チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (176/342)
宙空に浮かぶ大劇場に現れるのは、ステンドグラスが輝くクリスマスタウン。ミュージカル界で活躍するシンガーたちが歌うクリスマスソングの数々、ゴスペル、サンタクロースとダンサーによるタップダンス。そんな、最高に楽しくてスペクタキュラーなクリスマスショー「ブロードウェイ・クリスマス・ワンダーランド」が12月に日本初上陸する。【チケット情報はこちら】アメリカでは、80年以上もの間ニューヨークの冬の名物となっている「ラジオシティー・クリスマス・スペクタキュラー」をはじめ、各地で様々な“クリスマスショー”が上演され、幅広い年代に<伝統的なクリスマスの風物詩>として楽しまれています。日本初上陸の「ブロードウェイ・クリスマス・ワンダーランド」は、ショーの中盤ではなんとステージ上にスケートリンクも登場し、人々を氷の世界へと誘います。クリスマス期間限定のスペシャルな公演で、大切な人と過ごす最高の2時間に。チケットぴあではプレイガイド最速先行を8月31日(水)まで先着にて受け付け中。また、12月24日(土)・25日(日)の3公演限定で、前列のお席とドリンク・特典を用意したプレミアムチケットを販売。予定枚数に達し次第販売終了のため、お早めに。■ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド日程:12月16日(金)~ 25日(日)全16回公演会場:東急シアターオーブ(東京都)料金:S席9800円 / A席6800円プレミアムS席12000円(ドリンク+特典付/12月24日・25日公演のみ対象)※座席選択可能
2016年08月05日名作映画をオーケストラの演奏とともに大型スクリーンで鑑賞できる「シネマオーケストラコンサート」が今年も日本上陸。これまで数々の作品が来日し、約100名によるオーケストラの生演奏で、一味違った感動を伴って名画を楽しめると人気の公演だ。この夏は、スティーヴン・スピルバーグ監督の傑作『インディ・ジョーンズ レイダース/失われたアーク《聖櫃》』と『E.T.』の2作品が上映される。【チケット情報はこちら】いずれも作曲家は、『スター・ウォーズ』や『ハリー・ポッター』シリーズなど、約50年にわたりアカデミー賞ノミネート計50回記録している、巨匠ジョン・ウィリアムズ。スピルバーグ監督とは40年にわたりタッグを組み、数多くのヒット作を生み出してきた。今回の2作品は、スピルバーグ監督がヒットを連発していた頃の、ジョンにとっても黄金期の作品だ。公演直前の8月3日、都内某所で行われたリハーサルに潜入。指揮者は、昨年の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で来日したニコラス・バック。映画の映像が流れるモニターと、分厚い楽譜を目の前に据え、映像と演奏をリンクさせることに心を配りながら、東京フィルハーモニー交響楽団を巧みに導いていった。この日のリハーサルは『インディ・ジョーンズ』。「聖櫃」をめぐりナチス・ドイツと対決する息つく暇もないハラハラドキドキのストーリーとあって、展開の激しいドラマティックな楽曲が続く。作品の高揚に合わせるように高いボルテージをキープしながら、ニコラスはテンポよく、細やかに演奏者たちに指示を与える。時にメロディを口ずさみ、時に足踏みでリズムを取り、絶妙な演奏には「ブラボー!」「ベリーグッド!」と賞賛し、情熱的にオーケストラを引っ張っていった。長時間にわたるアクションシーンでは、映像さながらに指揮者とオーケストラが競い合っているよう。全身を使ってダイナミックにタクトを振るニコラスに、演奏者たちは必死に食らいつく。演奏だけでも手に汗を握るこの緊張感。本番はさらなる興奮を味わえるはずだ。この日、『E.T.』のリハーサルを見ることはできなかったが、子どもたちと異星人が交流する感動のシーンを思い浮かべれば、『インディ・ジョーンズ』と対照的な胸を打つ演奏で楽しませてくれるだろう。「インディ・ジョーンズ in コンサート」は8月5日(金)・6日(土)、「E.T. in コンサート」は8月6日(土)、7日(日)に東京・東京国際フォーラム ホールAで開催。8月12日(金)には大阪・大阪フェスティバルホールで開催される。チケット発売中。取材・文:門 宏
2016年08月04日10月7日(金)に東京・東京国際フォーラム ホールAで開催される「オリンピックコンサート2016」のゲストアーティストが発表された。【チケット情報はこちら】オリンピックコンサートは、日本オリンピック委員会(JOC)が主催し、1997年からスタート。オリンピックの競技映像と壮大なシンフォニーオーケストラが共演し、毎年人気を博している。今年は4年に1度のオリンピックイヤーであり、「オリンピックコンサート2016」も明日8月5日(金)に開幕するリオデジャネイロ大会にフォーカス。最高に熱く輝く夏を、感動の映像と壮大なシンフォニーオーケストラの共演によってふり返る。今回、ゲストアーティストとして発表となったのは元・宝塚歌劇団花組トップスターで退団後も女優として活躍する蘭寿とむと、日本の演劇・ミュージカル界を第一線で牽引し続ける橋本さとし、石井一孝、岸祐二ら3人によるスペシャルユニットMon STARS。“Musical Dream!”と題して、世界の名作ミュージカルの中から、希望、勇気、絆、夢といったテーマに通じる名曲の数々を、100名近くの大編成オーケストラをバックに、アスリートへのエールとして披露する。公演にはリオデジャネイロオリンピック出場アスリートたちも来場し、オリンピックについてアスリート自身の言葉でそのあふれる想いを語るコーナーも予定。スポーツ、音楽、演劇やミュージカルといった、フィールドは違えども人々に夢と感動を与え続けてきたトップランナーたちが集結し、オリンピックの感動を共有する特別な一夜となる。チケットは発売中。
2016年08月04日ニューヨークのラジオ局「HOT 97」が開催する音楽フェス「HOT 97 SUMMER JAM」。同フェス初の海外公演となる「HOT 97 SUMMER JAM TOKYO」が7月29日に東京・ZEPP TOKYOで開催された。「HOT 97 SUMMER JAM」は「HOT 97」が1994年から23年にわたり開催しているニューヨーク最大級のフェス。トップアーティストのライブを中心に、HOT 97の人気DJ陣も登場。毎年5万枚以上のチケットが即完するなど絶大な人気を博している。この日、ZEPP TOKYOの屋外には、グッズ販売だけでなくバスケットゴール、ロゴモニュメント、フォトパネル、DJブースなどが出現。開演前から盛り上がりを見せていた。イベントが開演すると、まずはアジアを代表する人気アーティストがライブパフォーマンスを披露。AKLO、バンコクインベーダーズ & ダボーイウェイ(BANGKOK INVADERS & DABOYWAY)、AK-69が登壇し、アジアでのアーバンミュージックシーンの盛り上がりを裏付けるハイレベルなパフォーマンスを披露した。また、ライブアクトの間には、THE HEAVY HITTERSのDJ ENUFFやDJ LEADをはじめ、HOT 97 の人気DJやパーソナリティが登場。DJタイムも観客を盛り上げた。イベント後半にはついにアメリカのトップアーティスト達がステージに登場。オマリオン(OMARION)、ファボラス(FABOLOUS)、プシャ・T(PUSHA T)、フレンチ・モンタナ(FRENCH MONTANA)、というアーバンミュージックファンなら誰もが唸る豪華なメンツが圧巻のパフォーマンスを披露。あらためて、ニューヨークの「HOT 97 SUMMER JAM」が日本に上陸したということを体感できる瞬間となった。
