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株式会社TATE・劇団 東京侍踊社主催、『2023冬公演「東洲斎写楽」』が2023年11月3日 (金・祝) ~2023年11月5日 (日)に野方WIZ(東京都東京都中野区野方五丁目3番1号)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて2023年9月25日(月)12:00より発売予定です。カンフェティにて9月25日(月)12:00よりチケット発売予定 公式ホームページ Twitter しゃらくせえ!俺に描けないものはない! 痛快なキャラクターが戦って踊って、笑って泣いて!演出・アクション監督:今西洋貴、芸術監督・ダンス監修:アイコ、脚本:筆鬼一でお送りする五感フル活動のエンターテインメント時代劇。有名演目「東洲斎写楽」を新たな解釈で創作するオリジナル物語!団体概要映画・舞台・CMで振付実績多数。他にはないコンテンツがここにはある!!今まで見たことがない和と洋の融合! 殺陣ダンス。これぞチャンバラ、これぞ時代劇! 本場関西の殺陣。興味と感動をお届けする会社。運営する劇団【東京侍踊社】では、芝居×殺陣×ダンスの限りない融合を目指す。公演概要『2023冬公演「東洲斎写楽」』公演期間:2023年11月3日 (金・祝) ~2023年11月5日 (日)会場:野方WIZ(東京都東京都中野区野方五丁目3番1号)■出演者東洲斎写楽:大谷海仁香蓮:すみれ長谷川平蔵:若月将希岡崎友之進:牛島祥太越後屋満三:濵田創蔦屋:菱沼優妃新平:りきお牛田牛太郎:田中裕幸紋太:松本朱音六助:瀬山晄来蔵:月村光花おりん:Margaux N.おマキ:紗倉舞おたつ:てぃな■スタッフ演出・アクション監督:今西洋貴芸術監督・ダンス監修:アイコ脚本:筆鬼一舞台監督:久保田智也音響:秋田雄治照明:尾形瑛子映像:株式会社アルデ音楽・作曲:清藤勇志衣装デザイン・衣装制作:小松恵理子衣装協力:摩耶(株式会社摩耶デザインオフィス)ヘアメイク:劇団東京侍踊社美術・浮世絵画:中村あい小道具:高津美術装飾株式会社制作補助:青海龍(汪洋企画)殺陣・擬斗振付:今西洋貴振付・ステージング:アイコ宣伝・メインビジュアルデザイン:株式会社アルデビジュアル撮影・宣伝撮影:森井舞撮影・編集:井出直樹舞台監督助手:小田島凜演出助手:櫻井響演出補佐:大谷海仁殺陣師補佐:田中裕幸ヘアメイクアシスタント:菱沼優妃稽古場進行補佐:濱田創協賛:tudio-TATE・studio-殺陣ダンス・studio-TATE大阪協力:劇団 東京侍踊社企画・製作・著作:株式会社TATE総合演出・総監督:今西洋貴・アイコ■公演スケジュール2023/11/3(金)14:00~/19:00~2023/11/4(土)14:00~/19:00~2023/11/5(日)12:00~/17:00~※開場は、開演の30分前です。■チケット料金(全席指定・税込)S席:9,800円(オリジナル記念品付)A席:7,000円※6歳以上有料/5歳以下のお子様のご入場はご遠慮ください 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年09月22日毎年2月20日は『歌舞伎の日』。1607年2月20日に、出雲の阿国という女性が、初めて江戸城で歌舞伎踊りを披露したことに由来しています。歌舞伎の日である2023年2月20日に、Twitter に投稿された、こんな画像が話題です。これは、文房具メーカーのキングジム(@kingjim)が投稿した作品です。江戸時代に活躍した浮世絵師、東洲斎写楽の代表作『三世大谷鬼次の奴江戸兵衛』を再現。浮世絵のモデルになった、歌舞伎役者の三代目大谷鬼次の表情まで、本物そっくりに仕上げていました。非常に再現度の高い、投稿された作品には、驚きの事実が、もう1つ隠されています。作品を、アップで見てみると…。きょうは「歌舞伎の日」。1607年、江戸城で初めて歌舞伎踊りを披露した日。写真は「テプラ」で作った写楽です。 pic.twitter.com/8xMgO4MhiG — キングジム (@kingjim) February 20, 2023 なにやら黒い文字がズラリ!実は、キングジムが販売するラベルライター『「テプラ」PRO』(以下、テプラ)を使って再現しています。テプラでは、入力した文字を専用のテープに印刷し、オリジナルのラベルの作成が可能。キングジムのスタッフは、漢字やカタカナ、記号などを組み合わせ、色の濃淡を生み出しました。その後、出力したラベルを厚紙やボードなどに貼って、浮世絵を完成させています。予想外の方法で、写楽の浮世絵を再現していることに、Twitterには驚く人が続出しました。ちなみに、キングジムのスタッフによると、「写楽の再現は3人がかりで制作し、5時間程度で完成した」とのこと。貼り付けが一番大変で、ラベルが斜めにならないように、気を抜かず集中して作業したそうです。次回作についてうかがうと、「リクエストがあれば、挑戦してみたい」と、いっていました。とても根気のいる作業ですが、今後も『テプラアート』の創作を続けてほしいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年02月20日上質な日本美術のコレクションで知られるアメリカのミネアポリス美術館の名品がならぶ展覧会『ミネアポリス美術館日本絵画の名品』が、サントリー美術館で6月27日(日)まで開催されている。ミネアポリス美術館(通称 Mia)は、アメリカ中西部にあるミネソタ州最大の都市・ミネアポリスに1883年に設立された美術館。約9万点のコレクションのうち1割を超える約9500点が日本美術のコレクションだ。本展は室町時代から近世までの日本絵画の流れを、Miaの充実したコレクションでたどっていくもの。また、展示作品の3分の1以上が日本に初めて里帰りするものだそう。展示風景より展覧会は、日本絵画の主要ジャンルを8章構成で紹介していく。第一章「水墨画」では、躍動感あふれる描写で鳥を描いた雪村のほか、迫力とかわいらしさが同居する山田道安の屏風などを展示する。雪村周継《花鳥図屛風》室町時代、16世紀山田道安《龍虎図屏風》室町時代、16世紀とくに、山田道安《龍虎図屏風》は、虎の表情や吹きすさぶ風の描写など、細部まで楽しめる作品だ。山田道安《龍虎図屏風》部分室町時代、16世紀山田道安《龍虎図屏風》部分室町時代、16世紀続く第2章「狩野派の時代」では、当時の主流派であった狩野派の作品を展示。仙人と童子を描いた狩野山雪の《群仙図襖》は、9名の仙人と童子が描かれた襖。それぞれの仙人の表情やポーズを描き分けている。狩野山雪《群仙図襖(旧・天祥院客殿襖絵)》江戸時代、正保3年(1646)画面右端にいる仙人は「劉海蟾(蝦蟇仙人)」。糸を通した小銭を使ってガマガエルと遊んでおり、その姿が愛らしい。狩野山雪《群仙図襖(旧・天祥院客殿襖絵)》部分江戸時代、正保3年(1646)第3章の「やまと絵―景物画と物語絵―」では、日本独自の絵画様式となったやまと絵を紹介。もともとは中国的な主題の「唐絵」に対して、日本の風俗や事物を主題にした絵を指していた「やまと絵」は、時代を経ていくうちに日本独自の絵画様式として発展していった。武蔵野の平野を描いた《武蔵野図屛風》はその一例だ。第4章の「琳派」も日本で生まれた独自の様式である琳派を紹介している。作者不詳《武蔵野図屛風》 江戸時代、17世紀第5章の「浮世絵」は、江戸時代に花開いた大衆芸術、浮世絵を紹介。葛飾北斎や東洲斎写楽などの誰もが知る浮世絵版画のほか、肉筆浮世絵も展示。江戸の文化がいかに豊かであったかを垣間見ることができる。三畠上龍《舞妓覗き見図》江戸時代、19世紀三畠上龍《舞妓覗き見図》部分江戸時代、19世紀三畠上龍《舞妓覗き見図》は、謎が多い対幅の作品。左幅には美しい舞妓、右幅にはまぶたをこじ開けている丁稚姿の少年の図が描かれている。作品の主題はなんなのか、現時点ではわからないが、インパクトが強い作品だ。そして、第6章の「日本の文人画〈南画〉」、第7章「画壇の革新者たち」、最終章「幕末から近代へ」と続く。とくに第7章の「画壇の革新者たち」は、伊藤若冲や曾我蕭白など近年人気が高い奇想の絵師たちの作品が並んでいる。伊藤若冲《鶏図押絵貼屛風》は若冲が好んで描いた鶏が並ぶ屏風。筆の濃淡を巧みに使った躍動感あふれる鶏が描かれている。曾我蕭白の《群鶴図屛風》は、若冲とはまた異なるスタイルで鶏を巧みに描いており、両者を見比べると、絵師の特徴をわかりやすく捉えることができる。伊藤若冲《鶏図押絵貼屛風》江戸時代、18世紀曾我蕭白《群鶴図屛風》江戸時代、18世紀本展は室町時代から近代に至るまでの日本絵画の魅力がわかりやすくまとめられている展覧会。豊富なジャンルの日本絵画のなかから、お気に入りの絵師や作品を見つけ出しにいってみよう。取材・文:浦島茂世【開催情報】『ミネアポリス美術館日本絵画の名品』4月14日(水)~6月27日(日)、サントリー美術館にて開催
