2021年5月17日 11:00
運動でがんサバイバーに生きる希望を!元患者がサロン立ち上げ
オンラインサイト「Hello!」でレッスンを配信する広瀬さん
「皆さん、こんにちは。今日は『スクワットのためのスクワット』というエクササイズです」
真っ白な椅子、真っ白なテーブル、壁も床もカーテンまで真っ白な部屋で、パソコンの画面にほほ笑みかける広瀬眞奈美さん(58)。がん患者やがんサバイバー(がん経験者)のためのリハビリや運動、健康管理などを学べる一般社団法人キャンサーフィットネスの代表理事だ。
昨年12月には、オンラインサロン「Hello!」を立ち上げ、Zoomを使ったリモート指導も開始。毎日12時から10分間のライブ配信と運動教室160本の動画コンテンツを配信している。その日のライブ配信では、広瀬さん自ら、モニター画面の前で、説明しながら体を動かしていた。
「まず、足の裏、意識してほしいです。靴下を脱いでもらって、足の裏をまんべんなくたたいてみてください」
モニター上部には、数人の参加者の顔が並んで映し出されている。
皆さん、楽しそうだ。コロナ禍で急増するオンライン・フィットネスのなかでも、がんサバイバーならではの体の状態や特徴に合わせた指導ができるのは、ここだけではないだろうか。