サイアンスアカデミーは、慶應義塾大学名誉教授・元環境情報学部長 冨田勝教授の人気講座「みらい教養講座」を、2024年3月27日(水)から一般向けにオンラインライブ配信いたします。高校生から社会人まで文系理系不問です。URL: 慶應大湘南藤沢キャンパス「個人のゲノム情報を調べて教育に活用する?」「未来のAIの実力と人間の役割とは?」そんな正解のない問題を、深く考え、議論し、自分の意見を主張するだけでなく、他人の意見にも耳を傾ける。ものごとを多方面からとらえ、教養を深めていくための授業です。延べ2万人の慶大生が履修した人気授業を、冨田教授の定年と名誉教授就任をきっかけに、一般向けにもオンラインライブ開講することになりました。高校生から社会人まで文系理系不問です。■「みらい教養講座」詳細第1回 AIの実力と人間の役割 3月27日(水)20:00 - 21:30AIを過小評価しても過大評価してもいけません。そもそもChatGPTはAIと言えるのでしょうか。人間にしか出来ないことは何か、人間としての価値はどこにあるのか。米国大学で10年以上AI研究をしてきた冨田教授と一緒に考えます。第1回 AIの実力第2回 ゲノム情報と生命倫理 4月10日(水)20:00 - 21:30ヒトの設計図であるゲノムを調べれば、その人の体質や性格、才能がある程度わかります。子供のゲノム情報を教育方針に活用することは許容されるべきでしょうか。医学博士でもある冨田教授と一緒に考えます。第2回 個人のゲノム情報第3回 これからのジェンダー論 4月24日(水)20:00 - 21:30人間の性別は、男性か女性かの二択と思われていたのですが、性的マイノリティの割合が10%という調査結果があります(LGBT総合研究所)。また生物科学的にも男と女を明確に定義することができない、ということをみんなで考えます。第3回 ジェンダーとは何か■プロフィール冨田勝(とみた まさる) 慶應義塾大学名誉教授・元環境情報学部長慶應大学工学部卒業後渡米。Carnegie Mellon University大学院でAIの研究に従事。Ph.D(1985)取得。CMUの助手、助教授、准教授歴任。1990年に帰国し、慶應大学湘南藤沢キャンパス(SFC)開設と、日本初のAO入試の導入に関わった。また、2001年には山形県鶴岡市に慶應義塾大学先端生命科学研究所を開設し、22年間所長を務め、この間慶應鶴岡発ベンチャーを9社創業支援。近著に「脱優等生のススメ」(早川書房)、「みんなで考えるAIとバイオテクノロジーの未来社会」(かんき出版)。冨田勝 顔写真【冨田勝名誉教授のサイト】 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月14日“学びの楽しさ”を感じられるイベント「大人の学びフェス」が2月18日(日)に有楽町朝日ホールで開催される。この催しは、イマジニア株式会社が運営する教養動画サイト「テンミニッツTV」、株式会社朝日カルチャーセンター、学校法人早稲田大学エクステンションセンターの協同企画。当日は4部構成で、さまざまな切り口で大人の学びについてのトークが展開。いかにして学ぶのか? 学ぶことで得られる楽しさとは? 学びの世界の広さと奥深さ、学びの力を多角的に知ることができる。「大人の学びフェス」■チケット情報()2月18日(日)有楽町朝日ホール第1部(11:00~12:10)【基調】大人の学び~発展しつづける人生のために柳川範之(東京大学大学院教授)×為末大(Deportare Partners代表)人生100年時代、「学び」こそが人生を充実させ、高めてくれます。大人にとっての「学び」とは。どこに難しさがあり、どこに可能性があるのか。また、他の世界を学んでみることや、最近話題の「アンラーン」などには、どのような意味や楽しみがあるのか。そして、人生のキャリアについて考えることが、なぜ必要なのか。大人の学びの第一人者のふたりが縦横無尽に語ります。第2部(13:20~14:30)相撲の過去、現在そして未来二所ノ関寛(元横綱・稀勢の里)×荒井太郎(相撲ジャーナリスト)神事、文化、生活、芸術、スポーツなどのあらゆる側面で現代まで息づいてきた「国技」相撲。二所ノ関寛(元横綱・稀勢の里)が、相撲の歴史を踏まえ、その魅力を後世へ残すために必要なことを語ります。さらに引退後に早稲田大学大学院スポーツ科学研究科で学ぶことで見つけた「新しい相撲部屋経営の在り方」にも迫り、「学び」の大切さと可能性についても語ります。第3部(15:20~16:30)「源氏物語」の深い魅力林望(作家・国文学者)×ロバート キャンベル(早稲田大学特命教授)2024年のNHK大河ドラマでも注目を集める『源氏物語』。物語としての価値はもちろん、時代背景、日本文化理解、奥深い心理描写、倫理・道徳の考察など、教養として幅広い価値を持つ文学作品です。海外の文学作品と対比させて見えてくる『源氏物語』の特徴、登場する女性たちの魅力、さらにふんだんに盛り込まれた「詩歌」の味わいなど、深い魅力を語り尽くします。第4部(17:20~18:30)「動くガンダム」から考えるロボット工学と未来橋本周司(早稲田大学名誉教授)×市川紗椰(モデル)横浜で3月末まで公開中の「実物大の動くガンダム」プロジェクトを監修した橋本名誉教授。実物大のロボットを動かすことの意味とは。実現する難しさと面白さはどこにあるのか。「とにかくつくる」をモットーとする「工学的な発想」が、なぜ必要なのか。そして、人間と機械の協同で、いかなるものが創造されるのか…。ロボット工学を知れば、夢ある未来が見えてきます。テンミニッツTV朝日カルチャーセンター早稲田エクステンションセンター
2024年01月27日「クラブ・ウィルビー(運営会社:株式会社キャンディッドプロデュース)」は、大人世代向けに最新、最先端の学問を体感できる教養講座「willbeアカデミー」を2024年2月3日(土)、2月4日(日)に情報学環・福武ホール(東京都文京区)で開催します。クラブ・ウィルビー: willbeアカデミー : 過去の「willbeアカデミー」会場風景『蒼い時』(山口 百恵 氏の自叙伝)やパネリスト100余名が出演した大型トークセッション、愛知万博誘致、技能五輪国際大会のプロデュースなど、数々のプロジェクトを手掛けてきたプロデューサーの残間 里江子が、既存の高齢者イメージを払拭したいとの思いで立ち上げた「クラブ・ウィルビー」は、16年目を迎えます。「シニアがいつまでも社会と接点を持ち、生涯現役を目指して欲しい」との趣旨のもと、数々のプログラムを展開してきました。「willbeアカデミー」は大学教授をはじめとした学究的な分野の第一線で活躍する講師を招き開催している短期集中の教養講座です。今年のテーマは「時代の分岐点、どう生き抜くか」のもと、6講座6人の講師が講義します。【「willbeアカデミー」開催概要】○開催日時2024年2月3日(土)、2月4日(日) 各日3講座 計6講座 開催1限目 10:00~11:30/2限目 13:00~14:30/3限目 15:00~16:30○会場情報学環・福武ホール 福武ラーニングシアター(東京都文京区本郷7-3-1 東京大学本郷キャンパス内)○参加費全日程(2日間6講座) 22,000円(税込)いずれか1日(3講座) 12,000円(税込)○講師一覧<2月3日(土)>・10:00~11:30「コーポレートガバナンスと国家・大学のガバナンス ─それぞれの主権者は誰か?」久保利 英明 氏(弁護士)企業や組織のガバナンス及びコンプライアンスの第一人者。「日経ビジネス弁護士ランキング」では1位を連続4回獲得した。「弁護士とは闘争業だ。