2021年06月02日テンデンス(Tendence)から、新作腕時計「ジャパンアイコン(JAPAN ICON)」コレクションが登場。2021年5月28日(金)よりテンデンス直営店および一部販売店他にて先行販売された後、6月18日(金)より一般販売される。テンデンス"日本文化と日本の四季"デザインの新作腕時計3種デザイン性の高い腕時計を展開するスイスのウォッチブランド・テンデンスから、"日本文化と日本の四季"をモチーフにした「ジャパンアイコン」コレクションが登場。葛飾北斎の浮世絵や国花である"サクラ"など、海外でも人気の高い日本のアイコンを、繊細なデザインの中に落とし込んだ。「HOKUSAI」大波の奥に見える青々とした富士山が美しい、葛飾北斎の浮世絵『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』を描いた腕時計「HOKUSAI」。ダイナミックな波を表現するために、ダイヤルをレイヤー構造にして立体感を加えた。また、時計の裏蓋にも波をイメージした刻印が施されている。「SHARAKU」「SHARAKU」は、侍、歌舞伎、舞子など、海外から見た日本の華やかな伝統的要素を腕時計にしようと、「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」をモチーフにデザインされた。歌舞伎役者を描いた東洲斎写楽の絵は、見覚えのある人も多いのでは。ゴールドとブラックを基調としており、中心に立体的に配された役者絵がより印象的になっている。ストラップや裏蓋、スリーブには、日本の伝統的な波模様としてお馴染みの"青海波"が用いられている。「SAKURA」儚いものの象徴である"サクラ"。「SAKURA」は、その一瞬の美しさがを表現すべく、表面のピンクのグラデーションにはマザーオブパールを使用し上品さを演出した。2層になった桜のデザインは桜並木の奥行を感じさせ、ストラップには散っていく花びらがデザインされている。春の"サクラ"を堪能できる繊細な仕上がりだ。【詳細】テンデンス新作腕時計「ジャパンアイコン」一般発売日:2021年6月18日(金)先行発売日:2021年5月28日(金)先行取り扱い店舗:テンデンス直営店および一部販売店、公式オンラインストア■商品「HOKUSAI」ケース径:50mmケース素材:ナイロン/ステンレススチールガラス:ミネラルガラス防水:10気圧防水ストラップ素材:シリコン「SHARAKU」ケース径:50mmケース素材:ナイロン/ステンレススチールガラス:ミネラルガラス防水:10気圧防水ストラップ素材:シリコン「SAKURA」ケース径:41mmケース素材:ナイロン/ステンレススチールガラス:ミネラルガラス防水:10気圧防水ストラップ素材:シリコン文字盤:マザーオブパール
2021年05月31日柳楽優弥が青年期、田中泯が老年期の葛飾北斎を演じる『HOKUSAI』。この度、北斎が若き天才絵師、東洲斎写楽に追い越され、悔しさを滲ませる本編映像が解禁となった。今回解禁されたのは、絵の本質を掴めず才能がくすぶっている葛飾北斎(柳楽さん)と、彗星の如く現れた天才絵師・東洲斎写楽(浦上晟周)が火花を散らす緊迫のシーンを切り取ったもの。希代の版元、蔦屋重三郎(阿部寛)が目をつけた無名の写楽が、舞台役者の「大首絵」で一躍有名になり、闇雲に絵を描き続けるも未だ蔦屋に認められない北斎もその名を聞きつける。「どんなやつか会ってみたくねえか?」と蔦屋に誘われ宴に向かうも、大ヒット作を生み出した写楽が自分よりも年下の少年だったという事実と、周囲から才能をもてはやされていることを目の当たりにし、嫉妬や悔しさで打ちひしがれる北斎。写楽は「ただ道楽で描いたまでです。いつの間にか筆を持ち、興じているうちに描くようになりました。私はただ、心の赴くままに描くだけです。何かお気に障りましたか?」と、見下すようなひと言に思わずイライラ。憤りを隠せない北斎と、そんな北斎を哀れむかのような天才・写楽は険悪なムードに包まれるが、この「絵に関しては誰にも負けたくない」という気持ちこそが、北斎の成長の源になっていく。写楽との屈辱的な対立シーンを演じて「歌麿は先輩で写楽は後輩。その写楽がみんなから称賛されているのを見て、悔しさを感じ、その勢いで写楽に対してキツく当たったら、さらに大きなしっぺ返しをくらってしまうんです(笑)」と柳楽さん。「写楽から言われたことに対して、北斎自身も合ってるかもしれないと、悟ってしまったんだと思います。台本には言い合いの後に『座る』と書いてありましたが、そういう状況の中で座ってしまったら、気持ちが落ち着いてしまうんじゃないかとおもったんです。あのシーンは、言ってみれば喧嘩です。実際に現場に入ってみると、立った勢いで去っていくくらいの気持ちになりました」と明かす。才能が開花し、誰もが認める”葛飾北斎”になるまでがむしゃらにもがき続けた北斎を自身に投影し、感情の赴くままに演じ切った柳楽さんによる青年期の北斎は必見となっている。『HOKUSAI』は5月28日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:HOKUSAI 2021年5月28日より全国にて公開©2020 HOKUSAI MOVIE
2021年05月11日5月28日(金)に公開を控える映画『HOKUSAI』から、主演・柳楽優弥演じる葛飾北斎と浦上晟周演じる東洲斎写楽が登場する新たな本編映像が公開された。代表作「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が新千円札のデザインやパスポートに採用されるなど、今なお愛され続ける世界的アーティスト・葛飾北斎。ゴッホ、モネなど名だたる印象派アーティストたちに大きな影響を与え、米 LIFE 誌“この 1000 年で偉大な功績を残した100人”に選ばれた唯一の日本人である北斎の知られざる生涯を初めて描いた映画『HOKUSAI』が公開となる。今回公開されたのは、絵の本質を掴めず才能がくすぶっている北斎(柳楽)と、彗星の如く現れた天才絵師の写楽(浦上)が火花を散らす緊迫のシーンを切り取ったもの。希代の版元、蔦屋重三郎(阿部寛)が目をつけた無名の写楽が、舞台役者の「大首絵」で一躍有名になり、闇雲に絵を描き続けるも未だ蔦屋に認めらない北斎もその名を聞きつける。「どんなやつか会ってみたくねえか?」と蔦屋に誘われ宴に向かうも、大ヒット作を生み出したのが自分よりも年下の少年だったという事実と、周囲から才能をもてはやされていることを目の当たりにし、嫉妬や悔しさで打ちひしがれる北斎。これまでの常識を超えた写楽の浮世絵に、納得のいかない北斎は「あれが絵だってのか、あんなものをあんたは欲しがっていたのか?冗談じゃねえ!あんな絵を描くやつは絵師とは呼ばねえ。顔も手も、大きさなんかでたらめじぇねえか!顔だって見ろ、どいつもひょっとこみたいな面してやがる」と蔦屋に声を荒げるのだった。興奮冷めやらぬまま、門下にも属さず、師匠も持たない写楽がどうして絵を描けるのか尋ねると、写楽は「ただ道楽で描いたまでです。いつの間にか筆を持ち、興じているうちに描くようになりました。私はただ、心の赴くままに描くだけです。何かお気に障りましたか?」と北斎を見下すような一言に思わずイライラ。憤りを隠せない北斎と、そんな北斎を哀れむ天才写楽は険悪なムードに包まれるが、「絵に関しては誰にも負けたくない」という気持ちこそが、北斎の成長の源になっていく。年齢やキャリア関係なく、才能を同じ土俵にあげて切磋琢磨させる蔦屋重三郎の厳しさもまた、北斎、歌麿、写楽など錚々たる浮世絵師たちを世に生み出した、名プロデューサーの手腕といえるだろう。写楽との屈辱的な対立シーンを演じて「歌麿は先輩で写楽は後輩。その写楽がみんなから称賛されているのを見て、悔しさを感じ、その勢いで写楽に対してキツく当たったら、さらに大きなしっぺ返しをくらってしまうんです(笑)。写楽から言われたことに対して、北斎自身も合ってるかもしれないと、悟ってしまったんだと思います。台本には言い合いの後に『座る』と書いてありましたが、そういう状況の中で座ってしまったら、気持ちが落ち着いてしまうんじゃないかとおもったんです。あのシーンは、言ってみれば喧嘩です。実際に現場に入ってみると、立った勢いで去っていくくらいの気持ちになりました」と明かす柳楽。才能が開花し、誰もが認める“葛飾北斎”になるまでがむしゃらにもがき続けた北斎を自身に投影し、感情の赴くままに演じ切った柳楽による青年期の北斎に注目してほしい。映画『HOKUSAI』本編映像映画『HOKUSAI』5月28日(金)より公開
