2周年記念特別展示『夢見る力~空想大劇場~』2018年12月21日(金)~2019年6月10日(月)【開館時間】10:00~18:00※金曜日・土曜日・祝前日は10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)【休館日】火曜日(ただし、祝日の場合は開館し、翌平日が休館)、12月30日から1月3日、展示替え期間【入館料】一般1000円、大学・高校・中学生 600円、小学生以下無料、団体・障がい者割引あり【HP】文:上田亜矢(ピース)
2018年12月20日「マーベル展 時代が創造したヒーローの世界」が、2019年2月17日(日)まで大阪・グランフロント大阪 ナレッジキャピタルにて開催されている。「マーベル展 時代が創造したヒーローの世界」チケット情報本展は、アベンジャーズやスパイダーマンなど人気ヒーローを生み出してきたマーベルの、日本初となる大型総合展。全国6都市を巡回し、この大阪会場がファイナルとなる。数多くの魅力的な人気作品とヒーローたちの日本初公開となる貴重な資料、コミック、衣装や小道具など、約200点を展示し、世相を反映しながら過去から現在まで進化を遂げるマーベルとその世界観を余すことなく紹介。多くの文化や人々に影響を与えるマーベルの魅力に迫る。会場内にある公式ショップでは、そこでしか手に入らない展覧会限定商品やグッズが多数用意されているのも魅力的だ。チケットは発売中。
2018年12月20日2019年1月18日(金)から3月1日(金)までの毎週金曜日と2月14日(木)バレンタインデーの8日間、東京スカイツリーでは「SUPER SKYTREE(R) DISCO(スーパースカイツリーディスコ)」が開催される。【チケット情報はこちら】2017年から毎年開催され、今回で3回目となる同イベント。豪華DJ陣によるプレイと映像演出に加え、お立ち台、ミラーボールを配し、地上350メートルの夜景を望む展望台「天望デッキ」は「ダンスフロア」へと変貌する。DJ OSSHY、DJ KOO、tofubeats、TOMOYUKI TANAKA(FPM)、DJ KAORI、☆Taku Takahashi(m-flo,block.fm)など、人気DJが日替わりで出演する。イベント初日にはオープニングセレモニーを実施。1980年から1990年代のディスコ全盛期、バブル時代の様子をよく知る俳優の石田純一と、モデル・タレントの鈴木奈々が登壇するほか、MCに同イベントに参加する宇治田みのる、当日にDJとして参加する DJ OSSHY 、DJ KOO、tofubeatsの3人が登場し、同イベントへの意気込みを語る。今回、本イベント開催期間としては初めて、東京スカイツリー天望デッキ入場券、地上350メートルにある「SKYTREE BAR」(「SKYTREE CAFE」)でのワンドリンク券がセットになった、販売枚数限定のお得な特別企画入場券「SUPER SKYTREE(R) DISCO 1Drink Ticket」が12月20日(木)午前10時より発売。■特別企画入場券「SUPER SKYTREE(R) DISCO 1Drink Ticket」期間:2019年1月18日(金)~3月1日(金)発売:12月20日(木)~2019年2月28日(木)料金:大人 2,400円※大人のみの販売内容:【1】東京スカイツリー天望デッキ入場券【指定日時のみ有効】【2】ワンドリンク券(アルコールを含む全てのドリンク)【指定日のみ有効】※ワンドリンク券は、東京スカイツリー天望デッキ フロア350「SKYTREE BAR」(「SKYTREE CAFE」)でのご利用のみ可能※DJイベント開催日以外は、一部アルコールメニューが変わります。※障がい者料金は適用外。※入場日の前日まで購入可能。イベント実施日程やDJキャスティングスケジュールは特設ページよりご確認ください。
2018年12月20日12月22日(土)に温泉むすめによるライブイベント「温泉むすめ 4th LIVE“ NOW ON☆SENSATION!! ” ~聖夜にワッチョイナ Vol.2~」が開催される。【チケット情報はこちら】温泉むすめは、日本全国の温泉をモチーフにしたキャラクターと声を担当する声優たちが、全国の温泉地を盛り上げるべく、歌と踊りで人々に“笑顔と癒し”を与えるアイドル活動プロジェクト。今年のサマーソニック2018にも出演し、来年1月にはアルバム『Diversity』が全世界141か国で配信がスタートするなど、世界に向けて広がりを見せている。チケットは発売中。■温泉むすめ 4th LIVE“ NOW ON☆SENSATION!! ” ~聖夜にワッチョイナ Vol.2~日時:12月22日(土)【昼の部】開場 13:30開演 14:30【夜の部】開場 18:00開演 19:00出演:<SPRiNGS>草津 結衣奈(CV:高田 憂希)箱根 彩耶(CV:長江 里加)秋保 那菜子(CV:高橋 花林)有馬 輪花(CV:本宮 佳奈)道後 泉海(CV:篠田 みなみ)登別 綾瀬(CV:日岡 なつみ)下呂 美月(CV:佐伯 伊織)有馬 楓花(CV:桑原 由気)奏・バーデン・由布院(CV:和多田 美咲)<AKATSUKI>鬼怒川 日向(CV:富田 美憂)玉造 彗(CV:田澤 茉純)別府 環綺(CV:岩橋 由佳)<ソロプロジェクト 第一弾>大手町 梨稟 (CV:楠木 ともり)<新グループ 第一弾>グループ名:『OH YOU LADY?』いわき あろは(CV:大坪 由佳)万座 千斗星(CV:井澤 美香子)定山渓 泉美(CV:小野 早稀)<ゆのはな選抜>伊香保 葉凪(CV:茜屋 日海夏)阿蘇 ほむら(CV:髙橋 麻里)下田 莉華(CV:南 早紀)南房総 日由美(CV:徳井 青空)奥津 かがみ(CV:久保田 未夢)<特別ゲスト>ゆもみちゃん(草津温泉観光大使)あきうはな(秋保温泉 華乃湯 イメージキャラクター)
