Netflix映画『シティーハンター』の場面写真と、鈴木亮平演じる冴羽獠のティーザーアートが公開された。本作は、現代の新宿を舞台に描く、冴羽獠、槇村香、槇村秀幸の“シティーハンター”はじまりの物語。新宿東口の伝言板に書かれた「XYZ 妹をさがしてください」というメッセージを受け、獠は相棒・槇村秀幸と共に、有名コスプレイヤーくるみの捜索依頼を請け負う。一方、新宿では謎の暴力事件が多発していた。獠と槇村は、息の合ったコンビネーションでくるみを追うが、捜査中、槇村が事件に巻き込まれ、突然この世を去ってしまう。妹・香は事件の真相を調べてほしいと獠に懇願するが、新宿の裏社会を握る阿久津(橋爪功)にとっても手強い敵の存在が明らかになる。今回到着した場面写真では、鈴木さん演じる獠のアクションシーンや、安藤政信演じる槇村との相棒み感じるカット。木村文乃演じる腐れ縁の刑事・野上冴子とのコミカルなやり取りが感じられる様子、森田望智演じるヒロインの香、伝言板に“XYZ”を書き込む場面などが切り取られている。Netflix映画『シティーハンター』は4月25日(木)Netflixにて全世界独占配信。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年03月15日俳優の鈴木亮平が主演を務めるNetflix映画『シティーハンター』(4月25日より世界独占配信)のティーザー予告&アート、場面写真が15日、公開された。エンディングテーマはTM NETWORKの名曲「Get Wild」の新録音版「Get Wild Continual」に決定。ティーザー映像にも使用されている。単行本の累計発行部数が5000万部突破、一大ブームを巻き起こした大人気コミック『シティーハンター』が令和の日本で初実写化。物語の主人公・冴羽リョウは、東京・新宿を拠点にし、裏社会での様々なトラブル処理を請け負う超一流のスイーパー(始末屋)。無類の美女好きで、美女に出会うとタガが外れてしまうが、いざ依頼を受ければ、並外れた銃の腕と身体能力、そして冷静沈着な頭脳で、仕事を遂行する。そんなクールでおバカでもっこりの冴羽リョウを演じるのは鈴木亮平、ヒロイン・槇村香役は森田望智、リョウの相棒である槇村秀幸役に安藤政信、リョウとは腐れ縁の麗しき刑事・野上冴子役には木村文乃が決定している。このたび公開されたティーザー予告は、令和・新宿で、シティーハンターの代名詞でもある「もっこり」を連呼して歌うおバカっぷり200%の冴羽リョウ、一方カッコイイキレッキレの怒涛のガンアクションを披露する冴羽リョウが登場し、息つく間もなく思わず目を奪われる。物語の舞台は現代の新宿。新宿東口の伝言板に書かれた「XYZ 妹をさがしてください」というメッセージを受け、相棒の槇村秀幸と共に、有名コスプレイヤーくるみ(華村あすか)の捜索依頼を請け負った冴羽リョウ。その頃新宿では謎の暴力事件が多発し、警視庁の敏腕刑事 野上冴子は手を焼いていた。息の合ったコンビネーションでくるみを追うリョウと槇村だったが、捜査の最中、槇村が突然の事件に巻き込まれこの世を去る。現場に居合わせた妹・槇村香は事件の真相を調べてほしいとリョウに懇願するがーー。新宿の裏社会を握る阿久津(橋爪功)にとっても手強い敵の存在が明らかとなった。そして映像のラスト、あのイントロが赤いミニクーパーのエンジン音と共に鳴り響くのは、時代を超えて今なお愛され続けるTM NETWORKの名曲。このたび新たに制作され「Get Wild Continual」としてカムバックを果たした。小室哲哉氏は本作でのタッグにおいて「満を持しての実写化での世界配信!TM NETWORKのGet Wildがエンディング曲として寄り添えるなんて。必ずまた一歩を踏み出せる、そんな曲に育て続けてくださる皆さんに感謝しています」と喜びを語っている。今回はイントロだけの公開となっているが、果たしてどんな楽曲に仕上がっているのか!?○■TM NETWORK 小室哲哉氏 コメント全文ハードボイルドであってコミカルでもあり、終わりのないまた続きそうなストーリーのエンディング曲。とにかく冴羽リョウがより近く、より遠くにみえてしまうような魅惑のサウンドを目指しました。そして満を持しての実写化での世界配信!この日までTM NETWORKのGet Wildがエンディング曲として寄り添えるなんて。必ずまた一歩を踏み出せる、そんな曲に育て続けてくださる皆さんに感謝しています。【編集部MEMO】『シティーハンター』の実写版はこれまで香港、韓国、フランスで映像化がなされているが、本家である日本では今回が初。実際の新宿の街での撮影や、原作で表現される日本語独特のニュアンスなどを活かして、日本ならではの実写化を目指している。(C)北条司/コアミックス 1985
2024年03月15日鈴木亮平主演のNetflix映画『シティーハンター』より、ティーザー予告映像が到着。エンディングテーマは「TM NETWORK」の「Get Wild Continual」に決定した。現代の新宿――。新宿東口の伝言板に書かれた「XYZ 妹をさがしてください」というメッセージを受け、相棒の槇村秀幸と共に、有名コスプレイヤーくるみの捜索依頼を請け負った冴羽獠。その頃新宿では、謎の暴力事件が多発し、警視庁の敏腕刑事・野上冴子は手を焼いていた。くるみを追う獠と槇村だったが、捜査中に槇村が事件に巻き込まれ、この世を去る。現場に居合わせた妹・香は事件の真相を調べてほしいと獠に懇願するが…。鈴木さんが、クールでおバカな冴羽獠を演じるほか、ヒロイン・槇村香役で森田望智、相棒・槇村秀幸役で安藤政信、腐れ縁の刑事・野上冴子役で木村文乃が出演する本作。今回到着した映像では、獠が令和の新宿で「もっこり」を連呼して歌うおバカっぷりを見せたかと思えば、キレッキレの怒涛のガンアクションを披露と、息つく間もなく思わず目を奪われる。またラストでは、あのイントロが赤いミニクーパーのエンジン音と共に鳴り響いた。今回、「TM NETWORK」の名曲が新たに制作され、「Get Wild Continual」としてカムバックする。果たして、どんな楽曲に仕上がっているのか。本楽曲は、「TM NETWORK」のアルバムにも収録予定だ(4月21日リリース)。TM NETWORK 小室哲哉コメントハードボイルドであってコミカルでもあり、終わりのないまた続きそうなストーリーのエンディング曲。とにかく冴羽獠がより近く、より遠くにみえてしまうような魅惑のサウンドを目指しました。そして満を持しての実写化での世界配信!この日まで TM NETWORK の Get Wild がエンディング曲として寄り添えるなんて。必ずまた一歩を踏み出せる、そんな曲に育て続けてくださる皆さんに感謝しています。小室哲哉(TM NETWORK)Netflix映画『シティーハンター』は4月25日(木)Netflixにて全世界独占配信。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年03月15日動画配信サービス「Netflix」で4月25日より世界独占配信される、鈴木亮平主演で人気漫画を実写化した映画『シティーハンター』のティーザー予告が解禁となった。映像の最後に流れるのは、ファン待望のTM NETWORKの名曲「Get Wild」のイントロ。本作のエンディング曲が、TM NETWORKにより新たに制作された「Get Wild Continual」であることが明らかになった。小室哲哉からコメントも届いている。解禁となった映像では、令和の新宿で、シティーハンターの代名詞でもある「もっこり」を連呼して歌うおバカっぷり200%の冴羽リョウ(※リョウ=けものへんに寮)と、カッコイイ・キレッキレの怒とうのガンアクションを披露する冴羽リョウが息つく間もなく登場し、思わず目を奪われる。そして映像のラスト、あのイントロが赤いミニクーパーのエンジン音と共に鳴り響き…。今回はイントロだけの解禁となっているが、果たしてどんな楽曲に仕上がっているのか!?TM NETWORKを代表して小室は「満を持しての実写化での世界配信!TM NETWORKの『Get Wild』がエンディング曲として寄り添えるなんて。必ずまた一歩を踏み出せる、そんな曲に育て続けてくださる皆さんに感謝しています」と喜びのコメントを寄せている。なお、「Get Wild Continual」は、TM NETWORKの4月21日発売のアルバムにも収録予定。『シティーハンター』は、北条司氏が1985年(昭和60年)に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載を開始した同名漫画が原作。本作の舞台は、現代の新宿。新宿東口の伝言板に書かれた「XYZ 妹をさがしてください」というメッセージを受け、相棒の槇村秀幸(安藤政信)とともに、有名コスプレイヤーくるみ(華村あすか)の捜索依頼を請け負った冴羽リョウ。その頃、新宿では謎の暴力事件が多発し、警視庁の敏腕刑事・野上冴子(木村文乃)は手を焼いていた。息の合ったコンビネーションでくるみを追うリョウと槇村だったが、捜査の最中、槇村が突然の事件に巻き込まれ、この世を去る。現場に居合わせた妹・槇村香(森田望智)は事件の真相を調べてほしいとリョウに懇願するが――。新宿の裏社会を握る阿久津(橋爪功)にとっても手強い敵の存在が明らかに!?冴羽リョウ、槇村香、槇村秀幸の“シティーハンター”はじまりの物語が描かれる。■小室哲哉(TM NETWORK)のコメント全文ハードボイルドであってコミカルでもあり、終わりのないまた続きそうなストーリーのエンディング曲。とにかく冴羽リョウがより近く、より遠くにみえてしまうような魅惑のサウンドを目指しました。そして満を持しての実写化での世界配信!この日までTM NETWORKの Get Wildがエンディング曲として寄り添えるなんて。必ずまた一歩を踏み出せる、そんな曲に育て続けてくださる皆さんに感謝しています。
2024年03月15日鈴木亮平が、アジア・フィルム・アワード・アカデミー(以下、AFAA)よりアジア全域版アカデミー賞「第17回アジア・フィルム・アワード」(以下、AFA)にて「Excellence in Asian Cinema Award」を授与されることが決定。本賞には韓国の名女優、イ・ヨンエも受賞者に選ばれており、両受賞者は3月10日(日)に香港で行われる授賞式にも参加予定となっている。「Excellence in Asian Cinema Award」は、優れた才能を持つ映画人にスポットを当て、その映画人のアジア映画界・アジア文化における業績と貢献を称える賞。日本人としての受賞は、第9回(2015)の中谷美紀、第13回(2019)の役所広司、そして第16回(2023)の阿部寛に続く4人目となる。今回受賞した鈴木さんは、18歳で学生演劇を始め、演劇学校アクターズクリニックで学んだ後、森田芳光監督の『椿三十郎』(2007)で映画デビュー。その後、『ふたたび swing me again』(2009)で銀幕初主演を果たし、コメディ長編作品『HK 変態仮面』(2013)や連続テレビ小説「花子とアン」(2014)などでブレイク。2022年には『孤狼の血 LEVEL2』(2021)で冷徹で残虐非道なやくざを狂気に満ちた演技で演じ、日本アカデミー賞を含む5つの賞で最優秀助演男優賞を受賞。2023年には、『劇場版 TOKYO MER~走る緊急救命室~』と第35回東京国際映画祭コンペティション部門に選出された『エゴイスト』の2作品で主演を務め、いずれも高い評価を得た。『エゴイスト』前者では興行的に大ヒットを記録し、後者では国内4つの賞で主演男優賞を受賞。また第22回ニューヨーク・アジアン映画祭でライジングスター・アジア賞を受賞し、昨年のアジア・フィルム・アワードでも主演男優賞にノミネートされた。『エゴイスト』では、ゲイの男性を情感込めて演じ、同性婚やセクシュアル・マイノリティに対する社会の偏見に関する発言で、日本のLGBTQ+コミュニティからも支持を得た。役者としてのひたむきさについてもよく知られており、役柄に合わせた徹底的なリサーチや、見た目の変化を伴う役作りも高く評されている。共演したキャストやスタッフも彼のストイックな姿勢を称賛しており、そのプロ意識は俳優仲間や映画業界を刺激し続けている。次回作は、1980年代の漫画を実写化したNetflixのアクションコメディ『シティーハンター』が来る4月に配信が予定されている。鈴木亮平コメントこの度アジア・フィルム・アワードから、このような評価をいただき、大変光栄に思います。これを励みにさらなる高みを目指し、この業界に貢献していきたいです。また、香港で開催される第17回アジア・フィルム・アワードの授賞式に出席し、アジアの観客や映画関係者の皆さんと交流ができることを楽しみにしています。東京国際映画祭チェアマン・安藤裕康 コメント鈴木亮平さんは、映画、演劇、TVなど多くの分野で目覚ましい活躍をされてきました。様々な人物像を見事に演じ分ける演技力に私はずっと以前から注目し、感銘を受けてきましたので、今回の受賞で彼の実力が海外でも認められたことをうれしく思っています。これを契機に、一段とパワー・アップされて、さらに国際的にも飛躍されるよう期待します。「第17回アジア・フィルム・アワード」は3月10日(日)は香港・戯曲センター(Xiqu Centre)Grand Theatreにて開催。AFAA公式YouTubeチャンネルにてライブ配信予定(日本時間18時~レッドカーペット、20時30分~授賞式を放送予定)。(シネマカフェ編集部)■関連作品:劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~ 2023年4月28日より公開©2023劇場版『TOKYO MER』製作委員会エゴイスト(2023) 2023年2月10日より全国にて公開© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会
