チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (149/342)
8月に上演される『昆虫戦士コンチュウジャー2 ~激突!恐怖の戦士、ネオコンチュウジャー!~』のキャストである海老澤健次、斉藤秀翼、百瀬朔、須藤茉麻、伊勢大貴の5人が、東京・東京スカイツリータウンにて開催中の「大昆虫展」に来場。カブトムシやクワガタと触れ合いながら、公演の見どころを語った。【チケット情報はこちら】本作は、地球の平和を守る昆虫戦士の中にひとりだけ中年男性(モト冬樹)が紛れている――という新感覚のヒーローコメディ。2016年6月に第1弾、2017年5月に再演を果たし、今回はその続編が繰り広げられる。脚本・演出はこれまでと同様に、劇団犬と串を主宰するモラルが手がける。熱血漢の「カブトムシ」戦士こと、万里チョウジ役の海老澤は「キャストには特撮ヒーローの出身者が多く、“戦隊あるある”がふんだんに盛り込まれています。みんなでアイディアを出し合いながら、笑って泣いて感動できる作品に仕上げたいですね。記者の皆さん、そこは太字でお願いします!」と猛アピールする。ナルシストの「アゲハチョウ」戦士こと、エッフェル・トーマス役の斉藤は「今回からコンチュウジャーの新たな敵、“ネオコンチュウジャー”が登場します」と新キャラクターを紹介。「コンチュウジャーの成長と、悪のヒーローたちがどのように自分たちの道を見出していくかにご注目ください」と続けた。ここでMCから「役柄とご本人のキャラがぴったり、という方は?」という質問が。互いに指をさしあい、過半数の3票を獲得した須藤は「ちょっと待って!」と焦りを隠せない。コンチュウジャーの紅一点、須藤演じる「テントウムシ」戦士こと、桜田‘ファミリア’明日香は、可愛いキャラを演じることに疲れ切っているズボラな役どころ。わざとらしく小首をかしげた彼女に飛んだ、4人からの「わかるだろ!」というツッコミに、会場は大きな笑いに包まれた。ビッグマウスだが小心者の「ハチ」戦士こと、多安島ハルオ役の百瀬は「稽古場の雰囲気から楽しい作品になる予感」と笑顔を見せつつ、「映像効果にはない、手作り感あふれる舞台ならではのヒーローモノに仕上がると思います」と特撮ヒーロー経験者の立場から期待を覗かせる。初演で多安島ハルオ役だった伊勢は今回、ネオコンチュウジャーの雷モン役。「IQが70000もある天才ですが、それゆえ時代と迎合できなかったキャラクター」と役柄を述べたあと、「彼がコンチュウジャーとどう絡んでいくかを楽しんでいただけたら」と見どころを語り、イベントを結んだ。公演は8月12日(土)から20日(日)まで、東京・全労済ホール / スペース・ゼロにて。取材・文:岡山朋代
2017年07月20日2014年に白井晃演出で日本初演され、大好評を博したミュージカル『アダムス・ファミリー』が帰って来る!原作はアメリカの人気漫画で、1991年に映画化され、2010年にブロードウェイでミュージカル化された作品だ。おばけ一家の女主人モーティシアを、初演に続いて演じる真琴つばさは「再演は嬉しい」と声を弾ませる。【チケット情報はこちら】「一見、変わったキャラクターばかりのアダムス一家ですが、実はどこにでもいる普通の家族。家庭それぞれに事情があるように、黒い服を着ていたり人の不幸が好きだったりするだけ。不幸が好きと言っても、彼らが人を不幸にするわけではなく、ちょっと面白がっている程度ですし。その奥にあるのは普遍的な家族愛で、親が子供を心配する気持ちや嫁姑問題など、身近な事柄が描かれている。こういう人、いるよね!と楽しんでいただける、“エンタテイメント・ファミリー・ドラマ”だと思います」初演では、映画顔負けの迫力と慈愛に満ちたモーティシア役を見事に造形。夫ゴメス役の橋本さとしを相手に、息の合った夫婦ぶりを見せた。「橋本さんは、ちょっと尻に敷かれているような旦那さんの雰囲気がうまい、マルチェロ・マストロヤンニみたいな方。妻をいい気分にして、させてくれるんです。モーティシアは“私が全てを操っているわよ”という顔をしているけれど、実は少女のようなところがあり、家族に助けられている。皆さんにも共感していただけるポイントではないでしょうか。私自身も演じながら、例えば夫とつき合っていた頃のことを思い出すシーンなどで、何度か涙ぐみそうになりました」男声でも女声でもない音域と独特の声を持ち、他の声とハーモニーになりにくいという真琴にとって、キーを変えずに挑むことができたモーティシア役はまさにはまり役だが、今回は壮一帆とのWキャストということで、新たなモーティシア像の誕生にも期待がかかる。「Wキャストって、自分にないものを見ることができて面白いんです。相手の方が描くモーティシアは最高の教本ですよ。壮さんは関西人だから物怖じせず、誰とでもしっくりいくでしょうし、目線の使い方なども巧いと思うので、そこは参考にしたいです。私より年下の壮さんを見習って、心は若く、でも年齢分の経験値は活かそうかと(笑)。初演以上に、母として、女性として、さらに思いやりや艶っぽさを出したいですね」今春には乃木坂46メンバーとの『あさひなぐ』、秋には『にんじん』、そして本作と、ポピュラーな題材の舞台が続く。「『あさひなぐ』は客席がほぼ男性で新鮮でした。そこでは尼さんを演じ、『にんじん』では家政婦さん、そして『アダムス・ファミリー』では妖怪のお母さん。レパートリーがどんどん広がっています(笑)。宝塚歌劇団時代にも狼男からヴィヴィアン・リー(スカーレット・オハラ)までを演じた年がありましたが、女役を演じた後は男役の演技にも変化が起き、優しさや柔軟性が出たんです。ですから、今年の仕事の経験で自分の演技がどう変わるかも楽しみですね」取材・文:高橋彩子
2017年07月20日8月26日(土)に群馬・パルコールつま恋リゾートホテル特設会場で野外フェス「Topped! 2017」が開催される。【チケット情報はこちら】今回初開催となる同フェスは、浅間山を背景とした大自然と、夏でも涼しく快適な気候の中で音楽を楽しめるのが魅力。出演者は、GLIM SPANKY、ゲスの極み乙女。、SILENT SIREN、パスピエなど11組。チケットは発売中。■「Topped! 2017」日時:8月26日 (土)開場9:00 / 開演11:00会場:パルコールつま恋リゾート特設ステージ(群馬県)出演:Ivy to Fraudulent Game / OGRE YOU ASSHOLE / GLIM SPANKY / ゲスの極み乙女。 / SILENT SIREN / DADARAY / toe / パスピエ / the band apart / 村松拓(Nothing’s Carved In Stone) / Q-pitch(オープニングアクト)
2017年07月19日吉田栄作、朝海ひかる、小倉久寛出演、マキノノゾミ脚本・演出の『ローマの休日』が5年ぶりに3度目の上演。朝海をアン王女役に迎えてのバージョンは初演以来7年ぶり。オードリー・ヘップバーン主演の不朽の名画を、登場する俳優を3人に絞ったストレートプレイに。主役の新聞記者ジョー・ブラッドレーにダルトン・トランボ(映画『ローマの休日』の脚本家。“赤狩り”でハリウッドを追われた)を投影させるなど大胆なアレンジを効かせつつ、映画に負けずとも劣らない切ない余韻を残す“日本産”の名作だ。プログラム用ビジュアル撮影の様子をレポートする。【チケット情報はこちら】見学したのは、ともに映画から抜け出たような絵になるふたつの場面。ジョー(吉田)とアン王女(朝海)の「真実の口」でのカットと、ふたりにジョーの友人でカメラマンのアーヴィング(小倉)が加わったカフェでの3ショットだ。劇中で使用される音楽がBGMとして流れ雰囲気が整ったところで、本物そっくりの「真実の口」のセットの前に立つ吉田と朝海。長身小顔のこのカップルは、うっとりするほど絵になる。ジョーが“口”に手を入れ、それを見たアン王女が慌てて引っ張り出そうとするが、口から抜くとジョーの手首はなく(もちろんジョーの悪戯)、アン王女が手で顔を覆って嘆き悲しむ……という一連の動きを、ふたりがスローモーションで演じる。映画の名場面のひとつで、舞台版にも当然登場するおなじみの動きだけにふたりとも手慣れたもの。撮ったばかりの写真を確認しながら朝海は「私も現地でこうやって口に手を入れて写真を撮ったの」とニッコリ。対して吉田は「たまに朝海さんをオードリーと錯覚するんですよ」。ファッション、髪型、そして雰囲気を含めたこの“再現度”の高さでは無理もない。スタジオ内で場所を移動し、小倉を加えた3人でカフェテーブルを囲む。和気藹々とした雰囲気で、スタンバイ中は“エアコンの快適な温度”をテーマに会話が盛り上がる。