サンエックス株式会社のキャラクター「すみっコぐらし」初の舞台、『パペットミュージカル すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』が、8月16日(金)に開幕。公開直前に開催されたゲネプロを、すみっコぐらしファンのマイナビウーマン編集部員が観てきました!「すみっコぐらしの舞台って……?」と、ファンでありながらも想像がつかなかった筆者ですが、開演してすぐに「これは大人にも観てほしい!」と思ったそのわけとは?すみっコと共演した川島夕空さん、新津ちせさん、石田隼さん囲み取材の様子と共にお伝えするので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。■ナレーション担当、川島夕空・新津ちせ・石田隼が見どころを語る『パペットミュージカル すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』は、「すみっコぐらし」初の映画化作品『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』を原作にしたミュージカル。映画ではナレーションと共にお話が進みましたが、今回はナレーションの他に歌やダンスでも物語を盛り上げます。すみっコたちと共演するのは、「Dr.STONE THE STAGE –SCIENCE WORLD-」ドクタロー役などで、子どもたちからの支持も熱い実力派俳優の石田隼さんと、NHK Eテレの教育エンターテイメント番組『みいつけた』で3代目スイちゃんを務めた川島夕空さん、音楽ユニット「Foorin」のメンバーとして「NHK紅白歌合戦」に出演した経験を持つ新津ちせさん。川島さんと新津さんはWキャストでの出演となります。ゲネプロを目前に、キャスト3名とすみっコたちが記者陣の前に登場。緊張した面持ちで囲み取材がスタートしました。◇パペットの質感にも注目!すみっコたちに命が吹き込まれるまず、「すみっコぐらし」の魅力と好きなキャラクターを聞かれると、川島さんは「『ざっそう』が好きです。雑草なのに、すてきなブーケになりたい!という、切ないかわいい夢を持っているエピソードを知って好きになりました」と、好きなキャラクターの話題で緊張がほぐれたよう。石田さんは「強いていうなら、今回の作品のメインである『ひよこ?』ですかね。今日は劇場オリジナルグッズのぬいぐるみを持っているのですが、みんなこれを手にした瞬間に、『えー!これもらえるんですか!?』と言っていました。お話を見ていただいたら、きっとみんな『ひよこ?』が好きになると思います」と、劇場で手に入るグッズもしっかりアピール。新津さんは「みんな魅力的なんですけど、一番好きなのは『とんかつ』です。衣のふわふわ感がパペットにも出ています。この子も『いつか食べてほしい』という切ないエピソードがあって……みんなかわいい見た目をしているんですけど、背景がちょっと切ないところに共感できて、ちょっと人間っぽさがあるところが良いなと思います」と緊張気味に話した後、横に並ぶパペットたちを見て「かわいい……」とポロリ。「すみっコ愛」が伝わってきました。本作品は原作を忠実に再現したパペットミュージカル。見どころについて聞かれた石田さんは、「映画では映像で表現していたところを、演出家の川本成さんが今回は『全部アナログでやろう』とおっしゃっていて。映像をどう舞台で表現するか、ひとみ座さんを含めてプロの方に集まっていただきました。すみっコの世界って僕たちは介入できなくてもどかしいのですが、躍動感などの表現を楽しんでいただけたらと思います」とコメント。パペットミュージカルならではの表現に期待が高まります。本作品の注目ポイントはやはりすみっコのパペットたち。「まるで命が吹き込まれているよう。目や口が動くコもいたり、すみっコたちがどういう風に考えているかが伝わるお芝居です。今、すみっコたちがそこにいるんだと思えます」と新津さんが魅力を語ると、石田さんも「ライブ感があるよね。すみっコたちが息してるんだ!と感じられます。ひとみ座さんがパペットをにぎった瞬間に命が吹き込まれるのを稽古で目にしてすごいと思いました」と補足。それを受けて川島さんは、「泳ぐシーンでは、ひとみ座さんがすみっコの足が動かしているんですよ!こんなにちっちゃい足なのに。あと、『しろくま』だったら『ふろしき』みたいな、すみっコと仲良しのみにっコとのペア感も注目してほしいです。他の誰かが目立っているときも、舞台の“すみっこ”を見ると違うコたちが仲良くしているなど、細かいところも見てほしいです」と、ファンもうれしい注目ポイントを教えてくれました。◇ミュージカルならではの歌やお芝居にも注目ミュージカルということで、映画とは異なったせりふ回しのナレーションや、歌も物語に加わります。すみっコたちは基本的にしゃべらないので、ナレーションの石田さん、川島さん、新津さんがすみっコたちの感情を伝えていきますが、しゃべらないすみっコたちとの共演だからこそのこだわりもあるようです。「僕たちはお客様に一番近い立場ですが、だからこそ皆さんに伝えなきゃいけないというのを意識しています。すみっコたちの気持ちになるところなのか、これは俯瞰で見るところなのか。そこが移り変わっていくので、僕たち3人の中でも切り替えについて話し合いました。それぞれとのコンビネーションも心掛けています」と石田さん。Wキャストを務める川島さんと新津さんですが、新津さんは「すみっコたちが今何をしたいか、どういう状況かを伝えなければならないのですが、小さい子もたくさん来てくださると思うので、分かりやすく伝えることを意識しています。その一方で、すみっコたちと一緒に楽しむところは全力で楽しむようにしています」とコメント。川島さんは「すみっコたちはしゃべらないので、すみっコたちの状態を代わりに言ってあげるときに、そのコの方を向くと伝わりやすいかと思って意識しています」と、お芝居で大切にしていることを教えてくれました。◇子ども向けにはつくっていない。大人もすみっコの仲間入りをしてほしい!取材中、3名の仲の良さが伝わってきましたが、稽古中はお米好きな川島さんのために石田さんがおいしい塩を持ってきて、一緒に塩にぎりを作ったというエピソードが披露されました。そして、「ちせちゃんは気づいたらニヤニヤ笑っているんですよ。幸せなんだなといつも癒されています」というのが、石田さんからの新津さん評。新津さんは「ニヤニヤじゃないですよ!」と否定しつつ、「本番用のメイクをした石田さんと川島さんがきゅるきゅるで、後光が差してるように見えます。直視できない」と、独特の表現で仲の良さを見せました。最後に意気込みを聞かれた川島さんは、「人生初めてのミュージカルで、生で歌を歌うことも初めてで……いろんな不安があって心配なんですけど、それも良い経験になっていくと信じて、今まで一生懸命みなさんと練習してきたことを信じてがんばります」と初めてのミュージカルに対する心境を明かしました。続いて、「すみっコぐらしという作品はファンがたくさんいるコンテンツですし、私自身も好きだったので、ミュージカルを自分たちで進行するということにすごく緊張はしているのですが、パペットたちが本当にかわいいですし、楽しい舞台になっていると思うので、たくさんの方に来ていただきたいですと」と、ファンだからこその気合いを見せた新津さん。「すみっコたちが『生きてる!』といっぱい感じてほしい」と、見どころもユーモアたっぷりに教えてくれました。最後にコメントを求められた石田さん。「すみっコぐらしのミュージカルとなると、『大人が見に行っていいのかな?』『子ども向けなんじゃないかな?』と思われる方もいるかと思うのですが、演出家の川本成さんも言うように、子ども向けには一切作っていなくて。キッズプロジェクトですが、全世代が楽しめることを目指しているので、劇場に来てぜひとも一緒に体験していただければ。『すみっコの仲間入りをしにおいで』と言いたいです」と、大人ファンに向けて見どころを語り、囲み取材は終了しました。
