元俳優でクリエイティブディレクターの小橋賢児氏が14日、都内で行われた「OCEANS Feel So Good Award-The Best Wellbeings-」の授賞式に登場した。「OCEANS Feel So Good Award-The Best Wellbeings-」は、メンズライフスタイル誌『OCEANS』が主催するアワード。初開催の今回は、「The Best Wellbeings」をテーマに、ライフとワークの両方で輝き、“今年一番いい顔をしていた人”を選出。授賞式には、小橋氏のほか、受賞者でプロサーファーの平原颯馬氏、元アルペンスキー日本代表の皆川賢太郎氏が登壇した。小橋氏は、東京2020パラリンピック閉会式でショーディレクターを務め、2025年に開催される大阪・関西万博では、催事企画プロデューサーに就任するなど、クリエイティブディレクターとして活躍。プライベートではサーフィンを楽しみ、雪山に行くなど、「自然と遊ぶことが好き」だと話しながら、「イベントの仕事は派手に思えますが、いろんな人との打ち合わせなど、地味な作業の連続。そうした中で、メンタルを保てているのは、自然にふれることでいいバランスが取れているから。こうした僕のライフスタイルに賞をいただけたのは、とてもうれしい」と喜びを語った。また、“今年一番いい顔”をした瞬間を聞かれ、「先日、息子とUSJに行き、息子のオーダーでマリオになりました。そのときが、パパとして一番いい顔をしてたんじゃないかなと思います(笑)」と、笑顔で告白した小橋氏。クリエイティブディレクターとして苦労したことを問われると、東京2020パラリンピック閉会式を例に挙げ、「メイン曲の使用許可が下りたのが当日の朝。“もし許可が下りなかったら、僕はもう日本にいられないんじゃないかな……”と。最後の奇跡まで諦めずにチャレンジしたことが、最後に実を結ぶと心が救われる」と打ち明けていた。なお、初開催となる今回は、小橋氏、平原氏、皆川氏のほか、俳優の小栗旬、ディストリビューターでプロデューサーのLee kyon tak氏、SANU創業者でブランドディレクターの本間貴裕氏の6人が受賞。特別賞に、小栗(ダブル受賞)、女優の中村アン、俳優の井浦新が選ばれた。
2023年10月17日イベントプロデューサーとして活躍している小橋賢児が4日、都内で行われた「東京2020 NIPPON フェスティバル」組織委員会主催事業に関する記者会見に出席した。世界の注目が日本・東京に集まる2020年4月から9月にかけて開催される東京2020大会の公式文化プログラム「東京2020 NIPPON フェスティバル」。この日の会見では、東京2020組織委員会主催の4事業が発表された。小橋氏は、パラリンピック開幕直前期に実施される「共生社会の実現」をテーマにしたプログラムのクリエイティブディレクターに就任。同プログラムでは、障害のある人やLGBTを含めた多様な人々が参画し、街中でさまざまなアートやパフォーマンス活動などを開催し、個性を認め合う「ダイバーシティ&インクルージョン」の新しい文化創造事業を展開する。会見では、「僕自身、日本に生まれ日本で育ったんですけど、27歳まで俳優をやっていて、俳優を休業してアメリカに行って世界中を回ったときに、多様な生き方や考え、いろんな文化に触れて、自分という枠を超えて世界の中から日本を見たときに、もっと世界は広いし、知れば知るほど自分の本当にアイデンティティを知るということを実体験で知りました」と自身の体験を紹介。続けて、「日本に戻って来たときに、日本は良くも悪くも人を重んじて、人を気にするという同調圧力の中で生きてきた日本人の中で、多様性=ダイバーシティはなかな現実的に起きてないというのを目の当たりにした」と海外と日本の差に言及し、「オリンピックという、日本が世界とつながって、日本人も世界を意識し、世界が日本を見るという、このタイミングにダイバーシティに向けた肌感を作れるイベントの機会に恵まれたことは僕にとって意味があるのかなと思いました」と感慨深げに語った。さらに、「僕自身、身内に障害を持っている人がいます。子供のときから芸能界もそうですけど、いろんな世界でいろんな人たちと出会って、何か息苦しさを感じていた」と打ち明け、「日本の和は調和の和だと思っている。本来日本は、いろんなものを取り入れられる調和の和の心を持っている民族だと思う」と熱弁。「このイベントを通じてさまざまな生き方の人と出会って、相手を知って自分を知る、そしてこの2020年をきっかけに本当の意味でのダイバーシティ&インクルージョンという肌感が生まれるイベントにしたいと思います」と意気込みを語った。