突如、岩からつき出たすべり台に遭遇。 立派なおうちの立派な梅に、前を歩く人みんなの表情がやわらかくなる。下校中の小学3年生くらいの男の子がわたしの絵を見て、「絵がうまいな〜。ぼくも昔は絵の才能があるんじゃないかとおもったこともあったな〜」と過ぎ去っていく。黄色いぼうしとおっきなランドセル。日がかたむいて冬が帰ってきたので、わたしもそろそろ帰ろう。本物の春ももうすぐそこかな。 illust&text :Mariya Suzuki