静岡市出身 20歳から東京。介護看病子育てが重なり、うつで倒れる。15年以上ほぼ寝たきり。離婚、ひきこもりの時期を経て「もう一生寝てやる、何もしない」とひらきなおったら一週間後に動けるようになった。 その後、心屋の考え方を知り、衝撃を受け、おもしろくて、カウンセラーになる。そして外見と心がつながっていることに気づき、ファッションの勉強をする。
メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「義理の家族と別居したい」という、ままちんさん(43歳・正社員)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。 ■ままちんさんのお悩み 義理の家族と同居して17年経ちますが、別居したくて仕方がありません。夫が長男で、結婚当初から当たり前のように同居となりました。言われるがまま「いい嫁」を演じていた気がします。 夫の浮気発覚後に心屋さんと出会い、その後は「自分らしく生きたい」と思うようになり、「断ること」も実行するようになりました。 「言いたいことも、伝えなければ伝わらない」と学び、義母に発言をすると強く言い返され、なにを頼むのも怖くなり、怒りの感情をただ抑えるだけの人生になっています。夫も家を出るつもりはなく、話をしても「お前だけ出て行けばいい」と返されます。 2人の子どもたちは、気をつかいつつも義母が大好きなようです。家族4人だけで行動したくても、義母を誘ってあげるようないい子たちです。 義母は私が嫌っていることに気づいていると思いますが、誘われないと不機嫌になり、怒ります。夫と義母も不仲なので、一緒に行動しているとストレスがたまって仕方ありません。でも、子どもが「一緒に行こう」と誘い、断らず一緒についてくる義母なので、どうしようもありません。 さらに義弟も糖尿病で、10年以上職に就くことなく家にいて、記名していなければ、冷蔵庫にあるものをすべて食べてしまう始末です。義弟と義母も不仲ですし、結婚前は温かい家族に囲まれて過ごしてきた私には、想像もできなかった生活を送っています。 私は潜在意識の中で“被害者”になりたくて、この家を選び、生活をしているのでしょうか? そんなことは決してないと思っておりますが、皆が感情で話すので、話し合いすらできません。笑顔も消えました。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんより ままちんさん、こんにちは。心屋塾認定講師・坂崎ひでこです。 温かな家族のなか、笑顔で育ってきた人が、話が通じない気性の激しい人たちのなかで、17年間もよく我慢されてきましたね。 しかもその間、子育てもして、正社員でもある。たくさん頑張ってきたのでしょうね。そして、そんななかで心屋に出会ってくれた。「断る」を実践してみた。すばらしい挑戦だと思います。 ところが残念ながら、気持ちが通じなかったのですね。 義理の家族はおそらく「自分たちは話し合いができていて、居心地のいい家族で、嫁ともうまくやっている」と信じているのだろうと推測します。 今の状態が、あの人たちの「話し合い」の形なのでしょう。あるいは「話し合いが必要なことなど特にない」と思っているのでしょう。だって、各々言いたいことはその場で言ってスッキリ、しているのですから。 義理の家族同士も不仲とのことですが、ままちんさんにはそう見えても、実際は違うかもしれません。義理の家族は、現状のままで十分に穏やかな関係・状態だと感じているのでしょう。 そのくらい、自分と他人の感覚は違います。他人は「エイリアン」だと思ってちょうどいいくらいだと思います。 さて、ままちんさんは、「自分は潜在意識の中で被害者になりたくて、この家を選び、生活をしているのでしょうか? そんなことは決してないと思います」とつづっていらっしゃいます。 義母や義弟は相手の迷惑を考えず、自分の都合優先で、他人の話は聞かず、不機嫌をまき散らすのも平気な方々…とのこと。 ままちんさんは、彼らのようになってもいいですか? 「被害者になりたくない」とのことですが、では、加害者になりますか? ひどい人間になるくらいなら、今までどおり「いい人(被害者)」でいたほうが、楽ではないですか? そんなこともぜひ、考えてみてください。彼らは「ひどい人(に見える)加害者」ですが、一方で、ままちんさんが自分の気持ちに気づくためのお手本でもある…と私は思うのです。 ままちんさんが被害者をやめるためには、彼らの真似をしてみるのが早道です。しかし、いきなりそれを実行するのは難しいので、まずは心の中で「私は不機嫌をまき散らてもいいし、怒鳴ってもいいし、文句を言ってもいい」と、試しに思ってみましょう。それだけで、きっとなんらかの変化が起きてくると思います。 最後に、私の経験をお話ししますね。以前、趣味の会で出会ったなかに、横柄でよく怒鳴る人がいました。私は怒鳴り声や大声がとても苦手で怖いので、ずっと気になっていました。 ある時「今日こそ、Aさんにもう少し小さい声にしてくださいと言おう」と決心して参加すると、Aさんは「Bさんに態度が悪いと叱られた」としゅんとしていたのです。それ以来、大人しくなりました。 そのように「なにかを決める」だけで、自分が動かなくても周囲の環境が変わることもあります。ぜひ参考にされてみてくださいね。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年10月09日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「旦那が嫌いで、似ている息子にイライラしてしまう」という、ぱるままさん(39歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。 ■ぱるままさんのお悩み 夫が嫌いです。息子がそんな旦那に「似ている」と言われることを嫌悪します。息子は愛しているのですが、嫌いな夫に似ているからか、イライラしてしまいます。周りの人に似ていると言われるたびに、愛情が減っていくのを感じます。 息子は今5歳で、とてもよく話します。自分のできることは自分でやってくれるので、それに甘えて任せてしまい、時々、息子がうまくできなかったり忘れてしまうと、激怒してしまいます。 思いどおりにならないとよく泣くのですが、それをなぐさめられずイライラしてうっとうしく感じ、また激怒。やさしいママになりたいのにできません。助けてください。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんより こんにちは。心屋塾認定講師 坂崎ひでこです。 まず「やさしいママになりたい」という願いからは、いったん離れてみませんか? 今まで5年間、やさしいママを目指してきて、でも、ぱるままさん自身はなれてないと感じているのだから。このまま努力しても、好転するのは難しいと推測できますよね? 夫のことが嫌いで、そんな旦那に息子が似ていると感じ、減っていく愛情。しょっちゅうイライラして、やさしくないママ。 そんな今の状態でも、息子さんはとてもよくお話をするし、思いどおりにならないとよく泣く。自分でできることも多い。 この記述からだけでも、息子さんはぱるままさんに甘えていて、安心してわがままになれて、気分がいいときは、自分でできることもたくさんある。息子さんはとても健やかな状態にあるようにお見受けします。 うまくいかないと感じるときは、「うまくいってない」と感じてる自分がそもそも間違っているか、やり方が間違っている、ということが多いように思います。 ぱるままさんに当てはめると、すでに十分、やさしいママであると想像できる。そのため、「やさしい」を目指すのではなく、むしろもっとわがままになってもいいのではないか――。 目の前の5歳児が、ぱるままさんのお手本です。思いどおりにならないときは泣き、しゃべりたいときはしゃべる。 さらに私がすばらしいと思ったのは、「私は夫が嫌いで、息子がそんな夫に似ていると言われると嫌悪する。息子に愛情はあるけれどイライラする」と書いていることです。 ドロドロした気持ちを文字にして、外に出すことができる。内側のもんもんとした感情を外に出すことは、自身の本音に気づく第一歩だと思います。