2016年08月04日EXILEのMATSUが演出を手掛ける舞台『かげろう』が、8月10日(水)から恵比寿・エコー劇場で上演される。かつての親友3人が抱える「秘密」と「優しい嘘」が、運命を予想していなかった方向へと導いていく本作。初稽古後に、MATSUと出演する佐藤永典、森岡朋奈、宮田悟志に舞台への想いを聞いた。舞台『かげろう』「ストレートプレイの舞台を演出したいと思っていた」と語るMATSUは、本作が演出2作品目。病気との対峙をテーマに選んだという。MATSUの想いを聞いて出演者たちの表情は引き締まる。初恋の女性への余命宣告に戸惑う医師を演じる佐藤が「僕の役はクールに見えて、実は人と接するのが苦手な人物」と話すと、「内気で優柔不断なんだろうね」とMATSU。「だけど、だんだん強くなっていくんだよね」と役づくりのアドバイスを与えた。森岡が演じるのは、病気を抱えながらも明るさを失わない女性。「自分と真逆で魅力的。私は、普段は暗いので……」と森岡が話すと、全員が驚いた表情に。MATSUはオーディションで「ひまわりみたい」な印象を受けて森岡を選んだという。「一番元気な子が弱くなっていく。そこに感情移入ができると思います。森岡さんには快活なヒロインを演じてほしいですね」演技は初挑戦となる宮田は、劇中での歌唱に触れつつ「歌う場面をどう表現するかが、僕に課せられた使命だと思っています」とコメント。MATSUが「舞台を通じて、自分の殻を破ることにチャレンジしてほしい」と伝えると、宮田は「自分の変化が楽しみです」と笑顔を見せた。本作は、過去の自分と向き合う物語でもある。出演者に「もう一度向き合いたい出来事」を聞いてみると、佐藤は「嘘を重ねても、僕はいつも3つめくらいでバレるんです。だから、初めから嘘をつくなと言いたいですね」と苦笑い。宮田は、「思った方向に突き進める人は、何かをつかみ取れる。決めたらその瞬間に動けと伝えたいです」と、過去の自分へのメッセージを語った。タイトルである「かげろう」は、成虫になってから2~3日しか生きることができない昆虫だ。しかし、「その数日を全力で生きることに意味がある」とMATSUは話す。「どんなに辛い状況もプラスに変えて、全力で生きる姿を、この舞台で描けたらと思います」舞台『かげろう』は、8月10日(水)から16日(火)まで恵比寿・エコー劇場にて上演。チケットは発売中。取材・文:東谷好依
2016年08月04日「BLEACH」(久保帯人/集英社「週刊少年ジャンプ」)を原作とした「ROCK MUSICAL BLEACH」~もうひとつの地上~が7月28日に初日を迎えた。描かれたのは原作の9~21巻収録の「尸魂界(ソウル・ソサエティ)篇」。ミュージカル『BLEACH』チケット情報主人公・黒崎一護(高野 洸)に死神の力を分け与えた罪に問われ、尸魂界へと連行された朽木ルキア(甲斐千尋)。彼女を連れ戻そうとする一護の前に、尸魂界を警護する死神の戦闘部隊「護廷十三隊」が立ちはだかる──。死神たちの斬魄刀を駆使したド派手な殺陣、朽木白哉(猪野広樹)の「千本桜景厳」といった卍解など、舞台ならではの演出が実に圧巻。それぞれの秘めた思い、知られざる謀略が明かされ、物語は怒涛の展開へ。五番隊隊長・藍染惣右介(馬場良馬)の殺害、彼を慕う雛森 桃(美山加恋)の涙、阿散井恋次(崎山つばさ)の一護へのこだわり、市丸ギン(遊馬晃祐)の妖しい笑み……まるで原作そのままの彼らのたたずまいも美しく。ROCK MUSICALと銘打った派手なパフォーマンスと歌も必見。ゲネプロを終えた囲み取材には高野 洸、甲斐千尋、崎山つばさ、遊馬晃祐、馬場良馬、美山加恋、猪野広樹とともに脚本・演出の堤 泰之が登壇。見どころなどを語った。「原作が完結する、このタイミングで一護として舞台に立てることに幸せを感じています。全員で歌っている時の熱も見どころです」(高野)「「BLEACH」の世界をお客様に届けられるよう、皆で頑張ります。とてもすてきなカンパニーなので、そういう面もBLEACHの絆として届けたいです」(甲斐)「一護との戦いを経た心の変化、朽木隊長の背を追う思いを伝えたいです」(崎山)「一緒の場面は少ないんですが、松本乱菊(高橋ユウ)との関係を大切に演じたいです」(遊馬)「“なんちゃらGO”が時代を席巻していますが(笑)、負けないくらい熱いブリミュにしていきます!」(馬場)「マンガ原作の舞台に参加させていただくことはとてもうれしいです。藍染隊長との場面を大切に演じたいです。“なんちゃらGO”に負けません(笑)」(美山)「小中学時代から読んでいた作品に、大好きな役で出演できることが本当にうれしいです。白哉として私に歯向かってくるものはことごとく潰し、熱い夏にします(笑)」(猪野)「とにかく原作がおもしろくて、その世界をなんとか皆さんにお届けできればと、一生懸命作りました。ぜひ、観ていただけたらと思います」(堤)本作品は8月7日(日)まで東京・AiiA 2.5 Theater Tokyo、8月24日(水)から28日(日)まで京都・京都劇場にて上演。取材・文/おーちようこ
2016年08月03日東京では2年ぶりとなる美輪明宏の「音楽会」が9月から始まる。その間、全国で歌いながら、あるいは、子ども番組などのテレビに出演しながら感じ取ってきたことが、今度のプログラムには盛り込まれる予定だ。それぞれの選曲への思いを語る美輪の根底には、人をやさしく見つめる眼差しがあった。【チケット情報はこちら】「今、各地で歌っていて感じるのは、みなさん、心の安寧を求めていらっしゃるということです。目先の欲にかられていると言われようとも、生きるために必要なことを選び取るしかない生きづらい世の中で、みんな生きることに精いっぱいなんだなと感じます。ですから、少しでもみなさんのお役に立てる、心の栄養補給になるような歌をお届けできたらと思っているんです」。2016年の音楽会について、まずそんなふうに語った美輪。ここのところずっと、“生きる”というテーマが自身のなかにあるそうで、今回は、生きる力になる歌を選んでいくつもりだ。たとえばそのひとつは、美しいメロディを持つ曲。「日本にはかつてきれいな曲がたくさんありました。そういった聴くだけで心が穏やかになるような曲を求めていらっしゃるのがわかるので、古臭いと言われても、歌っていこうと思っているんです」。今年の春から、監修を務める齋藤孝氏に請われて『にほんごであそぼ』(Eテレ)に出演していることも、その志を後押しした。「むずかしい和歌や俳句を理解する子どもたちに感心するとともに、ユーモアたっぷりの演出もすばらしいと思ったんです。そこで、昔よく歌われた明治時代の歌で、ほんわかした気持ちになっていただければなと思っています」。ほかにも、第一部には、今のお父さん・お母さんの悲哀を歌ったオリジナル曲も登場。そして、『ヨイトマケの唄』でそれでも力強く生きていこうと励ましてくれる。ラテンやシャンソンの大人の歌で愛の深淵を見せる第二部は、「悲劇の歌もたくさん出てきます。それを聴けば、つらいのは自分だけじゃないとわかるはずです。劣等感や悩み、苦しみ、痛みを持っていない人間はこの世にひとりもいません」と、こちらにも力づける歌を揃える。第二部の舞台美術には星空を用意した。「宇宙に同じ星がないように、人間もさまざまでいいんです。その自然の法則も感じていただければと思っています」。誰にも生きる価値がある。美輪明宏の歌にはそんな懐深い愛が込められている。美輪明宏/ロマンティック音楽会2016は9月10日(土)から25日(日)まで、東京・東京芸術劇場プレイハウスで上演。その後、全国を周る。取材・文:大内弓子
2016年08月02日名将・真田幸村の武功は真田十勇士のひとり、猿飛佐助の作戦だったとの発想で2014年に初演された、マキノノゾミ脚本・堤幸彦演出『真田十勇士』。今年、その映画版の公開と同じ9月に舞台版の再演が決定。製作発表会見が行われた。舞台『真田十勇士』チケット情報猿飛佐助を演じる中村勘九郎は「キャスト、スタッフが不可能に挑み、成功させようという気持ちが溢れた舞台。あの空間にまたいられるのは幸せ」と力強く語る。霧隠才蔵役には、初演と映画版で由利鎌之助を演じた加藤和樹。「新『真田十勇士』を作るべく、舞台上でこの役を精一杯生きたい。間違いなく人生を変える作品です」と意気込む。佐助、才蔵と共に活躍する真田十勇士は以下の8名だ。筧十蔵には高橋光臣。「前回(稽古場で)ゲイキャラになり、映画、再演に引き継がれます。今回はどこに恋心を抱くのか、楽しみにしていただきたい」。根津甚八には村井良大。「初演、映画版では海野六郎を演じました。今回は豊臣秀頼と二役。“早着替え”で舞台袖でも走ります」。三好清海を演じる駿河太郎は「2年前にこの作品を経験して舞台が楽しくなりました。初演を超える再演にしたい」。三好伊三役を演じる荒井敦史は「これだけ動き回る舞台に出られる機会はそうない。映画でも関西弁に苦労しましたが、関西公演に向けて頑張ります」。海野六郎役には栗山航。「初参戦なので怖くもありますが、真田家譜代の家臣のひとりとして誇りを持って演じたい」。真田大助を演じるのは望月歩。「いつかは舞台をと思っていました。初舞台で緊張しますが、精一杯頑張りたいです」。望月六郎役の青木健は「忠誠心や剣術指南役としての威厳や品格を追究し、新しい望月六郎を表現をと考えています」。由利鎌之助役の丸山敦史は「先代(?)の加藤さんに負けないよう、そして十蔵さんの心を掴めるよう、思いっきり演じたいです!」。佐助と才蔵の幼馴染の女忍・火垂を演じるのは、AKB卒業後、初舞台の篠田麻里子。「大変だったり不安だったりするほど燃える。私にしかできない火垂を演じたい」ときっぱり。十勇士に立ちはだかる久々津壮介役には、山口馬木也。「僕は初演時、もうひとつの舞台『真田十勇士』(宮田慶子演出)に出ていた。今回はその共演者から『裏切り者』『楽しんでこい』と言われました」。仙九郎には、初演、映画版に続いての石垣佑磨。「佐助、秀頼、才蔵、火垂と同門の幼馴染で、真田十勇士に嫉妬し、戦う宿敵。前作以上に彼らを苦しめようと思っています」。真田幸村役には、加藤雅也。「今回はステージもさらに大きくなる。修行僧のような生活を送り、必ず成功させたい」。そして、淀殿には浅野ゆう子。「堤監督にお掃除のおばさん役でいいから出してほしいと耳元でささやき続けてこの役をゲットしました。笑っていただけるパートを担い、あとは若い皆様に守っていただきます」と笑いを誘った。公演は9月11日(日)から10月3日(月)まで東京・新国立劇場 中劇場にて。その後、神奈川・兵庫でも上演。取材・文:高橋彩子
