「ビスコッティ」はイタリア生まれの焼き菓子です。歯ごたえのあるザクザク食感が特徴で、イタリアでは古くから親しまれています。今回は、ビスコッティの特徴や基本的な作り方のほか、イタリア発祥の人気スイーツもご紹介します。■ビスコッティの特徴や歴史、食べ方ビスコッティは、トスカーナやパルマなどイタリア中部の伝統菓子。イタリア語では「biscotti」と記し「二度焼きした」という意味が語源とされています。別名はイタリア語で「小さな歌」を意味する「cantucci(カントゥッチ)」で、食べるときのカリカリという音が由来。主な材料は小麦粉や砂糖、アーモンドなどでビスケットの一種に分類されます。19世紀の終わり頃にイタリアで誕生し、現代でも多くの人々に親しまれていますよ。甘いビスコッティを、エスプレッソや濃いコーヒーに浸すのが定番の食べ方。ほかにも甘いデザートワインに浸したり、ジェラートに添えたりします。■ビスコッティの作り方薄力粉や卵、砂糖などを使った定番のビスコッティです。アーモンドはローストして香ばしさを引き出しておくのが美味しさの秘訣。カリカリに仕上げるコツは、生地を混ぜすぎないこと。大きな塊のまま焼き、焼き色がついたタイミングで切り分け、再度焼いてくださいね。■ビスコッティのおすすめレシピ6選・デザートワイン・ビスコッティ濃厚な甘さと芳醇な香りが特徴。ブラウンシュガー入りのビスコッティです。ブラウンシュガーはアーモンドの香ばしさとも相性が良く、ひと味違うビスコッティを楽しめます。甘いデザートワインと一緒にいただけば、思わず笑みがこぼれますよ。・ビスコッティアーモンドのほかにチョコレートやオレンジピールが入ったビスコッティは、そのままでも美味しいのが魅力。生地に加えるホワイトキュラソーの香りが大人向けで、お酒好きな方に喜ばれますよ。焼き上がったらケーキクーラーにのせて全体をしっかり乾燥させるとより食感が良くなります。・サクサクビスコッティチョコレート風味のビスコッティは、コーヒーに浸すのがイチオシです。ココアパウダーも使うので、カカオの香りが堪能できますよ。断面がキレイで、プレゼントにもおすすめです。・おからと米粉のビスコッティ生おからや米粉を使ったビスコッティは、ダイエット中の方にうってつけ。バターを使わないのであっさりしていて、生地に混ぜ込んだレーズンやクルミが美味しさを引き立ててくれますよ。シンプルな味わいは、コーヒーにもワインにも合います。・新玉ネギとベーコンのビスコッティ新玉ネギとベーコンを混ぜ込んだビスコッティは、塩気が効いていておかずやおつまみ感覚で食べられます。生地に強力粉やインスタントドライイーストを使い、発酵させるのが特徴。ザクザク感はありつつも硬すぎないので、そのまま食べても◎です。・発酵ブラックビスコッティミルクチョコレートやココアパウダー入りの大人向けビスコッティです。砂糖が控えめなので、甘いのが苦手な方にもおすすめ。生地を混ぜたら常温で発酵させてから焼きましょう。コーヒーはもちろん、紅茶にも合うでぜひ試してみてくださいね。■ビスコッティ以外にも! 人気のイタリアンスイーツレシピ5選・プロが教える! イタリア本場の本格ティラミス20世紀に誕生したと言われているティラミスは、コーヒーリキュールをしみ込ませたスポンジに、マスカルポーネチーズで作ったムースを重ねます。表面に振りかけたココアパウダーの苦みと相まって、奥深い味わいを堪能よきますよ。大きな容器に作っても、1人分ずつ作ってもOKですよ。・オレンジとキウイのマチェドニアマチェドニアは、イタリアのフルーツポンチ。色とりどりのフルーツを使うのが特徴で、食後のデザートにもってこいです。大人向けにはスパークリングワインや白ワインを注ぎ、子ども向けにはシロップをかけると家族みんなで楽しめます。・イチゴカンノーリイタリア・シチリア島生まれのカンノーリは、見た目のかわいらしさから日本でも人気のスイーツです。金属の筒に巻きつけた生地を揚げ、チーズクリームを詰めます。本場ではリコッタチーズを使うことが多いですが、このレシピではクリームチーズで手軽に。生地も春巻きの皮で簡単に作れるので、ぜひ試してみてくださいね。・ババ風ラム酒漬け大人向けのイタリアンスイーツと言えばこちら。スポンジにラム酒ベースのシロップを浸したもので、ラム酒の香りがとても贅沢です。シロップが全体にしみるよう、ブリオッシュの底に十字に切り込みを入れるのがポイント。・パンナコッタ「煮たクリーム」を意味するパンナコッタは、なめらかな口当たりが幅広い世代に人気です。温めた牛乳に粉ゼラチンを加えて溶かし、泡立てた生クリームと合わせます。コクのある味わいは普段のおやつにもおもてなしにもぴったりです。■ビスコッティでティータイムをより豊かにビスコッティは独特の硬さを楽しむ焼き菓子です。ビスコッティ自体に甘みがあるので、コーヒーの苦みと合わせると格別の美味しさ。甘党の方は、デザートワインとのマリアージュがおすすめです。手作りのビスコッティがあると、食後のひとときを優雅に過ごせますよ。ティラミスやパンナコッタなどのイタリアンスイーツと共に味わってみてはいかがでしょうか。
2024年04月13日