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年08月14日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「家族やパートナー以外の相手に自分を出せない」というさっちゃんさん(20歳・大学生)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。 ■さっちゃんさんのお悩み 私は家族と彼氏の前以外で、本当の自分を出せません。心を許した人の前ではよく話せるし、明るい部分や素の自分が出せます。ですが、それ以外の人、普段一緒にいる友達にさえも遠慮してしまい、素の自分が出せなくてしんどいです。 急に恥ずかしくなって無表情になり、そっけない態度になってしまうので、友達もほとんどいません。私は本当はこんな人間じゃないのに。周りの人たちのように騒ぎたいのに、恥ずかしがり屋の”もうひとりの自分”が邪魔をします。これは直そうと思っても直らないのでしょうか。このまま年を重ねていくのは”人生損”な気がしてなりません。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんより さっちゃんさん、こんにちは。心屋塾の認定講師、坂崎ひでこです。 恥ずかしがり屋を直すことができたら、みんなとワイワイ騒いだりできて、とっても楽しく明るい未来が期待できるような気がする。 けれど、これは直せないだろうなあ、だから自分には、周りのみんなのような楽しい世界はなさそうだなあ。 そして遠慮なく話せる、明るい、素の自分を見せることができるのが、家族と彼氏の前だけという人生は、大損。 …そんな気分なのですね。 私は、さっちゃんさんと反対の経験をしてきました。本当の私は、もっと暗くて陰気でドロドロしている。そんな本当の自分がバレたら嫌われる、相手にされなくなる…と思ってきました。 あいさつをする程度の、そこそこ仲が良い人はいましたが、友達はとても少なかったです。 周りの人たちが、楽しそうに話したり、はしゃいだりしているのが不思議でした。みんなは豊かな人生、なのに私は……。 私は今、58歳です。「私は自分が思っていたよりも周りにたくさん応援されていて、受け入れてもらっていたんだ」とうっすらと理解できてきたのは、つい最近のことです。 長い間、情けないと思ってきた人生ですが、今振り返れば、けっこう楽しんできたなあと思います。 うまくいかないときって、「うまくいってないこと」だけを拾って見ています。 心屋仁之助師匠がよく言う言葉です。 「自分は愛されている、かも」 「自分は大丈夫、かも」 そう思ってみる。 思えなくても、思え。 周りの人は、あなたが思っている以上に、あなたのことをわかってくれているし、応援してくれています。 さっちゃんさんが気づいていない、さっちゃんさんのよさをたくさん知っています。 20歳で彼氏がいて、しかも彼の前では素の自分でいられるって、人との関係がうまくできている証拠ですものね。 「今のままの自分でいる」という人生の損をしてみると、恥ずかしがり屋の自分を直す必要がないことに気づくかもしれません。 ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年05月01日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「仕事を失い、自分の存在を否定された気分」という、アラカンさん(50歳以上・会社員)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。 ■アラカンさんのお悩み 繊維関係の専門職として 現在5社目で8年間勤務しています。あと2年ほどで定年になりますが、その後の就労計画を始めなければ……と考えていた矢先、会社側から【今期の契約は更新しません】と一方的に言い渡されてしまいました。 会社が私を必要としていないのなら致し方ないことですが、自分としては頑張ってきたつもりなのに、自分の存在を否定されたような、あまりにも冷たい仕打ちに思えてがっくりきています。 あるブログで「自分が幸せになるために試練が与えられた…」と読み、今の自分に必要な内容に感じていますが、どのように自分が立ち直り、幸せを感じながら生きていけるようにすればいいのかがわかりません。 まだまだ経済的に働く必要があり求職活動中ですが、心から幸せを感じながら毎日生きていくのは、私にはとてもハードルの高いことのように思えます。人生はつらいことの連続だとしか思えず、今日まで我慢ばかりしてきたような気分にも。 「幸せな人生だった!」と最後に心から思えるよう、これからの生き方を考えたいのですが、どう歩みだせばいいのか。アドバイスをいただけたら幸いです。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんより 陰気な気分を早く抜け出したい。幸福感を味わいたい。そのお気持ち、とてもよくわかります。 けれど、もうしばらく”落ち込んだ気分”でいてもいいのでは…と私は思いました。 いきなり契約の打ち切りを言い渡されたら、それはがっくりきますよね。落ち込みますよね。何年も専門職として頑張ってきたならばなおさら、会社に裏切られた気分にもなりますよね。悔しさや怒りを覚えて当然だと思います。 文面から察するに、アラカンさんはとても丁寧で、相手を思いやり、今まできちんと生きてきてこられた方なのでしょう。怒ったり、不機嫌になったり、そんな態度は人前で見せないように努力してこられたのでしょう。 そのことに、ご自身でも気づいていらっしゃる。「今日まで我慢ばかりしてきたように思います」と。 それなら、我慢を減らせばいいのですよね。嫌がる。拒否してみる。そのような言葉を口にしてみる…等々。 でも、いきなり我慢をやめろと言われても、どうすればいいのか、分からないかもしれません。 私も最初は、「我慢をやめるって何?」と思いました。仕事なのに、わがままを言っていいのか? 我慢をやめるって、人としてどうなのか? と。誰かに迷惑をかけるのではないか。嫌われるのではないか、怒られるのではないか…。そんなことが気になって気になって、怖かったです。 アラカンさん、「私はもっと怒ってもいいのかもしれない」「私は嫌だと言ってもいいらしい」と思ってみてください。 温かさや喜びを感じられる心というのは、うれしい気分と嫌な気分、両方を感じられることだと私は思います。嫌な気分はとても大事です。それは「自分が何を我慢しているのか」に気づくチャンス。「本当はどうしたいのか」に気づくチャンスなのです。 自分をねぎらう、自分を褒める、自分を甘やかす。そんなことにぜひ挑戦してみてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2018年03月27日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「息子ばかりかわいがる夫や周囲に嫉妬してしまう」という、さとさん(21歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。 ■さとさんのお悩み もうすぐ1歳の息子がいます。私が高校生のときに私から25歳上の夫に頼み、周囲の反対を押しきって結婚しました。私は幼少期から人見知りで、引っ込み思案で、親戚の前でさえ母にしがみついているような子どもでした。しかし小学生の頃に母が家を出る形で両親は別居、離婚。私は今でも傷つきやすく、情緒不安定です。 そんな私は今、息子に嫉妬してしまうことに悩んでいます。息子は誰にでもかわいがられ、周囲の関心は息子のことばかり、夫も息子にしか見せない笑顔をふりまいており、それを見るとたまりません。夫はネガティブな感情を話しても聞いてくれません(本人は聞いているつもりのようですが…)。 毎日人と比べて苦しくなったり、嫉妬したりイライラしたり、夫に暴言を吐いたりしてしまい、ひとりで泣いて苦しいです。息子に嫉妬しないためのアドバイスをいただけるとうれしいです。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんより さとさん、こんにちは。心屋塾認定講師・坂崎ひでこです。もうすぐ1歳になる息子さんに、嫉妬したりイライラしたりするのを辞めたい、というご相談ですね。 まだ1歳前。おっぱいやミルク、離乳食、おむつ、それらだけでも大変な上に、動き回るようになり、危険が増えて目が離せない。その上、自己主張もするし。