1974年神奈川県生まれ。私は「こうあるべき」「こうするべき」という考え方が強くて、人生をしんどくさせていました。子どもの頃は「自分はお姉ちゃんだから」とガマンしたり、聞き分けの良い子だったり。大人になってからも、会社員時代の私は「人に迷惑をかけるべきではない」「仕事は休むべきではない」などの「べき」がたくさんありました。がんばり教でとてもしんどかったけれど、当時はそれが「当たり前」「フツー」だと思っていました。
自分のことをたくさん責め、憂うつやイライラが続いた時期には、心療内科に通ったことがあります。けれど、服薬や病院所属の臨床心理士さんのカウンセリングを受けても、いっこうに良くなりませんでした。本気で自分自身を変えないと、何も変わらない。そう感じて2011年に心屋塾に入塾。心の仕組みを勉強した私は、少しずつ自分の「べき・すべき」を手放していきました。
その結果、心がとてもラクになり、人生が楽しく豊かになりました。現在は、そんな「べき」から解放される楽しさ・心地良さをお伝えしたくて、東京(銀座)と千葉で心理セミナーやカウンセリングを行っています。
メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「両親の教えに縛られてきた人生にむなしさを感じている」という、たいようさん(33歳・主婦)に、心屋塾認定講師の大竹公子さんからアドバイスをいただきました。 ■たいようさんのお悩み 私は妹弟のいる長子です。幼い頃から、両親から口癖にように言われてきたのは「妹弟と仲良くしろ。血の繋がった家族なんだから大切にしろ」でした。 両親は「子どもは皆、平等に育てる」と言い、長子だからといって優遇や優先をされたことはありません。しかし自分が2人の子を育てる親になった今、幼い頃の親の教えに対してさまざまな疑問が出てきました。そしてそれが、これまでずっとふたをしてきた自分の気持ちなのだと気づき始めました。 「平等に育てる」と言われ続けてきたものの、実際には下の子優先で、不公平感が満載だったこと。私の習い事希望は通らなかったのに、妹弟には習い事をさせていたこと。親に意見することは許されず、なにかあっても我慢してきたこと。「しょうがない、これでいいんだ。親も大変だから」という思考の癖が根深く身についていること。 ずっと親の顔色をうかがいながらビクビクして生きてきたこと。怒られるのが嫌で「ほめられよう、いい子でいよう」と生きてきたこと。常に誰かの視線を気にして、本心を吐き出したことがないこと…等々。 それらを思い出し、「これまでの自分の人生はなんだったのだろう」というむなしさで心が埋め尽くされ、涙が止まらなくなってしまいます。 家族といると神経が張りつめ、その場を楽しめず、常に気をつかっている自分に気づき、今は距離を置いています。それで心は軽く晴れているのに、時々モヤモヤとした気持ちに心が支配され、また、幼少期の出来事を思い出しては涙が止まらなくなってしまいます。 こうした幼少期の出来事をどのように整理したらいいのでしょうか。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾認定講師の大竹公子さんより たいようさん、ご質問ありがとうございます。心屋認定講師&脱べきカウンセラーの大竹公子と申します。 「時々モヤモヤとした気持ちに心が支配され、また、幼少期の出来事を思い出しては涙が止まらなくなってしまいます」とのこと。それはつらいですね。 私も妹のいる長子で、たいようさんと心情や思考の癖がとても似ていたので、思わずペンを取らせていただきました。 涙が止まらなくなるということは、まだまだ子どもの頃のたいようさんが悲しんでいらっしゃる、ということだと思います。その子を癒やしてあげるところから始めていきましょう。 ご自宅など、どこかひとりきりになれる場所で、以下のようなイメージワークをしてみることをおすすめします。 イメージワーク1: 目の前にイスやクッションを置き、その上に子どもの頃のたいようさん(以下「子どもたいようさん」と表現します)が座っているところを想像してみてください。 その「子どもたいようさん」は、親に習い事をしたいといってもダメだと言われたとき。自分の習い事の希望が通らなかったのに、妹弟は習い事をさせてもらえてて悲しかったときのたいようさんです。それは、何歳頃でしたか? 次に、その頃の自分自身を思い出してみてください。どんな気持ちで、どんな表情をして、どんな洋服を着て、どんな態度をしているでしょうか。それを、「子どもたいようさん」に具体的に投影して、思い浮かべてみてください。 そして、そのときの「子どもたいようさん」が本当に言いたかったことを、想像の中で聞いてあげましょう。 例えば「私も習い事をしたかったのに!」「なんで私の話は聞いてくれないの?」「下の子優先で、悲しい!」等々。どんなことを言いたかったのでしょうか? たくさんたくさん、聞いてあげてください。 イメージワーク2: 「子どもたいようさん」の話を聞き終えたら、今度はそのイスやクッションに、今現在の自分(以下「大人たいようさん」と表現します)が実際に座ってみます。 座ったら、「大人たいようさん」は「子どもたいようさん」になったつもりで、「子どもたいようさん」と同じ表情をしてみてください。 それから、目の前にそれを言いたかった相手、つまり両親が立っていると想像してください。 その相手に対し、「子どもたいようさん」になりきって「あのとき言いたかったこと・出したかった感情」を言葉や態度で出してみましょう。 