スーツもネクタイも、肌を黒く焼いているのも、戦闘服だからだ」と“華麗で強烈”なスーツ姿が印象的。最近では、日本大学の第三者委員会答申検討会議議長として、林 真理子理事長の横で記者会見に出席して話題を呼んだ。・13:00~14:30「われわれはAIの時代にどう生きるか」松原 仁 氏(東京大学次世代知能科学研究センター教授)手塚治虫の「鉄腕アトム」を実現したいという思いからAI開発の道へ。日本の人工知能研究をけん引してきた人工知能学会の元会長。コンピュータ(機械)に知能を持たせたり、コンピュータを教師(時には反面教師)として人間の知を探究したりと、AIを主役と脇役の両面から捉え、その可能性を追求している。・15:00~16:30「気候の危機にどう向き合うか」江守 正多 氏(東京大学未来ビジョン研究センター教授)今や、「温暖化」から「沸騰化」の時代に突入したと言われる地球環境にあって、国連のIPCCの報告書を執筆する気候変動の第一人者。「地球の苛烈な実態」の精緻な情報をもとにした解説に定評がある。国際調査で「日本人は気候危機に無関心」と指摘されていることを危惧して啓発に尽力している。<2月4日(日)>・10:00~11:30「幸福社会への巨大転換」月尾 嘉男 氏(東京大学名誉教授)東京大学工学部産業機械工学科教授、同大学院新領域創成科学研究科教授、総務省総務審議官を歴任。縮小する経済、社会構造の変化を見据えた「日本社会の転換」の必要性について、いち早く警鐘を打ち鳴らしてきた。知床半島塾、釧路湿原塾、宮川清流塾など全国各地で私塾を主宰して、地域の有志とともに環境保護や地域振興に取り組んできた。・13:00~14:30「2024 ──スポーツはニッポンの時代?── 野球、ラグビー、駅伝について考えてみよう」生島 淳 氏(スポーツジャーナリスト)昨年は暗い話題が多い中、スポーツ界では希望に溢れたニュースが相次いだ。大谷 翔平選手が活躍するメジャーリーグ、日本のプロ野球、ラグビー、駅伝などを中心に、圧倒的な取材力で世界のスポーツに精通。選手からの信頼が厚く、肉迫したインタビューへの評価も高い。経済、経営的な視点からのスポーツの分析も得意とする。・15:00~16:30「日本社会の女性認識」安藤 優子 氏(キャスター/ジャーナリスト)アメリカやロシアの大統領選挙などが控える世界的な選挙イヤーの本年、国内では政治不信が大きな話題となっており、政治の行方に対して関心が高まっている。40余年にわたる報道現場で得た知見を基軸に、政治・経済をはじめとする社会の動静を怜悧に分析する。グローバル社会学博士号を取得し、昨年からは大学で教鞭をとる。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月19日京都橘大学(京都市山科区、学長:日比野 英子)では、「生きる」ことを深く味わい、人生を豊かにするための学びの場をめざして、公開講座「たちばな教養学校 Ukon(ウコン)」を2023年5月より開講しています。このたび、第二期(2023年度後期)の講師8名が決定し、受講生の募集を2023年9月1日より開始しました。講師の方には、ソプラノ歌手、北極冒険家、文筆家、詩人・・など多彩に活躍されている方々をお招きし、「自分をひらくケア―『つながる』ことへのレッスン」をテーマにお話いただきます。「たちばな教養学校 Ukon」は、自然や生命のなりたち、社会のあり方、私たちの生き方を問いながら、「ともに学ぶ」を通して、自他の関係を見直し、<ケア>の精神に生かされた寛容な社会をめざします。Ukonの学頭・河野 通和氏(編集者・読書案内人・本学客員教授)は、各授業において、学びのナビゲータを務めます。どなたでもご参加いただける公開講座です。たちばな教養学校 Ukon キービジュアル【たちばな教養学校 Ukon 第二期授業概要】開催日時 : 2023年11月4日(土)~2024年2月24日(土)の期間における全8回開催場所 : QUESTION(クエスチョン) 7階「クリエイティブコモンズ」京都市中京区河原町通御池下る下丸屋町390-2定員 : 各回100名(先着順)、対面受講料 : 全8回一括お申し込み 15,000円、各回お申し込み 1回 2,500円お申し込み方法: たちばな教養学校 Ukon特設サイトよりお申し込みください。特設サイト : 特典 : 一括お申し込みの方には、下記の特典プレゼントをご用意しています。(1) 11月3日(金・祝)「ホワイトハンドコーラスNIPPON freude!よろこびの歌」上映会ご招待(2) たちばな教養学校 Ukonオリジナルグッズ(3) 第二期授業のオンデマンド無料視聴お問い合わせ : たちばな教養学校 Ukon事務局(京都橘大学 生涯教育・通信教育課)TEL:075-574-4335 MAIL: ukon@tachibana-u.ac.jp ●全体テーマ:自分をひらくケア―「つながる」ことへのレッスン<第二期授業概要(テーマ、開催日時、講師、プロフィール)>(1) ホワイトハンドコーラス――音楽でつなぐインクルーシブな未来日時:2023年11月4日(土)14:00~15:30講師:コロン えりか(ソプラノ歌手/ホワイトハンドコーラスNIPPON芸術監督)ベネズエラ生まれ。聖心女子大学、大学院で教育学を学んだ後、英国王立音楽院卒業。国内外で演奏活動を続けながら、ホワイトハンドコーラスNIPPONの芸術監督として、視覚・聴覚など障害のある子どもたちに音楽を教えている。(2) エンゼルケアに学ぶ――コロナ下で父を弔う日時:2023年11月17日(金)19:00~20:30講師:柳瀬 博一(やなせ・ひろいち/東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授)1964年静岡県生まれ。日経BP社で雑誌、書籍、webメディアの編集・広告プロデュースを経て2018年より現職。『国道16号線「日本」を創った道』『親父の納棺』。共著書に『「奇跡の自然」の守りかた』『混ぜる教育』など。(3) 脳とこころに効く科学日時:2023年12月1日(金)19:00~20:30講師:元村 有希子(もとむら・ゆきこ/毎日新聞社 論説委員)九州大教育学部を卒業後、毎日新聞入社。東京本社科学環境部記者、同部長などを経て2019年から論説委員。朝刊にコラム「水説」を連載。専門は科学コミュニケーション。近著に「科学のトリセツ」(毎日新聞出版)。趣味は山歩き、数独。(4) 極地冒険家の帰還――いま、子どもたちに日時:2023年12月15日(金)19:00~20:30講師:荻田 泰永(おぎた・やすなが/北極冒険家)1977年神奈川県生まれ。北極冒険家。日本人初の南極点無補給単独徒歩到達。第22回植村直己冒険賞受賞。著書「考える脚」で第9回梅棹忠夫山と探検文学賞。井上 奈奈との共著の絵本「PIHOTEK 北極を風と歩く」が第28回日本絵本賞大賞受賞。(5) ルーツをめぐる旅で見えたこと――在日コリアンの歴史から次世代へ日時:2024年1月12日(金)19:00~20:30講師:安田 菜津紀(やすだ・なつき/認定NPO法人Dialogue for People副代表、フォトジャーナリスト)東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で難民や貧困、災害の取材を進める。東日本大震災以降は陸前高田市を中心に、被災地を記録し続けている。著書に『国籍と遺書、兄への手紙 ルーツを巡る旅の先に』(ヘウレーカ)他。(6) よるべなき人たちとともに――救護施設での3年間日時:2024年1月26日(金)19:00~20:30講師:御代田 太一(みよだ・たいち/文筆家・元救護施設生活支援員)1994年神奈川県生まれ。