ディーゼル(DIESEL)の新作レディースアイコンバッグ「フリーダ」が、全国のディーゼル ストアなどに登場。“MA-1”着想の新アイコンバッグディーゼルの「フリーダ」は、MA-1からインスピレーションを得た新作アイコンバッグシリーズ。光沢感のあるナイロン素材や、カーキ色ボディ×オレンジ色ライナーの配色、さり気なく施したステッチなど、ミリタリージャケットを彷彿とさせるデザインが魅力だ。バックパック&サッチェルバッグなど4モデル展開モデルはバックパック、サッチェルバッグ、ミニボストンバッグ、マイクロミニバッグの4種類。フラップ仕様のバックパックは、フロントにエッジィなシルバーパーツをオン。機能性にも優れており、バックスタイルにはメインコンパートメントにアクセスできるジップを、サイドには収納性の高いポケットを配している。サッチェルバッグは、ハンドル部分にシーズナルプリントのスカーフを巻いて、アクセントをプラス。取り外し可能なストラップも付属しており、ハンドバッグとしても、ショルダーバッグとしても活躍してくれる。ミニサイズのボストンバッグは、太めのウェビングハンドルが目を惹くデザイン。ハンドバッグ&クロスボディの2WAYで使用することができる。コロンと丸いフォルムのマイクロミニバッグは、小さいながらも様々なアレンジができる優れもの。ストラップを付け替えるだけで、クロスボディバッグにも、ハンドバッグにも、バックパックにもなるので、その日の気分やコーディネートにぴったりの使い方を楽しみたい。【詳細】ディーゼル 新アイコンバッグ「フリーダ」発売時期:2021年1月中旬 ※シルバーのみ2021年2月下旬展開予定販売店舗:全国のディーゼル ストア、公式オンラインストアアイテム:・「ANERES」38,000円+税 33.5×24.5×12.2cm・「LARA」30,000円+税 21×31×11.5cm・「CAYCAL」22,000円+税 11.5×20×11.5cm・「LEDYBAG」18,000円+税 19×12×5.5cm【問い合わせ先】DIESEL JAPANTEL:0120-55-1978(11:00〜18:00)
2021年02月01日ストラディバリウス(Stradivarius)から、メキシコの画家「フリーダ・カーロ」のカプセルコレクションが登場。2018年3月23日(金)よりストラディバリウス全店で発売される。「フリーダ・カーロ」は、実在したメキシコの女性画家。時代を切り開いた革新的な女性の象徴として世界中から愛されてきた。生誕110周年を迎える今年、ストラディバリウスは彼女に着目。「フリーダ・カーロ」のアートの世界をファッションに落とし込み、3種類のTシャツを完成させた。真っ白なキャンバスに絵を描くように、ホワイトのTシャツには「フリーダ・カーロ」の女性の姿をプリントした。またイラストで表現したTシャツ、さらにブラックの下地にカラフルな刺繍を施したモデルも揃う。【アイテム詳細】ストラディバリウス「フリーダ・カーロ」カプセルコレクション 全3種 各2,950円+税発売日:2018年3月23日(金)取り扱い店舗:ストラディバリウス全店・アートプリントTシャツ・イラストTシャツ・刺繍Tシャツ【問い合わせ先】ストラディバリウス・ジャパン カスタマーサービスTEL:03-3464-1222
2018年03月26日フリーダ・カーロというアーティストを知っているだろうか?鮮やかな色合いとトレードマークの一本眉が印象に残る彼女の肖像写真を見たことがある人は多いだろう。
