岐阜県美濃市で地元産業の美濃和紙を使用したあかりイベント、「第19回美濃和紙あかりアート展」が開催される。開催日時は10月20日(土)17:00~21:00、21日(日)17:00~20:30。場所は美濃市内の「うだつの上がる町並み」一帯。「美濃和紙あかりアート展」は、1,300年の歴史を誇る伝統産業の「美濃和紙」の再生と、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定された「うだつの上がる町並み」の活性化、ブランド化を目的として開催される。展示される作品は、一般・小中学生の両部門で全国公募した美濃和紙を使用したあかりのオブジェ、約400点。それらの作品をレトロな歴史風景が広がる「うだつの上がる町並み」に2日間にわたり屋外展示し審査を行う。審査員には照明デザイナーの石井幹子氏、和紙デザイナーの堀木エリ子氏、建築家の團紀彦氏などその道の大家が名を連ねる。作品のテーマは自由で、一般部門からは美濃和紙あかりアート大賞1点(賞金50万円と賞状)、美濃和紙あかりアート賞2点(賞金10万円と賞状)、ライトアップ賞数点(賞金3万円と書状)、入選30点(賞状)が選ばれる。小中学生部門もテーマは自由。小中学生部門大賞1点(賞金3万円と賞状)、小中学生賞5点(賞金1万円と賞状)、入選数点(賞状)が表彰される。イベントで使用される美濃和紙の歴史は古く、正倉院文書に美濃の紙が記録されている他、平安時代には朝廷から役人が派遣されて管理されていた。さらに江戸時代には庶民の需要が増大して主に障子紙に使われるようになり、「みの」と言えば障子をさすまでに普及したと言われている。美濃市には江戸時代の商人の家屋が多く残されている。特徴的なのは家屋に「うだつ」が取り付けられていること。「うだつ」とは、屋根の両端を一段高くして火災の類焼を防ぐために造られた防火壁のことで、裕福な家しか取り付けることができなかった。そのことから「うだつを上げる、うだつが上がらない」ということわざとなり現代に伝えられている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月02日プロダクトデザインを事業とするカロッツェリア・カワイは、友禅調のキッチンナイフ「美濃刃 Kimono Knife」の機能とデザインを改良し、9月より日本橋木屋直営各店およびデパート各店にて販売開始した。「美濃刃 Kimono Knife」はセラミックス本来の、焼き物としてのデザインの可能性を掘り下げたキッチンナイフ。ファインセラミックスのブレードに、陶磁器で使われる800度で焼き付ける上絵付け技法で友禅調の絵柄を加飾した。人の集まる場所を華やかにする、もてなしの席にふさわしいナイフを目指したという。さらに、十三秀刃物製作所(岐阜県関市)の熟練の刃物職人が丁寧に仕上げることで質感と精度感、優れた切れ味を実現。焼き物(美濃焼)と刃物(関刃物)が隣接する岐阜の地場産業が融合した製品で、ギフトとしても好評を博している。価格は、キッチンナイフが2万円、ペティナイフは1万3,000円。日本橋木屋直営店および、「西武池袋店」「東武池袋店」「東京大丸 藤沢」「名古屋名鉄百貨店」「神戸大丸」の各店で販売中。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月10日