2016年08月02日クラウン(道化師)たちが繰り広げる体感型ファンタジー・ショー「SLAVA’S SNOWSHOW スラバのスノーショー」が2年ぶりに日本上陸。8月1日の東京公演には、クラウンに扮したおかずクラブのゆいPが初出演し、公演後の囲み取材で感想を語った。【チケット情報はこちら】ゆいPは、大小のバルーンが客席を飛び交う公演のエンディングに登場。「練習は本番当日の5分だけ。しかも結構盛り上がっていたので出るのが怖かったんですけど、いざ出てみるとボールと被ってまったく見えなかった(笑)。気づいた人いました?」とスノーショーの洗礼を受けたことを明かした。客席で観ていたオカリナは、「出てきた瞬間にボールでほぼ見えなくなっちゃって、前のほうの席まで行ったらゆいPのお母さんに出会ったので一緒に観ました。ゆいPの顔がこわばっていて、それをお母さんが心配しているのが印象的でした」と答えた。客席をすっぽりと覆う巨大なクモの巣、舞台から客席の後方まで達する大量の紙ふぶき、クラウンたちによる客いじりなど、見どころたっぷりの同公演。応援隊長を務めるハリセンボンのふたりもこの日観劇し、近藤春菜は「お客さんを巻き込むエンターテインメント・ショーで、お子さんたちの笑い声がすごかった。イスから飛び上がるぐらい楽しんでいたので、夏休みのいい思い出になったんじゃないかと思います」と興奮気味にコメント。箕輪はるかは「本当に何が起こるかわからなくて、ハラハラする舞台でした」と、最後まで楽しんだようだった。囲み取材には、スラバ・ポルニンらクラウンたちも登場。いたずら好きのクラウンたちは、歩き回ったり、寝転がったり、オフィシャルサポーターのプリンセス天功や石井一久に執拗にちょっかいを出したり、進行お構いなしのやりたい放題。ゆいPは、「裏でもこのまんまなんですよ。お昼ご飯を食べてたら、『ハンバーガー食ってるぜ』って言いふらしに行っちゃって。それでポテト2本盗んで出ていくっていう。ちょっとストレスになりました(笑)」と舞台裏を明かした。ドタバタ会見となったが、「今回のお客さんは、前回の来日のときに比べると2倍以上のすばらしさを感じています」と2度目の来日について真剣に語るスラバに、春菜は「答えは真面目か!」とツッコミ。さらに、「スラバさんのような男性のタイプはどうですか?」という質問には、「イヤです!」と即答し、場内を沸かせた。「SLAVA’S SNOWSHOW スラバのスノーショー」は、8月14日(日)まで東京・シアター1010にて上演。チケット発売中。取材:門 宏
2016年08月02日日本を代表するコメディエンヌ・大地真央が主演を務めるサスペンス・コメディ『一人二役~殺したいほどジュテーム~』が10月に上演される。その製作発表が8月1日に都内で行われ、大地、森公美子、益岡徹、上演台本・演出を手がける福島三郎が登壇した。舞台『一人二役~殺したいほどジュテーム~』チケット情報本作は、“笑いとサスペンス、そして幕切れのどんでん返し”が特徴の作風で、フランスのヒッチコックと称されるロベール・トマが原作のサスペンス喜劇。1970年にパリで初演された。伯父の莫大な財産を相続したフランソワーズ(大地)は、結婚したばかりのリシャール(益岡)が実は財産目当ての乱暴な放蕩者であると分かり、離婚を考え始める。ある日、家政婦のルイーズ(森)の恋人がリシャールと瓜ふたつの弟・ミシェル(益岡/二役)だと知り、彼を利用して離婚の手続きをしようと謀る。ところがミシェルは兄と正反対な臆病者で――。果たしてフランソワーズの逆転劇は成功するのか?会見で大地は、自身がロベール・トマの作品は2作品目、森、益岡、福島との共演も2作品目であることに触れ、「2、2、2、2、って続いて、猫好きの私としては『にゃん、にゃん、にゃん、にゃん』って感じで、とっても縁起がいい作品になるんじゃないかと期待しております」と笑顔で挨拶。福島が演出プランに関して「みなさんコメディに関しては、放っておいてもおもしろいことをやってくださる方々。気をつけるとしたら、シリアスにいかないといけないところでどうしてもダジャレを言ってしまう真央さんが…(笑)」と話す通り、会見中にも大地は自身の役がスイス人だという話から「なんでも“スイス”イといく」とダジャレを言うなどし、会場を盛り上げた。また、「ストレートプレイですが、大地さんと森さんが出演するので、不自然じゃない形で歌のシーンを入れたい」(福島)と、大地と森によるデュエット曲があることも明らかに。大地の大ファンである森は喜びをあらわにした。森は「今、大人がやるお芝居が少なくなっているような気がして。(本作は)今年一番じゃないかと思うくらい平均年齢が高いお芝居になっておりますが(笑)、がんばらせていただきたい!」と抱負を、益岡は「(物語の)最後は、アゴがはずれるような、『これありか!?』という印象を持ちました。稽古に入るのも、お客様に観てもらうのも楽しみ」と話した。舞台『一人二役~殺したいほどジュテーム~』は、10月7日(金)から10日(月・祝)まで東京・THEATRE1010にて。その後、12月まで全国15会場で上演。取材・文:中川實穗
2016年08月02日イギリスのソロアーティスト、モリッシーが9月28日(水)・29日(木)に東京・オーチャードホール、10月1日(土)に神奈川・横浜ベイホール、2日(日) 大阪・IMPホールで4年半ぶりの来日公演を行うことが決定した。【チケット情報はこちら】モリッシーは1982年にザ・スミスを結成。1984年に1stアルバム『ザ・スミス』をリリース。イギリスの若者に熱狂的に支持され、1980年代UKロックシーンの中心的アーティストとして活躍。1987年にザ・スミスを解散した後は、ソロとして活動。これまで10枚のスタジオアルバムをリリースしている。現時点での最新作は2014年リリースの『ワールド・ピース・イズ・ノン・オブ・ユア・ビジネス~世界平和など貴様の知ったことじゃない』。チケットの一般発売に先がけてプレイガイド最速先行を実施。受付は8月4日(木)午前11時から8日(月)午前11時まで。■モリッシー来日公演9月28日(水) オーチャードホール(東京都)9月29日(木) オーチャードホール(東京都)10月1日(土) 横浜ベイホール(神奈川県)10月2日(日) IMPホール(大阪府)
2016年08月02日キャラメルボックスのサマーツアー2016が、7月30日に東京・サンシャイン劇場にて初日を迎えた。男女のラブストーリーをそれぞれの視点で描き、二本立ての作品として同時期に上演する劇団初の試みだ。男性の視点から見た物語は『彼は波の音がする』、女性の視点から見た物語は『彼女は雨の音がする』 というタイトルでどちらも新作。脚本・演出は、成井豊と真柴あずきが担当。キャラメルボックス『彼は波の音がする彼女は雨の音がする』チケット情報『彼は波の音がする』は、舞台俳優の新宮弘樹(畑中智行)が主人公。新作映画のオーディションを受けて合格した直後、事故に遭い死亡。だが迎えにきた天使(福澤朗)の話から、死ぬのは人違いだったことが判明する。ところが、生き返ろうにも彼の体は火葬された後。渋々、もうじき死ぬ予定の初老の大富豪・浦神信雄(西川浩幸)の体に入ることにした新宮。そこへ白浜若菜(実川貴美子)という女性がやってきて……。若い新宮の魂が、浦神という年齢も立場も違う男の体に入ったことで巻き起こるドタバタ劇に、客席は爆笑の連続。映画の出演を諦めきれない弘樹の心に火をつけるのがヒロイン・若菜。共に困難に立ち向かっていく前向きな明るさが、周囲に変化をもたらしていく。観ている人の心にも温かさが灯るようなラブストーリーだ。天使役で出演しているフリーアナウンサーの福澤は、滑舌の良さを活かしたキャラクター設定で、まさにはまり役。その存在感の大きさで物語を牽引していく。『彼女は雨の音がする』は、小説家を目指す白浜若菜が主人公。ある日、彼女のもとに大富豪・浦神の自伝を執筆するという、ゴーストライターの仕事が舞い込んでくる。浦神が母親の元恋人であり、一方的に母を捨てたと知った若菜は、浦神の真の姿を暴いてやろうと、その仕事を引き受ける。浦神に会いに行くと、なぜか彼は必死に発声練習をしていた……。『彼女は~』では若菜の抱える事情が細部まで描かれることで物語に深みを与えている。両作品に参加する武田航平は、『彼は~』の時とはまた違う顔をみせるもの面白い。この二本には共通するシーンもあり、『彼は~』では見えていたものが『彼女は~』では見えない設定になっているなど、同じ物語でありながら、視点が変わるだけで全く別の見え方に変化するのもユニークな仕掛けだ。両作品観れば味わえる醍醐味なので、ぜひ二本とも観劇することをオススメしたい。新作ニ本を同時期に上演するという、創立30年を超えてなお新しいことにチャレンジするキャラメルボックスの心意気をぜひ劇場で確かめて欲しい。東京公演は8月14日(日)までサンシャイン劇場にて、大阪公演は8月18日(木)から8月23日(火)までサンケイホールブリーゼにて上演。前売チケット発売中。なお、チケットぴあでは公演前日まで当日引換券を発売する。取材・文:片桐ユウ
