50代になって閉経を迎えてから、肌の乾燥やドライマウスが起こるようになった自覚はありました。ここ数カ月はそれに加え、腟の乾燥に悩むようになったのです。今回は、私のデリケートゾーンの乾燥対策についてお話しします。★関連記事:閉経前後はセックスが痛い?腟は使わないと小さく干からびるってホント?【医師回答】初めて知った「ドライバジャイナ」ここ数カ月、常に腟が渇いている感覚を抱えていました。最初は性交痛を感じる程度でしたが、下着が擦れて痛みを感じるようになったのです。対処法を調べているときに「ドライバジャイナ」を知りました。ドライバジャイナとは腟の粘膜が常に乾いている状態を指し、女性ホルモンの分泌量の減少で起こるのだそう。私は規則正しい生活と毎日の運動を心がけているので問題ありませんでしたが、免疫力が下がると雑菌が繁殖しやすくなり炎症が起こるケースもあるようです。普通のボディーソープが使えない!?ドライバジャイナは続いていたものの、臭いがきつくなる、あるいは排尿時にデリケートゾーンが染みるなどの症状がなかったので、何もせずに放置していました。しかしあるときから、普通のボディケアソープでデリケートゾーンを洗うと、染みるような違和感を覚えるようになったのです。どうやらボディーソープによって腟内がアルカリ性に傾き、状態が悪くなったことが原因でした。デリケートゾーンを洗う際にはボディソープの量を減らしたり、すぐにお湯で流したりと、洗い上がりに違和感が出ないよう工夫しました。デリケートゾーンのケアを習慣化私たちは顔を洗うとき、洗顔料を使うのが一般的です。デリケートゾーンも同様に、専用ソープを使うことが大切だとわかりました。デリケートゾーンはたくさんの泡できれいに洗いたくなりますが、腟の自浄作用を弱めると自分に言い聞かせながら洗浄するようになりました。またアンダーヘアが雑菌の温床になるケースもあると知り、ムダ毛を整えることも意識しています。さらに無添加のボディーオイルをデリケートゾーンにも使うことで、ドライバジャイナが軽くなってきたように感じています。単に塗るだけでなく、腟内に指を入れてオイルマッサージすることも良いと知り、実践しています。まとめ閉経から時間がたつにつれて、更年期が始まったころには想像できなかった体の変化がいろいろと起こっています。しかし原因と対策を知っておけば、体が変化する前に対処できるものです。ドライバジャイナ対策は性交痛の緩和などにも役立つので、今後も続けていくつもりです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。イラスト/sawawa著者/サトウ ユカコ(54歳)広告制作プロダクションで、プランナーやディレクター、ライターを兼務。双子を含めた4人の子どもがいる。小学校教諭、幼稚園教諭の資格を持っている。
2023年07月07日