今回は、E・レシピで評価が高いちくわの殿堂入りレシピをご紹介します。たった10分で作れておいしいと大人気なんですよ。また、全国各地で異なるちくわの種類や歴史についてもご紹介。知っているようで知らないちくわの雑学をお楽しみください。【殿堂入りレシピ】ちくわの磯辺揚げ磯辺揚げはちくわの定番で人気のレシピ。はじめにちくわを切ったら、揚げ油を温めている間に衣を作るのが時短の秘訣です。小麦粉と片栗粉を同量使うことで、カリカリの衣に。ちくわのもっちり感と相まって、お箸が止まらないおいしさですよ。■地域によって違う「ちくわの種類」「ちくわ」とひと言でまとめがちですが、実はさまざまな種類があり、大きく分けて「生ちくわ」と「焼きちくわ」の2種類が存在。見た目と原材料に違いがあり、焼きちくわはスケトウダラやイトヨリダイなどのほか、アジ、サメなどを使用しています。一方の生ちくわは細く短い見た目で、焼きちくわは太くて長いのが特徴的。また、地域によっても種類が異なります。ここでは主なちくわを3つご紹介。・野焼きちくわ昔、野外で焼いて作ったのが名前の由来とされるもので、出雲地方が発祥。原材料はトビウオで、トビウオの別名から「あご野焼き」と呼ばれることもあります。ちなみに、トビウオを使っていないちくわは「野焼き」と呼ばれています。・竹付きちくわ徳島県の特産品である「竹付きちくわ」。その名の通り、青竹にすり身を1本ずつ手でつけて焼くのが特徴です。天然竹の爽やかな香りが魅力。地元では竹を持って豪快に食べるのが一般的だそう。・豆腐ちくわ鳥取県の名産品です。見た目が真っ白で、すり身に豆腐とでんぷんを加え蒸して作られます。豆腐ちくわが誕生した江戸時代は魚が大変貴重だったため、すり身の代わりに豆腐を用いたのがはじまりと言われています。■ルーツは“かまぼこ”だった! 1700年前から続くちくわの歴史ちくわのルーツがかまぼこにあることをご存じでしょうか? 今から約1700年前、神功皇后がが魚のすり身を鉾(ほこ)につけて焼いた伝説があり、この食べ物が蒲の穂(がまのほ)に見た目が似ていたことから呼び名が転じて生まれたのが、かまぼこです。江戸時代に入ると、かまぼこの断面が竹の丸い切り口に似ているため「竹の輪」から「竹輪(ちくわ)」と呼ばれるようになったそうです。また、幕末の武士と商人の関係性にも由来しているという説も! 当時の下級武士は生活が厳しく、かまぼこを満足に食べることができませんでした。一方、商人たちは生活に余裕があり下級武士からの非難の目を避けるために、かまぼこを「ちくわ」と隠語で呼んでこっそり食べるようになったとか。この呼び名が定着し、現代のように真ん中に穴が開いたものを「ちくわ」と呼び、板にのせて蒸しあげたものを「かまぼこ」と呼ぶようになったそうです。■ちくわが笛になるってほんと?子どもの頃、ちくわを笛に見立てたことはありませんでしたか? 岡山県には、本当にちくわを笛にして演奏している方がいらっしゃるんですよ。縦笛のようにちくわに穴を開けて吹いて奏でる「ちくわ笛」の奏者は世界でただ一人と言われていて、多くのメディアや講演会に出演されています。ほかにも、プロのフルート奏者がちくわの吹き方講座を動画にアップしたところ、瞬く間に注目されました。ちくわの太さや長さによって音域が変わるそうなので、気になる方はぜひお試しを!■おいしくてお財布にやさしい「ちくわ」でおかずを作ろう!ちくわはコンビニやスーパーで手軽に買えるので、おかずがほしいときにとても便利。E・レシピで殿堂入りした磯辺揚げは、青のりの香りがちくわの旨みと合わさって絶品です。切って混ぜて揚げるだけの簡単工程で、料理初心者の方も失敗しません。おいしいだけでなく、お財布にやさしいのもちくわの魅力。ぜひ今夜のおかずに作ってみてくださいね。
2024年11月02日今回は、ジャガイモを使ったE・レシピの殿堂入りレシピを2選ご紹介します。ジャガイモ料理の王道とも言える肉ジャガは、シンプルだからこそ奥深い料理。レシピ紹介に加えて、おいしく作るコツや肉ジャガに適したジャガイモの品種についても解説します。【E・レシピでおいしい! 1,800超を獲得】子供も喜ぶ 肉じゃが具材を炒めてから煮ると表面が油でコーティングされ、煮込む際に味がより深くしみ込みやすくなります。煮崩れしにくくなるのもポイント。味付けは砂糖やしょうゆなどの基本調味料でOKなので、思い立ったときにすぐに作れますよ。具材の中心までしっかり味がしみるよう、弱火でコトコト煮ましょう。【E・レシピでおいしい! 800以上を獲得】肉じゃが材料を炒めず、煮込んで味をしみ込ませる肉ジャガレシピです。ジャガイモや玉ネギなどは火が通るまで時間がかかるので先に煮て、あとから糸コンニャクと牛肉を時間差で加えるのがおいしさの秘訣。しょうゆは風味が飛ばないよう、糸コンニャクと同じタイミングで入れてくださいね。仕上げのバターでコクをアップ。甘めの味付けは世代を問わず人気です。■肉ジャガをおいしく作るコツ肉ジャガをおいしく作るコツのひとつが、材料の切り方。なかでもジャガイモは大きさを揃えて切ることで火の通りが均一になり、煮崩れを防ぐことができます。また、煮るときはアクをこまめに取り除くのもコツ。アクを取ることで雑味のない上品な肉ジャガに仕上がりますよ。煮込むときの火加減は弱火。じっくり煮込み、味を全体にしみ込ませましょう。出来上がったら鍋ごと冷ますと、より味がなじみます。■肉ジャガに向いている品種肉ジャガに使うジャガイモは、煮崩れしにくい品種がおすすめ。煮崩れしにくい品種の代表である男爵は、ホクホクとした食感が特徴で、煮込むと甘みが引き立ち風味が豊かです。男爵よりも水分が多いメークインは、なめらかな舌触りが特徴。水分量が多い分、煮崩れしやすいです。メークインを使う際は煮込み時間に気をつけましょう。きたあかりは、ホクホク感とねっとり感が楽しめる品種。煮崩れしにくいので、肉ジャガに適していますよ。
2024年10月28日独特の食感が魅力の牛タンは焼肉店の人気メニューですよね。おうちでもっと牛タンを食べたい! という方も多いのではないでしょうか? 今回はE・レシピで「おいしい!」と評価が高いレシピ3選ご紹介します。薄切り、厚切りで異なる食感を楽しんでくださいね。■牛タンは体に必要な栄養が豊富な優秀食材牛タンは、鉄分やビタミンA、B1、B2、C、ナイアシンなどの栄養素が豊富な食材です。また、動脈硬化や脳卒中などの予防に効果があるといわれているビタミンB12の含有量も多いんですよ。さらに、カルビやロースに比べるとカロリーが低いのも特徴のひとつ。牛タンはダイエット中の方や健康が気になる方、成長期のお子さんにもおすすめの食材と言えます。【お酒にもご飯にも合う】牛タンのガーリック炒め赤パプリカや玉ネギなどの野菜と牛タンを使う、バランスの良い炒めものです。野菜はサッと炒め盛り付け、同じフライパンで牛タンを焼きましょう。塩コショウのシンプルな味付けに、ニンニクのパンチがアクセント。お酒にもごはんにも合う人気メニューです。【定番人気メニューを自宅でも】焼肉・牛タン! カルビ!牛タンレシピの定番といえば焼肉! 大人にも子どもにも大人気です。両面を手早く焼いたら、刻みねぎをたっぷりのせて召し上がれ。キュッと搾ったレモン汁の爽やかさでついつい箸が伸びますよ。カルビやロースなどとの食感の違いを楽しむのも良いですね。【レストランに負けないおいしさ】牛タンの塩包み焼きちょっと贅沢に牛タンを楽しみたいなら、厚切りがイチオシ。フレッシュハーブと一緒に全体を塩で包み、オーブンでゆっくり焼き上げます。しっとりと柔らか牛タンはレストランに負けないおいしさ。焼き立てを切ると肉汁があふれてしまうので、15分ほど休ませてから切ってくださいね。■切り方で違う牛タンのおいしさを堪能してみて! 薄切りの牛タンはサッと焼くのがおすすめ。焼きすぎると硬くなってしまうので、両面の色が変わったらすぐに火からおろしてくださいね。ほど良い脂と旨みが口いっぱいに広がりますよ。牛タンの柔らかさを堪能するなら厚切りに。ゆっくり火を通すことで、箸を入れるとホロホロと崩れて年配の方も食べやすいですよ。ご紹介したレシピは、どれも幅広い世代から好評のものばかり。ぜひ作ってみてくださいね。
2024年10月06日秋の味覚を代表する「栗」。なかでも生栗は限られた時期にしか手に入らないため、季節感を楽しみたいときにぴったりです。今回は、そんな栗を使った珠玉のレシピを3選ご紹介します。シンプルに調理する王道レシピをぜひマスターしてくださいね。■作る前にチェック! 栗の魅力や特徴日本で流通している栗は、主に茨城県や熊本県などで収穫されています。日本の栗は中国産の栗に比べて実が大きく、素朴な味わいが特徴です。ビタミンC・カリウム・食物繊維などのほか、鉄や亜鉛などの含有量が多く、さまざまな栄養素が含まれているのも魅力。モンブランやようかんなどさまざまなスイーツに活用されますが、茹でたり、焼いたりすると、栗そのものの自然の甘みや香ばしさを楽しめます。【王道の栗レシピランキング:1位】簡単手作り! ほっくり甘い栗の甘露煮瓶詰が多い甘露煮を手作りできたらうれしいですよね。生栗を下茹でしたら、シロップに漬けこんで味をしみ込ませます。クチナシの実を入れて茹でるため、きれいな黄色に。パウンドケーキやカップケーキに混ぜ込んだり、もち米と一緒に炊いておこわにしたりと使い勝手抜群です。 【王道の栗レシピランキング:2位】ホロホロやわらか! 栗の渋皮煮栗の渋皮煮は手間がかかるものの、本格的な味わいを楽しめます。外側の鬼皮を剥いたら、渋皮がやわらかくなるまで重曹入りの水に漬けておくのがポイントです。栗のみつは砂糖と黒砂糖に隠し味のしょうゆで全体を引き締めます。みつを煮詰めてとろみを出してもおいしいですよ。 【王道の栗レシピランキング:3位】ゆで栗栗本来の味を堪能するなら、ゆで栗がイチオシです。栗の中心まで火が通るよう、30~40分程度かけてゆっくり煮ましょう。途中で1個取り出して、火の通り具合を確認すると良いですよ。茹で上がったら水にさらさず、そのまま粗熱を取ってくださいね。ほのなか塩気と栗の甘さについつい手が伸びます。■初めてでも失敗なし! 簡単にできる栗の剥き方栗は皮が硬く、剥くのが大変と敬遠している方が多いのではないでしょうか。そんな方におすすめなのが、熱湯に浸ける方法。半日程度水に浸けた栗を火にかけ、沸騰するまで温めます。沸騰したら火を止めて5分放置。一番硬い外側の鬼皮が剥きやすくなりますよ。熱いうちに作業することがコツなので、やけどに気をつけてくださいね。鬼皮を剥いたらお湯に戻し、渋皮を剥くと栗ごはんやスイーツに活用しやすくなります。■栗の珠玉レシピは世代を問わず愛される味!栗はほんのりとした甘さや香ばしさがあるため、シンプルに調理するだけで絶品です。甘露煮や渋皮煮のように、手作りが難しそうなレシピも生栗の下処理ができれば意外と簡単。栗の皮は、熱湯に浸けて熱いうちに剥くと作業いしやすいですよ。生栗ならではのおいしさをぜひ味わってみてくださいね。
2024年09月30日秋から冬にかけて旬を迎える「レンコン」は、これから食卓にのぼる機会も増えるでしょう。しかし、「結局いつもと同じメニューになってしまう」ということも。そんなお悩みを解決すべく、今回は料理のレパートリーが広がる、レンコンの珠玉レシピ3選をご紹介。いずれもE・レシピ内で高い評価を得ています。ぜひトライしてみてくださいね。■レンコンは料理に合わせて変幻自在レンコンのきんぴら、筑前煮など、いつも決まったレンコン料理ばかり作っていませんか? そろそろ家族にも飽きられてしまう…そうなる前に新しいメニューにも挑戦してみましょう!レンコンの魅力はなんといっても「食感の変化」。繊維に沿った切り方でサッと炒めるとシャキシャキ、長く煮るとホクホク、すりおろして加熱するともっちりなど、切り方や調理法によってさまざまに変化します。どんな食材とも相性が良く、アレンジの幅はトップクラスです。今回ご紹介する3つのレシピはレンコンのおいしさを新発見できること間違いなし! ぜひ試してみてください。【E・レシピでおいしい! 260超】豚肉とレンコンの炒めもの家族みんなが喜ぶ、レンコンのメインおかずならコレ! パパッと炒めるだけで満足感のある一皿が完成し、栄養も満点です。レンコンのシャキッと食感と豚肉のコクが甘辛いタレとよく合い、白ご飯がどんどん進みます。冷めてもおいしいので、作り置きやお弁当にも大活躍。 【E・レシピでおいしい! 240超】レンコンまんじゅうレンコンはすりおろすと、もっちりとした食感に大変身! 「これレンコンなの!?」と家族も驚くこと間違いなしです。一見難しそうに見えますが、すりおろしたレンコンにエビや片栗粉を混ぜ込み、形を整えたら、レンジで加熱するだけでOK。仕上げにとろみあんをかけて、料亭風に召し上がれ。 【E・レシピでおいしい! 160超】ツナレンコン茹でたレンコンにストック食材「ツナ缶」を組み合わせて、サラダ仕立てにアレンジ。「ゴマ油+酢+しょうゆ」を使った和風ドレッシングで、さっぱりと食べられます。和洋中どのジャンルとも相性が良いので、定番副菜に仲間入りさせてみてはいかがでしょうか?■レンコンのおいしさの秘訣は「食感」今回ご紹介したレシピはどれもレンコンの「食感」を楽しめるメニューばかりです。この3レシピをマスターすれば、レパートリーが一気に広がりますよ。また、半月切り、輪切り、縦切り、乱切り、すりおろしなどの切り方をうまく使い分けると◎。味わいが増します。ぜひレンコンのおいしさの秘訣である「食感」を堪能してくださいね。
2024年09月28日夏野菜の「ゴーヤ」は栄養満点なので使いたいと思う一方、「家族や子どもが食べたがらない」「調理法が分からない」とためらっている方も多いのではないでしょうか。今回は、E・レシピ内で「おいしい!」評価が多い、殿堂・人気レシピを3つご紹介します。どれも苦味が抑えられていて食べやいです。繰り返し作りたくなる絶品おかずなので、ぜひ参考にしてください。■ゴーヤは夏バテ予防効果が期待できる!「ゴーヤ独特の苦味が苦手…」という方も多いかもしれませんが、実はこの苦味には胃の分泌を促す作用があり、食欲不振などの夏バテ予防の効果が期待できるんです。さらに、ビタミンCはトマトやレモンの2~5倍、鉄分はホウレン草の2倍相当の量が含まれています。美肌や健康のために、積極的に摂りたい野菜ですね。調理を工夫すれば、おいしく食べられるようになりますよ。【殿堂入りレシピ】シンプルながらハマる味! ゴーヤの佃煮ゴーヤを砂糖・酢・しょうゆで煮詰めるだけ! 甘辛味に仕上がり、驚くほど苦みが抑えられて「これなら食べやすい!」とハマる人続出です。そのまま食べるのはもちろん、おにぎりの具や冷奴のトッピングにするなど、作り置きしておくと料理のアクセントに使えて便利ですよ。 【殿堂入りレシピ】ゴーヤとツナのマヨポン酢サラダマヨネーズの油分とツナの旨味がゴーヤの苦味をカバーします。コクがあるのにさっぱりとした口当たりで、パクパク食べられちゃうサラダです。茹でて和えるだけと作り方も簡単。冷蔵庫でしっかり冷やすとさらにおいしく召し上がれます。 【E・レシピでおいしい! 340超】ゴーヤのおかか和えゴーヤのほろ苦さに、かつお節の旨味を掛け合わせることで食べやすさUP! 甘辛味でご飯が進み、ゴーヤが苦手な方でも食べやすい一品です。10分あれば作れて、あと1品の副菜やお弁当のおかずに大活躍します。■下ごしらえでゴーヤの苦みは抑えられる!ゴーヤの苦味は水溶性のもの。塩と砂糖で揉むことで、苦味が水分と一緒に流れ出し、苦味が和らぎます。それぞれの分量はゴーヤ1本に対し、塩を小さじ1/2杯と砂糖を小さじ2杯が目安です。苦味をしっかり取り除きたい方は、種とワタを取り除いたり、30秒~1分ほど茹でたりするといいでしょう。今回ご紹介したレシピ3選は、いずれもゴーヤの苦味を抑えた調理法なので、ぜひ試してみてくださいね。
