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上野の森美術館(東京・上野公園)にて、2025年5月27日(火)~7月6日(日)まで開催する「五大浮世絵師展―歌麿 写楽 北斎 広重 国芳」。この度、音声ガイドナビゲーターに歌舞伎俳優の尾上松也さんが決定しました。五大浮世絵師の作品の魅力、江戸時代の文化など、鑑賞ポイントを尾上松也さんがわかりやすく解説。絵師にまつわるエピソードも交えてご案内します。さらに、本展の音声ガイドは来場者に無料で楽しんでいただけるサービスとなり、お客様ご自身のスマートフォンで聴くことができます。是非、尾上松也さんのナビゲートで「五大浮世絵師展」をさらにお楽しみ下さい。●音声ガイドナビゲーター:歌舞伎俳優 尾上松也五大浮世絵師の個性あふれる作品の魅力、描かれるストーリーを凝縮してご紹介します。絵師にまつわるエピソードも交え、尾上松也さんのテンポよい語りでご案内します。ガイドを聞けば、きっと推しの絵師が見つかるはずです。【尾上松也さんからのメッセージ】今回、「五大浮世絵師展」の音声ガイドナビゲーターを務めさせていただきます尾上松也です。浮世絵は江戸時代の歌舞伎との縁もとても深く、その時代の歌舞伎役者の絵も数多く残されております。そんな浮世絵師展の音声ガイドナビゲーターを務めさせていただけることはとても光栄です。江戸時代の庶民の生活もここかしこに見えてくるかと思いますので、是非「五大浮世絵展」にお越しになって、浮世絵を隅々までご覧ください。【尾上松也プロフィール】2015年から若手が中心となる新春浅草歌舞伎において大役を勤め、2023年新作歌舞伎「刀剣乱舞 月刀剣縁桐」では主演と演出を手掛け、2025年7月、8月には「刀剣乱舞」第二弾の上演を控えている。本展は、女性を優麗に描いた喜多川歌麿、劇的な役者絵で人気を博した東洲斎写楽、風景・花鳥・人物と森羅万象を独自に表現した葛飾北斎、名所絵を中心に浮世絵に新風を吹き込んだ歌川広重、そのユーモラスな画風で大いに存在感を発揮した歌川国芳。美人画、役者絵、風景画など各分野で浮世絵の頂点を極めた5人の絵師の代表作を中心に約140点を紹介します。江戸時代を彩った浮世絵5大スターの競演をお楽しみください。あなたの推しをさがせ!江戸を彩った浮世絵五大スターの競演!第一章 喜多川歌麿―物想う女性たち寛政期(1789~1801)を中心に活躍。女性の理想像を追求し色香を見事に表現した美人画の第一人者と言われる。二十代半ば頃、北川豊章の名前で出版した役者絵が錦絵のデビュー作とされる。その後、出版元の蔦屋重三郎がスカウトし華麗なるペンネームを与え、専属的に次々と名作を世に出しヒットさせ、大スターに育て上げた。遊女、芸者の艶姿を描くのと同時に、「ミスお江戸」の美女たち、市中の看板娘をもモデルとし押しも押されぬ人気絵師に登りつめた。喜多川歌麿「当世踊子揃 吉原雀」喜多川歌麿「教訓親の目鑑 俗二云 ばくれん」喜多川歌麿「両国橋上橋下納涼之図(橋下の図)」第二章 東洲斎写楽―役者絵の衝撃江戸三座の役者を題材にした作品で鮮烈なデビューを飾り、寛政6年(1794)5月から翌年の1月までの10ヵ月間に約145点の錦絵を残した絵師。活躍期が短いがためにその経歴の記録が乏しい反面、個性的でインパクトの強い役者大首絵を遺したところから、謎が謎を呼ぶ絵師としての印象がかねてより根強い。写楽の作画期は取材した芝居の上演時期によって4期に分けることができ、またそれにより作風がきれいに分類できることが特徴的である。今回展示する写楽作品の半分以上が第1期の大首絵作品で、これだけの点数が一同に揃うことはたいへんに希少な機会である。写楽も歌麿同様、蔦屋重三郎に見出された。浮世絵の黄金期にその存在感と異彩を放った画家のひとりである。東洲斎写楽「二世嵐龍蔵の金貸石部金吉」東洲斎写楽「三世坂東彦三郎の鷺坂左内」東洲斎写楽「大童山土俵入り大童山文五郎」第三章 葛飾北斎―怒涛のブルー安永8年(1779)にデビュー。画歴70年以上の中で版本挿絵はもちろん、錦絵、摺物、肉筆画などあらゆる分野の仕事を手がけた。私たちがよく知る《冨嶽三十六景》シリーズを発表するのは70歳代に入ってから。その前後を展示作品で概観すると明らかに色彩が豊かになっていることが窺える。絵具の変化もあるが、老境に入ってより彩りが増し、新しきテーマ、素材に挑戦する北斎の探求心と凄みが感じ取れる。また、北斎の《冨嶽三十六景》と広重の《東海道五拾三次之内》、ほぼ同時期に発表されたこの2シリーズ、互いの領分、方向性の違いをぜひ見比べていただきたい。葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」葛飾北斎「冨嶽三十六景 東海道金谷ノ不二」葛飾北斎「楠多門丸正重 八尾の別当常久」第四章 歌川広重―雨・月・雪の江戸15歳の頃、歌川豊広に入門し、文政元年(1818)一遊斎の号でデビュー。当初は役者絵や美人画を描いていた。広重を風景画の絵師として決定付けたのが≪東海道五拾三次之内≫シリーズで、当時の旅ブームと相まって、大ベストセラーとなった。≪東海道五拾三次之内≫のような”街道絵”と共に、江戸市中をはじめ、各地の名所を描いた”名所絵”も得意としており、≪名所江戸百景≫シリーズは晩年の傑作として名高い。風景画として異質な縦構図をあえて取り、鳥瞰図を楽しんだり、近景と遠景のギャップを見せたり、画面への収まりのバランスをあえて崩したり、縦横無尽の視点、視覚をもって見る者を楽しませてくれる。歌川広重「東海道五拾三次之内 日本橋 朝之景」歌川広重「東海道五拾三次之内 庄野 白雨」歌川広重「名所江戸百景 水道橋駿河台」第五章 歌川国芳―ヒーローとスペクタクル歌川広重と同じ歳の国芳は15歳の時に歌川豊国の門人となる。文政10年(1827)≪通俗水滸伝豪傑百八人之一個≫でブレイクし、その地位を確立した。特徴的なワイドスクリーン(続き物を一つの大画面として扱う構図)の三枚続で、武者絵の広がりを見せる。また風景画には西洋風の表現を取り入れ、美人画には華美な遊女が描けない時代に縞や格子のシックで粋な装いの街の美人たちを描いて好評を博し、錦絵に戯画という一分野を築き上げた。歌川国芳「本朝水滸伝剛勇八百人一個 宮本無三四」歌川国芳「相馬の古内裏」歌川国芳「人かたまつて人になる」<開催概要>〇名称:五大浮世絵師展―歌麿 写楽 北斎 広重 国芳〇会期:2025年5月27日(火)~7月6日(日) / 会期中無休〇開催時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)〇会場:上野の森美術館(〒110-0007東京都台東区上野公園1-2)〇入館料(税込):一般 : 当日2,000円/前売1,800円高校・専門・大学生 : 当日1,500円/前売1,300円小・中学生 : 当日 800円/前売 600円※未就学児無料※小学生以下は保護者同伴でのご入場をお願いします。※学生券でご入場の場合は、学生証の提示をお願いいたします。(小学生は除く)※障がい者手帳をお持ちの方とその介助者(1名まで)は当日料金から半額となります。※無料の音声ガイドをお手持ちのスマートフォンでご利用頂けます。スマートフォン、イヤホン等をご持参ください。会場での機材やイヤホン等の貸出はありません。〇チケット一般発売日:2025年 4月25日(金) 午前10:00~※前売券販売期間:2025年4月25日(金)~5月26日(月)〇チケット販売【WEB】□フジテレビダイレクト □チケットぴあ (Pコード:687-228)□ローソンチケット (Lコード:32269)□Art Pass □アソビュー! 【店頭】□セブン-イレブン□ローソン※当日券は会場でも販売します。【無料音声ガイドサービス付き!】ご来場者にお手持ちのスマホで聞ける音声ガイドのサービス付です!※無料の音声ガイドをお手持ちのスマートフォンでご利用頂けます。スマートフォン、イヤホン等をご持参ください。会場での機材やイヤホン等の貸出はありません。※ご利用にはデータ通信が必要になります。また末により使用できない場合があります。〇お問い合わせ:ハローダイヤル 050-5541-8600 (全日9:00~20:00)〇オフィシャルサイト: 〇展覧会公式X:@5ukiyoeshi〇展覧会公式Instagram:5ukiyoeshi主催:上野の森美術館、フジテレビジョン後援:ニッポン放送企画協力:神戸新聞社 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年04月14日展覧会「五大浮世絵師展 歌麿 写楽 北斎 広重 国芳」が、東京都の上野の森美術館にて、2025年5月27日(火)から7月6日(日)まで開催される。江戸時代を代表する5大スターが集結「五大浮世絵師展 歌麿 写楽 北斎 広重 国芳」展は、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳ら、江戸時代を代表する5人の浮世絵師を中心に紹介する展覧会だ。歌麿・写楽・北斎・広重などの代表作含む約140点作品は、美人画や役者絵、風景画など、各分野で人気を博した作品が約140点集結。北斎の《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》や、写楽の《二世嵐龍蔵の金貸石部金吉》、広重の《名所江戸百景 水道橋駿河台》など、江戸時代を彩った浮世絵の競演を楽しむことができる。ほかにも、女性を優麗に描いた歌麿の美人画に、個性あふれる国芳の戯画など、注目の作品が勢揃いする。【詳細】展覧会「五大浮世絵師展 歌麿 写楽 北斎 広重 国芳」会期:2025年5月27日(火)〜7月6日(日)会場:上野の森美術館住所:東京都台東区上野公園1-2
