南極観測隊員として厳寒の地で調理を担当していた西村淳が書き下ろしたエッセイ「面白南極料理人」を原作に、温かい食事を通して隊員8人の男たちの生活を描いたヒューマン・コメディ『南極料理人』。8月8日(土)の先行公開に先駆けて、7月27日(月)、本作のプレミア試写会が行われ、沖田修一監督と主演の堺雅人に加え、南極観測隊員役の生瀬勝久、きたろう、高良健吾、豊原功補らキャストが、上映前の舞台挨拶に集結した。女性ファンの大歓声で迎えられた堺さんは「外は蒸し暑いですが、映画の中は涼しく仕上がってます」と涼やかな笑顔で作品を紹介。今回、堺さんは料理人・西村を演じるにあたり料理の練習に挑んそうだが、監督曰く、その腕前は「本当に素晴らしいので、見ているうちにあれもこれもお願いしてしまいました」とのこと。堺さん本人も、「まさか自分が鍋を煽る日が来るとは思わなかったので、うまく煽れたときは感動しました」と練習の成果を語った。さらに、「自分の手がおにぎり向きだということに気づきまして。三角のエッジの利いたあのフォルム、柔らかすぎず固すぎず、ご飯一粒一粒の味がしっかりとした、おいしそうなおにぎりが出来ました」とアピールすると、ファンからは「食べたーい!」との声が挙がり、堺さんはすっかり照れてみせた。「犯人は教えられませんが、スリルとサスペンス、最後の爆発をお楽しみください」と冗談を飛ばすのは、本さん役の生瀬さん。役柄との共通点を尋ねると、「マイペースなところ。好きな人は好きですが、嫌いな人は大っ嫌いですからね。(共演キャストでは)きたろうさん以外は全員好きです」と断言するや、最年長で隊長役のきたろうさんに「しっかりしてくださいよ」との鋭いツッコミ。これにはきたろうさん、「認めてもらえなくても、みんなが隊長なんだなと思うような、そんな隊長いいですよね」と自分で自分をフォロー、2人の夫婦漫才のようなやり取りに会場が沸いた。さらに、きたろうさんは「『南極料理人』、氷の世界ですが、とっても温かいです」としたためた言葉を贈ると、大満足の表情を浮かべた。そんな先輩俳優たちから「本当にいろんなことを教わった」と話すのは、兄やん役の高良さん。具体的に何を教わったかを尋ねると「クイズとか…」と言葉を濁したが、「自分の中で大事に取っときたいので言いたくないです。僕の年代だとまだ大人になりたくないと思うのですが、こんな大人になりたいと思いました」と気を取り直して述べ、先輩を上機嫌にさせた。合宿のような撮影期間を経てすっかり打ち解けた様子のキャスト陣だが、1人浮かない表情を見せるのはドクター役の豊原さん。実は、豊原さん以外の壇上のキャスト陣は全員O型だそうで、1人だけA型の豊原さんは「みんな、ものすごくマイペースで、監督に『僕が一番しっかりしてますよね?』と聞いても『いや…』と言うし。テキトーなんですよ、みんな」と不満をぶつけた。その几帳面な性格は演技にも出ているようで、生瀬さんの証言によれば「熱いものを美味しそうに食べるシーンで、100℃近い熱いものをガブガブ飲むから、水ぶくれが出来てた」とのこと。きたろうさんと揃って「これが役者魂だよね」と豊原さんに称賛を浴びせた。さらに壇上には、ホテル西洋銀座シェフパティシエ・浦野義也の特製による、南極大陸に模した“南極ケーキ”も登場。一同は一口頬張るや舌鼓を打ちながら、夢中でフォークを進めていた。一同の息の合ったゆるい空気感が笑いを誘う、『南極料理人』は8月8日(土)よりテアトル新宿にて先行公開、22日(土)より全国にて公開。■関連作品:南極料理人 2009年8月8日よりテアトル新宿にて先行公開、22日より全国にて公開■関連記事:最も浴衣が似合うと思う俳優は?「MTV」オリジナル携帯ストラップを10名様プレゼント堺雅人も登場!『南極料理人』プレミア試写会に15組30名様をご招待伊坂ワールドで暗躍する“泥棒”堺雅人の映像が解禁『ラッシュライフ』予告編が到着堺雅人が巨大伊勢海老のフライを料理!『南極料理人』撮影現場は高校の部室のよう?網走より愛を込めて!堺雅人扮する“南極料理人”の共演に西田尚美、生瀬勝久ら決定
2009年07月29日生誕80周年を迎え、改めてその偉大な功績が脚光を浴びている“漫画の神様”手塚治虫の代表作「鉄腕アトム」をフルCGによって、これまでにないスケールで映像化した『ATOM』。このたび、本作の日本語吹き替え版のキャストが正式に決定し、アトムの声を女優の上戸彩が、アトムの生みの親であるテンマ博士を役所広司が務めることになった。これまでに放映されたTVアニメシリーズでは、アトムの声を清水マリ、津村まことが演じており、今回の上戸さんは3人目となる。配給元の角川エンタテインメントは今回の決定について、己の過酷な運命を知ったアトムが、徐々に力強いヒーローへと成長していくさまを演じられる声優として、演技力があり、日本を代表する元気なキャラクターとして国民的な人気を誇る上戸さんがふさわしいとして白羽の矢を立てた、とその起用の理由を説明。上戸さんは「たくさんの方に愛されているアトムのイメージを壊さないようにがんばります!