シャネル(CHANEL)のジュエリーウォッチコレクション「マドモアゼル プリヴェ」より新作「マドモアゼル プリヴェ ブトン」が登場する。「マドモアゼル プリヴェ」は、マドモアゼル シャネルが大切にしていたシンボルやエレメンツを収める宝石箱をイメージしてデザインされたジュエリーウォッチ コレクション。今回登場する「マドモアゼル プリヴェ ブトン」は、シャネルのアイコニックなジャケットの“ボタン”から着想した新作ウォッチだ。特徴は、パールやライオン、カメリアの花、マドモアゼルの横顔などをあしらったボタンの下に時計が隠れる、シークレットウォッチ仕様である点。イエローゴールドや52個のブリリアンダイヤモンドで縁取られたモチーフを開けると、ホワイトゴールドと142個のブリリアンカットダイヤモンドで飾られた時計が現れる仕組みとなっている。ラインナップは全部で7種。そのうちユニークピースを含む6種は世界本数限定で販売される。なお、全7種のうち5種のカフ部分には、ジャケットの生地を想起させるブラックとゴールドのツイードを使用。縁取りにはゴールドカーフスキン、裏側にはブラックカーフスキンを用いることで、全体にリュクスな雰囲気を纏った一本に仕上げた。【詳細】マドモアゼル プリヴェ ブトン価格:パール 5,533,000円、カメリアモチーフ(世界55本限定) 8,525,000円、ライオンモチーフ(世界55本限定) 5,995,000円、ビザンチンモチーフ(世界5本限定) 29,920,000円、カメオ(世界5本限定) 9,790,000円、ブラック×ダイヤモンド(世界5本限定) 42,570,000円、スノーセッティング(ユニークピース) 115,170,000円※価格はすべて税込み。【問い合わせ先】シャネル カスタマーケアTEL:0120-525-519
2020年07月19日今週末に楽しめるニューなトピックスをまとめてチェック!ユニクロ×JW アンダーソンの2019秋冬新作が発売、シャネルのクリエイティブな世界に迫る「マドモアゼル プリヴェ」展が開催、日本最大級のコーヒーイベントに国内外約60店舗のお店が集結etc...週末のお出かけ情報をピックアップしてお届け!FASHION◆ユニクロ×JW アンダーソン2019秋冬新作、全アイテム公開! (10月18日発売)ユニクロ(UNIQLO)とジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)のコラボレーション「UNIQLO and JW ANDERSON」の2019年秋冬コレクションが発売開始。メンズとウィメンズの計34型がラインアップする。>>詳しくはこちら◆伊勢丹メンズに西山徹のコンセプトショップ「NO.813」が約2年ぶりに登場(10/16〜29)西山徹ディレクションによるコンセプトショップ「NO.813」が、伊勢丹新宿店メンズ館に期間限定オープン。今回のために実現した希少なコラボレーションアイテムや限定アイテムなどを日をずらして展開していく。>>詳しくはこちらBEAUTY◆新宿伊勢丹にフレグランスブランドが大集結! 国内最大規模の香りの祭典「イセタン サロン ド パルファン」開催(10/20〜23)国内最大規模の香りの祭典「イセタン サロン ド パルファン」が開催。7回目を迎える今回は面積を拡大し、世界各国から約40のフレグランスブランドが大集結。会場限定や先行商品がなど、充実のアイテム数で、様々な香りに出会うことができる。>>詳しくはこちら◆クレ・ド・ポー ボーテ、“着物”に着想を得たホリデーコレクションの先行体験イベントが原宿で開催(〜10/20)10月21日に全国一斉数量限定発売される、「KIMONO DREAM」がテーマにした、クレ・ド・ポー ボーテの2019年ホリデーコレクションの世界観を体感できる限定イベントが開催。自由に商品に触れることができるセルフタッチアップスペースも登場し、ホリデー商品を発売前に体験できる。>>詳しくはこちらART◆シャネルのクリエイティブな世界に迫るマドモアゼル プリヴェ展、いよいよ東京で開催(10/19〜12/1)マドモアゼル シャネルのクリエイション スタジオの入り口に掲げられた言葉「マドモアゼル プリヴェ」。この言葉を題したエキシビション「マドモアゼル プリヴェ」展が、2015年ロンドン、2017年ソウル、2018年香港、2019年4月上海を経て、ついに東京で開催。シャネル(CHANEL)の創造の源を紐解いていく。>>詳しくはこちらGOURMET◆日本最大級のコーヒーイベントが青山で開催! ポートランドから注目ロースターも登場(10/19・20)第12回目となる日本最大級のコーヒーイベント「TOKYO COFFEE FESTIVAL 2019 autumn」で約60店舗の国内外のロースターやコーヒーショップ、コーヒーのおとも、アイテムなどが集結。ゲストシティーとして、「ポートランド」のコーヒーを取り巻くカルチャーもピックアップする。>>詳しくはこちら
