1973年長崎県生まれ。常に自信がなく、人に馴染めず、いい人でいないと自分には価値がないと信じ、相手が喜ぶことを優先する半生を送る。20代後半に地元長崎に Uターン就職。インターネット構築の仕事でガムシャラに働く。30代後半にうつ病・双極性障害と診断され精神科病院に入院。人生を終わらせることばかりを考えていたとき、心屋仁之助氏の本に出会う。「いままでの問題は、すべて自分が作り出したもの」ということに気づき、子供の頃からの勘違いを書き換える。ダメな部分や醜い部分も受け入れ、そんな自分でも愛されている、存在していいんだということを知った時、人生が大逆転。外見もガラッと変わり、一気に若返る。40代前半で心屋認定カウンセラーとして活動をスタートし、史上最速の8か月で認定講師となる。自分軸で生き、自分を好きになるためのカウンセリングやセミナーを開催。主に長崎・福岡・東京・京都・大阪で活動中。周りの人達が笑顔でいることが何よりの幸せです。
メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「感謝されないと、むなしくなってしまう」という、モカ次郎さん(39歳・看護師)に、心屋塾認定講師の平川裕勝さんからアドバイスをいただきました。 ■モカ次郎さんのお悩み 私は病院で管理職として働いています。責任感はたぶん強いほうで、仕事でも家庭でも「相手にとってどうしてあげたらよいのか」と考えて行動します。 しかし、それを感謝してもらえなかったり、心で感謝していたとしても言葉で伝えてもらえなかったりすると、「自分ばかりが頑張らなくてはならない」「相手に私の頑張りは伝わっていない」とむなしくなり、疲れてしまう…ということが多くあります。 疲弊して自分のつらさばかりを繰り返し伝えていたら、夫に浮気をされました。それをきっかけに、「相手のために」という気持ちではなく「自分がしたいから」という意味づけに変えて行動するようにしていますが、まだまだ感情のコントロールがうまくいかないことが多く、困っています。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾認定講師の平川裕勝さんより お悩みを拝見して、モカ次郎さんは自分より相手のことを優先して、頑張って生きてこられたやさしい人なのだなと感じました。 相手のことを優先し、仕事も責任持ってやっているのに、周りの人は感謝してくれない。「ありがとう」を言ってくれない。これだけ頑張っているのに、認めてくれない…。さぞかし、つらかったことでしょう。 私も以前は、モカ次郎さんと同じでした。他人を優先し、その頑張りを認められないと虚無感に襲われ、そしてまた頑張ってしまう…。そんな人生をずっと過ごしていました。私が学んだことを、お伝えさせてもらいますね。 まず、モカ次郎さんが「認めてもらいたい」と思っているのは、本当は「誰から」でしょう? 実は他人ではなく自分自身、ということはないでしょうか。 自分のなかには、冷たいところやわがままなところもあるのはわかっているのに、頑張り屋だったり人にやさしいといった「ちゃんとした自分」しか認めていない、または認めることができていないのではないでしょうか。 そうすると、自分の代わりに他人に認めてもらおうとして、その「ちゃんとした自分」だけを増やそうと一生懸命、頑張ってしまいがちです。 また「感謝されること=自分の価値」ととらえていると、相手からの感謝を感じられない時、自分は無価値のように感じられ、むなしさとなってあらわれてしまいます。 そのむなしさを味わいたくなくて、さらに他人の役に立とうとしてしまう。そうやって「他人に認められるために」と頑張ってばかりいると、それは時に”押し付け”となってしまうこともあります。 そうなると、「これだけ頑張っているのだから、私に感謝してよ」と無意識に相手に強要するような空気を醸し出してしまい、周りの人は嫌気がさしてしまうことも。もしかすると、一番身近なご主人もそう感じた瞬間があったのかもしれませんね。 それを踏まえたうえで、では、これからどうすればいいのか? まずは「他人のために頑張ること」をやめてみましょう。怖くても、時々は自分のわがままを通してみることです。相手が困ると分かっていることでも、無理をしてまで手伝わない。そのことで人からそっぽを向かれても、「冷たいね」と言われても、気にしないように努めてみてください。 そして、「相手のためを思って頑張ったから、行動しているから→自分を認めてもらえる」という思い込みを捨てましょう。必要以上に頑張るから、自分より相手のことばかりを優先するから、人に認めてもらえない…ということもあるのです。 行動に移しながら、「私の中にはわがままで冷たくて、自分勝手な部分もあるんだ」「それも私の一部分として、あっていいんだ」と丸ごとの自分を認めてあげてください。 自分を丸ごと認めることができるようになると、他人からどう思われようとも、無価値感やむなしさを感じることが少なくなっていきます。 そのためにも、以下の言葉を何度でもつぶやいてみてくださいね。 「私は人の役に立たなくてもいい」 「冷たい人になってもいい」 完璧な自分ではなくても大丈夫なんだ…ということをひとつずつ体験しながら、「頑張らなくても、ダメなところがあっても、私は愛されているんだ!」ということに気づいていきましょう。 ご主人も含め、周りの人はきっと素のままのモカ次郎さんが見たいと思っているはずです。モカ次郎さんが気持ちよく生きていけるよう、願っています。