2016年08月01日パルコ・プロデュース公演『悼む人』からは4年ぶり、向井理が蓬莱竜太作・演出『星回帰線』に出演することが決まった。劇団『モダンスイマーズ』を率いて、外部にも次々と話題作を生み出している蓬莱。向井は以前から蓬莱作品の大ファンだそうで、今回は念願かなってのプロジェクトだ。舞台『星回帰線』チケット情報モダンスイマーズの作品は、ほぼ観ていると言う向井。少人数で描く濃密な世界観に惹かれるのだとか。「日常を描く話が好きなんですが、蓬莱さんの作品は日常から生まれるちょっとしたズレから、思わぬことが暴かれていく。伏線の張り方やその回収の仕方も絶妙です。笑いもあって、エンタテインメントとしてのバランスもおもしろい」。ふとした会話から人間関係にひそむ愛憎を浮かび上がらせる蓬莱、その作風はスリリングで骨太だが、人を愛おしく見つめる情感にあふれている。そして今回はとある地方都市、様々な問題を抱える人々の共同生活が描かれる。スローな暮らしぶりは一見、楽園のように見えるのだが…。「特殊な設定だけど、描かれるのは日常。舞台という非日常空間で日常を覗き見しているような感じです。派手なアクションなどないなか、言葉と体を武器に人間性や関係性を変化させていく…。どうなることか、緊張感があります」。舞台が好きで、自身でもよく観に行く。観客の集中力や想像力を刺激するような作品が好きな演劇ファンだ。「観客のリアクションがダイレクトに伝わるライブ感に惹かれます。それと舞台は、稽古を通して100回、200回と膨大な数のセリフを言う。セリフを大事にしている気持ちになるのも魅力かな」。しかし、その緊張感はやはり「怖いもの」だとか。「初日の幕があくとき、毎回、やらなきゃよかったって思います。でも、千秋楽が終わるとまたやりたくなる。それが舞台の魔力です。中毒性ありますね、パンチドランカーみたい(笑)」。しかも、今回は熱望していた蓬莱作品、共演も濃密な劇世界にふさわしいツワモノが揃った。やるからには、「観客の心に爪痕を残すような作品にしたい」と、静かな闘志を見せてくれた。共演は、奥貫薫、野波麻帆、高橋努、岩瀬亮、生越千晴、平田満。公演は10月1日(土)プレビュー公演、2日(日)から30(日)まで東京芸術劇場 シアターウエストにて上演。その後、豊橋、北海道、京都を含む全国7か所を巡演する。チケットは8月21日(日)より一般発売開始。なお、チケットぴあでは、8月4日(木)午前11時まで有料会員向けインターネット抽選先行「いち早プレリザーブ」を受付中、8月3日(水)午前11時より無料会員向けインターネット抽選先行「プレリザーブ」受付予定。取材・文/大西美貴
2016年08月01日演出家・西田シャトナーが自作を上演するプロジェクトSHATNER of WONDERの第4弾『ソラオの世界』が7月28日(木)に開幕した。【チケット情報はこちら】2009年の初演以来、5度目の上演となる本作を今回、戯曲段階から再構築。自分の夢の中に閉じ込められてしまう主人公・ソラオは多和田秀弥が演じる。多和田は約1年ぶりの舞台出演となり、初主演。授業の単位とバンドのスタジオ代のために、ある実験の被験者となったソラオ(多和田)。トラブルで昏睡状態に陥り、自分の夢の中に閉じ込められてしまう。夢の中でソラオは、実験の連絡をしてきた声のきれいな女性・ヨルダ(はねゆり)と再会。ふたりは恋人同士になり、夢の中の毎日が光り輝いてゆく。だが、ふたりの過ごす場所に凶暴な魔物たちが近づいていることに気付き、ソラオはヨルダを連れて海の孤島へと逃げこむが――ソラオは果たして目を覚ますのか。多和田の舞台にかける熱い想いが伝わるソラオだった。いくつも印象的なシーンがあったが、特に心に残ったのは、夢の中で過ごす幸福な50年。ソラオは、自分の夢で生きるヨルダを消さないために目を覚まさないと決める。夢の中でふたりは夫婦になり、共に老いていき、いつしかひとりになる。そのとき、それまでのしあわせに包み込まれるような空気がスッと溶けてなくなり、多和田から、寂しさと満足と諦めとさまざまな感情が静かに流れ込んでくる感覚に襲われた。舞台中央には、ぐるりと回転する人の顔の形をした大きな舞台装置があり、登場人物はそれぞれカラフルなヘアメイクに幻想的な服装を身に付けている。そんな、どこか現実離れした世界の中で、ソラオが寝たり覚めたり、夢と現実を行き来する姿を観ているうちに、いったいどこからが現実でどこからが夢なのか、だんだんとわからなくなっていく。今観ているのは夢?現実?気付けばあっという間に引き込まれていた。帰り道、ふと「この舞台も誰かの夢だったのでは?」と考える。夢と世界の境について想像してみる。観劇後、自分がみている世界を不思議な空気で満たしてくれる作品だ。SHATNER of WONDER #4『ソラオの世界』は、7月31日(日)まで、東京・Zeppブルーシアター六本木にて。取材・文:中川實穗
2016年07月29日クイーン+アダム・ランバートの来日追加公演が9月21日(水)に東京・日本武道館で行われることが決定した。これは、すでに開催が発表されていた9月22日(木・祝)、23日(金)公演がソールドアウトした事から決まったもの。【チケット情報はこちら】クイーン+アダム・ランバートは、イングランドのロックバンド、クイーンのオリジナルメンバー、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラーに、アメリカの歌手、アダム・ランバートが加わったバンド。各国のフェスでヘッドライナーを務めているほか、これまで世界各地で70を超える公演を開催。ライブのチケットは軒並みソールドアウトを記録している。チケットの一般発売に先駆けて、チケットぴあでは最速先行抽選プレリザーブを実施中。受付は8月7日(日)午後11時59分まで。■クイーン+アダム・ランバート LIVE IN TOKYO 2016追加公演日時:9月21日(水)開場18:00 / 開演19:00会場:日本武道館(東京都)料金:SS席 40000円(グッズ付) / S席 16500円 / A席 14500円 / B席 12500円※未就学児童は入場不可。
2016年07月29日1996年に宝塚歌劇で初演され、今年で20周年を迎えたミュージカル『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』が、トップスター・朝夏(あさか)まなと率いる宙組により上演。7月22日、兵庫・宝塚大劇場にて幕を開けた。宝塚歌劇宙組『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』チケット情報19世紀末に実在したオーストリー=ハンガリー帝国皇后エリザベートの生涯を、黄泉の帝王トート(死)との愛憎を軸に描いた本作。一度聴くと耳から離れないほどに美しい楽曲の数々で彩られた名作で、歌唱での表現力も重要な要素となる。宝塚版ではトートを主役に置き換えたオリジナルの演出がつけられ、歴代のトップスターが上演のたびに新たなトート像を作り上げてきた。9代目のトートとなる朝夏。手足の長い美しいスタイルの朝夏トートは、艶めかしく冷たいオーラを放ち、それでいて情熱的にエリザベートへの愛を見せる。そのバランスが絶妙で、眼差しや指先の動きも、観る者をゾクッとさせるほどに妖しい。エリザベートを演じるのはトップ娘役・実咲凜音(みさき・りおん)。活発な少女時代では澄んだ歌声で「パパみたいに自由に生きたい」と、無邪気に歌い上げる。一方で、オーストリー=ハンガリー帝国の皇后となった後は、皇太后ゾフィーの厳しい教育に苦悶。孤独に耐えながら精神的な強さを身に着け、「私のためだけに生きる」と決意したときには凛とした目、佇まいで惹きつける。しかし美貌が衰えることへの焦り、皇帝フランツの不貞…と、精神的に追い詰められていく様は、痛々しさを感じるほどだ。さらに真風涼帆(まかぜ・すずほ)が、柔らかな語り口と優しい雰囲気をまとい、皇帝フランツを表現。エリザベートに深い愛を抱く一方で、皇后ゾフィーには逆らえない弱さも。次第にすれ違っていくフランツとエリザベート。想いが届かないもどかしさを丁寧に見せている。そして、狂言回し的な役どころである暗殺者ルイジ・ルキーニを演じるのは、愛月(あいづき)ひかる。鋭い目でルキーニの狂気を表し、軽快なセリフ回しやアドリブで観客の笑いを誘いながら、物語を運ぶ。皇太子ルドルフは澄輝(すみき)さやと、蒼羽(そらはね)りく、桜木みなとの3人が役替わり。この日は桜木みなとが、ルドルフの孤独や寂しさを滲ませながら好演した。それぞれに歌唱力が高く、ソロナンバーはもちろん、ハーモニーも心地良く胸に響く。集団でのコーラスや群舞も迫力があり、20周年の『エリザベート』にふさわしい仕上がりになっている。兵庫・宝塚大劇場公演は8月22日(月)まで。東京宝塚劇場では9月9日(金)から10月16日(日)まで上演される。東京公演は8月7日(日)より一般発売開始。現在先行抽選販売(プレリザーブ)を8月3日(水)11:00まで申し込み受付中。取材・文/黒石悦子