これらのワークをやってみて、どんな気分になりましたか? 心屋塾には「言えたら癒える」という言葉があります。これは、昔抑えていた本音を口に出して言ってみると、心が癒される…ということをさします。 「親も大変だったんだから仕方がない」という思考で、無理やり自分の気持ちを押さえつけようとしないでくださいね。 まずは最初に、「子どもたいようさん」の気持ちをとことん出してあげること。そうすると、無理やりではなく、自然と「親も仕方なかったんだなぁ」という気持ちになっていくことが期待できます。 そうした気持ちに達することができれば、幼少期の出来事に対するモヤモヤした感情を終了させることができ、「親も自分と同じ不完全な人間である」ということが、スッと腑(ふ)に落ちてくるかと思います。 不完全な人間の言動は、「自分の価値」とは全く関係がありません。誰からどんな言動をされようとも(それが親からだとしても)、たいようさんは変わらず価値ある人間で、ありのままのたいようさんでいいのです。 今までたくさんたくさん我慢されてきて、しんどかっただろうと思います。だからこそ、もう終わらせてあげましょう。幼少期の悲しかった気持ち、つらかった気持ち、寂しかった気持ち、悔しかった気持ち。全部全部、外に出して、終わらせてしまいましょう。 そして自分の人生を生きましょう。だってあなたには、それだけの価値が十分にあるのですから。 たいようさんを心から応援しています! ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年09月25日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「人の目を気にしない性格になりたい」という、ミッキーさん(49歳・看護助手)に、心屋塾上級認定講師の大竹公子さんからアドバイスをいただきました。 ■ミッキーさんのお悩み 私は不器用で行動が遅く、しかも視野が狭いです。仕事を覚えるのも、人の倍の時間がかかります。真面目だけが取りえなので頑張ってはいますが、たびたび何もかも放り出したくなります。 人の目がとても気になり、「余計なひと言を言ったな」「あの時、あんなふうに行動すればよかったのに」などと1日の出来事を思い返しては落ち込むばかりで、胸が苦しくなります。いちいち人の目を気にしなくすむよう、自分の性格を変えたいです。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾認定講師の大竹公子さんより ミッキーさん、ご質問ありがとうございます。心屋認定講師&脱べきカウンセラーの大竹公子と申します。 お仕事、一生懸命頑張っていらっしゃるのですね。でも、人の目を気にして、落ち込んでしまう。その状況はとても苦しいですよね。 私も以前は、人の目を気にして苦しんでいました。まさに今のミッキーさんと同じように、「あの時、こうしていれば…」とその日の自分の言動を振り返ったり、過去の出来事も引っ張り出してきては反省したりしていました。 そうすると、特に体を動かしていなくても、とても疲れます。自分責めや反省にエネルギーを使うので、結局仕事への集中力が低下し、仕事がスムーズにいかなくなる。それをリカバーするために、余計に力を入れて頑張る羽目になる…。そんな悪循環を繰り返していました。頑張っているのに悪循環にハマっていると、何もかも放り出したくもなりますよね。 まずは「この状態なら、苦しいのは当たり前だよなぁ。でも私はよく頑張ってきたなぁ」と、ご自身を認めてあげてくださいね。 さて、ご質問の「人の目を気にしない方法」ですが、実はミッキーさんの性格を変える必要はまったくありません。今のミッキーさんの性格のままでOKなのです! その代わり、人の目を気にしなくなるために変えると有効なのは、「自分への許し」と「意識の向け方」です。 まずは「自分への許し」についてくわしくお話しますね。 ご存じかもしれませんが、「人の目」というのは、実は「自分の目」なのです。「あの人から〇〇と思われているのではないか」という考えは、自分で自分自身を「〇〇な人」だと思っているから生じるのです。 例えばミッキーさんが、「余計なひと言を言ったな」「あの時、あんなふうに行動すればよかったのに」などと思い返して落ち込んだとしましょう。相手からどんな人だと思われたと考えましたか? ご質問の冒頭に「私は不器用で行動が遅く、しかも視野が狭いです。仕事を覚えるのも、人の倍の時間がかかります」と書かれているので、もしかしたら、そのような人だと思われた…と考えたかもしれません。 普段からご自分の性格をダメだと否定していると、人に関わる時にも「自分の性格がバレたら、相手からも否定されるに違いない」と考えてしまう。そのために、落ち込んでしまうのですね。 ですので、まずは自分はこの性格でOKなんだと自分自身を許してあげることで、変化が起きてきます。 続いて、「意識の向け方」について。 「意識の向け方を変える」というのは、「どう思われているのかしら?」とほかの人へ向けている意識を、自分自身に向けるということです。 自分は今、何を感じているのか。自分は今、何がイヤなのか。自分は今、どうしたいのか…等々、”自分自身の今”に意識を向けていると、人の目を気にすることが少なくなっていきます。 自分を許すと、自分に意識を向けやすくなりますし、自分に意識を向けていると、自分を許しやすくなります。どちらから始めてもいいですし、両方同時にやってみるのもいいですよ。ぜひ試してみてくださいね。 