チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (30/342)
デビュー10周年を迎え、全国ホールツアーを開催するなど精力的に活動を行っているAimer。そんな彼女のアリーナツアー「Aimer 10th Anniversary Final“Cycle de 10 ans”」が、神奈川&大阪で開催される。Aimer チケット情報公演は、10月1日(土)・2日(日)ぴあアリーナMM、10月15日(土)・16日(日)大阪城ホールにて。チケットは、8月7日(日)23:59まで先行抽選を受付中。
2022年08月01日江戸時代から400年以上続く京都・大蔵流 茂山千五郎家。Cutting Edge KYOGEN(カッテイング・エッジ・キョウゲン)とは、千五郎家の中で心は若手な(実際は中堅どころの)千五郎、宗彦、茂、逸平、千之丞5名による狂言ユニットだ。1976年発足の「花形狂言会」(花形とは若手の意味)から、2006年に現メンバーで「HANAGATA」と改称、2020年に“最先端”を意味するCutting Edge KYOGENに改名して新スタートした。茂山千五郎家の狂言は、お豆腐のように親しみやすく気軽に味わえる“お豆腐狂言”がモットー。その“最先端”の公演『真夏の狂言大作戦2022』を兵庫県立芸術文化センターで観劇した。この公演を皮切りに、兵庫県の小野、高知、倉敷、岸和田、春日井、松本とツアーに出る。「Cutting Edge KYOGEN 真夏の狂言大作戦2022」チケット情報何度も上演してきた劇場は、京都同様のホームグラウンド。「さぁ、笑わせてもらおか」と前のめりな観客で満席。幕開きはポップな音楽に乗って5人の素踊りから。解説に登場した逸平は「狂言ポラリーダンスです。いや、大した意味はありません、舞ってみただけ(笑)」。お豆腐のようにどんな型にもはまる柔軟で自由な芸風が持ち味の彼らは、敷居が高いと思われがちな古典芸能の枠を軽々と越える。普段はこの会で上演しない古典作品も、今回はツアーでの狂言初心者向けにポピュラーな『棒縛』を上演。「ちゃんとした狂言はこれだけ(笑)」(逸平)。留守の間に酒を飲まないよう、主人が太郎冠者と次郎冠者を縛って出かけるが、何としてでも酒を飲みたいふたりは…というお話。古典の中に今どきな味わいもある楽しい茂山狂言だ。15分休憩の後に3プログラム。「一応、狂言のルールに従って作っていますが、怒る人もいると思う(笑)。ツッコミどころ満載です」(逸平)。人気演目の第2弾『全力で小舞を作ってみた~カルチャーセンター編パート2~』は、宗彦と逸平兄弟が宗家と家元に扮して謡い舞う“MHK和の講座 小舞への誘い”。次の『IB争い』は、観光地の精や和食の精らが登場し、インバウンドに向けてPR合戦する新作狂言。かなりぶっ飛んでいて笑える。『呼声・改』(よびこえ・かい)は、居留守を使う太郎冠者の家を主人と次郎冠者が訪れる古典『呼声』を現代風にアレンジ。一人暮らしの男の家に夜中に次々と訪問者が現れて…という人気新作狂言を、メンバー5名に助っ人2名の計7名でにぎやかに。「年1回、おっさんたちが遊んでる会です。ただ2時間、精一杯笑っていただけるように」(逸平)。まさに“きょうげんであそぼ”な2時間。狂言初心者も通も楽しめる舞台だ。8月は高知、岡山、大阪、愛知、長野を巡演。チケット発売中。取材・文:高橋晴代撮影:飯島隆提供:兵庫県立芸術文化センター
2022年08月01日北海道岩見沢市で9月3日(土)、4日(日)に行われる野外音楽イベント「JOIN ALIVE 2022」。3年ぶりの開催にむけて、いよいよ今週末よりチケット一般発売が開始される。44組の出演アーティストやタイムテーブルが発表となり、今年のヘッドライナーは9月3日(土)は「サンボマスター」、9月4日(日)の大トリを結成25周年「10-FEET」が務める。その他注目は、夏フェス参加は今回が初めての「カーリングシトーンズ」や元THE BOOMのボーカル・宮沢和史オーガナイズ「大地に響め島の歌」、大盛況間違いなしの「MAN WITH A MISSION」や「C&K」、JOIN ALIVE 初出場となる「優里」や「DISH//」など多彩な顔ぶれも楽しみだ。笑顔溢れる時間を思う存分に満喫してほしい。【JOIN ALIVE 2022 オフィシャルHP】
2022年07月30日9月23日(金・祝)・24日(土)北海道赤平市エルム高原リゾートにて初開催される秋のキャンプイベント『AKABIRA CAMP BREAK』の一般発売が開始された。オフィシャルサイトもオープンし、会場で楽しんでいただけるワークショップや車両展示・アウトドア商品等のブース、キャンプや音楽ライブと一緒に楽しんでいただけるFOOD内容の一部も公開。また、出演が決定していたアーティストの出演日も発表されている。出演者、コンテンツ、FOODもこれからまだまだ追加を予定しており、随時オフィシャルサイトにて公開されていく。今後、アクセスバス等の交通情報も発表される予定で、日帰りでの参加も可能だ。秋空が広がる緑豊かなキャンプ場にて、是非とも清々しく楽しんでいただきたい。チケットの詳細も発表されており、一般発売は7月30日(土)10:00~《チケットぴあ》にて発売を開始。※チケットぴあ:『AKABIRA CAMP BREAK』・日程:2022年9月23日(金・祝)・24日(土) 各日11:00 OPEN/START※最大2泊3日可能・会場:北海道赤平エルム高原リゾート内(北海道赤平市幌岡町375番地1)※札幌市より高速道路使用で約90分/道央自動車道滝川ICより約10分。・料金:各日入場券 8,500円、通し入場券16,000円、キャンプサイト券4,000~15,000円駐車券(会場内2,000円・会場外1,000円)※小学生以下は保護者同伴に限り無料。・出演:【9/23(金・祝)】GLIM SPANKYand more【9/24(土)】サニーデイ・サービス、FIVE NEW OLD、bonobosand moreオフィシャルHP:オフィシャルTwitter:チケットぴあ;
