北海道旭川市生まれ。中学校教諭、新聞記者を経てフリーライター。得意分野はヘルス、旅行、ライフスタイル。朝の豆乳ヨーグルトと、玄関のフラワーアレンジはマスト。趣味はベランダ菜園、筋トレ、韓国語。特技、金魚の繁殖。夫と2人暮らし。
海外旅行は、珍しい食事や習慣の違いなど、異文化コミュニケーションが楽しみのひとつですね。でも文化の違いゆえに悩ましいのが、トイレ問題です。 何といっても、日本は世界に誇るクリーントイレ大国。駅でもコンビニでも居酒屋でも、センサーでふたが開き、洗浄機の水量を調節できるのは当たり前。そんな環境にいる日本人にとって、海外のトイレはミラクルゾーンです。 とくに困るのは、幼いわが子をともなう時。そこで、海外でも失敗なく過ごすためのポイントと、持ち込み必須アイテムをご紹介します。 ■出先でも、すぐにつくれる子ども用トイレ まず海外では、空港や高級ホテル以外、日本のようなトイレは期待できないと考えておきましょう。フランスやスペインなどヨーロッパには街なかに公衆トイレがありますが、有料な上に汚れていたり壊れていたりがザラです。 こんな場合は、美術館や図書館のトイレを利用するという手があります。学生が勉強のために一日過ごせる場所として開放されているため、長居が前提なのか、数も多めで比較的キレイです。 ただし子ども用はありませんから、小さな折り畳み式便座を持って行くと役立ちます。ホテルでも使えて便利なプラスチック製の4つ折りタイプが、通販なら1000円くらいで手に入ります。 ■除菌クリーナーやウエットティッシュはマストアイテム イタリアは、おしゃれなカフェでもトイレに便座がなかったり、あっても靴跡が付いて汚れていたりが常です。家では座って用を足すイタリア人も、外では靴のまま片足を便座に上げて済ませると聞きます。また中国の公衆トイレは、もともと仕切りがないスタイルが主流で、今でも「周りから丸見え」は珍しくありません。 こういう時は、デパートが安心です。日本のように各階にはありませんが、壊れていない水洗トイレに巡り合える確率が高いです。 でも個室は狭いので、便座除菌クリーナーやウエットティッシュで、触れるところをサッとひと拭きすると気持ちよく使えますね。 ■ポケットティッシュより、芯なしロールが安心 注意が必要なのは、水洗トイレが比較的普及している韓国です。トイレで使用した紙は、流さずゴミ箱へ捨てるという習慣があります。最近は変わってきているものの、水圧の関係から流すと詰まりやすいのが理由だそうです。 トイレットペーパーが切れたままのところも多いので、旅行時はポケットティッシュだけでなく、トイレ用に芯なしロールをひとつ持って行くと子ども用にもたくさん使えて安心です。そのままでは使いにくいので、中央にひもを通しておきましょう。 ■サンダル履きで行くと、思わぬ「水害」に遭うことも 同じ国でも場所により、トイレ事情は変わってきたりします。それでも子ども用便座、ウエットティッシュ、芯なしロールの3種の神器で、海外のトイレストレスからはかなり解放されることでしょう。 また、トイレの床は、なぜか水(?)浸しの国が多いので、サンダル履きだと足を濡らしてしまうことがあります。靴底の高さが多少あって、足全体を覆うタウンシューズやスニーカーを選ぶのも、トイレ対策ポイントの一つになりそうです。
2016年09月23日紫外線が気になる季節になりました。外出時は、もちろん日焼け止めを塗り、メイクもし、帽子や日傘もバッチリな人も、家にいるときはどうでしょう。紫外線は、屋外でだけ気をつければ良いと思っていませんか? もちろん外よりは少ないですが、実は意外と家の中にも紫外線は注ぎ込んでいるのです。 ■紫外線対策+α効果がある窓用フィルム 特に窓際は、屋外の8割ほどの紫外線量を受けるといいます。UVカットのカーテンを使っていれば、ずいぶん軽減されますが、ダメージが少しずつ肌に蓄積されていくのも紫外線の恐いところ。不用意に窓際に長居するのは、避けたほうが良さそうです。 家にいるときも日焼け止めを塗る習慣があれば一番ですが、くつろぎの空間で、それは面倒ですね。そこでおすすめなのが、窓に貼る「UVカットフィルム」です。ホームセンターに売っているシール状のフィルムを、窓の大きさに合わせてカットし、キレイに貼るだけ。 中には、断熱加工が施されていて室温上昇を抑えたり、ミラー効果で室内を見えにくくしたりするものもあります。フィルムで保護するので、万が一ガラスが割れたときの飛散防止にもなります。 ただ、窓が大きい場合はフィルムを貼るのに手間がかかりますし、曲がったり、フィルムと窓ガラスの間にホコリが入ったりすると気持ち悪いですね。気泡が残るのも気になります。DIYが得意な人向けと言えそうです。 ■塗り伸ばせば、効果が1ヶ月続くリキッドタイプ フィルムより少し簡単なのが、車の横窓に使われる「UVカットリキッド」です。