2021年05月11日柳楽優弥と田中泯がW主演を務める映画『HOKUSAI』が5月28日(金)に公開となる。この度、本作より新たな本編映像が公開された。代表作『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』が2020年2月に新たに刷新された新パスポートや2024年度から使用される千円札のデザインに採用されるなど、今なお愛され続ける世界的アーティスト葛飾北斎の生涯を描いた本作。19世紀にヨーロッパでジャポニズムブームを巻き起こし、マネ、モネ、ゴッホ、ゴーギャンなど数々のアーティストに影響を与え、西洋近代絵画の源流となった、世界で最も有名な日本人で、米LIFE誌「この1000年で偉大な功績を残した100人」にも唯一の日本人として選ばれている北斎は表現者たちが自由を奪われていた時代に、ひたすら絵を描き続けていた。この映画では、抑圧に負けず自分の道を貫き、表現の自由を求めた北斎の姿を通して、今を生きる人々にメッセージを届ける。台湾では葛飾北斎の作品も扱われた展示「江戸風華-五大浮世絵師展」が2020年に1月から4月まで台北市で開催され、北斎の絵を一目見ようと10万人を超える来場者が訪れる大盛況を見せた。本作がどう受け入れられるのか注目したい。さらにアジアや中南米、ヨーロッパ、北米での公開も準備中ということで、ますますの広がりも期待できるだろう。公開となったのは、阿部寛演じる耕書堂の店主・蔦屋重三郎が逆境にも負けずに勝機を見据え、前へ進もうと力強い決意を見せる本編映像。蔦屋重三郎と言えば葛飾北斎はもちろん、喜多川歌麿や東洲斎写楽など世界中に名を轟かせる、数々の絵師をこの世に輩出した江戸時代の名プロデューサー。レンタルビデオ・書店大手企業である“TSUTAYA”は、彼の名プロデューサーぶりにあやかって名付けられたとも言われる。日本独自の町人文化が栄えた頃、華やかな浮世絵は当時、庶民の間でも圧倒的な人気を誇っていた。しかし幕府の弾圧によりその状況は一転、版元や絵師は創作の自由を奪われていった。本映像では、禁制を犯したとして幕府にいち早く目を付けられた耕書堂の作品たちが無情にも燃やされ、店中も乱されて荒れ果てた場面が映し出される。その光景に立ち1枚の絵を手に取る重三郎は、汚されてもなお妖艶な魅力を纏う喜多川歌麿の作品に改めて感嘆し、「全くありがてえもんだ、出る杭は打たれるってな。つまりうちが江戸で頭一つ抜けた版元だってお墨付きを貰えたってことだ」と今後の商いが危ぶまれそうな非常事態にも臆していない様子。さらに、「こいつは恵の雨ってもんよ。これで江戸中がうちの出方に目凝らしやがる。種を植えるには、またとねぇ折ってことよ」と、ピンチな時こそ勝機と捉えており、決意を込めたその眼力も凄まじく、江戸随一の名プロデューサーたる堂々とした姿だ。阿部は蔦屋重三郎について「いろいろな才能を集めて自分で育てていく、先見の明があったと思うんですよね。今で言うプロデューサー的な人。いろんな世界に入っていってどんどん新しいことを作り出していく、この人がいたから色んな才能が開花したのだと思います。幅広い人脈を大事にしながら交流の場を多く持って、様々な才能を見つけ出し、世界に発信していきたいという夢を持ちながらも、夢半ばで亡くなっていったんですよね」と語り、演じるにあたり葛飾北斎や喜多川歌麿の絵が展示されている美術館に足を運んだことも明かす。さらに「重三郎によるプロデュース後の北斎や歌麿が描いた作品の中にも、素晴らしい作品が多数あるんですよね。『あぁ、これを見ずして散っていったんだな』と思いました。それらの作品を目にした時に『きっとこういう才能のある人はすごく孤独だったんだろうな』と今はそう思っています」ともコメント。また橋本一監督も自身が出演したラジオ番組で「絵を描くということ自体は当然ですが、一番は北斎の不屈の心を描きたいと思っていました。期せずしてですが、コロナで大きな打撃を受けている現代やそれを取り巻く状況において”負けてはいけない”という強い心は不変であり、何度でも立ち上がれるのが人間だ、というメッセージを強く込めました」と本作への思いを語り、未曽有の事態に直面している今だからこそ、あらゆる逆境に立ち向かい、道を切り開いていく大切さを感じさせてくれる。さらに劇中には人生を懸けて絵を描き続けた葛飾北斎や、希代の名プロデューサーとして若き才能たちを発掘し育て、「絵は世の中を変えられる」と熱い信念を貫いた蔦屋重三郎など、一時代を築き今も人々を魅了する、名匠たちの金言が溢れている。ぜひ彼らの生き様と魂揺さぶる熱い言葉を映画遺憾で堪能してほしい。映画『HOKUSAI』5月28日(金)より公開
2021年05月05日孤高の絵師・葛飾北斎の生き様を初めて描く映画『HOKUSAI』より、阿部寛演じる耕書堂の店主・蔦屋重三郎が、逆境にも負けずに勝機を見据え、前へ進もうと力強い決意を見せる本編映像が公開された。今月末公開となる本作は、その人生に関する資料がほとんど残されていない北斎の生涯を、歴史的資料から得た事実を繋ぎ合わせて描くオリジナルストーリー。これまでほとんど語られることのなかった青年時代の北斎をも映し出す。今回公開された映像に登場する蔦屋重三郎は、北斎はもちろん、喜多川歌麿や東洲斎写楽など、世界中に名を轟かせる数々の絵師をこの世に輩出した江戸時代の名プロデューサーだ。かつて日本独自の町人文化が栄えた頃、華やかな浮世絵は当時、庶民の間でも圧倒的な人気を誇っていたが、幕府の弾圧によりその状況は一転、版元や絵師は創作の自由を奪われていく。今回の映像では、幕府にいち早く目を付けられた耕書堂が荒らされ、作品もめちゃくちゃにされた場面が登場。しかし重三郎は、汚されてもなお妖艶な魅力を纏う喜多川歌麿の作品に改めて感嘆。さらに「つまりうちが江戸で頭一つ抜けた版元だってお墨付きを貰えたってことだ」とこの非常事態にも動じず、「こいつは恵の雨ってもんよ。これで江戸中がうちの出方に目凝らしやがる。種を植えるには、またとねぇ折ってことよ」とピンチな時こそ勝機と捉え、堂々とした姿が伺える。阿部さんは演じた重三郎について「いろいろな才能を集めて自分で育てていく、先見の明があったと思うんですよね。今で言うプロデューサー的な人。いろんな世界に入っていってどんどん新しいことを作り出していく、この人がいたから色んな才能が開花したのだと思います」と言い、演じるにあたり葛飾北斎や喜多川歌麿の絵が展示されている美術館を訪れたそうで「重三郎によるプロデュース後の北斎や歌麿が描いた作品の中にも、素晴らしい作品が多数あるんですよね。『あぁ、これを見ずして散っていったんだな』と思いました。それらの作品を目にした時に『きっとこういう才能のある人はすごく孤独だったんだろうな』と、今はそう思っています」と思いを馳せた。『HOKUSAI』は5月28日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:HOKUSAI 2021年5月28日(金)より全国にて公開。©2020 HOKUSAI MOVIE