2022年07月30日8月末にかけて3チーム制で上演される二人芝居のミュージカル『ダブル・トラブル』が、7月28日に開幕した。同日昼に公開されたゲネプロと、3チームのキャスト全員が揃った取材会の模様をレポートする。『ダブル・トラブル』は、ボブ・ウォルトン&ジム・ウォルトン兄弟が脚本・作詞・作曲を手がけたコメディ。たった数時間でハリウッド映画の楽曲を完成させることになった作詞・作曲家兄弟の奮闘がおもしろおかしく描かれる。次々と舞い込むトラブルを乗り越え、彼らは仕事と恋を成就させることができるのか──。今回の上演版も昨年同様に、翻訳・訳詞を高橋亜子、演出をウォーリー木下が続投する。ゲネプロには「2022夏 Season A」チームから、浜中文一(作詞家の弟ボビー)×相葉裕樹(作曲家の兄ジミー)ペアが出演した。彼らは自身の役だけでなく社長秘書、兄弟のアシスタント、音響エンジニア、振付師といった10種のキャラクターを代わる代わる務め上げる。出ハケや衣裳替えの手数が圧倒的に多く舞台裏の奮闘がイメージされる中、二人が共通で演じる艶っぽいスター女優の存在感がことさら笑いを誘った。常に真顔でガニ股気味の浜中、セクシーを意識しすぎるあまりトゥーマッチな言動に陥ってしまう相葉の対比が何ともおかしい。取材会には浜中・相葉のほか、「2022夏 Season A」の回替わりWキャストでもある日野真一郎(LE VELVETS)に横山賀三、「2022夏 Season B」の林翔太×寺西拓人ペア、「2022夏 Season C」の原田優一×太田基裕ペアも燕尾服姿で登壇した。浜中は「記者の皆さん必死に撮影しているから客席が静まり返っていて……コメディなのに笑ってもらえず心が折れました」と冗談を交えながらゲネプロを振り返り、相葉も「自信を持てる点・改善すべき点が明確になりましたよね」と続く。日野の「歌も芝居もごまかしがきかない、役者が丸裸にされる作品」というコメントに反応したのは、昨年も本作に登板した原田×太田ペア。原田が「スタッフから本当に“丸裸”にされます」と舞台裏を語ると、太田が「帽子が被れていなかったりボロが漏れ出てしまう僕たちの悪戦苦闘ぶりもどうか笑っていただけたら」と呼びかける。そんな二人を作品の“師匠”と呼ぶ林は「やっとお会いできました!」と笑顔を見せ、寺西も「師匠やSeasonAキャストの奮闘を引き継いで走り抜けたい」と決意を語っていた。上演時間は約150分(20分休憩を含む2幕)。「2022夏 Season A」は8月14日(日)まで、東京・オルタナティブシアターにて。「2022夏 Season B」は8月16日(火)~30日(火)に東京・よみうりホール、「2022夏 Season C」は東京・自由劇場で上演される。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2022年07月29日2018年7月に発売されて以来、シリーズ既刊3冊と7月の新刊含めて累計90万部以上の発行部数を誇るベストセラー図鑑『わけあって絶滅しました。』。“やさしすぎて絶滅”“デコリすぎて絶滅”など、「えっ!? そんなことで絶滅したの?」と、驚きの絶滅理由を生き物自らがおもしろおかしく語るキャラクター性が、子どもたちはもちろん幅広い層に受け、絶滅した生き物にスポットライトが当たる社会的なブームにもなった。「わけあって絶滅しました。展 ~忘れないでくれ!おれたちを~」チケット情報この図鑑シリーズに紹介されている絶滅した生き物たちを、大会場で体感できる初の展覧会『わけあって絶滅しました。展』が、9月4日(日)まで大阪南港ATCホールにて開催中。この夏のおでかけスポットとして注目を集めている。今回の展覧会では、このシリーズの顔でもある“やさしすぎて絶滅”してしまったステラーカイギュウや、大型肉食恐竜の代表格であるティラノサウルスの全身復元骨格といった大型展示のほか、化石にふれることができる体験コーナーや最新技術を使った映像アトラクションもあり、絶滅理由を「見て、遊んで、学べる」ことができる。また絶滅せずに生き残った貴重な生き物が生体展示されているのも見どころのひとつ。会場内では、ここでしか販売されていないオリジナルグッズもたくさんあるので、おみやげ選びも楽しみだ。今回の展覧会にあたり『わけあって絶滅しました。』シリーズの著者で、本展の監修を務める丸山貴史氏は、「屋外で遊ぶのもいいですけど、たまには涼しい屋内で展示を楽しむのもいいんじゃないですかね。広い会場なので、古生代から中生代、そして新生代と時代の流れに沿って展示されているので、地球のメンバーの移り変わりが分かりやすいと思います。展示にストーリーみたいなものはありませんが、最後のあたりは「人間が絶滅させた生き物」→「わけあって生きのびた生き物」→「いままさに絶滅しそうな生き物」という流れになっているので、会場を出るときになんとなく心に残るものがあればいいなと思っています。でも、やはりメインはお勉強ではなくて、夏休みの一日を楽しい思い出にしてもらいたいですね」とコメント。この夏は大阪南港の涼しい会場内で、本の世界を飛び出した等身大の絶滅動物たちに会いに行ってみてはいかが。取材・文・撮影/滝野利喜雄
2022年07月29日舞台『文豪とアルケミスト 嘆キ人ノ廻旋(ロンド)』が、9月2日(金)に東京・品川プリンスホテル ステラボールにて開幕、大阪公演は9月17日(土)から森ノ宮ピロティホールにて上演される。主演で芥川龍之介役の久保田秀敏、菊池寛役の岩城直弥に話を聞いた。舞台「文豪とアルケミスト 嘆キ人ノ廻旋(ロンド)」 チケット情報本作は、人々の記憶から文学が奪われる前に、文豪と共に敵である“侵蝕者”から文学書を守りぬくことを目指すDMM GAMESで配信中の文豪転生シミュレーションゲーム『文豪とアルケミスト』を原作にした舞台。脚本をなるせゆうせい、演出を吉谷晃太朗が手掛ける。今作がシリーズ4作目の出演で、主演を務める久保田は、舞台「文豪とアルケミスト」の魅力について「原作ゲームの持つキャラクターの魅力やストーリー性はもちろんですが、なるせさんの脚本、吉谷さんの演出によるものは大きいと思います。ただの原作ものではなく、脚本にはその時期の世情も反映されている。今作もそうで、登場人物たちはそれぞれの正義があって、そのぶつかり合いが争いになります。だけど解決に必要なのは武力ではなく、対話なんですよね。意思を伝えわかり合うことの大切さが散りばめられていて、お客様も共感しやすいのではないかと思いました」。初参加となる岩城は、舞台シリーズの印象を「出演者の皆さんのスキルの高さを感じる舞台です。芝居、殺陣、歌……さまざまな能力を求められるので、自分もがんばらなければと思いました。そういう作品に出られることが素直に嬉しいです」。2019年の初演から5作目となる今作で描かれるのは、芥川龍之介が抱え続けてきた友人・久米正雄(安里勇哉)との葛藤。脚本について岩城は「登場人物がみんな文豪なので、繊細な感情、豊かな感性を持っていて、そのうえで描かれる物語がとても面白いです。久保田さんもおっしゃった“対話”は、芥川と久米の間でも素敵な描かれ方をされていて、心に響きました」と感想を語る。主人公の芥川について久保田は「今回が4度目ですが、いまだに掴めないところがあります。このシリーズは毎回苦労するんですよ。1行の台詞の裏側には10行の想いがあるし、アクションにも想いのやり取りを求められます。そこにある“見えない会話”を大切に演じていきたいです」。ふたりが演じる芥川と菊池は、「同じ新思潮で、菊池は芥川にとって一番心を許している人間でもある。多くのものを共有し合ってきた関係性をしっかりつくっていきたいです」(久保田)。東京公演は9月2日(金)から11日(日)まで、大阪公演は9月17日(土)から19日(月・祝)まで上演。チケットは7月30日(土)19:00から8月3日(水)23:59までプレイガイド3次先行受付を実施。取材・文:中川實穂ヘアメイク:佐々木渚香スタイリスト:小林洋治郎(Yolken)(C)2016 EXNOA LLC / 舞台「文豪とアルケミスト」製作委員会