そのほかの3事業は、2020年4月、オリンピック開幕直前期、2020年5月~7月にそれぞれ開催。2020年4月にはキックオフイベントとして、「大会に向けた祝祭感」をテーマに、歌舞伎俳優の市川海老蔵とオペラ歌手のプラシド・ドミンゴのコラボレーションステージを開催する。オリンピック開幕直前期は、「参加と交流」をテーマに、日本文化を通じてさまざまな人々が交流する場・イベントを創出。2020年5月~7月にかけては、「東北復興」をテーマに、東北各県や東北絆まつりと連携し、東北各地・東京を舞台とした文化プログラムを展開する。会見には小橋のほか、東京2020組織委員会副事務総長の古宮正章氏、東京2020組織委員会文化・教育委員長の青柳正規氏、小橋と同じく「東京2020 NIPPON フェスティバル」組織委員会主催事業のクリエイティブディレクターに就任した箭内道彦氏、東京2020オリンピック・パラリンピックの大会エンブレムの制作者で「東京2020 NIPPON フェスティバル」のマークも手掛けた野老朝雄氏が登壇。そして、東京2020組織委員会文化・教育委員会委員であるSHELLYが司会を務めた。
2019年04月04日こんにちは。紅子です。少し前に、大阪府の女子高生が生まれつきの髪色にもかかわらず「黒くないから」という理由で学校側から黒染めを強要され、不登校となったのちに裁判へと発展した事件が注目を集めましたね。ツイッターなどでは「自分も同じ経験をした」とか「自分の学校にはこんな規則があった」といった声が数多く上がり、#こんな校則いらないや#ブラック校則といった、校則にまつわるタグも盛り上がっていました。私は中学時代を地元の公立で過ごしてそれなりに厳しく管理される日々を送ったあと、高校は校則がひとつもない都内の私立校に通って超自由な学校生活を満喫してました。今回は、そんな二つの正反対な環境を経験してみて思う「ルールの意義」について書こうと思います。毎朝職員室でクレンジングさせられていた中学時代風紀に関してやや問題視されていた中学時代だったが、授業はそれなりに真面目に受けて塾にも通っていたので絶望的に成績が悪いわけでもなかった。でも、高校受験の時期になって地元のオープンキャンパスに行ってみても、いまいち行きたいと思う場所がなかった。そんなある日、友達の誘いで地元から2時間くらいかかる都内の私立高校の文化祭に、付き添いがてら遊びに行った。私はその日に志望校を決めた。その高校には校則がない。制服もないので、どんな格好で登校してもいいし、髪色だって自由だ。法にさえ触れなければ、どんな自分でいることも許された。合格条件は満たしていたので、他を受けることもなくそのまま入学した。幼稚園から大学まである学校だったので、中学やそれ以前から通っている生徒のことを「内部生」、高校から入った生徒のことを「外部生」と呼んでいた。私を含め外部生の多くは、入学当初あまりの自由さに感動すると同時に戸惑った。これまで髪色も服装も統一させられてきたのに、突然「好きにしていいよ」なんて言われたもんだから、ずっとやりたかった茶髪、エクステ、ピアス、ネイル、なんでもやった。みんながみんなではないが、校則の厳しい学校から入学して来た生徒ほど入学当初は派手な格好をしていたように思う。面白かったのは、それまでもずっと校則ゼロの中で過ごして来た内部生の服装や髪色は、外部生よりずっと落ち着いていたことだった。1年生の頃はそうやって、「やってみたかったことリスト」を1つずつクリアするみたいに自由を謳歌していた私も、卒業する頃になると受験も終えているのにすっかり黒髪に落ち着いていた。3年生3学期のある日のホームルーム中、ふとクラスを見回すと、内部生も外部生も黒髪ばかりで「みんな勝手に落ち着くんだな」と笑ってしまったのを覚えている。入学式にパンチパーマで出席していためちゃくちゃヤンキーだった男の子も、当初のトゲトゲしさが完全になくなりかなりマイルドになっていて、その差が激しすぎてネタになっていた。無論、どちらがいいとか悪いとかではないし、先生たちはどんな格好をしていようと構うことなく、あくまで生徒の人格や言葉に耳を傾け、上から目線で取り締まるのではなく対等に接してくれていた。面白かったのは外見の違いだけじゃない。「外部生」として入って来た私や友人は、見た目以外にも少なからず内部生に対して何か大きな違いを感じていた。内部生は、とにかく自分の意思がしっかりしていた。そしてそれを恐れずに言葉にする術を知っているように見えた。「私はこう思う」。「俺は〜だから○○には反対」。ルールが0な分、文化祭や体育祭などの行事やクラス内での些細なことまで、決まりごとを作るときには必ず生徒たちが話し合って決めていた。