ここまでよく頑張ってきましたね。 こんなに頑張ってきたのに、どこへ行っても褒められ、かわいがられるのは息子ばっかり。夫までも、息子には笑顔。しかも私には見せない、とびっきりの笑顔。 それでは嫉妬もするし、腹立たしくもなりますよね。 今のさとさんに必要なのは、「嫉妬をなくす方法」ではありません。 嫉妬をするということは、息子さんが羨ましい、ということ。それなら、1歳の子と同じようにしてみましょう。 幸い目の前に、一番のお手本がいます。息子が泣いたら、「ママも泣きたいよー」と泣く。息子がぐずりだしたら、「ママもつかれたー」とぐずってみる。息子がだっこをせがんできたら、「ママもだっこしてほしいよー」と言ってみる。 息子さんと二人だけのときにそんなふうにしていると、そのうち、他人の前でもうっかりやってしまうでしょう。そのときに、自分が本当はもっと誰かに頼りたくて、甘えたくて、わがままが言いたい…と思っていることに気づくのではないかなと思います。 周りの人や旦那さんは、さとさんが「もっと褒めてほしい」「笑顔を向けてほしい」と思っていること、そうしてもらえていないようで「寂しい」と感じていることを知らないと思いますよ。 そんな自分の気持ちを伝えられるといいですね。でも、上手に伝えようとしないこと。お手本は1歳児です。 ・このカウンセラーのブログを読む
2018年02月20日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「パートナーと女友達の関係に不安を感じています」という、あーしんさん(34歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。 ■あーしんさんのお悩み 私はバツイチ子持ちで彼氏がいますが、彼は女友達がとても多く、よく2人で飲みに出かけます。 大抵は居酒屋とカラオケに行って、深夜3時過ぎに帰ってきます。女友達と行くことも行く場所も報告はしてくれますが、不安でたまりません。彼氏は「本当に何もないし、女友達だから感情もない」と言います。 私がうるさいので、彼は携帯内のメッセージ等は消しているみたいです。「めんどくさいから隠すのはしょうがない」そうです。本当に何もなさそうではありますが、彼が女友達と飲みに行くと過呼吸になることもあります。どうすれば気持ちを切り替えて、寛大にいれますか? ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんより あーしんさん、こんにちは。心屋塾認定講師 坂崎ひでこです。 どうすれば気持ちを切り替えて、寛大になれるかとお尋ねですね? ということは、あーしんさんは「切り替え上手で寛大になったら、悩みから解放されて幸せになれる」と思っているのですね。 しかし、本当の望みは「彼と楽しい時間を過ごしたい、女友達よりあーしんさんとの時間を優先してほしい」ということのように思えます。「でも、そんなわがままを言ったら迷惑だし彼に嫌われる……」。そう思って我慢しているのではないでしょうか。 今のあーしんさんに必要なのは、「寛大になること」ではなく、「わがままになること」です。 あーしんさんは現在、仕事、子育て、家事、すべてを一人でやっていらっしゃる。どれかひとつでも大変なのに、ここまでよく頑張ってこられましたね。 本当は彼に相談したいし、頼りたい、甘えたい。ひとりの時間もほしい。でも申し訳ないし、わがままを言ったら迷惑だろうから、遠慮して言いたいことを飲み込む。 言いたいことを言わずに我慢しているとどうなるか。本音ではなく「それっぽいこと」を遠回しに伝えて、どす黒い”わかってよオーラ”を漂わせるようになります。 私は、この”どす黒いオーラ”のベテランです。自覚なく長年やってきました。 彼にうるさがれるということは、彼は、あーしんさんが「もっと仲良くしたいし、助けてほしいと思っていること」を知らない可能性があります。 「もっと一緒にいたい」「さみしいな」と言う代わりに、「どこ行ってたの? 何してたの? なんであんな女といるの?」と質問責めにしてしまう。そしてますます、彼はその女性のところに行ってしまう……。 深夜3時まで一緒にいるということは、その女友達は自分の都合で、あーしんさんの彼氏を引っ張りまわしているのですよね。彼氏だって仕事があるだろうに。 ひょっとしたらですが、彼はそうやって頼られたり、わがままを言われたりすることが、内心うれしいのかもしれません。もしかしたら、あーしんさんの遠慮が、彼にとってはよそよそしく感じられて、寂しいのかもしれません。 あーしんさんは、おそらく彼に対してだけでなく、色々な場面で、周りに迷惑をかけないよう頑張ってこられたのではないでしょうか。 ひとりで頑張るクセがついている人は、どうやって頼っていいか、どこまで頼っていいか分からないもの。まずは「自分が一人で頑張るクセがあること」「遠慮が標準装備である自分」に気づくことです。 気づいたら、彼にお願いをしてみる。頼みやすい小さなことで構いません、例えばペットボトルのふたをあけてもらう、荷物を持ってもらう、などなど。 頑張り屋さんは「これぐらい、自分でできるから」と、ついつい何でもひとりでやってしまいます。そして小さな無理を重ねて、いつどうやって人に頼ったらいいのか、わからなくなってしまいがちです。 自分の頑張りグセに気づいて、ちょっとずつわがままになる練習をしてみてください。あーしんさんが迷惑だと思うことをすればするほど、彼との楽しい時間が増えていくように思います。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年10月24日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「深い友人付き合いがしたいのに、長続きしません」というりんごさん(30歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。 ■りんごさんのお悩み 人付き合いが苦手で、長続きしないのが悩みです。友人を作るのが苦手なのに、せっかくできた数少ない友人も些細な一言で怒らせてしまい、喧嘩別れで失っていってしまいます。 例えば、親と折り合いが悪い友人に「あなたも大変ね」と言ったら、「うちの親を侮辱しないで!」と怒られ、そのまま疎遠に……。よかれと思って言った言葉が、相手にとってはもう二度と関わりたくなくなるほど余計な言葉のようなのです。 私自身も人から怒られたり、注意されたり、批判を受けたりするとひどく萎縮して数日間落ち込み、注意をしてくれた相手の方とは目も合わせられなくなり、距離を置いてしまいます。 そういったこともあって、人間関係が長続きしません。どうしたら人間関係が長続きするのでしょうか。深く長く友人付き合いをしている方々が羨ましいです。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでさんより りんごさん、こんにちは。心屋塾認定講師 坂崎ひでこです。 私も人付き合いが苦手です。世の中の人は、どうして「友達と旅行」とか「友達と映画」が、簡単にできるのだろう。私は壁だらけで、人と関われない。そんな自分はどこかがおかしいのだ、と思っていました。 ところが心屋に来て、私とよく似た人がゴロゴロいることを知ってびっくり。他人の目が気になる。どう思われるか、嫌われていないか、誰かに失礼なことをしていないか、そんなことばかり気になる。気楽に人と関われない。 そんな、私とよく似た人がどっさりいました。「他人に批判されると委縮する」ということは、りんごさんも、おそらく近しいタイプなのではないでしょうか。 でもね、そんな”ビビり”な人たちと関わっていくうちに、「ひょっとして、私はこれでもいいのかも……」と思えるようになれたのです。 30歳で主婦をされているということですが、そんなりんごさんに逆に尋ねてみたいです。「人付き合いが苦手で深く関われない」と悩む人が、どうして結婚できたのでしょう。どうして結婚が継続できるのでしょう。 毎日一緒に暮らすということは、自分の醜い部分も、だらしない部分もお互いに見せ合っているのですよね。ということは、りんごさんは、既に「人と関わること」ができているということではないでしょうか。 また、私が心屋に来て知ったことのひとつに「自分が信じていることを疑う」ということがあります。私の場合は「自分は人と関われない」を疑いました。 