ミッキーさんを心から応援しています! ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年07月31日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「夫が怒鳴ったり、物に当たったりすることに困っている」という、リリーさん(46歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の大竹公子さんからアドバイスをいただきました。 ■リリーさんのお悩み 私の主人はとてもイライラしやすい性格です。気に入らないことがあると、怒鳴ったり、すぐ物に当たったりするので、子どもも私もおびえてしまいます。その上、子どもも怒ると物を投げるなど、マネをするようになってしまい、困っています。どうしたら夫は、物に当たらずに自分の意見を言ってくれるようになるのでしょうか? ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の大竹公子さんより リリーさん、ご質問ありがとうございます。心屋認定講師&脱べきカウンセラーの大竹公子と申します。 リリーさんのご主人は、イライラしやすい性格なのですね。くつろげるはずのご自宅で怖い思いをしたり、緊張状態になったりする瞬間があるのだろうと感じました。 「子どもも私もおびえてしまいます」とのことですが、実際にご主人が物を投げるなどしたとき、「やめてほしい」というリリーさんの気持ちは伝えていますか? 本気で伝えないと、意外と相手は分からないものです。たとえ、家族でも。 ご主人は無意識にイライラを発散していて、リリーさんたちをおびえさせているとは思っていないかもしれません。嫌がっていることに気付いていないかもしれません。 リリーさんは「物を壊したら、相手がおびえることくらい分かるだろう」と思っていらっしゃるかもしれませんが、世の中にはいろんな人がいます。そう思わない人も存在します。 そして、伝え方も肝心です。冗談っぽく、あるいは遠慮がちにでは、伝わらないこともあります。責めるのではなく、ご自分の本当の気持ちを、ご主人に伝わるまでしっかり伝えるようにしてみてください。 そしてもし、リリーさんがご自分の気持ちをご主人に伝えていないのだとしたら。 「なぜ伝えないのでしょう?」 決してリリーさんを責めているのではありません。もし伝えていないのであれば、その理由に向き合うことで、解決に向かう可能性があるからです。 本当の気持ちをご主人に伝えたら、なんと言われそうで、どうなりそうで、伝えられないのでしょうか…? ご主人がもっと暴れそうで怖いから? 「離婚だ!」と言われそうで怖いから? あるいは、気持ちを分かってもらえなそうで怖いからでしょうか。 その怖さは、リリーさんだけの「妄想」である可能性も高いです。 怖い気持ちを抱えたままで構いませんので、ぜひ本音を伝えることに挑戦してみてください。 そして、もうひとつ。リリーさんは、普段からご自分の怒りをあまり出さないほうでしょうか。怒鳴ったり、物を壊したりすることを極端に「悪いこと」だと禁じてはいないでしょうか。 「ご自身に強く禁じること、があると、その行為を周りにいる人が行う」という心の仕組みもあります。リリーさんも、時々はご主人のように怒鳴ったり、物を投げてみたりしてみると意外な効果があるかもしれません。 相手と過去は変えられません。「自分とご主人のどちらが良い悪い、正しい間違っている」ではなく、ただそのような心の仕組みがあるだけ、と考えてみてくださいね。 リリーさんを心から応援しています! ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年06月12日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「自分の人生に自信が持てない」という、はるさん(30歳 ・会社員)に、心屋塾上級認定講師の大竹公子さんからアドバイスをいただきました。 ■はるさんのお悩み 自分を好きになれず、他人をうらやましがったり、人からの目を気にしたりしてばかりいます。「こんな自分だから異性とも付き合えないし、結婚ができないのでは」と心が痛くなります。 周りは結婚して、子どももいて、マイホームもあって、専業主婦。一方の自分は結婚もせず、彼もいない、仕事も事務職で低所得。これからの将来が不安ですし、すべてがうまくいっていない気がして、「やはりそれは自分のせいなのではないか、自分がダメだから」と気持ちがグルグルしています。どうすれば自分を好きになり、自信を持って「他の人は他の人」と割り切り、自分の人生を好きになれるのでしょうか? ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の大竹公子さんより はるさん、ご相談ありがとうございます。心屋認定講師&脱べきカウンセラーの大竹公子と申します。 ちょうど周りが結婚や出産ラッシュで、ついつい比較してしまう時期なのかもしれませんね。 はるさんは「それは自分のせいなのではないか、自分がダメだから」と書かれていますが、それは「どんな自分」だから、そう思うのでしょうか? 例えば、女性としての魅力がない自分。 特別な能力のない自分。 ネガティブでつまらない自分。 そんな〇〇な自分だから、〇〇な自分ではダメだから、自分のことを好きになれないし、結婚もできないし、すべてがうまくいかない…。