2024年03月04日俳優の鈴木亮平が1日、自身のX(旧ツイッター)を更新。きのう2月29日には、自身のXで「皆様、明日、私から一つお知らせがあります。ビッグニュース。というほどでもないんですが、自分としてはなかなかのニュースです。期待しすぎず待っていてください」としたため、その直後に大谷翔平選手の結婚発表があったことから、期せずして期待の声が高まっていたが、その“答え合わせ”が行われた。鈴木は「あの、本当にビッグニュースでもなんでもないので非常に恐縮なのですが、、、昨日撮影したお知らせの動画がありまして、、せっかくなので載せますね。ええと、まぁ、アレをはじめます。不慣れなので優しめに見守ってやってくださいませ」と紹介。投稿には動画も添付されており「きょうは大事なお知らせがあります。この度、鈴木亮平初めてのインスタグラムを始めることになりました」と報告。インスタグラムでは「鈴木亮平です。インスタグラム始めました。公式のような気がします。Netflix『シティーハンター』配信にむけた期間限定アカウントですが、せっかくなので普段の写真や動画中心に載せていけたらと思っています。やや緊張です。まだ使いこなせていませんので、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。もっこり」と記していた。
2024年03月01日鈴木亮平主演のNetflix映画『シティーハンター』に、安藤政信と木村文乃が出演することが明らかになった。単行本の累計発行部数が5000万部突破、一大ブームを巻き起こした大人気コミック「シティーハンター」が、令和の日本で待望の初実写化。主人公・冴羽獠は、東京・新宿を拠点にし、裏社会での様々なトラブル処理を請け負う超一流のスイーパー。無類の美女好きで、美女に出会うとタガが外れてしまうが、いざ依頼を受ければ、並み外れた銃の腕と身体能力、そして冷静沈着な頭脳で仕事を遂行する。新たに出演が発表された安藤さんが演じるのは、獠(鈴木さん)の親友で、スイーパー稼業の相棒・槇村秀幸。かつては腕利きの刑事だったがある出来事をきっかけに退職、獠とコンビを組むようになり、その有能さを活かし、相棒として獠を支える。本作のストーリーの鍵となる役どころの安藤さんは、「人気原作とキャラクターの実写化で、当時見ていた方に対して演じるプレッシャーはありますが、コミックとアニメ見ていた方、それを知らない世代にも楽しんでいただけたら嬉しいです」とコメント。また、木村さんが演じるのは、獠とは不思議な関係性の警視庁の敏腕刑事・野上冴子。槇村はかつての同僚で、その縁から獠とは裏社会の情報交換を行っており、獠には幾度となく口説かれているが、その度に煙に巻いている原作でもファンの多いキャラクター。木村さんは「『私が?』とイメージがつかずに即座にお返事が出来ませんでした。そこから衣装合わせ、ヘアメイクテストなど準備を重ねてもまだ拭いきれない不安を抱えているところに、座長・鈴木亮平さんがヒーローの様に現れ原作ファンだからこその冴子らしさのアドバイスをしていただいたりして、とても心強かったです」と撮影をふり返っている。さらに今回の発表と合わせて、ヒロイン・槇村香(森田望智)を加えた4人のキャラクターアートも公開された。Netflix映画『シティーハンター』は4月25日(木)Netflixにて全世界独占配信。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年02月24日動画配信サービス「Netflix」で4月25日より世界独占配信される、鈴木亮平主演で人気漫画を実写化した映画『シティーハンター』のキャストが新たに発表された。冴羽リョウ(※リョウ=けものへんに寮)の相棒・槇村秀幸役は安藤政信、警視庁の敏腕刑事・野上冴子役は木村文乃が演じている。あわせてキャラクターアートが解禁となった。『シティーハンター』は、北条司氏が1985年(昭和60年)に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載を開始した同名漫画が原作。東京・新宿を拠点にし、裏社会でのさまざまなトラブル処理を請け負う超一流のスイーパー(始末屋)、冴羽リョウの活躍を描く。日本では初の実写化となる本作では、主人公・冴羽リョウを鈴木、ヒロイン・槇村香役を森田望智が演じることが発表されていた。安藤が演じるのは、槇村香の兄であり、リョウの親友でスイーパー稼業の相棒・槇村秀幸。かつては腕利きの刑事だったがある出来事をきっかけに退職。リョウとコンビを組むようになり、その有能さを活かし、相棒としてリョウを支える役どころとなる。本作のストーリーの鍵となる槇村を演じる上で安藤は、「人気原作とキャラクターの実写化で、当時見ていた方に対して演じるプレッシャーはありますが、コミックとアニメ見ていた方、それを知らない世代にも楽しんでいただけたらうれしいです」と語っている。木村が演じる野上冴子は、リョウとは不思議な関係性の刑事。秀幸はかつての同僚で、その縁からリョウとは裏社会の情報交換を行っており、妖艶な色香を漂わせる美女でリョウには幾度となく口説かれているがその度に煙に巻いている、原作でもファンの多いキャラクターだ。そんな冴子を演じる上で木村は「時を超えて愛されている名作であり、しかも中でも冴子役でお話をいただいたときは『私が?』とイメージがつかずに即座にお返事が出来ませんでした」と正直な気持ちを吐露しつつも、「座長・鈴木亮平さんがヒーローのように現れ、原作ファンだからこその冴子らしさのアドバイスをしていただいたりして、とても心強かったです」と撮影を振り返っている。ほかにも原作に登場し、ファンの人気も高いキャラクターは多い。誰が登場するのか?誰が演じるのか?続報が待たれる。■安藤政信(槇村秀幸役)コメント(全文)槇村秀幸役をやります安藤政信です。人気原作とキャラクターの実写化で、当時見ていた方に対して演じるプレッシャーはありますが、コミックとアニメ見ていた方、それを知らない世代にも楽しんでいただけたらうれしいです。■木村文乃(野上冴子役)コメント(全文)時を超えて愛されている名作であり、しかも中でも冴子役でお話をいただいたときは「私が?」とイメージがつかずに即座にお返事が出来ませんでした。そこから衣装合わせ、ヘアメイクテストなど準備を重ねてもまだ拭いきれない不安を抱えているところに、座長・鈴木亮平さんがヒーローのように現れ、原作ファンだからこその冴子らしさのアドバイスをしていただいたりして、とても心強かったです。原作ファンの方にも初めましての方にも楽しんでいただける作品になっていると思いますのでぜひお楽しみに。
2024年02月24日「第78回毎日映画コンクール」の授賞式が14日に都内で行われ、受賞者が揃って登壇した。○■映画『エゴイスト』から鈴木亮平、宮沢氷魚が受賞映画『エゴイスト』では鈴木亮平が男優主演賞、宮沢氷魚が男優助演賞を受賞し、2人はがっつり握手。松永大司監督もお祝いに駆けつける。鈴木は同作への出演に対し「異性愛者の自分が同性愛者の役をやるということで、ゲイの方々に観ていただいた時に『間違いなく自分たちの物語だな』と感じていただける、きちんとしたクィア映画にしないといけないなというのが、最初にありました」と振り返る。鈴木はさらに「そういう目標の上で、いろんな方々に話を聞いたのですが、自分が知ったつもりになっていたことが、何も知らなかったんだなという発見がありました。たとえば映画の中でも使われているエピソードで、『恋人と結婚ができないので、2人で婚姻届を書いて部屋に貼っている』ということを笑い話として話されていたんですね。その流れで『俺たち、死ぬ時はどうせ1人だから』という会話を聞いたりとか」と続ける。「ニュースなどでわかっていたつもりですけど、異性愛者に認められている、当たり前だと思っている権利が当たり前じゃないと言いますか、選択肢すらないんだなということが、初めて実感として湧いてきた。そういうことを含めて、この映画をやるということは演技以上の責任があるぞという、映画への情熱になっていったかなと思います」と語った。宮沢は鈴木の思いについて「クランクインする前から感じていて、亮平さんが先頭に立ってくれて、その思いを持っていてくれたので、僕も他の役者の皆さんも自然と作品に入れたというか。みんな大事に思いを持って責任感を持ってこの作品と向き合うことができたと思います」と感謝。一方で、こうやって授賞式に登壇するようなことになるとは「本当に思ってなくて」と驚く鈴木。「予算も大きな作品じゃないので、短い時間で集中してひたらすらやってたなというのもあるので驚きもあるね」と苦笑し、宮沢も「まさかこんな日が来るとは夢にも思っていませんでした」と応じていた。○■授賞式終了後の取材では、宮沢氷魚の印象も授賞式終了後の囲み取材では、鈴木が同作の存在について「僕は去年40歳になりまして、今後、人生の後半進んでいく道にちょっとヒントを与えてくれた作品になったかなと思います」と表す。宮沢については「何をやっても、持って生まれた品みたいなものがあるので、おそらく嫌な役をやっても惹きつけられる、ずっと見ていたいと思う人」と表現。「普段はすごくピュアな人で、この映画の龍太という役っぽいんですね。なので『こんなにピュアなまま生きてきてちょっと大丈夫なのかな』と心配になるぐらいの人です」と語る。「恋人としてはどうか」という質問には「ピュアすぎるかもしれないです。僕はもっと擦れた感じの人が好みです」とまさかの好みを告白しつつ、「嘘です、本当に理想的な恋人だと思います」と訂正していた。また、演じるにあたって気をつけたことを聞かれると「ゲイの方々に話聞く中で強烈に残ったのが、相手が自分のセクシャリティを知っている人かどうかで演じ分けなきゃいけないと。自分として演じてみると、かなり生きづらいなという実感があったんです」と思いを寄せる。「特に、恋人のお母さんに2人の関係を隠して会いに行くシーンでは、監督が阿川(佐和子)さんに『こういう質問もどんどん聞いていってください』という秘密のノートを渡していたんです。それは僕には知らされていなくて。(演じた)浩輔として相手の親に初めて会った時に、2人きりになって『浩輔さん彼女いるの?』とか『モテるでしょう』とか『ご結婚は?』とか、ドキッとするような質問をたくさん投げかけてくるんですよね。自分がその場でどう答えるか試される質問がたくさんあって。『嘘をつきたくない』というところと、この感じでずっと生きるのはしんどいなという思いがありました。ゲイの方々が抱えている生きづらさを、リアリティを持って表現するようにというのが、気をつけたことだと思います」と語った。○■第78回毎日映画コンクール 受賞結果日本映画大賞:『せかいのおきく』(阪本順治監督)日本映画優秀賞:『ほかげ』(塚本晋也監督)外国映画ベストワン賞:『TAR/ター』(トッド・フィールド監督)男優主演賞:鈴木亮平『エゴイスト』女優主演賞:杉咲花『市子』男優助演賞:宮沢氷魚『エゴイスト』女優助演:広瀬すず『キリエのうた』スポニチグランプリ新人賞(男性):アフロ『さよなら ほやマン』スポニチグランプリ新人賞(女性):サリngROCK『BAD LANDS バッド・ランズ』監督賞:石井裕也『月』脚本賞:阪本順治『せかいのおきく』撮影賞:鎌苅洋一『月』美術賞:上條安里『ゴジラ-1.0』音楽賞:ジム・オルーク『658km、陽子の旅』録音賞:志満順一『せかいのおきく』アニメーション映画賞:『アリスとテレスのまぼろし工場』(岡田麿里監督)大藤信郎賞:『君たちはどう生きるか』(宮崎駿監督)ドキュメンタリー映画賞:『生きる』大川小学校 津波裁判を闘った人たち』(寺田和弘監督)TSUTAYAプレミアム映画ファン賞・日本映画部門:『劇場版美しい彼~eternal~』(萩原利久、八木勇征)TSUTAYAプレミアム映画ファン賞・外国映画部門:『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(ダニエル・クワン ダニエル・シャイナート監督)田中絹代賞:薬師丸ひろ子特別賞:鈴木敏夫(スタジオジブリ プロデューサー)
