1979年生まれ。大学卒業後、文房具や雑貨の商品企画を経て、インテリア誌の編集者に。現在はフリーランスとして暮らしまわりを中心とした編集・執筆を手がけている。2012年夏生まれの女の子の母。
ママでもある、人気パーソナルスタイリスト・高橋愛さんが子育てママたちのファッション術を伝授! プチプラアイテムの取り入れ方や、ママのためのデニム選びのコツをご紹介します。
やんちゃ盛りなお子さんがいながらお気に入りのインテリアに囲まれ、心地よい暮らしを実現している読者の方に、その秘訣を伺うインテリア特集。4人の子育てをしながら “賃貸DIY” を実践、SNSでも人気の sayo.さん にお話を伺います。 前回の 1)賃貸でもできるDIY に続いて今回は散らかりやすい おもちゃ や、浮いてしまいがちな 子ども用のアイテム の DIY整理術 について伺いました。 ▼sayo.さん家 プロフィール ・家族構成:夫(33歳)、妻sayo.さん(34歳)、中学2年生の長女、小学4年生の長男、小学1年生の次女、1歳を迎えたばかりの次男、内装業を営むご主人との6人暮らし。 ・所在地:神奈川県横浜市 ・間取り:2LDK ・住宅形態:賃貸団地 ・instagram: @xsayo.x ■生活感は「雰囲気のある古道具」でシャットアウト。 sayo.さんのお宅のリビングには、リビングに散乱しがちな子どものおもちゃや日用品が見当たりません。 「すぐ取りだしたい子どものオムツなどのお世話グッズは、アンティークショップで買ったバスケットに。留め具が子どもにはまだ開けられないので、勝手に触られることもなくぴったりなんです。大きい方にはストックをしまっています」 建築用の長いボルト(長ネジ)を使ったオリジナルシェルフに、古道具の事務機器、シャッターケースを置いて日用品の整理を。DIYやリメイクのものと、リアルに時を重ねた古道具とを一緒に使うことで、より深みがうまれ、インテリアに奥行きが出るようです。 上段左は木製の薬箱。これも昔ながらの古道具です。実際に家族の常備薬をまとめてここへ。古いタイプライターや懐かしい黒電話などのディスプレイが効いています。 ボルトとナットを組み合わせた仕様。ナットを締める位置で、棚板の高さを自由に変えられるすぐれもの。 【Point-2】 赤ちゃんのお世話グッズや子どものおもちゃは必要最低限にしながら、お気に入りにしまうことで日常のモチベーションもアップ。 そして、まだ1歳になったばかりの末っ子のおもちゃは、このテレビ風ボックスへ。りんご農家が運搬用に使う、りんご木箱にキャスターや蓋を取りつけ、リメイクしました。内側も補強し、スツールとしても使えます。気づくと無制限に増えるおもちゃは、ここに入るだけと決めているそうです。 「正面に貼ったテレビ風のミラーは、フライングタイガーで。鏡もおもちゃ代わりになって、のぞいたりして楽しんでいるみたい」 「おもちゃで遊ぶこと、意外と少ないんですよね。兄姉もいますし、おもちゃ以外の部屋にあるもので自由に遊んでいたり。使わなくなったら処分し、その時期で使うものを見極めながら揃えています」 ちなみに、どんどん増える雑誌や雑貨、洋服……sayo.さんいわく、「あまり執着せず、自分のものは躊躇なくサヨナラできる」のだそう。雑誌は、あまり読まなくなったものは袋にまとめておき、そこがいっぱいになれば回収へ。 「反面、子どものものは難しくて。もちろん、勝手に捨てることはできないので、それぞれ、子どもたち自身で判断してもらっています」 限られた団地というスペースで、6人家族が暮らしていくにはルールも必要。「しまうスペースを決めて、そこに入るぶんだけ」という基本的なことをきちんと意識し守ることで、快適な暮らしの空間を保っているようです。 次回は、3つめのポイントとして、キッチンDIY術とDIYライフを楽しむ秘訣を伺います。 取材/文:藤沢あかり 撮影:田所瑞穂