2024年08月21日株式会社ワンダーヴィレッジ(東京都港区、プロデューサー牧野健太)主催、『銭湯来⼈』が2024年7月20日(土)~7⽉28⽇(日)に草月ホール(東京都港区赤坂7丁目2-21)にて上演されます。本作は足立区浴場組合(代表 玉の湯 堀⽥晃⼀)内「あだちの銭湯広報隊長」として各SNSの企画・プランニング・プロデュースを担う、あやかんぬの取材メモが原案。脚本に三谷伸太朗、演出に大山晃⼀郎を迎え、足立区五反野に実在する「若松湯」を舞台に、「裸と裸」でぶつかり合う不器⽤だけれど愛おしい、そして誰しもがこころに宿る、たいせつな誰かを案じられるようなストーリー。なお、劇中へは北千住に位置する「梅の湯」と名物店主もキャラクターとして登場する。出演は中川勝就(OWV)、あやかんぬ、水原匡也(7m!n)、吉川巧巳(8iper) 、高木トモユキ 、小野由香、野口かおる、石橋 保。【STORY】ここは代々続く足立区五反野の若松湯。その名物親父であった山田湯隆(ゆたか)がある⽇、突然病に倒れてしまう。息子の来人(らいと)は、父の代わりに店の切り盛りを任されたものの、超がつくほどの⾵呂嫌いであった……。家出中の母やアイドル活動中の妹には頼れず、施設も随分老朽化が進んでいる。廃業がよぎる中、病院を抜け出し戻ってきた父が浴場で足を滑らせ、湯の中に落ちてしまう! 来人が慌てて引き上げると、父はどういうわけか⻘年の姿に若返っていた……。■開催概要『銭湯来人』公演期間:7月20日(土)~7⽉28⽇(日) 12回公演会場:草月ホール(東京都港区赤坂7丁目2-21)脚本:三谷伸太朗演出:大山晃⼀郎出演:中川勝就(OWV)、あやかんぬ、水原匡也(7m!n)、吉川巧巳(8iper)、高木トモユキ 、小野由香、野口かおる、石橋 保チケット料金:SS席特典付き12,500円、S席8,800円、U25:7,800円、親⼦ペア割(6歳~中学3年生まで)10,000円、見切れ席3,000円主催・企画:株式会社ワンダーヴィレッジ公式HP公式X
2024年07月23日あらゆるエンターテインメントの中でも、実際に見聞きできる『生』の体験は、格別なもの。ミュージカルやコンサートなど、その場で体感して得る感動は何にも代えがたく、多くの人が会場まで足を運びたいと考えます。ミュージカル『ジョジョ』公演中止に憤りの声2024年2月4日、東宝株式会社がウェブサイトとX(Twitter)アカウントを更新。同月6日から東京都千代田区の帝国劇場で開催を予定していたミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険ファントムブラッド』を一部中止することを発表しました。理由は「開幕準備に想定以上の時間を要すこととなり、万全の状態で公演をお届けすることが難しいため」とのこと。初日含む4公演が中止になるという開催直前の知らせに、楽しみにしていたファンから、悲しみや憤りの声などが上がりました。※写真はイメージ公演のチケットを買った人の中には、忙しい中でスケジュールを確保したり、遠方から来るために宿泊先を予約したりした人もいたでしょう。天候状況や災害、感染症対策などのやむを得ない理由ではなく、「準備が万全ではない」というだけの説明と突然の払い戻しの知らせに、多くの人がショックを受けたようです。同月6日、これを受けて東宝株式会社は改めて謝罪文を公開しました。2月4日に、弊社ホームページ及びX(旧ツイッター)において急ぎお知らせ致しましたとおり、ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険ファントムブラッド』につきましては、2月6日から8日までの合計4公演を中止させていただきました。この度の公演中止は私ども東宝株式会社の本公演製作における見通しの甘さ、製作体制の不行き届きが招いた結果でございます。ご観劇を楽しみにされていたお客様をはじめすべての関係者の皆様に心より深くお詫び申し上げます。また、公演中止のご案内が公演日の直前となった結果、お客様に多大なご迷惑をおかけ致しましたこと、公演中止に関する当初のご説明に至らない点があり、多くのお客様にご心配、ご迷惑をおかけ致しましたことにつきましても、重ねてお詫び申し上げます。ジョジョの奇妙な冒険ファントムブラッドーより引用また、公演中止に至った経緯とチケット購入者への補償についても説明。チケット購入者には、チケット代金の払い戻しのほか、販売手数料とシステム利用料、そして公演中止発表以前に手配した交通費・宿泊費もしくはキャンセル料金を同社で負担するとしています。本作品については、弊社製作体制のもと、その複雑な演出プランに対応するための確認作業が想定以上に必要となったことなどから、稽古の進行が予定より遅れておりました。帝国劇場における舞台上での稽古開始後も、ぎりぎりまで、予定通りの初日に向けて一同で力を尽くして参りましたが、さらなる修正・見直し等が発生するなどしたことから、進行の遅れを挽回することができず、協議を重ねた結果、スタッフ・キャストの安全確保の観点からも、初日を延期し、上記4公演を中止せざるを得ないという判断に至りました。かかる事態は、全くもってあってはならないことであり、弊社ではその責任を重く受け止めております。ジョジョの奇妙な冒険ファントムブラッドーより引用同社は今回の公演中止に関して「まったくもってあってはならないことであり、その責任を重く受け止める」と伝えています。この件について、公演を楽しみにしていたファンをはじめ、さまざまな人が意見を寄せました。・この対応は当然だと思う。お金は返ってきても、楽しみにしていた気持ちは戻らないからね…。・コロナ禍で公演中止を当たり前にしちゃったけど、制作側の都合で中止をするならこれくらい補償をする覚悟でやってほしい。・主催者側と客、お互いに誠実な関係でありたい。・納得のいく説明だったし、ここまでの対応をする前例を知らないから驚いた。誠実な対応だとは思う。直前での公演中止は、主催者側にとっても苦渋の決断であったはず。しかし、公演を楽しみにしていたファンの心の傷は、簡単に癒すことはできないでしょう。客がルールを守ってチケットを購入したり観劇をしたりするように、主催者側にも平時から誠実な対応が求められるといえます。この件は、演劇好きだけでなく、多くのエンターテインメントのファンが関心を寄せたようです。[文・構成/grape編集部]
2024年02月07日2023年11月2日、俳優の沢尻エリカさんが、東京都渋谷区にある新国立劇場の舞台『欲望という名の電車』に出演をすることが分かりました。サンケイスポーツによると、沢尻さんは、2020年2月に薬物事件で執行猶予付きの有罪判決を受け、その後は芸能活動を休業していたため、本作で約4年ぶりの俳優復帰となります。演劇における不朽の名作として称されている同作。アメリカ南部、ニューオリンズを舞台にしたストーリーで、沢尻さんは上流階級出身の未亡人、ブランチ役を演じ、ブランチと反発し合う義弟のスタンリー役を俳優の伊藤英明さんが演じるといいます。今回、舞台初出演にして初主演を飾る沢尻さんは、金髪にしてビジュアル撮影に臨み、ブランクを感じさせないオーラを発揮していたそうです。ネット上では、沢尻さんの舞台出演のニュースに「もう4年が経ったなんて早いなぁ。活躍が楽しみ」「オーラと色気が増している!舞台での演技に期待」といったコメントが寄せられていました。同年8月には、所属するエイベックス株式会社の松浦勝人会長のYouTubeチャンネルにも出演し反響を呼んでいた、沢尻さん。多くの人が、沢尻さんの俳優としての新たな一歩を注目しています。[文・構成/grape編集部]