2021年05月05日喜多川歌麿や葛飾北斎といったビッグネームの浮世絵師5人にフォーカスした展覧会『大浮世絵展─歌麿、写楽、北斎、広重、国芳夢の競演』が、愛知県美術館で5月31日(日)まで開催されている。国内外の美術館や博物館、個人コレクションから集めたこの展覧会では、現在最も人気のある喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳の5人による傑作を見ることができる。展示室は、5人の絵師ごとに区切られている。「第1章喜多川歌麿」では、歌麿が得意とした、人物の上半身をアップで描く大首絵の美人画が並ぶ。それぞれの女性像の個性や感情を感じ取ることができるだろう。続いて「第2章東洲斎写楽」では、写楽が描いた役者絵を紹介する。謎の多さで知られる写楽。その作品は、当時は奇抜な表現に見られたという。「第3章葛飾北斎」では、国内外で人気がある「冨嶽三十六景」や花鳥版画が展示される。リアルで写実的な独自の表現に引き付けられるだろう。さらに「第4章歌川広重」では、叙情的で親しみやすい風景画や花鳥版画を見ることができる。北斎と広重、このふたりの画風の違いも分かるはずだ。そして「第5章歌川国芳」では、人物の細部までこだわった武者絵や動物を擬人化したユーモラスなものまで、国芳が残した数々の戯画を鑑賞できる。幕末に現れた奇抜な画風が魅力的だ。国際浮世絵学会の監修のもと、集まった作品が持つ浮世絵本来の鮮やかさに、きっとあなたも驚く展覧会となっている。※新型コロナウイルス感染拡大防止のため会期変更の可能性あり。最新の情報は 愛知県美術館ウェブサイトで確認を。【関連リンク】 愛知県美術館( )東洲斎写楽「3代目大谷鬼次の江戸兵衛」江戸時代/寛政6年(1794)、大判錦絵 シカゴ美術館蔵展示期間:2020年4月3日~5月31日(日)葛飾北斎「冨嶽三十六景神奈川沖浪裏」江戸時代/天保2-4年(1831-33)頃、横大判錦絵 ミネアポリス美術館蔵展示期間:2020年4月3日~5月2日(土)歌川広重「東海道五拾三次之内蒲原夜之雪」江戸時代/天保5-7年(1834-36)、横大判錦絵 ミネアポリス美術館蔵展示期間:2020年4月3日~5月3日(日)歌川国芳「相馬の古内裏」江戸時代/弘化2-3年(1845-46)、大判錦絵3枚続展示期間:2020年5月4日~5月31日(日)
2020年04月07日いまなお愛され続ける世界的アーティスト・葛飾北斎を柳楽優弥と田中泯が演じ、北斎の知られざる生涯を初めて描く映画『HOKUSAI』。この度、本作の本予告映像と本ポスタービジュアルが公開された。今回到着した映像では、自由奔放な毎日を過ごしていた柳楽さん演じる若き北斎が、稀代の版元(プロデューサー)、蔦屋重三郎(阿部寛)と出逢い、才能を開花させ、天才絵師になるまでが凝縮されている。売れない絵師だがプライドだけは一人前の若き北斎が、美人画の大家・喜多川歌麿(玉木宏)に「てめえの絵は色気がねえ」と一蹴されたり、役者絵で鮮烈なデビューを飾った若き天才絵師・東洲斎写楽(浦上晟周)の挑発的な言葉に「ふざけてんのか」と感情むき出しにしたり…。そんな中、北斎を気にかけている蔦屋は「勝ち負けで絵を描いているのか。絵師などやめちまえ」と言い放つ。とうとう北斎は自信を失い、挫折と苦悩を重ねながら、あるとき、圧倒的な存在感を放つ海と波に魅了され、唯一無二の独創性が開眼、多くのヒット作を生み出し江戸を席巻。だが、江戸時代後期は幕府によって浮世絵や戯作などの風俗が厳しく取り締まられているという現実も。一方で「勝負してぇんだ」と、創作意欲が衰えることのない老年期の北斎(田中さん)は、絵で誰よりも雄弁に“表現の自由”を求め、時代に抗い続けるのだ。また、北斎の代表作「冨嶽三十六景神奈川沖浪裏」の大浪を背景にした本ポスタービジュアルも到着。青年期と老年期の北斎が一緒に写るほか、蔦屋、歌麿、種彦ら本作のキーパーソン、そして数々の代表作も一緒に登場している。『HOKUSAI』は5月29日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:HOKUSAI 2020年5月29日より全国にて公開©2020 HOKUSAI MOVIE
2020年03月20日葛飾北斎の知られざる生涯を初めて描く映画『HOKUSAI』が、5月29日(金)より全国公開される。この度、本予告映像とポスタービジュアルが公開された。公開された予告映像では、腕はいいものの絵を描く本質と向き合わず、自由奔放な毎日を過ごしていた葛飾北斎(柳楽優弥)が、稀代の版元(プロデューサー)・蔦屋重三郎(阿部寛)と出逢うことで、その才能を開花させ、いまも世界中に多くの影響を与える天才絵師になるまでを切り取っている。予告映像の中で北斎は、美人画の大家・喜多川歌麿(玉木宏)に大手を振って対峙をするが、「てめえの絵は色気がねえ」と一蹴される。さらに彗星のごとく現れ、役者絵で鮮烈なデビューを飾った若き天才絵師・東洲斎写楽(浦上晟周)の挑発的な言葉に、悔しさのあまり競争心をむき出しに。こうした先達からの数々の言葉に自信を失い、挫折と苦悩を重ねる北斎だったが、その逆境を糧に、あるとき圧倒的な存在感を放つ海、そして“波”に魅了され、唯一無二の独創性が、ついに開眼する。しかし、江戸時代後期は幕府によって浮世絵や戯作などの風俗が厳しく取り締まられており、蔦屋が営む耕書堂や、武士の家系であることを伏せて筆を取り北斎とタッグを組んでいた戯作者の柳亭種彦(永山瑛太)も弾圧の対象に。彼もまた自問自答し、「先生は絵のために全てを捨てられますか?」と北斎に問いかけるも、北斎の気概や諦めない姿を目の当たりにし、己の信念を最後まで貫き通すことを決心する。一方で、志をともにする表現者たちを失い続けてもなお創作意欲が衰えることのない老年期の北斎(田中泯)は、筆一本を手に黙々と描き続けた絵で、誰よりも雄弁に“表現の自由”を求め、時代に抗い続ける。あわせて公開されたポスタービジュアルには、北斎の代表作である『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』の大浪(グレートウェーブ)を背景に、数々の代表作も散りばめられており、青年期&老年期の北斎、蔦屋、歌麿、種彦らキーパーソンを演じる俳優たちが揃い踏み。「この筆で、世界を変える。」というキャッチコピーとともに、これまで語られることのなかった北斎の物語を期待させる。なお、ムビチケカードのみ、購入時に特典として「特製大浪ステッカー」が付いてくる(なくなり次第終了)。■ムビチケカード販売日:3月20日(金)~(一部劇場を除く)■ムビチケカード価格:一般券 1,500 円(税込)※特典の画像はイメージです。実際の商品デザインと異なる場合があります。『HOKUSAI』5月29日(金)より全国公開
2020年03月20日柳楽優弥と田中泯が二人一役で葛飾北斎を演じ、北斎の知られざる生涯を初めて描く『HOKUSAI』。この度、本作の新たなキャストが明らかに。北斎の代表作で「冨嶽三十六景」の一図、「神奈川沖浪裏」を大胆に使用したティザービジュアルも到着した。柳楽さんと田中さんのほかにも、阿部寛、永山瑛太、玉木宏ら豪華俳優たちの出演が決定している本作。今回出演が明らかになったのは、瀧本美織、津田寛治、青木崇高といった実力派俳優。創作活動に没頭する日々を過ごす北斎を支える妻・コトを、「GTO」「美男ですね」の瀧本さん。風紀の乱れを正すべく、表現者たちを厳しく取り締まった幕府の役人・永井五右衛門を、「警視庁捜査一課9係」「特捜9」シリーズの津田さん。そして、北斎が晩年を過ごした小布施での生活を手助けした弟子・高井鴻山を、『るろうに剣心』シリーズや大河ドラマ「西郷どん」の青木さんが演じる。さらに、新たに発表されたこの3名を含む8名の劇中カットを使用したキャラクタービジュアルも到着した。そのほか、瑣吉/滝沢馬琴役を辻本祐樹、東洲斎写楽役を浦上晟周、麻雪役を芋生悠、お栄役を河原れん。そして、「万引き家族」の城桧吏もキャスティングされている。『HOKUSAI』は2020年5月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:HOKUSAI 2020年5月、全国にて公開予定(C)2020 HOKUSAI MOVIE
2019年12月26日浮世絵の人気絵師5人にフォーカスした『大浮世絵展 — 歌麿、写楽、北斎、広重、国芳夢の競演』が、東京都江戸東京博物館で11月19日(火)に開幕。2020年1月19日(日)の会期終了後は、福岡市美術館(1/28〜3/22)、愛知県美術館(4/3〜5/31)に巡回する予定だ。国内外で最も人気のある浮世絵師といえば、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳。この5人こそ、浮世絵の歴史に燦然と輝くスター中のスターといえる。17世紀、戦国の乱世が終わった太平の世に生まれた “浮世絵”。錦絵と呼ばれるカラフルな多色刷り版画が花開いた18世紀後半に浮世絵は黄金期を迎える。その後、歌麿、写楽、北斎、広重、国芳といった浮世絵師が登場し、浮世絵に大きな変革をもたらした。同展では、そんな彼らの代表作を3会場合わせて366点紹介。歌麿は美人画、写楽は役者絵、北斎と広重は風景画と花鳥画、そして国芳は武者絵と戯画と、各絵師のエッセンスが凝縮された傑作の数々が一堂に集結する。第1章は喜多川歌麿の美人画からスタート。遊女や茶屋の看板娘から、市井で生きる女性まで、その表情やしぐさに現れる女性の微妙な心情まで描き分ける表現の巧みさに注目したい。『大浮世絵展 — 歌麿、写楽、北斎、広重、国芳夢の競演』( )