この撮影では小倉扮するアーヴィングが持つライターが活躍。『ローマの休日』ファンにはおなじみの小道具だが、本番での働きもお楽しみに。「3回やらせてもらう役というのは僕のキャリアの中でも特別。『カッケーな!』という理想も含めて、自分の中でとてもしっくりきている役です」(吉田)「大好きな作品だったからこそ触(さわ)れないものと思っていたんですが、7年経ったからこそ見えるものがあるのではと。リベンジではないですが、前回やりきれなかったところに挑めるチャンスをいただいたと思っています」(朝海)「マキノさんはロマンチストなんですね。今回はジョーとアーヴィングの男の友情の部分をより深く演出してくれている感じがします」(小倉)。撮影終了後、キャストは最新版への思いをこう話した。モノクロ映画さながら、モノトーンの劇空間で繰り広げられる、大人にこそ沁みるホロ苦ドラマ。映画とはまた異なる味わいを堪能してほしい。7月26日(水)・27日(木)大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、7月30日(日)から8月6日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターで上演。チケット発売中。取材・文:武田吏都
2017年07月19日女性に人気のスマホパズルRPGゲームを舞台化した「夢王国と眠れる100人の王子様 ~Prince Theater~」が、7月21日(金)に開幕する。その主演でティーガ役の小澤廉と、ティーガの幼馴染・リド役の高崎翔太に意気込みを聞いた。舞台「夢王国と眠れる100人の王子様 ~Prince Theater~」チケット情報原作は、夢世界の王国に住む100人以上の王子様との恋が体験できるゲームアプリ「夢王国と眠れる100人の王子様」(通称:夢100)。Webアニメや小説、漫画、ドラマCDに加え、来年はTVアニメ化も決定している大ヒット作だ。そんな本作への出演が決定し「今、じわじわと“夢100”の人気のすごさを実感してます」と話すのは小澤。自身初となる王子様役を演じるにあたり「優雅さが大事だから、まずは猫背を直すところから始めます!」と笑顔を見せる。そんな小澤の初舞台以来、数々の作品で共演してきた高崎は「また廉のお世話をしなきゃ(笑)」と笑いつつ、「ティーガとリドの関係性に似てますよね」という小澤の言葉に頷く。取材中も終始仲が良く、「廉とのこういう会話を、舞台上でも自然に(役の設定である)幼馴染としてできたらって楽しみです」(高崎)。オリジナルエピソードとなる本作は「王子様たちの、ゆるくてのほほんとした日常の話。観やすいし、原作を知らない方でも楽しめると思います」(高崎)。13人もの王子様が登場するが、「全員キャラが立っているので、わかりやすいですよ!」(小澤)と、ゲーム初心者も安心して観られる舞台になりそう。歌やダンス、殺陣もあるといい、小澤は「優雅な戦い方をしたいですね。王子様らしい“緩やかな殺陣”をやってみたいと思っています」と意気込みも。自身の役柄について、小澤は「ティーガは、王子様としての紳士な面もあるけど、男らしい“俺についてこい”タイプ。舞台で成長する姿に将来有望だと感じました!」、高崎は「リドくんは思慮深くて気遣いができるいいやつ。付き合うと一番長続きするタイプだと思います」。原作の魅力の一つである“個性豊かな王子様像”が既に垣間見える。人気作の舞台化にあたり「全員で作品と向き合って、必ず原作ファンの方々も舞台ファンの方々も納得できるカタチにしたい」と高崎。最後に“王子様っぽい”メッセージをお願いすると、小澤が照れつつもノリノリで「お前ら、迷ってんだったらまずは観にこいよ!絶対楽しませて、笑顔にして帰してやるから。待ってるぜ、お姫様!」とティーガらしい一言をくれた。彼らの王子様姿、ぜひ劇場で確かめて!公演は7月21日(金)から25日(火)まで、東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて。7月21日(金)19時公演の終演後にキャスト13名によるお見送り会、24日(月)14時公演の終演後にトークショーの開催も決定。
2017年07月19日日本人の若手テノール歌手の中でも際立ったスター性に恵まれ、実力・人気ともに鰻登りの西村悟。得意とする『椿姫』や『ラ・ボエーム』などのイタリアオペラのみならず、日本語オペラ『夜叉ケ池』や、先日大成功を収めた日本フィルの演奏会形式『ラインの黄金』のローゲ役など、レパートリーの拡大もめざましい。その西村が、自らのプロデュース公演としてオーケストラとのリサイタルを行う。歌手自身が指揮者とオーケストラに出資して行う大規模な公演で、日本ではこうしたソリスト発信の試みはまだ珍しい。【チケット情報はこちら】「今までイタリアのボローニャとヴェローナで勉強をしてきたのですが、その成果を聴いて頂くという目的もあるリサイタルです。忙しい山田和樹さんが共演してくださることになって、オーケストラも山田さんが正指揮者を務める日本フィルハーモニー交響楽団に決まり、この素晴らしいチャンスに感謝しています。山田さんや日フィルと築いてきた信頼関係がようやく実になった。一世一代の試みではありますが、満員のお客さんの前で歌えることを願っています」身長183センチの長身とステージ映えするルックスは、デビュー当時から注目の的だったが、元々はバスケットボールに打ち込んでいて、声楽を始めたのは高3のときだった。「音楽教師になるつもりで音大に進んだのですが、先生のアドバイスもあって芸大の大学院の試験に挑戦し、芸大在学時代にイタリア留学のチャンスもいただきました。歌はスポーツにとても似ているんです。バスケットでダンクしたり、柔道で一本背負いをする感覚と、テノールで高音を出す感覚というのは共通したものがある。歌手も筋肉を使い、使った後はケアしますしね」声量の豊かさとピッチの良さ、そして真に迫った演技力は、アスリート的な鍛錬とも関係があるようだ。リサイタルではこれまで歌いこんできたヴェルディやプッチーニ、ドニゼッティのイタリア・オペラのハイライトをメインに歌う。「悲劇的なオペラからのアリアが多いですが、僕自身悲劇が大好きだし、最も自分の音楽性が表現できると思っています。字幕なしでも歌詞の内容が分かる歌を歌うのが目標ですね。表情や音色、音量、手の仕草や目線などで文字なしでも伝えられるものがあると思います」何よりお客さんの前で歌うことが喜びだと語る。謙虚で誠実でユーモアセンスもある、未来の国際派テノールだ。公演は10月11日(水)午後7時より、東京オペラシティコンサートホールで開催。チケットは発売中。取材・文:小田島久恵
2017年07月19日いよいよ待ちに待った夏休みシーズンが到来。夏休みと言えば海、山、入道雲…そして昆虫たちの季節。夏休みの定番イベント『大昆虫展in東京スカイツリータウン(R)~親子で行こう!ソラマチの森へ~』が、7月15日より東京ソラマチ(R)の「スペース634」でオープンした。【チケット情報はこちら】本展は、“夏休みに子供たちが実際、見て触れて知る”ことで、様々な昆虫に興味を持ってもらうために開催するもの。200匹以上のカブトムシに直接ふれられる「ふれあいの森」、100箱を超える世界の昆虫標本箱の展示などに加え、今年は宝石のように美しい「きらめく甲虫」や日本で初めて立体的に抽出・再現された「アリの巣」を関東初展示。また身近な昆虫から世界最大の危険蜂「オオスズメバチ」の生体や、話題の「ヒアリ」についての知識を丁寧に教えてくれる展示など目白押し。会場がさらに「親子で楽しめる森」にパワーアップし、子供たちの夏休みの自由研究にもピッタリのイベントだ。オープンに先駆けて7月14日に行われたメディア関係者向けの発表会には、大昆虫展実行委員長の奥本大三郎、俳優・タレント・歌手の哀川翔(大昆虫展アンバサダー)、タレントのカブトムシゆかり(大昆虫展応援大使)が登場し、カブトムシを初めとする昆虫たちへの愛情と魅力を語り合った。なお、哀川は今回初めての企画として、飼育した国産カブトムシのオスの大きさを競う「アニキに挑戦」を8月2日(水)・9日(水)・16日(水)に開催。哀川の記録を越えた人や3日間総合での1位の人にはプレゼントが用意される。さらにカブトムシゆかりは7月31日(日)に「カブトムシゆかりの昆虫教室」と、奥本との「昆虫トークショー」を開催する。このほかにも、同展では様々なイベントプログラムが連日用意されている。初めて出会う昆虫の生態を直に感じ、「親子で学び楽しむ機会」として家族で思い出に残る夏を昆虫展で過ごすのはいかがだろう。開催は8月23日(水)まで。
