不妊症看護認定看護師の西岡や臨床心理士の戸田などを中心にした、妊活に取り組む2人をサポートするためのチーム「ファミワン」です。「信頼性の低い情報が氾濫している・夫婦間で意識や行動にズレがある・相談できる相手がいない」などの状況に対し、各種専門家が夫婦に合わせた信頼性の高いサポートを妊活初期から後期まで幅広く提供することで対応しています。
ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは。妊娠を望む方たちのサポートをしているファミワンです。 今回の担当は、ファミワンの生殖医療相談士・看護師の石橋です。看護師として不妊治療の現場で十数年働きながら、妊活を頑張られている夫婦のサポートをさせて頂いています。 さて、今回のテーマは一番気になるけど中々聞けない「お金」のお話です。不妊の治療や検査は保険でできるものもありますが、自由診療となるものも多いため“不妊治療は高い“というイメージがあると思います。それが気になって実際に病院への受診を躊躇していらっしゃる方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は不妊治療のお金のあれこれについて少しお話しさせて頂きますね。 <検査費用> 保険適用検査 月経中のホルモン検査:1,500円〜2,00円 子宮卵管造影検査:8,000円 超音波検査:1,600円〜2,000円 フーナーテスト:600円 黄体期の検査(超音波+血液検査):4,000円 自費検査 血液型:1,000円〜2,000円 感染症検査(B型肝炎・C型肝炎・梅毒・HIV):5,000円〜8,000円 クラミジア検査:4,000円〜5,000円 AMH(抗ミュラー管ホルモン):5,000円〜10,000円 甲状腺ホルモン検査:3,000円〜4,000円 風疹抗体検査:3,000円〜5,000円 精液検査:3,000円〜8,000円 これらは一部検査であり、全てではありません。また、全てが一例ですので各病院にて料金は異なります。 病院によっては月経周期に関係なくできる自費の検査を、少しでもお得にできるようにとセットにしているところもあります。 <治療に関わる費用> 不妊治療にはタイミング療法・人工授精・体外受精があります。それぞれの治療内容により費用は大きく変わります。今回は、それぞれの治療の1周期にかかる費用をご紹介します。 タイミング療法 8,000円〜15,000円 月経が開始してから、排卵が終わるまでに通常2〜3回の受診が必要となります。 その間に、超音波検査や必要に応じて排卵誘発剤の内服や注射、排卵促進剤の注射などが必要となります。診療の回数や必要な薬剤によって費用は前後しますが、保険適用の治療なのでこれくらいの費用になることが一般的です。 人工授精 10,000円〜50,000円 診療の回数や使用する薬剤はタイミング療法とほとんど変わりません。 しかし人工授精は自費診療となるため、料金が高くなってきます。 体外受精・顕微授精 診察代:50,000円〜10,000円 採卵と移植又は凍結:200,000円〜600,000円 月経が開始してから排卵誘発剤の注射や内服を開始します。診察は採卵が決まるまで3〜5回ほど必要でその都度、超音波検査やホルモン検査が必要です。誘発剤の注射も1回3,000円〜8,000円を平均10回ほど実施します。また、実際にこの診察料とは別に採卵から受精卵の凍結保存又は胚移植までの費用もかかります。それらをトータルすると高額な費用となります。 体外受精や顕微授精は刺激方法や卵巣機能などにより大きく変動しますが、それでもやはり高額であることに間違いはありません。 <不妊治療に関する助成金や医療費控除> これまでご紹介させて頂きましたが、不妊治療は高額になりがちです。 そのため経済的にサポートする目的で助成金の制度があります。また不妊治療にかかった費用は医療費控除の対象になるため申請することで負担を少しでも軽くすることができます。 助成金制度 不妊治療や検査に関する助成金は3種類あります。 不妊治療・検査の助成金 検査やタイミング療法・人工授精までの治療に関する助成制度です。