2016年07月28日シンガーソングライターのLOVEが、真夏の恒例となったセッションライブを7月22日に代官山LOOPにて行った。【チケット情報はこちら】毎年、LOVEとともに音楽を奏でる豪華な共演者も注目の公演。今年は、RADWIMPSのベース武田祐介と、LOVEが主催するライブイベント「今日ここにいるという事」に今年出演したパーカッション&ドラムスの三星章紘が参加。シンプルな編成ながら、高い演奏力とテクニックで、3人は音楽でぶつかりあいながら様々な演奏で魅了した。「LOVE Live 2016~360°ワンマン・十七夜月の願いは叶うと聞きまして~」と題した今回は、満月から翌々日の“十七夜”であることから命名。「“十七夜月”は願いが叶うと言われています。皆さんも願い事をしながら楽しんでください」というLOVE。歌詞に月が登場する『テレパス』からスタートし、1曲1曲に願いを込めるようにメッセージを届けていった。このセッションライブの特徴は、出演者が中心に向かい合い、その周りをぐるりと観客が囲んでいる360°ステージになっていること。しかも、手を伸ばせば届くほどの距離で、初体験の武田は「近っ!」と戸惑っていたが、3人はアイコンタクトをとりながら、瞬く間に一体感を作り出した。『君は僕のセンユウ』や『オドレイ』、『愛に生きれば』、『沈黙のスコーピオ』など、LOVEの人気曲やライブの定番曲が、この3人だからこそ生まれたアレンジになって演奏され、終始、観客は大興奮。LOVEの歌声にあわせて、観客もともに歌い、演奏が激しさを増せば体を揺らした。また、ジャズのスタンダードナンバー『フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン』も披露し、ムードたっぷりの歌と演奏で魅了した。アンコールには、平和への願いを込めて、主催イベントのテーマ曲『今日ここにいるという事』を3人で和やかに聴かせ、最後はひとりになったLOVEが、地元・大阪を大阪弁で歌う『Osaka On My Mind』を熱唱。大盛り上がりで幕を閉じた。この後は、LOVEがボーカルを務めるロックバンド、THE LIPSMAXが8月5日(金)に1stフルアルバム『Lip Chups』をリリース。発売当日には初ワンマンライブを下北沢 GARDENで開催する。チケット発売中。取材・文:門 宏
2016年07月28日ベトナム戦争を背景に、命を懸けた究極の愛を描くミュージカル『ミス・サイゴン』が、2年ぶりに上演される。【チケット情報はこちら】本作で、市村正親、ダイアモンド☆ユカイと共にトリプルキャストとしてエンジニア役を演じるのが、駒田一。前作で初抜擢され、今作が二度目の出演となる。「初演からこの作品を観てきた」という駒田にとって念願の出演であったが、その年、市村が休演を発表。市村とのダブルキャストでエンジニア役を演じていた駒田は、筧利夫が途中参加するまでひとりでこの大役を務めた。前作では「3度目のオーディションで受かった」と初出演への喜びを語った駒田が、2度目の『ミス・サイゴン』への想いを語った。「前回は市村さんがご病気になって、苦しいのとは違うんだけど、とてつもない重しが乗っかったといいますか。市村さんに甘えるつもりはなかったんですけど、どこかで不安を取り除いていただいてましたし、長い付き合いの中でかわいがってもらってたので、正直精神的に辛かったです」と振り返る。そんな市村の出演は今回で最後になるが、「僕と市村さん、ユカイさんは共演しないんですよ、同じ役なので。そこが寂しいかな。だから今のうち、稽古中にいっぱい楽しみます」と笑顔を見せた。「市村さんが大好きです。だからこそ、同じことをしても勝てるわけがない。それにやっぱり僕は駒田一として生きていきたいですし。今作でまたひとつ、ワンランク上の駒田一のエンジニアを作りたいです。あの時代をああやって生き延びようとした人ってエンジニアだけじゃない。そんな奴ばっかりだったんですよね。その代表と言ったら変ですけど、生きるための鋭さ、いやらしさ、泥臭さを演じながらも、どこか共感が持てるような人物にできれば」さらに、今作で初参加となるダイアモンド☆ユカイには「ちょっと恐ろしい人が来た、という印象があります。ミュージカル界ではないところからいらっしゃることも、僕にとっては本当に楽しみです」と期待を寄せる。「今までとは違った新しい『ミス・サイゴン』ができあがると思いますので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。演じる側が苦しんで苦しんだ先に見つけた楽しさを舞台にのせられればなと思っています」(駒田)公演は帝国劇場にて、10月19日(水)から11月23日(水・祝)まで(10月15日(土)からプレビュー公演あり)。その後岩手、鹿児島、福岡、大阪、愛知でも上演される。取材・文:中川實穗
2016年07月28日イギリスを代表するファッションデザイナー、ポール・スミスの魅力と芸術性、そして世界観をブランドの軌跡と共に紹介する「ポール・スミス展 HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH」が7月27日、東京・上野の森美術館で開幕した。ポール・スミス展 チケット情報同展は、東京に先だち京都国立近代美術館で開催され、7月18日までの39日間で総動員数7万人超を記録した。その人気の秘密は同展の仕掛けにある。会場の展示は、ポール・スミス自身がプロデュースし、同ブランドの始まりとなるイギリス ノッティンガム第一号店の再現に始まり、創作のインスピレーションが詰まった彼のオフィスや、これまでの様々なコラボレーション商品などを展示。ポール・スミスの創造的直観力に迫り、デザイナーの本質をユニークな視点で観ることができる内容となった。しかも、ユニークなことは本展展示物の写真撮影がOKなこと。ぜひ、ご自分のSNS等で発信して欲しい。また、会場では無料の音声ガイドサービスを用意しており、お手持ちの携帯電話やスマートフォンでQRコードを読み取ると、会場内の展示を紹介する、音声ガイドが聞ける(音声ガイドは日本語版・英語版の2種)。日本語版音声ガイドのナビゲーターは、本展のスペシャルアンバサダーの俳優・松田翔太さんが務めている。なお、東京会場では展覧会オリジナルイヤホン(非売品)をチケットお持ちの方全員に配布。今回の展覧会のテーマである“HELLO”と“GOODBYE”の文字をあしらったピンク色で、会場限定配布品。会場で手に入れて見て。開催は8月23日(日)まで。
