「3年連続で、2月23日の天皇陛下の誕生日に予定されていた一般参賀は、感染拡大防止のため中止になってしまいました。残念ながら令和になって一度も天皇誕生日の参賀は開かれていません。祝賀行事も大幅に縮小されます。ただ、昨年とは異なる点があります。祝賀の儀に、雅子さまが出席されることになったのです」そう語るのは皇室担当記者。昨年は新型コロナ対策で、陛下が単独で出席されていた祝賀の儀。今年はお二人そろっての出席となり、総理大臣が代表でお祝いの挨拶をするという。「雅子さまは、昨年の11月ごろから体調不良が続いています。2日に分けて行われた愛子さまの成年行事も、1日目は欠席。年明けの講書始の儀も欠席されています。そういったなかで、陛下の62歳の誕生日に催される祝賀の儀に出席を決められた陰には、雅子さまの強い思いがあったのではないでしょうか」(前出・皇室担当記者)昨年12月のご自身の誕生日、雅子さまは陛下への感謝の思いをこう綴られていた。《天皇陛下には、コロナ禍の中でも引き続きお忙しい日々をお過ごしですが、変わらずお元気でいらっしゃることを何よりありがたく存じます。また、常に私の体調にお気遣いいただき、深く感謝申し上げます》いまだ体調の波を抱えながらも、雅子さまはできる限り陛下を傍で支え続けることを誓っておられるのだ。「陛下が雅子さまにプロポーズされてから今年で30年ですが、お二人の愛はまったく色褪せることがありません。雅子さまは、陛下へのバレンタインデーのプレゼントを欠かすことはないそうです。ご実家の小和田家も、海外生活が長く、また離れ離れになる時期もあったことから、クリスマスやバレンタインデー、お誕生日などの記念日の贈り物を大切にしていました。雅子さまはそうした習慣を引き継がれているといいます」(宮内庁関係者)■バレンタインデーにスイスチョコを天皇陛下の誕生日はバレンタインデーの直後ということもあり、誕生日会見で記者から、プレゼントについて質問を受けることもあった。婚約直後だった’93年の会見で陛下は「バレンタインデーについては非常に心のこもった物をもらいました。けれども内容については、二人の秘密にさせていただきたいです」と、おっしゃっていた。雅子さまが陛下にプレゼントされていたものの一つが、スイスの「ステットラー」というブランドのチョコレートだった。かつて東京・代官山にあった、ステットラーの日本代理店の元オーナーに話を聞くことができた。「雅子さまが天皇陛下のためにお求めになったのは、『ジュネーブの石畳(パヴェ・ド・ジュネーブ)』というチョコレートです。ヨーロッパの街並みの石畳を思わせる、キューブ形にカットされた生チョコです。現在ではこういった石畳形のチョコはさまざまなお店で見られますが、その発祥となったのはステットラーといわれています。ステットラーのチョコレートはもともと雅子さまのお父さまが、仕事の関係でジュネーブに住んでいたころからたいへんお好きだったそうです。ご結婚前に、雅子さまは陛下へのプレゼントとしてお求めくださいました。ご結婚後にも、侍従の方を通じて何度かご注文いただきました」■雅子さまへのねぎらいの言葉を忘れない陛下スイスのジュネーブは、雅子さまが2歳のころに短い間ではあるが滞在したことのある街。双子の妹・礼子さんと節子さんが生まれた、雅子さまやご家族にとって大切な場所だ。雅子さまは高校時代の夏休みにも、スイスを再訪されている。そんな少女時代の思い出がこもったチョコレートを、陛下にお渡しになっていたのだ。一方の天皇陛下も、雅子さまへのねぎらいの言葉を忘れることはない。昨年の誕生日会見ではこうおっしゃっていた。「雅子はいまだ快復の途上にあり、体調には波があり、大きな行事の後には、疲れがしばらく残る傾向があります。これからも、無理をせずにできることを一つ一つ着実に積み重ねていってほしいと思います」コロナ禍のため、引き続き外出を伴うご公務は控えていくことになりそうだが、両陛下は2月10日、島根県の障害者支援施設をオンラインで視察された。画面越しではあるが、子どもたちが音楽に合わせて体を動かす「ミュージックケア」をご覧になるなど、施設利用者と交流されたのだ。両陛下は感染拡大を予防しつつ、新しい形での国民とのふれあいを模索されている。困難な状況は続くとみられるが、これからも雅子さまは“一生お傍に”という愛情で陛下を支え続けられるーー。
