日本コカ・コーラ社から発売された『太陽のマテ茶』の売れ行きが好評だそうです。すっきりとした飲み口についハマってしまったという人が多いようですが、かくいう私も日に2本飲んでしまうほど大ハマリしております。そんなマテ茶ですが、そもそもマテ茶とは何なのか知っている人は非常に少数。そこで今回は、マテ茶とは一体どういうものなのか、日本マテ茶協会の石川さんにお話を伺ってまいりました。■マテ茶は南米の特産物――まず基本的なことをお聞きしたいのですが、そもそもマテ茶というのはどういうものなのでしょうか?マテ茶は南米のブラジル、アルゼンチン、そしてパラグアイの3カ国で育成されているハーブティーです。――その3カ国だけでしか育成されていないのですか!?ブラジルとアルゼンチンの境にイグアスの滝という大きな滝がありまして、そこから半径500キロの地域が育成地域とされています。それ以外では栽培できない、という訳ではないのですが、イグアスの滝周辺の赤土がマテ茶の持っている特性を引き出すのに適しているようですね。――歴史的にはかなり古いのでしょうか?世界中で飲まれ始めたのは15世紀~16世紀と言われています。スペインが南米に侵攻した際に、原住民が飲んでいたマテ茶に注目して栽培を始めたのが広まるきっかけとされていますね。――なるほど。原住民の人が飲んでいたことを考えると、歴史的には相当古いのですね。歴史で言えば日本茶も長い歴史を持っていますが、その日本茶との違いはどんなことでしょうか?まず製法が違いますね。日本茶は茶葉だけを摘み取りますが、マテ茶は枝ごと切り取ります。――枝ごとですか!?ええ、枝も茎も鉈(なた)でバッサリと切り取ります。それを火であぶるなどして乾燥させ粉々に砕き、1年から2年間熟成するんです。日本茶はもむなどしてうまみを引き出しますが、マテ茶はほったらかしにすることでうまみを引き出すのです。また、砕かれた枝の部分からも濃厚なうまみとコクが抽出されますね。――マテ茶には日本茶にはないコクがあるのですが、その秘密は寝かせることによる熟成と枝の部分だったのですね。■マテ茶は健康にいい!?――次にお聞きしたいのが、マテ茶の健康面での魅力なのですが……マテ茶には亜鉛、鉄分、ポリフェノールなどが含まれていますが、一番はカルシウムですね。マテ茶にはカルシウムが多く含まれているので、骨に非常にいいです。骨粗しょう症の予防になります。――なるほど。魚を食べない人も増えていますから、カルシウムをお茶で補えるのはいいですね。ほかにも、マテ茶の茶葉には豊富な食物繊維が含まれているそうですね。ええ、そうです。南米ではお肉が好きな人が多いですから、野菜を食べない分の不足を補うという形で男女問わず愛飲されていますね。また、血糖値を下げる効果もあります。――最近では若くても血糖値が高かったりする人が多いですから、そういう人にはオススメですね。実際にマテ茶を飲むようになって血糖値が下がったという話をよく聞きます。あとはマテ茶にはマテインという成分が含まれています。カフェインに似た成分なんですが、これも非常に健康にいいとされています。あとはアメリカで抗酸化作用のある飲料としても非常に注目されていますね。――女性には美容面の効果が期待でき、男性には健康面での効果があるなんて……素晴らしいお茶ですね!■マテ茶の楽しみ方は無限大!?――いま市販されているペットボトルのマテ茶はストレートで飲むタイプですが、ストレート以外ではどんな飲み方がありますか?紅茶のように、薄切りのレモンを浮かべるのもいいですし、ミルクで割るのもいいですね。そんなにクセのないお茶なのでよっぽど変わった飲み方さえしなければどんなのでも美味しいですよ。以前、コーヒーと混ぜて飲んだ人がいましたが、それは失敗だったようです(笑)――コーヒーと混ぜるのはキツそうです(笑)。ミルクティーのように飲むのは美味しそうですね。市販されているマテ茶の中に、お湯に溶かせばいいだけの粉末がありますが、それをミルクで溶いても濃厚でメチャクチャ美味しいですよ。――チャイのマテ茶版のような感じですね。あとはどんな食べ物によくマッチするのでしょうか?基本的に合わない食べ物はないですね。肉にはバツグンに合いますし、魚も合いますよ。私の知り合いにおすし屋さんにマテ茶の粉末を持って行ってあがりの代わりとして飲んでいる人もいるくらいですからね。もちろん甘いものでも大丈夫です。飲む以外でも使えますし。――飲む以外とは、食べるということですか?そうです。茶葉をふりかけにしたり、パンやケーキに練りこんだり。あとはパスタに使ったりもできますね。こういったマテ茶の茶葉を使った料理は数十種類も作られていますよ。――飲む以外でもいろいろと活用できるんですね。茶葉をそのまま使うので、豊富な栄養素もそのまま取り込むことができるのでオススメですよ。――なるほど。マテ茶は色んな可能性を秘めた素晴らしいお茶なのですね!その通りです。ですが日本国内でのマテ茶の知名度はまだそこまで高くないので、協会としてはマテ茶の素晴らしさをもっと色んな人に知ってもらい、そしてもっと普及するよう、今後もいろいろな活動をしていきたいと思います。――私は最近マテ茶の魅力を知った新参者ですが、手始めに知り合いからマテ茶の魅力を広めて協力したいと思います! 今日はありがとうございました!栄養も豊富で飲んでも食べても美味しいことがわかったマテ茶。ほうじ茶に似た香りやすっきりとした飲み口は日本人でも抵抗なく味わえるので、まだ飲んだことがないという人は一度試してみてはどうですか?また、5月26日にはマテ茶の魅力を伝えるための『マテ茶講習会』が開催されます。マテ茶の美味しい飲み方やマテ茶料理が楽しめる絶好の機会なので、興味がある方はぜひ参加してみてください!■マテ茶講習会のお知らせ5月26日(土)昼の部 11:30~ 夜の部 18:00~※両部とも定員30人講習会費3000円(税込み)お問い合わせ先03-5428-6368日本マテ茶協会貫井康徳@dcp)
2012年05月19日日本コカ・コーラは5月7日、「太陽のマテ茶」を、レインズインターナショナルの焼肉チェーン最大手「牛角」全店舗で、ドリンクメニューとして導入開始する。メニューは、「太陽のマテ茶」および、「太陽のマテ茶」を使用した「マテ茶ハイ」「マテカシス」「マテコーラハイ」の計4種。マテ茶は肉食が中心の南米で広く飲用されている飲料で、それをベースに3月19日にコカ・コーラシステムより「太陽のマテ茶」を発売。予定を上回る販売数量を記録した。肉との相性の訴求などにより新カテゴリー創造を目指す「太陽のマテ茶」と、焼肉をもっとおいしく食べるシーン作りを目指す「牛角」による、「活力」をテーマとしたコラボレーション第1弾として、全国の「牛角」全620店舗にて、同商品の約40万本の大規模店頭サンプリングを3月19日から実施していた。それに続き、5月7日に「牛角」全店舗において、同商品のドリンクメニューへの導入を開始する。メニューは、「太陽のマテ茶」および、「太陽のマテ茶」を使用した「マテ茶ハイ」「マテカシス」「マテコーラハイ」の計4点。価格帯は350円(税込368円)から490円(税込515円)の展開予定となっている。「牛角」メニューに「太陽のマテ茶」およびマテ茶ラインナップメニューの差し込みを展開することで、マテ茶の消費促進につなげていくという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月28日