大学卒業後、ホームレスや刑務所出所者を受け止める“最後のセーフティネット”である「救護施設」にて生活支援員として従事。著書に『よるべない100人のそばに居る。〈救護施設ひのたに園〉とぼく』。(7) 文章に向き合い、耳をすます――校正者という仕事日時:2024年2月9日(金)19:00~20:30講師:牟田 都子(むた・さとこ/校正者)1977年東京都生まれ。校正者。担当書に、若松 英輔『悲しみの秘義』、後藤 正文『何度でもオールライトと歌え』、山崎ナオコーラ『ブスの自信の持ち方』、村井 理子『家族』他多数。著書に、『文にあたる』。(8) いま、なぜ『万葉集』全英訳か?日時:2024年2月24日(土)14:00~15:30講師:ピーター・J・マクミラン(Peter J MacMillan/翻訳家・詩人)アイルランド生まれ。相模女子大学客員教授・東京大学非常勤講師・武蔵野大学客員教授。著書に『英語で味わう万葉集』『松尾芭蕉を旅する』など多数。朝日新聞、京都新聞で連載中。またNHK WORLDやKBS京都ラジオの番組に出演している。【学頭・河野 通和(こうの・みちかず) プロフィール】1953年、岡山市生まれ。東京大学文学部ロシア語ロシア文学科卒業。1978年、中央公論社(現中央公論新社)入社。おもに雑誌編集にたずさわり、「婦人公論」「中央公論」編集長を歴任。新潮社にて季刊誌「考える人」編集長を務めた後、株式会社ほぼ日入社。「ほぼ日の学校(のちに學校)」初代学校長を務める。2022年4月より、京都橘大学客員教授。著書に『言葉はこうして生き残った』(ミシマ社)、『「考える人」は本を読む』(角川新書)がある。読書案内人・編集者として活動中。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月07日「今週はどうして、こんなに疲れちゃったんだろう」忙しいのはいつものことなのに、いつも以上に疲れを感じる夜。振り返ってみると、仕事や生活の中で「我慢や気遣いが多かった」ことを思い出す。仕事のストレスは、そのほとんどが「人間関係」が原因であるようにも感じる。いつも以上に忙しいのに、依頼されたことが断れなかった日。上司の伝え方や仕事の仕方が自分と合わなくても、仕方なく飲み込んだ日。同僚や後輩に対してキツイ言い方をしてしまい、帰宅後に一人反省会した日。一つひとつは小さいことでも「ちょっと嫌だな」を繰り返しているうちに、働くことそのものが嫌になってしまう。小さなストレスを重ねていく人はきっと、周囲に気が遣えるやさしい人。だけど、やさしいだけじゃ生き残れないハングリー社会。何か一つ武器があれば……そんな時、私が使えるようになった最強の武器は「京都人のまろやかな毒」を含むコミュニケーションだった。【この本を読んで分かること】・「NOを言わずにNOを伝えること」の重要性・京都人の「イケズ言葉」の取り入れ方とバリエーション・「クソリプ」を我慢せず、スマートにいなす方法■断りづらい時に「NO」を飲み込まず、しなやかにいなす方法職場の人や仕事先の人に言われたことが、引っかかって忘れられない。塵も積もったストレスに押しつぶされそうになっていた私を救ってくれたのは、駅ナカの本屋さんで見つけた『エレガントな毒の吐き方脳科学と京都人に学ぶ「言いにくいことを賢く伝える」技術(中野信子著・日経BP)』だった。本の帯に書かれた「職場、取引先、身内、ママ友、ご近所…イヤなことをされる、困っている、本当は言い返したい。だけど、この関係性は壊せない」というコピーを見て、今自分を苦しめているストレスは、私だけが持っているものじゃないんだと感じて少しほっとした。ページをめくった時にまず目に入ったのは「NOと言わずにNOを伝える“大人の教養を、一緒に身につけてみませんか」という問いかけ。まさに私は「NO」が言えなくて、飲み込んでしまう自分にストレスを感じていたのだった。この本はまず「NOと言わずにNOを伝えるコミュニケーションが必要な理由」から語られていく。「NO」と言えずにストレスを溜める相手は、たいてい日々顔を突き合わせなくてはならない人々だったりする。関係性は壊したくないけれど、言いたいことを飲み続けてもストレスが溜まるし、我慢し続けているうちにイライラが爆発して「そこまで言うつもりじゃなかった」と反省する言い方をしてしまう時もある。著者の中野信子さんはまず、その気持ちを肯定してくれる。「不快なことを見聞きすれば不愉快で、イヤなことをされれば気分が悪いのは当然」と、客観的な目線で言われるとやっぱり安心する。中野さんによれば、イヤな感情を抑圧せずに、自分と相手との関係性をマイルドに扱う知恵が、エレガントに毒を吐くことなのだという。「スレスレの嫌味」は大人の教養本によれば、京都人の駆使する「イケズ文化」こそが、日本流・エレガントな毒の吐き方を習うのにとても向いているのだそう。たしかに京都人は「建前で話す」という印象がある。世間では「ミステリアスで怖い」と評価する人もいるけれど、堂々と気持ちを顔に出すわけでもなく、笑顔でさらりと意思を伝えられるのは、よく考えるとかなりのコミュニケーション強者、ともいえる。お互いの関係性にもよるけれど、世の中には気を遣う相手がそれはもうたくさんいる。例えばもともと仲の良かった友人ですら、ライフステージの変化によって昔のように素直に気持ちを打ち明けづらくなることもある。話していて疲れる相手って、そもそも思ったことを素直に言ってしまう人だったりする。「この言葉を言ったら相手は嫌かな」「マウンティングと思われないかな」と、配慮できる人はコミュニケーションで相手を困らせたりしない。人それぞれに価値観があり、そしてその価値観は長く生きる中で変化していく。幼い頃は「素直が一番」と教育されたけれど、大人になってからは、なんでも素直に思っていることを言っていたら「イタい人」扱いをされる。そう考えると本音で話すことは、必ずしも正義ではない。なんなら「正論」だって、世間からは“クソリプ”と言われることもある。なんて生きにくい世の中なんだ、とも思う。こんな世の中だからこそ、イタい人にイタい対応を返さない、ストレスフリーでスマートなコミュニケーションが必要なのだ。思っていることはそのまま言わない。だけど我慢もしなくていい本の中にはたくさんの「イケズ事例集」も収められていて、クイズ形式でエレガントな毒の吐き方を学べる。イケズの使い方を学べば学ぶほど、イケズへの悪印象はなくなり「私もこんなふうにコミュニケーションしたい!」と思うようになる。今までの私は、コミュニケーションで我慢していたからこそ本音をぶちまけたくなる瞬間があった。なぜ自分ばかりが我慢し、へりくだらねばならないのかというストレスに押しつぶされそうだった。しかし、イケズを学びイケズに憧れてコミュニケーションしてみると、笑顔が多くなった。それまでの自分にとっては、笑顔も我慢の一つだった。しかし、今は笑顔を「武器」と感じるようになった。貼りつけたような笑顔は、イケズの文脈で言えば「これ以上入ってこないでよろしい」という暗黙の線引でもある。私は嫌いな人の前で、我慢して笑っているわけではない。相手に隙を見せないために笑顔を作り、そして武装した嫌味……もとい、イケズを口にする。「どこをとってもすごいですねえ」「いつもキレイですよねえ」、今まではお世辞を言う自分にも嫌気がさしていたけれど、イケズを学んでみてからはその言葉の裏に毒を含みながら話せるようになった。この毒は、相手に伝わっていなくてもいい。イケズを使いこなせるようになると、我慢せず嫌味を言いながらも、コミュ障扱いされないどころか「スマートな人」と評価してもらえることすらあるということが分かった。「いや、そんな小技を使わなくても、私は正々堂々とイヤな気持ちも相手に伝えたい」という人もいるかもしれない。でも、そんな人にすらもこの本を勧めたい。イケズにはいろいろと強弱があって、あからさまに嫌味っぽいものから意味をよく考えないと分からないものもある。読めば必ず、コミュニケーションの選択が広がる。素直すぎる人ほど、この本を読むことでコミュニケーションの教養がつく。本音がよくない、ということなのではなく「時と場合によって、言葉を選択できる」ことの心強さを知った私は、本を読む前より確実に強くなれたと思う。(ミクニシオリ)