2019年11月20日「大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」が、愛知県美術館にて、2020年5月31日(日)まで開催される。尚、愛知県美術館は2020年5月7日(木)まで臨時休館。最新の営業状況は、愛知県美術館公式ウェブサイトにて随時発表。人気絵師5人に焦点を当てた「大浮世絵展」「大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」は、2014年に開催され約38万人を動員した「大浮世絵展」に続く浮世絵の展覧会。今回は、人気絵師である喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳の5人に焦点を当て、国内のほか欧米の美術館や博物館、個人コレクションから有名な傑作が集結。歌麿は美人画、写楽は役者絵、北斎と広重は風景画、国芳は勇壮な武者絵と機知に富んだ戯画と、絵師の得意とするエッセンスを凝縮し、見応えのある豪華な展示内容となっている。また、いずれの作品も保存状態が優れたもので、浮世絵本来の鮮やかさを感じ取ることができる。喜多川歌麿の美人画美人画の名手・喜多川歌麿は、表情豊かでしなやかな表現や、優れた画面構成、色彩バランスなどが魅力。娘の無邪気な様子を描いた「婦女人相十品 ポペンを吹く娘」や、評判の美女三人のそれぞれの個性を描き分けた「当時三美人」など、生き生きとした描写の美人画が展示される。東洲斎写楽の役者絵東洲斎写楽は、演技する役者をありありと描き、舞台上の役者の“真の姿”を誇張した表現で描き出した。斬新な表現は賛否両論を呼んだが、評価は世界的に高いものとなっている。悪役の役者が相手をにらみつける場面を描いた「三代目大谷鬼次の 江戸兵衛」や、山のようにがっしりとした構図の中で風格を見せる「市川鰕蔵の竹村定之進」など、インパクトのある作品が勢揃いする。葛飾北斎の風景画「冨嶽三十六景」をはじめ、印象的な風景画の錦絵を残した葛飾北斎。躍動感のあるダイナミックな構図や、強く記憶に残る造形表現が特徴だ。世界で最も有名な作品ともいわれる「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」や、富士山を堂々と描いた「冨嶽三十六景 凱風快晴」、全国各地の滝を題材にした全8枚の連作「諸国瀧廻り」など、圧倒的な葛飾北斎の画風を堪能できる。歌川広重の風景画葛飾北斎の「冨嶽三十六景」に刺激されて風景画を描き始めた歌川広重は、出世作の保永堂版「東海道五拾三次」以後、風景版画を数多く手がけるようになった。保永堂版「東海道五拾三次」では、宿場の光景や付近の名所に、雨、雪、月、夜、霧といった要素を加え、情趣たっぷりに情景を描いている。笠で顔を隠すなど、表情を読み取れないように描かれている人々の存在が、鑑賞者の想像力をかき立てる。歌川国芳の武者絵や戯画幕末の浮世絵界を活性化させた歌川国芳は、勇壮な武者絵や動物を擬人化させた戯画を残している。大胆な構図で力強く描かれた「宮本武蔵の鯨退治」や、闇の中から不気味に姿を見せる骸骨が印象的な代表作「相馬の古内裏」からは、国芳の自由な発想が見て取れる。「其まヽ地口猫飼好五十三疋」は、猫好きであった国芳が、東海道五十三次の各宿駅をだじゃれで猫に見立てて描いたユーモアにあふれた作品だ。【詳細】大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演会期:2020年4月3日(金)~5月31日(日)※尚、愛知県美術館は5月7日(木)まで臨時休館。最新の営業情報は、愛知県美術館公式ウェブサイトにて随時告知。場所:愛知県美術館住所:愛知県名古屋市東区東桜1-13-2※会場によっては展示されない作品あり。※会期中に展示作品の入れ替えあり。
2019年09月28日企画展「レスコヴィッチコレクション 広重・北斎とめぐるNIPPON」が京都の細見美術館にて開催される。会期は2019年8月27日(火)から10月20日(日)まで。19世紀欧米のアートシーンに多大な影響を与えた過去を背景に、海外にも愛好者の多い浮世絵。「レスコヴィッチコレクション 広重・北斎とめぐるNIPPON」では、パリ在住のポーランド人コレクター、ジョルジュ・レスコヴィッチの浮世絵コレクションが紹介される。みどころは、渓斎英泉と歌川広重が分担して、江戸と京をむすぶ中山道(木曾街道)を主題に描いた《木曾街道六拾九次》だ。シリーズの全版画が揃っているばかりでなく、そのすべてが初摺である作品を目にする貴重な機会となる。本展ではさらに、日本でも人気の高い歌川広重の《六十余州名所図会》、《京都名所》、葛飾北斎の《富嶽三十六景》、《諸国名橋奇覧》などの風景画が紹介される。加えて鈴木春信や喜多川歌麿の美人画、東洲斎写楽の役者絵などを通して、江戸の粋な町人文化に触れられる構成となっている。浮世絵の織りなす色鮮やかな世界へと誘われてみては。【詳細】レスコヴィッチコレクション 広重・北斎とめぐるNIPPON会期:2019年8月27日(火)~10月20日(日) ※期間中展示替あり。休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌火曜日)開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)会場:細見美術館住所:京都市左京区岡崎最勝寺町6-3観覧料:一般 1,500円(1,400円)、学生 1,000円(900円)、中学生・小学生は無料※( )内は20名以上の団体料金【問い合わせ先】TEL:075-752-5555
2019年07月19日ネスカフェ 原宿では、2018年12月4日(火)から25日までの期間限定で「ネスカフェ フォトラテ 飲める美術展」を開催する。ゴッホ「ファンゴッホの寝室」、モネ「睡蓮(1906年)」、葛飾北斎「神奈川沖浪裏」など、著名な画家の作品を描いた全20種類のラテアートが楽しめる本イベント。会場内の特設ブースに作品が展示されるほか、好みの絵画が選べる体験ドリンクメニューも数量限定で販売される。ユニークなラテアートに使用されているのは、ネスカフェが2018年10月にオンラインショップで販売をスタートした、写真やイラスト、メッセージで作るオリジナルのラテアートシート「ネスカフェ フォトラテ」。会場で作品に触発された人は、是非自分オリジナルのラテアート作りにも挑戦してみてはいかがだろう。【開催概要】「ネスカフェ フォトラテ 飲める美術展」開催期間:2018年12月4日(火)〜12月25日(火)時間:11:00〜21:00(ラストオーダー20:30)会場:ネスカフェ 原宿(東京都渋谷区 神宮前 1-22-8)作品展示時間:14:00〜14:10、16:00〜16:10、18:00〜18:10の1日計3回ドリンクメニュー:300円(税込)※「カフェラテメニュー」1杯と展示作品の「ネスカフェ フォトラテ」1枚の体験セット。数量限定。※ドリンクメニューは、開催初日の12月4日(火)のみ14:00から販売スタート。<展示ラテアート作品>(1)フィンセント・ファン・ゴッホ「ファンゴッホの寝室」(2)クロード・モネ「睡蓮(1906年)」(3)葛飾北斎「神奈川沖浪裏」(4)フィンセント・ファン・ゴッホ「自画像(1887)」(5)フィンセント・ファン・ゴッホ「自画像(麦わら帽をかぶったもの)」(6)フィンセント・ファン・ゴッホ「ルーラン夫人ゆりかごを揺らす女」(7)ヨハネス・フェルメール「水差しを持つ女」(8)ヨハネス・フェルメール「信仰の寓意」(9)ポール・セザンヌ「リンゴの籠」(10)ピエール=オーギュスト・ルノワール「2人の姉妹(テラスにて)」(11)ポール・セザンヌ「エスタックから眺めたマルセイユ」(12)エドヴァルド・ムンク「窓辺の少女」(13)クロード・モネ「静物、りんごとぶどう」(14)ポール・ゴーギャン「マハナ・ノ・アトゥア(神の日)」(15)ピエール=オーギュスト・ルノワール「ピアノを弾く婦人」(16)フィンセント・ファン・ゴッホ「糸杉のある麦畑」(17)アンリ・ルソー「獅子座の食事」(18)エドゥアール・マネ「アルジャントゥイユの家の庭のモネの家族」(19)エドガー・ドガ「ダンスレッスン」(20)東洲斎写楽「市川鰕蔵の竹村定之進」※ドリンクメニュー提供作品は、(1)〜(10)。事情により変更される場合あり。
