20世紀彫刻のパイオニアと称された彫刻家、コンスタンティン・ブランクーシ。彼の作品は対象の本質を捉えつつ、それを極限まで単純な形で表しているのが特徴。その独創的な作品は、後の現代彫刻や絵画、デザインなどにミニマル・アートという思想を打ち立て、その後の世代のアーティストにも多大な影響を及ぼしたことでも知られている。彫刻界の新時代を切り開いた芸術家の全容に迫る。そんなブランクーシの創作活動を一望する展覧会が始まった。会場には、初期から後期まで約20点の彫刻作品をメインに、フレスコ画やテンペラ画などの絵画作品やドローイング、写真作品など約90点が集合。日本の美術館初となる充実の展示規模だ。彼の創作を包括的に紹介し、その歩みを辿る趣向となっている。1876年、ルーマニアに生まれた彼は、ブカレスト国立美術学校で学んだ後、1904年にパリに出てロダンのアトリエにて助手として修業するも、そこを2か月で離れ、独自に創作をスタート。当時発見されたアフリカ彫刻などのプリミティブな造形に注目する感性と、まるで職人のような素材への鋭い観察眼で、独特の作品を追求していった。ブランクーシは朴訥な人柄で、様々なアーティストたちと親交が深く互いに影響を与えあい、支えあった。例えば、画家で彫刻家のマルセル・デュシャンがお金のなかった時代には、自分の作品をデュシャンに渡し、それを売ってお金にすることをよしとした。写真家のマン・レイからは写真を教わり、自分のアトリエ内に暗室を作り、自らの作品をカメラにおさめて記録した。また、イサム・ノグチはパリでブランクーシの助手となり、それが抽象彫刻家としてのキャリアに舵を切るきっかけになったともいわれている。そうした数々の知人たちとの交流も糧に、彫刻家にもかかわらず、絵画や写真も手掛け、横断的に作品にアプローチする彼は、当時の芸術家としては驚くほど進歩的な人物だったと称賛する専門家も多い。自身の作品を「抽象ではなく本質を表現した具象だ」と語った彼は、どうやってその境地に至ったのだろうか。本展を見れば、彼の頭の中を知ることができるかもしれない。男女の抱擁を直方体で表現した、ロダンも衝撃を受けた名作。コンスタンティン・ブランクーシ《接吻》1907‐10年、石膏、石橋財団アーティゾン美術館テンペラ画で表現された青年の力強い立ち姿。コンスタンティン・ブランクーシ《スタンディング・ボーイ》1913年頃、テンペラ・紙、メナード美術館抽象的なフォルムで鳥が飛ぶという本質を表現したフレスコ画。コンスタンティン・ブランクーシ《鳥》1930年、フレスコ、ブランクーシ・エステートブランクーシを有名にした代表作「鳥」シリーズのひとつ。コンスタンティン・ブランクーシ《雄鶏》1924年(1972年鋳造)、ブロンズ、豊田市美術館ブランクーシの哲学を形にしたと伝わるブロンズの初期作品。コンスタンティン・ブランクーシ《苦しみ》1907年、ブロンズ、アート・インスティテュート・オブ・シカゴPhoto image:Art Resource, NYブランクーシ 本質を象るアーティゾン美術館 6階展示室東京都中央区京橋1‐7‐2開催中~7月7日(日)10時~18時(5/3を除く金曜~20時、入館は閉館の30分前まで)月曜(4/29、5/6は開館)、4/30、5/7休ウェブ予約チケット1800円ほか日時指定予約制TEL:050・5541・8600(ハローダイヤル)※『anan』2024年4月17日号より。文・山田貴美子(by anan編集部)
2024年04月16日淡路島「青海波-SEIKAIHA-」内にある劇場「波乗亭」では、昨年12月に上演した、20世紀アメリカの音楽界を彩った作曲家コール・ポーターの人生を描くオリジナルミュージカル公演『Mr. American Melody』を、4月19日(金)より再演することが決定いたしました。また、再演を記念して隣接する洋食レストラン「海の舎」ではランチコースと本公演をお得にご利用いただけるセットプランの提供を開始いたします。ミュージカル『Mr. American Melody』は、宝塚歌劇団出身で同劇団や劇団四季の演出等を手掛ける、日本を代表する演出振付家の謝珠栄氏が作・演出・振付を担当。「Night and Day」や「So In Love」など、20世紀を代表するミュージカルや映画音楽の名曲を生み出した作曲家コール・ポーターの半生を生演奏と華麗なダンスで表現。主演には、劇団四季出身で、「ユタと不思議な仲間たち」「オンディーヌ」など数多くの作品に出演し、近年では「えんとつ町のプぺル」で主演を務めた近藤真行氏が務め、一流の歌声と演技を臨場感あふれる生演奏と共にお届けいたします。隣接する洋食レストラン「海の舎」では、一番人気メニューで淡路島食材を使用した「欧風浪漫コース」と本公演のチケットがセットになったランチセットプランもご用意。播磨灘の絶景を臨む劇場「波乗亭」で、音楽に生きた夢あふれる感動のミュージカルをお楽しみ下さい。■ミュージカル『Mr. American Melody』 概要期間:2024年4月19日(金)~21日(日)、26日(金)~29日(月・祝)、5月2日(木)~6日(月・祝)14:00開演(13:30開場)出演:近藤 真行氏、地方創生エンターテイナー、音楽島-Music Island-ミュージシャン他会場:劇場&ソーシャルディスタンスレストラン「青海波 -SEIKAIHA-」内劇場「波乗亭」(兵庫県淡路市野島大川70)料金:一般/3,500円チケット:Teket( )イープラス( )チケットぴあ( )問合わせ:波乗亭TEL 0799-70-9020■海の舎『ランチセットプラン』 概要期間:2024年4月19日(金)~21日(日)、26日(金)~29日(月・祝)、5月2日(木)~6日(月・祝)内容:洋食レストラン「海の舎」 欧風浪漫コースとミュージカル『Mr. American Melody』公演チケットのセット料金:7,000円(税込み)予約:Tablecheck( )会場:劇場&ソーシャルディスタンスレストラン「青海波 -SEIKAIHA-」内レストラン「海の舎」(兵庫県淡路市野島大川70)劇場 波乗亭 | 青海波 -SEIKAIHA- |劇場&レストラン|淡路島西海岸 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年04月04日シンプルに研ぎ澄まされた美しいフォルムの彫刻で知られるコンスタンティン・ブランクーシ。20世紀彫刻の先駆者として高く評価される巨匠の創作の全貌を紹介する、日本の美術館では初となる展覧会が、東京・京橋のアーティゾン美術館で、 3月30日(土)から7月7日(日)まで開催される。ルーマニアに生まれ、ブカレスト国立美術学校に学んだブランクーシ(1876-1957)がパリに転居したのは、1904年のこと。近代彫刻の巨匠ロダンのアトリエに助手として招き入れられ、自身も具象的な人物像を制作していたものの、短期間でアトリエを離れたブランクーシは独自の創作に取り組み始める。同時期にパリで注目を浴びたアフリカ彫刻などにも通じた、単純化された野性的な造形。様々な石や木、金属などの素材に対する鋭い感性に裏打ちされた洗練されたフォルム。ブランクーシの果敢な探究は、同時代の、さらに後続世代の芸術家に多大な影響を及ぼすことになる。《コンスタンティン・ブランクーシ》1924年(撮影:キャサリン・ドライヤー)、石橋財団アーティゾン美術館今回の展覧会は、ブランクーシの遺産を管理するパリの「ブランクーシ・エステート」と国内外の美術館等から出品される彫刻作品約20点を中核とし、フレスコやテンペラなどの絵画作品やドローイング、写真作品を加えた約90点で、そのブランクーシの足跡の全貌をたどるものだ。彫刻作品では、アカデミックな写実性やロダンの影響をとどめた初期作から、対象のフォルムをその本質へと還元させていく1910年代、そして「鳥」をテーマとした作品に代表される主題の抽象化が進められた1920年代以降まで、その変遷を目の当たりにできる充実した展観が実現する。もうひとつ注目したいのは、彫刻以外の作品にも目配りがされていること。ブランクーシは絵画も描き、また自身の作品やアトリエの情景をとらえた写真作品も残した。絵画や写真など異なる手法を用いて自らの彫刻作品を相対化していったその横断的なアプローチは、近代の芸術家ならではのものだそうだ。様々なジャンルの作品が並ぶ同展は、そうした創作者としての多面性にも光をあてる興味深い展観となる。コンスタンティン・ブランクーシ《雄鶏》1924年(1972年鋳造)、豊田市美術館日本の美術館ではこれまで開催されてこなかった巨匠の大規模個展。対象の本質をとらえるその唯一無二の創作の全容を目撃しに、ぜひ会場に足を運びたい。<開催概要>『ブランクーシ本質を象る』会期:2024年3月30日(土)〜7月7日(日)会場:アーティゾン美術館時間:10:00~18:00、金曜(5月3日を除く)は20:00まで※入館は閉館の30分前まで休館日:月曜(4月29日、5月6日は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)料金:ウェブ予約チケット1,800円/窓口販売チケット2,000円(同時開催展も観覧可)※学生無料(高校生以上要ウェブ予約)※予約枠に空きがある場合、窓口販売あり同時開催:石橋財団コレクション選特集コーナー展示清水多嘉示展覧会詳細ページ
2024年03月21日1924年、フランスの詩人アンドレ・ブルトンの「シュルレアリスム宣言」によって創始され、20世紀の芸術、思想、文化に広範な影響を及ぼしたシュルレアリスム運動。宣言の発表から100年を記念して、日本のシュルレアリスムの展開に焦点をあてた展覧会が、3月2 日(土)から4月14日(日)まで、板橋区立美術館で開催される。古賀春江や東郷青児らがシュルレアリスムを意識した作品を描き始め、またフランス滞在経験のある福沢一郎がエルンストのコラージュに着想を得た絵画を発表して、多くの追随者を生んだ。当初はエルンストやデ・キリコなどの作品図版とともに日本に紹介されたシュルレアリスムだが、1930年代に入ると、『巴里新興美術展』や『海外超現実主義作品展』といった展覧会を通じて実際の作品が日本各地を巡回し、その存在を広めていった。こうして日本に浸透しつつあったシュルレアリスムだが、1937年に日中戦争が勃発すると、危険思想と見なされ、福沢らが検挙される事態に発展。また、独自の絵画を切り拓いた靉光や浅原清隆など、応召し、外地で命を落とした者もいる。だが、戦後の困難な時代には、人間や社会と対峙するひとつのかたちとしてシュルレアリスムが受け継がれていった。同展の見どころは、こうした展開を初期から戦後まで丁寧に追っていくことだ。また、シュルレアリスム運動は美術雑誌やカメラ雑誌、巡回美術展を通じて広まったことから、日本各地に画家や写真家によるグループが結成されていたことに着目し、同展では東京、名古屋、京都、大阪、福岡という地域別での展観も行われる。各地でシュルレアリスムがどのように紹介され、解釈され、展開していったのかを読み解く興味深い試みとなる。日本のシュルレアリスムを概観する展覧会としては、同展は約30年ぶりのもの。この間、画家たちの個別研究やテーマ展を通じて、日本のシュルレアリスム研究は大きく進んできた。同展は、そうした最新の研究成果も交えつつ、約90人の作家による絵画、写真、オブジェなど、約120点を展観する。20 世紀最大の美術運動の日本での展開とその核心に迫ると同時に、その運動が日本の美術史に及ぼした多大な影響を目のあたりにできる注目の大規模展だ。<開催概要>『シュルレアリスム宣言』100 年シュルレアリスムと日本会期:2024年3月2日(土)~4月14日(日)※会期中展示替えあり会場:板橋区立美術館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜料金:一般650円、大高450円、中小200円(土曜は高中小無料)公式サイト:
