京都・亀岡の老舗旅館「すみや亀峰菴」は、この度、現代アートの中に泊まれるスイートルーム「呼風(こふう)」のための最後の作品「八重菊白金(やえぎくしらかね)」を新たに設置し、2023年4月17日(月)にアートルームとして完成形となりました。山口源兵衛作・八重菊白金の一部今回は、280年を超える歴史を誇る京都の帯匠「誉田屋」の十代目当主・山口源兵衛により、プラチナの糸で織られた八重菊の文様が入った作品が新たに設置されました。制作にあたっては「菊は湯の友」という発想を起点とし、湯の香りに菊花を添える趣向にまかせて伊藤若冲の「菊花流水図」にインスピレーションを得た作品となっています。当館「すみや亀峰菴(きほうあん)」は、京都・亀岡にて1955年に創業した、露天風呂付客室と四季折々の料理が人気を誇る「湯の花温泉」を代表する旅館。2021年4月にリニューアルオープンしたロビー兼ギャラリー「百代(はくたい)」をはじめ、世界的に活躍する現代美術家・柳幸典とのコラボレーションにより大規模なリノベーションを行ってきました。エントランスの全体像ロビー&ギャラリー「百代」内観「呼風(こふう)」は柳幸典の作品世界を一晩滞在しながら体験することができる、140平米の露天風呂付きスイートルーム。鉄製の扉を入るとすぐに柳作品の象徴とも言える回廊が出迎え、その先にはベッドルームやダイニングルーム、そして2つの独創的な露天風呂が備わります。陶芸家・石井直人、左官職人・久住章、和紙職人・ハタノワタルなど京都/丹波を拠点に伝統の技を振るう作家・職人たちと柳幸典との協働によって創造された現代アート作品としての空間が旅人を迎え入れ、唯一無二の宿泊体験を提供します。石井直人作「破れ壺」まで続く回廊虹が現れる「天の風呂」「呼風(こふう)」ファクトブックはこちらです。 山口源兵衛氏■京都・室町の帯匠「誉田屋」十代目当主 山口源兵衛について1738年創業、280年を超える歴史をもつ帯の老舗・誉田屋源兵衛の十代目。自身の探究心から斬新な作品を生み出し、デザイナーや建築家、セレクトショップ、日本画家などとのコラボレーションも積極的に行う。1948年京都市中京区室町に生まれ、1979年に十代目誉田屋源兵衛を襲名した。2002年、皇居内の養蚕所のみで飼育されていた古代繭「小石丸」の解禁にともない、着物を制作。東京・赤坂の草月会館にて「かぐや、この繭。『小石丸』展」を開催した。日経優秀賞を受賞したほか、日本文化デザイン大賞も受賞。「KYOTOGRAPHIE 2022」では、スペインの写真家イサベル・ムニョスおよびダンサー・田中泯(たなか みん)とコラボレーションし、写真の織物を発表するなどメインプログラムとして注目を集めた。柳幸典氏■現代美術家 柳幸典(やなぎ・ゆきのり)について1959年福岡県生まれ。イエール大学大学院美術学部彫刻科修了。1993年、第45回ヴェネチア・ビエンナーレに選ばれ、アペルト部門を日本人で初めて受賞する。以後ニューヨークにスタジオを構え、1996年サンパウロ・ビエンナーレ(ブラジル)、1997年ビエンナーレ・ド・リヨン(フランス)など多くの国際展に招待される。2000年のホイットニー・バイアニュアルでは、ニューヨーク在住の作家として外国人で初めて選ばれる。1992年に直島コンテンポラリー・アート・ミュージアム(当時)の開館に伴い個展に招待された際に銅の精錬所廃墟がある犬島に出会い、1995年「犬島 アートプロジェクト」を着想する。2008年、明治の近代産業遺構と昭和の三島由紀夫のメッセージに自然エネルギーの技術を融合させた美術館、「犬島精錬所美術館」を完成させる。ニューヨーク近代美術館やイギリスのテート・ギャラリーなど多くの美術館に作品が収蔵され、ユーモアと社会性を帯びた挑発的作品は常に物議を起こし、その創作活動は美術の枠に収まらない。