パリでは引っ越し祝いや誕生日など、何かの節目のたびに気軽にホームパーティが開催されています。パリジャン・パリジェンヌたちは、一体どのように盛り上がっているのでしょうか?彼らの家飲み会をのぞいてみましょう。■決め手は「テーマ」まず大切なのは、「その日のテーマを設定する」ことです。例えば、誕生日会に友人を呼ぶ場合、参加条件として「私の名前マリーにちなんで、Mに関係するものを身につけてくること」などと指定します。「Mに関するもの」についての解釈は自由。そのため、集まった人たちは、初対面でも相手が考えた「Mに関するもの」について質問したり、評価したりと、会話のきっかけとなるのです。ここでは、自分の奇抜な発想やアイデアを披露することが大切です。どこかにMと書かれたTシャツやアクセサリーなどを身につけることは簡単ですが、それでは芸がなさすぎて受けはよくありません。少なくとも、「M&Mのチョコレートの袋を帽子に安全ピンで複数個取りつけて、ジャラジャラいわせながら登場!」くらいのことはします。また、表現方法によっては「M」とどこかに表記されていなくてもいいわけですから、たとえばマクドナルドの店員さんの格好をまねた服装で登場するなど、ユーモアを織りまぜて参加することが人気者になる秘訣(ひけつ)です。■パリジェンヌの集まりはドレスコード指定おしゃれ好きなパリジェンヌは、機会さえあれば、気合を入れてめかし込みます。そのため、女の子がメインの集まりの場合によく使われるのが「ドレスコード」。「赤を効果的に取り入れた服装で」などセンスを求められる集まりから「60年代風のファッションで」という時代指定の会などさまざまですが、基本的には「会の趣旨に関連したテーマを設定する」、または、「普段はあまり機会がないような、とびっきりおしゃれができる環境を提供してあげる」ことを意識すると盛り上がるといいます。■ひげのパリジャンがエスコート役にまた、男性軍が「ピエロ」になって女性を楽しませようというときは、たとえば、「付けひげパーティ」が行われます。まずは形が違う安い付けひげを複数、買い集めます。ポイントはダリ、チャップリン、スターリンなど、著名人のひげに似た形を探すこと。欲しいひげが見当たらない、もしくは高すぎる場合には、黒のフェルトを好きな形に切り取り、裏に両面テープを張るなどという工夫もアイデアのひとつです。そして、招待客がやって来たら順番にその人の性格や顔立ちに合わせてひげを付けてもらいます。そうすると、次に「ピンポーン」とインターホンが鳴ってお客が入ってきたときに、「何でみんな変なひげをしているの?」となり、到着した瞬間から新しいお客をパーティの雰囲気に巻き込むことができます。会場はなごみ、女性たちはそんな男性陣を見て笑い転げ、ひげを生やしたちょっと変わった「紳士」にエスコートされながら楽しい一晩を過ごすことができるというわけです。ホームパーティの達人と呼ばれているアリーヌ(Webデザイナー・31歳)は、「その場が沸くためには、集まる人たちがほかのお客を楽しませようというサービス精神が大事だけど、それ以前にまずは自分が楽しまなきゃ!」と言います。飲み会やコンパもいいけれど、たまにはこんなユニークで一芸ある家飲み会を催してみると、思わぬ出会いに恵まれたり、人気者になるチャンスが訪れたりするかもしれません。コミュニケーションのコツは、「何よりも自分が楽しむこと」というパリジャン・パリジェンヌの基本姿勢をまねること。今度の週末はオモシロ家飲みと行きましょう!(蘭景×ユンブル)【関連リンク】【コラム】恋の達人。パリジェンヌに教わる甘い恋が長続きする方法とは?【コラム】男性から好かれる女性の会話術【コラム】徹底調査!「浮気」と「風俗」どっちが悪い!?
2011年06月25日