2024年02月19日アメリカの建築家、フランク・ロイド・ライトは、フランスのル・コルビュジエと並び20世紀の巨匠と呼ばれるレジェンド。日本との縁も深く、1923年、東京・日比谷に完成した帝国ホテル二代目本館(現在は博物館明治村に一部移築保存)や目白の自由学園を手がけたことでも有名だ。20世紀最高の建築家の設計図に描かれた未来とは?「開館20周年記念展/帝国ホテル二代目本館100周年 フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」は帝国ホテル二代目本館の竣工から100周年を記念して開催される本格的な回顧展。本邦初公開の華麗で精緻な肉筆ドローイングを中心に、写真資料など約390点を7つのセクションにわたって展示し、「有機的建築」と呼ばれる独自の建築世界に迫る。ドローイングは個人邸から壮大な都市計画まで及んでいるが、従来の建築図面にとどまらない魅力にあふれている。余白を多くとり、近いものを拡大して描くといった手法には浮世絵の影響がみられるとされ、実際に完成した建物以上に、ライトの思想を物語っているとも。そのほか彼が1930年代後半から取り組んだ「ユーソニアン住宅」の原寸モデルが会場に登場し、玄関から居間までの空間を体験できる。ライトの設計する住宅は草原や砂漠といったアメリカ独自の景観になじむ低層で、かつ水平のラインが特徴的。高窓から光を取り入れたり、庭や景観に向かって窓が大きく開かれているなど、住み手にとっての心地よさが大切にされている。帝国ホテルを建てるにあたって、6年間を地震の研究に費やしたというエピソードからも、その土地の風土や自然環境と真剣に向き合った巨匠の横顔が垣間見える。そして奇しくも帝国ホテルの竣工披露式典当日に関東大震災が起き、倒壊は免れたというから、その生涯は生前から伝説に彩られていたと言えそうだ。91歳で亡くなった年には代表作のひとつ、ニューヨーク市のグッゲンハイム美術館が竣工。最後まで世界をあっと言わせたレジェンドが自ら引いた設計図、その先の未来を想像しながら眺めてみたい。フランク・ロイド・ライト《帝国ホテル二代目本館(東京、日比谷)第2案 1915年 横断面図》コロンビア大学エイヴリー建築美術図書館フランク・ロイド・ライト財団アーカイヴズ蔵The Frank Lloyd Wright Foundation Archives(The Museum of Modern Art Avery Architectural & Fine Arts Library, Columbia University, New York)フランク・ロイド・ライト《大バグダッド計画案(イラク、バグダッド)1957年 鳥瞰透視図 北から文化センターと大学をのぞむ》コロンビア大学エイヴリー建築美術図書館フランク・ロイド・ライト財団アーカイヴズ蔵The Frank Lloyd Wright Foundation Archives(The Museum of Modern Art Avery Architectural & Fine Arts Library, Columbia University, New York)フランク・ロイド・ライト《クーンリー・プレイハウス幼稚園の窓ガラス》1912年頃、豊田市美術館蔵フランク・ロイド・ライト《ジョンソン・ワックス・ビル本部棟 中央執務室の椅子》1936年頃、豊田市美術館蔵Frank Lloyd Wrightフランク・ロイド・ライト1867年、ウィスコンシン州に生まれる。周囲の景観、環境と調和する「有機的建築」を提唱。20世紀を代表する建築家。代表作は「カウフマン邸(落水荘)」1959年没。《フランク・ロイド・ライト、タリアセンにて》1924年、コロンビア大学エイヴリー建築美術図書館フランク・ロイド・ライト財団アーカイヴズ蔵The Frank Lloyd Wright FoundationArchives(The Museum of Modern Art Avery Architectural & Fine Arts Library, Columbia University, New York)開館20周年記念展/帝国ホテル二代目本館100周年 フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築パナソニック汐留美術館東京都港区東新橋1‐5‐1パナソニック東京汐留ビル4F1月11日(木)~3月10日(日)10時~18時(2/2、3/1・8・9は~20時。入館は閉館の30分前まで)水曜休(3/6は開館)一般1200円TEL:050・5541・8600※会期中、一部展示替えあり。(前期1/11~2/13、後期2/15~3/10)※『anan』2024年1月17日号より。文・松本あかね(by anan編集部)
2024年01月16日書籍『19世紀ファッションのディテール』が、2024年1月より発売される。19世紀女性服・男性服の展開書籍『19世紀ファッションのディテール』は、19世紀のファッションを、そのディテールに着目しつつ、写真と全体図、詳細な解説とともに紹介する1冊だ。イギリスのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の所蔵品460点以上の図版とともに、女性服と男性服の展開をたどってゆく。19世紀は、フランス革命やナポレオンの登場による社会の変革、産業革命による技術革新など、社会全体が大きく動いた時代であった。こうしたなか、ファッションにおいても、新古典主義的な装い、ミリタリーテイスト、ロマンティックスタイル、技術発展を背景とする女性のアンダーウェア、そして美麗な染料の登場など、時代とともに多様な変化が生じている。本書では、19世紀の女性と男性のファッションにおける主要な変化と展開を、社会的背景にも着目しつつ紹介。衣服造形の技術、テーラリング、テキスタイルデザインなど、ファッションの基本的な構成要素ばかりでなく、デザインを凝らした衿や袖、ポケット、ボタン、刺繍、装飾品といったディテールにも光をあててゆく。詳細書籍『19世紀ファッションのディテール』発売時期:2024年1月価格:4,290円著者:ルーシー・ジョンストン、マリオン・カイト、ヘレン・パーソン仕様:A4変形、並製、総240ページ発行:グラフィック社
2023年12月29日2023年12月9日(土)より、アーティゾン美術館では、『マリー・ローランサン-時代をうつす眼』展が開催される。20世紀前半、フランス、パリで活躍した彼女の作品約40点を、石橋財団コレクションや国内外の美術館から紹介し、さらに挿絵本などの資料約25点に加えて、ローランサンと同時代に活躍した画家達の作品約25点、合計約90点を展示する展覧会だ。独得なパステルカラーを駆使して、甘く儚い女性美を描き続けたマリー・ローランサン(1883-1956)は、とくに日本での人気が高い画家である。初期にはピカソ、ブラックらと共に、キュビスムの画家として活動をはじめ、ドイツ人男爵と結婚。ドイツ国籍となったため、第一次世界大戦中はフランス国外への亡命を余儀なくされたが、1920年に離婚を決意して帰国すると、翌年には個展を開いて成功を収め、好景気湧く「狂騒の時代」のパリでカリスマ的な人気を博した。同展では、キュビスムの画家として活動していた初期から、最晩年の大作《三人の若い女》にいたるまで、ローランサンの作品を紹介。さらに文芸にも興味があった彼女の自作の詩や、バレエの舞台芸術など、絵画以外の仕事も展示する。またローランサンが画業を始めた初期に親しく交流したピカソやブラック、1920年代、彼女と同様、モンパルナスの寵児として名を馳せた藤田嗣治など、同時代の画家たちの作品も紹介。それぞれの作品を比べて見ることで、ローランサンの芸術の特徴をより深く知ることができるだろう。この他同館では、石橋財団の約3000点のコレクションから選りすぐりの作品を紹介する『石橋財団コレクション選』を同時開催。さらに特集コーナー展示では、今年6月に亡くなった洋画家・野見山暁治(1920-2023)を取りあげる。<開催概要>『マリー・ローランサン ―時代をうつす眼』会期:2023年12月9日(土)〜2024年3月3日(日)会場:アーティゾン美術館6階 展示室時間:10:00〜18:00、金曜(2月23日を除く)は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜(1月8日、2月12日は開館)、12月28日(木)~1月3日(水)、1月9日(火)、2月13日(火)料金:ウェブ予約チケット1,800円、窓口販売チケット2,000円※日時指定予約制(高校以上は予約が必要)、予約枠に空きがあれば、美術館窓口でも購入可同時開催:『石橋財団コレクション選』『特集コーナー展示野見山暁治』公式サイト:
2023年11月28日2024年3月12日(火) より31日(日) まで東京・東急シアターオーブにて、4月5日(金) より10日(水) まで大阪・オリックス劇場にて、ミュージカル『20世紀号に乗って』が上演されることが決定した。原作は、1932年にチャールズ・ブルース・ミルホランドが書き下ろした戯曲で、1934年にはアメリカで映画化された。さらに原作と映画をもとに1978年にはベティ・カムデン、アドルフ・グリーンによる脚本、サイ・コールマンによる音楽で、ブロードウェイでミュージカル化。トニー賞5部門を制覇した。その後、初演以来40年ぶりに2015年にリバイバル上演され、トニー賞のリバイバル作品賞にノミネートされるなど、ブロードウェイ・ミュージカルの金字塔ともいえる作品となっている。日本では1990年に初演、2019年には宝塚歌劇団でも上演され、今回5年ぶりの日本での上演となる。演出を務めるのは、ダンサーとしてキャリアをスタートさせ、現在は振付家・演出家として舞台・TV・ファッション・映画の各分野で活躍するクリス・ベイリー。日本には、05年の『タップドッグス』でダンサーとして数回来日し、10年の『キャンディード』に演出補として参加。その後20、21年には『ハウ・トゥー・サクシード』の演出・振付を手掛け、コメディミュージカルの決定版といわれる同作を新演出で鮮やかに蘇らせた。主役、オスカー・ジャフィを演じるのは、NEWSとしての音楽活動をはじめ、舞台・ドラマ・バラエティ番組への出演と幅広く活躍する増田貴久。海外ミュージカル初挑戦となった『ハウ・トゥー・サクシード』では、抜群の歌唱力と表情豊かなダンスを十二分に魅せ、演出を手掛けたクリスに「一生懸命でまじめに取り組む方。ユーモアのセンスたっぷりにキャストを引っ張ってくださり、優雅に座長を務めている」と絶賛された。共演には、ヒロインのリリー・ガーランド役に珠城りょう、オリバー・ウェッブ役に小野田龍之介、オーエン・オマリー役に上川一哉、ブルース・グラニット役に渡辺大輔、レティシア・プリムローズ役に戸田恵子と、実力派の俳優たちが集結した。ミュージカル『20世紀号に乗って』出演者写真■演出・振付 クリス・ベイリー コメント増田さんをはじめとする才能あふれる日本のキャストの皆さんと新たなプロダクションでご一緒できることがとても楽しみです。日本が創作活動をするのに素晴らしい場所である理由はたくさんありますが、(ご飯が美味しいという事以外でも!)特筆すべきは役者たちの創作活動に対する情熱です。彼らは言葉を単に英語から日本語にするだけではなく、アメリカン・ミュージカル・シアターのエッセンスを取り入れながら日米両国の歴史/文化的背景を汲み取り、作品として成立させていきます。そういった部分もお楽しみいただきたいです。前回来日した『ハウ・トゥー・サクシード』からしばらく経ちましたが、増田さんは確実にこの作品に楽しさと輝きを与えてくれると期待しています。彼の豊富な経験、才能、技術によって私たちはオスカー・ジャフィという役の本質やユーモアをみつけていくプロセスを存分に楽しんでいけると思います。私は彼から溢れ出すエネルギーを感じられる稽古場での時間が恋しいです。 疲れ知らずのエネルギーや、作品への向き合い方は大変素晴らしく模範的でカンパニーを牽引してくれました。また、前作ではたくさんのダンスを見事にこなしましたので、今回の作品でも彼のダンススキルを存分に発揮できる瞬間をできるだけ見つけていこうと思います。観客のみなさまには今回の全く新たなショーを通して増田さんの新たな一面をお楽しみいただきたいです。私たちは皆さんを驚かせ、笑わせ、単なる列車の旅以上のものにできると思います。そしてすべての素晴らしい列車の旅のようにチケットを手に取って、旅を楽しみ、ショーが始まる時とは全く違う素晴らしい場所に連れていけることを願っています。■増田貴久 コメント『ハウ・トゥー・サクシード』のチームとまたご一緒できると聞いて、作品名を聞く前から「やりたい!」と即答してしまいました(笑)。前回がとても楽しかったので今からワクワクしています。クリスとは『ハウ・トゥー・サクシード』で2回ご一緒して以来となります。前回演出の中で、ある曲の振付を実際に自分で踊って見せてくださったことがあって、見ていたキャストもスタッフもスタンディングオベーションするくらい素晴らしかったことがすごく印象に残っています。かわいらしくてかっこよくて、そんなクリスに少しでも近づきたいと、実演してくださったところを撮影して何度も見返していたことも思い出します。この作品は、すごく長い間愛され続けていてこれまでにたくさんの方が演じてきた作品だと思います。作品の元々のファンの方にも、今回初めて観てくださる方にも、いつの時代も変わらず大切なこと、忘れてはいけないことを守りながら今の『20世紀号に乗って』を届けたいですし、この作品はコメディなので、何も考えず笑って、楽しい時間を過ごしてもらいたいです。ぜひ劇場に笑いに来てください!お待ちしています。<公演情報>ミュージカル『20 世紀号に乗って』脚本・作詞:アドルフ・グリーンベティ・カムデン作曲:サイ・コールマン原作:ベン・ヘクトチャールズ・マッカーサーブルース・ミルホランド演出・振付:クリス・ベイリー演出補・共同振付:ベス・クランドール■出演増田貴久珠城りょう小野田龍之介上川一哉渡辺大輔戸田恵子/可知寛子斎藤准一郎武藤寛横沢健司/植村理乃小島亜莉沙坂元宏旬咲良篠本りの田川景一田口恵那東間一貴長澤仙明/MAOTO増山航平吉田萌美米島史子玲実くれあ【東京公演】2024年3月12日(火)~31日(日)会場:東急シアターオーブ■チケット料金(全席指定・税込)S席:15,000円A席:10,000円※未就学児入場不可【大阪公演】2024年4月5日(金)~10日(水)会場:オリックス劇場■チケット料金(全席指定・税込)S席:15,000円A席:10,000円B席:5,000円※未就学児入場不可一般発売:2024年2月3日(土) 10:00~公式サイト:
2023年11月20日アイドルグループ・NEWSの増田貴久が、ミュージカル『20世紀号に乗って』の主演を務めることが19日、明らかになった。同作は1932年にチャールズ・ブルース・ミルホランドが書き下ろした戯曲を原作にしたミュージカル。世界恐慌を脱出した1930年代初頭のアメリカで、多額の借金を抱える舞台演出家兼プロデューサーのオスカー・ジャフィ(増田)が、世界一と謳われる豪華客室を備えた高級列車「特急20世紀号」に乗り込み、元恋人でハリウッドの大女優リリー・ガーランドを自分が手掛ける舞台に立たせる計画を立てる。○■増田貴久が『ハウ・トゥー・サクシード』チームと再タッグ原作戯曲は1934年にはアメリカで映画化され、1978年には原作と映画をもとにしたベティ・カムデン、アドルフ・グリーンによる脚本、サイ・コールマンによる音楽でブロードウェイでミュージカル化され、トニー賞5部門を制覇した。さらに初演以来40年ぶりに2015年にリバイバル上演され、トニー賞のリバイバル作品賞にノミネートされるなど、ブロードウェイ・ミュージカルの金字塔ともいえる名作。日本では1990年に初演を迎え、2019年には宝塚歌劇団でも上演された。演出を務めるのは、ダンサーとしてキャリアをスタートさせ、現在は振付家・演出家として舞台・TV・ファッション・映画の各分野で活躍するクリス・ベイリー。日本には、05年の『タップドッグス』でダンサーとして数回来日し、10年の『キャンディード』に演出補として参加、20・21年には『ハウ・トゥー・サクシード』の演出・振付を手掛けた。主役のオスカー・ジャフィを演じる増田は、海外ミュージカル初挑戦となった『ハウ・トゥー・サクシード』でクリスとタッグを組み「一生懸命でまじめに取り組む方。ユーモアのセンスたっぷりにキャストを引っ張ってくださり、優雅に座長を務めている」と絶賛された。約2年半ぶりの舞台主演を務める。ヒロインのリリー・ガーランド役に珠城りょう、マネージャーのオリバー・ウェッブ役に小野田龍之介、宣伝担当のオーエン・オマリー役に上川一哉、リリーの現在の恋人である若き映画俳優のブルース・グラニット役に渡辺大輔、製薬会社の会長レティシア・プリムローズ役に戸田恵子と、実力派たちが集結した。東京公演は東急シアターオーブにて2024年3月12日~31日、大阪公演はオリックス劇場にて2024年4月5日~10日。○■クリス・ベイリー コメント増田さんをはじめとする才能あふれる日本のキャストの皆さんと新たなプロダクションでご一緒できることがとても楽しみです。日本が創作活動をするのに素晴らしい場所である理由はたくさんありますが、(ご飯が美味しいという事以外でも!)特筆すべきは役者たちの創作活動に対する情熱です。彼らは言葉を単に英語から日本語にするだけではなく、アメリカン・ミュージカル・シアターのエッセンスを取り入れながら日米両国の歴史/文化的背景を汲み取り、作品として成立させていきます。そういった部分もお楽しみいただきたいです。前回来日した『ハウ・トゥー・サクシード』からしばらく経ちましたが、増田さんは確実にこの作品に楽しさと輝きを与えてくれると期待しています。彼の豊富な経験、才能、技術によって私たちはオスカー・ジャフィという役の本質やユーモアをみつけていくプロセスを存分に楽しんでいけると思います。私は彼から溢れ出すエネルギーを感じられる稽古場での時間が恋しいです。 疲れ知らずのエネルギーや、作品への向き合い方は大変素晴らしく模範的でカンパニーを牽引してくれました。また、前作ではたくさんのダンスを見事にこなしましたので、今回の作品でも彼のダンススキルを存分に発揮できる瞬間をできるだけ見つけていこうと思います。観客のみなさまには今回の全く新たなショーを通して増田さんの新たな一面をお楽しみいただきたいです。私たちは皆さんを驚かせ、笑わせ、単なる列車の旅以上のものにできると思います。そしてすべての素晴らしい列車の旅のようにチケットを手に取って、旅を楽しみ、ショーが始まる時とは全く違う素晴らしい場所に連れていけることを願っています。○■増田貴久 コメント『ハウ・トゥー・サクシード』のチームとまたご一緒できると聞いて、作品名を聞く前から「やりたい!」と即答してしまいました(笑)。前回がとても楽しかったので今からワクワクしています。クリスとは『ハウ・トゥー・サクシード』で2回ご一緒して以来となります。前回演出の中で、ある曲の振付を実際に自分で踊って見せてくださったことがあって、見ていたキャストもスタッフもスタンディングオベーションするくらい素晴らしかったことがすごく印象に残っています。かわいらしくてかっこよくて、そんなクリスに少しでも近づきたいと、実演してくださったところを撮影して何度も見返していたことも思い出します。この作品は、すごく長い間愛され続けていてこれまでにたくさんの方が演じてきた作品だと思います。作品の元々のファンの方にも、今回初めて観てくださる方にも、いつの時代も変わらず大切なこと、忘れてはいけないことを守りながら今の『20世紀号に乗って』を届けたいですし、この作品はコメディなので、何も考えず笑って、楽しい時間を過ごしてもらいたいです。ぜひ劇場に笑いに来てください! お待ちしています。
2023年11月19日淡路島「青海波-SEIKAIHA-」内にある劇場「波乗亭」では、宝塚歌劇団出身の謝珠栄氏の脚本・演出・振付による20世紀アメリカの音楽界を彩った作曲家コール・ポーターの人生を描く新作ミュージカル公演『Mr. American Melody』を12月15日(金)より上演いたします。ミュージカル『Mr. American Melody』は、宝塚歌劇団出身で同劇団や劇団四季の演出等を手掛ける、日本を代表する演出振付家の謝珠栄氏が作・演出・振付を担当。「Night and Day」や「So In Love」など、20世紀を代表するミュージカルや映画音楽の名曲を生み出した作曲家コール・ポーターの半生を生演奏と華麗なダンスで表現。主演には、劇団四季出身で、「ユタと不思議な仲間たち」「オンディーヌ」など数多くの作品に出演し、近年では「えんとつ町のプぺル」で主演を務めた近藤真行氏が登場し、一流の歌声と演技を披露します。播磨灘の絶景を臨む劇場「波乗亭」で、音楽に生きた夢あふれる感動のミュージカルをお楽しみ下さい。■ミュージカル『Mr. American Melody』 概要期間:2023年12月15日(金)~17日(日)、23日(土)~25日(月)14:00開演(13:30開場)出演:近藤 真行氏、地方創生エンターテイナー、音楽島-Music Island-ミュージシャン他会場:劇場&ソーシャルディスタンスレストラン「青海波 -SEIKAIHA-」内劇場「波乗亭」(兵庫県淡路市野島大川70)料金:一般/3,500円チケット:Teket( )イープラス( )チケットぴあ( )問合わせ:波乗亭TEL 0799-70-9020【過去の演目】▲波乗亭ミュージカル「淡路の月に誓う」▲波乗亭ミュージカル「どうにかなるさ~神戸ジャズ物語~」劇場 波乗亭 | 青海波 -SEIKAIHA- |劇場&レストラン|淡路島西海岸 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年10月06日特別展「20世紀美術の冒険者たち─名作でたどる日本と西洋のアート」が、香川の高松市美術館にて、2023年9月30日(土)から11月19日(日)まで開催される。20世紀日本、未知の表現の追求明治時代以降の日本では、西洋化と近代化による社会の変化とともに、新しい美術表現が切り拓かれてきた。特別展「20世紀美術の冒険者たち─名作でたどる日本と西洋のアート」は、20世紀の日本美術の展開を、西洋の近代美術にもふれつつ紹介する展覧会だ。東京国立近代美術館のコレクションを中心に本展では、東京国立近代美術館のコレクションに、高松市美術館、熊本県立美術館の所蔵品を交えた78点の作品を展示。岸田劉生の《麗子肖像(麗子五歳之像)》、モダンガールや潜水艦といった近代文明を象徴するモチーフを散りばめた古賀春江の《海》など、東京国立近代美術館が誇る名品の数々を目にすることができる。日本における近代美術から現代美術への展開本展では、日本における近代美術から現代美術への展開を紹介。西洋から「美術」という概念がもたらされ、展覧会や美術学校といった制度が整備された明治時代、個に根差した表現が重視された大正時代、抑圧のもとで前衛芸術が追求された昭和時代の戦前期、そして新たな発想や従来にない素材を用いて多様な表現が展開された戦後期まで、未知の表現を開拓することを試みてきた軌跡をたどってゆく。西洋の近代美術もさらに、会場では、日本の近代美術の展開を語るうえで欠くことのできない、西洋の近代美術も紹介。ピエール=オーギュスト・ルノワールの《胸に花を飾る少女》や、アンリ・ルソー《第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神》、パウル・クレー《花ひらく木をめぐる抽象》、ワシリー・カンディンスキー《全体》などを展示する。展覧会概要高松市美術館開館35周年記念令和5年度国立美術館巡回展「20世紀美術の冒険者たち─名作でたどる日本と西洋のアート」会期:2023年9月30日(土)~11月19日(日)会場:高松市美術館 2階展示室住所:香川県高松市紺屋町10番地4開館時間:9:30〜17:00(金・土曜日は19:00まで)※入室はいずれも閉館30分前まで休館日:月曜日(10月9日(月・祝)は開館)、10月10日(火)観覧料:一般 1,200円(960円)、大学生 600円(480円)、高校生以下 無料※( )内は前売および20名以上の団体料金※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の所持者は入場無料※前売券は、9月29日(金)まで、高松市美術館ほかにて販売■巡回情報・熊本県立美術館会期:2023年7月22日(土)~9月18日(月・祝)住所:熊本県熊本市中央区二の丸2番【問い合わせ先】高松市美術館TEL:087-823-1711
