40代に入り、あちこちに小さな不調が多くなってきたころのことです。今まで感じたことのない強い腹痛に襲われ、「もしかして盲腸?」と思いながら慌てて病院へ向かったのですが、診断結果は意外なものでした。「そんな病気があったなんて!」と驚いた体験談をお伝えします。体験したことのない痛みに夜も眠れず…ある朝、「なんとなくおなかが痛い……」と思いながら仕事に行ったのですが、痛みがどんどん強くなり、仕事に集中できずもうろうとしてくるほどに…。生理痛などで、おなかが痛くなることは時々あったのですが、体験したことのない急激な痛みに不安を感じて、その日は早退することにしました。帰宅後も痛みはどんどん強くなり、熱も出てきて、少し動くだけでもズキン! と引っ張られるような痛みが響きます。ほとんど眠れないまま朝を迎え、心配した夫が近くの内科に連れて行ってくれることになりました。盲腸の可能性?検査の結果は…近所の内科では、はっきりした診断名はつかなかったのですが、痛みのある位置的に盲腸の可能性が疑われました。もし盲腸なら早急に手術しなければならないということで、そのまま近くの大きな病院へ行くことに。その病院で、腹部エコーや採血などさまざまな検査をおこなった後、先生が「アッぺではないな」とポツリとつぶやいたのが聞こえました。後で知ったのですが、「アッぺ」とは医学用語で盲腸のことだそうです。おなかは痛いままでしたが、とりあえず盲腸ではないという結果にひと安心しました。「盲腸でないなら、この痛みは何?」と思っていると、「憩室(けいしつ)だね、大腸に炎症がある」と先生が言いました。どうしてそんなものが…「憩室」とは、初めて聞く名前でした。先生によると、中高年になると大腸の壁が老化してきて、強い力が加わると消化管の壁にくぼみができてしまうのだそうです。私は便秘がちなので、便を出そうといきみ過ぎたせいで大腸に憩室ができてしまい、そこに便などがたまって炎症を起こし「憩室炎」になっている、ということでした。その後、点滴をしてもらい、抗生物質や痛み止めの薬をいただいて、「明日まで絶食すること!」と言われ、病院を後にしました。憩室炎の症状を抑えるには、まず絶食して腸を安静にすることが大事だということでした。絶食はつらかったですが、翌日、症状は少し落ち着きました。再び病院に行き、炎症反応も下がっているということで、そのまま薬を飲んで自宅療養ということになりました。しばらくは、消化の良いものを食べ、少しずつ症状は良くなりました。私の場合は軽症だったので薬で治りましたが、ひどい場合は入院や手術になることもあるそうです。まとめ憩室炎という病気は今回初めて知ったのですが、職場に戻って周りの女性の先輩たちに話すと、中高年になると経験している人が多いということでした。やはり、食生活の乱れやストレスなどで便秘がちになってしまうことが憩室ができる原因ということで、改めて便秘の怖さを感じました。とにかく便が出ればいい! とトイレでいきむのではなくて、食生活から見直して、スムーズなお通じになるようにしなくては……と、決意を改めた出来事でした。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/里村仁志先生(里村クリニック院長)消化器疾患が専門。2003年 獨協医科大学医学部卒業、2005年獨協医科大学第1外科、2016年さいたま赤十字病院外科を経て、現在に至る。文/五十嵐達子著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2024年02月01日30代前半のころ下腹が急に痛みだし、立てなくなるほどの日がありました。盲腸になったのではないかと不安になり、近くの総合病院に受診し、超音波検査で調べてもらったところ、子宮に大きなしこりがあると言われ……。そんな私の体験談です。治療ではなく経過観察に総合病院で子宮筋腫と診断され、婦人科へ受診を勧められました。婦人科では触診もあり、子宮内の状態と筋腫ができている場所や大きさがわかりました。ただし、筋腫が大きくならないための治療ではなく、「経過観察」。通院しながら、定期的に超音波で大きさの測定をするというものでした。自分も病院も打つ手がないと判断し、婦人科専門の病院を変えてみることにしました。ある病院では女性特有の愁訴(自覚的訴え)に効果がある漢方薬を処方してくれ、人によっては筋腫の進行が抑えられるとのことでした。私の場合、筋腫で引き起こされる月経不順などは漢方薬で緩和されることはありました。しかし、定期検診で筋腫は徐々に大きくなっていきました。いつ手術をしてもおかしくない時期に経過観察という受け身の状態を過ごしていると、民間療法のような情報に惑わされていきました。誰かがこれで筋腫が小さくなったという口コミがあれば、心が揺れて試してみようと思うことも。体調不良を見直すことで筋腫にも影響が出るのではと考えた私は、ヨガや鍼灸(しんきゅう)を取り入れてみました。しかし、筋腫は大きさ的にいつ手術をしてもおかしくない時期に突入。私は、体に負担がない内視鏡手術ができる病院探しを始めました。内視鏡手術ができる病院との出合い手術はするものの、内視鏡で傷を小さくし入院日数を短くしたいと、その希望に合う病院を探すことに。これまで、近場の婦人科に受診しては、開腹手術がメインで内視鏡をするには筋腫が大きいと言われていたこともあり、無謀なことをしている不安もありました。近場ではなく範囲を広げて情報を集め始め、有名な大きい病院で腹腔鏡手術をしてくれるところや、個人病院で腹腔鏡手術をしてくれる情報を見つけました。その中の個人病院は隣の県で、ホスピタリティ精神の高さも評判が高いことがわかり、ここにしようと決めました。病院で筋腫の大きさを測ってもらったとき、「無理と言われるのでは」と不安でしたが、すんなりと手術は可能と診断していただいたときのうれしさは忘れられません。トントン拍子で手術日程と事前の準備が始まり、無事に腹腔鏡で筋腫核出手術(筋腫のみを取り除く手術)は終えたのでした。まとめ子宮筋腫の病気がわかってから、治療の手立てのない「経過観察」が始まるときに、自身の健康を見直すことができました。そして、やはり納得感を持って治療や手術ができるよう、信頼できる病院を探すことがポイントだと学びました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。文/かなえ著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2023年11月06日■前回のあらすじ全身麻酔をかけて行われた手術は、目が覚めたら終わっていました。まだ少し腹痛はある…、このあといろいろなことがわかってきます。皆さんからのアンケートコメント読ませていただきました。妊娠・出産・産後って本当に1人1人ドラマがあるんですね!これにて私の出産から盲腸までのお話はいったん終わりますが、私の漫画も、誰かの参考になれば嬉しいです。入院したときのお金については、あまりに高額で本当に困ったことだったのでリアルに描いときました(笑)それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!\人気作家の動画もぜひご覧ください!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年07月18日ホテルやアパートの最上階をペントハウスといいますね。これ、付録や盲腸を表すappendixと語源は同じようです。どちらもラテン語のappendiciumまたはpenticium から来たようで、意味は「付属建造物、(本館に連なる)別棟、別館」の意味だったようです。現在の「最上階」の意味とは異なりますが、「別館」も「盲腸」もたしかに「付属的なもの」ですから、語源が一緒というのもなるほどうなずけます。英会話スクール通いが難しい方へ24時間予約不要のオンライン英会話だから、続けられる。まずは無料体験。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年09月25日