こちらは各市町村にて対象や助成額が異なるためお住いの自治体にご確認下さい。 特定不妊治療助成金制度 体外受精・顕微授精が対象となる助成金制度です。特定助成金制度は初めて助成を受けた日に女性の年齢が39歳までであれば通算6回受けることができ、40歳以上の場合は3回となります。女性の年齢が43歳以上の場合には対象となりません。 また所得制限も設けられていますので、詳細は各自治体でご確認下さい。 男性不妊治療(精巣内精子生検採取法等)に関わる医療費助成 特定不妊治療(体外受精及び顕微授精)に至る過程の一環として行われる、精巣内精子生検採取法(TESE)、精巣上体内精子吸引採取法(MESA)、経皮的精巣上体内精子吸引採取法(PESA)、又は精巣内精子吸引採取法(TESA)の費用の一部が助成されます。 但し、男性不妊単独での申請はできません。 医療費控除 不妊治療にかかった費用は医療費控除の対象になるため、所定の手続きをすることで所得税や住民税の負担を軽減できます。医療費控除の対象になるものには不妊治療の検査代、治療費、お薬代、不妊治療のための鍼治療やマッサージ代です。申請する場合には領収書が必要になるためしっかりと保管しておいてください。 このようにいくつかの制度があるので、それぞれの制度を理解し申請をすることで負担を少しでも軽減して下さい。又、これら以外にも例えば妊娠を目指しているご夫婦の場合、風疹抗体検査やワクチンの接種なども助成制度を設けている自治体は多くありますので、こちらも一度確認することをお勧めします。 さらに企業によっては、不妊治療の費用を援助してくれる会社もありますので、お2人の会社の制度を確認しても良いかもしれませんね。 今回お伝えしたように、不妊治療にはお金がかかります。そのため、受診前から実際にどの程度の費用がかかるものなのか知り、お2人でどこまでの治療をどの程度行うのか、又治療費をどのように捻出するのかなど事前に話し合っておくと良いでしょう。 実際にお金の事が心配で病院を受診できない方が多いこともデータによって判明しています。 治療でどの程度の費用がかかるのか情報を得ることで、事前に話ができ、受診後の不安も多少軽減できるのではないかと思います。ただそれぞれの病院によって料金は異なるので、もう少し詳細に知りたい方はこれから通いたいと思われている病院へ直接聞かれることをお勧めします。 病院側も情報提供として料金をお伝えできるように準備しているところも珍しくありませんし、聞くことは決して恥ずかしいことではなく治療をする上で必要な情報ですので遠慮せず聞いて下さい。 お困りごとがありましたらお気軽に私たち ファミワン にご相談くださいね。 *参考資料;NPO法人Fine 不妊治療と経済的負担に関するアンケート より
2020年02月21日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは。妊娠を望む方たちのサポートをしている、ファミワンです。 今回の担当は、ファミワンの生殖医療相談士・看護師の石橋です。看護師として不妊治療の現場で十数年働きながら、妊活を頑張られているご夫婦のサポートをさせて頂いています。 前回は「病院選び」のポイントについてお話させて頂きました。今回は、実際に病院へ行く時の「受診の心得」についてお話させて頂きます。 実際に病院への受診を決めてもやはり多くの方が不安を抱えています。「どんなところなんだろう?」「すぐに治療が始まるのかな?」「聞きたいことは確認できるかな?」など様々です。そこで私たちからいくつかのポイントをお伝えします。 受診前に可能であれば基礎体温表をつけておきましょう 基礎体温は女性が自分の身体の情報を知るための一つの大事な要素になります。 生理周期や排卵の状況など妊娠に重要となる要素です。 医師が診察時参考にすることもあるので、初診の時は基礎体温を表にして持っていきましょう。 また月経開始日は治療を進める際、必要な情報になります。 病院へ受診すると「最後の生理はいつからですか?」と質問されることは珍しくありませんので、きちんと把握しておきましょう。 