だから事あるごとに話し合いの場が設けられたし、国語や社会の授業でも机をコの字にしてディベートする機会が多かった。「あなたはどう思う?」そう問われる機会が非常に多かったのだ。意見がないと話が進まない。だから常に自分の頭で考えなくちゃいけない。これまでみたいにあらかじめ決められたルールがなく、「こうあるべき」という型にはめられることなく過ごせるということ。それは、自由であると同時に常に主体性を持って選択を繰り返して行かないと前に進めないという事だった。そしてその選択に責任を持たなければならなかった。意見はそのまま自分たちのルールになるから、当事者意識がなければ苦労するのは自分たち自身だった。それは高校生には簡単なことじゃなくて、自由であるということは、究極の厳しさでもあったのだ。「だって最初からそう決まってるから」という言い訳ができない状況。ある意味、ルールがあるのは楽だ。自分の意思ではないと言いながら、自分の意思を探さずに済むからだ。どんな格好をしたっていいし、何をしてもいい。でも、それは自分が何を選択し、何者になるかをストレートに問われることだった。厳しい管理下で培われる価値観と衰える思考力BENIKO HASHIMOTO(橋本 紅子)神奈川県出身。音楽大学卒業後、アパレル販売をしながらシンガーソングライターとして活動を続ける。2015年5月に結成されたSEALDs(=自由と民主主義のための学生緊急行動)に参加しSNSやデモ活動を通して同世代に社会問題について問い掛けるようになる。Instagram: photos by Jun HirayamaText by Beniko HashimotoーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!#005「“誰でもいい”は多数派に加担することと同義」。「投票したい人」がいなくても選挙に行くべき理由。| 橋本 紅子の「常識」と「パンク」の狭間で、自由を生み出すヒント。 こんにちは。紅子です。突然ですが10月22日は何の日か知っていますか?ハロウィンも近い日曜日なので、いろんなイベントで街は賑わいそうですが、その前に全国で衆議院議...
2017年11月22日こんにちは。紅子です。今回は、最近自分が体験したことについて書きます。たぶん、同じようなこと思った人も多いんじゃないかな。多くの人が日常的に使う公共交通機関についてです。見た目では分からない体調不良そんなわけで優先席から距離のある場所へ行き、運良く座れると私はすぐにスマホに目をやり下を向く。その間に、自分の前に立っていた誰かが降りていき、また誰かが乗ってくる。視界に入る下半身のシルエットや靴なんかで性別くらいは認識できるが、その人の顔や表情は見えないままだし、わざわざ見もしない。それが普段の自分だった。しかし、それは時にすごく残酷な不注意になるということに気がついた。私は生理痛が重い。寝込んで外出できないほどではないが、長時間立っていると冷や汗がぼたぼた垂れてきて、 痛みと酸欠で吐きそうになる。同じような人は周りにも多く、その日ばかりは仕事を休むか、どうにかこうにか耐えながら過ごしている人がほとんどだ。しかし、生理痛は見た目で分からない。今にもうずくまってしまうほど辛かった時、車内は満員で、つり革に全体重を委ねながら「マタニティマークがあるなら“生理痛マーク”もあればいいのに」と思ったほどだ。でも、女性の誰もが経験することにも関わらずまだまだ生理に対する認識は「恥ずかしい」とか「男性の前ではタブーな話題」で、オープンに話すどころか生理中・生理痛であることすら隠しがちである。そんな空気の中「生理痛マーク」なるものが作られたとしても、みんなが進んで着けられるほど普及するには時間がかかるだろう。生理痛マークがあるとしたらこんな感じ?Illusted by Beniko Hashimoto嫌がらせに怯えて隠したマタニティマーク似たような体験談として、悪阻(つわり)真っ最中の友人が四六時中吐き気やめまいと闘いながら移動しなければならなかった時、「マタニティマークをつけてると嫌がらせに遭うこともあるから気をつけなさいね」と母から言われたことを思い出し、一番辛い時期に怖くてマタニティマークを着けることが出来なかったそうだ。お腹も大きくなる前なので気付いてもらえず、移動が本当に大変だったと言っていた。だいたい何がどうして妊婦への嫌がらせなんてものが頻発するのかと思って調べてみると、「幸せアピールのようで配慮に欠けている」だとか「妊婦だから優先されて当たり前だと勘違いしている」だとか、配慮に欠けて勘違いしているのは一体どちらなのかと言いたくなるような意見が散見された。