2025年03月20日渋谷区神宮前に位置する浮世絵専門の美術館、太田記念美術館では、2025年1月5日 (日)より、展覧会『江戸メシ』を開催する。北斎や広重、国芳らによる江戸の庶民の暮らしを描いた約90点の浮世絵を通して、現代の食文化につながる「江戸メシ」の魅力を紹介する展覧会だ。江戸時代は日本において食文化が大きく発展した時代である。寿司や蕎麦、天ぷらなどのルーツは江戸時代にあり、庶民たちが手軽に楽しむことのできるファストフードとして人気を博した。味噌や酢、醤油といった調味料も広く流通するようになり、人々は、自宅で料理をすることはもちろん、近所の店で惣菜を買ったり、気軽な屋台や、立派な店構えの料亭で外食を楽しんだ。そんな江戸っ子たちの食生活を描いたのが、北斎、広重、国芳などをはじめとする浮世絵師たち。歌川国芳《縞揃女弁慶松の鮨》※寿司今よりもずっと大きな寿司を食する国芳の健康的な町娘に、月夜に天ぷらを楽しむ芳年の遊女、ざくざくと角切りにしたスイカの山盛りを前に涼をとる国貞による浴衣姿の女性たち。さらに広重が描く、江戸の老舗料亭・八百善や二十六夜待の日に高輪にズラリと並ぶ屋台。さらには、旬の鰹を軒先でさばく鰹売りや、大森の沿岸に小舟を浮かべて海苔を採取する人々など、江戸っ子たちの「食」に関する様々な場面を見ることができる。四代歌川国政による《志ん板猫のそばや》などは、店員も客も猫ながら、蕎麦打ちから、厨房、店内の風景、果ては蕎麦の店頭販売や出前まで、当時の蕎麦屋の様子を逐一知ることができるのが面白い。四代歌川国政《志ん板猫のそばや》※蕎麦今や世界的に知られる日本の食文化だが、日本人の「食」への飽くなき探求心は、多彩な食材をもたらす豊かな自然と同時に、250年の天下太平が育んだ文化的爛熟の賜ということができるだろう。会期中は、3回にわたって学芸員によるスライドトークが行われる予定。詳細は美術館ホームページで確認を。<開催概要>『江戸メシ』会期:2025年1月5日(日)~1月26日(日)会場:太田記念美術館時間:10:30~17:30(入館17:00まで)休館日:月曜(1月13日は開館)、1月14日(火)料金:一般1,000円、大高700円公式サイト:
2024年12月12日葛飾北斎、歌川国芳、歌川広重、喜多川歌麿、東洲斎写楽、歌川国貞など世界的な浮世絵師の作品300点以上をもとにしたデジタルアート作品を、約10エリアの立体映像空間のなかで体感できるイマーシブミュージアム『動き出す浮世絵展』が、東京・天王洲の寺田倉庫にて12月21日(土)より開催される。『動き出す浮世絵展 TOKYO』同展はこれまで、名古屋、イタリア・ミラノ、鹿児島で開催され、約15万人を動員。会場では3DCGアニメーションやプロジェクションマッピングを駆使したデジタル展示に加え、江戸時代に刷られた著名な浮世絵や復刻版の浮世絵も展示。浮世絵の歴史や江戸の文化、浮世絵師たちについての解説もある。野村康太同展のアンバサダーを務めるのは俳優の野村康太。このたび、公式HPにて野村が同展の魅力を紹介するスペシャルムービーが公開された。【スペシャルムービーYouTube】さらに、会期中、会場で販売されるオリジナルグッズの一部を公開。また、着物(着物・振袖・袴・浴衣など)で来場した人を対象とした割引キャンペーンも実施される。<開催情報>「動き出す浮世絵展 TOKYO」会期:2024年12月21日(土)~2025年3月31日(月)会場:寺田倉庫 G1ビル時間:9:30~20:00(最終入場19:30)休館日:2024年12月31日(火)、2025年1月1日(水)料金:大人(前売)2500円、大・高・専門学生(前売)1700円、子ども(前売)1000円、65歳以上(前売)2300円/大人(当日)2700円、大・高・専門学生(当日)1900円、子ども(当日)1200円、65歳以上(当日)2500円公式HP:チケット情報:()◆着物来場キャンペーン割引対象:着物を着用してご来場いただいたお客様(着物・振袖・袴・浴衣など)割引金額:当日チケット料金より100円引き実施期間:2024年12月21日(土)~2025年3月31日(月)利用方法:会場にて当日割引チケット(現金のみ)を購入※割引対象:ご本人様 ※他優待・クーポンとの併用不可
2024年12月11日無尽の想像力と圧倒的な画力によって、斬新な作品を数多く世に生み出した江戸末期の浮世絵師・歌川国芳(1797-1861)。国内外で高い人気を誇る国芳の全貌を多彩な作品群で紹介する展覧会が、12月21日(土)から2025年2月24日(月・祝) まで、大阪中之島美術館で開催される。大阪では13年ぶりとなる大規模な個展だ。30歳代始めに『水滸伝』の英雄たちを描き、遅咲きの成功を手にした国芳は、美人画と役者絵を頂点とする当時の浮世絵界において、武者絵を新たな人気ジャンルへと押し上げた立役者。3枚続きの大画面を活かしたダイナミックな構図や、物語の決定的瞬間をつかむ優れた国芳の描写力によって、武者絵は大きく進化したと言われる。同展の魅力のひとつは、出世作から最晩年の作品まで、国芳の代名詞である武者絵の数々が一堂に並ぶこと。イケメンから、ダークヒーロー、巨漢や怪童まで、魅力あふれる多様なヒーローたちが勢揃いする。《坂田怪童丸》天保7年(1836)頃個人蔵国芳が力を発揮したのは武者絵だけではない。美人画や役者絵、西洋画法を取り入れた風景画など多彩なジャンルを手がけたが、なかでも巧みに諷刺を潜ませた戯画は国芳が特に得意としたジャンルのひとつ。猫や金魚、鳥、さらには道具や玩具をも擬人化したり、絵に二重の意味をもたせたり、あるいは言葉遊びを織り込んだりなど、ユーモラスな戯画で人気を博した彼は、江戸幕府によって役者や遊女を描くことが禁止された際にも、そうした戯画による笑いと諷刺で苦境を乗り切っている。同展でも、機知に富んだ戯画の数々が、江戸の街を大いに沸かせた笑いの力を実感させてくれることだろう。今回、もうひとつ注目したいのは、「猫」。大の猫好きで知られる国芳は、絵を描くときにも懐の中で仔猫をかわいがっていたと伝えられるほど。戯画や役者絵、美人画と、ジャンルの枠を超えて描き込まれた猫たちは、人気役者や遊郭の客など、様々に姿を変えて登場する。猫を描いた新発見作品《流行猫の変化》(通期)も初公開となる。《流行猫の変化》天保12 – 13年(1841 – 42)頃個人蔵前期・後期と会期が分けられた同展では、幅広い画題の浮世絵版画と貴重な肉筆画の計約400点が並ぶ。奇想天外なアイデアと、現代にも通ずるデザイン力やユーモアのセンスを駆使し、様々な趣向を凝らして浮世絵に新風を吹き込んだ国芳の魅力を存分に味わえる、国芳展の決定版だ。<開催概要>『歌川国芳展 ―奇才絵師の魔力』会期:2024年12月21日(土)~2025年2月24日(月・祝 ) ※会期中展示替えあり会場:大阪中之島美術館時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)休館日:月曜(1月13日、2月24日は開館)、12月31日(火)、1月1日(水 ・祝)、1月14日(火)料金:一般1,800円、大高1,500円、中小500円公式サイト:
2024年12月10日風景画の巨匠として知られる浮世絵師・歌川広重(1797-1858)の作品のなかでも、「ベロ藍」と呼ばれる青色の絵具を用いた名作を中心に紹介し、その青の魅力に迫る展覧会が、東京・原宿の太田記念美術館で、10月5日(土)から12月8日(日)まで開催される。「ベロ藍」は、ドイツ(当時はプロイセン)のベルリンで発見されたことから、「プルシアンブルー」「ベルリンブルー」と呼ばれた染料のこと。オランダ船で運ばれ、中国で安価に生産されるようになると、1830年頃から浮世絵に用いられ始めた。従来の藍とは異なる美しさに触発された絵師たちが、その深く美しい青を駆使して風景画を描くようになり、当時30代半ばだった広重も、このベロ藍との出会いから風景画に開眼したという。刻々と変わる空模様や水面を繊細に表現して人気絵師となった広重は、詩情あふれる風景画の名作を晩年に至るまで続々と生み出して、浮世絵界に不動の地位を築いたのだった。同展では、広重の風景画における最初のヒット作《東都名所》(《一幽斎がき東都名所》)から、出世作の《東海道 五拾三次之内》(保永堂版)、晩年の大作《名所江戸百景》まで、美しい青に彩られた各時代の名作が並ぶ。渦巻く海、うねる川の流れ、静かな水面など、多彩な表情を見せる水辺とその上に広がる空の情景を、ぼかし等の技法を用いて巧みに表現した作品群は、広重の青色に対するこだわりを感じさせてくれるとともに、当時の摺師たちの卓抜した技術も見せてくれる。歌川広重《東都名所 高輪之明月》(前期展示)同展のもうひとつの見どころは、ベロ藍の流行を背景として生まれた他の絵師の作品も登場すること。北斎の《冨嶽三十六景》をはじめ、溪斎英泉、歌川国芳など個性あふれる絵師たちがベロ藍に触発されて、それぞれの美しい青色の再現に取り組んできた。浮世絵界の「青の時代」を築いた広重と他の絵師たちの作風を見比べるのも興味深いところだ。葛飾北斎《冨嶽三十六景 相州梅沢左》(後期展示)同展ではまた、風景画を多く手掛ける以前の広重作品も紹介される。ベロ藍が登場し、風景画に専念していなければ、広重はどんな絵師になっていたのだろうか?そんな想像をしながら、広重初期の美人画や役者絵、武者絵を見直してみてはいかがだろう。なお、会期は前後期に分かれ、全作品が展示替えとなる。前期は11月4日まで、後期は11月9日からと、展示替えの休館日があるのでご留意を。<開催概要>『広重ブルー -世界を魅了した青』会期:2024年10月5日(土)~12月8日(日)※前後期で全点展示替え会場:太田記念美術館時間:10:30~17:30(入館は17:00まで)休館日:月曜(10月14日、11月4日は開館)、10月15日(火)、11月5日(火)~11月8日(金)料金:一般1,000円、大高700円公式サイト:
2024年09月20日JINS(ジンズ)は、浮世絵作品をモチーフにした「JINS ウキヨ(UKIYO)」のアイウェアを、2024年7月25日(木)より、一部JINS取扱店ほかにて発売する。“浮世絵”をモチーフにしたアイウェア「JINS ウキヨ」は、5つの浮世絵をモチーフに、その豊かな⾊彩表現と力強い輪郭線をフレームに表現した“まるで作品”のようなアイウェアコレクションだ。全4型8種、葛飾北斎や歌川広重の作品をモチーフにラインアップするのは、全4型8種。《冨嶽三⼗六景 神奈川沖浪裏》を手掛けた葛飾北斎をはじめ、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重といった日本を代表する浮世絵師たちの作品を、メガネの聖地としても知られる福井県鯖江市の職人技によってカラーとディテールに落とし込んでいる。優美なカラーリング&立体感を生み出す斜面カットでアセテート製のフレームには、各作品をイメージした繊細かつ優美なカラーリングを採用。また浮世絵の特徴とも⾔える大胆な構図を生み出す輪郭線を、立体感を生み出す斜面カットをフレーム全体にあしらうことで表現し、浮世絵のような躍動感と洗練された佇まいを叶えている。詳細「JINS ウキヨ」発売日:2024年7月25日(木)販売店舗:一部JINS取扱店(JINS 渋谷など51店舗)、JINS公式オンラインストア種類:4型8種・東洲斎写楽《三代目大谷鬼次の奴江⼾兵衛》KOKUSHITSUBLACK・葛飾北斎《冨嶽三⼗六景神奈川沖浪裏》NAMIURABROWN・葛飾北斎《冨嶽三⼗六景山下白雨》SANKABROWN・歌川広重《名所江⼾百景請地秋葉の境内》AKIBABROWN・歌川広重《東海道五拾三次之内蒲原夜之雪》YORUYUKIGRAY価格:各24,900円※度付きレンズ代込み、メガネケース・セリート付き