2019年10月18日シャネル(CHANEL)は、10月19日から12月1日まで東京で開催される「マドモアゼル プリヴェ」展のために、アメリカ人映画監督のソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)と制作したガブリエル・シャネルにオマージュを捧げるビデオコラージュ作品『In homage to Mademoiselle』を発表した。© CHANELシャネルの創造の源を紐解く「マドモアゼル プリヴェ」展。その開催を記念し実現したこのアーティスティックなコラボレーションは、ソフィア・コッポラとシャネルファッション コレクションのアーティスティック ディレクターであるヴィルジニー・ヴィアールの出会いによる賜物。多角的でフレッシュなビデオ『In homage to Mademoiselle』は、彼女とシャネルによる新たなるクリエイティブの対話を表現したものとなっている。アーカイブから写真や映像を、また広告ビジュアルや映画のシーンを抜粋し構成。オートクチュール、「シャネル N°5」のフレグランス、「BIJOUX DE DIAMANTS(ダイアモンドジュエリー)」を含むハイジュエリーといったシャネルのクリエーションを、現代的な視点でとらえている。限りなくフェミニンでありながら、リズミカルで生き生きとした雰囲気は、これまでのシャネルの伝説的なクリエイションと同じく、ソフィア・コッポラの独自の視点やスタイルを反映している。ソフィア・コッポラとシャネルのストーリーは、フランスの女優キャロル・ブーケが、若きソフィアをカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)に紹介し、カールが彼女にシャネルのクリエーション スタジオでのインターンシップを提案したことから始まった。「シャネルの本質を引き出すためにココが生み出したものや、カールとヴィルジニーが受け継いできたもの。シャネルのアーカイブから制作したこのコラージュは、現代の女性に向けたココのモダンなビジョンを表現しています。シャネルはシックなパリジェンヌのスタイルを象徴し、そこにカールが自身のコレクションで表現していたように、プレイフルな遊び心を加えました。たくさんの美しいコレクションと、アイコニックな女性の歴史の軌跡をたどることは、とても楽しい経験でした」とソフィアは語る。ビデオコラージュ作品『In homage to Mademoiselle』と展覧会詳細の確認は特設サイト()にて。【展覧会情報】MADEMOISELLE PRIVÉ TOKYO マドモアゼル プリヴェ展 - ガブリエル シャネルの世界へ会期:10月19日~12月1日会場:B&C HALL - 天王洲アイル住所:東京都品川区東品川 2-1-3時間:11:00~20:00(最終入場 19:30)入場無料
2019年10月15日シャネル(CHANEL)は、「マドモアゼル プリヴェ(Mademoiselle Privé)展 - ガブリエル シャネルの世界へ」を2019年10月19日(土)から12月1日(日)まで東京・天王洲アイルB&C HALLで開催する。入場は無料だ。シャネルの軌跡をたどる「マドモアゼル プリヴェ」展ロンドン・ソウル・香港・上海と世界を巡回してきたシャネル「マドモアゼル プリヴェ」展がついに日本上陸。「マドモアゼル プリヴェ」展では、ファッション・フレグランス&ビューティー・ハイジュエリーと3つの角度からシャネルの軌跡を巡る展覧会だ。展覧会のタイトルとなった「マドモアゼル プリヴェ」とは、パリに実在するマドモアゼルシャネルのクリエイションスタジオのドアに掲げられた言葉。