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年10月23日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「子どもの不登校。親は見守るしかないのでしょうか」という、トコさん(44歳・派遣社員)に、心屋塾認定講師の平川裕勝さんからアドバイスをいただきました。 ■トコさんのお悩み 高校生の娘が不登校で悩んでいます。 中学のときから不登校で、高校は私立に進みました。不登校にとても理解のある高校なので、このタイミングで、なんとか変わってほしいと思っています。 本人も変わりたいと思ってはいるようですが、うまく前に進めていない状況です。見守るしかないのでしょうか? ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾認定講師の平川裕勝さんより こんにちは。心屋塾認定講師の平川 裕勝です。トコさん、ご質問ありがとうございます。 娘さんがご理解のある学校に通えるようになり、よかったですね。 早速ですが、トコさんは「娘さんが学校に行かないこと」のどんな点が問題だと思われていますか? 「学校に行かないと、高校を卒業できない」 「このまま社会生活ができないと、将来困る」 そういった娘さんへのご心配ももちろんあると思います。 しかし、トコさん自身の心にも、 「不登校の娘の母親だと、周りから何か言われたり、よくない噂をされたりするのではないか」 「娘さんの悩みを解決できない母親はダメだ」 といった気持ちはありませんか? この問題を解決するヒントは、娘さんにではなく、「娘さんが不登校だとさまざまな問題が起こる」と思っているトコさん自身の心にあるのかもしれません。 トコさんが今抱いている不安、恐怖、失望感などが、娘さんを通して現実にあらわれてしまっている可能性があるのです。 なぜ、そのような不安や恐怖を抱いてしまうのか。それは、トコさんが小さい頃の経験に由来している可能性が考えられます。 幼い頃、本当は自由にしたかったのに、周りに合わせることを優先して自分を抑え込んでいたことはありませんか? 周りと同じようにしなければ、お利口さんにしておかなければと我慢して、自分を抑圧して過ごしたことはありませんか? 自分の自由よりも、周りに合わせ、人からほめられる生き方をするのが正しい…そんなふうに思ってはいなかったでしょうか? そうした思いをしながら育つと、自然に「周りからはみ出してはいけない」「他人に認められるように行動すべき」といったルールを心の中に持ってしまう傾向があるようです。 そのルールに照らし合わせているからこそ、学校に行かない、つまり周りと違う状況にある娘さんのことを見て「このままでは大変なことになる」と思ってしまうのではないでしょうか。ひどく問題視し、不安や恐怖も感じ、さらには「こんな娘になったのは、親の私がダメだからだ」と自分まで責めてしまっているのかもしれません。 そんな気持ちになったときには、ぜひこんな魔法の言葉をつぶやいてみてください。 「娘(お名前)が学校に行かなくてもいい」 「人と同じでなくても、この子も私も大丈夫」 娘さんにとって、トコさんはかけがえのないお母さんです。世間と比べるより、まずは「私の子どもだから、どうあっても大丈夫」と信じてあげませんか。「学校に行かない」という選択も認め、受け入れてあげてみてください。 そのためには、「トコさんの人生は自分のもの」「娘さんの人生は娘さん自身のものだ」と理解すること。そのうえでトコさん自身も、今まで周りに気をつかってできなかったこと、自由にやってみたいことに取り組み、自分の人生を充実させて過ごしてみてください。 そのうちに、きっと娘さんも自信を持って、自分の人生を生きられるようになっていくと思います。お2人の幸せを心から願っています。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年08月28日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「認められたくて頑張り過ぎてしまう」という、LUCYさん(33歳・会社員)に、心屋塾認定講師の平川裕勝 さんからアドバイスをいただきました。 ■LUCYさんのお悩み 子どもの頃から、母に褒められたくて頑張ってきました。母子家庭でひとりっこだったため、母は「万が一、ひとりになっても生きていけるように」と思いながら私を育てたそうです。しかし私は、褒められないことや母から厳しくあたられること、母の言うとおりにしなければいつも不機嫌そうに責められることなどに耐えられず、実家を出ました。 そうして距離を取ったのと、今は母も歳をとったためか、仲良くしています。しかし今度は、仕事で悩むように。周りで起きていることに必要以上に気を遣ってしまったり、休日に何もしたくなくなるほど頑張りすぎてしまったり…。そんな自分が嫌になります。 その根本には「認められたい」という気持ちと「使えない人だと思われたくない」という不安があります。もうそんな自分の気持ちに振り回されず、必死にならず、無理せずに生きたいです。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾認定講師の平川裕勝さんより こんにちは。心屋認定講師の平川 裕勝です。「認められない」「使えない」と思われる不安と、「無理せず生きていきたい」というご相談ですね。 LUCYさんは今まで、一生懸命頑張ってこられたんだなと感じました。お母さんの期待に応えるように。お母さんを心配させないように…と。 子どもは誰でも、親の笑顔を見たいものです。