2023年06月24日京都橘大学(京都市山科区、学長:日比野 英子)は、生きる手応えをもっと実感したい人たちのために新しい学びのプロジェクト「たちばな教養学校 Ukon」を2023年5月より開講します。学頭には、河野 通和氏(編集者・読書案内人・本学客員教授)をお迎えします。このプロジェクトでは、自然や生命のなりたち、社会のあり方、私たちの生き方を問いながら、「ともに学ぶ」を通して、自他の関係を見直し、<ケア>の精神に生かされた寛容な社会をめざします。2023年度前期は、『自分をひらくケア―― 「つながる」ことへのレッスン』をテーマに、8名の講師を招いてお話しいただきます。どなたでも参加可能な学びの場であり、現在受講生を募集中です。たちばな教養学校 Ukon近年、費用対効果をあらわすコスパに加え、タイパ(タイムパフォーマンス・時間効率)の意識が広まっています。身はひとつ、1日は24時間なのに、情報量は激増の一途をたどり、動画を倍速視聴したりと、人びとはますます「せっかち」になってきています。その一方で、「ネガティブ・ケイパビリティ(消極的な能力)」の価値が説かれます。拙速な結論、過激な意見に飛びつかず、急がず焦らず、すぐに解決できない問題を抱えてそれに耐え抜く力が注目されます。不確かで先行き不透明な時代を生きるには、そのバランスを取るしかないでしょう。生産性の時間(社会的時間)とは適度な距離を取り、自然の時間(自分の時間)との共存を図る。それには、公と私の中間にある共有地のような空間、新しい「つながり」に結ばれた居場所を創り出すことが大切です。その際、キーワードは「ケア」だと思います。人への配慮や思いやり、自分を取り巻く世界や歴史への関心、想像力などです。Ukonの講座は、“ともに生きる”に重きを置いた新しい学びの場をめざします。■2023年度前期講座の概要全体テーマ: 自分をひらくケア―― 「つながる」ことへのレッスン日時 : 2023年5月20日(土)~9月2日(土)の期間における全8回会場 : QUESTION(クエスチョン) 7階「クリエイティブコモンズ」〒604-8006 京都市中京区河原町通御池下る下丸屋町390-2定員 : 各回100名(先着順)対面受講料 : 全8回一括お申込み 15,000円*一括申込の特典として、Ukonグッズをプレゼント各回お申込み 1回 2,500円申込 : たちばな教養学校 Ukon 特設サイトよりお申込みください。特設サイト: 授業テーマ・スケジュール・講師:(1) はじめまして、哲学対話日時:5月20日(土)14:00~15:30講師:永井 玲衣(ながい・れい/哲学研究者)1991年東京都生まれ。哲学研究者。哲学研究と並行して、学校・企 業・寺社・美術館・自治体などで哲学対話を幅広く行っている。哲学エッセイの連載なども手がける。著書に『水中の哲学者たち』。(2) ネガティブ・ケイパビリティとは――私にとっての学び日時:6月2日(金)19:00~20:30講師:日比野 英子(ひびの・えいこ/京都橘大学学長・健康科学部教授)1953年京都府生まれ。京都橘大学学長・健康科学部教授。主な著書に『臨床心理学を基本から学ぶ』、『個と向きあう介護』、『身体は誰のものか 比較史でみる装いとケア』(以上、共著)、『心理学概論』(監修・共著)など。(3) 笑いの力――喜劇王チャップリンに学ぶ日時:6月16日(金)19:00~20:30講師:大野 裕之(おおの・ひろゆき/脚本家・演出家・映画プロデューサー・日本チャップリン協会会長)1974年大阪府生まれ。著書に『チャップリンとヒトラー メディアとイメージの世界大戦』、『ディズニーとチャップリン エンタメビジネスを生んだ巨人』他多数。映画『太秦ライムライト』他でプロデューサー・脚本を担当。(4) つながりの回復を求めて――食べものから考える日時:6月30日(金)19:00~20:30講師:平賀 緑(ひらが・みどり/京都橘大学経済学部准教授)1971年広島県生まれ。京都橘大学経済学部准教授。植物油を中心に食料システムを政治経済学的アプローチから研究。著書に『植物油の政治経済学』、『食べものから学ぶ世界史:人も自然も壊さない経済とは?』。(5) 他者のことばを生きる――翻訳家の仕事場日時:7月14日(金)19:00~20:30講師:鴻巣 友季子(こうのす・ゆきこ / 翻訳家・文芸評論家)1963年東京都生まれ。翻訳家、文芸評論家、大学講師。訳書に、ブロンテ『嵐が丘』、ミッチェル『風と共に去りぬ』、ウルフ『灯台へ』、アトウッド『誓願』他多数。著書に、『全身翻訳家』『謎とき『風と共に去りぬ』』『文学は予言する』他多数。(6) 非日常との出会い――ウズベキスタンで考えたこと日時:7月28日(金)19:00~20:30講師:河原 宣子(かわはら・のりこ/京都橘大学看護学部教授)1964年三重県生まれ。京都橘大学看護学部教授。2005年に国際協力機構(JICA)の技術協力専門家としてウズベキスタン看護教育改善プロジェクトにおいて基礎看護学カリキュラムの導入支援にあたった。(7) 新しい居場所を求めて――京アニの世界から日時:8月18日(金)19:00~20:30講師:野村 幸一郎(のむら・こういちろう/京都橘大学文学部教授)1964年三重県生まれ。京都橘大学文学部教授。専門は日本近代文学。主な著書に『小林秀雄 美的モデルネの行方』、『宮崎駿の地平』、『京アニを読む』、『二・二六事件の思想課題』、『東京裁判の思想課題』など。(8) 物語する世界――文学・漫画・ゲームと生きる日時:9月2日(土)14:00~15:30講師:渡辺 祐真(わたなべ・すけざね/書評家・文筆家・書評系YouTuber)1992年東京都生まれ。ゲーム会社でシナリオライターとして勤務する傍ら、2021年から文筆家、書評家、書評系YouTuberとして活躍。毎日新聞文芸時評担当(2022年4月~)。著書に『物語のカギ』。【一般の方からのお問い合わせ先】たちばな教養学校 Ukon事務局TEL:075-574-4335 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月23日『仕事と人生に効く教養としての紅茶』書影株式会社 PHP 研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2022年9月27日に『仕事と人生に効く教養としての紅茶』(藤枝理子著/税込2420円)を発売しました。昨今、「ヌン活」と呼ばれるアフタヌーンティーのブームで紅茶が注目を集めています。本書は、ソニー社員から転身した紅茶専門家が、ビジネス視点で役立つ紅茶の歴史や文化、種類、作法などを余すことなく伝える教養書です。若い世代のアルコール離れやコロナ禍の影響もあり、接待や飲みにケーションも「お酒」から「お茶」へ変化しつつあります。今や世界共通のコミュニケーションとなった紅茶の、奥深い魅力と新たな活用法を紹介します。ビジネスパーソンこそ「紅茶」を嗜むべき理由ティースペシャリストとして活動する著者のもとには、ここ数年間、紅茶を教養として学びたいというビジネスパーソンの依頼が非常に増えています。