2024年02月14日「第78回毎日映画コンクール」の受賞結果が発表され、阪本順治監督・黒木華主演の『せかいのおきく』が日本映画大賞など最多3冠。男優主演賞には『エゴイスト』の鈴木亮平、女優主演賞には『市子』の杉咲花が選ばれた。カンヌ国際映画祭よりも長い歴史を持つ「毎日映画コンクール」は、1946年(昭和21年)、日本の映画産業の振興に寄与し、国民に映画の楽しさを広く伝えることを目的に、毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社によって創設された国内最高峰の映画賞。演技、作品はもちろん、撮影や美術、録音などのスタッフなど幅広い受賞部門を設けている。今回は、2023年1月1日から12月31日までに国内で14日間以上、有料で劇場公開された作品。なお、アニメーションおよびドキュメンタリー部門は、同期間に完成もしくは上映された作品が対象となった。日本映画大賞に輝いたのは、『せかいのおきく』。日本映画優秀賞は塚本晋也監督・趣里主演の『ほかげ』が受賞。『ほかげ』男優助演賞には『エゴイスト』の宮沢氷魚、女優助演賞には『キリエのうた』の広瀬すずが受賞。また、スポニチグランプリ新人賞は『さよなら ほやマン』のアフロ、『BAD LANDS バッド・ランズ』のサリngROCKに贈られる。田中絹代賞は薬師丸ひろ子が受賞となる。アニメーション映画賞は『アリスとテレスのまぼろし工場』(岡田麿里監督)、大藤信郎賞はハリウッドでも注目を集める『君たちはどう生きるか』(宮崎駿監督)、ドキュメンタリー映画賞は『「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち』(寺田和弘監督)がそれぞれ受賞。『アリスとテレスのまぼろし工場』外国映画ベストワン賞は『TAR/ター』(トッド・フィールド監督)が選ばれ、さらに特別賞は鈴木敏夫(プロデューサー)に決定。『TAR/ター』また、映画ファンが選ぶTSUTAYA DISCAS映画ファン賞・日本映画部門は、『劇場版美しい彼~eternal~』(酒井麻衣監督)、外国映画部門は『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート監督)が受賞する。なお、表彰式は、めぐろパーシモンホールで2月14日(水)に開催が予定されている。第78回毎日映画コンクール受賞結果日本映画大賞:『せかいのおきく』(阪本順治監督)日本映画優秀賞:『ほかげ』(塚本晋也監督)外国映画ベストワン賞:『TAR/ター』(トッド・フィールド監督)男優主演賞:鈴木亮平『エゴイスト』『エゴイスト』女優主演賞:杉咲花『市子』『市子』男優助演賞:宮沢氷魚『エゴイスト』女優助演賞:広瀬すず『キリエのうた』スポニチグランプリ新人賞(男性):アフロ『さよなら ほやマン』スポニチグランプリ新人賞(女性):サリngROCK『BAD LANDS バッド・ランズ』監督賞:石井裕也『月』『月』脚本賞:阪本順治『せかいのおきく』撮影賞:鎌苅洋一『月』美術賞:上條安里『ゴジラ-1.0』音楽賞:ジム・オルーク『658km、陽子の旅』録音賞:志満順一『せかいのおきく』アニメーション映画賞:『アリスとテレスのまぼろし工場』(岡田麿里監督)大藤信郎賞:『君たちはどう生きるか』(宮崎駿監督)『君たちはどう生きるか』ドキュメンタリー映画賞:『「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち』(寺田和弘監督)TSUTAYA DISCAS映画ファン賞・日本映画部門:『劇場版美しい彼~eternal~』TSUTAYA DISCAS映画ファン賞・外国映画部門:『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』田中絹代賞:薬師丸ひろ子特別賞:鈴木敏夫(スタジオジブリ プロデューサー)(シネマカフェ編集部)■関連作品:アリスとテレスのまぼろし工場 2023年9月15日より全国にて公開(c)新見伏製鐵保存会エゴイスト(2023) 2023年2月10日より全国にて公開© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会TAR/ター 2023年5月12日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 FOCUS FEATURES LLC.エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.せかいのおきく 2023年4月28日より全国にて公開©2023 FANTASIA君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibli美しい彼~special edit version~ 2023年3月10日よりTOHOシネマズ池袋ほかにて1週間限定公開©「美しい彼」製作委員会・MBSキリエのうた 2023年10月13日より全国にて公開Ⓒ2023 Kyrie Film Band月 2023年10月13日より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開(C)2023『月』製作委員会ほかげ 2023年11月25日よりユーロスペースほか全国にて順次公開©2023 SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER市子 2023年12月8日よりテアトル新宿、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©2023 映画「市子」製作委員会
2024年01月19日ブログやSNSでドラマの感想や情報を発信して人気を博している、蓮花茶(@lotusteajikkyou)さん。2023年10月スタートのテレビドラマ『下剋上球児』(TBS系)の見どころを連載していきます。下剋上の物語に私達はどうしてこんなに惹かれるのだろうか。「ザン高勝つと嬉しくなるんや、みんな」「応援したいと思えるチームになった」と南雲脩司(鈴木亮平)は答える。弱いものが強いものを倒す瞬間を誰もが見たいのだ。越山野球部の背中にみんなの希望が集まっていく。彼らを甲子園に行かせるためには、高額の費用がかかる。校長の丹羽慎吾(小泉孝太郎)は生徒たちのために必死で各方面に声をかけていた。決勝戦の間でも、電話の手を止めなかった。彼もまた野球部とともに戦っていたのだ。いよいよ決勝戦の伊賀商業との試合である。監督の十文字(元木大介)の顔、どこかで見たような…?越山野球部は皆落ち着いた雰囲気だったが、伊賀商業もさすがに強豪である。準決勝と決勝連投になった根室知廣(兵頭功海)も疲れから腕が上がらなくなってきて、点数を取られやむなく交代になってしまった。総合的な能力は伊賀商業の方が上だろう。甲子園に行くという情熱だって同じぐらい強いはずだ。だが、勝負はそれだけでは決まらない。7回裏、伊賀商業に勝ち越され、犬塚翔(中沢元紀)がリリーフに出る。ワンナウト一塁三塁のピンチにスクイズされた球を、南雲が日沖壮磨(小林虎之介)にファースト送球を指示したにも関わらず、壮磨の好判断でセカンドへ送球、二塁、一塁とダブルプレイになる。この瞬間、南雲の判断を壮磨が超えたのだ。かつて、高校野球時代、賀門監督(松平健)の敬遠作戦に対し、正々堂々とプレイをしたいと言った南雲はついに「どんな手を使ってもいいか」と選手たちに宣言する。選手たちはルールに則っていればそれは卑怯ではない、と笑顔で応えた。『正々堂々』への南雲のこだわりを知る山住香南子(黒木華)が笑顔で見守っている。南雲はようやく南雲自身の壁を超えたのだ。散々、「ザン高」と揶揄され耐えてきた彼らの強さのおかげで。越山野球部はまさになりふり構わぬ作戦で見事逆転、ついに甲子園行きの切符を手に入れたのだ。越山野球部の甲子園に関わる費用も、美香(井川遥)たちのアイデアと彼らを応援する地元の人達のおかげで一瞬のうちに募金が集まった。甲子園への壮行会で、さりげなく青空(番家天嵩)が南雲のことを「僕のお父さん」と自慢するシーンがあった。青空は南雲が一番苦しかったときにずっと一緒にいて、彼の苦悩と償いを見守ってきたのだ。青空が父と認めたことの意味はとても大きい。ここで時は一気に現在の2023年になる。野球部部員たちは高校を卒業し、それぞれ皆自分の人生を歩いていた。翔は越山高校で野球部のコーチをしていた。山住から教師になることを勧められた彼は、まさに南雲と同じ道を進もうとしていた。一方、根室は一度は就職すると姉の柚希(山下美月)に宣言したものの、決勝戦のあとにスカウトの来た大学へ進学したいと伝えている。根室の心変わりは、おそらく決勝戦で降板せざるを得なかったのが、投手として心残りで、甲子園に出場したことでもっと野球をしたくなったのだろう。久我原(橘優輝)は自転車のチームに入り、楡(生田俊平)と壮磨(小林虎之介)は一緒に起業、椿谷(伊藤あさひ)は市役所と皆それぞれ自信を持って自分の人生を歩んでいる。このドラマの中で『下剋上』とは一体何だったのだろう。自分より強いものを倒すことなのは、それは結果的にそうなっただけではないか。勝てなかった者たちが駄目な訳では無い。大事なことは南雲の語ったように「諦めないこと」なのだろう。そして、下剋上をする本当の相手とは、強い敵ではなく、弱い自分自身なのではないか。自分を越えることを諦めずにいれば、いつか彼らが見たあの光が溢れて大声援が降り注ぐような誇らしい場所に、誰もがたどり着くことができるのだと教えてくれる。『下剋上球児』はそんな希望あふれる、頑張る人たちへの応援歌のようなドラマだった。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2023年12月22日鈴木亮平が高校野球の監督を演じた「下剋上球児」の最終話が12月18日放送。「絶対勝ちたくなってきた」南雲が口にした言葉にSNSでは「監督という立場になって初めて理解できたんだな」「同じ立場になって気づくやつ」など共感の声が相次いでいる。高校野球をテーマにしたドリームヒューマンエンターテインメントとなる本作。鈴木さん演じる南雲脩司はかつて野球をやっていたがケガで引退。大学も中退したが教師になる夢を捨てきれず、32歳で大学へ再入学し教師となって三重県立越山高校に赴任。そこで幽霊部員ばかりの弱小野球部の監督を頼まれることになる。当初は拒みながらもつい指導に熱が入ってしまう南雲。