そう思ってはいませんか? そういう状態のまま、たとえ結婚して、子どもができてマイホームを持ったとしても、何かしら『不足』の部分を探し出し、「やっぱりうまくいかない」「自分のことを好きになれない」と考えてしまうのです。 結婚して、子どもがいて、マイホームをお持ちの専業主婦の方でも、ご自身のことを嫌いな方はいます。逆に、未婚で子どももいなくて賃貸に住んでいる方が、ご自身のことを大好きであることもあります。 つまり「結婚しているかどうか」などは、自分のことを好きになるのに一切、関係がないということです。 はるさんは、どうして「〇〇な自分ではダメだ」と思うようになってしまったのでしょう? 過去に誰かから、〇〇な自分を否定された。 ○○な自分を出したら怒られた。 ○○な自分でいたら、いじめられた。 そのような経験があると、「〇〇な自分ではダメだ」と思うようになってしまいやすいですよね。 けれど、それは「たまたま」起きた出来事。はるさんがダメだから、ではないのです。 だから、「〇〇な自分でもいい」。そう何度もつぶやいてみてください。「どんな自分も許す」と決めてください。 それから「結婚して子どもがいて、マイホームがあって専業主婦」な人のほうが素晴らしく、「未婚で彼氏がいなくて低所得」な人は不幸。そんな決めつけをしていませんか? 勝手に優劣をつけていませんか? どちらが上で、どちらが下。どちらが幸せで、どちらが不幸。そんなジャッジをしていると、「今」の自分を認められなくなってしまいます。そのジャッジは本当に正しいのか、一度じっくり考えてみるといいかもしれませんね。 「どんな自分も許す」と決めることには、そうしたジャッジをやめることも含まれています。事実、許されてるのですから。 はるさんが「すべてがうまくいっていない気がする」のは、決してはるさんがダメだからではありません。考え方が偏っていただけ。 ありのままのはるさんを許し、認めればいいだけなのです。そして、ご自分のやりたいこと、好きなことに集中する。そうすると、他の人のことが気にならなくなりますよ。 はるさんを心から応援しています! ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年04月17日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「異動先の仕事を好きになれない」という、gyokuhakuさん(43歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の大竹公子さんからアドバイスをいただきました。 ■gyokuhakuさんのお悩み 全く経験のない部署へ異動して5年が経ちましたが、どうしても今の業務を好きになる事ができません。そもそも異動自体、納得のいくものではなく、かといって断ることもできず、異動を拒めば退職するという道しかありませんでした。泣く泣く異動し、猛勉強し、ひと通りの業務をこなせるようになりましたが、そのことが私の評価に影響を及ぼしてはいません。 大企業の子会社なので潰れる心配はありませんが、殆どの社員がゆるく適当に仕事をこなし、上司に気に入られれば上に上がれる、といった職場です。私は上司にゴマをすれない性分のため、入社10年、給料は殆ど上がっていません。子どもにはこれからお金がかかるため、正社員の立場は貴重ですし、年齢的にも転職はたやすいものではありません。この職場で何とか納得しながら仕事をしていくために、どのような気持ちと考えでいればよいでしょうか。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の大竹公子さんより gyokuhakuさん、ご質問ありがとうございます。心屋認定講師&脱べきカウンセラーの大竹公子と申します。 納得のいく異動でなかったにもかかわらず、「猛勉強し、ひと通りの業務をこなせるようになった」とのこと、素晴らしいですね! さて、ご質問には「この職場で”何とか納得しながら”仕事をしていくために、どのような気持ちと考えでいればよいでしょうか」と書かれていますね。 つまり、gyokuhakuさんは今の状況に「納得をしていない」。自分の意にそぐわない異動も受け入れ、頑張っているのに評価してもらえない。それなのに、ゆるく適当に仕事をこなしている人が、上司に気に入られれば上に上がれる。そんなの納得いかない!と腹も立ちますよね。 おそらく、gyokuhakuさんが最も納得できる形は、「上司にゴマをすることができない性分」のまま、上司から評価されることなのだろうと思います。 ただそれを叶えるのは、今の職場では不可能だとgyokuhakuさんも分かっていらっしゃる。「他人と過去は変えられない」と、心理学でもよく言われていますよね。 私が以前、会社員だった頃、同じ状況を体験したことがあります。「上司に気に入られれば上に上がれる」という状況に遭遇し、納得いかないと感じていました。当時は「こんなに私は頑張ってるのに、なんであの人の方が評価されるの?」とイライラしていました。 結局、羨ましかったんですね、評価されている人のことが。私も評価されたかったし、気に入られたかったのです。 そして、逆だったのです。「頑張ってるのに」評価されないではなく、「頑張っているから」評価されない、だったのです。 当時の私の「頑張る」は、「上司にゴマなんてすらない!」「仕事は誰にも頼らない! 迷惑かけない!」でした。私の「頑張ってるのに!」というイライラオーラは、今思えば、さぞかし周囲に迷惑だったと思います。 心屋を学び、そういう自分を直視した私は、評価されている人のマネをすることにしました。上司に相談する、頼る、感謝する。同僚にも相談する、頼る、感謝する。 そうしているうちに、肩の余分な力が抜けて、仕事がラクに上手くできるようになっていることに気付きました。それに比例して、評価もされるようになりました。評価されると、イヤだった業務も不思議と楽しくなっていました。 gyokuhakuさんが今の職場で楽しく働けるようになるために、私のお恥ずかしい過去の経験が少しでも参考になったら嬉しいです。心から応援しています! ・このカウンセラーのブログを読む