2018年12月20日断頭台の露と消えたフランス王妃、マリー・アントワネット。舞台のみならず映画、小説など多くの作品で描かれている王妃を、今までにない新たな視点で描く新演出版 ミュージカル『マリー・アントワネット』。2018年9月の福岡公演を皮切りに、全国3都市での上演を経て、2019年元旦開幕の大阪公演で大千穐楽を迎える歴史ロマン大作だ。王妃マリー・アントワネット(花總まり/笹本玲奈)と対峙する民衆側の娘マルグリット・アルノーを演じるソニンが大阪で会見、公演への意気込みを語った。ミュージカル「マリー・アントワネット」チケット情報大好評に終わった福岡、東京公演を振り返りソニンは、「1幕終了直後は、誰にも感情移入できないとの感想をよく耳にした」と明かす。「マリーはハチャメチャで自由奔放だし、でも人々の誤解からマリーは悪人扱いされて、そう思い込んだ民衆も民衆だし、一体何なんだこの作品はと。でもそう思って観ていると、2幕でその疑問が全部回収され、納得や共感が生まれてくる。とてもチャレンジングな作品だと思います」。マルグリット・アルノー(昆夏美とWキャスト)は、本作において唯一架空のキャラクター。マリーと同等の熱量で物語を牽引するもうひとりのヒロインでもある。「演出家ロバート・ヨハンソンから、マルグリットには民衆の一員としてお客さまを連れて、一緒に(物語世界を)旅してほしいと言われました。架空の人物ですが、当時の貧困にあえぐ民衆のリアルも表現しなければならないので、難しい。ずっと憎しみの負のオーラをまとい、幸せの瞬間が1ミリもない役なので、休日にはなるべく太陽の光を浴び、塩風呂に入るなどして邪気を払っています(笑)。普段の私は“人を許すこと”をモットーにしているので、自分と真逆の役を演じるのは本当に大変で。でもそれくらい入り込めているということでもあるので、素敵な役をいただいて役者としてはとても充実しています」。「マリーは革命の犠牲者だった」というかつてない視点で紡がれる本作。新たなマリー像との出会いも見ものだが、同時に優れた芸術がそうであるように、さまざまな解釈ができる“幅と隙”があるのも本作の魅力と語る。「ふたりの女性の物語でもあるので、特に女性のお客様は、マリーとマルグリットが互いに目を背けられない状況にあるのが分かるから、感じ入って心揺さぶられるようです。私の友人も『ミュージカルでここまで大泣きしたのは初めて』とパンパンに目を腫らして楽屋を訪れて、私の顔を見て再び泣くという(笑)。また、いま歴史として語られることも、実際に当時を見たわけではないので本当のところは分からないですよね。フェイクニュースが取り沙汰される現代にも通じる話ですが、あなたは何を信じ、どんな物差しで物事を見極めるのか。『本当の真実とは何か』と強く提示しています。そこは多くのメッセージを持つ本作のなかでも特に、誰の心にも響く濃厚で力強いメッセージのひとつだと思います」。大阪公演は、2019年1月1日(火・祝)から15日(火)まで梅田芸術劇場メインホールにて上演。チケットは発売中。取材・文:石橋法子
2018年12月19日映像作品のイメージが強いが、満島真之介にとって舞台は特別な場所である。俳優デビューを飾ったのも熊林弘高演出の舞台『おそるべき親たち』であり、その後も蜷川幸雄、野田秀樹など錚々たる演出家の作品に出演してきた。そんな彼をして「ただの1本の芝居を超えた特別な作品になる気がしている」と言わしめたのが来年上演となる『CHIMERICA チャイメリカ』(演出:栗山民也)である。【チケット情報はこちら】1989年の天安門事件の際に撮影された、買い物袋を提げて戦車の前に立ちはだかるひとりの青年の写真。“戦車男(タンクマン)”とも呼ばれるこの写真を撮ったアメリカ人のジョーは事件から20数年後、戦車男が何者なのか? その軌跡を追い始めるが…。満島が生まれたのは1989年5月30日。誕生の数日後の6月4日、天安門事件は起きた。ちょうど昭和が終わり、平成が始まった年でもある。そして事件から30年の時を経て、本作が上演される2019年に平成は終わりを告げ、満島自身は節目の30歳を迎える。こうした巡り合わせについて、満島は「完全に何かに突き動かされている。これまでの全ての出会い、時間が繋がるタイミングなんだ」と受け止め、自身のこれまでの人生の集大成として、本作への出演を決めたという。とはいえ、それは軽い決断ではなかった。ひとつには、事件がいまなお中国という国家にとって、過去のものではなく、癒えない生傷であるという点。「ここ数年、中国で仕事をさせてもらう機会も多くて、その中で、人々のあの事件に対する拒否反応の強さも感じていました。だから、この仕事をやることで、もしかしたら今後、中国で仕事ができなくなるかもしれないという可能性も考えました」それでも「断り切れなかった」と言うだけの魅力がこの戯曲にあった。巡り合わせはもちろんだが、満島と同じ1980年代生まれの女性劇作家ルーシー・カークウッドの“世代感覚”に共鳴した部分も大きかった。「人生の終わりを迎えようとしている人が“あの事件を遺さなきゃ”という思いで書いたのではなく、“いま”に直面している30代の人がこれを書いているんです。あの時代といま、当時の人々と現代を生きる人々が、パズルをはめていくように繋がっていくのは、彼女がいまの人だからだと思うんです。事件のことを描きつつ、“今日”の心情、いまの日常を生きてる人々の生活が見えてくるんです」もうひとつ、満島が楽しみにしているのは、日本のキャストで本作が上演されるという点。「イギリスで上演された時も、ジョーは白人の俳優が、僕が演じる中国人のリンは中国系の俳優が演じてるんですよね。今回、僕らが演じることで、視覚で人種の違いや絆を見せられない分、より僕らの発する言葉に耳を傾けてもらえるし、そこで本質がにじみ出てくるんじゃないかと思います」公演は2月6日(水)から24日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターで上演。当日券販売予定あり。(詳細は後日発表)取材・文:黒豆直樹ヘアメイク:齋藤将志スタイリスト:DAN
2018年12月19日12月23日(日)・24日(月・祝)の2日間、山梨・舞鶴城公園特設会場にて「こうふ冬の陣 赤備え食フェス 2018」が開催される。【チケット情報はこちら】2019年、武田信虎公がつつじが崎に館を構え、開府してから500年を迎える甲府。節目となる年明けを前に、12月20日(木)から31日(月)まで、「こうふ冬の陣 赤備え」と題し、様々なイベントを開催。「こうふ冬の陣 赤備え食フェス 2018」はその一環として行われる。タイトルの「赤備え」とは、軍団が使用する甲冑や武具を赤や朱を主体とした色で整えた編成を指し、武勇の誉れの象徴とされており、主に武田軍団の代名詞として現在まで語り継がれている。同イベントではタイトルの通り、日本全国から赤いほうとうや赤いカレー、赤い激辛うどんに生地まで赤いイチゴのクレープなど、赤にちなんだグルメが一堂に集結する。チケットぴあでは同イベントの飲食チケット引換券を発売中。■こうふ祭り冬の陣赤備え食フェス日時:12月23日(日)・24日(月・祝)10:00~21:00※入場無料会場:舞鶴城公園特設会場(山梨県)料金:前売券(食券チケット引換券)1,800円(税込)