2023年11月02日1986年にイギリスのロンドンで開幕してから、17言語、183都市で1億4500万人以上を動員したミュージカル『オペラ座の怪人』。イギリスにあるウエストエンドと、アメリカにあるブロードウェイでは36年以上にわたって上演されています。「一度は生で見てみたい」「聖地巡礼をしてみたい」と思ったことがある人もいるかもしれません。そんな人に朗報です!2023年2月13日(月)、旅行コミュニティプラットフォームの『Airbnb(エアビーアンドビー)』が、1泊限定で、『オペラ座の怪人』の舞台となったフランスのパリにある、オペラ座・ガルニエ宮での特別な宿泊企画を発表。ファントムの足跡をたどりながら、物語に登場する地下世界『パリのガルニエ宮』での特別な体験が予約可能という、こちらのプラン。オペラ座でもっとも高級なVIP席『貴賓席』が、なんとベッドルームに生まれ変わりました!さらに、ファントムの住む本物の地底湖を訪れるなど、象徴的な建物のホールにどっぷり浸かることができるそうです。フランスの小説家、ガストン・ルルーさんの曾孫にあたり、今回のホストを務める、ヴェロニク・ルルーさんは、このようにコメントしています。祖父は、何百万人もの人々に愛される物語『オペラ座の怪人』の著者です。この物語を世に出したガストンを称え、彼の愛した小説の有名な舞台にファンの方をこのお部屋にお迎えします。一生に一度の滞在をお楽しみください。宿泊客は、貴賓席で一夜を過ごし、最高のロケーションでガルニエ宮とその舞台が放つ建築的な美しさを堪能できるほか、特別にオペラ座の貴重な非公開アーカイブを見たり、ガルニエ宮の秘密の場所をめぐるツアーに参加できたりするとのこと。また、バレリーナによるプライベートのバレエ入門レッスンや、シャンパンとオードブルを楽しみながら、パリ・オペラ座バレエ学校の団員による特別公演の鑑賞など、非日常を味わうことができそうです。ディナーは、公演前に出演者が舞台裏でウォーミングアップするために使用する、オペラ座の稽古場『Foyer de la Danse』。ここは、一般公開されていない歴史ある豪華な場所だといいます。ほかにも、オペラ座ビルの軒下にあるダンススタジオのプライベートツアーなど、宿泊者しか体験できない特別なプランが用意されていますよ。ネット上で、このプランが話題になるとこのような声が上がっていました。・先着1組!?しかも安い!ものすごい倍率になりそうだけど、泊まってみたい。・シャンデリアが落ちてくることはないですよね…!?・素敵!泊まってみたいけど、夜はちょっと怖いかも…。予約は、2023年3月1日(水)午後6時(中央ヨーロッパ時間)から、Airbnbのサイトにて宿泊予約が可能です。日本時間では、同月2日の深夜2時になるため、夜更かしをして予約にチャレンジしてみてもいいかもしれません。1泊の宿泊料金は37ユーロ、日本円で5千円ほど。最大宿泊人数は2名までです。注意事項をよく読んでから、申し込んでみてくださいね![文・構成/grape編集部]
2023年02月17日「上演中は、スマートフォンの電源をお切りください」舞台の上演前、よく耳にするアナウンス。鑑賞者の妨げにならないよう、劇場ではスマートフォンについてのマナーが求められます。では、スマートフォンの電源を切らなかった場合、周囲からはどのように見えるのでしょうか。福岡県にある劇場の博多座(@hakatazatheater)が、上演時と同じ環境で検証を行い、動画を公開しました。客席に座った検証スタッフが、スマートフォンと、近年着用している人も多いスマートウォッチをそれぞれ起動します。すると…。暗い客席でスマートフォンやスマートウォッチの光はどれくらい目立つのか検証しました。最近は特にスマートウォッチの通知が無意識に光っている方が増えておりますので今一度ご配慮いただればと存じます。明日からのミュージカル『エリザベート』はぜひ闇が広がる客席でご覧ください。 pic.twitter.com/eJy2cs6Wxi— 博多座 (@hakatazatheater) January 10, 2023 スマートフォンはもちろん、スマートウォッチもそれなりに目立つことが分かりました。検証動画のように、光が目に入ると気になってお芝居に集中できなくなってしまいますし、舞台の上の役者さんにも影響を及ぼす可能性が。また、操作をしていなくても、アプリの通知が来て、画面が明るくなってしまう場合があります。博多座はこれについても「今一度ご配慮をお願いします」としています。【ネットの声】・すごく分かりやすくて、素敵な呼びかけ。・こういう動画を、劇場のホールにあるモニターや、映画館の上映前CMの合間に流してほしい。・舞台はもちろんですが、ぜひ映画館でも同様の気づかいをしてほしいなぁ…と思います。・夜光塗料がついている腕時計なども目立ちそうですね。久しぶりに観劇するので、自分の身のまわりも確認してみます!スマートフォンやスマートウォッチには、『シアターモード』など、本体の発光を抑える機能が備わっている機種もあります。これを機に、一度確認してみてはどうでしょうか。快適な鑑賞環境を保つには、鑑賞者一人ひとりがマナーを守ることが大切。博多座の動画にあるように、みなさんの『推し』の俳優が光り輝く姿は、心地よく見届けたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2023年01月17日日本でも大ヒットを記録し、映画化もされた、小説『ハリー・ポッター』シリーズ。2022年7月から、東京都港区のTBS赤坂ACTシアターでは舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』が公演が行われています。同舞台で展開されるのは、原作『ハリー・ポッターと死の秘宝』の19年後を描く、書き下ろしのオリジナルストーリー。主人公であるハリー役は、俳優の藤原竜也さん、石丸幹二さん、向井理さんがトリプルキャストで演じます。向井理の『大人ハリー・ポッター』に反響藤原さんと石丸さんがハリーを演じ公演が続く中、同年8月18日、ついに向井さんがハリー役として舞台にデビュー。向井さんの初日にあわせて、同舞台のInstagramアカウントは、向井さん演じるハリーのビジュアルを公開しました。 この投稿をInstagramで見る 舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』(@hpstagetokyo)がシェアした投稿 今回の舞台で登場するハリーは、魔法省で働きながら3人の子供を育てる父親。向井さんの、心の中に優しさを秘めたクールな風貌は、そんなハリーにピッタリといえるでしょう!りりしいまなざしで杖を握る姿からは、映画版でハリーを演じた、ダニエル・ラドクリフに似ているようにも感じますね。向井さん演じるハリーに対し、ネットからは実際に観劇した人からも「似合いすぎる!」「イメージにぴったり」といった声が続出しています。