幼い頃に自分と母を捨てた父・陽二が、久々に会うと認知症で別人のようになっていた。父の再婚相手の直美は行方不明で、息子の卓(たかし)は、残された手紙やメモからふたりの間に何があったのかを辿っていく。ヒューマンドラマにサスペンス的な要素も加えた映画『大いなる不在』。昨年から世界の映画祭で上映され話題を呼んでいるが、本作で父子を演じたのが森山未來さんと藤竜也さん。こぼれ落ちた記憶を辿るサスペンス・ヒューマンドラマ。写真右・藤竜也さん、左・森山未來さん藤竜也(以下、藤):撮影に入る前に森山さんが舞踏をされていらっしゃるのを拝見したんですけれど、大谷翔平さんみたいに何刀流もされているなんて素晴らしいですよね。隔世の感があります。そんな素晴らしい役者さんとお仕事ができて楽しいですね。森山未來(以下、森山):藤さんが今回の映画の現場のことを“居合”という言葉で表現されていたんです。映画は舞台のように一緒に時間を共有するということが撮影の日までほぼないですし、今回は監督にもその場で生まれるものを撮りたいという意図があったようで。藤さんと現場で言葉を多く交わすことはなかったですが、ある種、映画の現場だからこそのヒリヒリ感みたいなものを浴びさせてもらいました。藤:人間の感情ってとても複雑で、端的な言葉で表現できるものではないんですよね。私たちの職業って不思議で、ディスカッションしたりすればするほど言葉に縛られてしまうんです。でも、たとえば森山さんがちょっと視線を下げてぐっと上げる一瞬でも、小説で10ページや20ページ費やすようなものが表現できちゃったりする。それぞれが培ってきた経験を持ち寄って、役として対峙すれば、言葉はいらないんです。そういう意味で森山さんとは楽しく仕事ができましたね。――印象的なシーンについて伺うと、「陽二さんがそこにいるだけで、私はいませんでしたから」と藤さん。藤:陽二さんがたっくん(卓)と話している間、ふたりの成り行きを、上の方から見守っている感覚でした。森山:まさに現場はそんな空気感でした。しかも僕が対峙した陽二さんは記憶がかなり断片的で、次に何を言い出すかもわからないし、それが嘘か本当かもわからなくて。とにかく翻弄されていたというか、この人の話のどこまでが本当なのかずっと見定めようとしていた気がします。――映画は、掘り返されていく過去が断片的に挟み込まれて進んでゆく。森山:最初に脚本を読んだときには、卓という人がこの状況をどう認識して反応しているのかが掴みづらくて、監督の近浦(啓)さんとかなり話させてもらいました。脚本自体、近浦さん自身の経験に紐づいている部分があったので、実際に認知症のお父さんに会ったときのことや、父子の関係値、そういったことを話している監督自身の様子など、それらから少しずつヒントをもらって、役を積み上げていった感じです。藤:私自身も日々老いと向き合っているわけで、シンパシーを感じましたし、人生の末期に迷宮に入り込んでしまった人間というのをわりとすんなり掴むことができた気がします。妄想を話す場面も、陽二の中では実際に起きたことなわけですから、話しているうちに本当にボロボロ涙が出てきちゃったりして。森山:物理学者でロジックの世界の中で生きてきた陽二さんが、言葉や記憶を剥ぎ取られていく中で、コアにある他者への求めが剥き出しになっていく。そういう人間の根源的な部分を感じさせる作品ですよね。藤:怖いし感動もあるし、この映画を観終わった後の不思議な感覚を、ぜひ味わってほしいですね。『大いなる不在』森山未來と藤竜也が初共演を果たした注目作。トロント国際映画祭やサンフランシスコ国際映画祭など国外の映画祭でも高い評価を得ている。監督/近浦啓出演/森山未來、真木よう子、原日出子、藤竜也ほか全国公開中。©2023 クレイテプスふじ・たつや1941年生まれ、神奈川県出身。近年の主演作に、映画『それいけ!ゲートボールさくら組』『高野豆腐店の春』などがある。また、本作で、サン・セバスティアン国際映画祭コンペディション部門最優秀俳優賞を受賞。もりやま・みらい1984年生まれ、兵庫県出身。俳優として活動する傍ら、ダンサーとして国内外で公演をおこなうほか、神戸に設立したアーティスト・イン・レジデンス神戸の運営にも携わるなど多岐に活動。近作に映画『ほかげ』『i ai』など。ジャケット¥66,000ロングシャツ¥55,000(共にBED j.w. FORD/BIRTHLY CO.,LTD. TEL:03・6455・5095)※『anan』2024年7月24日号より。写真・兼下昌典スタイリスト・杉山まゆみヘア&メイク・須賀元子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2024年07月19日健康総合企業のタニタは、今年で6回目(※)となる「熱中症に関する意識・実態調査2024」を実施し、その集計結果を公開しました。この調査はインターネットリサーチにより2024年6月4日―6月5日の2日間、全国の15歳以上の男女(1,000名)を対象に行ったものです。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)※それぞれの調査時期は次のとおりです。なお、経年比較の際は調査実施時期が異なる点にご留意ください。第1回:2019年5月23日―5月24日/第2回:2020年6月5日―6月8日/第3回:2021年6月29日―7月1日/第4回:2022年8月5日―8月8日/第5回:2023年6月14日―6月15日[調査結果]第1章 熱中症の危険性に対する意識と“暑さ指数(WBGT)”・“熱中症警戒アラート”に対する認知■熱中症を意識するとき 1位「屋外でスポーツ・運動をしているとき」2位「屋外のイベントに参加しているとき」全国の15歳以上の男女1,000名(全回答者)に、熱中症を意識するのはどのようなときかを聞いたところ、「屋外でスポーツ・運動をしているとき」(39.6%)が最も高く、次いで、「屋外のイベント(フェスなど)に参加しているとき」(27.2%)、「屋外(公園、遊園地、プール・海など)で遊んでいるとき」(26.6%)、「スポーツ観戦をしているとき」(21.5%)、「屋内でスポーツ・運動をしているとき」(19.8%)となりました。屋外でスポーツやイベント参加、レジャーなど、長時間の活動をしているときや、屋内で発汗を伴う活動をしているときに、熱中症を意識する人が多いのではないでしょうか。■熱中症警戒アラートの認知率は82.1%、昨年から4.3ポイント上昇■“熱中症特別警戒アラート”が新設されたことの認知率は57.7%、運用前の昨年から13.6ポイント上昇環境省と気象庁が発表している“熱中症警戒アラート”は、熱中症の危険性が極めて高くなると予測された場合に、熱中症の予防行動を促すための情報です。発表の基準には“暑さ指数”(WBGT)が用いられ、いずれかの暑さ指数情報提供地点における、翌日・当日の日最高暑さ指数の予測値が33に達すると発表されます。全回答者(1,000名)に、熱中症警戒アラートを知っていたかを聞いたところ、「名前は聞いたことがあった」は43.1%、「どのようなものか知っていた」は39.0%で、認知率は82.1%となりました。2021年の全国における運用開始から約3年が経過した現在、熱中症警戒アラートという言葉が大多数の人に認知されている実状が明らかになりました。過去の調査結果と比較すると、認知率は昨年と比べて4.3ポイント上昇(2023年77.8%、2024年82.1%)し、2021年からの3年間では19.1ポイントの上昇(2021年63.0%、2024年82.1%)となりました。2024年4月から、従来の熱中症警戒アラートよりさらに強い警戒を呼びかける“熱中症特別警戒アラート”が運用開始されました。都道府県内のすべての暑さ指数情報提供地点における、翌日の日最高暑さ指数の予測値が35に達すると発表されます。全回答者(1,000名)に、“熱中症特別警戒アラート”が新設されたことを知っていたかを聞いたところ、「名前は聞いたことがあった」は36.4%、「どのようなものか知っていた」は21.3%で、認知率は57.7%となりました。昨年(2023年)の調査結果と比較すると(※)、認知率は13.6ポイントの上昇(2023年44.1%、2024年57.7%)となりました。※2023年調査では「“熱中症特別警戒アラート”が新設されること」の認知を問う内容として聴取■暑さ指数(WBGT)の認知率は57.9%、昨年から6.4ポイント上昇暑さ指数(WBGT)は、気温・湿度・輻射熱を取り入れた指標で、黒球温度、湿球温度、乾球温度の測定値から算出します。暑さ指数(WBGT)を知っていたかを聞いたところ、「名前は聞いたことがあった」は40.7%、「どのような指標か知っていた」は17.2%で、認知率は57.9%となりました。他方、「知らなかった」は42.1%でした。過去の調査結果と比較すると、認知率は昨年と比べて6.4ポイント上昇(2023年51.5%、2024年57.9%)し、2019年からの5年間では15.9ポイントの上昇(2019年42.0%、2024年57.9%)となりました。■「熱中症警戒アラート発表時に予防行動を取ったことがある」熱中症警戒アラート理解者の8割強取ったことがある予防行動TOP3 「喉が渇く前に水分補給」「外出を控えた」「いつもより積極的にエアコンを使用」熱中症警戒アラートでは、熱中症への注意を促す呼びかけとともに、対象都道府県内の観測地点ごとの暑さ指数(WBGT)の予測値や予想最高気温の値、具体的に取るべき熱中症予防行動が併せて発表されます。熱中症警戒アラートがどのようなものか知っていた人(390名)に、熱中症警戒アラートが発表された際に取ったことがある予防行動を聞いたところ、「喉が渇く前に水分補給をした」(53.6%)が最も高くなりました。“喉が渇いたと感じたときにはすでにからだが脱水症状を起こしている”ということを理解し、こまめな水分補給を意識している人が多いのではないでしょうか。次いで、「外出を控えた」(40.3%)、「いつもより積極的にエアコンを使用した」(37.7%)、「涼しい服装にした」(32.3%)、「家族に熱中症に気をつけるように声掛けをした」(30.0%)となりました。また、熱中症警戒アラートが発表された際に熱中症予防行動を取ったことがある人の割合は83.8%となりました。昨年(2023年)の調査結果と比較すると、「家族に熱中症に気をつけるように声掛けをした」(2023年24.6%、2024年30.0%)は5.4ポイント上昇しました。■熱中症予防のために気にしているもの屋内では1位「気温」2位「自身の体調」3位「湿度」、屋外では1位「気温」2位「日差し」3位「天気」■屋外にいるとき熱中症予防のために「暑さ指数(WBGT)」を気にしている人の割合は3年間で9.2ポイント上昇■屋外にいるとき熱中症予防のために「熱中症警戒アラート」を気にしている人の割合は3年間で20.5ポイント上昇全回答者(1,000名)に、熱中症にならないために気にしている(注意を払っている)ものを聞いたところ、≪屋内にいるとき≫では「気温」(49.1%)が最も高くなり、「自身の体調」(41.7%)、「湿度」(30.6%)、「天気(晴れ・曇り・雨など、気温や湿度を除く)」(27.6%)、「日差し」(22.4%)と続きました。他方、≪屋外にいるとき≫では「気温」(54.7%)と「日差し」(51.4%)が特に高くなり、「天気(晴れ・曇り・雨など、気温や湿度を除く)」(43.7%)、「自身の体調」(42.2%)、「自身の行動(激しい運動は避ける、など)」(36.7%)と続きました。過去の調査結果と比較すると、「暑さ指数(WBGT)」を気にしている人の割合は、2021年からの3年間で、≪屋内にいるとき≫では8.6ポイントの上昇(2021年4.0%、2022年4.4%、2023年9.3%、2024年12.6%)、≪屋外にいるとき≫では9.2ポイントの上昇(2021年5.9%、2022年6.4%、2023年13.8%、2024年15.1%)となりました。また、「熱中症警戒アラート」を気にしている人の割合は、2021年からの3年間で、≪屋内にいるとき≫では14.1ポイントの上昇(2021年7.3%、2022年12.4%、2023年15.2%、2024年21.4%)、≪屋外にいるとき≫では20.5ポイントの大幅上昇(2021年9.6%、2022年21.2%、2023年24.6%、2024年30.1%)となりました。