2016年06月29日やんちゃ盛りなお子さんがいながらお気に入りのインテリアに囲まれ、心地よい暮らしを実現している読者の方に、3つのポイントにわけてその秘訣を伺うインテリア特集。 今回は、SNSやライフスタイル誌でも人気上昇中、4人の子育てをしながら “賃貸DIY” を実践しているsayo.さん一家のご登場です。 ▼sayo.さん家 プロフィール ・家族構成:夫(33歳)、妻sayo.さん(34歳)、中学2年生の長女、小学4年生の長男、小学1年生の次女、1歳を迎えたばかりの次男、内装業を営むご主人との6人暮らし。 ・所在地:神奈川県横浜市 ・間取り:2LDK ・住宅形態:賃貸団地 ・instagram: @xsayo.x 公園や緑道など、敷地内の豊かな緑に恵まれ、世代を超えた交流ができる地域のコミュニティ、そしてなにより懐かしさを感じる建物の趣き……。今、子育て世代に「団地」の良さが再注目されています。 反面、賃貸では 「原状回復」 が大原則。釘一本打てないその縛りにとらわれず、自由な発想で4人の子育てをしながらインテリアを楽しむsayo.さんに、賃貸DIYライフスタイルの 3つのポイント を伺いました。 ■賃貸物件でも、DIYでやれることはたくさんある! 古材風のフローリングに、シャビーな板壁。ここが団地内の一室とは思えない変貌を遂げた、sayo.さん宅のリビング空間。 「床はもともと、賃貸特有の明るい色とツヤのフローリングでした。その質感があまり好みでなかったのに加え、小さな子どもがいると下の階への音も気になって……」 そこで選んだのは、 店舗用のクッションフロア 。手軽にフローリングやタイルなどの雰囲気を楽しめると人気のDIY素材ですが、店舗用はさらに素材の厚みや質感のリアルさもアップ。雰囲気をガラリと変えるだけでなく、クッションの厚みのおかげで階下への衝撃も抑えられ、子育て中のヒヤヒヤも軽減されました。 「最近のクッションフロアは、近くで見ても遜色ないリアルさでおすすめです」とsayo.さん。リビングの一角には、LoFtオリジナルDIY家具「スタックファニチャー」をリメイクしたキッズデスクが。リビングのテーブルでは消しゴムのカスや汚れも気になるので、宿題やお絵かきはここで。 【Point-1】 部屋づくりでは、インテリア性だけでなく機能も重視して素材を選ぶことで、子育ての強い味方に。 板壁と天井との間には、「壁紙屋本舗」で購入した壁紙で打ちっぱなし風に。原状回復できるよう、下には「セリア」のリメイクシートを貼りました。ディスプレイしているお気に入りの絵本、実はテレビの配線を隠すのにも一役買っています。板壁はホームセンターで購入できる杉板材を使用したもの。釘や画びょうを刺してもOKの長押(なげし)と、床と壁との境にある幅木を使って固定しています。 「もとは硬いコンクリートの壁で、画びょうすら刺せないんです。これなら気兼ねなく、雑貨を飾れます」 インテリア性はもちろん、隣家への防音や、思いがけずつけてしまう傷や落書き……といった子育て世代のトラブル回避アイデアとしても役立ちそうです。廻縁に アイアンバー を取り付けたことで、ハンギングも楽しめます。 次回は、sayo.さん家のふたつめのポイントとして、生活感の出てしまう 日用品や子どものおもちゃのDIY整理術 をご紹介します。 取材/文:藤沢あかり 撮影:田所瑞穂
2016年06月28日家族といっしょに心地いいインテリアを実現している読者の方に、その秘訣を伺う特集。 Iさん家プロフィール ・家族構成:夫(36歳)、妻Iさん(36歳)、4歳の男の子の3人暮らし ・所在地:神奈川県川崎市 ・間取り:1LDK ・住宅形態:賃貸マンション 第1回 、 2回 と、Iさん家の“温もりあるものに囲まれながらも、スッキリした空間”づくりのコツをご紹介してきました。 3回目となる今回(Iさん家・最終回)は、料理好きなIさんのキッチンの整理術についてお届けします。 ■「あとで」ではなく、「今」やる習慣 【Point3】 出しやすく、しまいやすい「見せる収納」と、汚れたらすぐ「拭く」の繰り返しが、いつでもきれいなキッチンを生んでいます。 たくさんのものに囲まれながらも、使いやすく整えられたキッチン。料理が大好きだというIさん、調理器具や器も、お気に入りを少しずつ揃えてきました。 でも、賃貸マンションの限られたスペースの中で、どのような工夫をしているのでしょうか。 「ざるや壊れにくいお鍋など、子どもが触っても危なくないものを下に配置。大好きな器は窓辺に並べてしまい、インテリアを兼ねて収納しています」 「すっきりシンプルに、というのも憧れますが、私には向いていないみたいで(笑)」。そうIさんは笑います。 しかし、たくさん並ぶ道具はどれも、“これでいい”ではなく“これがいい”と選んだものばかり。