2017年07月18日劇団四季ミュージカル『ライオンキング』が7月16日、東京・四季劇場[夏]で再スタートの幕を開けた。『ライオンキング』は1998年に東京・浜松町の四季劇場[春]で日本初演の幕を開けて以降、ロングランを続けてきたが、同劇場が竹芝エリア再開発に伴い一時休止。5月28日に18年5か月にわたる同劇場での公演はいったん幕を下ろしたが、会場を四季劇場[夏]へと移し無期限ロングラン公演を継続する。【チケット情報はこちら】作品は、アフリカのサバンナを舞台に、ライオンの子シンバの成長を通し“生命の連環”という深遠なテーマを描き出す物語。斬新なパペットで表現される動物たち、アフリカの大地の雄大さが伝わる美しい舞台美術、エルトン・ジョンらが作り出したキャッチーな音楽で幅広い年齢層に愛され、“ミュージカルの王者”と称されている作品だ。その総公演数は日本演劇史上最多の11000回、観客動員数は1120万人超と、前人未到の数字を誇っている。この日は新たなスタートを切る『ライオンキング』を見守ろうと集まった観客で埋め尽くされ、開演前から期待と興奮の熱気で一杯の様子。本編終了後のカーテンコールでは、会場から万雷の拍手が上がり、カーテンコールは実に11回にもおよんだ。主人公のシンバ役を務めた永田俊樹は「『ライオンキング』にとって新たなスタートとなる、この四季劇場[夏]での公演に、シンバ役のひとりとして出演できることをとても光栄に思います。「サークル・オブ・ライフ(生命の連環)」という深遠なテーマの中で、生命の営みや親子の絆、心の成長を描いた本作。作品のメッセージをお客さまへしっかりとお届けできるよう、一回一回の舞台を誠心誠意努めていきたいと思います」と語った。公演はロングランでの上演を予定、現在12月30日(土)公演分までチケット発売中。
2017年07月18日「VS 睡眠欲」や「VS 老人」など、定期的に「対決ワンマン」を行ってきた4人組ロックバンド、セックスマシーン。10月より、このシリーズの初ワンマンツアーを開催する。全国6会場でセックスマシーンが様々な“バンドではない何か”と戦うというコンセプトワンマンだ。セックスマシーン公演情報はこちら初日の岩手公演は「セックスマシーン VS エベレスト(前哨戦)」と題し、冬山登山装備でワンマンライブに挑戦。続く香川公演は「VS 声量限界」。世間に溢れる様々な騒音に打ち勝つべく、セクマシ&ゲストボーカルが声量の限界に挑戦する。福岡公演は「VS 極寒」。超清涼剤「アイヌの涙」を浴び、自身をキンキンに冷やしてのライブ!果たしてロックの熱量は寒さに打ち勝てるのか!?愛知公演は「VS 影武者」。当日会場に様々な“影武者もりた”が出現。メンバーは混乱せずワンマンライブができるか!?東京公演は「VS 世間の評価」。ネット投票によって選ばれた楽曲を、当日に発表。果たしてメンバーは即座に演奏できるのか!?そしてツアーファイナルの大阪公演は「VS 保護者」。バンド名からも何かと誤解を受けやすい彼らだが、実際に保護者の方にライブを体験してもらい、健全なロックバンドだとわかってもらおうというもの。果たして世の保護者の方々に理解してもらえるのか!?(ゲスト保護者来場予定)おそらく世界で一番バカバカしくセンセーショナルなワンマンツアー。何が起こるか見逃せない。公演は、10月15日(日)の岩手・盛岡 Club Changeを皮切りに、香川、福岡、愛知、東京、大阪で開催。■「対決!ワンマンツアー」▼10月15日(日)盛岡 Club Change(岩手県)「セックスマシーン VS エベレスト(前哨戦)」▼10月20日(金)DIME(香川県)「セックスマシーン VS 声量限界」▼10月27日(金)福岡Queblick(福岡県)「セックスマシーン VS 極寒」▼11月3日(金・祝)RAD HALL(愛知県)「セックスマシーン VS 影武者」▼11月5日(日)CHELSEA HOTEL(東京都)「セックスマシーン VS 世間の評価」▼11月12日(日)味園 ユニバース(大阪府)「セックスマシーン VS 保護者」
2017年07月18日日本のみならずワールドワイドな活動で注目を集めるガールズ・バンド、noodlesが、6月21日(水)に2年半ぶりのアルバム『Metaltic Nocturne』をリリース。そして7月29日(土)大阪・難波meleから9月30日(土)東京・下北沢CLUB Queまで全国5か所を回るツアーも始動させる。バンドのフロントマン yoko(vo&g)に話を訊いた。【チケット情報はこちら】アルバムに収録されている全11曲の中で目を引くのは、昨年11月にリリースされた25周年記念シングル『Blood Waltz』から2曲が収録されていること。「あの2曲は作ったときから本当に自信作だったので、会場限定だけで終わっちゃうなんて絶対に嫌だ!と思って(笑)、アルバムに入れたかったんです。なんにつけnoodlesは切ないものをキーワードに曲作りしてきたんですけど、それが一番色濃く出るものにしたいなって」。そしてタイトル曲『Metaltic Nocturne』は、プロデューサーとして世界的に高い評価を受けるSALON MUSICの吉田仁を9年ぶりに迎えて制作された。「25周年のライブを観に来てくれて、“またプロデュースやって下さい”みたいな話になって。私たちが描くイメージって、ローファイだったりオルタナティブな感じの曲を仁さんと一緒にやるっていうのが一番理想的なゴールだとは思うんだけど、今回はアルバムのメイン曲をお願いするって決めてて、“この曲ならイギリスの1980年代っぽいアレンジにしたいです”って伝えた。そうしたら仁さんの得意分野だったから、アレンジをものすごいたくさんくれたんですけど、その中でお互い歩み寄りながら一緒に作ってくれて、今の形に収まった。仁さんは、例えば意見がふたつに割れたときに、“もう一回プロデューサーの耳で、アーティストの耳で、リスナーの耳で聴いてみるね”って言ってもう1回振り出しに戻してくれる。頭が柔らかいのかな。凄いと思います」『wall flower』は唯一、ikuno(b)が作曲を担当。「4曲くらい作ってくれたんだけど、全部とても良くて。私が“ikunoちゃんがこの中で一番好きな曲をやるべきだよ”って。私は初聴きで“これだな”ってもうわかったんで“これでしょ”って言ったら“そうだ”って(笑)」そしてツアーに関して新しい情報を入手した。7月29日(土)大阪、30日(日)愛知、9月30日(土)東京はワンマン公演であることはすでに告知済みだが、9月2日(土)岡山ペパーランド、3日(日)福岡Queblickの対バンとして、少年ナイフが出演することが決定した。「大きなジャンルで言うと2バンドは違うジャンルではあるけれど、一緒に居てすごく落ち着く。ジャンルというより“生きざま”が似てるというか(笑)」ある意味頑固で、自分たちの中から出てくるものに忠実なバンドという意味で両巨頭の共演。ぜひとも足を運んで欲しい。取材・文:浅野保志(ぴあ)
2017年07月18日8月26日(土)に東京・TSUTAYA O-WEST など3会場で行われるライブイベント「DISK GARAGE MUSIC MONSTERS -2017 summer-」の第2弾出演者が発表された。【チケット情報はこちら】出演が決定したのは、SECRET 7 LINE、真空ホロウ、日食なつこ、BACK LIFT、パノラマパナマタウン、HINTO、FABLED NUMBER、MOSHIMOの8組。チケットは発売中。■DISK GARAGE MUSIC MONSTERS -2017 summer-日程:8月26日(土)会場:TSUTAYA O-WEST / TSUTAYA O-nest / duo MUSIC EXCHANGE開場・開演時間:【TSUTAYA O-nest】開場11:30 / 開演11:55【TSUTAYA O-WEST・duo MUSIC EXCHANGE】開場11:30 / 開演12:00出演:ENTH / Cloque. / GOOD ON THE REEL / THURSDAY’S YOUTH / SECRET 7 LINE(NEW!!) / 真空ホロウ(NEW!!) / teto / 日食なつこ(NEW!!) / NUBO / Northern19 / BACK LIFT(NEW!!) / パノラマパナマタウン(NEW!!) / HINTO(NEW!!) / FABLED NUMBER(NEW!!) / HOTSQUALL / POT / MOSHIMO(NEW!!) / 緑黄色社会 / and more(五十音順)料金:全会場自由 4,000円(税込 / 1ドリンク付)※3歳以上要チケット※最初から最後まで楽しんだら500円キャッシュバック!※各会場の入場口にてチケットとリストバンド交換※各会場満員の際は、入場制限をする可能性もございます※出演者は変更の可能性もあります。出演者変更に伴う払戻しは致しません。ご了承ください。