2018年03月13日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「些細なことで、すぐイライラしてしまう自分が嫌」という、かおりんごさん(41歳・保育士)に、心屋塾上級認定講師の大竹公子さんからアドバイスをいただきました。 ■かおりんごさんのお悩み 小さいことで、すぐにイライラしてしまいます。人に優しくしたいのに怒ってしまいます。すごくズボラで適当なのに、人によく思われたいために、よくしようとしてしまいます。自分もそれほど勤勉なわけでもないのに、ちゃんとやっていない人を見ると不快になります。自分でも何にムカついているのかわかりませんが、不安なときにイライラしていることが多い気がします。 どこかすっきりしないで、生きている気がします。「それでいいんだよ」と誰かに言ってもらいたいだけなのでしょうか。今の自分でいいと思えませんし、自信がありません。イライラせず、心穏やかに、人に優しくして生きていきたいです。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の大竹公子さんより かおりんごさん、ご質問ありがとうございます。心屋認定講師&脱べきカウンセラーの大竹公子と申します。 小さいことにイライラしてしまうのですね。すぐイラついてしまうのは、疲れますよね。私も以前はそうでした。 「イライラ」って、何かをガマンしてると発生するのです。 かおりんごさんは、「人に優しくしたいのに怒ってしまう」のですよね? 本当の自分は怒りを感じてるのに、「人には優しくしなきゃダメだ!」と考えるから、イライラは表しても、本当に感じていることはガマンしてしまう。 本当の自分は「ズボラで適当でいたい」のに、「良い人でいなきゃダメだ!」と考えるから、そんな自分をガマンしてしまう。 本当の自分は「ちゃんと」ではなくユルユルと自分のペースでやりたいのに、「ちゃんとやらなきゃダメだ!」と考えるから、そんな自分の気持ちをガマンしてしまう。 本当の自分の気持ちがあるのに、それを「こうしなきゃいけない」「こうするべき」という思考で抑えようとするから、イライラしてしまうのですね。 人に優しくできなくてもいいのです。ズボラで適当でも、ちゃんとやらなくてもいいのです。そのままで、かおりんごさんのままで、いいのです。 「それでいいんだよって誰かに言ってもらいたいだけなのか」と書かれてますよね? その言葉は、かおりんごさんが、かおりんごさんに言ってあげて欲しいのです。 自分が「自分の本当の気持ち」を許していないから、ガマンするから、イライラしてしまう。自分が「自分の本当の気持ち」を許していないから、周りからも許されていないように思うだけ。 怒りを感じる自分、人に優しくできない自分、ズボラで適当な自分、そんなに勤勉でない自分。何ひとつ問題ないです。それでいいのです。 「怒ってもいい。人に優しくできなくてもいい。ズボラで適当でもいい。そんなに勤勉でなくてもいい。だって人間だもの」。 そんな魔法の言葉を、毎日ブツブツと呟いてみてください。許してあげてください。そうしたらきっと、今よりも「イライラ」が減っていることに気付く日がやってきますから。 かおりんごさんを、心から応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2018年02月06日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「緊張と不安で、大勢の人前で話せない」という、しろちゃんさん(40歳・会社員)に、心屋塾認定講師の大竹公子さんからアドバイスをいただきました。 ■しろちゃんさんのお悩み 仕事で数十名の前で話す機会がありますが、緊張が強く、その場から逃げたくなるのが悩みです。話している途中で動悸がしてきて、話を途中で止めたこともあります。ショックやら恥ずかしいやらで、以来、人の前で話すことが怖くなりました。 日常生活でも「また動悸がきたら」と思うと、不安や恐怖を感じます。人の前で話すことを除けば、好きなことが多い仕事なので、離職したくはありません。安心して仕事をしたり、日常を送ったりするには、どうしたらいいでしょうか。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾認定講師の大竹公子さんより しろちゃんさん、ご質問ありがとうございます。心屋認定講師&脱べきカウンセラーの大竹公子と申します。 人前で話してる途中に、動悸が起きて、話を止めたことがあるのですね。それがショックで恥ずかしかったんですね。そういう経験をすると、人前で話すことが怖くなってしまいますよね。 私も以前は、大勢の前で話すのがとても苦手でした。たくさんの人から見られている。そう感じるとすごく緊張してしまい、心臓はバクバク、膝はガクガク、手はブルブルと震えていました。 