新型コロナウイルス感染症の影響によって、時には中止の判断を下しながら公演を続行している『ハリー・ポッターと呪いの子』。同公演が1回でも多く上演され、たくさんの人が『魔法の世界』にひたることができるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2022年08月19日“イケメンシリーズ”とは、サイバードが運営する「イケメン戦国◆時をかける恋」「イケメンヴァンパイア◆偉人たちと恋の誘惑」ほか、複数のタイトルで配信され、全世界でシリーズ累計会員数3,500万人を誇る女性向け恋愛ゲームシリーズです。その“イケメンシリーズ”が、2022年にスマートフォン向けアプリとしてサービスを提供してから10周年を迎え、そして舞台化から5周年を迎えました。それを記念して過去にイケメンシリーズの舞台に登場してきたキャラクターたちが大集結し、各タイトルやキャラクターの魅力が光る賑やかなオムニバスアクトとライブをお贈りします。◆物語『君を想うまま、気が付けば俺たちは、見知らぬ世界にいた――』ひょんなことから世界が交錯し交じり合ってしまった不思議な場所で、出会うはずのなかった彼らが出会う。驚きと困惑の中でも彼ららしく前向きに、時に笑い合い、励まし合い、キセキを繋いでいく。今、あなたを想う彼らと、世界を駆けた、賑やかな祝祭が幕を開ける――。【原作/脚本監修】CYBIRD 【脚本】伊勢直弘・早川康介 【演出】早川康介 【出演】小笠原健/橋本全一/早乙女じょうじ/松村優/松本ひなた/ 室たつき/フクシノブキ/竹石悟朗/上仁樹/荒一陽/松川大祐/八神蓮/ 友常勇気/吉高志音/大海将一郎(声の出演)/矢部昌暉(声の出演) 2022年9月24日(土)~9月28日(水)シアター1010 ―“イケメンシリーズ”舞台5周年記念に 各タイトルからキャラクターたちが集結!―※公演内容詳細は公式サイトをご覧ください。(画像はプレスリリースより)【参考】※詳細URL
2022年08月01日漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』で2017年に連載開始し、2022年3月に完結を迎えた大人気漫画『Dr.STONE』。電子版を含めたコミックス累計発行部数は2022年4月時点で1300万部を突破し、幅広い世代から高い人気を博しています。そんな『Dr.STONE』の初の舞台『「Dr.STONE」THE STAGE 〜SCIENCE WORLD〜』の全キャストが発表されました!『「Dr.STONE」THE STAGE 〜SCIENCE WORLD〜』キャストが発表本作の主人公である石神千空(いしがみ・せんくう)役には、舞台『刀剣乱舞』や『あんさんぶるスターズ!』などで活躍する木津つばささん。また、大木大樹(おおき・たいじゅ)役はミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンなどに登場する岩城直弥さんが演じます。小川 杠(おがわ・ゆずりは)役には西葉瑞希さん。コハク役に永利優妃さん、頭が良いクロム役は田村升吾さんが担当。石神村の門番である金狼(キンロー)役に長塚拓海さん、その弟、銀狼(ギンロー)役に田口 司さんが。スイカの被り物が特徴的なスイカ役は、石田結彩さんと三浦あかりさんがWキャストで出演します。続いて、マジシャン兼メンタリストのあさぎりゲン役に大隅勇太さん。霊長類最強の高校生、獅子王 司(ししおう・つかさ)役に宇野結也さん。そして、舞台オリジナルキャラクターであるドクタロー役には石田隼さんが出演します。文明が滅んだ石の世界(ストーンワールド)で、主人公の千空ら魅力的なキャラクターが大活躍する『Dr.STONE』。舞台は2022年7月に、東京公演と兵庫公演が行われます。親子で楽しめる科学実験もステージ上で披露されるということで、今から公演が楽しみですね。【Dr.STONE」THE STAGE 〜SCIENCE WORLD〜】東京公演:2022年7月9日~18日サンシャイン劇場兵庫公演:2022年7月21日~24日AiiA 2.5 Theater Kobe[文・構成/grape編集部]
2022年05月30日・公演前に、観客に向けて直接流してほしい。・非常に分かりやすい検証動画。・みんなが知っておくべき観劇マナーですね!2022年4月29日、福岡市博多区にある劇場『博多座』が公開した1本の検証動画に、そんなコメントが寄せられています。「ぜひ事前に知っておいていただければ幸いです」劇場では、スマホや携帯電話の電源をオフにしたり、しゃべったり物音を立てたりすることは、マナーとしてNG。周囲への配慮が求められます。しかし、意外にも忘れがちなのが、観劇中の姿勢。好きなキャストが登場した時や、見ごたえがあるシーンでは、つい前のめりになって見入ってしまう人もいることでしょう。『博多座』は、前のめりの姿勢で観劇すると、後ろの座席にいる人の視界をどれだけさえぎってしまうことになるのかを、実際に検証した動画を公開しました。前のめりでのご観劇が後方の視界をどれくらい遮るか、動画で検証してみました舞台『千と千尋の神隠し』で博多座が初めての方もいらっしゃると思いますので、ぜひ事前に知っておいていただければ幸いです。後列にお子様がいらっしゃる場合は特にご配慮くださいませ pic.twitter.com/ZmlxQhOOAZ — 博多座 (@hakatazatheater) April 29, 2022 5月1日から、舞台『千と千尋の神隠し』の公演を控えている博多座。同舞台が大ヒットしていることもあり、今回が初めての観劇となる人に向けた注意喚起としての動画です。何度も劇場に足を運んでいる人の間では、周知されているであろうマナー。しかし、初めての人は、知らずに前のめりで観劇してしまうこともあるでしょう。劇場には自分1人だけでなく、多くの人がその日の公演を楽しみに訪れています。誰もが気持ちよく、公演に集中できるよう、配慮したいものですね。[文・構成/grape編集部]
2022年04月30日悪人が報いを受けるのは当然かもしれません。ですが、違法な手段を使って、悪人をさばいてきた人は、どうなのでしょうか。ある出来事がきっかけとなり、悪事の『報い』を一度は受け入れた2人の詐欺師。悲しみに暮れる中、2人はもう一度出会い、暗闇から希望の光を見つけていく…。俳優で歌手の中村雅俊さんが出演する舞台『富士見町アパートメント 2022』は、どん底まで落ちた2人が、再び前を向いていく物語です。中村雅俊にインタビュー!『富士見町アパートメント 2022』とは2022年4月28日~5月8日に、東京都港区六本木にある俳優座劇場で上演予定の『富士見町アパートメント 2022』。2部制になっており、第2部の『フーちゃんのこと』に、中村さんは出演します。※出演者は変更になる場合があります。中村さん演じる藤田風太郎こと通称『フーちゃん』は稀代の詐欺師。かつて詐欺師コンビを組んでいた秋山実智(半海一晃)の前に、ふらっと姿を現します。それは、また一緒に詐欺をするため。熱心に誘うフーちゃんですが、妻の死を機に隠居した秋山実智は、「もう足を洗った」と突っぱねます。ですが、秋山実智の孫娘である亜美(越後はる香)が、詐欺師にだまされたと聞いて…。舞台『富士見町アパートメント 2022』特設サイト中村雅俊「今回の舞台は、美しい裏切りがあってもいいかな」『フーちゃん』役として舞台に立つ中村さんに、インタビューをしました。中村さん自身が「美しい裏切りがあってもいい」と語る、ストーリーの見どころをうかがいます。