日々日常的な疑問を解決すべく調査を続けているコブス横丁ですが、また新たな疑問が。ドーナツやヤムチャなどで有名な「ミスタードーナツ」って、モップとかを売っている「ダスキン」さんが運営していますね?掃除とドーナツ、一見何の関係もないような事業をどうして同じ会社が運営しているのでしょうか?ダスキン広報室の安田さんにお聞きしました。――ダスキンさんが、ミスタードーナツを始めるまでの経緯をお伺いしたいのですが。ダスキン広報室安田さん(以下Y)「弊社は昭和38年(1963年)に創業しました。当時ダスキンは『ダストコントロール』、『レンタルシステム』、『フランチャイズシステム』の3本柱で運営しておりました。“フランチャイズ”は今でこそおなじみですが、当時はまだそういった事業を行っている会社がほとんど存在しなかったのです。その先駆けとして、ダスキンは急成長を遂げておりました」――へぇー。昔は“フランチャイズ”という経営スタイルはあまり例が無かったんですね。Y「創業者の鈴木清一はフランチャイズビジネスをより深く学ぶために渡米した際、ミスタードーナツの創始者ハリー・ウィノカー氏をご紹介いただきました。『こんなにおいしいドーナツを1人でも多くのお客さまに食べていただきたい』『若い人への成長のチャンスにつなげたい』という思いもあり、日本でミスタードーナツ事業を始めることになりました」――つまりアメリカのフランチャイズ事業スタイルを学ぶ最中、日本でもミスタードーナツをやってみよう、ということになったんですね。少しずつ謎が解けてきた気がします。でも、清掃事業と外食産業はまったく畑が違いますよね。悩まなかったのでしょうか。Y「鈴木は当時すごく悩んだそうです。お誘いを受けたとき、即座には返答できなかったようですから。しかし、1970年、大阪万博で日本中が好況のなか、新しいビジネスを始めるなら今だと思い立ち、日本でのミスタードーナツ事業を始めるに至りました。1971年4月には、日本一号店のミスタードーナツを大阪府箕面市にオープンさせました」――清掃から外食へと畑違いの業種にどういった共通点があるのかと思ったのですが、“フランチャイズビジネス”という軸があったからこそ、なし得たことなんですね。ありがとうございました。最近では「クリスピー・クリーム・ドーナツ」や「ドーナツプラント」などさまざまなドーナツを中心としたファストフードが増えておりますが、やっぱりミスタードーナツはなじみ深いドーナツ屋さんですよね。いつまでもお手ごろでおいしいドーナツを作り続けてください。(梅田カズヒコ/プレスラボ)【関連リンク】ミスタードーナツ公式サイトついつい食べたくなっちゃうミスタードーナツ。僕はハニーチュロが一番好きです「マック」に「松屋」。安い店はなんで黄色い看板なの?ミスドは安いけど黄色い看板じゃないですね
2009年07月02日