2018年12月19日ブロードウェイで大人気となった話題のコメディミュージカル「サムシング・ロッテン!」が12月17日、東京・東京国際フォーラム ホールCにて開幕。同日の昼にゲネプロが行われ、関係者らが集まった客席からは沢山の笑いと拍手に包まれた。【チケット情報はこちら】同作は、2015年にトニー賞で9部門ノミネート、1部門受賞を果たしたブロードウェイ・ミュージカル。舞台はルネサンス時代のイギリス。売れない劇作家ニック(中川晃教)は弟のナイジェル(平方元基)と共に劇団を運営していたが、彼らにはライバルがいた。その相手は、大人気の劇作家シェイクスピア(西川貴教)。彼に対抗心を燃やすも劇団運営に行き詰まったニックは、予言者ノストラダムス(橋本さとし)のもとを訪ね、次回作の構想を相談する。そして、彼のお告げに従い、世界初の歌って踊る「ミュージカル」を書こうと決意するのだが…。劇中には『コーラスライン』『アニー』『レ・ミゼラブル』といった有名ミュージカルをはじめ、シェイクスピア作品の台詞や、福田雄一台本ならでは(!?)の笑いや出演者たちの過去の作品やCMやTV番組まで散りばめられ。次はどんなネタ、いや作品が出てくるのだろうと思わずワクワクしてしまう。もちろん物語の行方も見逃せない。主人公ニックがシェイクスピアとどんな対決をするのか、兄とシェイクスピアをも慕う弟ナイジェルの葛藤と美しいポーシャとの恋など、個性あふれる登場人物たちの人間模様が印象的なミュージカルナンバーと華麗でゴージャスなダンスで彩られ、見終わった後には幸福感でいっぱいに。ゲネプロ終了後には、囲み会見も実施され、中川晃教、西川貴教、そして演出・上演台本を手掛ける福田雄一が登壇。本番を直前にした中川は「心強いメンバーと、福田さんの”絶対大丈夫だよ、お客様ハッピーになるから”っていう言葉がマジックに感じられて、一層気の引き締まるゲネプロでした」とコメント。そんな中川と初タッグを組む西川貴教はふたりでタップバトルをするシーンも。これは稽古の途中で追加されたそうで、西川には他にも福田から直前まで注文が続き、ついには夢で台本が7ページも増える夢まで見たというエピソードを披露、会場は笑いに包まれた。福田は「ミュージカルへの愛がだだ漏れ。ミュージカルを知っている人は死ぬほど楽しめるし、知らない人もこれを機に興味を持ってくれれば嬉しいです」と笑顔で語っていた。12月23日(日・祝)18:00、26日(水)13:30のぴあ貸切公演では、中川・西川ファンにはたまらない来場者特典が。デートや家族、友達とクリスマスや年末を過ごすのにぴったり、誰もが笑って心踊ってハッピーになれる本作、是非劇場で思いきり楽しんで!取材・文:ミカマイコ
2018年12月19日12月22日(土)・23日(日)に東京・オーチャードホールで開催される「ホーム・アローンinコンサート」のオーケストラリハーサルが12月18日に行われた。【チケット情報はこちら】「ホーム・アローンinコンサート」は、1990年製作の「ホーム・アローン1」全編をスクリーンで上映し、舞台上のフルオーケストラとコーラスが音楽部分を映画に合わせて生演奏する今話題の映画シンクロ・ライブ ”シネオケ(R)”による公演。指揮は齊藤一郎、オーケストラは神奈川フィルハーモニー管弦楽団、コーラスは洗足フレッシュマン・シンガーズが務める。「ホーム・アローン」は先週12月14日に「金曜ロードショー」で放映された時にはTwitterのトレンド入り。公開から28年。何度見ても、クリスマスの時期になると恋しくなるハートウォーミングなドタバタコメディで、大人になって見るとまた違う感動が生まれると話題となった。音楽は、『スター・ウォーズ』『E.T.』『ハリー・ポッター』などの多くの映画音楽を作曲した映画界の巨匠ジョン・ウィリアムズで、本コンサートもジョン自身が監修。クリスマスソングを中心にしたスコア、フィナーレで流れる壮大なオーケストレーションのテーマ曲などジョン・ウィリアムズの魅力がぎっしり詰まっている。リハーサルでは、映画の頭から映像に合わせていく。マコーレ・カルキン演じるケビンの表情の変化や動き、ケビンと泥棒の戦いにも細かく音を合わせていく作業は職人技だ。目の前にいる100名以上の演奏者がその瞬間に創り出す音楽で、28年前の映画をさらに魅力的に蘇らせる「ホーム・アローンinコンサート」。チケットは発売中。■「ホーム・アローンinコンサート」12月22日(土) 開演18:3012月23日(日・祝) 開演13:00会場:オーチャードホール(東京都)指揮:齊藤一郎管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団コーラス:洗足フレッシュマン・シンガーズ[音楽] ジョン・ウィリアムズ[英語上映・日本語字幕あり][上映時間] 約2時間20分予定(休憩1回含む)料金(税込・全席指定):S席:大人 9,800円 S席:小・中人 6,800円A席:大人 7,800円 A席:小・中人4,800円※小・中人は5歳~17歳まで。入場時に年齢の分かる証明書のご提示をお願いする場合がございます。※5歳未満のお子様はご入場できません。※車イス席をご利用ご希望のお客様はS席をご購入いただき、キョードー東京までお電話にてご連絡ください。※チケットを紛失された方、または当日チケットをお忘れになった方はチケットがなければどのような場合でもご入場できません。
2018年12月19日2019年10月30日(水)から11月4日(月・振休)まで、東京、大阪の2都市で、英国発、世界最大級のクラシックミュージックフェス『BBC Proms JAPAN 2019』の開催が決定した。『BBC Proms』は、ロンドンを中心に毎年夏(概ね7月から9月にかけて)に行われる、世界最大級のクラシック・ミュージック・フェスティバル。90以上のイベントが行われ、ラジオ、テレビでの放送を通して世界中のファンを魅了し続けている。1895年よりスタートした「Proms(プロムス)」は、「プロムナード コンサート」(散歩やぶらぶらと歩きながら楽しめるコンサート)が略された言葉で、毎年クラシック音楽だけでなく、ミュージカル、映画音楽、ジャズ、ワールドミュージックなど様々な音楽を、世界中の様々なアーティスト、団体が演奏。ロンドンのシンボルであるロイヤル・アルバート・ホールならびにロンドン市内、英国内の数多くの名高い会場で開催されている。2016年にはオーストラリア、2017年にはドバイで開催されるなど世界的な広がりをみせており、2019年は日本での初開催が決まった。現時点での出演者はBBCスコティッシュ交響楽団と同楽団首席指揮者トーマス・ダウスゴー。日程、会場、曲目、ソリストなど詳細情報については、2019年3月中旬に発表される。■大和証券グループpresents BBC Proms JAPAN 2019公演期間:2019年10月30日(水)~11月4日(月・振休)会場:Bunkamuraオーチャードホール(東京)、ザ・シンフォニーホール(大阪)出演:BBCスコティッシュ交響楽団、トーマス・ダウスゴー(首席指揮者)など※会場、プログラム、出演者など詳細情報は、2019年3月中旬に発表予定。※公式ウェブサイト(当ページ下部)からは、メールアドレスを入力するだけで、今後の最新情報などが届くメルマガ登録ができます。