2017年07月21日資生堂ギャラリーにて、日本を代表する写真家、石内都の個展「Frida is」が、6月28日(火)から8月21日(日)まで開催される。本展は、石内によるフリーダ作品シリーズの日本で初の本格的な発表となる。2012年に石内はメキシコシティにあるフリーダ・カーロ博物館からの依頼により、3週間に渡って、画家フリーダ・カーロの遺品を撮影。本展では、「Frida by Ishiuchi」、 「Frida 愛と痛み」から31点の作品が展示される。フリーダ・カーロは、メキシコの現代絵画を代表する画家。幼少期の病気や事故で体が不自由であったにもかかわらず、コルセットに装飾を施したり、 民族衣装を自分の体に合わせてアレンジしたりと、 苦しい状況の中でも常に美を意識していた。トロツキーやイサム・ノグチとの恋愛、 メキシコの国民的英雄だった画家ディエゴ・リベラとの2度の結婚など、 作品と共にその情熱的で波乱に満ちた生涯は、今なお現代の女性たちを刺激し、広く共感を集めている。石内のフリーダのシリーズ作品は2013年11月に「PARIS PHOTO 2013」で初公開され、 メキシコの出版社・RMより写真集が発売された。 2015年にはマイケル・ホッペン・ギャラリー(ロンドン)で初の大規模な展示が行われ、 日本では石内のメキシコでの撮影過程に密着したドキュメンタリー映画『フリーダ・カーロの遺品 ―石内都、 織るように』(監督:小谷忠典)が話題を呼んだ。今回、本展開催に合わせて未発表の写真を中心とした写真集「フリーダ 愛と痛み」(岩波書店)と石内の写真とエッセイ集「写真関係」(筑摩書房)が刊行され、 ドキュメンタリー映画『フリーダ・カーロの遺品 ―石内都、 織るように』が東京と大阪で再上映される。また、関連企画 として7月2日(土) には、花椿ホールにて石内とmameデザイナーで2014年、毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞受賞した黒河内真衣子による対談が開催される。石内は、フリーダの遺品の撮影に際して、「同じ女性として、 表現者として、 しっかり生きた一人の女性に出会ったということが一番大きかった」と語っている。同じ女性としての視点を持ちながら、フリーダ・カーロに向き合った石内の作品から、あなたは何を感じるだろうか。ぜひこの機会をお見逃しなく。石内のメキシコでの撮影過程に密着したドキュメンタリー『フリーダ・カーロの遺品 ―石内都、 織るように』は、6月下旬よりアップリンク(東京)、シアターセブン(大阪)にて上映がスタート。(text:cinemacafe.net)
2016年05月30日フリーダ・カーロという画家を知っていますか? 1907年メキシコ生まれ。6歳の時に小児マヒを患って右足は短いまま、18歳で電車とバスの衝突事故に遭い、バスの折れた鉄柱が下腹部を貫通。脊椎、鎖骨、右足、骨盤の骨折で一時は医者にも見放され、生還しても47歳で亡くなるまで後遺症に苦しみ、それでも情熱的に描き続けたフリーダのことを。死後50年を経て、フリーダ・カーロ博物館からの依頼で彼女の遺品を撮影することになったのが、原爆で亡くなった人々の衣服を撮影した写真集「ひろしま」などで著名な世界的写真家、石内都さんでした。石内さんをテーマに映画を撮りたいと念願していた小谷忠典監督が、メキシコで石内さんに同行してカメラを回し、さらにメキシコの歴史や文化にも分け入って撮影した映画が、この魅力的で貴重な「フリーダ・カーロの遺品」です。遺品なのに、まるでフリーダが生きているかのよう! 偉大な画家というより、一人の女性としてフリーダを甦らせた石内さんは、普遍的な“女の人生”を私たちに突きつけます。女性として芸術家として、共通点を持つこの二人を、生と死の境を越えて活写した小谷監督にお話を伺いました。自分の傷に気づかせてくれた石内さんをテーマに、映画を撮りたい学生の頃から石内さんのファンで、いつか彼女の映画を撮りたいと思っていた小谷監督がインスパイアされたのが、石内さんが身体の傷を撮った写真集「scars」でした。「10年位前、結婚したいと思ったバツイチの女性に子どもがいて、その子の父親になりたいと思った時、引っかかるものがあったんです。それが何かはわからなかったけれど、石内さんの写真を見た時、自分の傷に気づかされて。自分には、父親がアルコール依存症という問題がずっとあったのですが、そのことと向き合わないと進めないんだなと」父親の理想像を追い求め、実際の父親とぶつかっていた自分が、石内さんの写真を見たことによって理想が崩れ、父親を一人の人間として受け容れられるようになったとか。