オールモストブラック(ALMOSTBLACK)の2024年春夏コレクションが発表された。芸術家・勅使河原蒼風へのリスペクトとシンパシーを込めて2023年秋冬コレクションと同様に、いけばな草月流の創始者である勅使河原蒼風とコラボレートした今季のオールモストブラック。蒼風の作品からのインスピレーションを反映するというスタイルは引き継ぎつつ、自分だけの「思い入れ」を込めたメモリアルウェアや時間を経ても価値を感じられる古着などを通して、デザイナー中嶋峻太が抱く蒼風へのリスペクトとシンパシーを表現したシーズンとなっている。「思い入れ」を示す“刺繍”たとえば、これまでも古着から影響を受けたコレクションを受けてきたブランドらしく、あえてユーズド感のある素材を用いたジャケットやパンツに、刺繍をオン。蒼風への想いを刻むメモリアルな手法として、何かの記念やファンアートのようにして独自の刺繍を施した。刺繍は、セットアップのジャケットやパンツにも見られる。色鮮やかな花の刺繍は、蒼風と切っても切り離せないいけばなとの関連性も表しているように感じられる。パンク・ファッションとしての“穴”の表現また、前シーズンに引き続き、蒼風の花器や立体作品、樹塊、冷たさを感じる鉄の作品などに開けられた空虚で不気味な穴の表現を随所に散りばめているのも重要なポイント。その穴をパンク・ファッションを強調する要素として位置付け、ステンレス鋳物の工場「ヤナギモト」の協力の下制作されたボタンやブローチに採用した。今季は、穴の開いたブレスレットや、華やかな花を象ったボタン、ネックレスとして登場し、ルックにアクセントをプラスした。大きめの穴をあけたブレスレットは、両手首につけることでよりパンキッシュな印象に。また、大胆なカットアウトを施したトップスの上に合わせたピンクのニットカーディガンや黒のパンツには、花モチーフのボタンを均等に並べており、画一的な美しさを感じさせる。一方で、ノースリーブのライダースジャケットや白シャツには、シンプルなステンレスのボタン一つが施され、対照的な美しさを見せている。
2023年05月27日日本のアートフィルム界を代表する勅使河原宏監督の特集上映が6月5日(土)からシネマヴェーラ渋谷で開催される。『砂の女』をはじめ常にベストテン入りした60年代の代表作から、なかなか観る機会の少ない秘蔵短編作品まで集めた稀有な特集。没後20年にあたって企画された。いけばな草月流の創始者勅使河原蒼風の長男であり、前衛的な映画作品の監督としても活躍した勅使河原宏の、長編から短編、関連作品を集めた文字通り「勅使河原映像の全て」。安部公房、武満徹、ジョン・ケージ、そして勝新太郎といった世界のアーティストたちとのコラボレーション、多岐にわたるテーマ、前衛的な映像美は今見てもまさに「前衛」といえる。安部公房原作・脚本の初期長編がなんといってもプログラムの中核。ふたりが初めて組んだ『おとし穴』(1962)は外国映画が中心だったATGの日本映画初配給作品。ショッキングなテーマ、官能美が話題をよび、カンヌ映画祭審査員特別賞を受賞した『砂の女』(1964)、『他人の顔』(1966)。公房+勝新太郎主演という大胆な組み合わせで作られた『燃えつきた地図』(1968)。長編映画では他に、インターバルをおき80〜90年代に発表された『利休』(三國連太郎主演、1989)、『豪姫』(宮沢りえ主演、1992年)はスクリーンで見られる機会はなかなかない作品。『豪姫』ブルーレイ発売、配信もされていない。短編では、1953年のデビュー作『北斎』、木村伊兵衛や土門拳などを捉えた『十二人の写真家』(1955)、父・蒼風をテーマにした『いのちー蒼風の彫刻』(1962)などのアート・ドキュメンタリーや、70年の大阪万博の自動車館で上映された『1日240時間』(安部公房脚本、1970年)、カーレースを扱った『インディレース 爆走』(1967)といった作品も上映される。盟友勝新太郎との仕事としては、TVドラマ『新・座頭市Ⅲ』での2本、『虹の旅』と『夢の旅』の演出。東京12チャンネルで放送されたドキュメンタリーシリーズ『われらの主役 勝新太郎』もプログラムに加えられている。ゲストトークも多彩な顔ぶれが登壇する。6/5、『おとし穴』『すさのお異伝』上映後にピアニスト・高橋悠治さん(聞き手は高崎俊夫さん)。6/6、『他人の顔』終了後に宇川直宏さんと樋口尚文さん。6/12、『砂の女』の後には石井岳龍監督と長嶌寛幸さんの登壇が予定されている。「没後二十年記念 アートを越境する 勅使河原宏という天才」シネマヴェーラ渋谷 6/5(土)〜18(土)