2018年12月18日3月15日(金)から5月6日(月・振休)まで、東京・TOC五反田メッセで開催される「ザ・ローリング・ストーンズ」の大規模な企画展「Exhibitionism-ザ・ローリング・ストーンズ展」。現在はオーストラリア・シドニーにて開催中の同展の最新映像が、キースの誕生日である本日12月18日に公開された。公開されたのは、開催初日に行われたレッド-カーペットの模様と、展覧会内部の映像。来場者にはヘッドホンをしてシンガーやドラマーなど各トラックを個別に聴き、それをさらにミックスができる、体験型ミキシングコーナーが人気で、名盤のエンジニアに成りきった様な感覚でじっくりとミキシングを楽しむファンが多くいたそう。また、ミキシングコーナーの周りには、展示された貴重なギターの数々に見入るファンの姿も見受けられる。アルバム『レット・イット・ブリード』のレコーディングで使用され「ギミー・シェルター」の最後の1音を奏でた後に崩壊したというキースのメイトン(ギターメーカー)のギターも展示されている。動画は下記関連リンクにて掲載。「Exhibitionism-ザ・ローリング・ストーンズ展」は、彼らの結成から現在に至るまでのバンドの歴史を、メンバー自身のプロデュースにより、アート・フィルム・写真・衣装・楽器・パフォーマンス映像など、500点以上の貴重なアーカイブで構成。2016年4月にロンドンで初開催されたのち、これまでニューヨーク・シカゴ・ラスベガス・ナッシュビル・シドニーにて開催され、好評を博してきた。アジアで開催されるのは日本が初めてとなる。チケットは発売中。■「Exhibitionism-ザ・ローリング・ストーンズ展」会期:3月15日(金)から5月6日(月・振休)会場:TOC五反田メッセ(東京都)
2018年12月18日クリスマスショー「ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2018」が12月15日より東京・東急シアターオーブにて開幕。プレスコールに本田望結と、ホテル比較サイト「トリバゴ」のCMでお馴染みのナタリー・エモンズが登場した。3年連続で応援サポーターとゲストスケーターを務める本田は、自身がデザインを考えた水色の衣装で登場し、樹脂のスケートリンクで、映画『アナと雪の女王』の楽曲『Let It Go』に合わせてスケーティングを披露。自身で振付も考え「今年は初めてシンガーの皆さんの素敵な生歌と一緒に滑ることができるので、ワクワクな気持ちでいっぱいです」と話した。2年連続の出演となるナタリー・エモンズはソロ歌唱曲となる『Have Yourself A Merry Little Christmas』と、誰もが知っているクリスマスソングが次々と登場する「クリスマスポップメドレー」で伸びやかな歌声を披露。会場はクリスマスムードに包まれた。囲み取材では「今年はMCも担当するので、皆さんと一緒にクリスマスをお祝いして楽しめるように台詞の練習も頑張ります」と流暢な日本語で答えた。また、この日の会見で、1公演の限定出演だった本田望結が12月24日(月・休)昼12時30分の公演に出演することもあわせて発表された。公演は12月25日(火)まで。チケットは発売中。■ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド 2018日時:12月15日~25日(火) 全16回【本田望結出演回】12月24日(月・休)12:30会場:東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階)(東京都)チケット料金(全席指定)★平日 S席8,800円 A席5,800円(税込)●土日祝 S席9,800円 A席6,800円(税込)※3歳未満のお子様はご入場できません。 お一人様1枚チケットが必要です。
2018年12月18日「FUJI ROCK FESTIVAL’19」が7月26日(金)、27日(土)、28日(日)の3日間、新潟・苗場スキー場で開催される事が決定した。来年で23回目を迎える国内最大級の野外ロック・フェスティバル「FUJI ROCK FESTIVAL」。2018年はケンドリック・ラマー、N.E.R.D、そしてボブ・ディランがヘッドライナーとして出演し大いに話題となった。気になる出演アーティストやチケット情報は後日発表となる。チケットぴあでは、「FUJI ROCK FESTIVAL’19」の特設ページを公開中。最新情報を手に入れたい方はチェック!■「FUJI ROCK FESTIVAL’19」期間:7月26日(金)・27日(土)・28日(日)会場:湯沢町苗場スキー場(新潟県)★★以下のリンクより「FUJI ROCK FESTIVAL」をお気に入り登録して、情報をゲット!
2018年12月18日俳優の富岡晃一郎と作演出家の福原充則による劇団「ベッド&メイキングス」が、来年3月に新作『こそぎ落としの明け暮れ』を上演。本作は岸田國士戯曲賞受賞後初の、福原の書き下ろし長編作品となる。【チケット情報はこちら】富岡と福原が劇団を立ち上げたのが2012年。当時からすでに演劇界の実力派同士だったふたりだが、ベッド&メイキングスならではのモノづくりの魅力を、「ここにきてやっと劇団っぽいというか、“ツーと言えばカー”みたいな役者さんが集まってくれるようになって。それがいい感じで形になってきたかな」と富岡。その客演陣について福原は、「いろんなタイプの演技法がある中で、それなりにフィクション度が高いことを、説得力をもってお客さんに見せられる人」と演出家目線で分析する。また“エンタテインメント”にこだわるふたりだけに、サービス精神があるという意味で、「飲んでいて楽しい人」というのも重要な一因のようだ。舞台では「いつも自分のことを書いてきた」という福原だが、不惑(=40歳)を過ぎた彼が今思うのは……。「どんどん惑いますよね(笑)。今まで自分が中心に据えてきたものが、頼りにならなくなってきている。そこでなにか新しいルールというか、日常の支えが欲しいなと思って。それが今回の創作の原点になっています」。