カンボン通り31番地に構えたその建物は、1階のブティックに続き、オートクチュール サロン、マドモアゼル シャネルのアパルトマン、クリエイション スタジオ、オートクチュール アトリエが2・3階につながった、メゾンの中核を担うスポットだ。シャネルを象徴するカラーで5つに色分け「マドモアゼル プリヴェ」展では、“ホワイト・ベージュ・ブラック・レッド・ゴールド”とメゾンを代表する5つのキーカラーで色分け。ブラックはダイニングルーム、レッドはライティングデスク…とアパルトマンから見て取れる色調の、現代的なフレスコ画(壁画)を背景にした特別な空間で、キーカラーと連動したオートクチュールやハイジュエリー、フレグランス「シャネル N°5」を展示する。刺繍細部、編目までじっくり鑑賞会場には、シャネルのアイデンティティを受け継ぎ、独自の解釈を通して現代へつなげたカール ラガーフェルド、ヴィルジニー ヴィア―ルのオートクチュールを紹介。通常はオートクチュール顧客など限られた人しか見ることのできない希少なピースも、ガラスケースに入っていない状態で展示されるため、間近で鑑賞できるのが、この展覧会の醍醐味だ。ビーズ刺繍の細かなパーツや、シャネルのアイコニックなツイードの編み目一つひとつもじっくり鑑賞することが可能。「BIJOUX DE DIAMANTS(ダイアモンド ジュエリー)」の復刻版、「シャネル N°5」クリスタルのボトルを特別展示また、ファッションだけでなく、フレグランス&ビューティー・ハイジュエリーも同時に楽しめるのがポイント。約100年の歴史を持つフレグランス「シャネル N°5」は、バカラ社製のクリスタルのボトルを特別に展示する。ハイジュエリーは、約90年の時を経て復刻する伝統的な「BIJOUX DE DIAMANTS(ダイアモンド ジュエリー)」と現代のハイジュエリーコレクションを交差させ、シャネルの長きにわたるクリエイションにフォーカスを当てる。専用アプリでコレクション&歴史を解説「マドモアゼル プリヴェ」展をより楽しむなら、専用アプリをダウンロードするのがおすすめ。5つに分かれた各ゾーンにあるQRコードをスキャンすると、シャネルと各キーカラーとのつながりを紹介。また、展示されているオートクチュールの解説や、「マドモアゼル プリヴェ」展のために、メディエダ―ル アトリエが仕上げた刺繍装飾の製作過程を音声や動画を使って詳しく紹介してくれるので、シャネルについてより深く学ぶことができる。製作時間2,000時間超えのオートクチュールさらにオートクチュールの近くには、デザインの特徴やシーズンを表記したパネルも。製作時間も併せて記されているので、アトリエの職人がどれだけの時間を要して一つひとつのピースを完成させているか知ることができる。中には、1,000時間や2,000時間を超える職人技がつまったものも。驚きのクラフツマンシップを間近で体験して欲しい。会場を抜けると広がる大階段の先には、シャネルのクリエイション スタジオに続くドアが。実はこのドア、メティエダール アトリエ「ルサージュ」が全て刺繍で仕上げたというラグジュアリー(すぎる)逸品。左手には、かつて、マドモアゼル シャネルがこっそりのぞきながらショーを鑑賞していたという、パリ・マドモアゼル プリヴェに実在する鏡張りの螺旋階段がモダンアートで再現されたコーナーも設けた。リトルブラックドレス&バイカラー シューズも紹介会場は“ホワイト・ベージュ・ブラック・レッド・ゴールド”の順に展開。マドモアゼルのアパルトマンのダイニングルームから見て取れるブラックのゾーンでは、それまで修道女や使用人が着る色として認識されていたブラックを“エレガントな色”へと昇華させたリトルブラックドレスを、アパルトマンのソファー色でもあるベージュでは、現代ではベーシックなデザインとして認識されるようになったつま先切り替えのバイカラー シューズなど、シャネルが基礎を作り上げた印象的なアイテムの歴史についても学ぶことができる。ソフィア コッポラ製作コラージュムービーガブリエル シャネルの生い立ちから、メゾンを成功させるまでの軌跡、さらに、“ホワイト・ベージュ・ブラック・レッド・ゴールド”というシャネルを象徴するカラーについてなど、ポップなコラージュ動画を通してより深く学ぶことができる。会場を移したIMA GALLERYのシアタールームでは、アメリカ人映画監督のソフィア コッポラが製作した映像作品『イン オマージュ トゥ マドモアゼル(In homage to Mademoiselle)』を公開。