絵画、彫刻、建築、音楽、演劇・映像の5つの部門で世界的に優れた芸術家に毎年贈られる「高松宮殿下記念世界文化賞」の受賞者が決定し、10月20日に都内で会見が行なわれた。【内田光子チケット情報はこちら】2015年の受賞者は、絵画部門が横尾忠則。彫刻部門がドイツ出身のヴォルフガング・ライプ。建築部門がフランス出身のドミニク・ペロー。音楽部門が内田光子。演劇・映像部門がフランス出身のバレエダンサー、シルヴィ・ギエム。シルヴィ・ギエムは会見で「受賞について、大変幸福に思う。なぜなら、私は幼い時から日本の文化に出会い、愛してきたから」とコメント。さらに「歴代の受賞者を見て、大変な賞をいただいたと改めて実感した。ただ、芸術を、文化を、様々な事を愛してきたことで、このような栄誉に結びついたと思っている」と語った。また、現在はロンドンに在住し、この日は体調不良によるドクターストップのため、ビデオでコメントを寄せた内田光子。「一生で何をするかに対し、私は音楽をつきつめただけ。そのため、このような賞をいただくのはずうずうしいが、光栄です」と話した。また「もっとも嬉しいことは、この賞の第一回の受賞者に尊敬するブーレーズ(フランスの作曲家・指揮者)がいることです。この事により、同じ賞を受ける事に大変な喜びを感じました」と語った。シルヴィ・ギエムはすでに引退を発表。12月より最後の来日公演を開催する。現在、12月16日(水)に行われる東京追加公演≪ライフ・イン・プログレス≫(東京文化会館大ホール)の先行を11月3日(火・祝)午後11時59分まで実施中。また、12月30日(水)に神奈川・神奈川県民ホール大ホールで行われるシルヴィ・ギエムファイナルの先行抽選申込を10月31日(土)午前11時より受付。内田光子は、11月7日(土)北海道・札幌コンサートホールKitara 大ホール、10日(火)・15日(日)東京・サントリーホール大ホール、13日(金)愛知・愛知県芸術劇場コンサートホールで公演を開催。すでに予定枚数を終了しているサントリーホール大ホール公演以外はチケット発売中。
2015年10月22日世界的に有名なバレリーナのシルヴィ・ギエムが10月20日に会見を開き、『HOPEJAPANTOUR』に込めた思いを語った。シルヴィ・ギエムのチケット情報会見でギエムは「3月11日、私はロンドンでリハーサル中に東日本大震災のニュースを聞きました。日本にはたくさんの友人達がいますが、何もできない自分への葛藤から、日本への支援へと動き出しました」と今回の来日意図を説明。また、日本では封印した、ギエムの代名詞とも言える『ボレロ』をガラ公演と岩手・福島公演に選んだ理由についても触れ、「私にとって特別な日本ツアーになります。大好きな作品だし、精神的にもポジティブで、パワーを与えられる作品だからこそ選びました。今までは肉体的な『ボレロ』でしたが、今回は感情的な『ボレロ』になったかもしれない」と話した。また、同じく日本を愛した振付家の故モーリス・ベジャールについても「彼が生きていたら、来日して同じこと考えていただろう」と述べ、「ひとりの人間として、今後も(日本に対し)深い支援をしていきたいと思っています。これからも関係者と手を携えて、被災者への精神的な支えになりたい」とコメントした。ギエムの日本に対する熱く希望に満ちた『HOPEJAPANTOURシルヴィ・ギエム・オン・ステージ2011』は、10月22日(土)より東京文化会館大ホールにて開幕。その後、被災地の岩手、福島で特別プログラムを上演し、愛知、兵庫、広島、福岡と全国を回る。なお、11月17日(木)から20日(日)まで、18世紀、ルイ15世統治下で軍人、外交官、スパイとして活躍し、人生の前半を男性、後半を女性として生きたと言われる「エオンの騎士」を題材にした新作『シルヴィ・ギエム&ロベール・ルパージュ&ラッセル・マリファント「エオンナガタ」』も東京・ゆうぽうとホールにて上演。ギエム、ルパージュ、マリファントの天才3人が火花を散らし、数奇な運命を表現する舞台。チケットは両公演とも発売中。
2011年10月21日