2024年08月26日Musik Wald コンサート企画主催、フランス近現代~詩情豊かな色彩~『佐々木崇 珠玉の室内楽シリーズ vol.VII』が2024年10月19日 (土)にウェスタ川越 小ホール(埼玉県 川越市 新宿町 1-17-17)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて8月16日(金)10:00より発売開始です。カンフェティにて8月16日(金)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ クラシック音楽の魅力をピアノ、ヴァイオリン、チェロの室内楽の観点から掘り下げて紹介していくシリーズ。奥の深いクラシック音楽の味わう観点などをその都度紹介しながら、クラシック通はもちろん初心者にも是非聞いていただきたい内容の演奏会です。演奏者は3人とも東京藝術大学を卒業しそれぞれが多方面で活躍する実力者。今回はフランス近現代~詩情豊かな色彩~と題しショーソン、フランク、ラヴェルの作品を取り上げます。ヴァイオリンソロによる曲、チェロソロによる曲、そしてピアノ三重奏曲と贅沢な内容となっております。演奏者としてどのようなことを考えているのか、作品についての解説を交えながら演奏前のトークによって音楽の世界に入り込めるようにしています。会場となるウェスタ川越リハーサル室(小ホール)は小さいながら演奏者の息使いを間近に感じることが出来るのが魅力です。色彩豊かなフランス音楽の魅力を是非会場でお聴きください。<Program>エルネスト・ショーソンErnest Chausson(1855-1899):詩曲(ポエム)(1896年)Poèmeセザール・フランクCésar Franck(1819-1896):ピアノとヴァイオリンのためのソナタイ長調(チェロ版)(1886年)Sonata Pour Piano et Violon en La majeurモーリス・ラヴェルMaurice Ravel(1875-1937)ピアノ三重奏曲 イ短調 (1914年)Trio avec piano en la mineur公演概要フランス近現代~詩情豊かな色彩~『佐々木崇 珠玉の室内楽シリーズ vol.VII』公演日時:2024年10月19日 (土)13:30開場/14:00開演会場:ウェスタ川越 小ホール(埼玉県 川越市 新宿町 1-17-17)■出演者ヴァイオリン:長岡聡季チェロ:森山涼介ピアノ:佐々木崇■チケット料金一般:3.000円、学生:2,000円(全席自由・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年08月16日ハローキティのショーと食事が楽しめるシアターレストラン「HELLO KITTY SHOW BOX」では、ハローキティが“赤いスイートピー”や“東京ブギウギ”など珠玉の名曲を、可愛くロマンティックに歌い上げる特別な舞台と、クリスマス限定ディナーを一緒に愉しめるディナーショー『HELLO KITTY Twilight Music 2023』を12月23日(土)~25日(月)に開催いたします。イベントURL: ▲HELLO KITTY SHOW BOX 「クリスマスディナーコース」© 2023 SANRIO CO., LTD. APPROVAL NO. L640006『HELLO KITTY Twilight Music 2023』では、ハローキティが“赤いスイートピー”や“東京ブギウギ”、“学園天国”などの珠玉の名曲や、“ジングルベル”、“サンタが街にやってくる”など誰もが知る心躍るクリスマスソングなど2部構成で、9曲を披露いたします。クリスマスディナーでは、ひよこ豆の優しい甘さが特徴の「ガルバンゾーのポタージュスープ」や大豆ミートを使用した「ヴィ―ガンミートドリア」、とろけるチョコレートとリンゴの濃厚な甘さが贅沢な「フォンダンショコラとベイクドアップル」など、ショーを彩る計5品を提供。当施設で提供するメニューは、全てが牛乳や卵、小麦粉を使用せず、植物性由来の食材のみで調理されたヴィーガン料理で身体に優しいお食事となっております。華やかなホリデーシーズンを彩る、可愛くロマンティックなハローキティのクリスマスショーをお楽しみください。■『HELLO KITTY Twilight Music 2023』 概要開催日:2023年12月23日(土)~25日(月)提供時間:17:30~20:00料金:大人7,400円、子供3,400円、親子プラン 9,500円※料金には、ショー・お食事・グリーティング・ハローキティ アップルハウス入場料がすべて含まれています料理:ヴィーガン料理計5品のコース料理を提供・キノコのマリネ・ガルバンゾーのポタージュスープ・ヴィ―ガンハンバーグオニオンソース・ヴィ―ガンミートドリア・フォンダンショコラとベイクドアップル曲目:<第1部>サンタが街にやってくる/上を向いて歩こう~明日があるさ~/東京ブギウギ/異邦人<第2部>ジングルベル(ハンドベル生演奏)/ママがサンタにキスをした/黒猫のタンゴ/赤いスイートピー/学園天国お問合せ: HELLO KITTY SHOW BOX(株式会社パソナスマイル運営)TEL 0799-70-9022<年末年始の営業について>2023年12月31日(日)~2024年1月1日(月)休業2024年1月2日(火)より通常営業hellokittyshowbox | AWAJI HELLO KITTY APPLE LAND : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年12月11日『エリザベート』『モーツァルト!』などの人気ミュージカルで知られるソングライター・コンビ、ミヒャエル・クンツェ&シルヴェスター・リーヴァイ。その珠玉のナンバーを、彼らの作品にゆかりの深い豪華キャスト陣が歌い上げるコンサートが、本日9月10日(日)から26日(火)までシアタークリエで開催される。好評を博した2010年の第1弾、2012年の第2弾に続く、実に11年ぶりとなる待望の第3弾だ。クンツェ&リーヴァイの名を日本に知らしめたのは、実在したオーストリア皇后エリザベートの数奇な人生を、黄泉の帝王トートという架空の存在と絡めてドラマチックに描いた『エリザベート』。1996年にまず宝塚歌劇団によって日本初演され、2000年には東宝による男女混合キャスト版も誕生、以来いずれの形でも何度となく再演される大定番作品となった。それに続いたのが、作曲家モーツァルトを神に愛された天才ではなく、ひとりの苦悩する青年として描き出す『モーツァルト!』。こちらも2002年の日本初演以来、たびたび再演が重ねられている。ここに『レベッカ』(2008年日本初演)を加えた3作は、日本版ならではの演出が施されてはいるものの、世界初演の地はウィーン。一方、遠藤周作の小説が原作の『マリー・アントワネット』は2006年に、英国女王エリザベス1世の戴冠までを描く『レディ・ベス』は2014年に、ここ日本で世界初演の幕を開けた作品だ。クンツェ&リーヴァイはウィーンミュージカルの巨匠であると同時に、日本産ミュージカルの重要人物でもあるというわけだ。以上5作からのミュージカルナンバーが披露される本コンサートに出演するのは、『エリザベート』宝塚版初代トートにして東宝版初代エリザベートの一路真輝(10~18日)、5作すべての出演経験を持ち『マリー・アントワネット』初演ではタイトルロールを務めた涼風真世(20~26日)、『エリザベート』宝塚版と東宝版で長きにわたりエリザベートを当たり役とした花總まり(同)を筆頭に、これまでの公演で主要な役を務めてきた俳優陣。またMCとして、盛り上げ上手の俳優として知られる原田優一が全回に出演する予定となっており、クンツェ&リーヴァイの壮麗な音楽に酔いしれるとともに、軽妙なトークが楽しめる場ともなりそうだ。文:熊田音子<公演情報>『M.クンツェ&S.リーヴァイの世界~3rd Season~』2023年9月10日(日)~9月26日(火)会場:東京・シアタークリエ<歌唱予定作品>『エリザベート』『モーツァルト!』『マリー・アントワネット』『レベッカ』『レディ・ベス』<全公演回出演>LE VELVETS / 小野田龍之介 / MC 原田優一<9/10~18出演>一路真輝 / 愛希れいか / 和音美桜(9/10、11のみ出演) / 新妻聖子(9/12~18のみ出演) / 古川雄大(9/10、11のみ出演)<9/20~26出演>涼風真世 / 花總まり / 昆夏美 / 城田優 / 田代万里生(9/20~22のみ出演) / 上口耕平(9/23~26のみ出演)彩花まり / 岩﨑亜希子 / 樺島麻美 / 島田彩 / 吉田萌美 / 安部誠司 / 後藤晋彦 / 武内耕 / 中山昇 / 横沢健司公式サイト
2023年09月10日東京芸術大学卒業の演奏者佐々木崇(ピアノ)・長岡聡季(ヴァイオリン)・森山涼介(チェロ)が登場Musik Wald コンサート企画主催、『佐々木崇珠玉の室内楽コンサートvol.6~ロマン派の諸相~』が2023年9月15日 (金)にウェスタ川越リハーサル室(小ホール)(埼玉県川越市新宿町1-17-17)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 「クラシック音楽は難しい」という方にもクラシック音楽を好きになってもらうために作品の魅力を伝えていく演奏会。出演者はすべて東京芸術大学を卒業した実力者ばかり。多くのクラシックコンサートが有名な曲ばかりを取り上げる中、有名無名に関わらず、色々なクラシック音楽の作品を掘り下げていく。演奏者とのトークを交えて作品の魅力を少しでも発信していきたいと考えています。クラシック音楽は作品自体が作曲家の深い考えの元に作られています。それぞれの作曲家の作品の意味を理解したいと演奏者も沢山練習を重ねます。そうして演奏者は本番でその作品のその時の解釈を伝えます。演奏者はその作曲家の思いを演奏を通じて聴きに来てくださる方々と共有出来たらとても嬉しいです。【出演】ピアノ:佐々木崇ヴァイオリン:長岡聡季チェロ:森山涼介佐々木崇プロフィール埼玉県川越市出身。3歳よりピアノを始める。埼玉県立大宮光陵高校音楽科を経て、東京藝術大学音楽学部に入学。その後、同大学院修士課程を経て、同大学院博士課程に進み、論文「R.シューマンの初期ピアノ曲のモットー構想-象徴的核音型の回帰手法をめぐって-」で博士号を取得し2011年に卒業。在学中には東京藝術大学ピアノ科のティーチングアシスタントを務める。1997年、第5回ヤングアーチストピアノコンクールEグループ金賞をはじめ、同大学在学中には、第3回日本演奏家コンクール大学の部第1位、第12回彩の国埼玉ピアノコンクールF部門銀賞、第6回東京音楽コンクールピアノ部門第3位など数々のコンクールで優勝・入賞を果たす。さらに、第6回ショパン国際ピアノコンクールin Asiaファイナリスト、第1回高松国際ピアノコン クールセミファイナリスト。2008年に川口リリアホールにて、また2011年、2016年に上野の東京文化会館にてソロリサイタルを開催、2015年には日本フィルハーモニー交響楽団と共演し、いずれもその美しい音色と抒情性を備えた音楽性を高く評価された。2015年年末白寿ホールの主催するコンサート「迫昭嘉の第九vol.1」において師である迫昭嘉氏と共演、好評を博す。2012年から地元川越で毎年リサイタルを開催し、2013年には函館公演も実現するなど精力的に活動を拡げている。また2016年より日フィルのメンバーと共演するなど室内楽にも力を入れている。2018年より6年に渡りシューマンの主要なピアノ曲と室内楽すべてを取り上げる佐々木崇シューマンリサイタルを開催中である。ピアノを、故真継豊子、赤間亜紀子、荻野千里、播本枝未子、迫昭嘉、大野眞嗣、ディーナ・ヨッフェ各氏に師事し、アンジェイ・ヤシンスキー、ヴァディム・サハロフ、パーヴェル・ネルセシアン、エフゲニー・ザラフィアンツ、アンナ・マリコワ各氏のレッスンも受講する。元東京藝術大学ピアノ科非常勤講師、ヤングアーチストミュージックアカデミー講師。アルバム「佐々木崇プレイズシューマン」(DLTS0001)「佐々木崇プレイズショパン」(DLTS0002)「R.シューマン交響的練習曲」(KKTS0001)好評発売中。公演概要『佐々木崇珠玉の室内楽コンサートvol.6~ロマン派の諸相~』公演日:2023年9月15日 (金)18:00開場/18:30開演(※上演時間:約2時間)会場:ウェスタ川越リハーサル室(小ホール)(埼玉県川越市新宿町1-17-17)■出演者ピアノ:佐々木崇ヴァイオリン:長岡聡季チェロ:森山涼介■チケット料金一般:3.000円学生:2,000円(全席自由・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年07月24日ニューヨークを舞台に“歌うワニ”のライルがその歌で人間と心通わせる様子を、珠玉のミュージカルナンバーと共に描き出す『シング・フォー・ミー、ライル』。ストーリーや登場人物の心情に寄り添い、織り込まれた楽曲の数々。ひとたびそのメロディを聴くだけで、情景、表情が思い起こされ、一瞬でその世界に連れ戻してくれる。ミュージカル映画にはそんな忘れられない体験をもたらしてくれるチカラがあるが、近年の大ヒットを記録したミュージカル映画といえば、『グレイテスト・ショーマン』『ラ・ラ・ランド』、そしてディズニー映画の実写化『アラジン』なども記憶に新しい。ここに挙げたヒット作品に共通する楽曲はどれも、ハリウッドの第一線で活躍するソングライター・デュオ、ベンジ・パセック&ジャスティン・ポールが携わっている。『シング・フォー・ミー、ライル』歌だけで想いを伝える主人公ワニのライル役に、オリジナル版は世界的シンガーソングライターのショーン・メンデス、日本語吹替版は大泉洋、さらにオスカー俳優ハビエル・バルデムが演じるショーマンのヘクター役に石丸幹二、コンスタンス・ウー演じる少年ジョシュの母親ミセス・プリム役に水樹奈々と最高の布陣が実現した本作。音楽を手掛けたベンジ・パセック&ジャスティン・ポールはここ数年、エンターテインメントにおける世界最高峰のトニー賞(演劇・ミュージカル)、グラミー賞(音楽)、そしてアカデミー賞(映画)に輝き、絶大な信頼と期待を寄せられる最強のデュオ。ベンジ・パセック&ジャスティン・ポール本作では脚本づくりの初期の段階から本企画に加わったという。楽曲のみを提供するのではなく、監督のジョシュ・ゴードンや脚本のウィル・デイヴィスらと共に、“場面に合わせてライルが歌う曲が欲しい”“どういう流れがあればその曲へ辿り着けるか”。全体の流れを掴むことで感情を揺さぶるクライマックスを特定し、歌を軸にシーンを練り上げる作業を行った。パセックは、「まるでサマーキャンプのように皆で一緒にショーを作り上げていくみたいでした(笑)。今まで経験のしたことのないプロセスだったんです」とふり返る。「私たちが音楽を通した表現で気に入っている点の一つは、ワニのライルが『歌のみで自分を表現する』ことです。そのおかげでたとえ突飛な状況だとしても、メロディに乗せて楽しんでもいいと思える。ミュージカル作品で誰かが突然歌いだすのを聞くたびに現実の世界から離れてしまうこともあるけれど、ライルの美しい声と心を持った姿を見ると、現実に縛られずに、はるかに色々な場所へ行くことができるようになります。そういうおおらかさとスケールの大きさがこの映画にはあるんです」という。そしてポールは「ライルや登場するすべてのキャラクターが互いに影響を与え合い、お互いを変えていくというのが最高なんです。ライルが、少年ジョシュとその家族の人生に彩りと活気をもたらす。彼らもまた、ひとりぼっちで孤独だったライルの生き方を予想外の形で変えていく。それはライルが探し、必要としていた形なんです」と語る。「そのきっかけはすべて歌であり音楽です。歌うことで初めて心を通わせ繋がることができる。時に弱みをさらけ出すこともあれば、沢山の歓びを分かち合うことができる。私たちにとって、それぞれのキャラクターの心の鍵を開けるような曲を作れること、キャラクターの心の奥底にある本心を解き放つ歌を書けることはこの上ない歓びです」とふり返っている。ストーリー、登場人物たちの心情に丁寧に寄り添うことを第一に考えて作られることで、台詞や言葉では伝えることのできない思いをメロディに乗せていく。この2人が生み出す、歌だからこそ伝えることができる思いは、歌だけで想いを伝えるワニのライルにぴったりと符合する。ワニのライル、そして彼のまわりの登場人物たちが一体となり、エモーショナルな心の響き合いを劇場で体感できそうだ。