■前回のあらすじ自分を騙し続けた耀太への憎しみを爆発させる亜美。耀太の家族に対して加害を示唆する言葉を吐いたその瞬間、録音しているスマホを持った佳奈子が現れて…。 >>1話目を見る 彼女が被害者であることは間違いありません。そうさせてしまった耀太が、しっかりと償わなければなりません。でも、彼女もまたやってはいけないラインを超えてしまった。もちろん、そこまでさせたのは、結婚に夢を持っていた彼女の気持ちを踏みにじった、耀太のせいだけれど…。彼女は、こんなダメな男に引っかかっていないで、もっともっと幸せになってほしいです。私が言う事ではないのかもしれないけれど…。彼女の貴重な時間と心を夫が消費してしまったこと、本当に申し訳なく思います。次回に続く(全16話)毎日更新!※この作品はフィクションです脚本・緑山緑子/イラスト・ 小菊えりか
2023年06月01日■前回のあらすじ子どもに近づく不審な女性は、家族のことを執拗に褒めたあと、去り際に「耀太さんによろしく」と言って去っていった。そのことを耀太に伝えると、耀太は顔を真っ青にしてうつむいて…。 >>1話目を見る 【妻Side STORY】夫の調子の良さは、短所でもあり長所でもあると思っていました。私が深刻に考えてしまうことも、彼なら明るく考えてくれる。ちょっとしたいたずらやワガママも、可愛く思えてしまうような愛嬌がありました。でもそうやって、今まで色んなことを許してきてきたのがいけなかったのかもしれません。耀太は「佳奈子なら何でも許してくれる」と思ってしまったのです。私はあまり怒るタイプではありません。たいていのことは我慢できます。でも今回は…子どもたちに危害が及ぶかもしれなかった身勝手な耀太の行いに、ため息しか出ませんでした。もう、許すことはできません。次回に続く(全16話)毎日更新!※この作品はフィクションです脚本・緑山緑子/イラスト・ 小菊えりか
2023年05月29日私と耀太は大学のゼミで出会いました。卒業した後もゼミ仲間で集まっていたこともあり、いつしか付き合うようになりました。昔から耀太はお調子者で友だちも多く、よく飲み会にも誘われていました。結婚して子どもが生まれてからも、ちょくちょく飲みに行くのは変わらず、それについては何も思っていなかったのですが…。ポケットから出てきたのは、確実に「普通の」飲み会ではもらわない紙…。さすがに見過ごすことはできませんでした。次回に続く(全16話)毎日更新!※この作品はフィクションです脚本・緑山緑子/イラスト・ 小菊えりか
2023年05月18日映画『彌勒MIROKU』の舞台あいさつが22日、東京・池袋鬼子母神の唐組紅テントで行なわれ、キャストの永瀬正敏、佐野史郎、林海象監督らが出席した。同作は、稲垣足穂の自伝的小説『弥勒』を、京都造形芸術大学映画学科長の林監督が学生たちと映画化した哲学的作品。『第一部 真鍮の砲弾』では小説家になることを夢見る主人公・江美留の少年時代を、『第二部 墓畔の館』ではどん底の生活にいる江美留の青年時代を描いている。また、同作は通常の映画版と生演奏版の2種類があり、生演奏版では作曲家の渡邊崇が率いるオーケストラが音楽を担当している。唐組紅テントで行われた上映会では、オーケストラの生演奏が響き渡る中、夢見る少年たちを演じた土村芳ら同学科の女優たちが演技を披露するシーンもあり、集まった約250人の観客は拍手喝采。上映後の舞台あいさつで、林監督は「生演奏版を上映したことは一生忘れない。スペシャルなオープニングになった」と感激し、「この映画は私たちと学生で作った小さな映画。学生がとても良くやっているので、少しでも多くの人に知って欲しい」とアピールした。また、林監督とは『私立探偵 濱マイク』シリーズ以来、約17年ぶりのタッグとなった主演の永瀬は「僕みたいな俳優がここに立つなんてと恐縮していますが、とても光栄です。特別な公演になったので、唐十郎さんや唐組に感謝したい」と紅テントでの上映に大感激。一方、約30年前に唐十郎主宰の状況劇場で活動していた佐野も「この紅テントから逃げ出したのに戻って来た。何とも複雑だけどうれしいです」としみじみ語っていた。同舞台あいさつには、永瀬、佐野、土村、林監督のほか、キャストの近衛はな、水上竜士、同学科でキャストを務めた中里宏美、大西礼芳、水本佳奈子、土居志央梨が出席。映画は、26日から神奈川・横浜ジャック&ベティで、来年2月からは東京・渋谷オーディトリウムほか全国順次公開予定。
2013年10月23日