それは、紅茶の背景には、国ごとに培われてきた文化、芸術、宗教、交易の歴史から、植民地抗争や独立戦争、民族や奴隷問題、政治経済情勢まで、国際人として知っておくべきグローバルな知見が網羅されているからです。本書を読めば、ただ飲むだけではもったいない、五感で愉しむ「トータル教養」としての紅茶について学ぶことができます。タイプ別お茶の取り入れ方、「ヌン活」を10倍愉しむ方法…実践編も充実本書では、座学だけではなく、実践編としてすぐに始められるお茶の愉しみ方も紹介。勉強や仕事の効率をアップさせるためのお茶の取り入れ方や、アフタヌーンティーの正しいマナーなど、ワンランク上の感性を養うヒントが満載です。♦午前中の集中力アップには、コーヒーよりも紅茶が効果的♦「90分ごとに、90度以上でいれたお茶」を飲むことで脳疲労をリセット♦アフタヌーンティーのアイコン・3段ティーフーズの正しい食べ方知っておきたい茶の基礎知識(本文より)スマートな紅茶の飲み方(本文より)『仕事と人生に効く教養としての紅茶』について著者について藤枝理子(ふじえだりこ)大学卒業後、ソニー株式会社企画部に勤務するも、会社を退職しイギリスに紅茶留学。本物の英国文化としての紅茶を実際に家庭に入り、暮らしながらヨーロッパ各国の生活芸術を研究。帰国後、東京初となる自宅開放型サロン形式の紅茶教室エルミタージュを主宰。サロンには20年間で2000人以上の生徒が訪れ、常にウェイティングが続く。著書に『もしも、エリザベス女王のお茶会に招かれたら?』(清流出版』など。書誌情報タイトル:教養としての紅茶ヘッドタイトル:仕事と人生に効く著者:藤枝理子定価:2420円(10%税込)発売日:2022年9月27日判型:A5変型版並製ページ数:404頁ISBN:978-4-569-85295-9発行:株式会社PHP研究所仕事と人生に効く教養としての紅茶 | 藤枝理子著 | 書籍 | PHP研究所 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年09月27日星野源がホストを務める新音楽教養番組「星野源のおんがくこうろん」が、4回にわたって放送されることが決定。毎回一人の“歴史を変えた音楽家”にスポットを当て、視聴者の音楽を聴く耳を、いつのまにか田起こししていく。自身も様々な音楽に影響を受けながら、音楽家として作詞・作曲・編曲・プロデュースと、全ての役割を務めて独自の音楽を作り上げてきた星野さん。音楽を解説することが大好きな、パペットの“かいせついん”たちと楽しく音楽を学んでいく。毎回、一人の“歴史を変えた音楽家”にスポットを当てる同番組。その音楽家が制作した楽曲や、音楽家が辿ってきた人生、当時の社会状況を紐解きながら、ミュージシャンによる実演VTRも交えて、その音楽家の魅力や現代の音楽に与えた影響を見つめていく。初回は、ヒップホップ界の伝説的なプロデューサーでありビートメイカーのJ・ディラ。没後16年が経ったいまもなお愛され続け、数多くのミュージシャンに影響を与えてきた彼のビートへのこだわり、もはや作曲に近いと言われる独特なサンプリングの手法など音楽面はもちろん、独特な音楽文化を持つデトロイトに生まれ、32歳という若さで亡くなった彼の歩んできた音楽人生もふり返っていく。さらに母親へのリモートインタビューも敢行。知られざる彼の音楽への思いも明らかに。「星野源のおんがくこうろん 第1回 ビートの求道者 J・ディラ」は2月11日(金)22時30分~Eテレにて放送。※以降、2月18日(第2回)、2月25日(第3回)、3月11日(第4回)放送予定(cinemacafe.net)
2022年01月31日1冊でわかるポケット教養シリーズ ジャズの聴き方を見つける本「ジャズってむずかしいよね~」「どこから入ったらいいのかわからない」「名盤を聴いてもわからない……」そんな人でも大丈夫! ジャズには多種多様なヴァリエーションがあるので、興味をもてないジャズがあっても不思議ではありません。そして、ジャズの入り口はひとつではないのです。本書では、自分が興味をもてそうな入り口を探しあてるところからていねいに解説し、「実はちょっと語れちゃう」ところまで、聴くための基盤を作ります。1項目4分程度でさらっと読めるので、気負わず、気軽に、決して頑張ることなく、ジャズを楽しみましょう!目次:●STEP編ジャズに親しむためのA~Aのステップ。「準備」→「知識」→「ライヴ・デビュー」→「自分だけのジャズ作り」へのステップアップ!●KEYWORD編A~Zのキーワードでジャズをよりよく知ろう!■著者について富澤 えいち(とみざわ・えいち)音楽ライター、ジャズ評論家。1960年東京生まれ。学生時代に専門誌「ジャズライフ」などでライター活動を開始、ミュージシャンのインタヴューやライヴ取材に明け暮れる生活を続ける。2004年に著書『ジャズを読む事典』(NHK出版生活人新書)を上梓。カルチャーセンターのジャズ講座やCSラジオのパーソナリティーを担当するほか、テレビやラジオへの出演など活字以外にも活動の場を広げる。専門誌以外にもファッション誌や一般情報誌のジャズ企画で構成や執筆を担当するなど、トレンドとしてのジャズの紹介や分析にも数多く関わる。『井上陽水FILE FROM 1969』(TOKYO FM出版)収録の2003年のインタヴュー記事のように取材対象の間口も広い。2012年からYahoo!ニュース個人のオーサー。17ライブで生配信も。富澤えいちのジャズブログ 商品詳細1冊でわかるポケット教養シリーズ ジャズの聴き方を見つける本定価:1,045円(10%税込)仕様:A6判/164ページ発売日:2021年11月30日ISBN:978-4-636-10121-8商品コード:GTB01100176 amazonにてご予約受付中! : 【「1冊でわかるポケット教養シリーズ」既刊 好評発売中!】1冊でわかるポケット教養シリーズ 音楽家65人の修行時代定価:1,045円(10%税込)仕様:A6判/232ページISBN:978-4-636-97698-4商品コード:GTB01097698 ★「1冊でわかるポケット教養シリーズ」特設ページ1冊でわかるポケット教養シリーズ : お求めは、全国ヤマハ特約楽器店・書店または弊社オンラインショップ >まで。【本商品に関するお問い合わせ】(株)ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス ミュージックメディア部問い合わせフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年11月18日魅力的な女性であるための条件のひとつに“教養があること”が挙げられます。しっかりとした知識に基づいた、品格のある女性は素敵です。逆に教養がない女性は、なかなかモテにくい!今回は“女子が職場でやりがちな教養がないと思われる行動”というテーマで、男性に話を聞いてみました。意外と無自覚にしてしまっている人も……!?文・塚田牧夫休憩室で下ネタ「僕の会社の休憩室のでの話。女性社員が五~六人集まってランチをしていました。他の社員達は食事をしたり本を読んだり、仮眠をとったり各々の時間をすごしています。女性社員グループ内の一人の声がめちゃくちゃ大きいんです。休憩時間中なので、どう過ごそうが自由なのですが、休憩室にふさわしい声のボリュームってあるじゃないですか? なのにまるで居酒屋で喋っているような声量なんです。しかも話してる内容が男のことばかり。愚痴や不満、さらには下ネタなんかも話し始めてかなり下品! 話に夢中で周りに不特定多数の人がいることを忘れてるんでしょう。