――『フーちゃんのこと』はどんな物語?『フーちゃん』『実智さん』の、2人の詐欺師の話で、フーちゃんが実智さんを仕事に誘うところから物語が動き出します。実は、過去の出来事から、2人には確執ができているような状況なんですよね。だから実智さんはフーちゃんに誘われても、簡単に「いいよ」とは、いえません。でも、実智さんは孫娘の亜美ちゃんから、「詐欺師にだまされた」と相談をされて、物語が展開していきます。――過去の出来事とは?これが面白いんですよ!フーちゃんは詐欺師なので、人をだますことが得意ですよね。実智さんももれなく、フーちゃんにしてやられたことがあったんですよ。実智さんから「あの時のことは、なんだったんだ」と追及されますが、この場面での2人のやりとりが秀逸なんです。――フーちゃんはどんな人?フーちゃんが口にするのはウソばかり。だけど、ウソの背景には悲劇や切なさがあるんです。照れ隠しじゃないですけど、かっこつけたい時が人間にはあるじゃないですか。「フーちゃんは悪だけど、いいこともしていた」と、実智さんとのやり取りで、見ている人は感じるかもしれません。――実智さんはどんな人?実智さんは表向きは公認会計士として働いていました。でも、裏の顔はフーちゃんと同じ詐欺師です。表と裏の顔を、使い分けていたんでしょうね。実智さんは、妻を亡くしてしまうんですけど、結局、最後まで真実は伝えられませんでした。妻を亡くしてから実智さんは、まるで屍のようになり、塞ぎ込んだ生活を送っているんです。中村雅俊「諦めかけた自分たちの人生に、希望を見つけていく」フーちゃんは、塞ぎ込んでいる実智さんの前に姿を現します。過去の出来事から確執ができているような状況で、再び出会う2人はどんな物語を作っていくのでしょうか。――フーちゃんと実智さんはどうなっていく?お互いに「自分たちの人生なんて」と、諦めにも近い感情を抱いていた時もありました。でも、最終的には太陽を見上げられるくらいの希望が見えてきて、「人間って素晴らしいな」「生きてることっていいじゃない」と感じられるようになるんですよ。最低から希望に変わる、その間に複雑なストーリーがあって、けっこう楽しいんじゃないかと思っていますよ。――複雑なストーリーとは?実智さんの孫娘、亜美ちゃんが、詐欺師にだまされたという流れがあるんですけど、ここが1つのポイントでしょう。俺が演じるフーちゃんの策略があって…と、これを話すとネタバレになっちゃいますね。思い返すと「あれはそういうことか!」っていう、面白みや発見がありますよ。ウソとホントが入り交じる会話の所どころに、「素晴らしいな」と感じる小さなストーリーが散りばめられていて、じわじわと胸に響きました。――どんでん返しがある?『フーちゃんのこと』は、謎解きの要素があると思っています。後から気付けることも多いのではないでしょうか。それに、3人の絶妙な掛け合いが素晴らしいです。フーちゃんも、実智さんも、亜美ちゃんも、それぞれがそれぞれを案じていますし、物語を通してチャーミングに見えてきますよ。今回は、美しい裏切りがあってもいいかな。――中村さんにとってフーちゃんは?最初はフーちゃんのことを、よくいるお調子者かと思っていました。いい加減だし、そういう意味では面白そうな役だなという印象です。本読みの段階からニュアンスや心理的な流れを、理解しながら役作りをしていますね。フーちゃん、それに実智さんも、詐欺師だけど善玉というか、悪いやつらからしかお金をとりません。悪は悪なんだけど、演じていて救われるところがありますね。出てきた時はいい加減なやつに映っても、重要な場面では、別人に見せたいです。中村雅俊「誰にでもウソや秘密はあるから、共感できるんだろうね」最後に、中村さんからメッセージをいただきました。複雑なストーリーなので、見ている人には難しいところがあるかもしれません。演じている時も、ウソと分かった上でアクションやセリフを発し、二転三転することも多いので…。ですが、最低までいったフーちゃんと実智さんが、亜美ちゃんを巻き込みながら、希望を見つけていくストーリーは面白いです!まだ稽古が始まって数日しか経っていないですが、素晴らしい作品になる予感しかありません。ぜひ見に来てほしい。中村さんが出演する舞台『富士見町アパートメント 2022』は、2022年4月28日~5月8日に上演予定。第2部の『フーちゃんのこと』で、中村さんがどんな演技を披露してくれるのか楽しみですね。舞台の詳細は下から確認できます。絶望が希望に変わるストーリーに感動できるでしょう。舞台『富士見町アパートメント 2022』特設サイト[文・構成/grape編集部・撮影/奥西淳二]
2022年04月11日映画化もされ、世界で高い人気を誇る小説『ハリー・ポッター』シリーズ。同作を舞台化した舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』が、2022年7月8日に東京都港区のTBS赤坂ACTシアターで開幕します。舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』は、子供時代のハリー・ポッターの19年後を描く、舞台のために書き下ろされたオリジナルストーリーです。舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』日本版キャストが発表!同年1月22日、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』の主人公である、ハリー役のキャストがついに発表!厳しいオーディションを勝ち抜き選ばれた俳優の、藤原竜也さん、石丸幹二さん、向井理さんがトリプルキャストでハリーを演じます。また、物語を彩る魅力的なキャラクターのキャストも同時発表。ハリー役同様に日替わりキャストのキャラクターもいるため、日によって異なった公演を味わうことができることでしょう。【主要出演キャスト】ハリー・ポッター:藤原竜也/石丸幹二/向井 理ハーマイオニー・グレンジャー:中別府葵/早霧せいなロン・ウィーズリー:エハラマサヒロ/竪山隼太ドラコ・マルフォイ:松田慎也/宮尾俊太郎ジニー・ポッター:馬渕英里何/白羽ゆりアルバス・ポッター:藤田悠/福山康平スコーピウス・マルフォイ:門田宗大/斉藤莉生嘆きのマートル:美山加恋ローズ・グレンジャー・ウィーズリー:橋本菜摘デルフィー:宝意紗友莉/岩田華怜組分け帽子:木場允視エイモス・ディゴリー:福井貴一マクゴナガル校長:榊原郁恵/高橋ひとみハリー役トリプルキャストの意気込みは…?数多くの作品で活躍している藤原さん、石丸さん、向井さんが本作で演じるのは、父親になったハリーの姿。日本初となる舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』で主演を務めるにあたって、意気込みを語っています。【藤原竜也さんコメント】世界で愛されている大ベストセラーシリーズに出演できること、大変光栄に思います。海外スタッフによる数度のオーディションは緊張しましたが、非常に貴重な経験となりました。『ハリー・ポッター』という世界を、ファンの方だけでなく、演劇を観たことのない方にも楽しんでいただけるよう、とにかく精一杯演じます。【石丸幹二さんコメント】ブロードウェイで観た時の興奮が忘れられない。めくるめくような魔法の嵐に、どよめきが湧きおこり、ハリーたちと一緒に客席もハラハラドキドキ。こんな夢のような体験を、日本で味わえるなんて。しかも、今度は俳優として舞台上で。皆さん、ぜひお楽しみに!【向井理さんコメント】舞台でも魔法がたくさん出てきて、自分が演じていなくても観に行きたいほど面白い舞台です!その作品に出演者として最初に関われることがとても楽しみで、オーディションに参加してよかったと思っています。今までどおり、真摯に作品に向き合いたいと思います。チケットは、通常の座席のほか、『ハリー・ポッター』シリーズの世界観を存分に味わうことができる『9と4分の3番線シート』も発売決定。特別なデザインをあしらったチケットや非売品グッズの特典に加え、ひと足先に劇場ロビーに入って魔法の世界を独占できるとのことです!同年1月現在、TBS赤坂ACTシアターは、『ハリー・ポッター』シリーズの世界観を再現した劇場として生まれ変わるため、改装が行われています。きっと、劇場に足を踏み入れた瞬間から、物語の世界を楽しむことができるはず。ハリーたちがどのような活躍をするかが、今から楽しみですね![文・構成/grape編集部]
