宮木あや子の同名小説を原作にした舞台「野良女」が4月に上演される。宮木自ら“しょぼくれSex And The City @中央線の荻窪駅より西側”とキャッチフレーズをつけるアラサー女性5人の本音が描かれ、先日開かれた製作発表でも「ピー音が多すぎてテレビドラマにはできない」と語られた赤裸々さも魅力の作品だ。主演の佐津川愛美に話を聞いた。舞台『野良女』チケット情報「リアルに近い役を久しぶりに演じます。高校生のときに高校生役を演じた以来じゃないかな」と話す佐津川。自身が演じる鑓水清子と同じ28歳になった。「自分で『私アラサーですよ』ってすごく言うんです。でもそれって半分ネタで。それが原作を読んで、自分がアラサーだということを初めて自覚して、けっこう衝撃を受けました(笑)」。原作の中で5人のアラサー女性は、何かと飲みに行ってはあけすけに話し合う。「“アラサー”っていう言葉ができてから、こういう(女子トークの)作品ってすごく増えたと思うんです。でもここまで言ってるのはあまりないと思います。“なんとなくこういう話してるんでしょ”っていうのを超えてて、よくある女子トークより3倍くらい深いリアルな会話になると思うし、そうなるように演じたいです。キャストが全員アラサー女子だからこそ出せる気持ちみたいなところを掘り下げたり、面白い具合に描けたらいいんじゃないかなと思っています。映像じゃできないことをやりたいです」。演出を手掛ける稲葉賀恵(文学座)もアラサー女性で、今作が初タッグ。「この前ふたりで飲みに行きました。この舞台をより面白くしたいので、(座長として)少しでもいい環境にするためにはどうしたらいいんだろうっていうことを初めて考えまして。かといって答えが出るわけじゃないから早々に稲葉さんに『不安なんです…』って(笑)」。「最近、自分がニコニコ過ごせればしあわせだって思うんです。結局自分の心の持ちようだなっていうことにやっと気づけて」と話す佐津川。なにげないことのようだが、本当にそこに辿り着くのには経験も時間も必要だ。“やっと気づけて”という言葉は深い。「“結果、自分なりのしあわせを見つければいいよ”って終わり方ってすごくあるんですけど、『そんな簡単にそこまでいけないよ』って思ってました。この作品にはそこがちゃんと描いてある。ちょっと痛い想いもするかもしれないけど、アラサ―女子のリアルな一面を“覗き”にきてもらえたら面白いと思います。面白い自信はあります!」。公演は4月5日(水)から9日(日)まで、東京・新宿シアターサンモールにて。取材・文:中川實穗
2017年02月27日歌手の水前寺清子が12月13日(火)に開催する「J:COMPRESENTS星野哲郎メモリアル水前寺清子コンサート」の記者会見を、11月15日都内にて行った。会見には水前寺清子をはじめ、俳優の辰巳琢郎、ヴォーカルグループAJIが出席。会見当日は今回のテーマ、作詞家・星野哲郎の命日でもあり、出席者は口々に星野の思い出を語った。星野哲郎メモリアル水前寺清子コンサートのチケット情報星野哲郎は「三百六十五歩のマーチ」などで知られる、昭和を代表する作詞家で、水前寺清子の恩師。彼女の愛称「チータ」も星野が名付け親だという。水前寺は「私と星野先生が初めて出会ったのは、東京のコンクールに出場した時でした。その時の審査員の先生のひとりが星野先生で、2位になった私に声をかけて頂きました。そのコンクールの会場が(今回公演を行う)日比谷公会堂だったのです」と恩師との思い出を話した。さらに「今だからこそ、唄いたい歌がある」と語り、次のように続けた。「星野先生は、おっしゃいました『応援歌は幸せな時はいらない。みんなが大変な時にこそ必要だ』。3月11日の震災の後、星野先生の応援歌をみなさんが歌っているのを聴いて、先生はこういう時にこそ必要だとおっしゃっていたのだ、とあらためて感じました。そして、私自身も先生の歌を唄いたい、と強く思うようになりました」また、ゲスト出演する辰巳琢郎は舞台「星野哲郎物語“恋文”」で星野哲郎役を演じこともあり、その思いもひと一倍という。「実は星野先生とは生前にお会いしたことはありませんでした。しかし今年の6月に御園座で星野先生の役を演じるという“ご縁”をいただきました。そこで星野先生の素晴らしさに出逢いました。今回のコンサートで、私は歌いませんが、『朗読』という形で星野先生の作品にふたたび触れることができ、光栄に思っています」とその思いを語った。コンサートの第1部は水前寺清子の“歌”と辰巳琢郎の“朗読”で、星野哲郎作品の“詞”と“詩”の世界をお届け。続く第2部では、星野哲郎作品を安藤実親の指揮と、岡本章生とゲイスターズの伴奏で、今もこころに響く、星野哲郎の“応援歌”を水前寺清子の渾身の熱唱で楽しめる内容だという。「J:COMPRESENTS星野哲郎メモリアル水前寺清子コンサート~千里の道も一歩から~」12月13日(火)13:00/17:00日比谷公会堂チケット発売中
2011年11月17日