くらし情報『運動でがんサバイバーに生きる希望を!元患者がサロン立ち上げ』

2021年5月17日 11:00

運動でがんサバイバーに生きる希望を!元患者がサロン立ち上げ

サバイバーだからこそ、味わってきた苦しさ、つらさが、論より証拠でわかり合える。インストラクターも、誰かのために頑張ることで、前を向いて生きていけると思います」

インストラクターの一人は、5年前、卵巣腫瘍で手術を受け、良性と診断されていたが、術後1カ月の検診で「実は悪性でした」と、告げられた。

「腫瘍は取りきったので、『あとは運動してください』と言うのですが、探しても、がんサバイバーが運動できるところがないんです。会社側に話して、がんを曲解して解釈されるのも怖かったし、配置換えをされる心配もあったんです」

社会や会社からはじき出されそうな恐怖や孤独も、多くのがんサバイバーが抱えている。

「いまも広瀬さんに言われるんです。『こんなふうに背中を丸めてきたよね』って。広瀬さんはかわいらしいのに、大きい人。懐ろが深いんです。
信用できると思いました。最初は赤坂御所近辺のウオーキング教室に参加しました。歩きながら、老舗『わかば』のたいやきを皆さんと食べたら、それがおいしくて!」

と、目を輝かせた。生きる希望が見えた瞬間だったのだろう。

「運動の後、ランチに誘ってもらって気がついたのは、みんな元気で、がんサバイバーっぽさがないってこと。

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