パートナーと意見を合わせておきましょう これから始める不妊治療はお2人の足並みがとても重要です。 どのような治療から希望したいのか、例えば「まずは検査をしその後相談していきたい」「これまで2人で頑張ってきたから人工授精からチャレンジしたい」などです。 受診前に可能な限り話し合っておきましょう。 聞きたいことはまとめておきましょう お2人で話し合いをする中で、必ず分からない事が出てくると思います。それは当たり前のことです。分からない事や、医師に教えてほしい事などは事前にメモなどにまとめておくと良いでしょう。 特に初めての受診の時は緊張と不安で聞きたい事も聞けずに診察が終わる事も珍しくありませんが、事前にまとめておく事で「聞き忘れ」を防ぐことができます 初診時はパートナーと2人で受診を 不妊治療の病院は女性が行く場所でしょ?って思われている方もいらっしゃいますがそうではありません。 そもそも妊活はパートナーと2人で行うことです。女性だけで行えるものではありません。 なるべく一緒に受診をして、病院の雰囲気を知り、話を聞く、そしてお2人でこれからの妊活ついて話をすることはとても大事な事です。 また不妊原因の男女比はほぼ半々と言われているので、男性の検査を先送りにせず一緒に取り組むことが必要です。 待ち時間対策 不妊治療専門の病院は待ち時間が長くなる事が多いのが特徴です。 これはお2人の話を伺いながら、治療方針を選択し、情報提供を行い納得していただきながら治療を進めていくため、お1人に掛かる診療時間が長くなってしまう事があるからです。 そこで「病院は待ち時間が長い!」と思い、ご自身がその時間を有効に活用できるよう準備して行くと良いでしょう。例えば、お仕事との両立を考えられている方でしたら、パソコンなどを持ち込むのも良いかもしれませんね。病院で待っている間を「勿体無い」と思うのではなく、「有効活用しよう」という気持ちで準備して受診するのも一つです。 また、病院の空調は自分好みに設定できるわけではありませんよね。 皆さんが心地よいと思う温度に設定されていることはなかなかないため、冷房対策も行なっておくと良いでしょう。 診察しやすい服装で受診しましょう 女性は必ずと言って良いほど内診または超音波検査の診察があります。 その際、着脱が大変な服装は手間がかかってしまうため簡単に下着(ショーツ)を脱ぐ事ができるスカートなどが良いでしょう。また履き物ものブーツなどは時間がかかってしまうため、なるべく避けることをお勧めします。 採血や注射が多い 不妊治療で検査や治療を進めて行く中で採血や注射は付き物です。 袖が上がらないような服は採血の時に大変ですので、気をつけておくと良いかもしれません。 またこれまで採血や注射などで気分不良になった事がある方は事前に看護師さんに伝えておくと良いでしょう。 看護師や受付スタッフなど医師以外のスタッフも専門スタッフです初めての診察、緊張と不安の中で終わりホッとしたら、「これって何だっけ?」「質問するの忘れてしまった?」という事も良くある事です。 その様な時は是非、看護師や他の医療スタッフに聞いて下さい。専門病院のスタッフは2人の心強いサポーターです! ぜひ、医師以外のスタッフを頼り「モヤモヤ」や「疑問」「不安」を少しでも解消していきましょう。 検査結果は保存しましょう 検査を行うと病院から結果をもらいます。その結果は整理して取っておきましょう。 もしもセカンドオピニオンなど他の病院にも話を聞きたいと思った時には、大事なお2人の情報になるので、念のために取っておくことをお勧めします。 領収書も保存しておきましょう 不妊治療には保険の効かないものも多く、経済的な負担が大きくなります。 そのため自治体によっては体外受精だけでなく一般不妊治療にも助成制度を設けているところもあります。また、年間の医療費総額によっては確定申告で医療費控除によって還付金を受け取れるケースもあります。 これらの申請には受診時の領収書が必要となるので必ず保存しておきましょう。 いくつかのポイントをお伝えしましたが、いかがでしょうか。 2人にとって大きなライフイベントである妊娠へ向け、まずはパートナーとしっかりと話し合い受診をして下さい。 初めての病院、初めての不妊治療は不安と緊張でいっぱいだと思いますが、病院は決して敵ではありません。2人の妊娠へのお手伝いをさせて頂く場所です。 ポイントを抑え、安心して治療を開始できることを願っています。 お困りごとがありましたらお気軽に私たち ファミワン にご相談くださいね。