『シング・フォー・ミー、ライル』は3月24日(金)より全国にて公開。パセック&ポールが手掛けた『グレイテスト・ショーマン』『レ・ミゼラブル』のヒュー・ジャックマン、『ハイスクール・ミュージカル』のザック・エフロンらが競演、19世紀半ばのアメリカ、野心あふれる伝説の興行師P.T.バーナムが、成功と挫折を味わいながら、様々な個性を持つ人々を仲間に引き入れ唯一無二のショーを作り上げる。パセックとポールの2人によって劇中に登場する11曲のオリジナルミュージカル・ナンバーが書き下ろされた。中でもミュージカル出身のキアラ・セトルが歌う「This is Me」は多くの人の心を揺さぶり、アカデミー賞にノミネート。リピーターが続出し、世界で日本で大ヒットを記録したミュージカル・エンターテインメント。『ラ・ラ・ランド』夢を叶えたい人々が集まる街、ロサンゼルス。女優を目指すカフェで働くミアは場末の店で働くジャズピアニストのセブと出会い、やがて2人は恋に落ちる。夢に向かって互いを支え合っていたはずの2人だったが、次第にすれ違い…。エマ・ストーンの主演女優賞はじめ、その年のアカデミー賞最多6部門を受賞し、パセック&ポールは挿入歌の「City Of Stars」の作詞を担当、アカデミー賞歌曲賞をもたらした。彼らの存在を一躍世界中の映画、音楽ファンへ知らしめた作品となった。鮮やかでどこか懐かしい映像世界、一度聞いたら耳から離れないメロディアスな楽曲に注目。『アラジン』世代を超えて愛され続ける『アラジン』をディズニーが空前のスケールで実写映画化。貧しくも清らかな心を持ち人生を変えたいと願っている青年アラジンが巡り合ったのは、王宮の外の世界での自由を求める王女ジャスミンと、“3つの願い”を叶えることができる“ランプの魔人”ジーニー。3人はこの運命の出会いによって、それぞれの“本当の願い”に気づいていく。お馴染みの名曲に加え、実写映画化に伴い新たに加わったのがジャスミンが熱唱するオリジナル曲「スピーチレス~心の声」。幽閉されそうになるジャスミンが、自らの信念を貫くべくソロで歌い上げる力強い楽曲は、アニメーション版も手掛けた音楽界のレジェンド、アラン・メンケンと共にパセック&ポールが担当。胸躍る“冒険アクション”と身分を超えた“真実の愛”を描いた究極のエンターテインメント。『ディア・エヴァン・ハンセン』2015年ブロードウェイでの初演後、たちまち全米で社会現象となりトニー賞、グラミー賞、エミー賞を受賞した大ヒットミュージカルの映画化。『ワンダー 君は太陽』のスティーブン・チョボスキーが監督を務め、高校に友達もなく、家族にも心を開けずにいる孤独な主人公のエヴァン役をミュージカル版でも主役を演じたベン・プラットが演じる。始まりは、自分宛に書いた「Dear Evan Hansen(親愛なるエヴァン・ハンセンへ)」。1通の手紙と彼がついた思いやりの嘘だった。この嘘は彼の人生を大きく動かし、やがて事態は思いもよらぬ方向に進んでいく…。パセック&ポールが制作した劇中に流れる楽曲の数々は、若かりし大学時代に手掛けたものでいわば2人の原点。自身の体験も投影され、ティーンの心情に寄り添ったエモーショナルな楽曲が印象的だ。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ラ・ラ・ランド 2017年2月24日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開© 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.グレイテスト・ショーマン 2018年2月16日より全国にて公開© 2017 Twentieth Century Fox Film Corporationアラジン(2019) 2019年6月7日より全国にて公開© 2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.ディア・エヴァン・ハンセン 2021年11月26日より全国にて公開© 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.シング・フォー・ミー、ライル 2023年3月24日より全国にて公開
2023年03月10日「鯉のはなシアター」~広島カープの珠玉秘話を映像化したシネドラマ~【広島】廿日市市「ウッドワンさくらぴあ大ホール」で上映広島ホームテレビは、“架空の映画館”を舞台にした自社制作番組『鯉のはなシアター』で、広島東洋カープと広島にまつわる“知られざる珠玉秘話”の数々を放送。番組から生まれた『鯉のはなシアター広島カープの珠玉秘話を映像化したシネドラマ』(2018年製作)は、広島のみならず各地へ拡がり愛されてきました。そんな人気作品が、夏休み特別企画として登場!7月29日に限定上映されます。カープ秘話が感動のドラマを巻き起こす!ドラマでは、カープ25年ぶりの優勝の光景も収められ、何度観ても心震える瞬間があります。歓喜に沸いた広島の街に生まれたあの一体感は、カープという存在が与えてくれたもの!カープ愛に溢れた人々の喜びから生まれた圧倒的なパワーは、カープファンだけでなく、すべてのプロ野球ファンの力になる作品です。■上映情報★上映前、「カープ誕生物語絵おと芝居」が上演されます!7月29日(金)開演➀午前10時30分~②午後2時~はつかいち文化ホールウッドワンさくらぴあ大ホール(〒738-0023広島県廿日市市下平良一丁目11-1)番組公式サイト : ■作品紹介6年ぶりに故郷・広島へと戻って来た奥崎愛実(矢作穂香)。祖父の経営する映画館は経営難でもうすぐ閉館するという。「万策尽きた」と諦めている人々の前に、東京から徳澤(徳井義実)という不思議な男が現れる。徳澤はかつてのカープの話をしながら「昔のカープはお金がなくても知恵を絞って生き残ってきた」と、映画館復活のためのさまざまなアイデアを提案していく。主演は、カープファンで知られるチュートリアル・徳井義実さんと、大林宣彦監督の「花筐 HANAGATAMI」でヒロインを務めた矢作穂香さん。その他広島にゆかりのある出演者も多数登場する。■出演者≪キャスト≫徳井義実、矢作穂香小越勇輝、高尾六平、八嶋智人、松本裕見子尾関高文、石本竜介、小沢一敬、緒方かな子那波隆史、末武太、東ちづる、渡辺弘基木下富雄、北別府 学他≪スタッフ≫監督:時川英之脚本:時川英之北川亜矢子制作:広島ホームテレビ吉本興業「鯉のはなシアター」は、とある架空の映画館――。スクリーンに映し出されるのは、広島東洋カープと広島にまつわる知られざるドラマです。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年07月25日ドイツ・ケルン市が運営するルートヴィヒ美術館から、珠玉の152点が来日。「ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション」が9月26日(月)まで、国立新美術館 東京・六本木で開催されている。副題にもあるように、ルートヴィヒ美術館の膨大なコレクションは、多くの市民コレクターによって形づくられてきた。その象徴とも言えるのが、本展の冒頭に飾られた2枚の肖像画だ。1枚はドイツ近代美術のコレクターであったヨーゼフ・ハウプリヒ。そしてもう1枚がペーター・ルートヴィヒ。ペーターは妻のイレーネと共に、ポップ・アートをはじめ、ピカソやロシア・アヴァンギャルドなどを収集。そのコレクションは多岐にわたり、彼らが1976年にケルン市に寄贈した約350点もの作品が、この美術館の礎となっている。序章を含め全8章で構成される本展。1章の「ドイツ・モダニズム――新たな芸術表現を求めて」では、ハウプリヒのコレクションを中心に、19世紀末から20世紀初めにドイツで生まれた、新たな芸術運動の作品群を堪能することが出来る。また写真コレクションは、レオ・フリッツ&レナーテ・グルーバーというコレクターの存在なくしては実現し得なかったもので、その数約7万点とヨーロッパ屈指の規模を誇る。「ピカソとその周辺――色と形の解放」では、パブロ・ピカソ《アーティチョークを持つ女》を展示。一般公開に先立ち開催されたプレス内覧会のギャラリートークで、ルートヴィヒ美術館のイルマーズ・ズィヴィオー館長は、「私共のコレクションの中でも、“ハイライト”と呼べるような作品をお届け出来て嬉しい」と語っているが、本作はその言葉を象徴する一作と言える。さらに館長は「こちらは《ゲルニカ》と同じ1941年の作で、テーマも同じ“反戦”。今現在、ヨーロッパで戦争が起きている中、私共がこの絵を貸出させていただくことには意味があると思っております」と続けた。「ポップ・アートと日常のリアリティ」では、ルートヴィヒ夫妻が短期間で爆発的に収集したというポップ・アートを紹介。アンディ・ウォーホルを始め、ジャスパー・ジョーンズやロイ・リキテンスタインなど、日本でも人気の高い作家陣の作品が並ぶ。また最後を締めくくる7章「拡張する美術――1970年代から今日まで」に展示されているカーチャ・ノヴィツコヴァ《近似(ハシビロコウ)》は、場内で唯一撮影可能な作品。SNSを想定した一作で、鑑賞者の行動によりさらなる広がりを見せる、まさに今を生きるアートとなっている。取材・文:野上瑠美子
2022年07月14日世界三大美術館のひとつであり、創立150年の歴史を持つニューヨーク・メトロポリタン美術館。同館が誇る珠玉の西洋絵画コレクションから選りすぐりの名品65点が来日。しかもそのうち46点が日本初公開というかつてない展覧会が11月に大阪市立美術館、2022年2月に東京・国立新美術館で開催されることが決定した。出品予定の作品は、ラファエロ、ティツィアーノ、カラヴァッジョ、レンブラント、フェルメールから、 マネ、モネ、ルノワール、ゴッホなど。誰もが知る巨匠たちの名画で、ルネサンスから19世紀まで、西洋絵画史の500年をたどる。展示内容の詳細は6月頃に発表される予定。楽しみに待ちたい。カラヴァッジョ(本名 ミケランジェロ・メリージ)≪音楽家たち≫1597 年 メトロポリタン美術館Lent by The Metropolitan Museum of Art, Rogers Fund, 1952カジョルジュ・ド・ラ・トゥール≪女占い師≫おそらく 1630 年代 メトロポリタン美術館Lent by The Metropolitan Museum of Art, Rogers Fund, 1960オーギュスト・ルノワール ≪ヒナギクを持つ少女≫1889 年 メトロポリタン美術館Lent by The Metropolitan Museum of Art, The Mr. and Mrs. Henry Ittleson Jr. Purchase Fund, 1959【開催概要】『メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年』大阪会場:大阪市立美術館会期:11月13日(土)~1月16日(日)東京会場:国立新美術館会期:2月9日(水)~5月30日(月)
2021年04月16日QUEEN珠玉の名曲をフル・オーケストラ&シンガーで完全再現する公演「QUEEN SYMPHONIC -A ROCK & ORCHESTRA EXPERIENCE-」が5月に東京国際フォーラムホールAで開催決定!【チケット情報はこちら】映画『ボヘミアン・ラプソディ』のメガヒットで第3次ブームが巻き起こっているQUEEN。その珠玉の名曲を壮大なオーケストラと厳選されたシンガーの歌唱とともに楽しめる同公演。今回、指揮を務めるのは英国著名ミュージシャンとの共演も数多いリチャード・シドウェル。シンガーは、ミュージカル「WE WILL ROCK YOU」に出演したメインキャストの中からブライアン・メイ が選出した実力派シンガー4人が来日。QUEENの美しいメロディを奏でるのは日本の名門オケ、東京フィルハーモニー交響楽団など豪華な布陣。『BOHEMIAN RHAPSODY』、『WE WILL ROCK YOU』といったヒット曲はもちろん、日本公演では日本語曲『手をとりあって』や『I WAS BORN TO LOVE YOU』も演奏予定。チケットの一般発売に先駆けて、現在ぴあでは最速先行(先着)を実施中。受付は2月14日(月)23:59まで。■QUEEN SYMPHONIC -A ROCK & ORCHESTRA EXPERIENCE-日程:5月10日(金)・11日(土)会場: 東京国際フォーラムホールA(東京都)
2019年02月05日秋には秋の素材でヘアケアをP&Gのヘアケアブランド「ヘアレシピ」より、10月3日、『ヘア レシピ ブラックベリー&ラ・フランス ストレングス レシピ』(シャンプー/トリートメント)が新発売される。味が良く栄養価が高い「旬の素材」に着目し、その季節の髪がよろこぶ旬の食物発想をヘアケアに取り入れてきた「ヘアレシピ」。たとえば秋の髪は、夏に蓄積された紫外線ダメージが現れ、抜け毛や乾燥が目立ってくる季節だという。髪の先まで旬を感じてそこで「ヘアレシピ」では、秋においしさの旬を迎える「ラ・フランス」と、ポリフェノールやビタミンC、Eなどを豊富に含む美容食材「ブラックベリー」を組み合わせ、秋の髪が欲する新レシピを開発。抜け毛や乾燥、さらには将来のダメージからも髪を守り、しなやかな髪へと導くヘアアイテムを発売する。シャンプーは独自のストレングス処方で、ノンシリコン、パラベン・グルテン・鉱物油も不使用。余分な物をやさしく洗い落とし、トリートメントの補修成分や美容成分を浸透しやすくする効果が期待できる。独自の「ニュートリ ストレングス テクノロジー」を取り入れたトリートメントは、強くしっかりとした髪へと導いてくれる。シャンプーとトリートメントの併用で、輝きを放つ旬の美髪を手に入れられるだろう。(画像はプレスリリースより)【参考】※プレスリリース
2018年09月13日映画監督・黒澤明の没後20年を記念し、彼の代表作のひとつである『生きる』が、珠玉のキャスト、スタッフによりミュージカル化される。今秋の開幕を前に、都内で製作発表が開かれ、Wキャストで主人公の渡辺勘治を演じる市村正親、鹿賀丈史らが登壇した。会見冒頭にはキャストが劇中ナンバー4曲を生披露。まずは小説家役であり、ストーリーテラーの役割も担う新納慎也が、オープニングナンバーの「運命の曲がり角」を歌う。『生きる』をどうミュージカル化するのか、というのは恐らく多くの人が抱く疑問だろう。しかしこの1曲を聴くだけで、ミュージカルとしての『生きる』の道筋がくっきりと浮かび上がってくるよう。その繊細ながらも力強いナンバーは、これから始まる物語への期待感を大いに高めてくれる。続いてヒロイン・小田切とよ役のMay’n、唯月ふうか(Wキャスト)が歌うのは、アップテンポなナンバー『ワクワクを探して』。さらに新納とのWキャストで小説家を演じる小西遼生が、渡辺にとって大きな転機となるナンバー『人生の主人になれ』を熱唱する。そして最後に市村と鹿賀のふたりが登場。あの名シーンを彷彿とさせるブランコをバックに、本作を象徴する昭和の名曲『ゴンドラの唄』を哀愁たっぷりに歌い上げる。そんなふたりの歌声に、一般公募で招待された150名のオーディエンスも聴き入っていた。その後は作曲・編曲のジェイソン・ホーランド、演出の宮本亜門、歌唱披露した6名に加え、渡辺の息子・光男役の市原隼人、渡辺の上司である助役役の山西惇が一堂に会し、それぞれ作品にかける思いを語った。演出の宮本は、「これは悲しい作品ではありますが、“生きる”という喜びを心から味わえる作品。古いどころか、むしろ今の人々の心に一段と訴えるものが出来ると思います」と意欲を見せる。市村はかつて自分が演じる渡辺と同じく胃がんを患っていたことを挙げ、「こういう役がきたのも、芝居の神様の采配かな」と感慨深げ。鹿賀も「いい年齢の時に、本当にいい作品に巡り合えた。ぜひ自分のものにしたい」と意気込む。また市原は、体調が優れない自分の父親から教わったという「動けるうちにいろんな世界を見た方がいい」との言葉に背中を押され、これまで避けてきたミュージカルへの出演を決めたという。世界進出も視野に、ミュージカルとなって新たに生まれ変わる名作『生きる』。黒澤ファンならずとも必見の舞台になりそうだ。取材・文:野上瑠美子