■施設概要名称 : すみや亀峰菴所在地 : 京都府亀岡市ひえ田野町 湯の花温泉客室数 : 25室電話 : 0771-22-7722公式サイト: アートルーム「呼風(こふう)」 ロビー&ギャラリー「百代(はくたい)」 ■「呼風」の宿泊予約WEBサイトは、以下URLとなります。URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月18日株式会社すみや亀峰菴(本社:京都府亀岡市、代表取締役社長:山田智)は、2021年4月26日にロビー兼ギャラリーをリニューアルオープンし、リノベーションを手掛けた柳幸典氏の作品を展示していましたが、このたび展示替えを行い、9月18日より柳氏の新作となる戦艦「長門(ながと)」の作品をお披露目しますのでご案内いたします。また、第2期のリノベーションとなる「アートの中に泊まれる」140平米の特別宿泊室について、今秋にオープンする予定でしたが、来春頃に延期することとしました。■9月18日からの展示内容すみや亀峰菴のロビー兼ギャラリーでは、9月18日より柳幸典のパシフィック・シリーズの新作を展示します。鋳物で制作された巨大な戦艦長門の立体作品「Nagato 70・I - II /2021」、ビキニ環礁に沈む実物の長門を撮影した写真作品「Nagato Blue - (propeller) /2020」など、今年8月にロサンゼルスのメガ・ギャラリー・Blum & Poeでの大規模個展で発表された長門に続く新たなバージョンの日本初公開となります。柳自身が設計・監修したすみや亀峰菴のロビー兼ギャラリーの鉄の空間と、深い海の底に沈んだ近代の鉄の遺構とによる、美術館等では味わえない特別な空間をご鑑賞ください。Nagato Blue - (propeller) /2020 写真紙、アルミとアクリルマウント、161.4 x 100.0cm (C)YANAGI STUDIO(ご参考)すみや亀峰菴のリノベーションについて柳幸典氏の構想によるすみや亀峰菴の大規模なリノベーションは2期に分けて行われます。まず200平米のロビー&ギャラリーの工事を完成させ、4月26日にリニューアルオープンいたしました。第2期工事となる「アートの中に泊まれる」140平米の特別宿泊室につきましては、今秋にオープンする予定でしたが、来春頃に延期することとしました。設計は、柳幸典氏と彼の建築チーム「YANAGI+ART BASE」(協力:広島大学八木研究室)が担っており、鉄の素材を大胆に使用するなど柳氏の作品らしさが存分に感じられる内装となります。リノベーションには、柳氏とともに、左官職人・久住章氏や陶芸家・石井直人氏、和紙職人・ハタノワタル氏など、京丹波に在住する日本屈指の職人たちが携わっています。久住氏は千利休が建てた国宝の茶室「待庵」における土壁も再現しています。エントランスに常設展示される葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」を引用した作品 Study for Japanese Art -Hokusai- (国旗や紙幣などの砂絵を蟻に掘り崩させる「アント・ファーム」シリーズの一つとして制作)エントランスの全体像柳氏の造形的・建築的センスが光るロビー&ギャラリー左に見える鉄のトンネルがロビーから客室へと誘う茶釜を据えたカウンター越しに見える、久住氏が再現した「待庵」の土壁≪すみや亀峰菴の概要≫屋号 : すみや亀峰菴会社名 : 株式会社すみや亀峰菴事業内容: 宿泊及び料理の提供 日本旅館協会加盟創業 : 1955年10月役員 : 代表取締役社長 山田智(やまだ・とも)、取締役副社長 兼 アートプロジェクト統括担当 井野毅(いの・たけし)従業員 : 約65名資本金 : 2千万円所在地 : 〒621-0036 京都府亀岡市稗田野町柿花宮ノ奥25番地アクセス: 京都駅からJR嵯峨野線 亀岡駅下車 車で15分程度客室数 : 28室(特別宿泊室完成後は26室)電話 : 0771-22-7722URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月13日子育てしていると、とにかく忙しい。