だから目に触れるたびにうれしい気持ちになるし、大切にしたいという思いが注がれます。 また、それぞれに定位置がきちんと設けられているので、自然と元の場所に戻しやすく、片づけやすい習慣にもつながっているようです。 子どものサイズアウトした肌着やTシャツなどを小さく切って、ウエスとしてスタンバイ。汚れたらその時にサッと拭くことで、無理なくきれいなキッチンを保っています。 ■子どもとの暮らしは、制限ではなく広がり 3回に渡ってご紹介した、Iさん家の心地いいインテリアの裏側に隠されたストーリー。そこで感じたのは、子どもがいるからあきらめるのではなく、子どもがいるからこそ出会うものを自分らしく取り込んでいくこと。 これまで選ばなかったプラスチックの電車のおもちゃや、小さな服がたくさん増えていく毎日。そこに戸惑うのではなく、しなやかに受け入れ、楽しさを見出しながら生活を重ねるIさんの暮らしぶりが見えました。 そんな家族の暮らしは、日に日に深みを増しているようです。 最近では、子どもと観察できるようにと熱帯魚の「ベタ」を飼いはじめたところだそう(写真左)。毎日をアップデートしながら、これからもIさん家の家族の時間は紡がれていきます。 取材/文:藤沢あかり 撮影:田所瑞穂
2016年05月18日インスタグラム でも人気のIさん家のインテリア。お気に入りのモノに囲まれながらも、スッキリとした空間はキープ。その秘訣を3つのポイントにわけてご紹介します。 Iさん家プロフィール ・家族構成:夫(36歳)、妻Iさん(36歳)、4歳の男の子の3人暮らし ・所在地:神奈川県川崎市 ・間取り:1LDK ・住宅形態:賃貸マンション 前回 は、やんちゃ盛りのお子さんがいても、思い入れのあるアイテムを躊躇なく飾るコツを伺いました。 2回目となる今回は、散らかりやすいおもちゃや、浮いてしまいがちな子ども用のアイテムをどう整理しているのかをご紹介します。 ■子どもと大人、お互いの「好き」を共存させる 【Point2】 子どもの遊びスペースは、いつでも目が届くリビングだから、絵本やおもちゃもインテリアになじむように配置。時にはペイントでオリジナルのアレンジも。 どの家庭でも悩ましいのは、リビングのおもちゃ問題。 「リビングがおもちゃの海にならないよう、遊ぶときは“一種類出したら、一種類しまう”をルールとして、小さなころから徹底していました。もちろん、そうはいかないときも多々ありますが(笑)」 家族の本棚の一番下段を絵本スペースに。にぎやかな背表紙は、お気に入りの絵本で飾りながら目隠しを。 床との隙間には、「D&DEPARTMENT」で購入した業務用の運搬ボックスを入れ、おもちゃを収納。大人にとっては死角、小さな子どもにとっては出し入れしやすい位置なので、どちらにもやさしいアイデアです。 その他のおもちゃは、昔から使っていたかごや実家から譲り受けた行李(竹や籐で編んだ、昔ながらのつづら)などで収納しています。 男の子の定番おもちゃ「プラレール(R)」は、ワインボックスの蓋に蝶番を取りつけ、子どもが出し入れしやすい開閉式にアレンジ。 「専用のおもちゃボックスなどは購入しませんでした。この先、別の用途でも使えるものを選んでいます」とIさんがいうように、リビングに置いてあったとしても決して浮かない収納ボックスを選んでいます。 木馬は、元は「IKEA」の真っ赤なロッキングホース。 「子どもが飽きてきた頃に、黒くペイントしてみました。さらにスイングする脚部分を外し、かわりにキャスターをつけたら気分も変わってよく遊ぶようになったんです」 キリムのアクセントも手伝って、オブジェとしてもかわいく変身しています。 ボールを転がすおもちゃも、インテリアに合わせてグレイッシュにチェンジ。 「子どもの好みも聞きながら、一緒にペイントすると、よりお気に入り感が増すようです」とIさん。ちょっとのDIYが空間に統一感をもたせ、全体を通してスッキリとした印象にしてくれるようです。 子どもの衣類やこまごまとしたものは、北欧ヴィンテージのビューローデスクに収納しています。 「出産にあたり、ベビーチェストとして購入しました。赤ちゃんの時期を過ぎても長く使えて、いつかは学習机にしてもらえたら嬉しいな」 衣類はこの引き出しに収まるものが一年を通したすべてだそう。ちょっと少ないように思えるのですが… 「洗濯は毎日しますし、もう少し息子自身の好みが出てきたら、また変わるのかもしれませんが、今はまだ、お気に入りのものしか着せることがないので、このくらいで十分です」 子ども用のアイテムがある限り理想のインテリアには近づけないというのはどうやら思い込みのよう。Iさん家のように、子どもが使うものは子ども用のもので揃えるという概念を捨て、自由な発想で選べば、それだけで一歩前進しそうです。 次回は、3つめのポイントとして、料理好きなIさんのキッチンをキレイに保つ秘訣を伺います。 取材/文:藤沢あかり 撮影:田所瑞穂