暑さ指数(WBGT)や熱中症警戒アラートの認知拡大に伴い、注意を払う人が増加しているのではないでしょうか。■熱中症の危険度を判断するための情報源 1位「テレビの天気予報」「熱中症警戒アラート」は昨年から7.1ポイント上昇■環境省のLINEによる熱中症警戒アラートや暑さ指数の情報発信 認知率は23.8%全回答者(1,000名)に、どのような情報から熱中症の危険度(その日の熱中症のなりやすさ)を判断しているかを聞いたところ、「テレビの天気予報」(45.6%)が最も高くなり、「天気予報サイト(アプリ含む)(ウェザーニュース、日本気象協会tenki.jpなど)」(32.3%)、「熱中症警戒アラート」(29.9%)、「ポータルサイトの天気情報(アプリ含む)(Yahoo!天気、goo天気など)」(22.8%)、「身の回りの計測器(温度計、温湿度計、熱中症指数計など)」(12.5%)と続きました。昨年(2023年)の調査結果と比較すると、「熱中症警戒アラート」(2023年22.8%、2024年29.9%)は7.1ポイント上昇しました。熱中症対策を適時適切に行うために、熱中症警戒アラートの発表状況をチェックする人が増えているのではないでしょうか。環境省はLINE公式アカウントで、熱中症警戒アラートや暑さ指数の情報を発信しています。このことを知っていたか、また、利用したいと思うかを聞いたところ、「知らなかったし、利用したいと思わない」は28.5%、「知らなかったが、今後利用したいと思う」は47.7%でした。「知っていたが、利用したいと思わなかった」は10.5%、「知っており、今後利用したいと思っている」は9.1%、「利用している」は4.2%で、認知率は23.8%にとどまりました。年代別にみると、認知率は60代以上(27.7%)が最も高くなり、10代(25.9%)、20代(25.3%)が続きました。■「湿度が高いところでは熱中症になりやすいことを知っている」約7割、60代以上では8割■「風がない(または弱い)ところでは熱中症になりやすいことを知っている」7割強全回答者(1,000名)に、熱中症に関する内容を提示し、知っていたか質問しました。熱中症の発生には、気温や輻射熱のほか、湿度や風速も関係しています。≪湿度が高いところでは熱中症になりやすいこと≫では、「知っていた」が68.4%、「知らなかった」が31.6%と、知っていた人が多数となりました。年代別にみると、「知っていた」と回答した人の割合は、60代以上(80.7%)では8割を超えました。≪風がない(または弱い)ところでは熱中症になりやすいこと≫では、「知っていた」が71.9%、「知らなかった」が28.1%と、大半の人に認知されていることがわかりました。年代別にみると、「知っていた」と回答した人の割合は、60代以上(81.9%)が最も高くなり、40代(75.0%)、30代(74.4%)が続きました。■「寝不足だと熱中症になりやすいことを知っている」6割半■「二日酔いだと熱中症になりやすいことを知っている」5割、30代では6割■「肥満だと熱中症になりやすいことを知っている」3割半熱中症の発生には、その日の体調や生活状況も大きく影響します。≪寝不足だと熱中症になりやすいこと≫では、「知っていた」が65.8%、「知らなかった」が34.2%となりました。年代別にみると、「知っていた」と回答した人の割合は、30代(71.4%)と60代以上(70.5%)が特に高くなりました。≪二日酔いだと熱中症になりやすいこと≫では、「知っていた」が50.0%、「知らなかった」が50.0%と、両者が拮抗する結果となりました。年代別にみると、「知っていた」と回答した人の割合は、30代(60.7%)が突出して高くなりました。≪肥満だと熱中症になりやすいこと≫では、「知っていた」が35.6%、「知らなかった」が64.4%と、知らなかった人の割合が高くなりました。年代別にみると、「知っていた」と回答した人の割合は、いずれの年代でも半数を下回り、40代(28.0%)では3割に満たない結果となりました。睡眠時間が短いと、翌日に体温調節機能が低下するとされています。また、二日酔いの人はからだが脱水状態になっています。このような状況のときは、暑い場所での活動を避けるなど、熱中症に注意する必要があります。肥満の人や幼児、高齢者なども熱中症に陥るリスクが高いとされているので、夏季は熱中症対策を十分に意識する必要があります。■「公共施設や人が集まる場所において、地点ごとに熱中症の危険度がわかるようにしてほしい」7割半熱中症の危険度は、天気や気温以外に日差しや風通しなどの条件に影響を受け、ごく近い地点であっても大きく変わります。全回答者(1,000名)に、公共施設(学校・市民グランド・体育館・公民館・公園など)や人が集まる場所において、地点ごとに熱中症の危険度がわかるようにしてほしいと思うかを聞いたところ、「非常にそう思う」が27.3%、「ややそう思う」が49.2%で、合計した『そう思う(計)』は76.5%となりました。居住エリア別にみると、『そう思う(計)』と回答した人の割合は北陸・甲信越(81.0%)が最も高くなり、近畿(80.1%)、九州・沖縄(78.3%)が続きました。第2章 熱中症の症状と熱中症対策■「熱中症について学んだことがある」48.4%、昨年から5.5ポイント上昇■熱中症の症状だと思うもの 「皮膚の異常」「筋肉痛」は2割未満熱中症の症状や対応・処置に関する学習経験や知識について質問しました。全回答者(1,000名)に、熱中症について(症状や対応・処置などを)学んだことがあるかを聞いたところ、「ある」は48.4%、「ない」は51.6%となりました。過去の調査結果と比較すると、熱中症について学んだことがある人の割合は昨年と比べて5.5ポイント上昇(2023年42.9%、2024年48.4%)し、2022年からの2年間では11.6ポイントの上昇(2022年36.8%、2024年48.4%)となりました。2023年に改正気候変動適応法が成立し、政府による熱中症対策実行計画が策定されるなど、国を挙げての熱中症対策が進められていることから、熱中症に関する学習の機会が増えているのではないでしょうか。熱中症の症状だと思うものを聞いたところ、「めまい・立ちくらみ」(52.8%)が最も高くなり、「からだのだるさ」(47.6%)、「体温の上昇」(43.9%)、「吐き気・おう吐」(43.4%)、「頭痛」(41.9%)と続きました。「皮膚の異常(赤く乾いているなど)」(18.0%)や「筋肉痛」(14.3%)は2割未満となりました。これらが熱中症の症状であることはあまり知られていないようです。■「熱中症になったという自覚がある」約3割、10代女性では約5割■「暑さによって引き起こされたからだの不調を自覚したことがある」7割強、10代・30代女性では8割半次に、全回答者(1,000名)に、自身が熱中症になったことがあるかを聞いたところ、「ある」は28.0%、「ない」は72.0%となりました。性年代別にみると、熱中症になったという自覚がある人の割合は、男女とも10代(10代男性43.4%、10代女性47.0%)が最も高くなりました。他方、“暑さによって引き起こされたからだの不調”を自覚したことがあるかを聞いたところ、「ある」は72.3%となりました。性年代別にみると、“暑さによって引き起こされたからだの不調”を自覚したことがある人の割合は、30代女性(85.7%)が最も高くなり、10代女性(85.5%)、50代女性(83.1%)が続きました。■実は熱中症? 熱中症になった自覚がない人の6割半が、暑さによるからだの不調を経験熱中症になったことがないと回答した人(720名)に、“暑さによって引き起こされたからだの不調”で自覚したことがあるものを聞いたところ、「からだのだるさ」(31.4%)が最も高くなり、「めまい・立ちくらみ」(26.7%)、「顔のほてり」「頭痛」(いずれも25.0%)、「体温の上昇」(21.7%)と続きました。また、何らかの不調を自覚したことがある人の割合は63.5%となり、“熱中症になった”という自覚がない場合にも、熱中症が疑われる不調を感じた経験のある人が多いことが明らかになりました。熱中症の症状があるにも関わらず、自己判断で処置が遅れると、重症化につながる恐れがあります。熱中症の症状について正しい知識を持っておくことが重要です。※調査結果全文は添付のPDFファイルよりご覧いただけます。■調査概要■調査タイトル:熱中症に関する意識・実態調査2024調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする全国の15歳以上の男女調査期間:2024年6月4日―6月5日調査方法:インターネット調査調査地域:全国有効回答数:1,000サンプル実施機関:ネットエイジア株式会社 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年07月12日全国対応の介護付き旅行サービスを行う「介護旅行専門店 ヤシの木」は、介護や介助を必要とされる方々を対象とした、付添料金無料で介護旅行ができる「付添料金無料キャンペーン」を7月1日(月)から開始しました。付添料金無料キャンペーンについて介助や介護を必要とされる方々も、安心して旅行やお出かけを楽しむことができる「介護付き旅行サービス」を多くの方に知ってもらいたく、初めてご利用されるお客様全員を対象に、付添料金無料でサービスをご提供いたします。■キャンペーン概要開催期間 : 7月1日(月)~8月31日(土)特典内容 : 介護旅行の付添料金が無料応募条件 : 当サイトで初めて介護旅行をご利用のお客様全員申込み方法 : 「介護旅行専門店 ヤシの木」の公式LINEを友達追加<注意点>※アンケート内容、写真・動画の著作権、二次使用権その他一切の権利は当社に譲渡されます。※特典権利の譲渡はできません。■介護旅行専門店 ヤシの木の特徴(1) 全国対応の介護付き旅行サービス介助や介護を必要とされる方々が、安心して旅行やお出かけを楽しむことができるよう、国家資格を持った介護福祉士が常にサポートします。お迎えからお送りまで、お客様に安心して介護旅行を楽しんでいただけるよう、旅行中の同行介助や見守り支援などを行います。(2) 業界最安値のサービス料金自立の方から要介護の方まで、付添料金を全て一律でご提供しております。他社のように、介護区分によって付添料金が変動することはないので、車椅子やストレッチャーの方でも安心して介護旅行をご利用いただけます。(3) お客様のご状況に合わせたオーダーメイドプラン旅行国家資格「総合旅行業務取扱管理者」の資格を持ち、添乗員としての勤務経験を活かして、お客様のお迎えからお送りまで、旅行中全てのサポートを行います。ご希望の目的地や旅行日数、予算などを踏まえて、お客様にとって最適な旅行プランをご提案いたします。■ご利用の流れ公式LINE・お電話・お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。ご利用者様の身体状況・介護状況・本人の意思確認などを確認いたします。お出かけの日程・行き先・その他ご希望をお伝えください。■会社概要商号: 介護旅行専門店 ヤシの木代表者: 今隈 朋子所在地: 〒810-0001福岡県福岡市中央区天神2丁目2番12号 T&Jビルディング7F設立: 2023年10月10日事業内容: 介護旅行・外出支援サービス許可・認可: 国土交通省九州運輸局:九運旅二第51号(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)※出典:プレスリリース