2023年09月02日20th Centuryの3人が、久しぶりに本誌に登場!四半世紀ぶりにオリジナルアルバム『二十世紀 FOR THE PEOPLE』(6月14日発売)がリリースされるということで、改めて3人の関係性について聞いてみました。ーー25年ぶりのアルバムリリースということで、久しぶりのトニセンの活動はいかがですか?井ノ原快彦(47):いや、実はね、まったく活動してなかったわけじゃないんですよ。長野博(50):V6のコンサートでパフォーマンスしたり、アルバムに曲が収録されたりしてたもんね。坂本昌行(51):活動がちょこちょこしすぎてて、みなさんに伝わってないのが寂しくて(笑)。それで今回、ぎゅっと一枚のアルバムにしたわけです。ーーそれは失礼しました!では改めて、3人で活動することの楽しさやおもしろみを教えてください。坂本:とくに意識したことないかもしれないな。長野:もう30年以上の付き合いだからね。井ノ原:関係性もずっと変わらないよね。たまに俺がビービー泣き言を言っても、2人がどんと構えてくれてるからケンカもないし。長野:たしかに、3人の間に波風が立ったことなんてなかったね。肩の力を抜いて自然体でいられるのが、僕たちらしさなんだと思うよ。坂本:しかも、こんなに自由に好きなことをやらせてもらえて、本当にありがたいことだよね。この環境を作ってくれてるファンのみなさんにとって、オアシスみたいな存在でいられたらうれしいな。ーーお話を聞いていると、みなさんの仲のよさが伝わってきます。井ノ原:家族や兄弟よりも長く一緒にいるからね。坂本:でも僕は、長野さんに一つ言いたいことがある。もうコンサートで「フライングしたい」って言わないで(笑)。長野:え、どうしよう(笑)。井ノ原:まあまあ(笑)。これからも僕たちのペースで、楽しくまったりやっていきましょう。
2023年06月17日1981年にフランス・ブリュッヘンとその友人らによって結成された世界有数の古楽オーケストラ「18世紀オーケストラ」の、11年ぶりとなる来日公演が発表された。バッハからモーツァルト、ハイドン、ベートーヴェン、そしてメンデルスゾーンやショパンまでの幅広いレパートリーを誇るこのオーケストラにおいては、2014年のブリュッヘン逝去の後も、彼の精神が受け継がれ、現在は客演ソリストや客演指揮者を迎えながら数々のプロジェクトを行っている。「ショパンと彼のヨーロッパ」国際音楽祭においては“レジデントオーケストラ”としてショパンのピアノと管弦楽のための作品を演奏するほか、ショパンのピアノ+管弦楽作品をすべてピリオド楽器で演奏することをコンセプトとした「The Real Chopin × 18世紀オーケストラ」では、“2つの「ショパン国際コンクール」”の優勝ピアニスト、ユリアンナ・アヴデーエワとトマシュ・リッテル、そして川口成彦が19世紀のプレイエル・ピアノ演奏によって、世界有数の古楽オーケストラ「18世紀オーケストラ」との共演を果たすことが大きな話題となっている。2013年に行われたブリュッヘンとの日本公演以来、約11年ぶりの来日となる今回は、指揮者なしでの演奏が予定される。さらには、2014年に他界したブリュッヘンと同オーケストラは、創設以来モーツァルトの交響曲に取り組んでいたことから、今回のプロジェクトでは、ブリュッヘンが愛着を持っていた交響曲第40番と35番を「フランス・ブリュッヘンの想い出」として各公演の冒頭に演奏されることにも注目したい。「The Real Chopin × 18世紀オーケストラ」日本ツアー【京都公演】2024年3月9日(土)14:00京都コンサートホール[プログラムC]【大阪公演】2024年3月10日(日)14:00フェニーチェ堺[プログラムA]【東京公演】2024年3月11日(月)19:00東京オペラシティコンサートホール [プログラムA]2024年3月12日(火)19:00東京オペラシティコンサートホール [プログラムB]【福岡公演】2024年3月13日(水)19:00アクロス福岡シンフォニーホール [プログラムA]■プログラム[プログラムA]・モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550・藤倉大:Bridging Realms for fortepiano(第2回ショパン国際ピリオド楽器コンクール委嘱作品/日本初演)※3/11東京公演 : 川口成彦(ピアノ)/その他公演 : 演奏者未定・ショパン:ポーランドの歌による幻想曲op.13※川口成彦(ピアノ)・ショパン:演奏会用ロンド「クラコヴィアク」 op.14※トマシュ・リッテル(ピアノ)・ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 op.11※ユリアンナ・アヴデーエワ(ピアノ)[プログラムB]・モーツァルト:交響曲第35番 ニ長調 K.385 「ハフナー」・ショパン:《ドン・ジョヴァンニ》の「お手をどうぞ」による変奏曲 変ロ長調 op. 2※川口成彦(ピアノ)・ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ op.22※ユリアンナ・アヴデーエワ(ピアノ)・ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調op.21※トマシュ・リッテル(ピアノ)[プログラムC]・モーツァルト:交響曲第35番 ニ長調 K.385 「ハフナー」・ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調op.21※トマシュ・リッテル(ピアノ)・ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 op.11※ユリアンナ・アヴデーエワ(ピアノ)使用ピアノ:Pleyel 1843 owned by Takagiklavier (3/9, 10, 11, 13)Pleyel 1845 owned by Emma Akiyama (3/12)
2023年06月16日昨年秋の「BBC Proms JAPAN」公演において、人気ピアニスト角野隼斗との共演で大きな話題を呼んだ「東京21世紀管弦楽団」。2019年に設立されたばかりのこのオーケストラのコンセプトは「音楽を通して、多くの人達と手を携え、今までの固定観念にとらわれない新しい時代の“楽しいオーケストラ”を目指して演奏活動を進める」ことだという。その活動ぶりは、重厚なドイツ音楽にじっくり取り組む定期演奏会を筆頭に、青少年のための音楽鑑賞会や、教育活動にも積極参加するほか、ミュージカル、バレエ、ポップス・コンサートにも出演するなど、多彩で幅広い音楽活動を展開しているのが特徴だ。そして迎える第7回定期演奏会には、日本を代表するヴァイオリニスト渡辺玲子が登場するだけに、オーケストラの現在地を確認するのにピッタリの時間が楽しめそうだ。プログラムには、フンパーティンクの『ヘンゼルとグレーテル』、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(ソリスト;渡辺玲子)&ブラームスの交響曲第2番という重量級の名曲が用意され、浮ヶ谷孝夫指揮する新進オーケストラの咆哮が堪能できる。東京21世紀管弦楽団 第7回定期演奏会4月22日(土) 14時開演東京芸術劇場コンサートホール指揮:浮ヶ谷孝夫ヴァイオリン:渡辺玲子演奏曲目フンパーディンク:「ヘンゼルとグレーテル」プレリュード(前奏曲)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品64ブラームス:交響曲第2番ニ長調作品73■チケット情報
2023年03月06日2022年セザール賞7部門受賞の話題作『幻滅』より場面写真が解禁された。また、グザヴィエ・ジャノリ監督が本作の背景となった19世紀について語っている。19世紀フランスを代表する文豪、オノレ・ド・バルザックが書き上げた「幻滅ーーメディア戦記」を、『偉大なるマルグリット』(2015)のグザヴィエ・ジャノリ監督が映画化した本作。豪華キャストが集結し、200年も前の物語とは思えないほど現代と酷似したメディアの状況を鋭利に描き出す。この度解禁されたのは、華麗なる衣装に身を包んだ豪華キャストの場面写真。主演のバンジャマン・ヴォワザンのほか、リュシアンの先輩格として彼を教育していく、ジャーナリストを演じる『アマンダと僕』のヴァンサン・ラコスト、私欲にまみれた人々のなかで唯一、誠実にリュシアンを見守る作家のナタン役を演じる、監督としても世界的な人気を誇るグザヴィエ・ドラン、セシルド・フランス、新星サロメ・ドゥヴェル、そして彼らを固める脇役としてフランスの国民的スター、ジェラール・ドパルデューらの姿も。グザヴィエ・ジャノリ監督は19世紀という時代について、「リュシアンが“生きて“いくためには、過酷なルールを受け入れなければいけなかった」と語る。「アングレーム(フランス中西部の都市)の城壁の下にはフランスの『下層』があり、丘の上には貴族たちの『上層』がありました。リュシアンはこの地方都市の出身です。その地形は社会的格差を表しており、野心的なリュシアンはこの格差を埋めようとするのです。ところがパリでは、どこにいるかではなく、どこの出身であるかが重要視されます。パリの裕福な貴族もまた殻に閉じこもっていて、自分たちの特権に執着しています。その中に自分の居場所を見つけるには、価値観を捨ててでも利益への執着が課す新しい『ルール』を受け入れなくてはなりません。スペクタクルと化した社会では、自分の意思に反するとしても喜劇を演じる以外に選択肢がないのです」。打算的な人々が集まり、生き馬の目を抜くようなパリの都とマスメディアの世界。いまで言うフェイクニュースやステルスマーケティングがこの時代から横行していたことがつまびらかに描かれる。ジャノリ監督は、そんな現代的とも言える要素を強調しながら、風刺に富んだ、極上のエンターテインメントを織り成した。「幻想に胸をふくらませてアングレームからやって来たリュシアンは、ひどいまやかしを覚え、美しい望みを浪費していきます。失われた純真さ、『自分の浪費』、自分の中の美しく貴かったものを『浪費』するというテーマは、特に私の心に響きました。環境によって自分の理想や最も美しい『価値観』を否定せざるをえなくなる、そんな時代の陰湿な手口により、アングレームからパリにやって来た理想家肌の若き詩人は、文学作品を著したかったはずが広告ライターに落ちぶれていくのです」と語る。「バルザックは才能ある若者たちがこうした罠にはまり自分を見失い、自らを浪費していくのを見ていたのです」。最後に、「バルザックは、この「新しい世界」が息をのむほど魅力的だったことにも目を向けています。残酷さと哀愁、この2つの音を喧騒が渦巻く中に響かせたいと思いました」と締めくくる。監督が「幻滅」に出会ったのはソルボンヌ大学で文学を学んでいた20代の頃だったという。あらゆる流派の批評家から研究対象にされていたバルザックの「幻滅」をいつの日か映画化したいと思い描いた当時の夢が昇華した作品となっている。『幻滅』は4月14日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:幻滅 2023年4月14日より全国にて公開© 2021 CURIOSA FILMS - GAUMONT - FRANCE 3 CINÉMA - GABRIEL INC. ‒ UMEDIA
2023年02月11日古楽のスペシャリスト鈴木秀美率いる「神戸市室内管弦楽団」の東京特別演奏会が開催される。公演テーマは、表題にも掲げた「20世紀前半の作曲家達が見た古い音楽を、21世紀のわたしたちが見る」という、とても刺激的なものだ。その心は「当時の人々が古典派の作品を見るのと、今の私たちが見るのとには違いがあるのではないか」という素朴な疑問が発想源というのも興味深い。その想いが盛り込まれたプログラムは以下の通り。【東京特別演奏会プログラム】(神戸での第156回定期公演プログラムと同内容)・モーツァルト:セレナーデ第13番ト長調 KV525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(指揮なし・鈴木秀美はチェロでオケ中参加)・モーツァルト:セレナーデ第12番 ハ短調「ナハトムジーク」KV388(384a)・シュニトケ:モーツァルト・ア・ラ・ハイドン・プロコフィエフ:交響曲 第1番 ニ長調 作品25「古典」そして、そのプログラムについて語る鈴木秀美の言葉がさらに興味深い。「2023年で創立42年目となる神戸市室内管弦楽団、東京では久々の公演ですが、私が監督となってからは初めてのことです。『室内管』というサイズから、古典派の作品がレパートリーの中心となるのは当然のことですが、今回は典型的な交響曲などではなく、古典派はセレナーデを2曲、 そして後半は20世紀の作曲家が古典派作品から着想を得たものをお届けします。『最も有名な曲』では、私も1チェリストとして参加します。時代様式・感覚の錯綜と、今どんどん変わりつつある神戸市室内管弦楽団をどうぞお楽しみ下さい(鈴木秀美)」開演前には鈴木秀美によるプレトークが予定されるほか、来場者には、神戸ワイン(ミニグラス)or神戸ウォーターがプレゼントされるというのも楽しい限り。神戸から届くこだわりのステージへの期待は膨らむばかりだ。