野球への情熱に再び灯がともったところでかつての恩師と再会。それがきっかけで“無免許教員”だったことが発覚、一旦は教師も野球部監督も辞めることになる。しかし部員たちの熱い復帰への願いを受け、1年後再び監督に復帰。弱小だった越山高校野球部はついに三重県予選の決勝に駒を進めるところまで来る…というストーリーが展開してきた。主演の鈴木さんのほか、南雲とともに野球部を率いる山住香南子に黒木華。資金繰りに悩むことになる校長の丹羽慎吾に小泉孝太郎。野球部前監督・横田宗典に生瀬勝久。動画編集も得意な南雲の妻・美香に井川遥。目の手術を拒んできた犬塚樹生に小日向文世。元野球部主将・日沖誠に菅生新樹。その弟でキャッチャーの日沖壮磨に小林虎之介。元クラブチームのエース・犬塚翔に中沢元紀。翔に代わり投げることになった根室知廣に兵頭功海。現在の野球部主将・椿谷真倫に伊藤あさひ。楡とぶつかり病院に運ばれた久我原篤史に橘優輝。久我原を心配する楡伸次郎に生田俊平らが出演した。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。伊賀商業にリードを許すなか「こうなったら絶対勝ちたくなってきた…どんな手使ってもいいか」と部員たちに語りかけ、卑怯な手でも姑息な手でも、どんな手を使っても勝ちたくなってきたという南雲は「スポーツマンシップにのっとってない、そう言われるかもしれない。それでもいいか」と続ける。それはかつて自分が高校時代、賀門(松平健)から言われた「どんな手を使ってもお前たちを甲子園に連れて行く」という言葉と同じだった…。「正々堂々と戦いたかった南雲少年が今度は生徒たちをどんな手を使ってでも勝たせたくなった。うおお」「球児の時は理解できなかった監督の心境が、自分が監督という立場になって初めて理解できたんだな」「あの時の賀門監督も同じだったんだろうな、と同じ立場になって気づくやつ」など、SNSには南雲の想いに共感した視聴者からのコメントが相次ぐ。そしてラストで映し出された甲子園出場を果たした越山の姿にも多くの視聴者が注目。甲子園を埋め尽くす満員の観客の姿に「満員の甲子園のシーン、スゴすぎる…」「最後の満員の甲子園のアルプス最高でした!!」「ラストシーンの甲子園の満員の観客、胸熱すぎた」といった感動の声がタイムラインに殺到している。(笠緒)
2023年12月18日ブログやSNSでドラマの感想や情報を発信して人気を博している、蓮花茶(@lotusteajikkyou)さん。2023年10月スタートのテレビドラマ『下剋上球児』(TBS系)の見どころを連載していきます。野球は筋書きのないドラマである──。このドラマでは越山高校が日本一の下剋上を成し遂げ、甲子園に行くことは分かっている。それでも星葉高校との試合は、何度も手に汗を握った。それほどにドラマティックで素晴らしい試合だった。高校野球を観ていると、時々、奇跡みたいな試合に出会うことがある。この回はまさに、高校野球の醍醐味がすべて詰まったようなすごい試合だった。そして、越山野球部がここまで努力してきたことの集大成でもあった。越山野球部の立ち上がりは悪かった。試合前に山住香南子(黒木華)が倒れてしまい、動揺が収まらない日沖壮磨(小林虎之介)。予選初登板かつ初先発で、相手は強豪の星葉野球部。根室知廣(兵頭功海)は力んでコントロールが落ち着かず、他のメンバーも動きがぎこちない。あまりの惨状に普段は穏やかな物言いの南雲脩司(鈴木亮平)も、ついに壮磨を「三振してこい」と煽るほどだ。南雲らしからぬ、選手をバカにしたような言葉に部員たちは怒りだし、その怒りが緊張や力みを上書きし、いつもの彼ららしいプレイを取り戻した。彼らが単純でよかった。ここまでエースでありながら、控えに回った犬塚翔(中沢元紀)はずっと厳しい顔でベンチに座っていた。星葉野球部は翔にとって因縁の相手だ。マウンドに立って中学時代のライバルたちを打ち取りたかったのだろう。その翔が吹っ切れた顔になったのは、逆転のピンチに伝令として根室のところに行ったときだ。弱気な根室のことだから四番の強打者・江戸川(清谷春瑠)相手に敬遠するかと思いきや、彼の中には闘志があった。翔はこの瞬間根室を認め、彼に勝負を託すことができたのではなかろうか。ベンチの一番前でチームメイトと笑顔になってる翔をテレビで見た犬塚樹生(小日向文世)は、「翔くん、笑ってる」と気がつく。第8話のコラムで、樹生は翔の投球がちゃんと見えてないのではと指摘したが、やっと翔自身を見ることが出来たのだなあと感慨深い。同時に、星葉高校に落ちて落胆していた翔が笑顔になれるよう、樹生は使命感を抱いていたのだ。そして、9回裏、代打として翔が登場する。南雲の「証明してこい」という言葉と、山住が「ピンチはチャンスや」と呟いた通り、見事に右中間を破る走者一掃のヒットを打ち、越山野球部をサヨナラ勝ちに導いたのだ。翔のキャラクターはここまで無愛想な表情で感情を表現するシーンが多い。中沢元紀は、ライバルである根室がどんどん成長していくことへの複雑な感情と不器用な成長を、僅かな表情だけで丁寧に演じてきたと思う。今回の印象に残る見どころは、星葉高校の観客席からヤジが飛んで、双方のチームの観客が一触即発の事態になったときだろう。賀門監督(松平健)が、まさに将軍のような威厳と貫禄を持ってなだめたのだ。「大人として失望させないでいただきたい」かつて南雲は「正々堂々と戦う」と賀門監督に宣言して甲子園に行けなかった。それなのに、無免許教師だったことを悟られたくなくて賀門からずっと逃げ回っていた。今度こそ正々堂々と試合で賀門に対峙することができ、過去の自分を乗り越え、賀門に自らの成長を見せることができた。やっと南雲が賀門から逃げ隠れすることなくまっすぐ向き合えたことに胸が熱くなった。それにしても三重県大会の解説者席にいたのが大リーガー田中将大なのは、さすがに地方予選には豪華過ぎて笑ってしまった。根室がサイドスローで投げたときの意表を突かれた様子は名演技だった。今回は他にも美香(井川遥)の応援席での活躍や、椿谷(伊藤あさひ)の主将としての成長など見どころが満載の回だった。このままの勢いで甲子園へ…と思いきや、越山野球部には予想外の障害が立ちはだかっていた。校長の丹羽慎吾(小泉孝太郎)の言う「このままでは甲子園に行けない」とは…。次はいよいよ最終回。目指せ、甲子園。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2023年12月15日ブログやSNSでドラマの感想や情報を発信して人気を博している、蓮花茶(@lotusteajikkyou)さん。2023年10月スタートのテレビドラマ『下剋上球児』(TBS系)の見どころを連載していきます。越山高校野球部はついに夏の三重県予選でベスト8に進出した。南雲脩司(鈴木亮平)の元、野球部は絶好調だが、香良洲高校との試合では皆調子に乗ってしまっており、「早く終わらせよう」と気持ちが逸るあまり、チャンスがあっても雑な攻撃で点が取れない場面が何度もあった。今までは試合に全力で臨んでいた彼らが、完全に慢心していた。辛くも勝利したが、ここまで勝ち上がったことのない彼らが、調子に乗った勢いのまま、てっぺんまで行けるといいのだが。そして次はいよいよ準決勝、賀門英助(松平健)率いる星葉高校との試合である。犬塚翔(中沢元紀)とかつて同じクラブチームだった星葉高校の江戸川快斗(清谷春瑠)と児玉拓海(羽谷勝太)は、自分たちのように野球一筋で努力してきた強豪が勝つべきだと宣言する。彼らの言葉に俄然ライバル心に火がつく越山高校野球部員たちであった。越山高校の快進撃には学校も地元も大フィーバーで、盛り上がっているのは野球部だけではなかった。そんな熱狂の一方で、南雲は星葉戦のスターティングメンバーに頭を悩ませていたのだった。勝つための野球をするならば、心を鬼にして実力と戦略で選ばなければいけない。香良洲高校との試合では星葉が翔の投球を撮影に来ており、おそらく彼の投球は研究し尽くされている。そのため、南雲は山住香南子(黒木華)に、ここまで温存した根室知廣(兵頭功海)を先発させる作戦と、部員たちへのフォローを相談する。ところがこの会話を、過去に対戦した草野球チーム『越山ドーマーズ』のジョンソン(新浜レオン)に聞かれてしまい、彼からのLINEで選手たちが知ることになってしまう。翔の投球に頼っていた部分もあった部員たちは動揺する。ジョンソン、全く余計なことをしてくれたものである。その頃、犬塚家では犬塚樹生(小日向文世)の目の手術を巡って、娘の杏奈(明日海りお)と彼女の夫の敏生(吉田ウーロン太)が必死の説得を続けていた。次々と、成長と気づきを得ていくこのドラマの中で、唯一変わろうとしていないのが樹生だ。常に翔のことばかりで、翔を目立たせ活躍させることしか考えていない。樹生が準々決勝のあと、翔にリリーフを送ったことへの不満を訴え、残り二試合は完投させろと南雲に訴えたときは、さすがの南雲もついに「過保護ではないか」と反論したぐらいである。樹生の言動には何度も不快感を覚えてきた。それはやはり南雲の失敗を責める一方で、自分は目の手術から逃げ、金に力を言わせて我儘で自分勝手な自分自身に向き合おうとしないところだろう。翔に完投させるということは、他の控え投手を出場させないということだ。彼が目立ちさえすれば、他のチームメンバーのことなどどうでもいいという自己中心的な考えなのだ。南雲がギリギリまで部員たちひとりひとりの努力と成長を考えながら、身を切るような思いでスターティングメンバーを考えていたのとは正反対である。しかし、樹生が患うのが『目』というのは象徴的だ。彼の病気は、視野が欠け、だんだんと見えなくなっていくものである。敏生が「お義父さん、翔が投げてるとこ、ちゃんと見えてます?」と尋ねたのは、投球そのものだけでなく、現実の翔がちゃんと見えているか…という二重の意味にも聞こえた。翔とのキャッチボールでも、彼の投げる球を受けることができないし、落ちたボールを見つけることができないのも、彼の思いが見えなくなっていることを暗示しているようだ。成長していく翔に対し、樹生は果たして本当の意味での、自分自身に対する『下剋上』を成し遂げることができるのだろうか。そして試合前に倒れた山住に、前日に彼女に打球を当ててしまった日沖壮磨(小林虎之介)は大きく動揺する。山住が生徒のために病院へも行かず我慢したことが裏目に出なければいいのだが。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2023年12月08日ブログやSNSでドラマの感想や情報を発信して人気を博している、蓮花茶(@lotusteajikkyou)さん。2023年10月スタートのテレビドラマ『下剋上球児』(TBS系)の見どころを連載していきます。越山高校、予選二回戦は健闘むなしく敗北を喫してしまった。去年も一回戦で負けてしまったがそのときとは違って、部員たちは「勝てたはず…」と悔し涙に濡れた。山住香南子(黒木華)もショックで寝込んでしまった。今まで負けて当たり前だった彼らは、ようやく負けて悔しい、という気持ちを味わったのだ。南雲脩司(鈴木亮平)が約束通り予選一回戦を通ったため監督として戻ってきた。しかし、楡伸次郎(生田俊平)は一向に練習に出てこない。彼は予選二回戦でエラーをしたショックと、成績も芳しくないから留年だと担任に言われてしまい、彼は退学届まで出してしまう。実は、楡は視力が落ちてしまっており、そのせいでエラーをしてしまったのだ。楡の「『メガネ男子』と言われたくない。でもコンタクトも怖い」という本音に驚く南雲。彼とともに眼科に付き合い、自身は視力1.5なのに勝負と称して「自分越えようぜ!」と言いながら一緒にコンタクトを入れる練習をする。それぐらい自分でやれと突き放すのは簡単だろう。でも楡みたいに自分で抱え込むタイプは、そうやって突き放されることで、助けを求めることもしなくなり、ちょっとしたことで越えられる壁から逃げてしまうのだ。もし南雲がじっくりと楡に寄り添うことをしなかったら、このまま彼は学校も野球もやめていたかもしれない。コンタクトを入れた楡のプレイは見違えるようになった。彼は自分を越えたのだ。順調に行き始めた越山野球部だが、実は南雲の監督就任の件を、横田(生瀬勝久)は校長の丹羽(小泉孝太郎)にまだ話を通してなかったのである。