細谷佳正、逢坂良太ら若手人気声優陣揃い踏みで、ワールドカップでの熱戦以降、大きな盛り上がりをみせるスポーツ“ラグビー”を題材にした史上初のTVアニメ「ALL OUT!!」。この度、追加キャストとして小野賢章、神原大地の出演が決定した。神奈川高校、入学式当日。体格は小さいが負けん気は人一倍の初心者・祇園がラグビー部に入部し、物語は動き出す。過去のある出来事からラグビーに打ち込めない同級生・石清水、面倒見がよく部員を気遣う副キャプテン・八王子、そして、圧倒的迫力と誰よりも熱い闘志を胸に秘めたキャプテン・赤山。「ラグビーにはエースストライカーも4番バッターもいない。 ボールを持ってる奴が主役なんだ」。体格も個性もバラバラなメンバーが、青春というグラウンドでぶつかり合いながら成長して行く。すべて出し切った先にある、最高の舞台を目指して――!原作は、雨瀬シオリによる月刊「モーニング・ツー」(講談社)にて連載中の本格高校ラグビー漫画。個性豊かなキャラクターたちのピュアな青春を生き生きと描き出し、その熱い青春ドラマに現役の部活生・ラガーマンのみならず、女性層をも巻き込んだ幅広い世代の支持を集めている。主人公の祇園健次を演じるのは、TVアニメ「終わりのセラフ」出演や映画『ナイト ミュージアム』シリーズでは主人公の息子ニック・デリー役の吹き替えを担当した千葉翔也。そのほか、ラグビー経験者で高身長だが、普段はオドオドしている石清水役を安達勇人、彼らの先輩にあたる神奈川高校ラグビー部3年、圧倒的迫力を持つキャプテン・赤山濯也役を細谷さん、同じく3年で、いつもニコニコしていて面倒見の良い副キャプテン・八王子睦役を逢坂さんがそれぞれ演じる。今回、主人公チーム・神奈川高校“通称ジンコー”ラグビー部のメンバーである追加キャストが発表。1年生ポジションはスタンドオフ、小学校からのラグビー経験者でプレーは上手いが生意気で常に斜に構えており、同じくラグビー経験を持つ弟がいる大原野越吾役を、「黒子のバスケ」黒子テツヤ役の声優&舞台版俳優を務め、『ハリー・ポッター』シリーズでハリー・ポッター役の吹き替えを担当した小野さんが演じる。「参加させてもらえることをとても光栄に思うと同時に、一見クールな大原野の内なる闘志を大切に演じていきたいと思います」と意気込みを述べ、「実は小さい頃にラグビークラブに入っていたことがあるのですが、冬でも半袖短パンがつらすぎてすぐ辞めた思い出があります(笑)。『ALL OUT!!』で、ラグビーの思い出を塗り替えたいと思います!」とエピソードをふり返った。そして、2年生ポジションはウイング、一見おとなしそうだが口が悪く、地道にトレーニングを積む努力家だが、何でも器用にこなす大原野に嫉妬心を抱く(?)諏訪勇作役を、「カードファイト!!ヴァンガード アジアサーキット編」(蒼龍レオン役)、「THE IDOLM@STER」(伊集院北斗役)を代表作に持つ神原さんが演じる。「ラグビーといえば大学時代に母校の応援によく行っていたので、自分でプレーしたことはありませんが試合中の熱量の凄さはいまもはっきりと覚えています。僕も諏訪という役を通して皆さんにその熱量を伝えられるよう頑張ります」とコメントを寄せた。TVアニメ「ALL OUT!!」は2016年10月よりTOKYO MX、MBS、BS11ほかにて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年06月21日筑波大学と物質・材料研究機構(NIMS)は2月10日、有機薄膜太陽電池に用いる高分子材料の新たな合成手法を開発し、高い純度を有する材料を簡便に得ることに成功したと発表した。同成果は、同大 数理物質系の桑原純平講師、神原貴樹教授、NIMS 太陽光発電材料ユニットの安田剛主任研究員らによるもの。詳細は、「Advanced Functional Materials」オンライン版に掲載された。有機薄膜太陽電池は、軽量、フレキシブル、低コストという特徴から、次世代の太陽電池として注目されている。近年、その発展は目覚ましく、変換効率が10%を超える報告もある。しかし、すでに実用化されている無機材料を使用した太陽電池と比較すると、変換効率や耐久性の面で改善の余地を残している。そのため、有機薄膜太陽電池の特性向上を目指した材料開発やデバイス構造の最適化が盛んに進められている。有機薄膜太陽電池の発電を担う部分には、一般的にフラーレン誘導体とπ共役高分子を混合したものが用いられている。太陽光を良く吸収し、効率よく発電できる材料の開発を目指して、様々な構造の化合物が合成されてきた。これらの研究の蓄積により、太陽電池材料に適した構造が明らかになってきている。一方で、材料の純度向上も重要な課題となっている。材料に含まれる不純物が変換効率を低下させ、さらに、素子の劣化を引き起こすためである。高い純度の化合物を得るためには、合成の後に入念な精製操作が必要となる。将来的に有機薄膜太陽電池が広く実用化されるためには、材料を低コストで大量生産する必要があり、簡単な精製操作で高い純度の材料を製造することが求められる。その手段の1つとして、合成方法を抜本的に見直すことで反応によって生じる不純物の量を低減することが考えられる。分離すべき不純物が少なければ、精製操作が簡単になり、生産プロセスを低コスト化できる。有機薄膜太陽電池の材料であるπ共役系高分子は、これまで主にクロスカップリング反応を用いて合成されてきた。この手法は適応範囲が広く様々な高分子の合成が可能であるため、有機薄膜太陽電池の発展に欠かせない技術である。その一方で、スズやホウ素、リンなどを含む不純物が副生されるため、反応後にそれらを除去する必要がある。これに対し、研究グループは、π共役系高分子の合成において、クロスカップリング反応の代替として新しいカップリング反応を用いる手法を開発し、高純度の高分子を簡便に合成することに成功した。同方法では、反応剤のC-H結合を反応点とするカップリング反応を用いるため、従来のクロスカップリング法では必須であったホウ素化合物などを必要としない。さらに、反応条件の検討を行い、リン化合物の添加も不要な合成法を確立した。これによって、生成物である高分子にホウ素やリンなどの不純物が残存する懸念が抜本的に解消された。次に、期待通りに高分子の純度が向上しているかを、従来法で合成した高分子と比較することで検証したところ、元素分析や微量分析の結果から、同じ精製方法であっても、新規合成法によって得られた高分子が高純度であることが明らかになった。また、この高純度高分子を実際に太陽電池の材料として評価したところ、4%の光電変換効率が得られた。従来法で合成した同じ骨格の高分子を用いた場合の変換効率は0.5%であることから、材料の純度の高さが太陽電池特性の向上に大きく寄与していると考えられる。さらに、連続光照射下での変換効率の経時変化を追跡したところ、高純度材料を用いると素子が長寿命化することを見出したという。今回の不純物の種類や量を低減できる合成方法により、簡単な精製操作で高い純度の高分子を得ることが可能になった。同方法を用いて、高い変換効率を示す最先端材料を高純度で合成すれば、さらに変換効率を向上させることが可能になる。また、反応効率や生成プロセスなどの面で大量生産にも適した合成手法であることから、新たな製造技術としての活用も期待されるとコメントしている。
2014年02月12日