神戸市室内管弦楽団「東京特別演奏会」2月13日(月) 19時開演紀尾井ホール●鈴木秀美 SUZUKI Hidemi(指揮)神戸生まれ。チェロ、指揮、執筆、録音ディレクター、後進の指導と活動 は多岐にわたりサントリー音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞ほか多数を 受賞。主要な古楽団体でメンバーや首席奏者を務めた。2001年《オーケストラ・リべラ・クラシカ》を創立し、自身のレーべル《アルテ・デラルコ》からその録音や室内楽等をリリース中。国内外のオーケストラに指揮 者及びソリストとして客演。現在は山形交響楽団首席客演指揮者、東京音楽大学チェロ科客員教授、東京藝術大学古楽科講師を務めている。楽遊会 弦楽四重奏団メンバー。また、神戸市室内管弦楽団(設立当時は神戸室内 合奏団)の創立メンバー(副指揮者・首席奏者)でもある。2021年4月より神戸市室内管弦楽団音楽監督に就任。●神戸市室内管弦楽団Kobe City Chamber Orchestra1981年、神戸市により「神戸室内合奏団」として設立。実力派の弦楽器奏者たちによって組織され、弦楽合奏を主体としながらも、管楽器群を加えた室内管弦楽団としての活動も活発に行う。これまでにゲルハルト・ボッセや岡山潔など音楽界の巨匠を音楽監督に迎え、国内外の第一線で活躍 する指揮者・ソリストとの共演を重ねてきた。CDリリースや海外公演などを経て、2018年に管楽器団員が加入したことを機に、「神戸市室内管弦楽団」と改名。2021年には世界的なチェリストであり指揮者の鈴木秀美が音楽監督に就任し、古典派音楽を中心に質の高いアンサンブルの追求を続けている。定期演奏会の他にも、地域へのクラシック音楽普及や、音楽を通して地域の抱える課題 に取り組むなど、公共の楽団としての活動も精力的に行っている。■チケット情報
2023年01月13日食材の値上げが続く今年、「梨」はお買い得でしかも美味しいというニュース!そんな今が旬の「梨」をサラダでおしゃれな一皿に仕上げるレシピをご紹介します。梨はゴマベースのドレッシングにぴったりなので、市販のゴマドレッシングで気軽に試すのもオススメです。■梨とレンコンのサラダ梨とレンコンとの色白コンビと、畑のキャビア、とんぶりのプチプチがアクセント。お料理をワントーンにするとおしゃれ感がアップします。しゃきしゃきの歯ごたえがくせになるヘルシーサラダです。■水菜と梨のサラダ梨の甘みが引き立ってシャキシャキした食感が楽しいサラダです。オリーブオイルとしょうゆで作るサッパリした和風ドレッシングがぴったりなのです。。ドレッシングは食べる直前にかけてくださいね。■梨のフレッシュサラダヘルシーで塩気が少ない「カッテージチーズ」とレーズンを合わせた秋色の梨サラダ。おもてなしのオードブルにオススメです。■ニンジンと梨のサラダカロテンたっぷりのニンジンのサラダに梨を入れたカラフルサラダ。梨の甘みがドレッシングの味付けになっている爽やかな風味のサラダです。■シャキシャキ梨のゴマ風味サラダ練り白ゴマが入ったドレッシングが梨とぴったり。レタスやトマトなどの野菜たっぷりで身体良いサラダです。■白菜のサラダ白菜と梨の甘みの組み合わせが新鮮なサラダです。市販の胡麻ドレッシングで和えてお皿に盛り付けるだけで、いつもと違ったお店のようなサラダの出来上がりです!■梨とレーズンのサラダレーズンの甘みとリンゴ酢と梨の見事なハーモニーが驚きの美味しさ。。粒マスタードやケイパーが加わっておしゃれな仕上がりに。■大根と梨のサラダ大根と梨をゴマ油ベースのドレッシングで和えました。みずみずしくてさっぱりしたサラダは焼き肉のお供にピッタリです。冷麺に乗せても良いですね。■エビとブロッコリーのサラダ刻んだ梨を、マヨネーズとヨーグルトでタルタル風に。エビとブロッコリーの組み合わせたらおしゃれなサラダの完成です。サラダで味わう梨の甘味と食感はクセになるくらい美味しいですよ。■豆腐サラダ柔らかい豆腐と梨の食感のコントラスト楽しめるサラダです。梨は大きめに切るのがポイントです。お買い得な梨をたっぷり使って、みずみずしくておしゃれなサラダを作ってくださいね。
2022年10月06日20世紀日本を代表する画家・猪熊弦一郎の生誕120年を記念する展覧会が、9月17日(土)から11月6日(日)まで、神奈川県の横須賀美術館で開催される。少年時代を過ごした香川県丸亀市の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の協力のもと、約70年に及ぶ創作活動を振り返り展観する。1902年に生まれ、1993年に亡くなった猪熊は、まさに激動の20世紀を生き抜いた画家だ。東京美術学校で藤島武二に師事し、具象的な洋画を発表して帝展で活躍。1936年には、新芸術の確立を目指す有志らと「新制作派協会」を結成する。1938 年に渡仏し、マティスやピカソらと交流するも、第二次世界大戦勃発後は、先輩画家の藤田嗣治らとともに帰国。戦中は、作戦記録画の制作にも携わった。戦後の猪熊は、三越の包装紙のデザインや、慶應義塾大学や上野駅の壁画を手がけるなど、社会との関わりを強めていく。1955年、53歳で再渡仏を決意するが、途中で立ち寄ったニューヨークに魅せられると、アトリエを設け、20年にわたって同地で活躍。健康上の理由から帰国するも、以後は温暖なハワイと日本を拠点に精力的な活動を続けた。同展は、こうした猪熊の各時代の作品を丁寧に紹介し、その画風の展開を明らかにするものだ。初期の伝統的な具象画から、新制作派協会展で発表したモダンな作品、マティスの助言により新たな展開を見せた滞欧作、ニューヨークで確立した抽象画、ハワイの影響で色彩のコントラストが鮮やかさを増した作品、そして晩年の「顔シリーズ」まで、代表作を多数含み見応えがある。同展のもうひとつの見どころは、商業デザインやパブリックアートにも焦点をあて、絵画以外の仕事も手厚く紹介すること。雑誌の表紙絵や挿絵、本の装幀、また身近な素材でつくった小さなオブジェ群なども合わせて展示される。「絵描きには定年がない。死ぬまで未知のものに向かって走り続ける」という言葉通り、生涯現役で仕事を続けた猪熊弦一郎。その多才な画家の全貌に迫る貴重な機会となる。猪熊弦一郎《サクランボ》1939 年 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館蔵 ©The MIMOCA Foundation猪熊弦一郎《マドモアゼル M》1940 年 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館蔵 ©The MIMOCA Foundation猪熊弦一郎《三人の娘》1954 年 横須賀美術館蔵 ©The MIMOCA Foundation猪熊弦一郎《驚く可き風景(B)》1969 年 東京国立近代美術館蔵 ©The MIMOCA Foundation【開催概要】『生誕 120 年 猪熊弦一郎展』会期:2022年9月17日(土)~11月6日(日)会場:横須賀美術館時間:10:00~18:00休館日:10月3日(月)料金:一般 1,300円、大高・65 歳以上 1,100円 (11月3日は無料観覧日)美術館公式サイト:
2022年09月02日Haojoy Gameによって開発され、2P Gamesがパブリッシングを担当する世紀末の荒廃した世界を題材にした経営シミュレーションゲーム『Dust to the End』の日本語版を、2022年8月5日より正式リリースします。Japan Releaseプレイヤーは核戦争から数百年後の荒廃した世界を体験できます。この世界ではかつての文明社会が見る影もなく消えました。資源が限られ、いたるところからゾンビが襲ってくるような過酷な環境で、人類はそう簡単に生き抜くことができません。しかし、逆境こそチャンスなり。戦いながら荒廃した世界を探索し、貿易と運輸で富を蓄積すれば、この世界を制覇する覇者になるのも夢ではないです。日本語版の価格は1,220円。なお、すでに『Dust to the End』を購入した方に日本語に対応するアップデートの通知をお送りします。Steamストア: ◎≪Dust to the End≫について『Dust to the End』は世紀末の荒廃した世界を題材にした経営シミュレーションゲームです。プレイヤーは核戦争から数百年後の荒廃した世界に入り、荒廃した土地を旅し、ゾンビや強盗に脅かされながら町を転々として必要な物資を持っていくことで、高額な差額を稼ぎ富を蓄積し、荒廃した世界を支配することを目指します。資金を投入して荒廃した世界で自分の行商隊を作ることもできます。行商隊があれば、ゾンビや強盗から商品を守り、無事に目的地に辿り着くことができるし、遺跡に潜入して宝物を探したり、土地を占領してアジトを作ったりすることもできるので、より安心して富を蓄える道を歩んでいけます。この人を騙しても人に騙されてもおかしくない荒廃し世界では、信用できる人は一人もいません。遭難した冒険者、難民のふりをした強盗、変な洞窟など、さまざまな事件に遭うかもしれません。このようなゲリラ事件に遭った時、選択をしなければなりません。そして、その選択の結果を受け入れましょう。唯一信じられるものはお金のみですので、十分な富を蓄えないと、何もできません。Screenshot 1Screenshot 2Screenshot 3Screenshot 4◎≪Dust to the End≫の特徴● 世紀末の荒廃した世界を舞台にしたセミオープンワールドを探索し、変異したゾンビ、砂漠の強盗、過酷な自然環境と戦います。● 世紀末の行商隊を作り、9種類の特殊武器を使い行商隊のメンバーを自由に武装します。● 貿易を行える町は50を超えます。価格変動に関心を抱き、産業投資を行い、世界一の大富豪になります。● エンディングが複数用意され、あなたの選択によって、ゲームの展開が変わります。Art design 1Art design 2Art design 3Art design 4◎2P Gamesについて2P Gamesは、アジアのゲーム業界で10年のキャリアを持つ専門家たちによって、中国で設立されました。また、Nigate Tale、仙郷物語、古剣奇譚 ~星夜に謡い継ぐ万世の夢~などのインディーゲームもリリースしました。○ゲームに関する情報タイトル : Dust to the Endジャンル : 経営シミュレーションプラットフォーム : Steam発売日 : 2021年8月11日対応言語 : 日本語、中国語(簡体字)、英語、ロシア語、スペイン語価格 : 1,220円デベロッパー : Haojoy Gameパブリッシャー : 2P GamesSteamストアページ : 公式Twitter(2P Games) : 公式Discord : コピーライト : Copyright (C) 2019 - 2022 2PGAMES. All Rights Reserved. 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月05日金沢21世紀美術館では、「特別展示:オラファー・エリアソン」を、2022年9月11日(日)まで開催します。《太陽の中心への探査》収蔵後初公開1967年コペンハーゲン生まれのアーティスト、オラファー・エリアソンは、1990年代初めより、写真、彫刻、ドローイング、インスタレーション、デザイン、そして建築など、多岐にわたる表現活動を展開。現象に対する人間の認識を考察する作品を手がけるとともに、アートを介してサステナブルな世界の実現を目指す試みでも国際的に高く評価されています。「特別展示:オラファー・エリアソン」では、エコロジーと再生可能エネルギーの関心から生まれた作品《太陽の中心への探査》を展示。同作は、2020年に東京都現代美術館で開催された大規模個展「オラファー・エリアソンときに川は橋となる」にも出品された作品であり、2021年度には金沢21世紀美術館のコレクションに加えられています。本展示は、同作を収蔵後初めて公開する機会となります。《太陽の中心への探査》は、ガラスで覆われた多面体と太陽光発電ユニットから構成され、太陽光をエネルギー源に作動する作品。作品中心部に光源が取り付けられ、そこから突き出たアームの先のライトがゆっくりと回転することで、部屋の中央に固定して設置されたガラスの多面体がまるで回転しているかのように、光が動いて部屋を照らしだす。そこには、太陽とその周りを好転する惑星の関係ばかりでなく、世界を成り立てせている構造や法則への志向も見てとることができます。環境が地球規模で、不可逆的に変化してゆくなか、本作は持続可能な社会に向かう新しい視点を提起してくれるだろう。展覧会概要特別展示:オラファー・エリアソン会期:2022年7月23日(土)〜9月11日(日)会場:金沢21世紀美術館 展示室14住所:石川県金沢市広坂1-2-1開場時間:10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)※観覧券販売は閉場30分前まで休場日:月曜日(8月15日(月)は開場)、8月16日(火)観覧料:一般 750円(600円)、大学生 520円(410円)、小中高生 260円(200円)、65歳以上 600円※本展観覧券は、同時開催されている金沢21世紀美術館と国立工芸館の所蔵作品によるコラボレーション展「『ひとがた』をめぐる造形」と共通※( )内は20名以上の団体料金およびウェブチケット料金【問い合わせ先】金沢21世紀美術館TEL:076-220-2800