こういう人を見掛けると、教養がないなって思っちゃいますね」シンイチ(仮名)/31歳階段で傘を振る「出勤時、駅で後輩の若い女子社員を見かけたんです。それで、声を掛けようと思って追いかけた。その日は雨で、女の子は傘を持っていたんですけど、上り階段に差し掛かったときにビックリすることが……。女の子がスマホを操作しながら、傘の真ん中辺りを握って上り始めたんです。手を振る度に傘の先端が僕の顔に当たりそうで危なかった。僕はボクサーばりのフットワークで、右に左に顔を振ってよけましたよね。まあ、離れれば済む話なんですけど。ちょっと考えれば迷惑だって分かりそうなことなのに、無意識にやっちゃってるところが怖い」トオル(仮名)/27歳敬語がメチャクチャ「部下に若い女子社員がいて、その子があまり敬語を使わなかったので、ちょっとだけ注意したんです。そうしたら、気を付けるようにはなったんですが、逆にちょっと過剰になり過ぎちゃって……。その女子社員と一緒に取引先対応したときです。そこで彼女の親の話になりました。先方が“ご両親はおいくつぐらいなんですか?”尋ねたんです。すると彼女は“うちのご両親は……”と答えた。いやいや、そこは“ご”はいらないだろう。さらに、“ご兄弟はおられるんですか?”と尋ねられたら、“ご兄弟はおられません”と。もうメチャクチャ。あとで指摘したんですけど、“はぁ……”と答えるぐらいでピンときていない様子。そんな基本的なことから教えなければいけないのかと思うと、頭が痛くなります」シュウジ(仮名)/34歳教養がないと思われる女子の無自覚行動をご紹介しました。これらはみんな本人に全く自覚がありません。自分では気付きにくいというのが恐ろしい点ですよね。改めて自分の行動を客観的にチェックしてみてはいかがでしょうか。(C) VGstockstudio / Shutterstock(C) Lia Koltyrina / Shutterstock(C) Gabriel Georgescu / Shutterstock
2017年11月05日◼︎焼き物は、日本で最も身近な文化財自国の文化なら知っていて当たり前!と言いたいですが、身近にあるがゆえに、意外と深く考えたことがなかったり、うろ覚えだったりするものです。私自身、華道や茶道をやっていた祖母に影響を受け、幼い頃から焼き物に触れる機会はありましたが、当時は違いも良さもまったくわかりませんでした。しかし、30歳を過ぎた頃から少しずつ気になりはじめ、今では自分のために器を買ったり、抹茶を点てたりして楽しんでいます。食器や花器として日常的に使われている焼き物。その歴史はとても古く、ひとたびその魅力を知ると、いわば文化財を扱っているようなものだな、と思えるほど。奥深さは計り知れませんが、知りすぎることはないので、まずは基本からおさらいしていきましょう。◼︎磁器と陶器の違い日本で古くから作られてきた陶磁器。日本独自のものだと、よく知られる縄文土器などがありますが、中国や朝鮮からも優れた技術・文化を取り入れながら、日本各地でそれぞれに成長していきました。現在、国の伝統的工芸品に指定される産地(焼き物)だけで31種類もあります。さて、現在で言われる”焼き物”とは、陶磁器(磁器と陶器)の総称ですが、違いをご存知ですか?陶器は、”土もの”と言われるように、粘土から作られ、800〜1250度という比較的低温で、まずはそのまま(素焼き)焼き上げられます。そこへ釉薬(うわぐすり)をかける場合は、もう一度焼かれて(本焼き)できあがり。土鍋のように厚手で吸水性があり、光を通さず、土の色が目でも感じられるのが特徴です。対して磁器は、石英や長石などの岩石を粉砕したものを粘土に混ぜて作られ、”石もの”と呼ばれます。1300度の高温で焼き上げることで、表面に塗った釉薬が溶けて浸透し、表面が滑らかに仕上がります。光を通して水を通さないため、食器に向いている焼き物といえます。厚手で土のザラザラ感が見られるのが陶器。薄手で白く、ツルツルしているのが磁器というのが覚えやすいでしょう。◼︎日本生粋の六古窯各地で発展してきた陶磁器の中でも、古くからある窯(かま)という意味で日本六古窯(にほんろっこよう)と呼ばれる代表的な6つの産地/焼き物ができあがりました。愛知の常滑焼(とこなめ)、滋賀県の信楽焼(しがらき)、福井の越前焼、兵庫の丹波焼、岡山の備前焼、そして愛知の瀬戸焼です。瀬戸焼以外が無釉(釉薬なし)、瀬戸焼のみが釉薬を使用した製陶方法で、陶器も磁器も両方作られています。六古窯は、この後に朝鮮や中国から渡ってきた技術を使った他の窯と明確に区別されており、いわば日本オリジナルのものと言えます。六古窯はいずれも平安末期から室町時代にできあがった産地で、土そのものの風合いや焼き上がりの表情の違いが、千利休を代表とする茶の湯の文化人たちにも好まれました。茶道や華道がお好きな方は興味深いかもしれませんね。◼︎西洋でも愛された染付磁器桃山時代には朝鮮・中国から渡来した技術から、唐津、有田、萩などの焼物も登場し、六古窯にも大きな影響を与えました。特に新しかったのが染付の技術。肥前・有田(佐賀)で始まり、白い磁器に鮮明な色彩を描くこの技術は、酒井田柿右衛門により”赤絵”とも称され、伊万里港から海外へ輸出されました。伊万里港……そうです、伊万里焼です。この伊万里焼、オランダの東インド会社によりヨーロッパに輸出されましたが、花鳥図を代表する”柿右衛門様式”が非常に人気で、王侯貴族たちによって好んで収集されたほど。有名なドイツの名窯・マイセンでも、大量に模倣品が製造されました。また、同じ色絵磁器で有名なもので加賀(石川)の九谷焼があります。江戸前期に一度衰退したものの、1823年のウィーン万博で”ジャパンクタニ”としてその名を世界に知らしめました。他にも少し変わった焼き物で、安土桃山時代に長次郎が広めた楽焼(らくやき)があります。轆轤(ろくろ)を使わず手とヘラのみで作られ、その自然な歪みが趣深い陶器で、特に黒いものを千利休が愛したといわれます。◼︎まずは好きな器から紐解くさて、このように焼き物それぞれのエピソードを知ると、なんとなく身近なものに思えてきませんか?前出の焼き物以外にも、美濃焼や益子焼、京焼などなど、日本にある焼物の種類は実に多く、ここではとてもご紹介しきれませんが、歴史をさかのぼったり、その作り方を調べたりすることで、これまでと違う器の顔が見えてきます。例えば私は萩焼の抹茶碗が好きで、白さの中に、時間とともに変化するあたたかい赤みがとても趣深い焼物だと感じています。茶碗、ぐい飲み、花器。まずはどんなものでも、好きなものを選んで、そこから知識や愛着を深めていってはいかがでしょうか。魯山人など著名人の展覧会や美術館へ行って目を肥やしたり、陶器市などへ行って実際に手に取り、よく作る料理に合いそうなもの買ってみたりするのもおすすめ。大人ならではの楽しい趣味が増えていくはずです。
2017年09月27日大人女子の教養「潤いが人生を変える」トークセミナー開催概要2017年9月26日(火)、渋谷にある「NODE UEHARA」において、大人女子の教養「潤いが人生を変える」トークセミナーが開催される。ホリスティックビューティー協会が開催する、大人女子の教養トークセミナーは、アロマリーディングについて学んだ前回に続いて2回目。第2回「潤いが人生を変える」では、デリケートゾーンのセルフケア方法や知識についての学びを深め、アンチエイジングや免疫力の向上などにつなげていく。開催時間は、10:45から12:00頃まで。参加費は、お土産サンプル付きで、一般が3,200円(税抜き)、HBA会員が2,700円(税抜き)。定員は30名。講師は植物療法士の森田敦子が務める。ホリスティックビューティー協会ウェブサイトにおいて、申し込みを受け付けている。トークセミナーのスケジュール「潤いが人生を変える」トークセミナーは、10:30から受け付けがスタート。10:45から12:00まで、トークセミナーを実施し、終了後には、森田敦子による書籍販売&サイン会が行われる。希望者は、12:30頃から行われる、森田敦子も参加するランチ懇親会に出席可能。ランチ懇親会の参加費は、ドリンク付きで1,800円。(画像はホリスティックビューティー協会より)【参考】※ホリスティックビューティー協会