2024年07月10日九州大学の研究によって、奥歯のかみ合わせを失うと認知症のリスクが上がることが示唆された。特に年齢を重ねた女性は、歯周病により奥歯を失いやすいというが――。「奥歯が欠損し、かみ合わせが悪くなると、アルツハイマー型認知症の発症リスクが高くなることが、私たちの調査で示唆されました。認知症のリスクを低減するためには、日ごろから正しい口腔ケアを行い、健康な奥歯とかみ合わせを維持することが重要です」そう警鐘を鳴らすのは、九州大学病院(義歯補綴科)教授の鮎川保則さん。これまでも、歯の本数が減少すると認知症を発症するリスクが高まるという報告はあった。しかし、今回の研究で新たにわかったのは、「“奥歯のかみ合わせ”がアルツハイマー型認知症の発症と関係している可能性が高い」という点だ。「私たちは今回、65歳以上の約2万2千人のレセプトデータを分析。奥歯のかみ合わせの状態と、アルツハイマー型認知症の発症時期を照らし合わせました。その結果、奥歯(奥から4本目まで)のかみ合わせが全てそろっている人に比べ、歯が欠損してかみ合わせが一部失われた人は、認知症のリスクが1.34倍高く、前歯も含めて上と下の歯がかみ合わない人や歯が全くない人は、1.54倍高いことが明らかになったのです」かみ合わせがない人や歯がない人が、必ず認知症になるというわけではないが、“奥歯のかみ合わせ”が関連するであろう理由について、鮎川さんはこう説明する。「人は食事をするとき、上下の奥歯をかみ合わせることで食物を砕き、“食塊”という塊にして飲み込みやすくします。ところが奥歯が欠損してかみ合わせが不十分だと、うまく“食塊”ができません。どうしても軟らかいうどんやお粥など炭水化物がメインの食事になりがちで、その結果、筋肉をつくる栄養素のタンパク質が不足してしまうのです」タンパク質が不足すると、筋肉が落ちて足腰が弱くなり引きこもりがちに。飲み込む力も弱まり、人との会話や刺激も減るので、認知症リスクが高まるのだという。運動やコミュニケーションにまで影響する“奥歯”だが、年齢とともに欠損するリスクも高まる。「歯を失ういちばんの原因は、15歳以上の全年齢で2人に1人がかかっている“歯周病”です。歯と歯茎の隙間の歯周ポケットに“プラーク”が入り込んで炎症がひどくなると、歯を支える骨が溶けて歯がグラグラになるのです」(鮎川さん、以下同)気づいたときには“手遅れ”ということが少なくないという。「歯周病が進行すると、認知症のみならず心筋梗塞や動脈硬化などの原因にもなるので、まずは日々の口腔ケアを見直してほしい」特に女性の場合は、ホルモンバランスが崩れる妊娠・出産・閉経というタイミングで歯周病になりやすい。「妊娠して女性ホルモンが増えると、歯茎が下がりやすくなり、それにともない増加する歯周病菌もあります。また、女性ホルモンが減少する更年期以降は骨がもろくなりやすい。その結果、歯を支える骨が弱くなり、歯周病のリスクも上がるのです」放置すると恐ろしい歯周病、予防するには具体的に何をすればよいのだろうか。後編では奥歯を守る習慣を解説する。
2024年07月10日全国対応の介護付き旅行サービスを行う「介護旅行専門店 ヤシの木」(所在地:福岡県福岡市、代表:今隈 朋子)は、介護や介助を必要とされる方々を対象とした、付添料金無料で介護旅行ができる「付添料金無料キャンペーン」を7月1日(月)から開始しました。介護旅行専門店 ヤシの木URL: ■付添料金無料キャンペーンについて介助や介護を必要とされる方々も、安心して旅行やお出かけを楽しむことができる「介護付き旅行サービス」を多くの方に知ってもらいたく、初めてご利用されるお客様全員を対象に、付添料金無料でサービスをご提供いたします。介護旅行専門店 ヤシの木|付添料金無料キャンペーン■キャンペーン概要開催期間 : 7月1日(月)~8月31日(土)特典内容 : 介護旅行の付添料金が無料応募条件 : 当サイトで初めて介護旅行をご利用のお客様全員申込み方法 : 「介護旅行専門店 ヤシの木」の公式LINEを友達追加お申込みURL: <注意点>※アンケート内容、写真・動画の著作権、二次使用権その他一切の権利は当社に譲渡されます。※特典権利の譲渡はできません。■介護旅行専門店 ヤシの木の特徴(1) 全国対応の介護付き旅行サービス介助や介護を必要とされる方々が、安心して旅行やお出かけを楽しむことができるよう、国家資格を持った介護福祉士が常にサポートします。お迎えからお送りまで、お客様に安心して介護旅行を楽しんでいただけるよう、旅行中の同行介助や見守り支援などを行います。(2) 業界最安値のサービス料金自立の方から要介護の方まで、付添料金を全て一律でご提供しております。他社のように、介護区分によって付添料金が変動することはないので、車椅子やストレッチャーの方でも安心して介護旅行をご利用いただけます。(3) お客様のご状況に合わせたオーダーメイドプラン旅行国家資格「総合旅行業務取扱管理者」の資格を持ち、添乗員としての勤務経験を活かして、お客様のお迎えからお送りまで、旅行中全てのサポートを行います。ご希望の目的地や旅行日数、予算などを踏まえて、お客様にとって最適な旅行プランをご提案いたします。介護旅行専門店 ヤシの木|イメージ1介護旅行専門店 ヤシの木|イメージ4■ご利用の流れ公式LINE・お電話・お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。ご利用者様の身体状況・介護状況・本人の意思確認などを確認いたします。お出かけの日程・行き先・その他ご希望をお伝えください。■会社概要商号 : 介護旅行専門店 ヤシの木代表者 : 今隈 朋子所在地 : 〒810-0001福岡県福岡市中央区天神2丁目2番12号 T&Jビルディング7F設立 : 2023年10月10日事業内容 : 介護旅行・外出支援サービス許可・認可: 国土交通省九州運輸局:九運旅二第51号URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】介護旅行専門店 ヤシの木 お客様相談窓口TEL : 070-9000-3568お問い合せフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年07月08日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。ワフウフさん姉妹は、母・あーちゃんの通院の前日にメールで予定を確認しています。しかし、何の予定もない日の前日に「明日は注射の日です。よろしくね!」と、あーちゃんから2回もメールをもらった姉・なーにゃん。翌朝、慌てて電話で確認すると、すでにメールをしたことを忘れていたので大事には至らず。一応、口頭でいろいろと確認してみると、曜日ごとの予定はひも付けできているけれど、それを日付に変換することができていなそうでした。ただ、受け答えはしっかりしていたので、周りからは普通に見えてしまい、かえって面倒臭いのかもしれません……。インスリン注射に加えて、持病である糖尿病の診察もあった日。検査結果を聞くと、糖尿病の数値は改善されていて、あーちゃんは先生から褒められました。すると「甘いもの食べていないもの!」とドヤ顔。その発言に、パンの食べ放題で甘いパンを食べまくっていたのを知っているワフウフさんは驚がく。さらに、その日の帰り道に立ち寄ったお店でも、視線はケーキにロックオン。さっき甘いものは食べていないと言っていたばかりなのに……。 順番を守れない! お茶を早めに終わらせ、バスの時間まで100円ショップで買い物をしていたのですが……。 前にお姉さんが並んでいるのに、それよりも前に自分の買ったものを置いてしまい……。 慌てて注意しました。 その場ですぐにお姉さんに謝ったのですが、それからまたすぐ……。 同じことを繰り返し……。 お姉さんの順番になったときには、とうとう待てなかったのか、商品をポイッと投げてしまいました。 病院帰りにお茶をしていたお店はクーラーが効き過ぎていたので、帰りのバスの時間を待たずにお店を出ることにしました。ちょうど、あーちゃんがシャープペンを買いたいと言うので、近くの100円ショップに行ったのですが……。 あーちゃんはレジの列に並んだかと思うと、待つのが嫌になったのか、それとも待っているのを忘れたのか、前のお姉さんの商品よりも前に自分が買うシャープペンを置いてしまったのです。慌てて順番が違うから戻すように言うと「あら、ごめんなさいね」と、まともな返事が返ってきました。 しかし、お姉さんに平謝りしてすぐ、またも同じ行動に……。そしてついに、レジの人の前へシャープペンを投げ入れてしまったのです! これには私もビックリ。 何度もこんなことをやられて、さすがに前のお姉さんもけげんそうな顔をしていました。トイレや電車でも順番が守れず、割り込みをするときだけはなぜか動きが素早いのも困ったものです……。 --------------レジを通るというのは理解できていそうですが、単純に待てなかったのか、待っていることを忘れてしまったのか……。いずれにしろ、ワフウフさんと一緒のときでよかったです。順番を待つというシーンは日常生活でも頻繁にあると思うので、何か誤解されないための対策があれば試したいところですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年06月30日Xで人気沸騰中の人間まおがミドルエイジのモヤモヤを描く連載コミック!【あらすじ】認知症になった母のため、同居して在宅介護を始めることになった私。想像以上に大変な日々が続くなか、厄介なのが離れて暮らす「姉」の存在。離れて暮らす「姉」は毎月3万円を送ってくるけれど、それをいいことに批判ばかり。あまりに頭に来たので、絶縁した!>前話:「お母さんかわいそう」介護を手伝わない姉(3)>過去のお話はこちら【全4話】兄ばかりだいじにする母【人間まおのヒトモヤ】【全4話】パートを始めた妻と夫のすれ違い【人間まおのヒトモヤ】【全4話】誘ってくれない友達【人間まおのヒトモヤ】【PROFILE】人間まお’18年に『くず系女子。』(KADOKAWA)でデビュー。現在はサルのあげおと共存の日々を送りながら、日常のあるあるをゆる~く描いた漫画ブログが大人気。毎週火曜日、『おはスタ』(テレビ東京系列)で「あげおとティム」のアニメが放送中!(TVerで見逃し配信あり)
2024年06月29日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんは、何でもこまめにメモを取っているのですが、そのメモを見つけるタイミングがわるいと、大騒ぎしてしまうので、ワフウフさん姉妹はそのたびに振り回されます……。昔から常々「子どもには迷惑をかけたくない」と言ってくれていたあーちゃんも、何も理解できなくなっている今、自分がこんなに娘たちを振り回していることには気づけていないでしょう……。通院の前日は、メールで予定を確認しているワフウフさん姉妹。しかし、姉・なーにゃんは、何の予定もない日の前日に「明日は注射の日です。よろしくね!」と、あーちゃんから2回もメールをもらいました。翌朝、慌てて電話で確認すると、すでにメールをしたことを忘れていたので、勝手に病院に行ってしまうということはありませんでした。一応、口頭でいろいろと確認してみると、曜日の感覚はあって曜日ごとの予定はひも付けできているけれど、それを日付に変換することができていなそうでした。受け答えはしっかりしていたので、普通に見えてしまうのが、かえって面倒臭いのかもしれません……。 全然行っていない!? 今日は糖尿病の数値がよかったため、先生から褒められたあーちゃん。得意げにこんなことを言いました。 いやいや、パンの食べ放題には甘いパンが並んでいたはずだと言うと……? まさかの発言です。 食べ放題に行ったこと、そしてそこで20個も甘いパンを食べたことを伝えると……? またもや自信なさげな返事が返ってきました。 都合の悪いことは、こうやってすぐに忘れるのです……。 そして、病院の帰りに立ち寄ったお店ではケーキにくぎ付け。……完全に甘いものですけど!? この日の通院は、いつものインスリン注射に加えて糖尿病の診察もありました。数値は付き添いを始めてから一番良くなっていて、先生からも褒められました。すると、あーちゃんはドヤ顔で「間食していないから! 甘いものは食べていないもの!」と言っていました。 あれ? この前パンの食べ放題で大好きな甘いパンを食べまくっていたはず……。それをあーちゃんに言うと「そうだった? 全然行っていないからわからないわ!」とのこと。先月も先々月も確実に行っていたのに??? あんなに甘いパンを食べまくっておいて、すっかり忘れてしまうとは……。 そしてこの日の帰りも、いつものようにお茶に立ち寄り「おなか空いたわね」と言って、ショーケースに並ぶケーキにロックオン。もちろん阻止しましたが、さっきまでドヤ顔で甘いものを食べていないと言っていた人とは、とてもじゃないけれど思えません……。 --------------糖尿病の数値が改善していたのはとても良いことですが、食べ放題でおなかいっぱいに甘いパンを食べたことを忘れてしまっているところを見ると、他にも甘いものを食べていた可能性は捨てきれません。あーちゃんのように、普段の生活でもコントロールが必要な持病を持っていると「忘れてしまう」ということが、体調に直結してしまうので余計に心配ですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年06月29日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。ここ最近、ワフウフさん姉妹から病院に付き添えないと言われたと言い張る日が増えている母・あーちゃん。この前も、姉・なーにゃんが病院に行くとビックリされてしまい、付き添っている理由を説明しても「ウソッ!? 私、頭おかしいの!?」という発言……。さらに、ピロリ菌の薬の処方明細には「もらってない!」とメモ書きしていて、さんざん振り回された姉・なーにゃんは脱力してしまったのでした。あーちゃんは、何でもこまめにメモを取っているのですが、そのメモを見つけるタイミングによってはワフウフさん姉妹を振り回してしまうことも多々あります。そんなあーちゃんも、昔から常々「子どもには迷惑をかけたくない」と言ってくれていたのですが、何も理解できなくなっている今、自分がこんなに娘たちを振り回しているなんて、思ってもいないのでしょう……。 しっかり受け答えしているように見えて…… 病院の予定などないのに、あーちゃんからメールが届きました。しかも2通。 翌朝、慌てて姉が電話をすると、あーちゃんは普通に家にいました。 怪しいと思った姉が、曜日ごとの予定を確認すると、しっかり受け答えできています。 ここまでは自信満々だったあーちゃんですが……。 曜日が日付になってしまうと、どこか自信なさげ……。 その失礼を、何度もしているのですが……? 手帳は持ち歩くのを忘れているけどね! 受け答えがハッキリしていて、周りからは何も問題なく見えていると思うと、面倒に思えてしまいます。 通院時、おかずを持って行くと、とても喜んでくれるあーちゃん。 ※訂正:(誤)痛みやすい→(正)傷みやすい ちゃんと食べてもらえるように、保管方法を伝えると……。 満面の笑みで答えるあーちゃん。 これは突っ込まずにはいられない……! 通院の予定はないのに「明日は注射の日です。よろしくね!」と、2回も同じメールを受け取った姉。慌てて翌朝電話をしてみると、あーちゃんは病院に行くわけでもなく、普通に家にいました。そして、夜に2回もメールをしたことすら覚えていませんでした……。 電話をしながら、なんだか怪しいと思った姉は、そのままスケジュールの確認に入ります。すると、注射の日もダンスの日も、曜日では覚えている様子。ただ、それが日付になってしまうと、スムーズに頭の中で結び付けられなくなるので、混乱するのかもしれません。手帳に書いていても、ちゃんと持ち歩かないので安心材料にはならず。普通に聞いていると、しっかり受け答えしているように見えてしまうのが、かえって面倒臭いのかも!? そんなあーちゃんは、付き添いのときに私が手作りのおかずを渡すと、とても喜んでくれます。傷まないように「冷蔵庫に入れてね」と言うと「忘れるわけないじゃない!」と自信満々に言ってくれますが、あーちゃんの場合は、むしろ覚えていることのほうが少ないけど……!? と心の中で突っ込まずにはいられません。おかずの存在を忘れず、無事におかずが口に入りますように……! --------------会話の内容もかみ合っていて、しっかり受け答えしているのを見ると、周りの人からは認知症だと気づかれないかもしれません。しかし、それがトラブルのもとになってしまうこともあると思うと、見ているほうは心配です。「忘れるわけがない」という言葉が、どうか本当であってほしいです……! ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年06月28日夫婦漫才コンビの宮川大助・花子(宮川大助=74、宮川花子=69)が、闘病・介護生活をつづった書籍『なにわ介護男子』(主婦の友社)を上梓し、27日に吉本興業大阪本社で会見を行った。妻の花子が、2018年に体調に異変を感じ、病院を受診したところ、余命半年の宣告を受けた。19年に多発性骨髄腫と診断され、年末に記者会見で病気を公表。22年春に寛解状態になったが、秋には副作用で肺に水がたまり、心肺停止寸前となった。それでも、23年5月に4年ぶりに夫婦漫才を披露、今年4月にはNGKの本公演に出演を果たした。現在も夫婦二人三脚で病気と闘っている。同書には、漫才のような夫婦のやりとりがつづられた。帯コメントは、同じ病気を闘った俳優・佐野史郎が「おもしろがあれば乗り越えられる!!」と寄せた。花子は「おもしろい方いい」ときっぱり。大助に手伝ってもらうおしめのエピソードに触れ「力あるから、お尻ちょっと傷つけたり…」と爆笑で包んだ。一方、花子は「声を荒げることもある」「介護施設に入った方がええんちゃうかなと思う時もある」とも漏らした。そして「でもね、それから30分ぐらいたったら大助はすぐ言ってくれる。すまん、すまんと。私も心の中でありがとう」と感謝を伝えた。大助は「介護してる僕からしたら、女房の存在は宝物」と表現。老老介護に触れ「自分も生活のリズムを作りたいけど、全部こちら(花子)のリズムに合わせないかん」とリアルな現実を明かしつつ、だからこそ「楽しくやりましょう」「これをシビアにしゃべるんだったら、医学書の方にお願いします」と笑顔を見せていた。書籍は28日に発売される。
2024年06月27日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんが交通系ICカードをなくしたと思っていたところ、定期券になっていることを発見したワフウフさん。忘れることがある半面、仕組みがよく理解できなくなっているのに、こうして定期券は購入できてしまうというのも、困りものです……。そして、姉・なーにゃんから高齢者を狙った詐欺が流行していると聞いたワフウフさん。あーちゃんに注意するように伝えましたが、理解できているのかどうか微妙です。もし詐欺の連絡が来ても、忘れてくれれば安心なのですが……。ここ最近のあーちゃんは、ワフウフさん姉妹から病院に付き添えないと言われたと言い張る日が増えています。この前も、姉・なーにゃんが病院に行くとビックリされてしまい、付き添っている理由を説明すると「ウソッ!? 私、頭おかしいの!?」という発言。さらに、ピロリ菌の薬の処方明細には「もらってない!」とメモ書きされていて、アレルギー反応に驚いて皮膚科に駆け込んだのに、すべて忘れ去ってしまったと思うと、姉・なーにゃんは脱力するしかありませんでした……。 それが認知症…… あーちゃんのバッグの中には、いつもいろいろな物が入っています。 そのメモを見るタイミングが悪いと、大混乱を起こす原因になってしまうのです……。 こんな電話に振り回されないうちに、バッグの中の不用品は早めに回収しておくのです。 姉を脱力させた例のメモも回収! これだけ持ち物が混乱していれば、頭の中も混乱していて当然なのかもしれません。 たまに周囲にあーちゃんのことを話すと、たいていの人がこの反応です。 意外と経験談を聞くことも多く……。 そして、「うちの親は~」という言葉を聞くことも少なくありません。 それは、あーちゃんも同じだったのですけどね……。 自分はしっかりしていると思っている人は、自ら施設に入るわけでもなく……。 そんなときは、仕方なく作り笑顔で対応するしかないのです……。 あーちゃんは、何でもこまめにメモを取るのですが、そのメモの存在を忘れてしまい、別のタイミングでメモを発見して大混乱を起こすというパターンが多くあります。そのため、通院に付き添ったときにはバッグの中身をチェックして、混乱の原因になりそうなメモがあれば回収するようにしています。 バッグの中に入っているのも、薬の処方明細やチラシ、手紙などバラバラで、見ているだけであーちゃんの頭の中の混乱ぶりがよくわかります。 あーちゃんが認知症だと周囲に打ち明けると、「うちの親は私に迷惑をかけたくないから、さっさと施設に入れてくれって言ってる」と言われることがありますが、実はあーちゃんも常々同じ発言をしていました。でも、自分が認知症だと思っていないため、これだけ周囲を振り回していても、自分が施設に入るなんて考えるわけもありません。それが認知症なんですよね……。 --------------忘れないうちにメモを取っているのに、それが大混乱の原因になってしまうというのも、皮肉なものですね……。そして、自分は子どもに迷惑をかけないと決めていても、自分の意思だけではどうにもならないこともあるというのも、悲しい現実です。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年06月27日理化学研究所・革新知能統合研究センター認知行動支援技術チーム(チームリーダー:大武 美保子)は、「認知症を防ぐ社会」を目指すNPO法人ほのぼの研究所の協力を得て、2024年7月3日に軽井沢駅周辺及び、軽井沢レイクガーデンにて「街歩き共想法(きょうそうほう)@軽井沢~認知症を楽しく予防しよう~」を開催します。厚生労働省研究班は、認知症の患者数は2030年に523万人にのぼり、高齢者の14%にあたる7人に1人が認知症患者となる見通しを発表しました(2024年5月8日)。認知症対策の重要性が一層高まる中、本イベントは、脳の仕組みに基づいて考案した、認知症予防のための「共想法」を初夏の軽井沢で楽しみながら実践し、日常生活に活かすヒントもお伝えします。各自で写真を撮りながら街歩き■認知症を予防する「街歩き共想法」とは?共想法とは、テーマに沿った写真や話題を持ち寄り、時間を決めて話し手と聞き手が交互に会話をして、想いを共有する手法です。認知症予防に有効とされ、現在も研究が進んでいます。「街歩き共想法」のポイントは、今日体験したことを今日話すということ。加齢と共に、記憶の中でも新たに「覚える」機能が低下しやすいことから、機能を保つためには、昔のことではなく、最近のことを話すことが重要になってきます。街歩きと共想法を組み合わせ、街歩きで体験したことを共想法で会話するのが街歩き共想法です。これまでに、東京・千葉・埼玉・茨城・愛知にて、15回実施してきました。今回、開催のきっかけを作ってくださったのが、東京から軽井沢に移住された竹田さんご夫妻です。移住されてからも、スマートフォンを用いて実施する遠隔共想法へ継続参加されています。街歩き共想法を軽井沢でとご提案いただき、開催となりました。写真を使った認知症予防の会話法を実践【イベント内容】■タイトル:「街歩き共想法@軽井沢~認知症を楽しく予防しよう~」●日時 :2024年7月3日(水)9:50~15:00●会場 :<街歩き>軽井沢本通り(or駅前)散策<街歩き・共想法の実践>軽井沢レイクガーデン内●プログラム(予定):<9:50>軽井沢にて集合。街歩き散策へ。※お申し込み後、集合場所の詳細をご連絡いたします。テーマ「新しい発見」に沿った写真をスマートフォンで撮影。様子をみて、軽井沢レイクガーデンへ移動。軽井沢レイクガーデンにて散策、撮影、昼食。<13:00頃から>「今日から始める認知症予防―今日あったことを今日話そう」<講演者:大武 美保子><13:20頃から>各自撮影した写真をもとに共想法*を実施*4~5人でグループを作り、自分が撮った写真をもとに、定められた時間内でその写真を説明し、質問に答えながら会話をする。「話す」「見る」「聴く」「考える」を行う、脳の仕組みに基づいた手法。<15:00頃>軽井沢レイクガーデン出発 解散※時間はあくまでも目安です。参加者様のご様子を見ながら変更する場合がございます。●参加者 :30名程度●参加費 :無料(ご自身の交通費、保険代、飲食費など実費はご負担ください)●持ち物 :共想法で使用するスマートフォン、動きやすい服装、タオル、昼食、飲み物●参加方法:理化学研究所 認知行動支援技術チームへご連絡ください(月~水 10:00~16:00)電話 080-9213-9536E-mail kyosoho.riken@gmail.com ■大武(おおたけ)美保子プロフィール理化学研究所 革新知能統合研究センター 認知行動支援技術チーム チームリーダーNPO法人ほのぼの研究所 代表理事・所長東京大学工学部卒業、東京大学大学院工学研究科修了、博士(工学)。