その変化は非常に大きく、後に小谷監督は、自身の家族を撮った映画「LINE」のパンフレットで石内さんにコメントを依頼します。今回、彼女をテーマに映画を撮りたいと連絡した時は、たまたま石内さんがメキシコに旅立つ2週間前だったとか。「まさか、メキシコへ行ってフリーダを撮ることになるとは、全然思ってなかったです。こんなすごいプロジェクトを見過ごすわけにはいかないでしょう! とプロデューサーを説得し、石内さんの到着した2、3日後、どうにかメキシコに降り立ちました」フリーダ個人の奥にあるメキシコの歴史や文化を投影青く塗られた壁が印象的な、通称“青い家”。フリーダ・カーロの生家であり、夫の画家ディエゴ・リベラと結婚生活を送り、最期の時を迎えた場所、フリーダ・カーロ博物館の陽光の当たる中庭や、風通しのよさそうな明るい室内で、石内さんが撮影しています。何万点もある遺品の中から、即決で選び、撮らないものは「アディオース!」と除けていく姿勢の軽々と楽しげなこと。そのキュレーションの見事なこと。「石内さんも、最初はフリーダ個人を捉えていたんですけれど、遺されたものの中にある色彩とか質感、ディテールから、フリーダ個人より、もっと奥にあるメキシコの歴史とか文化に、どんどん着眼されていったんです。ただの記録では映画にする意味がないので、そういった石内さんの目には見えない仕事も可視化するというか、映像で伝えたいなあという思いがあったので、翌年、もう一度メキシコを訪れたんです」フリーダの母親の出身地オアハカで死者の祭りを撮影し、フリーダが日常的に愛用した伝統衣装テワナドレスを作る刺繍家の女性たちを取材するなど、映像に民俗色豊かな色彩感と文化の奥行が加わりました。テワナドレスは母から子へと受け継がれるとか。女性の手仕事も脈々と受け継がれ、「着物と同じね」と石内さんが撮影中に共感するシーンも。フリーダの強さは日常をちゃんと送っている生命力の強さ「フリーダは衣装持ちですが、その中でもテワナドレスは圧倒的に多い。痛みをあれだけ抱えた人だったので、衣装に守られているという感覚があったんじゃないでしょうか」1937年ヴォーグに載った時に着ていたグリーンのブラウスが、お洒落で驚きました。「自分をアピールするために、戦略的だったとは思うんですけれど、それだけじゃなく本当に大事にしていたんでしょうね。ただ、彼女はセルフプロデュースが本当に上手い人だと思います。本人は身長150cm足らずなのに、あれだけ大きく見せるというか、強く見せるというのは、衣装の力が大きいと思いますね」フリーダは、洗練された独自の感覚でテワナドレスを注文していたので、現地の刺繍家たちからは、あれは伝統本来のものではない、と言われているようです。「センスいいですよね。石内さんも着物を着崩して着るんですけれど、本当にかっこいいと思います」石内さんが淡々と撮影した写真は、光や風と柔らかく重なり合って、まるで家族の遺品をファミリーで見ているような親密な日常感に繋がってくるから不思議です。「石内さんもおっしゃってましたが、フリーダはいろいろセンセーショナルな物語を抱えていましたけれど、彼女の強さはそういうものじゃなく、あれだけの障害を抱えながら、ちゃんと日常生活を送っていた強さだと。映画でも、フリーダの日常の生命力を描きたいと思っていました。彼女は衝撃的な絵を描いていますが、タッチとか見るとすごく繊細で可愛らしかったりするんですよね。実物を見ると、よりそれは感じました」そんなフリーダの遺品を、あちらのスタッフが「こんなところで撮るの?」と驚くほど、石内さんはカジュアルに撮影していたとか。「ものを撮ってる感覚ではなく、身体としてものを撮れる人だから、フリーダ像を一回とっぱらって、もう一回、普遍的な女性というものを立ち上げるんだという意識は、最初から持っていたと思うんです」と小谷監督。撮影中も、「フリーダ、そうだったの」と話しかけながら撮影していたという石内さん。メキシコに行く前から話しかけていたそう。「フリーダ、呼んでくれてありがとう」と。