2017年09月07日豊かな教養、ジェントルな雰囲気、穏やかで説得力のある話し方、そして少年のような無邪気さ。学者や作家、建築家…知性を感じる大人の男の魅力について、作家の山内マリコさん、放送作家の勝木友香さん、ライターHが女子トークで盛り上がります!***ライターH(以下H):大人の男の中でもここでは“知的な大人の男”の魅力を語り尽くそうと思うわけですが、そんな矢先、今年も日本人がノーベル賞を受賞したというニュースが!山内:大隅良典栄誉教授ですね。最近には珍しい見事な髭なので、明治時代の偉人のような風格を感じました!五千円札に刷りたくなっちゃうほど素敵なおじさまですよね。勝木:私は照れを隠しながらも“ワイフ”と呼ぶ姿に胸キュンでした。H:研究命!という方の、意外な素顔が垣間見えたりすると萌えますよね~。お二人は仕事で文化人に会う機会も多いと思いますが、“この人にグッときた”という経験はありますか?勝木:まっさきに思いつくのは、王道、小山薫堂さんかな。山内:あ~わかる!勝木:同業者ということもあって、初対面の時は構えていた部分もあったんですね。でも、会った途端にトゲトゲした気持ちが吸収されてしまいました(笑)。山内:私もお会いしたことがあるんですけど、大人の男の理想型!と感銘をうけて。そのあとに書いた『さみしくなったら名前を呼んで』という本のなかの短編に、名前を出しちゃいました(笑)。同世代の男の子に恋している女子高生に対して、友達が「そんなの、小山薫堂みたいなのじゃないとダメ」って。勝木:やっていることがおしゃれだから気取った感じなのかと思いきや、実際のご本人は包み込むような温かさがあって、とてもジェントル。感服です!山内:私が今まで会った知的な大人の男性の中で一番グッときたのは、太田和彦さん。H:え!居酒屋探訪の?山内:はい。名画座について語る鼎談でお会いしたのですが、知識は深いし、それを話す声がやさしくて…。何より、目の前に女性がいても、いいカッコしようっていう下心がサラサラないところに“おおっ!”って。勝木:それは余裕ってこと?山内:もう余裕の塊!サンダルをひっかけて、そのまま「次の仕事あるから」って去っていく後ろ姿を見送りながら、“私を居酒屋に連れていってください~”って思いました(笑)。H:知性を感じる声、いいですよね~。私はお会いしたことないんですけど、ピーター・バラカンさんの声にメロメロ。山内:わかります!あの穏やかな語り口、最高ですよね。たとえば姜尚中さんの声って、女性はみんな好きって言うじゃないですか。確かにああいう低音もいいと思いますが、よく響く声なので、個人的にはちょっと緊張しちゃう。でも、バラカンさんや太田さんみたいに思いがけず繊細でやわらかい声を聞くと、耳を傾けたくなるし、自然とリラックスもできます。H:穂村弘さんの語り口は、さらに上を行く癒し系。山内:人気ですよね!私、彼は文壇のアイドル的な存在だなって思ったことがあるんです。H:確かに、周りが放っておかないオーラがありますよね。山内:以前「東京マッハ」という俳句のイベントでお見かけしたんですけど、その会は通常、男性4人のレギュラー陣に加えて女性ゲスト1人という構成なんです。にもかかわらず、穂村さんは、そんな紅一点枠の椅子に違和感なく座っていらして。H:マドンナの役割にも誰もが納得しちゃうという(笑)。※『anan』2016年11月16日号より。文・保手濱奈美
2016年11月10日学生時代に学んだ英語や国語、政治経済などの一般教養とも言える科目の知識は、日常生活や子育ての中でも必要になることがあります。「もっと勉強しておけばよかった」と感じる瞬間が訪れるかもしれません。そこで今回は、忙しいママが仕事や家事をしながら、一般教養や興味のある分野の知識を深める方法について紹介します。■図書館の予約システムを徹底活用まず利用したいのが、公共の図書館です。新しい本を買うと、費用もかかる上に部屋のスペースをとるので、買いたい本があってもためらってしまいがち。その点、図書館の本なら、気兼ねなく読書を楽しめます。最近では、公共の図書館の多くが、自宅から貸出予約できるインターネット予約システムを導入しています。学びたいテーマに関する本を予約して借りて、時間があるときに一気に読めば、それだけでもある程度の基本知識が身につくでしょう。■子どもといっしょに主要科目をおさらい小中学校で習う国語、数学、理科、社会、英語の主要5科目に自信がない人は、子どもの宿題を見るついでに、おさらいをするといいでしょう。特に、海外旅行や仕事で使う機会の多い英語は、一から勉強し直すチャンスです。ママが「教えてあげる」、「チェックする」立場だとなかなか言うことを聞かない子どもも、「ママもいっしょに勉強する」という姿勢を見せると、やる気になってくれるかもしれません。■ラジオ・テレビの講座を活用語学や中学高校の主要科目の基礎レベルの知識を身につけたい人にとって、NHKのラジオ・テレビの講座は最適。種類も豊富で、主要科目はもちろん、簿記やビジネスなどの仕事に役立つ番組もあります。また、番組によっては、インターネット上の自分専用ページで学習の進捗管理ができるサービスやストリーミング配信が行われているケースも。一昔前よりグッと便利に、勉強しやすくなっています。■通信制大学で専門知識を学ぶ一般教養レベルの勉強では物足りない人や、心理学や教育学、法律などの専門知識に興味がある人は、思いきって大学で学ぶという手もあります。ママにおすすめなのは、自宅学習が中心の通信制大学。通信制といえば「スクーリング」と呼ばれる対面授業のために、一定期間は通学する必要がありますが、近年はインターネットによるスクーリングや、地方スクーリングを実施している通信制大学も増えています。また日本のほとんどの大学には、正規の入学とは別に、希望者が好きな科目の授業だけを受けられる「科目等履修生」という制度があります。子育てが少し落ちついたママは、この制度を利用して、無理のない範囲で学生気分を味わうのもよさそうです。10代、20代のころはほかに楽しみが多すぎるせいで、なかなか勉強に集中できない面がありますが、歳を重ねると、不思議と知識欲が高まってくるものです。学生時代は続かなかったラジオやテレビの英語講座も、いま始めると、息抜きのひとつとして楽しめるかもしれません。