でも今の仕事を始めてから、大勢の前で話す機会が増えてきたので、「どうしたら緊張しないで済むかな?」を考えました。 まず考えたのは、「なぜ私は緊張していたのか?」という点。大勢の前で話しても、緊張しない人はいますよね。だけど私は緊張していた。それは「失敗したら恥ずかしい」という想いが私にはあったからなのです。 私が話すときは、言い間違いなどせず、よどみなく、完璧に、わかりやすくしなければいけない。そうできなければ「失敗」で、失敗する自分はダメな人間なんだ。失敗したら笑われる。失敗したら恥ずかしい――。 失敗しないように常に自分を見張っていたので、緊張していたのですね。 そして、自分がそう思っていると、人からもそう思われてるように感じるものです。自分の話を聞いている人数が増えれば増えるほど、たくさんの人から見張られている気がする。だから大勢の前だと、いっそう緊張が高まっていたのです。 もし、しろちゃんさんが以前の私と同じように、失敗が怖いから緊張するのだとしたら。しろちゃんさんへの魔法の言葉は、「失敗してもいい!」です。 他の人が話すとき、多少言い間違えたり、途中で止めてしまっても、そんなに気にならないですよね? そして、それくらいのことで「人間失格」の烙印を押されるわけでもない。しろちゃんさんも同じです。失敗しても大丈夫なのです。そしてもちろん、緊張しても大丈夫。 「仕事でも日常でも、安心できるにはどうしたらよいでしょうか。」と書かれてましたね。安心するには、「どんな自分でも大丈夫」と決めることです。失敗しても、緊張しても、大丈夫。話を途中で止めてしまっても、大丈夫。 万が一、また話の途中で動悸がきたら、「動悸がするので、途中だけど終えますね」と伝えればいいだけです。しろちゃんさんのことを、誰も裁きませんよ。 ちなみに、大勢の前で話すことがとても苦手だった私は、今では400人の前でも楽しく話せるようになりました。だからしろちゃんさんも大丈夫! 心から応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年12月05日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「自分の気持ちを飲み込んでしまう」という、ももさん(22歳・接客業)に、心屋塾認定講師の大竹公子さんからアドバイスをいただきました。 ■ももさんのお悩み 私は、自分の気持ちを友達にすら言えません。嫌な事は嫌、悲しい事は悲しい、と言えません。 家族に対しては、悲しいとか傷ついたなどを言えない変わりに、反抗ばかりして暴言・暴力で表してきました。今は、自分の考えが正しいのか間違っているのか、自分はどうしたいのか、どうされたいのか、すらわからなくなってました。 例えば友達に約束をドタキャンされると、悲しいし腹がたつのですが、そんな事で怒ってしまう自分がいけないのではないか? 普通の人はもっと心が広いのではないか? と思うと、自分の感情が表現できません。 また「理解されたい、愛されたい、認めて欲しい」という欲求が強く、恋愛でも人を信じることができません。わがままを言って相手がどこまで受け入れてくれるかを試してしまいます。 仕事でも気分に波があり、誤解されやすいです。そして、何かあると周りは私の事を“ダメ人間”だと思ってるのではないかと、不安になり泣いてしまいます。 歳を重ねれば重なるほど人間関係がうまくいかなくなります。なぜ私は生きているのか、こんな人生がずっと続くのかと思うと生きる気力がなく、希望なく、もう死にたいとすら思わなくて、無になって何もしたくなくなります。 このままではダメだと。何かを変えなければと思いますが私はどうしたら良いのでしょうか? ■心屋塾認定講師の大竹公子さんより ももさん、ご質問ありがとうございます。心屋認定講師&脱べきカウンセラーの大竹公子と申します。 「もう死にたいとすら思わなくて、無になって何もしたくなくなります」という部分を読んで、私も昔「死にたい」より「消えたい」と思っていたなぁということを思い出しました。 さてさて。 結論から言わせてもらうと、ももさん自身を変えなきゃいけないところは何一つありませんが、少し練習が必要かもしれません。「ご自分を大事にする」練習です。 「自分を大事にする」というのは、どんな自分でもOKしてあげること。自分のどんな感情や考えも、OKと受け入れてあげることだと私は思っています。 お友達やご家族に、悲しい気持ちや傷付いた気持ちを伝えられないのは、ももさんがその気持ちを“ダメなこと”と思っているからではないですか? 感情に正しいも正しくないも、ないのです。 今この自分は悲しい。 今この自分は腹が立っている。 以上、まる。だけなのです。 それは唯一無二の自分自身が感じた気持ち。他の人と比べるものでもないのです。 最初のうちは、人に伝えられなくてもいいです。 だけど、悲しさや怒りを感じたら、「そうだよね、悲しいよね」「そうだよね、腹が立つよね」と、自分の気持ちを丸ごと受け入れてみてください。 ノートに書いてみるのもオススメです。 「理解されたい、愛されたい、認めて欲しい。という欲求が強い」とのことですが、これも同じです。 自分が自分の気持ちを否定しているから、自分が自分に「理解してほしい、愛して欲しい、認めて欲しい」と訴えているのです。 まずは、自分自身の気持ちを分かってあげて受け入れてあげる。そこから始めてみてください。 そして、今まで通り否定してしまっても、そんな自分も受け入れてあげてください。ずっとやってきた習慣を変えることはなかなか手強いものです。すぐにできるようにならなくても、自分を責めないであげてくださいね。 大事な宝石を毎日磨くような感じで、少しづつ自分の感情を受け入れる練習を続けてみてください。 自分で自分の感情を受け入れられるようになったら、人にも言ってみる練習に入りましょう。 大丈夫ですよ。私もももさんと同じような状況から、少しづつ練習し続けて、生きるのが楽しいと思えるようになりましたから。 ももさんを、心から応援しています! ・このカウンセラーのサイトを見る