できていないと悩むときは、「できない自分」ばかりを見つけて拾う達人になっているときです。逆に「できている自分」は、見ないようにしてしまっている。 りんごさんもぜひ、「私があの人を怒らせた」という信じ込みを疑ってみてください。あの人は、あの人の都合で怒ったのかも。私がきっかけだったかもしれないけれど、あの人はもともと、怒りたかったのかもしれない――。 それに、誰も彼も仲良くなろうとしなくてもいいと思いますよ。些細なひと言で喧嘩別れしてそのままになるような人と、深い友人になりたいですか? りんごさんをすぐ怒ったり批判したりする人と、深い関係になりたいですか? りんごさんの周囲には、「人と深く関われない」と悩み、目を合わせるのも苦手な、優しくて温かい人がたくさんいるのではないでしょうか。そうかもしれない、くらいに思ってみてくださいね。 私には、りんごさんは自分で思っている以上に、周りの人たちから大事にされて、温かく見守られているだろうなと思えます。短いけれどやさしい文章から、そんな印象を受けました。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年09月12日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「出産後、母との関係がうまくいかずイライラしています」という、ぴょんぴょん(32歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。 ■ぴょんぴょんさんのお悩み 出産後、母への嫌悪感が募っており、イライラや自己嫌悪などの感情に振り回されています。母は育児のことでまったく頼りにならず、「普通ならもっとアドバイスをくれるのに」「他のお母さんはこんなふうにしてくれるのに」などと負の感情を抱いてしまいます。 母の父に対する態度(会話が少なく、そっけない、無視していることもある)にもイライラしますし、私たち夫婦が喧嘩しているときに、私に対して「そういう言い方は、子どもに影響を与えるからやめなさい」と指摘してきたことも。そのときに怒りが頂点に達し、今はほんの些細なことでも嫌悪感を抱いてしまい、どうしようもなくなっています。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんより 慣れない育児に、しょっちゅう泣く赤ちゃん。お産の後は、ご自身の体調も安定しないですよね。ただでさえ不安になりやすいこの時期に、お母さんはちっとも頼りにならないどころか、文句を言う……。 それはイライラするでしょうし、お母さんに対して負の感情を抱いてしまうのは無理もないことだと思います。 ぴょんぴょんさんは「お産がきっかけで、そのような負の感情やイライラを感じるようになった」と書いていますが、本当にそうでしょうか。 もともとご両親の関係があまりよくなかった、という記述もあります。お母さんはお父さんにそっけなくしたり、無視したりする。そんな様子を小さな頃から見ていたら、あまり”いい感じ”はしていなかったことでしょう。 ひょっとしたらぴょんぴょんさんは、お母さんに対しての「ちょっと嫌だなあ」という小さな負の感情を、ずっと心に押し込めてきたのかもしれません。 お母さんに対して、「それは嫌だ」と言うことやワガママを諦めたり、我慢したりしてきたのではないでしょうか。 今、お母さんに対してイライラすることは、私にはとてもいい傾向に思えます。ずっと我慢して抑えてきた負の感情が、いよいよ我慢できなくなった。負の感情を、やっと外に出せる。 「お母さん、うるさい!」 「自分のこと棚にあげて、私に文句言わないで!」 「育児を手伝ってくれないくせに、口ばっかり出してきてイヤ!」 そんなことを言ってみたら、どうなるでしょう。 お母さんは平気でお父さんを無視できるし、自分を棚に上げて他人に説教ができる人なのですよね? それなら、お母さんを見習い、ぴょんぴょんさんが自分を棚に上げて文句を言っても大丈夫そうですよね。そして言ったことはケロっと忘れて、必要なときだけ助けてもらう――。 自分と価値観がまったく違う、お母さん。 ひょっとしたら、よかれと思って色々と言ってくるのかもしれません。よかれと思って、育児にも手を出さないのかもしれません。「昔と今は違うから」という配慮をしているのかもしれません。 ぴょんぴょんさんが「私はこうしてもらったらうれしい」ということを、お母さんは知らないと思います。「お母さんはどんな形で愛情を表現するのか」を聞いてみたら、想像もしない答えが返ってきて、びっくりするかもしれません。 ひと口に「思いやり」と言っても、その形は人によって本当に違います。聞いてみないとわからないものです。 お母さんに「こんなふうに育児を手伝ってほしい」ということを伝えてみましょう。伝えても、そのとおりにしてくれないかもしれませんが、そうであれば、別の人に頼むこともできます。 超ジコチューで、言い換えるならば、自分の衝動に素直なお母さん。育児を手伝ってもらったら、実際大変かもしれません。別の人に頼ったほうが、平和な気もします。 「産後」という気持ちが不安定な時期だからこそ、自分を棚に上げて、文句やわがままを言ってみる。 「私、赤ちゃんがいて寝不足だし。イライラしやすい時期なのよねぇ」。 そんなことを、ぜひ試してみてほしいなと思います。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年06月27日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「気持ちを切り替え方を知りたい」という、ゆめさん(40歳・診療機関 受付)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。 ■ゆめさんのお悩み 10年以上働いていた職場を辞め、この4月から職場も職種も住居も変えましたが、想像以上に戸惑いを感じています。 以前の仕事は、「もうこれ以上頑張れない、どこまで頑張ったら認めてもらえるんだろう」と思い、我慢の限界で辞めてしまいました。 心機一転で入った新しい職場ですが、「こうでなければならない、もっと高みを目指して、もっと気合いを入れて、テンション上げて、素早く丁寧に…」と毎日息が詰まりそうになります。受付だけではなく、診療の補助も行うので色々な意味で緊張しています。 同僚は「もっと気楽にやればいいよ」と言います。母親には「そんなに逃げてばかりだったら、どこに行っても、いつまでたっても同じことの繰り返しよ。そんな人生を送るの?」と言われ、「生きていくって何?」と思いました。 「今日は大丈夫、今日は楽しくやろう、今日は昨日できなかったことをできるようになろう」と言い聞かせ、なんとかやってきましたが、それができなくなってしまいました。よい気持ちの切り替え方があったら教えてください。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんより ご質問は「よい切り替え方法を知りたい」ですね。気持ちを切り替えることができたら、昨日できなかったことが今日はできる…と思うのですね。 ここでもう一度ゆめさんの文章を読んでみます。「気持ちを切り替え、今日こそできるように頑張ろう」と努力してきたけれど、それがもうできなくなったのですよね。 ということは、その努力は実を結ばななかった。 ということは、気持ちを切り替えて頑張る努力の”反対”をしたらいいわけです。 自分のことが情けなくて落ち込むこと、不機嫌になること、腹立たしさ、慣れない生活へのとまどい…。そんな、今のゆめさんの”どんより”を大事にする。 テンションを下げて、気合を抜いて、底辺をめざし、仕事は雑にのろのろと。 おそらく、ゆめさんには、ありえないこと、とても恐ろしく思えるでしょうね。 しかし、心屋塾では「パターン崩し、逆をやる」という考え方があります。うまくいかないときは、考え方に偏りがある。だから、今までの逆をやる。 もう十分に楽しくなるよう前向きな努力をしたのですから、今度はだまされたと思って、今まで「よくない」と思ってきたことに挑戦してみてほしいなと思います。 ほんの小さなことからでいいのです。「あー疲れたーー」と、ぼそっとつぶやいてみる。職場で疲れた顔をする…などなど。 そうしたネガティブで弱い気持ちは、実はとっても大切なものなのです。 