そんな女性二人の息吹が伝わってくる「フリーダ・カーロの遺品」、自分に投影して観てみませんか? きっと新しい発見があり、生きる勇気が湧いてくるはずです。ドキュメンタリー映画『フリーダ・カーロの遺品 ― 石内都、織るように』2015年8月からシアターイメージフォーラムほか 全国順次公開監督・撮影:小谷忠典 出演:石内都 予告編: 小谷忠典(こたに・ただすけ)1977年大阪出身。絵画を専攻していた芸術大学を卒業後、ビュジュアルアーツ専門学校大阪に入学し、映画製作を学ぶ。『子守唄』(2002)が京都国際学生映画祭にて準グラン プリを受賞。『いいこ。』(2005)が第28回ぴあフィルムフェスティバルにて招待上映。初劇場公開作品『LINE』(2008)から、フィクションやドキュメンタリーの境界にとらわれない、意欲的な作品を製作している。最新作『ドキュメンタリー映画100万回生きたねこ』(2012)では国内での劇場公開だけでなく、第17回釜山国際映画祭でプレミア上映後、第30回トリノ国際映画祭、 第9回ドバイ国際映画祭、第15回ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭、サラヤ国際ドキュメンタリー映画祭、ハンブルグ映画祭等、ヨーロッパを中心とした海外映画祭で多数招待された。映画写真 ©ノンデライコ2015
2015年07月24日近代メキシコを代表する女性画家フリーダ・カーロの遺品を、世界的な写真家・石内都がメキシコのフリーダの生家で撮影をする過程を収めたドキュメンタリー映画『フリーダ・カーロの遺品 -石内都、織るように』が、8月より全国にて公開されることが決定した。ファッション誌『VOGUE』の表紙に登場したり、日本では「CABANE de ZUCCa(カバン ド ズッカ)」のイメージキャラクターになったりと、世界中を魅了するアイコン的な存在だったフリーダ。しかしその本質は、シュルレアリズムの作家としてヨーロッパで高く評価されながらも、身体の不自由やメキシコ近代化の荒波に翻弄されつつ、生涯痛みを背負い、多くの恋に身を焦がした情熱的なひとりの女性だ。本作では、そんな今もなお多くの女性に刺激を与え続けている彼女の遺品を、石内氏がメキシコの自然光のもと、写真を通じて誰も想像し得なかった“新たなフリーダ・カーロ”像を浮き彫りにしていくーー「生」と「死」が同居するメキシコで、2人の芸術家が時空を超えて交差した、過去ではなく現在(いま)を捉えた作品となっている。“生きること”そのものを描き続けたフリーダの記憶を内包した遺品たち。彼女のアイデンティティを支えた伝統衣装やアクセサリー、絶え間ない身体の痛みを想起させるコルセットや医薬品など、その数は膨大だ。実際に3週間にわたりフリーダの遺品たちと対峙した石内氏に、当時を振り返ってもらうとこんな言葉が返ってきた。「フリーダには熱狂的なファンが多いけれど、正直なところ私はそれほど熱心なファンというわけではなく、ごく一般的な知識しか持ち合わせていませんでした。でも撮るからには、資料として、本は一通り読んで現地に向かったわけです。そうしたら資料の中で見たフリーダと私が出会ったフリーダは全然違っていました。というのは、写真には撮った人の“感じ方”が如実に表れるものなんです。同じものを撮っても、撮る人によって全く違うものになる。ある本ではコルセットが肉の塊のように撮られていて、女性アーティストってこういうふうに思われているんだな、と残念に思いました。女性が何か表現するとときにスキャンダルだけが強調されて、それだけでイメージが作られることがある。とくにフリーダは恋愛沙汰が多い人でしたから、肉欲の塊のように撮られているんです。こういった偏見は今も根本的には変わっていません。私もいろいろ言われたことがあります。でも私もそうですが、フリーダは何を言われても関係ない。彼女にはやることがたくさんあって、世間の噂話に関わっている暇はなかったのですから。私もこうやって作られたイメージを抱いてメキシコに行ったわけですが、そこでちゃんとフリーダと出会うことができたから、運がよかった。