そんな福原の構想を聞いて富岡は、「福ちゃん(福原)が今思っていることが作品になるわけですから。しかもモチーフがないという意味ではすごく久しぶりの作品なので、その点でも楽しみです」と期待を寄せる。今回の客演陣は、安藤聖や町田マリーら“ツーカー”な面々が多いことに加え、中には近年母親になった人も。そして全員が女優という点について、福原は「改めて女優さんって生き物は面白いなと思って」と語り、続けて「それこそトミー(富岡)は大御所の女優さんみたいですから」と笑う。するとすかさず富岡が「えー!」とひと言。笑いつつ、「僕は基本、仲がいいのは女優さんが多いので、すごく居心地よくやれるんです」と、信頼を置く女優陣との共演に心弾ませる。作品全体の肌ざわりについて福原は、「現代口語演劇の前夜にあったような、いわゆる演劇っぽい会話劇。翻訳劇かな?っていうような」と明かす。だが“サルでもわかる哲学”をテーマに掲げる彼らの作品は、決して難解なものではなく、あくまでエンタテインメント。だが持ち帰るものは非常に多い。その癖になる味わいを、ぜひ劇場で体感して欲しい。公演は3月15日(金)から27日(水)まで、東京・東京芸術劇場シアターイーストにて上演。取材・文:野上瑠美子
2018年12月18日る・ひまわり×明治座「祭」シリーズ第8 弾「歳が暮れ・るYO 明治座大合戦祭」が12月28日(金)から東京・明治座にて上演される。その稽古場見学会が行われた。【チケット情報はこちら】毎回、歴史ものをテーマに、第一部は芝居、第二部はオリジナルユニットによるショーという2部構成で上演される本シリーズ。今年は佐奈宏紀と内藤大希が主演を務め、第一部は『風林火山をす・る』という武田晴信(のちの信玄)と山本勘助の出会いを描く青春友情物語を上演。第二部は「KAI ROCK FESTIVAL」とし甲斐の国で超有名な(?)アーティストが集結する。シリーズ初となった稽古場見学会は、約1000人の応募から参加権を得た20名の観客が参加。キャスト達の「稽古場にようこそ!」という掛け声で出迎えられ、和やかな雰囲気の中で稽古がスタートした。披露されたのは第一部の2シーン。まずは佐奈演じる武田晴信と内藤演じる山本勘助が出会うまでのシーンだ。飯富虎昌(兼崎健太郎)、板垣信方(中村龍介)、小山田信茂(KIMERU)、甘利虎泰(滝口幸広)という「四天王」が当主・武田信虎(加藤茶)の命を「頂戴するしかない」と話し合い、晴信に弟の信繁(永田聖一朗)、信廉(田中涼星)と共に逃げるよう促すシーンは、内容はシリアスなはずなのだが、四天王の4人の自由すぎる芝居、そして弟ふたりのアドリブが、これぞ「祭」シリーズという面白さに。そんな空気の直後だが、晴信と勘助が出会うシーンでは、晴信の「人はみんなしあわせにならなくちゃいけない」という信念を、勘助が「自分が信じるように動いてみろ」と受け止める印象的なやり取りで引き込み、短い時間ながら本作の魅力をギュッと伝えた。次に披露されたのは、貴城けい演じる上杉謙信と、小早川俊輔演じる宇佐美定満、加藤啓演じる直江兼続という上杉家の3人が、晴信と勘助に遭遇するシーン。ここでは上杉家がまさかの某有名マンガネタを披露。大笑いの稽古場に、貴城は「(お客様と近すぎる)この距離でやれた自分をほめてあげたい」とコメントしてさらに沸かせるなど、稽古場ならではの近さでコミュニケーションが取られた。稽古後は演出の板垣恭一と共に、佐奈、内藤、辻本祐樹、木ノ本嶺浩から挨拶も。木ノ本は「今日観ていただいたようなことを日々積み重ね、面白い作品にしていきます」、辻本は「試行錯誤しながら板垣さんとつくっていきます」、内藤は「ふたりで座長としてさらにがんばっていきたい所存です」、佐奈は「新しい挑戦もありますが、大事にしているものは変わらないので、ぜひ一緒に楽しみましょう」とそれぞれ話した。公演は12月28日(金)から31日(月)まで東京・明治座、2019年1月19日(土)大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。取材・文:中川實穗
2018年12月18日ブラームスのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会(3月11日(月)・紀尾井ホール)に挑む川久保賜紀(ヴァイオリン)と小菅優(ピアノ)。ふたりのデュオは、海外ではたびたび演奏を重ねているものの、国内では、今年7月に開いた、やはりブラームスのソナタ全曲演奏会に続き、これがまだ2度目となるフレッシュな顔合わせだ。【チケット情報はこちら】「優ちゃんのピアノのヴォイシング(発音、音色作り)がすごく好き。とても情熱的でレンジが広くて、一緒に遊べます」(川久保)「賜紀ちゃんは型にはまらずに楽器を自由自在に歌わせる。こちらが何か投げかけると、すごく自発的な答えが返ってくるので、そのやりとりが楽しい」(小菅)ブラームスの3曲のヴァイオリン・ソナタは、作曲家としての成功を確固たるものにし、円熟期に向かう46歳から55歳の間に書かれた後期作品。明るさと哀愁が行き交う第1番。充実したたくましい作風の第2番。重厚だが内省的で暗鬱な第3番。いずれもヴァイオリンの魅力を堪能できる傑作だ。3曲を続けて演奏するのは精神的にかなりヘビーだという。「第1番の切なさから第3番のエネルギッシュな若々しさまで、そのペーシングというか弾き分けが難しい。頭と手がマッチしなければいけないし、それがコントロールされている作品だと感じます。やり過ぎてもダメですし、全体を見て音色を作っていかなければならない。そこが難しいし、面白いところですね」(川久保)「ピアノもそうです。途中であまり楽しみ過ぎないで、全体の受け渡しをうまく考えていかないとブラームスの本意を伝えられません。あとは、北ドイツの作曲家らしい、感情を爆発しきれない内面性をどう表現するか。外に出すのではなく、内側に向かって。たとえばピアニシモを、私たちが聴かせるのではなく、お客さんを私たちのピアニシモに引き込まなければならないと思います。そこがブラームスの音楽の微妙なところですね」(小菅)10年ほど前にヴァイオリニスト樫本大進の紹介で知り合って以来の仲の良い友人同士。「優ちゃんはいろんなことに興味を持っていて知識もある。ちょっとシャイなんですけど、話すととても面白い。頭がいいんだなって思います。特別な存在です」(川久保)「賜紀ちゃんはいつも自然体です。おごらないで、誰にでもフレンドリーで。ふたりとも食べるの好きだよね」(小菅)「優ちゃんのロール・キャベツや、サーモンとセロリとトマトのオーブン焼きは絶品」(川久保)「賜紀ちゃんはやっぱり、マーマレードを使った手羽先の照り焼きが美味しい!」(小菅)そんな気心知れた相手とのブラームス。「優ちゃんの音楽の幅広さをヴァイオリンで表現できるようにしたい。まだ弾いたことがないようなヴァイオリンを弾きたいんです。それがブラームスならできるかなと思います」(川久保)「お互いに新しいことを生み出せたらいいなと思います。今まで以上に時間をかけて作り上げていきたい。今までふたりで弾いてきたなかで1番大きな課題だと思います」(小菅)取材・文:宮本明