2017年11月09日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「昔から自分のことが嫌い」という、まるさん(36歳・無職)に、心屋塾認定講師の大竹公子さんからアドバイスをいただきました。 ■まるさんのお悩み 昔から自分のことが嫌いでたまりません。 中学受験をし、入学した学校では「隣人を自分のように愛しなさい。」との教育をうけました。 ですが、全く理解できずにいました。 むしろ、自分自身を愛せない人は、身近にいる友人や大切だと思っている人たちを、心から大切にできていないのではないか? 大切だと思っている感情は、うわべだけの偽物なのではないか、との思いにとらわれて、大変苦しみました。 また、自分を否定している状態では、最後は大切にしている人たちをむやみに傷つけてしまうのではないか、との不安から、自分自身の気持ちではなく、良い子と思われる行動をしてしまいます。 現在も自分を肯定できずにいます。 どうしたら、自分を認めてあげることができますか? ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾認定講師の大竹公子さんより まるさん、ご質問ありがとうございます。心屋認定講師&脱べきカウンセラーの大竹公子と申します。 昔からご自分のことが嫌いなのですね。それはつらいですよね。私も心屋塾に出会うまでは自分のこと大嫌いでした。 さて、まるさんはなぜご自分のことが嫌いなのでしょう? なぜ自分を肯定できないのでしょう? ご質問の文章の中に書かれてなかったので、私の例をお話しさせてもらいますね。 私が自分自身のことを大嫌いだった理由は、性格も外見もダメだと思ってたからなんです。 ネガティブな自分、真面目な自分、冗談が言えない自分、社交的でない自分、目が小さい自分、頭が大きい自分、足が短い自分、などなどなど。自分のすべてが欠点だらけで、何ひとつ良いところがない。そんな自分なんて大嫌い。この自分のダメなところを変えることができたら、自分のことが好きになれるはず! そう思い込んでました。つまり、 「欠点がある→それはダメなこと→だから自分が嫌い→だから欠点を直さなきゃ」 という考え方を持っていたのです。 だけど残念ながら「自分を変えたい」と思ってるときは、変わらないんですよね。逆に「自分はこのままでOK」と心底思えたとき、自然と変わるんです。 では、どうしたら「自分はこのままでOK」だと認めてあげられるのでしょうか? それには、3つ方法があります。 (1)ダメ認定をしない (2)自分だけだと思わない (3)あきらめる (1)ダメ認定をしない 例えば「ネガティブ」であることをダメだと認定している場合。「ネガティブ」を良い方に解釈すると「思慮深い」だとか、「危機意識がある」になりますよね。そんなふうに、ものごとにはいろんな側面がありますので、ダメなことだと決めつけなくていいのです。 (2)自分だけだと思わない 人は、他の人と違うことをダメだと思うことがあります。世界中の人がネガティブだったら、自分のネガティブさは気にならないはず。だけど「自分だけがネガティブ」だと思うとつらくなるのです。意外と人は同じだったりしますよ。 (3)あきらめる この方法は、「自分はネガティブなんだー」と開き直る感じです。それがダメだと思って変えなきゃと思うから、認められない。ならば、「はい、そうなんです!」とあきらめてしまうのも有効です。 どうでしょう、まるさんもできそうでしょうか? まるさんは「自分自身を愛せない人は、身近にいる友人や大切だと思っている人たちを、心から大切にできていないのではないか?」と苦しまれたのですよね。 私はこの文章を読んで、まるさんがご友人や大切な人をとても愛している優しい方なんだなぁと思いました。もし愛してなかったら、大切にしてなかったら、そんなことで苦しまないですよ。 そして、まるさんは人を愛しているように、実はご自分のことも愛しているのです。 自分のことが嫌い=自分自身を愛せない、と思っていらっしゃるかもしれませんね。だけど、本当は「好き」と「嫌い」が両方あっての「愛してる」なんです。 「愛情の反対は無関心」という言葉を聞いたことありませんか? 「嫌い」と思えるのは、愛しているからこそなんです。 自分のことが嫌いなのは、もっとステキな自分になりたい! もっと自分を幸せにしてあげたい! という愛情があるから。だからこそ、こうやって貴重な時間を割いてご質問くださったのだと思います。 それは、ご自分のことを愛しているからなんですよ。そのご自分への愛に気付いてあげてくださいね。 まるさんを心から応援しています。 ・このカウンセラーのサイトを見る