2022年01月22日2022年2~3月に舞台化が決定している、スタジオジブリのアニメーション映画『千と千尋の神隠し』。2001年に映画が公開され、日本はもちろん世界中で今なお愛されている不朽の名作です。2021年11月9日には製作発表会が都内で行われ、千尋役の橋本環奈さんと上白石萌音さんら、主要キャストが出席。また、メインポスターも公開されました。本日、舞台『千と千尋の神隠し』の製作発表を実施いたしました✨会見の模様は、明日の「ZIP!」「スッキリ」「めざましテレビ」「グッド!モーニング」「THE TIME」ほか各メディアをご覧くださいませ2022年2月・3月、帝国劇場にて上演いたします!ご期待ください pic.twitter.com/gfwT3ocJBJ — 舞台『千と千尋の神隠し』 (@sentochihiro_st) November 9, 2021 舞台化にあたり、翻案と演出を手掛けるのは、ミュージカルの金字塔『レ・ミゼラブル』、『ナイツ・テイル』や『ダディ・ロング・レッグズ』など、数々の名作を生み出してきたジョン・ケアードさん。カオナシ役には、世界的ダンサーの菅原小春さんと、同じくダンサーの辻本知彦さん、また、湯婆婆役には俳優の夏木マリさんと声優としても活躍する朴璐美(ぱく・ろみ)さんなど、個性豊かなキャストが集結します。まだ稽古開始前ということもあり、期待が高まるばかりの舞台『千と千尋の神隠し』。東京・帝国劇場を皮切りに、4月に大阪・梅田芸術劇場、5月に福岡・博多座、6月に北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru、6~7月に愛知・御園座と順次、公演していきます。なお、東京公演のチケットの一般発売は、2021年12月18日からです。[文・構成/grape編集部]
2021年11月11日2021年1月から放送され、人気を博したアニメ『SK∞ エスケーエイト』。放送終了後も新作アニメプロジェクトや舞台化が発表されるなど、さらなる展開を見せています。主人公・喜屋武暦(きゃん・れき)の誕生日である同年8月8日、舞台『SK∞ エスケーエイト The Stage』に出演するメインキャストが発表されました!舞台『SK∞ エスケーエイト The Stage』キャストが発表喜屋武暦役には、舞台『刀剣乱舞』や『あんさんぶるスターズ!』などで活躍する木津つばささん。また、馳河ランガ(はせがわ・らんが)役は『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- Rule the Stage』などに出演する滝澤諒さんが演じます。エリート中学生の『MIYA』こと知念実也 (ちねん・みや)役に輝山立さん。『シャドウ』こと比嘉広海(ひが・ひろみ)役には、プロレスラーでもある木内太郎さんが起用されました。また、『Cherry blossom』こと桜屋敷薫(さくらやしき・かおる)役として久保田秀敏さん。『ジョー』こと南城虎次郎(なんじょう・こじろう)役として伊万里有さんが出演。そしてストーリー上の重要なキャラクターである『愛抱夢(アダム)』役は小波津亜廉さんが。その腹心である菊池忠役は、石渡真修さんが務めます。喜屋武暦役木津つばさコメント皆様、初めまして。暦(レキ)役を務めさせて頂きます、木津つばさです。2021年~2022年を跨いで行われる今作品。今世界を賑わせている『SK∞ エスケーエイト』という作品の一部になれる事を大変嬉しく思うと同時に、同年代の同志、ランガ役の滝澤諒とコンビを組んで舞台を踏める事が今から楽しみで仕方ありません。出演者の皆様も素敵な方々ばかりで、今から心を奮起させ、スケートボード、と同様に想いを加速させて体当たりで挑めたらなと思っております。素晴らしき作品になるよう誠心誠意、精進致しますので何卒応援の程宜しくお願いします。ステージで会いましょう。馳河ランガ役滝澤諒コメントランガを演じさせて頂きます、滝澤諒です。『スケボー』×『舞台』どんな表現になるのか想像もつきませんが、それゆえに無限の可能性を感じます。暦(レキ)を演じるつばさと再び共演できることもすごく幸せです。同い年コンビ。絆もスケボーも切磋琢磨し合いながら高めていきたいなと思っております!『SK∞ エスケーエイト The Stage』が作る無限大なスケートをお楽しみに!舞台は2021年の12月から2022年の1月にかけて、第1部と第2部が上演されます。スケートの楽しさや友情、そしてさまざまな葛藤が描かれた『SK∞ エスケーエイト』。舞台でどのように表現されるのか気になりますね!【SK∞ エスケーエイト The Stage】第1部…2021年12月2~12日(天王洲 銀河劇場)第2部…2022年1月15~24日(日本青年館ホール)[文・構成/grape編集部]
2021年08月08日2021年1月10日からスタートした、俳優の大竹しのぶさんが主演を務める舞台『フェードル』の東京公演。新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染拡大を受けて、同月8日から東京都には緊急事態宣言が発令されており、舞台『フェードル』では政府の指示に従い、安全の確保につとめながら劇場収容率50%での開催を決定しました。販売済みのチケットはすべて払い戻し、再販売を行う形で対応しています。劇場に届いた手紙同月14日に大竹さんがInstagramを更新。投稿の中で、大竹さんは劇場に届いた1通の手紙を紹介しました。劇場にお手紙を頂きました。「半分の客席になって、もし空席が半分あったとしたら、それは観に行きたくても観に行けない私達の席です。その想いを伝えたくて」というお手紙でした。ありがとう。はい、観たくても観られない人がいる事、いつか自由な日になる事を信じて、一回一回誠実にやっていきます。shinobu717_officialーより引用 この投稿をInstagramで見る 大竹しのぶ(@shinobu717_official)がシェアした投稿 コロナウイルスが猛威を振るう中、どうしても現地へ行くことが叶わず、泣く泣く観劇を諦めた人もいるでしょう。そして、期間をかけてさまざまな準備をしてきた出演者にとって、本来であればもっと多くの人に舞台を楽しんでもらいたかったはずです。劇場に手紙を届けた人は、自らが観劇できない悲しみを抱えながらも、大竹さんたち出演者が空席の目立つ状況に心を痛めないように配慮し、想いをつづったのです。投稿に対し、ネット上ではさまざまなコメントが寄せられました。・心が温かくなりました。この困難をみんなで乗り切っていきましょう。・素敵な手紙ですね。どうか身体に気を付けて頑張ってください。・観に行きたかったけど断念しました。どうかこの想いが、劇場の空席に届きますように…。2021年1月現在、当たり前のように享受していた楽しみや喜びを奪われ、どこにぶつけることもできない悲しみやつらさを抱える人は多いでしょう。目の前が真っ暗で余裕がなくなった時こそ、同じように苦しむ他者のことをおもんぱかる姿勢を持てたら素敵ですね。[文・構成/grape編集部]