2024年07月21日ムシラセ主催、『ナイトーシンジュク・トラップホール』が2024年7月16日 (火) 〜 2024年7月21日 (日)に新宿シアタートップス(東京都 新宿区 新宿 3丁目20-8TOPS HOUSE 4F)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 ムシラセ公式ホームページ ムシラセ公式X ムシラセは過去3本、「創作と表現」をテーマに作品作りをしてきました。その集大成として「作り手の業と消費」を書かなければ、次に進めないだろうと感じています。 ゴミだらけの新宿を舞台に、歌川広重「江戸名所百景・内藤新宿」の浮世絵から江戸に旅する男の子の、夢と現実がぐちゃぐちゃに混ざったお芝居です。 新宿で新宿のお芝居をかけるのは滅多にない機会です。 ぜひ劇場でお待ちしております。あらすじ内藤新宿 馬糞の中で あやめ咲くとは しおらしや明け方三千世界の鴉がカーカー鳴く街で、ゴミに埋もれた女の子を拾った。いつだって楽しくなさそうな彼女は、体を売ってホストに貢いでいるらしい。僕はまだ何者でもなくて、北斎とその娘と蔦屋重三郎とかいう有名な編集長に怒られてばかりだから、あの子を助けてあげられない。夢がグニャグニャ入り混じって手に残るのはゴミばかり。東海道五十三次を描く前の歌川広重とポイ捨てされる飯盛女。これは僕以外のことばかり愛してる、ゴミみたいに美しいあの子とのお話ムシラセとは演出家・劇作家・舞台写真家の保坂萌の創作する演劇公演のためのプロデュース団体。2008年設立、年に1-2回の主催公演と招聘公演等に参加。痛みと愛情と、絶望の先に一筋光がみえることを約束に、エンターテイメントとしての演劇を目指しています。舞台写真家でもある保坂のビジュアライズ へのこだわりは劇作においても活かされており『人間が そこにいることの美しさ』をコンセプトに、最後には一筋の希望の光が差し込むような物語を創作しています。 物語の登場人物がこの世界のどこかで生きているかも? と錯覚する観劇体験を提供し、観劇後も少し幸せな気持ちになってもらえる演劇を目指しています。公演概要『ナイトーシンジュク・トラップホール』公演期間:2024年7月16日 (火) 〜 2024年7月21日 (日)会場:新宿シアタートップス(東京都 新宿区 新宿 3丁目20-8TOPS HOUSE 4F)■出演者渡口和志高野 渚和泉宗兵藤尾勘太郎大野瑞生永田紗茅(柿喰う客)辻響平(かわいいコンビニ店員飯田さん)佐藤新太瀬戸ゆりか(青年団)つかてつお菊池美里渡辺実希元水颯香有薗芳記■スタッフ【脚本/演出/写真】 保坂萌【演出助手】 廣川真菜美(maars inc.)【舞台監督】 藤田有記彦【舞台美術】 合同会社およぐひと【照明】 保坂美沙(C.A.T)【音響】 星知輝【楽曲】 Renn Saito【衣装】 渡辺実希【振付】 小林真梨恵(waqu:iraz)【映像収録】 川本啓【宣伝美術】 藤尾勘太郎【宣伝ヘアメイク】 上野小百合【制作】 小泉美乃(合同会社soyokaze)【協力】 オフィスPSC・吉本興業・株式会社プライマリーフィールド・オフィスルード・柿喰う客・青年団・かわいいコンビニ店員飯田さん・あやめ十八番+■公演スケジュール7月16日(火)19:00〇17日(水)19:00(2)18日(木)14:00/19:0019日(金)14:00☆/19:00☆20日(土)14:0021日(日)14:00〇…初日みやげ付きチラシ全14種と特製クリアファイル(非売品)(2)…二日目なぜか入らない割☆…お江戸おともだちーズおまけ公演付き(公演後)ゲスト・中野亜美(あやめ十八番)■チケット料金前売:4,800円推し応援チケット:10,000円(キャスト別・要予約)②二日目なぜか入らない割:4000円(※7月17日のみ)(全席指定・税込)【推し応援チケット特典】キャストブロマイドと楽しいグッズ付き<チケット>【当日】5,300円(②二日目なぜか入らない割:4,500円)(全席指定・税込)< 7月16日(火)のみ>○初日みやげ付きチラシ全14種と特製クリアファイル(非売品) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年07月16日近鉄グループの文化事業である大和文華館では、7月9日(火)から9月1日(日)まで、特別展「レスコヴィッチコレクションの摺物―パリから来た北斎・広重・北渓・岳亭―」を開催いたします。江戸時代の版画のうち、販売用ではない、特別な注文によって制作された作品が摺物(すりもの)です。摺物は主として浮世絵師によって描かれ、数十、数百部しか作られなかったため、伝存するものが少なく、展示されることも多くはありません。しかし、特注品であるため、金銀や雲母を使った豪華なもの、彫摺に手間をかけたもの、特殊なテーマのもの、注文者の私的な事情や趣向がうかがえるものなど、売品にはない魅力をもつものも少なくありません。この特別展は、パリ在住のジョルジュ・レスコヴィッチ氏の数百点に及ぶ摺物コレクションから、およそ260点を選んで、前期・後期に分けて展示するものです。展示品の大半は、全盛期ともいえる19世紀前半の江戸の摺物で、北斎やその門人の北渓・岳亭をはじめ、俊満・広重・英泉・国貞などの稀品を並べ、摺物文化のエッセンスを提示します。なお、本展覧会は、あべのハルカス美術館で同時期(7月6日~9月1日)に開催される「あべのハルカス美術館開館10周年記念 広重 ―摺の極―」の連携展です。詳細は別紙のとおりです。葛飾北斎「富士図」(前期展示)ジョルジュ・レスコヴィッチ氏蔵歌川広重「海苔採り」(後期展示)ジョルジュ・レスコヴィッチ氏蔵 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年06月20日現代も人気の高い江戸時代末期の浮世絵師、歌川国芳の団扇絵をテーマにした展覧会『国芳の団扇絵―猫と歌舞伎とチャキチャキ娘』が6月1日(土)〜7月28日(日)、太田記念美術館で開催される。さまざまなジャンルを手がけた国芳作品のなかでも団扇絵だけを紹介するのは史上初のことだという。団扇は江戸っ子にとっても夏の暑さをしのぐための必需品であると同時に、色や形を楽しむおしゃれアイテムでもあった。歌舞伎ファンにとっては今で言う推し活グッズであり、団扇をつくるための浮世絵=団扇絵も流行したのだ。消耗品であることから残像数が少ないなか状態の良い美品を集め、初展示作品100点を含む220点を紹介する。ユーモラスな戯画やパワフルな武者絵のイメージのある国芳だが、団扇絵では役者絵や美人画が多い。代表作《鏡面シリーズ 猫と遊ぶ娘》や《猫の曲まり》をはじめ、店の宣伝のためにつくられたもの、謎解き尽くしのものなど、江戸の暮らしに溶け込むようなテーマが多く、当時の日常生活、情報や娯楽なども垣間見られる。愛嬌に溢れた国芳美人、猫の表情など、国芳の細やかな描写、あるいは裏表で絵柄を変えるアイデアなど隅々まで楽しめ、飽きることがない。歌川国芳《鏡面シリーズ猫と遊ぶ娘》(前期展示)さらに人気役者絵はブロマイド的なもの、芝居をする役柄に当てはめた役者絵など華やかで、現代と同様、憧れや応援の気持ちとともに、彼らと日常をともにする感覚にもつながっていたのかもしれないと思わせる。暑気払いにふさわしい展覧会だ。歌川国芳《夕寿豆美》(前期展示)<開催概要>『国芳の団扇絵―猫と歌舞伎とチャキチャキ娘』会期:2024年6月1日(土)~7月28日(日)会場:太田記念美術館時間:10:30~17:30(入館は17:00まで)休館日:月曜(7月15日は開館)、6月 26日(水)~28日(金), 7月16日(火)料金:一般1,000円、大高700円公式サイト:
2024年05月09日風景画の第一人者として名高い浮世絵師・歌川広重(1797-1858)が、諸国の山や海などの自然を題材にして描いた作品に焦点をあてた展覧会が、東京・原宿の太田記念美術館で、8月1日(火)から8月27日(日)まで開催される。幕末に大きな人気を集めた広重は、江戸の名所絵で名高いが、諸国の自然を題材にした作品も多数描いた。若い時期から、江戸から遠く離れた東海道の名所なども題材としていたが、特に 40 代頃からは甲州や房総など、実際に様々な場所へ旅に出ていた。旅先で自然を写した経験が、その後の作品に反映されていると考えられている。「山」と「海」をキーワードとする同展では、その呼び物として、晩年の広重が日本の山と海の美を求めて描いた揃物《山海見立相撲》全20図を公開する。このシリーズは、安政 5 年9 月にコレラで亡くなった広重がその直前に手掛けた絶筆のひとつで、最晩年の《名所江戸百景》などと並ぶ渾身のシリーズだ。全20図が一挙に公開されるのは、国内では初の機会となるという。そのほか同展では、《六十余州名所図会》をはじめ、 よく知られる名品から展示機会の少ない作品まで幅広い展観が行われる。特に興味深いのは、広重が実際に訪れた名所なのか、あるいは既存の地理書の挿絵をアレンジして描いた名所なのかなど、その作品制作の様子についての紹介があること。旅行中の広重の日記や、広重が参考にしていた淵上旭江の『山水奇観』 や谷文晁の『名山図譜』といった資料と作品によって、美しい風景画を生み出すために広重が行っていた様々な工夫を読み解く試みとなる。もうひとつ同展では、大自然に根付いた様々な信仰の読み解きも楽しめる。急峻な山や、海に面した岬といった大自然の絶景は古くから信仰の対照となってきたが、広重の諸国の景色には、しばしば寺の境内や神社や鳥居などが描き込まれている。富士信仰や大山信仰をはじめ、各地の山と海に関わる信仰のかたちについても、広重の絵を通して知ることができる。浮世絵に描かれた絶景を旅する気分で楽しみながら、 広重の画業をもっと深く知ることができる同展は、その美しい風景に旅心を刺激されるという意味でも、夏休みにぴったりの展覧会だ。<開催情報>『歌川広重山と海を旅する』会期:2023年8月1日(火)~8月27日(日)会場:太田記念美術館時間:10:30~17:30(入館は17:00まで)休館日:月曜料金:一般 800円、大高600円公式サイト:
2023年07月26日2020年に月岡芳年展を開催して好評を博したさいたま市のうらわ美術館で、3年ぶりとなる浮世絵展『奇想の絵師歌川国芳』が、4月22日(土)から6月18日(日)まで開催される。さいたま市の政令指定都市移行・区制施行20周年を記念し、総数約160点で国芳の魅力に迫る展覧会だ。歌川国芳(寛政9―文久元年/1797―1861年)は、幕末の浮世絵界で人気を分け合った歌川派三人のひとり。風景画で名声を得た広重と、役者や美人画で人気を博した豊国に対し、国芳はとりわけ勇壮な武者絵で名をあげた。後年は門弟を多数抱え、先の月岡芳年も国芳の高弟だった。中国の小説『水滸伝』を題材に、エキゾチックな異国の英雄たちをダイナミックかつカラフルに描いて人気を得た国芳は、持ち前の斬新かつ豊かなアイデアを次々に打ち出して、妖怪や怨霊・幽霊などと対決する英雄たちや、歴史や物語に登場する英雄たちをこれまた迫力満点に描き出した。勇壮な武者絵の一方で、国芳はダンディな役者絵や鉄火肌の女性たちをとらえた美人画、さらに西洋の透視図法や陰影方法も取り入れた洋風の風景画なども制作した。また、洒落やユーモアにあふれた戯画や、猫やキツネ、タヌキなどの動物を擬人化した愛らしいパロディ作品も得意としている。奇想天外なアイデアを発揮した独特の画風から、のちに「奇想の絵師」と呼ばれるようになった国芳は、当時の浮世絵界を活性化させただけでなく、後世にも多大な影響を及ぼし、近年はさらに再評価が進んでいる。同展は、その国芳の多彩で変化に富んだ画業を、貴重な肉筆画なども合わせて、多様なジャンルの作品群で紹介するものだ。関連展示として、隣接する展示室では、うらわ美術館のコレクションから、木版画による作品を紹介。企画展と連動させて収蔵品を活用する試みとなっている。<開催情報>『奇想の絵師 歌川国芳』会期:2023年4月22日(土)~6月18日(日)会場:うらわ美術館時間:10:00~17:00、金土は20:00まで(入場は閉館30分前まで)休館日:月曜(5月1日は開館)料金:一般620円、大高410円、中小200円※5月1日は入場無料公式サイト:
2023年04月19日2023年3月11日(土)より、山種美術館では『【特別展】世界遺産登録10周年記念富士と桜 ―北斎の富士から土牛の桜まで―』を開催する。2013年、富士山がユネスコの世界遺産に登録された。今回、世界遺産登録10周年を記念して、富士山を描いた日本画と浮世絵を中心に、同じく日本の象徴である「桜」を描いた日本画を合わせて紹介する。古くから日本では霊峰富士の姿は、様々な芸術作品に表現されてきたが、やはり世界的に知られる富士山画の名手といえば、江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎。日本各地から見える富士山を様々な構図でとらえた《冨嶽三十六景》のシリーズでは、手前に大波を、遠くに富士山を描いた《神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)》などが有名だが、同展では同シリーズから「赤富士」の名で人気を博す《凱風快晴》を紹介。さらに北斎が富士山の主題を追求した絵本『富嶽百景』(個人蔵)も特別に公開する。北斎による富士山画の集大成的な作品だ。そのほか、歌川広重の《東海道五拾三次》など、浮世絵のシリーズとともに、近代・現代の、様々な日本画も紹介。“大観といえば富士”と言われるほどに数多くの富士山を描いた横山大観の《霊峰不二》や、京都、大原を拠点としたことから“大原の画仙”と言われた小松均の《赤富士図》など、富士山を描いた作品が集結する。また「桜」の図では、渡辺省亭の《桜に雀》や加山又造、千住博それぞれの《夜桜》に加えて、京都・総本山醍醐寺の「太閤しだれ桜」を描いた、奥村土牛の《醍醐》が登場する。本作のモデルとなった「太閤しだれ桜」から組織培養した苗木「太閤千代しだれ」が、2021年11月に美術館の玄関脇に植樹された。開花のタイミングが合えば、土牛の絵画と現実の醍醐の桜、両方楽しめる初の機会となる。<開催情報>『【特別展】世界遺産登録10周年記念富士と桜 ―北斎の富士から土牛の桜まで―』会期:2023年3月11日(土)~5月14日(日) ※会期中展示替えあり会場:山種美術館時間:10:00~17:00 (入館は16:30まで)休館日:月曜(5月1日は開館料金:一般1,300円、大高500円(春の学割として大高は入館料が500円)※きもの特典あり公式サイト:
2023年03月01日風景画の名作で名高い浮世絵師・歌川広重。その風景の中に描き込まれた人物像に注目した『広重おじさん図譜』が、2月3日(金)から3月26日(日)まで、東京・原宿の太田記念美術館で開催される。「笑う、がんばる、食べる、旅する——おじさんがいっぱい」というキャッチコピーを掲げた、なんとも楽しげな展覧会だ。主役ではないかもしれないけれど、なんとも味わい深い表情や仕草で風景画の中に登場する人物たちを、親しみと愛着を込めてあえて「おじさん」と呼んで光をあてるコンセプトは、2017年と2021年に岐阜県の中山道広重美術館で好評を博した『ゆる旅おじさん図譜』展を元にしているという。今回は、多彩な浮世絵コレクションを誇る太田記念美術館が、約150点の作品で、広重の浮世絵版画を中心に、その「おじさん」の描写の魅力に迫る。登場するのは、無垢な笑顔を見せるおじさん、仕事をがんばるおじさん、グルメを楽しむおじさん、ピンチであわてるおじさん、不思議な装いのおじさんなど。さまざまな職業につき、さまざまな状況におかれたおじさんたちは、旅人だったり、地元の住人だったりするが、いずれも個性豊かで、愛嬌に満ちた表情をたっぷりと見せてくれる。同展の魅力のひとつは、ユーモラスに描かれたおじさんたちの姿に着目することで、広重の風景画がこれまでとは違った新鮮なイメージで見られることだろう。保永堂版「東海道五拾三次之内」や「木曽海道六拾九次之内」など、代表的な風景画シリーズのほか、「おじさん」視点だからこそ選ばれた、普段展示されることの少ないレアな作品も紹介される。広重の新たな魅力を発見できる貴重な機会となるに違いない。もうひとつの魅力は、北斎や国芳、清親など人気絵師たちが描いた作品も並ぶこと。おじさんの個性は、絵師によって大きく異なる。広重のみならず、その多彩な表現も堪能できるのが楽しみだ。<開催情報>『広重おじさん図譜』会期:2023年2月3日(金)~3月26日(日)※会期中展示替えあり会場:太田記念美術館時間:10:30~17:30 (入館17:00まで)休館日:月曜、2月27日(月)~3月2日(木)料金:一般800円、大高600円公式サイト:
2023年01月19日山種美術館では2022年12月10日(土)より『【特別展】日本の風景を描く ―歌川広重から田渕俊夫まで―』が開催される。四季折々の豊かな自然に恵まれた日本の風景は、古くから美術の題材として描き継がれてきた。特に19世紀、江戸後期には、街道が整備され庶民の旅がそれまで以上に盛んになると、歌川広重の《東海道五拾三次》や《近江八景》などの浮世絵風景画が人気を博し、明治以降は写実的な風景画や心象風景なども描かれるようになった。同展ではそれら風景画の名品約50点を紹介する。まず見どころとなるのは、宿場や名所を中心に抒情豊かな風景を描き出した浮世絵師・歌川広重や、日本の豊かな自然とともにそこに生きる人々の姿も描いた川合玉堂、そして今現在日本画壇の最前線で活躍する田渕俊夫など、風景画の巨匠たちの作品が一堂に紹介されることである。もちろん横山大観、東山魁夷、横山操といった、有名画家による風景表現も幅広く展示される。もうひとつ注目したいのが、石田武の《四季奥入瀬》の連作全4点、初の同時公開だ。なかでも春と夏を描いた《四季奥入瀬春渓》と《四季奥入瀬瑠璃》の展示は37年ぶり。この他にも数十年ぶりにお目見えする作品も多いため、風景画や近代美術のファンの方はお見逃しなく。美術館恒例、きものでの来館者には一般料金が200円引きとなるきもの特典あり。関連イベントでは日本画家・安原成美が実際に日本画の描くところを撮影し、それを本人が解説するというオンライン講座「日本画の描き方を知ろう」なども予定されている。詳細は美術館ホームページで確認を。池大雅 《東山図》18世紀山種美術館横山大観《春の水・秋の色》1938年頃山種美術館蔵菱田春草 《釣帰》 1901年山種美術館蔵川合玉堂 《早乙女》1945年 山種美術館蔵<開催情報>『【特別展】 日本の風景を描く ―歌川広重から田渕俊夫まで―』会期:2022年12月10日(土)~2023年2月26日(日)※会期中展示替えあり会場:山種美術館時間:10:00~17:00 (入館は16:30まで)休館日:月曜(1月9日は開館)、12月29日(木)~1月2日(月)、1月10日(火)料金:一般1300円、大高500円(冬の学割適用のため)美術館公式サイト:
2022年11月28日デジタルアート展「『巨大映像で迫る五大絵師』 -北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界-」が7月16日(金)から9月9日(木)の全56日間、大手町三井ホールで開催される。この度、当展のナレーターを光浦靖子が務めることが発表された。本展は日本の伝統美術をデジタル技術と映像演出で新たな魅力発見につなげることをミッションとしたプロジェクト「ART-JAPANESQUE DIGITAL WORLD」の第1弾で、アンバサダーは人気歌舞伎俳優の尾上松也、学習院大学名誉教授・岡田美術館館長の小林忠氏が監修を務める。昨年は開催中止となったが、新たに伊藤若冲の作品も加わり、内容を充実しての開催となる。展示されるのは葛飾北斎の「冨嶽三十六景」と歌川広重の「東海道五拾三次」、俵屋宗達と尾形光琳が描いたふたつの「風神雷神図屏風」の競演、伊藤若冲の代表作「仙人掌群鶏図」など、日本美術の最高傑作の数々。デジタル技術と映像演出、そして巨大スクリーンによる一大スペクタクルを展開する。3面ワイド45mスクリーンに高輝度4Kプロジェクターを駆使したダイナミックな巨大映像空間で、浮世絵は原作和紙の繊維1本1本まで、金屏風や金襖絵は素材や表現の緻密な違いまでも再現した。また、作品のディテールを拡大表示し、わかりやすい解説とともに作品の魅力に迫っていく。さらに会期中の奇数日・偶数日で作品が変わるダブルプログラムになるということで、何度も足を運びたくなる展示となるだろう。光浦が本格的な美術展のナレーションに挑戦するのは初めてのこと。本展アンバサダーの尾上松也と強力タッグとなる。6月中旬都内で行われた収録では、長い美術作品名を読み上げるのに苦労しつつも、作品が映えるナレーションを見事にやり遂げた。光浦をはじめ、巨大映像をひと足早く体感した各界のスペシャルサポーターからのコメントは以下の通り。<解説ナレーター:光浦靖子>自分の手芸展示会の時にイヤホンで聴ける案内をコントみたいにやったことはありましたが、 こんな公式の美術展覧会で解説ナレーションをしたのは初めてです。ナレーション収録の前に、この五大絵師展の映像を体験したのですが、とにかく面白い! こんな名画で遊べるし、 あっと言う間に時間が過ぎしまいます。風神雷神と若冲が好きで、大画面で観たら超かっこいいです。私たちはほとんどのモノをいっぱい見てるから、どこかで既視感があるんです。だけど、巨大映像で初体験できたことがうれしい。もう興奮して、興奮して、一瞬泣きそうになるところもありました。