2017年07月18日加藤和樹が主演を務める『罠』が、7月13日に東京・かめあリリオホールにて開幕した。【チケット情報はこちら】本作は、フランスの劇作家ロベール・トマによるサスペンス劇。新婚3ヶ月の夫ダニエル(加藤)は行方不明になった妻エリザベートを待っていたが、戻ってきた妻(白石美帆)は全くの“別人”で――。2009年版では加藤が舞台初主演を務め、翌2010年には深作健太の舞台初演出作品として再演された本作。今回も深作が演出を手がけ、加藤は7年ぶり3度目のダニエル役挑戦となる。7年ぶりに同役を演じる心境を問われた加藤は、6人の男女による騙し合いが連続する内容に、当時を「人間不信に陥った」と振り返った。だが今回、深作と改めて作品について語ったエピソードを披露。「より深めていく部分と、新たに参加されるキャストの方々と新しいものを作るという気持ちで稽古に臨むことができました」と胸を張る。深作は見どころを聞かれ、「会話劇はキャラクターの作り込み方がカギになる」と前提した上で「今回はひとりひとりが裏の裏、表にまで何層も厚みのある人物像を作り上げました。6人が織りなすドライブ感を楽しんでください」とアピール。8年ぶりに同役に臨む白石も「深作さんが核となる部分の解釈を掘り下げてくださいました。ダニエルに対するエリザベートの愛も、五感を通じてより広がった気がします」と自信を覗かせた。ステージ上には、夫婦がバカンスで訪問している山荘が。その一室を舞台に、偽妻の登場に苛立ちを隠せないダニエルをはじめ、真実を求めるカンタン警部(筒井道隆)、エリザベートと付き添いのマクマシン神父(渡部秀)、絵描きのメルルーシュ(山口馬木也)、看護師のベルトン(初風緑)が代わる代わる登場し、緊迫感に満ちた心理戦を展開した。加藤は、圧倒的な現実に憔悴しきったダニエルを好演。次第に服装が乱れていき、シャツは胸元がはだけるほど。頭からストールをかぶり、虚ろな表情で夢遊病のように室内をさまようかと思えば、突然狂ったように叫び出すひと幕も。ダニエルを翻弄するエリザベート役の白石は、時に悠然と、時に朗らかな笑みを浮かべ、周囲に自身を“妻”と認めさせる工作を行う。一方でピストルや毒薬に向き合う、凍りついた表情にも注目だ。本作は今後、7月15日(土)・16日(日)に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール、8月8日(火)から15日(火)まで東京・サンシャイン劇場に巡演する。取材・文:岡山朋代
2017年07月18日10月7日(土)に大阪城ホールで行われるライブイベント「MBS ANIME FES. 2017 supported by uP!!!」の出演者が発表。今回、出演が決定したのは福山潤、中村悠一、代永翼、梶裕貴、岡本信彦、小野賢章、石川由依、雨宮天の8名。【チケット情報はこちら】同公演は、MBSで放送されたアニメ作品に出演した声優や主題歌を歌ったアーティストが登場するライブイベント。前回は2015年10月に同会場で開催され、1万人の熱狂的な声援に包まれ成功のうちに幕を閉じた。「もう一度やってほしい」「ほかの作品も見たい」という声が多く寄せられたことから、2年ぶりに開催される運びとなった。今回は『おおきく振りかぶって』(2007年)、『黒子のバスケ』(2012年)、『七つの大罪』(2014年)、『青の祓魔師 京都不浄王篇』(2017年)、『進撃の巨人 season2』(2017年)といった過去の名作から最新作までが一堂に集結。このイベントでしか観られない、再構成されたそれぞれの作品の特別映像とともにライブが繰り広げられる。なお、前回と同様、DVD化、後日の配信は一切無しというプレミアムな公演となっている。チケットは指定席が予定枚数終了につき、注釈付指定を販売中。■MBS ANIME FES. 2017 supported by uP!!!日時:10月7日(土) 開場15:00 / 開演16:00出演:福山潤/中村悠一/代永翼/梶裕貴/岡本信彦/小野賢章/石川由依/ 雨宮天/他料金:立ち見 7992円(整理番号付き)注釈付指定席 7236円(映像及びメインステージでのパフォーマンスが見えないお席です)※3歳以上有料※大阪城周辺道路は、全面駐車禁止です。お車での御来場は、ご遠慮ください。※開場・開演・終演予定時間は変更になる可能性がございます。※出演者は変更になる可能性がございます。出演者変更によるチケット代・交通費等の払い戻しは致しません。
2017年07月14日8月20日(日)に東京・明治神宮外苑で開催される「2017神宮外苑花火大会」の追加出演者が発表された。出演が決定したのは、神宮軟式球場にTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE、UP10TION。神宮球場にBeverlyの3組。【チケット情報はこちら】神宮外苑花火大会の有料席は神宮球場、秩父宮ラグビー場、神宮軟式球場、東京体育館敷地内の4会場。そのうち、神宮球場、神宮軟式球場でアーティストによるライブが行われる。チケットは発売中。■2017神宮外苑花火大会(第38回大会)8月20日(日)明治神宮外苑(東京都)花火打上げ開始 午後7時30分花火打上げ終了 午後8時30分ゲスト出演:<神宮球場>大黒摩季 / miwa / Beverly(OPENING ACT)<神宮軟式球場>岡崎体育 / ゴールデンボンバー / THE RAMPAGE from EXILE TRIBE / UP10TION / lol / JamFlavor / MeseMoa. / メロディー・チューバック / UNIONEOPENING ACT: 足立佳奈 / JEY-J / 橋本裕太
2017年07月14日宝塚歌劇団が7月12日、花組公演『ハンナのお花屋さん ―Hanna’s Florist―』の制作発表会を行った。花組トップスター・明日海りおが主演するオリジナルミュージカル。ハートウォーミングで、21世紀を生きる我々が求める本当の幸せとは何かを問いかける作品になるという。作品の舞台はロンドンの閑静な高級住宅地ハムステッドヒースの一角にある花屋。明日海はデンマーク人のフラワーアーティスト、クリス・ヨハンソンを演じ、相手役の仙名彩世はクロアチア出身の少女ミアを演じる。会見の冒頭ではふたりによるパフォーマンスも披露。生花で飾られたステージで、ピアノとバイオリンによる生演奏をバックに、穏やかな曲調のナンバーをふたりが優しく歌い上げた。明日海の花好きはファンにも広く知れわたっているが、本人は「次の公演がどうやらお花屋さんになりそうだと聞いたときには本当にびっくりしてしまいました。色々な取材の場で花を飾るのが趣味だ、お花屋に行くのが大好きだと言っていました。まさか舞台の上でお花屋さんになれるなんて! 今まで(花好きを)宣伝してきた良かった(笑)」と喜びもひとしおの様子。一方、この物語を生み出す作・演出の植田景子は「実は今回の公演の企画は、色々悩みました。一番時間がかかった企画かもしれません。海外ミュージカルなどの案もありましたが、すごく悩んだあげく「最初に明日海で現代もの…と言われ思ったのは“花屋の王子様”だったんですよね」とポロっと言ったら、プロデューサーたちがが「それ、いいじゃないですか!」と…。私としては「花組で、花屋の王子ってベタですよ」と言ったのですが(笑)」と、企画の第一歩のエピソードを披露。とはいえ「自分自身も作家として、テーマも含め、非常にやりがいのあるもの。新たな挑戦をできる作品になれば」と意気込みも。花組は今年、仙名が新トップ娘役に就任し、新たな体制で動き出したばかり。その仙名は「花組でお花屋さん。なんて素敵なんだろうと思いました。幸せを求めて生きている登場人物を、皆さまに共感していただけるように作りたい」と話した。公演は10月9日(月)から29日(日)まで、TBS赤坂ACTシアターにて上演。チケットは9月3日(日)に一般発売を開始する。