東京大学准教授、千葉大学准教授を経て、2017年4月より現職。2006年、認知症をもつ祖母との会話をヒントに、「共想法」を考案。高齢者を支援する実用的な技術を高齢者と共に創るため、「ほのぼの研究所」を設立。自治体、福祉・介護・医療機関との協働事業を展開。著書に『介護に役立つ共想法』(中央法規出版)などがある。【専門】ロボット工学、人工知能、認知症予防認知症予防に取り組む大武 美保子■ロボットの力を認知症予防に!祖母の認知症経験からロボット工学博士の大武は、ゲルロボットという柔らかいロボットの研究時に、祖母が認知症となり、要介護になっていく姿を目の当たりにすることになりました。このような経験を経て「認知症をなんとかしたい!」という思いを強くし、関連する人ロボット共生学、こころの時間学、思春期主体価値、共創言語進化、対話知能学の研究領域に参加し研究を進め、人間の認知機能を育む人工知能技術の基盤要素技術を開発しました。それが、認知症予防支援ロボットを使った共想法です。ほのぼの研究所の市民研究員と研究を進めている(右:大武)■NPO法人ほのぼの研究所についてほのぼの研究所の市民研究員たち。コロナ禍には、在宅で共想法支援システムに参加できる手順を確立した。超高齢社会の課題である「認知症」を、高齢者を中心に全世代と共に考え、解決方法を提案する新しい学問を創り、「防ぎうる認知症にならない社会」を実現することを目的として2008年に千葉県柏市で発足し、2024年で設立17年を迎えた。認知症予防のための会話支援ロボット「ぼのちゃん」を使った共想法を実践し、認知機能を向上するなどの効果をあげている。「共想法」実践研究の運営の中心は、平均年齢70代の市民研究員で、20代から90代の賛助会員が参加している。在宅で「共想法」の実践Instagramでも認知症予防の情報を発信中●Instagram: ●HP: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年06月26日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。インスリン注射を打った後、血液検査の結果を聞くために、この前駆け込んだ皮膚科へ行こうとしていたワフウフさん。しかし、「もう治ったから行かなくていい」と、母・あーちゃんは拒否。仕方がないので、ひとりで行こうとしたところ今度は「私も行く!」と言いだしたのですが、お手洗いに立ち寄ったかと思うと、そのまま帰路へ……。自分の言ったことを忘れてしまったようです。悪気がないのは十分理解しつつも、振り回されているワフウフさんはイラッとしてしまうのでした。なくしたとばかり思っていた交通系ICカードが、定期券になっていたことを発見したワフウフさん。週1回しか通わないダンス教室のために、あーちゃんが自分で購入したようです。仕組みがよく理解できなくなっているのに、なぜか定期券は購入できてしまうというのも、困りものです……。そんな折、姉・なーにゃんから高齢者を狙った詐欺が流行していると聞いたワフウフさん。あーちゃんに注意するように伝えましたが、理解できているのかどうかは微妙なところ。もし詐欺の連絡が来たら、その連絡自体を忘れてくれることを願うばかりです。 あの症状は何だったの……? ここ最近、あーちゃんはこの発言をよくするように。 こう言われて、姉もビックリ……。 説明しても、驚くだけ。 そして、ストレートな発言にモヤモヤしてしまうことも……。 でも「おかしくないよ」って否定してあげられないのも、つらいのです……。 ある付き添いの日。あーちゃんが薬の処方明細を持って来ていたので見てみると、そこにはあーちゃんの字でピロリ菌の薬を「もらってない!」と書かれていました……。えぇ……っ!? じゃあ、おなかが真っ赤になったのはなぜ? 皮膚科で長時間待たされたのに忘れてしまったの……? そういえば皮膚科でこう言われたけれど、言葉通りよくわかっていなかったのかも……。 ここ最近のあーちゃんは、なぜか私たち姉妹が病院の付き添いができなくなったと思い込んでいる日が多くなっています。この前も、姉が病院に行くとビックリされてしまったそうで、なぜ付き添っているのかを説明すると「ウソッ!? 私、頭がおかしいの!?」と驚く始末。そのストレートな言い方にもモヤモヤしてしまうのですが、そこで「大丈夫、おかしくないよ!」と答えてあげられないのも、つらいところです。 そしてまたやってきたインスリン注射の日。あーちゃんが前回の薬の処方明細を持って来ていたので、よく見てみると……。そこに記載されてるピロリ菌の薬のところに、あーちゃんが書いたと思われる「もらってない!」というメモ書きを見つけてしまいました。 本当にもらっていないなら、おなかが真っ赤になったあの症状は何が原因だったの……? と、姉は脱力。しかも、そのアレルギー反応のせいで、飲み切らないと効果が出ないピロリ菌の薬を全部飲めていないので、ピロリ菌が除去できたのかどうかもわかりません。 --------------相変わらず、たった1度だけ通院に付き添えなかったときの印象が強く残っているようですが、付き添っている理由を何度も繰り返し説明するのも、ラクではないですね。そんなときに、さんざん振り回されたピロリ菌の薬を「もらってない!」というメモを見つけてしまうと、脱力してしまうのも納得です……。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年06月26日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。その後、母・あーちゃんのアレルギーはひどくなることはなく無事に回復しました。そして予定通り、インスリン注射を打ちにいつもの病院に行ったところ、看護師さんから「最近ようやくワフウフさん姉妹を見分けられるようになった」と言われました。それを横で聞いていたあーちゃんは、自分とワフウフさんが似ていると言われたのだと勘違い! うれしそうに照れるあーちゃんを見て「さすがにそれは……」と、ワフウフさんは困惑していました。インスリン注射を打ったあと、この前受診した皮膚科に、血液検査の結果を聞きに行こうとしていたワフウフさん。しかし、あーちゃんは「もう治ったから行かなくていい」と言います。仕方がないので、ひとりで行こうとしたところ「私も行く!」と言いだしたあーちゃん。しかし、お手洗いに立ち寄っている間にその言葉を忘れたのか、そのまま帰路へ……。悪気がないのは十分理解していますが、こんなにすぐに忘れてしまうと、ワフウフさんはイラッとしてしまうのでした……。 詐欺に注意! 失くしたと思っていた交通系ICカードは、定期券へと姿を変えて発見されました。 あーちゃんが通う週1回のダンスのために定期券を買う必要はないので、チャージで使おうと言いますが、拒否。 その後も説得を試みるも、断固拒否……! しかし、なぜかなーにゃんが言うとあっさりチャージしたらしいのです。 この対応の違いって……何!? 最近、高齢者を狙った詐欺が流行っているようです。 あーちゃんにも心当たりがあるみたいです。 念のため確認しましたが……。 「もちろん電話なんかしていない」と自信満々。 そもそも、ハガキやメールが届いても、それをずっと覚えていられないとは思いますが……。 あーちゃんの場合、家庭内に財産を狙う人(夫)がいるので、資産管理は常に気を抜けません。 てっきりあーちゃんが失くしたと思っていた交通系ICカードが、実は定期券に姿を変えていたことが判明。週にたった1度しか通っていないダンスのために、あーちゃんは定期券を購入していました。交通系ICカードの仕組みは理解できなくなっていたはずなのに、定期券は購入できたというのも困りものです。とにかく定期は無駄なので、ダンスにはチャージで通うように言ったのですが、断固拒否。しかし、翌週なーにゃんが話をすると、あっさりチャージをしたそう……。姉妹によって対応が違うのは、一体なぜ!? なーにゃんから聞いた話によると、最近は高齢者向けに「訴訟」とか「差押え」とか、物騒な言葉を並べてお金を払わせる詐欺が流行っているみたいです。あーちゃんにも注意するように伝えましたが、理解できているかどうかは微妙なところ……。ただ、もし詐欺の連絡が来ても、その連絡自体を忘れてしまうのではないかと思っています。 あーちゃんの場合、財産を狙う人は家庭内にも存在しているわけで、ある意味常に詐欺師には注意しておかないといけないので、私たち姉妹も気は抜けません。 --------------交通系ICカードの仕組みはよくわからないものの、定期券を買っていれば、決まった場所には便利に行けることが理解できている……。なんとも不思議な思考回路ですが、自分でできてしまうことがあるのも考えものですね。そして、高齢者を狙う詐欺はいろいろな手法を使ってくるので、姉妹間で常に最新の情報を共有しながら、注意しておく必要がありそうです。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年06月25日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。先日受けた胃カメラの検査でピロリ菌が見つかり、除去をするために薬を飲み始めた母・あーちゃんでしたが、インスリン注射のために行った病院で、おなかが真っ赤になっていることに気づきました! 慌てて近くの皮膚科を受診したところ、アレルギーだろうとのこと。しばらく様子を見て症状がひどくなれば入院と言われました。いたって元気で食欲もあるように見えていますが、ワフウフさん姉妹は、いろいろな感覚が鈍っていることを目の当たりにしました。その後、ピロリ菌の薬のアレルギーはひどくならずに無事に回復。予定通り、インスリン注射を打ちにいつもの病院に行ったところ、看護師さんからワフウフさん姉妹を「最近ようやく見分けられるようになった」と言われました。あーちゃんは、その言葉を自分とワフウフさんが似ていると言われているものだと勘違いしてうれしそうにしていましたが、その姿を見て困惑してしまうワフウフさんでした。 たった1度だけなのに アレルギーの症状は治まっているので、血液検査の結果を聞きに皮膚科に行く必要はないと言い張るあーちゃん。 説得しても無理そうだったので皮膚科に連絡を入れると、本人抜きでも血液検査の結果は教えてくれるとのこと。仕方がないので、ひとりで行くことにしましたが……。 気が変わったようで、一緒に行くと言いだしたあーちゃん。 しかし、トイレから戻るとさっきまでの会話は忘れてしまったようで、迷わず最寄り駅へ向かうバス乗り場へ……。 黒い感情がこみ上げてきますが、説明するのも面倒なので、あーちゃんにはそのまま帰ってもらいました。 結局、「問題なし」という検査結果を聞くのに3時間待ち。交通の便が悪く、疲れは倍増です。 あーちゃんがいたら大騒ぎだったと思うので、ひとりで来てよかったかもしれません……。 看護師さんにそう言われ、付き添いが始まってから早いもので1年4カ月が経過していました。 たった1度だけ、2人の都合がつかずにひとりで通院してもらった日の翌週は混乱が見られたものの、なんとか乗り越えてきたと思っていたのですが……。 ここ最近、毎回のようにこんなことを言われるように……。前日には、ちゃんとメールで確認しているので、そう伝えても理解してもらえません。 とにかく、2人から付き添えないと言われた、という主張を変えません。 たった1度行けなかっただけなのに、よりによってそれが頭に残っているなんて、むなしすぎます……。 インスリン注射の付き添いを終え、先日駆け込んだ皮膚科に血液検査の結果を聞きにいこうとしていたのですが、あーちゃんは「もう治ったから行かなくていい」と言います。たしかにアレルギーの症状は治まっていますが、血液検査の結果は聞きにくるように言われていました。仕方がないので私ひとりで行こうとすると「自分のことだから、私も行く」と言いだしたあーちゃん。しかし、お手洗いに立ち寄って自分の言葉を忘れたのか、そのまま帰宅してしまったのです……。 早いもので、あーちゃんが認知症と診断されてから、1年4カ月。この間、1度だけどうしても2人の都合がつかず、あーちゃんひとりで通院してもらったことがありましたが、それ以外は必ずどちらかが付き添っていました。 しかし、そのたった1度のことが強く印象に残っているようで、ここ最近は「今日は2人とも来られないんじゃなかったの?」