私の出会ったフリーダが真実かどうかは別なんです。ただ、今まで私が持っていたイメージとは違っていました」。フリーダのこれまでのイメージとはまた違った角度で捉えたという本作。監督は『ドキュメンタリー映画 100万回生きたねこ』で、国内外で高く評価された小谷忠典。多くのファンに愛されるフリーダーー彼女の知られざる素顔に注目が集まりそうだ。『フリーダ・カーロの遺品 -石内都、織るように』は8月、シアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。
2015年05月12日「グッチ(GUCCI)」のクリエーティブディレクター、フリーダ・ジャンニーニが2015年2月末で退任することがわかった。ケリングが発表した。ジャンニーニは、15-16AWコレクションを2015年2月25日に発表した後、2月末で退任となる。同ブランドの新たなクリエーティブディレクターについては、追って発表される。ジャンニーニは、ケリンググループ、そしてグッチに12年以上在籍。2002年にグッチに入社し、04年にレザーグッズのデザインディレクターに。加えて05年にはウィメンズウエアのクリエーティブディレクターにも就任し、2006年には全体を統括するクリエーティブディレクターとなった。また、同社CEOパトリツィオ・ディ・マルコも2015年1月1日付けで退任する。次のCEOにはケリング ラグジュアリー・クチュール&レザーグッズディビジョンのCEOマルコ・ビッザーリが就任する。
2014年12月12日超大作『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』で、ジェームズ・フランコの相手役をつとめる、美しく才能あるフリーダ・ピント。この圧倒的かつ訓戒に富んだ物語で、フランコが演じるのは、人間的な感情と知性を兼ね備えたチンパンジー“シーザー”と心通わせる聡明な科学者。『スラムドッグ$ミリオネア』で初めて映画に出演し国際的に注目されるようになり、2008年度英国アカデミー賞(BAFTA)助演女優賞にノミネートされた彼女が、以下のインタビューに答えてくれた。キャロラインの役柄をどのように演じられたのですか?『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』は素晴らしい物語なの。私が2010年に読んだ中で一番良くできた物語の一つだった。すぐにこの映画に参加したいと思ったわ。それほど美しい脚本だったから。私が演じるキャロラインは霊長類学者で、美しい動物たちのことを学び、寄り添うことに全人生を捧げている獣医なの。彼女はチンパンジーの生態を学んでいて、動物たちの行動パターンや彼らと人間との相似性を観察している。彼女は人間の助けとなるこの素晴らしい動物たちと一緒にいることが大好きなの。彼女はどんなタイプの女性なのですか?キャロラインはこの物語の理性の声なの。彼女のことを表現するにはそれが一番適格な言い方ね。このキャラクターで私が最も気に入っているのは、彼女が倫理について多くを語っているところね。彼女は反対側のものに対しても耳を傾けたいと思っているタイプなの。それはすごく珍しいことなんだけど。たいていの人はものごとについて思いをめぐらしたとき、その反対側を見たいなんてことは絶対思わないし、揺らいだりしないでしょ。でもそこが、私がキャロラインについて非常に興味深いと思うところなの。彼女は自分が愛する人の視点と自分自身の視点の間で自分をうまく両立させようとしている。アクション満載のワクワクするようなドラマというだけでなく、これはラブストーリーでもあるんですね。これはかつて存在したラブストーリーのたぐいとはまったく別の解釈のものなの。科学者と霊長類学者とのラブストーリーで、自分が愛する男の気持ちを和らげようとする若い女性のラブストーリーなの。彼女は彼にわかってもらおうとするし、彼により理性的になってもらおうとする。それと同時に、キャロラインについて非常に興味深いことは、彼女もまた、彼のものの見方をちゃんとわかっているってことなの。