そして親から褒められたい、認められたいものです。LUCYさんも、お母さんの笑顔を見たくて頑張っていたのではないかなと思います。 一方で、「本当はもっと自由にしたかったのに」「できない私でも認めてほしかったのに…」というお母さんへの気持ちもあるのではないでしょうか。 子どもの頃からの寂しい、悲しい、つらい気持ちや怒りを、「お母さんも苦労していたんだから」と納得できそうな理由をつけて、自分の中に閉じ込めているのではないでしょうか。 子どもの頃から閉じ込めていた気持ちを、まずはお母さんに話してみましょう。 直接伝えるのが難しいようであれば、ひとりの部屋で大声で叫んだり、紙に書き出すだけで構いません。心の奥にふたをしていた気持ちを外に出し、成仏させてあげてください。 それに、お母さんが不機嫌そうにしているのは、たまたまだったのかもしれません。すべてがLUCYさんのせいではありませんよね? 何かをしなければ褒められない、認められない、そうでなければ怒られる、責められる…という思考で生きていると、大人になっても、そのままの自分ではダメな気がして、一生懸命頑張ってしまう方が多いようです。 そのルールから抜け出すためにはどうしたらいいか。「お母さんの期待に応えようとするのをやめる」ことです。具体的には「頑張ることをやめる」ということを、少し怖いとは思いますがぜひやってみましょう。 LUCYさんへの魔法の言葉をお伝えしますね。 「私は何をしなくても認められていい」 「私はこのままで愛されていい」 「私はいるだけで役に立てる人でいい」 これをつぶやき続けてみてください。 今のままの自分を認めてあげ、「愛されていいんだ」と自分に許可をしていくと、頑張らなくても認めてもらえている、役に立っている…という事実がやってきますよ。 LUKYさんが無理せず、自分らしく楽に生きられるようになることを、心から応援しています。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年07月03日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「失敗すると自分を責め続けてしまう」という、柴犬ママさん(45歳・公務員/主婦)に、心屋塾認定講師の平川裕勝さんからアドバイスをいただきました。 ■柴犬ママさんのお悩み 仕事や人間関係で失敗をすると、寝られなくなるほど、そのことで頭がいっぱいになります。「自分を責める」というスパイラルから抜けだせません。年をとるごとに自分の考えを話すこともできなくなりました。ちなみに仕事は辞めたくて限界で、夫とは口もきかないほど険悪です。 もっと上手に切り替えて楽に生きられるとよいのですが、心のなかは常に焦りと憂うつ感でいっぱいです。穏やかなときがありません。どうしたら安定した気持ちで毎日過ごせますか? ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾認定講師の平川裕勝さんより こんにちは。柴犬ママさん。失敗をすると自分を責め続け、後悔ばかりしてしまう。自分の考えも話せなくてつらい。そしてもっと安心して生活していきたい…というご相談ですね。 柴犬ママさんは、今までずっと頑張ってこられたのだと思います。常に「失敗しないように」「自分が我慢すれば」と考えてきたのではないでしょうか。まずは、そうやって頑張ってきた自分を認めてあげてください。「私、十分頑張ってきたもん。えらい!」と。 失敗って、誰でもがするもの。一日の中でも「失敗した」と思うことは何回もあるものです。ですが、そのたびに失敗を怖く感じたり、後悔をいつまでも引きずったりしているとつらいですよね。 もしかすると、柴犬ママさんは子どもの頃、「失敗してはいけいない」「失敗するのはダメな人間」「失敗すると、とんでもないことになる」と言われたことがありませんか? 子どもの頃に言われたことをあまりにも信じ込んでしまって、失敗をしてしまう自分が許せなくて、そんな自分を責めてしまったり、怖くなったりしているのではないかと思うのです。 その上、失敗する自分が周りにどう見られるかが怖くて、常に自分の一挙一動を気にしてしまい、「失敗がバレないように」と周囲の人を監視してはいませんか? 誰かに失敗を指摘されないように、おかしく見られないように…と。 そうやって、”間違いのない完璧な姿”を求めるほど、できていない部分が気になってしまい、焦りや憂うつな気持ちにつながります。常に周りを監視しているので、関係も悪くなってしまいますよね。 では、失敗しても自分を責めないためには、どうすればいいのか。 まずは、失敗する自分も「あるもの」として受け入れてみてください。失敗する部分も、私の一部。失敗=ダメな人ではないのです。ダメな人と思っているから、失敗を責めてしまうのですね。 先にも書いた通り、人は誰でも失敗をします。でも皆、ダメではないですよね。失敗することがある自分を認めてあげてください。「あー失敗しちゃったけど、そんなところもあるのが私だよな〜」と。 そしてこう呟いてみてください。「それでも、愛される」と。 そうやって、失敗することもある自分にOKを出してあげていると、段々と「失敗しても自分の価値は変わらない」と気づけるようになります。その事実に気づけると”自分責め”が少なくなり、自分自身をさらけ出せて、焦りもなくなり、落ち着いて生活していけるようになりますよ。 柴犬ママさんが、落ち着いた生活ができるようになることを応援しています。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年05月15日