液状のものを専用のスポンジにつけてガラス全体に塗り伸ばします。効果は1ヶ月ほどあるとされますが、窓ふきをすると取れてしまうので、塗り直さなければならないのが難点です。 ■布専用の、一番お手軽なスプレータイプ もっとお手軽な方法が、「UVカットスプレー」です。レースのカーテンに吹きかけると、繊維の表面をコーティングして紫外線の透過を防止するというもの。これは、生地自体の色あせを防ぐ効果もあります。 しかし、洗濯すると落ちてしまうため、時折スプレーし直す必要があります。また、薬品ですから、吹きかけるときは必ず換気を良くして、吸い込んだり目に入ったりしないように注意しましょう。 紫外線のダメージは蓄積されるので、今のUVカット対策が、数年後、十数年後のお肌のコンディションに大きく影響してきます。できるだけキレイを保ちたいのは、いくつになっても同じもの。今から、できることを始めましょう。
2016年07月12日海外で道に迷ったとき、その辺を歩いている人に尋ねて、ウソを教えられた経験はありませんか? 国によっては、「わからない」と答えるのは格好悪いからと、とりあえずウソでも何でも答えておく、という場合があります。そんな、びっくり文化があることをふまえて、海外でも気持ちよく過ごすためのポイントを、3つご紹介します。 ■1.ウソがない、ベストな方法を考えてくれるカップルたち 人に道を尋ねるときは、筆者の経験から、カップルに声をかけるのがおすすめです。男女とも知っている道なら、話し合いながらベストな行き方を教えてくれますし、男性(女性)しか知らなければ女性(男性)に良いところを見せようと詳しく説明してくれます。 知らない場合でも、一緒に考えてくれたり、別の人に訊いてくれたりと親切にしてもらえるケースが多いように思えます。何より、とっさに2人でウソを言うことはないでしょうから、少なくとも遠回りするハメにはなりません。 ■2.持ち歩きバッグはファスナー付きに。エコバッグも常備して 海外で持ち歩くバッグは、ファスナーで口がしっかり閉じるものにしましょう。トートバッグは容量があり出し入れも楽ですが、スリに中身を見せることにもなるからです。バッグの中には、折り畳みのエコバッグも常備しておきましょう。こちらもファスナーでしっかり閉じられるもの、さらに撥水加工が施されているものがおススメです。 今やレジ袋も有料の国が多いですし、買ったお土産類はどんどんエコバッグに入れて、1つにまとめると楽ですね。でもその口がボタン1つ留めだと、中身が雨にぬれたり、横にしたとき中のものが飛び出たりと、面倒なことになりがちです。 また、ものを入れるだけでなく、ちょっと疲れたときにベンチに敷いて座るなどという使い方もあり、意外に重宝します。 ■3.会計時は、小銭を使ってぴったり払う 旅行中ごまかされやすく、すぐに気づきにくいのが、会計時のぼったくりです。食事の後など、旅行者の多くがお札を出すので、おつりをごまかしやすいといいます。客の側も、レシートがなかったりコインの額がピンとこなかったり、「高い気がするのはチップかも」と考えることも多いようです。 でも本来、チップを払うか否かはこちらの自由ですから、後々モヤモヤしないように、小さな買い物はできるだけ、ぴったり払うようにしましょう。ごまかすのではなく、細かいおつりは面倒だから切り上げる、という習慣の国もあります。屋台や市場に行く前に、ホテルのフロントで小銭に両替しておくとよいでしょう。 旅の経験は、あとあと良い思い出として振り返られるものが良いですね。笑い話になるような、ちょっとしたアクシデントならともかく、詐欺やスリなど、いつまでも苦々しい気分が残るような被害は避けたいところです。旅を快適に過ごすために、思いつく準備は全部しておきましょう。
2016年07月09日庭のある家に住んでいる人ならば、避けては通れないのが庭の草取り。キレイにした直後は気持ち良いですが、ひと月も経つと、また新しい雑草が気になり始めます。草取りは、かかる労力の割に、報われない作業のようにも思えます。 家庭菜園への影響を考えて、除草剤は使わないと決めている人もいるようですが、除草剤にもタイプがいろいろあるのをご存じでしょうか。場所に合わせて上手に取り入れて、今年は頑張らない草取りを目指しませんか。 ■除草後、植物を植える予定がない場所なら、粒タイプがおすすめ 除草剤には、粒タイプと液状タイプの2種類があります。粒タイプは、ゆっくり長く効くのが特徴で、雨の翌日など地面が湿っているときに、除草したい場所全体に撒きます。すると、その後、雨が降るたびに成分が少しずつ溶け出し、土壌自体を植物に不向きにします。時間をかけて根を枯らし、発芽しにくいように土そのものに作用する「土壌処理型」といわれるものです。 ただし、傾斜地や乾燥した状態で撒くと、風などで粒が移動して予定外の土地にも影響することがあるので、注意が必要です。