そこには多くの愛情が横たわっている。ふたりは他人に対して、「いいえ、あなたは間違っている。あなたはこのようにこうしなくてはいけない」とただ言うんじゃなくて、基本的に互いを理解しようとしている。それはまさにギブ&テイクのような関係なの。『スラムドッグ$ミリオネア』以来、あなたの生活はどのように変化しましたか?人生というのは素晴らしいもので、驚きが配分されているからこそ、常に素晴らしいものになるの。避けることのできない気の滅入るような瞬間でも、落ち込んだときでも、学べることはたくさんあると私は信じている。生きるってことは偉大なことなの。『スラムドッグ$ミリオネア』は与えられた贈り物として私に素晴らしい機会を提供してくれた。あんな贈り物を得たら、それでしたいことは何でもできるし、自分が持っているものをフルに生かし、利用することができる。さもないと、そのままにしてついには腐らせてしまうことになる。私はそれを十分に利用することになったと思うし、私がこれまでにできたことの中で一番素晴らしいことだったと思う。その素晴らしい映画に伴ってきた称賛や名声がありながら、どのようにあなたは地に足をつけてキャリアを築いてきたのですか?その質問に対しての一つの退屈な答えがあるわ(笑) 家族よ。それはいつも家族なの。人々は私にもっと突拍子もないことを言ってほしいと期待しているかもしれないことは承知しているけど、答えは家族っていう単純なものなの。両親は私が自分の居場所を常に保つように、自分がどこから来たのかということを決して忘れないようにと私を育ててくれた。それで私はいつもずっと地に足をつけていられると思うの。演技以外に熱中していることは何ですか?いろいろあるけど、残念なことに全部をやれているわけではないの。私は旅ばっかりしているから、ほとんどの時間は時差ボケと格闘してるの!でも、私の情熱の多くは学ぶことに費やされている。私の目標はいろんなところに出かけて、自分の職業とはまったく関わりのない、全然違うことを学ぶことなの。最近は、古代インドのマーシャルアーツの型を習うというのが気に入っているわ。カラリパヤットと呼ばれる最古の武術なの。そこに赴いて学べるわけではないけど、実践することはできる。これは徹底的にその世界に没頭することが要求されるから、いったん始めたら後戻りはできないの。でないとマスターすることは決してできないから。もっと学んで、いろんなことを知りたいわ。あなたはとても美しい方です。美しさはあなたの人生とキャリアにおいてどの程度の役割を果たしていますか?ルックスについて考えることはとてもたやすいことだと思う。そのことにあまりにも耽溺して、自己陶酔してしまうと、映画を見るときにいつも、「まあ、どうしましょう。私の目線がうんぬん」などと常に言ってしまうことになるわね。そうなるといろんなことが虚しくなってくるわ。ロンドンの地下鉄の車内に腰かけて、ある場所からある場所に移動しながら、ありとあらゆるタイプの人々やそれぞれまったく違う表情やルックスの人を見るというのは愉しいわね。それぞれの人々がみんなとてもユニークだから。これが私の見方なの。自分のことをみじめな風貌をしているなんて思わないわ。自分の両親が私に伝えてくれた遺伝子を持っていることを幸せに思っている。でも、そのことを自分が何者であるかということの主要な要素であると重要視しているわけでもないの。もし、私が写真撮影をするなら、自分が一番よく見えるように最大限の努力をするわね。それが写真撮影の肝心な点だから。でも、映画を撮るときには、演技にだけ集中し、見た目については考えないようにしている。正直言うと、映画に映る自分の姿を見るのはとてもつらいところがあるわ。私はファッションに興味があるし、それがとても好きだし、ある意味、映画業界と切り離せないものだと思っている。そのふたつは密接な関係があるの。『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』 詳細はこちら
2011年10月05日