あまり構えず、想像せず、体感したほうが絶対楽しいです。絵画を見るではなく、されるがままにジェットコースター乗っている感覚で“体感”する五大絵師展を楽しんでください。<森山直太朗(シンガーソングライター)>最新の技術で巨大化された日本美術の数々。その迫力と共にどこかよそよそしかった名作や名だたる絵師たちの存在がとっても身近に感じた。魂は細部に宿る。“とはいえちょっと寄りすぎよ”と絵師たちのツッコむ声が前世から聞こえてくる。<和田彩花さん(アイドル)>初めて自分が絵の中の登場人物になるような体験をしました。巨大映像だからこそ見えてくる細部や臨場感がもたらす視点で、美術との新しい時間を楽しんでください。また、この体験を基に、美術館の本物の作品で自分らしい楽しみ方を発見してもらえる機会につながると嬉しいです。<鳥越俊太郎(ジャーナリスト)>こんなの初めて観ました。 絵の訴えるものに圧倒されますね。絵の巨大さに、 音も入っているし、なんか生き生きと迫ってくるものがある。絵がこんな風に音楽になってしまうんだなあ。 日本にもこんなに豊かな素晴らしい絵の文化があったということを、ちゃんと知るいい機会だと思ったよ。私は江戸文化の豊かさにうならされました。<瀧本幹也(写真家 / 映像作家)>ここまで描き込まれていたとは!体験してわかった『初めての感覚』。正直なところ、映像を観るまではオリジナルじゃないと意味が無いと思っていた。しかし巨大な映像でここまで迫られると、描かれた人々や景色がそこに存在する様な臨場感で、未知なる没入感に浸ることとなった。 オリジナルを前にしてもこの感覚は絶対に味わえない。小さな紙に向き合った絵師の息遣いや想いが、時を経て動き出した。<しりあがり寿(漫画家)>つべこべ言う前に一度見たほうがいいですよ。デカいのを見て何がわかるかというと、 些細(ささい)な面白いところがわかる。群衆の中で男たちが刀を抜いて戦ってるのに、その前の方で、 これって壁ドンしてる?ってのを見つけちゃったりする。貴族や武士がとりすまして描かれているけど、もっとあとの時代、描かれた町人たちのヴァイタリティ伝わるし。絵師たちの興味もわかります。北斎は人間よりも風景、広重は人間だよなって。ぼんやり見てると損ですね。<大宮エリー(作家 / 画家)>日本が誇る絵師の絵を、映像で見るのはどうなの?と思いましたが、現物を美術館で見るのと違う発見がありました。小さなところまでは実は見れていなかったことに気づきます。美は細部に宿る。その細部を大きくして鑑賞できるのは現代ならでは。さぞかし巨匠たちも嬉(うれ)しいでしょう。お、そこまでみてくれるの?気づいた?と。コロナ禍でいつしか縮こまってしまった気持ちを、巨大な絵を見ることで、解放しましょう!北斎や、広重、宗達、光琳 若冲が寄ってたかって雅の世界、美の世界へ誘ってくれますよ!<鈴木芳雄さん(編集者/美術ジャーナリスト)>宗達や光琳、若冲の作品は屏風や襖だったりするから、自ずとサイズが決まってくる。浮世絵もほぼ大きさが一定で、 週刊誌見開きくらい。なのに、巨大で緻密な映像にしてしまうと、それまで見えなかったもの、気づけなかったことがこんなにあったのかと驚きが続く。怪物になった風神雷神は嵐を起こし、昆虫になった我々は巨大な花の中を飛び回る。浮世絵の登場人物になってタイムスリップ。 これは日本美術テーマパークだ。■展示情報展覧会「『巨大映像で迫る五大絵師』─北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界-」7月16日(金)~9月9日(木)会場:東京・大手町三井ホール
2021年07月14日“世界初”となる歌川国芳(うたがわくによし)のミュージアム「UKIYO-E KURASHIKI/国芳館」が岡山・倉敷に開館。浮世絵師・歌川国芳とは歌川国芳は、江戸時代末期を代表する浮世絵師の一人。江戸日本橋の染物屋の家に生まれ、15歳の頃に初代歌川豊国の弟子になり修行をスタートした。長い下積み時代を経て、30歳を過ぎた頃に中国の伝奇時代小説「水滸伝」をモチーフにした「通俗水滸伝豪傑百八人之一個」シリーズを発表。同作品で一躍脚光を浴び、“武者絵の国芳”と呼ばれるほどの人気絵師となった。その後は、武者絵にとどまらず、役者絵や美人画、風景画、ユーモアあふれる戯画など幅広いジャンルを手掛け、江戸期の浮世絵だけにとどまらず近代以降の日本画にも影響を与えた。“世界初”歌川国芳のミュージアムで約100作品を公開そんな歌川国芳の“世界初”となるミュージアム「UKIYO-E KURASHIKI/国芳館」では、デビュー作から代表作まで約100作品を公開。出世作「通俗水滸伝豪傑百八人之一個」シリーズはもちろん、巨大な骸骨を描いた代表作『相馬の古内裏(そうまのふるだいり)』も紹介する。月岡芳年や歌川芳艶の作品もさらに、国芳の弟子たちの作品も展示。“血みどろ絵師”と呼ばれた月岡芳年をはじめ、歌川芳艶や歌川芳員、河鍋暁斎が手掛けたダイナミックな浮世絵も楽しめる。なお、「UKIYO-E KURASHIKI/国芳館」は、倉敷美観地区から浮世絵の魅力を世界に向けて発信するプロジェクト「UKIYO-E KURASHIKI」第1弾として、倉敷美観地区を一望できる旅館を再生してオープンした。【詳細】ミュージアム「UKIYO-E KURASHIKI/国芳館 」オープンオープン日:2021年3月31日(水)住所:岡山県倉敷市本町1-24開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)休館日:火曜日(祝日の場合は翌日に振替)観覧料:・一般 1,300円(1,000円)・大学生・高校生 1,000円(800円)・中学生・小学生 500円(300円)※()内は20人以上の団体料金TEL:090-8242-1443
2021年05月03日デジタルアート展「『巨大映像で迫る五大絵師』 -北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界-」が7月16日(金)から9月9日(木)の全56日間、大手町三井ホールで開催される。本展は日本の伝統美術をデジタル技術と映像演出で新たな魅力発見につなげることをミッションとしたプロジェクト「ART-JAPANESQUE DIGITAL WORLD」の第1弾で、アンバサダーは人気歌舞伎俳優の尾上松也、学習院大学名誉教授・岡田美術館館長の小林忠氏が監修を務める。昨年は開催中止となったが、新たに伊藤若冲の作品も加わり、内容を充実しての開催となった。展示されるのは葛飾北斎の「冨嶽三十六景」と歌川広重の「東海道五拾三次」、俵屋宗達と尾形光琳が描いたふたつの「風神雷神図屏風」の競演、伊藤若冲の代表作「仙人掌群鶏図」など、日本美術の最高傑作の数々。デジタル技術と映像演出、そして巨大スクリーンによる一大スペクタクルを展開する。3面ワイド45mスクリーンに高輝度4Kプロジェクターを駆使したダイナミックな巨大映像空間で、浮世絵は原作和紙の繊維1本1本まで、金屏風や金襖絵は素材や表現の緻密な違いまでも再現されている。また、作品のディテールを拡大表示し、わかりやすい解説とともに作品の魅力に迫っていく。さらに会期中の奇数日・偶数日で作品が変わるダブルプログラムになるということで、何度も足を運びたくなる展示となるだろう。アンバサダーを務める尾上は、BSフジ特別番組(7月中旬放送予定)をはじめ、イベント告知TVCMや公式ウェブサイトでのスペシャル動画を通じて、巨大映像の体験や日本美術の魅力をアピールしていく。巨大映像と音楽をコラボレーションしたドラマチックな演出による新感覚のアートエキシビション。古の人々の息づかいまで聞こえてくるような、時空を超えたアート体験に期待だ。尾上松也・コメント絵の中に入り込んだような体験だ。絵の中の全ての色、毛の一本一本、鎧の線の一つひとつに、絵師の魂や思いを感じる。どうやって描いているのか、想像もつかない。実物大ではわからない凄さと迫力だ。小林忠・コメント・巨大映像で迫る新たな美の世界美術作品は本物に接するのが一番と思ってきたが、そうした固定観念を打ち壊すような新しい美の世界が開かれた。それは横幅が3面45メートルの巨大画面に映写されるデジタル映像の迫力だった。絵の具や金箔、和紙などの素材の質感や、画家の息づかいまで聞こえてくるような筆使いの強弱の変化が、拡大されることによってこれほど感動的なものに見えるとは思いもよらなかった。超高精細のデジタルアートが、異次元の美の世界を開拓してくれた。これまで誰も体験したことの無い、斬新で驚愕的な体験をお勧めしたい。――本展のみどころ・20億画素の超高精細デジタルリマスターが明らかにする、浮世絵の真実アルステクネが開発した独自のDTIP(超高品位3次元質感記録処理技術)により、浮世絵を3Dデータとして組み上げ、超高精細なデジタルリマスター化を実現。葛飾北斎、歌川広重が表現した微細な凹凸などの技巧はもちろん、和紙の繊維1本1本(0.05mm程度)の質感までも立体的に復元することに成功しました。■展示情報「『巨大映像で迫る五大絵師』 -北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界-」7月16日(金)から9月9日(木)※会期中の奇数日・偶数日で上映作品が変わるダブルプログラム開演時間:10時30分から7時30分※入館は閉館の30分前まで会場:大手町三井ホール※会場内で写真撮影可能観覧料(税込):一般 2,000円 / 大学生・専門学生 1,500円 /中学生・高校生 当日1,000円満70歳以上、小学生以下、障がい者の方(添付者原則1名まで)は入場無料※来場時、年齢証明ができるもの、または学生証を提示チケット販売:5月中旬から販売予定。詳細は4月下旬に公式ウェブサイトにて公式サイト:
2021年03月03日ユニクロ(UNIQLO)「UT」は、「佐藤可士和展」限定デザインのTシャツを、国立新美術館で開催される「佐藤可士和展」会場内にて2021年2月3日(水)から4月24日(土)まで販売する。佐藤可士和手がける「UT」の展覧会限定Tシャツユニクロの「UT」は、佐藤可士和がクリエイティブディレクションを手がけるTシャツブランドだ。佐藤可士和の30年にわたる活動を作品を通して紹介する「佐藤可士和展」では、「UT STORE」の国立新美術館バージョンとして「UT STORE @ THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO」をプロデュース。Tシャツのデザインから購買体験まで、「UT」プロジェクトを丸ごと1つの作品として提示する。ディズニーやマーベル、アンディ・ウォーホルなど多彩な27種類「佐藤可士和展」会場内の「UT STORE @ THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO」では、展覧会のためにデザインされた限定Tシャツ27種類を、それぞれ特別パッケージに入れて販売。デザインは、ディズニーのミッキーマウスやポケモン、マーベルのスパイダーマン、スーパーマリオブラザーズ、不二家のペコといった人気キャラクターをフィーチャーしたものや、天才バカボン、おそ松くん、ゲゲゲの鬼太郎、デビルマンといった漫画とのコラボレーションデザインなど、バラエティ豊かに展開。キャラクターや漫画の魅力を活かしつつ、アイキャッチなデザインに仕上げたTシャツが揃う。また、モナリザのグラフィックを反復したアンディ・ウォーホルのTシャツや、ジャン=ミシェル・バスキアのアートワークを配したTシャツ、キース・へリングのプリントを施したアートなTシャツも用意。浮世絵師・歌川広重デザインのTシャツは、味のあるグラデーションの色彩で世界観を表現する一方、葛飾北斎デザインのTシャツは、カラフルな色彩を投影した浮世絵のモチーフを並べることで、ポップな表情に仕上げている。その他、“東京土産”をイメージしたユニークなグラフィックTシャツも展開される。【詳細】国立新美術館 佐藤可士和展 UT販売期間:2021年2月3日(水)~4月24日(土)場所:国立新美術館 佐藤可士和展 会場内「UT STORE @ THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO」種類・サイズ:全27種(各S・M・L・XL)価格:各1,500円+税■佐藤可士和展会期:2021年2月3日(水)~4月24日(土)※2021年5月10日(月)までの会期を予定していたが、臨時休館に伴い4月24日(土)で終了休館日:毎週火曜日※ただし、2月23日(火・祝)、5月4日(火・祝)は開館、2月24日(水)は休館開館時間:10:00~18:00※入場は閉館の30分前まで ※開館時間は変更になる場合あり会場:国立新美術館 企画展示室1E住所:東京都港区六本木7-22-2
2021年01月29日サントリー美術館のリニューアル・オープン記念展III「美を結ぶ。美をひらく。美の交流が生んだ6つの物語」が開催。会期は2021年2月28日(日)まで。異国・異文化交流で生まれた美術品の数々を展示「日本美術の裏の裏」展と同じく、サントリー美術館のリニューアル・オープン記念展となる「美を結ぶ。美をひらく。美の交流が生んだ6つの物語」。本展は、異文化や異民族、異なる要素が結びつくことで生まれる新たな“美”をテーマに展開する。会場では、江戸時代からパリ万博まで約300年の間における芸術作品を、サントリー美術館のコレクションの中から日本美術を軸に厳選して展示。6つのセクションに分け、国・時代・素材の枠を超えて結びつき花開いた、6つの美の物語を紹介していく。<ストーリー1>欧州を魅了した陶磁器「古伊万里」第1のセクションでは、江戸時代にヨーロッパ諸国が高く評価した陶磁器「古伊万里」をフィーチャー。17世紀半ばに中国磁器に取って代わる形で欧州各国に輸出されるようになった、華やかな「古伊万里」を集積。「柿右衛門様式」や「金襴手様式」を中心に、新収蔵品も交えて紹介する。<ストーリー2>徳川将軍家への献上品、高級磁器「鍋島」江戸時代の佐賀藩(鍋島藩)の運営する「鍋島藩窯」で作られた高級磁器「鍋島」にフォーカスする第2節。徳川将軍家への献上品や藩の贈進の品として扱われた、意匠を凝らした豊富な種類の「鍋島」を展示する。構図・色彩ともに優れた作品を展示すると同時に、“白抜き文様”の繊細な美にも注目していく。<ストーリー3>琉球王国の染織「紅型」その“型紙”に注目3つ目のセクションでは、海上貿易を通じて独自の文化を形成した琉球王国の染織を代表する「紅型」の裂地コレクションを特集。さらに、「紅型」の“型紙”に焦点をあて、“型紙”を作り出した高度なテクニックと隠れた魅力を紹介する。<ストーリー4>欧州への憧れが生んだ日本のガラス器16世紀にヨーロッパの宣教師が日本へ持ち込んだ、実用性と装飾性を兼ね備えたガラス器への憧れが原動力となり本格化したとされる、日本のガラス器生産。本章では、ヨーロッパのガラス器と日本の美意識が結びついて生み出された「びいどろ」や「ぎやまん」といった作品を展示する。<ストーリー5>文明開化や西洋風俗、リアルを捉えた浮世絵版画第5章では、江戸の浮世絵、幕末維新期の横浜浮世絵・開化絵、明治前期の小林清親らの光線画を中心に、日本と西洋の文化が結びついた版画の美を展観。流行を敏感にとらえ、江戸を代表する美となった浮世絵版画が映す、当時のリアルな世界観を感じることが出来る。<ストーリー6>名匠・ガレ、異文化を取り込み昇華したガラス作品最終章では、アール・ヌーヴォー期を代表するフランスの芸術家エミール・ガレの作品の中から、特に日本美術とかかわりの深い作品をサントリー美術館のコレクションの中から展示。フランスの伝統にエジプト・イスラム・中国・日本など、異国の美術のエッセンスを取り入れた、鮮やかな花器や壺などのガラス作品を公開する。【詳細】リニューアル・オープン記念展III「美を結ぶ。美をひらく。美の交流が生んだ6つの物語」会期:2020年12月16日(水)~2021年2月28日(日) 会期中に展示替あり会場:サントリー美術館住所:東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階開館時間:10:00~18:00※2月10日(水)・22日(月)は20:00まで開館。※入館は閉館の30分前まで。休館日:火曜日(2月23日(火・祝)は18:00まで開館)、12月28日(月)~1月1日(金・祝)入館料:当日券 一般 1,500円/大学・高校生 1,000円/中学生以下無料、前売 一般 1,300円/大学・高校生 800円※会期・時間は変更の場合あり。※チケットはサントリー美術館受付、サントリー美術館公式オンラインチケット、ローソンチケット、セブンチケットで取り扱い。前売り券は展覧会開幕前日までの販売。【問い合わせ先】サントリー美術館TEL:03-3479-8600
2020年09月27日葛飾北斎・歌川広重・歌川国芳の浮世絵デザインのミントタブレット、ヒントミント「浮世絵クラシックコレクション Vol.1」が、2020年9月9日(水)より東京・銀座三越 地下2階和菓子・菓遊庵コーナー(特別ブース)にて販売スタート。浮世絵デザインのミントタブレット「ヒントミント」アメリカ・ロサンゼルス生まれのミントタブレット「ヒントミント」が、東京国立博物館とコラボレーションし、浮世絵デザインの限定タブレットを展開。ヒントミントは、上質な原材料とナチュラルな美味しさにこだわったタブレットを展開するミントブランドで、そのスタイリッシュなパッケージから、アカデミー賞、エミー賞などの国際的なレセプションで公式ギフトとしても採用されている。葛飾北斎・歌川広重・歌川国芳の浮世絵パッケージ今回は、東京国立博物館の収蔵作品の中から、葛飾北斎・歌川広重・歌川国芳のマスターピース6作品をセレクト。タブレットを取る仕草まで美しくみせる、こだわりのスクエアパッケージに、葛飾北斎・歌川広重・歌川国芳の作品を大胆にのせた。浮世絵を額に入れて見ているような気持ちになるよう、職人がゴールドのフレームやエンボスを1つ1つ手作業で施している。経年による和紙のシミやくすみ・退色の補正も行い、美しいデザインパッケージを完成させた。選べるデザイン&フレーバーまた、パッケージデザインだけでなく、全てタブレットのフレーバーが異なるのもポイント。葛飾北斎の“赤富士”と称される「冨嶽三十六景・凱風快晴」にはスパイシーな刺激がたまらない「シナモンミント」を、歌川広重の「名所江戸百景・亀戸梅屋舗」には、フルーティーで甘酸っぱい「ザクロ&アサイ」を、歌川国芳のネコをモチーフにした「鼠よけの猫」には、カカオのやさしい香りが楽しめる「チョコレートミント」をセレクトした。【詳細】ヒントミント限定プレミアムラベル「浮世絵クラシックコレクション Vol.1」全6種 各23g 各972円(税込)発売日:2020年9月9日(水)取り扱い店舗:銀座三越地下2階和菓子・菓遊庵コーナー住所:東京都中央区銀座4-6-16<フレーバー>【葛飾北斎】冨嶽三十六景・凱風快晴「シナモンミント」、冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏「ペパーミント」【歌川広重】名所江戸百景・亀戸梅屋舗「ザクロ&アサイ」、名所江戸百景・両国橋大川ばた「ペパーミント」【歌川国芳】鼠よけの猫「チョコレートミント」、江戸自慢程好仕入・よしのかんとう「シトラス&ジンジャー」【問い合わせ先】銀座三越TEL:03-3562-1111(大代表)
2020年09月05日滋賀県立琵琶湖博物館は、6年にわたるリニューアルを経て、2020年10月10日(土)にグランドオープンする。6年のリニューアルを経て琵琶湖博物館グランドオープン「湖と人間」というテーマのもと、自然と文化の両方を扱う総合博物館である琵琶湖博物館。全国でも珍しい淡水専門の水族展示を持つ日本最大級の展示施設となった2016年の第1期リニューアル、空中遊歩道「樹冠トレイル」や標本や剥製など実物資料を手に取って楽しめる知的空間「おとなのディスカバリー」などを新設した2018年の第2期リニューアルを経て、第3期リニューアルが完了。満を持してグランドオープンを迎える。新コンセプトは「びわこのちから」新たな琵琶湖博物館のコンセプトは「びわこのちから」。400万年の時を経てきた日本で一番大きい古代湖・琵琶湖と、生き物、人の長く深い繋がりこそが「びわこのちから」だという意図が込められている。400万年前の琵琶湖や生き物の変化を辿るA展示室第3期リニューアルでは、2つの展示室が装い新たに登場。400万年前の琵琶湖や自然、生き物の変化について、現在の環境との関わりとともに紹介する「A展示室」では、化石や地層の標本、過去の環境を体感できる復元ジオラマなどを展示。大きく変化し続けてきた琵琶湖と生き物のストーリー、琵琶湖の自然の魅力を紹介する。半骨半身のゾウを世界初展示「A展示室」でひときわ存在感を放つのが、400万年前の湖周辺にいたゾウに近い種とされる、高さ4mのツダンスキーゾウ。全身骨格化石の複製の左半身に生態を復元した、世界初となる半骨半身の展示となる。この半骨半身のゾウは、生態を復元した正面からも、骨格化石の複製側である後ろからも観察することができ、さらにお腹の下にもぐることもできる。骨格標本を見るだけではわからないゾウの姿をよりリアルに想像することができる。古琵琶湖にいたワニの復元古琵琶湖の地層から発見された2種類のワニの化石から復元した、古琵琶湖にいた種に近いクロコダイル科のワニも展示。