2017年07月13日今年で55周年を迎えるアニメ制作会社・タツノコプロが手掛けた80年代SFアニメの傑作「未来警察ウラシマン」のすべてを一冊にまとめた、コンプリートブックが放送開始から34年の刻を経て遂に発売される。総監督に真下耕一、キャラクターデザインになかむらたかし、メカニックデザインに大河原邦男と錚々たるクリエイターが集結し、声優陣も今なお活躍するトップ声優が脇を固めていた本作。2012年に行われた「タツノコプロ名作アニメ総選挙」では、名立たる人気作品をおさえて堂々1位に輝くなど、未だ根強い人気を誇っている。本書では、イラストギャラリーやキャラ&メカ解説をはじめ、背景美術紹介、なかむらたかし作画監督修正や伝説の26話「ネオトキオ発地獄行き」絵コンテ検証など、初公開となる貴重な資料も満載。真下耕一監督からのメッセージを筆頭に、主要アニメーター&声優陣による、今だから語れる当時の関係者インタビューなどもあり、ファン待望のコレクターアイテム本となっている。なお、7月27日(木)から8月8日(火)まで東京・東武百貨店池袋本店で開催される「タツノコプロ創立55周年記念展」会場では、購入特典クリアファイル付き(数量限定)で販売される。『未来警察ウラシマン COMPLETE BOOK』発売日:2017年7月27日(木)定価:3,000円(税別)判型:A4版頁数:176P発行:ぴあ株式会社
2017年07月12日天海祐希、大泉洋、吉田羊、小池栄子ら錚々たる顔ぶれが集結する「子供の事情」が7月8日、新国立劇場中劇場で開幕した。舞台「子供の事情」チケット情報物語の時代背景は、実際に、三谷幸喜が10歳だった1971年が舞台。東京・世田谷の、とある小学4年生の教室で繰り広げられる複雑な人間関係に、思わず、「子供だって子供なりに大変だったんだよね」と観る側も、妙にうなずいてしまう三谷ワールドが描かれている。東京・世田谷の小学校4年3組の教室。いつも放課後に残っているのは、だいたい同じ顔ぶれ。アニキ(天海祐希)、ホリさん(吉田羊)、ゴータマ(小池栄子)、ヒメ(伊藤蘭)、ジゾウ(春海四方)、ドテ(小手伸也)、リピート(浅野和之)に、彼らのあだ名をつけたホジョリン(林遣都)たち8人。スーパーエイトと呼ばれる彼ら8人には、学級委員のソウリ(青木さやか)がいつも目を光らせている。と、そこへ、ちょっとミステリアスな転校生ジョー(大泉洋)が現われたことで、クラスのパワーバランスが……。ゲネプロ終了後の出演者コメント。天海「今回、子供時代を振り返り、自分を愛おしんであげたい気持ちになりました。きっと懐かしい気持ちになると思いますよ」、大泉「子供の気持ちで読むとグッとくる部分と大人の世界と変わらない怖さもあって、三谷さんらしさと同時に、新たな一面も感じさせる面白さがありますね」、吉田「大人顔負けの裏切りや駆け引きも繰り広げられていますが、三谷さん流のファンタジーで“こんなこと言っててもみんな10歳なんだよね”とニヤニヤと観ていただけると思います」、小池「私の小学生時代を覗かれていたのか!?と思う場面があるんです(笑)。あまり10 歳を意識しなくても、三谷さんの台本そのままにやっていたら面白くなった、という実感ですね」、伊藤「子供なりに悩みがあり、傷ついたり、笑い合ったりしながら、いつの間にか大人になってしまう。“自分もそうだったなあ”と思い出しながら観ていただけたら嬉しいですね」とそれぞれに感じたところを来場者へ向けたメッセージとして語った。公演は8月6日(日)まで。
2017年07月12日開幕前日の7月6日、劇場にて舞台『デストラップ』の会見とフォトコールが行われた。主演で歌舞伎俳優の片岡愛之助とともに「A.B.C-Z」の橋本良亮、高岡早紀、佐藤仁美、坂田聡、そして演出を手がける福田雄一が登壇、それぞれに意気込みを語った。【チケット情報はこちら】本作は1978年にブロードウェイで上演、映画化もされ、今なお世界で上演され続けている傑作サスペンス。片岡は「著名な作品ですが、結末を知らない形には二転三転のどんでん返しに驚いてほしいし、ご存じの方にも楽しんでいただけるような福田監督ならではのサスペンスコメディとなっています。また、キャストそれぞれにいつもとちがう顔が見え、これまでとはちがう『デストラップ』ができあがったと思います」と自信を見せる。名作の演出に挑んだ福田は「初めての役者もいますが、橋本くんはカンが良くて演っていてもおもしろい。でも、真面目な話、もっとがんばらないとな、という話もしました」と明かす。それを受けて橋本は「僕はとにかく一生懸命がんばっています!愛之助さんの目ヂカラに負けないよう、ひとつひとつ大切に演じます。僕が福田さんのファンだということを皆さん、知っているはずなので、福田さんに演出される橋本を観てほしいです」と意気込みを語った。わずか5人の心理劇だけにカンパニーの仲の良さも伺え、会見も和気あいあい。最年少の橋本は終始、まわりにイジられながらも「皆さんにいろいろ引き出してもらっています!(笑)この6人じゃないと成立しない舞台です」と断言。和やかな空気のまま会見は終了した。その後に行われたフォトコールでは空気が一転。公開されたのは片岡が演じる落ちぶれた劇作家シドニーが、橋本が演じる教え子のクリフォードを殺してしまう衝撃的なワンシーン。彼の処女作『デストラップ』に魅せられ己の戯曲として発表すべく、じわじわと追い詰めるシドニーは静かに恐ろしく、クリフォードとの駆け引きも実にスリリング。一方で、シドニーの妻マイラを演じる高岡早紀の意外なコメディエンヌっぷりにも注目だ。公演は、7月23日(日)まで東京芸術劇場プレイハウス、26日(水)静岡市民文化会館 中ホール、8月1日(火)刈谷市総合文化センター 大ホール、3日(木)から6日(日)まで兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールにて上演。取材・文:おーちようこ
2017年07月11日町田慎吾主演の「戦国御伽絵巻『ヒデヨシ』」が、東京・紀伊國屋ホールで8月5日(土)から8月13日(日)まで上演される。本作は、2016年に上演された「『ソロリ』~妖刀村正の巻~」に続く「戦国御伽絵巻」シリーズ第2弾で、「人を殺したくない」という信念を持つ秀吉を主人公に、殺陣で見せるのではなく、戦乱の世を生きた人間たちの心情を深く描く。戦国御伽絵巻『ヒデヨシ』チケット情報主役でもある木下秀吉を演じる町田は、「“人を殺さず平和な世を築きたい”と考えるこの作品の秀吉は優しくて、周りを包み込むような人なんだろうなと思っています。でも、人を殺さずに天下を取るなんて実際には無理で、そこに苦悩している。その心の揺れを大切に描きたい」と語る。「台本を読んで、自分がしっかりしなければ成り立たない舞台だと、すごくプレッシャーを感じています」という言葉から伺えるまっすぐさが、自分の信念や夢に向かって進む今作の秀吉に重なるようでもある。時代モノの舞台といえば激しい殺陣が見どころになることも多いが、この「戦国御伽絵巻」シリーズは、あくまでも人間ドラマだ。「僕は劇中で刀を抜くことさえないと思います。殺陣がない、見せ場が剣じゃない、というのはなかなか挑戦的なことだと思うので、そこをしっかり見ていただきたいなと思っています。歴史好きな方はもちろん、エンターテイメント性の高い作品が好きな方にも面白いなと思っていただけるはず」。メインテーマは、「オレにはオレの戦い方がある」。歴史の表には出てこない、人々が持っていたはずのそれぞれの正義を描き、ファンタジーだからこそ伝わるメッセージを届ける。町田自身の“戦い方”を聞いてみると、「その時にできる全力を絶対に出す。例えば、もし自分がこの作品を最後に死んでしまったとしても、“これで良かった”と言えるようにそこに全部費やす。それが僕の信念。周りの人からは“早死にする”なんて言われるんですけどね(笑)」と。「僕はふわっとしてる人間なんで」と、終始柔らかい笑顔で語っていた町田だが、「本番まで、本当にこれでいいのか、もっとないのかとあがきます。“なぜこの人はこう言うんだろう”とか、合っていても合っていなくても、自分が演じる役を理解しようとすることで、その人物がスッと自分の中に入ってくるんです。そうすると、あとはもう何も考えない。今回も作品の中でちゃんと秀吉として生きられれば、それが伝わると思う」というまなざしは、覚悟の決まった頼もしい座長そのものだ。「僕が舞台を見に行って1番心に響くのは、感情が揺れている演者を見た時。この作品はそういう場面がたくさんあるはずなので、全身全霊で演じます」と意気込む町田が主演の「戦国御伽絵巻『ヒデヨシ』」は8月5日(土)から8月13日(日)まで、東京・紀伊國屋ホールにて。チケットは発売中。取材・文:関亜沙美