2022年02月16日天皇誕生日に胸元の刺繍が美しいロイヤルブルーのロングドレスをお召しになり、皇居へと向かわれた雅子さま。天皇陛下が61歳を迎えられた今回も、昨年と同じようにコロナ禍のため天皇誕生日の一般参賀は中止に。さらには駐日大使らと懇談する茶会の儀なども取りやめ、祝賀行事も出席者を縮小して催された。雅子さまは、お気に入りのドレス姿で皇居・宮殿で祝賀行事にご出席。皇后としてのお務めを果たされた。陛下は、お誕生日にあたり雅子さまについて「雅子は私の日々の活動を支えてくれる大切な存在であるとともに、公私にわたり良き相談相手となってくれております。私も、今後ともできる限り雅子の力になり、支えていきたいと思っています」と愛情深くお話に。夜には、両陛下と愛子さまは家族水入らずでお祝い御膳を囲まれた。「女性自身」2021年3月16日号 掲載
2021年03月07日「昨年に続き、今年も天皇誕生日の一般参賀は中止となってしまいました。さらに、国会議員や外国大使を招いての祝賀行事も中止になりました。ここまで大幅に縮小となったのは、コロナ禍の国民生活を心配される天皇陛下ご自身のお気持ちを反映してのことでしょう」(皇室担当記者)2月23日、天皇陛下は61歳の誕生日を迎えられる。祝賀行事は縮小となるものの、静かにお祝いする雰囲気にはなりそうにないという――。「誕生日を前に、陛下は記者会見に臨まれます。記者からの質問は事前に宮内庁側に伝えられるのですが、その中に眞子さまの結婚についての質問も含まれているのです。天皇陛下ははたして、眞子さまと小室圭さんについてどのような発言をなさるのか、注目が集まっています」(前出・皇室担当記者)昨年11月に眞子さまが発表された文書では《天皇皇后両陛下と上皇上皇后両陛下が私の気持ちを尊重して静かにお見守りくださっていることに、深く感謝申し上げております》との記述があった。「もし会見で陛下が『お二人の気持ちを尊重します』といったお言葉を述べられれば、眞子さまと小室さんの結婚は完全に“お墨付き”を得たことになってしまいます。陛下には小室さんについていっさい言及しないでほしい――。秋篠宮さまはそう願っていらっしゃるでしょう」(前出・皇室担当記者)■陛下と秋篠宮さまに会見をめぐる因縁がしかし、陛下と秋篠宮さまは、会見をめぐって浅からぬ“因縁”がある。’04年5月、陛下は当時療養中だった雅子さまについて、次のように述べられた。「それまでの雅子のキャリアや、そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です」この年の7月、雅子さまは適応障害と診断されている。外交官としてのキャリアを生かした国際親善より、ただ“お世継ぎ”を産むことだけを求める声が強く、大きな精神的負担になったといわれている。雅子さまを守ろうとされた陛下の勇気ある発言だったが、その半年後、なんと秋篠宮さまは自身の誕生日会見で「記者会見という場で発言する前に、せめて陛下と内容について話をして、そのうえでの話であるべきではなかったか」と苦言を呈されたのだった。弟宮からまさかの、はしごを外すような発言……。雅子さまを取り巻く環境は大きく変わることはなく、回復は平成の終わりまで待たねばならなくなった。「しかし、天皇陛下はもう、当時の秋篠宮さまの発言を遺恨に思われてはいないでしょう。むしろ、あの“人格否定発言”の一件から、記者会見での一言がどれほど大きな影響を及ぼすかを実感されていらっしゃいます。眞子さまの結婚問題についても、できるだけ言及を避けられるのではないでしょうか」(前出・皇室担当記者)ついに天皇陛下まで巻き込むことになってしまった眞子さまの結婚問題。秋篠宮家の知人はため息交じりにこう話す。「普通の家庭なら、小室さんの母の佳代さんが、息子に結婚を辞退するように強く勧めることがあってもいいはずです。しかし、そういった動きはまったくありません。もちろんご本人同士の意思が大切ですが、眞子さまの結婚後を心配され、秋篠宮さまが結婚に難色を示されるのも無理はないことだと思います」弟宮・秋篠宮さまが訴える窮状に、天皇陛下はどのように応えられるのか――。「女性自身」2021年2月23日号 掲載
2021年02月11日