2018年11月25日「サンタフェ リー・ダークスコレクション浮世絵最強列伝―江戸の名品勢ぞろい―」展が、2018年7月3日(火)より、京都・相国寺承天閣美術館で開催される。日本美術を愛する収集家、リー・ダークスの浮世絵コレクションを初公開今回、その多大な所蔵作品を公開するリー・ダークスは、空軍士官として日本に駐留したのを契機に日本文化に関心を持って以来、浮世絵版画の名品を収集してきた米国人コレクター。浮世絵の祖・菱川師宣、美人画の喜多川歌麿、役者絵の東洲斎写楽、そして葛飾北斎や歌川広重など、代表的な浮世絵師の優品のみを集めたコレクションの数々を紹介する。華麗な色調を残した貴重な作品群浮世絵200年の歴史を網羅した稀品、著名作品で構成されているダークスコレクションは、浮世絵の歴史を語る上での重要性を持つだけにとどまらず、その大半が極めて良好な保存状態にあり、まるで今摺り上がってきたかのような華麗な色調を残しているのが特徴だ。200年の歴史と共に鑑賞する、浮世絵の真の芸術性展覧会は全六章で構成。菱川師宣や鳥居清信・清倍など、江戸独自の浮世絵文化を形成した浮世絵師に迫る第一章からはじまり、美人画・役者絵の国貞、武者絵・戯画の国芳、名所絵の広重と、幕末・天保期の浮世絵界を牽引した歌川派の絵師たちの作品を紹介する第六章まで、浮世絵の歴史を辿りながら、その真の芸術性を鑑賞出来るものとなる。浮世絵をモチーフにしたオリジナルグッズもまた、会場では浮世絵をモチーフにした展覧会オリジナルグッズも販売。本展における代表的な浮世絵を、光を吸収・蓄える特殊な素材でプリントした蓄光Tシャツ、ポップな色調と浮世絵を組み合わせたメガネケースなど、様々なグッズが用意されている。開催概要「サンタフェ リー・ダークスコレクション浮世絵最強列伝―江戸の名品勢ぞろい―」展会場:相国寺承天閣美術館開催期間:<前期>2018年7月3日(火)〜8月5日(日)<後期>2018年8月8日(水)〜9月30日(日)休館日:8月6日(月)、8月7日(火)開催時間:10:00〜17:00(最終入館は16:30)※前期、後期で全点展示替えを行う。チケット:一般 1,000円(800円)、65歳以上・大学生 800円(600円)、小中高生 500円(300円)、団体 800円(20名以上・一般のみ)※( )内は前売料金※リピーター割引あり(会期中2回目以降の鑑賞は、半券と引換にて100円割引※前売券は5月28日(月)から7月2日(月)までの限定販売。チケットぴあ(Pコード:769-039)、ローソンチケット(Lコード:52637)ほか、主要プレイガイド、コンビニエンスストアなどで販売■巡回展・山口県立萩美術館・浦上記念館会期:<前期>2018年4月28日(土)〜5月13日(日)<後期>5月15日(火)〜 5月27日(日)住所:山口県萩市平安古町萩市平安古586-1・横浜髙島屋会期:2018年10月10日(水)~10月22日(月)住所:神奈川県横浜市西区南幸1-6-31・日本橋髙島屋会期:2019年1月9日(水)~1月21日(月)住所:東京都中央区日本橋2-4-1・大阪髙島屋会期:2019年2月23日(土)~3月11日(月)住所:大阪府大阪市中央区難波5-1-5
2018年05月28日阿部寛が、女性に愛をご奉仕する裏稼業“蚤とり”を命じられてしまうエリート藩士に挑む時代劇コメディ『のみとり侍』。この度、本作の第2弾チラシビジュアルが公開された。■インパクト大! 新ビジュアル公開第1弾となるティザーポスターは、日本を代表する浮世絵師・東洲斎写楽の浮世絵「三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛」をモチーフに、阿部さん演じる主人公・寛之進のビジュアルが公開され話題となった。今回新たに到着したビジュアルは、3月24日(土)から全国の劇場に掲出される第2弾チラシ。本物の写楽の浮世絵も掲載されているほか、寺島しのぶ、豊川悦司、斎藤工、風間杜夫、大竹しのぶ、前田敦子、松重豊、桂文枝といった主要キャストも浮世絵風に加工されたビジュアルで登場。よりインパクトある一枚となっている。さらに、チラシの中面では江戸時代後期の浮世絵師・葛飾北斎の有名な浮世絵「富嶽三十六景/神奈川沖浪裏」をオマージュした笑撃のビジュアルも登場。北斎が描いたダイナミックな荒波の上で、寛之進が猫と一緒にサーフィンするというこのビジュアル。時代の荒波に翻弄されながらも、侍としての生き方を貫き、江戸のビッグウェーブを乗り越えていく寛之進の様を体現している。■追加キャストに喜劇界でお馴染みの3名が!また今回、新たに本作に登場する3名のキャストが判明。物語の冒頭で老中首座・田沼意次(桂文枝)に様々な陳情を訴える江戸の人々として、鶴橋康夫監督の前作『後妻業の女』でも印象的な演技を見せた落語家の笑福亭鶴光が平賀源内役を演じるほか、呉服問屋の望月屋秀持役をジミー大西、香具師の元締・根津屋文吾役をオール阪神が好演。あわせて、3人の出演シーン写真も公開された。『のみとり侍』は5月18日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:のみとり侍 2018年5月18日より全国東宝系にて公開© 2018「のみとり侍」製作委員会
2018年03月23日江戸東京博物館が、2018年4月1日(日)に再オープン。2つの展覧会がスタートするほか、記念イベントが開催される。特集展示「写楽の眼 恋する歌麿―浮世絵ベストコレクションー」4月1日(日)から5月6日(日)までは、特集展示「写楽の眼 恋する歌麿―浮世絵ベストコレクションー」が開催される。18世紀後半に江戸文化の最前線で活躍した浮世絵師・東洲斎写楽と喜多川歌麿。「写楽の眼 恋する歌麿―浮世絵ベストコレクションー」では、江戸東京博物館所蔵の写楽と歌麿による浮世絵版画作品と関連資料30点を展示する。中でも注目は、江戸東京博物館ロゴマークのデザイン元となった写楽の「市川鰕蔵の竹村定之進」、恋する女たちの心を映し出しているかのような歌麿の「歌撰恋之部 物思恋」だ。いずれの作品も今回の展覧会で初公開される。さらに初日は写楽の浮世絵トートバッグが先着 500 名に無料でプレゼントされるほか、フォトスポットも登場し、再オープンを盛り上げる。NHKスペシャル関連企画「大江戸」展4月1日(日)から5月13日(日)まで、NHKスペシャル関連企画「大江戸」展が開催される。徳川家康が入封した1590年以前は、小さな城下町だった"江戸"。NHKスペシャル関連企画「大江戸」展は、そんな小さな町がどのように政治・経済・文化の中心へと発展していったのかを探っていく。展覧会は「江戸の成り立ち」「江戸城の絵図」「火事と江戸」「水辺の風景」「写された風景」の5つのテーマで構成。歌川広重の「東都名所 日本橋真景并ニ魚市全図」や、「江戸始図」などを通じ、巨大都市"大江戸"の繁栄の歴史を追う。リニューアル記念イベント、レキシのライブも4月1日(日)・7日(土)の再オープン記念イベント「EDO→TOKYO VISION」では、"美意識"や"サステナブル"をテーマに、アーティストや有識者を招いたライブパフォーマンス、トークセッションを実施。日本の歴史をテーマにした楽曲を製作し、アルバムでは椎名林檎、斉藤和義、持田香織など名だたるシンガーと共演することでも注目を集めるアーティスト・レキシによるスペシャルライブも行われる。【詳細】江戸東京博物館 再オープンオープン日:2018年4月1日(日)所在地:東京都墨田区横網一丁目4番1号開館時間:平日9:30~17:30 土曜 9:30~19:30 ※入館は閉館の30分前まで。休館日:毎週月曜日(月曜が祝日または振替休日の場合はその翌日)、年末年始TEL:03-3626-9974(代)常設展観覧料(企画展観覧料を含む):一般600円(480円)、大学生・専門学校生480円(380 円)、高校生・中学生(都外)・65歳以上300円(240円)、都内在学または在住の中学生・小学生・未就学児童は無料(個人・団体共通) ※( )内は20名以上の団体。※4月1日(日)のみ入館無料。■特集展示「写楽の眼 恋する歌麿―浮世絵ベストコレクションー」会期:2018年4月1日(日)~5月6日(日)会場:東京都江戸東京博物館 常設展示室5階 江戸ゾーン「江戸の美」、「芝居と遊里」コーナー■NHKスペシャル関連企画「大江戸」展会期:2018年4月1日(日)~5月13日(日)会場:東京都江戸東京博物館 常設展示室内 5F 企画展示室■再オープン記念 WEEK「EDO→TOKYO VISION」江戸東京の歴史・文化とつながる一週間①4月1日(日) テーマ「受け継ぐ美意識」・14:00~15:30 ライブパフォーマンス/トークセッション②4月7日(土) テーマ「サステナブルな暮らし」14:00~15:50 落語/トークセッション18:00~19:00 スペシャルライブ(レキシ) ※事前抽選の当選者に整理券を配布。3月26日(月)に公式サイトにて告知。ライブ観覧目的のみの来館は控えること。会場:東京都江戸東京博物館 常設展示室内 中村座前