2017年07月11日宝塚歌劇団星組トップスター・紅ゆずるのプレお披露目公演として1月に東京で上演されたマサラ・ミュージカル『オーム・シャンティ・オーム ―恋する輪廻―』が、梅田芸術劇場メインホールで再演される。インド舞踊、ディスコミュージック、ラップなど多彩なエンターテインメントがミックスされたミュージカル。紅は東京初演の観客の熱い反応に「よし!」と手応えを感じたそうで、「関西のお客様にも面白いときは大いに笑っていただき、気楽に観てほしいです」と楽しさをアピールした。宝塚歌劇星組公演 マサラ・ミュージカル「オーム・シャンティ・オーム-恋する輪廻-」チケット情報舞台は1970年代と現代のインド映画界。脇役俳優のオーム・プラカーシュ・マキージャーが、スター俳優オーム・カプールとなって生まれ変わり、人気女優シャンティへの愛のために奮闘する。ふたりのオーム役を演じる紅はガラリと人格が変わるのがポイント。「1幕は周りに翻弄されている“のび太”くんのような感じですが(笑)、2幕は苦労を知らないワガママな御曹司。初演では典型的な嫌われ者としてコメディ風に演じていたのですが、今回はどうしようかなと考えているところです」。それぞれのキャラクターが個性的であればあるほど、盛り上がるのがこの作品の面白さだという。「1幕と2幕で役の年代が違うので全員でガラっと雰囲気を変えることができたらと思います。場面ごとに素敵なナンバーがあるので、各場面のキーポイントを定めて魅せていきたいです」。シャンティを裏切る夫のプロデューサー、ムケーシュ役は七海ひろきが新たに演じる。「大人の男を目指してほしいですね。オームから見たムケーシュは、“どこまで根が腐ってるんだ!”という悪代官のようで…(笑)」。ムケーシュとのサスペンス映画ばりの展開も見ものだ。今作はインド映画の傑作『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』の舞台化。そのストーリーラインがかなり忠実に再現されているので、映画ファンも喜ぶであろう箇所が随所に散りばめられている。さらに“夢を叶える”という普遍的なテーマが、様々なナンバーや台詞にのせて展開し、観客の胸を打つ。「小柳(奈穂子)先生の作品はコメディな部分はもちろん、ホロッとさせる場面も多いので、お客様に楽しんでいただきたいです」。大劇場お披露目公演『THE SCARLET PIMPERNEL』を経て感じたのは「宝塚歌劇という世界観を壊してはいけない」ということ。幼い頃から宝塚歌劇を愛してきた紅が、褐色の肌で歌い踊るマサラ・ミュージカルで夢の世界の裾野を広げる。公演は、7月22日(土)から8月7日(月)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて。チケットは発売中。取材・文:小野寺亜紀
2017年07月10日藤木直人が主演を務める音楽劇『魔都夜曲』が、7月7日に東京・Bunkamura シアターコクーンにて開幕した。【チケット情報はこちら】1930年代の中国・上海を舞台に、激動の時代に秘められた恋と人間模様を描き出す本作。マキノノゾミが脚本を、河原雅彦が演出を手がけ、日本政府の要人を父に持つ自由奔放な御曹司・白河清隆(藤木)、日中ハーフの女性・周紅花(マイコ)と、その兄・周志強(小西遼生)の3人を中心とした人間ドラマが展開される。“音楽劇”にふさわしく、物語はバンドのジャズ演奏で幕を開ける。舞台となるジャズクラブ「ル・パシフィーク」の歌姫・字春(秋夢乃)は、メロウなナンバーを艶っぽく歌唱。やがて登場したクラブの支配人・新田日出夫(橋本さとし)とボーイ・サミー(コング桑田)の狂言回しぶりに、観客は自然と“魔都”上海へいざなわれていく。出会ったばかりの清隆、紅花、志強はすぐに意気投合し、夜の街に繰り出すことに。3人が上海観光を楽しむ様子は、本間昭光作曲のオリジナルメインテーマ『オピウム・ラヴァーズ』の軽やかなリズムにのって展開され、ついには上海に暮らす数多くのキャラクターが登場するきらびやかなステージングに発展。妖しくも色鮮やかなネオン街を背景に、最後には全員で合唱する1幕前半の見せ場となった。藤木は目付け役である外交官・籾田(山西惇)の説教に対し、背もたれを飛び越えてソファに正座で着地して懇願してみせる――といった大きなリアクションや、終始たたえている朗らかな笑顔で周囲の人間を自分のペースに巻き込む、屈託のない“御曹司”ぶりを見せつけた。対するマイコは、国と身分の異なる清隆に惹かれていく紅花の喜びと戸惑いを、振れ幅の広い表情で演じる。このふたりの恋愛がどのように変化するのか、結末は劇場で確かめてほしい。このほか、繰り返し歌われるオードウェイの唱歌『旅愁』をはじめ、中国民謡『茉莉花(ジャスミン)』などキャストが歌声を響かせるシーンも見どころ。東京パフォーマンスドールの高嶋菜七と浜崎香帆がWキャストで演じる李香蘭が『蘇州夜曲』をしっとりと歌い上げる場面もあり、多彩な楽曲が作品に華を添えている。東京公演は7月29日(土)まで。その後、8月5日(土)・6日(日)に愛知、8月9日(水)から13日(日)まで大阪に巡演する。取材・文:岡山朋代
2017年07月10日東京・有楽町にオープンする新劇場・オルタナティブシアターのこけら落とし公演『アラタ~ALATA~』が、7月7日(金)に開幕。テープカットセレモニーとゲネプロが行われ、公募で集まった外国人観光客が報道陣とともに新劇場の門出を祝った。舞台『アラタ~ALATA~』チケット情報本作は、言葉を極力用いることなくパフォーマンスで演劇のようなストーリー展開をしていく“ノンバーバル(非言語)パフォーマンスショー”。劇団扉座主宰の横内謙介が作を、「あずみ」シリーズなどで知られる岡村俊一が構成・演出を手がけ、サムライアクションディレクターを早乙女友貴、ダンスクリエイターをElina、音楽制作をMiliが担当している。来場した観客を迎えるのは、忍者に扮したパフォーマンス集団「CRAZYTOKYO」。ロビーや客席の至るところで曲芸やジャグリングなどを繰り広げ、外国人観光客の中にはカメラを向ける者も。上演前に行われる注意喚起の場面でも清掃員に扮した女性パフォーマーが舞台上に登場し、「撮影禁止」「食事は禁止だがドリンクはOK」といった項目を映像とパントマイムでわかりやすく伝えていた。ゲネプロは、Elina演じるOL・こころの日常を描くシーンからスタート。満員電車に揺られて出勤し、上司から仕事のダメ出しを受け、閉塞感を覚えていく様子を、Elinaは複数のダンサーを従え、緩急ある動きで表現する。そんなこころの前に現れたのは、早乙女演じる戦国時代からタイムスリップしてきたサムライ・アラタ。悪霊と戦っている最中に2020年のトーキョーに吹き飛ばされた彼をこころは元の時代に戻そうとするが、怨霊の玉野尾らが過去から追いかけてきて――。これまでの出演作で見事な立ち回りを披露してきた早乙女の峻烈な太刀裁きは、本作でも健在。居並ぶ敵を見据え、時には両刀使いで次から次へとなぎ倒していく。また殺陣の中にダンスや蹴り技などのアクションを融合させ、低い重心だけにとどまらない軽やかな身のこなしも披露。戦国時代にはない自動販売機の存在に驚いて炭酸飲料を噴き出し、トイレのウォシュレットを壊してしまうチャーミングな“サムライ”ぶりでも客席を魅了した。終演後の囲み取材では、横内が終演後の楽屋を訪れたエピソードを紹介。激しい動きの連続に倒れ込んでしまった早乙女とElinaの姿を見て、「豪華な設備で最新技術が投入されている作品だけど、やっぱり最後に我々の胸を打つのは人間の力」とキャストの奮闘ぶりを絶賛した。早乙女は「衣装の中に汗がたまって貧血状態になってしまって……」と照れ笑い。外国人観光客の反応を目の当たりにした岡村は「海外の方にも日本のエンタメが届いた感触がありました」と顔をほころばせた。「アラタ~ALATA~」はロングラン公演を予定。9月1日(金)から始まる第2期のチケットは、8月1日(火)に発売をスタートする。なお本作は、その日によってキャストが変わる“回替わり公演”が採用される。取材・文:岡山朋代