と繰り返して言うようになりました。今までやってきたことより、1度だけやってあげられなかったことのほうが覚えられているのは、むなしくなります……。 --------------お互い家庭を持ち、仕事を持ちながらも、なんとか助け合って病院や用事の付き添いを続けてきたワフウフさん姉妹。たった1度だけの「やってあげられなかったこと」だけ、いつまでも覚えられているのは、つらいですね。症状が進むにつれて、こういうつらい思いを何度もすると思うと、介護は身体的な負担だけではないと痛感します。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年06月24日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。姉・なーにゃんはひどい風邪で、保険の話を聞いたときも、眼鏡を買いに行ったときも、マスクをしていました。マスクをしている=風邪をひいている、というのは理解できているようで、母・あーちゃんからは体調を心配する言葉をかけられましたが、無理をして付き添いをしているとわかっても「あらー。それは悪かったわね!」と気持ちがこもっていない謝罪をするだけ。悪気はないとわかっていても、こういった言葉の端々に、なーにゃんはモヤモヤしてしまいます。先日受けた胃カメラの検査でピロリ菌が見つかり、あーちゃんは除去をするために薬を飲み始めました。しかし、服薬開始から6日目。インスリン注射のために行った病院で、おなかが真っ赤になっていることに気づき、慌てて近くの皮膚科を受診することに。結局、アレルギーだろうとのことで、しばらく様子を見て症状がひどくなれば入院と言われました。本人は食欲もあり元気そうでしたが、いろいろな感覚が鈍っていることを再確認した出来事でした。 それはさすがに…… 結局、アレルギー反応と思われた症状は、その後ひどくなることはありませんでした。 注射のとき、看護師さんからこんなことを言われました。私と姉は顔立ちが違うので、似ていると言われたこともなく、人によっては雰囲気が似ていると感じるのかな? と思っていたら……。 ……え!? もしかして、あーちゃんは自分が娘と似ていると言われたと思っている!? キッパリと言い放つ看護師さん、ナイスです! 姉は、昔から美人だと言われ続けていて、知り合いの中国人からも謎の太鼓判を押されるほど。 それに対して私は……。 ※N子さん……母・あーちゃんの妹(叔母) 多感な時期の私にとっては、なかなか衝撃的な出来事でした。 心配していたアレルギーは、ひどくなることはなく、入院という事態は避けられました。そして、いろいろと確認されたものの、無事にインスリン注射も完了。その際、看護師さんから「先週とは違う娘さんですね。よく似ているから最初はわからなくて、最近ようやく見分けられるようになった」と笑顔で言われました。 たしかに、先週は姉・なーにゃんが付き添っていましたが、私たち姉妹は顔立ちが全然違っていて、これまで似ていると言われたこともないので、雰囲気が似ているのかな? と思っていたら、横で「あらぁ~! そんなに似てますかしら? 嫌だわぁ♡」と照れているあーちゃん。看護師さんが「娘さんたちの区別です」と真顔で訂正してくれたので、壮大な勘違いは一瞬で終了……。 そういえば、昔から美人だと言われ続けたなーにゃんに対して、「ブスよね!」と何度もあーちゃんが言っていた叔母に似ていると言われたことがある私。あーちゃんの無神経な発言で、小学4年生にして、厳しい現実を知ったような気がしました……。 --------------ペットが飼い主に似てくるという話も耳にしたことがありますし、顔立ちが違う姉妹でも、他人から見ると似て見えることもあるのかもしれません。小学生のときの体験は衝撃的だったと思いますが、親にとって娘は世界一かわいい存在であることは変わらないのではないでしょうか。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年06月23日一つ屋根の下で義母と同居しているまる子さん。嫁姑問題や介護の話をメインに自身の体験をマンガにしています。普段、まる子さんが仕事に行っている間は、義姉が家に来て義母のお世話をしてくれています。しかし、紙に書いて説明したはずの直腸脱(肛門から直腸が飛び出す病気)のケアだけはノータッチ。結局、仕事帰りのまる子さんがやることに……。さらに、義母は1日に数回腸を戻すだけなら、手術は必要ないと言いだしました。もちろん、まる子さんは断固拒否! この生活が続くなら、いつか過労で倒れてしまうかもしれません。まる子さんがお風呂に入ろうとしたところ、義母の腸を戻してほしいと夫がやってきました。もう服を脱いでいるから代わりにやってと頼むと「頼む」と言われ……。結局、もう一度服を着て任務を完了したまる子さんでしたが、夫になぜやらないのかと聞いても、うまくはぐらかされてしまいました。朝から晩まで腸詰めをし続ける日々で、仕事中に義母から呼ばれる声やスマホの呼び出し音が幻聴で聞こえてしまうほど、体が拒否反応を示しています。 できることはやって! 自分で書き出した1日のスケジュールとともに、ひとりでは大変だから家族に手伝ってほしいと伝えます。 欲しい言葉はそれではなくて……。 何もやらないうちから、即答しないでほしい……。 大して人に迷惑をかけていないと思っている行為でも、実は誰かのストレスになっていたりするのです……。 直腸脱のケアも、呼ばれるたびにやっていると、家事や食事のタイミングが難しくなってしまうので、時間を固定することにしました。やることを時間とともに書き出してみると、分刻みでかなりタイトなスケジュールだということがわかります。そこで、そのスケジュールを見せながら、夫や息子にも介護や家事の分担をお願いしたいと伝えますが、「無理じゃね?」とあっさり却下……。 分担といっても、直腸脱のケアをお願いしたいわけではなく、食事の配膳や片付けなど、そこまで時間がかからず特別なスキルも必要ないものをお願いしたいと思っているだけです。 今日や明日、劇的に変わると思っているわけでもなく、過度な期待をしているわけでもありません。ただ、見えないところで私がどんな動きをしているのか、現状をわかってほしかったのでした。 --------------1日の流れを実際に紙に書き出してみると、家族も見えなかったところが見えてくるので、どれだけ忙しいのかを訴えやすくなりますね。分刻みで毎日休む暇もないまる子さんの状況を見て、家族は何を思ったのでしょうか……? 少しでいいから、何か目に見える変化があることを期待したいですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター まる子
2024年06月22日Xで人気沸騰中の人間まおがミドルエイジのモヤモヤを描く連載コミック!【あらすじ】認知症になった母のため、同居して在宅介護を始めることになった私。想像以上に大変な日々が続くなか、厄介なのが離れて暮らす「姉」の存在。たまに顔を出しては批判される日々。実際に介護する私の立場も思いやってよ!>前話:「お母さんかわいそう」介護を手伝わない姉(2)>過去のお話はこちら【全4話】兄ばかりだいじにする母【人間まおのヒトモヤ】【全4話】パートを始めた妻と夫のすれ違い【人間まおのヒトモヤ】【全4話】誘ってくれない友達【人間まおのヒトモヤ】【PROFILE】人間まお’18年に『くず系女子。』(KADOKAWA)でデビュー。現在はサルのあげおと共存の日々を送りながら、日常のあるあるをゆる~く描いた漫画ブログが大人気。4月から『おはスタ』(テレビ東京系)で「あげおとティム」のアニメ放送がスタート!
2024年06月22日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。眼鏡を失くしてしまって困ると、母・あーちゃんから3回も電話を受けた姉・なーにゃん。仕方なく一緒に眼鏡を買いに行くことにしましたが、眼鏡屋さんの前であーちゃんから「何を探しているの?」「今日、眼鏡を失くして買いに来たの?」と聞かれる始末。結局、無事に眼鏡を購入したものの、休みを返上して付き合った分、何も理解できていない様子にガッカリしてしまいました。保険の話を聞いたときも、眼鏡を買いに行ったときも、風邪のためマスクをしていた姉・なーにゃん。あーちゃんからは、体調を心配する言葉をかけられますが、無理して付き合っていることがわかっても「あらー。それは悪かったわね!」と大して気にしていない様子です。悪気はないとわかっていても、なーにゃんはこういった言葉の端々にモヤっとしてしまうのでした。 おなかが真っ赤! 胃カメラ検査で見つかったピロリ菌の除去をすることになったあーちゃん。昔から胃が弱かったのは、ピロリ菌のせい?? ピロリ菌を除去するには、薬を用法用量を守って一定期間飲み続ける必要があり、あーちゃんにはハードルが高いような……。 結局、本人の希望もありピロリ菌の除去をすることになりましたが、その後インスリン注射を打ちに訪れた病院で、おなかが真っ赤になっていることが判明。 痛みもかゆみもないようで、本人は気づいていませんでした。すぐに近くの皮膚科へ行くことに。 病院で待っていると、自分がなぜここにいるのかと聞いてくるあーちゃん。 自信はなさそうでしたが、一応来た理由はわかっている様子。 見た目も元気そうで、食欲もあるようなので、ひとまずは大丈夫そうです。 先日受けた胃カメラの検査で、あーちゃんは胃炎と胃ヘルニア(食道裂孔ヘルニア:胃の一部が胸腔内に上がってしまい、胃の内容物が食道に逆流しやすくなっている状態)が見つかりました。しかし、治療が必要なほどでもなかったので、そのまま放置。それより、同時に見つかったピロリ菌を除去することになったのです。ただ、ピロリ菌の除去は、薬を1週間朝晩2回飲み続けるだけですが、果たして今のあーちゃんにそれができるのか……? 私は正直、治療には消極的。でも、あーちゃんがやるというので、そうすることにしました。 しかし、薬を服用して6日目。インスリン注射を打つために病院でおなかを出すと、皮膚が真っ赤になっていました……! 痛みもかゆみもなかったようで、あーちゃんは言われて初めて気づいた様子。糖尿病の病院から紹介された、近くの皮膚科を慌てて受診したのでした。 2時間半ほど待たされて、ようやく診察。結果は、「ピロリ菌の除去の薬に対するアレルギーか、あるいは除去されたピロリ菌の死骸に対するアレルギーだろう」とのこと。万が一、このあと急激に症状がひどくなれば入院が必要だと言われましたが、いろいろな感覚が鈍っているあーちゃんが自分で気づけるのかどうか……。本人は食欲もあっていたって元気でしたが、大変な1日となりました。 --------------痛みやかゆみがなくても、おなかが真っ赤になっていれば、お風呂に入るときに気づきそうなものですが……。もしかすると、気づいていたことを忘れてしまったのでしょうか。服薬管理ももちろんですが、こういった体調の変化の把握が難しくなっていくのは、とても心配ですよね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 監修者:医師 医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長 菊池大和先生地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年06月22日Xで人気沸騰中の人間まおがミドルエイジのモヤモヤを描く連載コミック!【あらすじ】認知症になった母のため、同居して在宅介護を始めることになった私。想像以上に大変な日々が続くなか、厄介なのが離れて暮らす「姉」の存在。実際に介護はせず、口ばっかり出してきて……。>前話:「部屋ちゃんと綺麗にしてる?」介護を手伝わない姉(1)>過去のお話はこちら【全4話】兄ばかりだいじにする母【人間まおのヒトモヤ】【全4話】パートを始めた妻と夫のすれ違い【人間まおのヒトモヤ】【全4話】誘ってくれない友達【人間まおのヒトモヤ】【PROFILE】人間まお’18年に『くず系女子。』(KADOKAWA)でデビュー。現在はサルのあげおと共存の日々を送りながら、日常のあるあるをゆる~く描いた漫画ブログが大人気。4月から『おはスタ』(テレビ東京系)で「あげおとティム」のアニメ放送がスタート!