2016年07月28日『半沢直樹』(2013年)への出演以降、映像での注目度が格段に上がり、話題作へ次々と出演している石丸幹二。NHK連続ドラマ「とと姉ちゃん」への出演も発表になったばかりだ。その彼はもともとはミュージカル界を代表する人気俳優。注目の次回主演作『スカーレット・ピンパーネル』について話を聞いた。チケット情報はこちら1997年にブロードウェイで初演、日本では2008年に宝塚歌劇星組が初演して以降再演を重ねる人気ミュージカルだ。「日本で『スカーレット・ピンパーネル』に関わることのできる“最初の男性”になれることが嬉しいです(笑)。この作品には“勇気、正義、愛”についての問いかけが満ち溢れている。だから人を惹き付けるのだと思います」。物語は、フランス革命期のフランスとイギリスが舞台。王政を倒し権力を手にした革命政府は、貴族をどんどん断頭台送りにしている。パリではそんな無実の貴族たちを救い出す謎の集団“スカーレット・ピンパーネル”の存在で話題騒然だ。スカーレット・ピンパーネルのリーダーは、イギリス貴族のパーシー・ブレイクニー。石丸はそのパーシーを演じる。「スカーレット・ピンパーネル団のリーダーであることは誰も知らない。妻に対しても、堅く口を閉ざしている。そんな状況は、ある意味、スーパーマンやバットマンと同じですね」と石丸。暗躍するパーシー、夫の秘密を疑うその妻マルグリット、ピンパーネル団の素性を暴こうとする革命政府側…。愛と疑惑が交差していくさまがスリリングで、同じフランス革命期をテーマにした『レ・ミゼラブル』などに比べ、爽快感とスピード感のある作品だ。「イングリッシュ・ジェントルマンの粋なところもお見せできると思います。フェンシングもありますし!」。そして作曲は、世界的ヒットメイカー、フランク・ワイルドホーン。石丸はこれまで『ジキル&ハイド』等、ワイルドホーン作品の経験も豊富だ。「フランクの曲は、エネルギーがないと歌えない。しかもただ若さゆえの体力があるだけじゃ歌えないんです。経験を積んでこそ得られる技が入っていないとその魅力が出てこないんですよ」とその魅力を語る。しかも今回は「『君の歌いたいものがあれば加えるよ』と言ってくれたので、『でしたら私に1曲、書いてください』とお願いしました。送られてきた曲がまた、高いハードルの曲(笑)。バラードで始まるのですが、やっぱりパワー全開になって終わります。好きになれそうな曲です」と、石丸のための新曲が追加されているので、注目だ。ほか、マルグリットを日本初演である星組公演でパーシーを演じた安蘭けいが演じるなど、話題も豊富。「愛と疑惑、情熱と勇気で物語が進みます。僕や安蘭さんの世代の俳優たち、そして、思いっきり若い世代の俳優たちが、自分たちだからこそ出せるものをお互い、精一杯披露します。楽しみにしていてください」。公演は10月19日(水)から26日(水)まで東京・赤坂ACTシアター、10月30日(日)から11月7日(月)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて。その後東京凱旋公演あり。チケットは7月30日(土)に一般発売開始。
2016年07月28日FRESH! by AbemaTV&ニコニコ生放送で隔週木曜日に放送されている「アニメぴあちゃんねる」。本日7月28日(木)放送のゲストは7月27日に3rdアルバム『Ambitious*』をリリース、12月よりツアーを行うMachicoが出演する。番組前半では、レギュラー陣の高野麻里佳、タカオユキ、秦佐和子がそれぞれ近況について話す。また、前回より新たにレギュラーとして加わった高野が質問に答える。前回放送で頭を激しく振る“ヘドバン”を見せてくれた高野の意外な一面がここでも明かされそうだ。さらに、新レギュラーが加わったということで、前回のユニット名「ネクタイズ」に替わる3人の新しいユニット名を視聴者からのコメントで募集する。Machicoを迎えるゲストコーナーでは、部屋の写真や、プライベートでも仲が良いという「everying!」の木戸衣吹と山崎エリイとの写真を公開。また、広島出身というMachicoから広島弁に関するクイズが出題される。そのほか、番組恒例となっている、タカオユキによるタカ弁の試食にも挑戦する。会員放送では、番組恒例のファッションチェックを行う。Machicoはじめレギュラー陣にCCDカメラが接近、カメラ目線で告白の演技も披露してもらう。そのほか、Machicoが自身の高校時代の写真を公開するほか、当時組んでいたバンドの話、アナウンス部に所属していた時の思い出を語る。さらに最近イラストに凝っているというMachicoと、レギュラー陣で「お絵描き対決」を行う。誰が一番上手いかは視聴者の投票で決定する。Machicoサイン入りポスタープレゼントもある「アニメぴあちゃんねる」は7月28日(木)午後8時より、FRESH! by AbemaTVとニコニコ生放送で放送開始。■アニメぴあちゃんねる日時:7月28日(木)午後8時~午後10時20:00~21:30FRESH! by AbemaTV(無料)&ニコニコ生放送(無料)21:30~22:00FRESH! by AbemaTV(会員放送)&ニコニコ生放送(会員放送)出演:タカオユキ / 秦佐和子 / 高野麻里佳 / 美濃部達宏ゲスト:Machico
2016年07月28日発行部数は1億5000万部を数え、毎年公開される劇場版も動員数を更新し続けているメガヒットコミック『名探偵コナン』(青山剛昌作/小学館刊)。そのテレビ放送・劇場版20周年を記念して、舞台『名探偵コナン×ライブミステリー~洋上の迷宮(ラビリンス)』の上演が決定。観客も、豪華客船に乗り合わせた客として、出演者と一緒に謎を解いてゆくという客席参加型の舞台だ。メインキャストのひとり、塩野瑛久に話を聞いた。名探偵コナン×ライブミステリー チケット情報豪華客船で開かれていた鈴本財閥のパーティの最中に、「令嬢をいただく」という謎のメッセージが届く。そして華やかなパーティ会場で残酷な殺人事件が起こる。船長の五十嵐(三上市朗)が現場を仕切ろうとする中、客船のクルーである葉上(平野良)は、鈴本財閥の令嬢すみれ(加藤里保菜)の友人で大学生の藤堂(塩野瑛久)や真部(宮城紘大)らと犯人捜しにとりかかるが……。観客は、第1幕「事件編」で物語の推移を見守り、幕間の「捜査篇」ではコナンから語られる事件の情報を整理し、推理結果を「逮捕状」に書き込んで提出。続く第2幕「解決編」では、次々と謎が明らかになっていき“答え合わせ”が出来るという流れだ。「テレビっ子なので、『名探偵コナン』はずっと観てました」という塩野は、出演が決まり、まず気になったのは「コナン役は誰がやるのか」だったとか。予想に反して、本作でのコナンは生身の役者ではなく、“ある形”での参加となるのだが……。「それを知って、逆に納得できたんですよ。原作やアニメでも、コナン君は毎回異なる人々に出会って、事件を解決していくパターン。だからこの作品でも、僕たちがその世界観に落とし込んだ芝居さえしていれば、自然とコナン君が僕らの謎を解決してくれるように見えるんだろうなって」と、塩野は早くもコナンワールドを楽しみにしている様子だ。演出は、同じく客席参加型の舞台『私のホストちゃん』をスマッシュヒットに導いた村上大樹。塩野も「本読みの時から、笑いも遊び心もつまった作品だなと感じてます。本番はきっと面白いことになるんじゃないかな」と信頼を寄せる。2013年の俳優デビュー以来、ようやく4年。多くの映像作品や舞台で着実に経験を重ねている塩野だが、「演技に関しては、全然。まだまだだなって痛感してばかりです」と謙虚に語る。「特に今回のような現代劇の大学生役で、ト書きの少ない台本では、セリフの余白を読みとって、言い回しや芝居を自分でしっかり考えないといけない。何が正解かは演出家や監督によって違うから、どの現場でも苦しんでます(笑)」という塩野。だがその口ぶりからは、どの作品にも真摯に取り組む姿勢が伝わってくる。本作でも彼の瑞々しい存在感は、いかんなく発揮されるに違いない。公演は8月10日(水)から21日(日)まで東京・紀伊國屋サザンシアターにて。取材・文佐藤さくら
2016年07月27日俳優集団D-BOYSがシェイクスピアの喜劇『お気に召すまま』に挑む。上演台本と演出を担当するのは、過去2回Dステでシェイクスピア作品を手がけた経験をもつ青木豪だ。【チケット情報はこちら】「D-BOYSと一緒に『ヴェニスの商人』、『十二夜』をやらせていただきましたが、シェイクスピアの悲劇ってどうしても主人公とその周辺しか目立たない。だからずっとD-BOYSとは一点の曇りもない喜劇をやりたいと思っていました」という青木。今回、公爵の娘・ロザリンドと出会い恋に落ちるオーランドーを演じる柳下大は、今回初の青木作品参加。「シェイクスピアは難しいイメージがありましたし、実際に観ても理解しきれずに終わることがあって。でも青木さんが演出をされたDステのシェイクスピアはまったく違う。ストーリーもキャラクターもとってもわかりやすいんです」これまでの2作もわかりやすさを重視した作品づくりをしてきたという青木。今回も戯曲を大胆にカットし、宮殿と森というふたつの場面をより明確に区切ったという。キャストもその多くは一人二役を演じることで、原作の二面性を際立たせることを目論んでいる。柳下が演じるのはオーランドーのみだが、青木は「オーランドーは真面目だがちょっとおまぬけ。その二面性が出せたら」と語る。柳下自身は役について「僕はこれまで、二枚目とかかっこいい役を正面から演じたことって実はあまりないんです。どうしてもはすに構えたり、面白い方に走ってしまう。でも今回はひたすら二枚目、とことんかっこいい王子様を演じることに注力したい。オーランドーの一生懸命な姿が周りからしたら滑稽に見える、という形になれば成功だと思います」と話した。オーランドーが恋に落ちるロザリンドを演じるのは、前山剛久。男性が女性役を演じるだけでもねじれているのに、さらにロザリンドは身分を隠すために男装をして登場する。しかもオーランドーはその男装姿にまで恋をするのだ。そのひねくれた恋愛感情について青木が「オーランドーはとことんロザリンドの顔が好きなんだろうね」と笑うと、柳下は「僕はべつに前山の顔は好きじゃないけど……(笑)」と苦笑。さらに「顔を好きになってしまったら性格は後回し、というのは共感できるので、そこから演技のきっかけをつかみたい」と取材陣を笑わせた。D-BOYSならではの、ポップでわかりやすいシェイクスピアが見られそうだ。公演は10月14日(金)より東京・本多劇場にて開幕。11月19日(土)から兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールでも上演する。一般発売に先駆けて、チケットぴあでは先行発売を実施。東京公演は7月28日(木)より先着先行販売がスタート。兵庫公演は8月1日(月)午前11時まで抽選先行を実施中。取材・文:釣木文恵