2022年07月29日2020年上演予定だった室龍太主演の『ON AIR~この音をキミに~』が、2年を経て上演が決定。劇団PEOPLE PURPLEを主宰する人気脚本家・宇田学が書き下ろし、作・演出を担うオリジナル作品だ。地方のラジオ局を軸に懸命に生きる人々の姿を描く物語で、室は目の不自由な妹に世界中の音を聞かせたいと旅に出る音響効果マンを演じる。関西公演の京都劇場は、京都出身の室が「ここで観た作品がジャニーズに入るきっかけになった、原点のような場所」。今回の上演まで舞台経験を重ね「たくさんの人に会っていろいろ吸収し、すごく充実した2年間を過ごした」という室が、新たな気持ちで取り組んでいる。稽古が順調に進む中、リモート会見で作品への意気込みや今後やりたいことの思いを語った。「ON AIR ~この音をキミに~」チケット情報「身近な日常の中でのお話で、人情味のある人間関係とかがとても素敵な作品。本当に大好きな作品で、今すごく楽しいです」と室。「やっと稽古ができる!」と稽古初日を迎え、「初めて全員と会った時はすごく緊張しましたけど、打ち解けるのは早かった」と言う。本当は「すごく人見知り」な彼だが「舞台はその時々の出会いなので、ご縁を大事にしようと思って自分から積極的に話しかけるようにしています」と話す。作・演出の宇田とも関係は良好だ。「フランクに話せて、大阪の方だから話のテンポも合うし、もう今では親友です」と笑う。「稽古も役者に任せていただける自由な感じで、すごく居心地のいい現場です」。演じる主人公の桜木真は、気が優しくて男気のある明るい青年という役柄。「年を重ねた自分のようで似てるなと。僕的には、ありのまま自然に演じる方が自分の性に合ってると思うのでやりやすいです」。宇田からラジオ業界の厳しい現実を聞き「ラジオをなくしたくない、ラジオの良さを伝えたいという思いのある作品。僕もその思いを観に来てくださる方々に伝えて、さらに広がっていけばいいな。ラジオをあまり聴かない人にも観てほしいですね」。室自身は大ファンだというお笑いコンビ・千鳥のラジオ番組を聴き続けている。「芸人さんとラジオ番組をすることにめちゃくちゃ憧れているので、できれば1回はそこに入りたい」と願う。「これからもラジオを盛り上げていきたいと思うので、いつか自分の番組を持ってパーソナリティをやりたいです!」。ちなみにジャニーズでラジオを一緒にやりたいのは「向井康二(Snow Man)。やれるように頑張ろうとずっと話しています」。やりたいことはたくさんある。「今回は、観ていただいた方にぜひラジオを聴いてほしいと思う作品です。全身全霊で臨みますので、僕のパワーを受取っていただきたいと思います。楽しみに待っていてください!」公演は8月7日(日)まで東京・新国立劇場 小劇場にて上演中、8月13日(土)・14日(日)、京都劇場にて上演。チケット発売中。取材・文:高橋晴代
2022年07月29日大ヒットミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』の世界を体験できる『ハリウッド版 ラ・ラ・ランド ザ・ステージ 初来日公演』が8月18日(木)から21日(日)まで東京国際フォーラムホールAにて開催される。既存のフィルム・コンサートにはなかった、ダンサーたちのライブ・パフォーマンスをはじめ、華やかな花火や特殊効果、60名の大合唱団、88名編成のフルオーケストラとジャズ・バンドの生演奏、そして映画本編の映像。すべてが融合し、スケールアップした規格外の究極のステージ・エンターテイメントだ。公演のオフィシャルPRアンバサダーを務めるのは「3時のヒロイン」だ。メンバーのかなでは「映画がすごく好き。映画館で観た後も、何回も家で観ましたし、サウンドトラックも何度も聞いています」と語り、特に楽曲の「Someone In The Crowd」が好きで「洗濯物を干しながらよく聞いている」という。さらにハリウッドで上演された本ステージを資料映像で観たそうで「遠くからの映像だったんですけど、それでも音がすごくて!これを生で観たら大変なことになると思いました」。同じく福田麻貴も公開時からの『ラ・ラ・ランド』好きを公言。その理由を「主人公ふたりは夢を追いかける役。当時はまだ私も芸人として全然食べれていない時期で。夢を追うのか、生活を大事にするのか。すごく現実的な物語なんですけど、演出はファンタジーで、夢の世界に誘ってくれるような演出だった。そこまで傷つけずロマンチックに夢を見させてくれるバランスが好きでした」と話す。本ステージについても「『ラ・ラ・ランド』の世界観を、肌で感じられるし、なんなら心臓にまで響いてくるはず。普段イヤホンで音楽を聞いているよりも、何十倍もその世界観を体験できる空間だと思うので、とても楽しみ」と期待を寄せる。作曲者のジャスティン・ハーウィッツが1985年生まれと告げると、福田は「そんな若いの!だからあんなセンスいいんや」と一言。「ちょっと普通のミュージカルと質が違うし、全体的に洗練された空気感が漂っている。それは音楽によるところが大きいと思うので、どんなセンスで生きてきたのか聞いてみたいですね」(福田)。また公演について福田は「コロナ禍になったからこそ余計に思うのが、生ほど突き動かされるものないなと。生でしか体験できないことってあるし、生の舞台を観にいくと、次の日から何かが変わるんですね。絶対に自分を変える体験があると信じて、行ってみてほしいです」とコメント。かなでも「こんなに大ヒットしている映画のステージが過去に1回だけハリウッドで上演されて、それがここ東京に来てくれるということがすごい。本当に今しかないと思うんですよね。この夏絶対に観た方がいいと思います!」とPRした。取材・文:五月女菜穂
2022年07月29日1992年に初演、さらに堺雅人、佐々木蔵之介らの出演により2001年に再演された伝説的舞台『VAMP SHOW ヴァンプショウ』が、河原雅彦の新演出版で21年ぶりに上演される。そこで吸血鬼のひとりを演じる岡山天音に話を訊いた。脚本を手がけるのは、現在放映中の大河ドラマも話題の三谷幸喜。その彼が30年前に書き下ろした本作の魅力を、岡山はこう語る。「とても勢いがあるというか、キャラクターの行動や展開がものすごくダイナミックで、パンチ力のある脚本だと思いました。ただ当時の脚本をベースにしつつも、今回その風合いはだいぶ現代的なものになるのではないかと。河原さんが演出されることはもちろん、やっぱり『ヴァンプショウ』って、吸血鬼の5人を中心に、キャストそれぞれの個性で作り上げていく作品だと思うんです」島、坂東、丹下、佐竹、野田は、各地を転々と旅する陽気な吸血鬼5人組。だがある女性との出会いにより、彼らの関係に変化が生じて――。演じる島について、また島から見たほかの4人について、岡山はどう捉えているのか。