1日があっという間に過ぎ、毎日献立を考えて、料理が億劫になることもあります。また、料理本を見て作りたいと思っても、家にない道具や食材が使われていたら、すぐに作ることはできません。でも「身近なフライパンや片手鍋ひとつあれば、おいしく簡単な料理を作れる」と忙しいママの背中を押してくれるのが、料理研究家の角田真秀さんによる 『片手鍋ひとつで作る炒め煮、マリネ、スープ』 と、 『フライパンひとつで作る炒めもの、煮もの、蒸し焼き』 (ともに主婦と生活社刊)の2冊です。角田真秀さん プロフィール料理研究家。東京・九段下で飲食店を営む父母のもとに育ち、販売業、カフェ勤務、実家での修行を経て、フードユニット「すみや」を夫とともにスタート。ケータリングや企業向けのレシピ監修、料理教室の講師などを手がけながら、雑誌や書籍で活躍中。簡単で力強く、それでいて酢や柑橘果汁を使ってさわやかに仕上げた料理が、幅広い層から支持を得ている。 Instagram: @sumimaho ■「炒める、煮る、和える」をこなせる片手鍋角田さんの料理は、市販の配合調味料を使わない、シンプルな料理が特徴。角田さん初の著書『基本調味料だけで作る 毎日の献立とおかず』(マイナビ刊)は、筆者が最も使う料理本のひとつとなっています。「ほとんどの調理法は片手鍋とフライパンでまかなえる」という角田さんが同時に刊行したこの2冊は、片手鍋、フライパンをそれぞれ使った料理を紹介。片手鍋はやさしい味わいのおかず、フライパンは元気なおかず、勢いのあるおかずを作ることが多いといいます。 「炒める、煮る、和える」をこなせるのが片手鍋。特に炒めて素材のうまみを引き出し、煮汁でまとめて、うまみを料理全体に行き渡らせる炒め煮は、片手鍋にぴったり。そのほかマリネやスープなど、主菜から副菜まで幅広くカバーできるのだとか。「具材のうまみを上手に引き出し、極力だし汁は使わない」という角田さん。ページを開いてすぐ、「料理は毎日のことだから、無理は禁物」と、忙しいママの味方になってくれる言葉が並びます。早速『片手鍋ひとつで作る炒め煮、マリネ、スープ』から、レシピをご紹介します。■子どもも喜ぶ! 炒め煮『マスタードミルク煮』とは子育て中の筆者が最も組み合わせに驚いたレシピが「マスタードミルク煮」。粒マスタードは加熱すると、うまみのある穏やかな辛さ、さらに牛乳と合わせるとよりまろやかになるそう。特に甘塩鮭を使えば下味が不要とあって簡単。マスタード煮だけでも、鶏肉や豚肉、ベーコンなどを使ったレシピ6品が紹介されており、食材ごとに味付けの調整が違うことがよくわかります。粒マスタードは大人だけ、という思い込みを覆してくれるはずです。▼「鮭とエリンギのマスタードミルク煮」のレシピ <材料>(2人分)・甘塩鮭(切り身) 2切れ・エリンギ 100g・玉ねぎ 1/2個・にんにく 1かけ・白ワイン 大さじ2・粒マスタード 大さじ2・牛乳 200ml・小麦粉 大さじ1 + 大さじ1・オリーブオイル 大さじ1 + 大さじ1<作り方>1.鮭は長さを3等分に切り、小麦粉大さじ1をまぶす。エリンギは長いものは半分に切り、4つ割りにする。玉ねぎは幅1cmのくし形切りにする。にんにくは薄切りにする。