弱さも大事な自分の一部だと認めていくと、なぜか他人からも認められたり、仲良くなれたり、仕事を助けてもらえたり。不思議なことが起こります。 ゆめさんが「もう無理~。できな~い」と弱音をはいたら、周りの人が喜んで助けてくれます。 そしてもうひとつ、私が感じたこと。 引越と同時に転職をして、しかも未経験の職種に就いた。それは慣れなくて戸惑うことも多いでしょう。自分の想像以上に戸惑いを感じてしまうのも、無理はないと思います。 私は、引っ越しをして2年近くになりますが、今でも道がいつもと1本違うだけで迷子になるし(電動自転車なので帰れはしますが)、乗る電車もしょっちゅう間違います。 そんな間の抜けた自分を、もう、あきらめました。 そういう種類の人間は私だけじゃないらしく。何かの拍子にぼーっとする人は、世の中の半分くらいいるらしいですよ。 それを聞いたとき、びっくりしました。「ああ、私だけじゃないんだ」って。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年05月02日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「人と揉めたくないから、自分の意見を言えない」という、ほっしーさん(33歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。 ■ほっしーさんのお悩み 独身でアラサーの女です。付き合って4ヶ月の彼はいますが、最近忙しさを理由に連絡がほぼない状態です。 私は人とあまり争いたくはない性格なので、自分の気持ちを素直に相手や周りの人に言いません。仕事でも同じで、言いたい事も言えず、大人しくしていたら周りからないがしろにされたり、1人浮いてしまっている状態です。 この先どう生きていけばいいのか、不安で吐き気がしたりします。不安から解放されたいです。どうすればいいのかアドバイスお願いします。 ※質問内容を、一部読みやすいように編集させていただきました。 ■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんより ほっしーさん、こんにちは。心屋塾認定講師 坂崎ひでこです。 言いたいことを言って人と争うことはしたくない。かといって、今のまま、がまんして、おとなしくして、言いたいことを言わず、ないがしろにされ続けるのも、吐き気がするほど不安。この不安から解放されたい。ということですね。 私は、うつで、30代から50歳過ぎるまで、寝たきりで、ひきこもりでした。人と揉めたくないし、「嫌だ、やりたくない」と、そんなことを言うのがこわくて、どんどん人と会わない、いえ、会えなくなりました。 がまんしているという自覚さえないまま、言いたいことを言わずにがまんを続けて、倒れました。 そもそも、うつになる前から、他人の顔色をうかがっていたし、20代のころは、映画や旅行などは、いつも一人。人との関係は、緊張して気疲れしていました。 そんな私からみたら、彼がいるというのは、とてもすごいことです。 心屋の考え方に出会って、私とよく似た“こわがりさん”が、ゴロゴロいることに驚きました。その中には、社交的で、充実した生活に見える人も、たくさんいました。ひょっとしたら、他の人も、私とそんなに違わないのかも、そんな気がしました。 私は、心屋のかかわりの中で、ほんの小さな小さなことを、手伝ってほしいと頼んでみました。そして、頼まれたことを、断ってみました。おそるおそる、「それは嫌」「こうしてほしい」と言ってみました。ほんとに小さな小さなことを、「それでも大丈夫なんだ」を経験しているところです。 “ノー”を伝えても、揉めないどころか、なんでもないこともあります。揉めたけど、大丈夫なことや、もちろん、気まずくなったり離れていく人もいました。 私の小さな挑戦は、現在進行形、まだまだ遠慮すること、がまんすることは、たくさんあります。それでも、昔に比べたら、笑っている時間が増えました。 ほっしーさんは、どうしたいですか? 争いを避けて、がまんを続けますか? 揉めてもいい覚悟で、気持ちを伝えてみますか? 言いたいことや気持ちを伝えてみるということが、今すぐにできなくても大丈夫です。言いたいことを言っても大丈夫かもしれない、今度、言ってみようかなあ。そう思ってみるだけで、大きな変化がやってきます。 ほっしーさんは、つきあって4か月の彼と疎遠になりかけているのですね。 素直な気持ちを伝えたら、争いになって、破局。 今のまま伝えないでいても、疎遠が続いて、消滅。 どっちを選んでも、一人ぼっち、と信じている。 現実は、自分が信じたとおりになります。 ほっしーさんが信じている、「私は一人ぼっち」を、疑ってみてくださいね。 私は、一人じゃないかも。 私は、応援されているのかも。 私は、大事にされているのかも。 そういう目で見ると、大事にされて、応援されて、一人ぼっちじゃない現実が、きっと見えてくるようになります。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年03月07日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「彼を結婚に前向きにさせるにはどうすればいい?」という、裕月さん(38歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。 ■裕月さんのお悩み 婚約中の彼と同棲中です。しかし、私が9歳年上のため、彼の両親に結婚を反対され彼が家を出ました。同棲して1年、結婚指輪も作りましたが、社内恋愛の為なかなか公にできず…。 そんな中、彼が上司のいじめで8月に退職。そのトラウマで就職が怖いそうです。彼は無職では結婚できないは思っているため、入籍は先延ばしになっています。そして先日、私の年齢を考え、「別れた方がいい」と言われました。 無言の圧力をかけてしまっていたのだと思います。私は彼と犬2匹で頑張りたいです。彼の気持ちが冷めたというより反抗期のような感じです。どうしたら彼が結婚に前向きになってくれるでしょうか。 ■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこ 裕月さん、婚約おめでとうございます。 さらに、9歳下の彼が裕月さんを選んだこと、彼が親の反対をおして、家を出たこと、そこまでほれられたこと、結婚指輪ができあがったこと、同棲が1年続いたこと、おめでとうございます。 彼を結婚に前向きにさせる方法…、 あきらめてください。 反抗期なら、まあ、そういうものでしょう。それに、いじめで退職したら、落ち込むだろうし、自信をなくすだろうし、こんな状態では結婚はできないと悩むのは誠実な人に思えます。 反抗期のめんどくさい男は放っておいて、裕月さんが、自分の生活を楽しむ。 彼を前向きにしようとか、落ち込んでいる彼を励まそうだとか、余計なお世話で、そんなのどーでもいい。 どうしてこういうことを書いたかというと、最初に裕月さんの相談内容を読んだとき、裕月さんの気持ちが見えにくいなあと感じたからです。 「今の状態の年下の彼とやっていくのが不安です」なら、まだわかりやすい。 彼を前向きにする方法を探すのではなくて、裕月さんは、どう感じてる? 裕月さんは、ほんとは、どうしたい? 裕月さんが、彼に文句を言えるとしたら、何て言いたい? もしかしたら、 ・上司のいじめくらいで退職しないでよ。 ・退職したならさっさと次の仕事、探してよ。 ・私だって、大変でも仕事してるんだから。 ・私のこと守ってよ。 ・ほんとに私と結婚する気、あるの? なのかもしれない。 彼に無言の圧力をかけていた自覚があるということは、裕月さんの中に、言わないけど、言えないけど、くすぶっている気持ちがあると、わかっているのですね。 その、くすぶっている気持ちが、実は、とても大切なのです。 自分の中の、前向きじゃない気持ち、逃げ出したくなる気持ち。 それらを、“排除すべきもの”じゃなくて、大事な私の一部だと、認めてみてください。 裕月さんは、がんばりやさんで、気配りの人で、仕事もできて、頼られて、年下の彼にほれられて、若々しくて、とても魅力的な女性なのでしょうね。 でも、自分の意見を言うのを遠慮しがちで、わがままを言えなくて、他人を優先してきたのかもしれない。 彼のことじゃなくて、私はどう感じてる? 自分の、前向きじゃない気持ち、も見つけてみてください。 ・私、本当はどうしたいのかな。 ・私、本当は、〇〇が好きで、〇〇が嫌いなんだ。 ・私、本当は、さみしい。 そんな、自分の気持ちに気づいて、大事にしていくと、目の前の人も変わっていきます。 彼が変わるのか、それとも、もっと素敵な人と出会うのか、それとも、もっと違う何かがあるのか。 予想を超えたおもしろいことが起こります。 カウンセリングやセミナーの中で、そんな人をたくさん見てきましたよ。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年01月10日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「報われない気持ち、どうしたら抜け出せる?」という、あーママさん(45歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。 ■あーママさんのお悩み 5年前に離婚し、子供3人と生活しています。 離婚の原因は、元夫の浮気(本気)、借金、言葉の暴力、そして仕事を転々とすること…。 子どもが大人になるまでは、と思い十数年ずっと我慢してきました。でも、元夫に何度目かの女の影が…。それを機に離婚の話が進みました。精神的にも肉体的にもボロボロ、早く楽になりたかった私は、離婚に踏み切りました。 当然、慰謝料・養育費はもらえません。私は仕事をかけ持ちし、現在も休みなく働いています。 その間、元夫は自由で子供たちと連絡を取り、良い父親のふりをしています。ふりというのは、子どもとごはんに行っても割り勘・交通費を出させているのです。 そして先日、再婚したらしいのですが、今までどおり子どもたちと連絡を取り合い、楽しそうです。再婚相手にも子どもたちを会わせているようです。 私は苦労の連続だったのに、旦那は幸せそうにしている…。過去を恨んでもしかたないと思いながら、傷つくことばかりです。一生懸命働いて、自分のことは二の次にしてきたのに。 元夫にはイライラし、働きすぎだと心配してくれる親にはあたってしまう。最近では、元夫と普通に電話で話をしている子どもにさえ、何で? と嫌悪感。すべて考え方がマイナスで苦しいです。 こんな自分が嫌いです。どうしたら苦しくなくなるのか、教えてください。 ■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんより あーママさんこんにちは。心屋塾坂崎ひでこです。 仕事をかけ持ち、3人の子どもの世話。自分の時間どころか、睡眠時間も削ってがんばっていらっしゃるのではないでしょうか。 精神的にも、肉体的にもボロボロで、楽になりたくて離婚したのに、すべてマイナスで、ちっとも楽にはなっていない現状。その状況では、いろんなことを恨み、のろいたくもなりますよね。 そんな恨みつらみ、自分の中にあって当然。そんな自分を嫌いになる気持ちはわかりますが、「恨みがあってあたりまえ。あっていい」と思ってみていただけますか? ここで、私の話をしますね。私は、離婚をしたとき、うつで、ほぼ寝たきりで、無職無収入でした。持っているのは、わずかな貯金のみ。調停後、養育費の送金はありましたが、裁判所が彼の収入から算出した額の最低ライン、もしくは、下回る額。当時は、たいそう腹立たしい思いをしました。 が、後から思うと、彼の送金額は、私の望み通りでした。 もしも、彼が、じゅうぶんな送金をしたら。 もしも、彼が、自分の生活を犠牲にしても子供の生活費を優先したら。 彼は、立派な父親になってしまいます。 子供を守ろうとする、たくましい父親。 そんな立派な父親だと、私が困る。 そんな立派な父親と離婚した私が悪いみたい。 子供たちを見捨ててはいない、けれど、腹立たしい送金額。 それは、私には、ちょうどいい。 あんなひどいことをした奴を、悪者にしておける。 そして、再婚して幸せそうな元夫を恨みました。 また、当時の私は、元夫がお金を出さなくてもいいようなお願いの仕方をしていました。 「無理にとは言わないけど、増額を検討できる余裕ありませんか?」みたいな。 当然、返事は、「余裕はない」。 これを聞いて、あーママさんは、どう思いますか? そして、今まで正しいと思ってやってきた 「一生懸命働いて、自分のことは二の次」というやり方。 これを続けると、どうなると思いますか? このやり方を続けると、「今の状況」が続くことになるのです。 どうしましょうか? 正しい(と思ってきた)道を歩き続けますか? それとも、元旦那さんの歩いている道(あーママさんには、非道に見える道、だけど、楽しそうな道)を選びますか? 否定すればするほど、その状況が目の前にやってくるという法則があるようです。 暴力暴言、借金、仕事を転々… これらは、 ・人に迷惑をかける ・自分の気分が優先、わがまま ・無責任な行動 ですね。 元旦那さんの非道に見える行動は、あーママさんが、もっと無責任でわがままで、人に頼って、手を抜いて、自分のことを一番優先してもいいよ、という合図に見えます。 無責任なくせに、子どもたちと仲がよさそうな元旦那さんに腹が立つということは、あーママさんが、「うらやましい、私もそうしたい」と思っているということでもあります。 仕事減らすなんて、そんなの無理、と思うかもしれません。 すぐにできなくても、「そんな無責任なことをしてもいいらしい、それでも大丈夫らしい。」と、思ってみてください。 元旦那みたいになってもいい。 無責任でもいい。 自分のこと優先でいい。 そんな言葉を、お経のように、唱えていると、ガチガチに固まったものが、ゆるんできますよ。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年11月15日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「前夫が不倫相手と幸せなのが、納得できない」という、まりさん(45歳・介護職)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。 ■まりさんのお悩み 小学生の息子を持つシングルマザーです。仕事、友人、家族にも恵まれ、子どももとても良い子に育っています。幸せだと思わないといけないのですが、悩みの種は前夫とその不倫相手の事です。2人は私達夫婦が離婚した後すぐに再婚しました。その後、前夫は昇進し経済的にも恵まれ、子どももでき、義理両親達からも可愛がられているようです。 どうして他人を不幸にした人間が幸せになれるのでしょうか? 過去は忘れ、憎む気持ちは持たない方が良いことはわかっているつもりです。嫉妬は何も生まないし囚われてもいけない、そうわかっていても、2人の不幸を願わずにはいられません。 息子を見ていると本当は父親に会いたいのでしょうが、最近はあまり口にしなくなりました。 子どもも幸せにしてあげたいし、私自身もスッキリとした気持ちで毎日生活したいです。 私は心をどう持って生きて行けば良いのでしょうか? ■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんより まりさん、こんにちは。心屋塾の坂崎ひでこです。不倫して、まりさんと息子さんを裏切った前夫が、不倫相手と堂々と結婚して、幸せだなんてスッキリしないですよね。せめて、自分よりは、不幸でいてくれないと、腹立たしいですよね。 ですが、現実では、前夫は幸せそうです。 心屋では、よく「神」という言い方をします。自分がゼッタイにダメだと思うことを平気でする人を「神」と呼んでお手本にします。 前夫は、家族を裏切って、自分の「好き」を一番優先しました。そして、仕事、お金、子ども、家族に恵まれています。 一方、まりさんは、誠実に、まじめに、生きてこられたのでしょう。お子さんもとても良い子に育っていらっしゃる。それは、とてもすばらしいことです。 ですが、ひょっとしたら、相手の気持ちや立場を思いやり、優先して、ご自身の気持ちは後まわしにしてしまう傾向があったかもしれませんね。 そのまま前夫のマネをして、不倫しろということではありません。前夫の腹立たしい行動の中に、まりさんがスッキリするヒントがあるということです。まりさんが、強く否定してきたもの。それを少し採用する時期がきたようです。 まりさんの前に、新しい世界の扉があると、思ってみることはできますか? 「自分を一番優先してもいい」という扉。 「他人を犠牲にして自分が幸せになってもいい」という扉。 