2018年04月11日映画『ぼくの名前はズッキーニ』が、2018年2月10日(土)より恵比寿ガーデンシネマほか全国の劇場にて公開される。切なくも心温まる珠玉のストップモーションアニメーション監督・脚本を務めたクロード・バラスは、『ぼくの名前はズッキーニ』が長編デビューとなる注目のアニメーション作家。ジル・パリスによる原作に魅了された彼が、大人向けだった原作を、世界で虐待にさらされる子供たちへの応援歌として脚色。膨大な時間をかけて、一本のストップモーションアニメーション映画として完成させた。物語の主人公は、不慮の事故で母親を亡くし、ひとりぼっちとなってしまった9歳の少年・イカール。母親が付けてくれた“ズッキーニ”と言う愛称を大切にしている彼は、心優しい警察官の手助けもあり孤児院・フォンテーヌ園に入ることとなる。そこには、心に様々な傷を負った子どもたちが暮らしており、やがてズッキーニは仲間と居場所を見つけ出してゆく。小さな初恋、スリリングな救出作戦、男の子同士の友情…ユーモアにあふれ、切なくも心温まる珠玉の物語が心を揺さぶる。世界の映画祭を席巻『ぼくの名前はズッキーニ』は、2016年のアヌシー国際アニメーション映画祭で最優秀作品賞と観客賞の2冠を獲得したほか、第89回アカデミー賞では長編アニメーション部門にノミネート、そしてフランスのアカデミー賞であるセザール賞では、最優秀長編アニメーション賞とともに、実写映画を押さえて、最優秀脚色賞を受賞。全米の映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では、フレッシュ=満足度100%という驚異の高評価を叩き出している。峯田和伸、麻生久美子、リリー・フランキーが日本語吹き替え版キャストにミュージシャンとしてはもちろん、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」など、役者としての活躍も目覚ましい峯田和伸が、主人公のズッキーニ役で声優初挑戦。そしてNHK-BSプレミアムドラマ「奇跡の人」で峯田と共演した麻生久美子が、ズッキーニの親友であるカミーユ役を演じる。また、ズッキーニをフォンテーヌ園へ導く警察官レイモン役には、イラストレーターで俳優のリリー・フランキーが決定している。作品情報映画『ぼくの名前はズッキーニ』公開日:2018年2月10日(土)監督:クロード・バラス脚本:セリーヌ・シアマ原作:ジル・パリス「ぼくの名前はズッキーニ」(DUBOOKS刊)原案:ジェルマーノ・ズッロ、クロード・バラス、モルガン・ナヴァロアニメーション監督:キム・ククレール人形制作:グレゴリー・ボサール音楽:ソフィー・ハンガー原題:Ma vie de courgette©RITA PRODUCTIONS / BLUE SPIRIT PRODUCTIONS / GEBEKA FILMS / KNM / RTS SSR / FRANCE 3 CINEMA / RHONES-ALPES CINEMA / HELIUM FILMS / 2016
2017年11月12日“髪に、ごちそう。”がコンセプトのヘアケアブランド「ヘア レシピ」の秋の新レシピ「ヘア レシピアーモンドオイル&バニラ スムース レシピ」(シャンプー&トリートメント)が2017年10月7日(土)より仲間入り。8月28日(月)より楽天限定で先行予約をスタートする。管理栄養士とヘアエキスパートが共同開発した“髪に、ごちそう。”というコンセプトの通り、良質な髪に導くこだわりのレシピ(配合)、厳選された自然素材をもとに開発されている「ヘア レシピ」。“うるつや髪”の「アプリコットとハニー」、“ゆるふわ髪”の「キウイとハニー」に引き続き、女性がなりたい“するする髪”を叶える待望の新作「ヘア レシピ アーモンドオイル&バニラ スムース レシピ」が今回シリーズに加わった。1.『アーモンドオイル』と『バニラ』の “パワーブレンディング”。一つ一つの素材以上の可能性をヘアケアに。一つ一つの素材を摂取する以上の“ごちそう”をつくりあげる可能性をレシピはいつでも秘めている。例えば、トマトに塩とオリーブオイルを混ぜてみる(=ブレンディング)と、カラダへの栄養の吸収力がぐっと高まる。「ヘア レシピ」はその力を「パワーブレンディング」と呼び、ヘアケアのコンセプトに取り入れている。今回のレシピは、栄養豊富で保湿効果に優れる『アーモンドオイル』と『バニラ』のパワーブレンディング。健やかなでなめらかなジューシーヘアのためのとっておきのレシピに仕上がった。2. 厳選素材にもこだわりを。本場カリフォルニアのアーモンドから抽出したオイル。グルテン、シリコン、パラベン、鉱物油を使用しない”0%処方”。アーモンドオイルは本場カリフォルニアのアーモンドから抽出されたオイルを使用するなど、素材にもこだわりを。髪のごちそうだからこそ、グルテン、シリコン、パラベン、鉱物油といった余分なものを使用しない0%の処方※。 ※トリートメントにはシリコンが含まれる3.アーモンドオイルと甘いバニラの香りが混じりあう「ヘア フード ブレンド」のフレグランス。製品概要■10月7日(土)より全国で発売スタート。8月28日(月)より楽天限定で先行販売!ヘア レシピ アーモンドオイル&バニラ スムース レシピシャンプー530mL* オープン価格天然由来成分入りのクレンジングジュースが含まれたクレンジング ブレンドで、地肌と髪をなめらかな泡で洗い、ピュアな状態へと導いてくれる。健やかでなめらかな、するするジューシーヘアへ。ヘア レシピ アーモンドオイル&バニラ スムース レシピトリートメント530g* オープン価格植物油と菜種油由来のコンディショニング成分がキューティクルを包み込み、ダメージから保護。保湿成分の豊富なアーモンドオイルが髪を整え、芯から健やかでなめらかな、するするジューシーヘアへ。
2017年08月25日東京・上野にある東京都美術館で、「ボストン美術館の至宝展ー東西の名品、珠玉のコレクション」が、2017年7月20日(木)~10月9日(月・祝)まで開催。ゴッホの傑作・ルーラン夫妻の肖像画2点を筆頭に、古代エジプト、日本美術、中国美術、フランス絵画、現代美術など、選りすぐりの作品80点が来日します。アートファンは必見ですよ。ボストン美術館とは?ボストン美術館は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン市にある美術館です。地元市民の熱意と、さまざまなコレクターの作品寄贈によって、1870年に設立されました。アメリカ独立100周年にあたる1876年に開館し、国や州の財政的援助を受けずにコレクションの拡充や施設の拡張を続け、2020年に設立150周年を迎えようとしている現在は、世界有数となる約50万点の作品を所蔵しており、世界有数の規模を誇っています。展覧会の見どころ「ボストン美術館の至宝展」では、古代エジプト、日本美術、中国美術、フランス絵画、現代美術など同館の幅広いコレクションから厳選された珠玉の80点が紹介されます。ボストン美術館のコレクションによる展覧会は、これまでも繰り返し開催されてきましたが、幅広い内容を総合的に楽しめる展覧会は、日本で実に約40年ぶり。さらに今回は、世界有数となる約50万点のコレクションの形成に寄与したコレクターやスポンサーの活動にも光を当てていきます。●ボストン美術館が誇る傑作80点が集結。本展では、ボストン美術館が誇る傑作80点が大集結。古代エジプト美術、中国美術、日本美術、フランス絵画、アメリカ絵画、版画・写真、現代美術と、古今東西の名品が一堂に集う、またとない機会です。●日本初!ファン・ゴッホの傑作、ルーラン夫妻の肖像画を2点同時に展示!注目は、ファン・ゴッホの傑作と名高い「郵便配達人ジョゼフ・ルーラン」 と「子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人」。パリを離れ南仏アルルに移り住んだゴッホにとって、ジョゼフ・ルーランはモデルとなってくれる数少ない相手でした。2点同時に展示されるのは日本で初めての試みなので、見逃せませんね。●英一蝶(はなぶさいっちょう)の巨大涅槃図、約170年ぶりの修理を経て初の里帰り!ボストン美術館で約170年ぶりに修理が行われた英一蝶(はなぶさいっちょう)の仏画の代表作「涅槃図」が、本展で初めての里帰りを果たします。海を渡ってから、その作品を実際に見た人はごくわずか。江戸時代の人々が祈り、想いを馳せた、一蝶による幻の巨大涅槃図は必見です。●世界屈指のコレクションに隠れたコレクターたちの物語をたどる!ボストン美術館は、世界有数の規模と知名度を誇る美術館ですが、世界中の多くの美術館とは異なり、公的な財政的援助を受けていません。ボストン美術館のコレクションは、ボストンとニューイングランド地方の市民の慈善活動によって支えられてきました。今回の展覧会では、美術品だけでなく、コレクションの形成に関わった人々にも焦点が当てられます。いつ、どのように、何が収集家たちを駆り立てたのか、そのストーリーを辿りましょう。各セクションの見どころと注目作品を紹介!●1章 古代エジプト美術三大ピラミッドが建つギザで発掘された王の頭部や、墓からのレリーフ、ヌビアの王の立像、ジュエリーなど、ボストン美術館とハーバード大学による共同発掘調査の成果を中心に展示されます。●ツタンカーメン王頭部《ツタンカーメン王頭部》エジプト、新王国時代、第18王朝、ツタンカーメン王治世時、紀元前1336-1327年Museum purchase with funds donated by Miss Mary S. Ames,11.1533Photograph © 2017 Museum of Fine Arts, Bostonこの名前のない王頭部は、第18王朝の若き王として知られるツタンカーメンと考えられています。王はネメス頭巾をかぶり、額にある縦の溝にはウラエウス(蛇形記章)あったとのではないかと推測されており、頭巾の上には、上下エジプト統一の象徴である二重冠の赤冠の一部が残っています。加えて、アーモンド型の眼、官能的な唇と、その魅力的な顔立ちは、1922年に「王家の谷」で発見された黄金のマスクと酷似していることが指摘されています。●2章 中国美術約9千点からなるボストン美術館の中国美術コレクション。その内容は、絵画、陶磁器、彫像、装飾品など多岐にわたります。今回は、その中から、ボストン美術館が誇る北宋・南宋絵画の名品を厳選して紹介します。●九龍図巻(作者:陳容)陳容《九龍図巻》(部分)南宋、1244年(淳祐4年)Francis Gardner Curtis Fund, 17.1697Photograph © 2017 Museum of Fine Arts, Boston約10mに及ぶ長大な画面に描かれた九匹の龍。沸き立つ雲と荒れ狂う波の中、あるいは悠然と飛翔し、あるいは佇むさまが粗放な筆墨で描き出されています。作者の陳容は南宋末期に活躍した画家で、龍図を得意としたことで知られており、特に、本図は、かつて清朝の乾隆帝も旧蔵した龍図の名品です。●3章 日本美術ボストン美術館の約10万点に及ぶ日本美術コレクションの形成には、モースやフェノロサ、ビゲローら、日本を愛したコレクターたちが大きく貢献したことで知られています。初めて里帰りを果たす作品も含め、江戸美術の優品が集結します。●風仙図屏風(曾我蕭白)曾我蕭白《風仙図屏風》江戸時代、1764年(宝暦14年/明和元年)頃Fenollosa-Weld Collection, 11.4510Photograph © 2017 Museum of Fine Arts, Boston勢いよく渦を巻き、強風を呼び起こす黒雲は、まるで龍の存在を示唆するかのようです。荒れ狂う波濤、揺れ動く木々のなか、剣を持つ男が橋を挟んで黒雲に対峙しており、緊張感ある攻防の後方には、風に吹き飛ばされた滑稽な表情の男たちが描かれています。さらに、その後ろには白と黒の兎のつがいがひっそりと姿を見せています。墨の濃淡、線と面、緊張と弛緩、大胆さとユーモアを巧みに織り交ぜた、蕭白の代表的作品です。●三味線を弾く美人図(喜多川歌麿 )喜多川歌麿 《三味線を弾く美人図》江戸時代、1804-06年(文化1- 3年)頃Fenollosa-Weld Collection, 11.4642Photograph © 2017 Museum of Fine Arts, Boston繊細で優麗な描線を特徴とし、様々な姿態、表情の女性美を追求した美人画の大家・喜多川歌麿。本作は、晩年に手掛けられた作品で、集大成とも言える傑作です。横長の軸にモデルは上半身のみという珍しい構図になっています。●涅槃図(英一蝶)英一蝶《涅槃図》(写真は修理前)江戸時代、1713年(正徳3年)Fenollosa-Weld Collection, 11.4221Photograph © 2017 Museum of Fine Arts, Boston英一蝶(はなぶさいっちょう)は、江戸に生きる人々の風俗画を得意とした一方で、仏画も多く手がけたことで知られる画家です。同展で公開される「涅槃図」は、一蝶による仏画の大作であり、江戸時代の仏画の代表作。画面だけでも高さ約2.9m、幅約1.7m、表具を含めれば高さ約4.8m、幅約2.3mにも及びます。画面いっぱいに、涅槃に入る釈迦と悲しみにくれる菩薩、羅漢、動物たちを鮮やかな色彩で描いており、一蝶の力の入りようが伝わる傑作です。本図は、1886年以前にフェノロサが購入して以来、ボストン美術館で収蔵されてきましたが、作品の大きさと経年による劣化ゆえ、同館でも25年以上にわたり公開が実現できませんでした。そのため、本展での公開に際して、画面の折れや亀裂、汚れ、糊離れなどを改善するため、約170年ぶりに本格的な解体修理を実施。初めて里帰りを果たします。●4章 フランス美術所蔵するヨーロッパ美術コレクションの中から、世界的に名高い19世紀フランス絵画のコレクションを紹介。バルビゾン派、印象派、ポスト印象派の絵画には、ボストン市民の好みを色濃く反映されています。●睡蓮(クロード・モネ)印象派を代表する画家モネは、1890年代から「積みわら」や「ルーアン大聖堂」、そして代表作でもある「睡蓮」などの連作を開始し、同じ主題を繰り返し描きながら、天候や時間帯によって様々な表情をみせる対象を捉えていきました。本展で展示される「睡蓮」では、水平線はなく、モネの視線は水面に集中しています。それにもかかわらず、画面の下から上へと遠ざかるように奥行きを感じさせる睡蓮や、水面に映る空と岸辺の木々が、絵画の外に広がる無限の空間が想像させてくれます。なお、こちらの作品は、1909年にパリで開催された48点の「睡蓮」による「睡蓮――水の風景」展で発表されたもので、ただちにボストンのコレクターに購入されました。●卓上の果物と水差し(ポール・セザンヌ )ポール・セザンヌ《卓上の果物と水差し》1890–94年頃Bequest of John T. Spaulding, 48.524Photograph © 2017 Museum of Fine Arts, Bostonキュビスムをはじめとする20世紀の美術に多大な影響を与えた「近代絵画の父」、ポール・セザンヌ。セザンヌは「静物画のモチーフは果物が良い」として、リンゴを好んで描いたという逸話が残っています。卓上の皿に盛られたリンゴなどの果物はもちろん、水差し、テーブルクロスの柄までもが計算しつくされ、絶妙なバランスを保っています。●腕を組んだバレエの踊り子(エドガー・ドガ )エドガー・ドガ《腕を組んだバレエの踊り子》1872年頃Bequest of John T. Spaulding, 48.534Photograph © 2017 Museum of Fine Arts, Bostonフランスの印象派画家・ドガは、踊り子を扱った作品を数多く残していることで知られる「踊り子の画家」。踊り子とは、パリオペラ座のバレリーナを指す言葉で、オペラ座の定期会員になると舞台裏に入ることが許されました。裕福な銀行家の息子だったドガは、定期会員となり舞台裏にも出入りしており、目撃した踊り子の自然のしぐさ、表情を丹念に描きました。