2.鍋にオリーブオイル大さじ1とにんにくを入れて、弱めの中火で熱し、香りがたったら鮭を加え、両面に薄く焼き色をつけ、取り出す。3.2の鍋にオリーブオイル大さじ1を足して弱めの中火で熱し、エリンギを炒める。全体に油が回ったら小麦粉大さじ1を加えて手早く炒め、白ワイン、粒マスタード、玉ねぎを加えて1~2分炒め合わせる。4.水200ml(分量外)を少しずつ加えて中火にし、煮立ったら弱めの中火にして5分ほど煮る。鮭を戻し入れ、牛乳を加えて弱火で温める。書籍には、カレーやマリネ、和えもののほか、みそ汁やスープなどのレシピも。料理に必要なおすすめ調味料も紹介されているので参考になります。カレー粉にしょうゆやみそを使った、すぐにできそうなカレーのレシピ。 片手鍋で漬け汁を作り、そのままボウルとしても使うマリネは、もう1品作りたいときに。 だしやスープの素に頼らず、食材のうまみを活用した汁もの。材料が少なく済むのが何よりも魅力! ■たいていのおかずは「フライパン」で作れる!続いては『フライパンひとつで作る炒めもの、煮もの、蒸し焼き』から。炒めものから煮ものまでをこなし、主菜作りに役立つフライパン。 こちらも味つけに使う調味料は、できるだけ少なくというのが角田さん流。食材に適した調理法を使えば、うまみが引き出され、おいしい料理が完成するといいます。■さっと炒める! 即席『かえし炒め』とは?角田さんの本にたくさん出てくる「かえし」とは、そばつゆの素になるもの。しゅうゆ、みりん、砂糖で作り、炒めものや煮ものなどに幅広く使える万能調味料です。もちろん作り置きしていても便利なのですが、角田さんは毎日の食事に気軽に取り入れられるよう、混ぜるだけの「かえし風合わせ調味料」を提案。分量は【しょうゆ:みりん:きび砂糖 = 2:1:少量】が目安。覚えておけば、いろいろな食材で応用が効きそうな「即席かえし炒め」のなかから、レシピをもうひとつご紹介します。▼「鶏肉、じゃがいも、ピーマンのかえし炒め」のレシピ <材料>(2人分)鶏もも肉 1枚(300g)じゃがいも 小1個ピーマン 2個A しょうゆ、みりん 各大さじ1 きび砂糖 ひとつまみサラダ油 大さじ1<作り方>1.鶏肉はひと口大に切る。じゃがいもは半分に切ってから4つ割りにする。ピーマンはひと口大に切る。Aは混ぜ合わせる。2.フライパンにサラダ油を中火で熱し、じゃがいもを炒める。表面に焼き色がついたら鶏肉を加えて炒め合わせ、肉に火が通ったらピーマンを加えて炒め合わせる。3.ピーマンが少ししんなりしたら、Aを加えてさっと炒める。このほかにもシンプルな炒めもののほか、煮ものや蒸し焼きなど、毎日のメニューにすぐ加えたいフライパン料理が満載です。調理の最後に、酢や黒酢、レモン果汁を加えた、さっぱりとした炒めもののレシピが多数。しょうが焼きなど、定番メニューも。 お昼ごはんにさっと作れる、チャーハンや焼きそばのレシピ。 煮汁が少なく、短時間で仕上げられるため、フライパンは煮ものにもぴったり。 蓋を使ってフライパンで蒸し焼きをすると、短時間で効率良く火を通すことができる。 奇をてらったレシピはなく、普段の料理に加えられそうなレシピがたくさん。本書に書かれているちょっとしたコツやアイデアによって、いつもの料理が格段においしくなります。道具も調味料も、いま家にあるものを使えるのも嬉しいところ。各メニューに分量の目安が書かれているので、一度作ってみれば、きっと料理の幅が広がります。フライパンと片手鍋ひとつで、もっと簡単でシンプルに、おいしいごはん作りを楽しんでみませんか?参考書籍: 『片手鍋ひとつで作る炒め煮、マリネ、スープ』 (主婦と生活社) 『フライパンひとつで作る炒もの、煮もの、蒸し焼き』 (主婦と生活社)
2019年02月16日