「もともとは大学のサークル仲間で、でも僕演じる島だけが年下なんですよね。みんな非常にキャラが濃くて、例えばパラメーターみたいなものがあったら、それぞれある項目だけが突出してしまっている人たち。基本的に全員バカなんですが(笑)、島としては一人ひとりに対してリスペクトがあり、みんなのことが大好き。ただ唯一の後輩として、みんなとは違う視点から、ちょっと引いて見ている瞬間はあるのかなと思います」吸血鬼役にはそれぞれ、坂東を平埜生成、丹下を戸塚純貴、佐竹を塩野瑛久、野田を尾上寛之が演じる。「冒頭でも触れましたが、役のかたちみたいなものが、演者によってだいぶ変わってくる作品だと思います。むしろそこがないと面白くないというか。せっかくやらせてもらうわけですから、今回のメンバーがやる意味、みたいなものを見つけられたら一番素敵ですよね。稽古はまだまだ序盤で、それぞれどんな坂東、丹下、佐竹、野田になっていくのか正直わかりません。ただすでにみんな愛おしい感じはあります」この作品を通し、観客にはどんな時間を過ごしてもらいたいか訊ねると…。「非日常を味わいに来ていただきたいですね。夏の思い出になるようなエンタテインメントをお届けしたいと思っているので。観終わったあと、テーマパークから帰路につくような感覚を味わってもらえたらいいなと思います」公演は8月8日(月)に東京・PARCO劇場にて開幕。その後、愛知、大阪、福岡の各地を巡る。チケットは発売中。取材・文:野上瑠美子
2022年07月28日9月17日(土)・18日(日)・19日(月・祝)の3日間、滋賀県草津市 烏丸半島芝生広場で開催される『イナズマロック フェス 2022』。風神ステージの出演アーティストが発表された。『イナズマロック フェス 2022』チケット情報風神ステージは無料で入場可能なエリアで、17日(土)にWienners、カネヨリマサル、ザ・リーサルウェポンズ、SUPER★DRAGON、HAND DRIP、Finally、リアクション ザ ブッタ、わーすた、18日(日)にI Don’t Like Mondays.、ASH DA HERO、ES-TRUS、Kanna、クボタカイ、電音部、ビレッジマンズストア、mahina、19日(月・祝)にOKOJO、CYNHN、Bye-Bye-Handの方程式、ピューロガールズ、豆柴の大群、mistress、moon drop、友希がそれぞれ発表された。チケットは、7月31日(日)23:59までオフィシャル8次先行(抽選)を受付中。
2022年07月28日~ららら♪クラシックコンサートVol.14「クラシック界 期待のヴィルトゥオーゾ」出演に際して~NHK Eテレの音楽番組「ららら♪クラシック」のわかりやすさと楽しさはそのままに、司会の高橋克典が案内役を務め、一流の音楽家による生演奏が聴ける「ららら♪クラシックコンサート」。第14回目となる今回は、「クラシック界 期待のヴィルトゥオーソ~国際コンクールの受賞者たち~」と題し、国際コンクールで入賞を果たした世界に飛翔する日本の若手演奏家6名がアンサンブルの妙技を繰り広げます。出演者のひとり、昨年のジュネーブ国際コンクール(チェロ部門)での優勝が大きな話題となったチェリスト、上野通明さんにお話を聞きました。――チェロを始めたきっかけを教えてください。小さい頃、家族でヨーヨー・マが演奏するバッハの《無伴奏チェロ組曲》のビデオを観たことを今でも鮮明に覚えています。その印象がとても強く、小学校の卒業文集で将来の夢は“チェリスト”と書いていたみたいで、当時から一生チェロを弾いていたいという思いがあったのだと思います。――昨年のジュネーブ国際音楽コンクールについて、セミ・ファイナルで披露した1時間にも及ぶプログラムは全て初めて取り組む作品だったのだとか。デュッセルドルフで師事している、ピーター・ウィスペルウェイ先生と相談しながら決めましたが、当初先生からはリスクが大きいのではないか、と言われました。しかし、コンクールの要項に「奏者のオリジナリティーを求める」という一文があったのです。そこで、個性を発揮するには自分のやりたいことを素直にやるほうが良いと思いました。――コンクール優勝前と後で何か変わったことはありますか?普段あまり自信がないほうなので、前よりも多少自信がついた気がしますが、大きくは変わってないように思います。コンクールをあまり意識しすぎなかったのが良い結果に繋がったのかもしれません。――公演にあたっての意気込み、またお客様へメッセージをお願いします!今回ご一緒する皆さまは素晴らしい方々ばかりですので、共演できるのをとても楽しみにしています。また、音楽は文字通り “音を楽しむ” ものだと思います。お客様には僕らが作り出す会場の雰囲気や音の色彩感を感じながら、音楽に身を委ねていただけたら嬉しいです。(文・北山奏子)
2022年07月28日今夏3チーム制で上演される、二人芝居のミュージカル『ダブル・トラブル』。中でも7月28日(木)に東京・オルタナティブシアターで開幕する「2022夏 Season A」チームの稽古場に潜入すると、浜中文一、相葉裕樹、日野真一郎(LE VELVETS)らキャストが緻密なクリエーションを展開していた。『ダブル・トラブル』は、ボブ・ウォルトン&ジム・ウォルトン兄弟が脚本・作詞・作曲を手がけたコメディ。たった数時間でハリウッド映画の楽曲を完成させることになった作詞・作曲家兄弟の奮闘がおもしろおかしく描かれる。次々と舞い込むトラブルを乗り越え、彼らは仕事と恋を成就させることができるのか──。今回の上演版も昨年同様に、翻訳・訳詞を高橋亜子、演出をウォーリー木下が続投する。「2022夏 Season A」では作詞家の弟ボビーを浜中・横山賀三が、作曲家の兄ジミーを相葉・日野が回替わりWキャストで演じる。自身の役だけでなく社長秘書、インターン、エージェント、セクシーなスター女優といったおよそ10ものキャラクターに扮することも見どころのひとつだろう。初日までちょうど2週間に迫った取材日は、日野の“演じ分け”をメインに見学した。床に落とした録音用テープを拾うために屈み込み奥へはける日野ジミー。観客の視界から消えたのを皮切りに、日野は裏方スタッフに手伝ってもらいながら年老いた音響技師ビックスとしてステージに出るべく衣装替えを始めた。モゾモゾ動きながら、ビックスのしわがれ声を発しているのが何とも笑える。観客からは見ることのできないバックステージも見えるデッキ席からの見学だからこそ目撃できた、舞台裏の奮闘だ。短時間での早替えを終えアクト面へ出た日野は、生まれたての子鹿をデフォルメしたかのような震えた足取りでビックスの老いを造形した。稽古場にどっと笑いが生まれる。ウォーリーも気に入ったのか「歩き方めちゃくちゃおもしろいからそれで行こう!」と大乗り気であった。見学時間の終盤には、M6「ハーレム・ナイツ」で日野の華やかな歌声を聴くこともできた。インカム越しに繰り広げる秘書ミリーとの歌唱は、やがてダンスを交えたパフォーマンスシーンに発展する。