2017年07月07日英国ロイヤル・バレエ団のスターとして活躍したタマラ・ロホが2012年より芸術監督を務め、大躍進を続けているイングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)、その日本公演が間もなく開幕する。7月6日に開催された開幕記者会見には、ロホ芸術監督と、彼女のもとに集った選りすぐりのダンサー5人が登壇、16年ぶりとなる日本公演への意気込みを語った。【チケット情報はこちら】「私が芸術監督になってから、ENBはいろいろな変革を遂げてきました。新しいダンサーも迎え入れています。ぜひ、私たちの今の姿を見ていただきたい」と自信たっぷりの笑顔を見せるロホ。今回彼らが上演するのは、ENBの伝統的レパートリーの『コッペリア』と、ロホのもとで進められた画期的プロジェクトのひとつ、『海賊』だ。後者は2013年にカンパニー初演、英国のバレエ団による初の『海賊』全幕上演と注目された。現役ダンサーでもあるロホは両作品に主演。芸術監督との両立について彼女は、「私が踊ることで、カンパニーに注目していただき、ほかの素晴らしいダンサーたちを知っていただくいい機会になれば」と話す。また「自分の身体で示し、技術を、思いを継承することはとても重要なこと」とも。世界中からロホのもとに集まったダンサーたち。その個性は実に多彩だ。「ラテンならではの情熱的なダンサー」と彼女に紹介されたのは、セザール・コラレス。「『海賊』は花火みたいな作品。僕も出演しない日はチケットを買って客席で観たいくらいなんだ」とジョークをとばす。「今のENBは、タマラ自身。彼女がキャリアを通してやりたかったことを、このカンパニーで実現している」と話すのは、英国人プリンシパルのローレッタ・サマースケールズ。リード・プリンシパルの高橋絵里奈は、「ENBは私にとって家族。皆とともに母国日本で踊ることをずっと夢見ていた。嬉しい、いえそれ以上のことです」と感無量の様子だ。つい先日、ENBへの正式入団が発表されたユルギータ・ドロニナは『コッペリア』に主演。「コメディ・タッチのバレエを楽しんでいます。軽やかなバレエで、お子さんにも楽しんでいただけると思うわ」。イサック・エルナンデスはメキシコ出身。「ENBは前進あるのみ。タマラを中心に、つねにアイデンティティを表現し、皆で力を合わせ、新しいバレエの形を見出すことができるところ」と、カンパニーの特別感を強調した。「私の出身国、スペインはバレエの伝統が浅いけれど、逆に自由にいろんな伝統を取り込む機会に恵まれた。いいところをあわせて皆に伝えていきたい」と、未来を見据えるロホ。勢いに満ちた彼らの、エネルギッシュな舞台を楽しみたい。公演は7月8日(土)より、東京文化会館にて。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2017年07月07日9月23日(土・祝)・24日(日)に長野・アルプス公園で行われる野外フェス「りんご音楽祭2017」の追加出演アーティストが発表された。【チケット情報はこちら】今回、出演が決定したのは、DJ EYヨ(BOREDOMS)、あっこゴリラ、CHAI、ゆるめるモ!など22組。すでに発表されているOGRE YOU ASSHOLE、ZAZEN BOYS、TOWA TEI、トクマルシューゴなどのアーティストとあわせ、現時点で両日106組が出演。また、7月22日(土)には第6弾出演アーティストの発表が予定されている。チケットの一般発売は7月22日(土)昼12時より。なお、一般発売に先がけて、先行先着プリセールを実施中。受付は7月21日(金)午後11時59分まで。■『りんご音楽祭2017』日程:9月23日(土・祝)・24日(日)会場:アルプス公園(長野県)【第5弾出演アーティスト】DJ EYヨ(BOREDOMS) / あっこゴリラ / ALi【Lighting】 / OG from Militant B(JOY RIDE) / 折橋栄一(Momentom) / DJ KIM(Ku’damn) / KIRAYAMA(Record & Music Bar "on"/Ku’damn) / XTAL(Traks Boys/(((さらうんど)))) / ささきりょうた / ズンドコショーゴ / DJ TASAKA / CHAI / NAO* / ニイタカヤマ / DJ NICO / ノンブラリ / 花形ハヤシ / 矢車(JOY RIDE) / YA△MA / ゆるめるモ! / YOTTU(Gift) / RAIJIN
2017年07月07日ラストシーン、舞台が暗転した瞬間に、待ちきれないような大喝采が会場を包む。演劇集団キャラメルボックス『スロウハイツの神様』が、7月5日、東京・サンシャイン劇場にて開幕した。キャラメルボックス『スロウハイツの神様』チケット情報原作は、辻村深月の同名人気小説。アパート“スロウハイツ”を舞台に、オーナーである脚本家の赤羽環と、住人である小説家チヨダ・コーキ、そして友人たちの共同生活が描かれてゆく。10年前、自分の小説を模した集団自殺事件が発生し、インタビューで答えた言葉がきっかけでバッシングを受けたコーキ。休業を経て復活したコーキと知り合った環は、スロウハイツでの生活にコーキを誘う。すでに活躍している環とコーキ以外は、画家、漫画家、映画監督と皆クリエイターへの夢を持つスロウハイツの住人たち。そこへ小説家志望の少女・加々美莉々亜が新たに加わったことから、少しずつその生活に変化が現れる……。原作は文庫本で上下2巻という大ボリュームで、群像劇の側面が強い。今回2時間の舞台にするにあたり、脚本・演出の成井豊が取った方法は、物語の主軸となっている「赤羽環とチヨダ・コーキ」のエピソードを中心にする、というもの。序盤こそただの住人同士に思える環とコーキだが、徐々にふたりがどういう関わりを持っていたか、莉々亜は何者か?などさまざまな謎が明かされてゆく。ふたりのドラマに焦点を絞ったことで、ミステリー的要素を解き明かす楽しさもより強調された印象だ。特に些細なセリフが伏線になっていたことが一気に明かされ、環とコーキの“本当の過去”が判明する終盤のカタルシスは凄まじく、劇場のあちこちからすすり泣きが聞こえるほど。観終わった後に「もう一度観たい」と思う人も多いのではないだろうか?また、この作品の登場人物は皆、過去に傷を負ったり、何かしらの秘密や葛藤を抱えている。そのエピソードはときに重く、人間臭く、苦さを残すものもある。しかしシリアスなエピソードの中でも、俳優たちが見せるコミカルな場面がフッと心を軽くしてくれるのは、舞台版ならではの強みと言えるだろう。劇中で、チヨダ・コーキの作品は中高生は夢中になるが、大人になるといつしか手に取らなくなる「いつか、抜ける」ものである、ということが強調される。そしてコーキ自身もそれを良しとしている、と。でも、たとえ作者自身がそう思ったとしても、作品に救われる人は確かに存在する。そして想いは“届き”、新たなバトンを紡ぎ続ける……そんな希望に満ちたラストシーンに、エンターテインメントにこだわり続けてきた劇団の矜持が、どこか重なる。この作品は、「創作物」を愛するすべての人へのエールでもあるのだ。公演は7月16日(日)まで、東京・サンシャイン劇場で上演される。取材・文:川口有紀
2017年07月07日水樹奈々と平原綾香がWキャストで主演するミュージカル『ビューティフル』の公開稽古が7月5日、都内にて行われた。ミュージカル『ビューティフル』チケット情報『ビューティフル』は、「ユーヴ・ガッタ・フレンド」「ナチュラル・ウーマン」などで知られるアメリカのシンガー・ソングライター、キャロル・キングの半生を、キャロルや同時代の作曲家らが生み出した60年代アメリカ音楽のヒットソングで綴るミュージカル。2013年にブロードウェイで初演され、トニー賞をはじめ、グラミー賞、オリヴィエ賞などを受賞した。日本では今回が初演となる。この日の公開稽古には、キャロル役の水樹と平原に加え、中川晃教、伊礼彼方、ソニン、武田真治らが参加。劇中歌5曲を含む5シーンが披露された。水樹は「ワン・ファイン・デイ」を情感豊かに歌うとともに、伊礼彼方扮する夫、ジェリー・ゴフィンとの間に少しずつ亀裂が入っていく様子を繊細に表現。平原は夫と別れたのち、傷心を乗り越え名曲「ナチュラル・ウーマン」を生み出すシーンを力強く歌い上げた。稽古披露後の会見では、水樹は「キャロルは常人には耐えられないひどい環境に置かれることもあるのですが、どんな時でも笑い飛ばして、諦めない心で前に進んでいくエネルギーがある。キャロル・キングのすごさを改めて感じています」と現在の心境を語り、平原は「彼女はどんなに傷つけられても常に愛を配っている。“すべての人に愛を”というのが、私がキャロルを演じる上でのテーマ。彼女の人間的魅力が出るような演技をしたい」と意気込みを語った。キャロルの友人である作曲家、バリー・マンを演じる中川晃教は「昨年自分が主演したミュージカル『ジャージー・ボーイズ』でも“音楽が主役”のミュージカルが熱いと再認識したが、(同じ流れを汲む)『ビューティフル』で、水樹さんと平原さんがキャロルを演じる。多岐に渡って活躍するおふたりがこのミュージカルシーンで花開こうとしているところに自分も携われることに縁を感じる」と熱弁。ジェリー役の伊礼は「ひと言お伝えしたいんですが…浮気はよくないです。浮気をしているのは(役の上であって)けして僕じゃないのですが、水樹さんと平原さんからすごい白い目で見られる」と語り、笑いを誘っていた。公演は7月26日(水)から8月26日(土)まで、東京・帝国劇場にて。チケットは発売中。