丹羽と犬塚(小日向文世)に呼び出され、南雲はずっと頭を下げ続けていたが、彼の監督就任を渋る二人に横田が言う。「失敗した人間の背中、いつまでも蹴り続けて楽しいですか?」ずっとここまで南雲の無免許教師の問題をここまで引っ張ってきたのは、横田のこの言葉のためだったかもしれない。南雲は罪を認め、反省し、更生の道を歩もうとしている。人のあやまちを許すか許さないかは判断が難しい。だが、一生懸命詫びているのに、いつまでも責めて排除を続けたら、失敗した人はもうやり直すことができないのかと、相手も周囲も絶望してしまうだけだ。横田が言う通り、失敗から償い、更生しようとしている人の姿を子どもたちの前から排除してしまったら、それは教育ではなくなってしまう。「留まることなく成長する彼らを見て、後ろ向きで生きている自分を恥ずかしいと思いました。もう一度、彼らと前を見て生きていきたいです」楡が近視とエラーのダメージを乗り越えたこと、下手だった野球部が大きく成長していったこと、それらすべてに南雲は逆に励まされていたのだ。生徒たちは南雲を監督として認めているが、それは決して南雲に依存した関係ではない。お互いに影響し合い、南雲自身も彼らと接することで成長している。丹羽は、南雲と生徒たちの関係の良い循環を認めたのだろう。もともと彼はずっと南雲を教師として越山高校をより良い学校にしていける同志だと思っていたのだから。練習試合を続けて、野球部は強くなっていく。「甲子園を目指す」という目標はもう越山野球部にとって夢物語ではなく、具体的な目標になった。野球部員たちでペイントしたおんぼろマイクロバスが田んぼの中を走る風景は、彼らの青春の輝きそのものに見えてきらきらと眩しい。ついに運命の夏の甲子園の予選が始まった。快進撃を続ける越山野球部は、丹羽が南雲に最初に出した監督就任の約束の『予選ベスト8』を成し遂げる。主将の椿谷(伊藤あさひ)がベスト8のインタビューを受け、緊張のあまり思わず「日本一の下剋上を目指します」と宣言、ついにタイトルを回収した。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2023年12月03日ブログやSNSでドラマの感想や情報を発信して人気を博している、蓮花茶(@lotusteajikkyou)さん。2023年10月スタートのテレビドラマ『下剋上球児』(TBS系)の見どころを連載していきます。ついに南雲脩司(鈴木亮平)の不起訴が決定する。弁護士の榊原(伊勢志摩)が、検察に提出された二千人弱の署名が書かれた嘆願書を、南雲に手渡した。それは楡(生田俊平)が発案したもので、代表者として校長の丹羽(小泉孝太郎)、横田(生瀬勝久)、山住(黒木華)の名前があり、署名の中には越前恵美(新井美羽)のものもあった。その二千人の署名は、今まで南雲が教師として、生徒や学校のために努力してきた結果なのである。やはり、なぜこれで教員免許がないのか、もったいなさすぎる。一方、山住は横浜青隆高校を辞めるきっかけとなった生徒の椎野(松本怜生)と偶然再会する。複雑な家庭で育った彼は、親の都合で、甲子園予選三重大会一回戦相手の五十鈴高校に転校してきたのだった。山住は以前、南雲に「自分は高校生の男子の気持ちが分からない」と漏らしていたが、それはどうやら椎野との件の伏線だったようだ。南雲は「男とか女とか考えないほうがいい」と山住にアドバイスしていたが、横浜では「山住は女性だから」という理由で、野球部にあまり関われなかったことは、何度も本人が言っている。だからこそ、椎野の虚言を監督や教師たちは信じて、山住の弁解に聞く耳を持たなかったのだろう。山住自身も、どちらかといえば人の気持ちの機微に敏感なタイプではない。ドラマの最初から野球中心で物事を考えてしまう傾向があり、他人の心情にはどこか疎いところがあるのは何度も描写されていた。それが椎野との件では最悪の状況になってしまったのだろう。ただ、椎野と越山野球部との違いは、彼女は部の中心となって部員たちと関わってきたことだ。身を粉にして野球部に尽くしてきた姿を、部員たちは毎日のように見ている。五十鈴との試合でも、山住はノックこそできなかったが、監督として相手チームのデータを調べ上げ、的確な作戦を指示していた。だから、彼らも山住を信頼し、彼女を勝たせたいと思ったのだ。山住もまた、椎野に酷い嘘をつかれたにも関わらず、五十鈴のマウンドに立つ彼が強くなったと、野球のことは冷静に見ることができる。あくまでも野球ファーストの人なのだ。椎野は試合が終わったあとまでも、山住を侮辱するような言葉を吐いて、越山チームを動揺させようとした。彼が嘘をついて周囲を混乱させようとする行動は、自分が今まで大人たちに振り回された境遇のせいかもしれない。山住を信頼する越山野球部員の姿や、「彼の気持ちが分からなかった自分が不甲斐なかった」という山住の誠実な言葉が椎野にちゃんと届くといいと思う。予選には美香(井川遥)がやってきていた。東京での、南雲と元夫の小柳(大倉孝二)による、美香を巡っての丁々発止は面白かったが、2人とも夫として比較してもどうなのかという状況で、これは美香に同情する。美香は南雲が来ることを分かっていたのだろう。初めは身を隠して試合を見守っていた南雲だが、越山が初回に3点を取られ、思わず通路から外に出たところで、美香に見つかってしまう。美香は「どうしてすぐに三重県で教職を取ることを決められたのか」と南雲に問う。「美香に母と少しでも長くそばにいられるようにしたかった」という、彼女を思いやった南雲の答えに、美香は腑に落ちたような表情を浮かべた。彼女は南雲の無免許教師が発覚してからずっと、夫がなぜそんなことをしたのかと考え続けていたのだろう。小柳には塩対応だったが、美香はきっと、南雲と生活する中で、何度も彼の思いやりと優しさを感じたはずだ。「ピンチはチャンス」と南雲が言ったように、家族の危機が逆に絆を深めるきっかけになったのである。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2023年11月24日11月上旬、都内の野球場。歓声が響き渡るこの場所で、本誌が目撃したのは鈴木亮平(40)だ。「日曜劇場『下剋上球児』(TBS系)のロケでした。鈴木さんは高校の野球部の監督を演じています。この日は試合のシーンの撮影で、鈴木さんは終了後、観客席に集まったエキストラたちのもとへ挨拶に行き、深々と頭を下げ、感謝を伝えていました」(制作関係者)鈴木といえば、徹底的な役作りが度々話題となるが、今回はこれまで以上にストイックだという。「救命救急医を演じた際には、外科手術用具を持ち歩き、日々手術シーンの手さばきの練習をしていたそうです。役のために30キロ近く体重を増減させたこともあります。彼は野球未経験ですが、『下剋上球児』は野球シーンの迫力にこだわっているので、『誰よりもうまくなる』と猛特訓をしているそうです」(前出・制作関係者)同作のプロデューサー・新井順子氏は次のように明かしている。《撮休の日も野球指導の方のところへ行って練習をしたり、撮影のある日はご自身でネットを担いでやってきて、控室で柔らかいボールを使ってノックをしていたり、グラウンドに一人残って1時間くらい練習をしていたり…》(「WEBザテレビジョン」’23年10月15日配信)鈴木がこれほど力を入れるのは、あるドラマの影響だという。「前クールの『VIVANT』です。どうしても内容や視聴率などが比較されてしまいますからね。今年最大のヒットとなった同作は、主演級の俳優が多数出演し、制作費は1話につき1億円ともいわれています。一方、『下剋上球児』の制作費はその3分の1程度。キャストもオーディションで選ばれた若手俳優が中心です。鈴木さんは、『このドラマは自分が引っ張っていかなければ……』と自らを鼓舞しているのでしょう」(芸能関係者)11月9日、鈴木は自身のX(旧Twitter)でこんな呼びかけをしている。《ボランティアエキストラさんを募集しております。大きな球場です。簡単には埋まりません。ですが叶うなら、彼らにあの光景を、満員のアルプスを見せてやりたい》前出の芸能関係者は言う。「通常であれば、エキストラ募集というのはADの仕事です。出演者、それも主演俳優が自ら率先して発信するのは異例のことで、鈴木さんの今作に懸ける思いが表れています」11月11日、鈴木はXを更新。その投稿によると、彼が呼びかけたことでエキストラ募集に予想を上回る数の応募があったようだ。演技に熱く、責任感の強い男は、『VIVANT』の視聴率を超える“下剋上”を果たせるか。
2023年11月19日ブログやSNSでドラマの感想や情報を発信して人気を博している、蓮花茶(@lotusteajikkyou)さん。2023年10月スタートのテレビドラマ『下剋上球児』(TBS系)の見どころを連載していきます。教師という職業に、教員免許という資格が必要なのは間違いない。だが、教員免許を持たなくても、大人として子どもたちに対してどうあるべきなのかが問われた回だったと思う。南雲脩司(鈴木亮平)の壮絶な過去が担当弁護士の榊原(伊勢志摩)にぼつぼつと語られ始めた。両親から捨てられ生活もままならない幼い南雲を救ったのは教師の寿(渋川清彦)だった。寿は自宅に南雲を住まわせて、『生活する』ことを教えてくれた。おそらく、担任の仕事の範疇から逸脱していると思う。でも寿にとっては教師としてだけではなく、大人として、社会から見捨てられた子供が一人でしっかり生きていけるように育てたかったのではないか。中学を卒業してすぐ働くと言った南雲に、高校への進学を勧めたのも寿だ。進学した南雲はそこで賀門監督(松平健)と出会い、野球部に入ることになる。南雲の境遇はまさに、姉と祖母のために働かねばならない根室知廣(兵頭功海)とほぼ同じだった。なぜ南雲があそこまで根室を必死で支えたのか、これが答え合わせだった。南雲が根室をなんとしても野球を続けさせようとしたときには、きっと、彼を救ってくれた寿や賀門のことが頭にあったに違いない。2話で根室が南雲からグローブをもらったとき、恐縮する根室に南雲が言った「大人になってから誰かになにか返せばいいんだよ」というセリフは、まさに南雲自身の実感だったのだろう。無免許のまま教師になった南雲が配属先で出会ったのは、問題児の越前恵美(新井美羽)だった。罪悪感ゆえに早く教師を辞めようと思っていた南雲だからこそ、恵美に体当たりで関わっていくことができたのは皮肉である。だが、根室の時と同じく、南雲の中に寿がしてくれたことがちゃんと根付いていたからこそ、道を踏み外しそうになっている恵美のことを見捨てられなかったのではないか。「子供はある日突然変わります」南雲は確かに教職免許を持っていない。だが、子どもたちに手を差し伸べること自体は、教職免許のあるなしは関係ないのかもしれない。まさにそんな南雲との対比になるような塩尻(町田啓太)という監督を、犬塚樹生(小日向文世)がまた勝手に連れてくる。塩尻は生徒たちを数値でしか見ず、さっさと見切りをつけてスカウトに力を入れるべきだと山住香南子(黒木華)に告げる。結局、塩尻は誰もスカウトすることができず、犬塚にクビにされてしまったが、キャラクターとしては初登場時に犬塚にかき氷作ってマンゴーのせているなど、ドライで合理的というよりどこか憎めない面白みのあるキャラで、深刻になりがちな雰囲気を救っていたと思う。そして、根室が電車で寝過ごして車庫に行ってしまい、行方不明事件を起こしたあと、根室を始め、越山の部員たちとOBの日沖壮磨(菅生新樹)が南雲の家に押しかけて来る。南雲の無免許教師の件が発覚してから他人から心無いことを言われるようになっていたにもかかわらず、部員たちはそんな話を一切南雲にはしない。ただ野球部が強くなった話を楽しそうに口々に南雲に報告する。若者たちが食事をもりもり食べながら、わいわい野球の話をする楽しい空間。南雲の目から自然に涙がこぼれていた。もしかすると、まさにこの瞬間、南雲は自分のしたことを今までで一番後悔したのではないか。彼らの優しさという大事なものを傷つけたことに。そして視聴者としても、何度目かの「教員免許があれば…」と涙ぐむことになったのである。「ザン校ザン校」と揶揄されている子どもたちは、決して駄目な子どもたちではない。