国際的に高い評価を浴びる諏訪敦彦監督とフランスの名優、イポリット・ジラルドが5年におよぶ親交を経て合同で製作した『ユキとニナ』が来年1月に公開を迎える。これに先立ちフランスよりジラルド監督が来日し、11月14日(土)に東京日仏学院にて諏訪監督と共に記者会見に臨んだ。本作の撮影に関して、あえて役割分担をせずに撮影を進めたという2人。ジラルド監督は「ひとつの“賭け”をしたと思っています。どんな映画になるか分からないで、 取り組んだのですから。“つくること”によって“つくる方法”を学んでいったと思います」と説明した。映画では、フランス人の父と日本人の母を持つ少女・ユキが、両親の離婚をやめさせようと親友のニナと共に奮戦する姿が描かれる。ユキ役のノエ・サンピについてジラルド監督が「(日仏の親がいるなど)様々な条件に合うキャストをパリで見つけるのは非常に難しいことでした。私はノエ・サンピを選ぶことに複雑な気持ちでしたが、結果的には良かったと思っています。諏訪さんの直感ですね」と言えば、諏訪監督は「映画作りにおいて、大きな賭けは俳優を選ぶときです。ノエの顔から受ける印象がとても残ったのです。初めて演技をするので、どうなるか分からなかったのですが、私の直感は正しかったと思います。彼女には惹きつけるものがあります。ノエからたくさんのことを教えられ、成長できたと思います」と自らの決断に満足そうな表情を浮かべ、小さな主演女優を称えた。そして、今回の共作についてそれぞれ、「発想は、一人でするものではありません。様々な人が参加することで、映画が成長していきます。私が想像もしなかった形の映画になりました。一人だと(気持ちは)楽ですが、到達できないこともあります。これからも共同でものを作ることをしたいと思っています」(諏訪監督)、「私が発見したことのひとつは、映画は脚本作り、撮影、編集、ミキシングというように長いプロセスによってできているということです。映画には、より自然で人間のルーツに関わる部分や、人間の奥底にあるものが出てくるのだと思います」(ジラルド監督)とその意義を語ってくれた。『ユキとニナ』は2010年1月23日(土)より恵比寿ガーデンシネマほか全国にて順次公開。■関連作品:ユキとニナ 2010年1月23日より恵比寿ガーデンシネマほか全国にて順次公開■関連記事:モデルの雅姫らが審査員に!『ユキとニナ』お手紙コンクール開催【カンヌ国際映画祭】日仏の国境越え、2つの才能が描く“家族”『ユキとニナ』会見【カンヌ現地レポ 03】監督週間も開幕コッポラ&ヴィンセント・ギャロに喝采!
2009年11月16日ヨーロッパで注目を浴びる諏訪敦彦監督とフランスの名優イポリット・ジラルドが手を組み共同監督作品として完成させ、今年のカンヌ国際映画祭でも高い評価を受けた『ユキとニナ』。本作の公開を記念して、家族、友達、恋人など大切な人へのメッセージを手紙に託す「お手紙コンクール」を実施。審査員として諏訪監督を始め、審査員にはデザイナーおよびモデルとして活躍し、そのライフスタイルが同世代の女性から絶大な支持を受ける雅姫、国内外で活躍中の絵本作家・いせひでこが参加する。両親の離婚に直面した9歳の少女・ユキとニナの心の揺れ、家族、親子、夫婦のつながりを優しく丁寧に描き出した本作。撮影前には、ユキ役のノエ・サンピとニナ役のアリエル・ムーテル、日本にいる諏訪監督との間で手紙のやり取りがなされ、そこで綴られた彼女たちの気持ちは監督の手で、台本に反映されていったという。今回、応募先着の130名様にはクレールフォンテーヌ社製、カラフルでまん丸なPOLLENメッセージカードをプレゼント!審査員による審査結果の発表は1月中下旬予定。また、メッセージカードは映画の公開期間中、恵比寿ガーデンシネマのロビーに展示されるとのこと。『ユキとニナ』は2010年新春より、恵比寿ガーデンシネマほか全国にて公開。※お手紙コンクールの詳細は『ユキとニナ』公式サイトにて。『ユキとニナ』公式サイト■関連作品:ユキとニナ 2010年新春、恵比寿ガーデンシネマほか全国順次公開■関連記事:【カンヌ国際映画祭】日仏の国境越え、2つの才能が描く“家族”『ユキとニナ』会見【カンヌ現地レポ 03】監督週間も開幕コッポラ&ヴィンセント・ギャロに喝采!
2009年11月11日水嶋ヒロ、佐藤健に桐谷健太、中村蒼、向井理という若い層に絶大な人気を誇る若手俳優が共演、しかも劇中、この5人がバンドを組むということで大きな注目を集める映画『BECK』。2010年の公開に向け、この7月から撮影が始まっているが、本作の中でも最大規模のロケシーンである音楽フェスのライヴシーンの観客役となるスペシャルサポーターの募集がこのほど開始された。撮影は新潟県湯沢町にて、日程は2回に分けて行われ、第1クルーは7月28日(火)〜29日(水)、第2クルーは7月29日(水)〜30日(木)で両クルーとも午後から翌朝の明け方に撮影が行われる予定。現地へは、新宿、池袋、上野、さいたま、横浜、新潟、長岡、前橋、高崎から出発するサポーター専用のバスで移動が行われる。交通費は自己負担となるが、当日は水嶋さん、佐藤さん、桐谷さん、中村さん、向井さんによる「BECK」のライヴシーンの撮影が行われ、参加者にはオリジナルのTシャツがプレゼントされるほか、本作のDVD化の際に、名前がクレジットに掲載される。ハロルド作石の原作による人気漫画を映画化した本作。アメリカ帰りのギタリスト・竜介(水嶋さん)とバンド未経験ながら天性の声を持つコユキ(佐藤さん)が仲間を募って結成したバンド「BECK」の成長が描かれるが、ライヴシーンは言うまでもなく、映画の中でも重要な意味を持つ、見どころのひとつ。夏の音楽フェスが盛り上がりを見せるこの季節、劇場で映画を観る前に一足早く、生で「BECK」を体感してみては?応募登録は公式サイト募集ページにて。『BECK』は2010年秋、全国にて公開。『BECK』スペシャルサポーター募集概要場所:新潟県湯沢町日程:<第1クルー>7月28日(火)〜29日(水)<第2クルー>7月29日(水)〜30日(木)時間:午後過ぎ〜翌朝5時ごろを予定内容:音楽フェスにおける観客役人数:<第1クルー>500名(予定)<第2クルー>2,000名(予定)※交通費などは自己負担となります。両日参加の場合、個別にご登録ください。詳細は映画公式サイト内の登録ページにて。『BECK』スペシャルサポーター募集ページ■関連作品:BECKベック 2010年秋、全国公開
2009年07月10日