2017年07月06日東京都江戸東京博物館で7月4日から開催中の『2017年NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」特別展 戦国!井伊直虎から直政へ』。その開会前日に、大河ドラマ「おんな城主 直虎」(毎週(日)後8・00 NHK総合ほか)で主人公・直虎を演じる柴咲コウが来場し、フォトセッションと質疑応答が行われた。「おんな城主 直虎」特別展 チケット情報井伊氏に代々伝わる『世継観音像』や井伊直親の『青葉の笛』など、井伊直虎や井伊氏にまつわる数少ない資料が出品される本展。展示を見学し、囲み取材に応じた柴崎は、「直虎さんの“花押”の実物を見たのは今日が初めてです。(直虎は)実在してたんだなと(改めて)感じました」と、直虎の花押が入った448年前の書状『井伊直虎関口氏経連署状』を見つめて感慨深そうな表情。印象に残ったものを問われると「個人的には刀がすごく好きなので、ついつい吸い寄せられてしまいます(笑)」とニッコリ。井伊直政の太刀『太刀 銘 来国光』や徳川家康所要の脇指『脇指 銘 備前国住長船勝光 宗光備中 於草壁作』をはじめ、数多く展示されている刀が気になったと話す。「直虎から直政へ」がテーマの本展。ドラマでこれから描かれる時代の物も展示されており、柴咲は「放送はまだ先ですが、いよいよ今週から直政役の菅田将暉くんとの撮影が始まります。彼とのお芝居の対峙をどうやっていこうかと思案しているところだったので、その良きヒントになったと思います」と話す。ドラマについては、「(直虎は)城主としては素人から始めているので、周りにいろんなことをうかがって。特に政次さんは、ライバルのようにやりとりしながら、実は支えてくれて。そこでいろんなヒントを得ながら、直虎さんオリジナルのやり方を編み出すようになったなと感じています。いよいよ20話から30話台へなっていくわけですが、(直虎に)もう少し知恵も出てきますし、機転も効いてきます」と直虎の変化を語る。これからの放送では「直虎さんは今までのおぼつかない政(まつりごと)のやり方では上手くいかない状態になってきて、それをどう治めていくかという展開になります。波乱も出てくるんですけれども、そこはなかなか説明がしにくくて…。とにかく見ていただきたいという思いでいっぱいです。特に30、31、32、33話は絶対、見てください!」と笑顔を見せた。特別展は、東京都江戸東京博物館で8月6日(日)まで、静岡県立美術館で8月14日(月)から10月12日(木)まで、滋賀・彦根城博物館で10月21日(土)から11月28日(火)まで開催。音声ガイドでは、ドラマで南渓和尚を演じる小林薫がナビゲーターを担当しているので、そちらもぜひ楽しんで!取材・文:中川實穗
2017年07月06日9月に上演される舞台『北斗の拳-世紀末ザコ伝説-』の制作発表会見が東京ドームシティ シアターGロッソで行われ、出演者の磯貝龍虎、河合龍之介、寿里、花園直道、林野健志、水希蒼(A応P)と、宣伝隊長の川本成、オープニングライブを行うクリスタルキングのムッシュ吉崎、ビジュアルアドバイザーのAkemi.S.ミラーが登壇した。舞台『北斗の拳 -世紀末ザコ伝説-』チケット情報本作は、大人気漫画『北斗の拳』(原作:武論尊、漫画:原哲夫)初の舞台化作品。しかし舞台の主役となるのは主人公のケンシロウではなく、彼らにやられる“ザコたち”という異色の物語となる。脚本は、舞台作品の演出・脚本を手掛け「JUNKサタデーエレ片のコント太郎」作家でもある川尻恵太(SUGARBOY)。演出は、開幕ペナントレースの構成・脚本・演出として国内外で活躍する村井雄。さらに、アニメでザコの断末魔や次回予告を担当した千葉繁が声で出演するほか、アニメの主題歌『愛をとりもどせ!!』を歌うクリスタルキングがガールズユニット・A応Pと共にオープニングライブで出演するなど、舞台ファンも原作ファンも注目のメンバーが揃う。会見では、まず水希が「『北斗の拳』は母がすごく好きな作品で、姉が“ユリア”って名前なんです」と熱いエピソードを披露。「キャストとしても、A応Pとしても出演できることが嬉しい」と笑顔をみせた。続いて磯貝も「大好きすぎて、本がふやけるくらい読んだ」と原作愛をアピール。「ザコの死に様がとても好き」と出演を喜んだ。河合は原作の連載が始まった1983年に生まれたことに触れ「まさかこのタイミングで演じることになるとは…しかもザコを。こんな記念すべき芝居はない」と縁を感じた様子。寿里は「“死に様”に集中して、ザコ中のザコを演じさせてもらいます!」と意気込んだ。日本舞踊などで活躍する花園は「(ザコとして)綺麗な所作で死にたいです」と花園ならではの演技プランも。林野が「最近は2.5次元が多いので、『北斗の拳』もキタかと思ったのですが…」と主役がザコで驚いたことを話すと、川本からは「今回は2.5次元じゃなくて3.5(ざ.こ)次元です!」とこだわりのツッコミが。ムッシュは「(今作では)ザコ歌手でいいな(笑)」とまさかの申し出。驚く出演者に「光栄」と笑った。舞台にはなんと北斗四兄弟の三男・ジャギも登場!原作同様の肉体で威圧感を放っていたが、川本から「角田信朗さんじゃないですか?」と問われると黙って舞台を去った。マイケル・ジャクソンらのコスチュームを担当してきたAkemi.S.ミラーがビジュアルアドバイザーで参加することも発表され、あらゆる面で期待が高まる本作は、9月6日(水)から10日(日)まで東京ドームシティ シアターGロッソにて上演。取材・文:中川實穗(c)武論尊・原哲夫/NSP 1983、 (c)北斗の拳-世紀末ザコ伝説-製作委員会2017 版権許諾証GP-907
2017年07月06日12月31日(日)に東京・東京国際フォーラム・ホールCで「ドラゴンクエスト」ウインドオーケストラコンサート大晦日公演の開催が決定した。【チケット情報はこちら】大晦日公演では、昼公演にロトシリーズ「ドラゴンクエスト I、II、III」の楽曲、夜公演に天空シリーズ「ドラゴンクエスト IV、V、VI」の楽曲を演奏。両公演とも楽しみたい人のために、昼夜同じ席で鑑賞できる通し券が発売される。ドラゴンクエスト誕生30周年を記念して、現在各地で開催中の「ドラゴンクエスト」ウインドオーケストラコンサート。7月9日(日)には東京・かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホールで「ドラゴンクエストIX」(吹奏楽版世界初演)が開催される。7月9日(日)公演のチケットは発売中。■「ドラゴンクエスト」ウインドオーケストラコンサート【吹奏楽による『ドラゴンクエストⅨ』】指揮:永峰大輔/吹奏楽:東京佼成ウインドオーケストラ7月9日(日)開演14:00かつしかシンフォニーヒルズモーツァルトホール(東京都)料金: 全席指定 4,500円■「ドラゴンクエスト」ウインドオーケストラコンサート【吹奏楽によるドラゴンクエストⅠ,Ⅱ,Ⅲ】指揮:大井剛史/吹奏楽:東京佼成ウインドオーケストラ12月31日(日)開演14:00東京国際フォーラム ホールC(東京都)■「ドラゴンクエスト」ウインドオーケストラコンサート【吹奏楽によるドラゴンクエストⅣ,Ⅴ,Ⅵ】指揮:大井剛史/吹奏楽:東京佼成ウインドオーケストラ12月31日(日)開演18:00東京国際フォーラム ホールC(東京都)料金:全席指定S席4,800円、A席3,800円、2公演通し券9,000円
2017年07月05日赤井ヒガサの人気コミックを舞台化する『王室教師ハイネ -THE MUSICAL-』のメインビジュアルが公開された。舞台『王室教師ハイネ -THE MUSICAL-』チケット情報見目麗しいがひと癖もふた癖もある4人の王子と、その教育係に任命された王室教師ハイネの物語。舞台版は6月20日に最終回を迎えたTVアニメ版に続き9月に上演される。ハイネと4王子役はアニメ版で声を担当した俳優がそのまま続投。ハイネ役に植田圭輔、4人の王子に安里勇哉、安達勇人、廣瀬大介、蒼井翔太が出演する。公開されたメインビジュアルは原作コミックス第1巻(スクエア・エニックス刊)のカラーイラストを完全再現。美麗な世界観を垣間見ることができる。公演は9月7日(木)から10日(日)まで東京・Zeppブルーシアター六本木、9月16日(土)から18日(月・祝)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて。チケットの一般発売は7月29日(土)午前10時より。
2017年07月05日