下手では同じジミーを演じる相葉が日野を横目に見ながら真摯な表情で振付をさらっていた。「2022夏 Season A」は8月14日(日)まで。林翔太×寺西拓人ペアの「2022夏 Season B」は8月16日(火)~30日(火)に東京・よみうりホール、林×寺西ペア・原田優一×太田基裕ペアが回替わりで登板する「2022夏 Season C」は東京・自由劇場にて上演される。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2022年07月26日現代音楽マニアの占有にする手はない。10月8日(土)9日(日)神奈川県民ホールで上演される、ミニマル・ミュージックの巨匠フィリップ・グラス作曲《浜辺のアインシュタイン》は2025年の開館50周年記念オペラ・シリーズ第1弾。記者会見が開かれ、演出を手がける振付家の平原慎太郎や指揮のキハラ良尚らが出席した。《浜辺のアインシュタイン》はグラスと演出家ロバート・ウィルソンの共作で、1976年に初演されて現代の舞台芸術に大変革をもたらした伝説の作品。物理学者アインシュタインがテーマではあるが、登場人物に明確な役柄はなく筋書きもない。歌詞は数字と音名(ドレミ)だけ。休憩なしの4時間ノンストップ上演(今回はその意図に配慮しつつ休憩が入る)。連続する時間・空間・動きの解釈は聴衆に委ねられる。しかしその破天荒さだけに目を奪われてはいけない。演出の平原は言う。「(上演時間とか反復とか物語がないとか)外側の〝枠〟の情報ではなく、作品が生まれた時代背景を追求し、現在の日本に沿わせて制作したい。アメリカン・モダン──アメリカが自分たちの文化をどう獲得するに至ったのか。当時はベトナム戦争や女性解放の時代。秩序と混沌が繰り返されるかのように、それが今また繰り返されている。現在の日本の状況に合ったもの、希望のある作品にしたい」モティーフを執拗に反復するミニマル・ミュージックは、もともと無調音楽に対するアンチテーゼだから、じつは調的で聴きやすい。80年代以降のテクノやトランスなど、クラブ・ミュージックもその影響を受けているぐらいだ。指揮のキハラも「音の洪水に包まれるような印象。ディスコなど、ロックの要素も大きい音楽」と紹介した。前衛オペラの金字塔ではあるけれど、聴衆に現代音楽の専門的な知識などは必要ない。公演キャッチは「これはオペラか?ダンスか?演劇か?」。それらの総合アートでもあるし、どの入口から入っても楽しめるとも言える。いわば多様性の元祖。台詞を担当する俳優の松雪泰子と田中要次や、バレエ・ダンサー中村祥子、ヴァイオリニスト辻彩奈(アインシュタインはヴァイオリンを弾いた)など、多彩な出演者を得て、刺激的な舞台になるのは間違いない。器楽の編成は電子オルガン2、フルート3、バスクラリネット、サクソフォン2。合唱(独唱含む)は東京混声合唱団。宣材イラストを『AKIRA』の大友克洋が描き下ろしている。(宮本明)
2022年07月26日大阪ミナミ一帯のライブハウス20会場以上を舞台に繰り広げられる、関西音楽シーンの秋の名物イベント『FM802 MINAMI WHEEL』。今年も10月8日(土)・9日(日)・10日(月・祝)の3日間にわたり、開催されることが決定した。「Eggs presents FM802 MINAMI WHEEL 2022」チケット情報第一弾出演者として138組を一挙発表!まだ見ぬアーティストとの新しい出会い、大好きなアーティストのライブをハシゴして回る楽しみ。ミナミの街全体が一大ミュージックパークと化す『MINAMI WHEEL』が今年もやって来る。『MINAMI WHEEL』の会場となるライブハウスにて、3DAYS PASSを購入できるライブハウス先行受付を実施中!枚数限定で1000円オフというお得な価格でチケットを購入できる。また、8月26日(金)23:59まで、3DAYS PASSのオフィシャルHP先行(先着)も実施中。
2022年07月25日2022年4月より本格始動したチケットぴあ主催の若手バンドを応援するライブハウス企画「Grasshopper supported by チケットぴあ」。8月29日(月)下北沢DaisyBarでの開催が決定した「Grasshopper vol.4」には、「ハローモンテスキュー」「かたこと」「MOCKEN」の3組が出演する。チケットは、7月22日(金)20:00よりチケットぴあにて販売開始となる。圧倒的な存在感を放つ歌声とポップなサウンドで愛知を拠点に活動の幅を広げるハローモンテスキュー、キャッチーで爽やかな楽曲が高い評価を得ている神奈川県湘南発3ピースロックバンド・かたこと、こだわりが垣間見える楽曲と爆発力のあるライブに定評があり勢いを増す埼玉県越谷市発4ピースロックバンド・MOCKEN。シーンでも注目を集めるこの3バンドが集結する「Grasshopper vol.4」で、ぜひライブをチェックしてほしい。【Grasshopper vol.4 チケット情報】【Grasshopper supported by チケットぴあイベントサイト】
2022年07月22日常軌を逸した演奏とジャンルにとらわれないスタイルで注目を浴びる5人組ミクスチャーファンクバンド、BREIMEN。メンバー各々が数多くの有名アーティストのサポートアクトを勤め、その確かな演奏力、独特な歌詞の世界観、セッションを軸としたサウンドセンスのギャップに熱烈なファンを獲得している。BREIMEN チケット情報2021年5月にリリースした2ndアルバム『Play time isn’t over』は、後藤正文(ASIAN KUNG FU GENERATION)の私設賞「Apple Vinegar Award」で特別賞を受賞。そして、2022年5月には岡野昭仁(ポルノグラフィティ)、井口理(King Gnu)のコラボナンバー「MELODY(prod. by BREIMEN)」で、高木祥太(b&vo)が作詞・作曲、BREIMENメンバーが演奏・編曲を担当。直近行われたワンマンライブはコロナ禍にもかかわらずソールドアウト、各イベントでも入場規制がかかるなど「いま聴くべき」2020年代屈指のネクストブレイクアーティストとして急速にその名を広げている。そんな彼らが注目を浴びる今、満を持して制作された自身の勝負作ともいえる 3rdアルバム『FICTION』が、7月20日にリリースされた。今作は、従来のアルバム作りとは異なり、制作面ではリアリティをより追求。高木祥太の心の内にあったものを初期段階からメンバーに共有し、5人での長期に渡る合宿を経てアレンジを話し合い、レコーディングの際には全曲クリックを使わず生楽器やハードウェアにこだわった音録りを実施。また、今作はシネマティックなテーマに寄り添い、一曲一曲がひとつの映画かのような物語を感じる作品であるとともに、アルバムを通じても一つの物語といえるような、様々な演出が凝らされた作品となっている。もはや音楽という概念を超え、リアルとフェイクが共存するモキュメンタリー『FICTION』を、ぜひその身で感じてほしい。9月には本作を引っ提げた東名阪のツアーが開催される。公演は、9月17日(土)大阪・Shangri-La、18日(日)愛知・池下CLUB UPSET、29日(木)東京・Spotify O-EASTにて。チケットは、8月2日(火)昼12:00までオフィシャルHP先行(抽選)受付中。