2018年03月16日俳優の阿部寛が主演を務める映画『のみとり侍』(2018年5月18日公開)のティザーポスター、及び特報が25日に公開された。同作は小松重男の傑作短篇集『蚤とり侍』を実写映画化。エリート藩士・小林寛之進(阿部)が、客の飼い猫の蚤を取って日銭を稼ぐが実際は女性に愛をご奉仕する裏稼業・蚤取りに命じられる。寺島しのぶ、豊川悦司、斎藤工、風間杜夫、大竹しのぶ、前田敦子、松重豊、桂文枝と豪華キャストが集結した。今回公開されたティザーポスターは、東洲斎写楽の浮世絵『三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛』に着想を得て、浮世絵風・寛之進の姿が写し出された。寛之進は鼻の頭には"のみ"が飛び込み、首元には"キスマーク"が付けられた。ポスター撮影時、阿部寛は写楽の描いた浮世絵を見ながら、手の位置や目線の振り方に細かく気を配り、度重なる微調整を繰り返し挑んだ。特報映像では上司の逆鱗に触れ『猫の蚤とりになって無様に暮らせ!』と左遷され、"蚤とり"になってから訪れる多難に立ち向かっていく寛之進の姿が。思い人・おみね(寺島)に「愛」をお届けするも『この、下手くそが!』と言い渡され茫然とする。脚本も務めた鶴橋康夫監督は「阿部寛さんと撮影でご一緒するのは、3度目ですが、こちらの期待以上に寛之進という侍の誇りや忠義心を表現してくれ、僕と彼の間には、互いに信頼があったように感じる」と語る。「ポスターで表現されているように、阿部さんが、この当時の浮世絵に描かれているような歌舞いた表情をしてくれたこともとても嬉しいです。僕たちが想像していた以上にこの作品を理解してくれているのではないかと感じ、『よくぞここまで表現してくれた!』と初めてポスターを見たときに思いました」と阿部の姿を絶賛した。
2018年01月25日『後妻業の女』の鶴橋康夫が約40年映画化を熱望し続けた、阿部寛主演で贈る笑って泣ける傑作時代劇『のみとり侍』。この度、本作のティザーポスタービジュアル&特報映像が公開された。本作は、小松重男の傑作短篇集「蚤とり侍」の人気エピソードを基に、鶴橋氏が物語を再構築し監督・脚本を一手に担い、江戸時代に実在した猫の“蚤とり”稼業を中心に描いていく物語。“蚤とり”とは、お客様の飼い猫の蚤を取って日銭を稼ぐお仕事だが、しかしその実態は女性に愛をご奉仕する裏稼業で…。公開された第1弾ティザーポスタービジュアルは、日本を代表する浮世絵師・東洲斎写楽の浮世絵「三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛」に着想を得て制作。鼻の頭には“のみ”が飛び込み、首元には“キスマーク”が付いた、歌舞伎役者のように睨みを利かす浮世絵風の寛之進(阿部寛)の姿が写し出されている。また、長年本作の企画を温めていた名匠・鶴橋の心の中心にあり続けたのは、「三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛」を基に手塚治虫が描いた「猫・写楽」。この奇跡の偶然を感じ取るかのように、阿部さんはポスター撮影時、写楽の描いた浮世絵を見ながら、手の位置や目線の振り方に細かく気を配り、度重なる微調整を繰り返しポスター撮影に挑んでいたという。あわせて到着した特報では、上司の逆鱗に触れ寛之進が左遷されるところからスタート。そんな悲運は“蚤とり”になってからも続き、訪れる多難に立ち向かっていく寛之進の姿が映し出される。挙句の果てには、想い人のおみね(寺島しのぶ)から「この、下手くそが!」と言われ茫然…。また映像では、阿部さんが叫び、そして鍛えられた肉体美も披露している。『のみとり侍』は5月18日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2018年01月25日タレントの中川翔子が11日、東京・池袋の東京芸術劇場で行われたミュージカル『戯伝写楽 2018』の記者会見に橋本さとし、小西遼生、壮一帆とともに出席した。わずか10カ月の活動期間に、145点余の作品を残して忽然と消えた浮世絵師・東洲斎写楽(斉藤十兵衛)。そんな彼とともに江戸・寛政の時代を生きた、喜多川歌麿、葛飾北斎、十返舎一九、大田南畝ら熱く自由に生きる芸術家たちの姿を、等身大の人間として描き出す。主役の斎藤十郎兵衛には橋本さとし、ヒロインのおせいは、中川翔子が演じる。公演初日を翌日に控えたこの日は、報道陣の取材に対応した橋本たち。主演の橋本は「日本の文化において、江戸時代はいろんなものが集約されています。その中で浮世絵の写楽にスポットをあてています。名前は有名ですが、謎めいていて、仮説のもとで物語を作っていますが、本当にこうだったんじゃないかなと説得力がある本になっています」と同舞台を紹介。「色んな有名人が出てきますが、それぞれのキャラクターもしっかりと作っているので、見応えがあると思います」とアピールした。橋本の相手役を務める中川は「とにかく蒼々たる舞台のスターの皆さんが集う中、私は人生最大のチャンスであり、難易度も高いので、これが終われば経験値が上がるとワクワクしています」と公演が待ち遠しい様子で、「江戸のきらびやかな世界観、絵に秘められた情感など妄想のしがいがあります。ぜひたくさんの方々に見ていただきたい作品ですね」と作品の内容には自信をのぞかせていた。同舞台の出演を「ターニングポイント」と強調していた中川。「この前、事務所の方とシビアな話をしたんですが、30代はスキルがあってこそで、これからは淘汰される世界。今までのような勢いだけではいけないと話していました。スキルあってこそ生き残っていけるので、この舞台でおせいを深く演じられるかどうかが今後にかかっています。なので今すごくヒリヒリとターニングポイントだと思っていますので、必死で頑張りたいと思います」と危機感を露わにしていた。1月12~28日の東京公演(池袋・東京芸術劇場 15・19・22日は休演)以外にも、2月3・4日に福岡・久留米の久留米シティプラザ ザ・グランドホール、2月7日に愛知・名古屋の日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、2月10~12日に兵庫・西宮の兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールでそれぞれ公演される。
2018年01月12日デザイナーの三原康裕が手掛ける新ライン、ネハン ミハラヤスヒロ(Nehanne MIHARA YASUHIRO)のデビューコレクションがAmazon Fashion Week TOKYO期間中の10月22日、ランウェイ形式で発表された。ショーの会場に選んだのは文化服装学院の地下駐車場。臨場感や自分たちが生きている東京の“生”の感覚を活かしたかったからだという。一瞬の静寂と暗闇から、ロックバンドアレキサンドロス(Alexandros)の庄村聡泰によるドラムの生演奏が力強く響き渡った。ドラムセットの横を通り抜けるモデルの肌には、蛇やトカゲ、蝶や花をモチーフにしたタトゥーペインティングが施され、妖しくも儚げな雰囲気を醸し出す。モノトーンのみで構成された今回のコレクションでは、日本の服飾の歴史と関わりが深いものをデザインソースとし、着物や浴衣、作務衣、袈裟、旧日本軍の軍服などがモディファイドされた。“和”のテイストをコレクションに反映させることは三原康裕にとって目新しいことではないが、袴のように勇ましくなびくロングジレ、帯のように巻かれたビスチェ、雪駄をアレンジしたコンフォートサンダルなど、和とストリートカルチャーを融合させた、現代のスタイルに取り入れやすいアイテムが数多く見られた。ショーの後半には、江戸中期の絵師「東洲斎写楽」の浮世絵をドットで表現したプリントや、浮世絵に描かれている着物の柄を抽出した刺繍も登場し、観客たちの目を奪っていた。ネハン ミハラヤスヒロは日本人が日本の歴史や伝統を学び、再認識することを大切にしたいという想いからスタートした。ブランド名の「ネハン」は、煩悩が消滅した心の状態を示す仏教用語の「涅槃」から名付けられている。初コレクションのお披露目に東コレを選んだことについて三原は「自分がいま住んでいる東京からスタートするのは自然なことだった。まずは日本に住む人に見て欲しい」と語った。