今回の映画『ATOM』は優しくて力持ちなアトムだけではなく、ちょっと切ない部分や深いメッセージがこめられているのでぜひ、たくさんの方に観てほしいです」と喜びと意気込みを語った。一方、役所さんが担当するテンマ博士は、不慮の事故で命を落とした最愛の息子・トビーを自らの手で、新型ロボットとして甦らせ、苦悩を抱えながらも本当の愛に目覚めていくというキャラクター。役所さんは「子供の頃、TVで『鉄腕アトム』を見ていましたし、初めて描いた漫画もアトムでした。この映画に描かれている、血のつながりや人種など関係なく相手を思いやる気持ちがあれば、親子にも友人にもなれるという部分に魅力を感じました」と作品への強い思いを語ってくれた。本作の宣伝プロデューサーを務める手塚治虫の息子である手塚眞氏も、今回のキャスティングについて満足している様子で、「若い世代の人々がこの映画を観て、次の世代に手塚の想いを伝え続けられればと思います」と期待を口にする。ちなみに、海外版ではアトムの声をフレディ・ハイモアが、テンマ博士を「鉄腕アトム」の大ファンを公言するニコラス・ケイジが担当。ほかにも海外版では、お茶の水博士(海外版ではDr.Elefun)の声をビル・ナイが担当するほか、ドナルド・サザーランド、シャーリーズ・セロンらの出演も決まっている。共に豪華声優キャストを揃えた本作、海外版と日本語版を見比べてみても面白いかも。『ATOM』は10月10日(土)より全国にて公開。■関連作品:ATOM 2009年秋、全国にて公開© 2009 Imagi Crystal LimitedOriginal Manga © Tezuka Productions Co., Ltd.■関連記事:フルCG版“アトム”の新ビジュアル解禁!テンマ博士&お茶の水博士も登場ドラゴンボール以上の賛否必至?生まれ変わったハリウッド版“アトム”一部画像到着
2009年07月22日L.A.からフィリピン、香港へと国境をまたがり、それぞれに痛みを抱えた3人の男たちが激しい闘いを見せる注目のサスペンス『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』。韓国からイ・ビョンホン、アメリカからジョシュ・ハートネット、そして日本から木村拓哉と各国のトップ俳優が華麗なる競演を果たした本作が遂に6月6日(土)に公開初日を迎えた。タイトルにふさわしく雨天でのスタートの中、木村さん単独での舞台挨拶が行われ、会場は満員の観客と大勢のマスコミ陣で賑わいを見せた。先日3人揃って行われたワールドプレミアでも3,600人以上のファンが駆けつけ、大きな注目を集めた本作。今回、木村さんは他人の痛みを身代わりに引き受け、癒すという謎の青年・シタオを演じたが、初日を迎え「(映画は)もうみなさんの物になりました。来る前は、会場の空気がどういう風になっているの想像つきませんでしたが、でもいま、僕の体には傷は一つもありません!」と冗談を交えながら挨拶した。また、本作では多国籍なスタッフ・キャストが集結して撮影されたが、英語でコミュニケーションを取りながら撮影に挑んだという木村さん。ビョンホンとジョシュとの共演について「ハリウッドと韓国を代表する役者さんですが、みなさんが思っている以上に普通なんですよ。3人がオフタイムのときは、悪ガキが3人集まったような空間になってました」と肩の力の抜けた現場の雰囲気を明かした。そして最後に、「劇場でこの作品を観て過ごしてくれただけで、僕は本当にやった甲斐があったなと嬉しく思っています。ありがとうございます」と感謝の言葉で締めくくった。その後のフォトセッションでは、劇中で木村さんが着ていた黄色のレインコートを模したレインコートを着た観客と一緒に撮影。最後まで黄色い声援が飛び交う中、木村さんは会場を後にした。全国117館でで好調なスタートを切った本作は、早くも興行収入15億を見込む大ヒットが予想がされる。『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』はTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開中。■関連作品:アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン 2009年6月6日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© Lam Duc Hien, Photographer■関連記事:“堕天使”ジョシュ・ハートネットが語る『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』“ホスト”キムタクのもてなしでビョンホン、ジョシュ揃い踏み3,660人が悲鳴!キムタク最新作、日本でワールド・プレミア開催決定前売特典にポスターも!キムタク×イ・ビョンホン競演作6月公開監督が明かす「かつてない拓哉」の姿とは?
2009年06月08日