2022年07月22日9月17日(土)・18日(日)・19日(月・祝)の3日間、滋賀県草津市 烏丸半島芝生広場で開催される『イナズマロック フェス 2022』の第2弾出演アーティストが発表された。『イナズマロック フェス 2022』チケット情報今回発表されたのは、17日(土)にOWV、東京スカパラダイスオーケストラ、18日(日)にUVERworld、MY FIRST STORY、19日(月・祝)にOCTPATH、布袋寅泰、Little Glee Monsterの計7組。当イベントは、滋賀ふるさと観光大使を務めるアーティスト・西川貴教が発起人となり、琵琶湖の水質保全と地域振興をテーマに掲げて開催されており、今年14年目を迎える。チケットは、7月31日(日)23:59までオフィシャル8次先行(抽選)を受付中。
2022年07月22日東京・上野の国立科学博物館の特別展「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」が7月16日(土)に開幕した。伝説の“化石ハンター”ロイ・チャップマン・アンドリュースが率いた調査隊が1922年に中央アジアのゴビ砂漠への探索を開始して100年となることを記念したこちらの特別展。恐竜の化石ではなく、それを発掘する人間(=化石ハンター)に焦点を当てた点が、従来の化石展や恐竜展と異なるユニークなところだ。第1章ではまず、アンドリュースの少年時代から彼が博物館に職を得て、ゴビ砂漠への探検に至るまでを紹介。続く第2章では、1922年から1930年にかけて行われた、アンドリュース率いる中央アジア探検隊の功績に迫る。アジアにツノのない角竜類がいたことの証拠となったプロトケラトプスやプシッタコサウルスの化石、恐竜の卵の発見という古生物の世界の歴史を変える発見を標本資料などで紹介している。また、ラクダのキャラバンと自動車隊の2編成部隊で行われた当時の探検隊の編成や当時の測量技術についての展示も見ることができる。第3章ではアンドリュースに続く化石ハンターたちによる発掘の成果について、第4章では中央アジア探検隊の本来の目的であった、人類の起源につながる哺乳類化石の発見について解説。史上最大の陸生哺乳類であるパラケラテリウム、史上最大の陸生肉食哺乳類のアンドリューサルクスの標本(複製)も展示されている。第5章以降では、展示の対象がヒマラヤに。ヒマラヤ山脈、チベット高原の成り立ちや環境の変動が生物の進化にどのような影響を与えたのかについて解説する。特に、ヒマラヤを北極、南極に次ぐ“第三の極地”とし、チベット高原に生息していた哺乳類が寒冷環境に適応して、氷河時代に各地に放散したとする「アウト・オブ・チベット」説を紹介。この新説提唱のきっかけとなったチベットケサイの全身骨格と生体復元モデルを世界初公開している。なお、本特別展の音声ガイドを担当するのは、声優の杉田智和と釘宮理恵。古生物学者を夢見るエリコ(釘宮)がハカセ(杉田)の解説で展示を巡るというストーリー仕立てのガイドとなっている。オリジナルグッズではチベットケサイのぬいぐるみ、人気パペットアニメ「PUI PUI モルカー」との特別コラボによるグッズも展開されている。特別展「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」は10月10日(月・祝)まで国立科学博物館にて開催中。文:黒豆直樹
2022年07月21日スイス・ジュネーヴに位置するプチ・パレ美術館より、19世紀後半から20世紀前半にかけて、パリが最も華やかだった時代のフランス近代絵画が来日。『スイス プチ・パレ美術館展 印象派からエコール・ド・パリへ』として、東京・SOMPO美術館で10月10日(月・祝)まで開催されている。プチ・パレ美術館は、実業家オスカー・ゲーズ氏のコレクションを展示するため、1968年に開設された私設の美術館(1998年より休館中)。その特徴は、ルノワールら著名な画家だけでなく、エコール・ド・パリ時代に活躍した画家のほか、才能がありながらもあまり当時知られていなかった画家、また女性画家の作品も収集し、世に送り出そうとしていたことである。本展では美術運動やグループごとに6章に分け、38名の画家による65点を紹介する。第1章は「印象派」。明るい色彩と鮮やかなタッチにより、自然の光や空気感を捉えようとしたその作品群は、日本でも非常に人気が高い。日常に根づいた情景が題材になっていることが多く、ルノワールやカイユボットらの秀作が並ぶ。第2章の「新印象派」は、印象派の流れを汲みながらも、より科学的理論を踏まえた光の表現を探求。スーラに代表される点描が魅力で、特に本展では、アンリ=エドモン・クロスやシャルル・アングラン、アシール・ロージェなど、画家ごとの表現、色彩の違いを楽しむことが出来る。第3章は「ナビ派とポン=タヴァン派」。ポン=タヴァンとはフランス・ブルターニュ地方にある小さな村で、ここに滞在したゴーギャンとその周りにいた若い画家たちのことを指す。さらにその影響を受けたボナールやモーリス・ドニらをナビ派と呼び、共に印象派とは一線を画する活動を進めた。だがナビ派を代表するドニは、日常生活を題材にした作品も多く、自身の別荘や近くの海岸で遊ぶ家族の姿なども描いている。第4章は「新印象派からフォーヴィズムまで」。“野獣(フォーヴ)”からフォーヴィズムと言われるようになったこれらの作品群は、大胆なタッチや鮮やかな色彩が特徴。モーリス・ド・ヴラマンクらの作品を展示する。さらに第5章「フォーヴィズムからキュビスムまで」では、複数の視点から対象を捉えたキュビスムの名品が並ぶ。そして第6章「ポスト印象派とエコール・ド・パリ」では、特定の芸術運動に属さなかったエコール・ド・パリの作家陣を紹介。モーリス・ユトリロの母であるシュザンヌ・ヴァラドンや藤田嗣治など、当時のパリの多様な芸術に触れることが出来る。取材・文:野上瑠美子
2022年07月21日毎週月曜日から木曜日の夜21時から、生放送でオンエアされているFM802「ROCK KIDS 802-OCHIKEN Goes ON!!-」(DJ落合健太郎)。番組縁のアーティストが登場するインドアイベント『HIGH! HIGH! HIGH!』が今年も開催される。昨年に続き、番組スタート10周年イヤーを記念した大阪城ホールにて9月25日(日)に開催。この日限りのスペシャルバージョンとなる。『HIGH! HIGH! HIGH!』チケット情報出演アーティストは、クリープハイプ、Saucy Dog、SHISHAMO、フレデリック、ヤバイTシャツ屋さん、緑黄色社会、WurtSの7組!チケットは、7月20日(水)12:00から31日(日)23:59までオフィシャル2次先行(抽選)を受付。