本作は、目を閉じて腕を組む踊り子を描いた作品で、背景は燃えるような赤い色をしています。何か物思いに耽っているような踊り子の憂いの帯びた表情にも注目してください。●郵便配達人ジョゼフ・ルーラン(ファン・ゴッホ)フィンセント・ファン・ゴッホ《郵便配達人ジョゼフ・ルーラン》1888年Gift of Robert Treat Paine, 2nd, 35.1982Photograph © 2017 Museum of Fine Arts, Bostonファン・ゴッホ(1853~1890)が描いた、ジョゼフ・ルーランをモデルにした油彩画は全部で6点です。本作は、最初に描かれたもので、ほぼ全身を描いた唯一の作品して知られています。ファン・ゴッホがソクラテスにたとえた立派なあごひげをもつ頭部だけでなく、魅力的な手の動きも力強く丹念に表現されています。また、青を基調とした画面に、制服の装飾やボタンの黄色が効果的に配されているのも特徴です。●子守唄、ゆりかごを揺らす オーギュスティーヌ・ルーラン夫人(ファン・ゴッホ)フィンセント・ファン・ゴッホ《子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人》1889年Bequest of John T. Spaulding, 48.548Photograph © 2017 Museum of Fine Arts, Boston組み合わせた手にゆりかごの紐を持つジョゼフの妻。「子守唄」という副題が付けられることや、「ルーラン夫人の肖像」もしくは「子守するルーラン夫人」とも表記されることがあります。ゴッホの入院により一時中断したこちらの作品。制作の再開を伝えるファン・ゴッホの手紙には、「絵画を制作することは、傷ついた心を慰めるものだ」と綴られています。どことなく母性を感じさせる作品で、「人の慰めとなる芸術」を目指した画家の意が反映されているとも言われています。なお、画家自身によって4点の同じ構図の油彩画が制作されています。●5章 アメリカ絵画ボストン美術館の天井画も手掛けたサージェントの作品やアメリカ印象派の絵画など、18世紀から20世紀半ばまでの作品によって、アメリカ絵画コレクションの一端を紹介します。●ロベール・ド・セヴリュー(ジョン・シンガー・サージェント)ジョン・シンガー・サージェント《ロベール・ド・セヴリュー》1879年The Hayden Collection - Charles Henry Hayden Fund, 22.372Photograph © 2017 Museum of Fine Arts, Bostonジョン・シンガー・サージェントは、19世紀後半から20世紀前半にかけてイギリスで活躍したアメリカ人の画家です。イタリアに生まれフランスで美術教育を受けており、様々な国の絵画の影響を受け、独自の優美な画風を生み出しました。また、伝統的な古典技法によって多数の肖像画を手掛け、「最後の肖像画家」とも言われています。「ロベール・ド・セヴリュー」は、上流階級の子供と小型犬を描いたサージェントの代表作です。その洗練された技巧に圧倒されますよ。●6章 版画19世紀半ばから20世紀のアメリカを描いた充実した収集作品の中から、アメリカを代表する芸術家・ホーマー、ホッパー、シーラー、アダムス4人を紹介。人々の暮らしや自然の美しさを映す版画と写真が並びます。●機関車(エドワード・ホッパー)1920年代以降のアメリカン・シーンを描いたホッパーは、油彩画が広く知られていますが、秀でた版画家でもありました。特にアーティストとしての活動の初期に多くの版画を手掛けており、「機関車」も、その時期の作品です。機関車の存在感が際立つ構図、その先に広がるトンネルの闇と周囲との明暗のコントラストに、その後の作品に共通する特徴を見ることができます。●7章 現代美術同時代のアーティストの作品に常に着目してきた美術館において、成長著しい現代美術コレクションからウォーホル、村上隆をはじめ、ホックニーの色鮮やかな風景画、テイラー=ジョンソンの映像作品などを紹介します。●ジャッキー(アンディ・ウォーホル)ウォーホルは、1960年代にスープの缶詰や著名人の写真を素材にした作品を発表し、その後のポップ・アートの隆盛を牽引したアーティスト。1963年に起きたケネディ大統領の暗殺事件後には、広く配信された大統領夫人ジャクリーンの写真をもとに複数の肖像画を制作。また、それらを組み合わせ作品として発表しました。そこには事件前の笑顔のジャクリーンや葬儀の際に深い悲しみに暮れる彼女の姿が繰り返し登場しました。さらに、期間中は、タイアップイベントやスペシャルコンテンツが登場予定です。詳細は公式サイトにて随時発表となりますので、ぜひチェックしてくださいね。イベント詳細名称:ボストン美術館の至宝展ー東西の名品、珠玉のコレクション会場:東京都美術館 企画展示室住所:東京都台東区上野公園8−36会期:2017年7月20日(木)~10月9日(月・祝)開催時間:9:30~17:30 ※金曜は20:00まで、7月21日、28日、8月4日、11日、18日、25日は21:00まで ※入室は閉室の30分前まで 休室日:月曜日、9月19日(火) ※ただし、8月14日(月)、9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開室料金:一般 1,600円(1,400円)、大学生・専門学校生 1,300円(1,100円)、高校生 800円(600円)、65歳以上 1,000円(800円)公式サイト:
2017年06月21日「〜かおりを飾る〜 珠玉の香合・香炉展」展を東京・静嘉堂文庫美術館にて開催。会期は、2017年6月17日(土)から8月13日(日)まで。仏前に芳香を献上するものとして、古くにインドや東南アジアから伝わってきた香合・香炉。動物や花など様々なモチーフに見立てられたり、繊細な装飾が施されてきたり、と日本ではその長い歴史の中で実に多様でユニークな香合・香炉を生み出してきた。本展では、美術館が所蔵する250点にものぼる香合・香炉の中から、優品約80件を精選して展示する。12〜13世紀のものから、江戸時代のものまで。思わず微笑みたくなるような愛らしいものや、ため息が出るほど繊細で美しいものなど、様々な香合・香炉には、その時代の人々の思想やセンス、そして遊び心を紐解くきっかけが詰まっている。野々村仁清の国宝「色絵雉香炉」鷺の姿をした野々村仁清の香炉「銹絵白鷺香炉」も紹介。空を仰ぎ見るような鷺の表情は、なんとも愛らしい。つるりと艶やかでまろやかな白色と、仁清ならではのスッと伸びた美しい造形美が見所だ。同じく仁清による「色絵法螺貝香炉」は、貝殻のリアルな造形表現と、金彩も用いた極彩色の華やかな色彩が見事な作品だ。宝石にたとえられた「青磁香炉」中国で12世紀ごろに作られた「青磁香炉」は、その澄んだ青色や幾重にも入ったヒビから、”玉(ぎょく)”つまり、東洋の宝石とたとえられている。ラウンジに展示された本作は、自然光を受けて、その細かな部分まであらわになり、透き通るような青色が神秘的な空気を放つ。作品の展示だけでなく、会場で香合の内側、香炉の構造などを、一部を写真入りで解説。さらに、本展では静嘉堂所蔵の国宝・曜変天目も特別公開致される。【詳細】「〜かおりを飾る〜 珠玉の香合・香炉展」展会期:2017年6月17日(土)〜8月13日(日)会場:静嘉堂文庫美術館住所:東京都世田谷区岡本2-23-1休館日:月曜日 (7月17日(月)は開館)、7月18日(火)開館時間:10:00~16:30 (入場は16:00まで)入館料:一般1,000円、大高生700円、中学生以下無料 ※団体割引は20名以上※会期中に本展示の入館券の提示で、2回目以降は200円引き。※会期中、一部展示替えを実施。
2017年06月09日JAF(日本自動車連盟)が運営しているレシピ集「道の駅レシピ」では、このほど新たに21のレシピを追加した。同サイトは道の駅で販売している名産品を素材としたレシピを集めたサイトで、レシピは全部で91種類となった。新たに公開した21のレシピは、名産品の美瑛(びえい)牛乳・生クリームを使用した「美瑛牛乳バター」(道の駅「びえい丘のくら」)や名産品の夏みかんを使った「夏みかんピール」(道の駅「三芳村(みよしむら)鄙 (ひな)の里」)、話題の塩麹(こうじ)と名産品のグリーンアスパラを使った「グリーンアスパラの塩麹漬け」(道の駅「ばんだい」)など。すべて道の駅の協力を得、その当地ならではの食材や食べ方などのレシピを紹介している。レシピは肉や魚、野菜などの名産の食材のほか、各地域の道の駅からでも検索ができる。調理時間やレシピ紹介者からの調理ポイントなども掲載。紹介しているレシピは道の駅レシピだけではなく、素材となる名産品を販売しているそれぞれの道の駅でも入手可能。今後、さらに品目、メニューを追加していく予定とのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月12日JAFがホームページ上で公開中の、道の駅で販売している名産品を素材としたレシピ集「道の駅レシピ」に新たに21のレシピが追加され、メニューが全91品となった。JAFでは、JAF会員が各地の道の駅でさまざまな優待サービスを受けられるよう、道の駅との会員優待契約を拡大している。その数は現在、全国277箇所(5月末現在)。「道の駅レシピ」では、そうした道の駅の協力を得て、地元の名産品を使って美味しく楽しく料理ができるレシピを紹介している。今回、新たに公開した21のレシピは、「美瑛牛乳バター」(道の駅「びえい丘のくら」、名産品:美瑛牛乳・生クリーム)や「夏みかんピール」(道の駅「三芳村鄙の里」、名産品:夏みかん)など、レシピに地域の名産品を活かした内容が特徴だ。なお、レシピはJAFホームページだけでなく、素材となる名産品を販売しているそれぞれの道の駅でも入手可能とのこと。JAFは、今後もさらに品目、メニューを追加していく予定としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月12日経済キャスターの鈴木ともみです。連載『経済キャスター・鈴木ともみが惚れた、”珠玉”の一冊』では、私が読んで”これは”と思った書籍を、著者の方へのインタビューを交えながら紹介しています。第18回の今回は、山口義正さんの『サムライと愚か者 暗闘オリンパス事件』(講談社)を紹介します。「これは真実である。情報提供者を秘匿するため、登場人物のうち「深町」だけを仮名とし、一部の人物・固有名詞については名を伏せたが、すべて実在の人物、企業等である。日時や場所についても特段の事情がない限り、発表資料や電子メールのやり取りの記録などから可能な限り正確を期した」。今回ご紹介する『サムライと愚か者暗闘オリンパス事件』は上記のような「ことわり書き」から始まります。今やオリンパス事件と言えば、日米欧の捜査当局が大規模な動きを見せた一大経済事件として、誰もが知っている事実です。であるにもかかわらず、敢えて「ノンフィクションの書」であるという「ことわり書き」を記していることに、私は最初、疑問を抱きました。しかし、同書を読み進めるうちに、その疑問は解かれ、確かに「ノンフィクションの書である」という「ことわり書き」が必要なのだ、という思いを抱くようになっていきます。登場人物たちの個性豊かなキャラクター、事件の発端となる情報提供から次第に明かされていく東証一部上場企業・オリンパスの重大な秘密、「個人の力」が玉突き状態で結びついていき、大企業の経営者を追及していくストーリー…。それはまるで、筋書きのある小説を読んでいるかのようで、もしかして大部分が脚色なのでは? と思わずにはいられないほど起伏に富み、緊迫感に満ちているからです。実際、著者である山口義正さんご自身も、取材した際にこんなふうに語って下さっています。「わざわざ『これは真実である』と書いておかなければ、そうとは信じてもらえないと思ったんです。話の展開があまりにもジェットコースター的だからです」。ちなみに「これは真実である」という始まり方は、映画『大脱走』の冒頭部分へのオマージュという意味も込められているのだそうです。映画にも詳しい山口さん曰く、話の展開は『大脱走』というよりもむしろ『スティング』に近いとのことですが… よって、同書は紛れもなく「ノンフィクションの書」です。それを意味する「ことわり書き」を頭に入れ、そこを改めて意識しながら本書を読み進めていくと、「個人の力」を信じるようになり、心の中に「勇気の翼」が生えてきます。と同時に、私たち一人ひとりの日本人が形成する「日本社会の弱さ」も浮かび上がってきます。まずは同書のタイトル解説も記されている『あとがき』からご紹介しましょう。「正義」を心の中心の近くに置く個人の情報提供によるスクープ記事に別の個人が共鳴し、さらなる個人の連鎖によって世界を揺るがす経済事件が明るみになる。個人がつながりながら、重大な秘密を解き明かしていく様子は、まるで推理小説を読んでいるかのようです。しかも、個人一人ひとりの個性が鮮明です。まずは、その登場人物の一人である「深町」氏についてご紹介しましょう。彼は「オリンパス事件」における最初の情報提供者であり、著者である山口さんの友人(カメラ仲間)です。上記・プロローグに記されている深町氏による旅先での告白。この告白を機に、「オリンパス事件」の全貌が明かされていくことになります。深町氏からの情報提供はさらに続き、ついに、山口さんはオリンパスの取締役会資料を始めとする内部資料を手にし、巨額の損失処理について追及し始めます。その様子は、『第一章「潜行取材」のしかかる秘密の重さ』に詳細に記されていますので、ぜひ、じっくりお読みください。企業会計について、今一度整理できる内容にもなっています。さて、ストーリーの最初の登場人物である深町氏は、まさに「暗闘オリンパス事件」の出発点となる重要人物です。このような重要キャラクターは他にも次々に登場します。例えば、月刊誌『FACTA』編集主幹の阿部重夫氏。阿部氏のジャ―ナリスト魂がこのストーリーを盛りたて、厚みを増させていきます。山口さん(当時は匿名)の執筆による「FACTA」2011年8月号における「オリンパス事件」スクープ記事の掲載。ここから玉突きのような連鎖が始まります。そしてこの連鎖は、あのマイケル・ウッドフォード元社長が登場人物として加わることにより、ギアチェンジし、さらに加速化していくのです。こうしてストーリーも佳境に入ってきます。続きの話もかなりの見せ場。ウッドフォード元社長と、菊川元会長が直接対峙する場面です。舞台はランチミーティング。よくぞここまで再現できたものだと感心せずにはいられない、迫力あるシーンとなっています。まさに「サムライが挑む一騎打ち」のシーンとでも言いましょうか。私は何度も読み返しました。ぜひとも、読んでその様子をイメージしていただきたいシーンのひとつです。そして、そのやりとりから約2カ月後、ウッドフォード氏は社長職から解任されることになります。この取締役会にて解任されたウッドフォード氏は、すぐさま英国に帰国すると、フィナンシャル・タイムズやウォールストリート・ジャーナルなどの経済誌へオリンパスが抱える問題について語り、英国SFO(重大不正捜査局)へも通報。オリンパス問題は、一気に海外で急展開を見せ始め「オリンパス不正疑惑事件」へと重大化していきます。世界中の注目が集まるなか、本事件のスクープを放った山口さんのもとに、新たな人物が現れます。この人物がとても興味深い。米国人ながら肩書は僧侶。その僧侶「ミラー・和空」氏は、第四章のタイトルにおいて「怪僧」と評されているほど、個性豊かな人物です。先程触れたウッドフォード元社長と、菊川元会長が直接対峙するランチミーティングの場面を克明に再現できたのも、このミラー・和空氏からの情報提供によるものでした。「果たしてミラー・和空氏とはいったい何者なのか?」「ウッドフォード氏とはどのような関係にあるのか?」「山口さんとはどのようにして知り合ったのか?」そのあたりについては『第四章「怪僧登場」 暗闘の記録』に書かれています。とても魅力的な重要人物です。ミラー・和空氏から提供されたまさに「暗闘の記録」をもとに、紆余曲折の激闘の日々の中、山口さんの取材も、事件の追及も進んでいくことになります。