ガブリエル シャネルへのオマージュである本作は、シャネルのアーカイブから抜粋した写真や映像、そして広告や映画のシーンをもコラージュしてポップでフレッシュなムービーを完成させた。ガブリエル シャネルへのオマージュである本作は、シャネルのアーカイブから抜粋した写真や映像、そして広告や映画のシーンをもコラージュしてポップでフレッシュなムービーを完成させた。詳細マドモアゼル プリヴェ展 - ガブリエル シャネルの世界へ開催期間:2019年10月19日(土)~12月1日(日)時間:11:00~20:00(最終入場 19:30)入場料:無料会場:B&C HALL - 天王洲アイル住所:東京都品川区東品川2-1-3
2019年07月26日シャネル(CHANEL)の創造の源を紐解く「マドモアゼル プリヴェ」展が、東京・天王洲にあるB&C HALLにて10月19日から12月1日まで開催される。「マドモアゼル プリヴェ(Mademoiselle Privé)」は、パリのカンボン通り31番地、4階にあるマドモアゼル シャネルのクリエイション スタジオの入り口に掲げられた言葉。この言葉を題したエキシビション「マドモアゼル プリヴェ」は、いつの時代もメゾンのエスプリを体現し、コレクションごとに刷新されるオートクチュール、1921年に誕生した伝説的なフレグランス「シャネル N°5」、そして1932年にガブリエル シャネルがデザインした、“Bijoux de Diamants”(ダイヤモンド ジュエリー)の復刻版を始めとする唯一無二のハイジュエリーという、3つのクリエイティブな世界に迫る冒険の旅へと誘う。2015年ロンドン、2017年ソウル、2018年香港、2019年4月上海を経て、今回ついに東京での開催となり、会場は東京だけの特別なデザインに。クリエイションのプロセス、卓越したサヴォアフェール(唯一無二のノウハウ)、そして究極のラグジュアリーが融合した、プライベートで特別な空間を楽しめる。【展覧会情報】MADEMOISELLE PRIVÉ TOKYO マドモアゼル プリヴェ展 - ガブリエル シャネルの世界へ会期:10月19日~12月1日会場:B&C HALL - 天王洲アイル住所:東京都品川区東品川 2-1-3時間:11:00~20:00(最終入場 19:30)入場無料
2019年07月23日左から、井上芳雄、成河撮影:源 賀津己ヘアメイク:高橋幸子スタイリング:吉田ナオキ、市川みどり(ルミナス)江戸川乱歩の原作を三島由紀夫が戯曲化、これまで何度も映像化・舞台化されてきた『黒蜥蜴』。その世界観に惹かれ続けてきた英国人演出家のデヴィッド・ルヴォーが、長年の演出プランをもって、ついに舞台化に着手する。黒蜥蜴を演じるのは、舞台活動でも高い評価を得ている中谷美紀、また彼女と対峙する名探偵・明智小五郎に井上芳雄、緑川夫人の部下・雨宮には成河と、華も実力も兼ね備えたキャスティングが実現した。本作への想いを井上と成河に聞いた。舞台『黒蜥蜴』 チケット情報大阪の宝石商・岩瀬(たかお鷹)は、娘の早苗(相楽樹)を誘拐するという脅迫状に怯え、私立探偵の明智小五郎(井上)を呼び寄せる。宿泊中のホテルには岩瀬の上得意である緑川夫人(中谷)もいたが、実は彼女こそ脅迫状を送った女賊の黒蜥蜴その人であった。互いに尋常ならざるものを感じとる明智と緑川夫人。そんな中、緑川夫人は早苗に、部下の美青年・雨宮(成河)を紹介し……。2012年の舞台『ルドルフ ザ・ラスト・キス』でルヴォーの演出を受けている井上は、「ルヴォーさんは、とにかく人たらし。スタッフ一人ひとりにまで声をかけてくださるから、誰もが彼のファンになってしまうんです(笑)。僕もルヴォーさんの作品にまた出たかったので、こんな素晴らしい作品でご一緒できるなんて二重の喜びですね」と語る。一方、今回が“ルヴォー組”初参加となる成河からは「当初、もっとフレッシュな俳優さんが雨宮役に相応しいのではと思っていたので、そうルヴォーさんにお伝えしたんですよ」と驚きの発言が。「でも実際に彼と演劇について話しているうちに、段々と考えが変わってきて。『成河が蓄えてきた、フィジカルな部分も引き出して舞台を作りたい』と言っていただいたことが、出演の決め手となりました」と、絶妙な配役に至る一端を明かしてくれた。