不妊に悩む人の嫉妬のようなものもあるそうなので難しいが、自分が誰から生まれたのかを考えてみてほしい。しかし、マタニティマークを着けている時は着けている時で、マークの存在自体を気付いてもらえないことも多いそうだ。スマホに夢中になっていた自分を始め、人は他人をそこまでよく見ていないことが多い。妊婦の場合、出産が近付くにつれてお腹も大きくなるのでまだ目に付くかも知れないが、これが持病や見えない場所の怪我の場合はどうだろうか。高齢者でもなく、杖をついているわけでもない若者が優先席に座っていて、お年寄りが立っているのに席を譲らなかったら、なんとなく気まずい空気が流れそうだから避けてしまうという人は意外と多いのではないだろうか。酷い貧血になって優先席に座っていたら、知らないおじいさんに怒られた友人もいる。もちろんそんなことを言う人ばかりではないが、少ないわけでもない。そういうわけで、優先席というのは必ずしも必要としている人が誰でも気軽に使える場所でもないようだ。「マイノリティのための優先席」でも「マジョリティのための普通席」でもないだからこそ、それ以外の場所に座る私たちほど意識しておいた方が良い。誰もが例外なく、体調を崩したり、病気や怪我をするということを。そしてその人たちは一見わかりづらいからこそ、いつでもどこにでも居る可能性があるということを。確かな解決策は無いが、ほんの少しそれを頭の片隅で意識しているだけで、見落としがちなものに気がつける機会が増えるのではないだろうか。おまけ最後に知っておきたい福祉マークを紹介したい。1.マタニティマークPhoto by 東京都福祉保健局義足や人工関節を使用している人、内部障害や難病の人、または妊娠初期の人など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている人々が、周囲に配慮を必要としていることを知らせることができるマーク。3.ハート・プラスマークPhoto by 一般社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会聞こえが不自由なことを表すと同時に、聞こえない人・聞こえにくい人への配慮を表すマークでもある。BENIKO HASHIMOTO(橋本 紅子)神奈川県出身。音楽大学卒業後、アパレル販売をしながらシンガーソングライターとして活動を続ける。2015年5月に結成されたSEALDs(=自由と民主主義のための学生緊急行動)に参加しSNSやデモ活動を通して同世代に社会問題について問い掛けるようになる。Instagram: by Beniko HashimotoーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!#002 打たれ弱いし、協調性がない?「ゆとり教育」の欠陥から生まれた世代が、“理不尽”に批判される理由。 | 橋本 紅子の「常識」と「パンク」の狭間で、自由を生み出すヒント。 みなさま、こんにちは。紅子です。今回は、私も含め若い世代が大人たちから頻繁に“ゆとり”と呼ばれることについて思ったことをまとめてみました。▶前回の連載記事...
2017年08月14日今も未来も、自分らしく、美しく、健康でありたいと願う全ての女性に、そのためのメソッドを提案する「WOMAN’S BEAUTY FESTIBAL」が伊勢丹新宿店のビューティアポセカリーで3月21日に行われる。当イベントを共催するNPO法人日本ホリスティックビューティ協会代表理事の岸紅子さんに、内からも外からも、凛として美しい女性であるためのメソッドを聞いた。■ホリスティックビューティとは、心と身体のセルフマネジメント「ホリスティック」とは、全体の・包括的なという意味を持つ。大学時代に祖父母の闘病生活から、ホリスティック医療と出合った岸さん。ホリスティック医療は、体と精神は一体であり、体のどこか一部ではなく全体を見るという考えからきている。その治療の多くは自然治癒力を高める自然療法で、アロマやリフレ、生薬や漢方、ハーブなどその土地にある自然にあるものを生かしながら、体の免疫力や自然治癒力を高めましょうという治療法だ。当時、女性誌の読者モデルをやっていた岸さん。「美しさは外側だけじゃなく、中から生み出されるもの」という思いがホリスティックと結びつき「心と体のバランスを保ち、体が本来持つ自然治癒力を機能させながら内側から美しさをつくりだそう」というホリスティックビューティにたどり着いたという。大学の卒論のテーマもずばり「ホリスティックビューティ」だったというから驚きだ。