2016年10月25日浮世絵を通じて江戸の流行を知る展覧会「写楽と豊国 ~江戸の美と装い」が、6月18日から8月14日まで神戸ファッション美術館で開催される。江戸時代、贔屓の役者や評判娘を身近に眺めるブロマイドであった浮世絵。同展では、颯爽と姿を現し、忽然と姿を消した東洲斎写楽と、そのライバルで後に浮世絵界で最大の流派となる歌川派を拡大した歌川豊国を軸にした浮世絵を中心に140点を展示。浮世絵を通じて、当時の流行のしぐさや色鮮やかな着物、柄や模様などの繊細さなどを知り、江戸の賑わう空気を感じられる展覧会になっている。【イベント情報】「写楽と豊国 ~江戸の美と装い」会場:神戸ファッション美術館住所:兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1会期:6月18日~8月14日時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)料金:一般500円、小中高生・65歳以上250円休館日:月曜日(7月18日は開館)、7月19日
2016年05月26日イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)が、グラフィックデザイナー・田中一光の作品をモチーフとした新シリーズ「IKKO TANAKA ISSEY MIYAKE」を2月3日から展開する。1960年代に三宅一生が田中一光と出会い、深い交流を続けるなかで、多くの刺激を与えられたことへの感謝と尊敬の想いを込めて制作した同シリーズ。三宅は制作にあたり、田中の作品と向き合い、サイズや色彩を忠実に再現する一方で、単に作品を絵柄として扱うのではなく、着用し立体になることで田中作品の魅力が増幅するような、いきいきとしたエネルギーを持つ衣服の完成を目指したという。シリーズ最初となる今回のコレクションでは、田中の数ある傑作のなかから、「Nihon Buyo」(1981年)、「写楽二百年」(1995年)、「太い記号のバリエーション」(1992年)の3作品をモチーフとして選択。現代のお茶会で、人と人が和むきっかけとなるコミュニケーションとしての衣服を提案した。カリフォルニア大学で開催された日本舞踊公演のポスターの「Nihon Buyo」をモチーフにした「NIHON BUYO」と、東洲斎写楽の生誕200年記念展に出品された「写楽二百年」をモチーフにした「SHARAKU」からは、コート(5万2,000円)、ワンピース(3万6,000円)、バッグ(4万7,000円)が展開される。また、グラフィックアートとして製作された「太い記号のバリエーション」をモチーフにした「FUTOI KIGO」からは全2色のコート(4万8,000円)、全4色のワンピース(3万2,000円)とシャツ(2万5,000円)が登場する。さらに、2色展開のシューズ、「GETA SANDAL」(4万円)も販売される。販売店舗は、PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE / AOYAMA、ROPPONGI、TOKYO SKYTREE、伊勢丹新宿本店 (※2月3日の限定期間)、成田空港第1ターミナルと、ISSEY MIYAKE MARUNOUCHI、ELTTOB TEP ISSEY MIYAKE / GINZA、SEMBA、WEB STOREにて。また、本日より新たに、IKKO TANAKA ISSEY MIYAKEのスペシャルサイト(www.isseymiyake.com/ikkotanaka)もローンチした。
2016年01月14日たばこと塩の博物館では11月3日~12月13日、リニューアルオープン記念展「浮世絵と喫煙具 世界に誇るジャパンアート」を開催する。同館は、1978年11月3日に渋谷区神南に開館した博物館。4月25日に場所を墨田区横川に移し、リニューアルオープンした。このほど、墨田区に移転して初の特別展を開催する。同館が所蔵している浮世絵は約1,800点。コレクションの対象が喫煙具や喫煙風景の描かれた浮世絵であったため、時代、絵師にとらわれず、幅広い作品群となっているのが特徴だという。今回は、鈴木春信、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎など、約28名の絵師による浮世絵を展示する。注目作品は、「当時全盛似顔揃(とうじぜんせいにがおぞろい)扇屋内花扇 よしの たつた」(喜多川歌麿画 / 寛政6年<1794年>頃)としている。「花扇」の二字が入っている浮世絵は、同館以外には確認されていないため、大変貴重な作品とのこと。また、写楽が活動した期間でも比較的早い時期に描かれた「敵討乗合噺(かたきうちのりあいばなし)四代目松本幸四郎の肴屋五郎兵衛」(東洲斎写楽画 / 寛政6年<1794年>)も見どころのひとつだという。浮世絵のほか、「きせる」「たばこ盆」「たばこ入れ」など、江戸から明治時代に制作され、美術工芸品としても評価の高い喫煙具も展示する。素材、形状もさまざまなたばこ盆の逸品や、八代目桂文楽旧蔵のたばこ入れコレクションなどを公開する。あわせて、展示関連講演会も開催。11月15日には、「北斎と墨田」(講師・根岸美佳氏)、11月29日には「写楽と歌麿の謎をめぐって」(講師・新藤茂氏)を行う。いずれも14時から、同館3階視聴覚ホールで実施する。参加費は無料(入館料は必要)で、定員は先着120名。11月22日には、髪結師の林照乃氏が実演を行う展示関連イベント「結髪実演 遊女のヘアスタイル」を実施する。解説は、ポーラ文化研究所の村田孝子氏。同館3階視聴覚ホールにて、11時30分と15時の2回開催する。参加費無料(入館料は必要)。定員は、各回とも先着60名。
2015年10月19日東京都・墨田区の「たばこと塩の博物館」は、墨田区に移転して初めての特別展「浮世絵と喫煙具世界に誇るジャパンアート」を開催する。会期は11月3日~12月13日(月曜休館)。入館料は、大人・大学生:100円/小・中・高校生:50円。同展は、2015年の4月25日に渋谷区から墨田区へ移転した「たばこと塩の博物館」のリニューアルオープン記念展。同館が所蔵する1,800点もの喫煙具や喫煙風景の描かれた浮世絵の中から、鈴木春信、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎など約28名の絵師による浮世絵が展示される。また、さまざまな素材や形状のたばこ盆の逸品や八代目桂文楽旧蔵のたばこ入れコレクションなど、江戸から明治時代に作られた、美術工芸品としても価値のある喫煙具も紹介されるということだ。なお、関連講演会として、11月15日には墨田区文化振興財団北斎事業課学芸員・根岸美佳氏による「北斎と墨田」が、11月29日には国際浮世絵学会常任理事・新藤茂氏による「写楽と歌麿の謎をめぐって」が開催される。両講演ともに時間は14:00から。会場は同館3階の視聴覚ホール。参加費無料(入館料は必要)。定員は先着120名(当日開館時より、整理券を1名につき2枚まで配布)。このほか、11月22日には関連イベントとして、髪結師・林照乃氏による「結髪実演 遊女のヘアスタイル」が開催される。解説はポーラ文化研究所の村田孝子氏が務める。同イベントの開始時間は11:30~と15:00~の2回(同内容)。会場は同館3階の視聴覚ホール。参加費無料(入館料は必要)。定員は各回とも先着60名(当日開館時より、整理券を1名につき2枚まで配布)。
2015年10月12日