2018年12月17日2017年に初演され、大好評を博した舞台『夫婦漫才』が、待望の再演だ。妻として漫才師として明るく生きる信子に大地真央、その夫の伸郎に中村梅雀という最強コンビ。さらに川崎麻世のほか、村上ショージ、竹内都子、正司花江といった漫才界を肌で知る面々や、上杉祥三、吉沢京子ら手練のメンバー、大地と宝塚の同期で、在団中はいぶし銀の演技で魅せた未沙のえるなど、初演メンバーも再集結。そこに今回初参加の野添義弘が加わり、盤石の役者陣で挑む。【チケット情報はこちら】昭和初期の大阪。幼なじみとして育った信子(大地)と伸郎(梅雀)は、「のぶ」コンビとして長屋の人気者だ。戦後になり、晴れて夫婦となったふたりだったが、昼も夜も働き詰めで家事にも奮闘する信子にくらべ、伸郎は定職にも就かずフラフラ。自然と口喧嘩も多くなるが、明るい掛け合い漫才のような様子が評判を呼び、ついには芸能プロダクションがスカウトに訪れる。漫才師となった信子と伸郎は、高度成長期とテレビ黄金時代に乗って、売れっ子になっていくが……。初演時は、「現代に近い日本人を舞台で演じるのは初めて、関西弁でセリフを言うのも、宝塚のトップお披露目公演以来」だったという大地。それだけに、初演の好評を受けての再演は「本当に嬉しくて、お客様の再演希望が後押しとなりました。再演では、よりパワーアップしたものをお見せできるよう、お稽古に励みたいと思います」と意気込む。中でも注目されるのは、やはり梅雀との漫才シーンだ。「今回も大阪公演があるので、笑いの本場でご覧いただく緊張感はありますが、ここでの“漫才”は、信子と伸郎の会話の中から出来上がったもの。より自然な“おもろい夫婦”を目指したいですね。梅雀さんとは『夫が多すぎて』、そして『夫婦漫才』初演と、今回で3度目の共演。さらに息の合った夫婦ぶりをご覧いただけるはずです」と大地は笑う。その言葉通り、漫才が本作の横糸だとすれば、縦糸は夫婦の愛のドラマだ。「戦前から始まり、昭和、平成の時代にかけて夫を支えて生きた信子は、とても愛情の深い人。そこに日本人の持つ強さや優しさが見えるから、お客様はご自身と重ね合わせて感動していただけるのだと思います」と大地は語る。再演を得て、東京会場となる明治座に新たなレパートリーが加わった予感だ。「歴史がある明治座は、味わいがあって大好きな劇場です。ロビーに並んだお土産屋さんをのぞくのも楽しいですね。老若男女問わず、ご夫婦でも独身でも、お友達同士でもおひとりでも、思いきり笑って泣いて、心が温かくなる作品ですので、ぜひ劇場にお越しください!」公演は2月8日(金)から17日(日)まで、東京・明治座にて。その後全国を周る。取材・文:佐藤さくら※川崎麻世の「崎」は立つ崎が正式表記
2018年12月17日鈴木勝秀が作・演出をつとめるリーディングドラマ「シスター」。姉弟が繰り広げる会話から生み出される物語は、これまで男女様々なキャストの組み合わせによって上演。今回、12月17日(月)より東京・大手町ホールで公演がはじまる本作に出演する水夏希、佐伯大地からコメントが届いた。【チケット情報はこちら】【水夏希 コメント】スズカツ(作・演出の鈴木勝秀)さんとは久しぶりにお会いしましたが相変わらず淡々とでも静かな思い入れの熱さとご自分の世界を楽しんでいらっしゃる感じが嬉しくなりました。1回限りのセッションを楽しんでくださいとのお言葉、楽しむ為にしっかり準備して臨もうと思います。私は実際には3姉妹の真ん中なのですが、妹弟のような下級生が沢山いますし、双子ではありますが片割れは妹のようでもありますので、実人生での使える関係性を反映しつつ、弟がいる時間を楽しみたいと思います。1回限りのセッションは、本当に稽古場でも絶対に見られないようなスパークがあると思いますので、是非お見のがしなく!【佐伯大地 コメント】前回、初めて朗読劇に出演させていただき、演じて動きのある舞台に比べ、改めて台詞を考えて演じることのできる朗読が僕は好きだと感じたので、今回2度目の出演が本当に楽しみです!僕自身は弟のいる兄の立場なので、弟という立場はとても新鮮です。姉や兄が欲しいなぁとも思ったことがあるくらいなので今回は色々想像しながら楽しんで演じられたらと思います。この素敵な作品に参加できて幸せに思っております。1度きりの公演必ずや素敵な時間に致しますので、ぜひ劇場に足を運んでいただけますと幸いです。何卒よろしくお願い致します。リーディングドラマ「シスター」は12月17日(月)から21日(金)まで、東京・よみうり大手町ホールにて公演。各公演、組み合わせが異なり、17日(月)に高垣彩陽・古屋敬多、18日(火)14時に秋本奈緒美 ・伊藤裕一、18日(火)19時に尾上松也・屋比久知奈、19日(水)14時に草刈民代・田中哲司、19日(水)19時に徳永えり・稲葉友、20日(木)14時に黒川芽以・佐伯大地、20日(木)19時に水夏希・マギー、21日(金)14時に水夏希・桐山漣が出演する。チケットぴあでは当日引換券を発売中。
2018年12月14日デヴィッド・ルヴォー演出、草彅剛主演の舞台『道』が12月8日に幕を開けた。フェデリコ・フェリーニ映画の代表作の日本初の舞台化は、“道”を旅しながら生きる意味を見つけようとする人間の物語を、どこか幻想的でもある劇空間のなかで力強く見せつけた。主演の草彅が演じるのは、大道芸人のザンパノ。鎖を引きちぎる芸を見せる力の男である。そんな彼に貧困の家族を助けるために買われて、助手としてともに旅をしているのが、蒔田彩珠扮するジェルソミーナだ。そして、粗暴なザンパノから逃げ出したいと思い悩む彼女の前に、ザンパノとは犬猿の仲で、綱渡りの芸を持つイル・マットが現れる。演じるのは海宝直人である。物語は、ザンパノとイル・マット対立の狭間で、ジェルソミーナが自分の進むべき道に葛藤することから大きく展開していく。このままザンパノのもとにいるのか、イル・マットのように飛ぶのか。演出のルヴォーはこのふたりの男の対比をクリアに見せ、また、草彅と海宝も見事にそれに応えている。筋肉をつけ低い声で乱暴なセリフを発する草彅。飄々と軽やかに動き明るいセリフを繰り出す海宝。ジェルソミーナの前にくっきりとふたつの道が浮かび上がる。ザンパノ、ジェルソミーナ、イル・マットの3人を取り囲むのはサーカスの芸人たち。舞台上もサーカス小屋を模し、実際に観客を上げている。そのサーカス芸人たちはほかの様々な人物を演じ、ときにはコロスの役割も担い、多様で多重な世界観を見せていく。なかでも、ドラキュラ伯爵のような出で立ちでストーリーテラーとして観客を作品世界に引き込んでいく佐藤流司のクールさは印象的だ。3人の人生を突き放して見るかのような目線がそこにある。事実、3人は悲劇へと向かっていく。望むほうには進まないそれぞれの人生。この物語が描く人生の残酷さを草彅は早い段階から直感的に感じ取っていたのだとルヴォーは語る。初日開幕直前の囲み取材では、「彼はいい演出家にもなれるんじゃないかと思います」とも。草彅のザンパノは、粗暴さの裏には弱さがあること、純粋すぎるがゆえに残酷になってしまうことを伝えてくれる。そして、人間とはそんな哀しい存在なんだと言うように響かせた慟哭。忘れられない。公演は12月28日(金)まで、東京・日生劇場にて。取材・文:大内弓子