そして、同書に記されている一連のストーリーには、この記事において紹介しきれない「個人」たちがまだまだ登場します。一人ひとりの「個人」が次々に連鎖していく過程、まさに「点」が「線」となり、連なっていく物語が描かれていくのです。2011年10月26日。菊川会長兼社長は退陣します。その頃、オリンパスを巡る騒ぎは一段と激しさを増し、野田佳彦首相も英フィナンシャル・タイムズでのインタビュー記事で「今回の騒動はルールに従う市場経済国として日本の評価を貶める恐れがある」と懸念を表明、海外に次いで日本政府も重大事件として認知するようになってきました。さらに、金融面でも、外資系証券会社はオリンパスの投資判断レポートの作成を停止し、金融取引を見合わせ始めます。オリンパスの格付けも引き下げられます。そして11月8日。ついにオリンパスが膝を屈する日がやってきます…。年が明けて2012年2月16日。東京地検特捜部と警視庁は、菊川元会長兼社長を始め7人を金融商品取引法違反(有価証券報告 書の虚偽記載)の容疑で逮捕します。逮捕者のなかには、野村証券OBの横尾宣政(現・被告)も含まれていました。横尾被告はオリンパス社外の人物です。詳しくは、同書の第六章『野村証券OBたち』に書かれています。ビジネス・経済・マーケット関連の書籍では、なかなか明かされない事実が記されています。個人的には、金融関係の方々にこそ、お読みいただきたい章と言えます。さて、このように「オリンパス事件」は、会社を私物化する経営者、そこに群がる闇の人物たちによってもたらされた許されざる経済事件です。と、同時に『「個人」の力こそが全うな価値の源泉なのだ』ということを教えてくれた事件だったようにも思います。その点について、スクープした記者であり同書の著者でもある山口さんに直接うかがいました。「私は、この事件を通して『個人』の力はバカにできないという認識を新たにしています。この本に登場する人物、つまり私に情報提供してくれたり、協力してくれたりした個人たちは、今でもお互いに全く面識のない人たちです。そんな個人の力が連鎖して、事件の全貌をほぼ明らかにすることができました。個人の力は世の中、社会を突き動かす原動力であり、価値の源泉なのです。日本社会では、どうしても『無事是名馬』、事なかれ主義の『和』を重んじ、自分がおとなしくしていればうまくまとまるという価値観が根づいている面があります」。「実際、オリンパスの社員も、皆おとなしく親切で、いい人の集団という社風なのだそうです。でも、組織が暴走しているなか、皆が事なかれ主義で『和』を乱すことを恐れていたら、誰も暴走を止めることはできない。私の好きな言葉に『アマは和して勝つ、プロは勝って和す』という名言がありますが、まさに、個人一人ひとりが立ち上がり、力を発揮した先に、健全で高尚な『和』が生まれるのだと思います」。健全で高尚な「和」の源泉は全うな個人の力にある。確かに山口さんのおっしゃる通り、全ての価値を形成する上での基本はそこにある気がします。さらに源泉という意味では、人の心のなかに存在する「正義」も挙げられるのではないでしょうか。その点についても伺いました。「実は、この本の本文には『正義』という言葉は全く出てこない。『あとがき』でやっと使った言葉です。正義というと、どうしても青臭く気恥ずかしく…この言葉を使うことによって、事実や主張が安っぽい伝わり方をしてしまう気もします。さらに『正義』という言葉を禁じ手としたのは、『正義』は『真理』よりも一段低いところにあると思うからです。ですので、記事や本文では敢えて使っていません。ただ、ジャーナリズムの出発点は、やはりこの『正義』からスタートしなくてはいけないのだと思います。それはジャーナリズムの世界に限らず、世の中、社会全てに言えることかもしれない」。「この本の『あとがき』で、私は夏目漱石の小説『坊ちゃん』のワンシーンを引用しています。主人公の坊ちゃんが生徒から悪戯されたとき、生徒をどう処分するかを決める職員会議で、坊ちゃんの盟友である山嵐が弁じたてるシーンです。『教育の精神は学問を授けるばかりではない、高尚な正直な、武士的な元気を鼓吹すると同時に、野卑な、暴満な悪風を掃蕩するにあると思います』。この台詞には、『サムライ』の根本、基礎要件が託されています。『サムライ的なるものは何か』をはっきりと描いた言葉であり、今の日本人に足りないものを過不足なく表現しているのだと思うのです。つまり、ウッドフォード元社長が私に手向けた言葉『サムライ』とは『高尚で正直で元気な者』を指す言葉だということです」。そもそもこの「サムライ」という言葉は、日本人ではない英国人のウッドフォ―ド氏から発せられた言葉です。今回の「オリンパス事件の解明」は、たまたま英国人のナイトが経営陣の一員であったことが、大きく影響していますが、問題が生じたらすぐに隠し、それを事なかれ主義のまま、予定調和な結末に導こうとする日本人のみの集団であったとしたら、いったいどのような結末を迎えていたのでしょうか? その点についても山口さんの見解を伺いました。「英国人であるウッドフォード元社長が経営陣にいなかったら、今回の問題は、事なかれ主義のもとに、大きな事件にもならず、うやむやにされていたかもしれません。日本人と欧米人との差は、問題があるとわかった時に、どう対応するか、その問題を隠し続けるのかどうかに表れます。実は、この本のタイトルの元になったウッドフォード元社長の問いかけ『日本人はなぜサムライとイディオットが極端に分かれてしまうのか』について、最初は私も『単純な二元論で片付けられる問題なのだろうか』と違和感を持ちました。でも、今回の『オリンパス事件』からもわかる通り、日本人はこうした二元論を避けることで、『誰に責任があるのか』『本来、どういう解決策が求められるべきだったのか』をうやむやにしてしまいがちで、そこに問題の根源があるのだとわかりました」。「結局、日本社会においては、不正を働いた旧経営陣と不正を明らかにしようとしたウッドフォード元社長が喧嘩両成敗という結果になってしまった…。私たちは、そのことに対してもっと違和感を覚えるべきだと思います。欧米であれば違った判断や処分が下されたことでしょう。この点における日本(日本人)と欧米(欧米人)との違いは決定的です。ただ、『個人』ということをベースに考えれば、私たち日本人一人ひとりの心のなかにも『サムライ』は住んでいるのだと思います。今もなお、オリンパスの不正を正したいという個人からの情報が寄せられ続けていることからも、それは確かです。一方で、密告社会化することを危惧する声もありますが、限りなく黒に近いグレーを発見した時に、グレーゾーンとして見てみないフリをするのか、膿を出し切ることで健全な成長、発展へとつなげていくために立ち上がるのかは、『サムライ』としての個人の正義感に委ねられるのだと思います。私もジャーナリストとして『サムライ』でありたいと思っています」。私自身、「サムライ」という言葉は、好きな言葉です。本書を読み、いざという時には「サムライ」として振る舞いたい、そんな勇気の翼を与えてもらえた気がしています。ただ、山口さんご自身のなかでは、もっと別の感覚をお持ちのようです。「この本は、勧善懲悪の話ではありません。『読者の皆さんも、すっきりとした読後感を感じていないのでは?』という気がしています。というのも、真実をできる限り追及しながら、あいまいな形で事件が幕引きとなってしまった…。『オリンパス事件』は日本社会・日本人を象徴する事件だと言えますが、それを完全に打ち崩すことはできなかった。その意味では、私は『敗者』かもしれません」。勧善懲悪にはならなかった…その点では「敗者」。ジャーナリスト魂は、そういう感覚と心得を持った人に根付くものなのでしょう。日本を象徴する事件「オリンパス事件」は、決して終わった事件ではなく、まだまだ続いている事件であると言えます。今回の事件では、たまたま英国人のナイト(騎士)が経営陣の一員であったことが、大きく影響していますが、問題が生じたらすぐに隠すことに注力しようとする日本人・日本社会の体質が変わらない限り、似たような事件はいくつも浮上してくることでしょう。すでに日本社会のあちらこちらに潜在している事なのかもしれません。経済事件に関心のない方でも、「個人の力とは?」「日本人とは?」「日本社会とは?」など、根本的な命題を改めて見つめ直すことのできる一冊です。映画を観ている、小説を読んでるかのごとく、共感せずにはいられないノンフィクションストーリー。まさに珠玉の一冊です。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月10日経済キャスターの鈴木ともみです。連載『経済キャスター・鈴木ともみが惚れた、”珠玉”の一冊』では、私が読んで”これは”と思った書籍を、著者の方へのインタビューを交えながら紹介しています。第17回の今回は、阿部祐二さんの『「恐妻家」が成功する22の法則』(講談社)を紹介します。「たゆまぬ努力」「謙虚さ」そして「偉大なるメンター(指導者)との出会い」。これらは、この連載を通して出会った多くの賢人たちに共通する3つのキーワードです。世界を舞台に累計5,000億円を運用してきたカリスマファンドマネージャーさん、一部上場企業の女性取締役となり、喜寿を迎えられた今、さらにニューヨークへの進出を計画中の美容家さん、時価総額世界トップ群の米国企業の会計、コンサルタントを手掛けてきた国際公認会計士さん。各業界で、日本を代表する実績とキャリアを積んでこられた方々には、これら3つの共通項が存在します。成功者となった今となっては、これらを実践してきた、続けてきた、という表現の方が正しいのかもしれません。「たゆまぬ努力」「謙虚さ」「偉大なるメンター(指導者)との出会い」。現役プレーヤーとして仕事人生を歩んでいる限り、この3つキーワードを意識しながら進んでいけば、きっと望む道は拓けてくるのだと思います。今回は、まさにその道を真っ直ぐに進んでいる方が書かれた書籍をご紹介したいと思います。タイトルは『「恐妻家」が成功する22の法則』。著者はリポーターの阿部祐二さんです。阿部さんは『行列のできる法律相談所』(日本テレビ)「第7回気の毒な夫No.1決定戦」でチャンピオンに選出されたこともあり、読者のなかには「恐妻家=気の毒な夫」というイメージを持ってらっしゃる方も少なくないかもしれません。ですが、この本を読めば、阿部さんが単に、妻に操られる気の毒な夫ではないことがおわかりいただけるはずです。阿部さんにとって奥様は「偉大なるメンター(指導者)」であり、奥様との関係は、コーチと選手、師匠と弟子、上司と部下etc…。「恐妻家だからこそ、うまくいく仕事と人生」の成功法則がこの本には数多く詰まっています。まずはその具体例からご紹介しましょう。このエピソード、まさに夫婦のハートウォ-ミングストーリーです。阿部さんの奥様はきっと、どのようなタイミングで、どのような促しをすれば、一番阿部さんの心に響き、奮起させることができるのかを心得ていたのだと思います。これぞ良きメンター(指導者)。さらに、このエピソードを通してわかるのは、阿部さんご自身が、メンターからの叱咤激励を「謙虚」に受け止め、その後、家庭教師センターの事業で必死に「努力」するようなタイプだということです。奥様はその点もしっかりと見抜いていらっしゃいます。実にお見事!その「謙虚さ」と「努力」、これらのキーワードについて、阿部さんはどのようにお考えなのでしょうか?直接うかがいました。「妻は僕に対して、『謙虚でいなさい』とよく言います。僕自身もそうでありたいと思っているのですが、時々、その姿勢を忘れてしまうと、妻から鋭い指摘を受けるのです。その度に、『謙虚であること』を忘れてはいけないなと実感します。また、もともと一度凝り始めると、集中し没頭するタイプなので、端から見れば、僕は相当な努力家に見えるようです。学生時代も、極めようと思ったスポーツはとことん練習に励み、結果を出してきましたし、勉強も没頭しすぎて、親から『お願いだから、体のことも考えて勉強しないでくれ』と言われてしまうほど勉強しました。今も日々の仕事に明け暮れるなか、毎朝のランニングを続けてますし、時間が許せば読書もします。『努力』することが苦にならない性格、体質なのかもしれません。ただ、そんなふうに、ともすると没頭しすぎてバランスを欠いてしまう恐れのある僕のことを、コントロールしてくれているのは、やはり妻なんです」これぞまさに理想的なパートナーシップ! その関係性を裏付けるエピソードはさらに続きます。ご紹介しましょう。この連載でも何度も登場している「チャンス」という言葉。阿部さんも「チャンスの神様の前髪」をつかまえようと、必死になっていた時期があったようです。当時、「チャンスの神様」は阿部さんのところではなく、奥様のところに降りてきた…。果たして今も同じなのでしょうか?うかがいました。「今であれば、『チャンスの神様』が僕のところにも降りてきてくれると思います。ですので、リポーター業と併せて、役者の仕事をさせていただくことになっても、相乗効果というか、何かしら納得のいく役目を果たせるような気がするのです。もちろん、リポーター業は、僕にとって欠かせない仕事ですし、天職だとも感じています。ただ、型にはまることなく、常に自分を追い込み、自分を試し、チャレンジしていきたいという意気込みがあります。その意気込みやパワーを発揮するのと同時に、謙虚さを持ち続けていれば、これからもやりたいと思った仕事でチャンスをもらい、充実した日々を妻(家族)と一緒に送っていけるだろうと感じています」これからもまだまだ続く夫婦の物語。最後にその愛情あふれるシーンをご紹介しましょう。その場面は「あとがき」に記されていました。一時期は大ケガを負い、休養を余儀なくされていた阿部さんですが、今ではすっかりお元気! インタビューに応じてくださった際にも”正のエネルギー”を静かに放っていらっしゃいました。「キング・オブ・リポーター」の道を極めるべく、引き続きのご活躍を心よりお祈りしたいと思います。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月26日経済キャスターの鈴木ともみです。連載コラム『経済キャスター・鈴木ともみが惚れた珠玉の一冊』をお読みいただき、ありがとうございます。この連載を始めてから、多くの良書と出合い、その著者の方々へのインタビューを通して、さまざまな刺激をいただき、心が豊かになっていく自分を実感するようになりました。本当に光栄です。そして、いつの日からか、支えて下さっている多くの読者の皆さまに対して、その恩返しができれば、と考えるようにもなりました。そこで、私が出会った著者の方々の中でも、特に心にしみる言葉を与えて下さったお二人をゲストにお迎えし、2回に渡り、春の特別企画として鼎談形式でお送りしたいと思います。鼎談のゲストは美容家・メイクアップアーティストの小林照子さんと公認会計士の平林亮子さんです。お二人の歩んできた時代背景や育った家庭環境はバラバラですが、小林さんの著書『人を美しくする魔法』(マキノ出版)、平林さんの著書『競わない生き方』(ワニブックス新書)には、共通する人生成功術、若い社会人の皆さんやビジネスパーソンの方々の心に響くメッセージが数多く詰まっています。戦前に生まれ、戦中・戦後、生きることに必死だった10代を過ごしたのち、高度経済成長期に社会人となり、右肩上がりの仕事人生を歩んでこられた小林さん。一方、安定成長期に生まれ、バブル経済期を含め豊かな時代に幼少期&思春期を過ごすなか、学歴主義の優等生として生きる苦しみから、時には自殺願望をも抱いていたという平林さん。仕事人として、女性として、颯爽(さっそう)と美しく輝く今のお二人の姿には、各々に葛藤のなかで生きた10代、そしてそこで確立した『芯』の”強さ”と”自信”が表れています。10年後、20年後、30年後、40年後、50年後…。あなたが「好きと言える自分」「人として豊か」でいられるためには…。美と人生の達人たちがあなたに贈る珠玉のエールの数々。皆さんの人生を応援する鼎談となっていると思います。『経済キャスター・鈴木ともみが惚れた、”珠玉”の一冊 第11回 小林照子氏著『人を美しくする魔法』』『経済キャスター・鈴木ともみが惚れた、”珠玉”の一冊 第1回 平林亮子氏著『お金が貯まる5つの習慣』』鈴木 : 小林さん、平林さんどうぞよろしくお願いいたします。