2017年09月14日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「いじめられたことを、克服できない」という、ライムさん(30歳・受付)に、心屋塾認定講師の大竹公子さんからアドバイスをいただきました。 ■ライムさんのお悩み 何度かいじめられたことがあり、そのことを克服できずにいます。 小学4年生のとき友達と喧嘩して、謝ってくれたのに、「なにが悪いかわかって謝ってるの?」と返したことがきっかけで、はじめていじめられました。そんなこと言うべきでなかったと今では思います。 こんな性格だからか、中学生のときもいじめられました。このときも同性の友達との喧嘩がきっかけで、クラスの男子から、毎朝『きもい』などと言われたり、いじめられるようになりました。 当時は人前で笑えなくなり、過呼吸になったりと今よりひどい状態でしたが、自分磨きをすることで少しずつ自信が持て、だいぶ状態はよくなりました。 小さい頃は目立つことも好きだったのに、そのときのコンプレックスが残っているせいか、挨拶することや人の輪に入ること、大勢の人の前で話をしたりすることがとても苦手になりました。 いじめられていた当時は誰にも相談できず、将来を棒に振るのは嫌だ! という気持ちだけで、がんばって登校していました。すっかり忘れていましたが、自分の顔だけ塗りつぶした卒業アルバムを見たときは、それだけ辛かったのだと、自分に自信がなかったのだと思いました。 仕事も、初めのうちは、職場の人とうまくやっていけるのですが、細かいことが気になるせいか、半年もたつと人の嫌なところばかり目につき、辞めたくなります。 それでも、「できないことはない、やるかやらないかだ」と思い、仕事をしてきました。知識が増え、頼られることが多くなりましたが、その反面、努力もせずに聞いてくる人に腹が立ってしまいます。顔や態度にでるため職場では、怖い人とよく言われます。 心屋さんのブログや記事、本も何冊か読み、自分に置きかえ応用できないか考えてみました。でも、行き詰まって、辛いです。 どうしたら、日々を楽しく過ごせるのか、考え方や見方を変えるアドバイスをいただきたいです。 よろしくお願いします。 ■心屋塾認定講師の大竹公子さんより ライムさん、ご質問ありがとうございます。心屋認定講師&脱べきカウンセラーの大竹公子と申します。 過去にいじめられたことを、克服できずにいるんですね。そんな辛かった過去があっても、自分磨きをされたり、心屋のブログや本を読んで克服しようとがんばってこられたんですね。 「私、いままでよくがんばってきたなー」 まずはそうご自分をねぎらってあげてください。 そして、「努力もせずに聞いてくる人に腹が立ってしまいます。顔や態度にでるため職場では、怖い人とよく言われます。」と書かれてましたね。 実は私も、会社員時代はそうでした。いまの仕事につく前はずっと会社員だったのですが、いつもイライラしていました。 なんで簡単にできないと言うのだろう? なんでこんなことをミスするのだろう? なんで自分で調べずに聞いてくるのだろう? そんなふうにスタッフに対して思い、苛立ちを顔や態度に出していました。 怖い人とは言われたことはありませんが、私が「〇〇さん」とスタッフに声かけるとビクっとされてたので、きっと怖い人と思われてたと思います。 人のあら探しばかりしてイライラしてた当時の私は、ライムさんと同じようにどうしたらもっと日々を楽しくすごせるのか悩んでいました。 数年前までそんな状態だったけれど、いまではのほほんと楽しくすごせるようになっています。 それは、「がんばること」をやめたからでした。 当時の私は、人に頼るべきではないとか、完璧であるべきとか、たくさんの「こうあるべき」という理想があって、それに向かってがんばっていました。 それらの理想は、自分のなかで絶対的に正しいと思い込んでいたので、それに少しでも外れるとアウト。なので、自分自身をひたすら見張って、人に頼らないようにミスしないようにがんばってたんです。 だけど人間だからそうはいかないのですよね。がんばってもミスしたりできないことはある。なのにそれを自分に許していないから、たくさん自分を責めてたんです。 自分を許せなくて自分を責めてたから、人も許せなかったんですね。私はがんばってるのだから、あなたもがんばるべきよ!って。 自分のダメな部分(「こうあるべき」から外れた部分)を許してなかったから、人のも許せなくてイライラしていたのです。だから、「こうあるべき」という理想を目指してがんばるのはやめて、そのままの自分を許すことにしました。 それはとても勇気がいることでしたが、やっていくうちに「このままの自分で大丈夫なんだ」という経験ができ、人に対しても許せるようになり、イライラしなくなりました。 ライムさんが過去にいじめられたこと、とても辛かったことと思います。私も同じような経験ありました。 ただそれ、「克服」しなくていいんですよ。「克服」とは、「努力して困難に打ち勝つこと」ですよね? もう打ち勝とうとしなくていいんです。 いじめられて辛かった。悲しかった。しんどかった。 そんな子どもの頃のライムさんの気持ちに、まずは寄り添ってあげてください。「辛かったねー」と。 そして、「いじめられたライムさん」を認めて許してあげて欲しいのです。 「こうあるべき」という理想のライムさんを目指すのではなく、それ以外のライムさんをなかったことにするのでもなく。 いじめられたライムさん、過呼吸になったライムさん、挨拶が苦手なライムさんなど、すべてのライムさんにOKをあげて欲しいのです。「それでいいよ」って言ってあげて欲しいのです。 信頼できるお友達に、いじめられた話をしてみるのもいいですね。 そうやって、いろんなライムさんを許せると、ラクに楽しく過ごせる日々が必ず来ますよ。 心から応援しています。 ・このカウンセラーのサイトを見る
2017年07月20日