2019年11月29日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは。妊娠を望む方たちのサポートをしている、ファミワンです。今回の担当は、ファミワンの公認心理師・臨床心理士の戸田です。妊活や性にまつわる、心や人間関係のお悩みを専門にお仕事をしています。 ファミワンにはセックスに関するお悩みも多く寄せられます。「性欲がわかない」「痛い」「気持ちよくない」「最後までできない」など、ご相談内容は様々です。 セックスが上手くいかない原因を「愛情がないから」「パートナーが本気で妊活しようと思っていないから」と、精神論だけで理解しようとする方も多いようです。 しかしセックスの問題は、身体(性機能)の知識をもって、行為の仕方を工夫することで改善できる場合があります。セックスは身体を使ったコミュニケーションです。正しい知識を持って楽しんでいただくために、セックスについて何回かに分けてお伝えしようと思います。 今回は、セックスの基本のキ、性欲のお話しです。 ■人間の性反応には段階がある 人間がロマンティックな気分になってセックスをするとき、身体にはどのような変化が起きているかご存知ですか? 1960年代から発表されたいくつかの研究で、人間の性反応には次のような段階があると言われています。 欲求期…性的なイメージがわいて性的な行為をしたくなる。 興奮期…性欲がわいた結果、女性は膣が濡れる・男性は勃起するなど身体が反応する。 プラトー期…興奮が高まり、女性は膣壁が厚くなる・男性はカウパー液が出るなど、オーガズムに至るまでの身体の準備が整う。 オーガズム期…快感の絶頂期で、女性は腟が収縮し、男性は射精する。 この段階のどれか一つでもうまくいかないと、心も体も満たされないセックスになってしまいます。 ご覧のように、性欲はこの中で最初の段階です。よく「セックスを楽しむにはムード作りが大切」と言われるのは、ムードを作って性欲がわいた状態からでないと、興奮期・プラトー期・絶頂期の段階まで身体が反応しにくいからなのです。 ■性欲がわきにくい要因 女性の性欲を減少させる要因として、次のようなことが言われています。 ・生活上のストレス ・精神的ストレス ・テストステロンやエストロゲンなどのホルモン異常 ・抗うつ薬、抗てんかん薬、経口避妊薬など薬の作用 ・セックスの頻度が少ない ・セックスに対する嫌悪感や不安感 男性の場合も同じように、ストレスやホルモン(テストステロン)の減少、薬の作用、セックスへの不安感などで性欲がわきにくくなります。 ホルモン異常がある場合は、ホルモン補充療法が適応になる場合があります。また、セックスに対する嫌悪感や不安感が非常に強い場合は、専門家による精神療法・カウンセリングが適応となります。 何かの疾患で治療中・服薬中の方は、そのお薬が性欲や妊娠に影響するか、主治医に確認しながら妊活を進めてくださいね。 ■性欲を高めるコミュニケーション セックスを楽しむためには性欲を高める必要があるわけですが、排卵日だけ都合良く性欲を高めることはできません。脳は欲求を学習します。性欲を高まりやすくするには、普段からロマンティックなやりとりや接触をして、脳に性欲を学習させる必要があります。 国内の研究報告によれば、日本人はパートナー同士でどのようなセックスをしたいか、どのような手順でどこをどのように刺激してほしいか、などを伝え合うコミュニケーションが不足していると言われています。 「痛みを感じても、性感が得られなくても、そのことを相手に打ち明けられない」 「ヒントを与えられることなく相手を満足させなければいけないと思っている」 など、セックスについて言葉にしにくいことも、セックスの満足度を低下させてしまうと言われています。 