2022年08月04日公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団 岡本太郎記念館(所在地:東京都港区南青山6-1-19、館長:平野暁臣)は、企画展「岡本太郎の1世紀」を2022年7月20日から11月20日まで開催いたします。題不詳(1947 年)本年7月から、当財団も主催者の一員として参画する展覧会『岡本太郎』がスタートします。質・量ともに岡本太郎史上例のない規模で展開する回顧展で、大阪・東京・名古屋を巡回。太郎の代表作が勢ぞろいするだけでなく、岡本芸術の全体像を一望に収める貴重な体験を提供するものです。本展では、この回顧展にちなみ、84年にわたる岡本太郎の芸術人生はもとより、没後のさまざまなプロジェクトや20年を超える当記念館の活動を一覧します。第一展示室では、1940年代から1980年代までの創作の歴史を、第二展示室では没後の活動を紹介。太郎が日本での活動をはじめた直後に描いた秘蔵の作品(1947)もお目見えします。「岡本太郎の1世紀」をめぐるショート・トリップをどうぞお楽しみください。岡本太郎記念館館長 平野暁臣『母と子』(1981 年)■開催概要会期 : 2022年7月20日(水)~2022年11月20日(日)開館時間 : 10:00~18:00(入館は17:30まで)休館 : 火曜日会場 : 岡本太郎記念館(東京都港区南青山6-1-19)アクセス : 銀座線・千代田線・半蔵門線『表参道』駅より徒歩8分入場料 : 一般 ¥650/小学生 ¥300公式サイト : 公式ツイッター: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月29日20世紀美術を代表するフランスの巨匠、アンリ・マティス(1869-1954年)の仕事を多角的に紹介する『マティス展 Henri Matisse: The Path to Color』が、2023年4月27日(木)より東京都美術館にて開催されることが決定した。20世紀初頭の絵画運動であるフォーヴィスム(野獣派)の中心的な存在として活動したマティスは、84歳で亡くなるまで、感覚に直接訴えかけるような鮮やかな色彩とかたちを探求し続けた。彼が残した革新的な仕事は、今なお色あせることなく私たちを魅了し、後世の芸術家たちにも大きな影響を与え続けている。同展では、絵画に加えて、彫刻、素描、版画、切り紙絵、晩年の最大の傑作と言われるヴァンスのロザリオ礼拝堂に関する資料も含めて、マティスの仕事を多角的に紹介。世界最大規模のマティス・コレクションを所蔵するポンピドゥー・センターの協力を得て、日本では約20 年ぶりとなる大規模な回顧展。その造形的な冒険を辿ることのできる貴重な機会に期待したい。【開催概要】『マティス展 Henri Matisse: The Path to Color』会期:2023年4月27日(木)~8月20日(日)会場:東京都美術館 企画展示室公式サイト :
2022年06月07日市民のコレクターたちによる寄贈を軸にコレクションが形成されてきた、ドイツ・ケルン市が運営するルートヴィヒ美術館。6月29日(水)より同館が所蔵する20世紀初頭から現代までの優れた美術作品を紹介する『ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション』が国立新美術館にて開催される。同展では、ルートヴィヒ美術館のコレクションの代表的な作品を寄贈したコレクターたちに焦点を当て、出品作品を紹介。なかでも、館名に名を冠するルートヴィヒ夫妻が寄贈したヨーロッパ随一といわれる優れたポップ・アートのコレクションやロシア・アヴァンギャルドの貴重な作品群、数多くのピカソの優品は、ルートヴィヒ美術館の核を形成している。一方、 表現主義や新即物主義などドイツ近代美術の名品の多くは、ケルンで弁護士として活躍したヨーゼフ・ハウプリヒによる寄贈だ。彼は、第二次世界大戦から守り抜いた貴重な作品群を、戦後まもなくケルン市に寄贈し、社会に大きな希望を与えた。こうした代表的なコレクションに加え、写真芸術発展の支援者でありコレクターであったグルーバー夫妻のコレクションや、現代美術を振興するさまざまな取り組みを経て収蔵された2000年代以降の作品も紹介。ドイツ表現主義、新即物主義、キュビスム、ロシア・アヴァンギャルド、バウハウス、シュルレアリスム、ピカソやポップ・アート、前衛芸術から抽象美術、そして2000年以降の美術まで、油彩や彫刻、立体作品、映像、写真を含む代表作152点で展観し、私たちの社会における美術館の意義と役割を見つめなおす契機を提示する。エルンスト・バルラハ《うずくまる老女》 1933年Museum Ludwig, Köln / Cologne, ML 76/SK 0047. (Photo: (c) Rheinisches Bildarchiv Köln, rba_c005052)カジミール・マレーヴィチ《スプレムス 38番》 1916年、Museum Ludwig, Köln / Cologne, ML 01294. (Photo: (c) Rheinisches Bildarchiv Köln, rba_d033965_01)ヴォルス《タペストリー》1949年Museum Ludwig, Köln / Cologne, ML 01167. (Photo: (c) Rheinisches Bildarchiv Köln, Peter Kunz, rba_d032855_01)【開催概要】『ルートヴィヒ美術館展20世紀美術の軌跡—市民が創った珠玉のコレクション』会期:2022年6月29日(水)〜9月26日(月)会場:国立新美術館 企画展示室2E時間:10:00〜18:00、金土は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)休館日:火曜料金:一般2,000円、大学1,200円、高校800円展覧会HP: ※2022年10月14日(金)〜2023年1月22日(日)京都国立近代美術館へ巡回予定
2022年05月16日聴き逃したら後悔するはず。番組を生演奏で再現するだけのコンサートでない。6月と9月に開催されるNHKスペシャル『映像の世紀』コンサートは、音楽と映像とが、がっぷり四つに組んだ迫真のコラボレーションだ。作曲とピアノの加古隆に聞いた。「NHKスペ「演奏する音楽は『映像の世紀』『新・映像の世紀』のために書いた曲です。しかしそれを今回の構成のキーワードやコンセプトに沿って、そしてピアノとオーケストラという編成を念頭において書き直しました。まず先に、映像抜きのコンサートでも十分に聴いていただけるような音楽を作り、それが完成したあとで、音楽の起承転結や流れを考慮しながら、映像を再編集してもらった。このプロセスは今までになかったものです」つまり音楽も映像もこのコンサートのために生まれ変わったもの。そして同時に、音楽は、映像を説明したり伴奏したりする役割から自由に解き放たれることになる。「どちらが主でも従でもなく、互いが100%のパワーでぶつかり合う形です。しかも生のコンサートですから、それが見る人、聴く人の心に直接飛び込んでくる。その力は大変なものです。そこに今までにない大きな感動が生まれうる。実際、生まれていると思います」コンサートは、映像の始まりから現代までを時代順に追った7つの部分からなる。全体が巨大な音楽作品だと考えてもいいだろう。番組を代表する名曲であるメインテーマ〈パリは燃えているか〉がさまざまに形を変えながら繰り返し登場するのも、まるで循環形式の主題のよう。ちなみに「パリは~」は、パリ破壊を命じたヒトラーの言葉から取った。「パリ」と「燃える」とが、人間の豊かな生活と愚かな戦争の歴史の二面性を象徴し、番組の主旨と「本当にうまく結びついた」と自負する。番組で描かれた20世紀は残念ながら戦争の世紀でもあった。その愚かな歴史が今また繰り返されている。そんな時、コンサートは私たちに何を語りかけるのか。「平和の尊さは、誰もが理性ではわかっています。でも今回はそれを、あえて言葉ではなく、映像と音楽とで、感性に直接語りかける。音楽も映像も、国や人種を超えて語りかけることができます。その2つが今までにない一体感で合体するとで、大変な力強さを生んでいます」長崎公演では広島交響楽団が演奏することも重い意味を持つ。「広島でこの作品を上演した時、やはり何か違うものを感じました。それがエモーショナルな力になる。今度は長崎で、しかも広島からオーケストラが来てくれる。特別な空間、時間になると思います。大いに期待しています」使用ピアノは加古の愛するベーゼンドルファー・インペリアル。その深い響きがオーケストラと共振して、私たちに〝いま〟を問う。『映像の世紀』コンサートは、6月10日(金)東京・サントリーホール、6月26日(日)長崎ブリックホール、9月19日(月・祝)愛知県芸術劇場大ホール。3公演とも指揮:岩村力、ナレーション:山根基世。(宮本明)
2022年05月13日生まれてから半世紀が過ぎてしまった、エッセイマンガ家の月野まるさん。アラフィフ母ならではの日常を描いたマンガを紹介します。20年ぶりに先輩に会った月野まるさんと友人。帰りの電車で、先輩についての話題になり……。★前回:「えっ、私のこと!?」50代なのにおねえさんと声をかけられて… #生まれて半世紀 15こんにちは、生まれて半世紀を過ぎた月野まるです。先日20年ぶりに会った先輩のNさんが、今も変わらずきれいでおしゃれでした!その帰り道、電車の中で「Nさん全然変わってなかったねぇ」と言うと「何言ってるの。まるちゃんだって変わってないよ~」と友人。その後も変わっていない話は続き、「しょっちゅう会っているから変化がわからないだけ。そっちこそ変わっていないじゃん」(私)「いやいやいや、変わってるよ~」(友人)「変わっていないって~!」(私)と盛り上がっていたのですが、友人がハッとして「この間、同じやり取りをしているおばちゃんを見て、絶対やめようって思っていたのに、今まさにやっている。めっちゃ恥ずかしい」と話にストップをかけてきました(笑)。仕方ないよ!もう私たちおばちゃんだから!年月がたっても、性格とか友人間のノリって変わらなくて、その変わらなさがうれしくておばちゃんははしゃいでしまうんですかね~。周りからちょっと冷めた目で見られても、どんまい!な気持ちで生きていこうと思います(笑)。★関連記事:「恥すら今や懐かしい…」マスク生活で心配しなくなったこと #アラフィフの日常 49★関連記事:「熟年夫婦みたいにマンネリ」母と40代娘の会話に必要だったのは… #くそ地味系40代独身女子 39★ウーマンカレンダー連載をもっと読む著者/月野 まる(52歳)生まれてから半世紀過ぎてしまったアラフィフ母。カフェで働く長男と大学1年生の次男の息子2人を持つ。コミックエッセイ『ナイフみたいにとがってら』(KADOKAWA)より書籍発売中!Instagram:@maru_tsukino