インタビュー中も互いに茶々を入れるなど、仲の良い様子がうかがえるふたり。井上は成河について、「オン・オフ含めて『いま何を考えてるの?』と、つい聞きたくなる人。自然と本音を漏らしてしまう相手でもありますね」と話す。成河はそれを「井上くんはミュージカル出身で、僕は泥臭い小劇場演劇から始めた人間。守備範囲が微妙に異なるから、他では言えない話もできるんじゃないかな」と分析する。「それでも、根本的なところで話が合うのは事実。僕は彼のことを、輸入品である“ミュージカル”を日本に浸透させることができる人だと思ってますから」と盟友への言葉は止まらず、思わず井上が笑いだすひと幕も。信頼で結ばれた井上と成河が響き合い、共に作り出す『黒蜥蜴』の世界。それがどんな様相を示してくれるのか、本番が楽しみだ。舞台『黒蜥蜴』は2018年1月9日(火)から28日(日)まで東京・日生劇場、2月1日(木)から5日(月)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。取材・文佐藤さくら
2017年10月13日ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)によるジョルジオ アルマーニ プリヴェ(Giorgio Armani Prive)は、シャイヨー宮のボールルームを会場に2017年春夏オートクチュールコレクションのショーを開催した。黒に替わる新しい色としてオレンジを提案。サフランやマンダリン、コーラルなどニュアンスあるカラーリングで構成しつつ、定番のブラックドレスも交えて見せた。アルマーニらしい造形美を見せるプリーツ素材をあしらったバルーンスカートやホースヘアを束ねたショールなど、先進的なアイテムも登場したが、最高級の素材感を生かすために極力シンプルなシルエットに仕上げているのが特徴。イカット風ジャカード素材や飾り紐のディテール、サリーを思わせるショール使いなど、どこかしらにオリエンタルな雰囲気を持たせながら、ベアショルダーのレース製ロングドレスや、アラベスクモチーフのドレープドレスなど、フェミニンでロマンティックな作品が目を引いた。ただ、ドレスの数は多くなく、トップスとボトムで互いに組み合わせたり、以前のコレクションと自由にコーディネートが可能なセットアップが主流。そんなところにも、ジョルジオ アルマーニ プリヴェらしい顧客ファーストのコンセプトが感じられるコレクションとなっていた。
2017年02月18日母国イギリスのみならず、トニー賞も受賞するなど世界で活躍をしている演出家デヴィッド・ルヴォー。シアタープロジェクト・東京(TPT)を立ち上げるなど日本にも縁が深く、数々の名作を生み出している彼が、深津絵里・中村七之助をW主演に迎え『ETERNAL CHIKAMATSU ―近松門左衛門「心中天網島」より―』を上演する。近松門左衛門の心中物をベースにした新作だ。この注目作に出演する入野自由に話を聞いた。チケット情報はこちらルヴォー作品初挑戦だが、入野は昨年、ルヴォーの公開ワークショップに参加している。「演劇に携わる者にとって、雲の上のような存在。なのに、自分に目線をあわせて話してくれてとても話しやすい方なんです。ワークショップというものは、色々なことを試し、いっぱい恥をかいて失敗して、その中で何かを掴んでいく作業だと思っているのですが、それをお客さまの前でやる“公開ワークショップ”というのは初めての経験で、すごく緊張したのですが、ステージに立ったらルヴォーさんが僕らを包んでくれ、安心してチャレンジ出来た覚えがあります」とその時のことを振り返る。「最初に「楽しんでね」と言われ、「そんなことできるはずない!」と思ったんですが(笑)。実際楽しかったし、その後しばらく、夢のようにその時のことが心に残っていました」。だからこそ、本作の話があった時は「オーディションを受けられるだけで、すごく嬉しかった」という。「ワークショップの数十分だけでも、たくさんのものが得られたので。なんとしても参加したいと強く思いました」という意気込みで挑み、チャンスを掴んだ。「今度は稽古から本番までの長い時間、濃密な時間を過ごせる。無駄な時間なんてない。楽しみにしています」。作品は、遊女小春と紙屋治兵衛の心中事件を軸にした近松の『心中天網島』の悲劇と、現代に生きる男女の物語を並行して描き“究極の愛”を描き出すもの。