「私は、他人を犠牲にしても罰をうけないらしい」という扉。 とても悔しくて、受け入れがたい、価値観だと思います。「してもいい」と声に出すことから、試してみませんか? と、ここまで書いてきましたが、前夫の幸せそうな様子を聞けば、スッキリしないのは、当然で、しばらくは、そんな気持ちが続くのも、無理もないことです。 過去を憎み続けても大丈夫です。 「嫉妬は何も生まないし、囚われてもいけない」 これも、疑ってみましょう。 そういう気持ちを持ってはいけないと思っても、心の中にすでにあるのですから。 2人の不幸、とことん、願ってもいいと思いますよ。だって、悔しいですもの。ダメだとおさえつけるほど、くすぶり続けます。 私の場合、離婚の原因は、不倫ではありませんでしたが、「この人はもうダメだろう」と思っていた元夫が、数年後に再婚して、仕事もお金も妻の家族とも順調なのをノロケる手紙が届いて数年は腹立たしかったし、相手の不幸を願いました。 そして、私といたら、ダメになっていた人が、別の人と結婚したら、ちゃんとしている。私が悪いということか? と、別の意味でも落ち込みました。 時間の経過のおかげもあるでしょう。嫉妬や相手の不幸を願う気持ちが自分の中にあることを認めるようにしたら、苦しい気持ちは、ずいぶん減りました。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年09月27日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「義両親と別居したい」という、ポポさん(36歳・パート)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。 ■ポポさんのお悩み 義両親と同居して3年。すぐにでも別居したいです。最初の2年は義両親が住んでいるところに居候させてもらっていたということもあり、なにか不満があってもやり過ごしていました。 結構いい嫁を演じていたと思います。義両親は本当に良い人達です。わたしたち夫婦のためにありとあらゆる事をしてくれます。でもプライベートがないし、余計なお世話が多いです。 主人は長男ですし、義両親との同居もうまくいっていたので戸建てを買うことにしました。当初は二世帯の予定でしたが、金銭面で完全同居になりました。 今までもやってこれたし、私も適当な性格なため、なんとかやっていけるだろうと思っていました。でも、念願だった私達の家ができてからは、義両親と同居してるのが嫌で嫌でたまりません。 せっかく私達で購入した家なのに、家に長くいるのは義両親…。少しは援助してもらったけれど、ほとんど主人のお金です。今までとはスタンスが違うせいか、なんだかプライベートを占領された気分になり、何をしてもらっても感謝できずにいます。 喧嘩も1度しました。住んで1ヶ月なのに別居もどうなのか、根性が足りないのではないか、と考え別居はやめました。だって悪いのは私なのです。 義両親はいろいろ世話を焼いてくれているのですが、本当は主人と2人で暮らしたい。いちいち義両親を気にする暮らしはもうやめたい。別居をすればストレスもなくなり子供を授かることができるかもしれない。もう高齢出産の年齢のため、早く子どもが欲しいのですが、毎月生理が来るたびに義両親のせいにしたくなります。 主人は優しい人なので、親に強く言えません。しかも悪い人たちじゃないし、もうすぐ義理父は70歳。まだ働いてるけど、追い出すにはかわいそうで…。 私が我慢すればいいのもわかってますが、ホルモンのバランスが悪く我慢できない時も多いです。 好き嫌いの多い義母の料理も嫌です。同じことを何十回も話す義父の相手も疲れました…。ちょっとした言い回しにも腹が立ちます。妊娠したいんです。親に孫を見せたいです。親にも心置きなく家に遊びに来てほしいです。 なんとか、なんとか早く別居したいです。 ■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんより ポポさんこんにちは心屋塾認定講師の坂崎ひでこです。相手が悪人や意地悪な人なら、ののしることも悪口を言うこともさほど罪悪感なくできるけれど、なまじいい人だと、やっかいですよね。 ところで、義両親が「本当にいい人たち」と書いてありますが、ほんとにいい人たちですか? ・息子である、ご主人のお金で建てた家に、図々しく遠慮なくいる。 ・余計なお世話が多くて(つまり、口出しも多いのだろうなあと想像できる) ・好き嫌いが多くてめんどくさい義理母 ・同じ話を何十回も繰り返すわずらわしい義理父 おそらく、これらはほんの一例。もっとイライラすることはあるのでしょう。 ポポさんがおっしゃるほどの「いい人」には思えません。不満を抱くのは当たり前だと思います。 ほかにも、バシっと言ってくれない、親に優しいご主人。味方は一人もいない、しかも、プライベートは義両親に占領されている…という状況。 それに加えて、「だって悪いのは私なのです」と、ポポさんまでが義両親の味方をして、自分を責めていらっしゃる。 どうでしょうか? ご自身もおっしゃっています、「いい嫁を演じてきた」と。このまま演じ続けますか? いい嫁を演じ続けて、嫌われないように我慢して、我慢のしすぎで体調を崩し、妊活もうまくいかず、気がついたときは妊娠可能年齢をとっくに超えてしまう…。親も友達も家に呼べず、家に自分の居場所はない。 それにひきかえ、義両親は、老いて、もっと、わがまま放題、お金もほとんど出さず。 もしもそうなったら、さらに恨みが増すでしょう。そして、ますます義両親を嫌いになり、「いい人たち」を嫌う自分を許せなくなりそうです。そのうち、夫ともギクシャク。 そうなるまで、いい嫁を演じ続けますか? それとも、今、嫌われる覚悟で悪い嫁になりますか? 「言いたいことを言う」に挑戦しますか? 私は、元夫を大事にしていたつもりでした。でも、それは、「自分がどう思われるか」を気にして「いい嫁」を演じていた状態でした。 我慢しているという自覚さえなく、言いたいことを我慢して、相手を優先して「嫌」を言わずに…。 そして、うつになって15年間ほぼ寝たきり、結婚は破たんしました。 だから、「言いたいことを言う」のが、恐怖なのもわかります。「嫌われる覚悟」が、難しいのもよくわかります。 でも、せめて、「自分が悪い」と言うのはやめましょう。 言いたいことが言えない、いい嫁を演じる自分を、せめて「ああ、私よくがんばってきたなあ」とねぎらってください。 そして、独り言でいいから 「うるさーーーーい。いちいち口出しするなーー」 「出てけーー。ここは、私の家だーー」 「私のなわばりに入ってくるなーーー」 そうやって怒ってみてください。 ポポさんは、きっと小さいころから、文句を言わずにがんばってきたのでしょう。そんな人は、怒る練習、文句を言う練習だと思ってやってみてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年08月09日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「被害妄想から解放されたい」という、ゆりさん(25歳・社会人)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。 ■ゆりさんのお悩み 会社の人間関係は良好で、コミュニケーションも苦手な方ではありません。ですが、被害妄想のように、誰もわかってくれない、理解してくれない、という考えが自分に染みついています。 小さいころから家族が喧嘩をしていたためか、常に人に気を遣い、家族の雰囲気を守るために自分の気持ちは言わず「いい子」を演じてきました。そのため、私にとっては、家族というものが幸せなものであるとは思えません。 そんなふうに考えているのに、家族と幸せそうにしている人たちを見ると、母親のようにはなりたくないと軽蔑してしまったり…。そうかと思えば羨ましい、どうしようもなく寂しいという気持ちになったりもします。 どうしたら被害妄想やこの複雑な気持ちから解放されるのでしょうか。人間関係は良好なため、そのギャップにも悩み、どうしたらいいのかわかりません。 ■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんより ゆりさん、こんにちは。心屋塾認定講師 坂崎ひでこです。私も、小さいころ、酒乱の父と、冷たい空気の漂う両親を見て、他人の顔色をうかがい、おびえて暮らしていました。 