あなたは、ご自分やパートナーの性感帯をご存知ですか?性感帯は、耳、耳たぶ、唇、首筋、乳首、わき、背中、性器、肛門周囲、太ももの内側、膝頭、足の指などと言われています。個人差はありますが、ご自身の性感帯をどのように刺激されると気持ち良いか、言葉に出してパートナーさんに伝えてみてください。 性交渉の時だけでなく、普段のスキンシップで「頭を撫でてほしい」など伝えてみるのも良いですし、「どこを触られたら気持ちいい?」と聞いてみるのも良いですね。 自分がどのようにされたいかを相手に伝えるためには、自分で自分の身体を知る必要がありますよね。そのために、マスターベーションを楽しむことをお勧めします。 マスターベーションに抵抗感をお持ちの女性は少なくありませんが、性の問題の専門家達はマスターベーションをとても重要なものだと考えています。心と体の健康のためにも、マスターベーションはたくさんして良いと推奨されています。 マスターベーションで自分の外性器を見たり触ったりすることで、どの部位をどのような方法、強さで刺激すると一番気持ち良いのか知ることができます。セックストイなどを使ってみるのも良いですね。 妊活コンシェルジュ「 ファミワン 」では、性のお悩みにもお応えします。ご気軽にご利用ください。
2019年11月18日ウーマンエキサイトをご覧の皆様、こんにちは! 妊娠を望む方たちのサポートをしている、ファミワンです。今回担当しますのは、ファミワンの不妊症看護認定看護師の西岡です。妊活のこと不妊治療のことを専門にしています。 前回は「受診の目安」についてお伝えしましたね。 いかがでしたか? 「病院行ってみようかな」と思われた方も少なくないのではないでしょうか。 「病院に行こう!」と思った次にはこの悩みを多く聞きます。 それは「どこの病院に行ったらいいのかわからない」 ということです。 医療機関の区分について まず、不妊治療を行う医療機関には大きく分けて「一般婦人科」と「不妊治療専門病院」があります。 「一般婦人科」は、様々な婦人科疾患の治療や、検診を行っています。 「不妊治療専門病院」は、不妊検査、治療だけを行っています。 どちらを選ぶことも考え次第ですが、「不妊症かどうかわからないから一般婦人科にかかる」という選択はお勧めできません。それを確認するための検査だからです。 「不妊治療専門病院」は専門医療機関ならではの、検査や治療をおこなうための設備と人がそろい、配慮がされています。検査や治療を効率よく進めていこうとされるなら、「不妊治療専門病院」が向いているのではないでしょうか。 病院選びをする4つのポイント 病院選びをする4つのポイントは下記です。 ▼病院に行く目的を明確にする ▼通院しやすい病院を選ぶ ▼実績がある病院を選ぶ ▼信頼のできる医師を選ぶ 病院に行く目的を明確にする 不妊の検査をしたいのか、婦人科検診がしたいのか、どんな治療まで考えているか。なんとなく、ではなく「不妊についてまずは相談したい」「不妊検査をしたい」「妊娠できる身体かどうか知りたい」「人工授精がしたい」「体外受精がしたい」などしっかりと決めておけると病院選びへの迷いを減らせるかもしれません。 通院しやすい病院を選ぶ 診療時間、診療している曜日は病院によって違います。日曜日や平日の夕方診察している病院もあれば、日曜日祝日は休診にしている病院もあります。自宅の近くが通院しやすい方もいますし、お仕事場の近くが通院しやすい方もいますね。 自分のライフスタイルに合った病院を選ぶことは重要です。 実績がある病院を選ぶ 病院によって提示の方法は違いますが、ホームページや説明会などで治療周期数や年齢別妊娠率などを提示していますので、確認してみてください。 信頼のできる医師を選ぶ これはとても重要なことになります。不妊治療は人生を変える治療と言っても過言ではありません。自分の妊活を、人生を「この医師に任せたい」と思える医師かどうかは重要になります。医師との信頼関係がないまま治療を続けることは難しいことです。モヤモヤを抱えながらの妊活はあとで悔やむことに繋がるかもしれません。 