木を残して除草したいときは、伸びた枝先の真下くらいまでは根も広がっていると考えて、十分に根元から離して撒く必要があります。 その場所に、もう植物を植えることはないという場合 に適しています。 ■芝生を残し、雑草だけ枯れさせる液状タイプ 液状の除草剤には、原液でそのまま撒くもののほか、水で薄めたり、噴霧器を使ったりするものがあります。芝生の雑草を取り除くには、雑草だけを選択的に枯らせる、専用の除草剤を使います。大ざっぱにいえば、 細長い雑草にはイネ科雑草用除草剤を、葉が広い雑草には広葉雑草用除草剤を 用意して、芝生全体に撒きます。 ■枯らせたい雑草に直接振りかけると、効果絶大 スギナのように根が地中深くまで張る植物には、液体除草剤を、風のない晴れた日に、葉に直接かかるように振りかけ、根から吸収させることで枯らせることができます。薬分は土中で分解されるため、周りの植物に影響が及ぶことはなく、「葉茎処理型」といいます。 葉についた薬分は雨で流れ落ちると効果がなくなるので、除草剤を使う日と、その後、数日間の天気をよく確かめておく必要があります。 ■隙間にピンポイントで使うなら、熱湯でもOK 除草剤ではなく、 熱湯を使う方法 もあります。もちろん庭全体に撒くのは大変ですし、撒いても多くは土の表面を流れて、根まで届きません。が、インターロッキングやコンクリートの隙間から生えてくる草めがけて、ピンポイントで使うときには有効です。子どもが遊ぶ場所でも、これなら安心ですね。 いずれにしても、雑草が大きく茂ってからでは効果が薄くなるので、早め早めに手立てしましょう。環境に合った除草剤を選び、使うときは必ずマスクや手袋をして、風向きにも十分注意することが大切です。
2016年07月08日家庭菜園が人気です。ホームセンターに行くと、さまざまな菜園グッズや野菜のタネが並び、たくさんの人が品定めをしています。ちょっと興味はあるけれど、「忙しい」「手入れが面倒そう」とあきらめている人に、キッチンでもできるお手ごろカンタン栽培をご紹介します。本格的な道具や場所、知識がなくても一度試してみたら、楽しさにすっかりはまってしまうかも。 ■とにかく簡単、お弁当の彩りにも重宝なパセリ <用意するもの> ・プランター ・野菜用培養土 ・パセリのタネ ・定規 ・霧吹き キッチンに置いても邪魔にならない大きさの、長方形のプランターを用意します。野菜用培養土を8分目程度まで入れたら、定規を使って土の表面に軽く溝を作り、その溝に沿ってタネをまきます(筋まき)。パセリは発芽率がさほど高くないので、多めにまきましょう。まき終わったら、タネがうっすら隠れる程度に土をかぶせ、霧吹きで土を十分に湿らせれば準備OKです。 あとは、土の表面が乾かない程度に水やりを続けると、2週間ほどで芽が出ます。密集しないように間引きを兼ねて、こまめに収穫しましょう。大きな縮れたパセリになるまでは2ヶ月ほどかかりますが、長く楽しめて、そのままお弁当の彩りにできるのが嬉しいですね。 ■キッチンインテリアにも最適の、ミックスリーフ <用意するもの> ・円形ポット ・野菜用培養土 ・ミックスリーフのタネ ・霧吹き プランターは円形のポットがお勧めです。タネにはいろいろな葉野菜が混じっていますが、レッドコーラルや水菜が含まれるものを選ぶと、後々、葉のかたちや色合いが豊かなインテリアになります。 指で土に軽くくぼみをつけ、タネをばらまきします。パセリと同様、まいたタネの上に土をふんわりかぶせて、霧吹きで水やりすると3日ほどで芽が出てくるので、丈が3cm位に伸びたら間引きを始めます。3週間ほどで、立派なサラダ要員になります。 ■ぷっくりピンクの実がかわいい、ラディッシュ <用意するもの> ・プランター ・野菜用培養土 ・ラディッシュのタネ ・定規 ・霧吹き パセリと同じような長方形のプランターに、筋まきします。かぶせた土は、上から優しく押してタネと土を密着させます。土が乾かない程度に水やりを続けると、1週間くらいで芽が出ます。 あとは、元気なものを残して段階的に間引きしていき、最終的には2cm間隔くらいにすると、3週間ほどでピンクの実がふくらんできます。間引きが面倒な人は、初めから2cm間隔でタネまきするとよいでしょう。発芽率が高いので、水やり以外には手がかかりません。 キッチン菜園は、葉に虫がついたり病気になったりの心配も少なく、材料はほとんど100円ショップで揃います。面倒に思える間引きも、はさみを使えば楽ちんですし、買った培養土なら肥料をやらなくても大丈夫。調理作業の振動や熱が伝わらないように、置き場所だけは気をつける必要がありますが、簡単な手入れで収穫が楽しめる上に、観葉植物にもなるので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょう。
2016年07月05日