2024年06月15日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんはお花が好きなので、母の日は毎年鉢植えを贈っていたワフウフさん姉妹。しかし、今年は体調を考慮して、ワフウフさんはハンドクリームとボディクリームのセットを贈りました。すると、涙ぐみながらお礼を言ってくれたあーちゃん。しかし、例年通り鉢植えを贈った姉・なーにゃんには「部屋にあったお花は、私が受け取ったの!?」と言い、ガッカリさせてしまったのでした。ここ最近、調子が良さそうなあーちゃん。食欲も戻っているように見えます。しかし、疲れちゃうからダンスをやめたいと言いだしたため、代わりに病院の患者さんが参加しているサークルに参加してはどうかと提案しますが、却下されてしまいました。さらに、なじみのある調味料を忘れてしまっていることも判明し、あーちゃんの頭からどんどん知識が消えていることを目の当たりにしたワフウフさんでした。 メールでのフォローは限界…? 今でも、付き添いは不要だと言うあーちゃん。病院の前日に確認メールをしても「大丈夫」と返事が届きます。 しかし、ここのところはちょっぴり自信がなくなってきたのか、確認メールは欲しいようです。 訳のわからない行動をされるのは大変ですが、やることに自信がなくなっているのを見ているのは、それ以上につらいです……。 胃カメラ検査の朝。確認メールをすると……。 このメールのあと、すぐに電話がかかってきて……。 いろいろと大変なことになっていました! 早めに気づいたおかげで、一応検査は受けられましたが……。 別々で暮らしながらのフォローに限界を感じ始めていました。 私たちに「毎回病院について来なくていい」と今でも言うあーちゃんですが、このところ少しだけ自信がなくなってきたのか「もし忘れるのが心配なら、前の日にメールだけしてもらえればいいのよ」と、付け加えるように。自分が何でも忘れてしまうことは、うっすらとわかっているのかもしれません。 数分前のことすら忘れてしまうのに、前日確認だけで放っておけるわけはないのですが……。自信満々で訳のわからない行動をされると、私たちもフォローが大変ですが、こうして自信をなくしているのを見るのも、なんだか切ない気持ちになります。 そうして、体調が安定しない中でやってきた胃カメラ検査の日。食事の注意事項もあり、時間も普段の通院とは違うため、姉が確認のメールを送ると、すぐさまあーちゃんから電話がかかってきました。話しているうちに、家を出る時間を間違えていることがわかって、慌てて軌道修正。結局、検査は無事に受けられましたが、別々に住みながらフォローをしていくことにやや限界を感じ始めていました……。 --------------あーちゃんが「ひとりで大丈夫」だと言うのは、もちろん自分でそう思っているのかもしれませんが、確認メールはしてほしいと言われたことを考えると、これ以上負担をかけられないという娘たちへの配慮の部分もあるのかもしれません。もう少し、今の状況に合ったフォローの方法を見つけられるといいですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年06月14日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。一度全身をくまなく調べたほうがいいというかかりつけ医からのアドバイスもあり、最近の母・あーちゃんは検査が続いています。付き添って見ている限り調子は良さそうですが、季節外れのアウターを着て待ち合わせにやって来ることもあり、「季節に合わせた服装ができなくなる」という認知症の症状に当てはまる行動も見え隠れしています。お花が大好きな母・あーちゃんのために、毎年母の日には鉢植えを贈っているワフウフさん姉妹。しかしワフウフさんは、あーちゃんの体調を考慮して今年のプレゼントをハンドクリームとボディクリームのセットに変更しました。すると、涙ぐみながらお礼を伝えてくれたのですが、いつも通り鉢植えを贈った姉には、「あのお花、私が受け取ったの!?」と言い、ガッカリさせてしまいました。 どんどん忘れていくのかな…… 最近のあーちゃんは食欲も戻っているようで、調子が良さそう。 でも、ダンスをやめたいと言い始めて……。 それなら、病院の患者さんが集まるサークルはどうかと提案しますが却下。 何を提案しても……。 却下……。 でも、冷静に考えると新しいことを始めるなら付き添いが必要!?……そう思うと、厳しいかも。 調子が良い状態は長くは続かず……。 数日後に控えた胃カメラ検査と今日の通院がごちゃごちゃになっている様子。 差し入れを渡しながら、料理の話をしていると、毛嫌いしていたはずの「柚子胡椒」をすっかり忘れていることが判明。 姉も、同じような体験をしているそうで、どんどん身近なものについても忘れてしまっているのだと痛感しました。 ここ最近、あーちゃんは調子が良さそう。食欲も戻っているようで、ちゃんと食事をしている様子が見られるのもうれしい限り。しかし、そんな中で「疲れちゃうから、ダンスをやめたい」と言いだしました。それなら、ダンスの代わりに病院の患者さんが参加しているサークルに参加してはどうかと提案しますが、即却下……。そもそも、何か新しいサークルに参加するとなると、付き添いが必要!? それは厳しいので、このままダンスを続けてほしいです……。 そんな話をしていた翌週。この日の付き添いは姉。あーちゃんは、話の理解がイマイチで、ここ数回の通院と比べると調子は良くなさそうです。数日後に控えた胃カメラの検査について説明していても、理解が追い付いていない様子で、ちょっと不安……。 さらに、私が付き添いをしたときに、差し入れをしながら話していたら「柚子胡椒」がわからなくなっていたことが判明。あーちゃんには、夫婦関係が悪化している父の出身地で作られているというだけで毛嫌いしていた柚子胡椒があるので、存在を知らないということはありません。驚きながら姉に報告すると、姉と話していたときには「デミグラスソース」を忘れてしまっていたこともわかり、あーちゃんの頭からいろいろな知識が消えていることを痛感しました。 --------------自分の好きなことをしてほしいと思いながらも、新たな場所で何かを始めるなら付き添いが必要……。そう考えると、現状維持が一番だと思ってしまいますよね。介護は実際のお世話も大変ですが、お互いの生活を守りながらできないことに折り合いをつけるとことも大変です。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年06月13日6月14日は「認知症予防の日」。この特別な日に、楽天ランキング1位を多数受賞した俺流総本家では物忘れユニークTシャツを10%OFFでお求めいただけるクーポンを配布します。大切な人と一緒に笑顔で過ごしながら、認知症予防の意識を高めるためのユニークなアイテムをお得に手に入れるチャンスです。なぜ6月14日が認知症予防の日なのか?6月14日は、認知症予防の重要性を広めるための日として設定されています。この日には、全国で様々なイベントやキャンペーンが行われ、認知症についての理解を深める活動が展開されます。俺流総本家では、この特別な日にふさわしいアイテムを特別価格でご提供します。物忘れ系ユニークTシャツで認知症予防を考えよう!俺流総本家の物忘れ系ユニークTシャツは、日常のちょっとした物忘れをユーモアたっぷりに表現したデザインが特徴です。デザインには、「昨日の記憶を探しています」、「認知症予備軍」、「三歩歩くと忘れます」といった、誰もが共感するメッセージが込められています。これらのTシャツは、笑いを提供するだけでなく、日常の中で認知症予防について考えるきっかけにもなります。これらのユニークなデザインのTシャツは、着るだけで周囲の注目を集め、日常生活の中で楽しさと笑顔を広げることができます。この機会に、俺流総本家の物忘れ系ユニークTシャツをお得に手に入れて、ユーモアと共感を身にまといましょう。商品はこちら : キャンペーンの詳細6月14日は認知症予防を推進する日。6月14日から先着100注文に、対象の物忘れ系ユニークTシャツを通常価格より10%オフになるクーポンを配布いたします。この機会に、ご自宅用はもちろん、ギフト用としてもぴったりな物忘れ系ユニークTシャツをお求めください。なお、このクーポンの有効期限は、6月20日までですのでお早めにご注文ください。当店通常価格 2,480円~ 10%OFFで2,232円~クーポンはこちら : 俺流総本家こだわりの品質俺流総本家のTシャツは、高品質な生地選びから鮮明なプリントまで、品質にこだわり抜いております。Tシャツは、5.6オンスの極厚で丈夫な生地で、「よれない・透けない・長持ちする」といった三拍子がそろった上質な一枚に仕上げています。さらには、丈夫な首もとを実現するため、首まわりの縫製に「ダブルステッチ」を採用。長年愛用いただいてもきちんとした首まわりを保ちます。高品質な素材を使用した当店のプリント技術は他では真似できない技術です。洗濯しても色褪せない耐久性を備えているため、毎日愛用しても、鮮明なプリントのままです。豊富なサイズ展開なので、お子様から大きいサイズの方までご利用いただけます。ラッピングにも対応!俺流総本家では、大切な方へのプレゼントに最適な無料ラッピングサービスをご提供しています。誕生日やクリスマスなど、さまざまなイベントに合わせてお選びいただける12種類のラッピングデザインをご用意しました。俺流総本家のTシャツは、品質とデザインとユニークさに妥協しない方におすすめの一枚です。6月14日認知症予防の日を、俺流総本家の物忘れ系ユニークTシャツで盛り上げましょう!是非この特別な機会をお見逃しなく。クーポンはこちら : 俺流総本家とは\お陰様で年間販売数10万枚突破!/俺流総本家は、ユニークで個性的な語録Tシャツを提供する日本のブランドとして、年間販売数10万枚を誇ります。この実績は、全国のお客様からの信頼と支持の証です。楽天ランキング1位を多数獲得楽天市場では、多くのカテゴリでランキング1位を獲得しています。さらに、楽天ショップ・オブ・ザ・マンスにも輝き、優れたサービスと品質で高評価を受け続けています。語録Tシャツのラインナップは1万種類以上!俺流総本家の語録Tシャツは、1万種類以上のデザインを取り揃えています。面白いものから感動的なものまで、多彩なデザインがあり、お客様一人ひとりの個性を引き立てる一枚を見つけることができます。カスタマイズ可能なデザインもあり、特別なイベントやギフトにも最適です。高品質とお客様満足度へのこだわりすべてのTシャツは高品質な素材を使用し、快適な着心地と耐久性を兼ね備えています。お客様の声を大切にし、常に改良と革新を続けることで、最高の製品とサービスを提供し続けています。会社概要代表者片岡正徳資本金500万円設立2009年4月1日所在地〒289-2148 千葉県匝瑳市飯倉台28-11TEL0479-74-8261 (代表)0479-74-8285 (企画部直通)FAX0479-74-8338俺流総本家楽天市場店[ ]{ }俺流総本家オンラインショップ[ ]{ }公式インスタグラム[ ]{ }事業内容インターネット通信販売業インターネットを利用した通信販売事業を展開し、衣類、バッグ、雑貨など幅広い商品を提供しています。プリント印刷加工・製造衣類、バッグ、雑貨等の生地に対するプリント印刷加工や製造を行っており、OEM(相手先ブランド名製造)にも対応しています。コンサルタント業務お客様のビジネス成長を支援するコンサルタント業務を提供しています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年06月11日犬を飼っている人と猫を飼っている人とでは、認知症の発症リスクに差が出る。こんな驚きの研究結果が東京都健康長寿医療センター・社会参加とヘルシーエイジング研究チームによって公表された。早速この研究に携わった同センター協力研究員で国立環境研究所主任研究員の谷口優さんに聞いた。「たしかに、犬を飼っている人は、飼っていない人に比べて、認知症が発症するリスクが40%低いことが、今回の研究で示されました」この研究には2016年から2020年までの5年間で、東京都内での疫学調査に応答した65歳以上の男女約1万1千人の調査データを使用。犬を飼っている人は飼っていない人より40%認知症発症リスクが減るのに対し、猫を飼っている人は飼っていない人と比べて2%しか認知症発症リスクが減らなかったのだという。「今回の研究では、さらに犬を飼っている人のうち、定期的に運動する習慣がある人や、家族・友人などと対面や電話などで交流している人のほうが、認知症を発症するリスクが下がることもわかりました。犬を飼えば、毎日の散歩が日課となります。また、その散歩中に出会う人とあいさつしたり、会話したりすることがコミュニケーションとなるでしょう。それらが認知症リスクを下げることにつながっているのではないかと思います」(谷口さん、以下同)■散歩する習慣や人とつながる行動が重要ここで、納得できない猫派の読者も多いのでは……。「猫を飼うことで飼い主の心理的な側面によい影響を及ぼすことが報告されています。猫がいることで“気分が安定する”ことは考えられますが、『猫の飼育が認知症リスクを軽減できる』とまでは言えないでしょう」犬を飼うことによって機会が増える「散歩する習慣や、人とつながる行動」こそが認知症リスクを下げると谷口さんは強調する。さらに関連する研究では、ペットの飼育をしている人は、飼育をしていない人に比べて「月額の介護費が約半分に抑えられる」という結果も出たそうだ。超高齢社会に差し掛かり、医療・介護費の増大は国家の大問題となっているが、犬などペットの飼育がその是正に役立つのかもしれない。「昨今は『飼育崩壊』が問題視され、高齢の方がペットを飼うことをネガティブに思われる風潮もあるかと思われます。しかし、ペットがいることは、生きがいにもなりますし、認知症リスクの低減や介護費削減にもつながる。ご家族や地域で飼育をサポートする仕組み作りも必要ではないかと思っています」飼っている犬や猫はもちろん、家族やご近所と向き合うことも、認知症予防には大切だ。
2024年06月10日Xで人気沸騰中の人間まおがミドルエイジのモヤモヤを描く連載コミック!【あらすじ】認知症になった母のため、同居して在宅介護を始めることになった私。想像以上に大変な日々が続くなか、厄介なのが離れて暮らす「姉」の存在。実際に介護はせず、口ばっかり出してきて……。>過去のお話はこちら【全4話】兄ばかりだいじにする母【人間まおのヒトモヤ】【全4話】パートを始めた妻と夫のすれ違い【人間まおのヒトモヤ】【全4話】誘ってくれない友達【人間まおのヒトモヤ】【PROFILE】人間まお’18年に『くず系女子。』(KADOKAWA)でデビュー。現在はサルのあげおと共存の日々を送りながら、日常のあるあるをゆる~く描いた漫画ブログが大人気。4月から『おはスタ』(テレビ東京系)で「あげおとティム」のアニメ放送がスタート!