2021年06月02日資生堂トップヘア&メーキャップアーティストの計良宏文と華道家であり写真家の勅使河原城一による花を題材にした創作ヘア&メーキャップ写真展「計良 宏文 × 勅使河原 城一 Flowers ~わたしを咲かせなさい~」が、5月10日から22日まで渋谷ヒカリエ8階の8/CUBE1,2,3で開催される。同展では、06年よりファッションや広告などの撮影を共に行ってきた計良宏文と勅使河原城一が、“花”を題材に共同で制作した作品を展示。撮影現場にて互いの感性をぶつけ合い即興で創作される、ふたりのクリエイティビティ溢れる斬新な創作作品30点が展開される。メインビジュアルには、パリコレクションをはじめ国内外で活躍するモデルの松岡モナを起用した。また、会期中はトークイベントや、生け花・ヘア&メーキャップのライブなども開催。5月10日の18時30分から19時までは、ナビゲーターに『SHOOTING』編集長の坂田大作を迎えたオープニングトークを実施。計良宏文と勅使河原城一がこれまでの撮影の振り返り、展示作品への想いや撮影エピソードなどを語る。その他、5月15日の14時から、18時からは勅使河原城一による生け花ライブが、16日の14時から、18時からは計良宏文と勅使河原城一が作品をつくる様子を生で見られるシューティングライブが、17日の14時から、18時からは計良宏文によるヘアメーキャップライブが行われる。【イベント情報】「計良 宏文 × 勅使河原 城一 Flowers ~わたしを咲かせなさい~」会場:渋谷ヒカリエ8階 8/CUBE1,2,3住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1会期:5月10日~22日時間:11:00~20:00入場無料
2016年05月05日資生堂(SHISEIDO)トップヘア&メーキャップアーティストの計良宏文と、 華道家であり写真家の勅使河原城一による写真展「計良 宏文 x 勅使河原 城一 Flowers ~わたしを咲かせなさい~」が、2016年5月10日(火)から5月22日(日)までの間、 東京・渋谷ヒカリエで開催される。2006年よりファッションや広告などの撮影を共にしてきた計良と勅使河原が、花を題材に作品を共作。 撮影現場にて互いの感性をぶつけ合い、即興で創作した、クリエイティビティ溢れる創作作品30点を公開する。メインビジュアルには、国内外で活躍するモデルの松岡モナを起用。会期中は、トークイベントや、生け花・ヘア&メーキャップのライブなど、スペシャル企画を開催する。【イベント詳細】計良 宏文 x 勅使河原 城一 Flowers ~わたしを咲かせなさい~開催期間:2016年5月10日(火)~5月22日(日) 11:00~20:00入場料:無料※展示作品は、一部を除き購入が可能。会場:渋谷ヒカリエ 8F 「8/CUBE1,2,3」住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1TEL:03-6418-4718<スペシャルイベント>・トークライブ: オープニングトーク(入場無料)日時:2016年5月10日(火) 18:30~19:00場所:渋谷ヒカリエ 8F 「8/COURT」出演者:計良 宏文、 勅使河原 城一氏※ナビゲーターとしてSHOOTING編集長の坂田大作も参加。・生け花ライブ:勅使河原氏による生け花ライブ(入場無料)日時:5月15日(日) 14:00~、18:00~場所:渋谷ヒカリエ 8F 「8/CUBE1,2,3」出演者:勅使河原城一・シューティングライブ:計良と勅使河原氏によるシューティングライブ(入場無料)日時:5月16日(月) 14:00~、18:00~場所:渋谷ヒカリエ 8F 「8/CUBE1,2,3」出演者:計良宏文、 勅使河原城一・ヘアメークライブ:計良によるヘアメーキャップライブ(入場無料)日時:5月17日(火) 14:00~、18:00~場所:渋谷ヒカリエ 8F 「8/CUBE1,2,3」出演者:計良宏文※スペシャルイベントは定員になり次第、入場制限する場合有。※「TSUBAKI」のシャンプー・コンディショナー・トリートメントの入った「ボトルサンプルBOX」セットを毎日先着100名にプレゼント。
2016年04月30日