「スパイスの分量を間違えそう」「どんなスパイスを組み合わせればいいのか分からない」と悩み、なかなか自宅で作る勇気が出ない…インド風カレー。しかし、一度、作り方をマスターしてしまえば、パパッと作れるようになります。風味のアレンジが楽しみになることも。そこで今回は、インドのカレーの歴史をはじめ、よく使われているスパイス、プロが伝授する「インド風カレーベース」の作り方などをご紹介します。■インドに「カレー」はなかった!?インドの料理と言われると、パッと思い浮かぶ「カレー」ですが、実はインドにはカレーという料理はありません。「カレー」という言葉は外来語で、日本のカレーはイギリスから伝わってきたものなのです。カレーはタミル語の「カリ(kari)」に由来すると言われています。カリとは、日本でいう「ごはん」と同じ意味で、食卓に並ぶ、スパイスを使った料理の総称です。その「カリ」がイギリス経由でヨーロッパに伝わったとか。そして、18世紀にイギリスの食品会社がカレー粉を作り、それが日本に入ってきたのだそうです。では、インドのカレーは何を指すかと言えば、野菜や肉、豆などをたくさんのスパイスで煮込んだ料理です。そのため、インドでは「カレー」ではなく、「チキンマサラ」「サーグチキン」といった料理名になっています。さて、そんなインドカレー(以下、便宜上インドカレーと表記)ですが、どんなスパイスが使われているのでしょうか。■インドカレーによく使われているスパイスインドでは、10〜30種類のスパイスをミックスしてカレーを作っているそうです。代表的なスパイスをいくつかご紹介します。ガラムマサラ・・・インドの家庭料理に欠かせないミックススパイスです。カレーのほか、炒め物や煮物などにも使用しています。シナモン・クミン・カルダモン・クローブ・黒コショウ・ナツメグなどが使われていることが多いです。ターメリック・・・ウコンの根茎の乾燥させ粉末にした、鮮やかなイエローのスパイスです。ピリッとスパイシーな芳香が特徴。カレー粉の主原料になっています。コリアンダー・・・パクチーのことです。インド料理でよく使われるのは、パクチーの種子をパウダー状にしたもの。爽やかな風味で、カレー全体の味を引き締めてくれます。レッドペッパー・・・焙煎した赤唐辛子にハーブやスパイスをミックスしたもの。強い辛味と香ばしさが特徴です。クミン・・・カレーらしい香りが漂うクミンは、セリ科の一年草で食欲増進効果などが期待できます。香りづけや臭い消しに合わせて「クミンシード」「クミンパウダー」を使い分けるのがコツです。シナモン・・・シナモンには、大きく分けて、薄巻きで上品な香りの「セイロンシナモン」と、ゴツゴツとしていてワイルドな香りの「カシア」の2種類があり、「カシア」の方がインドカレーのスパイスに向いています。ナツメグ・・・ニクズクという木の種子で、甘い香りとほろ苦さが特徴です。皮を乾燥させたものがメース、中の種子がナツメグになります。フェンネル・・・ほのかな甘み・苦みがある、青臭さを感じるスパイス。種子のみを使用します。カルダモン・・・わずかな苦味と清涼感のある強い香りが特徴な高級スパイスです。「スパイスの女王」と言われています。クローブ・・・バニラのような濃厚な甘い香り、刺激的な風味が特徴です。その強い芳香から、肉料理の臭み消しに使われることも。しかし、これらのスパイスをそろえてからインド風のカレーを作るのは、なかなか厳しいですよね。そこで、さまざまなカレーのベースとして活躍する「インド風カレーベース」の作り方をご紹介。クミンシード、ニンニク、ショウガといったスパイスを用意すれば、簡単に作れますよ。■インド風カレーベースの作り方【材料】(カレー4〜6人分)玉ネギ 3個水煮トマト 200gクミンシード 小さじ1ニンニク 1片ショウガ 1片サラダ油 大さじ4【作り方】1、フライパンでサラダ油を中火で熱し、クミンシードを加え、パチパチとすれば焦がさないように炒める。2、薄切りにした玉ネギを加え、強火にして玉ネギの水分を飛ばすように手早く炒める。3、弱めの中火にし、みじん切りのニンニクとショウガを加え、濃いあめ色になるまで20~25分炒める。4、水煮トマトを加え、トマトをつぶすように、さらに7~8分混ぜながら炒める。冷凍保存も2週間OK。■「インド風カレーベース」を使った、大満足なカレーレシピ3選・ほうれん草キーマカレーひき肉を使ったキーマカレーも、「インド風カレーベース」を使えば豊かな味わいに。