お二人は初対面なんですよね。実は、私はお二人とそろってお会いできる日を大変楽しみにしておりました。と言うのも、お二人には数々の共通点があると思っていたからです。表面的には、ご職業にも接点はなく、年齢差も40歳あり、歩んできた時代背景や育ってきた家庭環境も対照的ですので、普通であればなかなかお二人の間に接点や共通点は見つかりにくいはずですが、お二人の著書には共通する人生訓やメッセージが数多く託されています。小林 : それは不思議だし興味深いですね。平林 : 私と小林さんとの間に共通点があるなんて、恐れ多いです!(笑)。鈴木 : その共通点をご紹介する前に、おもしろい発見があったので、ひとつご紹介しましょう。実は、小林さんの人生の年表をたどっていきますと、戦争を境にした日本経済史の年表そのものになるのです。まずはその年表をご覧ください。小林 : まぁおもしろい。(戦争を境に記した)日本経済の歴史は私の人生の歴史とぴったり重なるのね。鈴木 : そうなんです。さらに、その年表にお二人それぞれの人生を重ねてみますと…。平林 : おもしろいしわかりやすいですね。鈴木 : 照らし合わせていくと、お二人が歩んできた時代背景は対照的です。小林さんはまさに戦争に翻弄される子供時代を過ごしてこられました。戦後の貧しい時代、ご両親の失業やご病気、東京から山形への疎開…。壮絶なご経験だと感じます。小林 : 私がいつも基準としているのは、やはり幼少期、思春期(10代)の頃の経験や価値観で築き上げられたものなのです。その頃に、自分の『芯』がつくられました。ですので大人になってからも、常にその『芯』に聞いて行動していますね。鈴木 : 一方、恵まれた時代、恵まれた家庭環境のもと文武両道の優等生だった平林さんも特異な10代を過ごしてきたと言えそうですね。平林 : とにかく家でも学校でも優等生でいなくてはいけないことが辛かったです。東大出身の父から言わせれば「東大は普通に勉強したら受かる大学」なのだそうです。そういう親のもとで、私も高校までは、成績も良く、陸上部では県内でも有数の選手と、まさに絵に描いたような優等生でした。鈴木 : ストレートでお茶の水女子大学に合格。優等生人生まっしぐらですね。平林 : それでも、私は自分で勝手に限界ラインを引いてスネてました。「東大に行けなかった私は落ちこぼれ」。大学に合格したときも、そんな思いを抱きました。もちろん、表面上は明るくさわやかな優等生を演じてましたが、中身は常に自分を肯定できずにスネる毎日。10代の頃は呼吸するのも辛かったんです。小林 : それは本当に辛かったでしょうね。私はメイクアップアーティストとして多くの方々のお顔に触れているからわかるのですが、平林さんの場合は、お顔を含め、とても上品で優美な外見をされてるから周りは完璧を求めてしまうのよね。人は第一印象でその人の性格や内面を決めてしまいがちだから。学校も家族も皆が期待してしまう。そして平林さん本人は、それに応えようとすればするほど、辛く苦しくなってくる…。葛藤の日々だったでしょうね。平林 : わかっていただけて、本当に嬉しいです。10代の頃は、なかなかわかってくださる方とも出会えず、はけ口もみつからずに、とにかく苦しかったです。鈴木 : 平林さんがその葛藤の日々から抜け出せたのはいつですか?平林 : 大学に入ってからです。学歴主義の価値観を壊してくれる出会いに恵まれました。小林 : そうやって、いろいろな人と出会い、自分とは違う考え方や価値観を持ってる人たちと接することは大事よね。時にはぶつかることも必要。エネルギーを持って反対してくる人は、一度共感してくれれば一気に強力な味方になってくれたりするから。平林 : 落ちこぼれて入ったと思っていた大学や専門学校の仲間たちとの新たな出会いのなかで、私はそれまで持っていた価値観にとらわれない生き方を見つけられたように思います。鈴木 : またその後、公認会計士試験に合格、しかも大学在学中に、という事実が改めて自信にもなったでしょうし、さらなる目標へとつながっていくのでしょうね。小林 : 基本はそこですよね。目標や夢を持って前に進むこと。夢に向かっていく気持ちがないと、やはり心は折れやすい。私が、疎開先の山形から東京に出てきた理由は、演劇のメイクアップ・アーティストになりたいという夢を抱いたからでした。ただ、なかなかそう簡単になれる職業ではない。そこで、夢への第一歩としてまずは化粧品会社コーセーに就職したんです。平林 : 私も同じようなことを感じます。私の場合は、「大きく立派な夢を掲げてスタート!」というタイプではないのですが、「一見、夢とは遠いように感じる仕事も一生懸命にやって、夢や目標を手放さなければ、いつしか想いはかなう」ということを実感しています。小林 : そういうものですよね。どんな仕事でも、一つひとつの仕事を一生懸命にすると、また新しい話がやってくる。やればやるほど、どんどん大きな仕事、幅広い仕事ができるようになってきます。すると、また新しい依頼がやってくる。そのうちに自分のしたかった仕事に出会える。私もその連続で今日まで仕事を続けてきたし、さらにこれからももっと大きな夢を実現させたいなと思っています。実はこの春から、京都で新しいサロンを開きますし、来春には青山ビューティ学院の高等部京都校を開校する予定です。日本の美しさの象徴はやはり京都にあると考えていたから、その京都でサロンと学校を築けるのは本当に嬉しいことです。私は常々、世界に向けて日本の美を発信していきたいという夢を持っていて、それを口にしているものだから、それを知った方が、今回の京都のお話を持ってきてくださったの。やっぱり夢や想いは言葉に出すべきなのよね。平林 : 私もそう思います。なるべくブログなどにも自分の夢や想いを書くようにしてるんです。小林 : だから私、ここでも言葉にしておくわ。「近いうちにニューヨークに出店します!」日本の良さを世界中に伝えるために!平林 : すごい!ニューヨークですか?鈴木 : なぜ、ニューヨークなんですか?小林 : ニューヨークを選んだのは、世界に向けたエンタメとビューティの発信地だからなの。もし、数年後にその発信地がニューヨークではなく、他に移っていたらそこを目指すけれど。今はやっぱりニューヨークね!平林 : なんだか本当に実現できそう。私も楽しみになってきました。小林 : 実現したらニューヨークに遊びにきてね(笑)。一同 : いいですね!(笑)。(※鼎談の続きは「後編」に続きます)「様々な人との出会いによって価値観は形成される。ひとつ一つの出会いに感謝する」「どんな仕事でも目の前にある仕事に全力を尽くせば、夢も引き寄せられる」「夢や想いを声や文字にすれば、いつか実現する」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月12日経済キャスターの鈴木ともみです。連載『経済キャスター・鈴木ともみが惚れた、”珠玉”の一冊』では、私が読んで”これは”と思った書籍を、著者の方へのインタビューを交えながら紹介しています。第14回の今回は、藤原敬之さんの『日本人はなぜ株で損するのか?~5000億円ファンド・マネージャーの京大講義~』(文春新書)を紹介します。「話を聞いているだけで鳥肌がたった」(京都大学経済学部3年)、「『情報処理』ということの大切さが分かりました」(京都大学大学院2年)、「ものすごい量の知識、見識、分析力に圧倒された」(京都大学経済学部3年)、「教科書にのっていない、非常に価値ある時間」(京都大学 経済学部3年)、「『このような考え方もあったのか』と思うことの連続」(京都大学3年)、「実体がなく実感の薄い株というものに対して『生命』を吹き込むような思考に感激」(京都大学 大学院1年)。上記は2011年5月に京都大学経済学部で開催された公開講座に対する受講生(1年生から院生まで)たちの感想です。講師はファンド・マネージャーの藤原敬之さん。講義テーマは「株式運用。アクティブ・ファンドマネージャーとは何か」。今回ご紹介する『日本人はなぜ株で損するのか?~5000億円ファンドマネージャーの京大講義~』は、その講義内容を余すことなく再現した書籍になっています。これからの日本を担うであろう若き英知が集まる京都大学で、その内容に、多くの学生が刺激を受け、心を震わせ、感動したと言う講義です。いったいどんな講師の方がどのような講義をしたのでしょうか?まずは、その答えの本質が垣間見える最終章「第六章「日本人とは何か?」最後に伝えるべきこと」からご紹介しましょう。上記のメッセージは、京大生たちの心に深く強く響いています。きっと、社会に出る前の心構えと覚悟を認識したのだと思います。この本を読んだ私自身も実感し納得し痛感しました。直接、自分の心に響かせたいという思いもあり、このメッセージの意味について、藤原さんご本人にうかがいました。「このメッセージに託した不条理への対処の仕方については、学生さんたちよりも(若い)社会人の皆さんの方が理解しやすいかもしれません。ビジネス・組織の世界においては、必ずと言って良いほど、不条理が存在する。ちょうど今、まさにその不条理を目の当たりにしているという方もいると思います。上司だから同僚だから分かってくれる…というのは甘えで、そういう考え方は捨てたほうが良い。ある意味それは自分を捨てることでもあります。常に相手をどう満足させるかを考える。人間は常に自分のことばかり考えていますから、それくらいの意識を持ってちょうどよいのです。他者を認識するうちに、社会のなかでの自分の進み方や生き方も次第に見えてきます。まずは、(相手を、物事を、社会を、世界を)「知ろう」という気持ちを持って「閉じる」ことなく「開く」ことを意識して毎日を過ごしてもらいたいと思います」実際にお話を伺うと、重みあるメッセージの一つひとつがじわじわと心の奥底に浸透してきます。これほどまでに人の心を動かすことのできる言葉と知識が詰まった藤原さんは、カリスマ・ファンド・マネージャーとして、いったいどのような足跡を歩み、どのようなことを体得してこられたのでしょうか?その点については、第一章「ファンド・マネージャーとは何か?」を読めばわかります。このように、藤原さんは日本を代表する成功者として人生を歩んでこられました。外資系金融機関のMDになり、多くの外国人を部下に従え、数字の上でもしっかりと実績を残してきました。言わば、世間が羨望する「グローバルエリート」として生きてきたわけです。真の勝ち組・成功者になれた理由はどこにあったのでしょうか?実際に藤原さんに伺いました。「実は、私は就職する時もグローバルに活躍したいとか、金融の世界で成功しようなどとは全く思っていませんでした。一時は映画監督やテレビのディレクターを夢見たこともあり、できれば早く帰れて趣味の映画を観る時間が確保でき、楽で給料の良い働き先はないかと探した結果、農林中金にたどり着いたわけです。でも、現実は悲惨な残業の連続でした(笑)。ただ、農中で働くなかで、経済のファンダメンタルズをしっかり勉強する機会に恵まれましたし、本物の天才と言える上司との出会いもありました。『プロの情報のやり取りとは互いの切り口の交換なのだ』という極めて重要なことを彼から教わり、その言葉を実践することで私は四半世紀も相場の世界で生き抜くことができました。」「自分で考え、自分のオリジナルな意見を持つ。それがプロの務めであるということを若い時代に習得できたことは幸運でした。確かにファンド・マネージャーは天職だったと思いますが、私の場合、成功者になりたいという野心や計画から始まったわけではなく、多くの価値ある出会いのなかで、目の前にある命題を自分のオリジナルな思考でクリアーしてきた先に、今のような結果がついてきた、という感じです。ですので、実は私自身が、この本の第五章で紹介しているような典型的な日本人と言えるのかもしれません。2年前にファンド・マネージャーを引退して、今年から作家で生きていこうとしているのも計画などではなく、幸運と出会いに恵まれたからだと思っています。」意外や意外…。「世界を舞台に名を馳せたファンド・マネージャー」というと、もっと『俺ってすごい、俺って一番、俺って最高!』的な”オレ祭り”体質の方かと思っていたのですが、お会いした瞬間からとても謙虚でいらっしゃいました。その自らを「典型的な日本人である」と認める謙虚さがあったからこそ、同書の本題でもある「日本人はなぜ投資が下手か?」の理由を探究し続け、その意味と対策を生みだすことができたのでしょう。その結果、藤原流のオリジナル思考が確立し、カリスマ・ファンド・マネージャーになれたのだと思います。ではその同書の本題とも言える第五章ついてご紹介しましょう。とても興味深い内容です。なるほど。投資とは「将来」を前提とした長期的な行動であり、その鍵となるのは「情報の収集」である。わかっているつもりでも、なかなか実践できないのが、この「情報の収集と整理」です。この点については第三章「情報をどう処理すべきか?」にて「情報整理のコツは細分化と集中化」「日経の切り抜きを149の項目に分ける」「SBL(スクエア・ブロック・ルーズリーフ)への書き写し(9マスノ―トを使った情報整理術)」「情報を『次元認識』した上で、『三元次情報』を創る」など、そのノウハウがわかりやすく解説されています。第三章については、前後にある第二章「株式運用の基本とは?そして独自の運用とは?」と第四章「株価とは何か?」とを照らし合わせながら、しっかり理解しつつ読み込んでいくことをおすすめします。特に第四章「株価とは何か?」の締めの部分「株価に適正価格は存在しない」には、投資家のみならず、多くのビジネスパーソンにとって、ビジネスの判断基準を見誤らずに済む実践的メソッドが記されています。このように、人生の多くのシーンで使えるメソッドが数多く詰まった珠玉の一冊。結果が全ての世界で生きてきた藤原さんが語る、その過程で得た手法や処方術だからこそ、言葉の一つひとつが説得力を持って心に飛び込んでくるのだと思います。一冊読破することで、(1)「世界を舞台に活躍したファンド・マネージャーの成功物語」、(2)「個人投資家にも役立つ実践的投資術」、(3)「明日を担う若者たちへのメッセージ集」と、少なくとも三冊分の良書を読み終えた気分、充実感を味わうことができます!【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月22日経済キャスターの鈴木ともみです。連載『経済キャスター・鈴木ともみが惚れた、”珠玉”の一冊』では、私が読んで”これは”と思った書籍を、著者の方へのインタビューを交えながら紹介しています。第13回の今回は、大寄昭生さんの『「保険」は比べて買いなさい!』(角川マガジンズ)を紹介します。先日、保険のセールスレディの方々にお会いした際、こんなことを言っていただきました。「いつも『東京マーケットワイド』を見てますよ。株式の動きを勉強してます!」と。実は、これまで個人投資家や、証券・銀行関係者の方々からそのようなお声がけをいただくことはありましたが、保険業界の方からは初めてのことでした。それもそのはず、今や「資産運用型の生命保険」も登場し、保険業界の方々もマーケット情報を得て、投資知識を高める時代。マーケット情報番組をチェックしているのは何の不思議もありません。逆に、マーケットに関わる人たちこそ、保険の世界についてほとんど何も知らない場合が多いのではと感じます。「保険」について無関心のままで、保険に入っていても、最初に出会ったセールスの方に全てお任せという状態。実はそうした状況は、契約者側にとっては、とても不利なことなのではないでしょうか? その答えが今回ご紹介する『「保険」は比べて買いなさい!』で解説されています。ただ「保険を比べる」と言っても、素人の私たちには困難な技です。そこで、著者の大寄昭生さんは、「保険を比べて買える場所=保険ショップ」の展開を広めているのだそうです。大寄さんに具体的に伺いました。「私は大学を卒業後、アパレル業界に入りました。その後、友人からの誘いで外資系保険会社での営業を経験し、専属代理店での営業、コンサルティング会社でJA共済や大手生命保険・損害保険会社へのコンサルティングや営業指導などを行い、現在は、複数の保険会社の商品を取り扱う「保険ショップ」のフランチャイズチェーン本部を運営しています。