外でも気を遣い、人並みのコミュニケーションは取れず、会社の人間関係も緊張状態でした。 ゆりさんは、ご自身でも書いていらっしゃいますね、「被害妄想」だと。誰も自分をわかってくれない、理解してくれない…、それが被害妄想だとわかっていても、やめられない。 そんな状態にもかかわらず良好な人間関係を築いていて、すばらしいと思います。いい関係を築こうと、ものすごくがんばってきたのだと思います。 だから、「ギャップに悩む」なんですよね。 そんなゆりさんへのアドバイス。 とても残念なお知らせですが、今まで努力してきた「良い人間関係を築く」を、一度、お休みする時期がきたようです。 喧嘩を見て育って、あんな関係はいやだと、争いごと、もめごとを避けるようにがんばってきたのでしょう。 そうやって築いた今の人間関係は、「良好」ではあるけれどとても寂しいと感じる。 お母さんのような人を軽蔑しながらも、羨ましいと感じる。 ということは、今までの努力を続けたら、「寂しい」「羨ましい」が続いてしまうということなのです。 心屋の考え方で、「今までの逆をやる」「パターン崩し」そんなやり方があります。今まで良いと信じてきたことの「逆」の中に、求める答えを探してみるのです。 ・争わないように ・喧嘩にならないように ・もめないように 言いたいことを我慢して(我慢しているという自覚さえ無いこともあったでしょう)、親切に、にこやかに、おだやかに、そういう人でいようと努力してきたと思います。 その逆ということは、 ・わがままを言う ・文句を言う ・不機嫌な態度でいる ・笑顔を封印する ・他人に不親切にする こんなことに挑戦する時期がきたようです。とはいえ、実行するのはとても恐ろしいでしょう。 私は、小さな小さなパターン崩しを少しずつやりました。 ・優先席にひと駅だけ座る ・コンビニでブスっとしたお客さんをする ・おやつの袋をあけたときの小さいゴミをポイ捨てする そんな、人としてダメだと思っていること、とんでもないこと、ありえないと思うことを、優しいゆりさんがやったとしても、さほどひどいことはできないと思います。 いままでの「逆」を試したら、おもしろいことが起こる。 そんな例をたくさん見てきました。 ぜひ、ゆりさんも今までの自分とは違った行動をしてみて、自分が求めている答えを探してみてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年06月21日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「動くのが面倒くさい。ずっと寝ていたい」という、ちぃさんさん(34歳・無職)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。 ■ちぃさんのお悩み 私は、現在無職です。20代のころからアルバイトと無職を繰りかえしてきました(1年以上働いたことがありません)。 現在は、父に養ってもらっています。正直、動くのが面倒くさいし、時間を拘束されるのもいやで…。結婚って道もいや。やりたいこともないし、ずっと寝ていたい。 ずっとこの状態が続けられたらうれしいですが、無理なので、こんなどうしようもない私にアドバイスいただけないでしょうか?「お父さんが働けなくなってから考えてみたらどうですか?」は、勝手ながら勘弁してください。 誰かに相談することも考えましたが、本音を隠してきれいごとを言ってしまいそうなので、こちらにお願いしました。よろしくお願いいたします。 ■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんより ちぃさんこんにちは。15年寝たきりから心屋の認定講師になった、坂崎ひでこです。 「やりたいことないし、ずっと寝ていたい」そう書いていますが、やりたいこと、書いてありますよ。 「ずっと寝ていたい」 ちぃさんが、いま一番やりたいことは、寝ていることですね。動くのが面倒くさい、時間にしばられたくない…。それほど寝ていたいということだと推察します。 私は15年以上うつで、ほぼ寝たきりでひきこもりでした。小さな子どもが二人いたのに。 あるとき、「もうなにもしたくない。一生寝てやる」と決めたと言うとかっこいいけど、キレて、こんこんと寝つづけました。レトルト食品と紙皿、割りばしを大量に買いこんで、トイレと寝ることと食べること以外は何もしませんでした。 でも、一週間ほどしたら、自然と動きたくなりました。レトルトよりも炊きたてのごはんを食べたくなり、子どもにおいしいふりかけを買ってきてもらって無洗米を炊きました。 15年間寝ていたときは、炊飯器のスイッチを入れることさえできないことが多かったのに。 「これじゃダメだ、これじゃダメだ」と寝ていた15年間は、寝ていてもちっとも休まらなかった。自分を責めつづけた15年でした。 これは、「寝てばかりじゃダメ」を「寝てばかりでもいい」ということにすると、起きられるようになる。という私の体験です。 ちぃさんは、本音を隠してきれいごとを言ってしまいそうなのでと書いてある。つまり、「言いたいことをがまんしている」自覚があるんですね。 本音を言ったら、おそろしいことが起こる。そう思っているのでしょう。世のなかが安全だと思えないんでしょうね。 そんな、安全じゃない世のなかに出て行きたくないのは無理もないことです。 そんな人が、バイトをしてきた。それは、すごいことだと思いますよ。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年05月03日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「自分に自信が持てない」という、ニャンちゅうさん(33歳・事務員)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。 ■ニャンちゅうさんのお悩み 私は最近転職したのですが、前の職場で「気配りが足りない。空気が読めない。仕事が雑」と怒られつづけたため、自分に自信がもてません。 いまの職場では怒られてはいなくて、むしろ褒められているのですが、じつは影でいろいろ言われているのではないかと被害妄想になってしまい、毎日悩んでおります。 私はダメな人間だというのが染みついていて、褒められても信じることができません。どうしたら被害妄想が消えるでしょうか? ■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんより ニャンちゅうさん、こんにちは。心屋塾の坂崎ひでこです。 転職したばかりなんですね。そんな慣れないなかで、しかも自信を無くしたところからのスタート。それなのに、現職場では褒められている。 きっと、とってもがんばっているんだろうなあ。人柄も、親しみやすい方なんだろうなあと想像できます。 かつての私は、自信がないし、被害妄想はひどいし、人との間に壁がある感じが、しょっちゅうしていました。そんな自分のことを、どうにか変えたいと思っていました。 でも、気にしないようにしたくても、気になっちゃう。被害妄想をやめたいのに、妄想は瞬時に浮かんでいました。 それで、被害妄想を無くそうとするのをやめました。というか、あきらめたんです。被害妄想が私の標準装備。 だから、「どうしたら被害妄想が消えるか?」という答えは、私には書けません。 ニャンちゅうさんの文章を読んで、思ったことを書きますね。 ニャンちゅうさんは、前職で怒られつづけて、自信をなくしたと書いています。現在は、ほめられてるのに、信じられないとも。裏では…と、かんぐってしまうということですね。 つまり、怒られてもほめられても、自信がない。自分はダメだと思っているのですね。 ご本人が書いている通り、「私はダメな人間だというのが染みついて」いる。染みついたもの、つまり、そういう“習慣”になっているのだと思います。 では、新しい習慣を試してみたらどうでしょうか。 「私は、ダメ“じゃない”かもしれない」 と、試しに思ってみてください。染みついた習慣だから、「私、ダメだ」は根強いと思います。ですから、気楽に、気が向いたら、 「ダメかもしれないし、思ってるほどダメじゃないかも」 と思ってみてくださいね。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2016年03月08日