生活者の意識・実態に関する調査機関・トレンド総研は、海外ボランティアの経験がどのような影響を与えるのかを調べるため、1ヶ月以上の海外ボランティアを経験した男女310名に、「海外ボランティアに関する実態調査」を実施した。「海外ボランティアを経験した期間はどれくらいか?」との設問に対しては、「1ヶ月以上~3ヶ月未満」との回答が42.3%と一番多く、次いで「1年以上~」が21.9%と続く。「海外ボランティアに参加した理由」については、「視野を広げたかった」が最も多く、61.9%。「自分が人として成長したかった」(61.3%)、「困っている人の役に立ちたかった」(45.2%)と続き、海外ボランティアを通じて「自分を高めたい」というのが参加の動機として強いようだ。「海外ボランティアを経験した事で身に付いたと感じる能力」について聞いたところ、「コミュニケーション能力」(75.5%)、「異文化適応能力」(74.5%)、「語学能力」(53.2%)、「忍耐力」(42.6%)などが挙がった。海外ボランティアを経験する事で、現地の語学力だけでなく、文化や習慣の違う他国の人と関係を築く能力や、組織の中で仕事を進めていくのに必要な能力が身に付けられるといえる。また、72.3%が「海外ボランティアの経験は就職活動や転職活動で役に立った」という意見だった。「海外ボランティアの経験は人間的な成長につながったか?」との問いに対しては、94.8%の人が「そう思う」と回答し、「他人とのコミュニケーションの中で、意見の相違と人格の相違を混同しなくなったため、議論から口論になることがなくなった」(39歳・男性)、「自分自身がいろいろな人の助けを得ていると感じることができた」(44歳・女性)などの声が寄せられた。今回の調査の結果から、海外ボランティアの経験が、その人の人生に大きく影響を与えているといえそうだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月22日せっかく休みを利用して海外旅行へ行くなら、一粒で二度おいしい旅をしたいものです。現地の情報集めは日本で発行されているガイドブックが一般的ですが、実は現地で販売されている日本語で書かれた情報誌もおすすめ。お得なクーポン付きの雑誌が多く、現地スタッフならではの情報もあるからです。そこで、海外のフリーペーパーに詳しい海外日本語メディアネットワーク事務局の三浦真(みうら・まこと)さんに、おすすめ日本語情報誌をうかがいました。■ローカルに人気の観光地や旬の情報が満載「世界各国で、在住日本人向けに発行された日本語のフリーペーパーがたくさん発行されています。特に日本人の年間海外旅行者数が100万人、在住日本人が5万~7万人とも言われるタイのバンコクは、フリーペーパー激戦区。女性向けのものから、経済系、夜遊び系など特色のある雑誌が、常時20~30誌あります」と三浦さん。また、「海外で発行されるフリーペーパーは、基本的に在住者向けの記事なので、一般的なガイドブックが紹介しない超ローカル店や、ローカルで人気の観光地の情報が満載です」という三浦さんに、旅行者でも活用しやすい人気国の日本語情報誌を教えていただきました。・タイ(バンコク)『DACO』駐在員や現地採用で働く日本人、長期滞在者などあらゆる層に人気の老舗日本語情報誌。タイの屋台、タイの地名由来、タイ人カップルに人気のデートスポットなど、毎号の特集が充実しているので、日本から定期購読をしている人もいるほどです。・タイ(バンコク)『WOM-Bangkok』駐在員の主婦をターゲットにした女性向けのフリーペーパー。グルメ、エステやマッサージ、エステ、雑貨の掲載が多く、カフェ特集、バンコク手土産特集、フレンチ特集など、女性が知りたい情報がいっぱいです。・ベトナム『ベトナムスケッチ』ベトナムで一番古く、最大級の日系旅行会社「エーペックス・ベトナム」が発行するフリーペーパー。旅行会社が発行元なだけに、旅行者向けの記事も多数掲載されています。ベトナムという長細い国の主要都市=ハノイ(北部)、中部(フエ、ダナン)、南部(ホーチミン)の情報が1冊で毎号網羅されているのがありがたいです。・ジャカルタ(バリ島)『アピ・マガジン』バリ島はリゾート地で在住者が少ないため、日本人観光客をターゲットとした紙面構成でクーポンがたくさん掲載されています。発行は2カ月に1回ですが、ウェブサイトで編集部発の最新情報が得られます。・カンボジア『クロマー』カンボジア日系旅行会社「エーペックス・カンボジア」が発行しているフリーペーパーです。アンコールワットやハロン湾など、定番の旅行記事が毎号掲載されているので、日本からの旅行者も便利です。・台湾『台北ナビマガ』クーポンがたくさんあるお得な情報誌です。細長くてポケットに入りやすく、地図も充実しているので旅行者に利用価値大と人気です。・ハワイ『カウカウ』冊まるごとクーポンで、高級レストランやブランド店よりもB級グルメ店や雑貨、ネイルサロンなどが多数掲載されています。ハワイでリーズナブルに遊びたい学生、若者、若い夫婦がメインターゲットの雑誌です。・ハワイ『アロハストリート』こちらは、高級路線の老舗フリーペーパーです。高級ブランドショップやデパート、敷居が高めのレストランの掲載が多く、スポンサーありの若者、中年ファミリー、大人の女性のラグジュアリー系ハワイ向け。・イギリス『ジャーニー』駐在員や留学生など、在住者向けの情報誌ですが、在住者が日本からのお客さまをおもてなしするときに適切なお店やショップの最新情報が満載なため、旅行者にも愛用者が多い雑誌です。週刊なので情報更新の頻度が高いのも人気の理由。三浦さんによると、「なかには、現地の言葉をある程度話すことができたり、パスや鉄道に乗りこなせないと行けなかったりする場所もありますが、生活情報や、日本人向け求人情報など、普通の観光客では知ることができない一面がうかがい知れるので、手に取って読んでいるだけでも楽しいですよ」とのこと。これらのフリーペーパーは、現地の空港や日系書店、旅行会社、駅やデパートなど観光客がよく行く商業施設のフリーマガジンラックや、日本食レストラン、雑貨店などで入手可能です。また、日本国内では有料になりますが、旅の本屋のまど(やフジサンマガジン(で『DACO』、『ベトナムスケッチ』、『クロマー』のほか、ここでは紹介しきれなかった日本語情報誌も購入することができます。旅行前にチェックしてみてはいかがでしょうか。監修:三浦真氏。海外メディアネットワーク事務局(の日本窓口のほか、株式会社マイコンシェルジュ代表を務める。海外の日本語フリーペーパーのウェブサイトの運営を通じて、海外の最新の生活・観光情報を発信。旅行業界や出版業界に、海外の最新生活・観光情報を提供している。(下関崇子/ユンブル)【関連リンク】【コラム】「一度ハマると抜け出せない!」中毒性の高い海外ドラマランキング【コラム】オタク部屋ってどんな部屋?海外オタク界カリスマの部屋を訪問!【コラム】あのスポーツ選手の稼ぎはおいくら万円?
2011年08月19日