2018年12月14日キャッチーなJ-POPに乗せ、ストーリー性を持った世界をアグレッシブなダンスで表現する“梅棒”。男性のみ11名のメンバーは、個々でも活躍。嵐のヒット曲『夏疾風』やドラマ『今日から俺は!!』の振付を手掛けるなど、各方面から熱い注目を浴びている。そんな彼ら渾身の勝負作「超ピカイチ!」が12月15日(土)初日の東京グローブ座を皮切りに、全国3都市で上演される。大詰めの稽古場を見学した。【チケット情報はこちら】「超ピカイチ!」は、昨年6月から7月にかけて上演された「ピカイチ!」の再演。初演にブラッシュアップを施しつつほぼ完全再現を試みる“全日制ver.”と、全日制ver.のキャストをシャッフルし、キャラクターや展開をより濃く味付けした”定時制ver.“の2パターンを上演する。絶対の自信作を攻めの作戦で届ける、まさに”勝負作“なのだ。ちなみに全日制、定時制なのは、学園モノであるから。青くておバカで甘酸っぱい、このジャンル特有の雰囲気が梅棒の持ち味にマッチする。この日の稽古は、定時制ver.。各シーンを作り上げる段階は終わり、より精度を高める調整に入っていた。総合演出を手掛け、あらゆる面で梅棒の顔である主宰・伊藤今人は今回出演せず、演出に専念。即断即決のブレない司令塔・伊藤を基盤に、実にテンポよく稽古は進んでいく。どんなJ-POPナンバーが使われるかも、梅棒公演の楽しみのひとつ。なんと定時制ver.では、全日制ver.と使用曲が約3割も異なる。この日の稽古の始まりは国民的アイドルグループの代表曲のシーンで、純情少年・道玄坂光徳役を演じる千葉涼平(w-inds.)のキュートさが弾ける。初演でも大盛り上がりしたシーンだが、振りや見せ方の随所にアップデートの跡が。ノンバーバル(=言葉を用いない)の公演だが、稽古場には常に伊藤の声が響く。「ハイ、どいた!」「殴られる!」などナレーションを当てるように盛り立て、キャストとのコミュニケーションも欠かさない。それが一方的でなく、「ここの細かい段取り、まだ決まってないです。今決めましょう」など、キャスト側からもズバズバ球が投げられるところが心地よい。身体能力の高い総勢20名のキャストが縦横無尽に動き回る舞台は、どんなに自由に見えても緻密な計算が必要だ。クールな計算だけでは感動させられないが、「踊りは気持ちだ!」がコンセプトの梅棒の作品の核には熱がある。その熱が沸点に達するはずの本番が待ちきれない!公演は12月29日(土)まで、東京・グローブ座にて。その後、大阪、愛知を周る。チケットは発売中。取材・文:武田吏都
2018年12月14日水谷八重子、波乃久里子らが所属し、創立130年を迎える劇団新派。藤山寛美ら名優たちを輩出し、創立70周年になる松竹新喜劇。歴史ある2劇団が競演を果たす『二月競春名作喜劇公演』の製作発表会見が12月12日、都内にて行われた。登壇は新派より水谷と波乃、松竹新喜劇より渋谷天外と藤山扇治郎、そしてゲスト出演する藤原紀香。チケット情報はこちら明治・大正・昭和の古き良き日本の美しさを現代に伝える新派、笑いと人情の詰まった演劇を届ける松竹新喜劇、合わせると200年の歴史を持つ2劇団による合同公演。上演するのはいずれも両劇団を代表する名作演目2本だ。松竹新喜劇の演目『おばあちゃんの子守唄』に新派から参戦する水谷は「責任でぶるぶる震えています」と少々気弱な発言。というのも「初めてこの演目を観たのは藤山寛美先生が演じていたもの。寛美先生がセリフを言うたびにお客さまがワッと受けて、これは私のできるものじゃないと思った」そうで、しかしながら「小さい命の大切さから、人情というものをお客さまにわかっていただければなんとかなるかなと。どれくらい子どもに好かれるおばあちゃんになれるかが勝負です」と意気込みを。もう1作品は、新派の名作『華の太夫道中』。当たり役である遊郭の女将・おえいに再び挑む波乃は「6回目のおえい役。5回は、藤山直美さんがどうしてもこの作品をやりたいと誘ってくれてやりました。その直美さんが演じた喜美太夫を今回は大好きな藤原紀香さんが演じてくれる。こんな嬉しいことはない。大事に大事に演じていきたい」と嬉しそうに語る。藤原は「こんなに素晴らしい公演のゲストに呼んでいただいて光栄です。役者として、幸せな機会をいただきました。京塚昌子さん、水谷八重子さん、藤山直美さんが演じてきた役。プレッシャーもありますが、皆さんの真似は出来ませんので、自分の中で模索し、稽古をしていきたい」と気を引き締めていた。意気込みを問われ、新喜劇の代表である渋谷天外が「新派勢に負けてなるものか!」と話せば、波乃が「負けてるわよ、歴史で」と即座に返すなど、会見でも息のあったところを見せ会場を沸かせていた両劇団。藤山寛美を祖父に持ち、直美を叔母に持つ松竹新喜劇の若きエース藤山扇治郎も「おじいさんもおばさんも、新派のお芝居と歌舞伎は観なさいとよく言っていた。家訓のようなものです。素晴らしい先輩がたと共演することが、一番の糧になる。いっぱい吸収したい」と話した。公演は2月2日(土)から23日(土)まで、東京・新橋演舞場にて。チケットは12月25日(火)に一般発売を開始する。