また、約400万年前に三重県にあった湖が、 徐々に移動し、約43万年前に現在の琵琶湖の位置になったという経緯を認識できる6種の種類の木製の地形模型も「A展示室」で観覧できる。人と自然の向き合い方、環境史を紹介するB展示室ペットボトル1300本からできた、全長7.5mとなる龍がナビゲートするもう1つの展示室「B展示室」では、「森」「水辺」「湖」「里」を舞台に、人は自然とどのように向き合ってきたのかを紹介。「龍」をナビゲーターとして、琵琶湖を中心とした環境史をたどっていくことで、今の人々の暮らしにどのようにつながっているかを明らかにしていく。■龍と琵琶湖の関係はーー?ナビゲーターの龍は、日野町にある信楽院の雲竜図をモデルに作成されたもの。水をつかさどる水神である龍は、琵琶湖や流れ込む川、源である山など県内各地でまつられている。また、1804年、琵琶湖の西岸でトウヨウゾウの化石が発見され、当時の人はこれを龍と考えたのだろう。 バラバラに出てきた化石を組み合わせて描かれた「龍骨図」からそれが読み取れる。琵琶湖の水上交通の主役だった丸子船琵琶湖の水上交通の主役だった丸子船は、歌川広重の浮世絵『近江八景』が掲げられた壁際に展示されている。船にタブレット端末やスマートフォンをかざすと、ARによって帆をはり、琵琶湖上を進む丸子船の姿を江戸時代の湖周辺の風景とともに眺めることができる。滋賀県初の国登録有形民俗文化財、漁撈用具・船大工道具の展示「B展示室」の見どころのひとつ、漁撈用具・船大工道具は、2018年に滋賀県初の国登録有形民俗文化財となったもの。滋賀県立琵琶湖博物館では、それらを実物大の人形やジオラマを用いて、自然の中で仕事をする人の体の動きや姿勢までリアルに表現する。すでにリニューアルした展示室これまでの第1期、第2期リニューアルで生まれ変わった展示にも注目。淡水生物の展示としては世界最大級となる、トンネル状の大型水槽では、まるで水中にいるかのような気分を味わうことができる。また、多種多様な標本をはじめ、1300種類の多様な実物資料に触れることができるスペースも設けられている。滋賀県立琵琶湖博物館を存分に楽しんだ後のお土産品には、限定のビワコオオナマズのぬいぐるみがおすすめだ。【詳細】琵琶湖博物館 リニューアルグランドオープン日:2020年10月10日(土)住所:滋賀県草津市下物町1091TEL:077-568-4811開館時間:9:30~17:00(最終入館16:30)※ただし、当面の間は10:00~16:30(最終入館 16:00)の短縮営業。最新情報はホームページ等で確認を推奨。休館日:毎週月曜日(休日の場合は開館)、その他 臨時休館あり■常設展料金 ※グランドオープン後の料金・個人 大人 800円、高校生・大学生 450円・団体 大人 640円、高校生・大学生 360円 ※20人以上・個人共通券 大人 890円、高校生・大学生 560円※草津市立水生植物公園みずの森との共通券・年間観覧券 大人 1,600円、高校生・大学生 900円<アクセス>JR 琵琶湖線「草津駅」西口から近江鉄道バス「びわこ博物館」行きで「びわこ博物館」下車名神「栗東IC」から車で約30分名神「瀬田西IC」または新名神「草津田上IC」から車で約35分
2020年08月28日ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERMÉ PARIS)が手掛けるコンセプトショップ「Made in ピエール・エルメ」が、2020年8月3日(月)、グランスタ東京にオープンする。「Made in ピエール・エルメ」は、ピエール・エルメによるオリジナルアイテムと厳選したメイド・イン・ジャパンの商品を世界へと発信するコンセプトショップ。今回オープンするグランスタ東京店は、丸の内店に次ぐ2店舗目となる。東京駅構内というロケーションに位置する店内では、日本各地の優れた生産者とコラボレーションした食料品をはじめ、ピエール・エルメ・パリを代表するマカロンやショコラ、キッチン雑貨やファッションアイテムを展開。カフェスペースも併設しており、店内で飲食を楽しむことも出来る。ラインナップする商品の中でも注目は、ピエール・エルメ自身とも縁が深い、東京・青山の日本料理店「やんも」が手掛けるお弁当類。「やんも」が得意とする魚料理を中心としたお弁当の中身は週替わりで変更し、スイーツがセットに。また、昆布とドライトマト、チーズを組み合わせた、旅先のお供にぴったりなおにぎりなども用意する。ピエール・エルメ・パリ人気のマカロンは、歌川広重による日本橋や葛飾北斎による富士山など、日本を代表する浮世絵をあしらったボックスで用意。白味噌とレモン、抹茶と黒ゴマを組み合わせたユニークなフレーバーを詰め合わせた。なお、「Made in ピエール・エルメ」は、8月7日(金)に福岡空港内にも新店舗をオープンする予定となっている。【詳細】Made in ピエール・エルメ グランスタ東京店オープン日:2020年8月3日(金)営業時間:8:00~22:00住所:東京都千代田区丸の内1-9-1 グランスタ東京B1階席数:16席TEL:03-6268-0077<価格例>今週のお弁当(スイーツ付き) 1,700円+税おにぎり 1個 300円+税~マカロン詰め合わせ 3個 1,400円+税/6個 2,600円+税/10個 3,700円+税
2020年08月03日喜多川歌麿や葛飾北斎といったビッグネームの浮世絵師5人にフォーカスした展覧会『大浮世絵展─歌麿、写楽、北斎、広重、国芳夢の競演』が、愛知県美術館で5月31日(日)まで開催されている。国内外の美術館や博物館、個人コレクションから集めたこの展覧会では、現在最も人気のある喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳の5人による傑作を見ることができる。展示室は、5人の絵師ごとに区切られている。「第1章喜多川歌麿」では、歌麿が得意とした、人物の上半身をアップで描く大首絵の美人画が並ぶ。それぞれの女性像の個性や感情を感じ取ることができるだろう。続いて「第2章東洲斎写楽」では、写楽が描いた役者絵を紹介する。謎の多さで知られる写楽。その作品は、当時は奇抜な表現に見られたという。「第3章葛飾北斎」では、国内外で人気がある「冨嶽三十六景」や花鳥版画が展示される。リアルで写実的な独自の表現に引き付けられるだろう。さらに「第4章歌川広重」では、叙情的で親しみやすい風景画や花鳥版画を見ることができる。北斎と広重、このふたりの画風の違いも分かるはずだ。そして「第5章歌川国芳」では、人物の細部までこだわった武者絵や動物を擬人化したユーモラスなものまで、国芳が残した数々の戯画を鑑賞できる。幕末に現れた奇抜な画風が魅力的だ。国際浮世絵学会の監修のもと、集まった作品が持つ浮世絵本来の鮮やかさに、きっとあなたも驚く展覧会となっている。※新型コロナウイルス感染拡大防止のため会期変更の可能性あり。最新の情報は 愛知県美術館ウェブサイトで確認を。【関連リンク】 愛知県美術館( )東洲斎写楽「3代目大谷鬼次の江戸兵衛」江戸時代/寛政6年(1794)、大判錦絵 シカゴ美術館蔵展示期間:2020年4月3日~5月31日(日)葛飾北斎「冨嶽三十六景神奈川沖浪裏」江戸時代/天保2-4年(1831-33)頃、横大判錦絵 ミネアポリス美術館蔵展示期間:2020年4月3日~5月2日(土)歌川広重「東海道五拾三次之内蒲原夜之雪」江戸時代/天保5-7年(1834-36)、横大判錦絵 ミネアポリス美術館蔵展示期間:2020年4月3日~5月3日(日)歌川国芳「相馬の古内裏」江戸時代/弘化2-3年(1845-46)、大判錦絵3枚続展示期間:2020年5月4日~5月31日(日)
2020年04月07日展覧会「もうひとつの歌川派?! 国芳・芳年・年英・英朋・朋世」が、2020年1月7日(火)から3月29日(日)まで、弥生美術館にて開催される。“もうひとつの歌川派”に着目「もうひとつの歌川派?! 国芳・芳年・年英・英朋・朋世」では、歌川国芳や月岡芳年から、右田年英、鰭崎英朋、神保朋世へと受け継がれていった系譜を辿る。歌川豊春から始まる浮世絵界最大の派閥「歌川派」の中に埋もれた、“もうひとつの歌川派”に着目する展覧会だ。会場には、浮世絵、原画、関連資料など合計約300点が集結。最も多くの門人を抱えていたと言われている歌川国芳の浮世絵や、激動の時代を生き抜いた月岡芳年の作品をはじめ、明治・大正・昭和の時代にそれぞれ活躍した年英・英朋・朋世の貴重な作品を多数展示する。生誕140年を迎える英朋の幻の日本画「焼あと」も初公開される。浮世絵の衰退期から挿絵興隆期の狭間を、群を抜く画家としての力量とともに駆け抜けた年英、「鏑木清方と双璧」と称され、挿絵黄金期を牽引した英朋、歌川派の系譜を引いた「最後の浮世絵師」の名にふさわしい、シャープで美しい挿絵を数多く描いた朋世と、それぞれの時代背景に思いを馳せながら観賞するのも面白い。【詳細】もうひとつの歌川派?! 国芳・芳年・年英・英朋・朋世~浮世絵から挿絵へ……歌川派を継承した誇り高き絵師たち会期:2020年1月7日(火)~3月29日(日)※作品保護のため、会期中一部展示替えあり。会場:弥生美術館住所:東京都文京区弥生2-4-3TEL:03-3812-0012休館日:月曜日(ただし、1月13日・2月24日(月祝)開館、1月14日・2月25日(火)休館)開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)入館料:一般 900円/大・高生 800円/中・小生 400円※団体20名以上の場合、1人100円引き※併設の竹久夢二美術館も併せて観覧可能。※高畠華宵の常設ルームも観覧可能。
2019年12月23日浮世絵の人気絵師5人にフォーカスした『大浮世絵展 — 歌麿、写楽、北斎、広重、国芳夢の競演』が、東京都江戸東京博物館で11月19日(火)に開幕。2020年1月19日(日)の会期終了後は、福岡市美術館(1/28〜3/22)、愛知県美術館(4/3〜5/31)に巡回する予定だ。国内外で最も人気のある浮世絵師といえば、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳。この5人こそ、浮世絵の歴史に燦然と輝くスター中のスターといえる。17世紀、戦国の乱世が終わった太平の世に生まれた “浮世絵”。錦絵と呼ばれるカラフルな多色刷り版画が花開いた18世紀後半に浮世絵は黄金期を迎える。その後、歌麿、写楽、北斎、広重、国芳といった浮世絵師が登場し、浮世絵に大きな変革をもたらした。同展では、そんな彼らの代表作を3会場合わせて366点紹介。歌麿は美人画、写楽は役者絵、北斎と広重は風景画と花鳥画、そして国芳は武者絵と戯画と、各絵師のエッセンスが凝縮された傑作の数々が一堂に集結する。第1章は喜多川歌麿の美人画からスタート。遊女や茶屋の看板娘から、市井で生きる女性まで、その表情やしぐさに現れる女性の微妙な心情まで描き分ける表現の巧みさに注目したい。『大浮世絵展 — 歌麿、写楽、北斎、広重、国芳夢の競演』( )