2021年01月15日宝塚の公演を観に行った、すまざんまい(@6smap)さんがTwitterに投稿した写真に反響が上がっています。開演前に、係員からある1枚の紙を渡された投稿者さん。紙に書かれていた内容がこちらです。現在試験的ではございますが、字幕サービス用のタブレット端末をお貸出ししております。こちらのタブレット端末は、聴覚障害をお持ちのお客さまにも公演をお楽しみいただけるよう、出演者のセリフや歌詞をご覧いただくための端末でございます。公演中、端末が発する光が漏れないように処理を施しておりますが、今後正式なサービスとしてご利用いただけるよう準備を進めておりますので、気になる点がございましたら1幕終了後の幕間にお近くの劇場スタッフへご相談ください。開演前に係員が入ってきて渡された用紙。お隣で使用していたけど、光漏れも動作音もなく全く気にならなかった。聴覚だけでなく様々な事情で観劇に不安を持つ方が堂々と楽しめる環境が整うと良いなー。紙を貰った方は安心して協力して下さい☆観劇中に気が散ることは全然なかったから。 pic.twitter.com/XRLXh9rfyu — すまざんまい (@6smap) November 8, 2020 投稿者さんの隣に座っていたのは、聴覚障害のある客でした。タブレット端末を使用して、出演者のセリフや歌詞を理解し、楽しんでいたのです。このような取り組みに、投稿者さんは「聴覚だけでなく、さまざまな事情で観劇に不安を持つ人が堂々と楽しめる環境が整うといいな」というコメントを寄せていました。この紙を見た人たちからも、同様の声が上がっています。・こういった取り組みはありがたい!これが当たり前の世の中になっていくといいね。・素晴らしい配慮。こういう取り組みが広がってほしい。・これは知らなかった。さすが宝塚だな。このようなタブレット端末があれば、生の舞台に触れながら楽しむことができるでしょう。障がいを理由に諦めるのではなく、誰もがエンターテインメントを楽しめる時代になるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年11月10日ロシアの文豪、ドストエフスキーの世界的な名著『罪と罰』が、2019年新春、三浦春馬さんを主演に迎えて舞台化。今回は主人公のラスコリニコフと心を通わす娼婦のソーニャを演じる大島優子さんにインタビュー!3年ぶり3度目の舞台出演となる本作にかける思いから、30歳を迎えて変化したという心情やライフスタイルまで、幅広くお話を伺います。『罪と罰』は行間からにじむ“人間らしさ”————本作は、世界文学の最高峰とも言われるドストエフスキーの長編小説『罪と罰』が原作ですが、初めて小説を読んだときの印象は?大島優子さん(以下、大島さん):ドストエフスキーの作品は重厚な世界観でかなり読みごたえがあるので、最初に読んだときは正直、心にズドーンと大きな重りが乗ったように感じました。でも、何度か繰り返し読んでいくうちに、それぞれの登場人物の「人間らしさ」が浮かび上がってきて、どのキャラクターにも共感できる部分を見出している自分に気づいたんです。そこからは、ストーリーが格段に面白く感じられるようになりました。——今回演じるソーニャの人物像についてはどのように受け止めていますか?大島さん:家族を養うために、娼婦として体を売って働くという自らの過酷な人生だけではなく、ラスコリニコフの犯した罪までも受け入れて生きる……。ソーニャは、いかなる物事も赦す広い心をもったマリア様みたいな人だと思います。そんな深い慈愛に満ちた女性像を舞台上でどう表現するのか、台詞の中に秘められたソーニャの真意を紐解きながら、これから模索する日々が続きそうです。——これから始まる稽古に先駆け、本作の脚本・演出を手がけるフィリップ・ブリーンさんによるワークショップが催されたそうですが、参加していかがでしたか?大島さん:意外なことに、今回のワークショップでは『罪と罰』の話は一切出てこなかったんです。ワークショップでは、シェイクスピアを題材に取り上げ、その作品への「アクセス」の仕方(演じ方)をレクチャーしていただきました。フィリップさんの指導法は、まずは役者に自由に演技をさせ、それを見てアドバイスをしながら表現を肉づけしていくというやり方なんです。彼の演劇への愛と熱情に圧倒されながら、私自身も息つくことを忘れるくらい、いろいろな感情をくすぐられた2日間でした。フィリップさんから学んだ演劇スキルを、今回の舞台で活かしたいと思っています。三浦春馬さんのストイックさが刺激に——初共演となる三浦春馬さんの印象は?大島さん:三浦さんは、演技に対してとてもストイックな方ですね。舞台上で、力強くラスコリニコフを演じる姿が今から目に浮かびます。先日お会いしたときに、「フィリップさんは僕がとても信頼している演出家だから、安心してついていけば大丈夫だよ!」と心強い言葉をかけてくれました。そんな頼もしい座長とベテラン俳優さんたちの足を引っ張らないよう、まずはこれから始まる稽古を頑張ります!——本作には、「自分にとっての正義とは何か」という深いテーマが潜んでいると思いますが、大島さんにとっての正義とは?大島さん:自分、他者、もの……。何に対しても誠実であることかな。人間だから、その時々の環境の変化によって感情のアップダウンはあるけれど、常に心がけているのは、人や物事に正面から丁寧に向き合うこと。そうすれば、誰も嫌な思いをせずに、気持ちよくお付き合いすることができますからね。——長期間にわたる舞台公演を乗り切るための体力づくりはしていますか?大島さん:1カ月前から筋トレを始めました!三浦さんが役づくりでかなり体を絞られた姿を見て、私のやる気に火がつきましたね。自分でサーキットトレーニングのメニューを組み立てています。例えば、腕立て6回+スクワット12回+腹筋15回を20分間繰り返すというように、自宅で毎日トレーニングをしています。続けるうちに筋肉がついてきたので、これから食事制限もやろうかなと。そう意気込んだ矢先、昨日は好物のラーメンを食べてしまいました(苦笑)。今朝もみっちりトレーニングをしたからチャラになるかな!?——普段から心がけている健康法や美容法はありますか?大島さん:食事では、なるべく炭水化物を控え、野菜を多めに摂るようにしています。美容では、とくに肌の乾燥に注意して、化粧水をたっぷりつけたり、パックをしたり。最近、美顔器を手に入れたので、毎日のスキンケアがより楽しくなりました。いずれも、大切なのは自分に合った方法でストレスなく続けられること。実は、私はフルーツが苦手で、以前は健康や美容のために何とか克服して食べなきゃ!と頑張っていましたが、それがけっこう苦痛だったんです……。苦手なものは無理して受け入れなくてもいいやと、あるとき吹っ切れて、それからは今までよりも自分に優しい考え方ができるようになりました。これまでの20代、これからの30代——10月に30歳を迎えて、価値観やライフスタイルに変化はありましたか?大島さん:30歳になってから、自分のまわりの空気がフワッと軽くなった気がしますね。