可能性をたくさん秘めた存在だ。むしろ大人の方が既成概念に囚われて、本質を見失っていることがあるかもしれない。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2023年11月17日鈴木亮平主演「下剋上球児」の第5話が11月12日放送。町田啓太のサプライズ出演にSNSが沸き立つ一方、南雲が教師を目指した理由も明かされ、視聴者からは「南雲先生幼少期のスピンオフドラマ希望」などとといった声が上がっている。鈴木さん二度目の日曜劇場主演ドラマとなる本作は、高校野球を通して様々な愛を描くドリームヒューマンエンターテインメント。鈴木さん演じる南雲脩司は、大学まで野球一筋でやってきたものの、怪我をきっかけに引退。大学も中退してスポーツトレーナーとして働いていたが教師になる夢を捨てきれず、32歳で大学へ再入学し教師になると三重県立越山高校に赴任。3年目を迎えたところで廃部寸前の弱小野球部の顧問を担当することに。しかし、彼には“無免許教員”という大きな秘密があった…という物語。前回は南雲が警察に自首するラストで締めくくられた…。南雲役の鈴木さんはじめ、南雲とともに野球部を育ててきた山住香南子に黒木華。越山高校校長の丹羽慎吾に小泉孝太郎。試合に出場しないまま夏を終えた越山高校野球部主将の日沖誠に菅生新樹。誠の弟で野球部に入る決意を固めた日沖壮磨に小林虎之介。名門クラブチーム元エースだったが越山高校野球部に入った犬塚翔に中沢元紀。南雲からグローブをもらった根室知廣に兵頭功海。野球部に口出ししまくる犬塚樹生に小日向文世。南雲の妻・南雲美香に井川遥。南雲の高校時代の恩師で強豪校・星葉高校の野球部監督の賀門英助に松平健といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。5話では南雲が自首し在宅で取り調べを受けることに。事が明るみになり校長の丹羽や香南子も保護者たちの対応に追われ、南雲の元にも記者が現れ、息子の青空(番家天嵩)もいじめを受けるようになる。香南子は賀門のつてで新監督を探そうとするが、犬塚は勝手に新監督を決めてしまう。新監督の塩尻は部員の練習も見学せず、今の部員に見切りをつけ有能な選手をスカウトする方針を打ち出す…。新監督の塩尻を演じたのが約8年ぶりの日曜劇場出演となる町田啓太。視聴者からは「町田啓太さんの素敵なサプライズありがとうございました!」「強烈な印象を残して、視聴者がワッと沸き立つ!」などの反応が上がる。一方、自宅を訪れた弁護士のヒアリングに対し、南雲は自らの過去を語る。幼少期、親が行方不明となり保護者がいなくなった南雲を担任の寿(渋川清彦)が引き取り育ててくれたという。寿は中学を卒業したら働くつもりだった南雲に高校進学を勧め、高校に進学したことで賀門と出会い、南雲は野球をすることになった…。“恩師”寿とのエピソードにも「南雲少年は寿先生と出会えたから、あの南雲先生になったんだなという説得力が抜群」「南雲先生の幼少期から大人までの物語で、ワンクールのドラマが出来そう」「寿先生と南雲先生幼少期のスピンオフドラマ希望」などの反応が寄せられている。【第6話あらすじ】ついに南雲の事件が検察に送致される。野球部では香南子が自ら新監督を務めることに。そして迎える夏の予選、初戦の相手が昨年ベスト8の五十鈴高校に決定する。気を引き締める部員たちだったが、五十鈴高校野球部員から横浜にいた頃の山住に関するあるうわさを聞かされる…。「下剋上球児」は毎週日曜日21時~TBS系にて放送中。注)このドラマは「下剋上球児」(カンゼン/菊地高弘 著)にインスピレーションを受け企画しましたが、登場する人物・学校・団体名・あらすじはすべてフィクションです。(笠緒)
2023年11月13日ブログやSNSでドラマの感想や情報を発信して人気を博している、蓮花茶(@lotusteajikkyou)さん。2023年10月スタートのテレビドラマ『下剋上球児』(TBS系)の見どころを連載していきます。犯罪を犯すことがどんなに周囲の人達を傷つけるのか、丁寧に描写された回だった。越山高校野球部は三重県大会第一回を迎える。南雲脩司(鈴木亮平)の指示により、事前の相手校の研究の成果が出て、部員たちのプレイはそれまでの場当たり的なものではなくちゃんと『高校野球』だった。南雲の作戦も要所要所で功を奏し、結果的には2-1と負けたものの、初めて途中コールドになることなく、9回までプレイすることができたのである。逆転できなかった原因も相手の超ファインプレーだった。次はきっと勝てる、と部員たちは手応えを覚えたのだ。南雲さえ監督としていてくれれば…と。南雲が野球部のためになればなるほど、彼らへの裏切りが積み重なっていく。部員たちが彼を慕えば慕うほど、いずれ判明する真実が彼らを傷つけることがわかっているので、見ていて本当につらい回だった。三年生の日沖誠(菅生新樹)が最後の夏にも関わらず、出場しないまま終わってしまった。それでも彼はみなと一緒に野球ができたことを喜んでいた。彼がどれだけ試合に出たかっただろう。誠の無念さを誰よりも知る壮磨(小林虎之介)はようやく野球部に参加する。潔く笑顔で去っていった誠と彼の意志を受け継ごうとする壮磨の姿を見ると、南雲のしていることの罪深さがより際立つ。それは美香(井川遥)の連れ子の青空(番家天嵩)にとっても同じだ。青空は当初、東京へ行きたいと南雲や美香に訴えていた。しかし今は、かつて仲が良かった東京の友達とは中学受験のせいで、話が合わなくなってきていたのだ。練習試合には観戦に来なかった青空だが、予選には祖父の七彦(中村シユン)とともにやってきた。彼は野球に興味を持ち出したのである。青空はもう南雲を父親として受け入れていたのだ。青空は大人の都合で父親を一度失っており、これで二度目になってしまう。一度は乗った電車から降りて、祖父の家に戻った青空を迎えたのは誰も迎えてくれない家だった。呆然としている青空の絶望が痛いほど伝わってくるシーンだった。子どもたちだけではなく、南雲の影響で変わったのは犬塚樹生(小日向文世)もだ。あれほどワガママ放題だったのに、翔(中沢元紀)にも南雲や山住香南子(黒木華)、横田宗典(生瀬勝久)たちにも、これから余計な口出しはしない、勝手なことをしないと約束をする。これだけ生徒たちにも息子にも大人にも良い影響を与えたところで罪を償うために人々の前から去らなければならない。だが、南雲が貫く沈黙は自分を信じて受け入れてくれた人々を傷つけるだけだった。これこそが『犯罪者になること』なのだ…。南雲脩司という人物像を見ていると、そもそもどうしてこの人が生活のためとはいえ、教員免許偽造などしてしまったのか全く信じられない。皮肉にも警察に出頭したときに、警察官と顔なじみになるほど生徒のために何度も来て尽力していたことがわかる。まごうことなく、彼は理想的な教師である。犯罪行為というのは『ちゃんとした人』ならどんなときでも犯さないものだと思う。だけど、『ちゃんとした人』でも誘惑に負ける一瞬があるのかもしれない。だがその一瞬が求めてくる代償はとても重い。生徒たちを、同僚たちや保護者たちを、家族を裏切ったことをどう償っていくのだろう。落ちこぼれの野球部を3年で甲子園出場させる、理想的で完璧なはずの南雲脩司という教師につけられた『無免許教師』という大きな傷。この消えない傷と、彼と彼の周りの人たちと視聴者はどう向き合うべきなのだろうか。どうやら、ただ痛快なだけの成り上がりストーリーをこのドラマは描くつもりがないようだ。この先、南雲脩司と周囲の人たちが直面する大きな試練を見守るしかない。ドラマコラムの一覧はこちら
2023年11月10日ブログやSNSでドラマの感想や情報を発信して人気を博している、蓮花茶(@lotusteajikkyou)さん。2023年10月スタートのテレビドラマ『下剋上球児』(TBS系)の見どころを連載していきます。前回は、南雲脩司(鈴木亮平)の衝撃の告白で終わった。「教員免許を持たずに教師をする」という違法行為。南雲が犯罪者という重すぎる現実に山住香南子(黒木華)が聞かなかったことにして、逃避するのも無理はない。越山高校野球部は、星葉高校との練習試合でコールド負けをしたものの、彼らは野球の面白さに気づき始め、勝ちたいというモチベーションが上がっている。このまま南雲の指導のもとで練習を続ければ、いずれ強くなっていくだろう。だが、彼らが強くなっていけばいくほど、チームと指導者に注目が集まる。それは南雲の秘密が暴かれる可能性に繋がっていくのだ。何よりもまず、南雲が現在進行系で犯罪を犯していることが大問題である。南雲が山住に秘密を打ち明けたちょうどその時、椿谷真倫(伊藤あさひ)はバッティングセンターで酔っ払いの男に絡まれていた。見かねた日沖壮磨(小林虎之介)が間に入るもトラブルになり、野球部のメンバーも駆けつけて大騒動になる。南雲は壮磨につきそって話を聞いてやり、バッティングセンターで聞き込みをして、暴力事件の真相をつきとめる。実際は、兄の誠(菅生新樹)が喧嘩を止めようとしたが、はずみで被害者の男を突き飛ばし、怪我をさせてしまった。だが、兄と野球部を庇って壮磨は自分がやったと言ったのである。被害者の男は画面が割れたスマホの弁償を要求していたが、南雲の聞き込みによって、以前から割れていたことが判明。南雲の裁判も辞さない毅然とした態度により、暴力事件は無事解決したのだった。しかし、誠は暴力事件の責任を取ろうとしてキャプテンを辞任し、試合に出場しないと言い出す。野球部の部員も山住にも止められたが、誠のこの態度は、罪を隠したままの南雲への対比のようにも見える。かつて、南雲の高校時代、勝つために強打者を敬遠し続けた賀門の作戦に異を唱えて正々堂々と戦おうとした南雲の姿が、誠たちに重なる。問題を起こした生徒を簡単に見捨てたりせず、丁寧に事件を調べ、何があっても生徒の人生を守り、野球部と距離を取りながらも、山住と連携して的確な指導を行う。夏の予選の日、南雲が自宅で書いていたのはひとりひとりへの手紙だろう。ここまで真摯に生徒個人を見てくれている教師はなかなかいない。こんなにも理想的な先生なのに…南雲には教師の免許がないのだ。そう、いつの間にか視聴している私達も山住と同じ重い課題を与えられているのである。南雲が生徒思いのいい先生であればあるほど、彼が犯罪者であるという重い現実が頭の中によぎる。それでも生徒たちが南雲の不在に不安になる姿を見ると、部活に行ってあげて欲しいと思う。南雲の誠実さを見れば見るほど、自分の中の倫理観とせめぎあいになってしまう。底辺公立高校が、ごく普通の教師とともに、努力と試練の末に野球強豪校を破って甲子園に行くという爽快な王道ストーリーだと思っていた。だが、このドラマが私達に突きつけてきたのは、一人の人間が背負った罪と、罪を背負った人間とどう向き合うかという物語だった。そこで山住は南雲の共犯者になることを選択した。野球と部活をすべてに優先させる彼女らしい選択だろう。一方、賀門(松平健)は学生時代の南雲を知る男(渋江譲二)から、彼が落第していたことを聞かされる。賀門はその後、南雲は大学を卒業したのだろうと気に留めてなかったが、思えば彼は最初からずっと無自覚に南雲を追い詰めているのである。当初、このドラマはサスペンス要素があると聞いていた。「なぜ実話がモデルの作品でサスペンスが?」と思っていたが、南雲と賀門の関係は、恩師と教え子でありながら、刑事と逃亡中の犯罪者に近いのだ。南雲の罪は、果たしてこのまま隠蔽されたままなのだろうか。いよいよ夏の甲子園の予選である。ドラマコラムの一覧はこちら