「あの時こうしておいてよかった」と思えるように妊活を進めて行くためには、一つ一つの「決めること」が重要になります。 中でも病院選びは不妊治療のはじめの大きな一歩となります。 いかがでしょうか。ファミワンでは皆様の病院選びをのお手伝いも可能です。 ご自身の妊活の大きな一歩である「病院選び」。妊活や不妊治療についてよくわからない状況で決めなければならないところが辛いところですね。 でも、だからこそ、お2人で良く考え、自分たちに合った病院を選んで欲しいと思います。 もちろん、通院中でなかなか妊娠しなかったり、「なんか合わないな」と思ったりすることもあるかもしれません。そんな時は転院することも一つの選択肢ですね。 納得して、進めていきましょう! なかなか決めることが難しい場合は、お気軽に私たち 「ファミワン」 にご相談くださいね。
2019年11月01日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは。妊娠を望む方たちのサポートをしている、ファミワンです。今回の担当は、ファミワンの公認心理師・臨床心理士の戸田です。妊活や性にまつわる、心や人間関係のお悩みを専門にお仕事をしています。 妊活中の夫婦のお悩みで特に多いのが、 「妊活に対する夫婦間の温度差」 です。妊活は夫婦で一緒にしていくものです。足並みをそろえて取り組むためには、心と情報を準備してから話し合うことが大切です。 今回は、夫婦の気持ちを理解し合って妊活するためのポイントをお伝えします。 相談者:夫は妊活のことをよくわかっていないのか、妊活について話そうとしても「それでいいんじゃない?」と丸投げ。私だけが子どもを欲しがっているの?と不安になります。 戸田:妊活に対する夫婦の温度差を感じる場合、意思確認や情報共有が不足していることが多いようです。「子どもが欲しい」という思いだけではなく、 夫婦で話し合ってほしい3つのポイント をご紹介します。 ■どうして子どもが欲しいのか整理する 夫婦で話し合う前にまず考えてみてほしいのは、 「どうして子どもが欲しいのか」 という自分自身の気持ちや考えです。 妊活を始めるときに「そろそろ子どもが欲しいよね。妊活はじめようか」「そうだね」というやり取りをされる方は多いと思います。 でも実は、子どもが欲しい思いの背景には人それぞれ違いがあります。 たとえば「不妊治療を受けてでも子どもが欲しい」人と、「自然に授かるなら子どもが欲しいけど不妊治療はしたくない」人では、妊活のスタンスが違ってきます。 このような違いを知らないまま妊活を進めると、後になって夫婦の温度差を感じることになります。 ですから、 「こう思うから子どもが欲しい」 と伝え合っておくことがとても大切です。事前に、夫婦それぞれが気持ちや考えを整理する時間を作ってみてください。 こんなふうに書き出してお互いに見せ合ってみましょう。お互いの妊活に対する気持ちが見えてくるのではないでしょうか。 ・二人と血の繋がっている子どもを産んで家族になりたい ・女性として生まれたからには子どもを産んでみたい ・パートナーに子どもを抱かせてあげたい ・パートナーが欲しがっているから子どもが欲しい ・子どもができたらこんな家族になりたい ■妊活の情報をリサーチして共有する 妊活の知識量は人によって差があります。あなたは知っていて当然だと思うようなことでも、パートナーさんは知らないかもしれません。 例えば、年齢によって受診するタイミングや推奨される妊活方法は違いますね。そのことを知らないでいると、こんなやり取りが起きるかもしれません。 妻「1年たっても自然に授からなかったから受診してみようかな」 夫「病院なんか行かなくても、自然に任せればいいんじゃないの?」 妻(自然に任せてなかなかできないから受診したいって言ってるのに!本気で子どもがほしいと思ってるの?) これは知識があれば避けられるすれ違いです。 妊活の知識は夫婦で共有し、いつでも見返して確認できるようにまとめておきましょう。 調べておいてほしいのは次のようなことです。 ・年齢別の妊娠率、流産率 ・受診のタイミング ・タイミング法、人工授精など妊活の種類と説明 ・受診した場合の検査の種類や費用 このとき、知識を「教える人」と「教わる人」という関係になると、その後の妊活でもこの関係が続きます。