2018年12月13日落語家・柳家喬太郎の新作落語「ハンバーグができるまで」が2019年3月に舞台化される。劇団「ペテカン」の本田誠人が脚本・演出を手掛け、離婚した夫婦のとある1日を渋川清彦と馬渕英里何が演じる。喬太郎に話を聞いた。【チケット情報はこちら】「2年ほど前に演劇誌でインタビューを受けたときに、この作品を“お芝居にしたら面白いと思うんですよね”と、今まで思ったことはなかったのですが、ふと話して。そのときに“ペテカンさんとかに(芝居にしてほしい)”と言ったんですよ。そしたらそれを本田さんが読んで“じゃあやろう”と。瓢箪から駒みたいな話です」と本作の始まりを明かす喬太郎。この演目が演劇に向いていると思った理由は「僕の新作落語の中でも独特な作品で。所謂ナンセンスに徹した内容ではないし、誇張したキャラクターはいても突飛なキャラクターは出てこない、本当に半径500Mくらいの日常の話なんです。そういうところが演劇に向いているんじゃないかと思います」今回の舞台化について「自分のためにつくったものを、何人もの人が寄ってたかって落語とは違うエンターテインメントにしてくれるのは相当ワクワクします。しかも自分も出演者ですからね。原作者として“あとは好きにしていいよ”というのもきっと楽しいと思うのですが、自分も稽古場に通って一緒にできるわけで。今決まっている仕事の中で、1、2を争うくらいワクワクしています」と本当に嬉しそうに語る。脚本・演出を手掛けるのは、ペテカンの本田。喬太郎はこれまで2度ペテカンの舞台に出演しているほか、企画などにも定期的に参加している。「ペテカンの皆さんはね、仲間にしてくれるんです。“ペテカン・シニア部”なんてふざけて言われますけど、だんだんそんな気がしてくるような。ペテカンの舞台って、全部が終わったときに“ああ面白かった!”と思えるんですよ。そうやって終わる仕事ってとってもいいですよね。それがペテカンという人たち。自分の中で大事な人たちです」ドラマや舞台、映画に出演し、芝居をすることを「好きになってきている」と話す喬太郎は、もともと演劇ファン。「だから初めて演劇のオファーがきたときは断ったんですよ。趣味がなくなっちゃう気がして。落語がそうですからね。でも今、とてもいい距離感で仕事ができている気がします。趣味であり仕事でありっていう。僕のなかでは素敵なものになっていますね。でもプロフィールに“演劇鑑賞”とは書かないですよ。大事にしたいから。気軽に関わって大事な関係を壊したくないですからね。…と言いつつ今、取材で話しているのですけど(笑)」公演は2019年3月20日(水)から24日(日)まで東京・博品館劇場にて。取材:中川實穗
2018年12月13日12月12日にKAAT神奈川芸術劇場にて初日を迎えた「オイディプスREXXX」。オイディプスを演じる中村橋之助、オイディプスの妻であり母・イオカステを演じる南果歩、イオカステの弟・クレオン役ほかを演ずる宮崎吐夢からコメントが届いた。【チケット情報はこちら】【中村橋之助】初めてのストレートプレイですが、素晴らしいカンパニーに恵まれて、毎日本当に楽しく充実しています。1か月の長い稽古というのも初めてで、自分が感じたままを、芝居で表現できる喜びを感じています。歌舞伎の時とはまた違った緊張感がありますが、俳優としての今の「中村橋之助」を観ていただきたいです。強さや品格を持ちつつ、堕ちていく、オイディプス王の孤独を感じていただけるように、一生懸命つとめたいと思います。【南果歩】この作品は自分の中で復帰作と位置付けています。本当に良い作品と出会えた喜びをかみしめ、より自由に、より大きくしていくのが明日からの目標です。オイディプスとは母子であることは知らずに夫婦となるのですが、何故かつい母性が出てしまうところや、最後の最後まで本当に彼を愛していたのだというところを表現し、劇的な瞬間を大いに楽しみたいと思っています。今、私が「生きている」姿をぜひ観に来てください!【宮崎吐夢】今年もいくつかのお芝居に出演しましたが、最後にこんなに素晴らしい皆さんと作品に出会えてとても良い1年でした。来年から余生です(笑)今までギリシャ悲劇を全く知らなかったのですが、こんなに分かりやすく面白いものだと思わなくて、それをお客さまにも伝えられたらと思います。イオカステの弟クレオンの他にも2つの役をやりますが、滑稽な役どころでもあるのでギリシャ“喜劇”にならないように頑張ります!公演は12月24日(月)までKAAT神奈川芸術劇場<大スタジオ>にて上演。チケットは発売中。
2018年12月13日KAAT 神奈川芸術劇場とまつもと市民芸術館による初の共同プロデュース作品、ベルトルト・ブレヒトの傑作喜劇『マン イスト マン(男は男だ)』が来年1月から2月にかけて上演される。出演者の安蘭けいに話を聞いた。【チケット情報はこちら】英軍隊を舞台にした、笑いとユーモアの中で“人間とは何か”というアイデンティティをめぐる物語。「難しいと言われるブレヒト作品ですが、(脚本・演出の)串田さんの世界観でつくっていくと、エンターテインメント作品になるんだろうなと想像しています。だから構えずに楽しみに来てほしいですね」と安蘭。串田とは『漂流劇 ひょっこりひょうたん島』(2015年)以来のタッグだが、串田作品の楽しさは「固定概念を覆されること。この人はなんて自由な発想をするんだろう!って。私の想像をはるかに超えたところに串田さんの思考や想像があって、“初めて出会った人”という感じでしたね。現場がすごく楽しかったので、今回声をかけていただけて嬉しかったです」自身もさまざまな海外戯曲を経験してきたが「こういう“名作”と言われる海外戯曲って、自分ひとりで読んでも限界があるんです。戯曲の奥に描かれたものや“このひとつの台詞にこんな意味が込められているんだ”ということを理解するために、まずは作家の思考性を知ること、そして稽古場で演出家さんと話すことを大事にしています。そうやって紐解いていくことが、海外戯曲の楽しさだと思いますし。まずはブレヒトのことを勉強しなくちゃいけないなと思っています」と誠実に挑む。作品のなかで安蘭が演じるのはペグビックという人物。「飲み屋の“おかみ”のようなイメージです。酸いも甘いも知っていて、いろんな人を掌で転がすような。私におかみの素質はめちゃくちゃあると思うのですが(笑)、おかみ役は初めてなので、新しい一面が出せると思います」S席はテーブルがあり料理付き、A席でも座席で飲食ができる面白い設定。「これは私も初めての経験です。どの劇場でもできることではないと思うので、こういうユニークな上演を通じて演劇の楽しみ方を知るきっかけになるといいなと思います。客席の空気って実は舞台上にすごく影響を与えるので、どうなるのか楽しみですね」歌やダンスをちりばめた演出になるという本作。「私自身としては、舞台上で歌を披露するのが『リトル・ナイト・ミュージック』(2018年4~5月)以来なので、そこもぜひ注目してください!」。公演は1月26日(土)から2月3日(日)まで神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオ、2月8日(金)から13日(水)まで長野・信毎メディアガーデン1Fホールにて上演。チケットは現在発売中。取材・文:中川實穗
2018年12月13日