2019年11月20日展覧会「おいしい浮世絵展〜北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい〜」が、東京・六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーにて、2020年7月15日(水)から9月13日(日)まで、事前予約制で開催される。なお、当初は2020年4月17日(金)から6月7日(日)までの会期を予定していたが変更となった。“浮世絵”と“日本の食”の関係性に焦点「おいしい浮世絵展〜北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい〜」は、日本独自の絵画としてより大きな注目を集めている“浮世絵”と、外国人旅行客の目当ての一つであり、諸国でブームとなっている“日本の食”の関係に焦点を当てた展覧会だ。日本独自の文化が花開いた江戸時代に、その文化を類まれな表現力と技術でいきいきと描きだした浮世絵。その題材は美人画、役者絵、芝居絵、名所絵、春画と多岐にわたるが、江戸の風俗史として欠かせない“食”も、多くの絵師によって描かれたモチーフの1つだ。本展では、すし・うなぎ・天ぷら・そばなど、季節に伴う江戸らしい料理として描かれた“日本の食”のシーンを追いながら、食を描いた浮世絵そのものの魅力と、現代の暮らしにも通じる江戸の食文化、そして四季折々で江戸っ子が楽しんだ食材と料理法を紹介する。北斎に広重、名だたる浮世絵師たちが描いた“江戸の食”浮世絵を語るうえで欠かせない存在である葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳も、江戸の食の風景を描いてきた。会場では、嬉々とした表情ですしを嗜む女性を描いた国芳「縞揃女辨慶 (松の鮨)」や、うなぎを手にする「春の虹蜺」など、名だたる絵師が描いた食の場面を目にすることができる。また、ヨーロッパの画家たちにも多大な影響を与えた北斎の「北斎漫画」から、そばを食する姿を描いた作品や、満開の桜を背景に宴を楽しむ男女の姿を活写した三代歌川豊国「見立源氏はなの宴」などを展示する。さらに広重の作品では、江戸の名店を主題とした「江戸高名會亭盡 両国柳橋 河内屋」や、東海道の宿場町を描いた連作「東海道五十三次」を展示。発展した江戸の食文化や、その土地の食材や名産を垣間見ることができるだろう。展覧会概要展覧会「おいしい浮世絵展〜北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい〜」開催期間:2020年7月15日(水)〜9月13日(日)〈事前予約制〉※会期中展示替えあり※当初は2020年4月17日(金)〜6月7日(日)の会期を予定していたが変更会場:森アーツセンターギャラリー住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52階開館時間:10:00〜20:00(7月21日(火)・28日(火)・30日(木)、8月28日(金)は17:00まで)※入館は閉館30分前まで休館日:8月14日(金)料金:一般 1,800円、大学生・高校生 1,300円、中学生・小学生 800円※未就学児ならびに障がい者手帳の所持者とその介助者1名は半額※チケット購入の詳細は公式サイトを参照※来館に際しての注意事項は、公式サイトを確認のこと【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2019年11月17日「大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」が、愛知県美術館にて、2020年5月31日(日)まで開催される。尚、愛知県美術館は2020年5月7日(木)まで臨時休館。最新の営業状況は、愛知県美術館公式ウェブサイトにて随時発表。人気絵師5人に焦点を当てた「大浮世絵展」「大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」は、2014年に開催され約38万人を動員した「大浮世絵展」に続く浮世絵の展覧会。今回は、人気絵師である喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳の5人に焦点を当て、国内のほか欧米の美術館や博物館、個人コレクションから有名な傑作が集結。歌麿は美人画、写楽は役者絵、北斎と広重は風景画、国芳は勇壮な武者絵と機知に富んだ戯画と、絵師の得意とするエッセンスを凝縮し、見応えのある豪華な展示内容となっている。また、いずれの作品も保存状態が優れたもので、浮世絵本来の鮮やかさを感じ取ることができる。喜多川歌麿の美人画美人画の名手・喜多川歌麿は、表情豊かでしなやかな表現や、優れた画面構成、色彩バランスなどが魅力。娘の無邪気な様子を描いた「婦女人相十品 ポペンを吹く娘」や、評判の美女三人のそれぞれの個性を描き分けた「当時三美人」など、生き生きとした描写の美人画が展示される。東洲斎写楽の役者絵東洲斎写楽は、演技する役者をありありと描き、舞台上の役者の“真の姿”を誇張した表現で描き出した。斬新な表現は賛否両論を呼んだが、評価は世界的に高いものとなっている。悪役の役者が相手をにらみつける場面を描いた「三代目大谷鬼次の 江戸兵衛」や、山のようにがっしりとした構図の中で風格を見せる「市川鰕蔵の竹村定之進」など、インパクトのある作品が勢揃いする。葛飾北斎の風景画「冨嶽三十六景」をはじめ、印象的な風景画の錦絵を残した葛飾北斎。躍動感のあるダイナミックな構図や、強く記憶に残る造形表現が特徴だ。世界で最も有名な作品ともいわれる「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」や、富士山を堂々と描いた「冨嶽三十六景 凱風快晴」、全国各地の滝を題材にした全8枚の連作「諸国瀧廻り」など、圧倒的な葛飾北斎の画風を堪能できる。歌川広重の風景画葛飾北斎の「冨嶽三十六景」に刺激されて風景画を描き始めた歌川広重は、出世作の保永堂版「東海道五拾三次」以後、風景版画を数多く手がけるようになった。保永堂版「東海道五拾三次」では、宿場の光景や付近の名所に、雨、雪、月、夜、霧といった要素を加え、情趣たっぷりに情景を描いている。笠で顔を隠すなど、表情を読み取れないように描かれている人々の存在が、鑑賞者の想像力をかき立てる。歌川国芳の武者絵や戯画幕末の浮世絵界を活性化させた歌川国芳は、勇壮な武者絵や動物を擬人化させた戯画を残している。大胆な構図で力強く描かれた「宮本武蔵の鯨退治」や、闇の中から不気味に姿を見せる骸骨が印象的な代表作「相馬の古内裏」からは、国芳の自由な発想が見て取れる。「其まヽ地口猫飼好五十三疋」は、猫好きであった国芳が、東海道五十三次の各宿駅をだじゃれで猫に見立てて描いたユーモアにあふれた作品だ。【詳細】大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演会期:2020年4月3日(金)~5月31日(日)※尚、愛知県美術館は5月7日(木)まで臨時休館。最新の営業情報は、愛知県美術館公式ウェブサイトにて随時告知。場所:愛知県美術館住所:愛知県名古屋市東区東桜1-13-2※会場によっては展示されない作品あり。※会期中に展示作品の入れ替えあり。
2019年09月28日企画展「レスコヴィッチコレクション 広重・北斎とめぐるNIPPON」が京都の細見美術館にて開催される。会期は2019年8月27日(火)から10月20日(日)まで。19世紀欧米のアートシーンに多大な影響を与えた過去を背景に、海外にも愛好者の多い浮世絵。「レスコヴィッチコレクション 広重・北斎とめぐるNIPPON」では、パリ在住のポーランド人コレクター、ジョルジュ・レスコヴィッチの浮世絵コレクションが紹介される。みどころは、渓斎英泉と歌川広重が分担して、江戸と京をむすぶ中山道(木曾街道)を主題に描いた《木曾街道六拾九次》だ。シリーズの全版画が揃っているばかりでなく、そのすべてが初摺である作品を目にする貴重な機会となる。本展ではさらに、日本でも人気の高い歌川広重の《六十余州名所図会》、《京都名所》、葛飾北斎の《富嶽三十六景》、《諸国名橋奇覧》などの風景画が紹介される。加えて鈴木春信や喜多川歌麿の美人画、東洲斎写楽の役者絵などを通して、江戸の粋な町人文化に触れられる構成となっている。浮世絵の織りなす色鮮やかな世界へと誘われてみては。【詳細】レスコヴィッチコレクション 広重・北斎とめぐるNIPPON会期:2019年8月27日(火)~10月20日(日) ※期間中展示替あり。休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌火曜日)開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)会場:細見美術館住所:京都市左京区岡崎最勝寺町6-3観覧料:一般 1,500円(1,400円)、学生 1,000円(900円)、中学生・小学生は無料※( )内は20名以上の団体料金【問い合わせ先】TEL:075-752-5555
2019年07月19日浮世絵師・歌川広重の展覧会「広重展」が、2019年10月26日(土)から12月8日(日)まで、長崎の佐世保市博物館島瀬美術センターで開催される。歌川広重は、旅人の哀歓や自然風物を詩情豊かに作品の中に描き出し、風景画の名手と呼ばれた江戸文化を代表する浮世絵師。広重の風景画は、フランスの後期印象派画家にも影響を与え、中でも強く影響を受けたとされるフィンセント・ファン・ゴッホは、広重晩年の名作「名所江戸百景」シリーズの「亀戸梅屋敷」「大はしあたけの夕立」を模した作品を残している。展覧会では、東海道の宿場を描き出した広重の名作「東海道五拾三次」全作品をはじめ、上空から見下ろすようにして描かれた鳥瞰図「五十三次名所図会」の比較展示、「名所江戸百景」などを四季の雪月花になぞらえて紹介。約160点の浮世絵作品を展示する予定だ。【詳細】広重展会期:2019年10月26日(土)~12月8日(日)場所:佐世保市博物館島瀬美術センター住所:長崎県佐世保市島瀬町6-22入館料:一般 1,200円、大学・高校生 800円、中学生 400円※前売、団体(20名以上)は、それぞれ200円引き。※未就学児、小学生は無料。市内中学校に配布の「中学生無料券」を持っている中学生は無料。※精神身体障がい者手帳持参者と付き添い1名は無料。【問い合わせ先】佐世保市博物館島瀬美術センターTEL:0956-22-7213
2019年06月03日