2016年09月16日前回の記事では、教養あふれるアラサー女子を目指すべく漢字検定を受けることを決意しました。そして先日、高校卒業程度のレベルとされる2級を受験してきました!試験の結果と、忙しい人でも気軽にできる「CBT受験」の方法など、知的なアラサー女子におすすめの漢検についてお伝えします。私が合格するために行った勉強方法試験勉強のために購入したテキストには、最も試験に出やすい頻出度Aの問題(約80ページ)から頻出度Dまで、頻出度ごとに問題が掲載されていました。私が100%完璧に覚えたのはA問題のみで、B問題以下はさわりだけ……という状態。勉強の期間は1~2ヶ月だったので、とりあえず「A問題だけを完璧にしよう!」と決めて勉強に打ち込んだのです。漢検CBT受験の方法と流れ漢検CBT受験とは、コンピューターを使って受験するシステムのこと。本来は年3回の検定日のところ、CBT受験なら各受験会場で設定されている受験スケジュールから、自分の都合のいい日時を選んで受験できます。支払いもネット上で完結するのでとても簡単。試験当日は、受験番号記載の確認メールと本人確認書類を会場に持っていくだけ。CBT受験はコンピューター操作が主です。キーボードでの打ち込みと、ペンタブレットに文字を書き込むという2種類の方法で解答します。コンピューター操作に不安を感じる人もいるかもしれませんが、当日の事前説明はとても丁寧なので、安心してくださいね!気になる私の合否は・・・今回漢字検定2級を受験した私ですが、その結果は……200点満点中、170点。見事に合格しました!コンピューター受験なので問題用紙がなく、自己採点ができなかったのですが、試験を終えた瞬間は「いける!」と感じました。勉強したテキストが良かったのかもしれませんが、今回の合格で、頻出度の高いA問題を勉強するだけでも2級の合格は可能ということが分かりました。苦手だった書き取りミスを最低限に抑えたことが、合格のポイントかなと思います。一方、自信のあった同音・同訓異字のミスが多かったので、ちょっぴり冷や汗も……。自分の弱点をきちんと知ることも合格への近道かもしれませんね。漢検2級に合格し、私も教養あふれる知的女子に一歩近づいた……はず!忙しい人でも気軽に受験できるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
2015年08月12日大人になるとある程度の知識を持っていないと恥ずかしい思いをすることがあります。では、社会人なら身につけておくべき教養、あるいは自分自身が身につけたいと思っている知識とは、どんなことなのでしょうか?それは年代による違いがあるものでしょうか?20~50代の社会人500人に聞いてみました。・敬語の使い方……35.6%・一般常識……35.4%・ビジネスマナー……14.0%・漢字の読み書き……4.2%・食事マナー(箸の持ち方など)……3.4%・政治・経済全般……2.0%・日本の歴史や地理……1.4%・メディアリテラシー……1.4%・その他……2.6%(上記の選択肢から回答)【年代別】■20代(281人):1位「敬語の使い方」(35%)、「一般常識」(35%)、3位「ビジネスマナー」(16%)■30代(150人):1位「一般常識」(38%)、2位「敬語の使い方」(35%)、3位「ビジネスマナー」(11%)■40代(44人):1位「敬語の使い方」(39%)、2位「一般常識」(36%)、3位「ビジネスマナー」(2%)■50代以上(25人):1位「敬語の使い方」(36%)、2位「一般常識」(24%)、3位「ビジネスマナー」(16%) どの年代も、「敬語の使い方」と「一般常識」がほぼ同率1位、それに「ビジネスマナー」が続きました。4位以下は、20代、30代の若い世代では「漢字の読み書き」「食事マナー(箸の持ち方など)」が続くのに対して、50代以上では、それらよりも「歴史」「政治経済」「メディアリテラシー」が上位に来るという違いが見られました。上位に上がった「敬語の使い方」「一般常識」を選択した人に、その理由を尋ねてみると……。・「敬語の使い方が気になります。使わない職場はないし、仕事相手に使えないと最悪の事態もありえるから」(25歳/男性/電力・ガス・石油)・「ビジネスマナー。取引先の人と会う時に恥をかくと思うから」(30歳/女性/情報・IT)・「一般常識。仕事においても信用されにくくなるから」(40歳/男性/機械・精密機器)・「敬語の使い方。社会人は目上の人との付き合い方が大切だし、そのために敬語は必須だと思う」(50歳以上/男性/電機)上位に入ったものは、普段の生活の中で恥ずかしい思いをするだけでなく、実際の仕事にも支障が出てくると感じている人が多いようです。ただ、一口に「一般常識」といっても幅広いジャンルのことが含まれるので、何をどこまで知っていればOKという線引きがむずかしいのが悩ましいですね。・「冠婚葬祭のマナーです。社会人になって行く機会が増えてきたが、なかなか身につかない」(28歳/男性/電機)・「メールでの文章の作り方と、手紙の文章の作り方の違いが知りたいです」(22歳/女性/マスコミ・広告)・「まわりの人に笑われないように、自分の基本スペックを上げるために一般常識とビジネスマナーと敬語と漢字は最低限身につけたい」(45歳/男性/情報・IT)20代では、敬語やビジネスマナーなど、上の項目で上位にランクインした必須の教養を挙げる人が目立ちました。20代、30代で他の年代と比べて多かったのはコミュニケーション能力。50代以上になると歴史を学びたいと思う人が増えています。なお、年代に関わらず多いのは、英語や中国語などの語学力でした。20代の69.1%、30代の69.4%、40代の72.8%、そして50代以上でも48%の人が、お金を払ってでも身につけたい教養があると答えています。学びたいもので圧倒的に多かったのは、英語などの語学。その他、ビジネスマナーや金融、経済、法律など実務的なもの以外にも、華道や茶道、楽器など趣味に関するものなど幅広く挙げられました。・「ビジネスマナー。働き始めてしばらくたつがさっぱり身につかないので」(26歳/女性/団体・公益法人・官公庁)・「対人スキル。自分との向き合い方。むずかしいです」(30歳/女性/電力・ガス・石油)・「日本舞踊を習って、所作を美しくしたい」(46歳/女性/アパレル・繊維)・「会社が経営できる経済学、経営学」(50歳以上/男性/電機)若い世代だけでなく、年代が上がってももっと教養を身につけたいと考えている人は多いものなのですね。知らないと恥ずかしいというだけでなく、いくつになっても学べる何かを身につけることで、自分の人生をより豊かにできるのが「教養」なのかもしれません。あなたはどんな教養を身につけたいと思いますか?調査期間:2012/12/21~2013/1/8/アンケート対象:マイナビニュース会員/有効回答数:500人(ウェブログイン式)文/永井祐子(エフスタイル)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年01月21日京都市左京区の京都造形芸術大学はこのほど、「芸術教養学科」を通信教育課程に新設。2013年4月より授業を開始する。同学科は、「手のひら芸大」を通称として、卒業までのすべての課程をスマートフォンやタブレット端末によるインターネット学習に特化した通信教育学科。近年急速に進むスマートフォンやタブレット端末の普及に合わせ、まとまった時間が取れない社会人が、自宅、通勤途中などで芸術を学び、仕事やくらしをより豊かにしてもらうことを目的に開発されたものだという。「総合教育科目(一般教養)」「学部共通専門教育科目」「学科専門教育科目」の3つの科目群に、全71科目135単位を用意。1本あたり3~5分の動画教材を1科目あたり75本視聴してレポートを提出する「Webスクーリング科目」と、電子テキストで学習し、レポート提出と単位修得試験の受験で単位取得をする「Webテキスト科目」の2種類の履修方法をベースに、すべての課程をスマートフォンやタブレット端末で履修できる。募集定員は460名。大学入学資格保有者を対象にした芸術学部正規課程で、卒業と同時に学士(芸術)の学位を取得できる。年間授業料は17万円。初年度は入学金3万円および入学選考料2万円が別途必要となる。前期募集期間は2013年2月1日10時~4月15日5時。授業開始は2013年4月1日10時。無料体験講座への参加など詳細は「手のひら芸大公式ページ」で閲覧できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月19日