20代は、いろいろなことに気にしすぎて、わりと窮屈な考え方をしていましたが、最近では良い意味で妥協することを覚えたというか、気持ちの割り切り方が上手くなったと思います。おのずと肩の力が抜けて、心に余裕が出てきました。——周囲をパッと明るくする大島さんの笑顔も一段と輝いていますね!大島さん:ありがとうございます。仕事のときも、友人に会うときも、常に楽しく!を心がけています。そうすると自然と笑顔が溢れてきますね(笑)。——最近、思わず笑顔になってしまうような楽しみはありますか?大島さん:コーヒーを飲んでいるときが幸せですね。昔はあまり飲まなかったけど、海外でおいしいコーヒーに出会ってから大好きになりました。毎朝、良い香りに包まれながら、自分でゆっくりとコーヒーを淹れる時間がお気に入りです。最近、味覚が変わったのか、20代のときには食べなかった甘い物も好きになりました。食べ過ぎは注意ですが、おいしいコーヒーとスイーツの組み合わせを想像するだけで、もう最高!これからは、食でもオトナの楽しみを探求していきたいです。——筋トレにコーヒータイムと、おうち時間も充実していますね。ちなみに、今のお部屋の雰囲気はどんな感じですか?大島さん:インテリアはすべて明るめのウッディカラー、ファブリックはオフホワイトで統一しています。観葉植物やお花も飾って、リラックスできる空間づくりをしていますよ。やはり、ナチュラルな雰囲気が一番落ち着きますね。音楽を聴いたり、録画しておいたバラエティ番組を見て笑ったり、おうち時間も私らしく楽しんでいます。意外にもハンドメイドがお好き!?——LIMIAのユーザーのみなさんは物作りを好まれます。大島さんは何かDIYやハンドメイドはしますか?大島さん:友人と一緒にアロマキャンドルをハンドメイドしました。ウェブで作り方を調べて、何種類かのキャンドルを削って、身体に優しい着色料や化粧品のラメを使ってデコレーションしたんです。自分で何かを手作りするのは楽しいですよね!——最後に、海外渡航後初めての舞台出演作となる本作への意気込みと、2019年の抱負を聞かせてください!大島さん:私自身、脚本を読むたびに毎回違う感情が湧いてくるような奥深いストーリーなので、観てくださる方によって作品の捉え方は変わってくると思います。いろいろな角度から、濃密な人間ドラマを楽しんでいただけると嬉しいですね。観客のみなさんに、舞台上から熱いメッセージをお届けできるよう、私らしくソーニャと真摯に向き合いながら、本番に向けて役づくりを深めていきたいと思います。来たる2019年は、復帰を待ち望んでくださったファンのみなさんをハッピーにできるよう、私自身も楽しみながら、魅力的なお仕事にどんどんチャレンジしていきたいです!公演概要【Bunkamura30周年記念シアターコクーン・オンレパートリー2019DISCOVERWORLDTHEATREvol.5『罪と罰』概要】●原作:フョードル・ドストエフスキー●上演台本・演出:フィリップ・ブリーン●翻訳:木内宏昌●美術・衣裳:マックス・ジョーンズ●会場:Bunkamuraシアターコクーン●上演期間:2019年1月9日(水)〜2月1日(金)●チケット:全席指定S席10,500円、A席8,500円、コクーンシート5,500円(税込)●キャスト:三浦春馬、大島優子、南沢奈央、松田慎也、山路和弘、立石涼子、勝村政信、麻実れい、他『罪と罰』オンライン予約はこちら●インタビュー・文:中山理佐●撮影:土佐麻理子●ヘアメイク:犬木愛(Agee)●スタイリング:百々千晴
2018年12月03日あらすじ 本作品は“消滅”とともに記憶も失われていく、海に囲まれた静かな小島が舞台となっています。〈わたし(石原さとみ)〉は、少しずつ記憶が“消滅”していく島に暮らす小説家。〈わたし〉の母は秘密警察に連行されて死に、島の研究者だった父も亡くなり、指輪、香水…ふいに記憶から消えてしまったものたちをこっそり保存しながら、幼い時から世話をしてくれる〈おじいさん(村上虹郎)〉と共に、現実を受け入れながらひっそりと暮らしています。しかし、この島にも「レコーダー」と呼ばれる記憶が消滅しない人たちが存在し、担当編集者の〈R氏(鈴木浩介)〉もそのうちの一人。無くしたものが見つかってしまうと秘密警察に回収されてしまうだけでなく、「レコーダー」を見つけて連行する「記憶狩り」が激化する中、〈わたし〉は大切な人を奪われたくないという思いから、〈R氏〉を守るために自分の隠し部屋に匿うことを決意します。〈わたし〉、〈おじいさん〉、〈R氏〉との不思議な共同生活のはじまり、島から消えていくものはやがて人間の肉体にまで及んでいき、人間そのものが消滅してしまうかもしれないとき、〈わたし〉と〈R氏〉はどうなってしまうのか…ロマンチックでミステリアスな物語は、原作にはないユーモアなシーンだけでなく、リズミカルな歌なども交えて展開されていきます。 愛惜の念に駆られていく人々 ある日突然、“物”の存在とそれについての記憶が消え去ってしまう島で、現実を前に葛藤する主人公の小説家〈わたし〉を勤めるのは、これが4年ぶりの舞台出演となる石原さとみさん。その島で〈わたし〉を見守る〈おじいさん〉役には、瑞々しい感性で映画や舞台の観客に新鮮な印象を与えている村上虹郎さん。〈わたし〉が現実に立ち向かうキッカケとなる〈R氏〉役には、個性的な魅力で出演する作品毎に違った顔を見せる鈴木浩介さん。3人の生活を変えていく島の住人たちの役では、山内圭哉さん、ベンガルさんをはじめとする実力派俳優が脇を固めています。 傑作小説を演劇的に昇華 舞台『密やかな結晶』は、芥川賞受賞作品の「妊娠カレンダー」や、映画化もされた「博士の愛した数式」など、独特の視点と美しい言葉で多くの傑作を生み出している小川洋子さんによる同盟小説を原作としています。舞台化に当たっての脚本と演出を手掛けるのは、演劇と映画の双方の分野で活躍され、揺るぎない愛と信念で人間を描き、近年の創作活動が注目されている鄭義信さんです。薔薇や小説など…少しずつものの記憶がなくなっていく島を舞台に、独自の解釈で傑作小説を演劇的に昇華させています。 彷彿するホロコースト 「記憶狩り」や秘密警察、〈R氏〉が暮らす隠し部屋の設定は、ホロコーストをめぐる史実を彷彿させます。まさに第二次世界大戦中にナチスが行なっていたユダヤ人狩りは、「記憶狩り」と同様に恐ろしく理不尽なものです。不意に生活から様々なものが奪われ、それを保持しようとする者は秘密警察のもとで管理。言葉や表現が制限されるだけでなく、正しい情報が報道されないまま、次第に状況が変化しているようなことは、現代にも起こり得ることです。 無の果ての絶望から希望の光を見出す物語 “消滅”して記憶が消えてしまう恐怖と、それに対する悲しいくらいの柔軟性。しかし、大切な人を守ることで強く芽生える“忘れたくない”という感情への葛藤。肉体、時間、運命…あらゆるものに閉じ込められながら、閉ざされた世界に潜む永遠を、健気に求めていく登場人物の姿に胸が熱くなります。近年、嫌な事件が蔓延し、誹謗中傷が横行し、大切なものが失われようとする現代だからこそ、私たちは希望を謳わなければならないと教えてくれる本作品。ぜひ劇場に足を運んでお楽しみください! 【情報】 密やかな結晶原作:小川洋子「密やかな結晶」(講談社文庫)脚本・演出:鄭義信出演:石原さとみ村上虹郎鈴木浩介藤原季節山田ジェームス武福山康平風間由次郎江戸川萬時益山寛司キキ花香山村涼子/山内圭哉ベンガル企画制作:ホリプロ富山3月3日~4日富山県民会館大阪3月8日~11日大阪新歌舞伎座福岡3月17日~18日久留米シティプラザザ・グランドホール
2018年03月05日