20年近く保険業界を見てきましたが、他の業界と比べて、まだまだ閉鎖的であるというのが実情です。そもそも保険は入るものではなく、「買う」ものです。例えば、私たちは電化製品を家電量販店で買うわけですが、様々なメーカーの製品の中から、どれが一番安くて優れているのか、自分たちで選択することができます。ですので、電化製品でも食料品でも、メーカーは消費者に選ばれるために、コスト削減など必死の努力を重ねてきています」「しかし、保険の場合、一社の保険会社の営業担当者が勧めてきた商品を言われるがままに、入ってしまうケースがほとんど…。それは「保険」に入るという、まるでスポーツジムにでも入会するかのような気軽な気持ちがあるからです。保険料の支払い合計額は、人生最大の買い物と言われる「マイホーム」に次ぐ大きな買い物です。それなのに、比べることなく、トータルの保険料も計算せずに安易に保険に加入してしまうことに抵抗を感じないのは、やはり問題だと思います。「保険ショップ」はその問題を解決し、皆さんが「保険を比べて選ぶ」そのサポートをしていく場所なのです」実は、私自身、ファィナンシャルプランナーでありながら、保険に関する知識はほとんどありません。相談料が無料であるという「保険ショップ」の存在についても、初めて知りました。薬を選ぶ際に、薬剤師が必要なように、専門知識が必要な「保険」についても専門的なコンサルタントの力を借りたいもの…。それを実現してくれる「保険ショップ」については、第3章に詳しく紹介されています。私もぜひ一度「保険ショップ」に足を運んでみようと思います!このように著者である大寄さんは、売り手市場であった「保険業界」を、まさに買い手市場へと導く先駆者的な存在です。同書では、その大寄さんが私たちにわかりやすい保険の知識をまとめてくれています。上記の「第1章保険の種類はたったの3つ」、それに続く「第2章保険を「比べる」力をつける」を読めば、保険に関する基本的な知識を得ることができます。また、個人的に関心を持ったのが「第2章 保険を「比べる」力をつける~商品別比べるポイント【学資保険編】」です。20代~40代を中心とする現役世代にとっては、役立つ知識と言えそうです。やはり、「保険」は細かく比べてみないとわからないものだなぁと、つくづく感じます。その「比べる力」の効力について、最後に大寄さんに伺いました。「インターネットが普及し、保険会社の競争が激しくなったことで、だんだんと自分に合った保険を選べる時代になってきました。皆さんが徐々に「比べる力」を身につけてきた結果と言えます。ただ、まだまだ「保険」業界については、商品も複雑でよくわからないし、セールス営業がしつこいなど、ネガティブなイメージが払拭されていません。これでは、業界が淘汰されることなく、変わることもないでしょう。現在、日本では、民間の生命保険、損害保険、各種共済などへ、年間約50兆円もの保険料が支払われています。日本の税収は約42兆円ですから、それよりも大きな金額を私たちは保険市場に投入しているのです。しかも自分の意思で支払っている。もし誰もが「比べる力」をつけ、自分の意思で保険商品を選ぶようになれば、保険料を5%は引き下げることができるでしょう。それは、2兆円以上ものお金を別の消費に回せるということです。そう考えると、「比べる力」は日本経済に大きな影響を及ぼす原動力になり得るわけです」なるほど。私たち一人ひとりの「比べてみよう!」という意識改革が、巡り巡って日本経済の底上げにもつながっていくのかもしれません。同書を読み終え、そのようなところまで思いを馳せることができました。まさに、自身の人生、ライフプランの計画&見直しをする上で、欠かすことのできない必須の一冊!です。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月08日経済キャスターの鈴木ともみです。連載『経済キャスター・鈴木ともみが惚れた、”珠玉”の一冊』では、私が読んで”これは”と思った書籍を、著者の方へのインタビューを交えながら紹介しています。第12回の今回は、広木隆さんの『ストラテジストにさよならを~21世紀の株式投資論』(ゲーテビジネス新書)を紹介します。この連載もスタートから半年が過ぎました。多くの方々にお読みいただき、また感想なども届くようになり、嬉しい限りです。私自身もこの連載のおかげで、本屋さんへ通う回数も増え、怠けがちな性分に喝を入れてもらっています。その本屋さんで感じるのは、マネーや投資をテーマにした本棚にズラリと並んだタイトルが、ほぼ似たりよったりであるということです。そもそも株式やFXなど投資の世界で、常に勝ち続けることができる確実なハウツーなどが存在するものなのか? これは、私が日々、東京証券取引所から株式マーケットの実況中継を担当しているなかで、抱き続けてる疑問でもあります。そうしたなか、その答えのヒントをくれ、また他とは明らかに異なる斬新なタイトルの本を見つけました。それが今回ご紹介する『ストラテジストにさよならを』です。著者はマネックス証券 チーフ・ストラジストの広木隆さん。ストラテジストの方が「ストラテジストにさよならしなさい」とはどういうことなのでしょうか? まずはそこから探っていきましょう。負けない投資手法の提唱。ストラテジストである著者の広木さんはまず、「個人投資家がなぜこれまで儲からなかったのか」について第I部の第1章「20年続く下り坂の経済と株式相場」、第2章「「長期投資」の誤解」第3章「個人投資家が陥りがちな「塩づけ」の罠」において、わかりやすい具体例を用いながら解説しています。上記で引用されているゲーリー・ベルスキー氏とトーマス・ギロヴィッチ氏の共著「賢いはずのあなたが、なぜお金で失敗するのか」を始め、同書にはチャールズ・エリス氏著「敗者のゲーム」、ナシーム・ニコラス・タレブ氏著「ブラックスワン」「まぐれ」、バートン・マルキール氏著「ウォール街のランダム・ウォーク」など、数多くの海外の著者による文献の一節が紹介されています。その点も理解を深める上でのスパイスとなり、効いてきます。(ちなみに、個人投資家の皆さんから好評を得ているマネックス証券『Strategy Report』でも、広木さんは海外の文献から特筆すべきメッセージを紹介しています。株式相場と真剣に向き合いたいと考える投資家の皆さんにとっては、要チェック! のレポートです)。さらに、広木さんは「個人投資家がなぜこれまで儲からなかったのか」その理由の一つに「プロとの圧倒的な情報格差」を挙げています。同書のタイトル『ストラテジストにさよならを』と直結する第4章「頼るものがない」を読み終えた私は、胸のすくような感覚を覚えました。ご紹介しましょう。この歯に衣着せぬシャープな記述については、その真意を直接伺わないわけにいきません。広木さんに伺いました。「この仕事をしていると、個人投資家の方から批判的なコメントを寄せられたりもします。例えば「自分は一流のプロの言うことは聞く」ということを言ってくる方もいました。それで、その一流のプロとは例えば誰か? と伺えば、なんてことはない、朝の経済情報番組などに出演している方々の名前を挙げるのです。確かに彼らは視聴者・投資家の皆さんにとっては、有名人かもしれません。でも、『有名人=一流のプロ』かと言えば、そうではない。個人投資家の方から、スタッツ・インベストメントやエピック・パートナーズ、ホライゾン・アセット・インターナショナルのような、日本で実際に稼ぎ続けているヘッジファンドや、それらのファンドを運用するマネジャーの名前が出てくることはありません。なぜなら、彼らは金融危機後の今もしっかりとしたパフォーマンスを見せているプロ中のプロですが、メディアに登場することはありませんから」なるほど。目から鱗(うろこ)…。現実を直視した見解です。では、専門家とされるストラテジストやエコノミストの意見を話半分に聞くというのであれば、個人投資家の皆さんは何を頼りに投資を行えば良いのでしょうか?その点についても伺いました。「どんなものでも基本が大切です。それは投資も同じ。まずは投資の基礎、投資理論を学ぶこと。難しい理論や学術的なことではなく、基本的な理論を表層的になぞるのではなく、徹底的に、深く、根本的に理解できるまで学ぶことが大切です。こうした『サイエンス』の部分を押さえた上で、相場観やチャートなど『アート』の部分を押さえてください。私自身は、チャート分析のみでは、将来の株価を予測できないと考えています。チャートは過去の推移を検証し、他の市場や銘柄と比較するためのもので、その比較のなかで、現在の位置を確認、把握するために使います。どれだけ分析を重ねても、結局、相場は運や偶然に左右されるところが大きいのも事実です。ただ、この運や偶然は、不思議と日頃から投資理論を把握し、テクニカル分析も怠らない、そういった基礎固めを着実にしている投資家の元に降りてくるものなのです」上記の話は、詳しく同書の「第II部どうすれば儲かるのか?」第6章「投資の理論を知る」第7章「(ROE・PER・PBR)株式投資の評価尺度を学ぶ」、第8章「大局観を持つ」、第9章「正しい長期投資は『売る』ことである、第10章「分散投資とリスク・コントロール」で詳しく解説されていますので、ぜひ何度も読み返し頭に入れておくことをおすすめします。同書を読み終え、広木さんのお話を伺ううちに医師である知人の、ある言葉を思い出しました。メディアに関わる一人として、深く反省するに至った言葉でした。プロ・専門家が必要とされる世界では、どの分野においても、フェイクが存在するのかもしれません。気持ちや行動を揺さぶられずに生きるためにも、私たち一人ひとりがその本質をとらえ、本物を見極める目利きになることが不可欠な時代なのでしょう。投資術とともに、そんな人生の教訓を学ぶこともできる一冊です!【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月23日経済キャスターの鈴木ともみです。連載『経済キャスター・鈴木ともみが惚れた、”珠玉”の一冊』では、私が読んで”これは”と思った書籍を、著者の方へのインタビューを交えながら紹介しています。第11回の今回は、小林照子さんの『人を美しくする魔法』(マキノ出版)を紹介します。読者の皆さまもご存知の通り、この連載は、「私が惚れた!」をテーマに良書をご紹介するコラムです。しかしながら、この「惚れた!」は、なかなかわきおこる感情ではありません。昔から私が”惚れる”基準は、「答えをくれた!」ということに在りました。男女を問わず「答えをくれる人に”惚れてしまう”」体質はずっと変わっておらず、さらに正確に言えば、「答えのヒントをくれる人」に惚れてしまうのです。なぜなら、いつ、どこで、どんなときでも、答えを出すのは自分自身であるからです。今回ご紹介する『人を美しくする魔法』は、まさに私がほしかった答えのヒントを与えてくれる一冊となりました。著者の小林照子さんと言えば、女性の方であれば「あのTV通販・ショップチャンネルで”カリスマゲスト”として登場する、上品で賢明で若々しい美容家の先生」というイメージを抱くかもしれません。一方、男性であれば「あの大手化粧品会社コーセーで初の女性取締役になった人」とか、小売・サービス業界で働いてる方であれば、「確か1時間番組で7,200万円を売り上げた人」といったイメージでしょうか。それらは確かに、どれも小林照子さんそのものです。ですが、今回の『人を美しくする魔法』を読み進めると、被写体として存在する日頃の印象とは程遠い、小林さんの本質が見えてきます。「なぜあんなにも、たおやかでしなやか、それでいて凛とした美しさを保つことができるのだろう?」。普段から思っていた疑問の答えは、小林さんの特別で貴重な経験が詰まった、人生を刻んだ同書の中にありました。まずは、34のエピソードのうち、生い立ちが記された(1)と(2)についてご紹介しましょう。小林さんは、上記の章で、こんなメッセージも託しています。また、3人の母、2人の父、合計5人の個性的で価値観の異なる親のもとで育った環境から次の2つの土台が形成されたのだそうです。一つは、「人と比べる生き方をしない」、二つ目は「自分の信念に従って生きる」。小林さんは、「信じるものは、自分の中にある」とし、おなかの中に、信じるものが『芯』のようにピンッと立っているのだそうです。その『芯』は10代後半ですでに固まっていたといいます。複雑で特別な幼少時代、その当時の経験が、小林さんの一生の礎(いしずえ)となり、その後の人生に大きな影響を及ぼしてきたのです。ただ、今の時代、小林さんのような厳しい体験をする人は、少ないかもしれません。では、乏しくも安寧な人生経験のもとに育ってきた自分たちは、夢を実現し人生を楽しむための基礎を、どうやって固めていけばいいのでしょうか? その答えは17番目のエピソードに記されていました。とても胸に響く文章でした。教師でも反面教師でも、出会う人すべてが教師である! そう思えば、毎日が学びの場になります。さらに、同書には、反面教師にまつわるエピソードも記されています。あまりに衝撃的なエピソードです。その後、小林さんは盗まれた出張旅費を2年かけてお給料のなかから天引きされ、会社に返済したそうです。普通であればこのAさんに対して、恨み、少なくとも嫌悪感は抱くはずです。しかし、小林さんはAさんに対してさえも、感謝の気持ちがあると言います。その理由とは? 小林さんに伺いました。「Aさんとの一件は、私に人生のテーマを投げかけてくれました。当時、お金がなくなった後、私は口外せず、Aさんにも伝えていませんでした。ですが、Aさんの出張の報告書には、私について「あの子はぼんやりしているから心配だ」という不自然な表記があったのです。その後、私は教育部門に異動し、何の因果かAさんを含めたスタッフに研修する立場になりました。Aさんとも何度か顔を合わせることになりましたが、もちろん、こちらもあちらも、あの時の話は一切しません。そうした中、何年かして、Aさんが退職することになりました」「その時、彼女は私の手を強く握って、涙ぐみながら「さようなら」と言ったのです。あの時のAさんの悲しそうな表情は今でもよく覚えています。ずっと後ろめたい気持ちを抱えていたのでしょう。その時にやはり、彼女が犯人だったのだと確信しました。ただ、何十年も封印してきたこのAさんとのエピソードは、『自分がどんな人間として生きていくのか』というテーマを突きつけてくれたのです。反面教師との出会い、2年間かけて返済した出張旅費も、自分の人生のテーマと向き合うための授業料だったと思えば、決して無駄ではありません。むしろ、感謝の気持ちにつながるものなのです」すごい。人はここまで強く優しくなれるものなのでしょうか? 私はその答えを小林さんに直接求めました。「人は、ただダラダラと年をとれば、いい人になれるわけではありませんよね。良心に従えるかどうか。自分で決めて自分で責任を取れるかどうか。その積み重ねがこれからの人生を大きく変えていきます。自分の『芯』は必ず自分のことを見ているものです」「さらに成長してレベルを上げていくためには、ささやかなことでも良いので、「小さな夢」を実現させていくことが大切です。いきなり大きな野望を抱いても、それは遠すぎてなかなか達成するのは難しい。でも、目の前の小さな目標や夢をひとつひとつ達成していけば、『実現癖』というものが自然についてくるものなのです。成功体験が増えれば、いつのまにか大きな夢の実現も近づいてきます。若い方々には、ぜひともその『実現癖』を意識して過ごしてもらいたいと思います」『実現癖』。目標や夢に向かう上で、とても身近でわかりやすいコツだと思います。さらに、巻末には小林さんが実践してきた「夢をかなえるコツ」「人生を楽しむためのコツ」が『人を美しくする魔法34』として標語形式でまとめられています。ぜひ何度も読み返していただきたいフレーズ集です。まるで長編の大河ドラマを観たかのような充足感と爽快感を味わうことのできる小林照子さんの人生物語。老若男女問わず、多くの方々の心に響くであろうメッセージが詰まった珠玉の一冊です!【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月09日