入野は現代側で、深津絵里演じるヒロインと深い関わりを持つ男を演じる予定。「まだどうなるかわかりませんが、直截的に主人公たちに影響を及ぼすものではないかもしれないけれど、間接的にとても重要な役割を果たす役になりそうです。ふたつの時代で、違う人たちが動いていく物語なのですが、根底の部分では同じものが描かれているというのが面白い。男と女、恋、そういうものは現代も過去も変わらないですね」。声優として長いキャリアを持つ一方で舞台俳優としても名だたる演出家たちと組み、着実に結果を残している入野。最後に今後、どんな俳優になっていきたいかを聞いた。「この作品もですが、世の中には素敵な作品がたくさんある。それに参加できるとなったときに、力足らずではなく、ちゃんと作品に見合う、そして真摯に向き合える俳優でありたいと思います」。憧れの演出家のもと、またひとつステップアップする入野が見られそうだ。公演は2月29日(月)から3月6日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、3月10日(木)から27日(日)まで東京・シアターコクーンにて上演。チケットは発売中。
2015年12月24日イギリス人演出家デヴィッド・ルヴォーが近松門左衛門の「心中天網島」を現代劇として企画、演出。谷賢一がルヴォーの原案をもとに脚本を手掛ける。『ETERNAL CHIKAMATSU―近松門左衛門「心中天網島」より―』が、深津絵里と中村七之助のW主演で上演される。『ETERNAL CHIKAMATSU-近松門左衛門「心中天網島」より-』チケット情報物語は小春と治兵衛による心中を核として、現代と江戸時代をパラレルに行き来しつつ展開してゆく。今回、中島歩が近松の世界観を担う重要な役どころに挑む。「心中物というと遠い話の気がするけれど、恋愛と社会が折り合わないのは今もよくある話です。プロットを読んだら現代社会からの逆風がリアルで、身近に起こり得る話だなと感じました。僕の好きなノンフィクションに、『ドナウよ、静かに流れよ』という、ドナウ川に身を投げた日本人留学生男女の話があり、一途な恋心も心中物の魅力のひとつかと」中島は舞台『黒蜥蜴』で2013年俳優デビュー、NHKの朝ドラ『花子とアン』で注目を集めた、期待の新星である。「ルヴォーさんの演出は初めてで全く想像がつかない分、楽しみです。深津さんとも七之助さんとも初共演。おふたりが役にどのように取り組まれるのか、気になりますね。何より歌舞伎俳優さんは所作もきれいでしょうし、盗めるものはできる限り盗みたい」もし、中島が好きな女の子に「一緒に心中して」と言われたらどうするのか?「『嫌だ。ダサくない?もっと違う方法を考えよう』って言います。死ぬか生きるかでいったら、死ぬより生きて、きっと先に楽しいことがあると思う方を選択したい。僕、すごく楽天的で、嫌なことはすぐ忘れるタイプなんです」大学時代はモデルをしながら、立川藤志楼(高田文夫)、立川志らく、春風亭一之輔を輩出した名門落語サークルに所属していた変わり種でもある。「元々、役者になりたかったので、モデルをすれば芝居に出られるようになると素人考えで始めたのですが、そんなチャンスは皆無でしたね。それより落語のほうが楽しかった。亭号は大家主水(だいやもんど)。ダサいでしょう?先輩がつけるので、どうにもならないんですよ。古典落語が中心で、『千早振る』『火焔太鼓』をよくやりました。何が楽しいって、受けた時の気持ち良さ!あれを知ったら、抜けられません。落語は究極のひとり芝居。全部俺の力でやってるぜ!という快感は格別で、その幸せな原体験が今の舞台で役立っています。落語で学んだ江戸時代の感覚は『ETERNAL CHIKAMATSU』にも活かせるはず」公演は2016年2月29日(月)から3月6日(日)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、3月10日(木)から27日(日)まで東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで上演。チケットは東京・大阪共、12月12日(土)より一般発売開始。なお、一般発売に先がけ、先行抽選プレリザーブを実施。受付は11月13日(金)11:00から11月18日(水)11:00まで。取材・文:三浦真紀
2015年11月12日