2016年05月17日やんちゃ盛りなお子さんがいながらお気に入りのインテリアに囲まれ、心地よい暮らしを実現している読者の方に、3つのポイントにわけてその秘訣を伺うインテリア特集。 第1回は、 インスタグラム でもそのセンスの良さで人気上昇中、閑静な住宅街にたたずむ賃貸マンションに越してきて3年目というIさん一家です。 Iさん家プロフィール ・家族構成:夫(36歳)、妻Iさん(36歳)、4歳の男の子の3人暮らし ・所在地:神奈川県川崎市 ・間取り:1LDK ・住宅形態:賃貸マンション 出会って20年になるというご夫婦は、インテリアの好みも共通しているそう。一つひとつにセンスとこだわりが感じられるアイテムは決して数が少ないとはいえませんが、なぜだかスッキリ。そのテクニックを探ります。 ■時間を重ねたもの、ストーリーを感じるものが好き Iさんのインテリアは、訪れた人をほっとやさしく包み込むような、温かさで満ちています。 「昔から古いものや民芸品、手仕事のものなど、ぬくもりがあるものが好き。アンティークと呼ぶほどでもない、時代も国もわからないものでも、おもしろい表情や味わいがあるんです」とIさん。 部屋中に散りばめられた雑貨は、どれも少しずつ選んできたお気に入りばかりです。 実家に眠っていたかご、古道具屋で見つけた棚、いただいたお花で作ったドライフラワー…。テイストはバラバラなのに、ひとつの空気をまとっているのは、「ただお店で買った」だけではない、それぞれに思い出やストーリーを携えているから。 しかし、こういったアイテムは、どれも壊れやすく繊細。同じものはふたつとない、となると飾るのに躊躇し、子育て期のいまは我慢…としまい込んでいる人も少なくありません。 やんちゃな4歳の男の子がいるご家庭だとは思えない! という声が聞こえてきそうです。 ■「貼る」「吊るす」でディスプレイは楽しめる! 【Point1】 たくさんの雑貨のステージには、「壁」と「天井」をうまく活用。子どもの手が届く範囲には、危ないものは置かない、というのがIさんのルールです。 ドライフラワーは小分けにして、壁にマスキングテープで配置。ぽつりぽつりと貼った様子は、古い植物図鑑の1ページのよう。これなら生花を活けるよりもずっと手軽で、子どもがひっくり返してしまう心配も無用です。 アンティークショップで購入した燭台は、実際に灯さずとも雰囲気たっぷりの印象に。 「軽いものを選べば、プッシュピンひとつで固定できるんですよ」。古美仕上げのピンを選べば、より美しく演出できます。 小さなランプで遊び心を加えるのも、インテリアを立体的・効果的に見せるテクニックのひとつ。賃貸マンションでも、レールやフックを使うことで、照明選びは楽しめます。 古いガラス管をリメイクしたランプは、吉祥寺「サムエルワルツ」で出会ったお気に入りだそう。 「照明を好きな位置に飾るときは、フックなどを利用しています」 天井にはランプだけでなく、モビールやドライフラワーも。 リサ・ラーソンのオブジェは、少しずつ集めているもののひとつ。 「陶器なので、子どもが触らないよう少し目線の高い窓辺に置いて楽しんでいます」 古い木の棚も、軽いものを選べばプッシュピンで壁に固定可能。味わいたっぷりの古い写真は、Iさんのお父さまの子ども時代。 「息子にそっくりで(笑)、ここに飾っています」と語る姿に家族の絆が伺えます。 子どもがいたずらしちゃうからとお気に入りのアイテムを仕舞い込んでおくのはもったいない! 子どもの手の届かないところに上手に配置するという工夫をすれば、賃貸マンションでも思う存分、心地いい空間はつくれそうです。 次回は、Iさん家のふたつめのポイントとして、片付かない子どものおもちゃ問題の解決策をご紹介します。 取材/文:藤沢あかり 撮影:田所瑞穂
2016年05月16日