2016年07月27日男性ソロシンガー、天月-あまつき-が8月12日(金)宮城・チームスマイル・仙台PIT(ピット)よりツアー『箱庭ドラマチックTOUR 2016 ~Looking for a shooting star~』を開催する。【チケット情報はこちら】同ツアーは7月27日(水)にリリースされる2年ぶりのアルバム『箱庭ドラマチック』を引っさげて行われる。ツアーファイナルとなる8月23日(火)東京・Zepp Tokyoまで、全国4都市で開催。天月-あまつき-は動画共有サイトにて2010年より「歌ってみた」動画の投稿を開始。2014年7月16日にアルバム『Hello, World!』でメジャーデビュー。歌手活動のほかにも、演劇、朗読劇と活動の場を広げている。ホールツアーのチケットは発売中。■『箱庭ドラマチックTOUR 2016 ~Looking for a shooting star~』8月12日(金)チームスマイル・仙台PIT(ピット)(宮城県)8月16日(火)Zepp Namba(OSAKA)(大阪府)8月18日(木)Zepp Nagoya(愛知県)8月23日(火)Zepp Tokyo(東京都)■メジャー2ndアルバム『箱庭ドラマチック』7月27日(水)発売【初回限定盤】[CD+DVD] 2,685円(税抜)【通常盤】[CD]2,037円(税抜)
2016年07月27日今年で誕生30周年を迎えた人気ゲームシリーズを初めてステージ化する大型ライブエンターテインメントショー「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」が7月22日、さいたまスーパーアリーナで開幕した。ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー チケット情報会場に入った観客が最初に目にするのは、巨大な舞台装置。商人トルネコが登場し静かに前口上を述べた後、おなじみの楽曲とともに天井から吊るされたスクリーンに映像が映し出される。まず音楽がいい。耳慣れた楽曲を大勢の観客とともに聞いていると不思議な高揚感に包まれる。映像にはゲームの初期画面が現れ「あなたのなまえをいれてくだい」という文字が。粋な演出でファン心をくすぐるが、これには重要な意味が込められていることが、後でわかってくる。物語のベースは「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」。第1作につながる勇者ロトの誕生を描いた作品だ。この「III」の世界へ迷い込んだ、孤高の剣士テリー(「ドラゴンクエストVI」に登場)、武術に長けたおてんば姫のアリーナ(「IV」)、旅芸人パノン(「IV」)、元山賊のヤンガス(「VIII」)らとともに、勇者は魔王バラモスを倒す旅に出る。迫力の映像とシンクロするパフォーマンス。ワイヤーアクションを駆使した大立ち回り。ダイナミックな演出で表現される「ドラゴンクエスト」の世界。初日公演直前に行われた会見で、アリーナ役の中川翔子は「大ヒットタイトルがこの夏だけのショーとなって目の前に広がります。実際に目の前にモンスターがいて、あの呪文が出てきて、すぎやまこういち先生の音楽が鳴り響くんです」とアピール。テリー役の風間俊介も「ゲームソフトを買って家へ帰る途中のわくわく感がある。電源を入れて冒険をスタートさせる、そんな時がやってきた感じ。原作タイトルと同じく伝説をスタートさせることができたら」と力強くコメントしていた。■ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー7月22日(金)~31日(日) さいたまスーパーアリーナ (埼玉県)8月5日(金)~7日(日) マリンメッセ福岡 (福岡県)8月12日(金)~14日(日) 名古屋 日本ガイシホール (愛知県)8月18日(木)~22日(月) 大阪城ホール (大阪府)8月26日(金)~31日(水) 横浜アリーナ (神奈川県)
2016年07月27日WBB vol.10.5『リバースヒストリカ2016』が7月27日(水)に開幕する。本作は、ジャニーズの佐野瑞樹と、*pnish*の佐野大樹による兄弟ユニット「WBB」による“10.5回目”の番外公演。佐野大樹がリーダーを務めるユニット*pnish*のヒストリカルコメディ『リバースヒストリカ』を、佐野瑞樹がアドバイザーを務め、上演。今回、本番を1週間後に控えた稽古場を取材した。【チケット情報はこちら】物語の舞台は現代。売れない映画監督・中島は、戦国武将の姿を描く時代劇の撮影の準備をしていた。主演は、次期大河ドラマに出演する売れっ子俳優で中島の弟・朋希。現場には、出演者や脚本家と共に、撮影現場のお祓いのために祈祷師・由井野も召集される。しかし実は由井野は祈祷師ではなく霊媒師だと判明し、好奇心で武将の霊を呼び出すが…織田信長、明智光秀、豊臣秀吉とそうそうたる武将の霊が次々とメンバーに憑依し、大混乱を巻き起こす――。稽古は、佐野大樹の声掛けで始まった。「ふたつの役をなるべく離すように!」。本作の面白さは“憑依”。現代っ子に戦国武将が憑依したときのギャップが大きければ大きいほど、その魅力が引き立つのだ。中でも織田信長(Ry☆)、明智光秀(佐川大樹)、柴田勝家(櫻井圭登)は、特に線の細い3人が演じるため、武将の迫力とルックスとのギャップが印象的。憑依した時の、佐川の鋭い目や強さを感じる殺陣、櫻井から想像もつかない荒っぽさは、どこに隠し持っていたのだろうと驚かされた。Ry☆は“肩を脱臼しやすい虚弱体質の身体に乗り移った信長”という設定があり、威圧感と脱臼を共存させる芝居がおかしい。美少年として知られる信長の小姓・森蘭丸(吉岡佑)は、信長よりも背が高く“人をイラッとさせる”男に憑依したため、なんとなく信長からの寵愛が受けられない。愛されない蘭丸、というなかなかない設定にも笑ってしまう。また、小笠原健と高崎翔太による中島兄弟は、物語の柱。佐野大樹演じる秀吉とのやり取りなど、みせるシーンも多く、シリアスとコメディをスムーズに行き来する。陽気な兄弟による息ピッタリの掛け合いが作品をテンポよく進めていた。さらに、本作が上演される劇場は、東京・品川プリンスホテルクラブeX。360度客席が取り囲む円形ステージで、舞台の縁ギリギリまでつかった芝居や、工夫された立ち位置など、どの席から観ても楽しめるように練られていると感じた。公演は7月27日(水)から31日(日)まで東京・品川プリンスホテル クラブeXにて。