2023年11月02日ブログやSNSでドラマの感想や情報を発信して人気を博している、蓮花茶(@lotusteajikkyou)さん。2023年10月スタートのテレビドラマ『下剋上球児』(TBS系)の見どころを連載していきます。衝撃だった。野球部活ドラマでまさかの展開だと思った。南雲脩司(鈴木亮平)が山住香南子(黒木華)に伝えた自身の過去は、あまりにも彼には似つかわしくない重い秘密だった。南雲は理想的な教師だ。野球部の部員たちの活動は皆バラバラで、やる気があって毎日来るものもいれば、根室知廣(兵頭功海)や楡伸次郎(生田俊平)のように早く帰っていくものもいる。山住は野球の強豪校の元教師であったから、まとまって練習をしないでだらだらやってる彼らの姿が歯がゆいようだ。賀門英助(松平健)と「彼らは甘やかされているから叱らなければ」と意気投合していた。しかし、学校に来なくなった根室のことを心配して南雲が自宅まで行って見たのは、家事をしながら祖母の介護をしている姿だった。姉の柚希(山下美月)を支え、バイトで漁にも出ている。甘やかされているとは全く逆の境遇だ。そんな苦労人の根室を、南雲は星葉高校との練習試合では、エースの犬塚翔(中沢元紀)が部員のまとまらなさを見て一人で抱え込んで追い詰められてしまったときに、リリーフとして起用した。結果的には負けてしまったが、彼のコントロールの良さは真面目で真剣な性格の賜物だと、南雲は見抜いていたのだ。南雲は、翔が部員たちに物足りなさを抱いており、試合で独りよがりになってしまうことも察していたのだろう。星葉学園に対する強い思い入れから、もし打ち崩されたら彼の精神が持たないことも分かっていたのかもしれない。また、野原舜(奥野壮)がベンチに落とされ、野球初心者の椿谷真倫(伊藤あさひ)が代わりにスターティングメンバーになったことに不貞腐れて試合に来なかったのだが、心配する山住に、彼の性格は「根気がない分根に持たない」と南雲は言った。ちょっとひどい言い方だったが、南雲は生徒の性格をきちんと把握している。人には外からはわからない事情や秘密、弱さを抱えていることがある。山住の押し付けがましいほどの野球好きは、小学生時代同級生に理解されなかったことの裏返しでもある。周囲が『ハチミツとクローバー』にハマっているときに、一人で『ストッパー毒島』を読みふけり、同級生と話が合わなかったらしい。作中一番自分勝手で金持ちのワガママ放題に見えた犬塚樹生(小日向文世)だが、妻に去られ、町の中では鬱陶しがられて相手にされていなかった。彼は孤独だ。だから、孫の翔が甲子園に行って大活躍する夢にすがるのだろうか。一方、美香(井川遥)も東京の元勤務先の結婚式で、元夫の小柳晴哉(大倉孝二)と再会する。彼はまだ美香と青空(番家天嵩)に未練がありそうな口ぶりで、青空も父親と連絡を取っているようだ。仲のいい一家だが、ひやりとする風が吹くときがある。そして南雲脩司の隠された事情だ。野球を続けたいという根室に「乾坤一擲」と書かれた自分のグラブを手渡し、「大人になってから誰かになにか返せばいいんだよ」という南雲の言葉は感動的だった。きちんとして思いやりもある真面目な彼なのに、教員採用試験は受かっていたが卒業時の単位が足りず、やむを得ず教員免許を偽造したという。鈴木亮平の演じるキャラで単位落として卒業できないとかそんなことあるー?と思わず叫んでしまった。そもそも南雲は社会人から目的を持って大学に入り直しており、余分な単位まで取って楽々卒業しそうなのに?南雲は追い詰められて、取ってはいけない手段も取ってしまった。それはもしかすると高校野球部のときの「勝つためには手段は選ばない」の教育も原因だろうか…。第一話の「野球部の監督は教師でなくてもつとまる」というセリフがまさかの伏線になるのだろうか。この大事なときに暴力事件を起こしそうな日沖壮磨(小林虎之介)とここからどうやって南雲脩二が野球部を甲子園に連れて行くのか全く想像がつかなくなった。ドラマコラムの一覧はこちら
2023年10月27日ブログやSNSでドラマの感想や情報を発信して人気を博している、蓮花茶(@lotusteajikkyou)さん。2023年10月スタートのテレビドラマ『下剋上球児』(TBS系)の見どころを連載していきます。なんといっても鈴木亮平である。日本のドラマで困り事といえば、鈴木亮平が全部解決してくれる。世界の危機から、難病の病人まで、誰であっても助けてくれる、そんなヒーローとしての強い信頼感がある。彼なら弱小野球部でも甲子園に連れて行ってくれるのは見るからに明らかなのだ。このドラマは、2018年に弱小野球部だった三重県の白山高校が甲子園出場した実話からインスピレーションを受けて脚色した物語である。ドラマ冒頭ではすでに越山高校野球部が三重県大会の決勝戦に出場していた。私達はすでに結末を知っているのだ。それに、廃部の危機にある弱小チームが個性豊かな部員たちを集め、苦難を乗り越えながら栄冠を掴む物語は過去から数え切れないほどある。何度も何度も語られた物語であるにも関わらず、それでも私達は小さくて弱いものが大きく強いものを倒す奇跡の瞬間を何度でも見たいと思ってしまう。何度でも見たいと思わせる物語、それは『王道』と呼ばれる。鈴木亮平は『王道』を背負うに足る器の持ち主である。彼が導くであろう小さくて弱いものたちの奇跡の物語が三重県の美しい風景の中で始まったのだ。物語は越山高校の社会科教師である南雲脩司(鈴木亮平)が、校長の丹羽慎吾(小泉孝太郎)と定年を迎えた野球部顧問の横田宗典(生瀬勝久)から、野球部の監督に打診されているところから始まる。越山の野球部は活動しているのが新三年生の日沖誠(菅生新樹)一人で、あとは幽霊部員という弱小チームだ。横浜から地元にUターンで赴任してきて、野球部顧問になる家庭科教諭の山住香南子(黒木華)からも熱心に勧誘されるが南雲は頑なに固辞していた。越山では、地元の有力者の犬塚樹生(小日向文世)が名門チームのエースだった孫の翔(中沢元紀)の入学をきっかけに、勝手に野球のグラウンドを作ってしまう。グラウンドの完成祝いの日に、三重県内の強豪校星葉高校野球部の監督、賀門英助(松平健)がチームを連れて見学にやってくる。かつての教え子である南雲に気づいて懐かしそうに話しかける賀門に対し、ぎこちない様子の南雲だったが…。このドラマは開始早々、南雲の話を誰も聞こうとしないのである。野球部の顧問になりたくないと言っているのに、丹羽も横田も引き受ける前提でしか話していない。山住も、かつて南雲が自分が好きだった静岡第一の高校球児だったことを知るやいなや、南雲がその話をしたくなさそうなのにも関わらず、家に押しかけてきて一方的に話しまくる。そして『人の話を聞かない王選手権』第一位が犬塚である。勝手にグラウンドを作り(シーン自体は『フィールド・オブ・ドリームス』のオマージュと思われる)、勝手に練習試合の予定を組んでくる。いざとなったら金でものを言わせようとする。さらに南雲の妻である美香(井川遥)まで謎の男からの電話で、彼女が断っているにも関わらず話を聞いてもらえてないようだった。南雲夫妻の話をみんな全然聞こうとしない。それにしても、南雲脩司には秘密が多い。特に高校球児時代、賀門の手段を選ばない野球の方針に決勝で逆らった話を山住にしたが、賀門はそのことを気にしている様子もなく気さくに話しかけている。わだかまりがあるのは南雲だけのようだが、野球から一切関わりたくなくなったのはなぜなのか…。越山野球部の復活だけでなく南雲もまた心の下剋上をしなくてはならないのかもしれない。山住が言っていたように、生徒たちもまたそれぞれ事情を抱えているようだ。山住はどこまで「それぞれ家庭に事情がある」ことを本当に理解しているのだろう。南雲とのやり取りを見る限り不穏さを感じるのだが、彼女の行動力と野球愛がどこまで通じるか。それにしても越山相手の草野球チーム、ピッチャーが元プロ野球選手(鳥谷敬)なのは、いくらなんでも弱小チームには大きな試練過ぎて笑ってしまった。ドラマコラムの一覧はこちら
2023年10月24日鈴木亮平主演「下剋上球児」第2話が10月22日放送。鈴木さん演じる南雲と兵頭功海演じる根室とのグローブをめぐるやり取りに「いつか誰かに返すよ根室くんは」「グッときて泣いてしまった…」など、感動の声が続々とSNSに寄せられている。本作は高校野球を通し現代社会の教育や地域、家族が抱える問題やさまざまな愛を描く、ドリームヒューマンエンターテインメント。大学まで野球一筋だったが怪我をきっかけに引退、大学中退後スポーツトレーナーとして働いていたが、教師になる夢を捨てきれず32歳で大学に再入学して教師になった南雲脩司を鈴木さんが演じ、2年ぶりに日曜劇場で主演を務める。大学卒業後、横浜の強豪私立高校で教師として働き、その後三重県立越山(えつざん)高校に赴任してきた山住香南子に黒木華。越山高校野球部の主将・日沖誠に菅生新樹。誠の弟で今は野球から離れた日沖壮磨に小林虎之介。名門クラブチーム元エースだが学力不足で星葉高校に入学できず、越山高校に入った犬塚翔に中沢元紀。真面目で臆病な性格で、家が遠いためフェリーと電車で通学している根室知廣に兵頭功海。試合ではやる気を出す性格の野原舜に奥野壮。南雲と再婚して妻となった南雲美香に井川遥。越山高校野球部の前監督に生瀬勝久。孫の翔を溺愛する犬塚樹生に小日向文世。越山高校の校長・丹羽慎吾に小泉孝太郎。南雲の高校時代の恩師で星葉高校の野球部監督・賀門英助に松平健といった顔ぶれが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。夏の大会までの3か月間限定で野球部監督に就任した南雲だが、部員に野球を楽しんでもらいたいと考える彼と、強豪校にいた頃の感覚で“勝つための野球”を目指す香南子とは意見が合わない。一方、1年生の根室は野球を続けることで姉の柚希(山下美月)に迷惑がかかると悩み、学校を休みがちになっていた。そんななか賀門率いる星葉高校の1年生と練習試合が組まれ、大差をつけられたものの、根室の好投や俊足の久我原(橘優輝)らの活躍が光り、賀門から「強くなるぞ、あいつら」と評価を受ける…というのが今回の物語。再会した賀門から「昔の知り合いと疎遠になろうとしてないか」と指摘された南雲。南雲は香南子を呼び出すと、野球部監督を辞めると言い出し、そこからこれまで隠してきた“過去”を告白する…それは“無免許で教員をしてきた”という衝撃的なものだった。教員免許を取ったものの単位が足りず、大学を卒業できなかった南雲は、教員免許や卒業証明を偽造し教師をしてきたのだという。南雲の告白に香南子は「それは犯罪では…」と言葉を絞り出す。視聴者からも「南雲先生の秘密が私の想像の斜め上だった!」「南雲先生の秘密マジかー!!教員免許の偽造って本当に犯罪じゃん」などの声が集まる。また家にお金がないこともあり、中学時代の軟式野球のグローブを使っていた根室に南雲は自分が使っていた硬式のグローブをプレゼントする。「何もお返しできないです」と話す根室に南雲は「大人になってから、誰かに何か返せばいいんだよ」と応える…。このシーンにも「南雲先生の言うとおり、大人になって、いつか別の誰かにペイ・フォワードでいいんだよ」「グローブもらうくだりこんなん泣いちゃうやろ。いつか誰かに返すよ根室くんは…!!!」「根室くんと先生のグローブのシーン、生徒の純粋さとか先生の親心みたいなものにグッときて泣いてしまった…」など、多くの感動の声が寄せられている。【第3話あらすじ】バッティングセンターで越山高校の生徒たちが地元の会社員に絡まれ、壮磨が相手の挑発に乗ったことで不可抗力ながら暴力事件へと発展してしまう。一方、南雲家では美香に以前勤めていた会社から1年間だけ復帰してくれないかと声がかかっていた。子どもたちを置いて東京には行けないと話す美香に、南雲は自分が教員免許を持っていないことを言い出せず…。「下剋上球児」は毎週日曜日21時~TBS系にて放送中。(笠緒)