合いびき肉とほうれん草のペーストで、ややさっぱりしているのもポイントです。ナンと一緒に召し上がれ! スパイスが効いたやみつきになる一皿です。・豆のベジタリアンカレースパイスたっぷりの本格的な豆カレーです。器にターメリックライスとカレーを盛り、コリアンダーとせん切りのショウガを飾って出来上がりです。やや手間がかかるカレーですが、その分、味わったときの感動はひとしお。スパイスの美味しいハーモニーを楽しめます。・スパイシーチキンカレー骨つきのもも肉を使って、チキンカレーを作ってみませんか? シンプルなインド風カレーベースに、9種のスパイスをブレンドした旨味が詰まったカレーです。深みのある味わいを堪能できますよ。最後に、カレーに生クリームをかけ、ナンと一緒にいただきましょう。■インド風スパイスカレーレシピ2選・ほうれん草カレーインド風インドカレーに欠かせないクミンを効かせた一皿です。クミンシードは、パチパチしっかり炒めるのがコツ。玉ネギの甘い風味がアクセントに。スパイシーな中に、まろやかさを感じるカレーです。ほうれん草が苦手な人でも食べられるかもしれません。・こだわりスパイス インドカレースパイスから作る本格的なカレーレシピがこちら! スパイシーな香りが食欲をそそります。「市販のルーを使わず、カレーを作ってみたい」と思ったら、ぜひチャレンジを。このレシピでは、香りと辛みを足すためにガラムマサラを使っていますが、ない場合は省いても構いません。■カレーと一緒に味わいたい、ナン&ターメリックライスレシピ3選・簡単ナン本場インドでは、壷型のタンドリーの内側にはりつけて焼くことが多いナン。こちらのレシピでは、便利なナンミックスを使ってフライパン(ホットプレートでも可)で焼きます。お好みで、バターを塗ってくださいね。スパイスカレーとのペアリングが最高です。・簡単チーズナン市販のナンに一手間かけることで、美味しさがアップ! ナンを温める程度にオーブントースターで焼き、溶かしバターを塗ります。そして、ピザ用チーズを散らし、さらに焼いてピザ用チーズに焼き色がつけば完成です。チーズの香ばしい匂いがたまりません。・シンプルターメリックライスターメリックの美しいイエローで見栄えも食欲も高まります。ターメリックは、体を温める効果があるとされているため、寒い季節に積極的にとり入れたいですね。お好みで、ドライパセリを振りましょう。日本のいわゆる「カレーライス」とはまったく異なるインド風カレー。スパイスの量や組み合わせにより、さまざまな風味を楽しめます。インド料理店に食べに行くのも良いのですが、自宅で作ったカレーは格別です。ぜひ挑戦してみてくださいね![参考] S&Bカレー.com glico/カレーのおはなし
2022年10月15日プロの料理レシピサイト「E・レシピ」がご紹介する『今日の献立』は、旬の食材を使ったバランスのよい献立メニュー。今夜の夕食にオススメの献立を毎日ご紹介!今日の献立は「ホウレン草入りドライカレー」を含めた全4品。メインはドライカレー。ターメリックライスを添えて……。ドライカレーは煮込む時間が短時間な所もGOOD! ホウレン草入りドライカレー カレー粉とケチャップをメインに作るドライカレーはホウレン草入りで栄養も満点。 炊飯器でターメリックライス バターとターメリックの香りが広がります! 水菜のゴマドレッシングサラダ シャキシャキ野菜に香り高いドレッシングをたっぷりかけて。 フレッシュイチゴヨーグルト 甘酸っぱいイチゴをヨーグルトと一緒に召し上がれ。 ⇒今日の献立一覧はこちら
2015年01月05日プロの料理レシピサイト「E・レシピ」がご紹介する『今日の献立』は、旬の食材を使ったバランスのよい献立メニュー。今夜の夕食にオススメの献立を毎日ご紹介!今日の献立は「ビーフドライカレー」を含めた全4品。具だくさんなドライカレーは相性の良いターメリックライスで召し上がれ。ラッシーはカレーにピッタリなデザートの定番! ビーフドライカレー 玉ネギ、ニンジン、ピーマンなど。具だくさんなドライカレーで野菜をたくさん摂りましょう! ターメリックライス カレーに合うご飯と言えば、コレ! 色鮮やかな黄色で食卓を明るく彩ります。 エビサラダ 食べる直前までよく冷やしておくと暑い季節にはピッタリ! パイナップルラッシー 缶詰のパイナップルでもOK! バナナやマンゴー、キウイでもおいしい! ⇒今日の献立一覧はこちら
2013年09月06日