2022年01月01日ナイトイン21世紀(運営元:株式会社MACH、所在地:北海道札幌市、代表取締役:長谷川 雅弘)は、ススキノ中心部で1972年にナイトイン「20世紀」として開店し、「21世紀」への改名を経てススキノで最も長く営業しているナイトクラブです。生バンドが演奏するディスコナンバーで踊れる、札幌ススキノを代表する大人のためのナイトスポットとして親しまれてきました。この度、開店50周年とその先の未来へ向けて、老朽化した店舗の改装や設備機器の更新など、前向きな挑戦のために2021年12月10日(金)よりクラウドファンディングを開始しました。現在、支援金が50万円を突破しましたが、目標とする1,000万円には程遠い状況です。ナイトイン21世紀 ステージ1■クラウドファンディング実施の経緯ナイトイン21世紀は、席数150席という東京以北最大級の規模を誇り、システムは時間無制限で飲み放題、早い時間帯にはバイキングまで食べ放題という「昭和」の伝統を継承。地元の方はもとより国内外からの観光などたくさんのお客様が楽しく飲んで踊れる、笑顔溢れる幸福な社交空間でした。それがコロナ禍で一変したのはご存知の通りです。2020年5月から1年半近くまともに営業できなかったり休業せざるを得なかったりする状況が続き、2021年10月中旬からようやく営業を再開したところです。当店は経済産業省の「事業再構築補助金」に事業計画を採択いただき、大胆な投資の2/3を国から補助いただけることになっています。しかしながら現状の体力では1/3の自己資金が用意できず、事業に着手できないまま期限切れを迎えてしまいそうです。そこでクラウドファンディングにより皆様のご支援をいただき「事業再構築」に着手し以下を実現したいと考えました。(1)音響・照明設備の更新、映像演出の導入(2)ライブ配信設備の導入とレンタルスペース化(3)内装・座席のリニューアル(4)50周年ドキュメンタリー映像の制作(5)50周年記念メモリアルブックの制作50周年の先も生き残っていくために、ススキノから音楽の灯を消さないために、 そしてまたナイトイン21世紀にたくさんの笑顔が戻って来られるように皆様のご支援をいただければ、と心より願っております。■クラウドファンディング募集ページ(CAMPFIRE) ■リターン(返礼品)についてご支援いただける金額(3,000円~2,500,000円)に応じて以下のリターンを組み合わせてお届けします。【1】お礼カード【2】当店ホームページにお名前を掲載【3】支援者様限定の配信ライブ【4】50周年 優待特典付きオリジナルキーホルダー(2022年4月より1年間、このキーホルダーをご来店時にご提示いただくと入場料がいつでも500円オフ)【5】50周年 オリジナルTシャツ【6】50周年 オリジナルパーカー【7】50周年メモリアルブックにお名前掲載&サイン入りでお届け【8】支援者様限定のプレミアムパーティ【9】店内メタルプレートにお名前を刻印【10】お好きな1曲をセットリストに追加【11】1ステージ特別プロデューサー【12】1日特別プロデューサー【13】1日貸し切り特別プロデューサー&ホスト【14】出張ナイトクラブ【15】オリジナルソング&MV制作■実施スケジュール支援受付開始:2021年12月10日(金)支援受付締切:2022年1月28日(金)※2022年4月以降リターンの履行を進めてまいります。※改装時期についてはコロナ感染状況などを鑑みて決定し事前に支援者にお知らせします。■ステージリーダー NORIより皆様へ昭和、平成、令和と30年以上、ナイトイン21世紀で歌ってきました。数々の苦境を乗り越え、今では希少な「バンド演奏によるナイトクラブ」となりました。コロナ禍を経て毎日歌えることの喜びと感謝を改めて感じています。今まで支えてくださったお客様と共に来たる50周年を祝い、その後も店の永続を心より願っています。今回のクラウドファンディングにお力添えよろしくお願いいたします!■ナイトイン21世紀ホームページ ■会社概要運営元 : 株式会社MACH代表者 : 代表取締役 長谷川 雅弘所在地 : 〒060-0062北海道札幌市中央区南2条西7丁目2番地 鈴木興産ビル2F設立 : 2016年10月1日事業内容: 映画宣伝、クリエイティブ・プランニング事業、飲食業URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月23日報知新聞社(代表取締役社長・依田裕彦)が運営するスポーツ報知WEBサイト( )で宝塚歌劇団を特集する「タカラヅカ新世紀WEB」がスタートしました。宝塚歌劇団のスターの思い、注目の公演を写真とともにたっぷりと紹介します。無料会員限定で公開。きらびやかな世界をご堪能ください。スポーツ報知WEBサイトの無料会員コンテンツに「タカラヅカ新世紀WEB」が加わります。長年、宝塚歌劇団を報道してきた報知新聞社だからこそできる充実の内容です。スポーツ報知WEBサイト無料会員登録はこちら : ■無料会員コンテンツその他のラインナップ・プレゼント企画ジャイアンツ公式グッズ当たります!・「箱根への道」未収録ネタ満載「もっと大学駅伝」・スターの思い、注目の公演を写真とともにたっぷりお届け「タカラヅカ新世紀web」・巨人のファーム情報中心にお届け「ALL巨人」・カメラマンがあの日、その時を切り取った撮った「瞬間の記憶」・棋士の意外な一面が満載「北野の部屋」・アーティスト、俳優、女優の本音に迫る「スペシャルインタビュー」ロングバージョン・PC、スマホの壁紙や待ち受けにできる!毎月お届け「巨人&競馬オリジナルカレンダー」・フィギュアスケートをあらゆる角度から「ICELINK」・阪神入団60年!安藤統男の球界見聞録・フィギュアスケート写真特集「NHK杯」「ジャパンオープン」「東京選手権」「東日本選手権」・猪木、藤波、武藤、UWFからWWEまでプロレス&格闘技「ファイト報知」・将棋ファンはぜひチャレンジを「AI対戦型詰将棋」・今週の運勢は?「田口二州の古代オリエント占術」・東京ディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパンへ行こう「レジャーランド」・巨人戦の大人気コラム「仙ペン」・数多くのGⅠを制してきた経験を基に独自の視点を披露「騎手コラム」・心を満たす一杯を求めベテラン記者が東へ西へ「今関達巳ほろ酔い日記」スポーツ報知WEBサイトはこちら : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月10日2021年の初春、東京都庭園美術館では「20世紀のポスター[図像と文字の風景]―ビジュアルコミュニケーションは可能か?」展を開催いたします。本展は、多摩美術大学の企画協力により、株式会社竹尾のポスターコレクションから構成主義のポスターを厳選し、一堂に公開するものです。早春から桜の季節にかけて、この時期だけの庭園の風景とともに美術館でのひとときをお楽しみいただけます。●展覧会概要1910~20年代のヨーロッパで生じ、芸術・デザインに革新をもたらした“構成主義”は、特にビジュアルデザインの領域において、図像と文字を幾何学的・抽象的な融和のもとに構成しようとする特徴的な表現様式をもたらしました。エル・リシツキー、ヤン・チヒョルト、マックス・ビル、ヨゼフ・ミューラー゠ブロックマンなど、数々のアーティスト/デザイナーが時代を超えて共有したこの様式は、広くビジュアルデザインの可能性を拡張する試みとして発展を重ね、今日のビジュアルデザインの基盤を形成します。本展は、この潮流のもとに世に送り出され、時代を彩った“構成的ポスター”が、20世紀を通じて織りなした図像と文字の風景を、竹尾ポスターコレクション(多摩美術大学寄託)により辿るものです。展示される個々のポスターが示す鮮やかな創造力、そしてそれらのポスターが総体として示す歴史的な継承と発展のプロセスをお楽しみください。●基本情報展覧会名:20世紀のポスター[図像と文字の風景]―ビジュアルコミュニケーションは可能か?会 期:2021年1月30日(土)-4月11日(日)会 場:東京都庭園美術館 本館+新館開館時間:10:00–18:00 (入館は閉館の30分前まで)休 館 日 :2月10日・24日、3月10日・24日、4月5日※2021年4月より、休館日が毎週月曜日に変更となります。入 館 料:一般=1,100(880)円/大学生(専修・各種専門学校含)=880(700)円/中・高校生=550(440)円/65歳以上=550(440)円※( )内は20名以上の団体料金主 催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館、日本経済新聞社企画協力:多摩美術大学特別協力:株式会社竹尾後 援:在日スイス大使館年間協賛:戸田建設株式会社、ブルームバーグ・エル・ピー●本展の構成本展は全体で3章からなり、構成的ポスターが20世紀を通じて遂げた発展と変容のプロセスを、130点のポスターを通じてたどります。1 図像と文字の幾何学(15作家・52点)戦後のビジュアルコミュニケーションのあり方を導く歴史的役割を果たしたスイス派、ウルム派に代表される構成的ポスター=インターナショナル・スタイルの継承と展開をたどります。出展デザイナー: エルンスト・ケラー、ヴァルター・ケッヒ、リヒャルト・パウル・ローゼ、ハンス・ノイブルク、ヨゼフ・ミューラー゠ブロックマン、カルロ・ヴィヴァレリ、ロベルト・ビューヒラー、エミール・ルーダー、アルミン・ホフマン、パウル・グレディンガー、カール・ゲルストナー、マックス・ビル、アルミール・マヴィニエ、メアリー・ヴィエイラ、オトル・アイヒャーメアリー・ヴィエイラ《パンエア・ド・ブラジル航空 DC7C機/パンエア・ド・ブラジル》 1957年ⓒIsisuf. Istituto internazionale di studi sul futurismo - Archivio Mary Vieira2 歴史的ダイナミズム(11作家・18点)インターナショナル・スタイルのルーツともいうべき、第二次世界大戦以前に登場したロシア構成主義、バウハウス、ニュータイポグラフィを象徴するポスターを展示します。出展デザイナー: オイゲン・エーマン、ヘルベルト・バイヤー、ベルナール・フランシス、カール・オットー・ミューラー、テオ・バルマー、エル・リシツキー、シュテンベルク兄弟、ワレンチーナ・クラーギナ、ヘルマン・アイデンベンツ、ヤン・チヒョルト、ジャック・ナタン゠ギャラモンエル・リシツキー《ソヴィエト連邦展/チューリッヒ工芸美術館》 1929年3 コミュニケーションのありか(11作家・60点)1970年代以降、インターナショナル・スタイルを背景に登場したニュー・ウェイヴ、ポストモダンデザインと称される潮流を、11名のデザイナー/60点のポスターを通じてたどります。出展デザイナー: ウォルフガング・ワインガルト、ウィリィ・クンツ、キャサリン・マッコイ、ウィリアム・ロングハウザー、エイプリル・グレイマン、ジョルジオ・カムッフォ、ジャン゠ブノワ・レヴィ、スコロス゠ウェデル、オクタヴォ、ザイアンジャン゠ブノワ・レヴィ《マルクトブラット/無料広告新聞》 1989年ⓒJean-Benoit Levy (AGIAIGA), Studio AND (www.and.ch), Photo Alexandre Genoud●みどころ1 ビジュアルデザインの原点であるポスター群を一望できる展示ポスターが呈示するのは、「図像と文字の織りなす風景」です。本展では、幾何学的な画面構成のうちに図像と文字を融和させる「構成的ポスター」に焦点をあてるものです。現代のビジュアルデザインを基礎づけるポスター群を一望し、現代のビジュアルデザイン文化の源流を探ります。2 物語を読むように構成的ポスターの発展を辿ることができます1920年代の勃興から90年代のコンピュータグラフィックスに至るまで、構成的ポスターは様々にかたちを変えながら進展しました。同様の傾向を持つデザインは、現代社会においても大きな役割を果たしています。本展では、構成的ポスターが映し出した図像と文字の風景の変遷と光芒を、様々な視点から、物語を読むように辿ります。3 ポスターとは何か、いま、ポスターをいかに見るべきかという視点を提供します構成的ポスターが用いた書体/用紙/スタイルの発生、発展、共有のプロセスを通じて、そもそもポスターとは何か、いま私たちはポスターをいかに見るべきかの視点を提示し、デジタル化がますます進む現代、そして未来におけるポスターの存在意義を問います。関連プログラム関連プログラムとして、ポスターづくりワークショップなどを開催予定です。また教育普及事業として会期中、障害のある方のための特別鑑賞ツアーなどを企画しています。詳細は決定次第当館ウェブサイトやSNS等でお知らせいたします。会場情報東京都庭園美術館|東京都港区白金台5–21–9[目黒駅]JR 山手線東口/東急目黒線正面口より徒歩7 分[白金台駅]都営三田線/東京メトロ南北線1 番出口より徒歩6 分TEL. 050-5541-8600(ハローダイヤル)03-3443-0201(代表)/ FAX. 03-3443-3228Website www.teien-art-museum.ne.jpFollow us on Facebook, Twitter, Instagram @teienartmuseum企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2021年01月06日1990年7月7日。第14回FIFAワールドカップ・イタリア大会決勝前夜に行われたコンサートは、後に“20世紀最大のクラシック・イベント”として語り継がれる「三大テノール」の幕開けだった。世界遺産に登録されているローマ・カラカラ浴場に詰めかけた6,000人の聴衆に加え、54カ国8億人が実況放送を視聴。「三大テノール」は、クラシックの枠を遥かに超えた人気を得たのだ。ライブ・アルバムの販売数も凄まじく、発売からわずか3日間で50万枚、1ヶ月で300万枚という驚異的な数字を刻み、最終的には1,600万枚というクラシック史上最大の売上数を記録した。今回制作された映画『蘇る三大テノール 永遠の歌声』(2021年1月8日Bunkamura ル・シネマ他全国順次公開)には、「三大テノール」誕生の逸話や舞台裏の未公開映像がふんだんに盛り込まれ、まさに見応えも聴き応え十分。特に注目したいのは、偉大な3人のテノールが初めて顔を揃えた1990年のステージだ。緊張感に満ちた3人の表情が、まさにこの場が戦いであったことを伝えてくれる。映画『蘇る三大テノール 永遠の歌声』(2021年1月8日Bunkamura ル・シネマ他全国順次公開)※詳細は、