2024年06月08日今回は、物語をもとにしたクイズを紹介します!クイズの解答を考えてみてくださいね。娘に介護を押しつけた母母から家事と祖父の介護を押しつけられている主人公。そして10年後、ついに祖父が亡くなりました。すると母は主人公へ実家を出ていくよう要求。祖父が亡くなったにもかかわらず、母は嬉しそうにしています。母は遺言状を持っていて…出典:Youtube「スカッとドラマ」母は「今まで介護お疲れ!財産は私がもらうわ(笑)」と宣言。なんと祖父に生前、遺言状を書いてもらったとのこと。それに対し主人公は「ごめんなさい。実は…」と言い…。問題さあ、ここで問題です。この後、主人公が放った言葉とは?ヒント主人公も祖父から預かっているものがありました。みなさんは答えがわかりましたか?正解は…出典:Youtube「スカッとドラマ」正解は「私も遺言状を預かっている」でした。なんと主人公も祖父から遺言状を渡されていたのです。遺産を独り占めするつもりだった母は…。「は?ちょっとまって」と動揺するのでした。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(lamire編集部)
2024年06月06日認知症の母を介護するため、仕事を辞めて専業主婦になった私。そんな私に対して、夫は、「俺に作り置きを食べさせるとは何事だ」「親の介護と旦那様の世話を両立してこその嫁だろうが」と厳しく当たるようになりました……。そして、義妹の結婚式当日、私の母が突然倒れてしまい、結婚式の参加を見送ることに。すると夫はいますぐ戻って参列しろと怒鳴ってきて――!?母の介護のために専業主婦になった私を、見下す夫。母の介護があるというのに、「俺に作り置きを食べさせるとは何事だ」「親の介護と旦那様の世話を両立してこその嫁だろうが」となじってくるのです……。 理解のある義妹疲労困憊の毎日を送る私に、義妹から電話がかかってきました。 「お義姉さん、お久しぶりです!今度の私の結婚式なんですけど、出席で大丈夫そうですか……?」 私が介護で忙しくしていることを知っている義妹。義妹自身も介護職なので、普段からいろいろと相談させてもらっていました。 「実は母の認知症が悪化しちゃって……」「施設入所は本人が嫌がるし、同居は夫が嫌がるから……週3で隣の県の実家まで私が様子を見に行っているの」「それに、夫が『俺が起きる前に起きろ、俺より遅くに寝ろ』ってうるさいから、最近はなんとか3時間は眠れてる感じかな」 疲れもあってか、愚痴っぽくなってしまいました。すると、義妹は「嘘……!」と悲鳴を上げたのです。 「兄ったらそんなことをさせていたんですか!?」「たしかに、昔から俺様気味なところはありましたけど……うちの兄が本当にすみません!」 続けて、「私がもっと昔から兄をなんとかしていれば……」と後悔し始めたので、私は慌てて「あなたのせいじゃないわよ!」「ちゃんと夫と話し合ってこなかった私も悪いんだし……」と言いました。 「でも、兄って話し合いから逃げません?」「ちょっとでも分が悪いと、『うるせぇ!』って怒鳴って強制終了するし……」と義妹。「そうねぇ、最近だと『離婚するぞ!』に変わったかしら」と言うと、「り、離婚で脅すなんて最低すぎる……!」と義妹はショックを受けてしまったようでした。 少し息を整えてから、義妹は夫から聞いた話を私に伝えてくれました。 『うちの妹は週5で介護施設で働いているのに、妻はたったの週3でへばっている』『しかも家事をおろそかにして、要領が悪すぎる』 私がいないところでも私をこき下ろしていた夫。あまりの扱いに、私は思わずため息をつきました。私のため息に気付いたらしい義妹は、つとめて明るい声で別の話題を切り出してくれました。 「実は、今度私の職場が新しい施設をオープンするんです!」「そこのショートステイにお義姉さんのお母さんを連れて来てみませんか?」 前に預けた施設は、老朽化が進んでいることもあって母のお気に召さなかったのです。多少の不安はありますが、新しい施設なら気に入るかもしれないと思い、私はその提案にのることにしました。 結婚式は欠席でそして、義妹の結婚式当日――。 移動中の私に、夫から電話がかかってきました。 「おい、どこにいる?」「まさかこんな大事な日に腹壊してトイレに立てこもってるのか?」と嘲笑うような夫の声。 「違うわよ……」「ついさっき母が脳梗塞を起こして倒れたって病院から連絡があって、タクシーで向かっているの」「だからもう式場にはいないわ、スタッフさんにも義妹さんにも説明はしてあるから」 さすがの夫もこのときばかりは理解してくれるだろうと思っていたのですが、夫は「ふざけるな!」と怒り心頭。「母親が倒れたからなんだっていうんだ!」「お前は嫁として俺の妹の結婚式を優先しろ!今すぐUターンして戻って来い!」と私を怒鳴りつけたのです。 病院からは「できるだけ早く来てください」と言われていました。それなのに、夫は「戻ってこないなら離婚だ!」といつものように離婚で脅してくるのです。 「母親が倒れた程度で俺の妹の式欠席とかふざけるな!」「結婚式に出ないなら二度と俺のもとに帰ってくるなw」「最初からそのつもりよ」「え?」 嫁の決意は揺るがない義妹と話した後に、夫とこの先数十年、そして老後まで一緒に過ごしたくないという気持ちが強まっていた私。義妹の結婚式が終わって落ち着いたら、夫に離婚を切り出そうと思っていました。 「な、何を言ってるんだ!離婚なんて許さんぞ!」「俺は離婚届にサインなんてしないからな、と、とりあえず式場に戻ってこい!」としどろもどろになりながらも私を怒鳴りつける夫。私は「式場には戻りません、サインをしてくれないなら弁護士を立てるまでです」と淡々と返しました。 「円満に離婚したいと思っていましたが、それが無理なら弁護士を立てます」「今までのあなたの私への言動はすべて記録してあるので」と続けると、夫は慌てふためいていました。 その後――。 母は無事一命をとりとめました。後日、式の当日の欠席を詫びるために義妹に会ったのですが、義妹は私の母の無事を喜び、式での夫の様子について教えてくれました。 「お義姉さんに離婚を切り出されたのがかなり効いたみたいで、私のことをお義姉さんの名前で呼んだり、散々だったんですよ」「しかも、その後お酒でごまかそうとして飲みまくって泥酔して……私の友だちにもウザ絡みするわで最悪だったんです」「最終的には両親と親戚が別室に兄を強制収容してました」 しかも、酔っぱらった夫は「専業主婦のくせに、介護しかしてないくせに!」などと私のことをまたも罵倒していたそう。義両親とその親族たちは義妹から私たち夫婦の実情を聞き、私の味方となってくれたとのことでした。 その後――。 義両親や親族、そして義妹のサポートもあり、私たちは離婚。私は慰謝料と財産分与を受け取り、母の施設入居費用に充てることにしました。母は義妹から紹介された施設を気に入ってくれたのです。 一方、元夫は義両親・義妹・親族から総スカンを食らっているようです。義母や義妹とは今でも時々ランチに行く間柄ですが、元夫には金輪際関わりたくありません。母も施設で落ち着いているので、私もひとりでゆっくり過ごす時間を意識的に作っています。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2024年06月05日今回は、物語をクイズ形式で紹介します!クイズの解答を考えてみてくださいね。介護を押しつけ海外旅行をした夫主人公は義母の介護をしながら在宅ワークをしています。夫は主人公に介護を押しつけ、自分だけ海外旅行へ行く始末。その後、義母の容態が悪化。主人公は夫へ緊急で連絡を入れますが…。夫は「旅行を邪魔されたくない」と主人公をブロックしました。夫が旅行から帰ってきて…出典:Youtube「Lineドラマ」それから数日後、夫から帰国の連絡がきました。主人公は「お義母さんの葬式と通夜は終わりました」と告げます。まさかの事実に「…は?」と愕然とする夫。さらに主人公は「遺産の話をしましょう」と言い…。ここでクイズ遺産について、主人公はなんと言ったでしょう?ヒント!主人公の発言に夫は言葉を失います。話し合う余地もない出典:Youtube「Lineドラマ」正解は…正解は「話し合う余地がないくらい結論は出てる」でした。主人公は義母が遺言状を残していることを明かし…。出ている結論について話を始めたのでした。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(Grapps編集部)
2024年06月05日皆さんは、家族からひどい扱いを受けた経験はありますか? 今回は「祖父の介護を娘に押しつける母親」にまつわる物語とその感想を紹介します。自分勝手な母両親が離婚して、母と祖父と暮らす高校生の主人公。母は自分勝手な性格で、主人公に祖父の介護を押しつけていました。母に祖父の介護を強制され、主人公は高校の文化祭にも参加できず…。それでも主人公は、祖父を大切に思い、懸命に介護を続けました。あるとき、祖父が他界します。すると母は、悲しむどころか喜びはじめ…。遺言状を書いてもらっていた出典:Youtube「スカッとドラマ」「遺言状書いてもらったの。全財産は私にって」と笑いながら告げる母。母は祖父が元気なうちに無理やり自分に有利な内容の遺言を書かせていたようです。すると「私も」と言って、祖父から全財産を主人公に譲るという内容の遺言を預かっていると伝えた主人公。しかも主人公が預かった遺言状のほうが日付が新しいことが判明します。なんと祖父が母を懲らしめようと2枚の遺言状を書いていて…。それを知った母は「私の方が面倒みてきたのに。そんなバカな(笑)」と言い放ったのでした。読者の感想主人公に介護を押しつけておきながら遺産は独り占めしようと計画していた母に衝撃を受けました。無事に主人公が祖父の遺産を引き継ぎ、自分勝手な母から離れられることを祈ります。(30代/女性)娘に介護を押しつけて、遺産だけは自分のものにしようと企む母は最低です。祖父が事情をわかっていてくれたことが救いだなと思いました。(40代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(lamire編集部)
2024年06月03日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。待ちぼうけ事件の翌日。担当者から改めて保険の話を聞くため、ワフウフさんは病院帰りの母・あーちゃんと姉・なーにゃんと合流。そこで、あーちゃんは昨日のことをすっかり忘れてしまっていることがわかり、一応謝罪はされたものの、ワフウフさんはガッカリ。保険は、持病について事前に告知していなかったようで、結局審査に通らず契約することはありませんでした。眼鏡を失くしてしまって困るとあーちゃんから3回も電話を受けた姉・なーにゃんは、仕方なく一緒に眼鏡を買いに行くことに。しかし、いざ眼鏡屋さんに到着すると「何を探しているの?」、「今日、眼鏡を失くして買いに来たの?」と、あーちゃんは何もわかっていない様子……。眼鏡は無事に購入できましたが、休みを返上して付き合った分、ガッカリしてしまったのでした。 似たもの夫婦? 先日ひいた風邪がなかなか治らない姉。 マスク姿の姉を見て、あーちゃんからは体調を気遣うような発言が。 「知らなかった」ではなく、「忘れた」のだと思いますが……。 その発言に、悪気はないとわかっていますが……。 何も理解していないままで謝られても……。 その昔、それなりにイチャコラ期もあったあーちゃん夫婦。 ※たんたん:ワフウフさん姉妹の父、あーちゃんの夫。 タイプは違えど、子どもを所有物だと思っている毒親な部分は似ている2人。 その昔、家族で旅行に行く途中、車内でとんでもない会話が繰り広げられました。 このやりとり、だいぶ衝撃的だったので、今でもハッキリ覚えています。 この発言で、親への絶対的な信頼感のようなものが崩れたのを覚えています……。 保険の話を聞いていたときも、眼鏡の購入に付き添った日も、姉は風邪をひいていてマスク姿でした。それを見たあーちゃんは「風邪をひいているの? 具合が悪いなら、無理して来てくれなくてもひとりで大丈夫だったのに」と……。ひとりで大丈夫ではないから、無理して付き合っているのですが。そして、お決まりの「あらー。それは悪かったわね!」という軽い謝罪。ただ空気を読んで言っただけの謝罪をされても、何も響かないのに……。 今は冷え切った関係のあーちゃんと父・たんたんですが、昔は子どもの目の前でも構わずイチャコラするような仲良し夫婦だった時代もありました。あーちゃんは管理支配型、父は無関心型のいわゆる毒親でした。タイプは違っていますが、子どもを所有物だと思っていたり、子どもの自尊心をつぶしてでも親の権威を振りかざそうとしたりと共通点もあり、もしかしたら似たもの夫婦だったのかもしれません。 長いこと夫婦をやっていて似てきたのか、あるいはその似ている部分があるから、こじれながらも夫婦であり続けられるのか……。娘といえども、まだまだわからないことばかりです。 --------------「マスクをしている=風邪をひいている」というのは理解できているのに、少し前に風邪をひいていたことは覚えていない様子のあーちゃん。そして、あーちゃん夫婦にイチャコラ期が存在していたのも驚きです。またそのころの気持ちを取り戻してもらえれば、あーちゃんのサポートをお願いできるのに……なんて思ってしまいますね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年05月27日