2023年10月23日2023年10月19日、俳優やお笑いタレントなど幅広く活躍していた財津一郎さんが、89歳で亡くなっていたことが分かりました。『タケモトピアノ』のCMでの、「ピアノ売ってちょーだい!」や「もっと、もーっとタケモット!」といった掛け声が印象的な、財津さん。1995年に脳内出血を発症し、2011年に放送されたテレビドラマ『3年B組金八先生ファイナル』(TBS系)以降は活動を休止していましたが、同CMによって幅広い世代に親しまれていました。逝去が明かされた日、財津さんと共演経験のある俳優の鈴木亮平さんは、文書でコメントを発表。冥福を祈るとともに、想いを明かしました。財津一郎さんは、生意気だった26歳の自分を温かく包みこみ、同じ目線に立って一緒に歩いてくれました。そういう人間でありたいと、自分も今思うようになりました。財津さんの歩んできた道のりは、きっと新しい世代に引き継がれていきます。心から、ご冥福をお祈りいたします。初の主演作である映画『ふたたび swing me again』にて、財津さんの孫の役として共演を果たした、鈴木さん。コメントからは、俳優としてだけでなく、人として財津さんを尊敬していたことが伝わってきます。きっと、2人しか知らない共演時の思い出がたくさんあるのでしょう。26歳だった鈴木さんにとって、財津さんは本物の祖父のような頼れる存在だったのかもしれません。共演から月日が経ち、今や鈴木さんは、多くの作品で活躍する大人気俳優。きっと『祖父』である財津さんも、その成長を喜んでいたことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年10月19日鈴木亮平主演の日曜劇場「下剋上球児」が10月15日放送開始。SNSでは鈴木さん演じる南雲の“過去”に注目する声が寄せられている。鈴木さん約2年ぶりの日曜劇場主演作となる本作は、高校野球を通し現代社会の教育や地域、家族が抱える問題やさまざまな愛を描く、ドリームヒューマンエンターテインメントとなる。かつて野球をやっていたがケガで引退、大学も中退したが教師になる夢を捨てきれず、32歳で大学へ再入学し教師となった南雲脩司を演じて鈴木さんが主演。野球が大好きで横浜の強豪私立高校の教師をしていたが、三重の越山高校に赴任してきた山住香南子に黒木華。南雲が勤務する三重県立越山高校の教師で、定年退職後も監督をしている生瀬勝久。三重県一の強豪校として知られる星葉高校の野球部監督で、南雲の高校時代の恩師でもある賀門英助に松平健。名古屋の進学塾勤務から越山高校の校長となった丹羽慎吾に小泉孝太郎。シングルマザーとして一人息子の青空と生活していたとき南雲と出会い、再婚した南雲の妻に南雲美香に井川遥。孫の翔を溺愛するあまり、彼の野球を応援するため空き地に「犬塚ドリームグラウンド」を作る、地元の名家で先祖代々の大地主・犬塚樹生に小日向文世。毎日一人で練習をしている野球部の主将・日沖誠に菅生新樹。犬塚の孫で名門クラブチームのエースだった犬塚翔に中沢元紀。誠の弟で野球経験がある日沖壮磨に小林虎之介といったキャストも共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。2016年3月から物語はスタート。越山高校では南雲が次年度の野球部の顧問兼監督を打診されるが、肝心の野球部は日沖を除いてやる気のない幽霊部員ばかり。南雲も美香と二人の子どもとの家庭での時間を大事にしたいと思っていたため、顧問への就任を頑なに拒む。そんななか山住が家庭科担当の教師として越山高校へ赴任してくる。野球部を強くしたいとやる気満々の山住に巻き込まれる形で、南雲は野球部に協力することなる…というのが1話の展開。自らの野球に対する情熱を抑圧しながらも、日沖のバットを振る姿を見て思わずアドバイスをしてしまう。そして野球部初の練習試合では想いを抑えられなくなり、思わず声を張って部員たちに檄を飛ばす…そんな南雲に姿に「ジワジワとひかれて行く感じとか、鈴木亮平さんの演技、本当好きです」「自分に歯止めをかけてる南雲先生が、それでも部員たちの姿に心が動く瞬間、痺れた」などの反応が。一方で高校球児だったことを伏せて教師を続け、高校時代の監督だった賀門と出くわした際もうつむいて顔を隠すなど、自らの“過去”を隠し続ける南雲の姿には「絶対南雲先生とんでもない過去持ってますよね???」「過去を聞かれることに敏感に反応するってことは前科があるのかな」「過去に犯罪歴があって目立ちたくない的な感じ?」などといった声も上がっている。【第2話あらすじ】夏の大会までの3か月間限定で野球部監督に就任した南雲。翔(中沢元紀)や楡(生田俊平)ら新入生が早くも実力を発揮する一方、ゆるく野球を楽しみたいだけの他の部員たちは、本気の練習でやる気を失いかけていた。チームがまとまりに欠ける状態のなかで賀門率いる強豪・星葉高校との試合が決定してしまう。「下剋上球児」は毎週日曜日21時~TBS系にて放送中。(笠緒)
2023年10月16日『VIVANT』(TBS系)の大成功もあり、ますます注目を集めるTBS系の『日曜劇場』。新たに10月からスタートする鈴木亮平(40)主演の『下剋上球児』(TBS系)への期待も高まるなか、出演する“注目の若手俳優”がテレビ局関係者の間で話題だ。鈴木演じる主人公・南雲が、三重県にある高校の弱小野球部の顧問に就任し、甲子園出場を目指す“下剋上”を描く本作。物語のキーとなる球児を演じるキャストの選定は、類を見ないほど慎重に行われたという。「半年間くらいかけて野球の実技や演技の審査を行ったそうです。TBSは以前『ROOKIES』で野球ドラマをやりましたが、今回は11月中旬に甲子園での撮影も許可を取るなど、相当力を入れています。そのため、選ばれたキャストも“名より実”を取ったキャスティングになっているんです」(テレビ局関係者)甲子園出場経験者や、錦織圭を輩出したスポーツトレーニングの世界的名門校IMGアカデミー出身の俳優が出演するなど、高校野球の実態を忠実に再現しようとしていることがうかがえる。■兄の七光りを覆す!菅生新樹が現場で見せた“振る舞い”そんなストイックな選定基準のなか、キャプテンを演じることになったのが、’20年にデビューした菅生新樹(24)。菅生といえば、菅田将暉(30)の実弟として知られているだけに、周囲には色眼鏡で見る人もいたようだ。「菅田さんの弟ということで、関係者の間では良くも悪くも注目されていました。一部では、“兄の七光り”とその実力に疑いをもつ人もいたのも事実です」(前出・テレビ局関係者)しかし、菅生はそんな下馬評を覆す奮闘を見せる――。「キャスト全員が初めて顔合わせをして本読みをするときに、菅生さんが全員分のセリフを完璧に覚えて来ていたそうです。そのため、鈴木さんとスムーズにやり取りをしていて、周囲は度肝を抜かれたといいます。主演の鈴木さんをはじめ、脇を固めるベテラン俳優陣もその熱心さに驚き、感心していました」(前出・テレビ局関係者)まさに“キャプテン”らしい振る舞い。スタッフの認識も変わってきたという。「菅田さんは若手屈指の演技派として知られていますし、菅生さん本人も周囲がお兄さんのことを意識しているのは分かっていたからこそ、払拭したいという思いがあったのではないでしょうか。今では名実ともに菅生さんが“キャプテン”として、若手キャストの中で現場を引っ張ってるそうです。色眼鏡で見ていたスタッフも、今では菅生さんの実力を評価しているといいます」(前出・テレビ局関係者)菅生の“下剋上”ストーリーがこれから始まる――。
2023年09月30日高校野球を通して様々な愛を描く、鈴木亮平主演で贈るドリームヒューマンエンターテインメント「下剋上球児」。この度、元プロ野球選手・鳥谷敬と、声優・伊達さゆりが出演することが分かった。鈴木さん演じる主人公・南雲脩司が顧問を務めることになる、弱小野球部の球児キャストは約半年間のオーディションを経て決定したことが先日発表され、多彩な若き俳優陣も注目を集めている本作。黒木華、井川遥、生瀬勝久、松平健、小泉孝太郎、小日向文世ら錚々たるキャストとの共演にも期待が高まる。このたび、そんな本作に新たに、鳥谷さん、伊達さんの出演が決定。阪神タイガース、千葉ロッテマリーンズでプレーし、2013年にはWBC日本代表に選出された元プロ野球選手で、現在は野球解説者・評論家として活動する鳥谷さん。ドラマ初出演を果たす鳥谷さんがどのような役柄を演じるのか、注目だ。一方、一般公募オーディションを勝ち抜き、「ラブライブ!スーパースター!!」にて澁谷かのん役で声優デビュー。本作がドラマ初出演となる伊達さんは、越山高校に通う放送部員の生徒を演じる。「下剋上球児」は10月15日より毎週日曜日21時~TBSにて放送(※初回25分拡大)。注) このドラマは「下剋上球児」(カンゼン/菊地高弘 著)にインスピレーションを受け企画しましたが、 登場する人物・学校・団体名・あらすじはすべてフィクションです。(シネマカフェ編集部)
2023年09月24日俳優の鈴木亮平が、22日から放送される東海旅客鉄道(JR東海)の新CM「いざいざ奈良西ノ京・平城宮跡編」に出演する。第4回を迎える奈良観光キャンペーン「いざいざ奈良」の一環として制作された本CM。鈴木が西ノ京・平城宮跡エリアを訪れ、各地で知られざる魅力に触れることで「奈良は、行くからおもしろい」を伝える内容となっている。撮影を終え、「天気が良かったですし、行ったところ全部感動しました。奈良の良いところがたくさん詰まっていたんじゃないかなと思います」と振り返った鈴木。「まだ観光客にバレていない場所が多くて。あまりバラしたくない気持ちもあるんですけど、でも良いところは紹介したい。これジレンマですね(笑)」と笑顔を見せた。また、波乱の人生だった鑑真和上にちなみ、高校時代にアメリカに留学した当時のハプニングを聞かれると、「私がいたオクラホマ州はとにかく野生動物がたくさんいて、その時期になるとタランチュラがわーっと発生しますし、コヨーテの鳴き声が聞こえたり」と説明。「玄関のブーツは、履く前に確認しないといけない。蜘蛛がたくさん入っているんです」と話し、「たくさんのカルチャーショックがありました」と貴重な経験になったこと明かしていた。
2023年09月21日高校野球を通して様々な愛を描く、鈴木亮平主演ドリームヒューマンエンターテインメントドラマ「下剋上球児」。この度、物語の核となり、作品を盛り上げる球児キャストが発表された。鈴木さんが演じるのは、弱小野球部の顧問を務めることになる主人公・南雲脩司。今回発表されたのは、その弱小野球部の球児キャストたち。甲子園出場経験者やYouTuber、歌手など、様々なジャンルから多数の応募があり、約半年間に及んだ演技と野球の実技オーディションを経て選出。このオーディション模様は「U-NEXT」で配信されており、本日の#6の中で合格者12人が決定。1年生キャストとして、地元の大地主・犬塚樹生(小日向文世)の孫で、名門クラブチームの元エース・犬塚翔役として、「埼玉のホスト」に出演している中沢元紀、根室柚希(山下美月)の弟・知廣役で、福岡県の野球強豪校出身の兵頭功海、野球初心者で中学校では将棋部に所属していた椿谷真倫役で伊藤あさひ、キャプテンである兄を持つ日沖壮磨役で小林虎之介、元陸上部の俊足・久我原篤史役で「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」に出演している橘優輝、マイペースな問題児・楡伸次郎役で甲子園出場経験を持つ生田俊平が出演。3年生キャストには、昨年俳優として活動を開始した菅生新樹がキャプテン・日沖誠、財津一郎の孫・財津優太郎が幽霊部員・長谷川幹太、作新学院野球部出身の鈴木敦也も幽霊部員になってしまったお調子者・藤本大牙を演じる。そして2年生は、全員が幽霊部員。野球は好きだが周りに流されやすく、ほかの部員が練習に来なくなるのを見て自分も幽霊部員になってしまった富嶋雄也を、日大鶴ケ丘高校出身の福松凜、お調子者で子どもっぽい性格の野原舜を、「仮面ライダージオウ」の奥野壮、野原が部活に行かなくなったことがきっかけで幽霊部員になってしまった紅岡祥悟を「集団左遷!!」以来の日曜劇場出演となる絃瀬聡一が演じる。プロデューサーの新井順子は、オーディションをふり返り、「彼らには伝えていませんでしたが、当初から“野球が上手ではない”というキャラクターもいて、野球の技量がある子だけでなく、技量はないけど必死に練習し食らいついてくるのは誰なのか? 周囲を引っ張っていく子はどの子なのか? など、オーディション中だけではなく、控室や待ち時間での姿を観察してきました。長期間のオーディションということもあって、1次審査では評価が低かった子が、練習会や実技審査を経てとても魅力的な顔立ちになったりと驚かされることもたくさんありました」と明かす。そして「登場するキャラクターは、半分“役”、半分“本人”のような感じになっているかもしれません(笑)。オーディションを経て、クランクインまでの3か月間練習を共にしてきたおかげで、クランクイン前から結束力は強く燃えたぎっています! 鈴木亮平さん・黒木華さんも先生のように接してくれて本当の学校のようです」と現場の雰囲気について語っている。「下剋上球児」は10月、毎週日曜日21時~TBSにて放送予定。(シネマカフェ編集部)
2023年09月17日