2022年07月20日ダンスボーカルユニットDEAR KISSが、8月7日(日)shibuya eggmanにて初めての朝活ライブを開催することを発表した。DEAR KISS チケット情報このライブでは朝活と称して、ライブハウスで初めてのパジャマ姿、そしてパフォーマンスを行うというスペシャルなライブとなっている。終演後の特典会もかわいいパジャマ姿での参加となる。また、当日限りのスペシャルドリンク『DK牛乳(ノンアルコール/アルコール )』の提供もあり、こちらも見逃せない。チケットは、7月21日(木)10:00より一般発売開始。
2022年07月20日大人気の映画シリーズ「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)の世界観を堪能できる『アベンジャーズ展』(AVENGERS S.T.A.T.I.O.N.)が、京都市京セラ美術館の新館 東山キューブで8月26日(金)まで開催中だ。「アベンジャーズ展 AVENGERS S.T.A.T.I.O.N.」チケット情報「アベンジャーズ」は、人類を危機から守るために集結したスーパーヒーローの集団。マーベル・コミックに描かれたスーパーヒーローたちを原作に、2012年に映画化され、シリーズものとして世界的に大ヒット。同展は、2014年にニューヨークで開催後、世界24都市を巡回してきた。まず中に入ると、諜報機関S.H.I.E.L.D.の副長官マリア・ヒルが映像で現れ、「この先にはたくさんの訓練が待ち受けている。準備はいい?」、何だかドキドキする。入場者はアベンジャーズのトレーニング施設で訓練を受けるという体験型になっているのだ。「キャプテン・アメリカ」のエリアでは、キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースが愛用する実物大バイクのほか、戦闘で着るスーツや盾(シールド)が並ぶ。彼の最高速度や頭上まで持ち上げられる最大重量のデータ、「キャプテン・アメリカ」が常日頃、自分の肉体と精神を大切にエクササイズしている映像など緻密な資料の数々に見入ってしまう。「アイアンマン先端工学研究所」では、ハルクが暴走した時に、彼を制御するために作られた巨大な「ハルクバスター」が迎えてくれる。さらに、アイアンマンことトニー・スターク自らが開発してきた戦闘スーツの歴代の「アーマー」がズラリと並び、壮観だ。特に目玉となるのは、「ビカミング アイアンマン」のコーナーで、京都に先立ち開催された東京の同展では大人気で行列ができたという。ここではIT技術を使い、参加者それぞれが、スクリーン上でそのアーマーを装着できる。スーツを着たまま、画面上で色んなポーズを取れるので、つかの間のアイアンマン気分を味わえた。さらに敵とも画面上で戦えるというので、挑戦してみると、至る所から襲い掛かってくる敵は、少し手を振り払っただけで、虫のように砕け散っていき面白い。なるほど、スーパーヒーローたちが無敵なわけだ。ほかにも、「ブラックパンサー&キャプテンマーベル エリア」「ソーの天文台」など7つのエリアが楽しめるほか、「収容室」では、アベンジャーズの敵であるヴィラン(悪役)たちが文字通り“収容”されている。それぞれのヴィランの表情や展示の仕方が、おどろおどろしくてお化け屋敷のようだ。そして、最後にはアベンジャーズを支えるS.T.A.T.I.O.N.のエージェントになれるかどうかの「ファイナルゲーム」も待ち受けている。ぜひ、この夏、体感してほしい。取材・文:米満ゆう子
2022年07月20日SFやファンタジー、非日常的な設定における群像コメディを得意とするヨーロッパ企画。珍しい構造や仕掛けに富んだ「企画性コメディ」を標榜し、映像や音楽、特殊造形なども取り入れた、エンタテインメント性豊かな舞台を生み出す彼らが、今年の本公演では、2008年に上演した『あんなに優しかったゴーレム』を14年ぶりにリメイク上演する。ヨーロッパ企画第41回公演「あんなに優しかったゴーレム」チケット情報あるプロ野球投手のドキュメンタリー撮影現場。番組クルーが投手の地元を訪れると、空き地の片隅にゴーレムが佇んでいて、投手はゴーレムとの思い出を語り始める…。掘り下がる街の記憶。投手そっちのけで進むドキュメンタリー。「人のファンタジーは別の人にとってはサイコホラーだし、誰かにとっての荒涼とした日々は誰かにとって甘美な思い出で、あんなに優しかったゴーレムはある角度から見れば土くれです。そんな風景をすこんとコメディになる断面からお見せします」と作・演出の上田誠。愛慕と郷愁のサイココメディが、14年の時を経て、どのように生まれ変わるのか、期待したい。ヨーロッパ企画オフィシャルサイトでは、7月22日(金)23:59まで、先行予約を受付中。
2022年07月20日“恋人の聖地”“推し活の聖地”としても有名な大阪市北区・梅田スカイビル空中庭園では、南の島のビーチリゾート気分が楽しめる夏のイベント『Tropical Summer in 空中庭園』を、7月20日(水)より開催中。地上173m・40階にある空中庭園屋内展望フロアが芝生を敷き詰めた南国ビーチガーデンに変身し、ビーチパラソルや予約制(有料)のガゼボを設置。またカフェ「cafe SKY 40」では未成年でも飲めるノンアルコールのトロピカルドリンクなど、楽しいメニューも揃う。<推し>とともに撮影できるフォトスポットも夏仕様にリニューアルされているので、<推し>を連れてぜひ訪れて。ガゼボの予約方法は公式ホームページで確認を。・「絹谷幸二 天空美術館」もおすすめ27階にある「絹谷幸二 天空美術館」では、現在、名誉館長である絹谷幸二氏の2021度文化勲章受章と開館5周年を記念した特別展『永遠にあたらしい!! 人類最古の壁画技法アフレスコ』(後期展示)が開催されている。7月1日からスタートした後期展示では、初公開となるアフレスコ作品も登場。涼しい美術館の中で気軽にアフレスコの世界をのぞいてみてはいかが。12月11日(日)まで。屋内で南国リゾート気分を味わえる空中庭園をはじめ、天空美術館での特別展など、梅田スカイビルは涼しくて楽しいイベントがいっぱい。この夏のおでかけスポットとしてぜひチェックして。『Tropical Summer in 空中庭園』▼7月20日(水)~8月31日(水)会場/空中庭園 屋内展望フロア(梅田スカイビル40F)【問い合わせ】Tel.06-6440-3855空中庭園展望台の入場引換券はチケットぴあにて通年販売中!■大人 1500円/4歳~小学生700円【営業時間】9:30~22:30(最終入場22:00)◎「第34回なにわ淀川花火大会」開催日の8/27(土)は変則営業特別展『永遠にあたらしい!! 人類最古の壁画技法アフレスコ』(後期展示)▼12月11日(日)まで開催中会場/絹谷幸二 天空美術館(梅田スカイビル タワーウエスト27F)取材・文/滝野利喜雄