現在も早寝早起き、食べるものにも気を使い、薬にはなるべく頼らないという“ホリスティックな生活”を実践する岸さんだが、2006年にNPO法人日本ホリスティックビューティ協会を立ち上げるまでには一つの転機があった。■多忙で倒れた20代。一度リセットして身体や心と向き合うことに大学卒業後、美容関連のマーケティング会社を起業した岸さんは仕事にのめりこんでいったという。「すごく忙しくて、会社の経営をやりながらメディアで連載を持ったり、化粧品の開発コンセプトに携わったり、本当に頑張ったんですよ。でも倒れたんです。20代後半から30代前半まで、ストレス性の喘息と子宮内膜症に相次いでかかってしまいました。ステロイドの吸入剤やホルモン剤など薬漬けになって、結婚はしたけれど子供は無理っていわれてしまいました。目指していたホリスティックからは程遠い生活。あの卒論は何だったの!?って(笑)。このままでは死んでしまうと思い、いったんリセットして体や心を見直すところから元に戻そう、素になろうって」。そこから朝型の生活をし、きちんとした食事をとることで心にも体にも健康が戻り、無理だといわれた妊娠・出産もできた。「心や体の声を無視しないことが大切。ちょっと呼吸が浅いな、苦しいなと感じたら大きく深呼吸してみるとか、ちょこちょこしたメンテナンスをして大きな歪みにしないこと。私が経験したストレス性、女性ホルモン系の病気って普通に暮らしていても、どの女性にも起こりうることなんです」■実は、おばあちゃんからもらっている私たちの体「実は私たちの体って半分はおばあちゃんからもらっているんですよ。母親が胎児の時に、すでに私たちの元となる“原始卵胞”が作られているのです。だから、おばあちゃんのプログラムで作られた体は、現代の生活にびっくりしている。添加物だらけのものを食べたり、電磁波にさらされたり、仕事でイライラしたり、子供を生まないから卵巣がお休みする期間もなかったりするということに体がついていけてないんですね。そういう、自分の体のことをよく知らないで過ごしてしまい、後で後悔する女性がいるのはとても不幸なことで、プライベートのためにも、長く仕事を続けるためにもメンテナンスは大事だよ、と早く教えてあげたいんです」■健康的な美しさを保つ秘訣とは健康な美しさを保つ岸さんの美の秘訣を聞いたところ、毎日の生活は普通の人と同じだという。「ちょっとしたことに気をつけることかな。今日は食べ過ぎたなと思ったら、座って話している時も腹筋を締めておく。電車に乗っても爪先立ちとか、椅子やソファに座っても背もたれに身を預けないで背筋を伸ばして座るとか。小さいことでいい、無理はしないことです」。それから、口に入れるものや肌につけるものには気を使っており、「オーガニックから自然を感じることは都会の生活でとても大切なこと」だという。「オーガニックなもの、ナチュラルなものを常に生活の傍らに置いておくことを意識してほしいですね。人間も動物だから、自然と切り離された状態は大きなストレスになってしまうんです。植物でも、アロマ精油でもいいし、オーガニックシャンプーを使うとかドライフルーツを食べるのでも、何でもいいから植物や自然の恵みを身近にしておくことが大事なんです」21日のイベントではMCを務める岸さん。オーガニックを取り入れたナチュラルな生活についてのヒントや提案を、ゲストとのトークの中で行っていければと抱負を語る。「自分自身をケアしたり、自分を磨くための知識を得たり。いつもは忙しい女性の皆さんがこの日は自分のために時間を使う、そんなイベントになればと思います」【イベント詳細】「ビューティアポセカリー WOMAN'S BEAUTY FESTIVAL」開催日:2016年3月21日(月・振替休日)開催時間:11時30分~20時会場:伊勢丹新宿店本館地下2階=ビューティアポセカリー・パーク/プロモーション・7階=バンケットルーム【Profile】岸 紅子(きし べにこ)NPO法人日本ホリスティックビューティ協会代表理事。大学時代にホリスティック医療と出合い多くの代替療法を研究。起業を経て自身の闘病経験からホリスティック生活に立ち返る。2006年NPO法人日本ホリスティックビューティ協会を設立。2010年「ホリスティックビューティ検定」開始。国内外で検定やセミナーを通じて自然治癒力の高め方やセルフケアを伝えるほか、雑誌やWEB・新聞・テレビ・ラジオなど多彩なメディアで活躍中。ここ数年、腸内環境を整える発酵食を「菌活」として推進しブームとなる。自らも麹菌、乳酸菌、酵母菌などを培養し様々な発酵食品を手作りしている。
2016年03月18日