2016年07月27日幼少時をヨーロッパで過ごし、同級生に貴族もいたという環境で培われた美学を盛り込んだ舞台が人気の演出家、藤沢文翁。彼が原作・脚本・演出を手掛ける音楽朗読劇『VOICARION(ヴォイサリオン)』が、豪華キャストを集めて上演される。公演は前半(8/27(土)~9/2(金))が日替わりキャストによる『女王がいた客室』、9/3(土)~9/5(月)が別キャストでの『Mr.Prisoner(ミスター・プリズナー)』。今回は藤沢と、『女王~』に出演する水夏希に話を聞いた。音楽朗読劇『VOICARION(ヴォイサリオン)』チケット情報20世紀初頭のパリ。従業員の多くがロマノフ王朝の生き残りとされるホテル「バッサーノ」は、"宿泊すると願いが叶うホテル"ともいわれていた。元の暮らしに戻ることを夢見るコンシェルジュのアレクサンドル・パーレン、ギャンブルと酒が好きでマダムの召使いのようになっているマイカ・デミドフも、元貴族。さらに黒いベールで顔を隠して長逗留しているマダムは、かつてのロシア皇帝アレクサンドル3世の皇后だった。そんな中、ただの客室係エレオノーラはマダムたちに振り回されながらも、女優になるという夢を追いかけていたのだが……。演じるエレオノーラを「天真爛漫ないわゆる“新人類”。自分とは思考回路が異なる役ですね」と言う水。「元宝塚スターに売れない女優の役なんてさせてスミマセン」と頭をかく藤沢には笑いながら、「でもその分、やり甲斐があります。それに私の世代も宝塚音楽学校に入った頃は、上級生から“新人類”って言われてましたし」と水が返すと、今度は藤沢が我が意を得たりとうなずいた。「実は、僕が水さんに託したいのはそこなんです。間違っていようがなんだろうが、“新時代を担う人間の強さ”ってありますよね。その"強さ"が未来を変えてゆく。水さんはいるだけでオーラを感じる方ですし、そういう意味ではエレオノーラ役にピッタリじゃないかと思って」と、配役の意図を語った。今回の出演を、「藤沢さんの作品を観ていて『あっち(作品)の世界に行きたい』と思っていたので、念願が叶って嬉しい」と話す水。魅力のひとつに「豪華な衣裳と美しいセット」を挙げると、藤沢が「実は演者の動きが少ない朗読劇だからこそ、衣裳は“足が開かない”“動くには重すぎる”などの制約を受けないで済む。それは美術セットも同じで、実用性より美しさを優先できるというメリットがあるんですよ」と語った。水も「声がメインの朗読劇だからこそ、お客様により多くの想像力を委ねられるというのもありますよね」と同意。「宝塚に在団時は、声をどういう風にしようかというところから役作りをしていました。今回もその点を意識しつつ、藤沢さんの世界に入っていければ」と、本作への意気込みを語ってくれた。公演は8月27日(土)から9月5日(月)まで東京・シアタークリエにて。取材・文佐藤さくら
2016年07月26日ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が新作書下ろし、演出も手掛ける「昭和三部作・完結編」のタイトルが『陥没』に決定、2017年2月、3月に東京と大阪で上演される。あわせて、すでに出演が発表されていた井上芳雄と小池栄子以外の出演キャストも発表になった。今回の『陥没』は、2009年上演の『東京月光魔曲』、2010年上演の『黴菌』に続く昭和三部作の完結編。昭和のそれぞれの時代の東京をモチーフとした前2作に続いて、『陥没』では第1回東京オリンピックを目前に控えた1963年頃の東京が舞台となる。敗戦から、わずかな年月で復活を遂げた日本が、その輝かしい成果を世界に示す晴れの舞台となった東京オリンピック。その開催にむけて、さまざまな向上心、野心、情熱、欲望が工事の音とともに渦巻く中、一方で、その時代、その場所に居合わせながらも時流に乗り遅れた人々もいたであろう。本作は、オリンピックとの因縁に翻弄されるその時代に生きた人々の群像劇となる。出演はミュージカル界のプリンスこと井上芳雄、2016年の読売演劇大賞・最優秀女優賞を獲得した小池栄子のほか、テレビ・映画・舞台と様々なメディアで活躍する瀬戸康史や、現在放送中のドラマ『水族館ガール』の主演など今注目を集める松岡茉優の出演も決定。山西惇、犬山イヌコ、山内圭哉、近藤公園、趣里、緒川たまきといった、その実力と個性の共演が楽しみな顔あわせに加え、昭和三部作に全作品出演している山崎一、『黴菌』に続く昭和三部作の出演となる高橋惠子、『黴菌』他KERA作品は4作目となる生瀬勝久も出演する。公演は2017年2月に東京・シアターコクーン、3月に大阪・森ノ宮ピロティホールで上演。チケットは11月26日(土)より一般発売開始。
2016年07月25日今年で36年目となる、ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』が、7月24日、東京国際フォーラム ホールCで開幕。その前日に、マスコミに加え子供たちも招待された公開ゲネプロが行われた。ミュージカル『ピーターパン』チケット情報主演は、9代目ピーターパンとして4年目の出演となる唯月ふうか。ゲネプロ前の囲み取材では、「夏と言えば『ピーターパン』。自分の中の原点の作品なので戻って来れて嬉しい。9月で20歳になるので、集大成のような気持ちで頑張りたい」と語った。また、本作の見どころともいえるフライングは、4度目ということで「成長した」そう。「お客さんの『飛んでる!』っていう顔が見えると、『いいだろう!』とピーターパンのような気持ち」と笑顔を見せた。ある夜、ピーターパンと出会ったウェンディは、ピーターに誘われ、ふたりの弟と一緒に、いつまでも子供でいられる“ネバーランド”へ連れて行ってもらう。そこで、ピーターやそこで暮らす迷子たちと楽しい時間を過ごすが、いつしかお母さんが恋しくなり帰ることに。しかし、フック船長率いる海賊たちが、ウェンディを自分たちの“お母さん”にするために連れ去ってしまう。それを知ったピーターパンはティンカーベルとともに海賊船へむかう――。まるで絵本のようなかわいいセットの中で、お馴染みのキャラクターたちが、歌い、踊り、空を飛ぶ。タイガー・リリーやインディアンたちは抜群の身体能力でバク天やバク宙をしながら動き回り、フック船長や海賊たちがどこか間の抜けた“悪さ”を仕掛けて失敗し……次々と目の前で広がる世界に、子供から大人まであっという間に引き込まれてしまう。音楽もキャッチ―で、子供たちは幕間でもう1幕の曲を歌っていた。唯月が「優雅だと思っていただけるように飛びたい」と話したフライングは、実に滑らかな動きで“釣られている”と感じさせない。ピーターパンがふわりと空に舞い上がり、魔法の粉を散らすと、客席からは「わぁ!」と歓声が上がっていた。遊ぶのが大好きなピーターパンを唯月が心から楽しそうに演じるので、観ているだけでワクワクした気持ちになる。吉野圭吾の新・フック船長も本当に魅力的で、最後のピーター対フックのシーンの華やかさはさすがだった。幼い頃から知っている人が多いストーリーだが、大人になって観てみると実は胸に刺さるエピソードがそこかしこに隠れている。子供はもちろん、大人同士でも楽しめる作品だ。公演は、8月3日(水)まで東京・東京国際フォーラム ホールC、8月17日(水)に大阪・梅田芸術劇場メインホールにて。取材・文・撮影:中川實穗
2016年07月25日映画監督の豊田利晃が作・演出・映像を手がけた初の舞台作品、シネマライブ『怪獣の教え』が、昨年秋の横浜での大成功を経て、東京公演に打って出る。脚本、映像に大幅に手を加え、東京での上演に強い意気をのぞかせる豊田と、主演の窪塚洋介に話を聞いた。舞台『怪獣の教え』チケット情報物語の舞台は小笠原諸島の父島。創作のきっかけとなった豊田の小笠原体験の話に、熱が入る。その端緒は2014年、父の死を機に出かけた旅だった。「いつか行きたいと思っていた小笠原へ。10日くらいの予定が、結局1か月くらい居て、そこでひらめいた物語が『怪獣の教え』のはじまりでした」。タイトルが示すように、そこには“教え”があった。住所は東京都だが、「東京と180度違う。なのに、品川ナンバーの車が走っている(笑)!古代の風景がそのまま残っていて、海にはイルカがいて、ウミガメもいて。SFのような雰囲気もあり、“惑星”のようにも思える。まさに、怪獣がいそうな感じです」と話す豊田。「実は僕、島民になったんですよ」との告白も。小笠原の魅力にとらわれた彼は、住民票をこの地に移したのだ。昨年半ば、「ここ、窪塚は合うんじゃないかと、小笠原からメールをした」という。小笠原への誘いのメールに、窪塚もはっと息を呑んだだろう。「小笠原は、小さい頃から、例えばエジプトのピラミッドが気になるのと同じように、気になっていたのです。メールをもらって、ああ、とうとう呼ばれた!と」(窪塚)。窪塚も島を訪れた。25時間半の船旅は、「天の川が見える中、まるで宇宙戦艦に乗って星の中を渡っているような感覚に。で、朝起きたら、海の色が全然違う青!ボニン(小笠原の別名)プラネットに到着した気分でした」と窪塚。島での経験が、横浜での舞台に活かされた。窪塚の役柄は、国家の秘密を暴露し、政府から追われて逃げてきた天作という男。「納得のいく形で“くいを打つ”ことができた」。怪獣とは天変地異のメタファーと豊田は言うが、「最後の独白の場面では、全員でひとつの怪獣になった──!岩礁と俺が一体化して、その果ては、地球の向こう側にも届くイメージです」(窪塚)。それは、俳優と、ミュージシャンによる音楽、映像が織りなすシネマライブという形式でこそ表現しうる、刺激的な場面と言えるだろう。共演は横浜公演と同様、渋川清彦と太田莉菜。窪塚は「得も言われぬ力が湧いてくる」と横浜公演を振り返る。「楽しみです。あのグルーヴをまた体験できるのかと」──。公演は9月21日(水)から25日(日)まで東京・Zeppブルーシアター六本木にて。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2016年07月25日