一緒に調べて教え合う協力関係を作っておきましょう。 ■妊活の方法を具体的に相談する お互いの気持ちを確認し、情報共有ができたら、妊活の方法を夫婦で具体的に相談しましょう。 妊活にもいろいろな方法があり、夫婦によってかけられる費用や時間も違います。自分たちの妊活スタイルを話し合ってみてください。 例えばこのようなことを話し合えるといいですね。 ・排卵日の時期 ・タイミングを合わせるために夫婦で工夫できること ・不妊治療を受けるならどのステップまで考えるか ・受診せず自然妊娠にこだわりたい ・排卵日以外にもセックスがしたい 夫婦も別々の人間ですから、意見が違っても当然です。意見が違う背景には、「どうして子どもが欲しいのか」という気持ちや、妊活の知識の差があります。 お互いを理解してから、夫婦で一緒に妊活できるといいですね。ファミワンはみなさんの妊活を応援しています。 妊活コンシェルジュ 「ファミワン」 では、基本無料で受診の目安や病院選びの相談にもお応えしますので、ご気軽にご利用ください。 ライター:公認心理師・臨床心理士 戸田
2019年10月17日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、はじめまして! 妊娠を望む方たちのサポートをしている、ファミワンです。今回担当しますのは、ファミワンの不妊症看護認定看護師の西岡です。妊活のこと不妊治療のことを専門にしています。 妊活のことや不妊治療のことは相談しにくいですよね。少しでもわかりやすくお伝えできたらと思います。これから、みなさんの役に立てるように頑張ります! 今回は不妊症看護認定看護師の西岡がよく質問を受ける内容から1つ紹介します。 なかなか妊娠することができない、病院に行ったほうがいいのはいつ? 相談者:「病院に行ったほうがいいのかわからない」 「自宅で妊活を頑張っているのですが、なかなか妊娠しません。アプリで排卵予測をしてそれに合わせてタイミングをとっても妊娠しないんです。私不妊症なのかなって心配になるんですけど、夫は「そのうちできるよ」って相手にしてくれないし・・・。一体いつになったら病院に行ったらいいんでしょうか?私は病院に行ったほうがいいんでしょうか?」 西岡: 「病院に行ったほうがいいか」ってとても悩みますよね。行くにしても「なにか原因が見つかるかな」「どこの病院がいいのかわからない」とかたくさん悩みがありますよね。今日はまず、病院に行く目安をお伝えします。 すばり、34歳までは 「1年妊娠しなかったら受診を」35歳以上であれば「半年妊娠しなかったら受診を」40歳以上であれば「妊娠を考えたらすぐに受診を」 というのが目安です。 その理由として、避妊のない性交渉があるカップルは約80%が1年以内に妊娠しているというデータがあります。また、1年間妊娠しなければ不妊症と診断されるから「1年間トライしてみて妊娠しなければ受診する」ということが一つの目安になります。 これは、妊娠に関して女性の年齢の影響が大きいからなのです。もちろん男性も年齢も影響します。 病院に行ったらどんなことができる? 次に病院に行ったらどんなことができるのかをお伝えします。病院に行くとまず不妊検査をします。「妊娠できる身体かどうか」を確認できます。検査の結果をみて、不妊治療の進め方を医師と一緒に話し合います。 「避妊しなければいつでも妊娠できるって思ってた」「いつか自然に妊娠すると思ってた」「あの時病院に行っていればよかったのに・・・」って思う人は少なくないのです。私はそういう声をたくさん聞いています。 この記事を読んでくれた人にはそういう思いをしてほしくないのです! そしていざ病院に行こう!っと思った時には「どの病院に行ったらいいんだろう?」という問題がありますよね。 また、「どんな検査があるの?」「どんな治療があるの?」ということもありますね。 それはまた別の記事でお話しさせてくださいね! なにかあればぜひ ファミワン に相談してみてください。
2019年10月01日