2022年07月20日新国立劇場による、夏休み恒例の「こどものためのバレエ劇場」がまもなく開幕する。今年の演目は、2010年から2014年まで同劇場の舞踊芸術監督を務めた世界的振付家、デヴィッド・ビントレーの人気作『ペンギン・カフェ』だ。舞台を牽引するペンギン役を日替わりで踊る、新国立劇場バレエ団ファースト・ソリストの池田理沙子、ファースト・アーティストの広瀬碧に話を聞いた。今回、初めてこの役に取り組む池田は、「その在り方次第で、作品の重みが左右される重要な役。しっかりメッセージを伝えられるよう、舞台をつくっていきたい」と意欲的。今年1月に続いて二度目の挑戦となる広瀬も「この役を踊るうえで大事にしていることをしっかりやりたい」と前向きだ。本作は1988年、ペンギン・カフェ・オーケストラの音楽に触発されたビントリーが、英国ロイヤル・バレエ団で創作。新国立劇場では2010年にレパートリー入りし、大人の観客たちを楽しませてきた。作品のシンボルともいえる可愛らしいペンギンがいざなうのは、ユニークな被りものやメイクの動物たちが繰り広げる、色とりどりのダンスの世界。皆、絶滅危惧種の動物たちだ。「私たちは絶滅危惧種や環境問題について目を背けがち。この作品には、そのことをちゃんと見て、変えていこうよというメッセージがこめられている」と話す広瀬。伝わるかどうか──ペンギンが担う役割は大きい。「最初のシーンで、愛されるキャラクターになれるかどうかが重要だと思っています」。二人が演じるのは、動物園や水族館にいるペンギンではなく、19世紀半ば、人間の乱獲により絶滅した原初のペンギン、オオウミガラス。ラストシーンでは、嵐の中、箱舟に乗り込んだ動物たちを寂しげに見送る姿が胸を打つ。が、ビントリーの語り口に重々しさはない。「後半のカーニバルの場面は、ペンギン以外の動物が全員集合して、最高潮に盛り上がります。こどもたちもきっと喜んでくれるはず!」(池田)、「40分間のほとんどすべてが楽しい気持ちに!」(広瀬)と語り合う二人も実に楽しげだ。「それでいて、心に響くものがある」と広瀬。池田も「人間による環境破壊はむしろ加速している。この舞台が、意識を変えて、行動に繋げていくきっかけの一つになってくれたらと思います」と思いを明かした。公演は7月27日(水)から31日(日)まで、新国立劇場オペラパレスにて。チケットは発売中。文:加藤智子
2022年07月20日メンバー各々がそれぞれのバンドで活動する、インストジャズ界のオールスターバンド、POLYPLUS。メンバーが所属する各バンドとの初共演が実現!8月30日(火)渋谷CLUB QUATTRO公演はfox capture plan、9月12日(月)名古屋クラブクアトロ公演はJABBERLOOPとNeighbors Complain、9月13日(火)梅田クラブクアトロ公演はCalmeraがそれぞれ出演する。POLYPLUSチケット情報チケットは発売中。「POLYPLUS QUATTRO TOUR 2022 -the summit-」8月30日(火) 渋谷CLUB QUATTRO[共演]fox capture plan9月12日(月) 名古屋クラブクアトロ[共演]JABBERLOOP/Neighbors Complain9月13日(火) 梅田クラブクアトロ[共演]Calmera
2022年07月19日ジェットセイヤ(go!go!vanillas)とYUGO.によるセッションイベント『CONTORT SESSION』が、8月29日(月)心斎橋JANUSにて開催される。「CONTORT SESSION」チケット情報このイベントは、go!go!vanillasのドラマー、ジェットセイヤのドラムパフォーマンスに合わせて、イラストレーターのYUGO.がライブペインティングを行うスタイルで、これまでに2018年に東京(下北沢GARAGE)と大阪(心斎橋pangea)、2019年末に『FM802 RADIO CRAZY』のステージ等で披露された。今回はゲストにReiを迎えて開催!チケットは、7月28日(木)11:00までオフィシャル先行(抽選)受付中。
2022年07月19日さまざまなジャンルを呑み込んだオリジナリティ豊かな楽曲で聴く人を魅了し、ライブでは強烈なグルーヴを生み出すgo!go!vanillas。初の大阪城ホール&2年ぶりの日本武道館となる、2大アリーナワンマン公演「My Favorite Things」が9月に開催される。go!go!vanillasチケット情報公演は9月24日(土)大阪城ホール、9月30日(金)日本武道館にて。チケットは、7月24(日)23:59まで先行抽選プレリザーブ受付中。
2022年07月19日高羽彩が脚本・演出・主宰を務めるタカハ劇団による舞台『ヒトラーを画家にする話』が2022年7月20日(水)から東京芸術劇場のシアターイーストで開幕する。進路に悩む美大生、僚太、朝利、板垣の3人がひょんなことから1908年のウィーンにタイムスリップ。そこで彼らが出会ったのは、ウィーン美術アカデミーの受験を控えた青年。アドルフ・ヒトラー。彼らは未来を変えるため、ヒトラーの受験をサポートすることに。しかし、ヒトラーにはまったく絵の才能がない。3人はヒトラーを画家にすることはできるのか?人類の未来をかけた絵画レッスンが始まるーー。僚太役を演じる名村辰は「日本の美大生が1908年のウィーンにタイムスリップして、ヒトラーを画家にする......現実では絶対にできないことですが、とんでもなく面白い設定だなと思いました」と作品の第一印象を語る。一方、アドルフ・ヒトラー役の犬飼直紀は「立場が違う人物がたくさん出てくるのですが、一人の人物をとっても、同時に3つぐらいのことを心配したり考えたりしているんです。高羽さんはこの話を一人で考えて作られたのかと驚きます。難しそうですが、やりがいのある作品だなと思いました」。演じる役について、名村は「画家になりたい僚太は、将来に不安を抱えている役。僕も俳優をやっていて、自分の可能性を信じて、自分に期待をしている反面、3年後、5年後はどうなっているか分からないし、漠然とした不安もある。揺れている人物像が自分自身ともリンクするなと思っています」と話す。犬飼は「ヒトラーは自分が思っていることを正直に言わないで詭弁でカバーしたりする。そこで怒らないだろうというところで怒ったり、過剰に照れを隠そうとしたり通常の人間の感情の動かし方では太刀打ちできない部分に難しさを感じています」。役づくりの過程で、ヒトラーを題材にした映画や本などを下敷きにしている部分もあるが「この脚本から浮かび上がってくるヒトラー像を演じなくてはいけないと思っています。ヒトラーを擁護するつもりはありませんが、ひとりの人間としてのリアルな心理描写ができたら」とも。東京公演は24日まで。その他の出演者は芳村宗治郎、渡邉蒼、川野快晴、山崎光、重松文、異儀田夏葉、砂田桃子、結城洋平、柿丸美智恵、金子清文、有馬自由。取材・文:五月女菜穂
2022年07月15日