2020年12月12日何かとすぐに炎上しがちな昨今において、表現することの不自由さを感じている人も多いのでは?そこで今回ご紹介するオススメ作品は、“20世紀を最も騒がせた写真家”に迫った注目のドキュメンタリーです。それは……。『ヘルムート・ニュートンと12人の女たち』【映画、ときどき私】 vol. 348一流ファッション誌で女性を撮り続け、さまざまな物議を醸してきたファッション・フォトグラファーの世界的巨匠ヘルムート・ニュートン。強烈なインパクトを与える作品は、ときに「ポルノまがい」「女性嫌悪主義」との議論も巻き起こしたが、女優やモデルなど多くの女性たちを魅了した。生誕100年となる2020年。彼にインスピレーションを与えた12人の女性たちの視点から作品や人物像を捉え直したスリリングなドキュメンタリーが完成した。ヘルムートの真実とは……。2004年に自動車事故による不慮の死を遂げたあとも、長く人々の記憶に残り続けているヘルムート・ニュートン。その素顔から撮影の舞台裏までを映し出している本作について、こちらの方に見どころをうかがってきました。ゲロ・フォン・ベーム監督これまでに製作したドキュメンタリーは100本を超えるという“ドキュメンタリーの名手”ベーム監督。今回は、ヘルムート本人と生前交流があった監督に、彼との忘れられないエピソードや表現の自由が奪われつつある現代に訴えたいことなどについて語っていただきました。―まずは、この映画を作ろうと思ったきっかけから教えていただけますか?監督それは、もう一度ヘルムートの作品や彼という人物をいまの時代の人たちに見せることで、いろんなことを考えてほしいと思ったからです。このタイミングになったのは、ちょうど今年で生誕100周年を迎えたからというのがありましたが、これまでドキュメンタリーが作られていなかった20世紀最大の写真家の一人である彼について、知ってほしいというのが最大の理由でした。映画にしようと思ったのは、彼の写真がシネマスコープのサイズで撮られているものが多いから。大きなスクリーンで見せるにはピッタリだと思ったというのもありました。あとは、以前彼とコラボしたときの素材が残っていたので、それを多くの人に見せたいという気持ちも込められています。―この作品を作っている過程で、現在の時代における創作活動の難しさや見直すべき点について考えた部分もあったと思います。いちアーティストとして、いまのこの現状に対して訴えたいことはありますか?監督これはとても興味深くて、重要なテーマだと思います。いまのポリティカル・コレクトネスの風潮は、私たちが60年代から80年代にかけて活躍していたころとはまったく違っているので、もし彼の写真をいま雑誌に掲載したら、おそらくフェミニストたちが抗議するでしょうね。でも、私は芸術の自由は大切にしなければいけないと思うので、これはとても危険な風潮だというふうにも考えています。もしポリティカル・コレクトネスばかりを尊重するのであれば、ボッティチェリやピカソのような作品もそのうち消えてしまうのではないかと危惧しているからです。表現の自由は守られるべきものなので、検閲を行うことは独裁国家の始まりとも言えるかもしれません。それは、気をつけるべきことだと思っています。若い人にはもっと勇気をもって冒険をしてほしい―では、いまのアーティストたちにアドバイスするとしたらどんなことでしょうか?監督ヘルムートの真似をするのではなく、その時代ごとに合った作風を模索しながら、冒険してほしいと思ってます。つまり、挑発的で斬新な作品をもっと探っていってほしい、ということですね。私からすると、特に最近のファッション業界の写真は退屈な方向へと進んでいるように感じるので、若い写真家たちにはもっと勇気を持ってがんばってくださいと伝えたいです。―ヘルムートさんの作品については、ポルノまがいや女性差別と批判する者も多かったと劇中でも触れていますが、紙一重とも思えるアートとわいせつさの差を生んでいるものは何だと思われますか?監督これもまた興味深い問題ですよね。ヘルムートはつねにその境界線を操るように、そして遊ぶように写真を撮っていたように思います。ただ、そのなかでもつねに何かしらのストーリーを伝えようとしていたというのは、大きな違いではないでしょうか。つまり、女性をただの物としてとらえるのではなく、そこにきちんとメッセージがあるのが彼の写真が持っていた特徴でした。とはいえ、当時もそこが伝わらずに「女性蔑視だ」という批判もあがったのも事実です。―監督にとって印象に残っている作品はありますか?監督映画にも出てくる2枚の写真が対になっている作品で、左側にはオートクチュールの服に高い宝石を身に着けた女性たちがいて、右側には同じ女性たちがすべてを脱ぎ捨てて裸でハイヒールを履きながら同じポーズを取っているという写真があります。これは「服がなくても、女性たちは強く見える」ということを言っていますが、そんなふうに彼は写真を通してつねに何かしらのメッセージを見る人に送り続けていたのです。ただ、「オートクチュールの服はいらない」というメッセージを込めたこの写真を当時のファッション業界が受け入れて掲載したということが、私にとっては何よりも驚きではありました。いまだにヘルムートに恋しているように感じられた―確かにいまでは難しいと思います。しかも現代はインターネットの発達などによって、些細なことでもすぐに炎上してしまうため、アーティストには生きづらい時代と言えるかもしれません。もしヘルムート・ニュートンさんが生きていたら、どのようにこの時代に立ち向かっていたと思いますか?監督おそらく、彼の姿勢は特に変わらなかったんじゃないでしょうか。他人が何と言おうと、変わらない人でしたから。ポリティカル・コレクトネスに配慮するような写真は撮らなかったでしょうし、自分の作品が雑誌に掲載されなかったとしても、彼は気にしなかったと思います。実際、彼は「敵は多いほうがおもしろい」という言葉をよく言っていましたからね(笑)。―そんな刺激的なヘルムートさんと時間を過ごしたことで、影響を受けたことも多かったのではないでしょうか?監督そうですね。いまでもよく覚えているのは、2人で一緒に彼の生まれ故郷でもあるベルリンを歩いていたときのこと。そこでいろいろな話をしたのですが、彼からは写真のことよりも人生について多くのことを学ばせてもらったと思います。彼は紳士的ないっぽうで、アナーキストという相反する側面を持っていましたが、そういう彼の姿からは自由と勇気を教えてもらいました。つねに前向きで、ときにはルールを破りながら新しい表現方法を探し続けていた彼に刺激をたくさんもらったと感じています。―本作には、ヘルムートと縁の深い女優シャーロット・ランプリングや編集者のアナ・ウィンターといった多くのセレブが出演しています。いずれも個性豊かで強さのある12人の女性たちでしたが、彼女たちからインスピレーションを受けた部分はありましたか?監督彼女たちと話をしていると、驚かされることばかりでした。なかでも30~40年も前の撮影のことを事細かに話してくれたのには、本当にびっくりしましたね。ただ、インタビューしていくなかで感じたのは、どれだけ月日が経っても彼女たちはどこかヘルムートに恋しているようなところがあるんだなということ。シャーロットも初のヌード写真となったヘルムートとの撮影では、パワーをもらったと話していましたし、あの写真がなければ自分のキャリアはまったく違う方向に行っていただろう、と振り返っていましたから。彼のクリエイティビティに触れて考えてもらいたい―インタビューを続けるなかで、なぜ彼女たちがヘルムートから愛されたのかという理由も見えてきたのではないでしょうか?監督それもありましたね。彼女たちがヘルムートからあんなにも愛されたのは、知的で強気な態度の女性たちだからだと思います。男女関係なく、彼は退屈な人が嫌いだったので、彼女たちのようにつねにチャレンジをして楽しませてくれる人が好きでモデルにしたんだと理解しました。―そんなヘルムートさんにとって、妻のジューンさんがミューズだったと映画のなかで明かされていますが、監督にとってのミューズもしくは創作活動の源とは何ですか?監督ここはヘルムートと私がすごく似ているところなのですが、私も妻がクリエイティビティを刺激してくれる存在です。結婚して45年が経ちましたが、つねに愛情を注いで力をくれていますし、仕事も一緒にしているのでそういった環境づくりにも気遣ってくれていますから。毎日が前の日よりも楽しい、というとても素晴らしいパートナー関係を築けていると思います。―とても素敵なエピソードをありがとうございます。それでは最後に、日本の観客にメッセージをいただけますか?監督自分たちの文化や写真文化を大切にしている日本で公開できることはとても光栄ですし、みなさんにスクリーンで観ていただけることも非常にうれしく思っています。何と言っても日本は、杉本博司氏や荒木経惟氏、細江英公氏といった素晴らしい写真家を輩出している国ですからね。ぜひ、ヘルムートのクリエイティビティに触れていろいろと話し合ってほしいです。そして、それが若い人にとっていい刺激になってくれたらとも願っています。そして最後に、みなさんにはこれからも健康に気をつけて過ごしていってください、ということを伝えたいです。内に秘めた創作意欲を掻き立てられる!表現の自由や芸術のあり方について、改めて考えさせられる本作。コンプライアンスや周囲の評価にがんじがらめになりつつある現代に生きるからこそ、自分の表現を追求し続けたヘルムートの生きざまからエネルギーと刺激を存分に浴びてみては?取材、文・志村昌美刺激的な予告編はこちら!作品情報『ヘルムート・ニュートンと12人の女たち』12月11日(金)よりBunkamuraル・シネマ、新宿ピカデリーほか全国順次公開配給:彩プロArena, Miami, 1978 (c) Foto Helmut Newton, Helmut Newton Estate Courtesy Helmut Newton FoundationGero von Boehm (c) Foto Helmut Newton, Helmut Newton Estate Courtesy Helmut Newton FoundationDavid Lynch and Isabelle Rossellini, Los Angeles, 1988 (c) Foto Helmut Newton, Helmut Newton Estate Courtesy Helmut Newton FoundationCharlotte Rampling (c) Pierre Nativel, LUPA FILMAnna Wintour (c) Pierre Nativel, LUPA FILMHelmut at home, Monte Carlo, 1987 (c) Foto Alice Springs, Helmut Newton Estate Courtesy Helmut Newton Foundation
2020年12月10日